JP2011090635A - 業務管理装置、業務管理システム、業務管理方法および業務管理プログラム - Google Patents

業務管理装置、業務管理システム、業務管理方法および業務管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者が明示的に業務フローを記述することなく、電子データに行われた操作を検知して、利用者のうちその電子データに関係のある者へ必要な通知を行うことのできる業務管理装置、業務管理方法および業務管理プログラムを提供する。
【解決手段】 業務管理装置100は、利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成する業務実行手段101と、オブジェクトに所定の操作が発生すると、生成された相互関係情報に基づいて識別したオブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を相互関係情報から抽出する通知先抽出手段107と、抽出された所有者に、操作が発生した旨を通知する通知手段108とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、業務管理装置、業務管理システム、業務管理方法および業務管理プログラムに関する。
特許文献1には、新たなワークフローを追加可能なワークフロー制御システムの一例が記載されている。図22は、特許文献1に示されるワークフロー制御システムの構成を示す図である。図22に示すように、ワークフロー制御システムは、記憶装置501と、サーバ装置502と、第1の端末装置503と、第2端末装置505と、ネットワーク504とを備える。
複数の端末装置503は、ネットワーク504を介して記憶装置501に記憶される文書を共有する。サーバ装置502は、端末装置503からの要求に応じてデータとルールを含む文書を生成して記憶装置501に格納する。サーバ装置502は、第1の端末装置503から文書の更新要求を受け付け、文書の更新を実行する。そして、更新処理が終了したら、第2の端末装置505に通知する。
複数の利用者間で文書が送受信されるワークフロー制御システムでは、あらかじめシステム全体でのワークフローが明示的に定義され、その定義に従って文書の作成や更新などの業務が行われるのが一般的である。特許文献1に記載のワークフロー制御システムによれば、第1の端末がサーバ装置に文書更新の要求を行う際に、次に第2の端末に業務が移ることも含めて指示できることにより、柔軟なワークフローを実現することができる。
非特許文献1には、文書への操作に伴って、各種の業務フローを起動させるコンテンツ管理システムの一例が記載されている。非特許文献1に記載されるアルフレスコ(Alfresco)のようなコンテンツ管理システムでは、文書の作成、更新、削除をするタイミングで、文書管理に関する様々な処理を起動することが定義できる。例えば、電子メールを発信する、文書のコピーを作成する、などの具体的な処理を指定することが可能である。
特許文献2には、時間経過に伴う業務フローの変化を特定する業務分析装置の一例が記載されている。図23は、特許文献2に記載される業務分析装置の構成を示すブロック図である。図23に示すように、業務分析装置は、更新情報記憶手段601と、期間情報記憶手段602と、更新情報分類手段603と、業務フロー抽出手段604と、遷移情報生成手段605と、変化情報生成手段606とを備える。
更新情報記憶手段601は、データの更新を伴う業務処理を更新時刻とともに記憶する。期間情報記憶手段602は、業務処理を分割するための時間間隔を記憶する。更新情報分類手段603は、期間情報記憶手段601に記憶された時間間隔で、更新情報記憶手段601に記憶された一連の業務処理を分割する。業務フロー抽出手段604は、更新情報分類手段603によって分割された業務処理を時間順に並べ、業務フローを生成する。遷移情報生成手段605は、業務フロー抽出手段604によって生成された業務フローを、業務間の遷移情報に変換する。例えば、遷移情報は2次元の表形式で表現される。例えば、ある業務フローが業務A→業務B→業務Cという流れだったとすると、遷移情報のA行B列が1、B行C列が1というように、業務フローを構成する業務の遷移数が計数され、遷移情報が生成される。
変化情報生成手段606は、更新情報分類手段603によって分けられた業務フロー毎に、遷移情報の変化を検出する。例えば、ある業務フローが業務A→業務B→業務C、次の業務フローが業務A→業務B→業務A→業務B→業務Cであるとき、遷移情報のA行B列が1から2に増加する。これにより、業務フローの変化が検出される。
上記のような特許文献2に記載の業務分析装置によって、業務フローの変化が自動的に検知でき、システム管理者は、業務フローの変化の傾向に応じて、業務内容の見直しを検討することができる。
特許文献3には、生起したイベントデータからイベントの生起パターンを検出するシステムの一例が記載されている。図24は、特許文献3に記載されるパターン検出装置の構成を示すブロック図である。図24に示すように、パターン検出装置は、インタフェース部701、入力部703、表示部704、記憶部705および制御部702を備える。制御部702は、イベントログ管理部706と、関係定義データ管理部と707、ルール生成部708と、ルール管理部709とを備える。
インタフェース部701は、イベントを発生する外部システムからイベントログを受け取る。入力部703は、キーボードなどの入力デバイスであり、外部システムの管理者が各種データの投入や検出結果の閲覧等に用いる。表示部704は、ディスプレイなどの表示デバイスである。記憶部705は、外部システムから受け取ったイベントログ、イベント間の関係の定義、イベントパターンから生成されたイベントパターンルールを格納する。
イベントログ管理部706は、外部システムから受け取ったイベントログを記憶部へ格納するとともに、イベントパターンルールが検出されたときに、外部システムから取得したイベントログとの照合処理を行い、照合できたら警告メッセージを出力する。関係定義データ管理部707は、外部システム管理者から関係定義データの入力を受け付け、記憶部705の関係定義データに記憶させる。ルール生成部708は、イベント間の共起確率を算出し、その確率と関係定義データとからルールとなりうるイベントのペアをイベントログから抽出し、さらにルールの複合化と簡略化を行った後、最終的に生成されたルールを記憶部705に格納する。ルール管理部709は、記憶部705に格納されたルールを管理する。
