JP2011060277A - 統合環境生成器 - Google Patents

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Abstract

【課題】統合環境生成器を提供する。
【解決手段】統合環境生成器は、入力ファイルを受け取り、入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換する。統合環境生成器は、ルールを受け取り、マークアップ言語ファイルをルールと対照して検証する。ルールは、モジュールの依存関係を入力ファイルに含めるための統一フォーマットを規定する。統合環境生成器は、モジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースを、検証されたマークアップ言語ファイルから特定する。統合環境生成器は、特定された依存関係に対してビルド・スクリプト・テンプレートを、特定されたスケジューリング情報に対してスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、特定されたテスト・ケースに対してテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択し、ビルド・スクリプト、スケジューリング・スクリプト、およびテスト・ケース・スクリプトを生成する。
【選択図】図1

Description

本願は、全般的に、入力ファイルを受け取り、入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換する統合環境生成器(integration environment generator)に関する。
優先権
本願は、2009年8月31日に提出された、「ビルド・スクリプト生成(Build Script Generation)」という題の、米国特許仮出願第61/238379号の優先権を主張するものであり、その内容全体を参照によって引用したものとする。
インターネット・アプリケーション、ビジネス・アプリケーション、エンド・ユーザ・アプリケーションなどであり得る多数のアプリケーションは、種々の機能を実行する複数のソフトウェア・モジュールから成る。例えば、オンライン・ショッピング・アプリケーションは、ショッピング・カートの精算の機能を実行する複数のモジュールを有することもある。こうしたモジュールは、支払いモジュール、検証モジュール、およびカート・モジュールを含み得る。
こうしたモジュールをコンピュータ・システム上に展開するために、当該モジュールは、作成されて展開可能パッケージにまとめられる。展開可能パッケージは、アプリケーションを作成または更新するために使用されるファイルの集合を含むみ得る。ファイルの集合は、サーバまたはその他のコンピュータ・システム上に読み込まれる実行可能ファイルおよびその他の情報を含むとよい。実行可能ファイルが実行されると、モジュールを含むアプリケーションが作成または更新されるとよい。
アプリケーション展開段階の間、展開可能パッケージは何度もビルドおよびテストされる。展開可能パッケージのビルドは、多数のモジュールおよびその他のコンポーネントを備える大型アプリケーションの場合には特に、時間がかかり複雑な可能性がある。典型的にデベロッパーは、アプリケーション・コンポーネントの依存関係に変更があるたび、または他の変更があるたびに、ビルド・スクリプトを手動で書くか、または変更する。ビルド・スクリプトは、モジュール間の依存関係、および展開パッケージの作成のためのその他の情報などの情報を特定する。次にビルド・スクリプトは、従来のビルド・ツールによって、ビルド・スクリプトに基づき展開パッケージを生成するために使用される。モジュール間の依存関係を手動で判断すること、およびテスト用に展開パッケージの作成の必要があるたびにビルド・スクリプトを作成または変更することは、大きな労働力を要し、複雑でエラーが起きやすくなる傾向がある。
実施形態によれば、統合環境生成器は、入力変換モジュール、検証モジュール、トラバース・モジュール(traversal module)、テンプレート選択モジュール、およびファイル生成モジュールを含む。入力変換モジュールは、入力ファイルを受け取り、入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換するよう構成されている。入力ファイルは、展開されるアプリケーションのモジュール、モジュール間の依存関係、モジュールをテストするテスト・ケース、およびスケジューリング情報を特定する。検証モジュールは、ルールを受け取り、ルールと対照してマークアップ言語ファイルを検証するよう構成されており、ルールは、モジュールの依存関係を入力ファイルに含めるための統一フォーマットを規定する。トラバース・モジュールは、モジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースを、検証されたマークアップ言語ファイルから特定するよう構成されている。