JP2011091786A - 通信システム、中継装置、通信端末および基地局 - Google Patents

通信システム、中継装置、通信端末および基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】通信システム、中継装置、通信端末および基地局を提供すること。
【解決手段】基地局と、前記基地局に属する1または2以上の中継装置と、前記基地局と直接、または前記1または2以上の中継装置のうちのいずれかの中継装置を介して通信する通信端末と、を備え、前記1または2以上の中継装置のうちの第1の中継装置は、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の中継装置のうちの第2の中継装置と、前記第1の中継装置または前記第2の中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、通信システムを構成する。
【選択図】図14

Description

本発明は、通信システム、中継装置、通信端末および基地局に関する。
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16jでは、リレー技術が規格化されている。また、3GPP(Third Generation Partnership Project) LTE−A(Long Term Evolution Advanced)においても、セルエッジに位置する通信端末(UE:User Equipment)のスループット向上を実現するために、中継装置(RN:Relay node)を利用する技術が盛んに検討されている。
この中継装置は、ダウンリンクにおいて、基地局から送信された信号を受信して、増幅してから、増幅した信号を通信端末に対して送信する。中継装置は、このような中継を行うことにより、基地局から通信端末に対して信号を直接送信する場合よりも信号対雑音比を高くすることが可能である。同様に、中継装置は、アップリンクにおいても、通信端末から送信された信号を基地局へ中継することにより、信号対雑音比を高く保つことができる。このような中継装置については、例えば非特許文献1〜3に記載されている。
なお、セルエッジ付近に位置する通信端末が発する信号の送信電力は、基地局の送信電力に比べて十分に小さいので、中継装置が存在しない場合、隣接セルとの間での干渉は大きな問題でなかった。
R1−090015, "Consideration on Relay.ppt", China Potevio, CATT, Jan 2009 R1−090065, "Joint analog network coding and Relay", Alcatel−Lucent, Jan 2009 R1−091803, "Understanding on Type 1 and Type 2 Relay", Huawei, May 2009
一方、異なる基地局に属する中継装置が各々のセルエッジ付近に存在する場合、中継装置は通信端末より大きな送信電力で信号を送信するので、各中継装置に起因するセル間での干渉がより重大な問題となる。
上記問題に関し、各中継装置が、各々の基地局を介して情報を交換し、交換した情報に基づいて干渉を回避するための動作を行うことも有効であると考えられる。しかし、基地局を介して情報を交換するためには時間を要するので、通信状況の変化に迅速に対応することが困難であるという問題が想定された。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、中継装置などの複数の中小規模基地局が直接的に通信することが可能な、新規かつ改良された通信システム、中継装置、通信端末および基地局を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基地局と、前記基地局に属する1または2以上の中継装置と、前記基地局と直接、または前記1または2以上の中継装置のうちのいずれかの中継装置を介して通信する通信端末と、を備え、前記1または2以上の中継装置のうちの第1の中継装置は、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の中継装置のうちの第2の中継装置と、前記第1の中継装置または前記第2の中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、通信システムが提供される。
前記通信システムは、前記基地局および前記隣接基地局から、各々に属する各中継装置および各通信端末を示す情報を含む管理情報を受信する受信部と、前記基地局および前記隣接基地局から受信される前記管理情報に基づき、異なる基地局に属する2の中継装置を選択する選択部と、前記選択部により前記2の中継装置として選択される前記第1の中継装置および前記第2の中継装置が通信するための前記通信リソースを割り当てる割当部と、を有する管理サーバ、をさらに備えてもよい。
前記管理情報は、各中継装置の位置に関する情報をさらに含み、前記選択部は、前記位置に関する情報に基づき、前記第1の中継装置と、前記隣接基地局に属する前記1または2以上の中継装置のうちで前記第1の中継装置に最も近接する前記第2の中継装置を選択してもよい。
前記管理情報は、各中継装置および各通信端末間の通信品質情報をさらに含み、前記選択部は、前記通信品質情報に基づき、通信品質が所定の基準を満たさないリンクに関する中継装置を前記第1の中継装置として選択してもよい。
前記第1の中継装置は、前記第2の中継装置の配下に配されるように接続処理を行い、前記隣接基地局または前記第2の中継装置が、前記第2の中継装置と前記第1の中継装置が通信するための前記通信リソースを割り当ててもよい。
前記第1の中継装置は、前記隣接基地局が送信する制御情報を受信する受信部と、前記制御情報に基づき、前記隣接基地局に属する前記1または2以上の中継装置のうちで、前記第1の中継装置と干渉を生じる可能性がある中継装置を前記第2の中継装置として判断する判断部と、を有してもよい。
前記第1の中継装置は、間欠的に受信処理を行う受信部と、前記隣接基地局に属する中継装置からの前記受信部による信号受信に基づいて前記隣接基地局に属する前記中継装置の存在を検出する検出部と、を有してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、中継装置であって、通信端末および前記中継装置が属する基地局の一方から受信した信号を他方に中継する通信部を備え、前記中継装置が属する前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の隣接中継装置のうちの1の隣接中継装置と、前記中継装置または前記隣接中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、中継装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、1の基地局に属する中継装置であって、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の隣接中継装置のうちの1の隣接中継装置と、前記中継装置または前記隣接中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する中継装置を介して、前記基地局と通信する、通信端末が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信端末と中継装置を介して通信を行う通信部を備える基地局であって、前記中継装置は、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の隣接中継装置のうちの1の隣接中継装置と、前記中継装置または前記隣接中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、基地局が提供される。また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、1または2以上の中小規模基地局と、前記1または2以上の中小規模基地局のうちのいずれかの中小規模基地局と通信する通信端末と、を備え、前記1または2以上の中小規模基地局のうちの第1の中小規模基地局は、前記1または2以上の中継装置のうちの第2の中小規模基地局と、前記第1の中小規模基地局または前記第2の中小規模基地局が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、通信システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、中継装置などの複数の中小規模基地局が直接的に通信することができる。
