JP2011044387A - Fuel cell - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、燃料電池に関する。 The present invention relates to a fuel cell.
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯用電子機器の電源に、燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は、携帯用電子機器を、充電なしで長時間使用可能とするものである。燃料電池は、燃料と空気を供給するだけで発電することができ、燃料のみを補充・交換すれば連続して発電できるという利点を有している。このため、小型化ができれば携帯電子機器の長時間の作動に極めて有利なシステムといえる。 In recent years, attempts have been made to use a fuel cell as a power source for portable electronic devices such as personal computers and mobile phones. A fuel cell enables a portable electronic device to be used for a long time without being charged. Fuel cells have the advantage that they can generate electricity simply by supplying fuel and air, and can continuously generate electricity if only the fuel is replenished / replaced. For this reason, if the size can be reduced, it can be said that the system is extremely advantageous for long-time operation of the portable electronic device.
特に、直接メタノール型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)は、小型化が可能であり、また燃料の取り扱いも水素ガス燃料に比べて容易なことから小型機器用電源として有望である。 In particular, a direct methanol fuel cell (DMFC) is promising as a power source for small devices because it can be downsized and is easier to handle than hydrogen gas fuel.
DMFCの燃料の供給方法としては、液体燃料を気化してからブロア等で燃料電池内に送り込む気体供給型DMFCと、液体燃料をそのままポンプ等で燃料電池内に送り込む液体供給型DMFC、液体燃料をセル内で気化させる内部気化型DMFC等が知られている。
また、燃料電池は、燃料電池本体に燃料を供給する燃料供給源を備えている。燃料供給源は、燃料を収容するタンクを有している(例えば、特許文献1参照)。タンクには、リリースバルブが取り付けられている(例えば、特許文献2参照)。リリースバルブは、タンクの内圧の上昇に伴い開放状態となり、タンクの破損を防止するものである。
DMFC fuel supply methods include gas supply type DMFC that vaporizes liquid fuel and then feeds it into the fuel cell with a blower, etc., liquid supply type DMFC that feeds liquid fuel directly into the fuel cell with a pump and the like, and liquid fuel An internal vaporization type DMFC that vaporizes in a cell is known.
The fuel cell also includes a fuel supply source that supplies fuel to the fuel cell body. The fuel supply source has a tank for storing fuel (for example, see Patent Document 1). A release valve is attached to the tank (see, for example, Patent Document 2). The release valve is opened as the internal pressure of the tank increases, and prevents damage to the tank.
ところで、上記リリースバルブは、タンクの内圧が上昇しても開放状態とならない恐れがある。このため、内圧が上昇しても破損しないようにタンクを形成するのが望ましい。そこで、タンクを金属で構成することが考えられる。また、タンクは、燃料に対して溶出、融解、腐食等の影響が無い材料で形成する必要がある。 By the way, the release valve may not be opened even when the internal pressure of the tank rises. For this reason, it is desirable to form the tank so that it does not break even if the internal pressure increases. Therefore, it can be considered that the tank is made of metal. In addition, the tank needs to be formed of a material that does not affect the fuel such as elution, melting, and corrosion.
タンクを金属で構成する場合、燃料への金属イオン溶出の観点から、タンクを貴金属やTi等の限られた材料で形成する必要がある。タンクをステンレス等の汎用材料で形成する場合には表面処理が必要である。さらに、金属製のタンクは、内部の燃料を目視にて確認できないという問題がある。 When the tank is made of metal, it is necessary to form the tank from a limited material such as noble metal or Ti from the viewpoint of elution of metal ions into the fuel. When the tank is formed of a general-purpose material such as stainless steel, surface treatment is necessary. Furthermore, the metal tank has a problem that the internal fuel cannot be visually confirmed.
そこで、タンクを透明な樹脂で形成することが考えられる。しかしながら、この場合、使用可能な樹脂材料が限定され、十分な耐圧特性を得ることができない問題がある。そこで、タンクを厚く形成することが考えられるが、タンクの容積率が低下してしまう問題がある。このため、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池が求められている。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池を提供することにある。
Therefore, it is conceivable to form the tank with a transparent resin. However, in this case, usable resin materials are limited, and there is a problem that sufficient pressure resistance characteristics cannot be obtained. Therefore, it is conceivable to form the tank thick, but there is a problem that the volume ratio of the tank is lowered. For this reason, there is a demand for a fuel cell having a fuel supply source having excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio.
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a fuel cell having a fuel supply source which has excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio.
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る燃料電池は、
アノード、カソード、並びに前記アノード及びカソード間に挟持された電解質膜を含んだ膜電極接合体を有する起電部と、
前記アノードと対向した側の表面に位置した燃料排出面、及び前記燃料排出面の一部を開口して設けられ燃料を排出する燃料排出口を有する燃料分配機構と、
樹脂で形成され、燃料を収容し、燃料を前記燃料分配機構に与える燃料収容部と、少なくとも前記燃料収容部の最大面積面と対向し、前記最大面積面と接し、前記燃料収容部より耐圧特性に優れた補強部材と、を有した燃料供給源と、を備えていることを特徴としている。
In order to solve the above problems, a fuel cell according to an aspect of the present invention includes:
An electromotive part having an anode, a cathode, and a membrane electrode assembly including an electrolyte membrane sandwiched between the anode and the cathode;
A fuel distribution mechanism having a fuel discharge surface located on the surface facing the anode, and a fuel discharge port provided by opening a part of the fuel discharge surface and discharging fuel;
A fuel containing portion that is made of resin, contains fuel, and supplies the fuel to the fuel distribution mechanism, and at least faces the maximum area surface of the fuel containing portion, contacts the maximum area surface, and has pressure resistance characteristics from the fuel containing portion And a fuel supply source having an excellent reinforcing member.
