JP2011071906A - 無線通信装置及び無線通信システム並びにデータ転送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信装置においてネットワークとの通信異常が発生した場合であっても、当該無線通信装置に向けられた通信端末の送信データを、当該ネットワークに送信することが可能な技術を提供する。
【解決手段】無線通信装置である基地局1は、次世代通信部10及び現行通信部11と、ネットワーク接続部12と、中央制御部13と、ネットワーク接続部12とネットワークとの通信異常を検出する状態検出部14とを備えている。中央制御部13は、状態検出部14で通信異常が検出された場合には、現行通信部11を現行端末3と通信させ、次世代通信部10を周辺基地局1と通信させる。中央制御部13は、現行通信部11が現行端末3から送信データを受信すると、当該送信データを周辺基地局1に向けて次世代通信部10に転送させる。
【選択図】図4
【解決手段】無線通信装置である基地局1は、次世代通信部10及び現行通信部11と、ネットワーク接続部12と、中央制御部13と、ネットワーク接続部12とネットワークとの通信異常を検出する状態検出部14とを備えている。中央制御部13は、状態検出部14で通信異常が検出された場合には、現行通信部11を現行端末3と通信させ、次世代通信部10を周辺基地局1と通信させる。中央制御部13は、現行通信部11が現行端末3から送信データを受信すると、当該送信データを周辺基地局1に向けて次世代通信部10に転送させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、複数の無線通信部を備える無線通信装置、当該無線通信装置を備える無線通信システム、及び当該無線通信装置と他の無線通信装置との間のデータ転送方法に関する。
従来から無線通信に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、複数の基地局と、当該複数の基地局を制御する交換機とを備える無線通信システムに関する技術が開示されている。特許文献1の技術では、一の基地局に障害が発生すると、交換機が他の基地局の送信出力を増加させて当該他の基地局のサービスエリアを拡大し、障害が発生した基地局のサービスエリアを、他の基地局のサービスエリアでカバーするようにしている。
また、非特許文献1,2には、PHS(Personal Handyphone System)についての規格が記載されている。
"OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireless Access System(Next Generation PHS) ARIB STANDARD"、ARIB STD-T95 Version1.1、平成20年6月6日、社団法人電波産業会
「第二世代コードレス電話システム 標準規格」、RCR STD-28 5.3版、平成20年9月25日、社団法人電波産業会
さて、ネットワークに接続されている基地局において、当該ネットワークと自装置との通信異常が検出されると、通常、当該基地局は停波する。このような場合には、当該基地局に向けられた通信端末の送信データをネットワークに送信できない。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、無線通信装置においてネットワークとの通信異常が発生した場合であっても、当該無線通信装置に向けられた通信端末の送信データを、当該ネットワークに送信することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信装置は、通信端末から無線受信したデータをネットワークに送信するとともに、当該ネットワークから受信したデータを通信端末に無線送信する無線通信装置であって、無線通信を行う複数の無線通信部と、前記ネットワークと通信を行うネットワーク接続部と、前記複数の無線通信部及び前記ネットワーク接続部を制御する制御部と、前記ネットワーク接続部と前記ネットワークとの通信異常を検出する検出部とを備え、前記制御部は、前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、前記複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を通信端末と通信させるとともに、前記複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を、前記ネットワークに接続された他の無線通信装置と通信させ、前記一部の無線通信部が通信端末から送信データを受信すると、当該送信データを他の無線通信装置に向けて前記他の一部の無線通信部に転送させる。
また、本発明に係る無線通信装置の一態様では、前記複数の無線通信部の間では、無線通信に使用する周波数帯域が互いに重ならないように設定されている。
また、本発明に係る無線通信装置の一態様では、前記制御部は、前記検出部で前記通信異常が検出されていない場合には、前記複数の無線通信部が、他の無線通信装置から転送される通信端末の送信データを受信すると、当該送信データを前記ネットワークに向けて前記ネットワーク接続部に送信させ、前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、前記他の一部の無線通信部が、他の無線通信装置から転送される通信端末の送信データを受信すると、当該送信データを、当該他の無線通信装置とは別の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させる。
また、本発明に係る無線通信装置の一態様では、前記制御部は、前記他の一部の無線通信部が他の無線通信装置に転送した通信端末の送信データが、前記他の一部の無線通信部で受信された場合には、当該送信データを、当該他の無線通信装置とは別の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させる。
また、本発明に係る無線通信装置の一態様では、前記制御部は、前記他の一部の無線通信部が、前記ネットワークに接続された他の無線通信装置と通信できない場合には、前記一部の無線通信部を、前記ネットワークに接続された他の無線通信装置と通信させるとともに、前記他の一部の無線通信部を通信端末と通信させ、前記他の一部の無線通信部が通信端末から送信データを受信すると、当該送信データを他の無線通信装置に向けて前記一部の無線通信部に転送させる。
また、本発明に係る無線通信装置の一態様では、前記制御部は、前記他の一部の無線通信部が通信端末の送信データを転送した先の無線通信装置を識別するための識別情報を記憶する。
