JP2010108636A - Fuel cell - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、液体燃料を用いた燃料電池の技術に関する。 The present invention relates to a technology of a fuel cell using a liquid fuel.
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種携帯用電子機器を長時間充電なしで使用可能とするために、これら携帯用電子機器の電源に燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は燃料と空気を供給するだけで発電することができ、燃料を補給すれば連続して長時間発電することが可能であるという特徴を有している。このため、燃料電池を小型化できれば、携帯用電子機器の電源として極めて有利なシステムといえる。 In recent years, attempts have been made to use a fuel cell as a power source for portable electronic devices such as notebook computers and mobile phones so that they can be used for a long time without being charged. A fuel cell is characterized in that it can generate electric power simply by supplying fuel and air, and can generate electric power continuously for a long time if fuel is replenished. For this reason, if the fuel cell can be reduced in size, it can be said that the system is extremely advantageous as a power source for portable electronic devices.
例えば、メタノールを燃料として用いた直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)は小型化が可能であり、さらに燃料の取り扱いも容易であるため、携帯用電子機器の電源として有望視されている。DMFCにおける液体燃料の供給方式としては、気体供給型や液体供給型等のアクティブ方式、また燃料収容部内の液体燃料を電池内部で気化させて燃料極に供給する内部気化型等のパッシブ方式が知られている。 For example, a direct methanol fuel cell (DMFC) using methanol as a fuel can be reduced in size and can be easily handled, and thus is regarded as a promising power source for portable electronic devices. Yes. As the liquid fuel supply method in the DMFC, there are known an active method such as a gas supply type and a liquid supply type, and a passive method such as an internal vaporization type in which the liquid fuel in the fuel container is vaporized inside the cell and supplied to the fuel electrode. It has been.
このような燃料電池においては、発電反応に必要な物質、例えば燃料や酸化剤(空気中の酸素)を効率良く導入することが求められている。 In such a fuel cell, it is required to efficiently introduce a substance necessary for a power generation reaction, for example, a fuel or an oxidant (oxygen in the air).
例えば、特許文献1によれば、複数の電極・電解質一体化物(MEA)の正極側及び負極側のそれぞれに酸素導入孔及び燃料導入孔を有する集電プレート、絶縁プレート、及び、パネルプレートを順次配置し、これらの孔によってパネルプレートからMEAまで到達する開口部が形成された構造の燃料電池が開示されている。このような構造によれば、開口部から拡散層に向けて燃料や酸素が供給可能となる。
For example, according to
また、特許文献2によれば、発電部の空気極に積層された金属シートに空気が通る孔が形成され、しかも空気取り入れ口に設けられた開閉可能な扉を備えた燃料電池が開示されている。
この発明の目的は、発電反応に必要な物質の導入を促進し、出力を向上することが可能な燃料電池を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a fuel cell capable of promoting the introduction of a substance necessary for a power generation reaction and improving the output.
この発明の態様による燃料電池は、
アノードと、カソードと、前記アノードと前記カソードとの間に挟持された電解質膜と、を有する膜電極接合体と、
前記アノード及び前記カソードをそれぞれ囲むとともに、前記アノードとの間、及び、前記カソードとの間の少なくとも一方に空間を形成するように配置されたシール部材と、
前記膜電極接合体の前記アノードに燃料を供給する燃料供給機構と、を備え、
前記膜電極接合体における発電反応に必要な物質を前記空間に導入する開口部が形成されたことを特徴とする。
A fuel cell according to an aspect of the present invention includes:
A membrane electrode assembly having an anode, a cathode, and an electrolyte membrane sandwiched between the anode and the cathode;
A seal member that surrounds each of the anode and the cathode and is disposed so as to form a space between the anode and at least one of the cathode;
A fuel supply mechanism for supplying fuel to the anode of the membrane electrode assembly,
An opening for introducing a substance necessary for a power generation reaction in the membrane electrode assembly into the space is formed.
この発明によれば、発電反応に必要な物質の導入を促進し、出力を向上することが可能な燃料電池を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a fuel cell capable of promoting the introduction of a substance necessary for a power generation reaction and improving the output.
