JP2011050272A - 分子量マーカー及び分子量マーカーの作製方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の分子量マーカーは、イムノグロブリン結合ドメインを有する一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子がリンカーを介して複数個連結されたポリプロテインと、該ポリプロテインの発現宿主が前記リンカーを切断した分解生成物とを含有する、ことを要旨とする。
【選択図】図1
Description
また、タンパク質の機能分析の主要な方法にウェスタンブロット法がある。これは、目的タンパク質に特異的な抗体(1次抗体)と1次抗体に対する化学標識がされた抗体(2次抗体)を用いる手法である。しかし、ウェスタンブロット法では分子量マーカーの検出にも各々の多様な抗体が必要であり、有用な分子量マーカーが少ないのが現状である。
これにより、ポリプロテインとその分解生成物を同時に得ることができる。その結果、特別な精製方法を経ずに一回のクロマト精製を行うだけで異なった分子量をもつマーカータンパク質から構成された分子量マーカーを作製することができるので、短時間で簡便に低コストで分子量マーカーを作製することができる。また、分子量マーカーは一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子からなるので、SDS−PAGEのように変性剤を用いるときだけでなく、native−PAGEのように変性剤を用いないときでも分子量に依存した移動度を示すことができる。さらに、マーカータンパク質はイムノグロブリン結合ドメインを有するので、ウェスタンブロット法において検出が可能である。また、分解されていないポリプロテインの濃度は大きいので太いバンドとして現れ、分解生成物の濃度は小さいので細いバンドとして現れるため、目的タンパク質の分子量が一見して分かるような分子量マーカーとしての優れた視認性を備えることができる。
これにより、ポリプロテイン同士をジスルフィド結合を介して結合させて、イムノグロブリン結合ドメインを倍数保有させた多量体を作製することができる。その結果、大きい分子量のマーカータンパク質を直接的に作製する必要をなくすことができる。ここで、Cys残基をポリプロテインのC末端に導入することで、ポリプロテイン同士をジスルフィド結合を介して結合させやすくすることができる。
これにより、多くの目的タンパク質に対して分子量マーカーとして利用することができる。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列において、1個若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列
(a)配列番号2で表されるアミノ酸配列
(b)配列番号2で表されるアミノ酸配列において、1個若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列
(a)配列番号3で表されるアミノ酸配列
(b)配列番号3で表されるアミノ酸配列において、1個若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列
これにより、ポリプロテインとその分解生成物を同時に得ることができる。その結果、特別な精製方法を経ずに一回のクロマト精製を行うだけで異なった分子量をもつマーカータンパク質から構成された分子量マーカーを作製することができるので、短時間で簡便に低コストで分子量マーカーを作製することができる。また、分子量マーカーは一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子からなるので、SDS−PAGEのように変性剤を用いるときだけでなく、native−PAGEのように変性剤を用いないときでも分子量に依存した移動度を示すことができる。さらに、マーカータンパク質はイムノグロブリン結合ドメインを有するので、ウェスタンブロット法において検出が可能である。また、分解されていないポリプロテインの濃度は大きいので太いバンドとして現れ、分解生成物の濃度は小さいので細いバンドとして現れるため、目的タンパク質の分子量が一見して分かるような分子量マーカーとしての優れた視認性を備えることができる。
配列番号1はプロテインA由来の抗体結合ドメイン(Zドメイン)、配列番号2はストレプトコッカスG148由来Gタンパク質のB1ドメイン、配列番号3はファインゴルディア・マグナ(ペプトストレプトコッカス・マグナス)由来のLタンパク質を示す。本明細書において、イムノグロブリン結合ドメイン分子には、上記特定のアミノ酸配列で示されるタンパク質だけでなく、これらのアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドが包含される。すなわち、上記アミノ酸配列との相同性が、80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上であるアミノ酸配列からなるポリペプチドも包含される。
