JP2011079569A - 保冷容器及び保冷物品の配送方法 - Google Patents

保冷容器及び保冷物品の配送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷蔵品と冷凍品をまとめて一つの容器に収納し、それぞれを適正な保存温度に冷却しながら一つの荷物として配送することができるようにする。
【解決手段】冷蔵品が収納される蓋付きの本体容器2と、冷凍品が収納される容器であって本体容器2よりも小容積で本体容器2内に挿脱自在な蓋付きの内容器3とで保冷容器1を構成する。両容器は断熱材を含む積層体を縫製して形成し、本体容器2の側面部の上部には冷気取込口27を設ける。保冷容器1は冷蔵庫に入れて配送に供し、内容器3内の冷凍品は蓄冷剤で冷却し、本体容器2内の冷蔵品は冷蔵庫内の冷気を冷気取込口27から容器内部に取入れて冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷蔵品と冷凍品をともに収納して同時に配送するのに好適な保冷容器と、これを用いて保冷物品を配送する方法に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの総合食料品店では、インターネットや電話による食料品の購入注文を受け付け、注文を受けた当日中に注文主の各家庭に食料品を配送するサービス、いわゆるネットスーパーサービスが行われている。かかるサービスでは、鮮魚や精肉などの冷蔵品やチルド食品、アイスクリームといった冷凍品は、配送中の品質劣化を避けるため、組み立て及び折り畳みが可能な専用の保冷容器に入れて配送されている。
図13及び図14は従来の保冷容器の一例を示し、図13に示された容器は、断熱材により形成された箱体100の側壁内面に蓄冷剤収納部101を備え、箱体100内に収納された蓄冷剤と冷蔵品又は冷凍品を内蓋102で覆い、さらに蓋体103で箱体100を密閉して配送に供するものである(例えば特許文献1参照)。
また、図14に示された容器は、容器本体110の内部を上下に仕切る仕切りカバー111を備え、仕切りカバー111で仕切られた容器本体110の下部空間には常温で保存される食品A、上部空間には冷蔵品Bをそれぞれ収納し、蓋体112の下側に収納した蓄冷剤113で前記上部空間の冷蔵品Bを冷却して配送に供するものである(例えば特許文献2参照)。
特開2005−335814号公報 特開2007−290763号公報
前記図13に示された容器は、冷蔵品と冷凍品の何れかを収納して配送するのに適したものであり、保冷温度が異なる冷蔵品と冷凍品をともに収納して保冷温度を管理することはできなかった。また、図14に示された容器は、常温保存食品と冷蔵品を収納して同時に配送可能であるものの、この容器も冷蔵品と冷凍品をともに収納して配送することはできない。
ネットスーパーで購入注文を受けて同じ届け先に対して冷蔵品と冷凍品を配送する場合、前記従来の容器では、冷蔵品と冷凍品をそれぞれ別の容器に梱包しなければならず、複数口の荷物配送となるため、配送過程で口割れが生じるリスクが高くなる。また、冷蔵品の容器と冷凍品の容器のそれぞれに蓄冷剤を収納する必要があるため、配送費用が高くならざるを得ないという問題がある。
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、冷蔵品と冷凍品をまとめて一つの容器に収納し、それぞれを適正な保存温度に冷却しながら一つの荷物として配送することができるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、冷蔵品と冷凍品をともに収納して運搬するための保冷容器において、冷蔵品が収納される蓋付きの本体容器と、冷凍品が収納される容器であって本体容器よりも小容積で本体容器内に挿脱自在な蓋付きの内容器からなり、両容器は断熱材を含む積層体を縫製して形成されており、前記本体容器の側面部の上部には冷気取込口が設けられた構成を有することを特徴とする。
上記構成の保冷容器によれば、内容器内に蓄冷剤とともに冷凍品を収納し、これに蓋を被せて密閉すれば、内容器内を冷凍温度に保持することができる。この内容器を本体容器内に収容し、さらに本体容器内部の空き空間に冷蔵品を収納し、蓋を被せて梱包する。
