JP2001256099A - アクセス制御装置 - Google Patents

アクセス制御装置

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JP2001256099A
JP2001256099A JP2000064971A JP2000064971A JP2001256099A JP 2001256099 A JP2001256099 A JP 2001256099A JP 2000064971 A JP2000064971 A JP 2000064971A JP 2000064971 A JP2000064971 A JP 2000064971A JP 2001256099 A JP2001256099 A JP 2001256099A
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Yoshiyuki Ono
義之 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセスのヒット率を向上し、サーバとクラ
イアントとの間のデータ転送時間を短縮するのに好適な
アクセス制御装置を提供する。 【解決装置】 ファイルサーバ100は、データ送信要
求の受信に先立って、マルチメディアファイルDの先頭
部分DHをRAM34に読み込んでおき、データ送信要
求を受信しこれに応じてマルチメディアファイルDを送
信する場合に、データ送信要求に係るマルチメディアフ
ァイルDの先頭部分DHがRAM34に読み込まれてい
るときは、RAM34のその先頭部分DHを送信すると
ともに、その送信動作と並行してそのデータ送信要求に
係るマルチメディアファイルDの残部を記憶装置42か
ら読み出すようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの送信を要
求する通信端末と通信可能に接続したときに、前記通信
端末からのデータ送信要求に応じてそのデータ送信要求
に係るデータを送信する装置に係り、特に、クライアン
ト・サーバシステムにおいて、異なる多数のデータを断
片的にしかも連続して読み出すというアクセスが集中す
る場合に、アクセスのヒット率を向上し、サーバとクラ
イアントとの間のデータ転送時間を短縮するのに好適な
アクセス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クライアント・サーバシステムに
おいて、サーバに接続する複数のクライアントがデータ
送信要求をサーバに送信し、サーバがそのデータ送信要
求に係るファイルをハードディスク等の補助記憶装置か
ら読み出して送信する技術としては、例えば、特開平6-
314223号公報に開示されたバッファ管理システム、およ
び特開平8-314779号公報に開示されたサーバシステムが
あった。
【0003】特開平6-314223号公報に開示されたバッフ
ァ管理システム(以下、第1の従来例という。)は、関
連ファイルをファイルセットとしてグループ化し、各フ
ァイルセットに対するファイル・アクセス動作(すなわ
ち、読出しおよび書込み)統計を収集し、類似の統計結
果を有するファイルセットをファイルセット類別として
分類し、それぞれの異なるファイルセット類別からのブ
ロック(またはページ)に対し、異なるファイルサーバ
・バッファ管理ポリシをインプリメントする。これによ
り、クライアントによるファイルサーバへの読出しアク
セスのヒット率を改良して、ファイルサーバ・バッファ
を管理する。これらのそれぞれの類別に適用されるバッ
ファ管理ポリシは、一般に高い読出し、書込み比率を有
するファイル・ブロック(またはページ)を一般的に高
い優先度に設計し、ファイルサーバ・バッファに記憶す
る。
【0004】また、特開平8-314779号公報に開示された
サーバシステム(以下、第2の従来例という。)は、サ
ーバーシステムのキャッシュを分割する。キャッシュの
分割は、ファイルアクセス要求を発生させたファイルア
クセス要求元ごとに行ない、分割したキャッシュをキャ
ッシュアロケーションテーブルの管理情報によって管理
する。キャッシュアロケーションテーブルには、分割し
たキャッシュの使用状況を管理する情報とそのキャッシ
ュの詳細情報を与える。ファイルアクセス要求元は、そ
れぞれの分割したキャッシュを専用のキャッシュ領域と
して使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽データ
や動画データ等のその再生に連続性のあるマルチメディ
アファイルをサーバの補助記憶装置に複数蓄積すること
によりそれらをデータベース化しており、各クライアン
トにおいて、ユーザがそれらマルチメディアファイルの
なかから好みに応じて所望のものをダウンロードするよ
うな場合には、各クライアントのユーザは、所望のマル
チメディアファイルを探すために、各マルチメディアフ
ァイルを一つ一つ再生しながら確認していくこととな
る。この場合、各クライアントのユーザは、あらかじめ
ファイル名等の識別情報が分かっている場合は別とし
て、所望のマルチメディアファイルを模索的に探す場合
は、一つ一つのマルチメディアファイルを最後まで全部
再生するわけではなく、先頭部分または要所となる途中
部分(音楽データでいえば、例えば、さびが入っている
部分)を再生して該当するか否かを判断し、該当しない
と判断した場合はダウンロードを中断し、次のマルチメ
ディアファイルの再生に移っていくという作業を、所望
のファイルが見つかるまで繰り返し行うことが考えられ
る。
【0006】しかしながら、上記第1の従来例にあって
は、各ファイルセットに対するアクセス回数の統計を集
計し、類似の統計結果を有するファイルセットをファイ
ルセット類別として分類し、ファイルセット類別ごとに
異なるバッファ管理ポリシをインプリメントしてファイ
ルの読出を管理する構成であるため、上記のように、音
楽データや動画データ等のその再生に連続性のあるマル
チメディアファイルを対象とした場合には、次のような
問題がある。
【0007】すなわち、人気のあるアーティストの音楽
データ等は、頻繁にアクセスされる可能性が高く、そう
でない音楽データ等は、その可能性が低いことから、フ
ァイルによってアクセス回数が異なることとなるので、
上記第1の従来例は、このような場合であっても一見有
効であるかのように見える。しかし、一人のユーザにと
ってみれば、一回再生したファイルについては再度アク
セスする可能性は少なく、また、ユーザは、所望のファ
イルが見つかるまでファイルの連続再生を繰り返すこと
を考えると、サーバに対しては、そうした一人のユーザ
