JP2011067108A - 園芸用バリカンに用いられる延長ハンドル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 延長ハンドルは、メインポールと、メインポールの一端に設けられており、園芸用バリカンが取り付けられる取付ユニットと、メインポールの他端に設けられており、ユーザが把持するグリップユニットを備えている。取付ユニットは、メインポールを揺動可能に支持している揺動機構を有している。揺動機構は、取付ユニットに対するメインポールの角度を少なくとも二段階に調整可能であるとともに、各々の角度位置に調整されたメインポールを所定の角度範囲で揺動可能に支持することができる。
【選択図】図1
Description
しかしながら、ユーザがグリップユニットを把持し、園芸用バリカンを地面に置いた時に、延長ハンドルの地面に対する角度はユーザの身長に応じて変化する。延長ハンドルの角度が変化すれば、取り付けられた園芸用バリカンの角度も変化し、芝生の刈り込み長さが不均一になってしまう。従って、例えば長身のユーザは、園芸用バリカンを適正な角度に維持するために、腰を屈めたりする必要がある。従来の延長ハンドルは、ユーザの身長によって、使い難いものになってしまう。
また、ユーザが園芸用バリカンを前後に移動させた時も、延長ハンドルの地面に対する角度は変化する。従って、ユーザは、芝生を均一な長さで刈り込むために、延長ハンドルの地面に対する角度を意識しながら、園芸用バリカンを前後に移動させる必要がある。このような作業は比較的に難しく、特に地面に起伏がある場合、従来の延長ハンドルはユーザにとって使い難いものになってしまう。
この構成によると、作業面から園芸用バリカンに加えられた力により、メインポールの角度が意図せず変化してしまう、といった問題が防止される。
この構成では、第2固定部材とロックオフ部材との間で、メインポールの角度調整が行われ、第1固定部材とロックオフ部材との間で、取付ユニットの受動的な揺動が行われる。メインポールの角度調整を行う機構と、取付ユニットの受動的な揺動を行う機構が個別に設けられているので、それぞれの機構に適した設計を自由に採用することができる。例えば、メインポールの角度を調整する角度間隔よりも、取付ユニットが受動的に揺動する角度範囲の方が、大きくなるように設計することもできる。
この構成によると、作業面に沿って園芸用バリカンが移動する時に、作業面の起伏に応じて取付ユニットが受動的に揺動しやすく、園芸用バリカンを適正な姿勢に維持しやすい。
(特徴1) 延長ハンドルは、手持ち式の園芸用バリカン(芝生バリカンや生垣バリカンなど)に好適に利用することができる。
グリップ208には、トリガスイッチ214と、ロックオフスイッチ212が設けられている。トリガスイッチ214は、園芸用バリカン200を駆動する駆動スイッチである。ユーザは、トリガスイッチ214を引くことによって、園芸用バリカン200を駆動することができる。ロックオフスイッチ212は、トリガスイッチ214の誤操作を防止するスイッチである。通常、ロックオフスイッチ212はロック位置にあり、トリガスイッチ214の移動を禁止する。ユーザがロックオフスイッチ212を押すと、ロックオフスイッチ212はアンロック位置へ移動し、トリガスイッチ214の移動が許容される。即ち、ロックオフスイッチ212を押さなければ、トリガスイッチ214を操作できないように構成されている。ユーザは、ロックオフスイッチ212を押しながら、トリガスイッチ214を引くことによって、園芸用バリカン200を作動させる。
メインポール12は、中空のパイプ材である。メインポール12の内部には、コントロールケーブル30が配設されている。コントロールケーブル30は、グリップユニット20から取付ユニット40まで伸びている。
ここで、グリップユニット20には、操作スイッチ24の誤操作を防止する安全装置を設けてもよい。本実施例では、園芸用バリカン200と同様に、ロックオフボタン28が設けられている。ロックオフボタン28は、ユーザによってロック位置とアンロック位置とのいずれかに操作され、ロック位置ではメインスイッチの操作を禁止又は無効とし、アンロック位置では操作スイッチ24の操作を許容又は有効とする。
アウターケーブル32は、チューブ状の部材であり、その内孔をインナーケーブル34が通過している。アウターケーブル32は、グリップユニット20に固定されている。
インナーケーブル34は、金属線の線材である。インナーケーブル34は、アウターケーブル32によって、スライド可能に支持されている。インナーケーブル34の一端34aは、操作スイッチ24に接続されている。それにより、ユーザが操作スイッチ24に加えた操作が、インナーケーブル34を介して取付ユニット40へ伝達される。
図8、図9に示すように、可動レバー58には、コントロールケーブル30のインナーケーブル34の他端34bが接続されている。即ち、可動レバー58は、コントロールケーブル30を介して、グリップユニット20の操作スイッチ24に接続されている。それにより、可動レバー58はグリップユニット20の操作スイッチ24に連動する。通常時、可動レバー58は、コイルばね59によって下方に付勢されており、下方に移動した通常位置に維持されている(図8の状態)。この状態から、ユーザがグリップユニット20の操作スイッチ24を引くと、可動レバー58は上方に移動する(図9の状態)。そして、ユーザが操作スイッチ24を戻すと、可動レバー58は通常位置へ戻る。