テンプレート選択モジュールは、モジュール間の特定された依存関係に対しビルド・スクリプト・テンプレートを、特定されたスケジューリング情報に対しスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、さらに特定されたテスト・ケースに対しテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択するよう構成されている。ファイル生成モジュールは、ビルド・スクリプト・テンプレートからビルド・スクリプトを、スケジューリング・スクリプト・テンプレートからスケジューリング・スクリプトを、テスト・ケース・スクリプト・テンプレートからテスト・ケース・スクリプトを生成するよう構成されている。
実施形態によれば、ビルド・スクリプトを生成する方法は、入力ファイルを受け取ることと、入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換することとを含む。入力ファイルは、アプリケーションのモジュール、モジュール間の依存関係、モジュールをテストするためのテスト・ケース、およびスケジューリング情報を特定する。本方法は、ルールを受け取ることと、ルールと対照してマークアップ言語ファイルを検証することとをさらに含み、ルールは、モジュールの依存関係を入力ファイルに含めるための統一フォーマットを規定する。本方法はさらに、モジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースを、検証されたマークアップ言語ファイルから特定することと、モジュール間の特定された依存関係に対しビルド・スクリプト・テンプレートを、特定されたスケジューリング情報に対しスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、特定されたテスト・ケースに対しテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択することと、ビルド・スクリプト・テンプレートからビルド・スクリプトを、スケジューリング・スクリプト・テンプレートからスケジューリング・スクリプトを、さらにテスト・ケース・スクリプト・テンプレートからテスト・ケース・スクリプトを生成することとを含む。実施形態によれば、上述の方法は、コンピュータ・システムによって実行されると本方法を実行する、非一時的なコンピュータ可読媒体上に格納されたコンピュータ・プログラムにおいて具現化されるとよい。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態について下記の説明において詳しく記載する。
実施形態による、統合環境生成器のシステム図を示す。 実施形態による、統合環境生成器のより詳細なシステム図を示す。 実施形態による、UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)デザインの例を示す。 実施形態による、ツリー構造の例を示す。 実施形態による、展開パッケージを生成する方法を示す。 実施形態による、本願明細書に記載される統合環境生成器のハードウェア・プラットフォームとして動作するコンピュータ・システムを示す。
簡潔さおよび説明のために、実施形態の原理について、その例を主に参照して記載する。以下の説明では、実施形態の完全な理解をもたらすために特定の詳細事項が多数記載される。しかし、当業者であれば当然のことながら、実施形態は、こうした特定の詳細事項に制限されることなく実践可能である。いくつかの例では、実施形態を不必要に曖昧にしないよう、周知の方法および構造は詳しく記載されていない。さらに、本願明細書に記載される実施形態は、様々な組み合わせで互いに使用され得る。
1.概要
実施形態によれば、統合環境生成器は、コンピュータ・システム上で、アプリケーションの展開可能パッケージ用にビルド・スクリプトを生成するよう構成されている。ビルド・スクリプトは、一連のルールと対照して検証された、統一フォーマットで提示された情報を含む入力ファイルから生成される。入力ファイル内の情報は、アプリケーションのモジュール間の依存関係を特定し、展開パッケージを作成するために必要な他の情報を含む。ルールは、モジュールおよびその他の構成要素に関してアーキテクチャ情報を規定し、入力ファイルを検証するために使用される。統合環境生成器はさらに、いつどのくらいの頻度で、ビルド・スクリプトおよび展開パッケージが生成されなくてはならないかを示す、スケジューリング・スクリプトを生成するよう構成されている。
アプリケーション展開段階の間、多数のソフトウェア・デベロッパーが協力してアプリケーションの作成およびテストを行うこともある。デベロッパーは、種々のタスクを実行するツールを利用することで効率性を上げる。例えば、継続的統合は、デベロッパーがアプリケーション・コードを変更している間に、一定間隔をおいてシステム・ビルドを実行するプロセスである。継続的統合のプロセスによって、デベロッパーは、変更されたアプリケーション・コードが、他のデベロッパーにより開発されたコードと互換性を持つことを保証することができる。変更されたアプリケーション・コードと、他のデベロッパーにより開発されたコードとの互換性を保証するために、統合環境生成器はさらに、テスト・ケース・スクリプトを生成して、変更されたアプリケーション・コードにコード化されたモジュールの依存関係をテストする。