上記のような特許文献3のイベント生起パターン検出システムによって、イベントログから詳細な生起パターンを検出することができ、不正なトランザクションやネットワーク障害などの生起を検出することができる。
特許文献4には、ワークフロー管理システムの業務改善に必要な分析情報を得るシステムの一例が記載されている。図25は、特許文献4に記載のワークフロー管理システムの構成を示すブロック図である。図25に示すように、特許文献4に記載のワークフロー管理システムは、分析データDB801と、業務パターンDB804と、特徴ベクトル抽出部802と、検索部803とを備える。
分析データDB801は、分析対象のログデータを格納する。特徴ベクトル抽出部802は、分析データDB801からログデータを取得し、その取得データから特徴ベクトルを生成する。業務パターンDB804は、典型的な業務のパターンを特徴づける特徴ベクトルを格納する。検索部803は、特徴ベクトル生成部で生成された特徴ベクトルを元に、業務パターンDB804に対して検索を実行し、近い業務パターンがあれば取得する。
上記のような特許文献4のシステムによって、予め定義された業務パターンに近似したログデータを検出して、その業務パターンに結びつけられたメッセージを出力することができる。
特開2001−188865 特開2008−225814 特開2006−4346 特開2002−279119
アルフレスコ3.5 ゲッティング スターテッド ウィズ ドキュメント マネージメント バージョン1.0(Alfresco3.5 Getting Started with Document Management Version1.0)http://share.alfresco.com/
業務フローを定義する際には、その業務フローで取り扱う文書と、生成、更新、削除などの文書の取り扱われ方と、業務の流れとの関係を、利用者が明示的に記述しなければ、業務フローを定義することができない。例えば、上記特許文献1では、記述言語が定義され、その規則に従って業務フローと文書操作の関係を詳細に定義する必要がある。したがって、アドホックに業務フローが変わる場合、予め業務フローを定義しておき、電子データに操作が行われたことを検知して、その電子データに関係のある者へ必要な通知を行うことができないという課題がある。
本発明の目的は、利用者が明示的に業務フローを記述することなく、電子データに行われた操作を検知して、利用者のうちその電子データに関係のある者へ必要な通知を行うことのできる業務管理装置、業務管理システム、業務管理方法および業務管理プログラムを提供することにある。
本発明に係る第1の業務管理装置は、利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成する業務実行手段と、オブジェクトに所定の操作が発生すると、生成された相互関係情報に基づいて識別したオブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、相互関係情報から抽出する通知先抽出手段と、抽出された所有者に、操作が発生した旨を通知する通知手段とを備える。
本発明に係る第1の業務管理システムは、業務管理装置とネットワークを介して利用者端末と接続されたことを特徴とする。
本発明に係る第1の業務管理方法は、利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成し、オブジェクトに所定の操作が発生すると、生成された相互関係情報に基づいて識別したオブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、相互関係情報から抽出し、抽出された所有者に、操作が発生した旨を通知することを備える。
本発明に係る第1の業務管理プログラムは、利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成する処理と、オブジェクトに所定の操作が発生すると、生成された相互関係情報に基づいて識別したオブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、相互関係情報から抽出する処理と、抽出された所有者に、操作が発生した旨を通知する処理を、コンピュータに実行させる。
本発明によれば、利用者が明示的に業務フローを記述することなく、電子データに行われた操作が検知されて、利用者のうちその電子データに関係のある者へ必要な通知を行うことができる効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係る業務管理装置の構成を示すブロック図である。 業務実行手段が作成する相互関係情報を示す図である。 業務実行手段が作成する利用者間情報を示す図である。 業務実行手段が作成する業務履歴情報を示す図である。 通知先抽出ルール格納手段が格納する通知先抽出ルール情報を示す図である。 本発明の第1実施形態における利用者の操作を示す概念図である。 本発明の第1実施形態に係る業務管理装置の構成を示すブロック図である。 電子メール管理手段またはファイル管理手段が作成する相互関係情報を示す図である。 電子メール管理手段が作成する利用者間情報を示す図である。 電子メール管理手段またはファイル管理手段が作成する業務履歴情報を示す図である。 通知先抽出ルール格納手段が格納する通知先抽出ルール情報を示す図である。 通知先抽出手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る業務管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における利用者の操作を示す概念図である。 電子メール管理手段またはファイル管理手段が作成する相互関係情報を示す図である。 電子メール管理手段が作成する利用者間情報を示す図である。 電子メール管理手段またはファイル管理手段が作成する業務履歴情報を示す図である。 通知先抽出ルール格納手段が格納する通知先抽出ルール情報を示す図である。 電子メール管理手段が作成した業務履歴情報を示す図である。 電子メール管理手段が作成した利用者間情報を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る業務管理装置の構成を示すブロック図である。 特許文献1に示されるワークフロー制御システムの構成を示す図である。 特許文献2に記載される業務分析装置の構成を示すブロック図である。 特許文献3に記載されるパターン検出装置の構成を示すブロック図である。 特許文献4に記載のワークフロー管理システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施形態.
