JP2011086207A - 情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】一次記憶装置の規模を抑制しつつ、処理の高速化を実現する情報処理技術を提供する。
【解決手段】複数の参照データを順次用いて入力データの処理を行う情報処理装置が提供される。情報処理装置は、複数の参照データを保持する二次記憶部101と、二次記憶部よりも高速にアクセス可能な一次記憶部102と、処理に用いられる参照データを二次記憶部から一次記憶部に読み出す読出し部103と、一次記憶部に読み出された参照データを用いて入力データの処理を行う実行部104と、実行部により用いられる予定の参照データが変更される確率と該予定の参照データのデータ量との少なくとも何れかに基づいて、該予定の参照データを先読みするか否かを判定する判定部105とを備える。読出し部は、判定部により先読みすると判定された場合に、予定の参照データを先読みし、判定部により先読しないと判定された場合に、予定の参照データを先読みしない。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラムに関する。
従来、デジタルカメラやプリンタなどの情報処理装置において、入力画像データ中の特定の被写体を検出し、検出された被写体に適した処理を施すことが行われている。この特定の被写体を検出する処理の一例として、顔検出処理がある。顔検出処理を行うためにさまざまな手法が提案されており、そのうちの一つが非特許文献1に記載される手法である。以下、非特許文献1に記載の手法をViola&Jones手法と呼ぶ。Viola&Jones手法の概要を図6を用いて説明する。Viola&Jones手法では、入力された画像データ600に対して、複数の照合処理が行われる。ここでは、照合処理A610、照合処理B611、および照合処理C612の三つの処理が行われるとする。それぞれの照合処理において、画像データ600が顔であるか非顔であるが判定される。何れかの照合処理において偽と判定された画像データ600は、後続の処理が行われることなく、非顔と判定される。一方、すべての照合処理において真と判定された画像データ600は、顔と判定される。それぞれの照合処理は、辞書パラメータを用いて行われる。辞書パラメータとは、照合処理に必要な特徴量や真偽判定の基準として用いられる閾値などのパラメータである。例えば、画像データ600が顔である場合には、両目部分の小矩形とその下の小矩形を比較した場合に、前者の輝度の方が黒っぽいという特徴を有する。そのため、両矩形領域を指定するための値と、輝度の差と比較される閾値が辞書パラメータとして与えられる。
Viola&Jones手法を用いて顔検出処理を行う場合に、処理を高速に実行したいという要望が高まっている。近年の情報処理装置は、一般に、高速・高価な一次記憶装置と低速・安価な二次記憶装置とを備える。照合処理に用いるすべての辞書パラメータを一次記憶装置に保持しておけば、非常に高速に顔検出処理を行うことができる。しかしながら、一方で、デジタルカメラのようなコストセンシティブな情報処理装置においては、顔検出処理を安価に実装するために、一次記憶装置を使用する容量を減らしたいという要望もある。そのために、二次記憶装置に保持されている辞書パラメータを必要に応じて一次記憶装置に読み出す手法が用いられている。この際に、参照データを順次用いて処理が行われる場合には、次の処理に用いられる予定の参照データを事前に一次記憶装置に読み出す先読み(プリフェッチ)を行うのが一般的である。先読みにより、一次記憶装置の規模を抑制しつつ、照合処理の高速化を実現することが出来る。例えば、照合処理B611が終了する前に辞書パラメータC622を一次記憶装置に先読みすることによって、顔検出処理全体の処理速度を高速化することができる。
しかしながら、前述のように、顔検出処理においては、照合処理の結果によっては、次の処理に用いられる予定の辞書パラメータが変更されることになる。例えば、照合処理B611が終了する前に、辞書パラメータC622の先読みを開始していたとする。この場合に、照合処理B611の結果が偽であった場合には、その画像データの顔検出処理は終了し、次の画像データの処理を開始することになる。次の照合処理に必要な辞書パラメータは辞書パラメータA620であるため、辞書パラメータC622の先読みを強制終了できない場合には、辞書パラメータC622の読出しが完了するまでの時間が無駄になってしまう。また、先読みを強制終了出来る場合であっても、辞書パラメータC622によって、一次記憶装置に保持されている他の辞書パラメータが上書きされてしまう場合もある。つまり、常に先読みを行う場合には、、照合処理の結果が偽になる回数が多いほど、無駄な辞書パラメータの読出し回数と、無駄な辞書パラメータの読出しのために上書きされた辞書パラメータの再ロード回数が増えることになる。
P. Viola and M. Jones, "Robust Real-time Object Detection", SECOND INTERNATIONAL WORKSHOP ON STATISTICAL AND COMPUTATIONAL THEORIES OF VISION, July 13 2001.
