JP2011082935A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】、マルチディスプレイ装置を用いた双方向コミュニケーションシステムにおいて、従来より視線があった自然な映像を提供することができる。
【解決手段】1つの大画面Wを形成する複数のディスプレイ装置31aから構成されるマルチディスプレイ装置31のディスプレイ装置31aが隣接する箇所にビデオカメラ32aを設定し、そのビデオカメラ32aにより撮像された映像から、マルチディスプレイ映像システム111で表示される映像を生成するようにしたので、視線があった自然な映像を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】1つの大画面Wを形成する複数のディスプレイ装置31aから構成されるマルチディスプレイ装置31のディスプレイ装置31aが隣接する箇所にビデオカメラ32aを設定し、そのビデオカメラ32aにより撮像された映像から、マルチディスプレイ映像システム111で表示される映像を生成するようにしたので、視線があった自然な映像を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置に関するものである。
複数のディスプレイ装置を格子状に配列して1つの大きな大画面を形成するマルチディスプレイ装置に、ビデオカメラ等により撮像された映像を大きく映し出す技術がある(非特許文献1参照)。
非特許文献1(の3節と4節)では、各ビデオカメラの映像は、隣接するビデオカメラの映像となるべく重ならないように撮像され、その映像の重なりや歪み等が修正処理されて、各ビデオカメラと1対1に対応するプロジェクタに表示されるものと推定される。
またその技術を双方向コミュニケーションシステムに利用して、離れた場所の映像を双方で送受信し、マルチディスプレイ装置を用いてその映像を大きく表示する方法も開発されている
「ブロードバンド時代の高臨場感映像コンテンツ制作技術及び高品質情報流通制御技術の研究開発」、インターネット<URL:http:///www.soumu.go.jp/joho_tsusin/top/business_support/pdf/h13-11_bb-jidai.pdf>
しかしながら、非特許文献1の方法を双方向コミュニケーションに利用すると、非特許文献1(の図5)から推測できるように、ビデオカメラがプロジェクタの横に設置されるので、ビデオカメラに対する視線とプロジェクタに対する視線の角度が異なり、このシステムを介してコミュニケーションを取るユーザ間の視線がずれてしまう。
図10は、マルチディスプレイ装置を用いた双方向コミュニケーションシステム201の構成例を示す図である。
このシステム201には、ビデオカメラ221Aが2個のディスプレイ装置222Aの横に設置されているマルチディスプレイシステム211Aと、ビデオカメラ221Bが2個のディスプレイ装置222Bの横に設置されているマルチディスプレイシステム211Bから構成されている。図10には、これらの構成を真上から見た様子が簡略的に示されている。
このように、ビデオカメラ221がディスプレイ装置222の横に設置されている場合、ユーザの視線は、通常、相手からの映像を見るためにディスプレイ装置222に向けられ、ビデオカメラ221には向けられない。その結果、視線がビデオカメラ221に向けられていないユーザが撮像され、その映像が、一方のマルチディスプレイシステム211のディスプレイ装置222に表示される。すなわち一方のマルチディスプレイシステム211のディスプレイ装置222には、ユーザが正面を見ていない映像が映し出されるので、通信相手と視線が合わなくなり、ユーザは不自然な状態で相手方と会話することになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、マルチディスプレイ装置を用いた双方向コミュニケーションシステムにおいて、自然な映像を提供することができる。
本発明の画像処理装置は、複数の第1の表示部を有し、その第1の表示部により1つの第1の表示画面が形成される他の画像処理装置に、第1の表示画面に表示される映像を生成する画像処理装置において、複数の撮像装置と、複数の撮像装置による撮像の結果得られた複数の映像を合成して、第1の表示画面の全体に表示される映像を生成する生成手段と、生成手段により生成された映像を、他の画像処理装置に送信する送信手段と、1つの第2の表示画面を形成する複数の第2の表示部から構成される表示手段と、他の画像処理装置からの映像を受信する受信手段と、受信手段により受信された映像を、第2の表示画面を形成する第2の表示部の構成に基づいて分割して複数の第2の表示部に表示させ、第2の表示画面に一つの映像を表示させる表示制御手段とを有し、複数の撮像装置は、複数の第2の表示部が隣接する箇所に設置されることを特徴とする。