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る業務管理装置について説明する。業務管理装置は、複数の利用者で業務を行う際に、業務中に扱われる電子メール、文書ファイル、スケジュールデータ等を管理するものである。具体的には、ある利用者が電子メール、文書ファイル、スケジュールデータ等を操作した場合に、関係のある利用者にその旨を通知するものである。
まず、図1を参照して業務管理システムの概要について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る業務管理システムの構成を示すブロック図である。本発明の第1実施形態に係る業務管理システムは、業務管理装置100と、業務管理装置100にネットワーク2を経由して接続された複数の利用者端末1を備える。図1に示すように、業務管理装置100は、業務実行手段101、オブジェクト・利用者関係格納手段102、通知先抽出ルール格納手段103、通知先抽出ルール編集手段104、業務履歴格納手段105を備える。業務管理装置100はまた、操作検出手段106、通知先抽出手段107、通知手段108、業務データ格納手段120および通信手段130を備える。業務管理装置100には、複数の利用者端末1が接続される。利用者は、利用者端末1を介して業務実行手段101を操作して業務処理を行う。
業務実行手段101は、例えば、電子メール、ファイル管理、スケジュール管理等の業務を実行するための手段である。業務データ格納手段120は、業務実行手段101により生成された電子メールや文書等を格納する。オブジェクト・利用者関係格納手段102は、オブジェクトと利用者の関係またはオブジェクト同士の関係を示す相互関係情報10を格納する。オブジェクト・利用者関係格納手段102は、また、利用者同士の操作の関係を示す利用者間情報20を格納する。
図2は、業務実行手段101が作成する相互関係情報10を示す。図2に示すように、相互関係情報10は、オブジェクト・利用者11、オブジェクト・利用者12および関係13の各項目を有する。オブジェクト・利用者11、オブジェクト・利用者12には、オブジェクトまたは利用者の名前または識別情報が記載され、関係13には、両者の関係が記載される。相互関係情報10は、オブジェクトと利用者との関係を含んでもよいし、オブジェクトとオブジェクトとの関係を含んでもよい。ここで、オブジェクトとは、例えば電子メール、文書ファイル、スケジュールデータなど、業務実行手段101により取り扱われる電子データである。業務実行手段101は、電子メール、文書ファイル等のオブジェクトが利用者により作成、添付などの操作がされると、それらの関係を示す相互関係情報10を作成しオブジェクト・利用者関係格納手段102に格納する。
図3は、業務実行手段101が作成する利用者間情報20を示す図である。図3に示すように、利用者間情報20は、オブジェクト21、関係22、操作23およびアドレス24の各項目を有する(詳細は後述する)。
業務履歴格納手段105は、業務履歴情報30を格納する。図4は、業務履歴情報30を示す図である。図4に示すように、業務履歴情報30は、利用者31、オブジェクト32、操作33およびチェック済みフラグ34の各項目を含む。利用者31は業務履歴格納手段105により操作を行った利用者を示す。オブジェクト32は利用者により操作された電子ファイルの識別情報を示す。操作33は操作の内容を示す。また、チェック済みフラグ34は、後述する通知チェックが終了したか否かを示すフラグを格納する。
操作検出部106は、通知処理を行うべきオブジェクトに所定の操作が行われたか否かを判定する。例えば、通知処理を行うべきオブジェクトをWordやPowerPoint等の「文書」とし、所定の操作を「更新」とすると、これらの文書に更新が行われた場合に通知処理を行うべき操作が行われたと判定する。
通知先抽出ルール格納手段103は、通知先抽出ルール情報40を格納する。図5は、通知先抽出ルール情報40を示す図である。図5に示すように、通知先抽出ルール情報40は、通知先を抽出するためのルールを含む。ルールの表現は、条件式など既存の技術を用いてもよい。通知先抽出ルール編集手段104は、通知先抽出ルール格納手段103に格納されている通知先抽出ルール情報を、利用者または管理者が、追加、変更、削除するための手段である。
通知先抽出手段107は、相互関係情報10、利用者間情報20および通知先抽出ルール情報40を参照して、操作が行われたオブジェクトを所有する利用者およびその通知先情報を抽出する。通知手段108は、通知先抽出手段107から受け取った通知先に、所有するオブジェクトの出元のオブジェクトに対して何らかの操作が行われたことを通信手段130を介して通知する。
通信手段130は、ネットワーク2を介して利用者端末1との通信を行うと共に、業務実行手段101に対して業務を実行するための指示を行う。また、通信手段130は、通知手段108からの指示を受けて、対応する利用者端末1に対して通知を行う。
次に、業務管理装置の具体的な構成について説明する。
図6は、図1のより具体的な構成を示す業務管理装置200のブロック図である。業務管理装置200は、図1の業務実行手段101の具体的な手段として電子メール管理手段109とファイル管理手段110を備える。また業務管理装置200は、図1の業務データ格納手段120の具体的な手段として電子メール格納手段111、ファイル格納手段112を備える。図1と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
業務管理装置200には、ネットワークを介して複数の利用者端末1が接続されている。利用者端末1は、ネットワークを介して業務管理装置200の電子メール管理手段109またはファイル管理手段110を操作する。