梱包した保冷容器の配送には冷蔵庫を備えた貨物自動車を用い、保冷容器を冷蔵庫内に入れて配送に供する。この際、本体容器には冷気取込口が設けてあるので、冷蔵庫内の冷気が冷気取込口から本体容器内に取り入れられ、本体容器内を冷蔵品の保存に適した温度に保つことができる。
そして、冷蔵庫内の冷気で保冷容器内の冷蔵品を保冷しつつ冷蔵庫とともに保冷容器を配送目的地である顧客先まで移送し、顧客先で冷蔵庫から保冷容器を取り出し、容器に収納されていた冷凍品と冷蔵品を取り出して、顧客に配達することができる。
配送過程において、内容器内に収納された冷凍品は蓄冷剤により冷凍温度に保たれ、本体容器内に収納された冷蔵品は冷蔵庫内の冷気で冷蔵温度に保たれるので、冷凍品と冷蔵品の品質が劣化することはない。冷凍品と冷蔵品を一つの容器で同時に配送することができるので、冷蔵品と冷凍品を別々に容器に梱包する手間が省け、また、冷蔵品を冷却するための蓄冷剤は不要となるので配送コストを低廉に抑えることができ、配送過程で荷物の口割れが生じる虞もない。
前記構成の保冷容器において、本体容器の側面部に冷気取込口を開放及び閉鎖する開閉手段を設けることができる。
前記の通り、冷凍品と冷蔵品を収納して梱包された保冷容器は、貨物自動車の冷蔵庫に入れて配送されるが、冷凍品及び冷蔵品をピッキングして保冷容器に収納してから貨物自動車で集荷する迄に時間がある場合、保冷容器は保管場所で保管される。この際、保冷容器を冷蔵庫に入れて保管できないときは、本体容器内に冷蔵品とともに蓄冷剤を一時的に収納し、前記開閉手段で冷気取込口を閉鎖しておけば、冷気取込口から内部の冷気が外部に漏れることを防止して本体容器は密閉され、本体容器内に充満する冷気で冷蔵品を最適保存温度に冷却して品質を維持することができる。そして、保冷容器を貨物自動車の冷蔵庫に入れる際に、本体容器から蓄冷剤を取り出し、開閉手段を操作して冷気取込口を開放すれば、冷蔵庫内の冷気を冷気取込口から本体容器内に取り入れて、蓄冷剤を用いることなく冷蔵品を冷却し、配送中に品質が劣化することを防止することができる。
開閉手段としては、冷気取込口に沿って蓋部を開閉自在に設けたり、冷気取込口自体をスライドファスナー(ジッパー)などで開閉自在に設けたりして構成することができる。
前記構成の保冷容器において、本体容器内に冷気が確実且つ一様に流入して容器内部の冷気が置換されるように、本体容器の前側面部と後側面部の上部に左右側面部の近傍に亘って帯状に開口した冷気取込口をそれぞれ設けることが好ましい。この冷気取込口は、容器に収納した物品が冷気取込口から容器外部に抜け出ることを防止し、また、冷気以外のゴミや塵埃が本体容器内に入り込むことを防止するため、透熱部材で被覆してあることが好ましい。
本体容器の前側面部と後側面部の上部の二カ所に、帯状に開口した冷気取込口をそれぞれ設けたことで、容器内の冷気と、外気である冷蔵庫の冷気との置換を速やかに行わせしめ、容器内外を循環する冷蔵庫の冷気によって本体容器内部を効率的且つ確実に冷却することができる。
透熱部材は、冷気を本体容器内に取り込むことができ且つゴミなどを捕捉可能な適宜な部材、例えば金網や樹脂製の格子状網、メッシュ生地などを用いることができる。漁網程度の網目状の編み物や織物、或いは伸縮性を有する編み込みの生地などを用いてもよい。
前記構成の保冷容器において、内容器と本体容器は、ともに四側面部と底面部と蓋面部とを有し、各面部を外装生地と断熱素材からなる内装生地を重ねてなる積層体、又は前記内外装生地に断熱材からなる中材を重ねてなる積層体を折り畳み可能に縫製して形成することが好ましい。また、本体容器は、箱形の形状に保持するため、その内側に前記四側面部と底面部に重合する枠板と前記四側面部のコーナー部に配置されるL字アングル材とを装着することが好ましい。
