JP2011072886A - 物品検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる物品検査装置を提供すること。
【解決手段】物品Wの品種を特徴づける物性値である代表特性情報を物品Wの品種毎に複数記憶する代表特性記憶手段30と、信号処理手段8が信号処理した物性値から物品Wの品種を特徴づける物性値である特性値を算出する特性算出手段10と、運転制御手段50により検査手段60の運転が開始されたとき、特性算出手段10が算出した特性値と、代表特性記憶手段30から読み出された代表特性情報とを比較して比較結果を出力する特性比較手段35とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品の品質検査を行う物品検査装置に関するものである。
一般に、食品や薬品等の物品を製造するラインに設けられて、物品の重量、形状、異物の混入といった物品の品質を検査する物品検査装置は、検査対象とする物品の特性に応じて各種の検査パラメータ(検査条件)を調整および設定し、検査結果の信頼性を向上できるようになっている。物品検査装置としては、磁界の変化により物品中の金属の有無を検査する金属検出装置、物品の重量を検査する重量検査装置、X線により物品中の異物の有無を検査するX線検査装置があり、これらの物品検査装置は、物品の品種ごとに検査パラメータを記憶することができるようになっている。
例えば、検査空間に磁界を発生し、物品の通過による磁界の変動を検出して物品中の金属の有無を検査する金属検出装置では、磁界の周波数、強さ、検波位相等の検査パラメータを物品の品種ごとに設定および記憶できるようになっている。
また、物品をコンベアによって搬送しながら荷重を検出して物品の重量が基準範囲内であるかを検査する重量検査装置では、物品の寸法、計量タイミング、基準範囲等の検査パラメータを物品の品種ごとに設定および記憶できるようになっている。
また、物品にX線を照射し、その透過量を検出して得た透過画像を用いて物品中の異物の混入、形状の適否、数量の適否、厚さ(体積、質量)を検査するX線検査装置では、照射するX線の波長(エネルギー)、強さ、画像処理の種類および条件等の検査パラメータを物品の品種ごとに設定および記憶できるようになっている。
何れの物品検査装置も、各品種に応じた複数の検査パラメータを、これらを区別可能なように物品の名前や番号を付して予め記憶しておき、検査する物品の品種に応じた最適な検査パラメータを読み出して検査を開始することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−297119号公報
しかしながら、従来の技術では、物品の検査を開始するにあたって物品の品種に応じた検査パラメータを読み出すときに、間違った検査パラメータを読み出してしまい、所望の検査を実施できていないことがあった。すなわち、ある物品について検査パラメータを設定および記憶するときにその設定に名前または番号を付けておき、この名前または番号を参照することでオペレータが正しい検査パラメータを読み出せるようになっているが、番号の誤認、名前の類似や重複等により、誤った検査パラメータが読み出されてしまう恐れがあった。
誤った検査パラメータを読み出して検査を開始してしまった場合、良品である物品を不良品として誤判定する場合と、不良品である物品を良品として誤判定する場合とがあり、良品である物品を不良品として誤判定した場合は、不良品と判定された物品が大量に発生するために誤判定に気が付くことができるが、不良品である物品を良品として誤判定した場合は、誤判定に気づくことができないまま検査が継続され、不良品を市場に出荷してしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる物品検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る物品検査装置は、物品の物性値を検出する検査手段と、前記検査手段が検出した物性値を信号処理する信号処理手段と、前記信号処理手段が信号処理した物性値に基づいて前記物品の良否を判定する判定手段と、前記検査手段による物性値の検出条件、前記信号処理手段による信号処理条件、および前記判定手段による判定条件を含む検査条件を、前記物品の品種毎に複数記憶する検査条件記憶手段と、前記検査条件記憶手段が記憶する検査条件を前記検査手段、前記信号処理手段、および前記判定手段に設定する設定手段と、前記検査手段による前記物品の検査の開始を制御する運転制御手段と、前記物品の品種を特徴づける物性値である代表特性情報を前記物品の品種毎に複数記憶する代表特性記憶手段と、前記信号処理手段が信号処理した物性値から前記物品の品種を特徴づける物性値である特性値を算出する特性算出手段と、前記運転制御手段により前記検査手段の運転が開始されたとき、前記特性算出手段が算出した特性値と、前記代表特性記憶手段から読み出された代表特性情報とを比較して比較結果を出力する特性比較手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、特性値と代表特性情報との一致を比較することより、検査している物品の品種と異なる品種の物品の検査条件を誤って設定してしまったり、設定された検査条件に対応する物品の品種と異なる品種の物品を検査してしまうことを防止することができる。
したがって、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる。
また、本発明に係る物品検査装置は、前記代表特性情報は、前記判定手段が物品の良否を判定するのに用いる物性値とは異なる物性値であることを特徴とする。
この構成により、判定手段での良否判定に用いる物性値と、特性比較手段での特性比較に用いる代表特性情報としての物性値をそれぞれ個別に設定できるようになる。
