JP2011071907A - 基地局及び基地局システム - Google Patents

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Abstract

【課題】TDMAを用いた通信方式で通信を行う複数の基地局の間での送信信号の干渉を抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】基地局1では、TDMA/TDDフレームの送信フレームを構成する複数の送信スロットのうち、自装置が使用可能な送信スロットを特定することが可能な使用可能スロット特定情報130が記憶部13に記憶されている。制御部14の干渉レベル取得部140は、無線通信部11が他の基地局から受信する干渉信号の大きさを求める。制御部14の送信タイミング決定部141は、干渉レベル取得部140で取得された干渉信号の大きさと、使用可能スロット特定情報130で特定される、自装置が使用可能な送信スロットとに基づいて、無線通信部11での送信信号の送信タイミングを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、TDMA(Time Division Multiple Access)を用いた通信方式で複数の通信端末と通信を行う基地局と、当該基地局を複数備える基地局システムに関する。
従来から無線通信に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、無線通信システムの複数の基地局の間において、TDMAフレームの送信タイミングの同期をとる技術が開示されている。また非特許文献1には、次世代PHS(Personal Handyphone System)についての規格が記載されている。次世代PHSでは、各基地局は、TDMA/TDD(Time Division Duplexing)を用いた通信方式で複数の通信端末と通信を行う。次世代PHSで採用されているTDMA/TDDでは、4つのスロットで構成された送信期間と4つのスロットで構成された受信期間とが交互に現れる。また、次世代PHSでの通信方式では、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)も用いられている。OFDMAでは、互いに直交する複数のサブキャリアが合成されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号が使用される。
特開平5−308333号公報
"OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireless Access System(Next Generation PHS) ARIB STANDARD"、ARIB STD-T95 Version1.1、平成20年6月6日、社団法人電波産業会
次世代PHSでは、各基地局は、他の基地局からの干渉信号の大きさを求め、TDMA/TDDフレームのうちの干渉信号の小さいスロットで、CCH(共通チャネル:Commom Channel)の制御データを送信している。基地局において干渉信号が小さいスロットとは、他の基地局が信号を送信していない可能性の高いスロットであることから、各基地局が干渉信号の小さいスロットで信号を送信することによって、基地局間の送信信号の干渉を抑制することができる。
一方で、無線通信システムでは、最大送信電力が大きくサービスエリアが広い高出力基地局と、最大送信電力が小さくサービスエリアが小さい低出力基地局とが併用されることがある。低出力基地局は、周辺の高出力基地局が送信する信号を観測することができるが、高出力基地局は、周辺の低出力基地局が送信する信号を観測できないことがある。
したがって、高出力基地局においては、周辺の低出力基地局からの干渉信号が観測できない状態で、周辺の基地局からの干渉信号が小さいスロットが特定されることがあり、当該スロットで制御データを送信すると、そのスロットにおいて実は低出力基地局も制御データを送信していることがある。このような場合には、高出力基地局の送信信号と低出力基地局の送信信号とが干渉してしまい、通信端末は基地局からの送信信号を適切に受信できないことがある。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、TDMAを用いた通信方式で通信を行う複数の基地局の間での送信信号の干渉を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る基地局は、複数の基地局が同期して通信端末と通信を行う無線通信システムの一の基地局であって、前記複数の基地局のそれぞれは、複数の単位送信期間から成るTDMA(Time Division Multiple Access)を用いた通信方式で複数の通信端末と通信を行い、前記複数の基地局は、最大送信電力に応じて複数種類の基地局に分類され、前記複数種類の基地局に対しては、前記複数の単位送信期間において、送信信号の送信に使用可能な単位送信期間が互いに重複しないように割り当てられており、前記一の基地局は、無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部を制御する制御部と、前記複数の単位送信期間のうち自装置が前記送信信号の送信に使用可能な単位送信期間を特定することが可能な特定情報を記憶する記憶部とを備え、前記制御部は、前記無線通信部が他の基地局から受信する干渉信号の大きさを求める干渉レベル取得部と、前記干渉レベル取得部で取得された前記干渉信号の大きさと、前記特定情報で特定される、自装置が使用可能な単位送信期間とに基づいて、前記無線通信部での前記送信信号の送信タイミングを決定する送信タイミング決定部とを有する。