複数の撮像装置は、格子状に並べられた第2の表示部のそれぞれの、縦方向または横方向の中央であって、横方向または縦方向の第2の表示部の境界に配置されるようにすることができる。
隣接する撮像装置により撮像された映像と重ならない映像が第1の表示画面に表示されるようにするために、1個の第1の表示部に表示する範囲を示す範囲情報を予め決定しておき、1個の撮像装置により撮像された映像からその範囲情報に基づく範囲の映像を切り出し、それを第1の表示部に相当する大きさに変換することができる。
生成手段は、画像処理装置の2個の撮像装置により撮像された映像の縦方向または横方向において2分する画像を繋ぎ合わせ、その繋ぎ目部分にぼかし処理を施して、他の画像処理装置の1個の第1の表示部に表示される映像を生成することができる。
生成手段は、画像処理装置の横方向または縦方向に隣接する2個の撮像装置により撮像された映像から、その2個の撮像装置の中間位置に実際には存在しない撮像装置が撮像したような映像を生成することができる。
生成手段は、画像処理装置の縦方向および横方向に隣接する少なくとも4つ以上の撮像装置により撮像された映像から、第2の表示部上の全ての点に実際には存在しない撮像装置が撮像したような映像を生成することができる。
本発明によれば、マルチディスプレイ装置を用いた双方向コミュニケーションシステムにおいて、自然な状態でユーザが利用できる。
図1は、本発明の実施の形態としての双方向コミュニケーションシステム1の構成例を示す図である。図1において、双方向コミュニケーションシステム1は、2個の画像処理装置としてのマルチディスプレイ映像システム11,111を有して構成される。この双方向コミュニケーションシステム1は、マルチディスプレイ映像システム11および111により形成される空間の映像を相互に表示することにより、対面空間を、臨場感をもって共有できるシステムである。
マルチディスプレイ映像システム11は、マルチディスプレイシステム21と映像処理装置22を有して構成されている。マルチディスプレイシステム21は、マルチディスプレイ装置31とマルチカメラ装置32を有して構成される。マルチディスプレイ映像システム111は、マルチディスプレイシステム121と映像処理装置122を有して構成されている。マルチディスプレイシステム121は、マルチディスプレイ装置131とマルチカメラ装置132を有して構成される。
図2は、図1に示すマルチディスプレイシステム21を拡大した図である。マルチディスプレイ装置31は、縦にM個、横にN個(M,Nは整数)の計M×N個のディスプレイ装置31aを並べて配置したものである。図2の例では、縦に4個(M=4)、横に4個(N=4)の計16個のディスプレイ装置31aが格子状に並んで配置されており、各ディスプレイ装置31aの表示面(図中、四角の枠で示されている矩形部分)全体で、1つのフラットな大画面(以下、大画面Wと称する)が形成されている。なお図1および図2等においては、最も左上のディスプレイ装置31aに符号を付し、他のディスプレイ装置31aの符号は省略している。なお、ディスプレイ装置31aは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタ、旧来のブラウン管等である。
マルチカメラ装置32は、20個のビデオカメラ32aを有して構成される。なお図1および図2等においては、最も左上のビデオカメラ32aに符号を付し、他のビデオカメラ32aの符号は省略している。
この例の場合、20個のビデオカメラ32aは、各ディスプレイ装置31aの表示面の高さ方向の中央の位置であって、表示面の幅方向の両側端(ディスプレイ装置31aの境界)に配置されている。すなわちディスプレイ装置31aの外枠に配置され、全体としては、縦に4個、横に5個並ぶように配置されている。
各ビデオカメラ32aの撮像方向は、大画面Wに対して真正面を向くようにセッティングされる。例えばスタンド等を用いて、各ビデオカメラ32aの位置からこの大画面Wに対して垂直方向で、床からの高さが等しいところに目印を付け、その位置が撮像映像の中心になるように各ビデオカメラ32aの撮像方向の向きが調整される。なお、スタンドを置く大画面Wからの距離は、目印の大きさによる大画面W上の誤差が小さければ、どのような距離でも問題ない。
マルチディスプレイ映像システム111のマルチディスプレイシステム121も、この例の場合、マルチディスプレイ映像システム11のマルチディスプレイシステム21と同様の構成を有している。
マルチディスプレイ映像システム11の映像処理装置22は、マルチディスプレイシステム21のマルチディスプレイ装置31の各ディスプレイ装置31aのそれぞれと、またマルチカメラ装置32の各ビデオカメラ32aのそれぞれと接続されている。映像処理装置22はまた、通信相手のマルチディスプレイ映像システム111の映像処理装置122とも通信可能に接続されている。
