JP2011089812A - 移動体識別装置、入退出管理システム及び移動体識別方法 - Google Patents

移動体識別装置、入退出管理システム及び移動体識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タグ所持、タグ非所持を区別することなく、UWB無線を利用した移動体識別システムの検知エリア内の人、物を検出すること。
【解決手段】送信器110は、ウルトラワイドバンド(UWB)無線パルスと、前記UWB無線パルスの出力に比べ高出力の狭帯域信号を送出し、ドプラ周波数検出部308は、UWB無線パルスが反射源により反射されたUWB反射波の所定の狭帯域周波数成分に、ドプラ信号が含まれているか検出し、ドプラ周波数検出部315は、狭帯域信号が反射源により反射された狭帯域反射波に、ドプラ信号が含まれているか検出し、タグ有効判定部150は、ドプラ周波数検出部308及びドプラ周波数検出部315における検出結果に基づいて、反射源が、タグ所持者又はタグ非所持者のどちらであるか識別する。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動体識別装置、入退出管理システム及び移動体識別方法に関する。
近年、物流システム、入退出管理システム等において、移動体識別システムが利用されている。移動体識別システムは、一般的には、移動体識別装置(質問器)及びタグ(応答器)から構成されるシステムであり、移動体識別装置から常時または定期的に電波が放射されているエリアにタグが進入したときに、タグのIDを返送して、エリア内のタグのIDを識別する。例えば、日本においては、13MHz帯、430MHz帯、950MHz帯、2.45GHz帯等で、移動体識別システムが実用化されている。
更に、IEEE15.4aでは、移動体識別システムとしてウルトラワイドバンド(UWB:Ultra Wide Band)無線を用いたシステムが規格化されている(非特許文献1)。非特許文献1には、UWBタグからのデータ受信方法、及び、UWBタグの位置を測定する測位方法が示されている。
これら移動体識別システムは、タグを所持する人又はタグを装着する物に対応するUWBタグIDを識別し、タグが存在する位置を測定する機能を有する。ところが、タグを所持/装着していない人又は物に対しては、その存在を検出することが難しい。したがって、例えば、タグを所持しない不許可者の進入を防止するセキュリティシステム、或いは、タグを装着していない物の誤配送を防止するような用途には適さない。
この課題を解決し、これらの用途を実現する一例として、例えば特許文献1には、インパルス方式のUWB無線における短パルスによりレーダの方式を利用して、タグを所持/装着していない人又は物を検出する方式が開示されている。
特許文献1には、UWBパルスを送信し反射パルスを検出し、繰り返し送信されるUWBパルスに対する検出パルスを積分器により平均化し、その平均値の変化を測定することによりタグ非所持者、或いは、タグ非装着物を検出する構成が開示されている。
一般的に、移動体識別システムにおいて、タグには、反射型であるパッシブ方式、検波後再放射型であるアクティブ方式、又は、増幅再放射型であるセミパッシブ方式がある。パッシブ方式では、伝搬損失が距離の4乗に比例して増大し、アクティブ方式及びセミパッシブ方式では、伝搬損失が距離の2乗に比例して増大することが知られている。UWBタグは、電池を内蔵するアクティブ方式又はセミパッシブ方式を採用するため、移動体識別装置の周辺の検知エリアとしては、半径10m以上が確保される。
特表平6−523338号公報
IEEE Standard for Information technology-Telecommunications and information exchange between systems-Local and metropolitan area networks-Specific requirements Part 15.4: Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY), Specifications for Low-Rate Wireless Personal Area Networks (WPANs)、2009年9月8日 ARIB STD−T73「移動体検知センサー」
しかしながら、特許文献1に示す従来の構成では、タグ非所持の場合には、パッシブ方式と同様に、人、物からの反射波を検出することになるため、伝搬損失が距離の4乗に比例して増大する。そのため、例えば、人のレーダ断面積が1平方メートル程度の場合、最大半径2〜3m程度の範囲を検出するのが限界である。
このように、従来の構成では、タグを所持する場合とタグを所持しない場合とで検知エリアが異なる。そのため、従来構成を特にセキュリティシステム用途等に用いた場合、タグを所持しない入退出不許可者が移動体識別装置(質問器)の近傍に接近するまで検出することができない、あるいは、タグ非所持者を検出してから入退出を許可又は不許可する際の具体的な動作(例えば、遮断機を閉める、警告を発する等)を行うまでの処理可能時間が非常に短くなるという課題を有していた。
本発明の目的は、タグ所持、タグ非所持を区別することなく、UWB無線を利用した移動体識別システムの検知エリア内の人、物を検出することができる移動体識別装置、入退出管理システム及び移動体識別方法を提供する。
本発明の移動体識別装置は、検知エリア内に、タグを保持するタグ所持者又は前記タグを保持しないタグ非所持者がいるか識別する移動体識別装置であって、ウルトラワイドバンド(UWB)無線パルスと、前記UWB無線パルスの出力に比べ高出力の狭帯域信号を送出する送信器と、前記UWB無線パルスが反射源により反射されたUWB反射波と、前記狭帯域信号が前記反射源により反射された狭帯域反射波とを受信する受信器と、前記狭帯域反射波に、ドプラ信号が含まれているか検出する狭帯域ドプラ検出手段と、前記UWB反射波のうち、所定の狭帯域周波数成分を通過させるフィルタと、前記フィルタ出力に、ドプラ信号が含まれているか検出するUWBドプラ検出手段と、前記狭帯域ドプラ検出手段及びUWBドプラ検出手段における検出結果に基づいて、前記反射源が、前記タグ所持者又は前記タグ非所持者のどちらであるか識別する特定手段と、を具備する。
本発明の入退出管理システムは、前記移動体識別装置と、前記タグ所持者又は前記タグ非所持者の移動エリアを制限する制限手段と、前記移動体識別装置において特定された前記タグ所持者又は前記タグ非所持者の位置に基づいて、前記制限手段を制御する管理手段と、を具備する。