により、異なる多数のファイルを断片的にしかも連続し
て読み出すというアクセスが集中することが考えられ
る。したがって、このように局所的なアクセスがある場
合、上記第1の従来例のように、アクセス回数が多いも
のを優先的にバッファに読み込むという制御では、アク
セスのヒット率が向上せず、サーバとクライアントとの
間のファイル転送時間を短縮することが困難となる。
【0008】また、上記第2の従来例にあっては、ファ
イルの先読み制御に関するものでなく、ファイルを単に
キャッシュする構成であるため、上記のように局所的な
アクセスがある場合には、キャッシュしたファイルが再
度利用される可能性がきわめて低いことから、上記第1
の従来例と同様に、アクセスのヒット率が向上せず、サ
ーバとクライアントとの間のファイル転送時間を短縮す
ることが困難である。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の技術
の有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、クライアント・サーバシステムにおいて、異なる多
数のデータを断片的にしかも連続して読み出すというア
クセスが集中する場合に、アクセスのヒット率を向上
し、サーバとクライアントとの間のデータ転送時間を短
縮するのに好適なアクセス制御装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のアクセス制御装置は、
データの送信を要求する通信端末と通信可能に接続した
ときに、前記通信端末からのデータ送信要求に応じてそ
のデータ送信要求に係るデータを送信する装置におい
て、データを記憶するための第1の記憶手段と、少なく
ともデータの読出速度が前記第1の記憶手段よりも高速
である第2の記憶手段と、前記データ送信要求の受信に
先立って前記第1の記憶手段の一つのデータを構成する
一部を前記第2の記憶手段に読み込むデータ先読込手段
と、前記データ先読込手段の読込結果に基づいて前記デ
ータ送信要求に係るデータの送信を制御するデータ送信
制御手段とを備え、前記データ送信制御手段は、前記デ
ータ先読込手段の読込結果として、前記データ送信要求
に係るデータの一部が前記第2の記憶手段に読み込まれ
ているときは、前記第2の記憶手段のそのデータを送信
するとともに、その送信動作と並行してそのデータ送信
要求に係るデータの残部を前記第1の記憶手段から読み
出すようになっており、前記データ先読込手段は、前記
第1の記憶手段の複数のデータについて送信順序を記憶
し、過去の送信順序に基づいて、前記第1の記憶手段の
データのうち将来的に送信要求がある可能性の高いデー
タの一部を前記第2の記憶手段に読み込むようになって
いる。
【0011】このような構成であれば、第1の記憶手段
に複数のデータが記憶された状態で、通信端末からデー
タ送信要求を受信すると、データ送信要求に係るデータ
が送信されるとともに、データ先読込手段により、第1
の記憶手段の複数のデータについて送信順序が記憶され
る。このように送信順序が記憶されていくと、通信端末
からデータ送信要求を受信する前にあっては、データ先
読込手段により、過去の送信順序に基づいて、第1の記
憶手段のデータのうち将来的に送信要求がある可能性の
高いデータの一部が第2の記憶手段に読み込まれる。そ
して、通信端末から実際にデータ送信要求を受信する
と、データ送信要求に係るデータの一部が第2の記憶手
段に読み込まれているときは、データ送信制御手段によ
り、第2の記憶手段のそのデータが送信されるととも
に、その送信動作と並行してそのデータ送信要求に係る
データの残部が第1の記憶手段から読み出される。
【0012】ここで、第1の記憶手段は、データをあら
ゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、デ
ータをあらかじめ記憶しておいてもよいし、本装置の動
作時にデータを記憶するようにしてもよい。以下、請求
項2記載のアクセス制御装置において同じである。
【0013】また、データ先読込手段は、過去の送信順
序に基づいて、第1の記憶手段のデータのうち将来的に
送信要求がある可能性の高いデータの一部を第2の記憶
手段に読み込むようになっていればどのような構成であ
ってもよいが、異なる多数のデータを断片的にしかも連
続して読み出すというアクセスが集中する場合に、アク
セスのヒット率を向上する観点からは、第2の記憶手段
に読み込む一つのデータを構成する一部のデータ容量と
第2の記憶手段に読み込むデータの数との割合を調整す
る調整手段を有し、第2の記憶手段に読み込むデータの
数が多くなるように前記調整手段による調整を行うよう
になっているのが好ましい。以下、請求項2記載のアク
セス制御装置において同じである。
【0014】このような構成であれば、データ先読込手
段では、調整手段により、第2の記憶手段に読み込むデ
ータの数が多くなるように、第2の記憶手段に読み込む
一つのデータを構成する一部のデータ容量と第2の記憶
手段に読み込むデータの数との割合が調整される。
【0015】したがって、小データ容量ではあるが多数
のデータの一部が先読込されるので、マルチメディアフ
ァイルの先頭付近だけを再生して該当するか否かを判断
し、該当しないと判断した場合はダウンロードを中断
し、次のマルチメディアファイルDの再生に移っていく
という作業を繰り返し行う場合には、第2の記憶手段に
対するアクセスのヒット率がさらに向上し、サーバとク
ライアントとの間のデータ転送時間をさらに短縮するこ
とができるという効果も得られる。
【0016】また、同様の観点からは、データ先読込手
段は、過去に送信された複数のデータについて平均デー
タ転送量を算出し、その算出結果に基づいて、第2の記
憶手段に読み込む一つのデータを構成する一部のデータ
容量を決定するようになっているのが好ましい。以下、
請求項2記載のアクセス制御装置において同じである。
【0017】このような構成であれば、データ先読込手
段により、過去に送信された複数のデータについて平均
データ転送量が算出され、その算出結果に基づいて、第
2の記憶手段に読み込む一つのデータを構成する一部の
データ容量が決定される。
【0018】したがって、マルチメディアファイルの先
頭付近だけを再生して該当するか否かを判断し、該当し
ないと判断した場合はダウンロードを中断し、次のマル
チメディアファイルの再生に移っていくという作業を繰
り返し行う場合には、第1の記憶手段のデータのうち頻
繁に送信される可能性の高いデータ容量だけが先読込さ
れるので、第2の記憶手段の記憶領域を効率的に利用す
ることができるという効果も得られる。