以下、この発明の一実施の形態に係る燃料電池に関する技術について図面を参照して説明する。 A technique related to a fuel cell according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は、この実施の形態に係る燃料電池1の構造を概略的に示す断面図である。
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing the structure of a
燃料電池1は、主として、起電部を構成する膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)2と、膜電極接合体2に燃料を供給する燃料供給機構3と、を備えて構成されている。
The
すなわち、燃料電池1において、膜電極接合体2は、アノード触媒層11とアノードガス拡散層12とを有するアノード(燃料極)13と、カソード触媒層14とカソードガス拡散層15とを有するカソード(空気極/酸化剤極)16と、アノード触媒層11とカソード触媒層14とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜17とを備えて構成されている。
That is, in the
アノード触媒層11やカソード触媒層14に含有される触媒としては、例えば白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、パラジウム(Pd)等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。アノード触媒層11には、メタノールや一酸化炭素等に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を用いることが好ましい。カソード触媒層14には、PtやPt−Ni等を用いることが好ましい。ただし、触媒は、これらに限定されるものではなく、触媒活性を有する各種の物質を使用することができる。また、触媒は、炭素材料のような導電性担持体を使用した担持触媒、あるいは無担持触媒のいずれであってもよい。
Examples of the catalyst contained in the
電解質膜17を構成するプロトン伝導性材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂等の有機系材料、あるいはタングステン酸やリンタングステン酸等の無機系材料が挙げられる。ただし、プロトン伝導性の電解質膜17は、これらに限られるものではない。
Examples of the proton conductive material constituting the
アノード触媒層11に積層されるアノードガス拡散層12は、アノード触媒層11に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層11の集電機能を有するものである。カソード触媒層14に積層されるカソードガス拡散層15は、カソード触媒層14に酸化剤を均一に供給する役割を果たすと同時に、カソード触媒層14の集電機能を有するものである。アノードガス拡散層12及びカソードガス拡散層15は、例えばカーボンペーパーなどの導電性を有する多孔質基材によって構成されている。
The anode
膜電極接合体2は、電解質膜17のアノード側及びカソード側にそれぞれ配置されたゴム製のOリング等のシール部材19A及び19Cによってシールされており、これにより、膜電極接合体2からの燃料漏れや酸化剤漏れが防止されている。すなわち、シール部材19Aは、アノード13を囲むように配置されている。シール部材19Cは、カソード16を囲むように配置されている。
The
膜電極接合体2のカソード16側には、絶縁材料によって形成された板状体20が配置されている。この板状体20は、主に保湿層として機能する。すなわち、この板状体20は、カソード触媒層14で生成された水(液体及び気体を含む)の一部が含浸されてアノード側への水の還流量と外部への水の蒸散量とのバランスを制御するとともに、カソード触媒層14への空気の取入れ量を調整し且つ空気の均一拡散を促進するものである。この板状体20は、例えば多孔質構造の部材で構成され、具体的な構成材料としては、ポリエチレンやポリプロピレンの多孔質体などが挙げられる。
A plate-
上述した膜電極接合体2は、燃料供給機構3とカバープレート21との間に配置されている。すなわち、カバープレート21は、膜電極接合体2のカソード側に配置されている。このカバープレート21は、カソード16と重なる(ここでは、カソード16とカバープレート21との間に板状体20など複数の部材が介在する場合を含む)領域に、酸化剤である空気を取入れるための複数の空気導入孔21Aを有している。つまり、カバープレート21において、空気導入孔21Aは、カソード16の直上に位置している。
The
このようなカバープレート21は、例えばステンレス鋼(SUS)によって形成されている。この場合、空気導入孔21Aは、カバープレート21の表裏を貫通する貫通孔である。また、カバープレート21は、例えば多孔体によって形成されても良い。この場合、空気導入孔21Aは、複数の連通した気孔によって構成されている。
Such a
燃料供給機構3は、膜電極接合体2のアノード側に配置され、膜電極接合体2のアノード13に対して燃料を供給するように構成されている。以下に、燃料供給機構3の一例について説明する。なお、燃料供給機構3は、特定の構成に限定されるものではない。
The fuel supply mechanism 3 is arranged on the anode side of the
燃料供給機構3は、例えば、箱状に形成された容器30を備えている。この燃料供給機構3は、液体燃料を収容する燃料収容部4と流路5を介して接続されている。容器30は、燃料導入口30Aを有しており、この燃料導入口30Aと流路5とが接続されている。この容器30は、例えば樹脂製容器によって構成される。容器30を形成する材料としては、液体燃料に対する耐性を有している材料が選択される。
The fuel supply mechanism 3 includes a
燃料供給機構3は、膜電極接合体2のアノード13の面方向に燃料を分散並びに拡散させつつ供給する燃料供給部31を備えている。ここでは、特に、燃料供給部31が燃料分配板31Aを備えた構成について説明するが、燃料供給部31は他の構成であっても良い。
The fuel supply mechanism 3 includes a
すなわち、燃料分配板31Aは、1つの燃料注入口32と、複数の燃料排出口33とを有しており、細管34のような燃料通路を介して燃料注入口32と燃料排出口33とを接続した構成である。燃料通路は、燃料分配板31A内に形成した細管34に代えて燃料流通溝等で構成してもよい。この場合、燃料流通溝を有する流路板を複数の燃料排出口を有する拡散板で覆うことによって、燃料分配板31Aを構成することも可能である。