したがって、良否判定と特性比較とをそれぞれ精度よく行えるように調整可能となる。
また、本発明に係る物品検査装置は、前記特性比較手段が前記特性値と前記代表特性値とを比較するときの閾値は、前記判定手段が前記物品の良否を判定するときの閾値とは異なることを特徴とする。
この構成により、物品の良否を判定するときの閾値に影響されずに、特性値と代表特性値とを比較することができる。
また、本発明に係る物品検査装置は、前記信号処理手段が前記特性算出手段に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件は、前記信号処理手段が前記判定手段に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件と異なることを特徴とする。
この構成により、信号処理手段が判定手段に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件に影響されずに、適切な信号処理条件を設定することにより、物品の品種を特徴づける特性値をより精度よく算出することができる。
また、本発明に係る物品検査装置は、前記特性比較手段が出力した比較結果が、前記特性値と前記代表特性情報とが不一致であるとき、前記代表特性記憶手段に記憶されている複数の前記代表特性情報のうち前記特性値と一致する代表特性情報に対応する物品の品種を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
この構成により、誤った検査パラメータを読み出して検査を行いそうになった場合であっても、正しい検査パラメータの品種を知ることができるので、正しい検査パラメータに再設定することができる。
また、本発明に係る物品検査装置は、前記代表特性記憶手段に前記代表特性情報を記憶させる操作を行う操作部を備えたことを特徴とする。
この構成により、検査をする物品の品種が増加または変化した場合であっても、新たな品種の物品の代表特性情報を記憶して利用することできる。
本発明は、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる物品検査装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る物品検査装置の検査手段の具体例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る物品検査装置の動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示す上面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る物品検査装置の検査手段が出力するリサージュ波形を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る物品検査装置の検査手段が出力する濃度ヒストグラムを示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る物品検査装置の構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る物品検査装置の品質検査および品種確認の例をそれぞれ示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る物品検査装置の検査手段の出力データの時系列変化を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る物品検査装置の品種確認結果の表示例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず構成について説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、物品検査装置1は、物品の品質を検査する検査部5と、検査部5に対して検査条件の設定、運転開始または停止の制御等を行う制御部25と、検査結果等の種々の情報の表示および物品検査装置1への設置入力操作を行う表示操作部55とを備えている。
検査部5は、物品Wの物性値を検出する検査手段60と、検査手段60が検出した物性値を信号処理する信号処理手段8と、信号処理手段8が信号処理した物性値に基づいて物品Wの良否を判定する判定手段20と、を有している。
また、検査部5は、信号処理手段8が信号処理した物性値から物品Wの品種を特徴づける物性値である特性値を算出する特性算出手段10を有している。
制御部25は、検査条件記憶手段40と、設定手段45と、代表特性記憶手段30と、運転制御手段50と、特性比較手段35と、を有している。
検査条件記憶手段40は、検査手段60による物性値の検出条件、信号処理手段8による信号処理条件、および判定手段20による判定条件を含む検査条件(パラメータ)を、物品Wの品種毎に複数記憶するようになっている。
設定手段45は、検査条件記憶手段40が記憶する検査条件を検査手段60、信号処理手段8、および判定手段20に設定するようになっている。
代表特性記憶手段30は、物品Wの品種を特徴づける物性値である代表特性情報を物品Wの品種毎に複数記憶するようになっている。運転制御手段50は、検査手段60による物品Wの検査の開始を制御するようになっている。
特性比較手段35は、運転制御手段50により検査手段60の運転が開始されたとき、特性算出手段10が算出した特性値と、代表特性記憶手段30から読み出された代表特性情報とを比較して比較結果を出力するようになっている。特性比較手段35が出力する比較結果は、特性値と代表特性値とが一致するか否かの情報を含んでいる。