また、本発明に係る無線通信システムは、通信端末から無線受信したデータをネットワークに送信するとともに、当該ネットワークから受信したデータを通信端末に無線送信する複数の無線通信装置を備え、前記複数の無線通信装置の少なくとも一つは、無線通信を行う複数の無線通信部と、前記ネットワークと通信を行うネットワーク接続部と、前記複数の無線通信部及び前記ネットワーク制御部を制御する制御部と、前記ネットワーク接続部と前記ネットワークとの通信異常を検出する検出部とを有し、前記制御部は、前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、前記複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を通信端末と通信させるとともに、前記複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を、前記複数の無線通信装置のうちの他の無線通信装置と通信させ、前記一部の無線通信部が通信端末から送信データを受信すると、当該送信データを、前記複数の無線通信装置のうちの他の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させ、前記複数の無線通信装置では、他の無線通信装置から通信端末の送信データが転送されてきた無線通信装置は、当該送信データを前記ネットワークに送信する。
また、本発明に係る無線通信システムの一態様では、前記複数の無線通信装置において、他の無線通信装置から通信端末の送信データが転送されてきた無線通信装置が、前記複数の無線通信部、前記ネットワーク接続部、前記制御部及び前記検出部を備える場合には、当該無線通信装置では、前記制御部は、前記検出部で前記通信異常が検出されていない場合には、前記複数の無線通信部が受信する、他の無線通信装置から転送されてきた通信端末の送信データを、前記ネットワークに向けて、前記ネットワーク接続部に送信させ、前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、前記複数の無線通信部のうちの前記他の一部の無線通信部が受信する、他の無線通信装置から転送されてきた通信端末の送信データを、当該他の無線通信装置とは別の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させる。
また、本発明に係るデータ転送方法は、通信端末から無線受信したデータをネットワークに送信するとともに、当該ネットワークから受信したデータを通信端末に無線送信する第1及び第2無線通信装置の間でのデータ転送方法であって、前記第1無線通信装置は、無線通信を行う複数の無線通信部を有し、(a)前記第1無線通信装置が、自装置と前記ネットワークとの通信異常を検出すると、前記複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を用いて、通信端末の送信データを受信する工程と、(b)前記第1無線通信装置が、前記複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を用いて、前記工程(a)で受信した通信端末の送信データを前記第2無線通信装置に向けて転送する工程と、(c)前記第2無線通信装置が、前記第1無線通信装置から転送されてきた通信端末の送信データを前記ネットワークに送信する工程と備える。
本発明によれば、無線通信装置においてネットワークとの通信異常が発生した場合であっても、当該無線通信装置に向けられた通信端末の送信データを当該ネットワークに送信することが可能となる。
図1は本発明の実施の形態に係る基地局システム100の構成を示す図である。本実施の形態に係る基地局システム100は、それぞれが通信端末3と通信する複数の基地局1を備える無線通信システムである。複数の基地局1のそれぞれは、無線通信を行う無線通信装置であって、バックボーンネットワークであるネットワーク2に接続されている。
複数の基地局1のそれぞれは、複数の無線通信規格に準拠して無線通信することができる。各基地局1は、例えば、上述の非特許文献1に規格が記載されているPHS(以後、「次世代PHS」と呼ぶ)に準拠して無線通信を行うことができるとともに、非特許文献2に規格が記載されているPHS(以後、「現行PHS」と呼ぶ)に準拠して無線通信を行うことができる。したがって、各基地局1は、自装置の通信エリアに存在する、次世代PHSに準拠した通信端末3(以後、「次世代端末3」と呼ぶ)及び現行PHSに準拠した通信端末3(以後、「現行端末3」と呼ぶ)との両方と無線通信することができる。また、各基地局1は、自装置の周辺の他の基地局1(以後、「周辺基地局1」と呼ぶことがある)とも無線通信することができる。
次世代PHSで使用される周波数帯域は、2545MHz〜2575MHzとなっている。一方で、現行PHSで使用される周波数帯域は、1893.5MHz〜1919.6MHzあるいは1884.65MHz〜1893.35MHz(高度化PHS用)となっている。したがって、次世代PHSと現行PHSとの間では、通信に使用される周波数帯域が重ならないようになっている。
図2は各基地局1の構成を示す図である。図2に示されるように、各基地局1は、無線通信を行う無線通信部10,11と、ネットワーク2と通信を行うネットワーク接続部12と、無線通信部10,11及びネットワーク接続部12を制御する中央制御部13と、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態を検出する状態検出部14とを備えている。
無線通信部10は、送受信アンテナ10aを有する無線部10bと、当該無線部10bを制御する無線制御部10cとで構成されており、例えば、次世代PHSに準拠して無線通信を行う。無線制御部10cは、無線部10bが次世代PHSのプロトコルに従って通信するように当該無線部10bを制御する。無線部10bは、無線制御部10cの制御に基づいて、送受信アンテナ10aで受信された信号に対して、増幅処理、ダウンコンバート、復調処理等を行い、当該信号からデータを取得して無線制御部10cに出力する。無線制御部10cは、入力されたデータを中央制御部13に出力する。これにより、無線通信部10で受信されたデータが中央制御部13に入力される。また無線制御部10cは、中央制御部13から入力される送信用のデータを無線部10bに出力する。無線部10bは、無線制御部10cの制御に基づいて、入力されたデータで搬送波を変調し、変調後の搬送波をアップコンバート及び増幅して送受信アンテナ10aに入力する。これにより、送受信アンテナ10aからは、中央制御部13で生成されたデータを含む無線信号が送信される。このようにして、無線通信部10は、次世代端末3あるいは他の基地局1の無線通信部10との間で、次世代PHSに準拠して通信することができる。以後、無線通信部10を「次世代通信部10」と呼ぶことがある。
