JP2011090722A - カード、カード向き識別方法およびカード製造方法 - Google Patents

カード、カード向き識別方法およびカード製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カードの外形形状が規格を満たし、カードを複数枚同一方向に重ねた際に、異なる向きのカードが簡単かつ確実に確認できるカードおよびカード向き識別方法を提供する。
【解決手段】カードの長辺の端面に、カード向きの識別用の微小な凹部を一か所以上設け、複数のカードを厚み方向に整列して積み重ねた際に、カードの向きが同じであれば凹部が直線状の筋として目視で識別でき、向きの異なったカードが混在する場合には筋の断線部分として目視で識別できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カードに関するものであり、例えば磁気カードやICカード、複合型カードなど、プリペイドカードやクレジットカード等として一般に用いられるカードに関する。
近年、ショッピングの決済や銀行での現金引き出しや預金などに用いられるクレジットカードや電子マネーとして現金の代わりに用いられるプリペイドカード、あるいは公共サービスを受ける際の会員証等のIDカードなど、多様なカードが用いられており、その発行及び流通枚数は膨大な数にのぼっている。
従来、カード製造会社やカード発行会社等では、多数枚のカードを取り扱う際に、例えば梱包して発送する前にカードを同一方向にして重ねることが必要とされることがある。これは、続く工程の中で、例えばカード所有者の情報を印字加工する場合や、情報入力する発行工程、機械を用いて自動梱包する工程等で、カードの向きを揃えることが必要になるためである。
通常、カードの表面あるいは裏面には絵柄や文字が印刷されており、それを見て確認することでその種類や用途が同一であることが識別できる。そしてカードの表裏や上下の向きも、絵柄や文字の向きを確認することにより揃えることができる。
しかし、カード縁部に何も印刷による絵柄がない場合には、重ねた状態では一番上および下のカードしか絵柄が見えないため、内側に重ねられたカードの向きが揃っているかどうか確認できないという問題があった。
また、カード向き確認の問題に対して、例えば、下記の特許文献1(特開平6−325480)には、磁気カードにおいて情報記録用トラック(磁気ストライプ)の位置に切り欠き部を設けることによりカードの挿入方向を識別する技術が開示されている。
この方法はカードを使用する人がカードの挿入する方向を確実に識別して、定められた方向以外で挿入されて不正に使用されることを防止することを目的としていることから、切り欠き部は目視で明確に識別できるだけでなく、触感でも容易に挿入カード方向が確認できる程度の、比較的大きい形状で設けることが必要であった。
しかし、このようなカードの製造方法においては、通常の形状のカードを製造した後に、前記切り欠き部を形成する工程を設ける必要があり、そのための工程が増えてしまい、かつ切り欠き部の形成位置が製造毎に一定せず位置ずれを生じるという問題があった。
また、現在の一般的なカードの標準規格においては、前記のような切り欠き部をカードに設けた場合には、例えばJIS規格に規定されているカードの外形形状の規格から外れるものとなってしまい、カード読み取り装置などの既に流通している社会インフラに適用できないケースが発生するという問題があった。
具体的な規格を例に挙げると、JIS−II型と呼ばれるカードの外形形状に関する標準規格であるJIS6301規格によれば、カードの外形寸法は幅(長辺)は85.47mm〜85.72mm、高さ(短辺)は53.92〜54.03mmの間にカードの縁部が収まることと規定されている。
従って、上記規格ではカード長辺の凹凸差が0.25mm以内、短辺の凹凸差が0.11mm以内でなければならず、目視及び触感で明確に判別できるような大きさの、例えば2mm以上の切
り欠き部を設けることは、上記規格では許されない。
特開平6−325480号公報
本発明は以上の問題を鑑みてなされたもので、本発明の目的は、カードの外形形状が規格を満たし、かつカードを複数枚同一方向に重ねた際に異なる向きのカードが簡単かつ確実に確認できるカード、カード製造方法およびカード向き識別方法を提供することにある。
請求項1の発明に係るカードは、
カードの少なくとも一方の長辺の端面に、カード向きの識別用の微小な凹部を少なくとも一か所以上設けたことを特徴とする。
請求項2の発明に係るカードは、
前記凹部の深さが0.005mm以上0.05mm以下であることを特徴とする。
請求項3の発明に係るカードは、
前記凹部の形状が、V字形状または半円形状あるいは台形形状のいずれかであることを特徴とする。
請求項4の発明に係るカードは、
前記凹部が、カードの長辺の中心線を含まない位置に設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明に係るカード向き識別方法は、