また、特性比較手段35は、特性値と代表特性値とが一致しなかったときに、特性値に一致する代表特性値を代表特性記憶手段30に記憶された他の複数の代表特性値の中から検索し、特性値に一致した代表特性値に対応する物品Wの品種を、比較結果とともに出力するようになっている。
表示操作部55は、判定手段20からの判定結果が入力されると、"OK"、"NG"等の文字により物品Wの良否を表示するようになっている。
また、表示操作部55は、特性比較手段35からの比較結果が入力されると、"品種一致"、"品種不一致"等の文字により比較結果を表示するとともに、比較結果が"品種不一致"である場合は、特性値に一致した代表特性値に対応する物品Wの品種を、例えば、"推定品種(品種名)"等の態様で表示するようになっている。
また、表示操作部55は、図示しないキー、ボタン等を備えており、代表特性記憶手段30に代表特性情報を記憶させる操作、設定手段45に設定指示をする操作を利用者が行うようになっている。
検査手段60としては、図2(a)に示すように、送信コイル61と、受信コイル63と、物品Wを搬送するコンベア62とを有し、交番磁界中を通過する物品Wによる磁界の変化を検出して、受信コイル63が検出した検査信号を出力する金属検出装置の構成を備えたもの、または、図2(b)に示すように、X線源64と、X線センサ66と、物品Wを搬送するコンベア65とを有し、X線源64が発生して物品Wを透過するX線をX線センサ66により検出して、X線センサ66が検出した検査信号を出力するX線検査装置の構成を備えたもの、または、図2(c)に示すように、物品Wを搬送するとコンベア67と、秤68とを有し、秤68により物品Wの重量を検出して検査信号を出力する重量検査装置としての構成を備えたものを採用することができる。
こここで、検査条件記憶手段40に記憶される検査条件のうち、検査手段60による物性値の検出条件は、図2(a)に示すように、検査手段60が金属検出装置の構成を有しているときは、磁界周波数、送信ゲイン、検波位相、受信ゲイン等である。
また、検査手段60による物性値の検出条件は、図2(b)に示すように、検査手段60がX線検査装置の構成を有しているときは、管電流、管電圧、X線センサゲイン等である。
また、検査手段60による物性値の検出条件は、図2(c)に示すように、検査手段60が重量検査装置の構成を有しているときは、計量タイミング等である。
代表特性記憶手段30に記憶される代表特性情報とは、検査手段60が物品Wに対して磁界の検出、透過X線の検出、計量等の検査を行って出力することが可能な物性値のうち、物品Wの品種を特徴づける物性値である。
代表特性情報は、判定手段20が物品Wの良否を判定するのに用いる物性値とは異なる物性値であってもよい。すなわち、検査手段60が金属検出装置として構成されている場合、受信コイル63が検出した検査信号のリサージュ波形のうち、金属の検出の判定に用いない成分であって物品Wの品種を特徴づけるものを代表特性情報として用いることができる。
通常、物品に混入している異物の有無を検査する物品検査装置にあっては、異物を検出しやすくするために、異物の信号を強調するように信号処理条件を設定するようになっていて、このときの信号処理条件は必ずしも物品の品種を特徴づける物性値を算出するのに適切であるとは限らない。したがって、物品を検出するための信号処理条件と、物品の品種を特徴づけるための信号処理条件とを異ならせることにより、異物検出および品種特定をそれぞれ確実に行えるようになる。
次に、物品検査装置1の動作を説明する。
図3に示すように、信号処理手段8は、検査手段60が検出した物性値を信号処理する(ステップS1)。次いで、特性算出手段10は、信号処理手段8が信号処理した物性値から特性値を算出する(ステップS2)。
次いで、運転制御手段50により検査手段60の運転が開始されると、特性比較手段35は、特性算出手段10が算出した特性値と、代表特性記憶手段30から読み出された代表特性情報とを比較し(ステップS3)、比較結果を出力する(ステップS4)。
次いで、特性比較手段35は、特性値に一致した代表特性値に対応する物品Wの品種を選択および出力し、表示操作部55に表示させる(ステップS5)。
以上のように、本実施の形態に係る物品検査装置1は、物品Wの品種を特徴づける物性値である代表特性情報を物品Wの品種毎に複数記憶する代表特性記憶手段30と、信号処理手段8が信号処理した物性値から物品Wの品種を特徴づける物性値である特性値を算出する特性算出手段10と、運転制御手段50により検査手段60の運転が開始されたとき、特性算出手段10が算出した特性値と、代表特性記憶手段30から読み出された代表特性情報とを比較して比較結果を出力する特性比較手段35と、を備えている。
このため、特性値と代表特性情報との一致を比較することより、検査している物品Wの品種と異なる品種の物品Wの検査条件を誤って設定してしまったり、設定された検査条件に対応する物品Wの品種と異なる品種の物品Wを検査してしまうことを防止することができる。
したがって、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態に係る物品検査装置1においては、代表特性情報は、判定手段20が物品Wの良否を判定するのに用いる物性値とは異なる物性値である。
このため、判定手段20での良否判定に用いる物性値と、特性比較手段35での特性比較に用いる代表特性情報としての物性値をそれぞれ個別に設定できるようになる。
したがって、良否判定と特性比較とをそれぞれ精度よく行えるように調整可能となる。
また、本実施の形態に係る物品検査装置1においては、特性比較手段35が特性値と代表特性値とを比較するときの閾値は、判定手段20が物品Wの良否を判定するときの閾値とは異なっている。
このため、物品Wの良否を判定するときの閾値に影響されずに、特性値と代表特性値とを比較することができる。