この発明によれば、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a fuel cell including a fuel supply source having excellent pressure resistance and a high volume ratio.
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態に係る燃料電池について詳細に説明する。この実施の形態において、直接メタノール型の燃料電池について説明する。
図1、図2及び図3に示すように、燃料電池は、一対の燃料電池モジュール1と、燃料を収容するとともに燃料を燃料電池モジュール1に与える燃料供給源2と、ケース3と、放熱部材としての2枚の放熱板70と、2つのセットカバー80と、トップフレーム91と、ボトムフレーム92と、外装カバー4とを備えている。
Hereinafter, a fuel cell according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In this embodiment, a direct methanol fuel cell will be described.
As shown in FIGS. 1, 2, and 3, the fuel cell includes a pair of
図2、図3、図4及び図5に示すように、各燃料電池モジュール1は、燃料電池本体5と、ポンプ7と、バルブ8と、制御部9とを備えている。ここで、各燃料電池モジュール1の構成は同一であり、以下、1個の燃料電池モジュール1について説明する。
As shown in FIGS. 2, 3, 4, and 5, each
燃料電池本体5は、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)10を有する起電部6と、集電体11と、アノード支持板12と、燃料供給部13と、保湿板18と、カバープレート19とを備えている。
The fuel cell
図4、図5、図6及び図7に示すように、膜電極接合体10は、燃料極としてのアノード21と、アノード21に所定の隙間を置いて対向配置された空気極としてのカソード24と、アノード21及びカソード24間に挟持された電解質膜27とを有している。後述するが、燃料供給源2は、燃料62を収容するとともに筒状の管64(図9参照)により燃料供給部13の燃料分配機構15に燃料を供給する燃料収容部としてのタンク61と、補強部材63と、を備えている。
As shown in FIGS. 4, 5, 6, and 7, the
この実施の形態の燃料電池では、燃料分配機構15から膜電極接合体10に供給された燃料62は発電反応に消費されてしまい、その後に循環して燃料分配機構15あるいはタンク61に戻されることはない。このタイプの燃料電池は燃料を循環させないことから、従来のアクティブ方式とは異なる方式であり、装置の小型化等を損なうものではない。また、液体燃料の供給にポンプ7を使用しており、従来の内部気化型のような純パッシブ方式とも異なるため、この方式の燃料電池はいわばセミパッシブ型と呼ぶことができる。
In the fuel cell of this embodiment, the
この実施の形態において、膜電極接合体10は矩形状の発電領域R1を有している。発電領域R1は、発電に有効な有効領域R2と、有効領域R2を囲んだ非有効領域R3とを有している。有効領域R2は、矩形状であり、長軸を有している。また、膜電極接合体10は1つの発電素子20を有している。発電素子20は、矩形状であり、長軸を有し、有効領域R2に重なっている。
In this embodiment, the
アノード21は、アノード触媒層22と、アノード触媒層22に積層されたアノードガス拡散層23とを有している。カソード24は、カソード触媒層25と、カソード触媒層25に積層されたカソードガス拡散層26とを有している。
The
アノード触媒層22は、アノードガス拡散層23を介して供給される燃料を酸化させ燃料から電子とプロトンとを取り出すものである。カソード触媒層25は、酸素を還元して、電子とアノード触媒層22において発生したプロトンとを反応させて水を生成するものである。
The
アノード触媒層22やカソード触媒層25に含有される触媒としては、例えばPt、Ru、Rh、Ir、Os、Pd等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。アノード触媒層22には、メタノールや一酸化炭素等に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を用いることが好ましい。カソード触媒層25には、PtやPt−Ni等を用いることが好ましい。ただし、触媒はこれらに限定されるものではなく、触媒活性を有する各種の物質を使用することができる。触媒は炭素材料のような導電性担持体を使用した担持触媒、あるいは無担持触媒のいずれであってもよい。
Examples of the catalyst contained in the
電解質膜27はプロトン導電膜である。電解質膜27は、アノード触媒層22において発生したプロトンをカソード触媒層25に輸送するためのものである。電解質膜27は、電子伝導性を持たず、プロトンを輸送することが可能なプロトン伝導性の材料で形成されている。
The
電解質膜27を形成する材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂等の有機系材料、あるいはタングステン酸やリンタングステン酸等の無機系材料が挙げられる。ただし、プロトン伝導性の材料はこれらに限られるものではない。
As a material for forming the
アノードガス拡散層23は、アノード触媒層22に燃料を均一に供給する役割を果たし、アノード触媒層22の集電機能を有している。カソードガス拡散層26は、カソード触媒層25に酸化剤を均一に供給する役割を果たし、カソード触媒層25の集電機能を有している。アノードガス拡散層23及びカソードガス拡散層26は多孔質基材で構成されている。
The anode