That is, the
細管34の一端(始端部)には、燃料注入口32が設けられている。細管34は、途中で複数に分岐しており、これらの分岐した細管34の各終端部に燃料排出口33がそれぞれ設けられている。燃料注入口32は、容器30の燃料導入口30Aと連通している。これにより、燃料分配板31Aの燃料注入口32が流路5を介して燃料収容部4に接続される。燃料排出口33は、アノード13と重なる(ここでは、アノード13と燃料分配板31Aとの間に他の部材が介在する場合を含む)領域に形成され、例えば128箇所にあり、液体燃料もしくはその気化成分を排出する。このような燃料排出口33は、細管34まで貫通した貫通孔である。
A
燃料注入口32から注入された液体燃料は、複数に分岐した細管34を介して複数の燃料排出口33にそれぞれ導かれる。このような燃料分配板31Aを使用することによって、燃料注入口32から注入された液体燃料を方向や位置に係わりなく、複数の燃料排出口33に均等に分配することができる。従って、膜電極接合体2の面内における発電反応の均一性をより一層高めることが可能となる。
The liquid fuel injected from the
さらに、細管34で燃料注入口32と複数の燃料排出口33とを接続することによって、燃料電池の特定箇所により多くの燃料を供給するような設計も可能となる。これは、膜電極接合体2の発電度合いの均一性の向上等に寄与する。
Further, by connecting the
膜電極接合体2は、そのアノード13が上述したような燃料分配板31Aの燃料排出口33に対向するように配置されている。カバープレート21は、燃料供給機構3との間に膜電極接合体2を保持した状態で容器30に対してカシメあるいはネジ止めなどの手法により固定されている。これにより、燃料電池(DMFC)1の発電ユニットが構成されている。
The
燃料供給部31は、燃料分配板31Aと膜電極接合体2との間に燃料拡散室31Bとして機能する空間を形成するような構成であることが望ましい。この燃料拡散室31Bは、燃料排出口33から液体燃料が排出されたとしても気化を促進するとともに、面方向への拡散を促進する機能を有している。
The
膜電極接合体2と燃料供給部31との間には、膜電極接合体2をアノード13側から支持する支持部材を配置しても良い。
A support member that supports the
また、膜電極接合体2と燃料供給部31との間には、少なくとも1つの多孔体を配置しても良い。
Further, at least one porous body may be disposed between the
燃料収容部4には、膜電極接合体2に応じた液体燃料が収容されている。液体燃料としては、各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等のメタノール燃料が挙げられる。なお、液体燃料は、必ずしもメタノール燃料に限られるものではない。液体燃料は、例えば、エタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料収容部4には、膜電極接合体2に応じた液体燃料が収容される。
Liquid fuel corresponding to the
さらに、流路5には、ポンプ6が介在していても良い。ポンプ6は、燃料を循環させる循環ポンプではなく、あくまでも燃料収容部4から燃料供給部31に液体燃料を送液する燃料供給ポンプである。燃料供給部31から膜電極接合体2に供給された燃料は、発電反応に使用され、その後に循環して燃料収容部4に戻されることはない。
Further, a pump 6 may be interposed in the
この実施の形態の燃料電池1は、燃料を循環しないことから、従来のアクティブ方式とは異なるものであり、装置の小型化等を損なうものではない。また、液体燃料の供給にポンプ6を使用しており、従来の内部気化型のような純パッシブ方式とも異なる。図1に示す燃料電池1は、例えばセミパッシブ型と呼称される方式を適用したものである。
The
ポンプ6の種類は、特に限定されるものではないが、少量の液体燃料を制御性よく送液することができ、さらに小型軽量化が可能という観点から、ロータリーベーンポンプ、電気浸透流ポンプ、ダイアフラムポンプ、しごきポンプ等を使用することが好ましい。 The type of the pump 6 is not particularly limited, but a rotary vane pump, an electroosmotic pump, and a diaphragm pump can be used from the viewpoint that a small amount of liquid fuel can be fed with good controllability and can be reduced in size and weight. It is preferable to use a squeezing pump or the like.
ロータリーベーンポンプは、モータで羽を回転させて送液するものである。電気浸透流ポンプは、電気浸透流現象を起こすシリカ等の焼結多孔体を用いたものである。ダイアフラムポンプは、電磁石や圧電セラミックスによりダイアフラムを駆動して送液するものである。しごきポンプは、柔軟性を有する燃料流路の一部を圧迫し、燃料をしごき送るものである。これらのうち、駆動電力や大きさ等の観点から、電気浸透流ポンプや圧電セラミックスを有するダイアフラムポンプを使用することがより好ましい。 The rotary vane pump feeds liquid by rotating wings with a motor. The electroosmotic flow pump uses a sintered porous body such as silica that causes an electroosmotic flow phenomenon. A diaphragm pump drives a diaphragm with an electromagnet or piezoelectric ceramics to send liquid. The squeezing pump presses a part of a flexible fuel flow path and squeezes the fuel. Among these, it is more preferable to use an electroosmotic pump or a diaphragm pump having piezoelectric ceramics from the viewpoint of driving power, size, and the like.