本発明の移動体識別方法は、移動体識別装置の検知エリア内に、タグを保持するタグ所持者又は前記タグを保持しないタグ非所持者がいるか識別する移動体識別方法であって、ウルトラワイドバンド(UWB)無線パルスと、前記UWB無線パルスの出力に比べ高出力の狭帯域信号を送出する送信ステップと、前記UWB無線パルスが反射源により反射されたUWB反射波と、前記狭帯域信号が前記反射源により反射された狭帯域反射波とを受信する受信ステップと、前記狭帯域反射波に、ドプラ信号が含まれているか検出する狭帯域ドプラ検出ステップと、前記UWB反射波のうち、所定の狭帯域周波数成分を通過させるフィルタリングステップと、前記フィルタリングステップの出力に、ドプラ信号が含まれているか検出するUWBドプラ検出ステップと、前記狭帯域ドプラ検出ステップ及びUWBドプラ検出ステップにおける検出結果に基づいて、前記反射源が、前記タグ所持者又は前記タグ非所持者のどちらであるか識別する特定ステップと、を具備する。
本発明によれば、タグ所持、タグ非所持を区別することなく、UWB無線を利用した移動体識別システムの検知エリア内の人、物を検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る移動体識別装置の構成図 実施の形態1に係る移動体識別装置の送信器の具体的な構成を示す図 各構成要素からの信号波形の具体例を示した図 実施の形態1に係る移動体識別装置の受信器の具体的な構成を示す図 直交復調器のI出力及びQ出力を示す図 移動体識別装置から人までの距離及び移動速度の変化の関係を示す図 移動体識別装置からタグ所持者までの距離を狭帯域信号及びUWBパルスにより測定した結果の一例を示す図 移動体識別装置からタグ非所持者までの距離を狭帯域信号及びUWBパルスにより測定した結果の一例を示す図 タグ有効判定部における処理を説明するためのフロー図 各検出結果の対応関係を示す図 本発明の実施の形態2に係る移動体識別装置の受信器の構成を示す図 実施の形態2に係る入退出管理システムへの適用例を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る移動体識別装置が適用される移動体識別システムの検知エリアの概略図である。図1に示すように、本実施の形態では、移動体識別システムの検知エリアに、タグ非所持者170及びタグ所持者180が通行する場合を例に説明する。
本実施の形態に係る移動体識別装置100は、送信器110、受信器120、基準信号発振器130、狭帯域信号発振器140、及び、タグ有効判定部150を含み、電波を放射することにより検知エリアを形成する。
送信器110は、送信UWBパルスS110、送信狭帯域信号S111を送信する。
ここで、送信UWBパルスとしては、例えば、米国においては3〜10GHz帯、日本、欧州においては3〜5GHz又は6GHz〜10GHz帯が利用できることが規定されている。これらの周波数帯は、他のシステムと共用するため、出力が小電力(―41.3dBm/MHz)に制限されている。
一方、送信狭帯域信号としては、無線評定に用いられる周波数が利用できる。例えば、米国、欧州においては24GHz帯、日本においては10GHz帯又は24GHz帯が利用可能となっている。これらの帯域では、利用可能な帯域幅は狭いものの、専用バンドであるため、比較的、高出力(10dBm)が認められている。
以下、具体的に説明するため、送信UWBパルスS110の周波数が、日本において最も利用されると想定される7.25〜10.25GHzであり、送信狭帯域信号S111の周波数が10.525GHzであり、基準信号発振器130の周波数が10MHzであるとして説明する。但し、本発明はこれらの周波数に限定されるものではなく、送信器110からは、低送信出力であって、広帯域(数GHz帯域幅程度)の送信UWBパルスと、送信UWBパルスの出力に比べ高送信出力であって、狭帯域(数十MHz帯域幅程度)の送信狭帯域信号とが送信されるようになっていればよい。なお、送信器110の内部構成については、後述する。
受信器120は、UWBパルスS120、及び、狭帯域信号S121を受信する。そして、受信器120は、これらのUWBパルスS120及び狭帯域信号S121のドプラ周波数を検出する。さらに、受信器120は、タグ160から送信されるUWBタグIDを復調する。なお、受信器120の内部構成については、後述する。受信器120は、これらの結果をタグ有効判定部150に出力する。
基準信号発振器130は、10MHzの基準クロック信号を出力する。この10MHzの基準クロック信号は、送信器110及び受信器120に共通の信号として用いられる。
狭帯域信号発振器140は、10.525GHzの狭帯域信号を出力する。この10.525GHzの狭帯域信号は、送信器110及び受信器120に共通の信号として用いられる。
タグ有効判定部150は、UWB反射波から、タグ160を識別するUWBタグIDを復調する。また、タグ有効判定部150は、検知エリア内を進行する進行者がタグ所持者、又は、タグ非所持者のいずれであるか識別する。更に、タグ有効判定部150は、タグ所持者又はタグ非所持者の距離又は概略距離を特定する。タグ有効判定部150の動作については、後述する。
図2は、図1における送信器110の具体的な構成を示す図である。なお、図2において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、送信器110は、電力増幅器201、バンドパスフィルタ202、広帯域UWBアンテナ203、電力増幅器211、及び、狭帯域アンテナ212を含む。
電力増幅器201は、基準信号発振器130から出力される基準クロック信号を増幅する。基準信号発振器130が、例えば10MHzの基準クロック信号を発振している場合、電力増幅器201における信号歪みにより、電力増幅器201から10MHzの基準クロック信号の高調波が出力される。
バンドパスフィルタ202は、10MHzの高調波成分のうち、UWB帯域として認められた信号帯域成分のみを送出する。例えば、日本のハイバンド周波数帯域の場合、バンドパスフィルタ202は、7.25〜10.25GHzまでのUWBパルス信号を通過させる。
広帯域UWBアンテナ203は、バンドパスフィルタ202により帯域制限されたUWBパルスS110を空間に送出する。広帯域UWBアンテナ203より送出されるUWBパルスS110は、10MHz周期で数ナノ秒程度の時間幅の短パルスが送出される。
電力増幅器211は、狭帯域信号発振器140から出力される狭帯域信号を所定の電力に増幅する。
狭帯域アンテナ212は、増幅後の狭帯域信号を空間に送出する。狭帯域信号発振器140が、10.525GHzの単一周波数搬送波(CW:Carrier Wave)信号を発生する場合、10.525GHzの送信狭帯域信号S111が空間に送出される。
なお、図3は、送信器110の入出力信号の信号波形の具体例を示した図である。図3には、基準信号発振器130から出力される10MHzの基準クロック信号S130、送信UWBパルスS110、及び、送信狭帯域信号S111が示されている。
