JP2011054530A - 車両用前照灯 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略半楕円形状の第1反射鏡と、略平面であって第1反射鏡の光軸と概ね平行で、その面内近傍に第1反射鏡の光軸が含まれるように前記第1反射鏡と組合わされた第2反射鏡と、第1反射鏡の略半楕円球状の第1焦点位置近傍に配置された白色LED光源と、第1反射鏡及び第2反射鏡よりも車両進行方向に対して後方に設けられて、横方向及び方向で断面の形状が異なる反射鏡であって下記式(1)及び式(2)を満たす第3反射鏡と、を備え、前記白色LED光源は面発光し、その発光面が下記式(3)を満たすように前記第1反射鏡の第1焦点近傍に配置されている車両用前照灯。53°<θa1<74°…(1)10.5°<θa2<18°…(2)(LED光源の発光面の中心と第1焦点との最短距離)2<LED光源の発光面積…(3)
【選択図】図1
Description
ヘッドライトに要求される性能の一つに十分な輝度が挙げられる。これはヘッドライトの基本的な性能として欠かすことのできない要件である。十分な輝度を達成するためには、光学系の効率を上げること、光源自体の光量を増加させることの2方向からのアプローチが必要である。
前者のアプローチでは、光学系の構成を工夫して光利用効率の向上を図ることである。ただし、光学系を小型化すると光学系の効率を保つのは困難となるため、光源の光量増加が必須となる。従って後者のアプローチ、すなわち光源自体の光量を増加させる必要があるが、LEDチップ単体で光量を増加させるには限界があり必要なパワーを確保することが困難であることから、複数個のチップを使用するという形態が一般的に用いられている。
以上のように、LEDを光源としたヘッドライト光学系では、光学系の小型化が要望されるとともに、複数個のLEDチップを使用する必要があることから、光学系の大きさに対する発光面の面積が相対的に大きくならざるを得ない。このことは、光源が点光源としてみなせないということであり光学系の構成を考える上で、発光位置の空間的な広がりを考慮する必要があることを意味している。
その他、ヘッドライト用の光学系として、楕円反射鏡と放物面反射鏡とを組み合わせて用いた構成のものが知られている(例えば、特許文献2、3、4参照)。この場合、楕円反射鏡の楕円面の第1焦点に光源を配置し、基本的には楕円面の第2焦点と放物面の焦点を概略一致させ、楕円反射鏡の楕円面で集光し、投影レンズの代わりに放物面で平行光を出射する。このような構成によれば、点光源を使用した場合には楕円面で反射された光を平行光とすることができる。また、特許文献4では、楕円面で反射してから放物面で反射する光路、直接放物面に入射する光路などの光路に応じて、放物面を分割し各領域を最適な形状に設定することで、全ての出射光を略平行光にすることができる構成としている。これらの構成は、楕円反射鏡と投影レンズからなる光学系と比較して、光路を折り曲げているため車両進行方向のサイズを短縮することができるという利点がある。
一方、車両用前照灯の用途においては、要求される光の配光性能が、地面に対して水平な方向(左右方向)と地面と垂直な方向(上下方向)で異なる。具体的には、地面に対して水平な方向の配光分布はある程度の拡がりが許容され、場合によってはある程度の拡がりがあった方が好ましいとされるが、地面と垂直な方向については、配光分布が拡がりを有すると、ハイビームとなり問題となるため、水平方向よりも高い配光性能が求められる。従って、車両用前照灯に用いられる光学系においても、地面と水平な方向と垂直な方向水平方向と垂直方向で最適なミラー形状が異なることとなる。しかしながら、特許文献2〜4では、光源が点光源である前提の下に、ほぼ放物面の反射鏡、もしくは放物面を分割した反射鏡を用いているため、光源面積が光学系に対して相対的に大きくなった場合には配光分布が悪化するとともに、地面と水平方向と垂直方向の配光分布が一様に悪化するため、自動車等の車両用前照灯の用途において必要とされる性能が得られないという問題があった。