また、本発明に係る基地局の一態様では、前記特定情報は自装置の外部から書き換え可能である。
また、本発明に係る基地局の一態様では、前記特定情報は、前記複数の基地局が接続されたネットワークから書き換え可能である。
また、本発明に係る基地局システムは、複数の基地局を備える基地局システムであって、前記複数の基地局のそれぞれは、複数の単位送信期間から成るTDMA(Time Division Multiple Access)を用いた通信方式で複数の通信端末と通信を行い、前記複数の基地局は、最大送信電力に応じて複数種類の基地局に分類され、前記複数種類の基地局に対しては、前記複数の単位送信期間において、送信信号の送信に使用可能な単位送信期間が互いに重複しないように割り当てられており、前記複数の基地局のそれぞれは、無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部を制御する制御部と、前記複数の単位送信期間のうち自装置が前記送信信号の送信に使用可能な単位送信期間を特定することが可能な特定情報を記憶する記憶部とを備え、前記制御部は、前記無線通信部が他の基地局から受信する干渉信号の大きさを求める干渉レベル取得部と、前記干渉レベル取得部で取得された前記干渉信号の大きさと、前記特定情報で特定される、自装置が使用可能な単位送信期間とに基づいて、前記無線通信部での前記送信信号の送信タイミングを決定する送信タイミング決定部とを有する。
本発明によれば、TDMAを用いた通信方式で通信を行う複数の基地局の間での送信信号の干渉を抑制できる。
本発明の実施の形態に係る基地局システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局システムにおいて、高出力基地局と低出力基地局の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るTDMA/TDDフレームを示す図である。 TDMA/TDDフレームと、CCH間欠送信フレームと、LCCHスーパーフレームとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る使用可能スロット特定情報を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る基地局が、同期先基地局のTDMA/TDDフレームに、自装置のTDMA/TDDフレームを同期させる様子を示す図である。
図1は本発明の実施の形態に係る基地局システム100の構成を示す図である。本実施の形態に係る基地局システム100は、それぞれが通信端末3と通信する複数の基地局1を備えている。複数の基地局1は、バックボーンネットワークであるネットワーク2に接続されている。各基地局1は、例えば次世代PHSでの基地局であって、OFDMAを用いた通信方式で複数の通信端末3と双方向の無線通信を行う。各基地局1は、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定される無線リソースを複数の通信端末3のそれぞれに個別に割り当てることによって、当該複数の通信端末3と同時に通信することが可能となっている。また、各基地局1は、送受信アンテナとしてアレイアンテナを有し、アダプティブアレイアンテナ方式を用いてアレイアンテナの指向性を希望波に向けることが可能である。
本実施の形態では、複数の基地局1は、最大送信電力に応じて複数種類の基地局に分類されている。例えば、複数の基地局1は、最大送信電力が大きい高出力基地局1Aと、最大送信電力が小さい低出力基地局1Bとに分類されている。つまり、本実施の形態では、各基地局1は、高出力基地局1A及び低出力基地局1Bのどちらか一方に該当する。
図2は本実施の形態に係る基地局システム100での高出力基地局1A及び低出力基地局1Bの配置例を示す図である。図2に示されるように、基地局システム100では、複数の低出力基地局1Bに対応して1つの高出力基地局1Aが配置されている。各高出力基地局1Aは、そのサービスエリア10Aが、それに対応する複数の低出力基地局1Bのすべてのサービスエリア10Bを含むように配置されている。複数の低出力基地局1Bのそれぞれは、そのサービスエリア10Bが、隣接する低出力基地局1Bのサービスエリア10Bと部分的に重なるように配置されている。また、複数の高出力基地局1Aのそれぞれは、そのサービスエリア10Aが、隣接する高出力基地局1Aのサービスエリア10Aと部分的に重なるように配置されている。
図3は各基地局1の構成を示す図である。図3に示されるように、各基地局1は、無線通信を行う無線通信部11と、ネットワーク2と通信を行うネットワーク接続部12と、各種情報を記憶する記憶部13と、無線通信部11、ネットワーク接続部12及び記憶部13を制御する制御部14とを備えている。
無線通信部11は、アレイアンテナ110で受信されるOFDM信号からデータを取得して制御部14に出力する。また、無線通信部11は、制御部14から入力される送信データを含むOFDM信号を生成し、それをアレイアンテナ110から無線送信する。