本発明は、一次記憶装置の規模を抑制しつつ、処理の高速化を実現する情報処理技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、複数の参照データを順次用いて入力データの処理を行う情報処理装置であって、前記複数の参照データを保持する二次記憶手段と、前記二次記憶手段よりも高速にアクセス可能な一次記憶手段と、前記処理に用いられる前記参照データを前記二次記憶手段から前記一次記憶手段に読み出す読出し手段と、前記一次記憶手段に読み出された参照データを用いて前記入力データの処理を行う実行手段と、前記実行手段により用いられる予定の参照データが変更される確率と該予定の参照データのデータ量との少なくとも何れかに基づいて、該予定の参照データを先読みするか否かを判定する判定手段とを備え、前記読出し手段は、前記判定手段により先読みすると判定された場合に、前記予定の参照データを先読みし、前記判定手段により先読しないと判定された場合に、前記予定の参照データを先読みしないことを特徴とする。
本発明により、一次記憶装置の規模を抑制しつつ、処理の高速化を実現する情報処理技術が提供される。
本発明の実施形態の機能ブロック図の一例。 本発明の実施形態のハードウェア・ブロック図の一例。 本発明の実施形態の動作の一例を説明するフローチャート。 本発明の実施形態のリスクテーブル112の一例を説明する図。 本発明の実施形態の処理時間のタイムチャートの一例。 Viola&Jones手法の概要を説明する図。
添付の図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態を以下に説明する。本発明は、複数の参照データを順次用いて入力データの処理を行う情報処理装置に適用可能である。以下の実施形態では、そのような情報処理装置として、複数の画像データが入力データとして与えられ、それぞれの画像データの被写体に対してViola&Jones手法を用いて顔検出処理を行う情報処理装置100を扱う。従って、参照データとして辞書パラメータを扱い、入力データの処理として画像データの照合処理を扱う。照合処理の結果が真であれば、次の辞書パラメータが順番どおりに用いられる。しかし、照合処理の結果が偽となった場合には、次の辞書パラメータが用いられる代わりに、次の画像データに対して先頭の辞書パラメータが用いられる。
<第1の実施形態>
〔情報処理装置100の機能ブロック図〕
図1を用いて本実施形態における情報処理装置100の機能ブロック図について説明する。情報処理装置100は、二次記憶部101、一次記憶部102、読出し部103、実行部104、および判定部105を備える。
二次記憶部101は、辞書パラメータ110、画像データ111、リスクテーブル112、およびリスク閾値113を保持する。辞書パラメータ110とは、前述の通り、画像データ111の照合処理に用いられるデータであり、例えば特徴量と閾値とを含む。例えば、特徴量として、画像データにおいて上下に隣り合っている二つの矩形領域の座標値が与えられ、閾値として両領域の輝度差と比較される閾値が与えられる。辞書パラメータ110は、典型的には照合処理ごとに異なるが、重複する辞書パラメータ110が含まれていても本発明を適用可能である。二次記憶部101は、一般に複数の辞書パラメータ110を保持する。一次記憶部102は、二次記憶部101よりも高速にアクセス可能な記憶部である。読出し部103は、画像データ111の顔検出処理のために、辞書パラメータ110と画像データ111とを二次記憶部101から一次記憶部102に読み出す。読出し部103は、照合処理の終了後に、次の照合処理に用いられる辞書パラメータ110を読み出す場合もあるし、照合処理の終了前に、次の照合処理に用いられる予定の辞書パラメータ110を先読みする場合もある。読出し部103は、辞書パラメータ110の読出しの完了を実行部104に報告する。読出し部103は、読み出される辞書パラメータ110がすでに一次記憶部102に保持されている場合に、重複して辞書パラメータ110を読み出さなくてもよい。また、読出し部103は、一次記憶部102に保持されている辞書パラメータ110の総データ量が事前に設定された閾値を超える場合に、新たに読み出す辞書パラメータ110を過去に読み出した辞書パラメータ110に上書きする。