本発明の一実施形態による通信システム1の構成を示した説明図である。 ULとDLとで同一の周波数を利用する場合のリソース割当て例を示した説明図である。 ULとDLとで異なる周波数を利用する場合のリソース割当て例を示した説明図である。 DL無線フレームのフォーマット例を示した説明図である。 UL無線フレームのフォーマット例を示した説明図である。 接続処理シーケンスを示した説明図である。 MBSFN送受信処理の具体例を示した説明図である。 各セルにおける周波数の割り当て例を示した説明図である。 第1の実施形態が対象とする干渉ケース例を示した説明図である。 通信端末20の構成を示した機能ブロック図である。 中継装置30の構成を示した機能ブロック図である。 基地局10の構成を示した機能ブロック図である。 管理サーバ16の構成を示した機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による動作を示したシーケンス図である。 第2の実施形態による中継装置30’の構成を示した機能ブロック図である。 第2の実施形態による接続処理の流れを示したシーケンス図である。 第2の実施形態による接続処理の流れを示したシーケンス図である。 第2の実施形態による接続処理の流れを示したシーケンス図である。 第2の実施形態による接続処理の流れを示したシーケンス図である。 ヘテロジニアスネットワークの構成例を示した説明図である。 各中小規模基地局の概要を示した説明図である。 中小規模基地局の構成例を示した説明図である。 ヘテロジニアスネットワークにおける干渉モデルを示した説明図である。 ハンドオーバーによる干渉回避例を示した説明図である。 ビームフォーミングによる干渉回避例を示した説明図である。 送信電力制御による干渉回避例を示した説明図である。 中小規模基地局が直接的に情報交換する様子を示した説明図である。 複数の中小規模基地局が情報交換するためのシーケンスを示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて通信端末20A、20Bおよび20Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、通信端末20A、20Bおよび20Cを特に区別する必要が無い場合には、単に通信端末20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.本発明の一実施形態による通信システムの構成
(各リンクへのリソース割当て例)
(無線フレームのフォーマット例)
(接続処理シーケンス)
(MBSFN)
(各セルにおける周波数割当て例)
2.第1の実施形態
(通信端末の構成)
(中継装置の構成)
(基地局の構成)
(管理サーバの構成)
(第1の実施形態の動作)
3.第2の実施形態
(中継装置の構成)
(第2の実施形態の動作)
4.本発明の他の適用例
5.まとめ
<1.本発明の一実施形態による通信システムの構成>
まず、図1〜図8を参照し、本発明の一実施形態による通信システム1について説明する。図1は、本発明の一実施形態による通信システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による通信システム1は、基地局10Aおよび10Bと、バックボーンネットワーク12と、通信端末20A、20B、および20Xと、中継装置30Aおよび30Bと、を備える。
基地局10は、基地局10が形成するセル内に存在する中継装置30および通信端末20との通信を管理する。例えば、基地局10Aは、セル内に存在する通信端末20Xと通信するためのスケジューリング情報を管理し、このスケジューリング情報に従って通信端末20Xと通信する。また、基地局10Aは、セル内に存在する中継装置30Aと通信するためのスケジューリング情報、および中継装置30Aと通信端末20Aが通信するためのスケジューリング情報を管理する。
なお、スケジューリング情報の管理は、基地局10と中継装置30が協働して行っても、基地局10と中継装置30と通信端末20とが協働して行っても、中継装置30が行ってもよい。
中継装置30は、基地局10と通信端末20との通信を、基地局10が管理するスケジューリング情報に従って中継する。具体的には、中継装置30は、ダウンリンクにおいて、基地局10から送信された信号を受信して、増幅した信号を、スケジューリング情報に従った周波数―時間を利用して通信端末20に送信する。中継装置30は、このような中継を行うことにより、基地局10からセルエッジ付近の通信端末20に対して信号を直接送信する場合よりも、信号対雑音比を高くすることが可能である。
同様に、中継装置30は、アップリンクにおいても、通信端末20から送信された信号を基地局10が管理するスケジューリング情報に従って基地局10へ中継することにより、信号対雑音比を高く保つことができる。なお、図1においては、基地局10Aが形成するセルに中継装置30Aのみが存在する例を示しているが、基地局10Aが形成するセルに複数の中継装置30が存在してもよい。
このような中継装置30の種類として、Type1およびType2が提案されている。Type1の中継装置30は、個別のセルIDを有し、独自のセルを運用することが認められる。したがって、Type1の中継装置30は、通信端末20からは基地局10であると認識されるように動作することになる。しかし、Type1の中継装置30は完全に自律的に動作するわけでなく、中継装置30は、基地局10から割り当てられるリソースの範囲内でリレー通信を行う。
一方、Type2の中継装置30は、Type1と異なり、個別のセルIDを有さず、
基地局10と通信端末20間の直接通信を補助する。例えば、Cooperative relayやNetwork codingを用いたリレー伝送技術が検討されている。以下、表1に、検討中のType1とType2の特性を示す。
Figure 2011091786
通信端末20は、上述したように、基地局10と直接、または中継装置30を介して、基地局10により管理されるスケジューリング情報に従って通信する。なお、通信端末20が送受信するデータとしては、音声データや、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、写真、文書、絵画、図表などの静止画データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、ゲーム画像などの動画データなどが挙げられる。また、通信端末20は、携帯電話、およびPC(Personal computer)などの無線通信機能を備えた情報処理装置であってもよい。
管理サーバ16は、バックボーンネットワーク12を介して各基地局10と接続されている。この管理サーバ16は、MME(Mobile Management Entity)としての機能を有する。また、管理サーバ16は、Serving Gatewayとしての機能を有してもよい。また、管理サーバ16は、各基地局10が形成するセルの状態を示す管理情報を各基地局10から受信し、この管理情報に基づいて各基地局10が形成するセルにおける通信を制御する。なお、管理サーバ16の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
(各リンクへのリソース割当て例)
ここで、各リンクへのリソース割当てについて説明する。なお、以下では、基地局10と中継装置30の間の通信経路をリレーリンクと称し、中継装置30と通信端末20の間の通信経路をアクセスリンクと称し、基地局10と通信端末20の間の直接的な通信経路をダイレクトリンクと称する。また、基地局10へ向かう通信経路をUL(アップリンク)と称し、通信端末20へ向かう通信経路をDL(ダウンリンク)と称する。なお、各リンクにおける通信は、OFDMAに基づいて行われる。
中継装置30は、リレーリンクおよびアクセスリンク間の干渉を防止するために、リレーリンクおよびアクセスリンクを周波数または時間で分離する。例えば、中継装置30は、同一方向のリレーリンクおよびアクセスリンクを、共通の周波数を用いてTDD(Time Division Duplexing)により分離してもよい。
図2は、ULとDLとで同一の周波数を利用する場合のリソース割当て例を示した説明図である。図2に示したように、1の無線フレームは、サブフレーム0〜サブフレーム9により構成される。また、図2に示した例では、中継装置30は、基地局10からの指示に従い、サブフレーム8および9をアクセスリンクのDLのためのリソースとして認識し、基地局10から送信された信号をサブフレーム8および9において通信端末20に中継する。
なお、サブフレーム0とサブフレーム5には、ダウンリンクの同期用信号であるPSC(Primary Synchronization Channel)およびSSC(Secondary Synchronization Channel)や、PBCH(Physical Broadcast CHannel)が割り当てられる。また、サブフレーム1および6にはページングチャネルが割り当てられる。
図3は、ULとDLとで異なる周波数を利用する場合のリソース割当て例を示した説明図である。図3に示したように、周波数f0がDLのために利用され、周波数f1がULのために利用される。また、図3に示した例では、中継装置30は、基地局10からの指示に従い、周波数f0のサブフレーム6−8をアクセスリンクのDLのためのリソースとして認識し、基地局10から送信された信号を周波数f0のサブフレーム6−8を利用して通信端末20に中継する。
なお、周波数f0(DL用)のサブフレーム0とサブフレーム5には、ダウンリンクの同期用信号であるPSCおよびSSCが割り当てられ、サブフレーム4とサブフレーム9にはページングチャネルが割り当てられる。
(無線フレームのフォーマット例)
次に、図4および図5を参照し、DL無線フレームおよびUL無線フレームの詳細なフレームフォーマット例を説明する。
図4は、DL無線フレームのフォーマット例を示した説明図である。DL無線フレームは、サブフレーム0〜9で構成され、各サブフレームは2の0.5msスロットで構成され、各0.5msスロットは7OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成される。
図4に示したように、各サブフレームの先頭の1〜3OFDMシンボルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator CHannel)、およびPDCCH(Physical Control CHannel)などの制御用チャネルが配置される。
なお、上記の各チャネルは、一例として以下に示す情報を含む。
PCFICH:レイヤ1、レイヤ2に関するPDCCHのシンボル数
PHICH :PUSCHに対するACK/NACK
PDCCH :下りリンク制御情報。PDSCH/PUSCHのスケジューリング
情報(変調法、符号化率などのフォーマット)