図4は、図1における受信器120の具体的な構成を示す図である。なお、図4において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、受信器120は、広帯域UWBアンテナ301、バンドパスフィルタ302、検波回路303、距離測定部304、狭帯域フィルタ305、306、直交復調器307、ドプラ周波数検出部308、狭帯域アンテナ311、バンドパスフィルタ312、低雑音増幅器313、直交復調器314、ドプラ周波数検出部315、及び、ドプラ周波数比較器316を含む。
広帯域UWBアンテナ301は、UWBタグ160、又は、人或いは物から反射されたUWBパルス(以下「UWBパルス反射波」という)を受信する。
バンドパスフィルタ302は、広帯域UWBアンテナ301により受信されたUWB反射波を帯域制限する。
検波回路303は、バンドパスフィルタ302により帯域制限されたUWB反射波を包絡線検波する。包絡線検波は、ダイオードを用いた整流回路により実現され、これにより、検波回路303は、数ナノ秒幅程度のUWBパルスを復調する。
距離測定部304は、復調されたUWBパルスと10MHzの基準クロック信号とを比較し、遅延時間を測定することにより、タグ160又は人(或いは物)等の反射源までの往復時間を算出し、往復時間からタグ160又は人(或いは物)等の反射源までの距離を算出する。
狭帯域フィルタ305は、広帯域UWBアンテナ301で受信されたUWB反射波を帯域制限し、所定の周波数成分のみ通過させる。所定の周波数は、ハイバンド周波数帯域7.25〜10.25GHzの中の単一周波数成分であればどの周波数でも良い。以下では、一例として、狭帯域フィルタ305が、帯域制限により9GHzのCW信号のみを通過させる場合を例に説明する。
狭帯域フィルタ306は、10MHzの基準クロック信号の高調波成分を帯域制限する。このとき、狭帯域フィルタ306は、狭帯域フィルタ305と同一の通過特性を有するフィルタとする。したがって、狭帯域フィルタ305が、広帯域UWBアンテナ301で受信したUWB反射波のうち、9GHzのCW信号が通過するように帯域制限する場合には、狭帯域フィルタ306も、同様に、10MHzの基準クロック信号の高調波成分のうち、9GHzのCW信号のみを通過させる。
直交復調器307は、狭帯域フィルタ305の出力に、狭帯域フィルタ306の出力を乗算することによりホモダイン検波を行い、直交ベースバンド信号を取得し、出力する。
ドプラ周波数検出部308は、直交ベースバンド信号をAD(Analog to Digital)変換した後、FFT(Fast Fourier Transform)等を用いて周波数測定を行い、ドプラ信号(以降「UWBドプラ信号」という)及びUWBドプラ信号の周波数を検出する。UWBドプラ信号については、後述する。
狭帯域アンテナ311は、10.525GHzのCW信号が、タグ所持者又はタグ非所持者により反射された信号(以下「狭帯域信号反射波」ともいう)を受信する。
バンドパスフィルタ312は、狭帯域アンテナ311により受信された狭帯域信号反射波を帯域制限する。
低雑音増幅器313は、帯域制限後の狭帯域信号反射波を増幅する。
直交復調器314は、狭帯域信号発振器140により生成された10.525GHzのCW信号を、帯域制限後の狭帯域信号反射波に乗算することによりホモダイン検波を行い、直交ベースバンド信号を取得し、出力する。
ドプラ周波数検出部315は、直交ベースバンド信号をAD変換した後、FFT等を用いて周波数測定を行い、ドプラ信号(以降「狭帯域ドプラ信号」という)及び狭帯域ドプラ信号のドプラ周波数を検出する。狭帯域ドプラ信号については、後述する。
ドプラ周波数比較器316は、ドプラ周波数検出部308及びドプラ周波数検出部315において検出されたUWBドプラ信号の周波数(UWBドプラ周波数)と狭帯域ドプラ信号の周波数(狭帯域ドプラ周波数)とを比較し、比較結果に基づいて、これらドプラ信号が、同一の人(又は物)から反射された信号によるものであるか否か判定する。具体的には、ドプラ周波数比較器316は、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比が、送信UWBパルス信号の周波数と送信狭帯域信号の周波数との比、すなわち、9GHzと10.525GHzとの比に等しい場合には、UWB反射波及び狭帯域信号反射波が、同一の人(又は物)により反射された反射波であると判定する。
一方、ドプラ周波数比較器316は、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比が、送信UWBパルス信号の周波数と送信狭帯域信号の周波数との比、すなわち、9GHzと10.525GHzとの比に等しくない場合には、UWB反射波及び狭帯域信号反射波が、同一の人(又は物)により反射された反射波でないと判定する。
ドプラ周波数比較器316は、これら比較結果を示す情報をタグ有効判定部150に出力する。この場合、移動体識別装置100において、送信UWBパルス信号の周波数及び送信狭帯域信号の周波数が、9GHzと10.525GHzとに正確に管理されているとすれば、いつでもこの比例定数は一つの値に決定される。
タグ有効判定部150は、UWBドプラ周波数、狭帯域ドプラ周波数、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比、及び、距離測定部304によって測定された反射源までの距離を入力とする。
タグ有効判定部150は、狭帯域ドプラ信号を検出するドプラ周波数検出部315及びUWBドプラ信号を検出するドプラ周波数検出部308における検出結果に基づいて、反射源が、タグ所持者又はタグ非所持者のどちらであるか識別する。また、タグ有効判定部150は、反射源までの距離を特定する。タグ有効判定部150における、反射源の特定方法、距離の特定方法、及び、UWBタグIDの復調方法については、後述する。
次に、上述のように構成された移動体識別装置100の動作について説明する。
送信器110からは、基準信号発振器130から出力される10MHzの基準信号の高調波を増幅し帯域制限された送信UWBパルスS110が、UWBハイバンド周波数の日本規格周波数である7.25GHz〜10.25GHzまでに帯域制限されて送出される。この送信UWBパルスS110は、10MHzの高調波から生成されるため、パルスの間隔は100nsecとなる。
更に、送信器110からは、狭帯域信号発振器140から出力される狭帯域信号が増幅されて、10.525GHzの信号として送出される。日本国内の無線規格であるARIB−T73(非特許文献2参照)においては、占有帯域幅が40MHzと規定されているものの、変調方式は規定されていない。そのため、狭帯域信号として、PSK又はASK等の変調信号を用いることが出来るが、本実施の形態においては、狭帯域信号を無変調信号とする。
送信器110より送信された送信UWBパルスS110及び送信狭帯域信号S111は、移動体識別装置100の検出エリア内にいるタグ所持者180、タグ非所持者170に到達する。
