JP2011085787A - 可変照明装置 - Google Patents

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Miki Tsuchiya
美樹 土屋
Hiroaki Ishiguro
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Abstract

【課題】薄型を実現しつつ所望の光配向特性を有するエレクトロウエッティング現象を利用した可変照明装置を提供すること。
【解決手段】可変照明装置1は、液体レンズ素子140と、光源10と、反射板20と、光学部材240とを具備する。液体レンズ素子140は、第1の基板141と、第2の基板142と、第1、第2の基板の間に配置され液室148を形成する第3の基板143と、液室148の内部に収容された屈折率の異なる2液の界面で形成され電気的に変形可能な複数のレンズ面151とを有する。光源10は、液体レンズ素子140に対して光を照射する。反射板20は、光源10を収容し、光源10から出射される光を反射し平行光として液体レンズ素子140に入射させる。光学部材240は、光源10から出射され平行光と平行でない光を平行光として出射し、光源10と液体レンズ素子140との間に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロウェッティング現象を利用した可変照明装置に関する。
出射する光の配向を可変させる可変照明装置として、例えばエレクトロウェッティング現象を利用して広範囲の被写体に対してフラッシュ照射できるフラッシュ装置がある。(例えば、特許文献1参照。)。このフラッシュ装置は、印加電圧を制御することにより形状が変化する2つの屈折率の異なる液体の界面(レンズ面)を備える液体レンズ素子と光源とを備えている。このようなフラッシュ装置において、フラッシュ装置の薄型化を実現するために、液体レンズ素子のレンズ面を複数設けることにより1つ1つのレンズ面の高さを低くし、1つのレンズ面を備える液体レンズ素子よりも薄い液体レンズ素子を構成することが考えられる。
特開2008−180919号公報(段落[0023])
しかしながら、1つの光源に対して複数のレンズ面を設ける場合、光源から出射される光の光軸付近の光量が少なくなり、所望の光配向特性を得ることができない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、薄型を実現しつつ所望の光配向特性を有するエレクトロウェッティング現象を利用した可変照明装置を提供することにある。
本発明の一形態に係る可変照明装置は、液体レンズ素子と、光源と、反射板と、光学部材とを具備する。前記液体レンズ素子は、第1の基板と、第2の基板と、前記第1、第2の基板の間に配置され液室を形成する第3の基板と、前記液室の内部に収容された屈折率の異なる2液の界面で形成され電気的に変形可能な複数のレンズ面とを有する。前記光源は、前記液体レンズ素子に対して光を照射する。前記反射板は、前記光源を収容し、前記光源から出射される光を反射し平行光として前記液体レンズ素子に入射させる。前記光学部材は、前記光源から出射され前記平行光と平行でない光を平行光として出射し、前記光源と前記液体レンズ素子との間に配置される。
この構成によれば、光学部材を設けることにより、光源から出射される光のうち反射板で反射せず平行光と平行でない光を平行光とすることができる。従って、光源の光軸付近の光の光量を、光学部材を設けない場合と比較して、増加させることができ、液体レンズ素子を透過した光に所望の光配向特性を持たせることができる。また、複数のレンズ面を設けることにより、1つのレンズ面を設ける場合と比較して、薄型化が可能となる。また、光学部材を設けることにより、光源が1つであっても、液体レンズ素子を透過する光に、複数のレンズ面それぞれに対応して光源が1つずつ配置されるのと同等な光配向特性を持たせることができる。
前記光源、前記光学部材及び前記レンズ面は、それぞれの長手方向が互いに平行な線形状を有していてもよい。このように、線形状の光源を用いる場合、光学部材及びレンズ面も線形状とすることができる。
前記複数のレンズ面は、前記第2の基板面と平行な面内に前記長手方向と直交する方向に配列されていてもよい。このように、長手方向と直交する方向に複数のレンズ面を配列することができる。
前記光学部材は凸レンズでもよい。このように、光学部材として、光源から入射された光を平行光とする凸レンズを用いることができる。
前記凸レンズはシリンドリカルレンズでもよい。このように長手方向を有するシリンドリカルレンズを用いることができる。
前記液体レンズ素子は2つの前記レンズ面を有し、前記光源は1つであり、前記光源及び前記光学部材は、隣り合う2つの前記レンズ面の境界に対応して配置されていてもよい。このように、レンズ面を2つ、光源を1つ設ける場合、2つのレンズ面の境界に光源からの光の光軸が位置するように配置され、更に、2つのレンズ面の境界に対応してシリンドリカルレンズを配置することができる。これにより、光源が1つであっても、液体レンズ素子を透過する光に、2つのレンズ面それぞれに対応して光源が1つずつ計2つ配置されるのと同等な光配向特性を持たせることができる。