前記外装生地としては、ポリエステル繊維のオックスフォード生地、平織り生地、ドビー織り生地、ジャガード織り生地、タフタ生地などを用いることができる。中材としては、発泡ポリオレフィン製のシート、好適には独立気泡の発泡ポリエチレン製のシート、或いは発泡ポリウレタン製のシート、不織布からなる断熱材などを用いることができる。内装生地としては、熱反射によって冷気を容器内に閉じ込めることが可能なアルミ蒸着フィルムが好適である。これらの素材は柔軟性を有しており、これらを重ねて縫製された容器は折り畳み可能に形成することができる。これらの素材を複数層に重ねてなる積層体をキルティング加工してもよい。
また、本体容器の形状を保持するための枠板とL字アングル材は、金属板や木製の平板、樹脂板、紙製段ボールなどを用いて形成することができるが、断熱性や耐水性を有し、本体容器に着脱自在する際に容器コーナー部で折り曲げが容易であることが望ましいことから、プラスチック段ボール、いわゆる段プラの使用が好適である。枠板とL字アングル材は折り畳み自在に設け、容器不使用時に両部材を本体容器内に折り畳んで収納することで、本体容器を小さく折り畳むことができるように構成することが好ましい。
保冷容器を構成する本体容器と内容器はそれぞれ断熱材を縫製して形成され、冷蔵品と冷凍品を収納する容器として個別に使用可能であるが、両容器を分離自在とすると一方の容器を紛失し易くなる。そこで、本体容器と内容器を適宜な長さの紐体で連繋しておき、本体容器と内容器を一体に保管して使用できるように構成することが好ましい。
本発明の保冷容器によれば、内容器内に収納した冷凍品を蓄冷剤で冷凍温度に保持するとともに、この内容器とともに本体容器内に収納した冷蔵品を、冷蔵庫内の冷気を冷気取込口から取り入れて冷蔵温度に保持し、冷凍品と冷蔵品をともに適正な保存温度に冷却しながら一つの荷物として配送に供することが可能である。冷凍品と冷蔵品を一つの容器で同時に配送することができるので、冷蔵品と冷凍品を別々に容器に梱包する手間が省けて配送コストが低廉に抑えられ、配送過程で荷物の口割れが生じる虞もない。
本発明の一実施形態の保冷容器の開蓋状態の外観斜視図である。 図1の保冷容器の側部外観斜視図である。 本体容器の構成を示す外観図である。 本体容器内に装着する枠板の構成を示す外観図である。 (A)、(B)は内容器の開蓋状態と閉蓋状態の外観図である。 (A)は本体容器の縫製生地の拡大断面図、(B)は内容器の縫製生地の拡大断面図である。 図1の保冷容器に物品を梱包した状態の外観斜視図である。 図1の保冷容器を折り畳んだ状態の外観斜視図である。 本発明の他の実施形態の保冷容器における本体容器の構成を示す外観図である。 図9の本体容器を上方から見たときの容器内部の構成を示した図である。 図9の本体容器における、冷気取込口を開放した状態(A)と冷気取込口を閉鎖した状態(B)の容器の正面側外観図である。 (A)、(B)は図9の本体容器を蓋で閉鎖する工程を示した図である。 従来の保冷容器の一例の外観図である。 従来の保冷容器の他の例における(A)は開蓋状態の外観図、(B)は閉蓋状態の容器の横断面図である。
本発明の好適な一実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態の保冷容器の開蓋状態の外観を示しており、両図に示されるように、この保冷容器1は、蓋付きの本体容器2と、本体容器2よりも小容積な蓋付きの内容器3からなり、両容器2、3を適宜な長さの紐体4、4で分離不能に一体に連繋して構成してある。
本体容器2は、図3に示されるように、前後側面部21、22と左右側面部23、24と底面部25と蓋面部26とを有して、上面が開閉自在な有底袋状に形成してある。
これら各面部は、図6(A)に示されるように、ポリエステル繊維のオックスフォード生地からなる外装生地2Aにアルミ蒸着フィルムからなる内装生地2Bを一体に縫着してなる積層体を素材として折り畳み自在に縫製されており、容器使用の際にはその袋状内部に、図4に示される枠板5を装填し、容器を箱形に保形して荷物配送に供し、不使用時には折り畳んだ枠板5とともに容器全体を小さく折り畳んで保管することができるように設けてある。
より詳しくは、本体容器2の前側面部21と後側面部22は、横長矩形状を呈しており、それぞれ上部に左右側面部23、24の近傍に亘る長さで帯状に開口していて開口面を合成樹脂製の格子状網(樹脂メッシュ)で覆ってなる冷気取込口27、27を設けてある。