アレイアンテナ110は複数のアンテナ素子110aで構成されている。無線通信部11は、複数のアンテナ素子110aでそれぞれ受信される複数のOFDM信号のそれぞれに対して増幅処理及びダウンコンバートを行って、当該複数のOFDM信号のそれぞれをベースバンド信号に変換する。無線通信部11は、生成した複数のベースバンド信号のそれぞれに対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を行って、当該複数のベースバンド信号のそれぞれについて、それに含まれる複数のサブキャリアをそれぞれ変調する複数の複素シンボル(以後、「復調シンボル列」と呼ぶ)を取得する。無線通信部11は、取得した複数の復調シンボル列のそれぞれについて、当該復調シンボル列を構成する複数の複素シンボルのそれぞれに対して受信用ウェイトを乗算する。そして、無線通信部11は、複数の復調シンボル列に含まれる、同一のサブキャリアについての受信用ウェイト乗算後の複数の複素シンボルを加算する。これにより、アレイアンテナ110の指向性が1つのサブキャリアに向けられるようになり、当該1つのサブキャリアについての希望シンボルを取得することができる。つまり、複数の復調シンボル列に含まれる、同一のサブキャリアについての受信用ウェイト乗算後の複数の複素シンボルを足し合わせて得られる新たな複素シンボルでは、干渉成分が除去されており、当該新たな複素シンボルが希望シンボルとして取得される。無線通信部11は、OFDM信号を構成する複数のサブキャリアのそれぞれについて希望シンボルを取得する。そして、無線通信部11は、OFDM信号を構成する複数のサブキャリアについての希望シンボルをビットデータに変換し、それを受信データとして制御部14に入力する。
また、無線通信部11は、制御部14から入力される送信データに対応する複数の複素シンボル(以後、「変調シンボル列」と呼ぶ)を生成する。無線通信部11は、変調シンボル列をアンテナ素子110aの数だけ準備する。そして、無線通信部11は、複数の変調シンボル列のそれぞれについて、当該変調シンボル列を構成する複数の複素シンボルに対して送信用ウェイトを乗算する。無線通信部11は、送信用ウェイト乗算後の複数の変調シンボル列のそれぞれについて、当該変調シンボル列を構成する複数の複素シンボルに対してIFFT(Inverse FFT)処理を行って、当該複数の複素シンボルで変調された複数のサブキャリアが合成された送信ベースバンド信号を生成する。そして、無線通信部11は、生成した複数の送信ベースバンド信号を、アップコンバート及び増幅処理を行って、複数のアンテナ素子110aにそれぞれ入力する。これにより、各アンテナ素子110aからは、搬送帯域のOFDM信号が無線信号となって送信される。
ネットワーク接続部12は、例えば、光ファイバ等でネットワーク2に接続されている。ネットワーク接続部12は、制御部14から入力されるデータをネットワーク2に送信するとともに、ネットワーク2から入力されるデータを制御部14に出力する。
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などで構成されており、後述する使用可能スロット特定情報130等を記憶する。
制御部14は、例えばCPUなどで構成されている。制御部14のCPUが、記憶部13に記憶されている動作プログラムを実行することによって、制御部14には、干渉レベル取得部140及び送信タイミング決定部141などの各種機能ブロックが実現される。干渉レベル取得部140及び送信タイミング決定部141については後で詳細に説明する。
なお、高出力基地局1Aと低出力基地局1Bとは、無線通信部11での最大送信電力が異なるだけである。
次に基地局1が通信端末3の通信に使用するTDMA/TDDフレーム200の構成について説明する。図4はTDMA/TDDフレーム200の構成を示す図である。図4に示されるように、TDMA/TDDフレーム200は、横軸及び縦軸に時間及び周波数をそれぞれ示す時間−周波数平面上で特定される。つまり、TDMA/TDDフレーム200は、時間及び周波数の両方で特定される。1つのTDMA/TDDフレーム200は、基地局1から通信端末3へ信号を送信するための送信フレーム200sと、基地局1が通信端末3からの信号を受信するための受信フレーム200rとで構成されている。送信フレーム200s及び受信フレーム200rのそれぞれは、時間方向に第1スロットSL1〜第4スロットSL4、周波数方向に第1サブチャネルSCH1〜第iサブチャネルSCHi(i>1)を含んでいる。
TDMA/TDDフレーム200では、1つのスロットの時間幅は625μsに設定されている。したがって、送信フレーム200s及び受信フレーム200rのそれぞの時間長は2.5msとなり、1つのTDMA/TDDフレーム200の時間長は5msとなる。また、1つのサブチャネルの帯域幅は900kHzであって、1つのサブチャネルは24本のサブキャリアで構成されている。以後、送信フレーム200sに含まれる第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれを単に「送信スロット」と呼び、送信フレーム200sに含まれる第1スロットSL1〜第4スロットSL4をそれぞれ第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4と呼ぶことがある。
1つのスロットと1つのサブチャネルとで、1つのPRU(Physical Resourse Unit)210が構成されている。基地局1と通信端末3との通信はこのPRU210単位で行われる。例えば、基地局1では、通信端末3に対する無線リソースの割り当てはPRU210単位で行われ、通信端末3に送信データを送信する際に使用する変調方式はPRU210ごとに決定される。送信フレーム200s及び受信フレーム200rのそれぞれには、時間方向に沿って4つのPRU210が並び、TDMA/TDDフレーム200全体では、時間方向に沿って8つのPRU210が並んでいる。またTDMA/TDDフレーム200では、周波数方向には、サブチャネルの数と同数のi個のPRU210が並んでいる。