図1に、一個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(1)Cys)、二個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(2)Cys)、三個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(3)Cys)、四個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(4)Cys)、五個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(5)Cys)、六個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(6)Cys)、ポリプロテインすなわち七個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質(Zh(7Cys))を示す。
図2に、Zh(1)Cys二量体のマーカータンパク質、Zh(2)Cys二量体のマーカータンパク質、Zh(3)Cys二量体のマーカータンパク質、Zh(4)Cys二量体のマーカータンパク質、Zh(5)Cys二量体のマーカータンパク質、Zh(6)Cys二量体のマーカータンパク質、Zh(7)Cys二量体のマーカータンパク質を示す。なお、ここでは、二量体を示すが、二量体に限定されず三量体以上の多量体でもよい。
イムノグロブリン結合ドメイン分子をタンデムに繋いだ遺伝子の構築
下記の方法により、イムノグロブリン結合ドメイン分子としてスタフィロコッカス(Staphylococcus)プロテインA由来の抗体結合ドメインであるZドメイン(Zh)を採用し、それをクローニングした。具体的にはタンパク質のC末端にCysを導入する為に、大腸菌のCysのコドンに最適化するようにTGCの塩基配列を含んだオリゴヌクレオチドプライマーを用いてZドメインにCysを導入した。用いたプライマーは配列番号4のセンスプライマーおよび配列番号5のアンチセンスプライマーであり、これらの合成オリゴを作製し、アニールさせた後にpCR2.1ベクターに導入し、大腸菌DH5アルファに一般的なリン酸カルシウム法によって形質転換させた。さらにベクターに存在する薬剤耐性マーカーであるアンピシリンによってスクリーニングを行い、目的の遺伝子導入クローンを選択し、Zドメインのクローニングを完了した。塩基配列を確認後、配列番号6のセンスプライマーおよび配列番号7のアンチセンスプライマーの合成オリゴを作製し、PCRで増幅し、制限酵素NcoI、XhoIで処理した後にpET−21dベクターのNcoI、XhoI部位に再度クローニング(サブクローニング)を行い、一個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(1)Cys)の構築を完了した。
次に、配列番号8のアンチセンスプライマーの合成オリゴを作製し、先に合成した配列番号6のセンスプライマーとの組み合わせで、複数個遺伝子的に連結した形(タンデム)に挿入するZドメイン遺伝子をPCRで増幅し、NcoI、PciIで処理した後に、pET−21d−Zh(1)CysのNcoI部位にクローニングし、塩基配列を確認して、二個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(2)Cys)の構築を完了させた。このようにZドメインの挿入を繰り返すことで、三個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(3)Cys)、四個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(4)Cys)、五個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(5)Cys)、六個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(6)Cys)、七個のZドメインを有しそのC末端にCys残基が導入されているマーカータンパク質をコードする遺伝子(pET−21d−Zh(7)Cys)を構築した。
これらのイムノグロブリン結合ドメイン分子の連結を担っているリンカーはGPGPGHからなるアミノ酸配列であり、本配列が大腸菌に存在するプロテアーゼによって特異的に認識され、部分分解を起こすことができる。
Zh(7)Cysの製造
