JP2011078645A - 心理検査装置、心理検査方法、及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

心理検査装置、心理検査方法、及びコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】例えばバウムテストのような投影法の心理検査において、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を、比較的迅速かつ再現性高く提供する。
【解決手段】心理検査装置は、入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出し、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納し、今回以前の検査で描かれた画像が複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力し、複数のコメント構成文の各々について、算出される特性変量を説明変量とし、入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する。そして、今回の被検者が描く画像を解析して得られる特性変量、及び格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、臨床心理や精神科、或いは就職試験や組織内ストレス管理での心理検査に用いられる、心理検査装置、心理検査方法、及びコンピュータ・プログラムの技術分野に属する。
この種の心理検査の手法は、質問紙法、投影法、及び観察法に分類される。
質問紙法とは、質問項目に被検者が答え、検査者が回答結果を点数化する事によりパーソナリティを捉える検査法である。この質問紙法は、結果が数値ないし言語で表現されているためコンピュータでの処理が比較的容易である。このことから、既に先行する特許出願や実用化がなされている。例えば、河合らの特許文献1に開示された技術によると、アンケート形式の心理検査を実施して得られる回答者の数値回答または数値化した結果を、数値の大きさに応じた色に変換し、グループ分けされるので、心理検査データの判読が迅速且つ容易になるという。ただし、質問紙法には、質問の意図が被検者に判りやすく、意図的な回答の欺瞞に弱い、被検者の意識的側面しか捉えられない、という根本的な欠点が残されている。
かかる質問紙法の欠点を克服するべく、投影法が提案されている。投影法とは、被検者の無意識があいまいな刺激に対して投映されるという仮定に基づき、比較的あいまいな刺激を用いて、被検者に何らかの課題の達成を求める検査法である。この投影法には、先の質問紙法とは異なり、被検者の無意識的側面が把握でき、加えて、回答を意図的に操作する事が難しいという利点がある。投影法には、例えばバウムテスト(言い換えれば、樹木画試験)がある。バウムテストでは、被検者に樹木画を描かせ、その構図等に投影された内的な自己像を判断可能となる。しかし、検査結果は数値や言語ではなく、樹木画というあいまいな回答なので、その判断は検査者の主観的に委ねられてしまい、再現性に欠ける。
かかるバウムテストの再現性に関する欠点を克服するべく、魚住らによって「バウムテストの定量的診断支援システム」が提案されている(非特許文献1及び2)。魚住らの提案によると、被検者が描いた樹木画に最も類似する樹木画を、コンピュータが「周波数特性」および「形態的特徴量」に基づいて過去の検査結果蓄積ライブラリから選択し、その所見と共に画面上に表示するという。検査者はこれらの表示を参照して、当該被検者に対して再現性の高いコメント文を作成し、被検者にフィードバックできる。
特開2008−148798号公報 藤田友紀,長谷川裕紀,魚住超:画像処理によるバウムテストの診断支援システムの構築,第37回計測自動制御学会北海道支部学術講演会論文集,pp157-158,2005年) http://www.svbl.muroran-it.ac.jp/imagery/baumtest.html
しかしながら、前述の非特許文献1及び2に開示されている技術では、類似樹木画の所見が表示されるだけである。所見は、非特許文献2のFig.1に示されるように、「理性による統制が不十分」、「強い依存欲求」、「理解力の鈍さ」といった直接的かつ無機質なものであり、いくら客観的であっても、心理状態が不安定な可能性のある被検者に対してそのまま羅列してフィードバックすると、被検者から反発されかねない。検査者が、類似樹木画の所見に基づいて被検者に受け入れられやすいコメント文を作成するには、相応の熟練が必要である。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みてなされたものであり、バウムテストのような投影法の心理検査において、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を、比較的迅速かつ再現性高く提供可能な心理検査装置、心理検査方法、及びコンピュータ・プログラムを提供することを課題とする。
本発明の心理検査装置は、上記課題を解決するために、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査装置であって、被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する入力手段と、前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析手段と、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納手段と、今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力手段と、前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成手段と、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成手段とを備える。