実行部104は、一次記憶部102に読み出された辞書パラメータ110を用いて、入力された画像データの照合処理を実行し、処理結果を読出し部103に出力する。先程の例では、実行部104はそれぞれの領域内の画素値の総和を計算して、差分を演算する。これを閾値と比較して、閾値よりも大きい場合には処理結果として真を出力する。読出し部103は処理結果に基づいて次に読み出すべき辞書パラメータ110を判定する。判定部105は、読出し部103からの要求を受けて、次の処理に用いられる予定の辞書パラメータ110を先読みするか否かの判定を行う。判定部105は、判定結果を読出し部103に返す。判定部105は、リスクテーブル112とリスク閾値113とに基づいて先読みを行うか否かの判定を行う。リスクテーブル112およびリスク閾値113の詳細は後述する。顔検出処理を高速化するために、読出し部103は、リスクテーブル112とリスク閾値113とを二次記憶部101から一次記憶部102に読み出してもよい。
〔情報処理装置100のハードウェア・ブロック図〕
図2は情報処理装置100のハードウェア・ブロック図の一例である。なお、図2は、本発明の実施形態に対応する情報処理装置100の構成を実現するための構成の一例を示しており、情報処理装置100に係わるその他の機構については説明の簡単のために省略している。図2においては、情報処理装置100としてPCを想定しているが、デジタルカメラやプリンタ等であってもよい。
マイクロプロセッサであるCPU201は、ROM203、ハードディスク(HD)212、外部メモリドライブ211にセットされた記憶メディアに記憶されたコンピュータプログラムやデータなどに基づき、情報処理装置100を制御する。RAM202は、CPU201のワークエリアとして機能し、ROM203やHD212等に格納されたプログラムを保持する。RAM202は、例えば一次記憶部102として機能する。ROM203、外部メモリドライブ211にセットされた記憶メディア或いは、HD212には、後述するフローチャートに示されるような、CPU201により実行されるコンピュータプログラムなどが記憶されている。
キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード(KB)209や図示しないマウスなどのポインティングデバイスからの入力を制御する。ディスプレイコントローラ(DPC)206は、ディスプレイ210の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207は、HD212および外部メモリドライブ211のアクセスを制御し、それらの記憶メディアに対して各種プログラム、並びに、フォントデータ、ユーザファイルおよび編集ファイルなどの各種データを読み書きする。HD212は、例えば二次記憶部101として機能する。ネットワークコントローラ(NC)208は、ネットワーク220との間の通信を行う。画像データ111はネットワーク220を介して取得されてもよい。
〔情報処理装置100の動作〕
図3に記載のフローチャートを用いて、情報処理装置100の動作について説明する。このフローチャートの動作は、例えばROM203に書き込まれたコンピュータプログラムをCPU201が処理することによって実行される。
S301で、読出し部103は、二次記憶部101に保持された入力データである複数の画像データ111のうち、1枚を一次記憶部102に読み出す。実行部104は、読み出された画像データ111に対して複数の辞書パラメータ110を順次用いて照合処理を行い、顔であるか否かを判定する。本実施形態では、辞書パラメータA、辞書パラメータB、および辞書パラメータCの三つがこの順番で用いられるとするが、これに限られない。
S302で、読出し部103は、一次記憶部102に次の照合処理に用いられる辞書パラメータ110が記憶されているか否かを判定する。記憶されている場合(S302で「YES」)に、処理はS306に移行する。記憶されていない場合(S302で「NO」)に、処理はS303に移行し、読出し部103は対象の辞書パラメータ110が先読み中であるか否かを判定する。先読み中である場合(S303で「YES」)に、処理はS305に移行し、読出し部103は読出しが完了するまで待機する。先読み中でない場合(S303で「NO」)に、処理はS304に移行する。S304で、読出し部103は、次の照合処理に用いられる辞書パラメータ110を二次記憶部101から一次記憶部102に読み出す。S304の読出しは先読みではなく、次の照合処理に用いられることが確定した辞書パラメータ110を読み出す通常の読出しである。S305で、読出し部103は辞書パラメータ110の読出しが完了したか否かを判定し、完了していない場合(S305で「NO」)にS305を繰り返し、完了した場合(S305で「YES」)に処理はS306に移行する。このように、辞書パラメータ110がすでに一次記憶部102に記憶されているや先読みがすでに開始されている場合に読出しを省略することによって、顔検出に係る処理時間を短縮することができる。