また、本実施の形態に係る物品検査装置1においては、信号処理手段8が特性算出手段10に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件は、信号処理手段8が判定手段20に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件と異なっている。
このため、信号処理手段8が判定手段20に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件に影響されずに、適切な信号処理条件を設定することにより、物品の品種を特徴づける特性値をより精度よく算出することができる。
また、本実施の形態に係る物品検査装置1は、特性比較手段35が出力した比較結果が、特性値と代表特性情報とが不一致であるとき、代表特性記憶手段30に記憶されている複数の代表特性情報のうち特性値と一致する代表特性情報に対応する物品Wの品種を表示する表示操作部55を備えている。
このため、誤った検査パラメータを読み出して検査を行いそうになった場合であっても、正しい検査パラメータの品種を知ることができるので、正しい検査パラメータに再設定することができる。
また、本実施の形態に係る物品検査装置1は、代表特性記憶手段30に代表特性情報を記憶させる操作を行う表示操作部55を備えている。
このため、検査をする物品Wの品種が増加または変化した場合であっても、新たな品種の物品Wの代表特性情報を記憶して利用することができる。
(第2の実施の形態)
以下、第1の実施の形態の物品検査装置1を金属検出装置として構成した場合の具体例について説明する。本実施の形態では、物品Wの代表特性情報および特性値の具体例について説明する。
図4、図5に示すように、金属検出装置210は、物品Wが内部を通過する環状の検出ヘッド217が形成された筐体211と、筐体211の検出ヘッド217内に物品Wを矢印212aで示す方向に搬送するコンベア212と、物品Wの通過を検知する投受光器213と、筐体211の表面に設けられ利用者によって操作される操作部214と、筐体211の表面に設けられ各種情報を表示する表示部215とを備えている。ここで、物品Wは、長さ(搬送方向の長さ)L、幅(搬送方向に直交する方向の長さ)W、高さ(コンベア212表面から離れる方向の長さ)Hの略直方体形状を有し、内部には、例えば被検査物としての食品等を収納している。また、物品Wをコンベア212で搬送して検出ヘッド217の内部を通過させる際には、搬送方向と物品Wの長辺の方向(延在方向)が一致するように物品Wをコンベア212上に載置するのが一般的であり、本実施形態においても、このような姿勢で物品Wを検査することを通常の検査(通常流し)として扱っている。
コンベア212は、複数のローラおよび複数のローラに架け渡された無端状ベルトとから構成されており、物品Wを矢印212aで示す方向に移動するようになっている。
投受光器213は、コンベア212の幅方向の端部にそれぞれ配置された投光器213aおよび受光器213bを備えており、検出ヘッド217に対してコンベア212の搬送方向上流側に配置され、物品Wの通過を光学的に検知するようになっている。具体的には、投受光器213は、投光器213aから投光された光が物品Wにより遮られて受光器213bが受光できないときに、投受光器213の設置位置を物品Wが通過していることを検知して通過信号を出力するようになっている。
図6に示すように、金属検出装置210は、所定周波数の送信信号を発生させる交流発生器221と、交流発生器221が発生した送信信号を増幅する増幅器222と、増幅器222が増幅した送信信号の周波数に対応する交番磁界を発生させる送信コイル223とを備えている。
また、金属検出装置210は、送信コイル223と同軸上に配置された一対の受信コイル224a、224bと、受信コイル224a、224bの誘起電圧の差である受信信号を出力する同調回路225とを備えている。これら送信コイル223と受信コイル224a、224bは検出ヘッド217内に配置されており、検出ヘッド217は検出手段を構成している。金属検出装置210の検出ヘッド217は、送信コイル223と受信コイル224a、224bとが同軸上に配置された同軸型配置の構成を有している。同軸型配置の検出ヘッド217においては、コンベア212の搬送路を囲むように送信コイル223を配置し、送信コイル223と同軸状になるようにコンベア212の搬送方向上流側と下流側に受信コイル224a、224bをそれぞれ配置している。
また、金属検出装置210は、同調回路225が出力した受信信号を増幅する増幅器226と、交流発生器221が発生した送信信号を同期検波のために位相調整して交流信号を生成する位相制御部227とを備えている。
また、金属検出装置210は、位相制御部227が生成した交流信号の位相を90°移相する移相器228と、位相制御部227が位相調整した交流信号に基づいて増幅器226によって増幅された受信信号から、同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器229とを備えている。
また、金属検出装置210は、移相器228が移相した交流信号に基づいて、増幅器226が増幅した受信信号から、同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器230と、同期検波器230によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタ(以下「BPF」という。)232と、BPF232によって出力される信号を増幅する増幅器234とを備えている。
また、金属検出装置210は、同期検波器229によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するBPF231と、BPF231によって出力される信号を増幅する増幅器233とを備えている。