また、リソース割り当ての最小単位である1リソースブロック(1RB)は、図4に示したように、6または7OFDMシンボル、および12サブキャリアにより構成される。このリソースブロックの一部に復調用リファレンス(リファレンス信号)が配置される。
また、サブフレーム0および5にはSSC、PBCHおよびPSCが配置される。また、図4に示した無線フレームにおける空き部分がPDSCH(Pysical Downlink Shared CHannel)として利用される。
図5は、UL無線フレームのフォーマット例を示した説明図である。UL無線フレームは、DL無線フレームと同様に、サブフレーム0〜9で構成され、各サブフレームは2の0.5msスロットで構成され、各0.5msスロットは7OFDMシンボルで構成される。
図5に示したように、0.5msスロットの各々には復調用リファレンス(リファレンス信号)が配置され、CQI測定リファレンスが分散して配置される。受信側の基地局10または中継装置30は、復調用リファレンスを用いてチャネル推定を行い、チャネル推定結果に従って受信信号を復調する。また、受信側の基地局10または中継装置30は、CQI測定リファレンスを測定することにより、送信側の中継装置30または通信端末20との間のCQIを取得する。
また、図5に示した無線フレームにおける空き部分がPUSCH(Pysical Uplink Shared CHannel)として利用される。なお、CQIレポートを要求されると、通信端末20または中継装置30は、PUSCHを利用してCQIレポートを送信する。
(接続処理シーケンス)
続いて、図6を参照し、中継装置30または通信端末20と、基地局10との間の接続処理シーケンスを説明する。
図6は、接続処理シーケンスを示した説明図である。図6に示したように、まず、中継装置30または通信端末20が基地局10にRACH(Random Access CHannel) preambleを送信する(S62)。基地局10は、RACH preambleを受信すると、TA(Timing Advance)情報を取得し、TA情報を割当てリソース情報と共に中継装置30または通信端末20へ送信する(S64)。例えば、基地局10は、RACH preambleの送信タイミングを把握できる場合、送信タイミングと、RACH preambleの受信タイミングの差分をTA情報として取得してもよい。
その後、中継装置30または通信端末20は、割当てリソース情報の示すリソースを利用して基地局10にRRC接続要求(RRC connection request)を送信する(S66)。基地局10は、RRC接続要求を受信した場合、RRC接続要求の送信元を示すRRC connection resolutionを送信する(S68)。これにより、中継装置30または通信端末20は、基地局10がRRC接続要求を受信したか否かを確認することができる。
続いて、基地局10は、MMEとしての機能を有する管理サーバ16に、中継装置30または通信端末20がサービス要求していることを示すConnection requestを送信する(S70)。管理サーバ16は、Connection requestを受信すると、中継装置30または通信端末20に設定するための情報をConnection setupにより送信する(S72)。
そして、基地局10が、管理サーバ16からのConnection setupに基づいてRRC connection setupを中継装置30または通信端末20に送信し(S74)、中継装置30または通信端末20が接続設定を行う。その後、中継装置30または通信端末20が、接続設定が完了したことを示すRRC connection completeを基地局10に送信する(S76)。
これにより、中継装置30または通信端末20と、基地局10との間の接続が完了し、通信可能な状態となる。なお、上記の接続処理シーケンスは一例に過ぎず、中継装置30または通信端末20と基地局10とは、他のシーケンスにより接続されてもよい。
(MBSFN)
次に、基地局10が行うMBSFN(Multi−media Broadcasting Single Frequency Network)送信、およびMBSFN送信に対する中継装置30の動作例を説明する。
MBSFNは、複数の基地局10が、同じ周波数で、データを同時にBroadcast送信するモードである。したがって、MBSFNによれば、仮想的に基地局として動作するType1の中継装置30は、基地局10と同じ周波数を用いてDL用の制御チャネルなどを送信する。以下、図7を参照し、具体的なMBSFN送受信処理の流れを説明する。
図7は、MBSFN送受信処理の具体例を示した説明図である。まず、図7に示したように、基地局10と中継装置30が同時にPDCCHを送信する。ここで、基地局10は、PDCCHの後に、通信端末20に対するPDSCHに加え、中継を制御するためのR−PDCCHを送信する。このR−PDCCHの後に、中継装置30に対するPDSCH(中継対象のデータ)が送信される。なお、中継装置30に対するPDSCHの後には無送信区間が設けられる。
中継装置30は、PDCCHを送信した後、受信処理への切り替え区間を経て、基地局10からのPDSCH(中継対象のデータ)を受信する。中継装置30は、その後、基地局10からのPDSCH(中継対象のデータ)の後に設けられた無送信区間において受信処理を送信処理へ切り替える。さらに、中継装置30は、次のステップで、デコードしたPDSCH(中継対象のデータ)に、PDCCHを付加し、通信端末20に中継送信する。
これにより、中継装置30の存在を前提としない既存の通信端末も、混乱することなく中継装置30による中継を享受することができる。
(各セルにおける周波数割当て例)
続いて、複数のセルが隣接する場合の各セルにおける周波数の割り当て例を説明する。
図8は、各セルにおける周波数の割り当て例を示した説明図である。各セルが3セクタで構成される場合、周波数f1〜f3を各セクタに図8に示したように割当てることにより、セル境界における周波数の干渉を抑制することができる。このような割り当ては、トラフィックの高い人口密集エリアにおいて特に有効である。
しかし、LTE−Aにおいては、End to Endでの高スループットを実現するために、Spectrum aggregation、ネットワークMIMO、UplinkマルチユーザMIMO、およびリレー技術など様々な新規技術の検討がされている。このため、高スループットの新規モバイルアプリケーションの出現により、郊外部でも周波数リソースの枯渇が問題となる可能性もある。また、LTE−Aの導入に際し、インフラ配備を低コストに実現する目的で、中継装置30の導入が活発化する可能性も高い。
ここで、異なる基地局10に属する中継装置30が各々のセルエッジ付近に存在する場合、中継装置30は通信端末10より大きな送信電力で信号を送信するので、各中継装置30に起因するセル間での干渉がより重大な問題となる。
以下に説明する本発明の第1の実施形態および第2の実施形態は、これらの背景に鑑みてなされたものである。なお、本発明の第1の実施形態および第2の実施形態の各々は、上述した本発明の一実施形態による通信システム1の構成に加え、追加的特徴を含むものである。
<2.第1の実施形態>
図9は、第1の実施形態が対象とする干渉ケース例を示した説明図である。図9に示したように、中継装置30Bが通信端末20BにアクセスリンクのDLで信号を送信すると同時に、通信端末20Aが中継装置30AにアクセスリンクのULで信号を送信すると、双方の信号が通信端末20Bにおいて干渉してしまう。
また、通信端末20Bが中継装置30BにアクセスリンクのULで信号を送信すると同時に、中継装置30Aが基地局10AにリレーリンクのULで信号を送信すると、双方の信号が中継装置30Bにおいて干渉してしまう。
本発明の第1の実施形態によれば、このような中継装置30に関する干渉を、異なる基地局10に属する中継装置30Aおよび30Bが各々の有する情報を交換することにより防止することができる。以下、図10〜図14を参照し、このような第1の実施形態について詳細に説明する。
(通信端末の構成)
図10は、通信端末20の構成を示した機能ブロック図である。図10に示したように、通信端末20は、複数のアンテナ220a〜220nと、アナログ処理部224と、AD・DA変換部228と、デジタル処理部230と、を備える。
複数のアンテナ220a〜220nの各々は、基地局10または中継装置30から無線信号を受信して電気的な高周波信号を取得し、高周波信号をアナログ処理部224へ供給する。また、複数のアンテナ220a〜220nの各々は、アナログ処理部224から供給される高周波信号に基づいて基地局10または中継装置30に無線信号を送信する。通信端末20は、このように複数のアンテナ220a〜220nを備えるため、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信やダイバーシティ通信を行うことが可能である。
アナログ処理部224は、増幅、フィルタリング、およびダウンコンバージョンなどのアナログ処理を行うことにより、複数のアンテナ220a〜220nから供給される高周波信号をベースバンド信号に変換する。また、アナログ処理部224は、AD・DA変換部228から供給されるベースバンド信号を高周波信号に変換する。
AD・DA変換部228は、アナログ処理部224から供給されるアナログ形式のベースバンド信号をデジタル形式に変換し、デジタル処理部230に供給する。また、AD・DA変換部228は、デジタル処理部230から供給されるデジタル形式のベースバンド信号をアナログ形式に変換し、アナログ処理部224に供給する。