次世代PHSでは、機能チャネルとして、CCHとICH(個別チャネル:Individual Channel)とが規定されている。CCHの種類としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCH(Paging Channel)、SCCH(Signaling Control Channel)及びTCCH(Timing Correct Channel)が規定されている。CCHにおいて、基地局1が制御データの送信に使用するチャネルは、BCCH、PCH及びSCCHである。次世代PHSでは、各TDMA/TDDフレーム200において、第1サブチャネルSCH1だけがCCHに割り当てられ、第2サブチャネルSCH2〜第iサブチャネルSCHiがICHに割り当てられる。したがって、複数の基地局1の間では、同一のサブチャネルが使用されて、CCHの制御データを含む信号(以後、「CCH信号」と呼ぶ)が送信されることになる。そのため、次世代PHSにおいては、各基地局1は、他の周辺の基地局1(以後、「周辺基地局1」と呼ぶ)から送信されるCCH信号の干渉を受けないために、周辺基地局1がCCH信号を送信していない送信スロット、言い換えれば周辺基地局1がCCH信号の送信に使用していない送信スロットでCCH信号を送信する。
また、各基地局1は、n(n≧1)個のTDMA/TDDフレーム200ごとに、1つの送信スロットで1種類のCCH信号を送信する。このn個のTDMA/TDDフレーム200を「CCH間欠送信フレーム300」と呼ぶ。そして、m(≧1)個のCCH間欠送信フレーム300で1つのLCCH(Logical CCH)スーパーフレーム400が構成される。そして、LCCHスーパーフレーム400の先頭のCCH間欠送信フレーム300では、必ずBCCHの制御データが送信される。本実施の形態では、例えば、n=20、m=12とする。
図5は、TDMA/TDDフレーム200と、CCH間欠送信フレーム300と、LCCHスーパーフレーム400との関係を示す図である。図5の「BC」はBCCHを意味し、「P1」〜「P8」はPCHを意味し、「SC」はSCCHを意味している。図5のLCCHスーパーフレーム400では、先頭のCCH間欠送信フレーム300から最後のCCH間欠送信フレーム300にかけて、BCCHの制御データ、PCHの制御データ、PCHの制御データ、SCCHの制御データ、PCHの制御データ、PCHの制御データ、SCCHの制御データ、PCHの制御データ、PCHの制御データ、SCCHの制御データ、PCHの制御データ及びPCHの制御データが順に送信される。
本実施の形態では、20個のTDMA/TDDフレーム200で1つのCCH間欠送信フレーム300が構成されていることから、1つのCCH間欠送信フレーム300には、80個の送信スロットが含まれることになる。各基地局1は、この80個の送信スロットから、他の基地局1が使用する送信スロットを除いて、使用する1つの送信スロットを決定し、決定した1つの送信スロットで1種類のCCH信号を送信する。具体的には、基地局1は、CCH間欠送信フレーム300の各送信スロットにおいて、無線通信部11が周辺基地局1から受信する、CCHに割り当てられている第1サブチャネルSCH1の周波数帯域での干渉信号の大きさ(以後、単に「干渉レベル」と呼ぶことがある)を求める。基地局1は、CCH間欠送信フレーム300に含まれる80個の送信スロットのうち、干渉レベルがしきい値よりも小さい送信スロットを、周辺基地局1がCCH信号を送信していないであろう送信スロット(以後、「空き送信スロット」と呼ぶ)とする。そして、基地局1は、その後のCCH間欠送信フレーム300における1つの空き送信スロットで、BCCHの制御データを含む信号などのCCH信号を送信する。これにより、本実施の形態では、最大80個の基地局1を互いに近くに配置することが可能となる。
ここで、上述のように、本実施の形態に係る基地局システム100では、高出力基地局1Aと低出力基地局1Bとが併存している。高出力基地局1Aは、最大送信電力の小さい低出力基地局1が送信する信号を観測できないことがあるため、高出力基地局1Aは、低出力基地局1Bからの干渉信号を観測できない状態で、空き送信スロットを特定することがある。この場合に、高出力基地局1Aが、空き送信スロットにCCH信号を送信すると、その空き送信スロットにおいて実は低出力基地局1BもCCH信号を送信していることがある。このような場合には、高出力基地局1Aが送信するCCH信号と、低出力基地局1Bが送信するCCH信号とが干渉し、通信端末3は低出力基地局1BのCCH信号を適切に受信できないか、あるいは、高出力基地局1A及び低出力基地局1Bの両方のCCH信号を適切に受信できないことがある。
そこで、本実施の形態に係る基地局システム100では、送信フレーム200sを構成する第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4において、高出力基地局1AがCCH信号の送信に使用することができる送信スロット(以後、「高出力使用可能スロット」と呼ぶ)と、低出力基地局1BがCCH信号の送信に使用することができる送信スロット(以後、「低出力使用可能スロット」と呼ぶ)とが、互いに重複しないように規定されている。これにより、高出力基地局1Aと低出力基地局1Bとの間で、CCH信号の送信に同じ送信スロットが使用されることを防止することができる。記憶部13が記憶する使用可能スロット特定情報130は、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のうち、自装置がCCH信号の送信に使用することができる送信スロットを特定するための情報である。