複数の前記カードを厚み方向に整列して積み重ねた際に、カードの向きが同じであれば前記凹部が同じ位置に連なることによって直線状の筋として目視で識別でき、向きの異なったカードが混在する場合には前記直線状の筋の断線部分として目視で識別できることを特徴とする。
請求項6の発明に係るカード製造方法は、少なくとも1個のICモジュールを内装したシートから打ち抜き処理によりカードを個片化する際に、前記打ち抜き処理用の金型にカード向きの識別用の微小な凹部を設けたことを特徴とする。
本発明に係るカードおよびカード向き識別方法によれば、カードの長辺部分の端面に微小な凹部を設けることにより、複数のカードを積み重ねた際、カードの向きが同じであれば凹部が同じ位置に連なることによって直線状の筋として目視で確認でき、向きの異なったカードが混在する場合にはこの筋の途切れた部分として判別できるようにできる。
これにより、カードの外形形状に関する標準規格に充分収まりながら、積み重ねられたカードの個別の向きの識別が肉眼または拡大鏡による目視確認で容易に可能になるため、カードの製造工程や梱包・発送工程等において作業効率が大きく向上する。
さらに、カード単体では肉眼で、あるいは触感でこのような微小な凹部を確実に識別することは困難であることを利用して、偽造カードの判別が可能となり偽造防止効果を持たせることができる。
また、本発明のカード製造方法によれば、製造工程数を増加させることなくカードが製造でき、かつカード毎の前記凹部の位置誤差を低減することができる。
本発明のカードの実施例を示す説明図である。 本発明のカードの実施例において、凹部形状の各種形態を示す説明図である。 本発明のカードの実施例において、カードを積層した状態を示す説明図である。 本発明のカードの製造方法の実施例において、カードの抜き型を示す説明図である。
以下、本発明に係るカードおよびカード向き識別方法の実施の形態を図面に基づいて詳細説明する。
図1は、本発明のカードの第一の実施例を示す説明図である。
カード本体1において長辺2の端面に微小な凹部4を設けたものである。図1右側の円内の拡大図に示したように、凹部4は深さpのV字形状となっている。
凹部4の形状は、カード外形加工金型あるいは治具などを用いて形成したものであり、少なくともカード製造工程や梱包・発送中の取り扱いの途中でアクシデントにより生じたような破損部分の形状とは明確に区別ができる。
前記凹部の形状は、V字形状に限るものではなく、他の形状でもかまわない。
図2は前記凹部4における各種形状を示した図である。図1で示した凹部4の形状は図2(a)のV字形状(4a)に該当するが、(b)の半円形状(4b)や(c)の台形形状(4c)としてもよい。また、これら以外の形状とすることもできる。
前記凹部の深さpは、カード長辺に対して鉛直な方向の凹部の最大深さを示す。
この凹部4の深さpの値は適宜決めることができるが、例えば0.005mm以上0.05mm以下の範囲とすることができる。
この深さpの範囲については、発明者の実験的考察に基づいて、下限値の0.005mmは、後述する識別方法による肉眼または拡大鏡を用いた目視での識別が可能であり、凹部を設けるカード端面のバリや表面粗さを考慮した最小限界値である。
また上限値の0.05mmは、後述する偽造防止効果を付加したい場合に、凹部がカード単体では肉眼で視認困難であってその存在が気付かれない範囲の上限値であり、カード端面の触感に違和感を感じない範囲の上限値としても0.05mm以下とすることが好ましい。すなわち、上記の範囲内とすることにより、カード単体では目視あるいは触感によっても凹部の存在が気付かれなくなる。
なお、凹部4の幅については、特に限定しないが、光を照射することによる反射光により目視で確認できる程度であればよく、例えば1mm程度であれば充分であるが、後述するカード向きの識別方法において実際に実験的検証を行い、最適な凹部幅の値を求めることが好ましい。
また、凹部4を設ける位置は、カードの長辺上のどの位置でもよいが、図1に示したようにカード長辺の中心線6を含まない位置に設けることが好ましい。これは次の理由による。
まず、カード1の長辺2を横(水平方向)にして立てた状態で多数枚のカードを重ねて整列させた場合に、長辺の中心線6上に凹部を設けた場合には、短辺の中心線5を軸として反転した向きの異なるカードは凹部が見えなくなることにより検出可能であるが、中心線6を軸として反転した向きの異なるカードの場合には、正しい向きのカードと反転した向きのカードの両方とも中心線6軸上に凹部を持つ位置が近接しているため、異なるカードの検出が困難になる可能性がある。逆に、中心線を外れた位置に凹部4を設ければ、凹部の位置がすれることによって向きが異なるカードが検出できる。
また、カードに折り曲げの外力が作用した場合、一般的にカード長辺の中心線の位置に最大曲げ応力が生じるため、中心線上に切り欠き部を設けた場合にはここに応力が集中してカードに亀裂が生じたり破断してしまう危険性が高くなる。これに対し長辺の中心線6から外れた位置に凹部4を設ければ、そのような危険性を低減することができる。
