JP2011043292A - 水蓄熱システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の蓄熱槽を容易に設置できることで、設置現場での作業に要する時間と人手を削減し、工期の短縮およびコストの削減を図ることが可能な水蓄熱システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる水蓄熱システム200の代表的な構成は、建造物100の複数階に亘る高さであって水を貯留する蓄熱槽210と、蓄熱槽に貯留された水の熱を用いて空調を行う空調機230と、蓄熱槽に貯留された水を冷却または加熱する熱交換器250と、蓄熱槽と空調機との間で水を循環させる第1循環配管と、蓄熱槽と熱交換器との間で水を循環させる第2循環配管と、を備え、蓄熱槽は、上下方向に連結された複数のタンク212、214および216からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱槽に蓄えられた水の熱を空調に使用する水蓄熱システムに関する。
事務所ビルのエネルギー消費は約1/3が熱源として使用されており、その熱源需要の大半が冷房需要である。冷房需要に対応するための空調機器としては、省CO効果や環境保全、電力負荷平準化の観点から蓄熱システムが採用されることが多い。また経済性から見ても、安価な深夜の電力を利用して蓄熱材に熱を蓄え、昼間に屋内空気と熱交換することにより空調を行う蓄熱システムは好適である。
上記の蓄熱システムとして、例えば特許文献1には、水が充填された有底筒状のパイプ(蓄熱槽)と、パイプの下端部に設けられた製氷装置と、上端部側方に設けられ浮上した氷が流入する受水槽とを備えた揚水システムが記載されている。これによれば、氷を溶かして清浄な水を得ることができ、氷の浮力を利用して揚水のエネルギー増大を防止できると共に、パイプに空調機を接続すれば冷房に利用できるとしている。また特許文献1に記載の揚水システムのように蓄熱槽を地上に設けることで、蓄熱槽を地下に設ける場合のように二重スラブを設けたり、掘削作業を行ったりする必要がなくなるため、設置コストを低減することができると考えられる。
特開平5−86637号公報
上記の特許文献1に記載されるパイプ(蓄熱槽)は、高層ビル内に、下端部が地上に、上端部がビルの頂上に位置するようにビルの高さ方向に向けて設置されている。このような大型の蓄熱槽は、予め完成させて設置現場に運搬することが困難である。そこで、蓄熱槽を構成する分割部材を設置現場に運搬し、かかる部材を設置現場にて溶接して組み立てる必要がある。そして、溶接部分からの熱損失を低減するため、および蓄熱槽内部への雨水等の侵入を防止するために、蓄熱槽全体をウレタン樹脂等により被覆する断熱処理を施す必要がある。しかし、このような施工方法であると、蓄熱槽を設置するためのほぼ全ての作業を設置現場にて行わなくてはならないため、膨大な時間と人手を要し、工期の長期化およびコストの増大を招いていた。
本発明は、このような課題に鑑み、大型の蓄熱槽を容易に設置できることで、設置現場での作業に要する時間と人手を削減し、工期の短縮およびコストの削減を図ることが可能な水蓄熱システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる水蓄熱システムの代表的な構成は、建造物の複数階に亘る高さであって水を貯留する蓄熱槽と、蓄熱槽に貯留された水の熱を用いて空調を行う空調機と、蓄熱槽に貯留された水を冷却または加熱する熱交換器と、蓄熱槽と空調機との間で水を循環させる第1循環配管と、蓄熱槽と熱交換器との間で水を循環させる第2循環配管と、を備え、蓄熱槽は、上下方向に連結された複数のタンクからなることを特徴とする。
上記構成のように、建造物の複数階(例えば6階以上)に亘る高さの大型の蓄熱槽が上下方向に連結された複数のタンクからなるということは、換言すればタンク各々は建造物の数階分(例えば1〜3階程度)の高さ、あるいは1階分にも満たない高さであるということである。したがって、タンク自体は小型であるため、工場等で予め製造することができる。これにより、タンクひいては蓄熱槽の品質安定性の向上、およびコストの削減を図ることが可能となる。またタンクが小型であることで車載可能となるため、これを容易に運搬することができる。そして、複数のタンクを連結することで大型の蓄熱槽を容易に設置することができる。これにより、設置現場において蓄熱槽を一から組み立てずに済むため、設置作業に要する時間と人手を削減し、工期の短縮およびコストの削減を図ることが可能となる。
上記の蓄熱槽は、複数のタンク各々を建造物の躯体に固定することにより、建造物に支持されるとよい。
かかる構成によれば、蓄熱槽が複数箇所で建造物(躯体)に支持されるため、かかる蓄熱槽の荷重を分散することができる。これにより、蓄熱槽の設置強度(支持安定性)を高め、耐震性を向上することが可能となる。またタンクを建造物の躯体(例えば建造物の各フロアの梁等)に固定するため、タンクを固定するための部材を別途または新たに設ける必要がない。したがって、コストの削減を図ることが可能となる。
上記の複数のタンクは、可撓性を有する連結パイプにより連結されるとよい。これにより、地震等により蓄熱槽(タンク)に加わった衝撃を連結パイプで吸収することができるため、耐震性を向上することが可能となる。
上記の複数のタンクは接続部に開閉弁を有し、第2循環配管は、開閉弁で分割されるタンクまたはタンクの群のそれぞれと熱交換器との間で水を循環させる分岐配管を有するとよい。
例えば中間期や建造物の一部のフロアしか空調機を使用していない場合等の低負荷時は、空調のために用いられる水の量は必然的に少なくなる。このような場合においてまで、蓄熱槽に貯留されているすべての水を冷却または加熱することは、熱交換器において電力(エネルギー)を無駄に消費することとなる。そこで、上記構成のように第2循環配管が分岐配管を有することにより、複数のタンクのうち、開閉弁で分割されたタンクまたはタンクの群のいずれか、すなわち一部のタンクに貯留された水のみを冷却し、空調機に供給することが可能となる。これにより、蓄熱槽内の混合ロスを低減し、省エネ効果を高めることができる。