本発明の心理検査方法は、上記課題を解決するために、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査方法であって、被検者の画像を画像データに変換し、入力する入力工程と、前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析工程と、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納工程と、今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力工程と、前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成工程と、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成工程とを備える。
本発明のコンピュータ・プログラムは、上記課題を解決するために、コンピュータを、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査装置として作動させるコンピュータ・プログラムであって、被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する入力モジュールと、前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析モジュールと、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納モジュールと、今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力モジュールと、前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成モジュールと、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成モジュールとを備える。
本発明の作用及び他の利得は、次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(1:心理検査装置の実施形態)
本実施形態に係る心理検査装置は、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査装置であって、被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する入力手段と、前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析手段と、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納手段と、今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力手段と、前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成手段と、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成手段とを備えることを特徴とする。
本実施形態に係る心理検査装置によれば、以下のようにして、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を、比較的迅速かつ再現性高く提供することが可能である。
まず、本実施形態に係る心理検査装置は、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる。ここで、投影法型の心理検査には、バウムテストのほか、例えばロールシャッハ・テストや、カラー・ピラミッド・テストが挙げられる。被検者が描く画像は、これら検査の種類に応じて異なり、バウムテストのように披検者が描くものと、ロールシャッハ・テストのように検査者が予め用意するものがあるが、本実施形態においては、いずれの画像も含まれる主旨である。
入力手段は、例えば、画像を電磁光学的に読み取り可能な光学的読取装置、タブレット、電子ペン(例えば、電磁誘導方式/筆圧・加速度センサ方式/波動方式)、電子カメラ(例えば、ペン内蔵方式/固定カメラ方式)、或いは、GUI(:Graphical User Interface)を参照しながらディスプレイ上に筆記可能な指示装置が挙げられる。入力手段は、被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する。画像データの形式は、ビットマップ形式・ベクトル形式の何れでもよく、圧縮方式は、可逆・不可逆の何れでもよく、色表現は、RGB・CMYKの何れでもよい。なお、ロールシャッハ・テストのように検査者が予め画像を用意する場合、左右対称のインクのシミ画像と、この画像から被検者が想像したものを示すテキストを、併せて入力してもよい。
画像解析手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。画像解析手段は、入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する。所定の特性変量は、画像の特徴を定量的に表す指標であり、例えば、描画された画像の、用紙における相対的な位置、重心、或いは縦横幅のほか、フーリエ解析やフラクタル次元解析等の画像処理によって得られる各種変量が挙げられる。