無線通信部11は、送受信アンテナ11aを有する無線部11bと、当該無線部11bを制御する無線制御部11cとで構成されており、現行PHSに準拠して無線通信を行う。無線制御部11cは、無線部11bが現行PHSのプロトコルに従って通信するように当該無線部11bを制御する。無線部11bは、無線制御部11cの制御に基づいて、送受信アンテナ11aで受信された信号に対して、増幅処理、ダウンコンバート、復調処理等を行い、当該信号からデータを取得して無線制御部11cに出力する。無線制御部11cは、入力されたデータを中央制御部13に出力する。これにより、無線通信部11で受信されたデータが中央制御部13に入力される。また無線制御部11cは、中央制御部13から入力される送信用のデータを無線部11bに出力する。無線部11bは、無線制御部11cの制御に基づいて、入力されたデータで搬送波を変調し、変調後の搬送波をアップコンバート及び増幅して送受信アンテナ11aに入力する。これにより、送受信アンテナ11aからは、中央制御部13で生成されたデータを含む無線信号が送信される。このようにして、無線通信部11は、現行端末3あるいは他の基地局1の無線通信部11との間で、現行PHSに準拠して通信することができる。以後、無線通信部11を「現行通信部11」と呼ぶことがある。
ネットワーク接続部12は、例えば、光ファイバを用いたG−PON(Gigabit Passive Optical Network)でネットワーク2に接続されている。ネットワーク接続部12は、中央制御部13から入力されるデータをネットワーク2に送信するとともに、ネットワーク2から入力されるデータを中央制御部13に出力する。
状態検出部14は、ネットワーク接続部12が所定時間以上ネットワーク2からの信号を受信しない場合には、G−PONのリンクが切断したと判定し、中央制御部13に対して、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が発生した旨を通知する。さらに、状態検出部14は、ネットワーク接続部12がネットワーク2から信号を受信するようになると、G−PONのリンクが回復したと判定し、中央制御部13に対して、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常に復帰した旨を通知する。
また、ネットワーク接続部12は、ネットワーク2に接続されたアクセスゲートウェイ(AGW)やパーソナルコンピュータ(PC)に対して要求メッセージを送信することがある。そして、ネットワーク接続部12は、ネットワーク2に送信した要求メッセージに対する応答信号をネットワーク2から受信しない場合には、数回リトライ動作を行う。状態検出部14は、ネットワーク接続部12が数回リトライ動作を行ったにもかかわらず、ネットワーク2から応答信号を受信しない場合には、中央制御部13に対して、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が発生した旨を通知する。さらに、状態検出部14は、ネットワーク接続部12が、ネットワーク2にあらためて要求メッセージを送信し、それに対する応答信号をネットワーク2から受信すると、中央制御部13に対して、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常に復帰した旨を通知する。
このように、状態検出部14は、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常を検出するとともに、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常に復帰したことを検出する。
以上の構成を有する複数の基地局1のそれぞれでは、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出されていない場合には、次世代通信部10が次世代端末3と通信を行うとともに、現行通信部11が現行端末3と通信を行う。つまり、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常である場合には、基地局1は、次世代PHSの基地局として動作するとともに、現行PHSの基地局として動作する。ここで、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出されていない場合とは、状態検出部14において一度も通信異常が検出されていない状態はもちろん、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が異常から正常に復帰したことが検出された後に通信異常が検出されていない状態も含まれる。次世代端末3が、例えば他の次世代端末3宛てのデータを基地局1に送信すると、当該データは次世代通信部10で受信されて、中央制御部13及びネットワーク接続部12を通じてネットワーク2に送信される。ネットワーク2に送信された当該データは、宛先の装置に向けて送信される。例えば、当該データは、ネットワーク2に接続された他の基地局1から宛先の次世代端末3に送信される。また、現行端末3が、例えば他の現行端末3宛てのデータを基地局1に送信すると、当該データは現行通信部11で受信されて、中央制御部13及びネットワーク接続部12を通じてネットワーク2に送信される。ネットワーク2に送信された当該データは、宛先の装置に向けて送信される。例えば、当該データは、ネットワーク2に接続された他の基地局1から宛先の現行端末3に送信される。
さらに、各基地局1は、図3に示されるように、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出されていない場合には、ネットワーク2との通信異常が生じている周辺基地局1(自装置と同じ構成の基地局)から、後述のように転送されてくる現行端末3の送信データを次世代通信部10で受信する。そして、各基地局1は、受信した現行端末3の送信データを、中央制御部13及びネットワーク接続部12を通じてネットワーク2に送信する。ネットワーク2に送信されたデータは、最終的には、宛先の装置に向けて送信される。
一方で、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合には、各基地局1は、次世代PHSの基地局及び現行PHSの基地局としての動作を終了し、一度停波状態となる。つまり、基地局1は無線通信を行わなくなる。ここで、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合とは、状態検出部14において初めて通信異常が検出された場合はもちろん、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が異常から正常に復帰したことが検出された後に通信異常が検出された場合も含まれる。
各基地局1では、一時的に停波した後、次世代通信部10が周辺基地局1と通信を行い、現行通信部11が現行端末3と通信を行う。各基地局1は、図4に示されるように、現行通信部11が現行端末3から送信データを受信すると、当該送信データを、次世代通信部10から周辺基地局1に転送する。さらに、各基地局1は、図5に示されるように、ネットワーク2との通信異常が生じている周辺基地局1から転送されてくる現行端末3の送信データを次世代通信部10が受信した場合には、当該送信データを次世代通信部10から別の周辺基地局1に転送する。現行端末3の送信データが転送されてきた周辺基地局1は、当該送信データを次世代通信部10で受信する。そして、周辺基地局1は、状態検出部14がネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常を検出していない場合には、図3に示されるように、受信した送信データをネットワーク2に送信し、状態検出部14がネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常を検出した場合には、図5に示されるように、受信した送信データを次世代通信部10から他の基地局1に転送する。