S306で、実行部104は画像データ111に対して辞書パラメータ110を用いて照合処理を開始する。S307で、判定部105は辞書パラメータ110を先読みするか否かを判定する。この処理の詳細については後述する。先読みすると判定された場合(S307で「YES」)に、処理はS308に移行し、読出し部103は先読みを行う。先読みしないと判定された場合(S307で「NO」)に、処理はS309に移行し、読出し部103は先読みを行わない。先読みを行う場合に、読出し部103は、次の照合処理に用いられる予定の参照データの二次記憶部101から一次記憶部102への読出しを開始する。例えば、S306において実行部104が辞書パラメータAを用いて照合処理を開始した場合には、S308において読出し部103は辞書パラメータBを読み出す。また、S306において実行部104が辞書パラメータCを用いて照合処理を開始した場合には、S308において読出し部103は辞書パラメータAを先読みしてもよい。順番が最後である辞書パラメータCを用いた照合処理の終了後には、順番が最初である辞書パラメータAを用いた照合処理が次の画像データ111に対して行われるからである。先読みは実行部104による照合処理が終了する前に開始される。
照合処理の終了後、S309で読出し部103は照合処理の結果が真であるか否かを判定する。処理結果が真である場合(S309で「YES」)に処理はS310に移行し、読出し部103は処理中の画像データ111に対して順番が最後の辞書パラメータ110の処理が終了したか否かを判定する。順番が最後の辞書パラメータ110の処理が終了していない場合(S310で「NO」)に、順番が次の辞書パラメータ110を用いて照合処理を行うために、処理はS302に戻る。例えば、辞書パラメータAの処理が終了した場合には、順番が次の辞書パラメータBを用いた照合処理が行われる。順番が最後の辞書パラメータ110の処理が終了した場合(S310で「YES」)に、すべての辞書パラメータ110に対して照合結果が真であることになるため、読出し部103は画像データ111を顔であると判定する。そして、処理はS311に移行する。一方、処理結果が偽である場合(S309で「NO」)に、読出し部103は画像データ111を非顔であると判定し、処理はS311に移行する。
S311で、読出し部103は、未判定の画像データが二次記憶部101に保持されているか否かを判定する。保持されている場合(S311で「YES」)に、処理はS302に戻り、読出し部103は未判定の画像データを一次記憶部102に読み出す。保持されていない場合(S311で「NO」)に、処理は終了する。
〔先読み判定の詳細〕
図4に記載したリスクテーブル112の例を用いて、図3のS307の先読み判定の詳細について説明する。辞書名401は照合処理に用いられる辞書パラメータ110の名称である。変更確率402は、辞書名401の辞書パラメータ110を用いて照合処理を行った結果、次の照合処理に用いられる予定の辞書パラメータ110が変更される確率である。データ量403は辞書パラメータ110のデータ量である。
辞書パラメータ110の先読みを開始した後に照合結果が偽となった場合、すなわち、次の照合処理に用いられる余地得の辞書パラメータ110が変更される場合に、画像データ111の顔検出処理にかかる時間が長くなる場合がある。例えば、読出し部103が辞書パラメータ110の読出しを強制終了できない場合には、次の照合処理では必要のない辞書パラメータ110をすべて読み出すまでの時間が無駄になってしまう。また、読出し部103は、すでに一次記憶部102に保持されていた辞書パラメータ110を上書きしてしまう場合もある。変更確率402が高いほど、先読みをした辞書パラメータ110が無駄になる可能性が高い。また、先読みされる辞書パラメータ110のデータ量403が大きいほど、読出しにかかる時間も長く、また上書きされる一次記憶部102の領域も広くなる。そこで、本実施形態において、判定部105は、変更確率402とデータ量403との少なくとも何れかに基づいて、先読み判定を行う。これらの値は、例えば事前の学習によって規定され、顔検出処理に先立ってリスクテーブル112として二次記憶部101に記憶される。顔検出処理においては、辞書パラメータ110のそれぞれを用いた照合処理が真となる確率が事前に学習される。
判定部105は、図3のS306において開始された照合処理に使用中の辞書パラメータ110の変更確率402と、次の照合処理に用いられる辞書パラメータ110のデータ量403の積をリスク値として定義する。このリスク値がリスク閾値113より小さい場合に、判定部105は先読みすると判定する。例えば、リスク閾値113が200に設定されていると仮定する。この場合に、図3のS306において実行部104が辞書パラメータAを用いた照合処理を開始した場合に、S307において判定部105は辞書パラメータBを先読みすると判定する。なぜならば、この場合のリスク値は0.3×40=120であり、リスク閾値113よりも小さいからである。一方、図3のS306において実行部104が辞書パラメータBを用いて照合処理を開始した場合に、S307において判定部105は辞書パラメータCを先読みしないと判定する。なぜならば、この場合のリスク値は0.5×60=300であり、リスク閾値113よりも大きいからである。なお、リスク値の定義は変更確率402とデータ量403との積に限られない。一般的に、リスク値は、変更確率402に関して増加し、かつデータ量403に関して増加する関数の関数値として定義される。