また、金属検出装置210は、増幅器233、234によって増幅された信号をそれぞれアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器235と、A/D変換器235によってデジタル信号に変換された信号に基づいて物品W中の金属の有無を検出するコンピュータ236と、コンピュータ236によって使用される各種情報を記憶する記憶装置237とを筐体211の内部に備えている。
コンピュータ236は、金属検出装置210の各種動作を制御するものであり、プログラムが記録された図示しないROM(Read Only Memory)、ROMに記録されたプログラムに基づいて動作する図示しないCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域である図示しないRAM(Random Access Memory)等を含んで構成されている。
コンピュータ236には、操作部214が接続されており、利用者によって入力操作される操作部214からの情報が入力されるようになっている。操作部214からは、例えば、各種動作の指示、コンベア212の搬送速度の設定値、金属検出のためのしきい値、物品Wの長さL、幅W、高さHおよび姿勢等の情報が、物品Wの品種や管理番号に対応付けて利用者により予め入力されるとともに呼び出される。操作部214から入力された物品Wの姿勢に関わる各種数値や、検出ヘッド217により検出された磁界変化等の情報は、記憶装置237に記憶されるようになっている。
また、コンピュータ236には、表示部215が接続されている。表示部215には、コンピュータ236から出力される各種情報が表示されるようになっている。表示部215は、物品Wの良否判定結果や、検出ヘッド217が検出した磁界変化等を表示するようになっている。
また、コンピュータ236には、投受光器213が接続されている。コンピュータ236は、物品Wの通過信号を投受光器213から受け取ってから、金属の検出信号を受信コイル224a、224bから受け取るまでの時間を図示しない内部タイマーにより計測するようになっている。
ここで、磁性金属は、磁束密度の大きさに比例して多くの磁束を引き寄せるので、交番磁界中では、磁界の振幅(磁束密度)が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。また、非磁性金属は、磁束密度の変化量の大きさに比例してその変化を打ち消す方向の渦電流を多く流し、磁束をジュール熱として消費するので、交番磁界中では、磁束密度の変化量が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。したがって、コンピュータ236は、A/D変換器235によってデジタル信号に変換された信号に基づいて、金属を検出することができる。
記憶装置237によって記憶される情報には、物品Wの寸法、検出ヘッド217が検出した磁界変化、コンベア212の搬送速度や検出ヘッド217の出力、ゲイン等の設定値が含まれる。
また、記憶装置237によって記憶される情報には、物品Wが送信コイル223と受信コイル224a、224bとの間を通過することによって生じる送信コイル223と受信コイル224a、224bとの間の磁界の変化に応じてコンピュータ236によって生成されるべき信号のレベル(以下「基準レベル」という。)が含まれている。ここで、記憶装置237は、材質、大きさ、形状(球状や棒状等)の少なくとも1つが異なる複数種類の品種の物品W毎に基準レベルを記憶している。
通常、物品に混入している異物を検出する物品検査装置にあっては、物品の特性や状態のばらつきを考慮して異物の有無を正しく判定できるように閾値を設定するようになっていて、このときの閾値は必ずしも物品の特性を比較するのに適切であるとは限らない。すなわち、異物の有無とは別に、特性値として標準的な代表特性と食い違いがあるかを判定するための閾値を設定することによって、異物の有無と物品の特性比較とをともに精度よく行えるようにできる。
図7に示すように、物品Wを搬送して検査するとき、物品Wに金属が混入していない場合でも、受信コイル224a、224bは、物品Wの通過に基づくリサージュ波形を発生している。そこで、このリサージュ波形の金属の混入の判定に用いられない成分を含む全てを特性値および代表特性情報として使用して、物品Wの品種の判定、または設定された検査条件が検査中の物品Wの品種と一致しているか否かを判定することができる。例えば、図6のリサージュ波形では、Y軸の値を特性値および代表特性情報として使用し、品種の判定用の閾値としてのリミット1、リミット2に対してY軸の値がどうであるかを判定することにより、特性値と代表特性情報を比較することができる。
以上のように、物品検査装置が金属検出装置210として構成されている場合も、特性値と代表特性情報との一致を比較することで、検査している物品Wの品種と異なる品種の物品Wの検査条件を誤って設定してしまったり、設定された検査条件に対応する物品Wの品種と異なる品種の物品Wを検査してしまうことを防止することができる。
したがって、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる。
(第3の実施の形態)
以下、第1の実施の形態の物品検査装置1をX線検査装置として構成した場合の具体例について説明する。本実施の形態では、物品Wの代表特性情報および特性値の具体例について説明する。
図8に示すように、X線検査装置301は、搬送部302と検出部303とを筐体304の内部に備え、表示器305を筐体304の前面上部に備えている。