【0019】また、同様の観点からは、データ先読込手
段は、同一の通信端末からデータ送信要求を連続して受
信するときは、その連続期間において一度送信したこと
のあるデータを先読込の対象から除外するようになって
いるのが好ましい。以下、請求項2記載のアクセス制御
装置において同じである。
【0020】このような構成であれば、同一の通信端末
からデータ送信要求を連続して受信するときは、データ
先読込手段により、その連続期間において一度送信した
ことのあるデータが先読込の対象から除外される。
【0021】したがって、異なる多数のマルチメディア
ファイルを断片的にしかも連続して読み出すというアク
セスが集中する場合には、第2の記憶手段に対するアク
セスのヒット率がさらに向上し、サーバとクライアント
との間のデータ転送時間をさらに短縮することができる
という効果も得られる。
【0022】また、同様の観点からは、データ先読込手
段は、各通信端末ごとに送信順序を記憶し、各通信端末
に対しては、その通信端末の過去の送信順序に基づい
て、第1の記憶手段のデータのうち将来的に送信要求が
ある可能性の高いデータの一部を第2の記憶手段に読み
込むようになっているのが好ましい。以下、請求項2記
載のアクセス制御装置において同じである。
【0023】このような構成であれば、データ先読込手
段により、各通信端末ごとに送信順序が記憶され、各通
信端末に対しては、その通信端末の過去の送信順序に基
づいて、第1の記憶手段のデータのうち将来的に送信要
求がある可能性の高いデータの一部が第2の記憶手段に
読み込まれる。
【0024】さらに、本発明に係る請求項2記載のアク
セス制御装置は、データの送信を要求する通信端末と通
信可能に接続したときに、前記通信端末からのデータ送
信要求に応じてそのデータ送信要求に係るデータを送信
する装置において、データを記憶するための第1の記憶
手段と、少なくともデータの読出速度が前記第1の記憶
手段よりも高速である第2の記憶手段と、前記データ送
信要求の受信に先立って前記第1の記憶手段のデータを
前記第2の記憶手段に読み込むデータ先読込手段と、前
記データ先読込手段の読込結果に基づいて前記データ送
信要求に係るデータの送信を制御するデータ送信制御手
段とを備え、前記データ先読込手段は、前記第1の記憶
手段の複数のデータについて送信順序を記憶し、過去の
送信順序に基づいて、前記第1の記憶手段のデータのう
ち将来的に送信要求がある可能性の高いデータを前記第
2の記憶手段に読み込むようになっている。
【0025】このような構成であれば、第1の記憶手段
に複数のデータが記憶された状態で、通信端末からデー
タ送信要求を受信すると、データ送信要求に係るデータ
が送信されるとともに、データ先読込手段により、第1
の記憶手段の複数のデータについて送信順序が記憶され
る。このように送信順序が記憶されていくと、通信端末
からデータ送信要求を受信する前にあっては、データ先
読込手段により、過去の送信順序に基づいて、第1の記
憶手段のデータのうち将来的に送信要求がある可能性の
高いデータが第2の記憶手段に読み込まれる。そして、
通信端末から実際にデータ送信要求を受信すると、デー
タ送信制御手段により、データ先読込手段の読込結果に
基づいてデータ送信要求に係るデータの送信が制御され
る。
【0026】さらに、本発明に係る請求項3記載のアク
セス制御装置は、請求項1記載のアクセス制御装置にお
いて、前記データ先読込手段は、データの先頭部分を前
記第2の記憶手段に読み込むようになっている。
【0027】このような構成であれば、データ先読込手
段により、データの先頭部分が第2の記憶手段に読み込
まれる。
【0028】さらに、本発明に係る請求項4記載のアク
セス制御装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の
アクセス制御装置において、前記データ先読込手段は、
音楽データまたは動画データを含むその再生に連続性の
あるデータを先読込の対象とするようになっている。
【0029】このような構成であれば、データ先読込手
段により、音楽データまたは動画データを含むその再生
に連続性のあるデータが先読込の対象とされる。
【0030】以上では、上記目的を達成するためのアク
セス制御装置を提案したが、これに限らず、上記目的を
達成するために、次に掲げるアクセス制御プログラムを
記憶した記憶媒体を提案することもできる。
【0031】このアクセス制御プログラムを記憶した記
憶媒体は、データの送信を要求する通信端末と通信可能
に接続したときに、前記通信端末からのデータ送信要求
に応じてそのデータ送信要求に係るデータを送信するア
クセス制御プログラムを記憶した記憶媒体であって、デ
ータを記憶するための第1の記憶手段と、少なくともデ
ータの読出速度が前記第1の記憶手段よりも高速である
第2の記憶手段と、前記データ送信要求の受信に先立っ
て前記第1の記憶手段の一つのデータを構成する一部を
前記第2の記憶手段に読み込むデータ先読込手段と、前
記データ先読込手段の読込結果に基づいて前記データ送
信要求に係るデータの送信を制御するデータ送信制御手
段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを
記憶し、前記データ送信制御手段は、前記データ先読込
手段の読込結果として、前記データ送信要求に係るデー
タの一部が前記第2の記憶手段に読み込まれているとき
は、前記第2の記憶手段のそのデータを送信するととも
に、その送信動作と並行してそのデータ送信要求に係る
データの残部を前記第1の記憶手段から読み出すように
なっており、前記データ先読込手段は、前記第1の記憶
手段の複数のデータについて送信順序を記憶し、過去の
送信順序に基づいて、前記第1の記憶手段のデータのう
ち将来的に送信要求がある可能性の高いデータの一部を
前記第2の記憶手段に読み込むようになっているコンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0032】このような構成であれば、記憶媒体に記憶
されたプログラムがコンピュータによって読み取られ、
読み取られたプログラムに従ってコンピュータが機能し
たときは、請求項1記載のアクセス制御装置と同様の作
用および効果が得られる。
【0033】ここで、さらに具体的な構成としては、例
えば、請求項2ないし4記載のアクセス制御装置と同等
の構成が挙げられる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1ないし図6は、本発明に
係るアクセス制御装置の実施の形態を示す図である。
【0035】本実施の形態は、本発明に係るアクセス制