図6は基地局1における図3〜5の動作を主に示すフローチャートである。図6に示されるように、基地局1では、ステップs1において、状態検出部14が、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常を検出すると、ステップs2において、中央制御部13は、無線制御部10c,11cを制御することによって、次世代通信部10及び現行通信部11の動作を一旦停止する。これにより、基地局1は停波する。
次にステップs3において、中央制御部13は、無線制御部10cを制御して次世代通信部10を動作させて、次世代通信部10に、通信可能な周辺基地局1をサーチさせる。さらに、中央制御部13は、無線制御部11cを制御して、現行通信部11を動作させる。
その後、ステップs4において、現行通信部11が、現行端末3の送信データを当該現行端末3から直接受信すると(図4)、ステップs5において、中央制御部13は、無線制御部10cを制御して、次世代通信部10に、現行通信部11が受信したデータを、通信可能な周辺基地局1に向けて送信(転送)させる。転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2と正常に通信できる場合には、転送されてきた送信データをネットワーク2に送信する(後述のステップs8,s9)。ネットワーク2に送信されたデータは、宛先の装置に向けて送信される。一方で、転送先の周辺基地局1において、ネットワーク2との通信異常が発生している場合には、つまり、当該周辺基地局1においてステップs1〜s3が実行されている場合には、当該周辺基地局1は、転送されてきた現行端末3の送信データを他の基地局1に転送する(後述のステップs6、s7)。
また、ステップs3の後に、ステップs6において、次世代通信部10が周辺基地局1から転送されてきた現行端末3の送信データを受信すると(図5)、ステップs7において、中央制御部13は、無線制御部10cを制御して、次世代通信部10が受信した、周辺基地局1からの現行端末3の送信データを、別の周辺基地局1に向けて、次世代通信部10に送信(転送)させる。転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2と正常に通信できる場合には、転送されてきた現行端末3の送信データをネットワーク2に送信し、ネットワーク2との通信異常が発生している場合には、転送されてきた現行端末3の送信データを他の基地局1に転送する。
また、基地局1では、状態検出部14においてネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出されていない場合には、ステップs8において、次世代通信部10が、周辺基地局1から転送されてきた現行端末3の送信データを受信すると(図3)、ステップs9において、中央制御部13は、ネットワーク接続部12に、次世代通信部10が受信した現行端末3の送信データをネットワーク2に送信させる。これにより、基地局1に転送されてきた現行端末3の送信データがネットワーク2に送信される。
以上のように、本実施の形態に係る基地局1では、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合には、複数の無線通信部10,11のうちの一部の無線通信部11で受信される通信端末3(現行端末3)の送信データが、複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部10から、ネットワーク2に接続された他の基地局1に向けて転送される(図4)。したがって、基地局1が受信する通信端末3の送信データを、他の基地局1からネットワーク2に送信することができる。よって、基地局1においてネットワーク2との通信異常が発生した場合であっても、当該基地局1に向けられた通信端末3の送信データをネットワーク2に送信することができる。
また、本実施の形態では、複数の無線通信部10,11の間では、無線通信に使用する周波数帯域が互いに重ならないため、複数の無線通信部10,11での通信の相互干渉を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る基地局1では、ネットワーク2との通信異常が発生している場合に、同様の機能を有する周辺基地局1から通信端末3の送信データが転送されてきた場合には、当該送信データを別の周辺基地局1に転送しているため(図5)、当該送信データをネットワーク2に確実に送信できる。
<第1の変形例>
上記の例では、基地局1は、互いに異なる無線通信規格に準拠した複数の基地局として機能しているが、互いに同じ無線通信規格に準拠した複数の基地局として機能しても良い。例えば、無線通信部10,11がともに、次世代PHSに準拠して無線通信を行っても良いし、無線通信部10,11がともに、現行PHSに準拠して無線通信を行っても良い。
上記の例では、基地局1は、互いに異なる無線通信規格に準拠した複数の基地局として機能しているが、互いに同じ無線通信規格に準拠した複数の基地局として機能しても良い。例えば、無線通信部10,11がともに、次世代PHSに準拠して無線通信を行っても良いし、無線通信部10,11がともに、現行PHSに準拠して無線通信を行っても良い。
<第2の変形例>
上記の基地局システム100では、複数の基地局1のそれぞれが次世代通信部10及び現行通信部11を備えていたが、基地局1が、受信した現行端末3の送信データを転送する先の他の基地局1(図4,5の転送先の周辺基地局1)については、次世代通信部10だけを備えていてもよい。つまり、現行端末3の送信データの転送先の基地局1については、次世代PHSの基地局としてだけ機能するものであっても良い。このような場合であっても、転送先の基地局1がネットワーク2と通信さえできれば、当該転送先の基地局1は、転送されてきた現行端末3の送信データを次世代通信部10で受信し、受信した当該送信データをネットワーク2に送信できる。
上記の基地局システム100では、複数の基地局1のそれぞれが次世代通信部10及び現行通信部11を備えていたが、基地局1が、受信した現行端末3の送信データを転送する先の他の基地局1(図4,5の転送先の周辺基地局1)については、次世代通信部10だけを備えていてもよい。つまり、現行端末3の送信データの転送先の基地局1については、次世代PHSの基地局としてだけ機能するものであっても良い。このような場合であっても、転送先の基地局1がネットワーク2と通信さえできれば、当該転送先の基地局1は、転送されてきた現行端末3の送信データを次世代通信部10で受信し、受信した当該送信データをネットワーク2に送信できる。