図4及び図5に示すように、集電体11は、アノード集電体31及びカソード集電体34を有している。アノード集電体31及びカソード集電体34は、例えば、金、ニッケル等の金属材料からなる多孔質層(例えばメッシュ)又は箔体、薄膜あるいはステンレス鋼(SUS)などの導電性金属材料に金などの良導電性金属を被覆した複合材等をそれぞれ使用することができる。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
燃料電池本体5内の膜電極接合体10は、絶縁性のOリング(シール材)38、39によって液密にシールされている。これらのOリング38、39によって燃料電池本体5の内部に種々のスペースや間隙が形成されている。
The
アノード集電体31は、発電素子20に対応し長軸を有する矩形状に形成され、複数の燃料通過孔を有している。カソード集電体34は、発電素子20に対応し長軸を有する矩形状に形成され、複数の通気孔を有している。これらアノード集電体31およびカソード集電体34により、膜電極接合体10を構成する発電素子20が接続される。
The anode
Oリング38、39は、絶縁材料として、例えばゴムで形成されている。Oリング38は、アノード集電体31の外周を囲むよう枠状に形成されている。Oリング39は、カソード集電体34の外周を囲むよう枠状に形成されている。
The O-
上記したように、膜電極接合体10及びアノード集電体31が組合さることで、燃料の気化成分は、アノード集電体31の燃料通過孔(図示せず)を通ってアノードガス拡散層23及びアノード触媒層22に供給される。このため、燃料電池本体5は、燃料の気化成分をアノードガス拡散層23及びアノード触媒層22に供給するように形成されている。
As described above, when the
例えば、アノード集電体31と、燃料供給部13との間に、任意に図示しない気液分離膜を設けることにより、燃料の気化成分をアノードガス拡散層23及びアノード触媒層22に供給することができる。ここで、Oリング(シール材)38は、膜電極接合体10からの燃料の漏れを防止する機能を有している。
For example, a gas-liquid separation film (not shown) is optionally provided between the anode
酸化剤としての空気は、カバープレート19の通気孔19aを通り、カソード集電体34の通気孔(図示せず)を通ってカソードガス拡散層26及びカソード触媒層25に供給される。ここで、Oリング(シール材)39は、膜電極接合体10からの酸化剤の漏れを防止する機能を有している。
The air as the oxidant passes through the
なお、この実施の形態において、膜電極接合体10は、電解質膜27上に1個のアノード21及び1個のカソード24をそれぞれ対向して形成したMEA構造のものを示しているが、膜電極接合体10の構造は、この例に限らず、他の構造であっても良い。例えば、膜電極接合体10の構造は、同一の電解質膜27上に複数個(例えば4個)のアノード21及びアノード21と同数(例えば4個)のカソード24をそれぞれ対向して形成し、それらが電気的に直列に接続される構造であっても良い。
In this embodiment, the membrane /
アノード支持板12は、矩形板状に形成されている。アノード支持板12は、アノード21及び燃料供給部13間に挟持されている。なお、アノード支持板12は、必要に応じて設けられていれば良い。
The
アノード支持板12は、膜電極接合体10、より詳しくはアノード21に燃料を通過させる複数の燃料通過孔(図示せず)を有している。燃料通過孔は、マトリクス状に設けられている。上述したアノード支持板12には、燃料として液体燃料62の気化成分が供給される。
The
ここで、液体燃料62としては、液体のメタノール等のメタノール燃料、又はメタノール水溶液に限られるものではなく、例えばエタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、もしくはその他の液体燃料が挙げられる。いずれにしても、燃料電池に応じた液体燃料が使用される。液体燃料62の気化成分とは、液体燃料62として液体のメタノールを使用した場合、気化したメタノールを意味し、液体燃料62としてメタノール水溶液を使用した場合にはメタノールの気化成分と水の気化成分からなる混合ガスを意味する。
Here, the
燃料供給部13は、燃料分配機構15と、燃料拡散部16とを備えている。燃料分配機構15は、アノード21に対して電解質膜27の反対側に配置されている。燃料拡散部16は、アノード21及び燃料分配機構15間に配置されている。
The
燃料分配機構15は、容器50と、容器50に形成された細管57a、57b、57cとを有している。容器50は、底壁51と、底壁51の外縁に設けられた周壁52とを有している。底壁51及び周壁52は一体に形成されている。底壁51は、アノード21と対向した燃料排出面51Sを持っている。容器50は、燃料排出面51Sと対向した側が開口している。容器50は、内面側に起電部6等を収容している。
The
細管57aは、容器50の外面の一部を開口して設けられた燃料注入口53及び燃料吐出口55aを連通するように容器50に形成されている。ここでは、燃料注入口53は周壁52に設けられ、燃料吐出口55aは底壁51に設けられている。
The
細管57bは、容器50の外面の一部を開口して設けられた燃料取入口55b及び燃料吐出口56aを連通するように容器50に形成されている。ここでは、燃料取入口55b及び燃料吐出口56aは底壁51に設けられている。
The thin tube 57b is formed in the
細管57cは、燃料排出面51Sの一部を開口して設けられた燃料排出口54及び容器50の外面の一部を開口して設けられた燃料取入口56bを連通するように容器50に形成されている。ここでは、燃料取入口56bは底壁51に設けられている。燃料排出口54は、複数個所に設けられているが、数、位置、サイズ等は種々変形可能である。燃料排出口54は、1個所にのみ設けられていてもよい。
The
液体燃料62は、燃料注入口53から注入される。燃料注入口53に注入された液体燃料62は、細管57a、細管57b及び細管57c等を経由して燃料排出口54に導かれる。燃料排出口54からは、液体燃料62又はその気化成分が排出される。この実施の形態においては、燃料排出口54からは液体燃料62が排出される。
