JP2011067698A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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政次 久木野
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宏 安藤
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克典 石井
Takako Ishii
貴子 石井
Naoki Ibarada
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Abstract

【課題】乾燥機能を利用して消臭処理等の衣類のケアを可能にし、構造の簡素化を可能にした洗濯を提供する。
【解決手段】洗濯物を洗濯、脱水する洗濯槽3と、洗濯槽3内の空気を循環させる風路6内に設けられ空気中の水分を冷却除湿する除湿器20と、除湿された空気を温めて洗濯槽3に送風する乾燥機30とを備えた洗濯機において、消臭行程を有し、該消臭行程において、乾燥機30を駆動するとともに除湿器20を加湿器として機能させるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、湿った衣類を乾かす乾燥コースとは別に衣類のケアを行なうコースを備えた洗濯機に関する。
従来の洗濯機には例えば亜消臭機能を備えたものがあり、例えば「洗濯機に、送風機10とヒータ11で構成した温風送風手段およびスチーム供給装置22を設け、前記温風送風手段からの温風と、前記スチーム供給装置22からのスチームとにより、洗濯することなく衣類の脱臭を行うようにした…」ものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−167131号公報(要約)
上記の消臭機能を備えた洗濯機においては、スチーム供給装置を別途設けなればならず、必然的に構造が複雑になるという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、乾燥機能を利用して消臭処理等の衣類のケアを可能にし、構造の簡素化を可能にした洗濯機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗濯機は、洗濯物を洗濯、脱水する洗濯槽と、前記洗濯槽内の空気を循環させる風路内に設けられ空気中の水分を冷却除湿する除湿器と、除湿された空気を温めて前記洗濯槽に送風する温風供給装置とを備えた洗濯機において、湿った衣類を乾かす乾燥コースとは別に衣類のケアを行なうコースを有し、該衣類のケアを行なうコースにおいて、前記温風供給装置を駆動するとともに前記除湿器を加湿器として機能させるものである。
本発明に係る洗濯機の衣類のケアを行なうコースにおいては、乾燥した衣類を対象としており、温風供給装置からの温風を除湿器を通過させることによりその温風は加湿される。衣類には加湿された温風が吹き付けられ、例えば衣類の消臭が可能になっている。そして、このコースにおいては、乾燥行程において使用される機器をそのまま利用しているので、構造の簡素化が可能になっている。
本発明の一実施の形態に係る洗濯機の模式断面図である。 図1の除湿器を正面側からみた概略の斜視図である。 図2の一部を断面で表した斜視図である。 操作パネルの説明図である。 消臭行程の詳細な行程図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る洗濯機を図面を用いて説明する。図1は本実施の形態の洗濯機の模式断面図である。
(洗濯機の全体構成)
まず、図1を参照して、この洗濯機の全体構成について概要を説明する。この洗濯機は、筐体1と、筐体1内に防振兼傾動手段(図示せず)を介して傾動(回転軸11を鉛直方向に真っ直ぐの直立状態と傾斜状態とに変えること)が可能に支持された水槽2と、水槽2内に回転可能に収容された洗濯槽3と、洗濯槽3内を循環する空気の風路6を形成する空気ダクト7とを備えている。
筐体1の上面には、洗濯物の投入口4を開閉するための扉5が設けられている。扉5は洗濯時、投入口4を気密に閉鎖するようになっている。洗濯槽3は上部が開口された円筒状に形成されており、上部開口の内周部にはバランサー8を、底部には攪拌翼9を備え、水槽2の底部に取り付けられた電動モータ10により洗濯槽3及び攪拌翼9をそれぞれ独立に回転可能に構成されている。また、洗濯槽3の側壁には脱水用及び乾燥用の多数の孔12が設けられている。