検出エリア内で人(又は物)が移動する場合、その移動速度に応じて、送信UWBパルスS110及び送信狭帯域信号S111は、周波数遷移すなわちドプラシフトして人体(又は物体)により反射される。
ドプラ周波数は、式(1)により、周波数及び移動速度から算出される。式(1)から分かるように、ドプラ周波数は、周波数及び移動速度に比例して変化する。
Figure 2011089812
例えば、人(又は物)が時速4km(すなわち秒速1.1m)で移動している場合、周波数10.525GHzの送信狭帯域信号111に対応する狭帯域ドプラ周波数は、式(1)より、77Hzと求められる。
一方、狭帯域フィルタ305通過後の9GHzのCW信号に対応するUWBドプラ周波数は、人(又は物)が時速4km(すなわち秒速1.1m)で移動している場合、式(1)より、66Hzと求められる。
図5に、人(又は物)が移動している時の直交復調器307、314のI出力401と、人(又は物)が移動していない時の直交復調器307、314のI出力402を示す。また、同図に、人(又は物)が移動している時の直交復調器307、314のQ出力403と、人(又は物)が移動していない時の直交復調器307、314のQ出力404を示す。
図5から分かるように、移動体識別システムの検知エリア内に人(又は物)が存在し、人(又は物)が移動している場合には、直交復調器307、314のI出力401及びQ出力403はともに正弦波となる。具体的には、人(又は物)が時速4km(すなわち秒速1.1m)で移動している場合、9GHzのCW信号を復調する直交復調器307からは、66Hzの直交ベースバンド信号が出力され、10.525GHzのCW信号を復調する直交復調器314からは、77Hzの直交ベースバンド信号が出力される。
一方、移動体識別システムの検知エリア内に静止物体が存在する場合、静止物体からの反射波はドプラシフトしないので、I出力402及びQ出力404のように、直交復調器307、314からは、直流成分のみが出力される。
狭帯域信号反射波に対応する狭帯域ドプラ周波数、及び、UWB反射波の特定周波数成分に対応するUWBドプラ周波数は、式(1)から明らかなように、波長に反比例、すなわち周波数に比例する。このことから、移動体識別システムにおいて、複数のUWB反射波及び狭帯域信号反射波のうち、同一の人(又は物)により反射されたUWB反射波及び狭帯域信号反射波から検出されるUWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比は、人(又は物)までの距離及び移動速度に関わりなく一定となる。
図6は、人と移動体識別装置100までの距離及び人の移動速度の変化の関係を示す図である。なお、図6に示すように、以下では、移動体識別装置100が人よりhだけ高い位置に設定され、移動体識別装置100がカバーする検知エリア内を、人501及び人502が、移動速度503(=V)で移動している場合を例に説明する。
図6において、人501は移動体識別装置100から遠方(距離d)におり、人502は移動体識別装置100の近傍(距離d)にいる。なお、図6において、人501は、移動速度503で移動している。成分504は、移動体識別装置100方向の人501の速度成分であり、成分505は移動体識別装置100方向の人502の速度成分である。
移動体識別装置100方向の速度成分504及び速度成分505は、人501及び人502と移動体識別装置100までの距離によって変化する。移動体識別装置100から距離dだけ離れている人501の移動体識別装置100方向の速度成分504(V)は、移動体識別装置100の高さがhの場合、式(2)で表される。
Figure 2011089812
これを、距離dを求める式として式を変形させると、式(3)を得る。
Figure 2011089812
上述したように、移動体識別装置100では、狭帯域ドプラ周波数及びUWBドプラ周波数が検出される。具体的には、距離dが長く、人501が移動体識別装置100から十分遠方に位置する場合には、移動速度Vに対応するドプラ周波数としてfDが検出される。例えば、狭帯域信号の周波数が10.525GHzであり、移動速度Vが時速4km(すなわち秒速1.1m)の場合、狭帯域ドプラ周波数fDとして77Hzが検出される。
一方、人501が移動体識別装置100に近づいた場合、人501の速度成分Vは小さくなる。この時検出される狭帯域ドプラ周波数をfDで表すと、式(1)及び式(2)より、距離dは式(4)で示される。
Figure 2011089812
すなわち、狭帯域信号の狭帯域ドプラ周波数fDを測定することにより、移動体識別装置100から人501までの距離dを式(4)から算出することが出来る。
以上の説明では、移動体識別装置100から人501までの距離dの算出方法について説明したが、移動体識別装置100から人502までの距離dの算出方法についても、人502により反射された狭帯域信号の狭帯域ドプラ周波数を測定することにより、式(4)を用いて同様に算出できる。
このようにして、人501及び人502が、タグ非所持者であっても、タグ有効判定部150は、狭帯域信号の狭帯域ドプラ周波数の測定結果を用いて、人501及び人502までの距離を概算することができる。
図7は、移動体識別装置100とタグ所持者間の距離を、狭帯域信号により測定した結果(図7A参照)と、UWBパルスにより測定した結果(図7B参照)との一例を示す図である。図7Aにおいて、信号601−1、602−1は、それぞれ移動体識別装置100から距離d、dだけ離れた位置にいる人501、502により反射された狭帯域信号反射波から検出された狭帯域ドプラ信号を示している。また、図7Bにおいて、信号601−2、602−2は、移動体識別装置100から距離d、dだけ離れた位置にいる人501、502により反射されたUWB反射波を示している。なお、図7Bにおいて、信号603、604は、静止物体からのUWB反射波である。
狭帯域ドプラ信号は、移動している人(又は物)からの反射波のみから検出される。したがって、狭帯域信号による距離測定結果から、人(又は物)が信号601−1の位置から信号602−1の位置へ移動することが観測される。なお、狭帯域信号は、信号帯域幅が狭いため、狭帯域信号による距離測定結果では誤差が大きい。そのため、図7では、距離測定結果が幅を持つよう図示している。
一方、UWBパルス信号による距離測定結果には、信号603及び604のように、周辺壁面等からの反射波が観測される。なお、これらの信号603,604の距離は変化しないため、移動体識別システム内に静止物体があると分かる。
また、UWB反射波からも、人(又は物)が信号601−2の位置から信号602−2の位置へ移動することが観測される。なお、UWBパルスは、信号帯域幅が広いため、UWBパルスによる距離測定結果では誤差が小さい。そのため、図7Bにおいて、距離測定結果を単一の線で図示している。
