JP2011077984A - 映像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二眼式3D再生時に、左目用映像信号と右目用映像信号の画面垂直方向のずれを補正することで、自然な立体視を可能とする。
【解決手段】立体映像ストリームが入力され、その立体映像ストリームを左目用の映像信号および右目用の映像信号にデコードして出力するビデオデコーダ401と、その左目用の映像信号およびその右目用の映像信号が入力され、少なくともその左目用の映像信号およびその右目用の映像信号のいずれかを、少なくとも垂直方向に移動可能な第1の補正部402と、を備える。そして、第1の補正部402において、左目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量と、右目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量とを、それぞれ異なる移動量とすることが可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、二眼式の3D映像処理装置に関する。
古くから、左右の目に対して視差を持つ映像を提示する事で立体視効果が得られる事が知られている。(以下、二眼式3D方式と呼ぶ)。二眼式3D方式の一例として、例えば、特許文献1に記載の技術があり、従来からこの原理を応用した3D映像再生装置が実用化されている。3D再生表示装置では、ディスプレイ面に対して映像がどれくらい飛び出すか、あるいは引っ込むか、という立体視の度合いを正しく制御する事が重要である。(以下、奥行方向の立体視の度合いを「立体深度」或いは「深度」と呼ぶ。ディスプレイ面から視聴位置に近づく方向を「手前方向」、視聴位置から遠ざかる方向を「奥方向」と呼ぶ)
特開平07−336729号公報
二眼式3Dの映像再生装置においては、水平方向に異なる視差を持つ映像を左右両目に正しく提示する必要がある。ここで自然な立体視効果を得るためには、左目用の映像信号と右目用の映像信号は、垂直方向の位置関係が正しく一致している必要がある。これらは、撮影時の2つのカメラ(左目用と右目用)の位置精度等に依存しており、左目用の映像信号と右目用の映像信号との誤差が大きい場合は自然な立体視効果が得られないという課題がある。
本発明は、二眼式3D映像を再生或いは生成する際に、左目用と右目用の映像に垂直方向の位置補正を可能とする映像処理装置を提供するものである。
本発明の映像処理装置は、立体映像ストリームが入力され、その立体映像ストリームを左目用の映像信号および右目用の映像信号にデコードして出力するビデオデコーダと、その左目用の映像信号およびその右目用の映像信号が入力され、その左目用の映像信号およびその右目用の映像信号のうちの一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動可能な第1の補正部と、を備える。そして、第1の補正部において、左目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量と、右目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量とを、それぞれ異なる移動量とすることが可能である。
上記手段により、左目用の映像信号と右目用の映像信号に、垂直方向のずれがある場合でも、その垂直方向のずれを補正し、より自然な立体視効果を得る事ができる。
実施の形態1及び2における3D再生表示システムの全体構成図 実施の形態1及び2における3D表示装置の構成図 実施の形態1及び2における3D再生装置の構成図 実施の形態1における3D再生装置の第2のAV信号処理部の構成図 実施の形態1における左目用及び右目用の映像表示画像の位置関係を示す模式図 実施の形態1において、補正する手順を示すフローチャート 実施の形態2における3D再生装置の第2のAV信号処理部の構成図 実施の形態2における左目用及び右目用の映像表示画像の位置関係を示す模式図
(実施の形態1)
実施の形態1について、図1、2、3、4、5、6を用いて説明する。図1は、本実施の形態における3D再生表示システムの全体構成図である。図1において、表示装置11は3D映像を表示するディスプレイなどの表示装置である。再生装置12は、記憶媒体やネットワ−クなどから映像素材を読み出して3D映像として再生する再生装置である。立体メガネ13は、表示装置11が表示する3D映像を右目用と左目用に分離する液晶シャッタを備えた偏光メガネである。
図2は、本実施の形態1における表示装置11の構成図である。図2において、第1の入出力部101は、図1の再生装置12の出力を受ける。第1の入出力部101は、例えば、HDMI信号入力部などである。第1のAV処理部102は、第1の入出力部101の出力を受けて映像及び音声信号を処理して表示部103の駆動信号を生成する。表示部103は、第1のAV処理部102の出力を受けて3D映像を表示する。第1のリモコン信号受信部104は、ユーザーが操作するリモコンの信号を受け付ける。送信部105は、第1のAV処理部102の出力に応じて、図1の立体メガネ13に対して、左目用或いは右目用右のどちらの映像を表示するかを切り替える同期信号を送信する。この同期信号は、一般的には、赤外線信号などを使って送信される。