図6は使用可能スロット特定情報130の一例を示す図である。図6に示されるように、使用可能スロット特定情報130は、高出力使用可能スロットを特定することが可能な高出力用特定情報130hと、低出力使用可能スロットを特定することが可能な低出力用特定情報130lとを含んでいる。高出力用特定情報130h及び低出力用特定情報130lのそれぞれは、例えば8ビットで構成されており、下位1ビット目から下位4ビット目のデータが、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4にそれぞれ対応している。
高出力用特定情報130hの下位1ビット目から下位4ビット目のデータのそれぞれは、“1”の場合に、それに対応する送信スロットが高出力使用可能スロットであることを意味する。図6の例では、下位1ビット目、下位2ビット目、下位4ビット目のデータが、“1”を示していることから、第1送信スロットSL1、第2送信スロットSL2及び第4送信スロットSL4が、高出力基地局1AがCCH信号の送信に使用できる送信スロットとなっている。
また、低出力用特定情報130lの下位1ビット目から下位4ビット目のデータのそれぞれは、“1”の場合に、それに対応する送信スロットが低出力使用可能スロットであることを意味する。図6の例では、下位3ビット目のデータが“1”を示していることから、第3送信スロットSL3が、低出力基地局1BがCCH信号の送信に使用できる送信スロットとなっている。
次に、基地局1における、電源投入時からCCH信号を送信するまでの動作について詳細に説明する。図7は当該動作を示すフローチャートである。図7に示されるように、ステップs1において基地局1の電源が投入されると、ステップs2において、基地局1では、制御部14が自装置の種類を判定する。記憶部13には、自装置が高出力基地局1A及び低出力基地局1Bのどちらであるかを特定するための情報が記憶されており、制御部14は、当該情報を参照することによって自装置の種類を特定する。
制御部14は、自装置が高出力基地局1Aであると判定すると、ステップs3において、記憶部13内の高出力用特定情報130hを参照し、高出力使用可能スロットを特定する。一方で、制御部14は、自装置が低出力基地局1Bであると判定すると、ステップs4において、記憶部13内の低出力用特定情報130lを参照し、低出力使用可能スロットを特定する。これにより、基地局1では、自装置がCCH信号の送信に使用することが可能な送信スロットが特定される。
なお、不具合等によって、記憶部13内に、自装置が高出力基地局1A及び低出力基地局1Bのどちらであるかを特定するための情報が記憶されておらず、制御部14は、自装置の種類を判定できない場合には、自装置が高出力基地局1Aであると仮定して、ステップs3を実行する。この場合には、基地局1が実際には低出力基地局1Bであったとしても、低出力基地局1Bは、周辺の高出力基地局1Aからの干渉信号は観測できることから、高出力基地局1Aと使用可能な送信スロットが一致していたとしても、当該基地局1は、周辺の高出力基地局1AがCCH信号を送信する送信スロットを外してCCH信号を送信することができる。
ステップs3あるいはステップs4が実行されると、ステップs5において、制御部14は、無線通信部11が通信可能な周辺基地局1をサーチする。具体的に、制御部14は、少なくとも1つのCCH間欠送信フレーム300の間において、無線通信部11から出力されるデータに含まれるBSID(Base Station ID)をすべて取得するとともに、取得したBSIDのそれぞれについて、当該BSIDで特定される周辺基地局1から無線通信部11が受信した信号の受信レベル、例えば、RSSI(Receive Signal Strength Indication)を求める。これより、制御部14では、無線通信部11が通信可能な周辺基地局1のすべてについてのBSID及び受信レベルが取得される。
次にステップs6において、制御部14は、取得したBSID及び受信レベルに基づいて、自装置が同期する先の周辺基地局1(以後、「同期先基地局1」と呼ぶ)を決定する。例えば、制御部14は、取得したBSIDで特定される周辺基地局1のうち、予め定められている同期先候補の周辺基地局1であって、受信レベルが最も大きい周辺基地局1を、同期先基地局1とする。この同期先基地局1は例えばGPS時刻に同期している。
次にステップs7において、制御部14は、無線通信部11で受信される、同期先基地局1からのBCCHの制御データを含む信号(以後、「BCCH信号」と呼ぶ)に基づいて、同期先基地局1のTDMA/TDDフレーム200に、自装置のTDMA/TDDフレーム200を同期させる。BCCH信号には、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のうち、当該BCCH信号が送信される送信スロットを特定するための情報が含まれているため、制御部14は、当該情報に基づいて、同期先基地局1でのTDMA/TDDフレーム200の先頭を求めて、当該先頭に、自装置でのTDMA/TDDフレーム200の先頭を一致させる。