御装置を、図1に示すように、クライアント・サーバシ
ステムにおいて、ファイルサーバ100に接続する複数
のクライアントC1〜Cnがデータ送信要求をファイルサ
ーバ100に送信し、ファイルサーバ100がそのデー
タ送信要求に係るファイルをハードディスク等の記憶装
置から読み出して送信する場合について適用したもので
ある。
【0036】まず、本発明に係るアクセス制御装置を適
用するネットワークシステムの構成を図1を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明に係るアクセス制御装置を
適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
【0037】ネットワーク300には、図1に示すよう
に、複数のクライアントC1〜Cnと、音楽データや動画
データ等のその再生に連続性のあるマルチメディアファ
イルを複数蓄積することによりそれらをデータベース化
しているファイルサーバ100とが接続されている。
【0038】各クライアントC1〜Cnは、ブラウザ等の
通信ソフトウェアにより、ファイルサーバ100にアク
セスしてファイルサーバ100に蓄積されているマルチ
メディアファイルの一覧を表示し、表示したマルチメデ
ィアファイルの一覧のなかから所望のものをマウス等で
クリックすることによりデータ送信要求をファイルサー
バ100に送信し、データ送信要求に係るマルチメディ
アファイルをダウンロードしながらそのマルチメディア
ファイルを先頭から順次再生するようになっている。マ
ルチメディアファイルの再生は、マルチメディアプレイ
ヤ等の再生ソフトウェアにより行う。
【0039】次に、ファイルサーバ100の構成を図2
を参照しながら説明する。図2は、ファイルサーバ10
0の構成を示すブロック図である。
【0040】ファイルサーバ100は、図2に示すよう
に、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体
を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU
30の制御プログラム等を格納しているROM32と、
ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算
過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、
RAM34の特定領域に格納されているデータを画像信
号に変換して出力するCRTC36と、外部装置に対し
てデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されて
おり、これらは、データを転送するための信号線である
バス39で相互にかつデータ授受可能に接続されてい
る。
【0041】I/F38には、外部装置として、ヒュー
マンインターフェースとしてデータの入力が可能なキー
ボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテ
ーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画
像信号に基づいて画面を表示する表示装置44と、ネッ
トワーク300に接続するための信号線とが接続されて
いる。
【0042】RAM34は、特定領域として、表示装置
44に表示するための表示用データを格納するVRAM
35を有しており、VRAM35は、CPU30とCR
TC36とで独立にアクセスが可能となっている。
【0043】CRTC36は、VRAM35に格納され
ている表示用データを先頭アドレスから所定周期で順次
読み出し、読み出した表示用データを画像信号に変換し
て表示装置44に出力するようになっている。
【0044】記憶装置42には、複数のマルチメディア
ファイルD1〜Dmを蓄積することによりそれらをデータ
ベース化してるほか、図3に示すように、マルチメディ
アファイルD1〜DmをRAM34に先読込する上で参照
するテーブルであって、過去のアクセスにおいてマルチ
メディアファイルD1〜Dmが送信された送信順序の統計
を集計して確率的な送信順序を登録するための先読込管
理テーブル110が格納されている。図3は、先読込管
理テーブル110の構造を示す図である。
【0045】先読込管理テーブル110は、図3に示す
ように、各マルチメディアファイルD1〜Dmごとに一つ
のレコードが登録されている。各レコードは、マルチメ
ディアファイルD1〜Dmの数よりも1つ多い数のフィー
ルドF0〜Fmを含んで構成されており、例えば、先頭か
ら3つのフィールドF0〜F2は、そのレコードに対応す
るマルチメディアファイルDのファイル名を登録するフ
ィールドF0と、マルチメディアファイルD1がフィール
ドF0のファイル名により特定されるマルチメディアフ
ァイルDの次に読み込まれた頻度を登録するフィールド
1と、マルチメディアファイルD2がフィールドF0
ファイル名により特定されるマルチメディアファイルD
の次に読み込まれた頻度を登録するフィールドF2とで
構成されている。フィールドF3〜Fmについてもフィー
ルドF1,F2と同様である。
【0046】図3の例では、図中1段目のレコードに
は、フィールドF0にマルチメディアファイルD1のファ
イル名が、フィールドF1にマルチメディアファイルD1
の頻度として“0%”が、フィールドF2にマルチメデ
ィアファイルD2の頻度として“60%”が、フィール
ドF3にマルチメディアファイルD3の頻度として“30
%”が、フィールドFmにマルチメディアファイルDm
頻度として“10%”が登録されている。したがって、
このレコードの内容により、過去のアクセスにおいて、
マルチメディアファイルD1の次にマルチメディアファ
イルD1が読み込まれた頻度は、0%であり、マルチメ
ディアファイルD1の次にマルチメディアファイルD2
読み込まれた頻度は、60%であり、マルチメディアフ
ァイルD1の次にマルチメディアファイルD3が読み込ま
れた頻度は、30%であり、マルチメディアファイルD
1の次にマルチメディアファイルDmが読み込まれた頻度
は、10%であることが分かる。
【0047】図2に戻り、CPU30は、マイクロプロ
セッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所
定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、
そのプログラムに従って、図4および図6のフローチャ
ートに示すファイル先読込処理およびアクセス制御処理
を並列に実行するようになっている。