図3は、実施の形態1における再生装置12の構成を示す。図3において、ディスク200は、3D映像素材を記録する光ディスクやHDDなどの記録媒体である。ディスク200には、例えば、ビデオ映像、グラフィックス映像、字幕映像などの映像データ及び音声データが、圧縮されたストリーム信号として記録されている。ディスクドライブ部201は、ディスク200から記録されたストリーム信号を読み出す。第2のAV処理部202は、ディスクドライブ部201から得られた複数の映像ストリーム信号(ビデオ、グラフィックス、字幕など)を合成して、左目用及び右目用が多重化された映像信号を出力する。第2の入出力部203は、第2のAV処理部202から受けた映像信号を図1の表示装置11に出力する。第2の入出力部203は、例えば、HDMI信号出力部などである。
第2のリモコン信号受信部205は、ユーザーが操作するリモコンの信号を受信する。CPU204は、第2のリモコン信号受信部205から受けたユーザー操作指令を受けて、第2のAV処理部202を制御する。
このように構成された全体システムにおいて、図1の再生装置12では、ユーザーの操作に応じて、記録媒体やネットワーク等から3Dビデオストリームを読み出して再生し、左目用の映像信号と右目用の映像信号を多重化して表示装置11に転送する。表示装置11では、入力した左目用と右目用の映像をディスプレイ上で時分割表示し、この時、分割の切替タイミングを、赤外線による同期信号により立体メガネ13に伝える。立体メガネ13は、表示装置11から受けた同期信号に応じて液晶シャッタの透過率を切替え、左目側或いは右目側の何れかの光を交互に透過させる事により、左目用の映像信号は左目だけに、右目用の映像信号は右目だけに提示する。このようにして3D立体視を実現するものである。
図4は、図3の第2のAV処理部202の構成を示す。図4において、ビデオデコーダ401は、図3のディスクドライブ部201から読み出したビデオストリームをデコードして、左目用の映像信号(L)と右目用の映像信号(R)を出力する。第1の補正部402は、図3のCPU204が出力する制御信号に応じて、ビデオデコーダ401が出力する左目用の映像信号(L)と右目用の映像信号(R)について、画面の垂直方向の相対的なオフセット補正を行う。ここで、オフセット補正とは、左目用の映像の表示位置と右目用の映像の表示位置がディスプレイ画面上で一致するように、互いの相対的な表示位置関係を補正することを指す。多重化部403は、第1の補正部402が出力する左目用の映像信号と右目用の映像信号を多重化して、図3の第2の入出力部203に出力する。
以上のように構成された実施の形態1の動作を、以下に図5及び図6を用いて説明する。
図5は、実施の形態1において、左目用の映像表示画面及び右目用の映像表示画面の位置関係を示す模式図である。ここで、左目用の映像表示画面とは、左目用の映像信号が表示装置11に表示された場合の、表示画面を指す。右目用の映像表示画面とは、右目用の映像信号が表示装置11に表示された場合の、表示画面を指す。
図5において、灰色の点線は左目用の映像信号に基づき表示装置11に表示される左目用の映像表示画面を示す。実線は右目用の映像信号が左目用の映像信号と比較して垂直方向にずれがない場合に、表示装置11に表示される右目用の映像表示画面を示す。黒い点線は右目用の映像信号が左目用の映像信号と比較して垂直方向にずれがある場合に、表示装置11に表示される右目用の映像表示画面を示す。
図5(A)は、左目用の映像表示画面と右目用の映像表示画面が、画面垂直方向の相対位置がずれておらず、正しく合っている場合を示す。図5(B)は、図5(A)と同じ映像画面で、右目用の映像表示画面が画面垂直の上方向にずれた場合を示す。これは、例えば、3D映像の撮影時に左目用のカメラレンズと右目用のカメラレンズの位置が垂直方向にずれた時などに発生する。
図5(A)では、画面垂直方向の位置関係は左目用の映像表示画面と右目用の映像表示画面で一致しているため、ずれのない立体視効果が得られる。図5(A)では、背景の山は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)がほぼ一致しているので、立体深度はディスプレイ面付近と認識される。また、前景の人物は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)が水平方向にずれており、立体深度はディスプレイの手前方向にあると認識される。
一方、図5(B)では、右目用の映像表示画面(黒の点線)が画面垂直の上方向にずれている。背景の山は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(黒の点線)で、水平方向は一致しているが垂直方向にずれている。前掲の人物は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(黒の点線)で、水平方向及び垂直方向の双方にずれがある。