The
燃料拡散部16は、アノード21及び燃料分配機構15間に配置されている。燃料拡散部16は、燃料分配機構15から供給される液体燃料62をより拡散してアノード21に排出するものである。なお、燃料拡散部16は必要に応じて設けられている。
The
燃料拡散部16は、シート状に形成されている。燃料拡散部16は、燃料排出面51S上に配置されている。上記したように、燃料拡散部16によって燃料が一層拡散された後、燃料拡散部16からアノード21に燃料(気化燃料)が供給される。
The
燃料排出口54から排出される液体燃料62は、面方向に拡散された後、アノード21に供給される。このため、液体燃料62の供給量を平均化することができ、液体燃料62を方向や位置に拘わりなく、アノード21に均等に拡散させることができる。このため、膜電極接合体10における発電反応の均一性を高めることができる。
The
すなわち、アノード21の面内における燃料の分布が平準化され、膜電極接合体10での発電反応に必要とされる燃料を全体的に過不足なく供給することができる。従って、燃料電池の大型化や複雑化等を招くことなく、膜電極接合体10で効率的に発電反応を生起させることができる。これによって、燃料電池の出力を向上させることが可能となる。言い換えると、燃料を循環させないパッシブ型燃料電池の利点を損なうことなく、出力やその安定性を高めることができる。
That is, the fuel distribution in the plane of the
保湿板18は、膜電極接合体10の外側に位置し、カソードガス拡散層26に対向配置されている。この保湿板18は、カソード触媒層25で生成された水の一部を含浸して、水の蒸散を抑制すると共に、カソードガス拡散層26に酸化剤を均一に導入することで、カソード触媒層25への酸化剤(空気)の均一拡散を促進する機能を有している。この保湿板18は、たとえば多孔質構造の部材で構成され、具体的な構成材料としては、ポリエチレンやポリプロピレンの多孔質体などが挙げられる。この実施の形態において、保湿板18は発泡ポリエチレンシートである。
The
カバープレート19は、保湿板18に対してカソード集電体34の反対側に位置している。カバープレート19は、外観が略箱状のものであり、放熱性を示すものである。カバープレート19は、例えばステンレス鋼(SUS)によって形成されている。また、カバープレート19は、酸化剤である空気を取入れるための複数の通気孔19aを有している。通気孔は、例えばマトリクス状に設けられている。
The
上述した燃料拡散部16、アノード支持板12、膜電極接合体10、アノード集電体31、カソード集電体34及び保湿板18は、それぞれの側面が周壁52によって覆われている。カバープレート19は、例えば周縁から外側に延出した複数の延出部を有しており、これら延出部が容器50の外面にかしめ加工あるいはねじ止めされている。
The side surfaces of the
一対の燃料電池本体5は、アノード21同士が対向するように配置されている。なお、この実施の形態において、一対の燃料電池モジュール1が、アノード21同士が対向するように配置されている。
上記のように燃料電池本体5が形成されている。
The pair of fuel cell
The fuel cell
図2乃至5及び図8に示すように、ポンプ7は、容器50の外面に取付けられている。この実施の形態において、ポンプ7は、圧電型のポンプである。ポンプ7は、底壁51の燃料排出面51Sとは反対側の面に取付けられている。ポンプ7は、ねじ7aにてねじ止めされることにより底壁51に固定されている。ポンプ7は、燃料吐出口56a及び燃料取入口56bにそれぞれ連結されている。
As shown in FIGS. 2 to 5 and FIG. 8, the
ポンプ7は、燃料吐出口56aから導入される液体燃料62を燃料取入口56bに送液するものである。ポンプ7は燃料を循環させる循環ポンプではなく、あくまでも燃料取入口56bに液体燃料62を送液する燃料供給ポンプである。このようなポンプ7で必要時に液体燃料62を送液することによって、燃料供給量の制御性を高めることができる。
The
ポンプ7の種類は特に限定されるものではないが、少量の液体燃料62を制御性よく送液することができ、さらに小型軽量化が可能という観点から、上記圧電型のポンプを使用することが好ましが、その他、ロータリーポンプ(ロータリーベーンポンプ)、電気浸透流ポンプ、ダイアフラムポンプ、しごきポンプ等を使用することもできる。
The type of the
ロータリーポンプはモータで羽を回転させて送液するものである。電気浸透流ポンプは電気浸透流現象を起こすシリカ等の焼結多孔体を用いたものである。ダイアフラムポンプは電磁石や圧電セラミックスによりダイアフラムを駆動して送液するものである。しごきポンプは柔軟性を有する燃料流路の一部を圧迫し、燃料をしごき送るものである。これらのうち、駆動電力や大きさ等の観点から、電気浸透流ポンプや圧電セラミックスを有するダイアフラムポンプを使用することがより好ましい。 A rotary pump rotates a wing with a motor and feeds liquid. The electroosmotic flow pump uses a sintered porous material such as silica that causes an electroosmotic flow phenomenon. The diaphragm pump is a pump that feeds liquid by driving the diaphragm with an electromagnet or piezoelectric ceramics. The squeezing pump presses a part of the flexible fuel flow path and squeezes the fuel. Among these, it is more preferable to use an electroosmotic pump or a diaphragm pump having piezoelectric ceramics from the viewpoint of driving power, size, and the like.