電子メール管理手段109は、利用者端末1からの操作に応じて、電子メールの作成、送受信等を行う。受信した電子メール等は、電子メール格納手段111に格納される。電子メール格納手段111は、利用者端末1ごとの保存領域を保持している。
電子メール管理手段109はまた、電子メールの所有者や添付ファイルの情報など、電子メールの状態に関する情報を検出し、その結果を相互関係情報10として作成してオブジェクト・利用者関係格納手段102に格納する。電子メール管理手段109はさらに、電子メールの送受信に関する利用者間情報20を作成し、オブジェクト・利用者関係格納手段102に格納する。
ファイル管理手段110は、利用者端末1からの操作に応じて、電子ファイルの作成、更新、削除等を行う。作成された電子ファイルは、ファイル格納手段112に格納される。ファイル格納手段112は、利用者端末1ごとの保存領域を保持している。ファイル管理手段110はまた、電子ファイルに対して操作がなされるとそれを検出し、業務履歴情報30を作成して業務履歴格納手段105に格納する。
図7は、業務管理装置200の利用者の操作の例を示す概念図である。図7を参照して、利用者Aと利用者Bの操作の例を説明する。
利用者Aは、文書aを作成し、この文書aをファイル管理手段110に格納する。そして、利用者Aは、この文書aを電子メールAに文書Aとして添付し、電子メールAを利用者Bに送信する。
利用者Aによって文書aが「文書A」として利用者Bに送信されたことは、アドホックな業務フローが発生したということである。利用者Aも利用者Bも事前にこの業務フローを定義することなく、業務やファイル操作の履歴を元に、文書ファイルに対する操作を自動的に利用者Bに通知できることが望ましい。
上記操作が行われたときの業務管理装置200の動作について説明する。
図8、図9は、それぞれ、上記操作が行われたときに生成される相互関係情報10、利用者間情報20を示す。また図10は、ファイル管理手段110を介した利用者による操作の履歴を表す業務履歴情報30を示す。図10は、ファイル管理手段110が文書aを作成したときと更新したときの業務履歴情報30を示す。ここではファイル管理手段110による操作の履歴を表す業務履歴情報30を示しているが、メール管理手段109による操作の履歴を業務履歴情報30として作成してもよい。
図11は、通知先抽出ルール格納手段103が格納する通知先抽出ルール情報40の一例を示す図である。ここでは、「同一のメールの同一順番の添付ファイルは同一と判定」というルールが記載される。通知先抽出手段107は、通知先抽出ルール情報40を参照して、通知先を抽出する。
ここで、相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30について、詳細に説明する。
利用者Aがファイル管理手段110を操作して文書aを作成すると、ファイル管理手段110は該文書aをファイル格納手段110に格納すると共に、業務履歴情報30を作成して業務履歴格納手段105に格納する。具体的には、図10の1行目に示すように、「利用者A」が「文書a」を「作成」したことを示す業務履歴情報30を作成する。ファイル管理手段110はまた、作成された文書に関する相互関係情報10を作成し、オブジェクト・利用者関係格納手段102に格納する。具体的には、図8の1行目に記載されるように、「文書a」が「利用者A」に「所有」されていることを示す相互関係情報10を作成する。
続いて、利用者Aが電子メール管理手段109を操作して電子メールAを作成すると、電子メール管理手段109は、図8の2行目に示すように「電子メールA」が「利用者A」に「所有」されているという相互関係情報10を作成する。
その後、利用者Aが、電子メールAに文書aを添付したとする。電子メールAに添付されたとき、電子メール管理手段109は文書aに「文書A」という名称を付す。このとき、電子メール管理手段109は、電子メールAに文書Aが添付されることを示す相互関係情報10を作成する。具体的には、図8の3行目に記載されるように、「電子メールA」に「文書A」が「添付」されているというデータを追加する。またこのとき電子メール管理手段109は、文書aが文書Aと同一の関係にあることを示す相対関係情報を作成する。具体的には、図8の4行目に記載されるように、「文書a」と「文書A」が「同一」であるというデータを追加する。
続いて、利用者Aは、メール管理手段109を操作して電子メールAを利用者Bに送信する。電子メール管理手段109は、図示しないメールサーバを介して電子メールAを利用者Bに送信する。そして、電子メール管理手段109は、利用者B宛の電子メールAを受け取り、これを電子メールBとして電子メール格納手段111の利用者B用の領域に格納する。
電子メール管理手段109はこのとき、利用者間情報20を作成する。すなわち、図9の1行目に記載されるように、「電子メールA」が「利用者Aから利用者B」に「送信」されたこと、および利用者Aと利用者Bの電子メールアドレスを含む利用者間情報20を作成する。
続いて、電子メール管理手段109は、相互関係情報10を作成する。すなわち、図8の5行目に記載されるように「電子メールB」と「電子メールA」が「同一」であること、6行目に記載されるように「電子メールB」が「利用者B」に「所有」されていること、および7行目に記載されるように「文書B」が「電子メールB」に「添付」されていることを示す相互関係情報10を作成する。
以上の動作により、図6に示す動作に関する相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30が作成される。