マルチディスプレイ映像システム111の映像処理装置122は、マルチディスプレイシステム121のマルチディスプレイ装置131の各ディスプレイ装置131aのそれぞれと、またマルチカメラ装置132の各ビデオカメラ132aのそれぞれと接続されている。映像処理装置122はまた、通信相手のマルチディスプレイ映像システム11の映像処理装置22とも通信可能に接続されている。
マルチディスプレイ映像システム11の映像処理装置22は、マルチカメラ装置32の各ビデオカメラ32aにより撮像された複数の映像を合成して、マルチディスプレイシステム21の前方の1つの大きな映像を生成し、マルチディスプレイ映像システム111の映像処理装置122に送信する。なお、この大映像を生成する処理を、送信映像生成処理と称する。マルチディスプレイ映像システム111の映像処理装置122は、映像処理装置22から送信されてきた、映像処理装置22における送信映像生成処理により生成された大映像を、マルチディスプレイシステム121の構成に基づいて分割し、各ディスプレイ装置131aに送り表示させる。これによって、マルチディスプレイ装置131による大画面Wの全体に、マルチディスプレイシステム21の前方の大映像(たとえば、大人数での討論の風景の映像)が映し出される。
マルチディスプレイ映像システム111の映像処理装置122も、送信映像生成処理を実行し、その結果得られたマルチディスプレイシステム121の前方の1つの大きな映像を、マルチディスプレイ映像システム11の映像処理装置22に送信する。マルチディスプレイ映像システム11の映像処理装置22は、映像処理装置122から送信されてきた、映像処理装置122における送信映像生成処理により生成された大映像を、マルチディスプレイシステム21の構成に基づいて分割し、各ディスプレイ装置31aに送り表示させる。これによって、マルチディスプレイ装置31による大画面Wの全体に、マルチディスプレイシステム121の前方の映像(たとえば、大人数での討論の風景の映像)が映し出される。
もし、マルチディスプレイシステム121が、M=3,N=9の9個のディスプレイ装置131aで構成され、ディスプレイ装置131aがディスプレイ装置31aと同じサイズの表示部を有しているものとすると、図1の4×4の構成と比べて、同一シーンが映し出されるが、大映像全体の大きさが3/4となる。また、3×3の構成で、ディスプレイ装置131aの表示部のサイズがディスプレイ装置31aの4/3倍であるとすると、図1の4×4の構成と同一シーンが同一の大きさで映し出される。なお、以下においては、マルチディスプレイシステム21とマルチディスプレイシステム121において、それぞれのMとNが同一のM×Nのディスプレイ装置とビデオカメラの構成を有しているものとする。
図3は、映像処理装置22の構成例を示すブロック図である。映像処理装置22は、映像入力部41、送信映像生成部42、通信部43、表示映像生成部44、および映像出力部45から構成される。映像処理装置122も同様に構成されているので、その図示および説明を省略する。
映像入力部41は、マルチカメラ装置32のビデオカメラ32aからの撮像された映像をそれぞれ入力して、送信映像生成部42に供給する。
送信映像生成部42は、送信映像生成処理を実行し、マルチディスプレイ映像システム111で映し出される大映像を生成する。
通信部43は、送信映像生成部42による送信映像生成処理により生成された大映像を、マルチディスプレイ映像システム111の映像処理装置122に送信する。通信部43はまた、映像処理装置122から送信されてきた送信映像生成処理により生成された大映像を表示映像生成部44に供給する。
表示映像生成部44は、通信部43から供給された映像を、対応する各ディスプレイ装置31aに割り当て、映像出力部45を介して表示させる。
次に、送信映像生成処理について説明する。なおここでは、マルチディスプレイ映像システム11が、マルチディスプレイ映像システム111で映し出される映像を生成する場合を例として説明するが、マルチディスプレイ映像システム111が、マルチディスプレイ映像システム11で映し出される映像を生成する場合も同様な処理が行われる。
図4は、マルチディスプレイ映像システム11の各ビデオカメラ32aで撮像された映像から、マルチディスプレイ映像システム111の各ディスプレイ装置131aに映し出される映像をどのように生成するかを説明する図である。