上記空気ダクト7内には、空気中の水分を冷却除湿するユニット式の除湿器20が設置されており、また除湿された空気を温めて洗濯槽3内に送風する乾燥機(温風供給装置)30が設置されている。空気ダクト7は水槽2と一体に形成され、風路6は水槽2と洗濯槽3の底部間の空間と連通している。この空気ダクト7の上部開口には蛇腹13を介して温風ダクト31が接続されている。乾燥機30は、温風ダクト31内に設置された送風ファン32とヒータ33を備え、温風吹出口34より洗濯槽3内に温風を吹き込むようになっている。温風ダクト31の先端部は洗濯物の投入口4を構成する円筒状部材の側壁に設けられた温風吹出口34に接続されている。なお、図1において、35は乾燥フィルタである。36は水槽2と投入口4とを接続してシールするための蛇腹(シ−ル部材)であり、その上端部は投入口4を構成する円筒部材側に取り付けられており、その下端部は昇降自在に構成されており、図示しない昇降手段により昇降制御される。なお、蛇腹36は、図1では下降して下端部が水槽2の上部に位置している状態が図示されている。
筐体1の背面側上面には給水口14が設けられ、分岐弁15を介して、一方は洗濯槽3に給水する注水口16に、他方は上記除湿器20に、それぞれ給水用ホース17、18が接続されている。注水口16は上記の投入口4を構成する円筒状部材の側壁に設けられている。水槽2の底部には、図示しない排水ホースが排水弁を介して接続されている。
(除湿器の構成)
次に、除湿器20の構成について、図2及び図3を参照してさらに詳しく説明する。図2は除湿器20を正面側からみた概略の斜視図であり、除湿器20における冷却水の流れが併記してある。図3は図2の一部を断面で表した斜視図で、同様に冷却水の流れが併記してある。
この除湿器20は、例えばアルミニウム材料からなる除湿板21と、除湿板21の上下方向に複数段にわたって配設された波形流路形成板22とを備え、上部に設けられた給水ヘッダー23の複数の吐出口24から冷却水(水道水)を吐出し、除湿板21に沿って冷却水を複数の筋状に流下させるようになっている。吐出口24は除湿板21の壁面に対して所定の隙間を設けて対面している。給水ヘッダー23には上記給水口14からの給水ホース18が接続具23aに接続される。
波形流路形成板22は、複数の山部22aと谷部22bを有し、上の段の谷部22bとその下の段の山部22aとが上下でほぼ同一線上に位置するように、除湿板21の幅方向に半波分シフトさせた状態で交互に配置されている。波形流路形成板22は半円弧状の形状を連続した波形形状となっているが、もちろん波形形状はかかる形状に限られるものではない。そして、上記の給水ヘッダー23に設けられた複数の吐出口24は、最上段の波形流路形成板22の山部22aまたは谷部22bの上方に位置するように配置されている。本実施の形態では山部22aの上方に吐出口24が配置されているが、谷部22bの上方に配置してもかまわない。
波形流路形成板22の材質は特に制限されるものではない。例えば、ダイカストで除湿板21と波形流路形成板22を一体成形してもよい。しかし、ダイカストでは金型が大型化し、金型製作費や金型寿命が短いなどの理由から、本実施の形態では波形流路形成板22を樹脂製としている。すなわち、インサート成型法で除湿板21と波形流路形成板22とを一体に成形する。
除湿板21は、幅方向の左右の端部をそれぞれ取付部材25に着脱自在に取り付けられるようになっている。また、各取付部材25の上部には、このように構成されたユニット式の除湿器20を上記空気ダクト7内にネジにより固定して吊り下げるためのネジ取付部25aが設けられている。
(洗濯機の乾燥行程の動作)
次に、上記のように構成された洗濯機の動作を説明する。なお、本実施の形態では、消臭コースを実行する際には乾燥行程の乾燥コースの機能を利用するので、以下の説明においては乾燥コースにおける動作を中心に説明する。また、洗濯機の各行程の動作は内蔵するマイクロコンピュータ(図示せず)によってそれぞれ制御されるものとする。
図1には洗濯槽3を出た空気の流れを白抜きの矢印Aで、除湿器20を流下する冷却水(水道水)の流れを黒塗りの矢印Bで示し、温風の流れを矢印Cで示してある。また、図2及び図3には冷却水の流れを中心に示してある。この洗濯機は、洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程、及び乾燥行程をそれぞれ実行する。洗濯物50の洗濯、すすぎ、脱水が終了した後に、乾燥行程に入る。水槽2及び洗濯槽3は、遠心脱水の行程においてのみ、洗濯槽3の振動を防止するために鉛直方向に直立させた状態とされ、それ以外の行程では図1に示すように鉛直方向に対して斜めに傾けた状態で実施される。