このように、タグ所持者の場合には、高出力の狭帯域信号が人体(又は物体)により反射される狭帯域信号反射波と、低出力のUWBパルスがタグにより反射されるUWB反射波とを用いて距離測定を行うことができる。また、この場合、両者とも10m程度エリア内での距離測定が可能となる。
図8は、移動体識別装置100とタグ非所持者間の距離を、狭帯域信号により測定した結果と、UWBパルスにより測定した結果との一例を示す図である。図8Aにおいて、信号601、602は、それぞれ移動体識別装置100から距離d、dだけ離れた位置にいる人501、502により反射された狭帯域信号反射波から検出された狭帯域ドプラ信号を示している。また、信号701−1は、移動体識別装置100から極近傍(3m以内の距離)に位置する人により反射された狭帯域信号反射波から検出された狭帯域ドプラ信号を示している。また、図8Bにおいて、信号701−2は、移動体識別装置100から極近傍(3m以内の距離)に位置する人により反射されたUWB反射波を示している。なお、図8Cにおいて、信号701−3は、移動体識別装置100から極近傍(3m以内の距離)に位置する人により反射されたUWB反射波から検出されたUWBドプラ信号を示している。また、図8Bにおいて、信号603、604は、静止物体からのUWB反射波である。
タグ非所持者からのUWB反射波は、距離の4乗に比例して減衰する。したがって、UWB反射波は、距離が離れているほど非常に小さくなり、図8Bに示すように、距離が離れている場合には検出されない。一方、狭帯域信号反射波は、検出エリア内であれば、タグ所持者、又は、タグ非所持者に関わらず検出されるので、狭帯域信号反射波601、602を用いることにより、人501、502までの概略の距離が観測される。
このように、タグ非所持者の場合に、移動体識別装置100までの距離が近い場合には、低出力のUWBパルスに対する人体からのUWB反射波を用いて距離測定を行うことができる。一方、タグ非保持者の場合に、移動体識別装置100までの距離が遠い場合には、高出力の狭帯域信号に対する人体からの狭帯域信号反射波を用いて概略の距離を測定することができる。
以上のことから、本実施の形態では、移動体識別装置100のタグ有効判定部150は、以下のようにして、タグ所持者、又は、タグ非所持者の距離、又は、概略距離を特定する。
[1]移動体識別装置100からタグ非所持者までの距離が3m以上の場合
移動体識別装置100からタグ非所持者までの距離が3m以上の場合には、移動体識別装置100においては、タグからのUWB反射波が検知されないため、狭帯域信号反射波から検出される狭帯域ドプラ信号601−1、602−1により、式(4)を用いて算出される距離を、移動体識別装置100からタグ非所持者までの距離として特定する。
[2]移動体識別装置100からタグ非所持者までの距離が3m以内の場合
タグ非所持者が移動体識別装置100に3m以内に近づいた場合には、狭帯域ドプラ信号701−1、及び、UWB反射波701−2を用いて、タグ非所持者から移動体識別装置100までの距離が特定される。しかし、上述したように、UWB反射波は、距離の4条に比例して減衰するため、UWB反射波が検出される検出エリアは一般に非常に狭い。そのため、UWB反射波が検出される狭い検出エリアでは、移動検出が難しく、UWB反射波だけでは、静止物体により反射されたUWB反射波603と、移動している人により反射されたUWB反射波701−2とを識別するのが難しい。
そこで、移動体識別装置100の近傍の検出エリアでは、タグ有効判定部150は、ドプラ周波数検出部308によりUWBドプラ信号が検出された場合、反射源が移動する人(又は物)であると判定し、UWBドプラ信号が検出されなかった場合には、反射源が静止物体であると判定する。
次に、タグ所持者とタグ非所持者とが混在する場合について考える。特に、タグ所持者及びタグ非所持者が移動体識別装置100の近傍エリアに位置する場合について考える。
近傍エリアにタグ所持者とタグ非所持者とが混在する場合、複数のUWB反射波及び狭帯域信号反射波が観測される。
ここで、同一の移動速度で移動する人、すなわち、同一人物により反射される反射波に含まれるドプラ周波数は、搬送波の周波数に比例することを利用する。すなわち、同一人物により反射された、狭帯域信号(f=10.525GHz)の狭帯域ドプラ周波数と、狭帯域フィルタ305により帯域制限された信号(f=9GHz)のUWBドプラ周波数とは、f対fの比例関係になる。
したがって、図8において、信号701−1から検出される狭帯域ドプラ信号と、信号701−3から検出されるUWBドプラ信号との比が、f対fの関係となれば、UWB反射波701−2により求められた距離が、正確の距離として決定される。
図9に、タグ有効判定部150の具体的な処理の例を示す。図中、STはフローの各ステップを示す。
タグ有効判定部150には、距離測定部304から、タグまでの距離情報が入力される。また、タグ有効判定部150には、ドプラ周波数検出部308からUWB反射波の狭帯域フィルタ成分(9GHz)のUWBドプラ信号の検出結果及びUWBドプラ周波数が入力される。また、タグ有効判定部150には、ドプラ周波数検出部315から、狭帯域ドプラ信号の検出結果及び狭帯域ドプラ周波数が入力される。また、タグ有効判定部150には、ドプラ周波数比較器316から、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比が9:10.525であるかの判定結果が入力される。また、タグ有効判定部150では、UWB反射波からUWBタグIDが復調される。
まず、ST801において、狭帯域信号10.525GHzの反射波である狭帯域信号反射波から、狭帯域ドプラ信号が検出されたかを判定する。狭帯域ドプラ信号が検出されない場合には(ST801:NO)、反射源は静止物体のみであると判定し、ST809において、UWBタグIDを無効としてST801に戻り、引き続き狭帯域ドプラ信号が検出されるのを待つ。
一方、ST801において、狭帯域ドプラ信号が検出された場合には(ST801:YES)、次にST802において、UWB反射波の狭帯域フィルタ成分(9GHz)のUWBドプラ信号が検出されているかを判定する。
UWBドプラ信号が検出されない場合には(ST802:NO)、人により反射されたUWB反射波が大幅に減衰する移動体識別装置100から3m以上離れたエリアに、タグ非所持者がいると判定する。そして、ST803において、UWBタグIDを無効として、式(4)を用いて、移動体識別装置100から当該タグ非所持者までの概略距離を算出する。
一方、UWBドプラ信号が検出される場合には(ST802:YES)、移動体識別装置100から3m以内のエリアに、タグ所持者がいると判定する。