ビデオカメラ32aは、マルチディスプレイシステム21の前方の、たとえば部屋の奥行き(壁等までの距離)に応じた範囲の映像を撮像する。すなわち奥行きが深ければ、その分広い範囲が、奥行きが浅ければ狭い範囲の映像が撮像される。従って、奥行きの深さによっては、ビデオカメラ32aの映像は、上下左右に隣合うビデオカメラ32aの映像と一部重なる。なお、同一の場所や物が複数のビデオカメラ32aにより撮像される場合があるが、その映像は、同一対象であっても撮像方向の角度が異なるので同一ではない。
図4には、図1および図2に示すマルチカメラ装置32の最も左側にあるビデオカメラ32aから右方向に第3番目にあって、最も下側にあるビデオカメラ32aから上方向に第2番目にあるビデオカメラ32a(以下、適宜、ビデオカメラ32a(3,2)を表記する。他のビデオカメラ32aについても同様に表記する)により距離Lの奥行きがある空間(距離Lだけ離れている壁等)を撮像した場合の映像Rwが模式的に示されている。
図4の例の場合、ビデオカメラ32a(3,2)により撮像された映像Rwは、ビデオカメラ32a(2,3),(3,3),(4,3),(2,2),(4,2),(2,1),(3,1),(4,1)の映像と一部重なっている。
そこで、この例では、ビデオカメラ32aにより撮像された映像から、その中心部分のディスプレイ装置31aの表示面の大きさに相当する画サイズ分の映像が切り出される。
具体的には、1個のビデオカメラ32aにより撮像された映像の中の1個のディスプレイ装置31aに表示される範囲を示す情報(以下、範囲情報と称する)を予め決めておき、その範囲情報に基づいて、映像の切り出しが行われる。図4においては、ビデオカメラ32a(3,2)により撮像された映像Rwから、映像Rcが切り出される。
たとえば、マルチディスプレイシステム121の大画面Wに、マルチディスプレイシステム21の前方の風景の映像を等身大に表示する場合、各ビデオカメラ32aについて、左右両隣のそれぞれのビデオカメラ32aの中間の位置を通る縦方向に伸びる直線と、ディスプレイ装置31aの表示面の上下端の延長線(横方向に伸びる線)が交差する計4点(以下、範囲四隅点と称する)からディスプレイ装置31aの表示面に対して垂直方向に、所定の距離だけ離れた、床からの高さが等しい所定の位置を四隅点とする範囲の映像が切り出される。
なおこの切り出しは、たとえば各ビデオカメラ32aに対応する範囲四隅点からディスプレイ装置31aの表示面に垂直方向に所定の距離だけ離れた、床からの高さが等しい所定の位置(たとえば、撮像する空間の一番奥にある壁のビデオカメラ32aに対応する位置)に目印を付けて撮像し、撮像映像Rw全体におけるその目印の像(図4において、バツ印(×印)が付されている部分)の位置を検出し、その位置を範囲情報として送信映像生成部42が保持しておくことで実現される。
このようにして、各ビデオカメラ32aの撮像映像から切り出された切り出し映像(Rc)は、各ビデオカメラ32aが、縦方向に、各ディスプレイ装置31aの境目に設置されているため、ビデオカメラ32aが撮像した映像から切り出された映像(Rc)は、図5に示すように、ディスプレイ装置31aの表示面に対して半面ずれている。
図5は、各ビデオカメラ32aで撮像された映像から切り出された切り出し映像(Rc)の範囲とディスプレイ装置31aの表示面の位置関係を示す図である。この関係は、マルチディスプレイシステム121のディスプレイ装置131aの表示面との間においても同じである。
そこで、ここでは、あるビデオカメラ32aによる撮像映像からの切り出し映像(Rc)の左半面と、そのビデオカメラ32aの左側の他のビデオカメラ32aによる撮像映像からの切り出し映像(Rc)の右半面を繋ぎ合わせて、対応するディスプレイ装置131a(たとえば、両者に挟まれているディスプレイ装置31aに対応するディスプレイ装置131a)に表示される映像が生成される。また基本的には同様に、あるビデオカメラ32aによる撮像映像からの切り出し映像(Rc)の右半面と、そのビデオカメラ32aの右側の他のビデオカメラ32aによる撮像映像からの切り出し映像(Rc)の左半面を繋ぎ合わせて、対応するディスプレイ装置131aに表示される映像が生成される。このようにディスプレイ装置131aに表示される映像を生成することにより、マルチディスプレイシステム21の前方のどの位置に立っても、ユーザの正面からの映像に近い映像をマルチディスプレイシステム121に表示させることができる。
なお、マルチディスプレイ装置31の左右両端にあるビデオカメラ32aによる撮像映像は、それぞれ左半面と右半面の映像を映すディスプレイ装置131aがマルチディスプレイシステム121に存在しないので、その半面の映像は使用されない。
一方、各ビデオカメラ32aは各ディスプレイ装置31aの高さ方向の中央に設置されているので、切り出し映像(Rc)は、高さ方向においてディスプレイ装置31aと対応している。すなわちディスプレイ装置131aとも対応し、左右半面のようなずれはないので、このような場合には上述したような繋ぎ合わせを行っても行わなくても良い。