デジタル処理部230は、同期部232と、デコーダ234と、エンコーダ240と、制御部242と、を備える。このうち、同期部232、デコーダ234、およびエンコーダ240などは、複数のアンテナ220a〜220n、アナログ処理部224、およびAD・DA変換部228と共に、基地局10や中継装置30と通信するための通信部として機能する。
同期部232は、基地局10や中継装置30から送信されたPSCやSSCなどの同期用信号がAD・DA変換部228から供給され、この同期用信号に基づいて無線フレームの同期処理を行う。具体的には、同期部232は、同期用信号と既知のシーケンスパターンとの相関を演算し、相関のピーク位置を検出することにより無線フレームの同期をとる。
デコーダ234は、AD・DA変換部228から供給されるベースバンド信号をデコードして受信データを得る。なお、上記デコードは、例えばMIMO受信処理およびOFDM復調処理を含んでもよい。
エンコーダ240は、PUSCHなどの送信データをエンコードし、AD・DA変換部228に供給する。なお、エンコードは、例えばMIMO送信処理およびOFDM変調処理を含んでもよい。
制御部242は、送信処理、受信処理、および中継装置30や基地局10との接続処理など、通信端末20における動作全般を制御する。例えば、通信端末20は、制御部242による制御に基づき、基地局10により割り当てられたリソースブロックを利用して送信処理および受信処理を行う。なお、制御部242は、基地局10または中継装置30から指定された送信パラメータに従って送信処理を制御する。例えば、基地局10がPDCCHにより通信端末20のTPC(Transmit Power Control)パラメータを指定した場合、制御部242は、基地局10により指定されたTPCパラメータに従って送信処理を制御する。
また、基地局10または中継装置30がPDCCHにより通信端末20に対してCQIレポートを要求した場合、デジタル処理部230は、基地局10または中継装置30から送信される復調用リファレンスを用いてチャネル品質(例えば、受信電力)を測定する。制御部242は、上記測定結果に基づいてCQIレポートを生成し、生成したCQIレポートをエンコーダ240に供給する。その結果、CQIレポートが基地局10または中継装置30へPUSCHを利用して送信される。
(中継装置の構成)
次に、図11を参照し、中継装置30の構成を説明する。
図11は、中継装置30の構成を示した機能ブロック図である。図11に示したように、中継装置30は、複数のアンテナ320a〜320nと、アナログ処理部324と、AD・DA変換部328と、デジタル処理部330と、を備える。
複数のアンテナ320a〜320nの各々は、基地局10または通信端末20から無線信号を受信して電気的な高周波信号を取得し、高周波信号をアナログ処理部324へ供給する。また、複数のアンテナ320a〜320nの各々は、アナログ処理部324から供給される高周波信号に基づいて基地局10または通信端末20に無線信号を送信する。中継装置30は、このように複数のアンテナ320a〜320nを備えるため、MIMO通信やダイバーシティ通信を行うことが可能である。
アナログ処理部324は、増幅、フィルタリング、およびダウンコンバージョンなどのアナログ処理を行うことにより、複数のアンテナ320a〜320nから供給される高周波信号をベースバンド信号に変換する。また、アナログ処理部324は、AD・DA変換部328から供給されるベースバンド信号を高周波信号に変換する。
AD・DA変換部328は、アナログ処理部324から供給されるアナログ形式のベースバンド信号をデジタル形式に変換し、デジタル処理部330に供給する。また、AD・DA変換部328は、デジタル処理部330から供給されるデジタル形式のベースバンド信号をアナログ形式に変換し、アナログ処理部324に供給する。
デジタル処理部330は、同期部332と、デコーダ334と、バッファ338と、エンコーダ340と、制御部342と、を備える。このうち、同期部332、デコーダ334、およびエンコーダ340などは、複数のアンテナ320a〜320n、アナログ処理部324、およびAD・DA変換部328と共に、基地局10や通信端末20と通信するための受信部、送信部、および中継部として機能する。
同期部332は、基地局10から送信された同期用信号がAD・DA変換部328から供給され、この同期用信号に基づいて無線フレームの同期処理を行う。具体的には、同期部332は、同期用信号と既知のシーケンスパターンとの相関を演算し、相関のピーク位置を検出することにより無線フレームの同期をとる。
デコーダ334は、AD・DA変換部328から供給されるベースバンド信号をデコードして基地局10宛または通信端末20宛の中継データを得る。なお、デコードは、例えばMIMO受信処理、OFDM復調処理および誤り訂正処理などを含んでもよい。
バッファ338は、デコーダ334により得られた基地局10宛または通信端末20宛の中継データを一時的に保持する。そして、制御部342の制御により、アクセスリンクのDL用のリソースブロックにおいてバッファ338からエンコーダ340へ通信端末20宛の中継データが読み出される。同様に、制御部342の制御により、リレーリンクのUL用のリソースブロックにおいてバッファ338からエンコーダ340へ基地局10宛の中継データが読み出される。
エンコーダ340は、バッファ338から供給される中継データをエンコードし、AD・DA変換部328に供給する。なお、エンコードは、例えばMIMO送信処理およびOFDM変調処理を含んでもよい。
制御部342は、送信処理、受信処理、および基地局10や通信端末20との接続処理など、中継装置30における動作全般を制御する。例えば、中継装置30は、制御部342による制御に基づき、基地局10により割り当てられたリソースブロックを利用して送信処理および受信処理を行う。
また、制御部342は、管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して、隣接セルの中継装置30Bと情報交換するための通信制御を行う。交換される情報としては、各中継装置30に属する通信端末20の識別情報、スケジューリング情報、干渉許容レベル、CQI情報、Qos情報および位置に関する情報などが挙げられる。なお、位置に関する情報は、GPSにより取得された位置情報、通信端末20と中継装置30との距離を示すTA情報、または通信端末20の方向を示す情報を含んでもよい。通信端末20の方向は、通信端末20から送信された信号の到来方向を推定するアルゴリズムや、指向受信を行うことにより取得できる。
また、制御部342は、管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを示すリソース情報に特定の論理的な識別子が付されている場合、必ずしも上記リソースブロックを利用して隣接中継装置30Bと情報交換のための通信制御を行わなくてもよい。例えば、制御部342は、必要と判断した場合や、一時的にのみ、情報交換のための通信制御を行ってもよい。
さらに、制御部342は、交換した情報に基づいて、隣接セルとの干渉を防止するための制御を行ってもよい。例えば、制御部342は、中継装置30Bのスケジューリング情報を参照し、中継装置30のスケジューリング情報と時間―周波数が重なるリソースブロックが存在する場合、このリソースブロックの利用を変更してもよい。または、中継装置30は、交換した情報を基地局10へ送信し、基地局10が干渉を防止するための制御を行ってもよい。
(基地局の構成)
図12は、基地局10の構成を示した機能ブロック図である。図12に示したように、基地局10は、複数のアンテナ120a〜120nと、アナログ処理部124と、AD・DA変換部128と、デジタル処理部130と、バックボーン通信部146と、を備える。
複数のアンテナ120a〜120nの各々は、中継装置30または通信端末20から無線信号を受信して電気的な高周波信号を取得し、高周波信号をアナログ処理部124へ供給する。また、複数のアンテナ120a〜120nの各々は、アナログ処理部124から供給される高周波信号に基づいて無線信号を中継装置30または通信端末20に送信する。基地局10は、このように複数のアンテナ120a〜120nを備えるため、MIMO通信やダイバーシティ通信を行うことが可能である。
アナログ処理部124は、増幅、フィルタリング、およびダウンコンバージョンなどのアナログ処理を行うことにより、複数のアンテナ120a〜120nから供給される高周波信号をベースバンド信号に変換する。また、アナログ処理部124は、AD・DA変換部128から供給されるベースバンド信号を高周波信号に変換する。
AD・DA変換部128は、アナログ処理部124から供給されるアナログ形式のベースバンド信号をデジタル形式に変換し、デジタル処理部130に供給する。また、AD・DA変換部128は、デジタル処理部130から供給されるデジタル形式のベースバンド信号をアナログ形式に変換し、アナログ処理部124に供給する。
デジタル処理部130は、同期部132と、デコーダ134と、エンコーダ140と、制御部142と、記憶部144と、を備える。このうち、同期部132、デコーダ134、およびエンコーダ140などは、複数のアンテナ120a〜120n、アナログ処理部124、およびAD・DA変換部128と共に、中継装置30や通信端末20と通信するための通信部として機能する。
同期部132は、通信端末20や中継装置30から送信された同期用信号がAD・DA変換部128から供給され、この同期用信号に基づいて無線フレームの同期処理を行う。また、デコーダ134は、AD・DA変換部128から供給されるベースバンド信号をデコードして受信データを得る。なお、デコードは、例えばMIMO受信処理、OFDM復調処理および誤り訂正処理などを含んでもよい。
エンコーダ140は、例えばPDSCHをエンコードし、AD・DA変換部128に供給する。なお、エンコードは、例えばMIMO送信処理およびOFDM変調処理を含んでもよい。