次に、ST804において、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比が9GHzと10.525GHzとの比に等しいか否か判定する。当該比が等しい場合には(ST804:YES)、狭帯域信号反射波及びUWB反射波が同じ人から反射されたと判定する。この場合には、次のST806において、UWB反射波からUWBタグIDが検出されたか判定する。そして、UWBタグIDが検出される場合には(ST806:YES)、検知エリア内にタグ所持者がいると判定し、ST807において、UWBタグIDを有効として、UWB反射波による測位結果を、移動体識別装置100からタグ所持者までの距離とする。
一方、ST806において、UWB反射波からUWBタグIDが検出されない場合には(ST806:NO)、移動体識別装置100から3m以内のエリアにタグ非所持者がいると判定する。そして、ST808においてUWBタグIDを無効として、UWB反射波による測位結果を、移動体識別装置100からタグ所持者までの距離とする。
一方、ST804において、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比が9GHzと10.525GHzとの比に等しくない場合には(ST804:NO)、検知エリア内に、タグ所持者又はタグ非所持者が複数いて、かつ、狭帯域信号反射波及びUWB反射波が同一人物から反射されたものではないと判定する。そして、ST805において、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との組み合わせを変更し、再度ST804に戻り、UWBドプラ周波数と狭帯域ドプラ周波数との比が9GHzと10.525GHzとの比に等しいか否か判定する。
このようにして、本実施の形態では、狭帯ドプラ信号の検出結果、UWBドプラ信号の検出結果、UWB反射波の受信結果、又は、UWBタグIDの検出の有無に基づいて、タグ有効判定部150は、タグ所持者又はタグ非所持者の位置又は概略位置を特定する。
図10に、反射源までの距離と、狭帯域ドプラ信号、UWBドプラ信号の検出結果UWB反射波による位置検出の可否、及び、UWBタグIDの検出の有無との対応関係を示す。
図10から分かるように、検知エリア内であれば、距離に関わらず、タグ所持者のUWBタグIDの有無の確認は、UWBパルス信号からの復調結果によって判断できる。
非タグ所持者が、移動体識別装置100から3m以上離れたエリアに位置する場合、狭帯域ドプラ信号のみが検出されるだけであり、UWBドプラ信号は検出されない。また、UWB反射波が受信されないため、UWBタグIDも検出されない。
一方、非タグ所有者が、移動体識別装置100から3m未満のエリアに位置する場合、狭帯域ドプラ信号に加えて、UWBドプラ信号も検出されるようになる。また、UWB反射が受信され、UWBタグIDの復調結果により、UWBタグIDが無効と判定される。
以上のことから、タグ非所持者に着目すると、タグ非所持者が、例えば、10m程度の検知エリアの外部から検知エリア内に入って来た場合には、まず狭帯域ドプラ信号が検出される。そして、その後に、タグ非所持者が、移動体識別装置100の近傍3m以内に近づく場合に、狭帯域ドプラ信号に加えて、UWBドプラ信号が検出されるようになる。
上述したように、狭帯域ドプラ信号のみが検出された場合に、検出された狭帯域ドプラ周波数と狭帯域信号の周波数との関係から、式(1)より、タグ非所持者の移動速度Vを算出することができる。また、式(4)より、移動体識別装置100から当該タグ非所持者までの距離dを算出することが出来る。
このように、タグ非所持者の移動速度Vが分かるので、移動体識別装置100は、当該移動速度V及び距離dを用いることにより、タグ非所持者が何秒後にどの距離まで近づくか予想することができる。
また、移動体識別装置100は、UWBパルス信号の周波数と当該移動速度Vとから、式(1)より、UWBドプラ周波数を予め見積もることができる。そのため、ドプラ周波数検出部308におけるFFT処理の範囲を、当該UWBドプラ周波数が含まれる範囲に絞り込むことができ、これにより、FFT処理を軽減化させたり、UWBドプラ周波数検出の感度を上昇させることができる。
また、図10の検出状況(UWBタグID検出の有無或いは距離等)に応じて警戒レベルを対応付けて、警戒レベルに応じた通知、アナウンスを行うようにしてもよい。例えば、狭帯域ドプラ信号のみが検出され、UWBドプラ信号が検出されなかった場合、検知エリアのうち、移動体識別装置100から3〜10m離れた位置にタグ非所持者が進入してきたと分かるので、警戒ランプを点滅させる等を行うことにより、検知エリア内のタグ所持者に対しその旨を通知したり、当該タグ非所持者を威嚇することができる。
以上のように、送信器110は、ウルトラワイドバンド(UWB)無線パルスと、前記UWB無線パルスの出力に比べ高出力の狭帯域信号を送出し、ドプラ周波数検出部308は、UWB無線パルスが反射源により反射されたUWB反射波の所定の狭帯域周波数成分に、ドプラ信号が含まれているか検出し、ドプラ周波数検出部315は、狭帯域信号が反射源により反射された狭帯域反射波に、ドプラ信号が含まれているか検出し、タグ有効判定部150は、ドプラ周波数検出部308及びドプラ周波数検出部315における検出結果に基づいて、反射源が、タグ所持者又はタグ非所持者のどちらであるか識別する。
また、タグ有効判定部150は、ドプラ周波数検出部315において狭帯域ドプラ信号が検出され、ドプラ周波数検出部308においてUWBドプラ信号が検出されない場合、検知エリアのうち自装置から離れたエリアに、タグ非所持者がいると識別し、狭帯域反射波を用いて、自装置からタグ非所持者までの距離を概算する。
具体的には、タグ有効判定部150は、タグ非所持者が自装置から無限遠に位置する場合に、ドプラ周波数検出部315により検出される第1の狭帯域ドプラ信号の周波数と、実際のタグ非所持者により反射された狭帯域反射波に対し、ドプラ周波数検出部315により検出される第2の狭帯域ドプラ信号の周波数との比に基づいて、自装置からタグ非所持者までの距離を概算する。
また、ドプラ周波数比較器316は、狭帯域ドプラ周波数と、UWBドプラ周波数との比を算出し、距離測定部304は、UWB反射波を用いて、反射源までの距離を算出し、タグ有効判定部150は、当該比が、UWB無線パルスの周波数と狭帯域信号の周波数との比に等しい場合、検知エリアのうち自装置の近傍のエリアに、タグ所持者又はタグ非所持者がいると識別し、距離測定部304は、により算出された距離を、自装置からタグ所持者又はタグ非所持者までの距離とする。