搬送部302は、物品Wを所定間隔をおいて順次搬送するものである。この搬送部302は、例えば筐体304に対して水平に配置されたベルトコンベアにより構成されている。搬送部302は、駆動モータ306の駆動により予め設定された搬送速度で搬入口307から搬入された物品Wを搬出口308側(図中X方向)に向けて搬送面としてのベルト面302a上を搬送させるようになっている。
検出部303は、順次搬送される物品Wに対し、搬送路321の途中の検査空間322においてX線を照射するとともに物品Wを透過するX線を検出するものであり、搬送路321途中の検査空間322の上方に所定高さ離隔して配置されたX線発生器309と、搬送部302内にX線発生器309と対向して配置されたX線検出器310を備えている。
X線発生源としてのX線発生器309は、金属製の箱体311の内部に設けられた円筒状のX線管312を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管312の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。X線管312は、その長手方向が物品Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管312により生成されたX線は、下方のX線検出器310に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射されるようになっている。
また、発生するX線の強度がX線管312の陽極と陰極との間に流す電流(管電流)に比例して変化するとともに、発生するX線の波長がX線管312の陽極と陰極との間に印加する電圧(管電圧)に応じて短くなり透過力が強くなるため、検出対象とする異物および物品Wの種類や搬送速度に応じて、X線管312の管電流または管電圧が調整されるようになっている。
X線検出器310は、搬送される物品Wの搬送方向(X方向)の平面上で搬送方向と直交するY方向に複数の検出素子が一直線上に配置されたものであり、ライン状に整列して配設された複数の検出素子としてのフォトダイオードと、フォトダイオード上に設けられたシンチレータとからなるラインセンサとを含んで構成される。また、X線検出器310は、図9に示すように、A/D変換部341を備えており、A/D変換部341は、フォトダイオードからの輝度値データをデジタルデータに変換して濃度データとして出力するようになっている。X線検出器310は、物品Wの搬送方向(X方向)の平面上で直交する方向(Y方向)に直線状に延在するラインセンサによって物品Wを透過するX線を検出して、この検出結果による濃度データを各フォトダイオード毎に順次出力するようになっており、物品Wの搬送に伴って順次出力を繰り返すようになっていて、物品Wの全範囲に対して濃度データが得られるようになっている。
図9に示すように、X線検査装置301は、X線検出器310からの濃度データが入力されるとともに物品W中の異物の有無を判定する制御部340を備えている。
制御部340は、濃度データを複数記憶する記憶部342と、記憶部342から読み出した1つまたは複数の濃度データに合成や異物を抽出するための各種フィルタ(Roberts、Prewitt、Sobelなどの微分フィルタやラブラシアンなどの特徴抽出フィルタ)等の画像処理を施す画像処理部343と、画像処理された濃度データに対して物品Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定する判定部344と、判定結果を表示する表示器305とを備えている。
また、制御部340は、設定部345を備えており、この設定部345は、X線発生器309のX線出力の設定等を行うようになっている。
X線検出器310は、物品Wが図10(a)に示す形状のおにぎりであったとき、図10(b)に示す態様の濃度ヒストグラムを出力し、物品Wが図10(c)に示す形状のパンであったとき、図10(d)に示す態様の濃度ヒストグラムを出力する。
このため、濃度ヒストグラムを特性値および代表特性情報として使用して、物品Wの品種の判定、または設定された検査条件が検査中の物品Wの品種と一致しているか否かを判定することができる。図10(b)、図10(d)の濃度ヒストグラムは、物品Wの幅、厚さ、形状等の物性値を含んでおり、この濃度ヒストグラムを特性値および代表特性情報として使用し、特性値と代表特性情報を比較することができる。
以上のように、物品検査装置がX線検査装置301として構成されている場合も、特性値と代表特性情報との一致を比較することで、検査している物品Wの品種と異なる品種の物品Wの検査条件を誤って設定してしまったり、設定された検査条件に対応する物品Wの品種と異なる品種の物品Wを検査してしまうことを防止することができる。
したがって、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる。
(第4の実施の形態)
以下、第1の実施の形態の物品検査装置1を重量検査装置として構成した場合の具体例について説明する。本実施の形態では、物品Wの代表特性情報および特性値の具体例について説明する。
図11に示すように、重量検査装置420は、前段ライン401から搬出される物品Wを長さLのコンベア421の一端側で受けて他端側へ一定速度Vで搬送しながら、その物品Wのコンベア421への荷重に対応する信号を荷重センサ422から出力する。
なお、コンベア421の一端側には、コンベア411に対する物品Wの搬入の開始を光学的に検知する搬入センサ423が設けられている。
荷重センサ422の出力信号はフィルタ部424に入力される。フィルタ部424は、荷重センサ422の出力信号から、コンベア421の駆動用モータ(図示せず)の振動成分や荷重に対する荷重センサ422の過渡振動による交流成分を除去あるいは抑圧して、物品Wの荷重による低周波成分を抽出するためのものであり、通過帯域が異なる第1のLPF425、第2のLPF426によって構成されている。