制御部142は、送信処理、受信処理、中継装置30や通信端末20の接続処理、スケジューリング情報の管理など、基地局10における動作全般を制御する。例えば、制御部142は、基地局10と中継装置30とのリレーリンク通信、および中継装置30と通信端末20とのアクセスリンク通信をスケジュールする。
また、制御部142は、基地局10が形成するセルの状態を示す管理情報を記憶部144に保持する。管理情報の一例を以下に示す。
(1)基地局10に属する各中継装置30および各通信端末20の位置に関する情報
(2)基地局10に属する各中継装置30および各通信端末20のIDおよびスケジューリング情報
(3)各リレーリンク、および各アクセスリンクの通信品質情報(例えば、CQI情報、TPC情報、または双方)
(4)基地局10に属する各通信端末20の干渉許容レベル(例えば、最低レートでの所要SINR)
バックボーン通信部146は、バックボーンネットワーク12を介して管理サーバ16と通信する。例えば、バックボーン通信部146は、記憶部144に保持される上記(1)〜(4)に示した情報を管理サーバ16へ送信する。その際、上記(2)に関し、基地局10が他の基地局と非同期で動作している場合を考慮し、バックボーン通信部146は、基地局10と他の基地局間での同期のズレを検知するための基準カウンター情報をさらに送信してもよい。
(管理サーバの構成)
図13は、管理サーバ16の構成を示した機能ブロック図である。図13に示したように、管理サーバ16は、通信部160と、記憶部162と、ペアリング部164と、リソース割当て部166と、を備える。
通信部160は、各基地局10と接続されており、各基地局10から情報を受信する受信部、および各基地局10へ情報を送信する送信部の機能を有する。例えば、通信部160は、各基地局10から上記(1)〜(4)に示した管理情報を受信する。通信部160により受信された管理情報は記憶部162に記録される。
ペアリング部164(選択部)は、上記(1)〜(4)に示した管理情報の一部または全てを用いて、情報交換をさせる2の中継装置30をペアリングする。具体的には、ペアリング部164は、相互に干渉を起こす可能性のある、異なる基地局10に属する2の中継装置30をペアリングしてもよい。ここで、あるリンクの通信品質が所定の基準(例えば、干渉許容レベル)を満たさない場合、当該リンクで干渉が起きる可能性がある。そこで、ペアリング部164は、通信品質が所定の基準を満たさないリンクに関する中継装置30と、当該中継装置30に最も近接する中継装置30をペアリングしてもよい。
また、ペアリング部164は、各々が配下に有する通信端末20が近接する2の中継装置30をペアリングしてもよい。また、ペアリング部164は、間隔が所定距離以下である2の中継装置30をペアリングしてもよい。また、ペアリング部164は、各々が利用するリソースブロックが時間―周波数で重なる2の中継装置30をペアリングしてもよい。
なお、ペアリングされる2の中継装置30が情報交換するためのリソースを確保できることも、2の中継装置30をペアリングする際の条件である。また、相互に干渉を起こす可能性のある中継装置30が存在しない場合、または情報交換のためのリソースを確保できない場合、ペアリング部164はペアリングを行わず、他の方法での干渉回避を試みる。
リソース割当て部166は、ペアリングされた2の中継装置30が情報交換するためのリソースブロックを割り当てる。例えば、リソース割当て部166は、情報の送信側の中継装置30に対してアクセスリンクのDLにリソースブロックを割当て、受信側の中継装置30に対してアクセスリンクのULにリソースブロックを割り当てる。または、リソース割当て部166は、情報の送信側の中継装置30に対してリレーリンクのULにリソースブロックを割当て、受信側の中継装置30に対してリレーリンクのDLにリソースブロックを割り当ててもよい。
また、リソース割当て部166は、2の中継装置30の双方に、受信側として機能するためのリソースブロック、および送信側として機能するためのリソースブロックを割り当ててもよい。これにより、2の中継装置30が、双方向に情報交換を行うことが可能となる。
なお、ペアリングされた2の中継装置30の同期がずれている場合、リソース割当て部166は、リソースブロックの割り当てを、双方に割当てるリソースブロックの時間が一致するように行ってもよい。
一方、ペアリングされた2の中継装置30の各々が属する基地局10が同期しており、配下の中継装置30とMBSFNで動作している場合、リソース割当て部166は、情報の送信側の中継装置30に対してアクセスリンクのDLにリソースブロックを割当て、受信側の中継装置30に対してアクセスリンクのULにリソースブロックを割り当ててもよい。また、リソース割当て部166は、2の中継装置30の双方に、受信側として機能するためのリソースブロック、および送信側として機能するためのリソースブロックを割り当ててもよい。これにより、2の中継装置30が、双方向に情報交換を行うことが可能となる。
上記のようにしてリソース割当て部166によりリソースブロックが割り当てられると、通信部160が、ペアリングされた2の中継装置30が属する基地局10へ割当てられたリソースブロックを示すリソース情報を送信する。また、各基地局10は、管理サーバ16から受信したリソース情報を例えばPDCCHを利用して該当する中継装置30へ送信する。
その結果、異なる基地局10に属する中継装置30が、管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して直接的に情報交換を行うことが可能となる。この直接的な情報交換によれば、各基地局10がバックボーンネットワーク12を介して行う情報交換と比較して遅延時間を抑制できるため、通信状況の変化に応じて迅速に干渉回避のための動作を実現できる。
(第1の実施形態の動作)
以上、図9〜図13を参照し、本発明の第1の実施形態による中継装置30、および管理サーバ16などの構成を説明した。続いて、図14を参照し、本発明の第1の実施形態による動作を説明する。なお、本実施形態においては、以下の点を前提とする。
・中継装置30は、ダイレクトリンクを利用し、通信端末20と同様の手順でRRC connection completeまでの手順を終了しており、サブセルID、レファレンスパターン割当てなども決定している。
・基地局10と、配下の中継装置30は、同期がとれている。
・中継装置30と、中継装置30に属する通信端末20を示すグルーピング情報が基地局10により事前に与えられている(基地局10がCQIレポートやTA情報から中継の必要性を判断し、必要な場合には中継のためのリソースを割り当てる)。
・Ptx_DL>>Ptx_RL.Ptx_AL(Ptx:最大送信電力)
・ダイレクトリンクへの干渉対策、特に中継装置30の存在を前提としない通信装置(LTE UE)のダイレクトリンクへの干渉対策を重要課題とする。
図14は、本発明の第1の実施形態による動作を示したシーケンス図である。図14に示した例では、中継装置30Aと基地局10Aが接続中であり、中継装置30Bと基地局10Bが接続中である。この場合、基地局10Aは、基地局10Aが形成するセルの状態を示す管理情報を管理サーバ16へ送信する(S404)。同様に、基地局10Bは、基地局10Bが形成するセルの状態を示す管理情報を管理サーバ16へ送信する(S408)。
その後、管理サーバ16のペアリング部164が、各基地局10から受信された管理情報に基づいて、相互に干渉を起こす可能性がある2の中継装置30をペアリングする(S412)。続いて、管理サーバ16のリソース割当て部166は、ペアリングされた2の中継装置30(中継装置30Aおよび中継装置30B)が情報交換するためのリソースブロックを割り当てる(S420)。
そして、管理サーバ16は、情報交換するためのリソースブロックを示すリソース情報を、中継装置30Aが属する基地局10A、および中継装置30Bが属する基地局10Bに送信する(S420、S424)。さらに、基地局10Aがリソース情報を中継装置30Aに送信し、基地局10Bがリソース情報を中継装置30Bに送信する(S428、S432)。
その後、異なる基地局10に属する中継装置30Aおよび中継装置30Bが、管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して直接的に情報交換を行う(S436)。その結果、中継装置30Aおよび中継装置30Bは、交換した情報に基づいて、中継装置30Aが形成するサブセル、および中継装置30Bが形成するサブセル間での干渉を防止することが可能となる。
<3.第2の実施形態>
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、主に、情報交換のためのリソースブロックを割り当てる主体が管理サーバ16でない点で第1の実施形態と相違する。
(中継装置の構成)
図15は、第2の実施形態による中継装置30’の構成を示した機能ブロック図である。図15に示したように、中継装置30’は、複数のアンテナ320a〜320nと、アナログ処理部324と、AD・DA変換部328と、デジタル処理部330と、を備える。また、デジタル処理部330は、同期部332と、デコーダ334と、バッファ338と、エンコーダ340と、制御部342と、中継装置検出部344と、干渉判断部346と、を備える。
このうち、同期部332、デコーダ334、およびエンコーダ340などは、複数のアンテナ320a〜320n、アナログ処理部324、およびAD・DA変換部328と共に、基地局10や通信端末20と通信するための受信部、送信部、および中継部として機能する。なお、これらの受信部、送信部、および中継部として機能する構成は、第1の実施形態と実質的に同一の構成であるため、詳細な説明を省略する。
以下、制御部342、中継装置検出部344、および干渉判断部346について、中継装置30’が隣接基地局からの信号を受信できる場合と、受信できない場合とに場合分けして説明する。