なお、ポンプ6と燃料供給部31との間にリザーバを設けてもよい。
A reservoir may be provided between the pump 6 and the
また、燃料電池1の安定性や信頼性を高めるために、ポンプ6と直列に燃料遮断バルブを配置してもよい。燃料遮断バルブには、電磁石、モータ、形状記憶合金、圧電セラミックス、バイメタル等をアクチュエータとして、開閉動作を電気信号で制御することが可能な電気駆動バルブが適用される。燃料遮断バルブは、状態保持機能を有するラッチタイプのバルブであることが好ましい。
Further, in order to improve the stability and reliability of the
また、燃料収容部4や流路5には、燃料収容部4内の圧力を外気とバランスさせるバランスバルブを装着してもよい。燃料収容部4から燃料供給機構3で膜電極接合体2に燃料を供給する場合、ポンプ6に代えて燃料遮断バルブのみを配置した構成とすることも可能である。この際の燃料遮断バルブは、流路5による液体燃料の供給を制御するために設けられるものである。
Further, a balance valve that balances the pressure in the
この実施の形態の燃料電池1においては、ポンプ6を用いて燃料収容部4から燃料供給部31に液体燃料が間欠的に送液される。ポンプ6で送液された液体燃料は、燃料供給部31を経て膜電極接合体2のアノード13の全面に対して均一に供給される。
In the
すなわち、複数の単セルCの各アノード13の平面方向に対して均一に燃料が供給され、これにより発電反応が生起される。燃料供給用(送液用)のポンプ6の運転動作は、燃料電池1の出力、温度情報、電力供給先である電子機器の運転情報等に基づいて制御することが好ましい。
That is, the fuel is uniformly supplied to the planar direction of each
上述したように、燃料供給部31から放出された燃料は、膜電極接合体2のアノード13に供給される。膜電極接合体2内において、燃料は、アノードガス拡散層12を拡散してアノード触媒層11に供給される。液体燃料としてメタノール燃料を用いた場合、アノード触媒層11で下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応が生じる。なお、メタノール燃料として純メタノールを使用した場合には、カソード触媒層14で生成した水や電解質膜17中の水をメタノールと反応させて(1)式の内部改質反応を生起させる。あるいは、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
As described above, the fuel released from the
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
この反応で生成した電子(e-)は、集電体を経由して外部に導かれ、いわゆる電気として携帯用電子機器等を動作させた後、集電体を経由してカソード16に導かれる。(1)式の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は、電解質膜17を経てカソード16に導かれる。カソード16には、酸化剤として空気が供給される。カソード16に到達した電子(e-)とプロトン(H+)は、カソード触媒層14で空気中の酸素と下記の(2)式にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成する。
CH 3 OH + H 2 O → CO 2 + 6H + + 6e − (1)
Electrons (e − ) generated by this reaction are guided to the outside via a current collector, and after operating a portable electronic device or the like as so-called electricity, they are guided to the
6e-+6H++(3/2)O2 → 3H2O …(2)
上述した燃料電池1の発電反応において、発電する電力を増大させるためには触媒反応を円滑に行わせるとともに、膜電極接合体2の電極全体に均一に燃料を供給し、電極全体をより有効に発電に寄与させることが重要となる。
6e − + 6H + + (3/2) O 2 → 3H 2 O (2)
In the power generation reaction of the
ところで、この実施の形態においては、シール部材19Aとアノード13との間、及び、シール部材19Cとカソード16との間の少なくとも一方に空間が形成されている。このような空間は、膜電極接合体2における発電反応に必要な物質(例えば燃料や酸素)が不足しないように、物質を一時的に貯留するバッファとしての機能を有する。
By the way, in this embodiment, a space is formed between at least one of the
図1に示した例では、膜電極接合体2のアノード側に空間SAが形成されているとともに、膜電極接合体2のカソード側に空間SCが形成されている。
In the example shown in FIG. 1, a space SA is formed on the anode side of the
すなわち、シール部材19Aは、アノード13から離間し、電解質膜17と燃料供給部31(あるいは燃料分配板31A)との間において、アノード13との間に空間SAを形成するように配置されている。このような空間SAは、アノード13を取り巻くように形成されている。
That is, the
シール部材19Cは、カソード16から離間し、電解質膜17とカバープレート21との間において、カソード16との間に空間SCを形成するように配置されている。このような空間SCは、カソード16を取り巻くように形成されている。
The seal member 19 </ b> C is spaced from the
つまり、空間SA及びSCは、実質的にシール部材19A及び19Cで囲まれた内側の有効部SEFFのうち、膜電極接合体2が配置された領域SMEAの外周部に形成されている。
In other words, the space SA and SC, of the substantially sealing
特に、この実施の形態においては、このような空間Sに発電反応に必要な物質を導入するための開口部が形成されている。 In particular, in this embodiment, an opening for introducing a substance necessary for a power generation reaction is formed in such a space S.