<第3の変形例>
上記の例において、状態検出部14が、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常に復帰したことを検出し、その後、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常を再度検出すると、次世代通信部10は、周辺基地局1が定期的に送信する制御信号を受信するなどして、自身と通信可能な周辺基地局1をあらためてサーチすることになる(上述の図6のステップs3)。そして、次世代通信部10は、通信可能な周辺基地局1を見つけると、その周辺基地局1に対して、現行通信部11が現行端末3から受信する送信データを送信したり(図4)、自身が受信する現行端末3の送信データを送信することになる(図5)。
上記の例において、状態検出部14が、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常に復帰したことを検出し、その後、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常を再度検出すると、次世代通信部10は、周辺基地局1が定期的に送信する制御信号を受信するなどして、自身と通信可能な周辺基地局1をあらためてサーチすることになる(上述の図6のステップs3)。そして、次世代通信部10は、通信可能な周辺基地局1を見つけると、その周辺基地局1に対して、現行通信部11が現行端末3から受信する送信データを送信したり(図4)、自身が受信する現行端末3の送信データを送信することになる(図5)。
一方で、基地局1においては、過去に通信したことがある周辺基地局1との間では、通信できる可能性が高い。
そこで、本変形例に係る基地局1では、中央制御部13は、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された際に、次世代通信部10が現行端末3の送信データを転送した先の周辺基地局1を識別するための識別情報を記憶する。この識別情報は、周辺基地局1が定期的に送信する制御信号に含まれている。そして、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信状態が正常に復帰し、その後、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が再度検出されると、中央制御部13は、記憶する識別情報で特定される周辺基地局1と通信可能であるか次世代通信部10にまず確認させる。そして、中央制御部13は、次世代通信部10が識別情報で特定される周辺基地局1と通信可能である場合には、当該周辺基地局1に向けて、ステップs4で受信された現行端末3の送信データを、次世代通信部10に転送させる。一方で、中央制御部13は、次世代通信部10が識別情報で特定される周辺基地局1と通信できない場合には、通信可能な周辺基地局1を次世代通信部10にサーチさせる。その後、ステップs4,s5が実行される。そして、中央制御部13は、記憶する識別情報を、ステップs5での転送先の周辺基地局1の識別情報で更新する。
また、中央制御部13は、次世代通信部10が識別情報で特定される周辺基地局1と通信可能である場合に、ステップs6において、周辺基地局1から転送されてきた現行端末3の送信データを次世代通信部10が受信すると、その転送元の周辺基地局1と、識別情報で特定される周辺基地局1とが異なる場合には、転送されてきた現行端末3の送信データを、識別情報で特定される周辺基地局1に向けて次世代通信部10に転送させる。一方で、転送元の周辺基地局1が、識別情報で特定される周辺基地局1と一致する場合、及び次世代通信部10が識別情報で特定される周辺基地局1と通信できない場合には、中央制御部13は、通信可能な周辺基地局1を次世代通信部10にサーチさせる。その後、中央制御部13は、周辺基地局1から転送されてきた現行端末3の送信データを、次世代通信部10に、通信可能な別の周辺基地局1に向けて転送させる。そして、中央制御部13は、記憶する識別情報を、転送先の周辺基地局1の識別情報で更新する。
このように、中央制御部13が、次世代通信部10が現行端末3の送信データを転送した先の周辺基地局1を識別するための識別情報を記憶することによって、基地局1は受信した現行端末3の送信データをすぐに周辺基地局1に転送することができる。
<第4の変形例>
上記の例では、基地局1が、受信した現行端末3の送信データを他の基地局1に転送する場合については説明したが、基地局1が、受信した次世代端末3の送信データを他の基地局1に転送しても良い。具体的には、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出され、基地局1が一時的に停波した後に、中央制御部13は、無線制御部10cを制御して次世代通信部10を次世代端末3と通信させ、無線制御部11cを制御して現行通信部11を周辺基地局1と通信させる。そして、図7に示されるように、次世代通信部10が、次世代端末3から送信データを受信すると、中央制御部13は、無線制御部11cを制御して、現行通信部11に、次世代通信部10が受信したデータを周辺基地局1に向けて送信(転送)させる。転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2と正常に通信できる場合には、転送されてきた次世代端末3の送信データをネットワーク2に送信する。一方で、転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2との通信異常が発生している場合には、転送されてきた次世代端末3の送信データを他の基地局1に転送する。
上記の例では、基地局1が、受信した現行端末3の送信データを他の基地局1に転送する場合については説明したが、基地局1が、受信した次世代端末3の送信データを他の基地局1に転送しても良い。具体的には、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出され、基地局1が一時的に停波した後に、中央制御部13は、無線制御部10cを制御して次世代通信部10を次世代端末3と通信させ、無線制御部11cを制御して現行通信部11を周辺基地局1と通信させる。そして、図7に示されるように、次世代通信部10が、次世代端末3から送信データを受信すると、中央制御部13は、無線制御部11cを制御して、現行通信部11に、次世代通信部10が受信したデータを周辺基地局1に向けて送信(転送)させる。転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2と正常に通信できる場合には、転送されてきた次世代端末3の送信データをネットワーク2に送信する。一方で、転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2との通信異常が発生している場合には、転送されてきた次世代端末3の送信データを他の基地局1に転送する。