これにより、タグ所持者又はタグ非所持者を区別することなく、検知エリア内の人、物を検出することができ、また、自装置からタグ所持者又はタグ非所持者までの距離を特定することができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係る移動体識別装置900の構成を示す図である。なお、本実施の形態2に係る移動体識別装置の送信器の構成は、図2に示した実施の形態1に係る移動体識別装置の送信器の構成と同様であるため、図11には、狭帯域信号反射波及びUWB反射波の受信及び反射源がタグ所持者かタグ非所持者のどちらであるかの判定に関わる構成部を示し、本実施の形態では、送信器の図示及び説明を省略する。また、図11において、図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図11に示す移動体識別装置900は、図2の移動体識別装置に対して、受信器120、タグ有効判定部150に代えて、N(Nは2以上の整数)個の受信器910−1〜910−N、及び、タグ有効判定部930を有し、到来方向推定部920を追加した構成を採る。
受信器910−1〜910−Nのそれぞれは、図4の受信器120と同様の構成を採る。これにより、移動体識別装置900は、複数の受信器910−1〜910−Nの各アンテナにより、アレイアンテナを構成する。なお、以下の説明では、受信器901−j(j=1〜N)において、受信器120と同一の構成部分には、当該同一の構成部分の符号に符号「−j」を加えて説明する。
到来方向推定部920は、複素信号成分を入力とし、複数の複素信号成分からビームスイープを行うことにより、その電波の到来方向を推定する。これにより、距離及び方向を特定して、タグを所持/装着する人(又は物)、またはタグ未所持/未装着の人(又は物)の位置を測定する。
広帯域UWBアンテナ301−jは、アレイアンテナ素子であり、反射源から反射されたUWB反射波を受信する。
狭帯域アンテナ311−jは、アレイアンテナ素子であり、反射源から反射された狭帯域反射波を受信する。
ドプラ周波数検出部308−jは、狭帯域化されたUWB反射波のドプラ信号(UWBドプラ信号)を検出する。
ドプラ周波数検出部315−jは、狭帯域反射波のドプラ信号(狭帯域ドプラ信号)を検出する。
次に、以上のように構成された移動体識別装置900の動作について説明する。
広帯域UWBアンテナ301−jは、反射源から反射されたUWB反射波を受信する。UWB反射波は、狭帯域フィルタ305−jによりUWB反射波の中の狭帯域信号(9GHz)の信号に変換される。これらの信号は、直交復調器307−jにおいて、ホモダイン検波により直交ベースバンド信号に変換される。
ドプラ周波数検出部308−jでは、直交ベースバンド信号がAD変換され、AD変換後にFFT等の周波数測定が行われる。さらに、ドプラ周波数検出部308−jでは、特定の周波数スペクトル成分が抽出され、抽出された周波数スペクトル成分のうち、複素信号成分が到来方向推定部920に出力される。
狭帯域アンテナ311−jは、反射源から反射された狭帯域信号反射波を受信する。狭帯域信号反射波は、バンドパスフィルタ312−jにより帯域制限される。帯域制限された信号は、直交復調器314−jにおいて、ホモダイン検波により直交ベースバンド信号に変換される。
ドプラ周波数検出部315−jでは、直交ベースバンド信号がAD変換され、AD変換後にFFT等の周波数測定が行われる。さらに、ドプラ周波数検出部315−jでは、特定の周波数スペクトル成分が抽出さて、抽出された周波数スペクトル成分のうち、複素信号成分が到来方向推定部920に出力される。
到来方向推定部920は、ドプラ周波数検出部308−j、及び、ドプラ周波数検出部315−jから入力される複数の複素信号成分に対してビームスイープを行うことにより、反射源により反射されて到着する電波の到来方向を推定する。
タグ有効判定部930は、タグ有効判定部150と同様に、反射源がタグ所持者又はタグ非所持者であるか判定するとともに、反射源までの距離を特定する。さらに、タグ有効判定部930は、到来方向推定部920において測定された到来方向を用いて、タグ所持者又はタグ非所持者の位置を特定する。
このように、移動体識別装置900においては、到来方向推定部920は、反射源により反射されたUWB反射波、又は、狭帯域信号反射波に基づいて、UWB反射波、又は、狭帯域信号反射波の到来方向を測定する。これにより、移動体識別装置900は、検知エリア内のタグ所持者及びタグ非所持者の検出及び位置の特定することができる。
次に、本実施の形態に係る移動体識別装置900を、入退出管理システムに適用した例について、図12を用いて説明する。図12に示すように、移動体識別装置900の検知エリアに、通路A及び通路Bの両者が含まれる場合を例に説明する。
図12の入退出管理システム1000は、移動体識別装置900、エリア管理部1001−1、1001−2、及び、遮断機1002−1、1002−2を含む。
エリア管理部1001−1、1001−2は、予め、通路A、通路Bの領域の位置情報をそれぞれ格納する。そして、エリア管理部1001−1、1001−2は、移動体識別装置900から通知されるタグ所持者又はタグ非所持者の位置情報と、領域A、領域Bの位置情報とを照合する。
例えば、通路Aに、タグ所持者が存在する場合を考える。このとき、移動体識別装置900は、通路A内のタグ所持者の位置を測定するとともに、タグ所持者からのUWB反射波を復調することにより、UWBタグIDを有効と判定する。そして、移動体識別装置900は、通路Aにタグ所持者がいること、及び、当該タグ所持者の位置情報をエリア管理部1001−1に通知する。
エリア管理部1001−1は、移動体識別装置900から、エリア管理部1001−1が管理する領域内の通路Aにタグ所持者がいることを通知されると、タグ所持者の入退出を制限するために、当該タグ所持者の位置に基づいて、遮断機1002−1を開放又は閉鎖制御する。
例えば、タグ所持者が遮断機1002−1から所定の距離以内に位置する場合には、エリア管理部1001−1は、タグ所持者の入退出を許可するために、遮断機1002−1を解放する。
一方、通路Bに、タグ非所持者が存在する場合、移動体識別装置900は、通路B内のタグ非所持者の位置を測定するとともに、タグ非所持者からのUWB反射波を復調することにより、UWBタグIDを無効と判定する。移動体識別装置900は、通路Bにタグ非所持者がいること、及び、当該タグ非所持者の位置情報をエリア管理部1001−2に通知する。
エリア管理部1001−2は、移動体識別装置900から、エリア管理部1001−2が管理する領域内の通路Bにタグ非所持者がいることを通知されると、タグ非所持者の入退出を制限するために、当該タグ非所持者の位置に基づいて、遮断機1002−2を開放又は閉鎖制御する。
例えば、タグ非所持者が遮断機1002−2から所定の距離以内に位置する場合には、エリア管理部1001−2は、タグ非所持者の入退出を制限するために、遮断機1002−2を閉鎖する。
以上のように、入退出管理システム1000において、移動体識別装置900は、タグ所持者又はタグ非所持者の位置を特定し、遮断機1002−1、1002−2は、タグ所持者又はタグ非所持者の移動エリアを制限し、エリア管理部1001−1、1001−2は、移動体識別装置900において特定されたタグ所持者又はタグ非所持者の位置に基づいて、遮断機1002−1、1002−2をそれぞれ制御する。