(隣接基地局から信号を受信できる場合)
中継装置検出部344は、隣接基地局(中継装置30’が属する基地局10に隣接する基地局)から受信されるPDCCHやPBCHからスケジューリング情報などの制御情報を取得し、隣接基地局10に属する隣接中継装置の存在を検出する。なお、隣接基地局が隣接中継装置とMBSFNで動作している場合、中継装置検出部344は、隣接基地局から受信されるR−PDCCHから制御情報を取得してもよい。
干渉判断部346は、中継装置検出部344に検出された隣接中継装置が、中継装置30’と干渉する可能性があるか否かを判断する。例えば、干渉判断部346は、隣接中継装置のスケジューリング情報を参照し、中継装置30’のスケジューリング情報と時間―周波数が重なるリソースブロックが存在する場合、干渉する可能性があると判断してもよい。
制御部342は、中継装置30’が、干渉判断部346により干渉する可能性があると判断された隣接中継装置の配下にアクセスリンクで接続されるように接続処理を行う。例えば、制御部342は、隣接基地局とUL同期および接続登録を行う際に、隣接中継装置のIDを隣接基地局に明示的に通知してもよい。
また、隣接基地局は、中継装置30’のCQIが低い場合、隣接中継装置による中継が必要であると判断すると考えられる。そこで、制御部342は、本来よりも低いCQIを示すCQIレポート、または高いQosリクエストを隣接基地局に送信してもよい。
その結果、中継装置30’が、擬似的な通信端末20として隣接中継装置の配下に接続され、中継装置30’と隣接中継装置がアクセスリンクで通信するためのリソースブロックが隣接基地局により割り当てられる。したがって、中継装置30’は、アクセスリンクのULを利用して中継装置30’が有する情報を隣接基地局に送信することが可能となる。
ここで、中継装置30’は、送信する情報に、異なる基地局に属する中継装置からの情報であることを示す識別子を付する。隣接中継装置は、この識別子が付されており、アクセスリンクのDLのためにリソースブロックを確保できる場合、アクセスリンクのDLを利用して隣接中継装置が有する情報を中継装置30’に送信してもよい。
なお、中継装置30’は、マルチリンク接続の状態で隣接中継装置と接続してもよい。すなわち、中継装置30’は、基地局10との接続を維持しつつ隣接中継装置と接続してもよい。また、中継装置30’は、基地局10との接続を維持しつつ隣接の基地局と接続してもよい。また、隣接中継装置が中継装置30’の接続権限を有する場合、制御部342は、隣接中継装置と直接にUL同期および接続処理を行ってもよい。また、ここでは、中継装置30’が隣接中継装置とアクセスリンクを用いて接続する例を記載したが、アクセスリンクでなくリレーリンクを用いて接続してもよい。
(隣接基地局から信号を受信できない場合)
中継装置30’は、制御部342による制御に基づき、間欠的に受信処理を行う。中継装置検出部344は、上記の間欠的な受信処理により隣接中継装置から信号が受信されたか否かに基づいて隣接中継装置の存在を検出する。
干渉判断部346は、中継装置検出部344に検出された隣接中継装置が、中継装置30’と干渉する可能性があるか否かを判断する。例えば、干渉判断部346は、隣接中継装置から受信されるPDCCHに含まれるスケジューリング情報を参照し、中継装置30’のスケジューリング情報と時間―周波数が重なるリソースブロックが存在する場合、干渉する可能性があると判断してもよい。
制御部342は、中継装置30’が、干渉判断部346により干渉する可能性があると判断された隣接中継装置の配下にアクセスリンクで接続されるように接続処理を行う。例えば、制御部342は、基地局10を介して隣接基地局と接続処理を行っても、隣接中継装置と直接に接続処理を行ってもよい。
その結果、中継装置30’が、擬似的な通信端末20として隣接中継装置の配下に接続され、中継装置30’と隣接中継装置がアクセスリンクで通信するためのリソースブロックが隣接基地局により割り当てられる。したがって、中継装置30’は、アクセスリンクのULを利用して中継装置30’が有する情報を隣接基地局に送信することが可能となる。
ここで、中継装置30’は、送信する情報に、異なる基地局に属する中継装置からの情報であることを示す識別子を付する。隣接中継装置は、この識別子が付されており、アクセスリンクのDLのためにリソースブロックを確保できる場合、アクセスリンクのDLを利用して隣接中継装置が有する情報を中継装置30’に送信してもよい。
なお、中継装置30’は、マルチリンク接続の状態で隣接中継装置と接続してもよい。すなわち、中継装置30’は、基地局10との接続を維持しつつ隣接中継装置と接続してもよい。また、中継装置30’は、基地局10との接続を維持しつつ隣接の基地局と接続してもよい。また、ここでは、中継装置30’が隣接中継装置とアクセスリンクを用いて接続する例を記載したが、アクセスリンクでなくリレーリンクを用いて接続してもよい。
(第2の実施形態の動作)
以上、本発明の第2の実施形態の構成を説明した。続いて、本発明の第2の実施形態の動作を説明する。
図16は、中継装置30’Aが隣接基地局である基地局10Bと通信できる位置に存在する場合の接続処理の一例を示したシーケンス図である。図16に示した例では、中継装置30’Aと基地局10Aが接続中であり、中継装置30’Bと基地局10Bが接続中である。中継装置30’Aは、中継装置30’Bと干渉を起こす可能性があると判断した場合、基地局10Bに中継装置30’Bとの接続を要求する(S504)。
基地局10Bは、要求に対する応答として接続要求confirmationを中継装置30’Aに送信し(S508)、中継装置30’Bに、中継装置30’Aとの接続を指示する接続コマンドを送信する(S512)。
そして、中継装置30’Bは、接続コマンドに対する応答としてコマンドconfirmationを基地局10Bに送信し(S516)、中継装置30’Aと接続するための処理を行うと、中継装置30’Aに接続完了を通知する(S520)。続いて、中継装置30’Aは、接続完了の通知に対する応答として接続完了confirmationを中継装置30’Bに送信する。その後、中継装置30’Bが、中継装置30’Aと接続したことを、基地局10Bを介して管理サーバ16に報告する(S528、S532)。
上記処理により、中継装置30’Aと中継装置30’Bは、アクセスリンクで接続されるので、アクセスリンクに割り当てられたリソースブロックを利用して情報交換を行うことが可能となる(S536)。なお、S520およびS524の通信は、図17に変形例においてS520’およびS524’として示したように、基地局10Bおよび中継装置30’A間で直接行ってもよい。この場合、中継装置30’Bは、S516において接続完了を併せて基地局10Bに通知し、図16に示したS528の通信(接続報告)は行わなくてもよい。
図18は、中継装置30’Aが隣接基地局である基地局10Bとの通信範囲外である場合の接続処理の一例を示したシーケンス図である。図18に示したように、中継装置30’Aは、中継装置30’Bと干渉を起こす可能性があると判断した場合、基地局10Aおよびバックボーンネットワーク12を介し、中継装置30’Bとの接続に必要な登録を基地局10Bに要求する(S544、S548)。
そして、基地局10Bは、要求された登録を行うと、登録を完了した旨を示す登録完了通知をバックボーンネットワーク12および基地局10Aを介して中継装置30’Aに送信する(S552、S556)。その後、中継装置30’Aが中継装置30’Bに接続要求を送信し(S560)、中継装置30’Bが接続要求に対する応答として接続要求confirmationを中継装置30’Aに送信する(S564)。
そして、中継装置30’Bは、中継装置30’Aから接続完了を通知されると(S568)、中継装置30’Aと接続したことを、基地局10Bを介して管理サーバ16に報告する(S572、S576)。上記処理により、中継装置30’Aと中継装置30’Bは、アクセスリンクで接続されるので、アクセスリンクに割り当てられたリソースブロックを利用して情報交換を行うことが可能となる(S580)。
図19は、中継装置30’Aが隣接基地局である基地局10Bとの通信範囲外であり、中継装置30’Bが中継装置30’Aの接続権限を有する場合の接続処理の一例を示したシーケンス図である。図19に示したように、中継装置30’Aは、中継装置30’Bと干渉を起こす可能性があると判断した場合、中継装置30’Bに対して直接に接続要求を送信する(S604)。そして、中継装置30’Bは、接続のために必要な処理を行い、接続要求に対する応答として接続要求confirmationを中継装置30’Aに送信する(S608)。
そして、中継装置30’Bは、中継装置30’Aから接続完了を通知されると(S612)、中継装置30’Aと接続したことを、基地局10Bを介して管理サーバ16に報告する(S616、S620)。上記処理により、中継装置30’Aと中継装置30’Bは、アクセスリンクで接続されるので、アクセスリンクに割り当てられたリソースブロックを利用して情報交換を行うことが可能となる(S580)。
<4.本発明の他の適用例>
以上、複数の中継装置30および30’が所定の通信リソースを利用して情報交換を行うことを説明したが、上記における中継装置30および30’は、以下に説明するヘテロジニアスネットワークにおける中小規模基地局の一例に過ぎない。すなわち、複数の中小規模基地局が所定の通信リソースを利用して無線で情報交換を行うことも、本発明の技術的範囲に属する。
ヘテロジニアスネットワークは、マクロセル内で、複数種類の中小規模基地局が、オーバレイ送信またはスペクトラムシェアリングを行うことにより共存するネットワークである。中小規模基地局としては、RRH(Remote RadioHead)セル基地局、ホットゾーン基地局(Pico/micro cell eNB)、フェムセル基地局(Home eNB)、および中継装置(リレー基地局)などがあげられる。以下、ヘテロジニアスネットワークの構成を具体的に説明する。