ポンプ7は、必要時動作させて燃料供給部13に液体燃料62を供給する。このように、ポンプ7で燃料供給部13に液体燃料62を送液する場合においても、燃料供給部13は有効に機能するため、膜電極接合体10に対する燃料供給量を均一化することが可能となる。
The
図5、図8及び図9に示すように、バルブ8は、容器50の外面に取付けられている。この実施の形態において、バルブ8は、遮断バルブである。バルブ8は、底壁51の燃料排出面51Sとは反対側の面に取付けられている。バルブ8は、バルブ8を底壁51に押さえつける押さえ枠8aをねじ8bにてねじ止めされることにより底壁51に固定されている。バルブ8は、燃料吐出口55a及び燃料取入口55bにそれぞれ連結されている。
As shown in FIGS. 5, 8, and 9, the
バルブ8は、細管57bを介してポンプ7に連結されている。バルブ8は、燃料吐出口55aから導入される液体燃料62を燃料取入口55bに送液するかどうか開閉を切替えるものである。バルブ8は、ポンプ7に与える液体燃料62の量を制御するものである。
The
バルブ8は、燃料電池の安定性や信頼性を高めるものである。バルブ8は、燃料電池の未使用時にも不可避的に発生する微量な燃料の消費や上述したポンプ再運転時の吸い込み不良等を回避することも可能である。
The
図2乃至図5及び図8に示すように、制御部9は、容器50の外面に取付けられている。この実施の形態において、制御部9は、電力変換回路である。制御部9は、底壁51の燃料排出面51Sとは反対側の面に取付けられている。制御部9は、底壁51に固定されている。制御部9は、配線9aによりポンプ7に電気的に接続されている。制御部9は、配線9bによりバルブ8に電気的に接続されている。制御部9は、ポンプ7の稼動、バルブ8の開閉を制御することにより、起電部6での発電量を調整するものである。
上記のように燃料電池モジュール1が形成されている。
As shown in FIGS. 2 to 5 and 8, the
The
図2、図9及び図10に示すように、燃料供給源2は、燃料収容部としてのタンク61と、補強部材63と、燃料注入部65と、リークバルブ66と、バランスバルブ67と、を備えている。
As shown in FIGS. 2, 9, and 10, the
タンク61は、矩形箱状に形成されている。タンク61は、2つの開口61hを有している。開口61hは、それぞれ燃料電池モジュール1の燃料注入口53に対応した位置に形成されている。開口61h以外、タンク61は液密に形成されている。
The
タンク61は、樹脂で形成されている。タンク61には液体燃料62が収容されている。タンク61は、燃料分配機構15に液体燃料62を与えるものである。タンク61の厚さ方向の可視光(波長550nmの光)透過率は、85%以上である。タンク61の形成に使用される樹脂としては、例えばポリエーテルサルホン(PES)、ポリフェニルサルホン(PPSU)、ポリサルホン(PSF)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状オレフィンコポリマー(COC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメチルペンテン(TPX)等が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。これらのなかでも、耐衝撃性および耐熱性にも優れる、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリフェニルサルホン(PPSU)、ポリサルホン(PSF)が好ましく、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリフェニルサルホン(PPSU)がより好ましく、ポリエーテルサルホン(PES)が特に好ましい。
The
補強部材63は、タンク61を収容し、タンク61を囲んだスリーブである。補強部材63は、略矩形枠状に形成されている。補強部材63は、金属で形成されている。補強部材63には2つの開口63hが形成されている。開口63hは、それぞれタンク61の開口61hと対向し、それぞれ燃料電池モジュール1の燃料注入口53に対応した位置に形成されている。補強部材63は、一部を開口してなる窓部63Wを有している。
The reinforcing
補強部材63は、少なくともタンク61の2つの最大面積面61Sと対向するように形成されている。補強部材63は、少なくともタンク61の2つの最大面積面61Sと接している。
The reinforcing
ここでは、補強部材63は、2つの最大面積面61Sを含む4つの面と対向するように形成されている。補強部材63は、2つの最大面積面61Sを含む4つの面と接し、特に、2つの最大面積面61Sを含む3つの面とほぼ全域において接している。
Here, the reinforcing
補強部材63は、タンク61より耐圧特性に優れている。詳しくは、補強部材63は、タンク61より剛性及び靭性に優れている。補強部材63は、タンク61より耐衝撃性に優れている。補強部材63は、タンク61より熱伝導性に優れている。
The reinforcing
タンク61の開口61h及び容器50の燃料注入口53は、筒状の管64で接続されている。このため、燃料排出面51Sには、タンク61から、管64、細管57a、バルブ8、細管57b、ポンプ7、細管57cを介して液体燃料62が導入される。
The
燃料注入部65は、タンク61に接続されている。ここでは、燃料注入部65は、タンク61に取付けられたソケットである。燃料注入部65は、通常、タンク61の液密性を保持可能な閉状態となる。燃料注入部65(ソケット)にプラグが連結される燃料注入時において、燃料注入部65は、液体燃料62を導入可能な開状態となる。
The
リークバルブ66はタンク61に接続されている。ここでは、リークバルブ66はタンク61に取付けられている。リークバルブ66は、タンク61の内圧が上昇し、内圧が特定値以上になると開放状態となるものである。
The
バランスバルブ67はタンク61に接続されている。ここでは、バランスバルブ67はタンク61に取付けられている。バランスバルブ67は、タンク61の内圧が低下し、内圧が特定値以下になるとタンク61内に外気を導入し、タンク61の内圧を調整するものである。
上記のように燃料供給源2が形成されている。
The
As described above, the
図2、図3及び図9に示すように、放熱部材としての2枚の放熱板70は、一対の燃料電池モジュール1間に配置され、少なくとも一対の燃料電池モジュール1のアノード21側から伝わる副射熱を外部に放出する。各放熱板70には開口70hが形成されている。開口70hは、バルブ8及び押さえ枠8aを通し、バルブ8及び押さえ枠8a用のスペースを確保するためのものである。なお、放熱板70は、必要に応じて設けられていればよい。
As shown in FIGS. 2, 3, and 9, the two
ケース3は、仕切り板3a及び周壁3bを有している。仕切り板3a及び周壁3bは、一体に形成されている。仕切り板3aは、一対の燃料電池モジュール1間に位置している。周壁3bは、一対の燃料電池モジュール1を囲むように仕切り板3aの外縁に設けられている。
The
ケース3は、一対の燃料電池モジュール1及び2枚の放熱板70を収容する。ケース3は、燃料供給源2と隣合っている。ケース3は、樹脂で形成されている。
The