格納手段は、例えば、データベースシステム、或いはファイルシステムに独自のインデックス体系を付与したシステムである。格納手段は、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する。コメント構成文は、被検者の深層心理を反映するコメント文を構成しうる短文であり、例えば「衝動的な行動を起こす可能性がある」、「精神的なエネルギーは高いと評価されます」、或いは「家族の暖かさを求めている」等、心のエネルギーの大きさと強さ、自我の高揚と萎縮、外向と内向、過去への固着と未来への期待などを表現するものである。格納されるコメント構成文の種類数は、各表現に要求される詳述度合いに応じて増減し、より詳細な表現にはより多くの種類のコメント構成文が必要とされる。なお、ユーザが独自にコメント構成文を追加し、これをネットワーク越しにユーザ間で共有する構成とすれば、コメント構成文データベースが自発的に充実する。
該当度入力手段は、例えばキーボードやタッチパネル、或いはマウスのような入力装置である。該当度入力手段は、今回以前の検査で描かれた画像が、複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する。例えば、検査者が、ある過去の被検者が描いた画像から、「精神的なエネルギーの高さ」を感じ取れる場合には、「精神的なエネルギーは高いと評価されます」というコメント構成文について、当該被検者の画像は「該当する」と評価され、該当度として、「1」が付される。一方で、非該当なら「0」が付される。但し、該当度はこのような2値に限らず、例えば3段階以上での多段階評価とすると検査精度が一層向上する。
判別式作成手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。判別式作成手段は、複数のコメント構成文の各々について、算出される特性変量を説明変量とし、入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する。判別式は、新たな画像の特性変量を入力すると、今回以前の検査結果等に基づいて、当該画像の該当度を予測して、出力するための数式であり、線形でも非線形でもよい。なお、判別式作成手段は、複数のコメント構成文の各々について、蓄積される画像と検査者による該当度の評価結果を訓練データとした機械学習により、判別式を更新していくことが好ましい。機械学習の手法としては、例えば、ブースティング、サポートベクターマシーン、及びニューラルネットワーク等が挙げられる。
コメント文作成手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。コメント文作成手段は、今回の被検者が描く画像を解析して得られる特性変量、及び格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成する。つまり、コメント文作成手段は、コメント構成文の各々に係る判別式へ、今回の特性変量を入力し、これによって、今回の画像が、各コメント構成文に該当するか否かが判別される。その結果、該当度が相対的に高いコメント構成文が複数選ばれ、これらを適切に並べ替える等の処理を経て、コメント文が自動的に作成されることとなる。
以上のように、本実施形態に係る心理検査装置によれば、入力手段、画像解析手段、格納手段、該当度入力手段、判別式作成手段、及びコメント文作成手段を備えるので、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を比較的迅速かつ再現性高く提供することが可能である。
(2)本実施形態の心理検査装置の一態様では、前記コメント文作成手段は、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量と、各コメント構成文について作成される前記判別式とに基づいて判別分析を行い、当該画像が各コメント構成文にどの程度該当するかを示す該当度を算出する判別手段と、各コメント構成文について算出される当該画像の該当度が所定閾値を上回るか否かを夫々判定する該当度判定手段とを備え、前記該当度が所定閾値を上回ると判定される複数のコメント構成文に基づいて、前記コメント文を作成することを特徴とする。
この態様によれば、コメント文作成手段が、判別手段と該当度判定手段とを備える。判別手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。判別手段は、今回の被検者が描く画像を解析して得られる特性変量と、各コメント構成文について作成される判別式とに基づいて判別分析を行う。つまり、各コメント構成文について作成される判別式に、今回の特性変量を入力すると、その出力として、当該画像が各コメント構成文にどの程度該当するかを示す該当度が算出される。該当度判定手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。該当度判定手段は、各コメント構成文について算出される当該画像の該当度が所定閾値を上回るか否かを夫々判定する。ここで、所定閾値とは、コメント構成文の個数を適切に絞り込めるような該当度の最小値として、予め経験的ないし統計的に算出した閾値である。その結果、該当度が所定閾値を上回ると判定される複数のコメント構成文が選択されるので、これらに基づいて、被検者にとって適切な長さであって、かつ適切な内容のコメント文を作成可能となる。
(3)このコメント文作成手段の詳細な態様では、前記格納手段は、前記複数のコメント構成文に加えて、各コメント構成文が被検者に与える印象度を格納し、前記コメント文作成手段は、前記該当度が所定閾値を上回ると判定される複数のコメント構成文を、前記印象度の高いものから低いものへと順に並べ替える並替手段を更に備えるように構成されてもよい。
この態様において、格納手段は、複数のコメント構成文に加えて、各コメント構成文が被検者に与える印象度を格納する。印象度には、例えば、被検者に対してネガティブな印象を与える場合には「−1」、ポジティブな印象を与える場合には「+1」、いずれでもないニュートラルな場合には「0」が登録されている。なお、印象度は検査者が検査の都度、被検者の反応に基づいて事後的に変更しても良い。並替手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。並替手段は、該当度が所定閾値を上回ると判定される複数のコメント構成文を、印象度の高いものから低いものへと順に並べ替える。これにより、被検者に対して、先ずポジティブなコメントを提示し、心を開いてもらってから、本来忠告すべき、ネガティブなコメントを提示することが可能となる。