ここで、第1のLPF425の通過帯域は、物品Wがコンベア421に搬入を開始してから、コンベア421上に完全に乗り移ってさらにコンベア421上を所定距離L1だけ搬送するまでに必要な第1の基準時間T1が経過したときに、第1のLPF425が出力する信号に対応する質量が、その物品Wの真の質量に対して所定の誤差±e1内に入るように予め設定されている。
また、第2のLPF426の通過帯域は、第1のLPF425の通過帯域より広く設定され、物品Wがコンベア421に搬入を開始してから、コンベア421上に完全に乗り移ってさらにコンベア421上を前記距離L1より短い距離L2だけ搬送するまでに必要な第2の基準時間T2が経過したときに、第2のLPF425が出力する信号の電圧に対応する質量が、その物品Wの真の質量に対して前記誤差±e1より絶対値が大きい誤差±e2内に入るように予め設定されている。この第2のLPF426は、第1のLPF425より広い通過帯域を有しているので、物品Wのコンベア421への乗り移り時の荷重変化に対して、第1のLPF425より高速に追従するが、通過帯域が広い分だけ高域成分の誤差が多く含まれている。
搬入間隔判定手段430は、搬入センサ423によってコンベア421に対する物品Wの搬入の開始が検出される毎に計時を行い、コンベア421に対する物品Wの搬入間隔が、第1の基準時間T1および第2の基準時間T2より長いか否かを判定する。
質量検出手段431は、搬入センサ423によってコンベア421に対する物品W(i)の搬入の開始が検知されてから第2の基準時間T2が経過したときにフィルタ部424の第2のLPF426から出力されている信号Db(T2)を一時記憶し、また、この物品W(i)の搬入の開始が検知されてから第1の基準時間T1が経過したときにフィルタ部424の第1のLPF425から出力されている信号Da(T1)を一時記憶する。
そして、その次の物品W(i+1)が物品W(i)の搬入開始タイミングから第1の基準時間T1より遅れてコンベア421に搬入されたことを搬入間隔判定手段430の判定結果が示している場合には、一時記憶した信号Da(T1)、Db(T2)のうち、信号Da(T1)に基づいてその物品W(i)の質量g(i)を求める。
また、次の物品W(i+1)が物品W(i)の搬入開始タイミングから第2の基準時間T2が過ぎて第1の基準時間T1が経過する前にコンベア421に搬入されたことを搬入間隔判定手段430の判定結果が示している場合には、一時記憶した信号Da(T1)、Db(T2)のうち、信号Db(T2)に基づいてその物品W(i)の質量g(i)を求める。
許容範囲記憶手段432には、物品Wの良否判定を行うために必要な第1の許容範囲A1および第2の許容範囲A2が予め記憶されている。ここで第1の許容範囲A1は、基準上限値a1、基準下限値a2に、前記誤差±e1を見込んだ上限値a1−e1と下限値a2+e1の範囲に設定される。また、第2の許容範囲A2は、基準上限値a1、基準下限値a2に、前記誤差±e2を見込んだ上限値a1−e2と下限値a2+e2の範囲であり、第1の許容範囲A1より狭く設定されている。
質量判定手段433は、搬入間隔判定手段430の判定結果に応じて許容範囲記憶手段432に記憶されている第1、第2の許容範囲A1、A2の一方を選択し、質量検出手段431によって検出された物品Wの質量がその選択した許容範囲内に入るか否かを判定し、その判定結果に対応する信号を出力する。
即ち、搬入間隔判定手段430によって、物品W(i)が搬入を開始してから第1の基準時間T1が経過した後に次の物品W(i+1)が搬入を開始したと判定された場合には第1の許容範囲A1を選択し、質量検出手段431によって検出された物品W(i)の質量g(i)が第1の許容範囲A1に入るか否かを判定し、質量g(i)が第1の許容範囲A1に入るときには物品W(i)が良品であることを示す良品信号OK1を出力し、第1の許容範囲A1に入らないときには物品W(i)が不良品であることを示す不良信号NG1を出力する。
また、搬入間隔判定手段430によって物品W(i)が搬入を開始してから第2の基準時間T2が過ぎて、第1の基準時間T1が経過する前に次の物品W(i+1)が搬入を開始したと判定された場合には、第2の許容範囲A2を選択して、質量検出手段431によって検出された物品W(i)の質量g(i)が第2の許容範囲A2に入るか否かを判定し、質量g(i)が第2の許容範囲A2に入るときには物品W(i)が良品であることを示す良品信号OK2を出力し、第2の許容範囲A2に入らないときには物品W(i)が不良品であることを示す不良信号NG2を出力する。
また、搬入間隔判定手段430によって、物品W(i)が搬入を開始してから第2の基準時間T2が経過する前に次の物品W(i+1)が搬入を開始したと判定された場合には、質量検出手段431によって検出された質量に関わらず物品W(i)、W(i+1)が計量失敗品であることを示す不良信号NG3を2回連続して出力する。
この質量判定手段433の判定結果を示す各信号は、後段ライン402に出力され、不良品がライン上から排除され、良品が包装されて出荷される。
なお、質量判定手段433は、良否の区別だけでなく、搬入間隔判定手段430の判定結果が識別できるように、良品信号OK1、OK2、不良信号NG1、NG2、NG3を全て異なるコードで出力して、後段ライン402側で良否の区別だけでなく、搬入間隔判定手段430の判定結果に応じた処理ができるようにしている。
通常、物品の重量を検査する物品検査装置にあっては、物品の荷重を正確に検出するために、物品の荷重を表す安定点の信号レベルを算出できるように信号処理条件を設定するようになっていて、このときの信号処理条件は必ずしも物品の品種を特徴づける物性値を算出するのに適切であるとは限らない。したがって、荷重を検出する信号処理条件と、物品の品種を特徴づけるための信号処理条件とを異ならせることにより、異物検出および品種特定をそれぞれ確実に行えるようになる。