ケース3は、仕切り板3aに形成された開口3h1及び周壁3bに形成された2つの開口3h2(全てを図示せず)を有している。ここでは、開口3h1は、開口70hと対向している。開口3h1は、バルブ8及び押さえ枠8aを通し、バルブ8及び押さえ枠8a用のスペースを確保するためのものである。開口3h2は、それぞれ開口63hと対向している。開口3h2は、それぞれ燃料電池モジュール1の燃料注入口53に対応した位置に形成されている。
The
図2及び図3に示すように、セットカバー80は、燃料電池モジュール1を覆い、ケース3の開口を塞ぐように形成されている。カバープレート19と対向した領域において、セットカバー80は、通気性に優れ、酸化剤である空気を取入れるように形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
図3に示すように、トップフレーム91及びボトムフレーム92は、ケース3(周壁3b)の外面に対向配置されている。トップフレーム91及びボトムフレーム92は、図示しない留具を用い、ケース3に燃料供給源2等を固定するものである。
As shown in FIG. 3, the
図9に示すように、各管64は、補強部材63に形成された開口63h及びケース3の周壁3bに形成された開口3h2に形成され、タンク61の開口61hと、各燃料電池モジュール1の燃料注入口53とを連結している。
As shown in FIG. 9, each
図1乃至図3に示しように、外装カバー4は、フロントカバー4a、リアカバー4b、サイドカバー4c、4d、トップカバー4e、及びボトムカバー4fを有している。
サイドカバー4c、4dは、セットカバー80の外面及び燃料供給源2の外面に対向している。なお、サイドカバー4c、4dには、通気孔が形成されている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the exterior cover 4 includes a
The side covers 4 c and 4 d face the outer surface of the
サイドカバー4cは、一部を開口してなる窓部4Wを有している。窓部4Wは、補強部材63の窓部63Wと対向している。このため、窓部4W及び窓部63Wから、タンク61内部の液体燃料62を目視にて確認することができる。
The
フロントカバー4aは、周壁3bに対向し、サイドカバー4c、4dに接触している。リアカバー4bは、燃料供給源2に対向し、サイドカバー4c、4dに接触している。トップカバー4eは、トップフレーム91に対向配置され、フロントカバー4a、リアカバー4b、及びサイドカバー4c、4dに接触し、これらを束ねている。ボトムカバー4fは、ボトムフレーム92に対向配置され、フロントカバー4a、リアカバー4b、及びサイドカバー4c、4dに接触し、これらを束ねている。
The
以上のように、一対の燃料電池モジュール1と、燃料供給源2と、ケース3と、2枚の放熱板70と、2つのセットカバー80と、トップフレーム91と、ボトムフレーム92と、管64と、外装カバー4とを備えた燃料電池が形成されている。
As described above, the pair of
次に、上記燃料電池による発電の仕組みについて説明する。なお、上記燃料電池においては、液体燃料62が、燃料供給源2から一対の燃料電池モジュール1にそれぞれ供給され、一対の燃料電池モジュール1にて同時に発電が行われる。
Next, the mechanism of power generation by the fuel cell will be described. In the fuel cell, the
まず、制御部9の制御のもと、バルブ8を開状態に切替え、ポンプ7を稼動させ、燃料供給源2から管64、細管57a、バルブ8、細管57b、ポンプ7、細管57cを介して燃料排出面51Sに液体燃料62を導入させる。液体燃料62は燃料排出面51S及び燃料拡散部16によって拡散される。
First, under the control of the
なお、図示しないが、燃料供給部13は、例えば、アノード集電体31及び燃料拡散部16間に設けられる気液分離膜を有していてもよい。これにより、燃料の気化成分をアノードガス拡散層23及びアノード触媒層22に供給することができる。
Although not shown, the
膜電極接合体10内において、燃料はアノードガス拡散層23にて拡散してアノード触媒層22に供給される。液体燃料62としてメタノール燃料を用いた場合、アノード触媒層22で式(1)に示すメタノールの内部改質反応が生じる。なお、メタノール燃料として純メタノールを使用した場合には、カソード触媒層25で生成した水や電解質膜27中の水をメタノールと反応させて式(1)の内部改質反応を生起させる。あるいは、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e− …(1)
この反応で生成した電子(e−)はアノード集電体31に接続された端子(図示せず)から外部に導かれ、いわゆる電気として携帯用電子機器等を動作させた後、カソード集電体34に接続された端子(図示せず)からカソード24に導かれる。また、式(1)の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は電解質膜27を経てカソード24に導かれる。カソード24には酸化剤として空気が供給される。カソード24に到達した電子(e−)とプロトン(H+)は、カソード触媒層25で空気中の酸素と式(2)にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成する。
6e−+6H++(3/2)O2 → 3H2O …(2)
上記したように、燃料電池による発電が行われる。
In the
CH 3 OH + H 2 O → CO 2 + 6H + + 6e − (1)
Electrons (e − ) generated by this reaction are led to the outside from a terminal (not shown) connected to the anode
6e − + 6H + + (3/2) O 2 → 3H 2 O (2)
As described above, power generation by the fuel cell is performed.
次に、耐圧特性に優れ、容積率の高い、二重構造の燃料供給源を備えた燃料電池の例として実施例1乃至実施例5の燃料電池について説明する。上記実施例1乃至5の燃料電池の燃料供給源の耐圧特性を評価するため、比較例1及び比較例2の燃料電池についても併せて説明する。 Next, fuel cells of Examples 1 to 5 will be described as an example of a fuel cell having a dual structure fuel supply source having excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio. In order to evaluate the pressure resistance characteristics of the fuel supply sources of the fuel cells of Examples 1 to 5, the fuel cells of Comparative Example 1 and Comparative Example 2 will also be described.