前側面部21の外面上端には、後述する蓋面部26のフラップ26aが止着する面状ファスナー21aを当該上端の左右両端に亘って帯状に固着してある。
左側面部23と右側面部24は、上辺が下辺よりも若干短い略台形状を呈しており、それぞれ上辺に内折れするフラップであって外面に面状ファスナー23b、24bが固着されたフラップ23a、24aを連設してある。
左右側面部23、24の外面には、それぞれ容器を持ち運ぶための把手23c、24c(図示せず)が取付けてあり、両把手の下側には、本体容器2を折り畳んだ状態に保持するための、先端に面状ファスナーが固着された固定ベルト23d、24dを取付けてある。
蓋面部26は、前記四側面部の上端で仕切られる開口面を閉鎖可能な大きさを有して後側面部22の上端に一体に連設させてあり、その前端に突出した内折れするフラップ26aの内面と左右両端の内面とに帯状の面状ファスナー26b、26c、26cを固着してある。
蓋面部26の外面の略々中央部には、透明なフィルムを袋状に縫着してなる伝票入れ26dを取付けてあり、また、先端部近傍の左右両側には本体容器2を折り畳んだときに前記固定ベルト23d、24dの面状ファスナーが止着する面状ファスナー26e、26eを固着してある(図6及び図7参照)。
本体容器2は、四側面部の上端で仕切られる開口面に蓋面部26を覆い被せ、その内面に設けた面状ファスナー26b、26c、26dを、それぞれ前側面部21の上端に設けた面状ファスナー21aと左右側面部23、24のフラップ23a、24aに設けた面状ファスナー23b、24bに止着することにより前記開口面が閉鎖され、この状態で容器内部と外部が冷気取込口27、27を介して連通し、冷気取込口27、27から外気を閉蓋した容器内部に取り入れることができるように設けてある。
枠板5は、プラスチック段ボール製の平板からなり、図4に示されるように、本体容器2の前側面部21の内面に重合する前面板51と、後側面部22の内面に重合する後面板52と、左右側面部23、24の内面に重合する左右面板53、54と、底面部25に重合する底面板55とからなり、左右面板53、54と底面板55は、後面板52の左右両辺と底辺に折り曲げ自在に連設してある。前面板51と後面板52の上部には、前記前側面部21と後側面部22の上部に形成された冷気取込口27、27と位置対応させて帯状の開口51a、52aを形成してある。
枠板5の前面板51の左右両端には、プラスチック段ボール製のL字アングル材6、6が留めネジなどの固着具7により固定されており、また、後面板52の左右両端にもL字アングル材6、6が固着具7により固定され、左右面板53、54を後面板52との連設部を軸に外側へ回動させたときに、L字アングル材6、6によりガイドされた両面板53、54が後面板52に対して直角をなす位置に保持されるように設けてある。
前記枠板5は、保冷容器1を使用する際に本体容器2内に、本体容器2の前側面部21、後側面部22、左右側面部23、24及び底面部25の内面に枠板5の各面板が重ね合わさるように装着することで本体容器2を箱形に保持するようになっている。また、容器不使用時には、両部材を本体容器2から抜き取り、或いは本体容器2内で枠板5の各面板を内方へ(図4中の矢符方向)折り畳むことによって本体容器2の保形を解除し、本体容器2全体を折り畳むことができるようになっている。
内容器3は、図5及び図6(B)に示されるように、アルミ蒸着フィルムからなる内外装生地3A、3Bの間に、発泡ポリエチレン製のシートからなる中材3Cを重ね合わせて一体に縫着してなる積層体を素材とし、前後側面部31、32と左右側面部33、34と底面部35と蓋面部36とを有する、上面が開閉自在な有底箱状に縫製して形成してある。
より詳しくは、内容器3は、その高さ寸法を本体容器2の高さ寸法の略1/2程度に設定し、全体が本体容器2内にすっぽりと収容される大きさに形成されており、その前側面部31と左右側面部33、34の上辺に連設されたフラップ31a、33a、34aを内折れさせ、その上に掴み片36aを操作して蓋面部36を折り重ね、フラップ31aの根本部分に帯状に固着された面状ファスナー31bと蓋面部36の先端部内面に帯状に固着された面状ファスナー36bとを一体に止着することで、容器内部が密閉されるように設けてある。