(4)更に、このコメント文作成手段の詳細な態様では、前記コメント文作成手段は、前記並び替えられた複数のコメント構成文のうち、前記印象度が比較的高いグループのコメント構成文同士を等位接続し、前記印象度が比較的低いグループのコメント構成文同士を等位接続し、両グループ間を逆接することによって、前記コメント文を作成する接続手段を更に備えるように構成されてもよい。
この態様において、接続手段は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置である。接続手段は、並替手段によって並び替えられた複数のコメント構成文のうち、印象度が比較的高いグループのコメント構成文同士が等位接続され、一方で、印象度が比較的低いグループのコメント構成文同士が等位接続される。そして、両グループ間が逆接され、もってコメント文が作成される。これにより、コメント文が、適切に接続された、自然な流れの文章になり、一層被検者に受け入れられやすくなる。
以上のように、心理検査装置の実施形態によれば、入力手段、画像解析手段、格納手段、該当度入力手段、判別式作成手段、及びコメント文作成手段を備え、多くのコメント構成文から被検者に該当する適切なものを、機械的学習等によって適量抽出し、適切な順に並べ替えるので、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を比較的迅速かつ再現性高く提供可能となる。
(5:心理検査方法の実施形態)本発明の心理検査方法の実施形態は上記課題を解決するために、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査方法であって、被検者の画像を画像データに変換し、入力する入力工程と、前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析工程と、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納工程と、今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力工程と、前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成工程と、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成工程とを備えることを特徴とする。
本実施形態に係る心理検査方法によれば、上述した本発明の心理検査装置の実施形態の場合と同様に、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を比較的迅速かつ再現性高く提供可能である。
尚、本発明の心理検査方法の実施形態においても、上述した本発明の心理検査装置の実施形態における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
(6:コンピュータ・プログラムの実施形態)本発明のコンピュータ・プログラムの実施形態は上記課題を解決するために、コンピュータを、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査装置として作動させるコンピュータ・プログラムであって、被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する入力モジュールと、前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析モジュールと、被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納モジュールと、今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力モジュールと、前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成モジュールと、今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成モジュールとを備えることを特徴とする。
本発明のコンピュータ・プログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータ・プログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータ・プログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータ・プログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の心理検査装置に係る実施形態を実現できる。なお、本発明の「コンピュータ・プログラム」は、狭義には記録媒体等に格納されるプログラム自体を示すが、広義には当該プログラムが格納された記録媒体等(即ち、「プログラム製品」)も示す包括的な概念である。
尚、本発明のコンピュータ・プログラムの実施形態においても、上述した本発明の心理検査装置の実施形態における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
以下では、本発明の実施例について図1から図5を参照しつつ説明する。尚、以下の実施例では、本発明に係る心理検査装置を、バウムテストに適用した例について説明するが、その適用範囲をバウムテストに限定する主旨ではない。
図1は、実施例に係る心理検査装置の全体を模式的に示すブロック図である。心理検査装置10は、例えば、光学的読取り装置、ディスプレイ、及びプリンタに接続されたパーソナルコンピュータとして具現化される。