(実施例1)
まず、実施例1の燃料電池について説明する。図2及び図10に示すように、補強部材63は、環状オレフィンコポリマー(COC)よりなるタンク61を収容し、タンク61を囲んだスリーブである。補強部材63は、略矩形枠状に形成されている。補強部材63はステンレス鋼(SUS)で形成されている。補強部材63は深絞り成型により形成されている。その他の構成は、上述した実施の形態の燃料電池と同様に形成されている。
Example 1
First, the fuel cell of Example 1 will be described. As shown in FIGS. 2 and 10, the reinforcing
(実施例2)
次に、実施例2の燃料電池について説明する。図2及び図10に示すように、補強部材63は、環状オレフィンコポリマー(COC)よりなるタンク61を収容し、タンク61を囲んだスリーブである。補強部材63は、略矩形枠状に形成されている。補強部材63はステンレス鋼(SUS)で形成されている。補強部材63は引き抜き成型により形成されている。その他の構成は、上述した実施例1の燃料電池と同様に形成されている。
(Example 2)
Next, the fuel cell of Example 2 will be described. As shown in FIGS. 2 and 10, the reinforcing
(実施例3)
次に、実施例3の燃料電池について説明する。図2及び図10に示すように、補強部材63は、環状オレフィンコポリマー(COC)よりなるタンク61を収容し、タンク61を囲んだスリーブである。補強部材63は、略矩形枠状に形成されている。補強部材63はアルミニウム合金で形成されている。補強部材63は深絞り成型により形成されている。その他の構成は、上述した実施例1の燃料電池と同様に形成されている。
(Example 3)
Next, the fuel cell of Example 3 will be described. As shown in FIGS. 2 and 10, the reinforcing
(実施例4)
次に、実施例4の燃料電池について説明する。図2及び図10に示すように、補強部材63は、環状オレフィンコポリマー(COC)よりなるタンク61を収容し、タンク61を囲んだスリーブである。補強部材63は、略矩形枠状に形成されている。補強部材63はアルミニウム合金で形成されている。補強部材63は押出し成型により形成されている。その他の構成は、上述した実施例1の燃料電池と同様に形成されている。
Example 4
Next, a fuel cell of Example 4 will be described. As shown in FIGS. 2 and 10, the reinforcing
(実施例5)
次に、実施例5の燃料電池について説明する。図11に示すように、補強部材63は、矩形状の板部63a、63bを有している。板部63a、63bは、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属で形成されている。板部63aは、一部を開口してなる窓部63Wを有している。板部63a、63bは、環状オレフィンコポリマー(COC)よりなるタンク61を挟んでいる。
(Example 5)
Next, a fuel cell of Example 5 will be described. As shown in FIG. 11, the reinforcing
板部63a、63bは、2つの最大面積面61Sと対向するように配置されている。板部63a、63bは、2つの最大面積面61Sと接している。板部63a、63bは、タンク61より耐圧特性に優れている。詳しくは、板部63a、63bは、タンク61より剛性及び靭性に優れている。板部63a、63bは、タンク61より耐衝撃性に優れている。板部63a、63bは、タンク61より熱伝導性に優れている。その他の構成は、上述した実施例1の燃料電池と同様に形成されている。
The
上述した実施例1乃至実施例5の燃料電池において、燃料供給源2が補強部材63を有していない場合、タンク61のみでは十分な耐圧特性を得ることができず、内圧が上昇した場合にタンク61が破損する恐れがある。しかし、実施例1乃至実施例5の燃料電池は、補強部材63を有している。補強部材63は、少なくともタンク61の外面において最も内圧を受ける最大面積面61Sと対向し、最大面積面61Sと接し、タンク61より耐圧特性に優れている。
In the fuel cells of Examples 1 to 5 described above, when the
燃料供給源2は、タンク61及び補強部材63により、十分な耐圧特性を得ることができるため、タンク61の内圧が上昇した場合におけるタンク61の破損を防止することができる。これにより、信頼性の高い燃料供給源2を得ることができる。
Since the
燃料供給源2を二重構造にすることにより、タンク61及び補強部材63を薄く、特にタンク61を薄くしても燃料供給源2は、十分な耐圧特性を得ることができるため、容積率を高くすることができる。
上記したことから、実施例1乃至実施例5において、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池を実現することができた。
By making the
As described above, in Examples 1 to 5, it was possible to realize a fuel cell including a fuel supply source having excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio.
(比較例1)
次に、比較例1の燃料電池について説明する。燃料電池は、補強部材63を備えていない。その他の構成は、上述した実施例1の燃料電池と同様に形成されている。
(Comparative Example 1)
Next, the fuel cell of Comparative Example 1 will be described. The fuel cell does not include the reinforcing
燃料供給源2は補強部材63を有していないため、タンク61のみでは十分な耐圧特性を得ることができず、内圧が上昇した場合にタンク61が破損する場合がある。
また、タンク61を厚く形成し、タンク61のみで十分な耐圧特性を得ようとすると、容積率は低下してしまう。
上記したことから、比較例1において、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池を実現することができなかった。
Since the
Further, if the
As described above, in Comparative Example 1, it was not possible to realize a fuel cell including a fuel supply source having excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio.
(比較例2)
次に、比較例2の燃料電池について説明する。燃料電池は、上記補強部材を備えている。補強部材は、金属ではなく、スーパーエンプラ等の樹脂で形成されている。その他の構成は、上述した実施例1の燃料電池と同様に形成されている。
(Comparative Example 2)
Next, the fuel cell of Comparative Example 2 will be described. The fuel cell includes the reinforcing member. The reinforcing member is made of resin such as super engineering plastic instead of metal. Other configurations are formed in the same manner as the fuel cell of Example 1 described above.
樹脂製の補強部材は、金属製の補強部材に比べて剛性が劣る。このため、樹脂製の補強部材を用いて燃料供給源2を二重構造にしても十分な耐圧特性を得ることはできない。樹脂製の補強部材を用いて十分な耐圧特性を得ようとすると、樹脂製の補強部材を厚く形成する必要があり、容積率は低下してしまう。なお、樹脂製の補強部材を厚く形成すると、強度は向上するものの、割れ易くなってしまう。
上記したことから、比較例2において、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池を実現することができなかった。
The resin reinforcing member is inferior in rigidity to the metal reinforcing member. For this reason, even if the
From the above, in Comparative Example 2, it was not possible to realize a fuel cell including a fuel supply source having excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio.