また、図8に示されるように、現行通信部11が周辺基地局1から転送されてきた次世代端末3の送信データを受信すると、中央制御部13は、無線制御部11cを制御して、現行通信部11が受信した、周辺基地局1からの次世代端末3の送信データを、別の周辺基地局1に向けて、現行通信部11に送信(転送)させる。転送先の周辺基地局1は、ネットワーク2と正常に通信できる場合には、転送されてきた次世代端末3の送信データをネットワーク2に送信し、ネットワーク2との通信異常が発生している場合には、転送されてきた次世代端末3の送信データを他の基地局1に転送する。
また、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出されていない場合には、図9に示されるように、現行通信部11が、周辺基地局1から転送されてきた次世代端末3の送信データを受信すると、中央制御部13は、ネットワーク接続部12に、現行通信部11が受信した次世代端末3の送信データをネットワーク2に送信させる。
このように、本変形例においては、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合には、次世代通信部10で受信される次世代端末3の送信データが、現行通信部11から他の基地局1に向けて転送されるため、基地局1が受信する次世代端末3の送信データを、他の基地局1からネットワーク2に送信することができる。
また、本変形例においては、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が発生している場合において、他の基地局1が次世代端末3の送信データを転送してきた際には、当該送信データをさらに別の基地局1に転送している。したがって、当該送信データをネットワーク2に確実に送信できる。
<第5の変形例>
上記の例では、基地局1に次世代通信部10及び現行通信部11の2つの無線通信部を設けていたが、中央制御部13で制御される3つ以上の無線通信部を設けてもよい。この場合であっても、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された際に、複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を通信端末3と通信させ、複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を周辺基地局1と通信させることによって、同様の効果を得ることができる。具体的には、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合に、中央制御部13が、複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部で受信される通信端末3の送信データを、複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部に、周辺基地局1に向けて転送させることによって、基地局1に向けられた通信端末3の送信データを、周辺基地局1を利用してネットワークに送信することができる。
上記の例では、基地局1に次世代通信部10及び現行通信部11の2つの無線通信部を設けていたが、中央制御部13で制御される3つ以上の無線通信部を設けてもよい。この場合であっても、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された際に、複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を通信端末3と通信させ、複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を周辺基地局1と通信させることによって、同様の効果を得ることができる。具体的には、状態検出部14において、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合に、中央制御部13が、複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部で受信される通信端末3の送信データを、複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部に、周辺基地局1に向けて転送させることによって、基地局1に向けられた通信端末3の送信データを、周辺基地局1を利用してネットワークに送信することができる。
また、中央制御部13が、複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部が受信する、周辺基地局1から転送されてくる通信端末3の送信データを、当該他の一部の無線通信部に、別の周辺基地局1に向けて転送させることによって、基地局1は、転送されてきた通信端末3の送信データを、自身がネットワーク2に送信できない場合であっても、周辺基地局1を利用してネットワーク2に確実に送信することができる。
図10は、基地局1が例えば4つの無線通信部20a〜20cを備える場合、つまり基地局1が4つの基地局として機能する場合において、当該基地局1が、通信端末3から受信した送信データを周辺基地局1に転送する様子の一例を示す図である。図10の例では、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された場合に、4つの無線通信部20a〜20cのうちの一部の無線通信部20a,20bが周辺基地局1と通信し、4つの無線通信部20a〜20cのうちの他の一部の無線通信部20c,20dが通信端末3と通信する。以後、無線通信部20a,20bをまとめて「基地局通信部200」と呼び、無線通信部20c,20dをまとめて「端末通信部201」と呼ぶ。
図10に示されるように、例えば、端末通信部201における一方の無線通信部20dが通信端末3から送信データを受信すると、中央制御部13は、その送信データを、周辺基地局1に向けて、基地局通信部200のどちらか一方の無線通信部、例えば無線通信部20aに転送させる。また、端末通信部201における他方の無線通信部20cが通信端末3から送信データを受信すると、中央制御部13は、その送信データを、周辺基地局1に向けて、基地局通信部200のどちらか一方の無線通信部、例えば無線通信部20bに転送させる。
図11は、基地局1が図10のように構成される場合において、当該基地局1が、周辺基地局1から転送されてきた通信端末3の送信データを、別の周辺基地局1に転送する様子を示す図である。図11に示されるように、例えば、基地局通信部200における一方の無線通信部20aが、周辺基地局1から転送されてきた通信端末3の送信データを受信すると、中央制御部13は、その送信データを、別の周辺基地局1に向けて、無線通信部20aに転送させる。また、基地局通信部200における他方の無線通信部20bが、周辺基地局1から転送されてきた通信端末3の送信データを受信すると、中央制御部13は、その送信データを、別の周辺基地局1に向けて、無線通信部20bに転送させる。