【0048】初めに、ファイル先読込処理を図4および
図5を参照しながら説明する。図4は、ファイル先読込
処理を示すフローチャートであり、図5は、記憶装置4
2のマルチメディアファイルD1〜DmおよびRAM34
に先読込するマルチメディアファイルの先頭部分を示す
図である。
【0049】ファイル先読込処理は、クライアントC1
〜Cnからのデータ送信要求の受信に先立って、記憶装
置42のマルチメディアファイルD1〜Dmのうち次に送
信要求がある可能性の高いマルチメディアファイルDの
先頭部分をRAM34に読み込む処理であって、CPU
30において実行されると、図4に示すように、まず、
ステップS100に移行するようになっている。
【0050】ステップS100では、クライアントC1
〜Cnからデータ送信要求を受信したか否かを判定し、
データ送信要求を受信したと判定されたとき(Yes)は、
ステップS102に移行するが、そうでないと判定され
たとき(No)は、データ送信要求を受信するまでステップ
S100で待機する。
【0051】ステップS102では、データ送信要求に
応じてアクセス制御処理によりマルチメディアファイル
Dの送信が終了したか否かを判定し、マルチメディアフ
ァイルDの送信が終了したと判定されたとき(Yes)は、
ステップS104に移行するが、そうでないと判定され
たとき(No)は、マルチメディアファイルDの送信が終了
するまでステップS102で待機する。
【0052】ステップS104では、直前に送信された
マルチメディアファイルDのファイル名を取得し、ステ
ップS106に移行して、先読込管理テーブル110の
そのさらに一つ前に送信されたマルチメディアファイル
Dに対応するレコードにおいて、ステップS104で取
得したファイル名に対応するフィールドFの値を1加算
することにより、送信順序の統計を集計して確率的な送
信順序を先読込管理テーブル110に登録し、ステップ
S108に移行する。
【0053】ステップS108では、ステップS104
で取得したファイル名に対応するレコードを先読込管理
テーブル110から読み出し、読み出したレコードの各
フィールドF1〜Fmの頻度により各マルチメディアファ
イルD1〜Dmを順位付けし、頻度の高い順に上位数個
(例えば、上位10番目まで)のマルチメディアファイ
ルDのファイル名を特定することにより、これらを次に
読み込むべきマルチメディアファイルDとして決定し、
ステップS110に移行する。
【0054】ステップS110では、図5に示すよう
に、ステップS108で決定したマルチメディアファイ
ルDの先頭部分をRAM34に読み込み、ステップS1
00に移行する。図5の例では、記憶装置42のマルチ
メディアファイルD1〜Dmのうちマルチメディアファイ
ルD1,D4,Dmを次に読み込むべきファイルとして決
定し、次のデータ送信要求の受信に先立って、各マルチ
メディアD1,D4,Dmの先頭部分DH1,DH4,DHm
をRAM34に読み込みしている。
【0055】次に、アクセス制御処理を図6を参照しな
がら説明する。図6は、アクセス制御処理を示すフロー
チャートである。
【0056】アクセス制御処理は、ファイル先読込処理
の読込結果に基づいて、クライアントC1〜Cnからのデ
ータ送信要求に係るマルチメディアファイルDの送信を
制御する処理であって、CPU30において実行される
と、図6に示すように、まず、ステップS200に移行
するようになっている。
【0057】ステップS200では、クライアントC1
〜Cnからデータ送信要求を受信したか否かを判定し、
データ送信要求を受信したと判定されたとき(Yes)は、
ステップS202に移行するが、そうでないと判定され
たとき(No)は、データ送信要求を受信するまでステップ
S200で待機する。
【0058】ステップS202では、ファイル先読込処
理によりデータ送信要求に係るマルチメディアファイル
Dの先頭部分DHがRAM34に読み込まれているか否
かを判定し、データ送信要求に係るマルチメディアファ
イルDの先頭部分DHがRAM34に読み込まれている
と判定されたとき(Yes)は、ステップS204に移行し
て、RAM34のその先頭部分DHを、データ送信要求
のあったクライアントC(以下、アクセスクライアント
Cという。)に送信するとともに、その送信動作に並行
してそのデータ送信要求に係るマルチメディアファイル
Dの残部を記憶装置42から読み出し、ステップS20
6に移行する。
【0059】ステップS206では、ステップS204
による先頭部分DHの送信に続けて、読み出したマルチ
メディアファイルDの残部をアクセスクライアントCに
送信し、ステップS200に移行する。
【0060】一方、ステップS202で、ファイル先読
込処理によりデータ送信要求に係るマルチメディアファ
イルDの先頭部分DHがRAM34に読み込まれていな
いと判定されたとき(No)は、ステップS208に移行し
て、データ送信要求に係るマルチメディアファイルDを
記憶装置42から読み出し、ステップS210に移行し
て、読み出したマルチメディアファイルDをアクセスク
ライアントCに送信し、ステップS200に移行する。
【0061】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0062】クライアントC(例えば、クライアントC
1)において、ユーザが、ファイルサーバ100に蓄積
されているマルチメディアファイルD1〜Dmのなかから
所望のものを探し出す場合を説明する。
【0063】クライアントC1においてファイルサーバ
100に蓄積されたマルチメディアファイルD1〜Dm
なかから所望のものを探し出す場合、クライアントC1
では、ユーザが、ブラウザ等の通信ソフトウェアによ
り、ファイルサーバ100にアクセスすると、ファイル
サーバ100に蓄積されているマルチメディアファイル
1〜Dmの一覧がクライアントC1のディスプレイ等に
表示される。次いで、ユーザが、表示されたマルチメデ
ィアファイルD1〜Dmの一覧のなかからいずれかをマス
ク等でクリックすると、クリックしたマルチメディアフ
ァイルDを送信する要求であるデータ送信要求がファイ
ルサーバ100に送信される。データ送信要求は、この
ようなユーザの操作によりファイルサーバ100に送信
される。
【0064】ここで、ユーザが所望のマルチメディアフ
ァイルDを探し出す場合には、ユーザは、マルチメディ
アファイルDの先頭付近だけを再生して該当するか否か
を判断し、該当しないと判断した場合はダウンロードを
中断し、次のマルチメディアファイルDの再生に移って
いくという作業を、所望のファイルDが見つかるまで繰
り返し行うものとする。