ポール固定部42は、基端部72の一方の端面72aにおいて、ロックオフボタン80を保持している。当該基端部72の端面72aには、ロックオフボタン80を取り囲むリム74と、ロックオフボタン80に向けて突出するプラグ部76が形成されている。リム74は端面72aの周囲に形成されており、プラグ部76は端面72aの中心に形成されている。即ち、プラグ部76は、揺動機構70の中心軸と同軸に形成されている。
ポール固定部42は、リム74とプラグ部76により、ロックオフボタン80を保持している。ここで、ロックオフボタン80の裏面には、プラグ部76を受入れるソケット穴84が形成されている。ソケット穴84は、ロックオフボタン80の中心に設けられている。リム74とロックオフボタン80との間、及び、プラグ部76とロックオフボタン80のソケット穴84との間には、それぞれクリアランスが設けられている。
図26、図27に示すように、ユーザがグリップユニット20の操作スイッチ24を操作すると、可動レバー58は上方に移動する。即ち、ロックオフ操作部160はロックオフスイッチ212に向けて移動し、当接リブ58bはトリガスイッチ214に向けて移動する。先ず、ロックオフ操作部160の傾斜面160aがロックオフスイッチ212を押し込み、ロックオフスイッチ212がアンロック位置へと移動する。この段階で、可動レバー58の当接リブ58bは、トリガスイッチ214に当接していない。
本実施例の構成によると、ユーザがグリップユニット20の操作スイッチ24を操作した時のみ、園芸用バリカン200のロックオフスイッチ212が操作される。そのことから、トリガスイッチ214の誤操作や園芸用バリカン200の誤作動を防止することができる。
図32に示すように、ユーザがグリップユニット20の操作スイッチ24をさらに操作すると、ウエーブレバー170はさらに変形する。このとき、ロックオフスイッチ212は、ウエーブレバー170の波状部分172により、アンロック位置に維持される。即ち、トリガスイッチ214のロックは解除されている。ウエーブレバー170の直線部分174は、トリガスイッチ214に当接し、トリガスイッチ214を押し上げる。トリガスイッチ214が操作されることにより、園芸用バリカン200は作動する。
本実施例の構成によると、ユーザがグリップユニット20の操作スイッチ24を操作した時のみ、園芸用バリカン200のロックオフスイッチ212が操作される。そのことから、トリガスイッチ214の誤操作や園芸用バリカン200の誤作動を防止することができる。さらに、可動レバー58を採用した場合と比較して、ウエーブレバー170を採用することにより、ウエーブレバー170を支持する取付ユニット40の構成を簡単にすることができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:メインポール
20:グリップユニット
24:操作スイッチ
30:コントロールケーブル
40:取付ユニット
42:ポール固定部
44:工具固定部
49:ロックオフ突部
50:接地面
52:グリップ挟接部
58:可動レバー
60:サポート保持部
70:揺動機構
72a:端面
80:ロックオフボタン
200、300:園芸用バリカン
Claims (6)
- 園芸用バリカンに用いられる延長ハンドルであって、
メインポールと、
メインポールの一端に設けられているとともに、ユーザによって把持されるグリップユニットと、
メインポールの他端に設けられているとともに、園芸用バリカンが取り付けられる取付ユニットを備え、
取付ユニットは、メインポールを揺動可能に支持している揺動機構を有し、
揺動機構は、取付ユニットに対するメインポールの角度を少なくとも二段階に調整可能であるとともに、各々の角度位置に調整されたメインポールを所定の角度範囲で揺動可能に支持することを特徴とする延長ハンドル。 - 揺動機構は、ユーザによってロック位置とアンロック位置とのいずれかに操作され、ロック位置ではメインポールの角度調整を禁止し、アンロック位置ではメインポールの角度調整を許容するロックオフ部材を有することを特徴とする請求項1に記載の延長ハンドル。
- 前記ロックオフボタンは、揺動機構の中心軸上に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の延長ハンドル。
- 取付ユニットは、ロックオフ部材を保持するとともにメインポールと園芸用バリカンの一方が固定される第1固定部と、第1固定部に揺動機構を介して接続されているとともにメインポールと園芸用バリカンの他方が固定される第2固定部と、ロックオフボタンを第2固定部に向けて付勢する付勢部材をさらに有し、
第1固定部は、ロック位置にあるロックオフ部材を前記所定の角度範囲で回転可能に保持し、
第2固定部は、ロック位置にあるロックオフ部材と少なくとも二つの相対回転位置で係合可能である、
ことを特徴とする請求項は3に記載の延長ハンドル。 - 取付ユニットは、園芸用バリカンが使用される作業面に当接する当接部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の延長ハンドル。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の延長ハンドルと、
延長ハンドルの取付ユニットに固定可能な園芸用バリカンと、
を備える園芸用バリカンセット。
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