乾燥行程の乾燥コースでは、除湿器20の給水ヘッダー23に冷却水の水道水が給水口14から分岐弁15、給水ホース18、及び、これらの経路の途中に設けられた除湿用給水弁(図示せず)を通して少量ずつ連続的に供給される(分岐弁15によって冷却水の流量を調整する)。給水ヘッダー23内の冷却水は図2及び図3に示すように、各吐出口24より除湿板21の上部壁面に供給され、除湿板21の壁面に沿って直線状の下向きの流れ41となって流下する。吐出口24ごとの下向きの流れ41は、最上段の波形流路形成板22の山部22aに当たると山部22aの傾斜面に沿って2方向に分かれて流れ(矢印42で示す)、隣の谷部22bに冷却水を集める。谷部22bに集められた冷却水が一定量を超えると、表面張力によって谷部22bの縁22cから谷部22bの下面を伝わって流れ出し、さらに除湿板21の壁面を伝わって直線状に下向きに流れる(矢印41の流れ)。ついで、この下向きの流れ41は2段目の波形流路形成板22の山部22aに到達し、再び上記のように2方向に分かれて谷部22bに冷却水が集められる。このように、冷却水は次々に2方向に分岐しながら連続分岐流れとなって最下段の波形流路形成板22に至るまで繰り返される。
一方、洗濯槽3内の湿った空気は、図1及び図2に矢印Aで示すように、空気ダクト7の下側から入り風路6を上昇する。この湿った空気が除湿板21の表面及び背面を流れ、除湿板21及び冷却水と接触することにより熱交換が行われ、空気中の水分を冷却除湿する。除湿された空気は乾燥機30の温風ダクト31を通過する間にヒータ33で温められ、この温風が送風ファン32により洗濯槽3内に吹き込まれる。このように、洗濯槽3内の空気を循環させながら冷却除湿し、温風として繰り返し洗濯槽3内に吹き込むことによって、脱水後の洗濯物50を洗濯槽3に入れた状態で効率よく乾燥させることができる。なお、除湿板21上を流動する空気によって波形流路形成板22の谷部22bの縁22cから流下する冷却水を飛散させるようなことはない。
この除湿器20の構成によれば、上述の説明から分かるように、各吐出口24からの冷却水の一条の流れを2方向に分岐し、さらにそれを2方向に分岐して流下するといった連続分岐流れを複数段の波形流路形成板22によってつくり出すことができる。このため、冷却水を除湿板21の全面にわたって万遍なく流下させることができる。そのうえに、除湿板21は熱伝導性の良いアルミニウムで形成されているため、たとえ波形流路形成板22が樹脂材料で形成されていても除湿効率が高いものである。ちなみに、除湿板21をステンレスでつくった場合と比較すると、アルミ製の場合は面積比で約1/2に小さくすることができる。したがって、除湿器20の小型軽量化を図ることが可能となり、ひいては洗濯機の乾燥効率を向上させることが可能となる。また、コスト低減にもつながる。
(消臭行程の動作)
上記のように乾燥行程の乾燥コースの動作が明らかになったところで、次に、乾燥行程の消臭コースの動作を説明する。消臭コースの選択方法は図4の操作パネル60の『入』ボタンを押して電源をONにした後、『乾燥コース』ボタンを押して運転したい乾燥コースを選びます。『乾燥コース』ボタンを押す毎に運転するコースを表示するランプが各コースを移動して行き、「消臭コース」を示すランプ61が点灯した状態にする。この状態で『スタート/一時停止』ボタンを押すと消臭コースが開始する。なお、この消臭コースにおいては、消臭対象の衣類(比較的乾燥しており、上記の乾燥行程の対象となるような湿気を含んでいないもの)が洗濯槽3内に挿入され、また、扉5が閉じられているものとする。
図5は消臭コースの詳細な行程図である。以下その行程に従って各部の動作を説明する。
(A)ムービング行程
送風ファン32を駆動する(ON)。このとき、乾燥機30のヒータ33はまだオフ状態になっており、また、電動モータ10に接続されているクラッチ(図示せず)は洗濯機側に切り換えられたままになっている。また、除湿用給水弁は閉じた状態のままになっている。ここでは、水槽2を例えば20度の傾斜角から15度の傾斜角に変更する。この傾斜角を変更する動作は、筐体1と水槽2との間に装備された防振兼傾斜手段によってなされる。また、蛇腹36の下端部を下降させて水槽2の上部に位置させており、温風吹出口34から吹き出される温風が洗濯槽3に吹き込まれたときに外に漏れないようにしてある。また、洗濯槽3はこの段階では停止したままの状態になっており、排水弁(図示せず)は閉じたままの状態になっている。また、扉5を閉じたままにするための蓋ロック(図示せず)はロックされたままの状態になっている。以上のムービング行程は、次の槽回転・乾燥行程(消臭処理)に移行するための準備段階の行程として位置付けられる。