図3は、本発明のカードを用いて、カード向きの識別方法を実施した場合の事例を示す。まず、カード1の長辺2を横(水平方向)にしてカードを立てた状態で多数枚のカードを重ねて整列させる。こうすると、図3(a)に図示したように、カードの向きが同一であれば長辺2に設けられた凹部4が連続して重なるので、目視で直線状の筋として観察される。
しかし向きの異なるカードが混じっていた場合、図3(b)に示すように、向きの異なるカード7だけが凹部の位置がずれて、直線状の筋が途切れた部分として観察される。
このようにして、多数枚のカードを積み重ねて長辺部分を目視観察することにより、向きの異なるカードの有無およびそのカードの場所を識別できる。
なお、このようなカード向きの識別方法を実施する際には、観察方法を適宜組み合わせて識別しやすいように工夫することができる。例えば、照射される照明光の角度や照度、あるいは部屋内の照明コントラスト等の条件を最適化すれば、直線状の筋はより明瞭になり、目視の視認性が向上する。
また、前記カード向きの識別方法の実施例においては、図3のようにカードの長辺方向を水平にして積み重ねた状態で実施している。一般的に、多数枚のカードを製造し梱包出荷する工程においてはこのような状態にすることが多いが、カードの手前を正面側とすると短辺は側面側になるため、検査者の目線方向からは陰に隠れて見にくくなる。
これに対しカードの長辺の上側は、検査者にとって見下ろす形になり最も見やすい側となる。そのため、カード向きの識別を行うためにはカードの長辺に前記凹部を設けることが好ましい。
本発明のカードは、磁気カードやICカード、複合型カードなど、プリペイドカードやクレジットカード等の一般なカードの既存の公知である製造方法に、カード向きの識別用の微小な凹部を形成する工程を付帯することで製造することができる。
本発明のカードの製造方法は、例えば、次のようにすることができる。
まず、熱可塑性高分子樹脂からなる基材上にアンテナとICモジュールからなるインレットを所定の位置に配置して積層し、次に熱可塑性高分子樹脂からなる基材をその上に積層し、さらにこれらに熱及び圧力を加えてラミネート処理を行うことにより、一体化したシートができる。このようにして熱ラミネートされたシートには複数のICカードモジュールが形成されている。
次にカードの個片化工程において、このシートからカードサイズに打ち抜いて個片化を行う。図4(a)および(b)に示すカード抜き型は、前記カードの個片化と同時に、本発明の
特徴であるカード端面の微小凹部4の形成を行うことができるものであり、カードの打ち抜き形状に一致したオス刃、メス刃のそれぞれに対応した部位に、微小凹部形成部8a、8bを設けてある。
そして、前記シートは抜き型のオス刃とメス刃との間に挟みこまれ、抜き型が上下から圧力を加えてシートを押し切ることにより、カードが断裁される。
カードの個片化手段としてこのようなオス・メスの抜き型を使用することで、容易かつ正確にカード形状に打ち抜くと同時に微小凹部を形成できるため、工程を増加させることなく、カード毎の前記凹部の相対的な誤差を低減することが可能になる。
本発明に係るカードおよびカード向きの識別方法によれば、プリペイドカードやクレジットカードあるいは会員カード等の一般的なカード類の製造・梱包・出荷工程において適用することが可能となる。
1 カード本体
2 長辺
3 短辺
4 凹部
4a V字形状
4b 半円形状
4c 台形形状
5 短辺の中心線
6 長辺の中心線
7 向きの異なるカード
8a 微小凹部形成部
8b 微小凹部形成部

Claims (6)

  1. カードの少なくとも一方の長辺の端面に、カード向きの識別用の微小な凹部を少なくとも一か所以上設けたことを特徴とするカード。
  2. 前記凹部の深さは0.005mm以上0.05mm以下であることを特徴とする、前記請求項1に記載のカード。
  3. 前記凹部の形状が、V字形状または半円形状あるいは台形形状のいずれかであることを特徴とする、前記請求項1または2に記載のカード。
  4. 前記凹部が、カードの長辺の中心線を含まない位置に設けられていることを特徴とする、前記請求項1から3のいずれかに記載のカード。
  5. 前記請求項1から4のいずれかに記載のカードを用いて行うカード向き確認方法であって、複数の前記カードを厚み方向に整列して積み重ねた際に、カードの向きが同じであれば前記凹部が同じ位置に連なることによって直線状の筋として目視で確認でき、向きの異なったカードが混在する場合には前記直線状の筋の断線部分として目視で識別できることを特徴とする、カード向き識別方法。
  6. 少なくとも1個のICモジュールを内装したシートから打ち抜き処理によりカードを個片化するカード製造方法において、
    前記打ち抜き処理用の金型にカード向きの識別用の微小な凹部を設けたことを特徴とする、カード製造方法。
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