なお、図12に示されるように、中央制御部13は、基地局通信部200において、周辺基地局1から転送された通信端末3の送信データを受信した無線通信部(図12の例では無線通信部20a)とは別の無線通信部(図12の例では無線通信部20b)を利用して、当該送信データを、別の周辺基地局1に向けて転送しても良い。つまり、基地局通信部200が周辺基地局1から受信した通信端末3の送信データを、基地局通信部200が他の周辺基地局1に転送すれば良く、基地局通信部200を構成する複数の無線通信部のうち、転送されてきた通信端末3の送信データを受信するものや、受信した通信端末3の送信データを転送するものは問わない。
また、本変形例のように、基地局1が3つ以上の複数の無線通信部を備える場合には、ネットワーク接続部12とネットワーク2との通信異常が検出された際には、必ずしもすべての無線通信部を動作させる必要はなく、少なくとも2つの無線通信部を動作させるだけでも同様の効果を得ることができる。例えば、図10に示されるように、基地局1が、4つの無線通信部20a〜20dを備える場合には、例えば、一つの無線通信部20dを通信端末3と通信させ、それとは別の一つの無線通信部20aを周辺基地局1と通信させ、残りの2つの無線通信部20b,20cの動作を停止させても良い。また、基地局1が、一つの無線通信部20dを通信端末3と通信させ、それとは別の2つの無線通信部20a,20bを周辺基地局1と通信させ、残りの1つの無線通信部20cの動作を停止させても良い。
<第6の変形例>
上記の例においては、基地局1の次世代通信部10は、自身と通信可能な周辺基地局1に対して、現行端末3の送信データD1を単に転送しているだけであることから、図13に示されるように、当該送信データD1が、ネットワーク2との通信異常を生じている周辺基地局1に転送され続けると、次世代通信部10は、周辺基地局1に転送した現行端末3の送信データD1を他の周辺基地局1から受信することがある。つまり、基地局1が転送した現行端末3の送信データD1が、同じ基地局1に戻ってくることがある。このような場合において、基地局1が戻ってきた送信データD1を再度同じ周辺基地局1に転送すると、当該送信データD1がいつまでも戻ってくる可能性がある。
上記の例においては、基地局1の次世代通信部10は、自身と通信可能な周辺基地局1に対して、現行端末3の送信データD1を単に転送しているだけであることから、図13に示されるように、当該送信データD1が、ネットワーク2との通信異常を生じている周辺基地局1に転送され続けると、次世代通信部10は、周辺基地局1に転送した現行端末3の送信データD1を他の周辺基地局1から受信することがある。つまり、基地局1が転送した現行端末3の送信データD1が、同じ基地局1に戻ってくることがある。このような場合において、基地局1が戻ってきた送信データD1を再度同じ周辺基地局1に転送すると、当該送信データD1がいつまでも戻ってくる可能性がある。
そこで、本変形例では、中央制御部13は、次世代通信部10が周辺基地局1に転送した現行端末3の送信データD1が、次世代通信部10で受信された場合には、図13に示されるように、当該送信データD1を、別の周辺基地局1に向けて、次世代通信部10に転送させる。より一般的に言えば、中央制御部13は、複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部が、他の基地局1に転送したデータが、当該一部の無線通信部で受信された場合には、当該データを、当該他の基地局1とは別の基地局1に向けて、当該一部の無線通信部に転送させる。これより、基地局1が転送した通信端末の送信データが、同じ基地局1にいつまでも戻ってくることを防止できる。
<第7の変形例>
上記の例においては、次世代通信部10が必ず周辺基地局1と通信することができるということが前提となっているが、基地局1の周辺の電波環境が悪化したり、基地局1の設置場所が変化したりすると、次世代通信部10が通信できる周辺基地局1が存在しなくなることもある。
上記の例においては、次世代通信部10が必ず周辺基地局1と通信することができるということが前提となっているが、基地局1の周辺の電波環境が悪化したり、基地局1の設置場所が変化したりすると、次世代通信部10が通信できる周辺基地局1が存在しなくなることもある。
そこで、本変形例においては、中央制御部13は、次世代通信部10が周辺基地局1と通信できない場合には、上述の第4の変形例の図7と同様に、現行通信部11を周辺基地局1と通信させるとともに、次世代通信部10を次世代端末3と通信させる。中央制御部13は、次世代通信部10が次世代端末3から送信データを受信すると、当該送信データを周辺基地局1に向けて現行通信部11に転送させる。また、中央制御部13は、図8と同様に、現行通信部11が、周辺基地局1から転送されてくる次世代端末3の送信データを受信すると、当該送信データを、別の周辺基地局1に向けて、現行通信部11に転送させる。これより、基地局1に向けられた次世代端末3の送信データを周辺基地局1を利用してネットワーク2に送信できる。
<その他の変形例>
基地局1は、電柱などに取り付けられることによって、その絶対位置が一定とされても良いし、自動車や電車等の車両に設置されるなどして、移動できるようにし、その絶対位置が変化しても良い。
基地局1は、電柱などに取り付けられることによって、その絶対位置が一定とされても良いし、自動車や電車等の車両に設置されるなどして、移動できるようにし、その絶対位置が変化しても良い。
また、上記の例では、基地局1のネットワーク接続部12とネットワーク2とは、有線で接続されていたが、無線で接続されても良い。ネットワーク接続部12とネットワーク2とを無線で接続することは、基地局1が移動する場合に特に有効である。
1 基地局
2 ネットワーク
3 通信端末
10 次世代通信部
11 現行通信部
12 ネットワーク接続部
13 中央制御部
14 状態検出部
20a〜20d 無線通信部
100 基地局システム
2 ネットワーク
3 通信端末
10 次世代通信部
11 現行通信部
12 ネットワーク接続部
13 中央制御部
14 状態検出部
20a〜20d 無線通信部
100 基地局システム
Claims (9)
- 通信端末から無線受信したデータをネットワークに送信するとともに、当該ネットワークから受信したデータを通信端末に無線送信する無線通信装置であって、
無線通信を行う複数の無線通信部と、
前記ネットワークと通信を行うネットワーク接続部と、
前記複数の無線通信部及び前記ネットワーク接続部を制御する制御部と、
前記ネットワーク接続部と前記ネットワークとの通信異常を検出する検出部と
を備え、
前記制御部は、
前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、