なお、横隣の映像と繋ぎ合わせる部分(図5において、上向きの矢印から伸びる点線で示されている部分)に対して、ビデオカメラ32aの個体差による画角の違いや向きの誤差により、画面の連続性を保てない場合には、繋ぎ目をぼかすようなディジタル処理等を行うこともできる。また、ビデオカメラ32aの向きを微調整して、できるだけ連続に映るようにしても良い。
また、縦方向(上下)については、映像の繋ぎ目部分(図5において、右向きの矢印から伸びている点線で示される部分)が各ディスプレイ装置131aのフレーム枠の位置になるため、繋ぎ目が目立たないので、このような場合には、上述のような繋ぎ目をぼかすようなディジタル処理等を行っても行わなくても良い。ただし、フレーム枠のない、または、フレーム枠が極めて細いディスプレイ装置131aが使用する場合には、必要に応じて繋ぎ目をぼかすようなディジタル処理等を行うこともできる。
以上のようにして、相手方のマルチディスプレイ映像システム111のマルチディスプレイ装置131に映し出される映像が生成される。
[発明の実施の形態における効果]
以上のように、1つの大画面Wを形成する複数のディスプレイ装置131aから構成されるマルチディスプレイ装置131を有するマルチディスプレイ映像システム111に対して、その複数のディスプレイ装置131aのそれぞれに表示される映像を生成するマルチディスプレイ映像システム11において、
1つの大画面Wを形成する複数のディスプレイ装置31aから構成されるマルチディスプレイ装置31のディスプレイ装置31aが隣接する箇所にビデオカメラ32aを設定し、
そのビデオカメラ32aにより撮像された映像から、マルチディスプレイ映像システム111で表示される映像を生成するようにしたので、
たとえば、マルチディスプレイ映像システム111のディスプレイ装置131aで形成される大画面Wにおいて正面を向いて映し出されるマルチディスプレイ映像システム11のユーザの映像を提供することができる。
以上のように、1つの大画面Wを形成する複数のディスプレイ装置131aから構成されるマルチディスプレイ装置131を有するマルチディスプレイ映像システム111に対して、その複数のディスプレイ装置131aのそれぞれに表示される映像を生成するマルチディスプレイ映像システム11において、
1つの大画面Wを形成する複数のディスプレイ装置31aから構成されるマルチディスプレイ装置31のディスプレイ装置31aが隣接する箇所にビデオカメラ32aを設定し、
そのビデオカメラ32aにより撮像された映像から、マルチディスプレイ映像システム111で表示される映像を生成するようにしたので、
たとえば、マルチディスプレイ映像システム111のディスプレイ装置131aで形成される大画面Wにおいて正面を向いて映し出されるマルチディスプレイ映像システム11のユーザの映像を提供することができる。
図6の下段は、上述した双方向コミュニケーションシステム1を簡単に示した図である。こように、たとえばマルチディスプレイシステム21のユーザが、マルチディスプレイ装置31のディスプレイ装置31aを向いている場合、ビデオカメラ32aがディスプレイ装置31aの境界に配置されているので、ビデオカメラ32aは、視線をビデオカメラ32aに向けているユーザの映像を撮像することができ、その映像がマルチディスプレイシステム121のディスプレイ装置131aによる大画面Wに表示されるようにすることができる。すなわち対面空間において、ユーザ同士の視線のずれを解消することができる。その結果、双方向コミュニケーションシステム1を利用するユーザ同士は、自然な状態で、または臨場感をもって会話等を行うことができる。これに対して上段(図10と同じ)に示す従来の方法では、視線がずれている。
[他の実施例]
1.なお以上においては、図2に示したマルチディスプレイシステム21では、16個のディスプレイ装置31aと20個のビデオカメラ32aが設けられていたが、それより多い数または少ない数のディスプレイ装置31aとビデオカメラ32aを設けることができる。
1.なお以上においては、図2に示したマルチディスプレイシステム21では、16個のディスプレイ装置31aと20個のビデオカメラ32aが設けられていたが、それより多い数または少ない数のディスプレイ装置31aとビデオカメラ32aを設けることができる。
2.また以上においては、図2に示したマルチディスプレイシステム21において、ビデオカメラ32aは、各ディスプレイ装置31aの表示面の高さ方向の中央の位置であって、表示面の幅方向の両側端(ディスプレイ装置31aの境界)に配置されていたが、図7に示すように、各ディスプレイ装置31aの表示面の幅方向の中央の位置であって、表示面の高さ方向の両側端(ディスプレイ装置31aの境界)に配置することもできる。すなわち全体としては、縦に5個、横に4個並ぶように配置することもできる。なお図7に示すマルチディスプレイシステム21を用いても、縦横を逆にすれば上述した送信映像生成処理により、相手方のマルチディスプレイ映像システム111に映し出される映像を生成することができる。すなわち、あるビデオカメラ32aによる撮像映像からの切り出し映像の上半面と、そのビデオカメラ32aの上側の他のビデオカメラ32aによる撮像映像からの切り出し映像の下半面を繋ぎ合わせて、映像を生成することができる。