ここで、図12(a)に示すように、質量検出手段431によって検出された物品Wの質量は、質量判定手段433によって、基準値に対して定められた上限値と下限値との大小関係により検査されるが、図12(b)に示すように、図12(a)とは異なる上限値および下限値によって、設定された検査パラメータに対応する正しい品種の物品Wを検査しているか否かを判定することができる。すなわち、物品Wの質量を特性値および代表特性情報として使用し、特性値と代表特性情報を比較することができる。
また、図13に示すように、荷重センサ422から出力信号は、物品Wの搬送方向の長さに応じて異なった形状、すなわち時系列変化となる。図13において、出力信号Rと出力信号Xとでは、それぞれに対応する物品Wの搬送方向の長さ異なっている。また、出力信号Rと出力信号Xとを良好に識別するために、フィルタ部424の特性をハイパス側に変更して高周波成分を通過させるようにすることで、荷重センサ422からの出力信号の細かな時系列変化を抽出し、この抽出された出力信号を特性値および代表特性情報として使用し、特性値と代表特性情報を比較することができる。
なお、特性値と代表特性情報を比較結果が一致しており品種チェックの結果が正常であった場合は、検査パラメータが設定された物品Wの品種および管理番号とともに、図14(a)のような態様で表示し、品種チェックの結果が異常であった場合は、物品Wの品種および管理番号とともに"正しい製品ではありません。製品をチェックしてください"等の文字を表示することにより、検査対象の物品Wの品種の確認を促すことができる。
以上のように、物品検査装置が重量検査装置420として構成されている場合も、特性値と代表特性情報との一致を比較することで、検査している物品Wの品種と異なる品種の物品Wの検査条件を誤って設定してしまったり、設定された検査条件に対応する物品Wの品種と異なる品種の物品Wを検査してしまうことを防止することができる。
したがって、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができる。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る物品検査装置は、誤った検査パラメータを読み出して検査を行ってしまうことを防止して、検査の信頼性を向上することができるという効果を有し、物品の品質検査を行う物品検査装置として有用である。
1 物品検査装置
5 検査部
8 信号処理手段
10 特性算出手段
20 判定手段
25 制御部
30 代表特性記憶手段
35 特性比較手段
40 検査条件記憶手段
45 設定手段
50 運転制御手段
55 表示操作部(表示手段、操作部)
60 検査手段
W 物品

Claims (6)

  1. 物品(W)の物性値を検出する検査手段(60)と、
    前記検査手段が検出した物性値を信号処理する信号処理手段(8)と、
    前記信号処理手段が信号処理した物性値に基づいて前記物品の良否を判定する判定手段(20)と、
    前記検査手段による物性値の検出条件、前記信号処理手段による信号処理条件、および前記判定手段による判定条件を含む検査条件を、前記物品の品種毎に複数記憶する検査条件記憶手段(40)と、
    前記検査条件記憶手段が記憶する検査条件を前記検査手段、前記信号処理手段、および前記判定手段に設定する設定手段(45)と、
    前記検査手段による前記物品の検査の開始を制御する運転制御手段(50)と、
    前記物品の品種を特徴づける物性値である代表特性情報を前記物品の品種毎に複数記憶する代表特性記憶手段(30)と、
    前記信号処理手段が信号処理した物性値から前記物品の品種を特徴づける物性値である特性値を算出する特性算出手段(10)と、
    前記運転制御手段により前記検査手段の運転が開始されたとき、前記特性算出手段が算出した特性値と、前記代表特性記憶手段から読み出された代表特性情報とを比較して比較結果を出力する特性比較手段(35)と、を備えたことを特徴とする物品検査装置。
  2. 前記代表特性情報は、前記判定手段が物品の良否を判定するのに用いる物性値とは異なる物性値であることを特徴とする請求項1に記載の物品検査装置。
  3. 前記特性比較手段が前記特性値と前記代表特性値とを比較するときの閾値は、前記判定手段が前記物品の良否を判定するときの閾値とは異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品検査装置。
  4. 前記信号処理手段が前記特性算出手段に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件は、前記信号処理手段が前記判定手段に出力する物性値を信号処理するときの信号処理条件と異なることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の物品検査装置。
  5. 前記特性比較手段が出力した比較結果が、前記特性値と前記代表特性情報とが不一致であるとき、前記代表特性記憶手段に記憶されている複数の前記代表特性情報のうち前記特性値と一致する代表特性情報に対応する物品の品種を表示する表示手段(55)を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の物品検査装置。
  6. 前記代表特性記憶手段に前記代表特性情報を記憶させる操作を行う操作部(55)を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の物品検査装置。
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