続いて、利用者Aがファイル管理手段110を操作して文書aを更新したとする。このときファイル管理手段110は、図10の2行目に示すように「利用者A」が「文書a」を「更新」したことを示す業務履歴情報30を作成する。この時点で、通知先抽出手段107が通知処理を行うとして、その動作について説明する。通知先抽出手段107は、予め定められたタイミング、例えば一定時間おきや所定の時刻に、通知動作を行う。
図12は、通知先抽出手段107の動作を示すフローチャートである。図12を参照して、通知先抽出手段107の動作について説明する。
通知先抽出手段107は、上記タイミングで、業務履歴格納手段105に格納される業務履歴情報30を参照し、未チェックの業務履歴情報30があるか否かを調べる(ステップST901)。ここでは、図10の状態、すなわち、未チェックの履歴情報が2件ある状態とする。
通知先抽出手段107は、業務履歴情報30から、未チェックの業務履歴情報を読み出す(ステップST902)。具体的には、通知先抽出手段107は、「利用者A」が「文書a」を「作成」したことを抽出する。通知先抽出手段107は、この業務履歴を操作検出手段106に通知し、通知処理を行うべきオブジェクトおよび操作内容か否かを判定させる。操作検出手段106は、通知処理を行う対象に関するデータを予め保持しており、そのデータを参照して当該オブジェクトが通知を行うべき対象であるか否かを調べる。ここでは「文書」の「作成」は、通知対象ではないとする。したがって、操作検出手段106は通知先抽出手段107にその旨を通知する。通知先抽出手段107は次のデータの読み出しに移る。
通知先抽出手段107は、業務履歴情報30から、「利用者A」が「文書a」を「更新」したことを抽出する。通知先抽出手段107は、この業務履歴を操作検出手段106に通知し、通知対象の動作か否かを判定させる(ステップST903)。操作検出手段106は、ここでは「文書」の「更新」は通知対象であると判定し、その旨を通知先抽出手段107に通知する。
通知先抽出手段107は続いて、オブジェクト・利用者関係格納手段102に格納される相互関係情報10から「文書a」に関連するデータを検索する(ステップST904)。「文書a」に関連するデータは、図8の1、3行目である。続いて通知先抽出手段107は文書aと同一のオブジェクトをリストアップする(ステップST905)。「文書a」と同一のオブジェクトは、図8の4行目より文書Aである。よって、通知先抽出手段107は、文書aに加えて文書Aをリストアップする。
続いて通知先抽出手段107は、通知先抽出ルール格納手段103を参照して、適用できる通知先抽出ルールを読み出して(ステップST906)、適用する(ステップST908)。ここでは、通知先抽出手段107は、図11に示した「同一のメールの同一順番の添付ファイルは同一と判定」というルールを読み出し、適用する。すなわち、図8の5行目のデータから、電子メールAと電子メールBが同一であるため、それぞれに添付される文書Aと文書Bが同一であることがわかる。したがって、通知先抽出手段107は、文書a、文書Aに加えて、文書Bも同一オブジェクトとしてリストアップする(ステップST905)。
この動作を適用できる通知先抽出ルールすべてに対して行い、適用できる通知先抽出ルールをすべて適用したところで、通知先抽出手段107は、通知実行動作を行う(ステップST907)。具体的には、通知先抽出手段107は、文書a、文書A、文書Bの所有者を相互関係情報10から読み出す。文書a、文書Aの所有者は利用者A、文書Bの保有者は、利用者Bである。そこで、通知先抽出手段107は、オブジェクト・利用者関係格納手段102に格納される利用者間情報20から、利用者Aと利用者Bの通知先情報を読み出す。そして、通知先抽出手段107は、利用者Aと利用者Bの通知先情報と、「文書aが利用者Aによって更新された」ことを通知手段108に通知する。通知手段108は、「文書aが利用者Aによって更新された」旨を含む電子メールを作成し、通信手段130を介して利用者Aと利用者Bに宛てて送信する。
ここでは、利用者Aが文書aを更新したことが分かるので、利用者Aには通知せず利用者Bのみに通知するようにしてもよい。また、利用者Bに直接通知せず、利用者Aに対して利用者Bに通知すべきである旨の通知をするようにしてもよい。
電子メールで通知する際には、電子メールのあて先としてTOもしくはCC(Carbon Copy)の選択を可能としてもよい。あて先としてTOにするかCCにするかの情報を、オブジェクト・利用者関係格納手段102が予め保持してもよい。ここで、あて先としてCCに指定されている利用者に関しては、電子メール管理手段109は、電子メールが「同一」であることを示す相互関係情報10を作成しないようにしてもよい。
続いて、通知先抽出手段107は、通知手段108に通知指示を与えた後、業務履歴情報30の当該データにチェック済みフラグを立て(ステップST909)、ステップST901に戻る。ここでは、業務履歴情報30に未チェックのデータが残っていないので、通知先抽出手段107は処理を終了する。
以上のように、第1の実施形態によれば、電子メール管理手段109とファイル管理手段110が、オブジェクトに対する操作やオブジェクト間、利用者間の情報を検出して、相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30を作成する。そして、通知先抽出手段107が、上記情報に基づいて、操作が行われたオブジェクトを所有する利用者に、操作が行われた旨の通知を行う。この構成により、利用者が明示的に業務フローを記述することなく、文書ファイルに行われた操作を検知して、その文書に関係のある利用者に該操作が行われた旨の通知を行うことができるという効果が得られる。また、利用者が明示的に操作を記録しなくても、業務管理装置が操作履歴を検出し、文書ファイルに操作が行われた場合にその文書ファイルに関係のある利用者のみに必要な通知が行われるという効果が得られる。
第2の実施形態.