図1に示すように、心理検査装置10は、新たな被検者11に対する心理検査に先立ち、過去の樹木画12iとそれに関する検査者13の認識に基づいて、あるコメント構成文に係る判別式132を作成する判別式作成部131と、作成された判別式に基づいて、今回の被検者11の描く樹木画12に対するコメント文を作成するコメント文作成部150と、を中心にして構成されている。この構成により、バウムテストのような投影法の心理検査において、被検者11に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を、比較的迅速かつ再現性高く提供することが可能となる。詳細な構成要素は以下の通りである。
画像入力部120は、過去の樹木画12iや被検者11が描いた樹木画12を読み取り、デジタルデータ(以下、このデータを「樹木画データ」とも呼ぶ)に変換し、当該心理検査装置10へ入力する。画像入力部120は、例えば、画像を電磁光学的に読み取り可能な光学的読取装置として具現化される。
画像解析部121は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置であり、入力された樹木画データを所定のアルゴリズムに従って解析し、被検者の深層心理を反映しうる樹木画の特性変量を算出し、これを電磁光学的に接続された判別式作成部131及びコメント文作成部150に伝達する。ここで言う、樹木画の特性変量には、例えば以下のようなものがある:
・第1特性変量:描画された画像の、用紙における相対的な位置,
・第2特性変量:描画された画像の、用紙における相対的な重心の位置,
・第3特性変量:描画された画像の、用紙における相対的な縦幅,
・第4特性変量:描画された画像の、用紙における相対的な横幅,
・第5特性変量:描画された画像の、用紙における所定方向の重さ(ここで言う「重さ」とは、樹木画データにおいて、塗りつぶされたピクセル数の総和や密度分布、或いは比較対象となる画像間での同一箇所の差の二乗和を言う),
・第6特性変量:描画された画像の、用紙における所定方向の重さ(但し、上記第5特性変量における方向とは異なる方向),
・第7特性変量:描画された画像の、用紙における所定方向の重さ(但し、上記第5、第6特性変量における方向とは異なる方向),
・第8特性変量:上記各特性変量の総和。
樹木画データベース(Data Base:DB)140は、過去の樹木画12iや被検者11が描いた樹木画12に係る樹木画データを格納する。格納された樹木画データは、当該心理検査装置10の各部位から、任意に呼び出すことが可能である。なお、樹木画データベース140には、画像入力部120が読み取ったままの樹木画データのみならず、当該樹木画データに所定の画像処理(例えば、30度や60度の回転処理)を施したものも併せて格納されてもよい。これにより、上記の第6及び第7特性変量の解析が可能となる。
コメント構成文データベース(Data Base:DB)141は、例えば「衝動的な行動を起こす可能性がある」、「精神的なエネルギーは高いと評価されます」、或いは「家族の暖かさを求めている」等のコメント構成文を複数格納する。
該当度入力部130,判別式作成部131,判別式132については、図1に加えて、図2を参照して説明する。ここで図2は、あるコメント構成文に係る判別式作成工程を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、新たな被検者11に対する心理検査に先立ち、過去の被検者が描いた樹木画12iの各々は、画像入力部120を介して樹木画データとして心理検査装置10に入力され、画像解析部121によって上記の各特性変量が解析される。一方で、検査者13は、過去の被検者が描いた樹木画12iの各々が当該コメント構成文に該当するか否かを例えば目視によって評価し、その評価結果を該当度として、該当度入力部130を介して心理検査装置10に入力する。例えば、検査者13が、ある過去の被検者が描いた樹木画12iから、「精神的なエネルギーの高さ」を感じ取れる場合には、「精神的なエネルギーは高いと評価されます」というコメント構成文について、当該被検者の樹木画は「該当する」と評価する。なお、図2の場合、該当度として、該当するなら「1」、非該当なら「0」が付される。
なお、該当度入力部130は、例えばキーボードやタッチパネル、或いはマウスのような入力装置であり、心理検査装置10と電磁光学的に通信可能に構成されている。
判別式作成部131は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置であり、次のようにコメント構成文に係る判別式132を作成する。例えば、先ず、判別表1311に示すように、判別式作成部131は、各樹木画を解析して得られた特性変量(図2の場合、第1特性変量Xi1,第2特性変量Xi2,……第7特性変量X i7,第8特性変量X i8)と、当該樹木画の当該コメント構成文に係る該当度とを、各被検者についてリスト化する。次いで、判別式作成部131は、各特性変量を説明変量として、一方で、該当度を目的変量として、あるコメント構成文に係る判別式132を求める。他のコメント構成文についても同様にして、判別式が求まる。なお、判別式132は、線形判別式を例示しているが、その他、非線形判別式や、その他の分類手法を用いることも当然可能である。また、判別グラフ1312は、平面図で説明する便宜上、第1特性変量Xi1と第2特性変量Xi2の2次元座標で示しているが、実際には8次元座標である。
以上、図1に加えて、図2を参照して説明したように、各コメント構成文に係る判別式132が求まる。
続いて、コメント文作成部150について、図1に加えて、図3を参照して説明する。ここで、図3は、実施例に係るコメント文作成工程を模式的に示すブロック図である。
コメント文作成部150は、例えば所定のプログラムを実行可能な論理演算装置と記憶装置であり、今回の被検者11が描いた樹木画12に対するコメント文を、当該樹木画12を解析して得られた特性変量、コメント構成文データベース141に格納されたコメント構成文、及び各コメント構成文に係る判別式132に基づいて作成する。