(B)槽回転・乾燥行程
乾燥機30のヒータ33をオフ状態からオン状態に切り換える。後述のように、この行程においては、洗濯槽(脱水槽)3が回転するが、その回転開始後例えば5分間はヒータ33を「強」に設定し、その後はヒータ33を「弱」に設定し、温風の温度の立ち上がりが早くなるようにしてある。ヒータ33により熱せられた空気は送風ファン32により温風吹出口34を介して洗濯槽3側に温風となって送り込まれる。また、除湿用給水弁は閉状態から開状態に制御されて、除湿器20に水が供給される。このときの水の量は冷却が目的ではないので乾燥行程のときよりも少なくする。また、電動モータ10に接続されたクラッチ(図示せず)は脱水側に切り換えられる。また、このとき水槽2は15度の傾斜角のままになっており、また、蛇腹36の下端部は下降したままの状態になっている。このような状態の下で、洗濯槽(脱水槽)3は低速回転(例えば50rpm)をする。この時は、排水弁(図示せず)は閉じたままの状態になっている。また、蓋ロック(図示せず)もロックされたままの状態になっている。
この槽回転・乾燥行程においては、上記のように洗濯槽3が低回転している状態において、乾燥機30からの温風が温風吹出口34を介して洗濯槽3に送り込まれる。そして、洗濯槽3内に衣類に温風を吹き付ける。その温風は、乾燥行程の場合と同様に、図1及び図2に矢印Aで示すように、空気ダクト7の下側から入り風路6を上昇する。この温風が、除湿板21の表面及び背面を流れ、除湿板21に沿って流れる水と接触することによりその水分を吸収して加湿される。この加湿された空気は乾燥機30の温風ダクト31を通過する間にヒータ33で温められ、この温風が送風ファン32により洗濯槽3内に吹き込まれる。このように、洗濯槽3内の空気を循環させながら加湿し、湿度を含んだ温風として繰り返し洗濯槽3内に吹き込む。このようにして、加湿された温風を衣類に吹き付けるようにしたので、衣類の臭い成分が吹き飛ばされて除去され、消臭処理がなされる。
また、この槽回転・乾燥行程においては、上記のように、図2及び図3に示される除湿器20を利用しており、そして、この除湿器20は、除湿板21と、除湿板21の壁面に沿って流下するように水を供給する複数の吐出口24と、除湿板21の上下方向に配設された複数段の波形流路形成板22とを備えたものとなっており、除湿板21の全体に均一分布して水が供給されるので効率良く加湿することができる。また、上記のように、水の供給は冷却が目的ではないので乾燥行程(乾燥行程においては水蒸気を飽和状態または飽和状態近傍まで含んだ温風を冷却して露点温度以下に下げることにより結露が発生し除湿する)のときよりも少なくしており、例えば水の供給を断続的に行うようにしてもよい。このようにすることで温風を必要以上に冷却しないようにすることができる。
また、この槽回転・乾燥行程においては、除湿板21を傾斜して配置したので、少量の水であっても除湿板21の全体に均一に分布して供給され、この点から効率良く加湿することができる。また、この除湿板21を傾斜する際しては、洗濯槽3の外周側に風路6を形成し、その風路6内に除湿器20(除湿板21)を配置するようにしており、水槽2(洗濯槽3)を傾斜するとそれに伴って除湿器20(除湿板21)も傾斜する構成になっており、その構造が簡単なものとなっている。
また、この行程(B)(後述の行程(C)も含む)においては、洗濯槽3、風路6及び乾燥機30は閉鎖された循環経路を形成しており、これにより効率良く温風(後述の行程(C)の場合は冷風)を循環させることができる。
(C)送風行程
この行程においてはヒータ33をオン状態からオフ状態に切り換える。そして、洗濯槽3の回転速度を減速させる。この行程においても、送風ファン32からの風が温風吹出口34を介して洗濯槽3に送り込まれる。そして、洗濯槽3内に衣類に風を吹き付ける。その風は上記の場合と同様にして、空気ダクト7の下側から入り風路6を上昇する。この風が、除湿板21の表面及び背面を流れ、除湿板21及び冷却水と接触することにより水分を吸収して加湿されるとともに冷却されることになる。この冷却された空気は送風ファン32により洗濯槽3内に吹き込まれる。このように、洗濯槽3内の空気を循環させながら除湿器20で冷却して上記の行程(B)における温風を冷却し、これにより衣類についても冷却する。この行程(C)及び上記の行程(B)においては、洗濯槽3、風路6及び乾燥機30は閉鎖された循環経路を形成しており、これにより効率良く冷風又は温風を循環させることができる。
(D)ムービング