図4に示した例では、変更確率402とデータ量403との両方に基づいて先読み判定が行われる例を説明したが、変更確率402だけに基づいて、またはデータ量403だけに基づいて先読み判定が行われてもよい。変更確率402に基づく場合には、判定部105は、変更確率402をリスク閾値113と比較し、リスク閾値113よりも小さい場合に先読みすると判定する。データ量403に基づく場合には、判定部105は、データ量403をリスク閾値113と比較し、リスク閾値113よりも小さい場合に先読みすると判定する。
なお、情報処理装置100のユーザ又は販売者などは、二次記憶部101にリスクテーブル112とリスク閾値113とを記憶する変わりに、先読みを行うか否かを示す二値を辞書パラメータ110のそれぞれに対応付けて記憶してもよい。また、ユーザ又は販売者などは、リスク値が昇順に並んでいる場合には、リスク閾値113よりもリスク値が小さい辞書パラメータ110のうち順番が最も遅いものの順番を二次記憶部101に記憶してもよい。また、情報処理装置100は、画像データ111の顔検出処理の進行に伴って、変更確率402を更新してもよい。さらに、辞書パラメータ110が複数の二次記憶部101に記憶され、それぞれの辞書パラメータ110を一次記憶部102に読み出す時間が異なる場合に、読出し時間をデータ量403に加味してもかまわない。また、認識対象が複数ある場合や画像データ111を取得した際のモードなどがある場合に、それぞれに対して異なるリスクテーブル112およびリスク閾値113が設定されてもよい。判定部105は、認識対象やモード等に基づいて、利用するリスクテーブル112およびリスク閾値113を切り替えてもよい。
〔情報処理装置100による処理時間〕
先読みを行った場合の処理にかかる時間を図5と図6とを用いて説明する。情報処理装置100において、画像データA500、画像データB501、および画像データC502の3枚の画像データについて顔検出処理が順次行われるとする。顔検出処理では、照合処理A610、照合処理B611、および照合処理C612が順次行われ、それぞれにおいて辞書パラメータA620、辞書パラメータB621、および辞書パラメータC622が用いられるとする。画像データA500は照合処理A610で偽となり、画像データB501は照合処理B611で偽となり、画像データC502はすべての照合処理で真となるデータであるとする。また、各照合処理は1サイクル長で終了し、辞書パラメータA620、辞書パラメータB621、および辞書パラメータC622の一次記憶部102への読出しはそれぞれ2サイクル長、3サイクル長、および4サイクル長を要するとする。説明のため、一次記憶部102は二つまでの辞書パラメータ110を保持でき、それ以上の辞書パラメータ110を保持する場合に読出し部103は最も古く呼び出された辞書パラメータ110を上書きするものとする。なお、読出し部103は、一次記憶部102に読み出された辞書パラメータ110の総データ量が所定の閾値を超えた場合に古い辞書パラメータ110を上書きしてもよい。
図5(a)は本実施形態に従って先読みを行った場合のタイムチャートの一例である。例えば、C_Aは辞書パラメータA620を用いた照合処理を表し、L_Aは辞書パラメータA620の読出し処理を表し、P_Aは一次記憶部102に辞書パラメータA620が保持されていることを表す。画像データA500の顔検出処理の開始に伴って、読出し部103は、1サイクル目で辞書パラメータA620の読出しを開始する。2サイクル目で辞書パラメータA620の読出しが完了し、実行部104は、3サイクル目の一次記憶部102に読み出された辞書パラメータA620を用いて照合処理A610を実行する。前述のように、この場合のリスク値はリスク閾値113よりも小さいので、読出し部103は次に用いられる予定の辞書パラメータである辞書パラメータB621の先読みを開始する。照合処理A610の結果は偽となるため、実行部104は画像データA500を非顔と判定し、次の画像データB501の処理を開始する。一方、6サイクル目では、前述の通り、リスク値がリスク閾値113よりも大きいので、読出し部103は辞書パラメータC622の先読みを行わない。その結果、一次記憶部102に保持されている辞書パラメータA620が上書きされないため、7サイクル目で画像データC502に対する照合処理A610を開始することが出来る。