図8は、制御部14が、同期先基地局1のTDMA/TDDフレーム200に、自装置のTDMA/TDDフレーム200を同期させる様子を示す図である。図8では、一番上に同期先基地局1のTDMA/TDDフレーム200が示され、中央に同期先基地局1のTDMA/TDDフレーム200に同期する前の自装置のTDMA/TDDフレーム200が示され、一番下に同期先基地局1のTDMA/TDDフレーム200に同期した後の自装置のTDMA/TDDフレーム200が示されている。
次にステップs8において、制御部14の干渉レベル取得部140は、CCH間欠送信フレーム300の各送信スロットにおいて、無線通信部11が周辺基地局1から受信する、CCHに割り当てられている第1サブチャネルSCH1の周波数帯域での受信信号の受信レベル(例えばRSSI)を求める。言い換えれば、干渉レベル取得部140は、CCH間欠送信フレーム300の各送信スロットにおいて、無線通信部11が周辺基地局1から受信する、CCH信号の周波数帯域での受信信号の受信レベルを求める。この受信レベルは干渉レベルとなる。これにより、干渉レベル取得部140では、CCH間欠送信フレーム300に含まれる80個の送信スロットのそれぞれでの干渉レベルが求められる。
次にステップs9において、制御部14の送信タイミング決定部141は、干渉レベル取得部140で取得された干渉レベルと、ステップs3あるいはステップs4で特定された、自装置がCCH信号の送信に使用可能な送信スロットとに基づいて、無線通信部11でのCCH信号の送信タイミングを決定する。具体的には、まず送信タイミング決定部141は、CCH間欠送信フレーム300に含まれる80個の送信スロットにおいて、ステップs8で求めた干渉レベルがしきい値よりも小さい送信スロットを空き送信スロットとする。そして、送信タイミング決定部141は、空き送信スロットのうち、自装置がCCH信号の送信に使用することが可能な送信スロットに該当する送信スロットから、CCH信号を送信する際に実際に使用する送信スロット(以後、「使用送信スロット」と呼ぶ)を決定する。例えば、基地局1が高出力基地局1Aであって、上述の図6に示されるように、高出力使用可能スロットが第1送信スロットS1、第2送信スロットSL2及び第4送信スロットSL4の場合には、送信タイミング決定部141は、空き送信スロットのうち、第1送信スロットS1、第2送信スロットSL2及び第4送信スロットSL4に該当する送信スロットにおいて、最も干渉レベルの小さい送信スロットを使用送信スロットとする。この使用送信スロットが、各CCH間欠送信フレーム300でのCCH信号の送信タイミングとなる。
次にステップs10において、制御部14は、1つのCCH間欠送信フレーム300ごとに、ステップs9で決定された使用送信スロットで、1種類のCCH信号を無線通信部11に送信させる。これより、複数の基地局1において高出力基地局1A及び低出力基地局1Bが混在し、高出力基地局1Aが低出力基地局1Bの送信信号を観測できない場合であっても、当該複数の基地局1のそれぞれは、周辺基地局1がCCH信号を送信していない送信スロットでCCH信号を送信することが可能となる。
なお、基地局1が高出力基地局1Aである場合には、当該基地局1は、使用可能スロット特定情報130として、高出力用特定情報130hだけを記憶し、自装置の種類を判断することなく高出力用特定情報130hを参照するようにしても良い。同様に、基地局1が低出力基地局1Bである場合には、当該基地局1は、使用可能スロット特定情報130として、低出力用特定情報130lだけを記憶し、自装置の種類を判断することなく低出力用特定情報130lを参照するようにしても良い。
また、基地局1が高出力基地局1Aである場合には、当該基地局1は、使用可能スロット特定情報130として、低出力用特定情報130lだけを記憶しても良い。この場合であっても、基地局1は、自装置が使用することが可能な送信スロットを特定できる。つまり、基地局1は、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のうち、低出力用特定情報130lで特定される低出力使用可能スロット以外の送信スロットを、自装置が使用できる送信スロットとすればよい。同様に、基地局1が低出力基地局1Bである場合には、当該基地局1は、使用可能スロット特定情報130として、高出力用特定情報130hだけを記憶しても良い。この場合には、基地局1は、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のうち、高出力用特定情報130hで特定される高出力使用可能スロット以外の送信スロットを、自装置が使用できる送信スロットとすればよい。
また、上記のステップs8では、CCH間欠送信フレーム300に含まれる80個の送信スロットのそれぞれについて干渉レベルを求めていたが、当該80個の送信スロットのうち、基地局1が使用可能な送信スロットに該当する送信スロットだけの干渉レベルを求めても良い。例えば、基地局1が高出力基地局1Aであって、図6の高出力用特定情報130hを記憶している場合には、CCH間欠送信フレーム300に含まれる80個の送信スロットのうち、第1送信スロットSL1、第2送信スロットSL2及び第4送信スロットSL4に該当する送信スロットだけの干渉レベルを求めても良い。この場合には、干渉レベルを求めた送信スロットから空き送信スロットを特定し、空き送信スロットのうち干渉レベルが最も小さい送信スロットを使用送信スロットとすれば良い。