【0065】ファイルサーバ100では、クライアント
1からデータ送信要求を受信すると、データ送信要求
に係るマルチメディアファイルDがクライアントC1
送信される。ここで、例えば、今クライアントC1に対
しては、マルチメディアファイルD2が送信されたもの
とし、その一つ前には、マルチメディアファイルD1
送信されているものとする。すると、ステップS100
〜S106を経て、マルチメディアファイルD2のファ
イル名が取得され、先読込管理テーブル110のマルチ
メディアファイルD1に対応するレコードにおいて、取
得されたファイル名に対応するフィールドF2の値が1
加算されることにより、送信順序の統計が集計されて確
率的な送信順序が先読込管理テーブル110に登録され
る。過去のアクセスにおける送信順序は、このようなデ
ータ送信要求の内容に基づいて先読込管理テーブル11
0に登録される。
【0066】このように先読込管理テーブル110に送
信順序が順次登録されていくと、ファイルサーバ100
では、データ送信要求を受信する前にあっては、ステッ
プS108を経て、取得されたファイル名に対応するレ
コードが先読込管理テーブル110から読み出され、読
み出されたレコードの各フィールドF1〜Fmの頻度によ
り各マルチメディアファイルD1〜Dmが順位付けされ、
頻度の高い順に上位数個のマルチメディアファイルDが
次に読み込むべきマルチメディアファイルDとして決定
される。次いで、ステップS110を経て、決定された
マルチメディアファイルDの先頭部分DHがRAM34
に読み込まれる。すなわち、データ送信要求の受信に先
立って、次に送信要求のある可能性の高い順に上位数個
のマルチメディアファイルDの先頭部分DHがRAM3
4に読み込まれる。
【0067】ファイルサーバ100では、このようにマ
ルチメディアファイルDが先読込された状態で、クライ
アントC1からデータ送信要求を受けると、そのデータ
送信要求に係るマルチメディアファイルDの先頭部分D
HがRAM34に読み込まれているときは、ステップS
200〜S204を経て、RAM34のその先頭部分D
HがクライアントC1に送信されるとともに、その送信
動作に並行してそのデータ送信要求に係るマルチメディ
アファイルDの残部が記憶装置42から読み出される。
そして、ステップS206を経て、先頭部分DHの送信
に続けて、読み出されたマルチメディアファイルDの残
部がクライアントC1に送信される。
【0068】なお、データ送信要求に係るマルチメディ
アファイルDの先頭部分DHがRAM34に読み込まれ
ていないときは、ステップS200,S202,S20
8,S210を経て、データ送信要求に係るマルチメデ
ィアファイルDが記憶装置42から読み出され、読み出
されたマルチメディアファイルDがクライアントC1
送信される。
【0069】このようにして、本実施の形態では、ファ
イルサーバ100は、データ送信要求の受信に先立っ
て、マルチメディアファイルDの先頭部分DHをRAM
34に読み込んでおき、データ送信要求を受信しこれに
応じてマルチメディアファイルDを送信する場合は、デ
ータ送信要求に係るマルチメディアファイルDの先頭部
分DHがRAM34に読み込まれているときは、RAM
34のその先頭部分DHを送信するとともに、その送信
動作と並行してそのデータ送信要求に係るマルチメディ
アファイルDの残部を記憶装置42から読み出すように
した。
【0070】これにより、音楽データや動画データ等の
その再生に連続性のあるマルチメディアファイルを探し
出す場合のように、クライアントC1〜Cnのユーザが、
マルチメディアファイルDの先頭付近だけを再生して該
当するか否かを判断し、該当しないと判断した場合はダ
ウンロードを中断し、次のマルチメディアファイルDの
再生に移っていくという作業を繰り返し行う場合には、
記憶装置42のマルチメディアファイルDよりも、RA
M34に先読込された先頭部分DHが頻繁に送信される
可能性が高くなる。したがって、従来に比して、RAM
34に対するアクセスのヒット率が向上し、ファイルサ
ーバ100とクライアントC1〜Cnとの間のファイル転
送時間を短縮することができる。
【0071】さらに、本実施の形態では、ファイルサー
バ100は、先読込管理テーブル110を参照して、記
憶装置42のマルチメディアファイルD1〜Dmのうち次
に送信要求がある可能性の高いものの先頭部分DHをR
AM34に先読込するようにした。
【0072】これにより、音楽データや動画データ等の
その再生に連続性のあるマルチメディアファイルを探し
出す場合のように、異なる多数のマルチメディアファイ
ルDを断片的にしかも連続して読み出すというアクセス
がファイルサーバ100に集中する場合には、こうした
アクセスの特性に応じて、次に送信要求がある可能性の
高いものの先頭部分DHがRAM34に先読込されてい
るので、記憶装置42のマルチメディアファイルDより
も、RAM34に先読込された先頭部分DHが頻繁に送
信される可能性が高くなる。したがって、RAM34に
対するアクセスのヒット率がさらに向上し、ファイルサ
ーバ100とクライアントC1〜Cnとの間のファイル転
送時間をさらに短縮することができる。
【0073】さらに、本実施の形態では、ファイルサー
バ100は、マルチメディアファイルDの先頭部分DH
をRAM34に先読込するようにした。
【0074】これにより、マルチメディアファイルDの
先頭付近だけを再生して該当するか否かを判断し、該当
しないと判断した場合はダウンロードを中断し、次のマ
ルチメディアファイルDの再生に移っていくという作業
を繰り返し行う場合には、マルチメディアファイルDの
うち頻繁に送信される可能性の高い部分だけが先読込さ
れるので、RAM34の領域を効率的に利用することが
できる。
【0075】さらに、本実施の形態では、ファイルサー
バ100は、音楽データまたは動画データを含むその再
生に連続性のあるデータを先読込の対象とした。
【0076】これにより、音楽データや動画データ等の
その再生に連続性のあるマルチメディアファイルを探し
出す場合に好適である。
【0077】上記実施の形態において、クライアントC
1〜Cnは、請求項1または2記載の通信端末に対応し、
記憶装置42は、請求項1または2記載の第1の記憶手
段に対応し、RAM34は、請求項1ないし3記載の第
2の記憶手段に対応し、ステップS104〜S110
は、請求項1ないし4記載のデータ先読込手段に対応
し、ステップS202〜S206は、請求項1または2
記載のデータ送信制御手段に対応している。
【0078】なお、上記実施の形態においては、過去の
アクセスにおいて1回の送信順序の統計を集計、すなわ