図13は、本発明の第2実施形態に係る業務管理装置300の構成を示すブロック図である。図13に示すように、業務管理装置300は、第1実施形態に係る業務管理装置200のファイル管理手段110、ファイル格納手段112の代わりにスケジュール管理手段113、スケジュール格納手段114を備える。図1と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
スケジュール管理手段113は、スケジュールデータの登録、変更、削除等を行う。スケジュール格納手段114は、スケジュール管理手段113により作成されたスケジュールデータを格納する。スケジュール管理手段113はまた、電子メールをコピーすると、その電子メールに記載されるスケジュール内容をスケジュールデータとして作成する機能を有する。
第1の実施形態と同様に、業務管理装置300には、ネットワークを介して利用者端末1が接続される。利用者は、利用者端末1を介してスケジュール管理手段113を操作して、スケジュールデータの登録、変更、削除等を行う。
図14は、本発明の第2実施形態における利用者の操作を示す概念図である。図14を参照して、利用者Cと利用者Dの動作を説明する。
利用者Cは会議開催通知の電子メールCを作成し、利用者Dに送付したとする。その後、利用者Cは、スケジュール管理手段113を操作して、電子メールCをコピーし、スケジュールCを作成する。一方、利用者Dは利用者Cから電子メールDを受信し、スケジュール管理手段113を操作して電子メールDをコピーし、スケジュールDを作成する。スケジュールC、スケジュールDは、スケジュール格納手段114のそれぞれ利用者C、利用者Dの保存領域に格納される。
利用者Cがその後、スケジュールCを変更したとすると、利用者Dにその旨が通知されるのが望ましい。
図15は、図14に示した動作が行われたときのオブジェクト・利用者関係格納手段102に格納される相対関係情報10を示す図である。利用者Cが電子メール管理手段109を操作して電子メールCを作成すると、電子メール管理手段109は、図14の1行目を作成する。続いて利用者Cが電子メールCを送信し、利用者Dが電子メールDを受信すると、電子メール管理手段109は図15の2行目、3行目を作成する。
電子メール管理手段109はまた、利用者間情報20を作成する。図16は、電子メール管理手段109が作成した利用者間情報20を示す図である。電子メール管理手段109は、電子メールCが利用者Cから利用者Dに送信されたこと、および利用者Cと利用者Dの通知先情報を含む利用者間情報20を作成する。
続いて、利用者Cがスケジュール管理手段113を操作して、電子メールCをコピーしたとする。スケジュール管理手段113は、このときコピーしてできたデータにスケジュールCという名称を付し、スケジュール格納手段114に格納する。スケジュール管理手段113はまたこのとき、相互関係情報10を作成する。すなわち、図15の4行目を追加する。また、利用者Dもスケジュール管理手段113を操作して、電子メールDをコピーしたとする。スケジュール管理手段113は、このときコピーしてできたデータにスケジュールDという名称を付し、スケジュール格納手段114に格納する。スケジュール管理手段113はまたこのとき、図14の5行目に示す相互関係情報10を作成する。
利用者Cは、その後、スケジュールCを更新したとする。このとき、スケジュール管理手段113は、業務履歴情報30を作成して業務履歴格納手段105に格納する。図17は、業務履歴情報30を示す図である。図17に示すように、スケジュール管理手段113は「利用者C」が「スケジュールC」を「更新」したことを示す業務履歴情報60を生成する。
図18は、通知先抽出ルール格納手段103に格納される通知先抽出ルール情報40を示す図である。ここでは、「同一のメールからコピーされたスケジュールは同一と判定する」というルールが格納される。
利用者Cが電子メールCをコピーしてスケジュールCを作成したのちに、スケジュールCを更新したとする。このとき、スケジュール管理手段113は、図17の業務履歴情報30を作成する。この時点で、通知先抽出手段107が通知処理を行うとして、その動作について図12を参照して説明する。
通知先抽出手段107は、業務履歴格納部105に格納される業務履歴情報30に未チェックのデータがあるかどうかをチェックする(ステップST901)。図17の業務履歴情報30の1行目が未チェックであるので、通知先抽出手段107はそれを読み出す(ステップST902)。続いて通知先抽出手段107は、読み出した業務履歴を操作検出手段106に通知し、通知処理を行うべきオブジェクトおよび操作内容か否かを判定させる(ステップST903)。ここでは「スケジュール」の「更新」は、通知対象であると判定し、その旨を通知先抽出手段107に通知する。
通知先抽出手段107は続いて、オブジェクト・利用者関係格納手段102に格納される相互関係情報10から「スケジュールC」に関連するデータを検索する(ステップST904)。ここでは、図15の4行目が該当する。そして、通知先抽出手段107は、同一オブジェクトをリストアップする(ステップST905)。ここでは、スケジュールCと同一の文書はない。
続いて通知先抽出手段107は、通知先抽出ルール格納手段102を参照して、適用できる通知先抽出ルールを読み出して(ステップST906)、適用する(ステップST908)。ここでは、通知先抽出手段107は、図18に示した「同一のメールからコピーされたスケジュールは同一と判定」というルールを読み出し、適用する。すなわち、図15の2行目のデータから、電子メールCと電子メールDが同一であるため、それぞれがコピーされたスケジュールCとスケジュールDが同一であることがわかる。したがって、通知先抽出手段107は、スケジュールCとスケジュールDを同一オブジェクトとしてリストアップする(ステップST905)。
この動作を適用できる通知先抽出ルールすべてに対して行い、適用できる通知先抽出ルールをすべて適用したところで、通知先抽出手段107は、通知実行動作を行う(ステップST907)。具体的には、通知先抽出手段107は、スケジュールC、スケジュールDの所有者を相互関係情報10から読み出す。スケジュールC、スケジュールDの所有者はそれぞれ利用者C、利用者Dである。そこで、通知先抽出手段107は、オブジェクト・利用者関係格納手段102に格納される利用者間情報20から、利用者Cと利用者Dの通知先情報を読み出す。そして、通知先抽出手段107は、利用者Cと利用者Dの通知先情報と、「スケジュールCが利用者Cによって更新された」ことを通知手段108に通知する。通知手段108は、「スケジュールCが利用者Cによって更新された」旨を含む電子メールを作成し、通信手段130を介して利用者Cと利用者Dに宛てて送信する。
ここでは、利用者CがスケジュールCを更新したことが分かるので、利用者Cには通知せず利用者Dのみに通知するようにしてもよい。また、利用者Dに直接通知せず、利用者Cに対して利用者Dに通知すべきであると通知するようにしてもよい。
続いて、通知先抽出手段107は、通知手段108に通知指示を与えた後、業務履歴情報30の当該データにチェック済みフラグを立て(ステップST909)、ステップST901に戻る。ここでは、業務履歴情報30に未チェックのデータが残っていないので、通知先抽出手段107は処理を終了する。
以上のように、第2の実施形態によれば、電子メール管理手段109とスケジュール管理手段113が、オブジェクトに対する操作やオブジェクト間、利用者間の情報を検出して、相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30を作成する。そして、通知先抽出手段107が、上記情報に基づいて、操作が行われたオブジェクトを所有する利用者に、操作が行われた旨の通知を行う。この構成により、利用者が明示的に業務フローを記述することなく、スケジュールデータに行われた操作を検知して、そのスケジュールデータに関係のある利用者に該操作が行われた旨の通知を行うことができるという効果が得られる。また、利用者が明示的に操作を記録しなくても、業務管理装置が操作履歴を検出し、スケジュールデータに操作が行われた場合にそのスケジュールデータに関係のある利用者のみに必要な通知が行われるという効果が得られる。
第3の実施形態.