また、内容器2の前後側面部31、32と左右側面部33、34には、その中間高さ位置に沿って折り畳みステッチが設けてあり(図5中の破線部分)、折り畳みステッチに沿って前記四側面部を偏平に折り重ねることができるように設けてある。
このように構成された本発明の保冷容器1を用い、以下の手順により保存温度が異なる保冷物品を一つの荷物として配送することが可能である。
先ず、予め本体容器2内に枠板5を装填し、本体容器2を箱形に保形しておく。最初に内容器3内に蓄冷剤とともに冷凍品を収納し、開口面に被せた蓋面部36を前記各面状ファスナーで止着して内容器3を密閉する。密閉した内容器3は本体容器2内に収容する。
次いで、本体容器2内の、内容器3の上方の空き空間に冷蔵品を収納する。冷蔵品を収納したならば、図7に示されるように、本体容器2の開口面に蓋面部26を被せてこれを前記各面状ファスナーで止着し、本体容器2の開口面を閉鎖することで冷凍品と冷蔵品の保冷容器1内の梱包が完了する。
保冷物品が梱包された保冷容器1の配送は、冷蔵庫を備えた貨物自動車を用いて行い、保冷容器1を冷蔵庫に入れて配送に供する。
この際、本体容器2には冷気取込口27、27が設けてあるので、冷蔵庫内の冷気が冷気取込口27、27から本体容器2内に取り入れられ、本体容器2内は冷蔵品の保存に適した温度に保たれる。また、内容器3内は、内部に密閉収納された蓄冷剤により冷凍品の保存に適した温度に保たれる。
そして、冷蔵庫内の冷気で本体容器2内の冷蔵品を保冷しつつ冷蔵庫とともに保冷容器1を配送目的地である顧客先まで移送し、顧客先で冷蔵庫から保冷容器1を取り出し、梱包された冷蔵品と冷凍品と順次取り出して顧客に引き渡すことで配送が完了する。
配送物品を顧客に引き渡して保冷容器1が空となったならば、本体容器2内でL字アングル材6、6を取り外し、枠板5の各面板を折り重ねた状態で、図8に示されるように、前記左右側面部23、24に設けた固定ベルト23d、24dを蓋面部26に設けた面状ファスナー26e、26eに止着して容器全体を偏平に折り畳み、保冷容器1の嵩を小さくした状態でこれを移送し保管することができる。
図9〜図12は本発明の保冷容器1を構成する本体容器2の他の実施形態を示しており、これは、冷気取込口27を開閉する開閉手段としての蓋部28を設けたものである。
なお、本体容器2は内部に枠板5が装着されて箱形に保形されるとともに枠板5とともに折り畳み自在であること、本体容器2に内容器3が紐体4、4で分離不能に連繋してあることなどは前記形態と同様である。
より詳しくは、蓋部28は、冷気取込口27を閉鎖可能は大きさを有する帯状の断熱素材からなる布片であり、前側面部21の冷気取込口27の下側で上方の冷気取込口27の表面に折り重ね可能に縫合してある。蓋部28の縁辺部中央には掴み片28a、内面端部には面状ファスナー28bがそれぞれ設けてあり、図11(A)に示されるように、冷気取込口27が開放された状態から掴み片28aを操作して蓋部28を冷気取込口27に折り重ねれば、冷気取込口27の上側に設けた面状ファスナー21bに前記面状ファスナー28bが止着して、同図(B)に示されるように冷気取込口27を閉鎖する位置に蓋部28が定着されるようになっている。また、蓋部28の外面に設けた面状ファスナー28cと前側面部21に設けた面状ファスナー21dを止着して、蓋部28を前側面部21の外面に定着させることで冷気取込口27は開放状態に維持されるようになっている。なお、同様な蓋部28は後側面部22にも設けられており、後側面部22に形成された冷気取込口27も蓋部28で開閉できるように設けてある。
また、図10に示されるように、本体容器2の前側面部21の内側中央には、前側面部21の上下端部に伸びたゴム帯21cが取付けられており、前記枠板5の前面板51をゴム帯21c内に通して前面板51を前側面部21の内側に固定するとともに、飲料パックなどの長尺な冷蔵品や蓄冷剤をゴム帯21cに通して収納することでこれら物品を本体容器2内の収納位置に固定できるようになっている。