pET−21d−Zh(7)Cysの構築完了後、タンパク質発現大腸菌株であるBL21(DE3)に再度、リン酸カルシウム法によって形質転換させ、アンピシリンによってスクリーニング後、ポリプロテインであるZh(7)Cysの発現コンストラクトを構築した。Zh(7)Cysの発現としてはpET−21d−Zh(7)Cysを含有するBL21(DE3)株のフリーズストックから10μlを一般的なLB−アンピシリン含有培地100mlに植菌し、37℃一昼夜、前培養した。つづいて250mlのLB−アンピシリン培地4本に植えつぎ(Total 1L)、37℃で1.5時間培養した。この時点で吸光度測定装置を使って濁度OD 600 nmを測定し、OD = 0.4から0.6であることを確認し、最終濃度が1mMになるようにイソプロピル−β−チオガラクトピラノシド(IPTG)を加えて、37℃で一昼夜培養し、タンパク質の発現誘導を行なった。これにより、ポリプロテインに導入されているCys残基同士がジスルフィド結合を介して結合した多量体のマーカータンパク質を得ることができた。ここで、BL21(DE3)株にタンパク質の発現を誘導し、またポリプロテインに導入されているCys残基同士がジスルフィド結合を介して結合するためには、実験温度を30℃〜37℃好ましくは37℃にすることが必要である。発現誘導後、菌体と培養上清を8000rpmで20分間遠心分離し、培養上清を0.45μmのフィルターで濾過したものを粗精製サンプルとした。
精製法としてはIgGセファロース樹脂(GEヘルスケア社)10mlをオープンカラムに詰めて精製カラムを用意した。カラムの平衡化溶液としてカラム容量の2〜3倍量のTST緩衝液(pH 8.0)でpHが8.0になるまで平衡化し、次にカラム容量の2〜3倍量の0.5M酢酸溶液(pH 3.5)を流し、pHが3.5になるまで平衡化し、このステップを二回繰り返し、最終的にTST緩衝液(pH8.0)でpHが8.0になるまで平衡化した(TST→酢酸→TST→酢酸→TST)。粗精製サンプルを自然落下、もしくはペリスタポンプ等でカラムに通し、アフィニティークロマトグラフィーを実施した。
粗精製サンプルのクロマト展開後、10倍量のTST緩衝液(pH 8.0)で洗浄し、次に2倍量の0.5M酢酸アンモニウム溶液(pH 5.5)で洗浄した。洗浄後、溶出緩衝液(0.5 M酢酸溶液(pH 3.5)を用いて50mlで溶出した。精製過程で各々分取している培養上清、素通り画分、洗浄画分、溶出画分を15%アクリルアミド濃度SDS−PAGEで解析した。電気泳動後のCBB染色によって、タンパク質の発現様相を確認し、溶出画分にZh(7)Cysの発現が確認出来た後で限外濾過膜(Amicon Ultra−4、30K)にて濃縮し、PBSで置換した。PIERCE社のBCA Protein Assay Reagent (bicinchoninic acid)試薬を用いたBCA法により定量したところ、Zh(7)Cys融合タンパク質の濃度は8.18mg/mlであり、1Lの培養から回収できる総タンパク質量は8.18mgとなった。
発現精製したポリプロテインであるZh(7)CysをSDS−PAGE解析を行った結果、Zh(1)CysからZh(7)Cys、及びそれらのCys残基がジスルフィド結合により結合した各二量体が存在していることを確認した。具体的には、15%アクリルアミド濃度SDS−PAGEにZh(7)Cysを2μg/レーンの濃度でアプライし、電気泳動後CBB染色を行った結果、下記の表1に示す分子量をもつタンパク質の存在が確認できた。
Zh(7)Cysのイムノグロブリン結合ドメインの機能確認
発現精製したポリプロテインであるZh(7)CysをSDS−PAGEを行い、アクリルアミドゲルをPolyVinylidene DiFluoride(PVDF)膜に転写後にウエスタンブロットによってZh(7)Cysのイムノグロブリン結合ドメインの機能を確認した。すなわち、15%アクリルアミド濃度SDS−PAGEにZh(7)Cysを2μg/レーンの濃度でアプライし、電気泳動後、PVDF膜に泳動ゲルを電気的に転写させた。転写の条件としてはATTO社のEzBlot試薬を用いて100mA一定、1時間で反応させた。転写後のPVDF膜をPBST(0.05% Tween−20含有PBS)で10分間の洗浄を三回繰り返し、さらにPBSで10分間の洗浄を三回行う。引き続いて10%のスキンミルクを室温で1時間反応させることでブロッキング反応を行う。この作業により非特異的な抗体の結合を押さえる。ブロッキング反応後、PVDF膜をPBSTで10分間の洗浄を三回繰り返し、さらにPBSで10分間の洗浄を三回行う。続いてHRP標識イムノグロブリンを適切な希釈倍率(例えば4000倍)に3%スキンミルク溶液を用いて調製を行い、室温で30分間浸透させて反応させる。その後、PBSTで10分間の洗浄を三回繰り返し、さらにPBSで10分間の洗浄を三回行う。化学発光HRP基質を用いてX線フィルムに適切な時間で感光させる。イムノグロブリン結合能があれば、各種分子量のバンドがシグナルとして検出され、ウエスタンブロット法におけるマーカーとして機能することが分かる。