人が現実世界で立体視する場合、このように左右の目に入る映像が垂直方向にずれることはないため、図5(B)の状態では正しい立体視が得られず、場合によっては3D酔いと呼ばれる体調不良を発生する場合がある。
実施の形態1では、このような3D映像が存在した場合に、機器を操作するユーザーが、自然な立体視が得られるよう簡便に補正できる手段を提供するものである。以下に具体的に説明する。
図6は、実施の形態1において、左目用の映像表示画面と右目用の映像表示画面の相対的な垂直ずれを補正する手順を示すフローチャートである。まずS1において、3D映像を再生する。具体的には、まず図3のディスクドライブ部201から読み出した3Dビデオストリームを図4のビデオデコーダ401でデコードする。得られた左目用の映像信号(L)と右目用の映像信号(R)を、第1の補正部402を介して多重化部403で多重化し、図3の第2の入出力部203に出力する。次に図6のS2において、図3の第2のリモコン信号受信部205で、ユーザーがリモコンを操作した旨を受信したか否かを判定する。ユーザーがリモコンを操作した旨を受信した場合には、S3において、ユーザーが操作した補正方向が+方向か−方向かを判断し、図3のCPU204から図4の第1の補正部402へ制御信号を出力する。ここでユーザーの補正方向が+方向の場合は、S4において、図4の第1の補正部402は、右目用の映像表示信号(R)を画面の垂直の上方向に移動させる。ユーザーの補正方向が−方向の場合は、S5において、図4の第1の補正部402は、右目用の映像表示信号(R)を画面の垂直の下方向に移動させる。なお、ここで右目用の映像表示信号(R)を画面の垂直の上方向に移動させるとは、右目用の映像表示画面が上方向に移動するように、右目用の映像表示信号(R)を調整することである。同様に、右目用の映像表示信号(R)を画面の垂直の下方向に移動させるとは、右目用の映像表示画面が下方向に移動するように、右目用の映像表示信号(R)を調整することである。
ユーザーは、最も自然な立体視が得られるまで、S2からS5までのステップを繰り返し実行する。結果として、左目用の表示画面と右目用の映像表示画面の垂直方向の位置が補正される。上記動作により、左目用の表示画面の移動量と左目用の表示画面の移動量とをそれぞれ異なる移動量とすることが可能である。これにより、図5(B)の状態が(A)の状態となり、自然な立体視を得る事ができる。
つまり、実施の形態1の再生装置12は、立体映像ストリームが入力され、その立体映像ストリームを左目用の映像信号および右目用の映像信号にデコードして出力するビデオデコーダ401と、その左目用の映像信号およびその右目用の映像信号が入力され、その左目用の映像信号およびその右目用の映像信号のうちの一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動可能な第1の補正部402と、を備える。そして、第1の補正部402において、左目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量と、右目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量とを、それぞれ異なる移動量とすることが可能である。
これにより、左目用の映像信号と右目用の映像信号に、垂直方向のずれがある場合でも、その垂直方向のずれを補正し、自然な立体視効果を得る事ができる。
また、実施の形態1の再生装置12は、ユーザーの指示を受け付ける第2のリモコン信号受信部205と、第1の補正部402から出力される左目用の映像信号および前記右目用の映像信号を多重化して立体映像信号として出力する多重化部403と、前記立体映像信号を出力する第2の入出力部203を備え、第2のリモコン信号受信部205が、第2の入出力部203から出力される立体映像信号の調整の指示を受け付けた場合には、第1の補正部402は、その指示に応じて、その左目用の映像信号もしくはその右目用の映像信号を垂直方向に移動する。
これにより、ユーザーの指示に応じて、左目用の映像信号と右目用の映像信号に、垂直方向のずれがある場合でも、その垂直方向のずれを補正し、自然な立体視効果を得る事ができる。
なお、第1の補正部402で右目用の映像信号を垂直方向に移動して補正するとしたが、左目用映像信号を移動しても良い。また、左目用と右目用の映像信号の双方を各々逆方向に移動しても良い。
また、実施の形態1における+方向への移動する指示は、第1の値から第2の値に調整する指示の一例である。また、−方向への移動する指示は、第2の値から第1の値に調整する指示の一例である。