また、放物面(もしくはそれに類似の機能を持った反射面)を分割した場合には、影になる部分が存在し、特定の出射角度で出射光線強度が強くなるという課題の他、複数の曲面をつなぎ合わせるため製造が困難であるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、白色LEDを光源とした車両用前照灯において、小型化、特に車両進行方向のサイズの短縮が可能で、かつ、必要とされる配光性能を満たすことができる車両用前照灯を提供することを目的としている。
前記白色LED光源は面発光し、その発光面が下記式(3)を満たすように前記第1反射鏡の第1焦点近傍に配置されていることを特徴とする車両用前照灯が提供される。
53°<θa1<74°…(1)
10.5°<θa2<18°…(2)
(前記LED光源の発光面の中心と前記第1焦点の最短距離)2<前記LED光源の発光面積…(3)
θa1は、以下のように定義される。
図1におけるZ方向から本実施態様の車両用前照灯を見た場合の断面図を図2に示す。図2に示すように、本実施態様の車両用前照灯を、Z方向(第1反射鏡1の楕円面の短軸1b方向)から見た断面において、第1反射鏡1の長軸1aから延長した線を第1延長線m1とし、第3反射鏡3の反射面31のうち車両進行方向に水平で地面(水平方向)に平行な方向Xにおける頂点P1で接するとともに地面(水平方向)に垂直な方向であるY方向(縦方向)に引いた線を第1垂線m2とした場合に、第1延長線m1と、第1垂線m2が交差する点を第1交点P2とする。そして、この第1交点P2から第3反射鏡3の反射面31に向けてX方向に引いた線を第1水平線m3とし、該第2水平線m3と第3反射鏡3の反射面31と、が交差する点を第2交点P3とする。θa1は、該第2交点P3を含む反射面31における第1接線m4と、X方向の第2水平線m5とがなす角度とする。
θa2は、以下のように定義される。
図1におけるY方向から本実施態様の車両用前照灯を見た場合の、図2の頂点P1を含む地面に水平な面における断面図を図3に示す。但し、第1反射鏡1、第2反射鏡2及びLED光源4については、上方からみた場合の概略図としている。図3に示すように、頂点P1を含みY方向(地面に対して垂直な方向)から見た断面において、白色LED光源4の発光点の中心からX方向に反射面31に向けて引いた線を前記断面に投影した線を第3水平線n1とし、前記光源4の発光面の中心を回転中心として前記断面上で、前記第3水平線n1を30°回転させた線を傾斜線n2とし、前記傾斜線n2と反射面31の交点を第3交点P4とする。また、前記断面において、第3交点P4を通る反射面31の接線を第2接線n3とし、頂点P1を通る接線を第3接線n4とする。θa2は、前記第2接線n3と、前記第3接線n4とがなす角度とする。
図1は、本実施形態における車両用前照灯の概略斜視図、図2は、図1に示した本実施形態における車両用前照灯を側方から見た場合における頂点P1を含む断面図、図3は、図1に示した本実施形態における車両用前照灯の第3反射鏡を、上方から見た場合における頂点P1を含む断面図と、第1反射鏡1、第2反射鏡2及びLED光源4を、上方からみた場合の概略図である。
なお、図中、X方向は、車両の進行方向で地面と水平な方向、Y方向は、地面と垂直な方向(上下方向)、Z方向は、車両の進行方向と垂直で、地面と水平な方向(左右方向)とする。
図1〜図3に示すように、車両用前照灯100は、白色LED光源4と、第1反射鏡1と、第2反射鏡2と、第3反射鏡3と、を備える。
白色LED光源4は、具体的には、図示しないが複数個のLEDチップとLEDチップ上に形成された蛍光体層から構成されている。LEDチップは、第1の所定波長の光を出射するものであり、本実施の形態においては青色光を出射するようになっている。但し、本発明のLEDチップの波長及び蛍光体の出射光の波長は限定されず、LEDチップによる出射光の波長と、蛍光体による出射光の波長とが補色関係にあり合成された光が白色光となる組合せであればものであれば、使用可能である。