したがって、統合環境生成器は、アプリケーション・コードに加えられた変更がコンパイルされてアプリケーションの他の部分に対し定期的にテストされるよう、ビルド・スクリプトおよびスケジューリング・スクリプトを定期的に作成することによって、デベロッパーを支援する。
2.システム
図1は、実施形態による統合環境生成器100を示す。統合環境生成器100は、入力として入力ファイル101およびルール102を受領する。
一実施形態では、入力ファイル101は統一モデリング言語(UML)ファイルであるが、他のフォーマットまたは言語が入力ファイル101に使用されてもよい。UMLは、アプリケーションのビジュアル・モデルを作成するために使用されるとよい標準化されたモデリング言語である。入力ファイル101は、アプリケーションの作成に使用される情報を提供するUMLデザインを含むとよい。UMLデザインは、アプリケーションの構成要素を特定するとよい。構成要素は、ビジネス・プロセス、ユーザ、ソフトウェア・コンポーネント、アクティビティなどを含むとよい。UMLデザインはさらに、アプリケーションのモジュール、およびモジュール間の依存関係を特定する。UMLデザインはさらに、いつどのくらいの頻度で展開パッケージを作成するかを示すスケジューリング情報、ならびにモジュール間の依存関係をテストするテスト・ケースを含む。
ルール102は、モジュールおよびその他の構成要素に関してアーキテクチャ情報を規定し、入力ファイル101を検証するために使用される。ルール102は、入力ファイル101に含まれる情報のフォーマットまたは構文を規定するとよい。ルール102は、特定のシンボル、およびシンボルをその依存関係に基づき提供するための位置を使用して、依存関係が図を用い表現されなくてはならないと規定してもよい。他のルール102の例には、種々のモジュール間の依存関係が環状であってはならないこと、種々のモジュール間の依存関係が一方向でなくてはならないこと、種々のモジュール間の依存関係がUMLの<<use>>ステレオタイプによって規定されなくてはならないこと、モジュールがUMLのコンポーネント表記法を使用して規定されなくてはならないこと、アプリケーション・コンポーネントの名前の最後の2文字が予約され、アプリケーション・コンポーネントを個別のモジュールにマップする助けとなるモジュールの省略形を形成することが含まれる。ルール102はさらに、スケジューリング要件を規定するとよい。例えば、スケジューリング情報は、ステレオタイプ<<AbstractCommonLayer>>の属性<<scheduleTimePeriodInHours>>に値を与えることによって規定される。ルール102は、UML表記法を使用してモデル化されたすべてのメソッドに関して属性<<testCaseId>>に値を与えることによってテスト・ケースが規定されなくてはならないということを含む、テスト・ケースに関する要件をさらに規定する。
統合環境生成器100は、ビルド・スクリプト103、スケジューリング・スクリプト104、およびテスト・ケース・スクリプト105を出力する。ビルド・スクリプト103は、展開パッケージをビルドするのに使用されるスクリプトである。ビルド・スクリプトは、モジュール間の依存関係、および展開パッケージを作成するためのその他の情報などの情報を特定する。例えば、ビルド・スクリプト103は、展開パッケージ107を生成するためにビルド・ツール106によって使用される。ビルド・ツール106は、市販のソフトウェア・ツールであってもよい。スケジューリング・スクリプト104は、いつどのくらいの頻度でビルド・スクリプトおよび展開パッケージが生成されなくてはならないかを特定するために、統合環境生成器100によって生成されるスクリプトである。例えば、スケジューリング・スクリプト104は、アプリケーション・コードにコード化されたモジュールに加えられる任意の変更が毎日のビルドで記憶されるように、展開パッケージが、毎日PM9時に6時間かけてビルドされなくてはならないと示してもよい。テスト・ケース・スクリプト105は、モジュール間の依存関係をテストするスクリプトである。テスト・ケース・スクリプト105は、特定のモジュールに対して実行されるべきテストを示し、さらに、どのように各テストが関連付けられるかを示してもよい。
図2は、統合環境生成器100のより詳細なシステム図を示す。統合環境生成器100は、入力変換モジュール200、検証モジュール201、トラバース・モジュール202、記録モジュール203、テンプレート選択モジュール204、およびファイル生成モジュール205を含む。モジュール200〜205は、ソフトウェア・モジュール、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせであればよい。