つまり、実施の形態1の再生装置12は、第2のリモコン信号受信部205が、立体映像信号の調整に関して、第1の値から第2の値に調整する指示を受け付けた場合には、第1の補正部402は、右目用の映像信号を上方向への移動、及び、左目用の映像信号を下方向への移動のうちの一方もしくは両方を実行し、第1の補正部402が、立体映像信号の調整に関して、第2の値から第1の値に調整する指示を受け付けた場合には、第1の補正部402は、右目用の映像信号を下方向への移動、及び、左目用の映像信号を上方向への移動のうちの一方もしくは両方を実行する。
これにより、ユーザーは左目用の映像信号と右目用の映像信号に、垂直方向のずれがある場合であっても、そのユーザーの指示により垂直方向のずれを補正する場合の補正量を調整することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、図1、2、3、4、7、8を用いて説明する。図1、2、3、4は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。図7は、図3の第2のAV処理部202の構成を示す。図7において、ビデオデコーダ401は、図3のディスクドライブ部201から読み出したビデオストリームをデコードして、左目用の映像信号(L)と右目用の映像信号(R)を出力する。相関検出部704は、ビデオデコーダ401が出力する左目用の映像信号(L)と右目用の映像信号(R)を入力し、これら2つの映像信号の垂直方向の相関を算出する。ここで、検出された相関は第2の補正部702を制御する為の値の一例である。第2の補正部702は、相関検出部704の出力信号に応じて、ビデオデコーダ401が出力する左目用の映像信号(L)と右目用の映像信号(R)の画面垂直方向の相対的なオフセットを補正する。多重化部403は、第2の補正部702が出力する左目用の映像信号と右目用の映像信号を多重化して、図3の第2の入出力部203に出力する。
以上のように構成された実施の形態2の動作を、以下に図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態2における左目用の映像表示画面と右目用の映像表示画面の画面上の位置関係を示す模式図である。図8において、左目用の映像信号に基づき表示装置11に表示される左目用の映像表示画面を示す。実線は右目用の映像信号が左目用の映像信号と比較して垂直方向にずれがない場合に、表示装置11に表示される右目用の映像表示画面を示す。黒い点線は右目用の映像信号が左目用の映像信号と比較して垂直方向にずれがある場合に、表示装置11に表示される右目用の映像表示画面を示す。
図8中の矢印は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(黒い点線)が、どの向きにずれているかを示すベクトル情報であり、図7の相関検出部704内部で検出される。このようなベクトル情報は、画素或いは所定サイズの画素ブロック単位で、画面内の近傍において輝度や色信号の値が最も近い領域を検索する事で、検出できる。相関検出部704は、このベクトル情報に基づいて、左目用の映像信号と右目用の映像信号の垂直方向の相関を検出する。
図8(A)は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)との画面垂直方向の相対位置が正しく合っている場合を示す。図8(B)は、図8(A)と同じ映像表示画面で、右目用の映像表示画面(黒い点線)が画面垂直の上方向にずれた場合を示す。これは、例えば、3D映像の撮影時に左目用のカメラレンズと右目用のカメラレンズの位置が垂直方向にずれた時などに発生する。
図8(A)では、画面垂直方向の位置関係は左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)で一致しているため、正しい立体視効果が得られる。背景の山は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)がほぼ一致しているので、立体深度はディスプレイ面付近と認識される。ここでは、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)のずれを示すベクトル情報はほとんど発生しない。
前景の人物は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)が水平方向にずれており、立体深度はディスプレイの手前方向にあると認識される。ここで、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(実線)のずれを示すベクトル情報は、主に水平方向に発生する。即ち、画面全体の上記ベクトル情報は、垂直方向の成分が少なく、水平方向の成分が支配的となる。これは、左目用の映像信号と右目用の映像信号が垂直方向のずれが小さい事を示す。これに基づき、図7の相関検出部704で、左目用の映像信号と右目用映像信号の垂直方向の相関が大きいと検出する。この場合、図7の第2の補正部702でのオフセット補正は行われない。