またはHRP標識mouseIgGを用いて室温で約30分間反応させた。その後、余分な抗体を洗浄後、化学蛍光基質と反応させ、X線フィルムに適切な時間露光させたものである。各レーンはそれぞれ次のものを示す。すなわち、レーンMはBio−Rad社の分子量マーカーを、レーン1はZh(5)Cysを、レーン2はZh(6)Cysを、レーン3はZh(7)Cys、レーンDはオリエンタル酵母社の分子量マーカーをそれぞれ示す。また、図面の左側及び右側に指標となる分子量を示す。
なお、本発明の分子量マーカーにおいてポリプロテインにCys残基を導入すれば、ポリプロテイン同士をジスルフィド結合を介して結合させて、イムノグロブリン結合ドメインを倍数保有させた多量体を作製することができ、大きい分子量のタンパク質を直接的に作製する必要をなくすこともできる。ここで、Cys残基をポリプロテインのC末端に導入すれば、ポリプロテイン同士をジスルフィド結合を介して結合させやすくすることができる。
さらに、本発明の分子量マーカーにおいてポリプロテインを一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子が2乃至7個連結しているものとすれば、多くの目的タンパク質に対して分子量マーカーとして利用することもできる。
また、複数種類の遺伝子(たとえば、pET−21d−Zh(6)CysとpET−21d−Zh(7)Cys)を発現宿主に導入すれば、マーカータンパク質の濃度、すなわちバンドの太さを調節することもできる。
Claims (8)
- イムノグロブリン結合ドメインを有する一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子がリンカーを介して複数個連結されたポリプロテインと、該ポリプロテインの発現宿主が前記リンカーを切断した分解生成物とを含有することを特徴とする分子量マーカー。
- 請求項1に記載の分子量マーカーであって、前記ポリプロテインのC末端にCys残基が導入され、該Cys残基同士がジスルフィド結合を介して結合した多量体を含有することを特徴とする分子量マーカー。
- 請求項1又は2のいずれかに記載の分子量マーカーであって、前記ポリプロテインは前記一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子が2乃至7個連結していることを特徴とする分子量マーカー。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の分子量マーカーであって、前記イムノグロブリン結合ドメイン分子が、スタフィロコッカス(Staphylococcus)プロテインA由来の抗体結合ドメイン、GroupGストレプトコッカス(Streptococcus)G148のGタンパク質(SpG)由来のB1ドメイン、ファインゴルディア・マグナ(Finegoldia magna)由来のLタンパク質よりなる群から選ばれたものである分子量マーカー。
- 請求項4に記載の分子量マーカーであって、前記スタフィロコッカス(Staphylococcus)プロテインA由来の抗体結合ドメインが、下記(a)又は(b)のアミノ酸配列からなるポリペプチドであることを特徴とする分子量マーカー。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列において、1個若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列 - 請求項4に記載の分子量マーカーであって、前記GroupGストレプトコッカス(Streptococcus)G148のGタンパク質(SpG)由来のB1ドメインが、下記(a)又は(b)のアミノ酸配列からなるポリペプチドであることを特徴とする分子量マーカー。
(a)配列番号2で表されるアミノ酸配列
(b)配列番号2で表されるアミノ酸配列において、1個若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列 - 請求項4に記載の分子量マーカーであって、前記ファインゴルディア・マグナ(Finegoldia magna)由来のLタンパク質が、下記(a)又は(b)のアミノ酸配列からなるポリペプチドであることを特徴とする分子量マーカー。
(a)配列番号3で表されるアミノ酸配列
(b)配列番号3で表されるアミノ酸配列において、1個若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列 - イムノグロブリン結合ドメインを有する一種類のイムノグロブリン結合ドメイン分子をリンカーを介して複数個連結されたポリプロテインを作成し、ついで、該ポリプロテインの発現宿主が前記リンカーを切断することにより複数の分子量を有する分子量マーカーを作製することを特徴とする分子量マーカー作製方法。
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