ち、次にどのマルチメディアファイルDが読み込まれた
頻度を各マルチメディアファイルD1〜Dmについて集計
するように構成したが、これに限らず、過去のアクセス
において複数回の送信順序の統計を集計するように構成
してもよい。この場合、例えば、図7に示すように、過
去のアクセスにおける送信順序のパターンについてそれ
ぞれレコードを作成し、各送信順序のパターンごとにそ
の頻度を集計して登録するための先読込管理テーブル1
12を作成する。図7は、先読込管理テーブル112の
構造を示す図である。
【0079】また、上記実施の形態においては、ファイ
ルサーバ100は、マルチメディアファイルDの先頭部
分DHを先読込するように構成したが、これに限らず、
マルチメディアファイルDの一部であればどの部分を読
み込むように構成してもよい。例えば、マルチメディア
ファイルDのうち要所となる途中部分(音楽データでい
えば、例えば、さびが入っている部分)を読み込むよう
にしてもよい。
【0080】また、上記実施の形態においては、ファイ
ルサーバ100は、次のデータ送信要求の受信に先立っ
て、ステップS106で決定したマルチメディアファイ
ルDの先頭部分をRAM34に読み込むように構成し、
先頭部分のデータ容量については特に説明しなかった
が、例えば、ステップS106で決定したマルチメディ
アファイルDの先頭部分を、その頻度の高さに応じたデ
ータ容量だけRAM34に読み込むように構成してもよ
い。例えば、マルチメディアファイルD1,D4,Dm
先頭領域を読み込む場合に、その頻度がそれぞれ60
%、30%、10%であるときは、マルチメディアファ
イルD1,D4,Dmのそれぞれ先頭領域を、6:3:1
の割合となるデータ容量だけRAM34に先読込するよ
うにする。
【0081】これにより、次に送信要求のある可能性の
高いマルチメディアファイルDほど、RAM34に読み
込まれるデータ容量が多くなるので、RAM34に対す
るアクセスのヒット率がさらに向上し、ファイルサーバ
100とクライアントC1〜Cnとの間のファイル転送時
間をさらに短縮することができる。
【0082】また、上記実施の形態においては、ファイ
ルサーバ100は、過去のアクセスにおいて送信順序の
統計を集計し、その集計結果に基づいて、マルチメディ
アファイルDのうち将来的に送信要求がある可能性の高
いものの先頭部分DHを先読込するように構成したが、
これに限らず、こうした集計処理を各クライアントC 1
〜Cnで行うように構成してもよい。
【0083】すなわち、各クライアントC1〜Cnは、自
己の過去のアクセスにおいて送信順序の統計を集計し、
その集計結果に基づいて、マルチメディアファイルDの
うち将来的に送信要求がある可能性の高いものの先頭部
分DHを先読込すべき要求であるデータ先読込要求をデ
ータ送信要求に含めてファイルサーバ100に送信し、
ファイルサーバ100は、データ送信要求を受信したと
きは、データ送信要求に係るマルチメディアファイルD
をアクセスクライアントCに送信するとともに、データ
送信要求に含まれるデータ先読込要求に基づいて、マル
チメディアファイルDのうち将来的に送信要求がある可
能性の高いものの先頭部分DHを先読込するように構成
する。
【0084】これにより、集計処理が各クライアントC
1〜Cnで行われるので、ファイルサーバ100の処理負
荷を低減することができる。
【0085】また、上記実施の形態においては、RAM
34に先読込する先頭部分DHの数については特に説明
しなかったが、例えば、RAM34に先読込する先頭部
分DHの数が多くなるように、1つあたりの先頭部分D
Hのデータ容量とRAM34の先頭部分DHの数との割
合を調整するように構成してもよい。
【0086】これにより、小データ容量ではあるが多数
の先頭部分DHがRAM34に先読込されるので、マル
チメディアファイルDの先頭付近だけを再生して該当す
るか否かを判断し、該当しないと判断した場合はダウン
ロードを中断し、次のマルチメディアファイルDの再生
に移っていくという作業を繰り返し行う場合には、記憶
装置42のマルチメディアファイルDよりも、RAM3
4に先読込された先頭部分DHが頻繁に送信される可能
性が高くなる。したがって、RAM34に対するアクセ
スのヒット率がさらに向上し、ファイルサーバ100と
クライアントC 1〜Cnとの間のファイル転送時間をさら
に短縮することができる。
【0087】また、上記実施の形態においては、RAM
34に先読込する先頭部分DHのデータ容量については
特に説明しなかったが、例えば、過去に送信された複数
のマルチメディアファイルDについて、平均ファイル転
送量(マルチメディアファイルDのうちどれぐらいの部
分が転送されたかを示す平均的なデータ量)を算出し、
その算出結果に基づいて、RAM34に先読込する先頭
部分DHのデータ容量を決定するように構成してもよ
い。
【0088】これにより、マルチメディアファイルDの
先頭付近だけを再生して該当するか否かを判断し、該当
しないと判断した場合はダウンロードを中断し、次のマ
ルチメディアファイルDの再生に移っていくという作業
を繰り返し行う場合には、マルチメディアファイルDの
うち頻繁に送信される可能性の高いデータ容量だけが先
読込されるので、RAM34の領域を効率的に利用する
ことができる。
【0089】さらに、本実施の形態においては、先読込
の対象とするマルチメディアファイルDに対し制限を設
けることについて特に説明しなかったが、例えば、同一
のクライアントCからデータ送信要求を連続して受信す
るときは、その連続期間において一度送信したことのあ
るマルチメディアファイルDを先読込の対象から除外す
るように構成してもよい。
【0090】これにより、異なる多数のマルチメディア
ファイルDを断片的にしかも連続して読み出すというア
クセスがファイルサーバ100に集中する場合には、R
AM34に対するアクセスのヒット率がさらに向上し、
ファイルサーバ100とクライアントC1〜Cnとの間の
ファイル転送時間をさらに短縮することができる。
【0091】また、上記実施の形態においては、ファイ
ルサーバ100は、送信順序の統計をすべてのクライア
ントC1〜Cnについて集計するように構成したが、これ
に限らず、送信順序の統計を各クライアントC1〜Cn
とに集計するように構成してもよい。
【0092】また、上記実施の形態において、図4およ
び図6のフローチャートに示す処理を実行するにあたっ
てはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている
制御プログラムを実行する場合について説明したが、こ