入力変換モジュール200は、統合環境生成器100への入力として入力ファイル101を受領する。上記のように、入力ファイル101は、アプリケーションの作成に使用される情報を提供するUMLデザインを含むとよい。UMLデザインは、アプリケーションの構成要素を特定するとよい。構成要素は、ビジネス・プロセス、ユーザ、ソフトウェア・コンポーネント、アクティビティなどを含むとよい。UMLデザインはさらに、ビルド、または更新および展開されるアプリケーションのモジュール、ならびにモジュール間の依存関係を特定する。入力ファイル101内のUMLデザインは、UMLメタモデルとして保存される。UMLメタモデルは、アプリケーションの構成要素を表現するデータ・モデルである。入力ファイル101のUMLデザインをさらに処理するために、入力変換モジュール200は、従来のツールおよび技術を使用して、UMLデザインのUMLメタモデルをXMLファイル210または他のマークアップ言語ファイルに変換するとよい。
検証モジュール201は、統合環境生成器100への入力として、ルール102を受理する。上記のように、ルール102は、モジュールおよびその他の構成要素に関してアーキテクチャ情報を規定する。例えば、ルール102は、入力ファイル101に含まれる情報のフォーマットまたは構文を規定するとよい。検証モジュール201はさらに、入力変換モジュール200からXMLファイル210を受け取る。検証モジュール201は、ルール102と対照してXMLファイル210を検証する。検証モジュール201は、XMLファイル210がルール102に準拠していることを確認する。ルール102の例には、種々のモジュール間の依存関係が環状であってはならないこと、種々のモジュール間の依存関係が一方向でなくてはならないこと、種々のモジュール間の依存関係がUMLの<<use>>ステレオタイプによって規定されなくてはならないこと、モジュールがUMLのコンポーネント表記法を使用して規定されなくてはならないこと、アプリケーション・コンポーネントの名前の最後の2文字が予約され、アプリケーション・コンポーネントを個別のモジュールにマップする助けとなるモジュールの省略形を形成することが含まれる。ルール102はさらに、スケジューリング要件およびテスト・ケース要件を規定する。
トラバース・モジュール202は、XMLファイル210をトラバースして、モジュール、モジュール間の依存関係、およびスケジューリング情報、およびテスト・ケースを、検証されたXMLファイル210から特定する。検証されたXMLファイル210が構文解析されて、この情報が特定されるとよい。
記録モジュール203は、XMLファイル210から特定されたモジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースの指示を、抽出情報データベース206またはその他のデータ・ストアに格納する。モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースは、情報が、例えば抽出情報データベース206に格納されるときに、それらが特定されたXMLファイル210に関連付けられる。
格納済みの、モジュール間の特定された依存関係に基づき、記録モジュール203はさらに、マシンに理解可能なフォーマットで、モジュールの依存関係を反映するツリー構造を生成する。ツリー構造も、モジュール間の依存関係が特定されたXMLファイル210と関連して抽出情報データベース206に格納される。
テンプレート選択モジュール204は、抽出情報データベース206に格納されたモジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースに対し、複数のテンプレートのうちのテンプレートを特定する。この複数のテンプレートは、カスタマイズ可能であり、ソフトウェア・アーキテクチャ特有である。複数のテンプレートは、規定の構造のプレースホルダを有する。ビルド・スクリプト・テンプレート、スケジューリング・スクリプト・テンプレート、およびテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを含む3タイプのテンプレートが存在する。当然、より多くのタイプのテンプレートがあってもよい。ビルド・スクリプト・テンプレートは、ビルド・スクリプト103を作成するために使用される。スケジューリング・スクリプト・テンプレートは、スケジューリング・スクリプト104を作成するために使用され、テスト・ケース・スクリプト・テンプレートは、テスト・ケース・スクリプト105を作成するために使用される。