前記複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を通信端末と通信させるとともに、前記複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を、前記ネットワークに接続された他の無線通信装置と通信させ、
前記一部の無線通信部が通信端末から送信データを受信すると、当該送信データを他の無線通信装置に向けて前記他の一部の無線通信部に転送させる、無線通信装置。 - 請求項1に記載の無線通信装置であって、
前記複数の無線通信部の間では、無線通信に使用する周波数帯域が互いに重ならないように設定されている、無線通信装置。 - 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の無線通信装置であって、
前記制御部は、
前記検出部で前記通信異常が検出されていない場合には、
前記複数の無線通信部が、他の無線通信装置から転送される通信端末の送信データを受信すると、当該送信データを前記ネットワークに向けて前記ネットワーク接続部に送信させ、
前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、
前記他の一部の無線通信部が、他の無線通信装置から転送される通信端末の送信データを受信すると、当該送信データを、当該他の無線通信装置とは別の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させる、無線通信装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の無線通信装置であって、
前記制御部は、
前記他の一部の無線通信部が他の無線通信装置に転送した通信端末の送信データが、前記他の一部の無線通信部で受信された場合には、当該送信データを、当該他の無線通信装置とは別の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させる、無線通信装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の無線通信装置であって、
前記制御部は、
前記他の一部の無線通信部が、前記ネットワークに接続された他の無線通信装置と通信できない場合には、
前記一部の無線通信部を、前記ネットワークに接続された他の無線通信装置と通信させるとともに、前記他の一部の無線通信部を通信端末と通信させ、
前記他の一部の無線通信部が通信端末から送信データを受信すると、当該送信データを他の無線通信装置に向けて前記一部の無線通信部に転送させる、無線通信装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の無線通信装置であって、
前記制御部は、前記他の一部の無線通信部が通信端末の送信データを転送した先の無線通信装置を識別するための識別情報を記憶する、無線通信装置。 - 通信端末から無線受信したデータをネットワークに送信するとともに、当該ネットワークから受信したデータを通信端末に無線送信する複数の無線通信装置を備え、
前記複数の無線通信装置の少なくとも一つは、
無線通信を行う複数の無線通信部と、
前記ネットワークと通信を行うネットワーク接続部と、
前記複数の無線通信部及び前記ネットワーク制御部を制御する制御部と、
前記ネットワーク接続部と前記ネットワークとの通信異常を検出する検出部と
を有し、
前記制御部は、
前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、
前記複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を通信端末と通信させるとともに、前記複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を、前記複数の無線通信装置のうちの他の無線通信装置と通信させ、
前記一部の無線通信部が通信端末から送信データを受信すると、当該送信データを、前記複数の無線通信装置のうちの他の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させ、
前記複数の無線通信装置では、他の無線通信装置から通信端末の送信データが転送されてきた無線通信装置は、当該送信データを前記ネットワークに送信する、無線通信システム。 - 請求項7に記載の無線通信システムであって、
前記複数の無線通信装置において、他の無線通信装置から通信端末の送信データが転送されてきた無線通信装置が、前記複数の無線通信部、前記ネットワーク接続部、前記制御部及び前記検出部を備える場合には、当該無線通信装置では、
前記制御部は、
前記検出部で前記通信異常が検出されていない場合には、
前記複数の無線通信部が受信する、他の無線通信装置から転送されてきた通信端末の送信データを、前記ネットワークに向けて、前記ネットワーク接続部に送信させ、
前記検出部で前記通信異常が検出された場合には、
前記複数の無線通信部のうちの前記他の一部の無線通信部が受信する、他の無線通信装置から転送されてきた通信端末の送信データを、当該他の無線通信装置とは別の無線通信装置に向けて、前記他の一部の無線通信部に転送させる、無線通信システム。 - 通信端末から無線受信したデータをネットワークに送信するとともに、当該ネットワークから受信したデータを通信端末に無線送信する第1及び第2無線通信装置の間でのデータ転送方法であって、
前記第1無線通信装置は、無線通信を行う複数の無線通信部を有し、
(a)前記第1無線通信装置が、自装置と前記ネットワークとの通信異常を検出すると、前記複数の無線通信部のうちの一部の無線通信部を用いて、通信端末の送信データを受信する工程と、
(b)前記第1無線通信装置が、前記複数の無線通信部のうちの他の一部の無線通信部を用いて、前記工程(a)で受信した通信端末の送信データを前記第2無線通信装置に向けて転送する工程と、
(c)前記第2無線通信装置が、前記第1無線通信装置から転送されてきた通信端末の送信データを前記ネットワークに送信する工程と
備える、データ転送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009223207A JP2011071906A (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 無線通信装置及び無線通信システム並びにデータ転送方法 |
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Publications (1)
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JP2009223207A Pending JP2011071906A (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 無線通信装置及び無線通信システム並びにデータ転送方法 |
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