れに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶さ
れた記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み
込んで実行するようにしてもよい。
【0093】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0094】また、上記実施の形態においては、本発明
に係るアクセス制御装置を、図1に示すように、クライ
アント・サーバシステムにおいて、ファイルサーバ10
0に接続する複数のクライアントC1〜Cnがデータ送信
要求をファイルサーバ100に送信し、ファイルサーバ
100がそのデータ送信要求に係るファイルをハードデ
ィスク等の記憶装置から読み出して送信する場合につい
て適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しな
い範囲で他の場合にも適用可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1ないし4記載のアクセス制御装置によれば、音楽デ
ータや動画データ等のその再生に連続性のあるマルチメ
ディアファイルを探し出す場合のように、異なる多数の
データを断片的にしかも連続して読み出すというアクセ
スが集中する場合には、従来に比して、第2の記憶手段
に対するアクセスのヒット率が向上し、サーバとクライ
アントとの間のデータ転送時間を短縮することができる
という効果が得られる。
【0096】さらに、本発明に係る請求項3記載のアク
セス制御装置によれば、マルチメディアファイルの先頭
付近だけを再生して該当するか否かを判断し、該当しな
いと判断した場合はダウンロードを中断し、次のマルチ
メディアファイルの再生に移っていくという作業を繰り
返し行う場合には、データのうち頻繁に送信される可能
性の高い部分だけが先読込されるので、第2の記憶手段
の領域を効率的に利用することができるという効果も得
られる。
【0097】さらに、本発明に係る請求項4記載のアク
セス制御装置によれば、音楽データや動画データ等のそ
の再生に連続性のあるマルチメディアファイルを探し出
す場合に好適であるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクセス制御装置を適用するネッ
トワークシステムの構成を示す図である。
【図2】ファイルサーバ100の構成を示すブロック図
である。
【図3】先読込管理テーブル110の構造を示す図であ
る。
【図4】ファイル先読込処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】記憶装置42のマルチメディアファイルD1
mおよびRAM34に先読込するマルチメディアファ
イルの先頭部分を示す図である。
【図6】アクセス制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】先読込管理テーブル112の構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 ファイルサーバ 30 CPU 32 ROM 34 RAM 40 入力装置 42 記憶装置 44 表示装置 C1〜Cn クライアント 110,112 先読込管理テーブル 300 ネットワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの送信を要求する通信端末と通信
    可能に接続したときに、前記通信端末からのデータ送信
    要求に応じてそのデータ送信要求に係るデータを送信す
    る装置において、 データを記憶するための第1の記憶手段と、少なくとも
    データの読出速度が前記第1の記憶手段よりも高速であ
    る第2の記憶手段と、前記データ送信要求の受信に先立
    って前記第1の記憶手段の一つのデータを構成する一部
    を前記第2の記憶手段に読み込むデータ先読込手段と、
    前記データ先読込手段の読込結果に基づいて前記データ
    送信要求に係るデータの送信を制御するデータ送信制御
    手段とを備え、 前記データ送信制御手段は、前記データ先読込手段の読
    込結果として、前記データ送信要求に係るデータの一部
    が前記第2の記憶手段に読み込まれているときは、前記
    第2の記憶手段のそのデータを送信するとともに、その
    送信動作と並行してそのデータ送信要求に係るデータの
    残部を前記第1の記憶手段から読み出すようになってお
    り、 前記データ先読込手段は、前記第1の記憶手段の複数の
    データについて送信順序を記憶し、過去の送信順序に基
    づいて、前記第1の記憶手段のデータのうち将来的に送
    信要求がある可能性の高いデータの一部を前記第2の記
    憶手段に読み込むようになっていることを特徴とするア
    クセス制御装置。
  2. 【請求項2】 データの送信を要求する通信端末と通信
    可能に接続したときに、前記通信端末からのデータ送信
    要求に応じてそのデータ送信要求に係るデータを送信す
    る装置において、 データを記憶するための第1の記憶手段と、少なくとも
    データの読出速度が前記第1の記憶手段よりも高速であ
    る第2の記憶手段と、前記データ送信要求の受信に先立
    って前記第1の記憶手段のデータを前記第2の記憶手段
    に読み込むデータ先読込手段と、前記データ先読込手段
    の読込結果に基づいて前記データ送信要求に係るデータ
    の送信を制御するデータ送信制御手段とを備え、 前記データ先読込手段は、前記第1の記憶手段の複数の
    データについて送信順序を記憶し、過去の送信順序に基
    づいて、前記第1の記憶手段のデータのうち将来的に送
    信要求がある可能性の高いデータを前記第2の記憶手段
    に読み込むようになっていることを特徴とするアクセス
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記データ先読込手段は、データの先頭部分を前記第2
    の記憶手段に読み込むようになっていることを特徴とす
    るアクセス制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記データ先読込手段は、音楽データまたは動画データ
    を含むその再生に連続性のあるデータを先読込の対象と
    するようになっていることを特徴とするアクセス制御装
    置。
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