以上のように、本実施の形態では、基地局システム100の複数の基地局1を構成する、最大送信電力が異なる複数種類の基地局に対して、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4において、CCH信号の送信に使用可能な送信スロットが互いに重複しないように割り当てられている。そして、無線通信部11が周辺基地局1から受信する干渉信号の大きさと、使用可能スロット特定情報130で特定される、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のうちの自装置が使用可能な送信スロットとに基づいて、無線通信部11でのCCH信号の送信タイミングが決定されている。したがって、各基地局1は、周辺基地局1がCCH信号を送信しないタイミングで、CCH信号を送信することが可能となる。よって、複数の基地局1の間でのCCH信号の干渉を抑制できる。
なお、記憶部13において、使用可能スロット特定情報130は、制御部14のCPUが実行する動作プログラム内に記述しても良いし、当該動作プログラムとは別のパラメータとして記憶しても良い。
また、記憶部13において、使用可能スロット特定情報130は、ROMなどの不揮発性メモリに記憶しても良いし、RAMなどの揮発性メモリに記憶させても良い。使用可能スロット特定情報130をRAMに記憶させる場合には、当該RAMにバックアップ電源を接続しても良い。
また、基地局1においては、記憶部13内の使用可能スロット特定情報130を、自装置の外部から書き換え可能にすることが望ましい。例えば、基地局1にユーザの操作を受け付ける操作部を設ける。そして、ユーザが当該操作部に対して書き換えを指示する操作を行うと、その操作情報が制御部14に通知される。制御部14は通知された操作情報に従って使用可能スロット特定情報130を書き換える。また、記憶部13内の使用可能スロット特定情報130をネットワーク2から書き換え可能としても良い。具体的には、複数の基地局1を管理する、ネットワーク2に接続された中央制御装置が、ネットワーク接続部12を介して制御部14に書き換え指示を通知する。制御部14は、その書き換え指示に従って使用可能スロット特定情報130を書き換える。このようにすれば、複数の基地局1の使用可能スロット特定情報130を、中央制御部装置から一度に書き換えることもできるし、個別に書き換えることもできる。
また、上記の例では、基地局1の種類は、高出力基地局1Aと低出力基地局1Bの2種類だけであったが、基地局1の種類が、TDMA/TDDフレーム200の送信フレーム200sを構成する送信スロットの数以下であれば、基地局1の種類を3種類以上にしても良い。つまり、TDMA/TDDフレーム200の送信フレーム200sを構成する送信スロットの数をx(x≧2)とすると、複数の基地局1を、最大送信電力に応じてy(2≦y≦x)種類の基地局に分類しても良い。この場合であっても、最大送信電力に応じて分類されたy種類の基地局に対して、送信フレーム200sを構成するx個の送信スロットにおいて、使用可能な送信スロットを互いに重複しないように割り当てることによって、上記と同様にして使用送信スロットを決定できる。
また、上記の例では、複数の基地局1から送信されるCCH信号の干渉を抑制する方法について説明したが、複数の基地局1から送信される、ICH(個別チャネル)のデータを含む信号(以後、「ICH信号」と呼ぶ)の干渉も同様にして抑制することができる。以下に、複数の基地局1から送信されるICH信号の干渉を抑制する方法について説明する。以下の説明では、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のうち、自装置がICH信号の送信に使用することができる送信スロットを特定するための情報が記憶部13に記憶されており、当該情報には、上述の図6と同様に、高出力基地局1AがICH信号の送信に使用することが可能な送信スロットと、低出力基地局1BがICH信号の送信に使用することが可能な送信スロットとが互いに重複しないように規定されているものとする。
上述のように、ICHには、第2サブチャネルSCH2〜第iサブチャネルSCHiを割り当てることができる。また、各基地局1は、各TDMA/TDDフレーム200において、第1送信スロットSL1〜第4送信スロットSL4のそれぞれでICH信号を送信することができる。各基地局1は、TDMA/TDDフレーム200の送信フレーム200sを構成する(4×i)個のPRU210のうち、第2サブチャネルSH2〜第iサブチャネルSCHiを含む(4×(i−1))個のPRU210において、周辺基地局1がICH信号を送信していないであろうPRU210(以後、「空きPRU210」と呼ぶ)を用いてICH信号を送信する。以下に、空きPRU210にICH信号を送信する際の基地局1の動作について説明する。
まず、基地局1では、干渉レベル取得部140が、送信フレーム200sの各送信スロットにおいて、無線通信部11が周辺基地局1から受信する、第2サブチャネルSCH2の周波数帯域での干渉信号の大きさを求める。次に、干渉レベル取得部140は、次の送信フレーム200sの各送信スロットにおいて、無線通信部11が周辺基地局1から受信する、第3サブチャネルSCH3の周波数帯域での干渉信号の大きさを求める。干渉レベル取得部140は、この干渉信号の大きさを求める処理を、第iサブチャネルSCHiの周波数帯域での干渉信号の大きさを求めるまで行う。これより、第2サブチャネルSH2〜第iサブチャネルSCHiを含む(4×(i−1))個のPRU210に対応した、(4×(i−1)個)の干渉信号の大きさが求まる。