図1に示した例では、燃料供給機構3の燃料供給部31(あるいは燃料分配板31A)には、空間SAに燃料を導入するために、空間SAに連通した開口部OAが形成されている。つまり、燃料供給部31は、アノード13と重なる領域に形成された燃料排出口33に加え、アノード13と重ならない領域であって空間SAと重なる領域に形成された開口部OAを有している。このような開口部OAは、細管34に接続されている。これにより、空間SAには、発電反応に必要な燃料が導入可能となる。このため、膜電極接合体2に対して、十分な燃料を供給することが可能となる。
In the example shown in FIG. 1, the fuel supply part 31 (or
また、カバープレート21には、空間SCに空気(あるいは酸素)を導入するために、空間SCに連通した開口部OCが形成されている。つまり、カバープレート21は、カソード16と重なる領域に形成された空気導入孔21Aに加え、カソード16と重ならない領域であって空間SCと重なる領域に形成された開口部OCを有している。これにより、空間SCには、発電反応に必要な空気(あるいは酸素)が導入可能となる。このため、膜電極接合体2に対して、十分な空気(あるいは酸素)を供給することが可能となる。
The
このような構成によれば、発電反応に必要な物質の導入を促進することが可能となり、出力を向上することが可能となる。なお、上述した例では、膜電極接合体2のアノード側及びカソード側にそれぞれ空間SA及びSCを形成し、それぞれの空間に物質の導入を可能とする開口部OA及びOCを形成したが、少なくとも一方の空間SAまたはSCに対して物質の導入を可能とする開口部OAまたはOCを形成することにより、発電反応が促進され、出力向上の効果が得られることは言うまでもない。
According to such a configuration, introduction of a substance necessary for a power generation reaction can be promoted, and output can be improved. In the above-described example, the spaces SA and SC are formed on the anode side and the cathode side of the
図2及び図3に示した例では、膜電極接合体2は、単一の電解質膜17の一方の面17Aに配置された単一のアノード13と、電解質膜17の他方の面17Cにアノード13と対向するように配置された単一のカソード16と、を備えている。アノード13とカソード16との組み合わせは、電解質膜17を挟持し、単セルCをなしている。
In the example shown in FIGS. 2 and 3, the
シール部材19Aは、電解質膜17の面17Aにおいて、アノード13に接することなくアノード13を囲むようにループ状に配置されている。空間SAは、平面的にみて、シール部材19Aとアノード13との間に形成されている。
The seal member 19 </ b> A is arranged in a loop shape on the
シール部材19Cは、電解質膜17の面17Cにおいて、カソード16に接することなくカソード16を囲むようにループ状に配置されている。空間SCは、平面的にみて、シール部材19Cとカソード16との間に形成されている。
The sealing member 19 </ b> C is arranged in a loop shape on the
また、図4及び図5に示した例では、膜電極接合体2は、複数の単セルCを有し、単セルCのそれぞれは、電解質膜17の平面内において分離して配置されている。すなわち、膜電極接合体2は、単一の電解質膜17の一方の面17Aにおいて間隔をおいて配置された複数のアノード13と、電解質膜17の他方の面17Cにおいてアノード13のそれぞれと対向するように間隔をおいて配置された複数のカソード16と、を備えている。ここでは、アノード13及びカソード16がそれぞれ4個である場合を示している。
In the example shown in FIGS. 4 and 5, the
ここに示した例では、単セルCのそれぞれは、同一平面上において、その長手方向と直交する方向に間隔をおいて並んで配置されている。なお、膜電極接合体2の構造は、この例に限らず他の構造であっても良い。
In the example shown here, each of the single cells C are arranged side by side in the direction orthogonal to the longitudinal direction on the same plane. The structure of the
図4などに示したような複数の単セルCを有する膜電極接合体2においては、各単セルCは、集電体18によって電気的に直列に接続されている。すなわち、この集電体18は、図1に示したように、アノード集電体18A及びカソード集電体18Cを有している。図4などに示した膜電極接合体2に対応するために、集電体18は、それぞれ4個のアノード集電体18A及びカソード集電体18Cを有している。
In the
アノード集電体18Aのそれぞれは、各単セルCにおいてアノードガス拡散層12に積層されている。また、カソード集電体18Cのそれぞれは、各単セルCにおいてカソードガス拡散層15に積層されている。アノード集電体18A及びカソード集電体18Cとしては、例えば金(Au)、ニッケル(Ni)などの金属材料からなる多孔質層(例えばメッシュ)または箔体、あるいはステンレス鋼(SUS)などの導電性金属材料に金などの良導電性金属を被覆した複合材などをそれぞれ使用することができる。
Each of the anode
シール部材19Aは、電解質膜17の面17Aにおいて、4つのアノード13に接することなくこれらのアノード13を囲むように電解質膜17の周縁に沿ってループ状に配置されている。空間SAは、平面的にみて、シール部材19Aと各アノード13との間に形成されている。
The seal member 19 </ b> A is arranged in a loop along the periphery of the
シール部材19Cは、電解質膜17の面17Cにおいて、4つのカソード16に接することなくこれらのカソード16を囲むように電解質膜17の周縁に沿ってループ状に配置されている。空間SCは、平面的にみて、シール部材19Cと各カソード16との間に形成されている。
The sealing member 19 </ b> C is arranged in a loop shape along the periphery of the
このようにして形成された空間SAに対しては燃料の導入を可能とする開口部OAが連通し、また、空間SCに対しては空気の導入を可能とする開口部OCが連通している。これにより、空間SAに導入された燃料をアノード13に速やかに且つ十分に供給することができ、膜電極接合体2における燃料の不足を解消できる。また、空間SCに導入された酸素をカソード16に速やかに且つ十分に供給することができ、膜電極接合体2における酸素の不足を解消できる。このため、出力の向上を図ることが可能となる。
An opening OA that allows the introduction of fuel communicates with the space SA formed in this way, and an opening OC that allows the introduction of air communicates with the space SC. . Thereby, the fuel introduced into the space SA can be quickly and sufficiently supplied to the
なお、上述した開口部OA及びOCは、貫通孔であっても良いし、複数の連通した気孔によって構成されても良い。 Note that the openings OA and OC described above may be through holes or may be constituted by a plurality of communicating pores.