図8(B)では、右目用の映像表示画面(黒い実線)が画面垂直の上方向にずれているため、正しい立体視が得られない。背景の山は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(黒い点線)で、水平方向は一致しているが垂直方向にずれがある。ここで、左目用の映像表示画面(灰色の実線)と右目用の映像表示画面(黒い点線)のずれを示すベクトル情報は、主に垂直方向に発生する。前掲の人物は、左目用の映像表示画面(灰色の点線)と右目用の映像表示画面(黒い点線)で、水平方向及び垂直方向の双方にずれがある。ここで、上記ベクトル情報は、主に斜め方向に発生する。即ち、画面全体の上記ベクトル情報は、水平方向と共に、垂直方向の成分も多く発生する。これは、左目用の映像信号と右目用の映像信号が垂直方向のずれが大きい事を示す。これに基づき、図7の相関検出部704で、左目用の映像信号と右目用の映像信号の垂直方向の相関が小さいと検出する。この場合、図7の第2の補正部702で、右目用の映像信号を画面の垂直の下方向に移動させ、左目用の映像表示画面と右目用の映像表示画面の垂直方向のずれを低減させる。
つまり、実施の形態2の再生装置12は、左目用の映像信号および前記右目用の映像信号に基づき、第2の補正部702を制御する為の値を算出する相関検出部704と、を備え、第2の補正部702は、その値に基づき、左目用の映像信号および右目用の映像信号の一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動する。
これにより、相関検出部704が検出する相関が最も大きくなるように第2の補正部702でオフセット補正を行うので、図8(B)の状態を図8(A)の状態に補正することができる。したがって、左目用の映像信号と右目用の映像信号に、垂直方向のずれがある場合でも、自動的にその垂直方向のずれを補正し、自然な立体視効果を得る事ができる。
なお、実施の形態2において、第2の補正部702で右目用の映像信号を垂直方向に移動して補正するとしたが、左目用映像信号を移動しても良い。また、左目用と右目用の映像信号の双方を各々逆方向に移動しても良い。
また、相関検出部704は左目用の映像信号と右目用の映像信号の相関を算出するのではなく、その左目用の映像信号による左目用の映像表示画面と、その右目用の映像信号による右目用の映像表示画面との画素のずれ量を算出しても良い。
つまり、実施の形態2の再生装置12は、相関検出部704は、左目用の映像信号と右目用の映像信号の垂直方向のずれ量を検出し、第2の補正部702は、その検出結果に基づき、左目用の映像信号および右目用の映像信号のうちの一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動する。
左目用の映像信号と右目用の映像信号に、垂直方向のずれがある場合でも、自動的にその垂直方向のずれを補正し、自然な立体視効果を得る事ができる。
(他の実施の形態)
また実施の形態2において、左目用の映像信号と右目用の映像信号の垂直方向のずれを検出する方法として、画面内の近傍において輝度や色信号の値が最も近いものを検索するベクトル検出の手法を用いた。しかし、演算量を減らすために、画素や画素ブロックを間引いて検出したり、映像の輪郭成分のみを用いて検出するなどの方法を用いても良い。また垂直方向のずれを検出するには、ベクトル検出以外に様々な方法を用いても良い。例えば、左目用の映像信号の垂直方向の隣接画素差分と、右目用の映像信号の垂直方向の隣接画素差分を検出し、これらを比較してする事によっても、左目用と右目用の映像の垂直方向のずれを検出する事ができるため、このような手法を用いても良い。また、左目用の垂直映像信号と右目用に垂直映像信号の間で、数学的な相関関数を求める方法を用いても良い。つまり、本発明においては、左目用の映像信号と右目用の映像信号の垂直方向のずれの検出方法については限定されるものではなく、結果として左目用の映像信号と右目用の映像信号の垂直方向のずれを検出できていれば、本発明に含まれる。
また実施の形態2では、相関検出部704で垂直方向のずれを検出して第2の補正部702で補正するという処理を繰り返し、左目用と右目用の映像の垂直方向のずれが最小になるよう追い込むとしたが、ずれ量に応じた補正値を演算或いは選択して一回の処理で完了するようにしても良い。
またこの補正は、3D再生中に常時行っても良いし、所定の時間毎に間欠的に行っても良い。さらに3D再生の開始時などに限定して行っても良い。
また実施の形態1及び2は、一般的な3D映像の再生装置としたが、3D映像素材を作成する工程(光ディスクなどのパッケージメディアのオーサリング工程、放送やネットワーク配信のためのコンテンツ作成工程など)で行っても良い。
また、実施の形態1及び2では、立体映像を再生可能な再生装置とした。しかし、本発明の映像処理装置は、例えば、撮像装置に備えられてもよい。具体的には、左目用カメラと右目用カメラとを備えた撮像装置であって、その撮像した映像を記録する前に、本発明による映像処理装置により、左目用映像信号と右目用映像信号の垂直方向の誤差を補正しても良い。また、本発明の映像処理装置は、例えば、表示装置に備えられても良い。つまり、左目用映像信号と右目用映像信号を再生可能であり、もしくは、生成可能な装置であれば良く、その形態は限定されない。