図1に示すように、コメント文作成部150は、判別部151、該当度判定部152、並替部153、及び接続部154を備える。
図3に示すように、判別部151は、今回の被検者11が描いた樹木画12の特性変量と、各コメント構成文に係る判別式132に基づいて、各コメント構成文についての判別分析を行う(ステップS151)。これにより、今回の被検者11が描いた樹木画12が、各コメント構成文に該当するか否かが、機械的に判別される。この際、コメント構成文リスト162に示すように、判別式132との距離(ここでいう「距離」とは、該当度を定量的に示す指標であり、例えば、特性変量数に応じた次元の座標空間において、樹木画12の特性変量が示す点と、判別式132が描く直線、曲線、平面或いは曲面との距離や、方向も加味したマハラノビス距離が挙げられる)も算出する。この距離の逆数を算出することで、単に、今回の被検者11が描いた樹木画12が各コメント構成文に該当するか否かを判別するのみならず、どの程度該当するか(言い換えれば、当該コメント構成文に係る今回の被検者11の該当度)までも求まる。これにより、コメント構成文リスト162には、予め登録される「コメント番号(言い換えれば、コメント構成文の識別番号)」、「コメント構成文」、及び「被検者への印象」に加えて、新たに「今回の被検者の該当度」が登録される。ここで、「被検者への印象」の欄には、当該コメント構成文が被検者にどのような印象を与えるかを予め規定した値が登録されており、例えば、被検者に対してネガティブな印象を与える場合には「−1」、ポジティブな印象を与える場合には「+1」、いずれでもないニュートラルな場合には「0」が登録されている。
該当度判定部152は、次いで、コメント構成文リスト162における「今回の被検者の該当度」に基づいて、該当度が所定閾値以上のものを選択する(ステップS152)。ここでの所定閾値は、コメント構成文の個数を適切に絞り込めるような該当度の最小値として、予め経験的ないし統計的に算出した閾値である。つまり、この閾値で絞られたコメント構成文が、被検者にとって適切な長さのコメント文を与える。
並替部153は、次いで、選択されたコメント構成文を、「被検者への印象」の降順にソートする(ステップS153)。つまり、選択されたコメント構成文を、ポジティブ「+1」、ニュートラル「0」、ネガティブ「−1」の順に並べ替える。これにより、被検者11に対して、先ずポジティブなコメントを提示し、心を開いてもらってから、本来忠告すべき、ネガティブなコメントを提示することが可能となる。コメント構成文リスト163は、上記の選択・並べ替えの結果である。なお、選択されたコメント構成文全てを一斉にソートするのみならず、予め規定されたコメント構成文の種類(例えば、「心のエネルギーの大きさと強さ」、「自我の高揚と萎縮」、「外向と内向」、「過去への固着と未来への期待」などの種類)に応じて予めグルーピングし、各グループ内で個別にソートしてもよい。これにより、コメント構成文の種類毎に対比された、より分かりやすいコメント文が作成可能となる。
接続部154は、上記のように選択され、並び替えられた複数のコメント構成文を、接続詞で接続する(ステップS154)。具体的には、「被検者への印象」が同じグループ内では、各コメント構成文を順接や等位で接続し、「被検者への印象」が異なるグループ間(具体的には、ポジティブ「+1」とネガティブ「−1」間、或いはニュートラル「0」とネガティブ「−1」間)では、逆接で接続する。例えば、コメント文18に示すように、今回の被検者11へのコメント(言い換えれば、描画時心理状態)として、まず「精神的なエネルギーは高いと評価されます。」と、ポジティブなコメント構成文を提示しておき、その後に「衝動的な行動を起こす可能性があります。」と、ネガティブなコメント構成文を提示し、それらを「ただし」という逆接で接続する。これにより、出力部170から出力される最終的なコメント文が、自然な流れの文章になり、被検者11に受け入れられやすい。
以上のようにして、心理検査装置10は、今回の被検者11が描いた樹木画12に該当するコメント構成文を機械的に抽出し、これらを、ポジティブなものからネガティブなものへと順に提示するので、被検者に受け入れられやすい温かみのあるコメント文を比較的迅速かつ再現性高く提供可能となる。
参考までに、図4(a)は、被検者によって描かれる樹木画の第一例であり、図4(b)は、該樹木画に関し実施例に係る心理検査装置によって作成されるコメント文の第一例である。図5(a)は、被検者によって描かれる樹木画の第二例であり、図5(b)は、該樹木画に関し実施例に係る心理検査装置によって作成されるコメント文の第二例である。
なお、本発明と上述の実施例との対応については以下の通りである。即ち:
「心理検査装置10」は本発明の「心理検査装置」の一例であり、
「画像入力部120」は本発明の「入力手段」の一例であり、
「画像解析部121」は本発明の「画像解析手段」の一例であり、
「コメント構成文DB141」は本発明の「格納手段」の一例であり、
「該当度入力部130」は本発明の「該当度入力手段」の一例であり、
「コメント文作成部150」は本発明の「コメント文作成手段」の一例であり、
「判別部151」は本発明の「判別手段」の一例であり、
「該当度判定部152」は本発明の「該当度判定手段」の一例であり、
「並替部153」は本発明の「並替手段」の一例であり、
「接続部154」は本発明の「接続手段」の一例である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う心理検査装置、心理検査方法、及びコンピュータ・プログラムも又、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
実施例に係る心理検査装置の全体を模式的に示すブロック図である。 あるコメント構成文に係る判別式作成工程を模式的に示すブロック図である。 実施例に係るコメント文作成工程を模式的に示すブロック図である。 (a)被検者によって描かれる樹木画と、(b)該樹木画に関し実施例に係る心理検査装置によって作成されるコメント文の第一例である。 (a)被検者によって描かれる樹木画と、(b)該樹木画に関し実施例に係る心理検査装置によって作成されるコメント文の第二例である。