上記第1の実施形態および第2の実施形態では、文書ファイルやスケジュールデータなど電子データに更新があった場合について説明したが、本第3の実施形態では、電子メールが転送された場合について説明する。
第2の実施形態で説明した利用者Dが、利用者Cから受信した電子メールを利用者Eに転送したとする。この場合について説明する。
図13に示した業務管理装置300において、電子メール管理手段109は、電子メールに関する業務履歴情報10を作成する。図19は、電子メール管理手段109が作成した業務履歴情報10を示す図である。図19に示すように、電子メール管理手段109は、利用者Cが電子メールCを送信したこと、利用者Dが電子メールDを転送したことを示す業務履歴情報30を作成する。
また、図20は、電子メール管理手段109が作成した利用者間情報20を示す図である。図20に示すように、電子メール管理手段109は、電子メールCが利用者Cから利用者Dに送信されたこと、および利用者Cと利用者Dのアドレスを含む利用者間情報20を作成する。また、電子メールDが利用者Dから利用者Eに転送されたこと、および利用者Dと利用者Eのアドレスを含む利用者間情報20を作成する。
通知先抽出手段107の動作については、第2の実施形態と同様である。すなわち、図12に示すように、通知先抽出手段107は、業務履歴格納部105に格納される業務履歴情報30から未チェックのデータがあるかどうかをチェックする(ステップST901)。図17の業務履歴情報30の1行目が未チェックであるので、通知先抽出手段107はこれを読み出す(ステップST902)。続いて通知先抽出手段107は、読み出した業務履歴を操作検出手段106に通知し、通知対象のオブジェクトおよび操作内容であるか否かを判定させる(ステップST903)。ここでは、電子メールの送信は通知対象としない。よって、通知先抽出手段107は2行目の業務履歴情報30を読み出す。電子メールの転送は通知対象とする。
通知先抽出手段107は、オブジェクト・利用者格納手段102に格納される相互関係情報10から「電子メールD」に関連するデータを読み出し(ステップST904)、これと同一のオブジェクトをリストアップする(ステップST905)。ここでは電子メールCが電子メールDと同一オブジェクトである。続いて、通知先抽出ルール格納手段103を参照して適用できる通知先抽出ルールを読み出して(ステップST906)、適用する(ステップST908)。ここでは適用できる通知先抽出ルールはない。
続いて通知先抽出手段107は、通知実行動作を行う(ステップST907)。ここでは、通知先抽出手段107は、電子メールCおよび電子メールDの所有者である利用者C、利用者Dに「電子メールDが利用者Dによって転送された」ことを通知手段108に通知する。通知手段108は、「電子メールDが利用者Dによって転送された」旨を含む電子メールを作成し、通信手段130を介して利用者Cと利用者Dに宛てて送信する。利用者Dが電子メールDを送信したことが分かるので、利用者Dには通知せず利用者Cのみに通知するようにしてもよい。
以上のように、第3の実施形態によれば、電子メール管理手段109が、電子メールに対する操作や電子メール間、利用者間の情報を検出して、相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30を作成する。そして、通知先抽出手段107が、上記情報に基づいて、操作が行われた電子メールを所有する利用者に、操作が行われた旨の通知を行う。この構成により、利用者が明示的に業務フローを記述することなく、電子メールに行われた操作を検知して、その電子メールに関係のある利用者に該操作が行われた旨の通知を行うことができるという効果が得られる。また、利用者が明示的に操作を記録しなくても、業務管理装置が操作履歴を検出し、電子メールに操作が行われた場合にその電子メールに関係のある利用者のみに必要な通知が行われるという効果が得られる。
上記第1ないし第3の実施形態において、オブジェクトの操作に関わる手段、すなわち、電子メール管理手段109、電子メール格納手段111、ファイル管理手段110、ファイル格納手段112、スケジュール管理手段113およびスケジュール格納手段114を、業務管理装置200、300が備える構成としたが、これに限らない。すなわち、業務管理装置200、300ではなく、各利用者端末1がそれぞれ上記オブジェクトの操作に関わる手段を備える構成としてもよい。この場合、業務管理装置200、300は、メールサーバから電子メールに関するログデータを収集し、それに基づいて相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30を作成する手段を備えてもよい。また、業務管理装置200、300は、各利用者端末1が備えるファイル管理手段110またはスケジュール管理手段113による操作履歴を例えば所定時間おきに取得し、それを元に相互関係情報10、利用者間情報20および業務履歴情報30を作成する手段を備えてもよい。
第4の実施形態.