図20は、ヘテロジニアスネットワークの構成例を示した説明図である。図20に示したように、ヘテロジニアスネットワークは、マクロセル基地局10(基地局10と同義)と、中継装置30と、ホットゾーン基地局31と、フェムセル基地局32と、RRHセル基地局33と、管理サーバ16Aおよび16Bと、を備える。
管理サーバ16Aおよび16Bは、マクロセル基地局10および中小規模基地局が協調して動作するための機能を有する。例えば、管理サーバ16Aは、「2.第1の実施形態(管理サーバの構成)」において説明したように、マクロセル基地局10や中小規模基地局に属する通信端末20に関する情報(位置情報、スケジューリング情報、Qos情報など)を受信し、相互に干渉を起こす可能性のある中小規模基地局をペアリングしたり、ペアリングした中小規模基地局に対し、情報交換のためのリソースブロックを割り当てたりする。なお、管理サーバ16の機能は、マクロセル基地局10またはいずれかの中小規模基地局に実装され、当該機能が実装されたマクロセル基地局10またはいずれかの中小規模基地局が集中制御を行ってもよい。または、管理サーバ16の機能は、マクロセル基地局10および中小規模基地局のうちの複数個所に実装され、当該機能が実装されたマクロセル基地局10または中小規模基地局が互いに自律的な制御を行ってもよい。
マクロセル基地局10は、マクロセル内の中小規模基地局、および通信端末20を管理する。このマクロセル基地局10の構成は、「2.第1の実施形態(基地局の構成)」において説明した通りである。
ホットゾーン基地局31は、最大送信電力がマクロセル基地局10より小さく、マクロセル基地局10とはコアネットワークのX2やS1などのインタフェースを用いて通信する。なお、ホットゾーン基地局31は、どの通信端末20からもアクセス可能なOSG(Open Subscriber Group)を形成する。
フェムセル基地局32は、最大送信電力がマクロセル基地局10より小さく、マクロセル基地局10とはADSLなどのパケット交換ネットワークを用いて通信する。または、フェムトセル基地局32は、無線リンクによりマクロセル基地局10と通信することも可能である。なお、フェムセル基地局32は、限られた通信端末20からしかアクセスできないCSG(Closed Subscriber Group)を形成する。
RRHセル基地局33は、マクロセル基地局10と光ファイバで接続されている。このため、マクロセル基地局10は、地理的に異なる場所に配置されたRRHセル基地局33Aおよび33Bに光ファイバを介して信号を伝送し、RRHセル基地局33Aおよび33Bから信号を無線送信させることができる。例えば、通信端末20の位置に近いRRHセル基地局33のみを利用することも可能である。なお、制御系の機能はマクロセル基地局10に実装されており、通信端末20の分布に応じて、最適な送信形態を選択する。
以上説明した各中小規模基地局の概要を図21にまとめた。また、ホットゾーン基地局31やフェムセル基地局32などの中小規模基地局40の構成例を図22に示す。図22に示したように、ホットゾーン基地局31やフェムセル基地局32などの中小規模基地局40は、有線でネットワーク側と通信するためバッグボーン通信部450を有する。一方、中小規模基地局40の他の構成は、図15を参照して説明した中継装置30’(または図11を参照して説明した中継装置30)と実質的に同一とすることができる。
このような中小規模基地局40は、所定の通信リソースを利用して情報交換することにより、他通信との干渉を回避することができる。以下、ヘテロジニアスネットワークにおける干渉モデルおよび干渉回避制御について説明した後に、中小規模基地局40間の情報交換について説明する。
(ヘテロジニアスネットワークにおける干渉モデル)
図23は、ヘテロジニアスネットワークにおける干渉モデルを示した説明図である。なお、図23および後述の図24〜図26においては、中継装置30、ホットゾーン基地局31、およびフェムセル基地局32などを特に区別せず、中小規模基地局40として示す。
図23に示したように、ヘテロジニアスネットワークにおいては、以下に示す干渉の発生が想定される。
(1)中小規模基地局40Aからの送信信号とマクロセル基地局10からの送信信号が通信端末20A−2において干渉するケース
(2)通信端末20B−2からの送信信号とマクロセル基地局10からの送信信号が中小規模基地局40Bにおいて干渉するケース
(3)中小規模基地局40Cからの送信信号とマクロセル基地局10からの送信信号が中小規模基地局40Dにおいて干渉するケース
(4)中小規模基地局40からの送信信号と通信端末20F−2からの送信信号が通信端末20E−2において干渉するケース
(ヘテロジニアスネットワークにおける干渉回避制御)
上記のように、ヘテロジニアスネットワークにおいては多様な干渉が発生するが、これらの干渉は、ハンドオーバ、送信電力制御、およびビームフォーミングなどにより対処することが可能である。以下、干渉回避制御例について具体的に説明する。
図24は、ハンドオーバーによる干渉回避例を示した説明図である。図24の左図においては、中小規模基地局40Aからの送信信号とマクロセル基地局10からの送信信号が通信端末20A−2において干渉している。この場合、通信端末20A−2を、中小規模基地局40Aから、マクロセル基地局10と送信タイミングが異なる中小規模基地局40Gにハンドオーバーさせることにより、上記干渉を解消することができる。
また、図24の左図においては、中小規模基地局40からの送信信号と通信端末20F−2からの送信信号が通信端末20E−2において干渉している。この場合、通信端末20E−2を中小規模基地局40Eから中小規模基地局40Fにハンドオーバーさせることにより、上記干渉を解消することができる。なお、中小規模基地局40Eおよび中小規模基地局40Fは、このハンドオーバーに際して必要な情報を、例えば管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して交換してもよい。
図25は、ビームフォーミングによる干渉回避例を示した説明図である。図25の左図においては、中小規模基地局40Aからの送信信号とマクロセル基地局10からの送信信号が通信端末20A−2において干渉している。この場合、通信端末20A−2は、中小規模基地局40Aの配置方向に受信指向性を向けることにより、上記干渉を解消することができる。
また、図25の左図においては、中小規模基地局40からの送信信号と通信端末20F−2からの送信信号が通信端末20E−2において干渉している。この場合、通信端末20F−2が、中小規模基地局40Fの配置方向に送信指向性を向けることにより、通信端末20F−2からの送信信号が通信端末20E−2に到達しなくなるので、上記干渉を解消することができる。なお、中小規模基地局40Fは、通信端末20F−2による干渉状況や通信端末20E−2の位置情報などを、例えば管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して中小規模基地局40Eから受信し、受信した情報に基づいて上記干渉回避制御を実現する。
図26は、送信電力制御による干渉回避例を示した説明図である。図26の左図においては、中小規模基地局40Aからの送信信号とマクロセル基地局10からの送信信号が通信端末20A−2において干渉している。この場合、中小規模基地局40Aの送信電力を下げると、通信端末20A−2が中小規模基地局40Aの電波到達範囲から外れるので、通信端末20A−2と中小規模基地局40Aとの接続が切断される。これにより、通信端末20A−2は、新たな接続先を探して例えばマクロセル基地局10と接続するので、中小規模基地局40Aの送信電力を下げることにより上記干渉を解消することができる。
また、図26の左図においては、中小規模基地局40からの送信信号と通信端末20F−2からの送信信号が通信端末20E−2において干渉している。この場合、中小規模基地局40Fの送信電力を下げると、通信端末20F−2が中小規模基地局40Fの電波到達範囲から外れるので、通信端末20F−2と中小規模基地局40Fとの接続が切断される。これにより、通信端末20F−2は、新たな接続先を探して例えばマクロセル基地局10と接続するので、中小規模基地局40Fの送信電力を下げることにより上記干渉を解消することができる。なお、中小規模基地局40Fは、通信端末20F−2による干渉状況などを、例えば管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して中小規模基地局40Eから受信し、受信した情報に基づいて上記干渉回避制御を実現する。
(情報交換方法)
中小規模基地局40は、「2.第1の実施形態」で説明した方法、および「3.第2の実施形態」で説明した方法のいずれにも準拠し、周囲の中小規模基地局40と無線でダイレクトに情報交換を行うことができる。例えば、図27に示したように、同一のマクロセル内に配置された中小規模基地局40Eおよび40Fは、ダイレクトに情報交換を行うことができる。
すなわち、中小規模基地局40は、「2.第1の実施形態」で説明したように、管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して、管理サーバ16によりペアリングされた周囲の中小規模基地局40と情報交換することができる。
また、中小規模基地局40は、「3.第2の実施形態」で説明したように、周囲の中小規模基地局40に通信端末として接続し、周囲の中小規模基地局40からアクセスリンクのための通信リソースとして割り当てられたリソースブロックを利用して情報交換を行ってもよい。以下、図28を参照し、当該事項についてより例示的に説明する。