テンプレート選択モジュール204は、抽出情報データベース206からXMLファイル210の情報を読み出す。読み出された情報に基づき、テンプレート選択モジュール204は、複数のテンプレートのうち、ポピュレートするテンプレートを選択する。例えば、入力ファイル101がXMLファイル210に変換されると、XMLファイルに対応するモジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースが、抽出情報データベース206に保存される。モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースが読み出されると、テンプレート選択モジュール204は、読み出された依存関係に対してビルド・スクリプト・テンプレートを選択する。テンプレート選択モジュール204はさらに、スケジューリング情報に対してスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、テスト・ケースに対してテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択する。テンプレート選択モジュール204は、読み出されたモジュール間の依存関係を用いてビルド・スクリプト・テンプレートを、スケジューリング情報を用いてスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、テスト・ケースを用いてテスト・ケース・スクリプト・テンプレートをポピュレートする。例えば、テンプレート内のプレースホルダが、実際のUML構成要素属性に置き換えられる。
ファイル生成モジュール205は、ビルド・スクリプト・テンプレート、スケジューリング・スクリプト・テンプレート、およびテスト・ケース・スクリプト・テンプレートにそれぞれ基づき、ビルド・スクリプト103、スケジューリング・スクリプト104、およびテスト・ケース・スクリプト105を含む出力ファイルを生成する。
展開パッケージ・ビルド・ツール(図示せず)は、スクリプトを使用して展開パッケージを作成し、それが次にコンピュータ・システムに展開される。展開パッケージ・ビルド・ツールは、展開パッケージを作成するための、従来の市販のビルド・ツールとすればよい。
3.例
図3は、実施形態による、UMLデザインの例を示す。図1を参照して上述したように、入力ファイル101は統一モデリング言語(UML)ファイルであるとよい。入力ファイル101は、アプリケーションの作成に使用される情報を提供するUMLデザイン300を含むとよい。UMLデザイン300は、アプリケーションの構成要素を特定するとよい。構成要素は、ビジネス・プロセス、ユーザ、ソフトウェア・コンポーネント、アクティビティなどを含むとよい。図3では、4つのモジュール301〜304が、UMLの<<component>>ステレオタイプによって特定されている。モジュール301は、「CreditCardAuthorizationModule」という名称であり、モジュール302は、「SecurityManagement」という名称であり、モジュール303は、「UserManagement」という名称であり、モジュール304は、「BankAccountManagement」という名称である。
UMLデザイン300はさらに、<<use>>ステレオタイプによってモジュール301〜304間の依存関係を特定する。例えば、モジュール301は、モジュール302,303、および304に依存しており、<<use>>ステレオタイプ302a、303a、および304aおよび矢印の方向性によって示されている。さらに、モジュール302および304は、<<use>>ステレオタイプ303bおよび303c、ならびに矢印の方向性によって示されているように、モジュール303に依存している。
図4は、図3内のモジュール301〜304の依存関係を反映するツリー構造400を示す。上記のように、格納済みの、特定されたモジュール301〜304間の依存関係に基づき、マシンに理解可能なフォーマットで、モジュールの依存関係を反映するツリー構造400が生成される。
4.方法
図5は、実施形態による方法500を示す。方法500、ならびに本願明細書に記載される他のステップは、限定ではなく例として、図1〜2に関して記載され得る。
ステップ501にて、統合環境生成器100が、入力ファイル101などの入力ファイルを受け取る。上記のように、入力ファイルは、アプリケーションの作成に使用される情報を提供するUMLデザインを含むとよい。UMLデザインは、アプリケーションの構成要素を特定するとよい。構成要素は、ビジネス・プロセス、ユーザ、ソフトウェア・コンポーネント、アクティビティなどを含むとよい。UMLデザインはさらに、アプリケーションのモジュール、およびモジュール間の依存関係を特定する。入力ファイル内のUMLデザインは、UMLメタモデルとして保存される。UMLメタモデルは、アプリケーションの構成要素を表現するデータ・モデルである。
さらにステップ501で、統合環境生成器100は、ルール102などのルールを、統合環境生成器100へのもう1つの入力として受け取る。上記のように、ルールは、モジュールおよびその他の構成要素に関してアーキテクチャ情報を規定する。