また実施の形態1及び2は、左目用の映像信号と右目用の映像信号との垂直方向のずれを補正するとしたが、同様の考え方で回転方向のずれを検出し、これを補正することも可能である。
また本発明を適用する3D映像再生装置において、左目用の映像信号と右目用の映像信号は、1つのストリームに多重記録されていても良いし、別々のストリームに記録されていても良い。つまり、本発明の立体映像ストリームとは、1つのストリームであっても、複数のストリームで構成されていても良い。
また、実施の形態1及び2で、左目用の映像表示画面と右目用の映像表示画面は、ディスプレイで時分割に表示し、これに同期した液晶シャッタを用いたメガネで視聴するとしたが、このような構成に限定されるものではない。ディスプレイ表面に貼り付けた偏光フィルタなどで空間方向に分割して表示する方法など、多くの方式が提案されており、いわゆる二眼式の3D再生装置であれば、広く適用が可能である。つまり、左目と右目の視差を利用して3Dを表示させる方式のものであれば、本発明の範囲内に含まれる。
また、実施の形態1及び2では、ディスク200に3D映像が記録されている場合を例に説明した。しかし、記録する媒体としては、ディスク媒体に限定されるものでは無く、例えば、再生装置12内に備えられた記録媒体(ハードディスクやSSD(Solid State Drive)など)であっても良いし、再生装置12に対して着脱が可能である記録媒体(SDカードやUSBメモリなど)であっても良い。つまり、再生装置12で再生可能な記録媒体であれば良く、その形態は限定されるものではない。
本発明は、プレーヤなど、立体映像を再生可能な再生装置などに適用できる。
11 表示装置
12 再生装置
13 立体メガネ
101 第1の入出力部
102 第1のAV処理部
103 表示部
104 第1のリモコン信号受信部
105 送信部
200 ディスク
201 ディスクドライブ部
202 第2のAV処理部
203 第2の入出力部
204 CPU
205 第2のリモコン信号受信部
401 ビデオデコーダ
402 第1の補正部
403 多重化部
702 第2の補正部
704 相関検出部

Claims (5)

  1. 立体映像ストリームが入力され、その立体映像ストリームを左目用の映像信号および右目用の映像信号にデコードして出力するデコーダと、
    前記左目用の映像信号および前記右目用の映像信号が入力され、
    前記左目用の映像信号および前記右目用の映像信号のうちの一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動可能な補正部と、を備え、
    前記補正部において、前記左目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量と、前記右目用の映像信号が垂直方向に移動する移動量とを、それぞれ異なる移動量とすることが可能であることを特徴とする、映像処理装置。
  2. ユーザの指示を受け付ける受付部と、
    前記補正部から出力される左目用の映像信号および前記右目用の映像信号を多重化して立体映像信号として出力する多重化部と、
    前記立体映像信号を出力する出力部を備え、
    前記受付部が、
    前記出力部から出力される立体映像信号の調整の指示を受け付けた場合には、
    前記補正部は、その指示に応じて、前記左目用の映像信号もしくは前記右目用の映像信号を垂直方向に移動する、請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記受付部が、前記立体映像信号の調整に関して、第1の値から第2の値に調整する指示を受け付けた場合には、
    前記補正部は、前記右目用の映像信号を上方向への移動、及び、前記左目用の映像信号を下方向への移動のうちの一方もしくは両方を実行し、
    前記受付部が、前記立体映像信号の調整に関して、前記第2の値から前記第1の値に調整する指示を受け付けた場合には、
    前記補正部は、前記右目用の映像信号を下方向への移動、及び、前記左目用の映像信号を上方向に移動のうちの一方もしくは両方を実行する、請求項2に記載の映像処理装置。
  4. 前記左目用の映像信号および前記右目用の映像信号に基づき、前記補正部を制御する為の値を算出する補正量算出部と、を備え、
    前記補正部は、その値に基づき、前記左目用の映像信号および前記右目用の映像信号の一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動する、請求項1に記載の映像処理装置。
  5. 前記補正量算出部は、前記左目用の映像信号と前記右目用の映像信号の垂直方向のズレ量を検出し、
    前記補正部は、その検出結果に基づき、前記左目用の映像信号および前記右目用の映像信号のうちの一方または両方を、少なくとも垂直方向に移動する、請求項4に記載の映像処理装置。
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