3.また以上においては、ビデオカメラ32aにより撮像された映像の切り出しおよび繋ぎ合わせを行って送信映像を生成したが(図4、図5)、他の方法でその映像を生成することもできる。
たとえば相手側の各ディスプレイ装置131aに表示する映像を、図2に示すカメラ配置の場合には、横方向に隣合う2個のビデオカメラ32aの映像から、図7に示すカメラ配置の場合には、縦方向に隣合う2個のビデオカメラ32aの映像から、その2個のビデオカメラ32aの中間位置にあるビデオカメラ(実際にはない)が撮像したような映像を合成することもできる。
なおこの合成は、自由視点テレビに使用される方法などを用いることができる。この方法は、ビデオカメラを面上や線上に離散的に配置し、そのビデオカメラから得られる有限視点のカメラ映像から無限視点のカメラ映像を作り出す方法である。詳細は、
「http://www.ieice.org/cs/cs/jpn/csws/paper17/t_1_tanimoto.pdf
「全空間情報を伝達する自由視点テレビ」電子情報通信学会 情報伝送と信号処理ワークショップ資料」
等に開示されている。
「http://www.ieice.org/cs/cs/jpn/csws/paper17/t_1_tanimoto.pdf
「全空間情報を伝達する自由視点テレビ」電子情報通信学会 情報伝送と信号処理ワークショップ資料」
等に開示されている。
また相手側の各ディスプレイ装置131aに表示する映像を、対応する縦方向および横方向に隣合う少なくとも4個以上のカメラ映像から、各ディスプレイ装置31a上の全ての点にあるビデオカメラ(実際にはない)が撮像したような映像(すなわち、真正面の映像)を合成することもできる。この映像の合成も、自由視点テレビに使用される方法などを用いることができる。
なおこの場合、マルチディスプレイシステム121の全てのディスプレイ装置131aに表示される映像を生成するためには、図2に示すカメラ配置方法による場合は、図8に示すように、また図7に示すカメラ配置方法による場合は、図9に示すように、ビデオカメラ32aを追加する必要がある。
4.また以上においては、ビデオカメラ32aにより撮像された映像が重なる場合を例として説明したが、そのような重なりがない場合には、上述した映像の切り出しを行う必要はない。
5.また以上においては、ビデオカメラ32aを、その撮像方向が、大画面Wに対して真正面を向くようにセッティングしたが、その際、ディスプレイ装置31aに、送信映像生成処理により生成された映像を表示させて、ユーザがそれを確認可能にすることもできる。そのようにすることで、ユーザは、その映像を参照して、ビデオカメラ32aの角度を調整することができる。
6.また以上においてディスプレイ装置を例として説明したが、プロジェクタも同様に利用することができる。
7.また以上においては、撮像装置としてビデオカメラを例として説明したが、視界の妨げにならないように、より小型のものを用いることができる。小型でビデオ映像を取り込めるカメラとして、USB(Universal Serial Bus)カメラがある。これは小型で、且つ、一般に薄型なので、表示装置(ディスプレイ等)を斜めから観賞する人にとっても妨げにならない。またビデオカメラに比べ安価であるため、安価なシステムを構築することができる。ただし、USBカメラはある程度の画角があり、ビデオカメラのようなズーム機能がないので、隣接するカメラの映像と重ならないように撮像することは困難である。
8.また以上においては、マルチディスプレイ装置31の構成を、縦に4個、横に4個の計4×4個のディスプレイ装置31aを並べて配置したものとしたが、たとえば3×4または4×3等の他の構成とすることもできる。またマルチディスプレイ装置31とマルチディスプレイ装置131が同じ構成を有するものとして説明したが、両者の構成が異なるようにすることもできる。
1 双方向コミュニケーションシステム, 11 マルチディスプレイ映像システム, 21 マルチディスプレイシステム, 22 映像処理装置, 31 マルチディスプレイ装置, 31a ディスプレイ装置, 32 マルチカメラ装置, 32a ビデオカメラ, 41 映像入力部, 42 送信映像生成部, 43 通信部, 44 表示映像生成部, 45 映像出力部
Claims (6)