以上のように構成された燃料電池によれば、燃料電池は、起電部6と、燃料分配機構15と、燃料供給源2とを備えている。起電部6は、アノード21、カソード24、及び電解質膜27を含んだ膜電極接合体10を有する。
According to the fuel cell configured as described above, the fuel cell includes the
燃料分配機構15は、燃料の細管57a、57b、57c、アノード21と対向した側の表面に位置した燃料排出面51S、及び燃料排出面51Sの一部を開口して設けられ細管57cに繋げられ燃料を排出する燃料排出口54を有する。
The
燃料供給源2は、タンク61と、補強部材63とを有している。タンク61は、樹脂で形成され、液体燃料62を収容し、液体燃料62を燃料分配機構15に与えるものである。補強部材63は、少なくともタンク61の最大面積面61Sと対向し、最大面積面61Sと接し、タンク61より耐圧特性に優れている。補強部材63は、実施例1乃至実施例4ではタンク61を囲んだスリーブであり、実施例5ではタンク61を挟んだ板部63a、63bで形成されている。
The
比較例1燃料電池のように、燃料電池が補強部材63を備えていない場合、タンク61のみの耐内圧は400kPa(キロパスカル)であるが、実施例1乃至実施例5の燃料電池のように、燃料電池が補強部材63を備えている場合、タンク61及び補強部材63合計での耐内圧は少なくとも1MPa(メガパスカル)となる。
When the fuel cell is not provided with the reinforcing
燃料供給源2は、タンク61に補強部材63を組合せて形成されることにより、十分な耐圧特性を得ることができるため、タンク61の内圧が上昇した場合におけるタンク61の破損を防止することができる。これにより、信頼性の高い燃料供給源2を得ることができる。
Since the
燃料供給源2を二重構造にすることにより、タンク61及び補強部材63を薄く、特にタンク61を薄くしても燃料供給源2は、十分な耐圧特性を得ることができるため、容積率を高くすることができる。
By making the
補強部材63は、タンク61より耐衝撃性に優れている。このため、燃料電池を落下させてしまう等し、タンク61に衝撃が加わる場合において、補強部材63無しに燃料供給源2を形成した場合に比べ、タンク61の破損を抑制することができる。
The reinforcing
補強部材63は、タンク61より熱伝導性に優れている。このため、燃料電池モジュール1(起電部6)に生じた熱が燃料供給源2に伝わっても、補強部材63無しに燃料供給源2を形成した場合に比べ、熱を外部により放出することができる。
上記したことから、耐圧特性に優れ、容積率の高い燃料供給源を備えた燃料電池を得ることができる。
The reinforcing
From the above, it is possible to obtain a fuel cell having a fuel supply source that has excellent pressure resistance characteristics and a high volume ratio.
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。 Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment as it is, and can be embodied by modifying the constituent elements without departing from the scope of the invention in the implementation stage. Various inventions can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the embodiments. For example, some components may be deleted from all the components shown in the embodiment.
燃料電池は、少なくとも1つの起電部6(燃料電池モジュール1)を備えていればよい。タンク61及び補強部材63の形状は、種々変形可能であり、上述した実施例に示した例に限定されるものではない。
The fuel cell only needs to include at least one electromotive unit 6 (fuel cell module 1). The shapes of the
この発明は、直接メタノール型の燃料電池に限定されるものではなく、他の燃料電池に適用可能である。そして、液体燃料62も、必ずしもメタノール燃料に限られるものではない。液体燃料62は、各種の液体燃料を使用した場合に効果を発揮し、液体燃料の種類や濃度は限定されるものではない。
The present invention is not limited to a direct methanol fuel cell but can be applied to other fuel cells. The
また、膜電極接合体10へ供給される液体燃料においても、全て液体燃料の蒸気を供給してもよいが、一部が液体状態で供給される場合であっても本発明を適用することができる。
Also, the liquid fuel supplied to the
1…燃料電池モジュール、2…燃料供給源、3…ケース、4…外装カバー、5…燃料電池本体、6…起電部、10…膜電極接合体、13…燃料供給部、15…燃料分配機構、20…発電素子、21…アノード、24…カソード、27…電解質膜、31…アノード導電体、34…カソード導電体、50…容器、51…底壁、51S…燃料排出面、52…周壁、53…燃料注入口、54…燃料排出口、57a,57b,57c…細管、61…タンク、61h…開口、61S…最大面積面、62…液体燃料、63…補強部材、63a,63b…板部、63h…開口、63W…窓部、64…管、65…燃料注入部、66…リークバルブ、67…バランスバルブ。
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記アノードと対向した側の表面に位置した燃料排出面、及び前記燃料排出面の一部を開口して設けられ燃料を排出する燃料排出口を有する燃料分配機構と、
樹脂で形成され、燃料を収容し、燃料を前記燃料分配機構に与える燃料収容部と、少なくとも前記燃料収容部の最大面積面と対向し、前記最大面積面と接し、前記燃料収容部より耐圧特性に優れた補強部材と、を有した燃料供給源と、を備えていることを特徴とする燃料電池。 An electromotive part having an anode, a cathode, and a membrane electrode assembly including an electrolyte membrane sandwiched between the anode and the cathode;
A fuel distribution mechanism having a fuel discharge surface located on the surface facing the anode, and a fuel discharge port provided by opening a part of the fuel discharge surface and discharging fuel;
A fuel containing portion that is made of resin, contains fuel, and supplies the fuel to the fuel distribution mechanism, and at least faces the maximum area surface of the fuel containing portion, contacts the maximum area surface, and has pressure resistance characteristics from the fuel containing portion And a fuel supply source having an excellent reinforcing member.
前記燃料収容部に接続され、前記燃料収容部の内圧が特定値以上になると開放状態となるリリースバルブと、
前記燃料収容部に接続され、前記燃料収容部内に外気を導入し前記燃料収容部の内圧を調整するバランスバルブと、をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 The fuel supply source is:
A release valve that is connected to the fuel storage section and is open when the internal pressure of the fuel storage section exceeds a specific value;
2. The fuel cell according to claim 1, further comprising a balance valve connected to the fuel storage unit and configured to introduce outside air into the fuel storage unit and adjust an internal pressure of the fuel storage unit.
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