次に、基地局1では、送信タイミング決定部141が、干渉レベル取得部140で求められた(4×(i−1)個)の干渉信号の大きさのうち、しきい値よりも小さい干渉信号の大きさを特定する。干渉信号の大きさが小さいということは、それに対応するPRU210を用いて周辺基地局1はICH信号を送信していないと考えることができることから、送信タイミング決定部141は、しきい値よりも小さい干渉信号の大きさに対応するPRU210を空きPRU210とする。
次に、送信タイミング決定部141は、空きPRU210のうち、自装置がICH信号の送信に使用することが可能な送信スロットを含むPRU210から、ICH信号を送信する際に実際に使用するPRU210(以後、「使用PRU210」と呼ぶ)を決定する。例えば、基地局1が高出力基地局1Aであって、高出力基地局1AがICH信号の送信に使用することが可能な送信スロットとして第1送信スロットS1、第2送信スロットSL2及び第4送信スロットSL4が記憶部13内の情報に規定されている場合には、送信タイミング決定部141は、空きPRU210のうち、第1送信スロットS1を含むPRU210、第2送信スロットSL2を含むPRU210及び第4送信スロットSL4を含むPRU210において、対応する干渉信号の大きさが最も小さいPRU210を、使用PRU210とする。使用PRU210のサブチャネルがICH信号の送信に使用されるサブチャネルとなり、使用PRU210の送信スロットがICH信号の送信タイミングとなる。その後、制御部14は、無線通信部11を制御して、使用PRU210の送信スロットにおいて、使用PRU210のサブチャネルを使用してICH信号を無線通信部11に無線送信させる。これにより、高出力基地局1Aと低出力基地局1Bとが混在する場合であっても、各基地局1は、周辺基地局1がICH信号を送信しないタイミングで、ICH信号を送信することが可能となる。よって、複数の基地局1の間でのICH信号の干渉を抑制できる。
なお上記の例では、本願発明を、OFDMAとTDMA/TDDを用いた通信方式で通信端末3と通信を行う基地局1に適用する場合について説明したが、少なくともTDMAを用いた通信方式で通信端末3に送信を行う基地局1であれば本願発明を適用することができる。
1 基地局
1A 高出力基地局
1B 低出力基地局
2 ネットワーク
3 通信端末
11 無線送信部
13 記憶部
130 使用可能スロット特定情報
14 制御部
140 干渉レベル取得部
141 送信タイミング決定部

Claims (4)

  1. 複数の基地局が同期して通信端末と通信を行う無線通信システムの一の基地局であって、
    前記複数の基地局のそれぞれは、複数の単位送信期間から成るTDMA(Time Division Multiple Access)を用いた通信方式で複数の通信端末と通信を行い、
    前記複数の基地局は、最大送信電力に応じて複数種類の基地局に分類され、
    前記複数種類の基地局に対しては、前記複数の単位送信期間において、送信信号の送信に使用可能な単位送信期間が互いに重複しないように割り当てられており、
    前記一の基地局は、
    無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部を制御する制御部と、
    前記複数の単位送信期間のうち自装置が前記送信信号の送信に使用可能な単位送信期間を特定することが可能な特定情報を記憶する記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記無線通信部が他の基地局から受信する干渉信号の大きさを求める干渉レベル取得部と、
    前記干渉レベル取得部で取得された前記干渉信号の大きさと、前記特定情報で特定される、自装置が使用可能な単位送信期間とに基づいて、前記無線通信部での前記送信信号の送信タイミングを決定する送信タイミング決定部と
    を有する、基地局。
  2. 請求項1に記載の基地局であって、
    前記特定情報は自装置の外部から書き換え可能である、基地局。
  3. 請求項2に記載の基地局であって、
    前記特定情報は、前記複数の基地局が接続されたネットワークから書き換え可能である、基地局。
  4. 複数の基地局を備える基地局システムであって、
    前記複数の基地局のそれぞれは、複数の単位送信期間から成るTDMA(Time Division Multiple Access)を用いた通信方式で複数の通信端末と通信を行い、
    前記複数の基地局は、最大送信電力に応じて複数種類の基地局に分類され、
    前記複数種類の基地局に対しては、前記複数の単位送信期間において、送信信号の送信に使用可能な単位送信期間が互いに重複しないように割り当てられており、
    前記複数の基地局のそれぞれは、
    無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部を制御する制御部と、
    前記複数の単位送信期間のうち自装置が前記送信信号の送信に使用可能な単位送信期間を特定することが可能な特定情報を記憶する記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記無線通信部が他の基地局から受信する干渉信号の大きさを求める干渉レベル取得部と、
    前記干渉レベル取得部で取得された前記干渉信号の大きさと、前記特定情報で特定される、自装置が使用可能な単位送信期間とに基づいて、前記無線通信部での前記送信信号の送信タイミングを決定する送信タイミング決定部と
    を有する、基地局システム。
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