この行程においては脱臭行程を初期状態に戻すための処理をする。送風ファン32の駆動を停止する(OFF)。このとき、乾燥機30のヒータ33は既にオフ状態になっており、また、除湿用給水弁は閉じる(OFF)。また、電動モータ10に接続されているクラッチ(図示せず)は既に脱水側に切り換えられたままになっている。水槽2を例えば15度の傾斜角から0度(直立状態)変更した後に20度の傾斜角にする。また、蛇腹36の下端を上昇させる。また、洗濯槽3は減速状態から停止した状態になる、排水弁(図示せず)は閉じた状態から洗濯槽3が0度のときに開くようにして残水を排出する。また、蓋ロックは閉状態から開状態に切り換えて、扉5を開くことができるようにする。このようにすることで、利用者が扉5を開いて消臭された衣類を洗濯槽3から取り出すことができる。
なお、図5の下部には各行程の時間が記載されているが、これらの時間は一例にすぎず、必要に応じて任意に設定されるものである。
以上のように本実施の形態においては、乾燥機30からの温風を風路6内に設けられた除湿器20を通過させることにより加湿し、衣類に加湿された温風が吹き付けられるので、衣類の臭い成分が吹き飛ばされて消臭が可能になっている。そして消臭行程においては、乾燥行程において使用される機器をそのまま利用しているので、構造の簡素化が可能になっている。また、除湿器20に水を供給するだけで温風を加湿することができ、簡単な処理で加湿することが可能になっている。
また、上記実施の形態では、消臭コースを備えた洗濯機として説明しているが、上記消臭コースを備えた乾燥機であってもよい。
また、上記実施の形態では、湿った衣類を乾かす乾燥コースとは別の衣類のケアを行うコースとして、消臭コースの例について説明したが、除菌コース、花粉除去コース、シワ取りコースなどでもよく、除菌コースでは、水槽2内温度を例えば約80度程度に保つようにヒータ33を「強」で例えば約60分間設定し、その後ヒータ33を「弱」で約10分間設定することで、上記の消臭コースよりも高い温度で衣類の除菌を行う。また、花粉除去コースでは、消臭コースと同様の温風を送り込むと同時に、攪拌翼9を間欠回転させて衣類から花粉を除去する。また、シワ取りコースでは、上記の消臭コースと同様な動作でシワ取りを行うことができる(即ち、消臭コースはシワ取りコースを兼ねることができる。)。
1 筐体、2 水槽、3 洗濯槽、4 投入口、5 扉、6 風路、7 空気ダクト、8 バランサー、9 攪拌翼、10 電動モータ、11 回転軸、12 孔、13 蛇腹、14 給水口、15 分岐弁、16 注水口、17、18 給水ホース、19 水槽カバー、20 除湿器、21 除湿板、22 波形流路形成板、22a 山部、22b 谷部、23 給水ヘッダー、24 吐出口、25 取付部材、26 フック、27 角穴、28 樹脂注入孔、29 樹脂接続部、30 乾燥機、31 温風ダクト、32 送風ファン、33 ヒータ、34 温風吹出口、35 乾燥フィルタ、40 ネジ固定部、41、42 冷却水の流れ、50 洗濯物、60 操作パネル、61 ランプ。

Claims (2)

  1. 水槽と、
    前記水槽内に配設された洗濯槽と、
    前記水槽と連通し、該水槽内の空気が循環する除湿風路と、
    前記除湿風路内への給水を制御する給水装置と、
    前記除湿風路内を通過した空気を温めるヒータおよび前記除湿風路内を通過した空気を前記洗濯槽に送風する送風装置からなる温風供給装置と、
    運転するコースを表示する表示部と、
    前記表示部に表示された運転コースを開始するための運転開始ボタンとを備えた洗濯乾燥機において、
    前記表示部に表示された後、前記運転開始ボタンにより運転が開始される運転コースとして、少なくとも湿った衣類を乾かす乾燥コースと、該乾燥コースとは別の衣類の消臭を行う消臭コースとを有し、
    該消臭コースは、前記給水装置により前記除湿風路内への給水を行うと共に前記ヒータおよび前記送風装置を動作させ、前記洗濯槽を該乾燥コースの運転よりも低速で駆動させる第1の工程と、該第1の工程後に、前記ヒータをオフ状態で前記給水装置により前記除湿風路内への給水を行うと共に前記送風装置を動作させる第2の工程とを備えることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記消臭コースにおいて、前記第1の工程の前工程での前記ヒータの出力よりも低出力に切り換えて、前記第1の工程で前記ヒータを動作させることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
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