なお、このようなLEDチップとしては、公知の青色LEDチップを用いることができる。青色LEDチップとしては、InxGa1-xN系をはじめ既存のあらゆるものを使用することができる。青色LEDチップの発光ピーク波長は440〜480nmのものが好ましい。また、LEDチップの形態としては、基板上にLEDチップを実装し、そのまま上方または側方に放射させるタイプ、又は、サファイア基板などの透明基板上に青色LEDチップを実装し、その表面にバンプを形成した後、裏返して基板上の電極と接続する、いわゆるフリップチップ接続タイプなど、どのような形態のLEDチップでも適用することが可能である。
このような蛍光体層に用いられる蛍光体は、Y、Gd、Ce、Sm、Al、La及びGaの原料として酸化物、又は高温で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学量論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、Ce、Smの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合して加圧し成形体を得る。成形体を坩堝に詰め、空気中1350〜1450°Cの温度範囲で2〜5時間焼成して、蛍光体の発光特性を持った焼結体を得ることができる。
このような第1反射鏡1は、楕円球を短軸方向に沿って切断した形状である切断面11が車両進行方向Xの後方を向き、楕円球を長軸方向に沿って切断した形状である切断面12が縦方向Yの下方を向き、かつ、第1反射鏡1の楕円面の第2焦点F2側が第1焦点F1側よりも上向きとなるように傾斜して配置されている(図4参照)。
そして、第2反射鏡2の端部における上面21に、第1反射鏡1の第1焦点F1近傍となるように白色LED光源4が取り付けられている。
53°<θa1<74°…(1)
10.5°<θa2<18°…(2)
θa1は、以下のように定義される。
図1におけるZ方向から本実施態様の車両用前照灯を見た場合の断面図を図2に示す。図2に示すように、本実施態様の車両用前照灯を、Z方向(第1反射鏡1の楕円面の短軸1b方向)から見た断面において、第1反射鏡1の長軸1aから延長した線を第1延長線m1とし、第3反射鏡3の反射面31のうち車両進行方向に水平で地面(水平方向)に平行な方向Xにおける頂点P1で接するとともに地面(水平方向)に垂直な方向であるY方向(縦方向)に引いた線を第1垂線m2とした場合に、第1延長線m1と、第1垂線m2が交差する点を第1交点P2とする。そして、この第1交点P2から第3反射鏡3の反射面31に向けてX方向に引いた線を第1水平線m3とし、該第1水平線m3と第3反射鏡3の反射面31と、が交差する点を第2交点P3とする。θa1は、該第2交点P3を含む反射面31における第1接線m4と、X方向の第2水平線m5とがなす角度とする。
θa2は、以下のように定義される。
図1におけるY方向から本実施態様の車両用前照灯を見た場合の、図2の頂点P1を含む地面に水平な面における断面図を図3に示す。但し、第1反射鏡1、第2反射鏡2及びLED光源4については、上方からみた場合の概略図としている。図3に示すように、頂点P1を含みY方向(地面に対して垂直な方向)から見た断面において、白色LED光源4の発光点の中心からX方向に反射面31に向けて引いた線を前記断面に投影した線を第3水平線n1とし、前記光源4の発光点の中心を回転中心として前記断面上で、前記第3水平線n1を30°回転させた線を傾斜線n2とし、前記傾斜線n2と反射面31の交点を第3交点P4とする。また、前記断面において、P4を通る反射面31の接線を第2接線n3とし、頂点P1を通る接線を第3接線n4とする。θa2は、前記第2接線n3と、前記第3接線n4とがなす角度とする。
また、白色LED光源4は、その発光面が第1反射鏡1の焦点近傍(第1焦点F1近傍)に配置されている。ここで、焦点近傍とは下記の式(3)を満たす範囲内を言う。