図28は、複数の中小規模基地局40が情報交換するためのシーケンスを示した説明図である。図28には、中小規模基地局40Eおよび40Fがマクロセル基地局10の管理下にある例を示している。
まず、中小規模基地局40Eは、中小規模基地局40Eが制御する通信および中小規模基地局40Fが制御する通信間で干渉が発生する可能性があると判断した場合、マクロセル基地局10に中小規模基地局40Fとの接続を要求する(S704)。ここで、各中小規模基地局40は、管理サーバ16と直接的に通信するためのインタフェースを備える場合もあるが、マクロセル基地局10の管理下にあるので、マクロセル基地局10と情報交換のための通信を行う。
なお、マクロセル基地局10と中小規模基地局40とのインタフェースは、中小規模基地局40の種別に応じて異なる。例えば、中小規模基地局40がホットゾーン基地局31である場合、中小規模基地局40とマクロセル基地局10とはX2インタフェースを利用して通信を行う。また、中小規模基地局40がフェムトセル基地局32である場合、中小規模基地局40とマクロセル基地局10とはパケット交換ネットワークにX2インタフェースをトンネリングさせることにより通信を行う。
マクロセル基地局10は、中小規模基地局40Eからの要求に対する応答として接続要求Confirmationを中小規模基地局40Eに送信し(S708)、中小規模基地局40Fに、中小規模基地局40Eとの接続を指示する接続コマンドを送信する(S712)。そして、マクロセル基地局10は、中小規模基地局40Fから接続コマンドに対する応答としてコマンドconfirmationを受信すると(S716)、中小規模基地局40Eおよび中小規模基地局40Fが接続するための接続パラメータをスケジューリングし、接続パラメータを中小規模基地局40Eに送信する(S724)。
その後、中小規模基地局40Eおよび中小規模基地局40Fは、マクロセル基地局10から送信された接続パラメータに従って接続処理を行う(S728)。この接続処理の過程で、中小規模基地局40Eおよび中小規模基地局40F間で、送受信タイミングや送信電力の調整などを行ってもよい。続いて、中小規模基地局40Fが中小規模基地局40Eに接続完了を通知し(S732)、中小規模基地局40Eが接続完了の通知に対する応答として接続完了confirmationを中小規模基地局40Fに送信する(S736)。
そして、中小規模基地局40Fは、中小規模基地局40Eと接続したことを、マクロセル基地局10を介して管理サーバ16に報告する(S740、S744)。上記処理により、中小規模基地局40Eと中小規模基地局40Fは、直接、無線接続可能なリンクを確保し、当該無線リンクに割り当てられたリソースブロックを利用して情報交換を行うことが可能となる(S748)。
<5.まとめ>
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、中継装置30などの中小規模基地局が、管理サーバ16により割り当てられたリソースブロックを利用して直接的に情報交換を行うことが可能となる。また、本発明の第2の実施形態によれば、中継装置30’などの中小規模基地局が、隣接する中小規模基地局の配下に配されるように接続処理を行うので、隣接する中小規模基地局とアクセスリンクを利用して直接的に情報交換を行うことが可能となる。この直接的な情報交換によれば、各基地局10がバックボーンネットワーク12を介して行う情報交換と比較して遅延時間を抑制できるので、通信状況の変化に応じて迅速に干渉回避のための動作を実現できる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の通信システム1の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、通信システム1の処理における各ステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、中継装置30および管理サーバ16などに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した中継装置30および管理サーバ16などの各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 基地局
16 管理サーバ
20 通信端末
30、30’ 中継装置
124、224、324 アナログ処理部
128、228、328 AD・DA変換部
130、230、330 デジタル処理部
134、234、334 デコーダ
140、240、340 エンコーダ
142、242、342 制御部
164 ペアリング部
166 リソース割当て部
232、332 同期部
338 バッファ

Claims (11)

  1. 基地局と;
    前記基地局に属する1または2以上の中継装置と;
    前記基地局と直接、または前記1または2以上の中継装置のうちのいずれかの中継装置を介して通信する通信端末と;
    を備え、
    前記1または2以上の中継装置のうちの第1の中継装置は、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の中継装置のうちの第2の中継装置と、前記第1の中継装置または前記第2の中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、通信システム。
  2. 前記基地局および前記隣接基地局から、各々に属する各中継装置および各通信端末を示す情報を含む管理情報を受信する受信部と;
    前記基地局および前記隣接基地局から受信される前記管理情報に基づき、異なる基地局に属する2の中継装置を選択する選択部と;
    前記選択部により前記2の中継装置として選択される前記第1の中継装置および前記第2の中継装置が通信するための前記通信リソースを割り当てる割当部と;
    を有する管理サーバ、をさらに備える、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記管理情報は、各中継装置の位置に関する情報をさらに含み、
    前記選択部は、前記位置に関する情報に基づき、前記第1の中継装置と、前記隣接基地局に属する前記1または2以上の中継装置のうちで前記第1の中継装置に最も近接する前記第2の中継装置を選択する、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記管理情報は、各中継装置および各通信端末間の通信品質情報をさらに含み、
    前記選択部は、前記通信品質情報に基づき、通信品質が所定の基準を満たさないリンクに関する中継装置を前記第1の中継装置として選択する、請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記第1の中継装置は、前記第2の中継装置の配下に配されるように接続処理を行い、
    前記隣接基地局または前記第2の中継装置が、前記第2の中継装置と前記第1の中継装置が通信するための前記通信リソースを割り当てる、請求項1に記載の通信システム。
  6. 前記第1の中継装置は、
    前記隣接基地局が送信する制御情報を受信する受信部と;
    前記制御情報に基づき、前記隣接基地局に属する前記1または2以上の中継装置のうちで、前記第1の中継装置と干渉を生じる可能性がある中継装置を前記第2の中継装置として判断する判断部と;
    を有する、請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記第1の中継装置は、
    間欠的に受信処理を行う受信部と;
    前記隣接基地局に属する中継装置からの前記受信部による信号受信に基づいて前記隣接基地局に属する前記中継装置の存在を検出する検出部と;
    を有する、請求項5に記載の通信システム。
  8. 中継装置であって:
    通信端末および前記中継装置が属する基地局の一方から受信した信号を他方に中継する通信部を備え、
    前記中継装置が属する前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の隣接中継装置のうちの1の隣接中継装置と、前記中継装置または前記隣接中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、中継装置。
  9. 1の基地局に属する中継装置であって、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の隣接中継装置のうちの1の隣接中継装置と、前記中継装置または前記隣接中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する中継装置を介して、前記基地局と通信する、通信端末。
  10. 通信端末と中継装置を介して通信を行う通信部を備える基地局であって、
    前記中継装置は、前記基地局と異なる隣接基地局に属する1または2以上の隣接中継装置のうちの1の隣接中継装置と、前記中継装置または前記隣接中継装置が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、基地局。
  11. 1または2以上の中小規模基地局と;
    前記1または2以上の中小規模基地局のうちのいずれかの中小規模基地局と通信する通信端末と;
    を備え、
    前記1または2以上の中小規模基地局のうちの第1の中小規模基地局は、前記1または2以上の中継装置のうちの第2の中小規模基地局と、前記第1の中小規模基地局または前記第2の中小規模基地局が有する情報を所定の通信リソースを利用して通信する、通信システム。




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