移動体識別装置900は、タグ識別に加えて、測距及び測位ができるため、エリア管理部1001−1、1001−2は、タグ所持者又はタグ非所持者の位置に応じて、遮断機1002−1、1002−2をそれぞれ制御することにより、タグ所持者又はタグ非所持者の入退出を制限することができる。
なお、以上の説明では、入退出を制限するために遮断機を用いる場合について説明したが、遮断機に代えて、警告ランプ、警告音を発する機械等を用いても良い。
また、以上の説明では、本実施の形態に係る移動体識別装置900を、入退出管理システムに適用する場合について説明したが、移動体識別装置900は、検知エリア内におけるタグ所持者又はタグ非所持者の位置を測定することが出来るので、物流管理システム、又は、エリアに応じて課金を行う電子課金システム等に適用することも可能である。
また、以上の説明では、タグを所持する人(タグ所持者)が移動する場合を例に説明したが、タグ所持者に限られず、タグを実装し、例えば、ベルトコンベア上を移動する物に対しても、本発明は同様に適用できる。
本発明に係る移動体識別装置等は、入退出管理システム、物流管理システム、電子課金システム等として有用である。
100、900 移動体識別装置
110 送信器
120、910−1〜910−N 受信器
130 基準信号発振器
140 狭帯域信号発振器
150、930 タグ有効判定部
201 電力増幅器
202、302、312 バンドパスフィルタ
203、301 広帯域UWBアンテナ
211 電力増幅器
212、311、311−1、311−2 狭帯域アンテナ
301−1、301−2 広帯域UWBアンテナ
303 検波回路
304 距離測定部
305、306 狭帯域フィルタ
307、314 直交復調器
308、308−1、308−2、315、315−1、315−2 ドプラ周波数検出部
313 低雑音増幅器
316 ドプラ周波数比較器
920 到来方向推定部
1000 入退出管理システム
1001−1、1001−2 エリア管理部
1002−1、1002−2 遮断機

Claims (8)

  1. 検知エリア内に、タグを保持するタグ所持者又は前記タグを保持しないタグ非所持者がいるか識別する移動体識別装置であって、
    ウルトラワイドバンド(UWB)無線パルスと、前記UWB無線パルスの出力に比べ高出力の狭帯域信号を送出する送信器と、
    前記UWB無線パルスが反射源により反射されたUWB反射波と、前記狭帯域信号が前記反射源により反射された狭帯域反射波とを受信する受信器と、
    前記狭帯域反射波に、ドプラ信号が含まれているか検出する狭帯域ドプラ検出手段と、
    前記UWB反射波のうち、所定の狭帯域周波数成分を通過させるフィルタと、
    前記フィルタ出力に、ドプラ信号が含まれているか検出するUWBドプラ検出手段と、
    前記狭帯域ドプラ検出手段及びUWBドプラ検出手段における検出結果に基づいて、前記反射源が、前記タグ所持者又は前記タグ非所持者のどちらであるか識別する特定手段と、
    を具備する移動体識別装置。
  2. 前記反射源により反射された前記UWB反射波、又は、前記狭帯域反射波に基づいて、前記UWB反射波、又は、前記狭帯域反射波の到来方向を測定する到来方向推定手段、を更に具備し、
    前記特定手段は、
    前記測定された到来方向を用いて、前記反射源の位置を特定する、
    請求項1に記載の移動体識別装置。
  3. 前記請求項2に記載の移動体識別装置と、
    前記タグ所持者又は前記タグ非所持者の移動エリアを制限する制限手段と、
    前記移動体識別装置において特定された前記タグ所持者又は前記タグ非所持者の位置に基づいて、前記制限手段を制御する管理手段と、
    を具備する入退出管理システム。
  4. 移動体識別装置の検知エリア内に、タグを保持するタグ所持者又は前記タグを保持しないタグ非所持者がいるか識別する移動体識別方法であって、
    ウルトラワイドバンド(UWB)無線パルスと、前記UWB無線パルスの出力に比べ高出力の狭帯域信号を送出する送信ステップと、
    前記UWB無線パルスが反射源により反射されたUWB反射波と、前記狭帯域信号が前記反射源により反射された狭帯域反射波とを受信する受信ステップと、
    前記狭帯域反射波に、ドプラ信号が含まれているか検出する狭帯域ドプラ検出ステップと、
    前記UWB反射波のうち、所定の狭帯域周波数成分を通過させるフィルタリングステップと、
    前記フィルタリングステップの出力に、ドプラ信号が含まれているか検出するUWBドプラ検出ステップと、
    前記狭帯域ドプラ検出ステップ及びUWBドプラ検出ステップにおける検出結果に基づいて、前記反射源が、前記タグ所持者又は前記タグ非所持者のどちらであるか識別する特定ステップと、
    を有する移動体識別方法。
  5. 前記特定ステップは、
    前記狭帯域ドプラ検出ステップにおいてドプラ信号が検出され、前記UWBドプラ検出ステップにおいてドプラ信号が検出されない場合、前記検知エリアのうち前記移動体識別装置から離れたエリアに、前記タグ非所持者がいると識別し、前記狭帯域反射波を用いて、前記移動体識別装置から前記タグ非所持者までの距離を概算する、
    請求項4に記載の移動体識別方法。
  6. 前記特定ステップは、
    前記タグ非所持者が前記移動体識別装置から無限遠に位置する場合に、前記狭帯域ドプラ検出ステップにより検出される第1の狭帯域ドプラ信号の周波数と、実際の前記タグ非所持者により反射された前記狭帯域反射波に対し、前記狭帯域ドプラ検出ステップにより検出される第2の狭帯域ドプラ信号の周波数との比に基づいて、前記移動体識別装置から前記タグ非所持者までの距離を概算する、
    請求項5に記載の移動体識別方法。
  7. 前記狭帯域ドプラ検出ステップより検出された狭帯域ドプラ信号の周波数と、前記UWBドプラ検出ステップにより検出されたUWBドプラ信号の周波数との比を算出する比較ステップと、
    前記UWB反射波を用いて、前記反射源までの距離を算出する距離算出ステップと、
    を更に有し、
    前記特定ステップは、
    前記比が、前記UWB無線パルスの周波数と前記狭帯域信号の周波数との比に等しい場合、前記検知エリアのうち前記移動体識別装置の近傍のエリアに、前記タグ所持者又は前記タグ非所持者がいると識別し、前記距離算出ステップにより算出された前記距離を、前記移動体識別装置から前記タグ所持者又は前記タグ非所持者までの距離とする、
    請求項4に記載の移動体識別方法。
  8. 前記UWB反射波から前記タグを識別するタグIDを復調する復調ステップと、を更に有し、
    前記特定ステップは、
    前記復調ステップにより前記タグIDが復調された場合、前記検知エリア内に前記タグ所持者がいると識別する、
    請求項4に記載の移動体識別方法。
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