- 複数の第1の表示部を有し、その上記第1の表示部により1つの第1の表示画面が形成される他の画像処理装置に、上記第1の表示画面に表示される映像を生成する画像処理装置において、
複数の撮像装置と、
上記複数の撮像装置による撮像の結果得られた複数の映像を合成して、上記第1の表示画面の全体に表示される映像を生成する生成手段と、
上記生成手段により生成された上記映像を、上記他の画像処理装置に送信する送信手段と、
1つの第2の表示画面を形成する複数の第2の表示部から構成される表示手段と、
上記他の画像処理装置からの映像を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された上記映像を、上記第2の表示画面を形成する第2の表示部の構成に基づいて分割して上記複数の第2の表示部に表示させ、上記第2の表示画面の全体に一つの映像を表示させる表示制御手段と
を有し、
前記複数の撮像装置は、前記複数の第2の表示部が隣接する箇所に設置される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記複数の撮像装置は、格子状に並べられた前記第2の表示部のそれぞれの、縦方向または横方向の中央であって、横方向または縦方向の前記第2の表示部の境界に配置される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
隣接する前記撮像装置により撮像された映像と重ならない映像が前記第1の表示画面に表示されるようにするために、1個の前記第1の表示部に表示する範囲を示す範囲情報を予め決定しておき、1個の前記撮像装置により撮像された映像からその上記範囲情報に基づく範囲の映像を切り出し、それを前記第1の表示部に相当する大きさに変換する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1、2、または3に記載の画像処理装置において、
前記生成手段は、前記画像処理装置の2個の前記撮像装置により撮像された映像の縦方向または横方向において2分する画像を繋ぎ合わせ、その繋ぎ目部分にぼかし処理を施して、前記他の画像処理装置の1個の前記第1の表示部に表示される映像を生成する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1、2、または3に記載の画像処理装置において、
前記生成手段は、前記画像処理装置の横方向または縦方向に隣接する2個の前記撮像装置により撮像された映像から、その2個の前記撮像装置の中間位置に実際には存在しない撮像装置が撮像したような映像を生成する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1、2、または3に記載の画像処理装置において、
前記生成手段は、前記画像処理装置の縦方向および横方向に隣接する少なくとも4つ以上の前記撮像装置により撮像された映像から、前記第2の表示部上の全ての点に実際には存在しない撮像装置が撮像したような映像を生成する
ことを特徴とする画像処理装置。
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JP2009235780A JP2011082935A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 画像処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104113728A (zh) * | 2013-04-17 | 2014-10-22 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 紧急状况通报系统及方法 |
CN104392667A (zh) * | 2014-11-17 | 2015-03-04 | 苏州佳世达电通有限公司 | 显示装置定位方法 |
JP2020118970A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 中強光電股▲ふん▼有限公司 | 投影装置及びその投影方法 |
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2009
- 2009-10-09 JP JP2009235780A patent/JP2011082935A/ja active Pending
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CN104392667A (zh) * | 2014-11-17 | 2015-03-04 | 苏州佳世达电通有限公司 | 显示装置定位方法 |
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