図21は、本発明の第4実施形態に係る業務管理装置400の構成を示すブロック図である。図21に示すように、業務管理装置400は、業務実行手段401、通知先抽出手段402および通知手段403を備える。
業務実行手段401は、利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成する。通知先抽出手段402は、オブジェクトに所定の操作が発生すると、生成された相互関係情報に基づいて識別したオブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、相互関係情報から抽出する。通知手段403は、抽出された所有者に、上記操作が発生した旨を通知する。
以上のように、第4の実施形態によれば、利用者が明示的に業務フローを記述することなく、電子データに行われた操作が検知されて、利用者のうちその電子データに関係のある者へ必要な通知を行うことができる効果が得られる。
本発明によれば、アドホックに業務フローが変わる職場において、文書ファイルやスケジュールデータの変更を関係者に通知する用途に適用可能である。
1 利用者端末
101 業務実行手段
102 オブジェクト・利用者関係格納手段
103 通知先抽出ルール格納手段
104 通知先抽出ルール編集手段
105 業務履歴格納手段
106 操作検出手段
107 通知先抽出手段
108 通知手段
109 電子メール管理手段
111 電子メール格納手段
113 スケジュール管理手段
114 スケジュール格納手段
120 業務データ格納手段
100,200,300,400 業務管理装置

Claims (16)

  1. 利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成する業務実行手段と、
    前記オブジェクトに所定の操作が発生すると、前記生成された相互関係情報に基づいて識別した前記オブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、前記相互関係情報から抽出する通知先抽出手段と、
    前記抽出された所有者に、前記操作が発生した旨を通知する通知手段と
    を備えた業務管理装置。
  2. 前記オブジェクトになされた操作が、通知対象の操作であるか否かを判定する操作検出手段をさらに備え、
    前記通知先抽出手段は、前記操作検出手段により通知対象の操作であると判定された場合に、前記生成された相互関係情報に基づいて、前記オブジェクトと同一のオブジェクトを識別することを特徴とする請求項1記載の業務管理装置。
  3. 前記通知先抽出手段は、予め定められた通知先抽出ルールに基づいて、前記操作が発生したオブジェクトと同一のオブジェクトを識別することを特徴とする請求項1または請求項2記載の業務管理装置。
  4. 前記業務実行手段は、電子メールを作成した利用者と該電子メールとの所有関係を示す相互関係情報を生成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の業務管理装置。
  5. 前記業務実行手段は、文書ファイルを作成した利用者と該文書ファイルとの所有関係を示す相互関係情報を生成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の業務管理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の業務管理装置とネットワークを介して利用者端末と接続されたことを特徴とする業務管理システム。
  7. 利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成し、
    前記オブジェクトに所定の操作が発生すると、前記生成された相互関係情報に基づいて識別した前記オブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、前記相互関係情報から抽出し、
    前記抽出された所有者に、前記操作が発生した旨を通知すること
    を備えた業務管理方法。
  8. 前記オブジェクトになされた操作が、通知対象の操作であるか否かを判定し、
    前記通知対象の操作であると判定された場合に、前記生成された相互関係情報に基づいて、前記オブジェクトと同一のオブジェクトを識別することを特徴とする請求項7記載の業務管理方法。
  9. 予め定められた通知先抽出ルールに基づいて、前記操作が発生したオブジェクトと同一のオブジェクトを識別することを特徴とする請求項7または請求項8記載の業務管理方法。
  10. 電子メールを作成した利用者と該電子メールとの所有関係を示す相互関係情報を生成することを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項記載の業務管理方法。
  11. 文書ファイルを作成した利用者と該文書ファイルとの所有関係を示す相互関係情報を生成することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項記載の業務管理方法。
  12. 利用者とオブジェクトとの所有関係またはオブジェクト同士の相互関係を示す相互関係情報を生成する処理と、
    前記オブジェクトに所定の操作が発生すると、前記生成された相互関係情報に基づいて識別した前記オブジェクトと同一のオブジェクトの所有者を、前記相互関係情報から抽出する処理と、
    前記抽出された所有者に、前記操作が発生した旨を通知する処理を、
    コンピュータに実行させる業務管理プログラム。
  13. 前記オブジェクトになされた操作が、通知対象の操作であるか否かを判定する処理を含み、
    前記通知対象の操作であると判定された場合に、前記生成された相互関係情報に基づいて、前記オブジェクトと同一のオブジェクトを識別することを特徴とする請求項12記載の業務管理プログラム。
  14. 予め定められた通知先抽出ルールに基づいて、前記操作が発生したオブジェクトと同一のオブジェクトを識別する処理を含むことを特徴とする請求項12または請求項13記載の業務管理プログラム。
  15. 電子メールを作成した利用者と該電子メールとの所有関係を示す相互関係情報を生成する処理を含むことを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか1項記載の業務管理プログラム。
  16. 文書ファイルを作成した利用者と該文書ファイルとの所有関係を示す相互関係情報を生成する処理を含むことを特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1項記載の業務管理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022070414A1 (ja) * 2020-10-02 2022-04-07 富士通株式会社 制御方法、制御プログラムおよび情報処理装置

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