以上のように、本発明によれば、所望の光配向特性を得ることが可能な可変照明装置を提供することが可能である。
第1の実施形態に係るフラッシュ装置の概略断面図である。 図1のフラッシュ装置を構成する液体レンズ素子の概略平面図である。 図1のフラッシュ装置の電圧無印加状態、電圧印加状態の概略断面図及び比較例としてのフラッシュ装置の概略断面図である。 図1のフラッシュ装置の電圧無印加状態、電圧印加状態における光学特性を示す図である。 第2の実施形態に係るフラッシュ装置の概略断面図である。 第3の実施形態に係るフラッシュ装置の概略断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態に係る可変照明装置としてのフラッシュ装置の概略断面図である。図2は、フラッシュ装置を構成する液体レンズ素子の概略平面図である。
図1及び図2に示すように、エレクトロウェッティング現象を利用したフラッシュ装置1は、光源10と、反射板としてのリフレクタ20と、レンズ素子40とを備える。
光源10は、線状の直径1〜2mmの円筒形の閃光放電管(キセノン管)である。キセノン管10は、隣り合う2つのレンズ面151の境界に対応して配置され、キセノン管10からレンズ素子40に出射される光の光軸11(z軸に平行)に2つのレンズ面151の境界が位置するように配置される。
リフレクタ20は、キセノン管10を収容し、キセノン管10から出射される光を反射させ絞って平行光として、レンズ素子40に対して照射するものである。線状のリフレクタ10は、その断面が半楕円弧形状や放物線形状を有し、キセノン管10から出射される光を絞るように、例えば放物線の焦点にキセノン管10が位置するように配置される。リフレクタ20は、例えばアルミニウム等の高反射率を有する部材から形成される。リフレクタ20は、キセノン管10から出射される光を反射させ平行光としてレンズ素子40に対して出射するものである。
レンズ素子40は、液体レンズ素子140と、光学部材としてのシリンドリカルレンズ240とを備えている。
液体レンズ素子140は、第1の基板141、第2の基板142、第3の基板としてのキャビティ基板143及び封止部材144を有し、その内部に第1の液体145及び第2の液体146が収容される。
液体レンズ素子140は、第1の基板141、キャビティ基板143、第2の基板142の順で積層され、キャビティ基板143に形成された貫通孔147と、第1の基板141及び第2の基板142とで形成される空間が液室148となる。第1の液体145及び第2の液体146は液室148に収容される。封止部材144はその平面形状が環状で、第1の液体145及び第2の液体146を液体レンズ素子140内に封止することが可能な位置に配置される。
本実施形態に係る液体レンズ素子140は、エレクトロウェッティング効果による光学特性を発現することが可能に構成される。尚、液体レンズ素子140の構成は以下に示すものに限定されない。
第1の基板141及び第2の基板142は、液室148を形成すると共に、液体レンズ素子140への入射光あるいは液体レンズ素子140からの出射光の経路となる。第1の基板141及び第2の基板142をガラス、アクリル樹脂等の透明度が高い素材で形成することにより、入射光あるいは出射光強度の損失を低減することが可能である。第2の基板142の液室148側の面には、第1の液体145と接触する第2の電極152が形成され、第2の電極152は図示しない外部電源と接続されている。
キャビティ基板143は、液室148の隔壁として機能する。キャビティ基板143には、複数の、本実施形態においては2つの貫通孔147が形成されている。キャビティ基板143は、合成樹脂、金属、ガラス、セラミックス等の材料から形成される。キャビティ基板143の、液室148側の面には、第1の電極149が形成され、第1の電極149の上層には絶縁層150が形成される。第1の電極149は図示しない外部電源と接続されている。
封止部材144は、キャビティ基板143と第1の基板141の間に配置される。封止部材144は、キャビティ基板143の貫通孔147の周縁部あるいは、貫通孔147と別に形成された封止部材用溝等に配置されてもよい。封止部材144は、第1の液体145及び第2の液体146を封止することが可能なように、エラストマー、金属、合成樹脂等の材料から形成される。封止部材144の断面形状は、円形、V字形、矩形等から適宜選択可能である。
第1の電極149はスパッタリング法等により形成された、酸化スズ、ITO(Indium Tin Oxide)等からなる透明な薄膜である。絶縁層150は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成されたパリレン(パラキシリレン系樹脂)、無機材料等からなる撥水性を有する薄膜である。