(前記LED光源の発光面の中心と前記焦点の最短距離)2<前記LED光源の発光面積…(3)
1.5<第1反射鏡の楕円面の長軸/短軸<3.1…(4)
0.2<第1反射鏡の横方向の長さ/第3反射鏡の横方向の長さ<0.5…(5)
図4に示すように、第1反射鏡1と第3反射鏡3の位置が下記の式(6)及び式(7)を満たすことが好ましい。
0.45<Ly/(2f・sin(θ))<0.85…(6)
0.16<Lz/(2f・cos(θ))<0.9…(7)
θは、第1反射鏡1の楕円面の第1焦点F1と第2焦点F2とを結ぶ直線である第1延長線m1(長軸1a)と、車両進行方向Xに対して水平で、第1焦点F1を含む第4水平線m7とのなす角度である。
fは、上記と同様の断面における、第1反射鏡1の楕円面の第1焦点F1又は第2焦点F2と、楕円面の中心F3との距離である。
Lyは、上記と同様の断面における、第3反射鏡3の反射面31の頂点P1から前記第4水平線m7までの距離(頂点P1から第4水平線m7に向けて引いた垂線の長さ)である。
Lzは、上記と同様の断面における、第1反射鏡1の楕円面の第2焦点F2から前記第4水平線m7に向けて引いた第2垂線m6が、前記第4水平線m7と交差する点を第4交点P5とし、前記頂点P1から前記第4水平線m7に向けて引いた第1垂線m2とが前記第4水平線m7と交差する点を第5交点P6とした場合に、前記第4交点P5と前記第5交点P6との距離を表す。
式(6)の下限を上回ることで、白色LED光源から出射した光線のうち第3反射鏡で反射されるものの割合が増加し、車両前方に出射する光線を増加させることができる。また、第3反射鏡で反射した光線の角度分布が下方に傾くのを抑制することができる。式(6)の上限を下回ることで、第3反射鏡で反射した光線の角度分布が上方に傾くのを抑制することができる。
式(7)の下限を上回ることで、第3反射鏡における反射位置が第1反射鏡に比べて上方になるため、第3反射鏡から出射した光線が第1反射鏡で遮られることがなく、光を有効に活用することができる。また、第3反射鏡で反射した光線の角度分布が上方に傾くのを抑制することができる。式(7)の上限を下回ることで、白色LED光源から出射した光線のうち第3反射鏡で反射されるものの割合が増加し、車両前方に出射する光線を増加させることができる。また、第3反射鏡で反射した光線の角度分布が下方に傾くのを抑制することができる。
図5に示すように、白色LED光源4と、第1反射鏡1と、第2反射鏡2とは、下記の式(8)及び式(9)を満たすことが好ましい。
−10°<θs−θ<13°…(8)
−10°<θs−θp<13°…(9)
θsは、前記の断面において、X方向に対して水平な第4水平線m7と、白色LED光源4の発光面とのなす角度である。
θpは、前記の断面において、前記第4水平線m7と、第2反射鏡2の平面とのなす角度である。
θは、上記式(6)及び式(7)に記載のθと同様であり、上記と同様の断面における、第1反射鏡1の楕円面の長軸1aと、前記第4水平線m7とのなす角度である。
なお、図5中、2fは、第1焦点F1と第2焦点F2との間の距離を示している。
式(8)の下限を上回ることで、第3反射鏡における反射位置が過度に下方になることを防ぐことができるため、第3反射鏡から出射した光線が第1反射鏡で遮られることがなく、光を有効に活用することができる。式(8)の上限を下回ることで、第3反射鏡における反射位置が過度に上方になることを防げるため、第3反射鏡から出射した光線の角度分布が下方に傾くことを抑制することができる。
式(9)の下限を上回ることで、白色LED光源から出射した光線のうち、第1反射鏡で反射された後に第3反射鏡に到達するものの割合が増加し、車両前方に出射される光線が増加する。式(9)の上限を下回ることで、白色LED光源から出射したものの白色LED光源自体に遮られて外部に出射できない光線の割合を低下させ、効率の良い光学系を実現することができる。