11…被検者,
12…今回の樹木画,
12i…過去の樹木画,
13…検査者,
10…心理検査装置,
120…画像入力部,
121…画像解析部,
130…該当度入力部,
131…判別式作成部,
1311…判別表,
1312…判別グラフ,
132…判別式,
140…樹木画DB,
141…コメント構成文DB,
162…コメント構成文リスト(当該コメント構成文に係る今回の被検者の該当度),
163…コメント構成文リスト(並べ替え結果),
150…コメント文作成部,
151…判別部,
152…該当度判定部,
153…並替部,
154…接続部,
170…出力部,
18…コメント文,
12a…樹木画,
18a…コメント文,
12b…樹木画,
18b…コメント文

Claims (6)

  1. 被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査装置であって、
    被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する入力手段と、
    前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析手段と、
    被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納手段と、
    今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力手段と、
    前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成手段と、
    今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成手段と
    を備えることを特徴とする心理検査装置。
  2. 前記コメント文作成手段は、
    今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量と、各コメント構成文について作成される前記判別式とに基づいて判別分析を行い、当該画像が各コメント構成文にどの程度該当するかを示す該当度を算出する判別手段と、
    各コメント構成文について算出される当該画像の該当度が所定閾値を上回るか否かを夫々判定する該当度判定手段とを備え、
    前記該当度が所定閾値を上回ると判定される複数のコメント構成文に基づいて、前記コメント文を作成することを特徴とする請求項1に記載の心理検査装置。
  3. 前記格納手段は、前記複数のコメント構成文に加えて、各コメント構成文が被検者に与える印象度を格納し、
    前記コメント文作成手段は、
    前記該当度が所定閾値を上回ると判定される複数のコメント構成文を、前記印象度の高いものから低いものへと順に並べ替える並替手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の心理検査装置。
  4. 前記コメント文作成手段は、
    前記並び替えられた複数のコメント構成文のうち、
    前記印象度が比較的高いグループのコメント構成文同士を等位接続し、
    前記印象度が比較的低いグループのコメント構成文同士を等位接続し、
    両グループ間を逆接することによって、前記コメント文を作成する接続手段
    を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の心理検査装置。
  5. 被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査方法であって、
    被検者の画像を画像データに変換し、入力する入力工程と、
    前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析工程と、
    被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納工程と、
    今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力工程と、
    前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成工程と、
    今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成工程と
    を備えることを特徴とする心理検査方法。
  6. コンピュータを、被検者が描く画像を参照して当該被検者の心理状態を把握する投影法型の心理検査に用いられる心理検査装置として作動させるコンピュータ・プログラムであって、
    被検者の画像を画像データに変換し、当該心理検査装置へ入力する入力モジュールと、
    前記入力される画像データを解析し、所定の特性変量を算出する画像解析モジュールと、
    被検者に対するコメント文を構成するコメント構成文を複数格納する格納モジュールと、
    今回以前の検査で描かれた画像が前記複数のコメント構成文の各々に該当するか否かを入力する該当度入力モジュールと、
    前記複数のコメント構成文の各々について、前記算出される特性変量を説明変量とし、前記入力される該当度を目的変量として、判別式を作成する判別式作成モジュールと、
    今回の被検者が描く画像を解析して得られる前記特性変量、及び前記格納されるコメント構成文の各々に係る判別式に基づいて選ばれる複数のコメント構成文から成るコメント文を作成するコメント文作成モジュールと
    を備えることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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