第1の液体145は導電性あるいは有極性の液体である。有極性の液体材料としては、たとえば純水などを用いることができる。導電性の液体材料としては、塩を溶かした水溶液などを用いることができる。第1の液体145として、広い温度範囲で安定に液体として存在する液体を選定することが望ましく、本実施形態に係る第1の液体145として、塩化リチウム水溶液(20wt%)を用いた。
第2の液体146は絶縁性の液体又は無極性の液体である。無極性の液体材料としてはヘキサンなどを用いることができる。絶縁性の液体としては、例えばシリコーンオイルなどを用いることができる。本実施形態に係る第2の液体146として、第1の液体145との屈折率差を大きくするため、高屈折率材料であるシリコーンオイルを用いた。
第1の液体145と第2の液体146は、混和しない液体材料を選定する必要がある。また、安定な液体レンズ素子を提供するため、第1の液体145と第2の液体146の比重を同じにすることが望ましい。更に、第1の液体145及び第2の液体146は可変光学部材として使用するため、透明で粘度の小さな液体材料であることが望ましい。
本実施形態の液体レンズ素子140は、第1の液体145と第2の液体146の2液の界面で形成された2つのレンズ面151を有している。2つのレンズ面151は、線形状を有し、その長手方向はキセノン管10の長手方向と平行となっている。2つのレンズ面151は、第2の基板142の面と平行な面内にその長手方向と直交する方向に配列されている。2つのレンズ面151は、第1の電極149及び第2の電極152による電圧制御により電気的に変形可能となっている。
凸レンズであるシリンドリカルレンズ240は線形状を有し、その長手方向がキセノン管10及びレンズ面151それぞれの長手方向と平行となるように配置されている。シリンドリカルレンズ240は、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)等の透明有機部材からなり、正の焦点距離を持つ。シリンドリカルレンズ240は、第2の基板142上に、2つの隣り合うレンズ面151の境界に対応して、固定配置される。言い換えると、液室148内を複数の領域に区分けするキャビティ基板143の隔壁に対応して配置される。シリンドリカルレンズ240は、キセノン管10と液体レンズ素子140との間に配置される。キセノン管10及びシリンドリカルレンズ240はそれぞれ2つのレンズ面151の境界に対応して配置される。
シリンドリカルレンズ240は、その断面の直径がキセノン管10の直径とほぼ同等かそれ以下とすることができる。これにより、キセノン管10から出射され、リフレクタ20を反射しない、平行光と平行でない光は、シリンドリカルレンズ240を透過することによって平行光となって出射し、液体レンズ素子140に入射される。例えばシリンドリカルレンズ240の断面の直径が、キセノン管10の直径よりも大きいと、リフレクタ20に反射して平行光となった光がシリンドリカルレンズ240を透過し、平行光に対して斜めの光となってしまい、所望の光学特性が得られにくい。
上述のように構成された液体レンズ素子140は、次のように動作する。以下、図3及び図4を用いて説明する。
図3(a)、(b)は、本実施形態におけるフラッシュ装置の概略断面図である。図3(a)は液体レンズ素子140に電圧を印加していない状態、図3(b)は液体レンズ素子140に電圧を印加した状態を示す。図3(c)は、比較例としてのフラッシュ装置1001の概略断面図であり、図3(a)、(b)で示した本実施形態に係るレンズ素子40のシリンドリカルレンズ240を除いた形態となっており、その他の構成は本実施形態と同様である。尚、図3(c)において、図3(a)、(b)と同様の構成には同様の符合を付した。また、図3において、図面を見やすくするために、第1の電極149、第2の電極152及び絶縁層150についてはそれらの図示を省略している。
図4は、図3(a)、図3(b)で示したフラッシュ装置の光配向特性を示し、図3(a)、(b)それぞれに示すフラッシュ装置の光配向特性は、それぞれ順に実線a、bとして示される。図4において、縦軸は、キセノン管から出射されレンズ素子40又は液体レンズ素子140を通過した出射光の光量を示す。横軸は、キセノン管10から出射されレンズ素子40又は液体レンズ素子140を通過した出射光の第1の基板に対する角度、すなわち出射角を示す。
図3(a)に示すように、電圧無印加状態では、第1の液体145及び第2の液体146は、2液間及びそれぞれと(撥水性である)絶縁層150の間の界面張力により、例えば曲面状の2液界面151(レンズ面)を形成する。第1の液体145と第2の液体146の絶対屈折率が異なるため、液体レンズ素子140に入射した光は、当該2液界面151でのレンズ効果を受け屈折する。電圧無印加状態では、図4に示す実線aに示すように、フラッシュ装置1から出射される光は広い配光特性を有する。