白色LED光源4から照射された光は、第1反射鏡1で反射された後、第3反射鏡3に反射されて車両前方に平行光として照射されるか、または、第1反射鏡1で反射されずに直接、第3反射鏡3に反射されて車両前方に平行光として照射される。あるいは、第2反射鏡2で反射された後、第1反射鏡1を介して第3反射鏡3に反射されて車両前方に照射されるか、第2反射鏡2で反射された後、直接、第3反射鏡3に反射されて車両前方に照射されるようになっている。
また、第1反射鏡1と第2反射鏡2を一体化することによって、白色LED光源4から出射した光を第3反射鏡3に効率的に導くことができ、光学系の効率が向上する。
さらに、第3反射鏡3の断面形状をZ方向とY方向で異ならせることによって、発光面の広がりによる光路のばらつきの影響を効率的に補正することができる。
下記表1に示すように、各パラメータを所定値となるように設計した車両用前照灯(実施例1〜実施例18、比較例1〜比較例4)を用いて光源を照射した場合の性能をシミュレーション結果を、下記表2に示す。このとき、各実施例及び比較例において以下に示す設計性能の評価を行った。
小型化の尺度として、発光面の面積に対する光学系が占める体積の比Rを用い、各実施例及び比較例についてRの値を求めた。Rは以下のようにして算出し、その結果を表3に示した。
R=V/S[mm]
S:発光面の面積[mm2]
V:光学系の体積[mm3](光学系の体積は、光学系の横方向の最大長さ×縦方向の最大長さ×車両進行方向の最大長さ)
現行の白色LEDを用いたヘッドライトでは、S=3[mm2]、V=1200000[mm3](横方向の最大長さ:200[mm]、縦方向の最大長さ:60[mm]、車両進行方向の最大長さ:100[mm])程度が一般的であり、R=400000[mm]となる。本発明では、この6.4分の1であるR<62500の場合を小型の光学系と定義する。これは、S=4[mm2]に対し、V<250000[mm3](横方向の最大長さ:100[mm]、縦方向の最大長さ:50[mm]、車両進行方向の最大長さ[50mm]に相当する。
白色LED光源の発光面積に対して小型な光学系でありながら高性能であるという点については、下記の尺度ηを用い、各実施例及び比較例についてηの値を求めた。ηは以下のようにして算出し、その結果を表3に示した。ここで一般的に要求される性能を満たすためにはη>1.0E−5であることが好ましい。
η=光学系の効率/R
光学系の効率=前方への出射光[Lumen]/光源からの出射光[Lumen]
前方:車両進行方向から横方向に±20°以内、縦方向で−10°〜0°以内とする。
図7〜図28の結果より、実施例1〜実施例18は、比較例1〜比較例4に比べて明らかに配光分布が優れ、高性能であることが認められる。
1a 長軸
1b 短軸
2 第2反射鏡
3 第3反射鏡
4 白色LED光源
31 反射面
100 車両用前照灯
m1 第1延長線
m2 第1垂線
m3 第1水平線
m4 第1接線
m5 第2水平線
m6 第2垂線
m7 第4水平線
n1 第3水平線
n2 傾斜線
n3 第2接線
n4 第3接線
P1 頂点
P2 第1交点
P3 第2交点
P4 第3交点
P5 第4交点
P6 第5交点
F1 第1焦点
F2 第2焦点
F3 中心
X 車両進行方向
Y 縦方向(地面と垂直な方向)
Z 横方向(X方向及びY方向に対して直交する方向)
Claims (7)
- 略半楕円球状の第1反射鏡と、略平面であって第1反射鏡の光軸と概ね平行で、その面内近傍に第1反射鏡の光軸が含まれるように前記第1反射鏡と組合わされた第2反射鏡と、第1反射鏡の略半楕円球状の第1焦点位置近傍に配置された白色LED光源と、第1反射鏡及び第2反射鏡よりも車両進行方向に対して後方に設けられて、横方向及び縦方向で断面の形状が異なる反射鏡であって下記式(1)及び式(2)を満たす第3反射鏡と、を備え、
前記白色LED光源は面発光し、その発光面が下記式(3)を満たすように前記第1反射鏡の第1焦点近傍に配置されていることを特徴とする車両用前照灯。
53°<θa1<74°…(1)
10.5°<θa2<18°…(2)
(前記LED光源の発光面の中心と前記第1焦点の最短距離)2<前記LED光源の発光面積…(3)
