JP2011050904A - 平膜エレメントの締結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平膜エレメントの側部に突設するようにして配設する集水部2の接続面に、その内部に流水路3を形成し、かつその流水路3の外周囲を囲むようにして凸状リング41を同心的に形成したリブ状構造とし、その片側面に形成するパッキン嵌合溝42と対向するようにして他の側面に凸状リング41を形成し、平膜エレメントを隣接する際に、隣接する集水部間のリブ状構造内にパッキン5を嵌挿挟在するようにして平膜エレメント間を締結するように構成する。
【選択図】図1
Description
また、この膜分離装置は、所定の本体ケーシング内に複数枚の有機平膜型の平膜エレメントを所定間隔で平行に配列固定し、かつ膜面を上下方向に沿わせるように配置して膜モジュールを構成し、平膜エレメント内に発生させる負圧(膜間差圧)を利用して汚水を吸引することで平膜エレメントの濾過膜を介して濾過し、固液分離を図り、その濾過水を処理水として取り出すように構成している。
そして、生物反応槽内の膜分離装置の下方位置に配設した散気装置より曝気用空気を気泡状にして吐出し、槽内汚水に循環水流を発生させて槽内を攪拌し、かつ平膜エレメントの膜面の洗浄を行うようにしている。
しかしながら、散気装置より吐出される膜面洗浄用気体が気泡となって平行配列した平膜エレメント間を浮上することで各平膜エレメントの膜面に付着する汚泥物質を洗浄するとともに、この膜面洗浄用気体の浮上力と、これと同時に発生する汚水の上昇流力とが平膜エレメントに振動を与えるものとなっている。
この平膜エレメントの振動は、特に平膜エレメントの上部が激しいものとなり、これにより平膜エレメントを締結している集水部において特に局部的に振動が強く作用するものとなっている。
この平膜エレメントの締結構造は、図1に示すように、平膜エレメントを構成する平膜エレメント支持板1の側部に突設するようにして集水部2を配設し、この集水部2の両側接続面に、その内部に流水路3を形成し、かつその流水路3の外周囲を囲むようにしてリブ状構造4を形成する。
このリブ状構造4は、集水部2の一方の側面(図1においては左側)において、外周リング44と流水路3の外周囲に形成する内周リング31との間に、この外周リング44、内周リング31よりも突出するようにして凸状リング41を形成し、この凸状リング41と内周リング31との間に凹状の窪みとなるパッキン嵌合溝42を形成し、かつこれら外周リング44、凸状リング41、パッキン嵌合溝42、内周リング31はすべて同心的に配設し、また他方の側面(図1においては右側)にも外周リング44、内周リング31間に凸状リング43を形成する。なお、この外周リング44、凸状リング43、内周リング31はその突出量を等しくするが、凸状リング43の位置は、隣接する他方の平膜エレメント支持板1の凹状のパッキン嵌合溝42の位置となるようにする。
そして、平膜エレメント隣接時、隣接する集水部2、2間のリブ状構造4内、詳しくはパッキン嵌合溝42内にパッキン5を嵌挿挟在するように隣接する平膜エレメント支持板1、1間を締結するように構成する。
この平膜エレメント支持板1の集水部2は、平膜エレメント支持板1と個別に製作した図3に示すような耳片形状のものを平膜エレメント支持板1の所定位置、例えば、平膜エレメント支持板の外側上部に突設するようにして取り付けるか、或いは平膜エレメント支持板1の製作時一体に製作するようにする。
例えば、図4に示すように、集水部2の片面(図4においては左側)では流水路3の内周リング31の外端面よりも外周の凸状リング41の先端が突出するように、そして外周の凸状リング41と内周の流水路3の外周囲に形成する内周リング31との間にパッキンを嵌挿するように窪んだパッキン嵌合溝42を形成し、また他方の面(図4においては右側)では外周の凸状リング43の先端面と流水路3の内周リング31の外端面とを面一となるように形成する。
これにより、水密的接合を確実に維持できるようにしながら、平膜エレメント支持板1の接合時にパッキン5を容易に嵌め込むことができ、作業効率を向上させることができる。
この場合、リング形のパッキン5は、中央部に流水路3の内周リング31径より少し小径の孔5hが開けられるとともに、リング部の断面形は片面側がパッキン嵌合溝42の内底と同じ形状とするも、反対側はパッキン嵌合溝42の溝幅よりも少し拡開したラッパ形状とする。
さらにこのパッキン5は、リング形に形設されるとき、パッキン嵌合溝42の溝幅よりもその締め代の厚みを1〜3mmとなるように少し大きくなるよう形成する。これにより、集水部間の水密的な接合を確実にすることができる。
このように、他方側平膜エレメント支持板1の凸状リング43の先端にてパッキン5の先端面部が押圧、変形されて隣接する集水部2、2が互いに密に接合されるようになる。
また、パッキン5の拡開したラッパ形状片51がパッキン嵌合溝42の内面に強く押圧されるので水密的な接合となる。
なお、隣接する平膜エレメント支持板1を締結するとき、硬度50〜80のパッキン5を用いることによって、平膜エレメント支持板1の接合時にパッキン5を容易に嵌め込むことができ、作業効率を向上させることができるとともに、隣接した集水部2、2の隙間が生じることなく水密的接合を確実に維持して、固液分離をしていない未処理の汚水を吸水することを完全に防ぐことができる。
2 集水部
3 流水路
31 内周リング
4 リブ状構造
41 凸状リング
42 パッキン嵌合溝
43 凸状リング
44 外周リング
5 パッキン
Claims (3)
- 平膜エレメントの側部に突設するようにして配設する集水部の接続面に、その内部に流水路を形成し、かつその流水路の外周囲を囲むようにして凸状リングを同心的に形成したリブ状構造とし、その片側面に形成するパッキン嵌合溝と対向するようにして他の側面に凸状リングを形成し、平膜エレメント隣接時、隣接する集水部間のリブ状構造内にパッキンを嵌挿挟在するようにして平膜エレメント間を締結するように構成したことを特徴とする平膜エレメントの締結構造。
- パッキンを、隣接する平膜エレメントの集水部に形成するパッキン嵌挿溝内に水密的に嵌挿できる断面形状のリング形とし、かつ締め代の厚みを1〜3mmとしたことを特徴とする請求項1記載の平膜エレメントの締結構造。
- パッキンを、硬度50〜80とした合成樹脂又はゴムからなる弾性材製としたことを特徴とする請求項1又は2記載の平膜エレメントの締結構造。
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