キャビティ基板143に形成された第1の電極149に、外部電源により電圧を印加することによって、第1の液体145及び第1の電極149に電荷が蓄積する。この電荷が引き合うことによって、第1の液体145と第1の電極149上に配置されている絶縁層150の間の界面張力が変化し、図3(b)に示すように、2液界面151の形状が変化する(エレクトロウェッティング効果)。電圧印加状態では、キセノン管10から出射されて、リフレクタ20及びシリンドリカルレンズ240により平行光となった光は、そのまま平行光として液体レンズ素子140を通過、出射される。図4の実線bに示すように、フラッシュ装置1から出射される光は狭い配光特性を有する、言い換えれば、電圧印加により光を絞ることができる。このように、電圧印加により光配向特性が変化するレンズ面151を得ることができる。
図3(c)に示す、シリンドリカルレンズが設けられていないフラッシュ装置の場合、シリンドリカルレンズが設けられた場合と比較して、キセノン管10から出射され液体レンズ素子140を通過する出射光のうち、出射角が0度付近の光は、その光量が少なくなる。すなわち、キセノン管10から出射され第2の基板142に入射される光にはリフレクタ20に反射せず平行光と平行でない光があるため、第2の基板142の基板面と垂直なz軸と平行な光軸11付近の光の光量が少なくなる。従って、キセノン管10の光軸11に沿って配置される2つのレンズ面151の境界付近に入射される光が少なくなり、液体レンズ素子140を通過した光のうち出射角が0度付近の光の光量が少なくなる。これに対し、本実施形態におけるレンズ素子40は、キセノン管10の光軸11に対応してシリンドリカルレンズ240を設けているので、キセノン管10から出射され、リフレクタ20に反射しない平行光と平行でない光は、シリンドリカルレンズ240によって平行光となる。これにより、キセノン管10から出射される光の光軸11付近の光量を十分に確保でき、所望の光配向特性を得ることができる。
このように、本実施形態においては、出射される光の光軸11に対応してシリンドリカルレンズ240を配置することにより、あたかも2つのレンズ面151それぞれに対応してキセノン管10が1つずつ計2つ設けられた場合の光配向特性とほぼ同等の光配向特性を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
図5は、本実施形態に係るフラッシュ装置2001を示す断面図である。
本実施形態においては、キャビティ基板2143の形状が異なる点で第1の実施形態と異なる。
本実施形態におけるフラッシュ装置2001は、光源10と、反射板としてのリフレクタ20と、レンズ素子2040とを備える。
レンズ素子2040は、液体レンズ素子2140と、光学部材としてのシリンドリカルレンズ240とを備えている。
液体レンズ素子2140は、第1の基板141、第2の基板142、第3の基板としてのキャビティ基板2143及び封止部材144を有し、その内部に第1の液体145及び第2の液体146が収容される。
液体レンズ素子2140は、第1の基板141、キャビティ基板2143、第2の基板142の順で積層され、キャビティ基板2143に形成された貫通孔2147と、第1の基板141及び第2の基板142とで形成される空間が液室148となる。第1の液体145及び第2の液体146は液室148に収容される。
キャビティ基板2143は、液室148の隔壁として機能する。キャビティ基板2143には、複数の、本実施形態においては2つの貫通孔2147が形成されている。キャビティ基板2143は、合成樹脂、金属、ガラス、セラミックス等の材料から形成される。キャビティ基板2143の、液室148側の面には、第1の電極149が形成され、第1の電極149の上層には絶縁層150が形成される。第1の電極149は図示しない外部電源と接続されている。キャビティ基板2143の基板周縁部に沿って形成された隔壁は、図5に示すように、第2の基板142から第1の基板141に向かって液室148の開口が広がるようにテーパー状に設けられている。テーパーは、第2の基板142に対して垂直な平面に対して5〜10°の角度のテーパー角θを有している。
第1の実施形態においては、キャビティ基板2143の基板周縁部に沿って形成された隔壁は、第1の基板141及び第2の基板142に対して垂直に設けられている。これにより、球面レンズ面を有する状態の液体レンズ素子140の光軸は、キセノン管10から出射されレンズ素子2040に対して垂直に入射される光の光軸11と平行となる。これに対し、第2の実施形態のようにキャビィティ基板2143にテーパーを設ける場合では、球面レンズ面を有する状態の液体レンズ素子2140の光軸30は、光軸11に対して外側に広がるように斜めとなっている。このため、液体レンズ素子2140を透過する光は、第1の実施形態における液体レンズ素子140を透過する光と比較して、外側に広がるような光配向特性を有する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を説明する。