次に、開口部OAまたはOCの最適な開口率について検討する。ここで、開口率とは、空間SAの底面積に対する開口部OAの面積の占める割合、あるいは、空間SCの底面積に対する開口部OCの面積の占める割合に相当する。空間SAあるいはSCの底面積は、有効部SEFFの面積と領域SMEAの面積との差分に相当する。 Next, the optimum aperture ratio of the opening OA or OC will be examined. Here, the aperture ratio corresponds to the ratio of the area of the opening OA to the bottom area of the space SA, or the ratio of the area of the opening OC to the bottom area of the space SC. The bottom area of the space SA or SC corresponds to the difference between the area of the effective part S EFF and the area of the region SMEA .
本実施形態においては、開口率は、30%以上であることが望ましく、また、50%以上であることがより望ましい。このような最適な開口率の範囲は、発明者によってなされた検証結果に基づくものである。 In the present embodiment, the aperture ratio is desirably 30% or more, and more desirably 50% or more. Such an optimal aperture ratio range is based on the verification result made by the inventors.
すなわち、図6乃至図9に示すように、有効部SEFFの面積が12cm2(30mm×40mm)であって、その中央部分に実質的な膜電極接合体2の領域(ここでは図2などに示した例のように、単一のアノード13及び単一のカソード16が対向している領域)SMEAの面積が6cm2(20mm×30mm)の燃料電池1を用意する。つまり、空間SAあるいはSCは、膜電極接合体2の領域SMEAの外周にリング状に形成され、その底面積は、6cm2である。
That is, as shown in FIGS. 6 to 9, the area of the effective portion S EFF is 12 cm 2 (30 mm × 40 mm), and a substantial region of the membrane electrode assembly 2 (here, FIG. As shown in the example, the
なお、図6乃至図9では、燃料電池1をカソード側、つまりカバープレート21側から見た平面図を図示しており、領域SMEAには、空気導入孔21Aが設けられている。
6 to 9 show plan views of the
図6に示した例は、開口率がゼロ%の場合に相当する。つまり、カバープレート21には、空気導入孔21Aが設けられている一方で、空間SCに連通した開口部は設けられていない。なお、アノード側においても空間SAに連通した開口部は設けられていない。
The example shown in FIG. 6 corresponds to a case where the aperture ratio is zero%. That is, the
図7に示した例は、開口率が30%の場合に相当する。ここでは、カバープレート21において、空気導入孔21Aに加え、膜電極接合体2の短辺に沿って空間SCに連通した開口部OCが設けられている。なお、アノード側においても空間SAに連通した開口部OAが開口率30%となるように設けられている。
The example shown in FIG. 7 corresponds to a case where the aperture ratio is 30%. Here, the
図8に示した例は、開口率が80%の場合に相当する。ここでは、カバープレート21において、空気導入孔21Aに加え、膜電極接合体2の短辺及び長辺に沿って空間SCに連通した開口部OCが設けられている。なお、アノード側においても空間SAに連通した開口部OAが開口率80%となるように設けられている。
The example shown in FIG. 8 corresponds to a case where the aperture ratio is 80%. Here, in the
図9に示した例は、開口率が100%の場合に相当する。ここでは、カバープレート21において、空気導入孔21Aに加え、膜電極接合体2の全周辺に沿って空間SCに連通した開口部OCが設けられている。なお、アノード側においても空間SAに連通した開口部OAが開口率100%となるように設けられている。
The example shown in FIG. 9 corresponds to a case where the aperture ratio is 100%. Here, the
これらの4種類の開口率の異なる燃料電池1を作動させたところ、開口率が高いほど出力密度が向上するものの、開口率が30%以上で出力密度がほぼ飽和状態となる傾向が確認された。
When these four types of
特に、高電流密度で作動させた場合には、開口率に対する出力密度(相対値)の関係は、図10に示すような傾向であった。すなわち、開口率が100%の場合の平均出力密度を100%としたとき、90%以上の平均出力密度を得るためには、開口率が30%以上であればよいことが確認できる。また、開口率が50%以上であれば、開口率が100%の場合と同等の平均出力密度(ほぼ100%の出力密度)が得られることも確認され、開口率は50%以上とすることがより望ましい。 In particular, when operated at a high current density, the relationship of the output density (relative value) to the aperture ratio tended to be as shown in FIG. That is, when the average power density when the aperture ratio is 100% is 100%, it can be confirmed that the aperture ratio should be 30% or more to obtain an average power density of 90% or more. It is also confirmed that when the aperture ratio is 50% or more, an average output density equivalent to that when the aperture ratio is 100% (almost 100% output density) can be obtained, and the aperture ratio should be 50% or more. Is more desirable.