さらに、この本体容器2では、左右側面部23、24のフラップ23a、24aの内側に面状ファスナー23b、24bが固着してあるとともに、蓋面部26の左右両端の外面に面状ファスナー26c、26cを固着してあり、図12に示されるように、本体容器2の開口面に蓋面部26を被せた後、前記フラップ23a、24aを蓋面部26に折り重ね、蓋面部26の外面の面状ファスナー26c、26cにフラップ23a、24aの内側の面状ファスナー23b、24bを止着することで本体容器2の開口面が閉鎖されるようになっている。
本形態の本体容器2は、冷気取込口27を閉鎖する蓋部28を備えているので、冷蔵品と冷凍品を梱包した保冷容器1を常温環境下で一時的に保管する場合に、本体容器2内に冷蔵品とともに蓄冷剤を一時的に収納し、蓋部28で冷気取込口27を閉鎖しておけば、冷気取込口27から内部の冷気が外部に漏れることを防止して本体容器2は密閉され、保冷容器1を冷蔵庫に入れなくとも、本体容器2内に充満する冷気で冷蔵品を最適保存温度に冷却することが可能である。この場合、貨物自動車の冷蔵庫に保冷容器1を入れて配送に供するときは、本体容器1から蓄冷剤を取り出し、蓋部28を操作して冷気取込口27を開放すれば、冷蔵庫内の冷気が冷気取込口27から本体容器2内に取り入れられ、冷蔵庫内の冷気で冷蔵品を冷却されるため、配送中に品質が劣化することはない。
なお、図示した保冷容器の形態は一例であり、本発明は他の適宜な形態で構成することが可能である。
1 保冷容器、2 本体容器、21 前側面部、22 後側面部、23 左側面部、24 右側面部、25 底面部、26 蓋面部、27、27 冷気取込口、28 蓋部、3 内容器、31 前側面部、32 後側面部、33 左側面部、34 右側面部、35 底面部、36 蓋面部、4 紐体、5 枠板、6 L字アングル材、7 固着具

Claims (6)

  1. 冷蔵品と冷凍品をともに収納して運搬するための保冷容器において、
    冷蔵品が収納される蓋付きの本体容器と、冷凍品が収納される容器であって本体容器よりも小容積で本体容器内に挿脱自在な蓋付きの内容器からなり、
    両容器は断熱材を含む積層体を縫製して形成されており、前記本体容器の側面部の上部には冷気取込口が設けられた構成を有することを特徴とする保冷容器。
  2. 本体容器の側面部に冷気取込口を開放及び閉鎖する開閉手段を設けてなる請求項1に記載の保冷容器。
  3. 本体容器の前側面部と後側面部の上部に、左右側面部の近傍に亘って帯状に開口した冷気取込口がそれぞれ設けられ、両冷気取込口を透熱部材により被覆してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の保冷容器。
  4. 本体容器と内容器は、四側面部と底面部と蓋面部とをそれぞれ有し、各面部を外装生地と断熱素材からなる内装生地を重ねてなる積層体、又は前記内外装生地に断熱材からなる中材を重ねてなる積層体を折り畳み可能に縫製して形成されているとともに、
    本体容器は、その内側に前記四側面部と底面部に重合する枠板と前記四側面部のコーナー部に配置されるL字アングル材とが装着されて箱形に保形されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の保冷容器。
  5. 本体容器と内容器を紐体で連繋したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の保冷容器。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の保冷容器を用いた保冷物品の配送方法であって、
    保冷容器の内容器に蓄冷剤とともに冷凍品を収納して閉蓋し、この内容器を本体容器内に収容するとともに本体容器内の空き空間に冷蔵品を収納して閉蓋し、
    前記冷凍品と冷蔵品が収納された保冷容器を貨物自動車に搭載された冷蔵庫に入れ、冷蔵庫内の冷気を冷気取込口から本体容器内に取り込んで冷蔵品を保冷しつつ前記貨物自動車で保冷容器を配送目的地まで移送し、
    配送目的地において冷蔵庫から保冷容器を取り出し、当該容器に収納されていた冷凍品と冷蔵品を配達することを特徴とする保冷物品の配送方法。
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