以下、第3の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
図6は、本実施形態に係るフラッシュ装置3001を示す断面図である。
本実施形態においては、第1の実施形態とキャビティ基板2143の形状が異なる。第1の実施形態ではレンズ面151が2つあるのに対して、本実施形態では3つのレンズ面3151を有する点で第1の実施形態と異なる。
本実施形態におけるフラッシュ装置3001は、光源10と、反射板としてのリフレクタ20と、レンズ素子3040とを備える。
レンズ素子3040は、液体レンズ素子3140と、光学部材としてのシリンドリカルレンズ240とを備えている。
液体レンズ素子3140は、第1の基板141、第2の基板142、第3の基板としてのキャビティ基板3143及び封止部材144を有し、その内部に第1の液体145及び第2の液体146が収容される。
液体レンズ素子3140は、第1の基板141、キャビティ基板3143、第2の基板142の順で積層され、キャビティ基板3143に形成された貫通孔3147と、第1の基板141及び第2の基板142とで形成される空間が液室148となる。第1の液体145及び第2の液体146は液室148に収容される。
キャビティ基板3143は、液室148の隔壁として機能する。キャビティ基板3143には、複数の、本実施形態においては、3つの貫通孔3147が形成されている。キャビティ基板3143は、合成樹脂、金属、ガラス、セラミックス等の材料から形成される。キャビティ基板3143の、液室148側の面には、第1の電極149が形成され、第1の電極149の上層には絶縁層150が形成される。第1の電極149は図示しない外部電源と接続されている。
このようにレンズ面3151を3つ設ける場合においても、キセノン管11から出射される光の光軸11に対応してシリンドリカルレンズ240を配置することにより、あたかも3つのレンズ面3151それぞれに対応してキセノン管10が1つずつ計3つ設けられた場合の光学特性とほぼ同等の光学特性を得ることができる。
上述の実施形態においては、光源として線形状のキセノン管を用いたが、点形状のLED(発光ダイオード)を用いても良い。
また、上述の実施形態においては、複数の各レンズ面151、3151を構成する第1の液体145が互いに連通可能にキャビティ基板143、2143、3143の隔壁が形成されている。しかし、複数のレンズ面151を構成する液体が互いに連通しないように各レンズ面151を区分けするようにキャビティ基板143、2143、3143の隔壁を形成してもよい。
10…光源
20…リフレクタ
140、2140、3140…液体レンズ素子
141…第1の基板
142…第2の基板
143、2143、3143…キャビティ基板
145…第1の液体
146…第2の液体
148…液室
151、3151…レンズ面
240…シリンドリカルレンズ

Claims (6)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1、第2の基板の間に配置され液室を形成する第3の基板と、前記液室の内部に収容された屈折率の異なる2液の界面で形成され電気的に変形可能な複数のレンズ面とを有する液体レンズ素子と、
    前記液体レンズ素子に対して光を照射する光源と、
    前記光源を収容し、前記光源から出射される光を反射し平行光として前記液体レンズ素子に入射させる反射板と、
    前記光源から出射され前記平行光と平行でない光を平行光として出射する、前記光源と前記液体レンズ素子との間に配置された光学部材と
    を具備する可変照明装置。
  2. 請求項1に記載の可変照明装置であって、
    前記光源、前記光学部材及び前記レンズ面は、それぞれの長手方向が互いに平行な線形状を有する可変照明装置。
  3. 請求項2に記載の可変照明装置であって、
    前記複数のレンズ面は、前記第2の基板面と平行な面内に前記長手方向と直交する方向に配列されている可変照明装置。
  4. 請求項3に記載の可変照明装置であって、
    前記光学部材は凸レンズである可変照明装置。
  5. 請求項4に記載の可変照明装置であって、
    前記凸レンズはシリンドリカルレンズである可変照明装置。
  6. 請求項5に記載の可変照明装置であって、
    前記液体レンズ素子は2つの前記レンズ面を有し、
    前記光源は1つであり、
    前記光源及び前記光学部材は、隣り合う2つの前記レンズ面の境界に対応して配置される可変照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014006782A1 (ja) * 2012-07-05 2014-01-09 株式会社タムロン 照明装置、撮像用照明装置及び撮像システム

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