なお、高電流密度の場合には、開口率がゼロ%の場合には、発電反応に必要な物質が不足するため、平均出力密度は極めて低下してしまう。本実施形態においては、高電流密度とは、開口率がゼロ%の条件で電流を引いたときの平均出力密度がほぼゼロに近い値となり始めるクリティカルな電流密度に相当し、電流密度が179mA/cm2以上の場合に相当する。図10に示した例は、電流密度が179mA/cm2の場合を図示している。 In the case of a high current density, if the aperture ratio is zero%, the substance necessary for the power generation reaction is insufficient, and the average power density is extremely reduced. In the present embodiment, the high current density corresponds to a critical current density at which the average output density when the current is drawn under the condition that the aperture ratio is zero% starts to be a value close to zero, and the current density is 179 mA / This corresponds to the case of cm 2 or more. The example shown in FIG. 10 illustrates the case where the current density is 179 mA / cm 2 .
なお、図11には、低電流密度(138mA/cm2)で作動させた場合の開口率に対する出力密度(相対値)の関係を示している。このような低電流密度で作動させた場合においても、開口率が高いほど出力密度が向上する傾向が確認された。 FIG. 11 shows the relationship of the output density (relative value) to the aperture ratio when operated at a low current density (138 mA / cm 2 ). Even when operating at such a low current density, it was confirmed that the higher the aperture ratio, the higher the output density.
上述したように、空間SA及びSCに連通する開口部OA及びOCの開口率を30%以上とすることにより、十分な出力向上効果が得られ、また、開口率を50%以上とすることにより、開口率が100%の場合とほぼ同等の出力密度が得られる。 As described above, by setting the aperture ratios of the openings OA and OC communicating with the spaces SA and SC to 30% or more, a sufficient output improvement effect can be obtained, and by setting the aperture ratio to 50% or more. A power density almost equal to that obtained when the aperture ratio is 100% can be obtained.
換言すると、発電反応に必要な物質を膜電極接合体2に十分に供給して出力を向上するためには、開口率を100%とする必要はない。つまり、開口率が30%であれば、残りの70%相当の非開口部つまり空間SA及びSCをカバーしている部分に、回路や補器など周辺機器を設置することができ、スペースを有効に活用することができる。このため、実装効率(あるいはスペースの利用効率)が改善され、延いてはDMFCを含めたモバイル機器を小型化することが可能となる。
In other words, in order to sufficiently supply substances necessary for the power generation reaction to the
この実施の形態において、カバープレート21は、カソード16に重なる面積に対する空気導入孔21Aの面積の割合(つまり領域SMEAでの開口率)と、空間SCの底面積に対する開口部OCの面積の割合(開口率)との比率が1〜2となるように構成されることが望ましい。
In this embodiment, the
また、この実施の形態において、燃料供給部31は、アノード13に重なる面積に対する燃料排出口33の面積の割合(つまり領域SMEAでの開口率)と、空間SAの底面積に対する開口部OAの面積の割合(開口率)との比率が1〜2となるように構成されることが望ましい。
Further, in this embodiment, the
この実施の形態においては、カソード側については、空間SCの底面積は、カソード16の面積(つまり領域SMEAの面積)の1〜1.5倍であることが望ましい。これにより、酸化剤である空気のカソード16への取り入れ口を広げることができ、膜電極接合体2への供給量を増大させることができる。
In this embodiment, for the cathode side, the bottom area of the space SC is desirably 1 to 1.5 times the area of the cathode 16 (i.e. the area of the region S MEA). Thereby, the intake port of the air as the oxidant to the
また、この実施の形態においては、アノード側については、空間SAの底面積は、アノード13の面積(つまり領域SMEAの面積)の1〜1.5倍であることが望ましい。これにより、燃料のアノード13への取り入れ口を広げることができ、膜電極接合体2への供給量を増大させることができる。
Further, in this embodiment, for the anode side, the bottom area of the space SA is desirably 1 to 1.5 times the area of the anode 13 (i.e. the area of the region S MEA). Thereby, the intake to the
その結果、単位触媒量あたりの出力を上げることができる。なお、カソード側及びアノード側について、空間の底面積が電極面積の1倍未満である場合には、物質の供給量を十分に増大させることができない。また、カソード側及びアノード側について、空間の底面積が電極面積の1.5倍を超える場合には、燃料電池の体積全体に対する発電部である電極の占める体積が小さくなりすぎるため、燃料供給や発熱のバランスが取りにくく、高出力を得ることが困難となる。 As a result, the output per unit catalyst amount can be increased. Note that, on the cathode side and the anode side, if the bottom area of the space is less than 1 times the electrode area, the supply amount of the substance cannot be increased sufficiently. On the cathode side and the anode side, when the bottom area of the space exceeds 1.5 times the electrode area, the volume occupied by the electrode serving as the power generation unit with respect to the entire volume of the fuel cell becomes too small. It is difficult to balance the heat generation, and it becomes difficult to obtain a high output.