但し、θa1は、第1反射鏡の楕円面の短軸方向から側面視した際の前記光源の発光面の中心を含む前記車両用前照灯の断面において、第1反射鏡の長軸から延長した第1延長線と、第3反射鏡の反射面のうち車両進行方向における頂点で接するとともに車両進行方向に対して縦方向に垂直な第1垂線と、が交差する点を第1交点とし、この第1交点から第3反射鏡の反射面に向けて車両進行方向に対して水平に延長した第1水平線と、第3反射鏡の反射面と、が交差する点を第2交点とした場合に、第2交点を含む反射面における第1接線と、車両進行方向に対して水平な第2水平線とがなす角度を表し、
θa2は、前記車両用前照灯を縦方向から上面視した際の前記第3反射鏡の反射面の頂点を含む断面において、白色LED光源の発光面の中心から車両進行方向に対して水平となるように前記第3反射鏡に向けて引いた線を前記断面上に投影した第3水平線とし、前記光源の発光面の中心を回転中心として前記断面上で、前記第3水平線を30°回転させた線を傾斜線とし、前記傾斜線と前記第3反射鏡の反射面との交点を第3交点とし、前記第3交点を通る前記第3反射鏡の反射面の接線を第2接線、頂点を通る接線を第3接線とした場合に、前記第2接線と、前記第3接線とがなす角度を表す。 - 前記第1反射鏡が下記の式(4)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
1.5<第1反射鏡の楕円面の長軸/短軸<3.1…(4) - 前記第1反射鏡と前記第3反射鏡の横方向の最大長さの比が下記の式(5)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
0.2<第1反射鏡の横方向の長さ/第3反射鏡の横方向の長さ<0.5…(5) - 前記第1反射鏡と前記第3反射鏡の位置が、下記の式(6)及び式(7)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
0.45<Ly/(2f・sin(θ))<0.85…(6)
0.16<Lz/(2f・cos(θ))<0.9…(7)
但し、θは、第1反射鏡と第3反射鏡とを側方から見た場合における第3反射鏡の反射面の頂点を含む断面において、第1反射鏡の楕円面の第1焦点と第2焦点とを結ぶ直線と、車両進行方向に対して水平で前記第1焦点を含む第4水平線とのなす角度を表し、
fは、第1反射鏡の楕円面の第1焦点又は第2焦点と、楕円面の中心との距離を表し、
Lyは、前記頂点から前記第4水平線までの距離を現し、
Lzは、前記第1反射鏡の楕円面の第2焦点から前記第4水平線に向けて引いた第2垂線が、前記第4水平線と交差する点を第4交点とし、前記第1垂線とが前記第4水平線と交差する点を第5交点とした場合に、前記第4交点と前記第5交点との距離を表す。 - 前記第1反射鏡がアナモフィック非球面で定義されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
- 前記第1反射鏡がxy多項式で定義されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
- 前記光源と、前記第1反射鏡と、前記第2反射鏡とは、下記の式(8)及び式(9)を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
−10°<θs−θ<13°…(8)
−10°<θs−θp<13°…(9)
但し、θsは、前記白色LED光源、第1反射鏡及び第2反射鏡とを側方から見た場合の前記白色LED光源の発光点の中心を含む断面において、前記第4水平線と、白色LED光源の発光面とのなす角度を表し、
θpは、前記の断面における前記第4水平線と、第2反射鏡の平面とのなす角度を表し、
θは、前記第1反射鏡の楕円面の第1焦点と第2焦点とを結ぶ直線と、前記第4水平線とのなす角度を表す。
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