ステップ502にて、統合環境生成器100は、UMLデザインをXMLファイルに変換する。入力ファイル内のUMLデザインは、UMLメタモデルとして保存される。UMLメタモデルは、アプリケーションの構成要素を表現するデータ・モデルである。UMLメタモデルは、従来のツールおよび技術を使用してXMLファイルに変換される。XMLの代わりに、他のフォーマットが使用されてもよい。さらに、UMLの代わりに他のフォーマットが入力ファイルに使用されてもよい。入力ファイルがXMLで提供されると、その結果ステップ502は実行されない。
ステップ503にて、統合環境生成器100は、ステップ502にて作成されたXMLファイルをルールと対照して検証し、XMLファイルがルールに準拠していることを確認する。
ステップ504にて統合環境生成器100は、XMLファイルをトラバースして、モジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースを、検証されたXMLファイルから特定する。例えば、検証されたXMLファイルが構文解析され、モジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースが特定される。
ステップ505にて、統合環境生成器100は、XMLファイルから特定されたモジュール、モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースの指示を、抽出情報データベースまたはその他のデータ・ストアに格納する。モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースが、それらが特定されたXMLファイルと関連して格納される。
ステップ506にて、格納済みの、モジュール間の特定された依存関係に基づき、モジュールの依存関係を反映するツリー構造が生成される。ツリー構造も、モジュール間の依存関係が特定されたXMLファイルと関連して抽出情報データベースに格納される。
ステップ507にて、統合環境生成器100は、抽出情報データベースに格納されているモジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースに対し、複数のテンプレートのうちのテンプレートを特定する。この複数のテンプレートは、ビルド・スクリプト・テンプレート、スケジューリング・スクリプト・テンプレート、およびテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを含むとよい。ビルド・スクリプト・テンプレートは、ビルド・スクリプトを作成するために使用される。スケジューリング・スクリプト・テンプレートは、スケジューリング・スクリプトを作成するために使用される。テスト・ケース・スクリプト・テンプレートは、テスト・ケース・スクリプトを作成するために使用される。XMLファイルの情報が、抽出情報データベースから読み出される。読み出された情報に基づき、複数のテンプレートのうち、ポピュレートするテンプレートが選択される。例えば、入力ファイルがXMLファイルに変換されると、XMLファイルに対応するモジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースが、抽出情報データベースに保存される。モジュール間の依存関係、スケジューリング情報、およびテスト・ケースが読み出されると、読み出されたモジュール間の依存関係に対してビルド・スクリプト・テンプレートが選択される。統合環境生成器100はさらに、スケジューリング情報に対してスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、テスト・ケースに対してテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択する。次に、ビルド・スクリプト・テンプレートは、読み出されたモジュール間の依存関係を用いてポピュレートされ、スケジューリング・スクリプト・テンプレートは、スケジューリング情報を用いてポピュレートされ、テスト・ケース・スクリプト・テンプレートは、テスト・ケースを用いてポピュレートされる。
ステップ508にて、統合環境生成器100は、ビルド・スクリプト・テンプレート、スケジューリング・スクリプト・テンプレート、およびテスト・ケース・スクリプト・テンプレートにそれぞれ基づくビルド・スクリプト、スケジューリング・スクリプト、およびテスト・ケース・スクリプトを含むファイルを出力する。
ステップ509にて、展開パッケージ・ビルド・ツールは、スクリプトを使用して展開パッケージを作成し、それが次にコンピュータ・システムに展開される。展開パッケージ・ビルド・ツールは、展開パッケージを作成するための、従来の市販のビルド・ツールとすればよい。
5.コンピュータ・システム