以上説明したように、この実施の形態によれば、発電反応に必要な物質の導入を促進し、出力を向上することが可能な燃料電池を提供することができる。 As described above, according to this embodiment, it is possible to provide a fuel cell capable of promoting the introduction of substances necessary for the power generation reaction and improving the output.
上述した各実施形態の燃料電池1は、各種の液体燃料を使用した場合に効果を発揮し、液体燃料の種類や濃度は限定されるものではない。ただし、燃料を面方向に分散させつつ供給する燃料供給部31は、特に燃料濃度が濃い場合に有効である。このため、各実施形態の燃料電池1は、濃度が80wt%以上のメタノールを液体燃料として用いた場合に、その性能や効果を特に発揮することができる。したがって、各実施形態は、メタノール濃度が80wt%以上のメタノール水溶液や純メタノールを液体燃料として用いた燃料電池1に好適である。
The
さらに、上述した各実施形態は、本発明をセミパッシブ型の燃料電池1に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、内部気化型の純パッシブ型の燃料電池に対しても適用可能である。
Furthermore, although each embodiment mentioned above demonstrated the case where this invention was applied to the semi-passive
なお、本発明は液体燃料を使用した各種の燃料電池に適用することができる。また、燃料電池の具体的な構成や燃料の供給状態等も特に限定されるものではなく、MEAに供給される燃料の全てが液体燃料の蒸気、全てが液体燃料、または一部が液体状態で供給される液体燃料の蒸気等、種々形態に本発明を適用することができる。実施段階では本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。さらに、上記実施形態に示される複数の構成要素を適宜に組み合わせたり、また実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除したりする等、種々の変形が可能である。本発明の実施形態は本発明の技術的思想の範囲内で拡張もしくは変更することができ、この拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれるものである。 The present invention can be applied to various fuel cells using liquid fuel. In addition, the specific configuration of the fuel cell, the supply state of the fuel, and the like are not particularly limited, and all of the fuel supplied to the MEA is liquid fuel vapor, all is liquid fuel, or part is liquid state. The present invention can be applied to various forms such as a vapor of supplied liquid fuel. In the implementation stage, the constituent elements can be modified and embodied without departing from the technical idea of the present invention. Furthermore, various modifications are possible, such as appropriately combining a plurality of constituent elements shown in the above embodiment, or deleting some constituent elements from all the constituent elements shown in the embodiment. Embodiments of the present invention can be expanded or modified within the scope of the technical idea of the present invention, and these expanded and modified embodiments are also included in the technical scope of the present invention.
1…燃料電池 2…膜電極接合体 3…燃料供給機構
11…アノード触媒層 12…アノードガス拡散層 13…アノード(燃料極)
14…カソード触媒層 15…カソードガス拡散層 16…カソード(空気極)
17…電解質膜
18…集電体 18A…アノード集電体 18C…カソード集電体
19A…シール部材(アノード側) 19C…シール部材(カソード側)
20…板状体(保湿層)
21…カバープレート
31…燃料供給部 31A…燃料分配板
SA…空間(アノード側) SC…空間(カソード側)
OA…開口部(アノード側) OC…開口部(カソード側)
DESCRIPTION OF
14 ...
DESCRIPTION OF
20 ... Plate-like body (moisturizing layer)
21 ...
OA ... Opening (anode side) OC ... Opening (cathode side)
Claims (10)
前記アノード及び前記カソードをそれぞれ囲むとともに、前記アノードとの間、及び、前記カソードとの間の少なくとも一方に空間を形成するように配置されたシール部材と、
前記膜電極接合体の前記アノードに燃料を供給する燃料供給機構と、を備え、
前記膜電極接合体における発電反応に必要な物質を前記空間に導入する開口部が形成されたことを特徴とする燃料電池。 A membrane electrode assembly having an anode, a cathode, and an electrolyte membrane sandwiched between the anode and the cathode;
A seal member that surrounds each of the anode and the cathode and is disposed so as to form a space between the anode and at least one of the cathode;
A fuel supply mechanism for supplying fuel to the anode of the membrane electrode assembly,
A fuel cell, wherein an opening for introducing a substance necessary for a power generation reaction in the membrane electrode assembly into the space is formed.
前記開口部は、前記カバープレートにおいて、前記カソードと前記シール部材との間に形成された前記空間と重なる領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 Further, the cover plate is disposed on the cathode side of the membrane electrode assembly, and has a cover plate having an air introduction hole in a region overlapping the cathode.
2. The fuel cell according to claim 1, wherein the opening is formed in a region of the cover plate that overlaps the space formed between the cathode and the seal member.
前記開口部は、前記燃料供給部において、前記アノードと前記シール部材との間に形成された前記空間と重なる領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 The fuel supply mechanism includes a fuel supply unit that is disposed on the anode side of the membrane electrode assembly and has a fuel discharge port in a region overlapping the anode.
2. The fuel cell according to claim 1, wherein the opening is formed in a region overlapping with the space formed between the anode and the seal member in the fuel supply unit.
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