図5(b)はすべての照合処理において先読みを行った場合のタイムチャートの一例である。6サイクル目で辞書パラメータC622の読出しを開始しているため、一次記憶部102に記憶された辞書パラメータA620が上書きされてしまう。そのため、7サイクル目で辞書パラメータA620を読み出す必要があり、画像データC502の顔検出処理が終了するまでに15サイクルかかる。
以上のように、本実施形態によれば、一次記憶部102の規模を抑制しつつ、顔検出処理を高速に処理することが可能となる。

Claims (9)

  1. 複数の参照データを順次用いて入力データの処理を行う情報処理装置であって、
    前記複数の参照データを保持する二次記憶手段と、
    前記二次記憶手段よりも高速にアクセス可能な一次記憶手段と、
    前記処理に用いられる前記参照データを前記二次記憶手段から前記一次記憶手段に読み出す読出し手段と、
    前記一次記憶手段に読み出された参照データを用いて前記入力データの処理を行う実行手段と、
    前記実行手段により用いられる予定の参照データが変更される確率と該予定の参照データのデータ量との少なくとも何れかに基づいて、該予定の参照データを先読みするか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記読出し手段は、
    前記判定手段により先読みすると判定された場合に、前記予定の参照データを先読みし、
    前記判定手段により先読しないと判定された場合に、前記予定の参照データを先読みしない
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記予定の参照データが変更される確率に関して増加し、かつ前記予定の参照データのデータ量に関して増加する関数の関数値が所定の値よりも小さい場合に先読みすると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記関数値は前記予定の参照データが変更される確率と前記予定の参照データのデータ量との積であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記予定の参照データのデータ量が所定のデータ量よりも少ない場合に先読みすると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記予定の参照データが変更される確率が所定の確率よりも低い場合に先読みすると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記読出し手段は、前記一次記憶手段に保持されている参照データを前記二次記憶手段から読み出さないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記入力データは、画像データであり、
    前記処理は、前記画像データの被写体の認識を行うための照合処理であり、
    前記参照データは、前記照合処理に用いる辞書パラメータであり、
    前記予定の参照データが変更される確率は、前記辞書パラメータを用いて事前に行われた学習の結果に基づいて規定される
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 複数の参照データを保持する二次記憶手段と、前記二次記憶手段よりも高速にアクセス可能な一次記憶手段とを備える情報処理装置において、前記複数の参照データを順次用いて入力データの処理を行う情報処理方法であって、
    読出し手段が、前記処理に用いられる前記参照データを前記二次記憶手段から前記一次記憶手段に読み出す読出し工程と、
    実行手段が、前記一次記憶手段に読み出された参照データを用いて前記入力データの処理を行う実行工程と、
    判定手段が、前記実行工程において用いられる予定の参照データが変更される確率と該予定の参照データのデータ量との少なくとも何れかに基づいて、該予定の参照データを先読みするか否かを判定する判定工程と
    を備え、
    前記判定工程において先読みすると判定された場合に、前記予定の参照データを先読みし、
    前記判定工程において先読しないと判定された場合に、前記予定の参照データを先読みしない
    ことを特徴とする情報処理方法。
  9. コンピュータを請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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