図6は、統合環境生成器100のハードウェア・プラットフォームとして使用されるとよいコンピュータ・システム600を示す。コンピュータ・システム600は、ストレージ・デバイスなど、1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体上に格納されたソフトウェアとして具現化されるとよい、本願明細書に記載されたステップ、方法および機能のうちの1つ以上を実行するためのプラットフォームとして使用されるとよい。
コンピュータ・システム600は、本願明細書に記載された方法、機能、およびその他のステップの一部または全部を実行するソフトウェア命令を実装または実行するとよいプロセッサ602または処理回路を含む。プロセッサ602からのコマンドおよびデータが、通信バス604上で伝達される。コンピュータ・システム600はさらに、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)などの、非一時的なコンピュータ可読ストレージ・デバイス603を含み、ここに、実行時間中プロセッサ602のソフトウェアおよびデータがあるとよい。ストレージ・デバイス603はさらに、不揮発性データ・ストレージを含むとよい。コンピュータ・システム600は、ネットワークに接続するためのネットワーク・インターフェース605を含むとよい。当業者であれば当然のことであるが、他の既知の電子構成要素が、コンピュータ・システム600に追加されてもよく、またはコンピュータ・システム600において代用されてもよい。
例を参照して実施形態について記載してきたが、当業者であれば、請求される実施形態の範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に対し様々な変更を加えることができるであろう。さらに、本願明細書に記載された実施形態は、リアルタイム環境など、任意の環境のスクリプトを作成するために使用され得る。

Claims (20)

  1. 統合環境生成器であって、
    入力ファイルを受け取り、前記入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換するよう構成された入力変換モジュールであって、前記入力ファイルは、展開されるアプリケーションのモジュール、前記モジュール間の依存関係、前記モジュールをテストするテスト・ケース、およびスケジューリング情報を特定する、前記入力変換モジュールと、
    ルールを受け取り、前記ルールと対照して前記マークアップ言語ファイルを検証するよう構成された検証モジュールであって、前記ルールは、前記モジュールの前記依存関係を前記入力ファイルに含めるための統一フォーマットを規定する、前記検証モジュールと、
    前記モジュール、前記モジュール間の前記依存関係、前記スケジューリング情報、および前記テスト・ケースを、前記検証されたマークアップ言語ファイルから特定するよう構成されたトラバース・モジュールと、
    前記モジュール間の前記特定された依存関係に対してビルド・スクリプト・テンプレートを、前記特定されたスケジューリング情報に対してスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、前記特定されたテスト・ケースに対してテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択するよう構成されたテンプレート選択モジュールと、
    コンピュータ・システム上で実行され、前記ビルド・スクリプト・テンプレートからビルド・スクリプトを、前記スケジューリング・スクリプト・テンプレートからスケジューリング・スクリプトを、前記テスト・ケース・スクリプト・テンプレートからテスト・ケース・スクリプトを生成するよう構成されたファイル生成モジュールと、
    を含む、統合環境生成器。
  2. 前記モジュール間の前記依存関係を反映するツリー構造を生成するよう構成された記録モジュールをさらに含む、請求項1に記載の統合環境生成器。
  3. 前記マークアップ言語ファイルは、XMLファイルである、請求項1に記載の統合環境生成器。
  4. 前記ビルド・スクリプトは、展開可能パッケージを作成するために使用される、請求項1に記載の統合環境生成器。
  5. 前記入力ファイルは、統一モデリング言語(UML)デザインを含む、請求項1に記載の統合環境生成器。
  6. 前記ルールは、種々の前記モジュール間の前記依存関係が環状であってはならないと規定するルールを含む、請求項1に記載の統合環境生成器。
  7. 前記ルールは、種々の前記モジュール間の前記依存関係が、統一モデリング言語(UML)の<<use>>ステレオタイプによって規定されなくてはならないと規定するルールを含む、請求項1に記載の統合環境生成器。
  8. ビルド・スクリプトを生成する方法であって、
    入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換するステップであって、前記入力ファイルは、アプリケーションのモジュール、前記モジュール間の依存関係、前記モジュールをテストするテスト・ケース、およびスケジューリング情報を特定する、前記ステップと、
    ルールと対照して前記マークアップ言語ファイルを検証するステップであって、前記ルールは、前記モジュールの前記依存関係を前記入力ファイルに含めるための統一フォーマットを規定する、前記ステップと、
    前記モジュール、前記モジュール間の前記依存関係、前記スケジューリング情報、および前記テスト・ケースを、前記検証されたマークアップ言語ファイルから特定するステップと、
    前記モジュール間の前記特定された依存関係に対してビルド・スクリプト・テンプレートを、前記特定されたスケジューリング情報に対してスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、前記特定されたテスト・ケースに対してテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択するステップと、
    前記ビルド・スクリプト・テンプレートからビルド・スクリプトを、前記スケジューリング・スクリプト・テンプレートからスケジューリング・スクリプトを、前記テスト・ケース・スクリプト・テンプレートからテスト・ケース・スクリプトを生成するステップと、
    を含む、方法。
  9. 前記モジュール間の前記依存関係を反映するツリー構造を生成するステップ
    をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記マークアップ言語ファイルは、XMLファイルである、請求項8に記載の方法。
  11. 前記ビルド・スクリプトは、展開可能パッケージを作成するために使用される、請求項8に記載の方法。
  12. 前記入力ファイルは、統一モデリング言語(UML)デザインを含む、請求項8に記載の方法。
  13. 前記ルールは、種々の前記モジュール間の前記依存関係が環状であってはならないと規定するルールを含む、請求項8に記載の方法。
  14. 前記ルールは、種々の前記モジュール間の前記依存関係が、統一モデリング言語(UML)の<<use>>ステレオタイプによって規定されなくてはならないと規定するルールを含む、請求項8に記載の方法。
  15. ビルド・スクリプトを生成するためのコンピュータ実行可能命令が、非一時的なコンピュータ可読媒体上に格納されている、前記コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、実行されるとコンピュータ・システムに、
    入力ファイルをマークアップ言語ファイルに変換するステップであって、前記入力ファイルは、アプリケーションのモジュール、前記モジュール間の依存関係、前記モジュールをテストするテスト・ケース、およびスケジューリング情報を特定する、前記ステップと、
    ルールと対照して前記マークアップ言語ファイルを検証するステップであって、前記ルールは、前記モジュールの前記依存関係を前記入力ファイルに含めるための統一フォーマットを規定する、前記ステップと、
    前記モジュール、前記モジュール間の前記依存関係、前記スケジューリング情報、および前記テスト・ケースを、前記検証されたマークアップ言語ファイルから特定するステップと、
    前記モジュール間の前記特定された依存関係に対してビルド・スクリプト・テンプレートを、前記特定されたスケジューリング情報に対してスケジューリング・スクリプト・テンプレートを、前記特定されたテスト・ケースに対してテスト・ケース・スクリプト・テンプレートを選択するステップと、
    前記ビルド・スクリプト・テンプレートからビルド・スクリプトを、前記スケジューリング・スクリプト・テンプレートからスケジューリング・スクリプトを、前記テスト・ケース・スクリプト・テンプレートからテスト・ケース・スクリプトを生成するステップと、
    を含む方法を実行させる、コンピュータ可読媒体。
  16. 前記方法は、前記モジュール間の前記依存関係を反映するツリー構造を生成するステップ
    をさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  17. 前記マークアップ言語ファイルは、XMLファイルである、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  18. 前記ビルド・スクリプトは、展開可能パッケージを作成するために使用される、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  19. 前記入力ファイルは、統一モデリング言語(UML)デザインを含む、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
  20. 前記ルールは、種々の前記モジュール間の前記依存関係が環状であってはならないと規定するルールを含む、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
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