上記の熱交換器は、水を冷却可能な第1熱交換器と、水を加熱可能な第2熱交換器とからなり、複数のタンクは接続部に開閉弁を有し、第2循環配管は、開閉弁で分割されるタンクまたはタンクの群のそれぞれと第1熱交換器との間で水を循環させる第2冷房配管と、開閉弁で分割されるタンクまたはタンクの群のそれぞれと第2熱交換器との間で水を循環させる第2暖房配管と、を含むとよい。
上記構成によれば、蓄熱槽を構成する複数のタンクのうち、開閉弁で分割された一方のタンクまたはタンク群に第1熱交換器により冷却された水を循環させ、空調機による冷房を実施することができる。そして、開閉弁で分割された他方のタンクまたはタンク群に第2熱交換器により加熱された水を循環させ、空調機による暖房を実施することができる。すなわち、1つの蓄熱槽を用いて空調機の冷房および暖房を同時実施することが可能となる。したがって、1つの水蓄熱システムを用いて、空調機ごとに冷房または暖房のいずれかの所望の運転モードを選択することができ、利便性の向上を図れる。
上記の水は氷水であってもよい。これにより、氷の潜熱を用いることができるため、当該水蓄熱システムによる冷房をより効率的に実施することが可能となる。
本発明によれば、大型の蓄熱槽を容易に設置できることで、設置現場での作業に要する時間と人手を削減し、工期の短縮およびコストの削減を図ることが可能な水蓄熱システムを提供することが可能となる。
第1実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。 複数のタンクの接続部の例を示す図である。 蓄熱槽の詳細を示す図である。 第2実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。 第3実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。 第4実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。 水蓄熱システムにおける配管の水または湯の流通状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。図1に示すように、第1実施形態にかかる水蓄熱システム200は、蓄熱槽210と、空調機230と、熱交換器250と、第1循環配管と、第2循環配管と、ポンプ280および299とを備える。
図1は、第1実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。蓄熱槽210は、建造物100(図3参照)の複数階に亘る高さであって、空調機230において空調に用いられる水を貯留する。かかる蓄熱槽210は、上下方向に連結された複数のタンク212、214および216から構成される。個々のタンクは予め製造し、設置現場に運搬可能であるため、設置現場ではこれらタンクを設置して接続するだけでよい。このように大型の蓄熱槽210を容易に設置することができるため、設置現場において蓄熱槽210を一から組み立てた場合と比較して、設置作業に要する時間および人手の削減が図れる。したがって、工期の短縮およびコストの削減を図ることが可能となる。
上記のタンク212および214は連結パイプ218により、タンク214および216は連結パイプ220により連結される。すなわち、タンク212、214および216の接続部は、連結パイプ218および220からなる。本実施形態において、連結パイプ218および220は、可撓性を有する中空部材である。これにより、地震等による衝撃を連結パイプ218および220が吸収可能となり、耐震性を向上させることができる。
図2は、複数のタンクの接続部の例を示す図である。なお、図2では、蓄熱槽210の複数の接続部のうち、タンク212および214の接続部を例示する。図2(a)に示すように、本実施形態では接続部として、ゴムなどの樹脂材料からなる可撓性を有するパイプ(連結パイプ218)を用い、タンク212の頂上とタンク214の底部とを直線的に接続している。しかし、これに限定するものではなく、図2(b)に示すように、接続部として金属製のフレキシブルパイプ218a(蛇腹管)を用いてもよい。また図示はしないが、樹脂の中に金属製の線材からなる網を埋設したモールド管なども好適に用いることができる。
更に、タンク間の接続箇所についても図2(a)に示す接続部に限定するものではなく、例えば図2(c)に示すように、タンク212の上面とタンク214の下面の偏心した位置において連結パイプ218によって接続してもよい。また図2(d)に示すように、タンク212の上端とタンク214の下端の側面に接続口212aおよび214aを設け、接続口212aおよび214aに連結管218bを接続することにより、タンク214および216を連結してもよい。これにより着脱作業を容易にしたり、開閉弁(バルブ)の構成を簡略にしたりすることができる。更に、タンク214および216を連結するパイプは、複数であってもよい。
図3は、蓄熱槽210の詳細を示す図である。図3(a)は蓄熱槽210の設置状態を示す図であり、図3(b)は蓄熱槽210の部分拡大図である。図3(a)に示すように、本実施形態において蓄熱槽210は、10階建ての建造物100の居住エリアに隣接するタンクエリアに設置されている。
詳細には、蓄熱槽210を構成する複数のタンクのうち、タンク212は2階から4階部分のタンクエリアに、タンク214は5階から7階部分のタンクエリアに、タンク216は8階から10階部分のタンクエリアに設置されている。このように、大型の蓄熱槽210を構成するタンク212、214および216各々は建造物100の数階分の高さ、すなわち小型である。このため、タンクを工場等で予め製造することができ、タンクひいては蓄熱槽210の品質安定性の向上、およびコストの削減を図ることが可能となる。またタンク212、214および216が小型であることで車載可能となるため、運搬が容易になる。
上記のタンク212、214および216は、2階から10階の各階からタンクエリアに張り出した梁108、114および120(建造物の躯体)に固定される。これにより、蓄熱槽210が複数箇所で建造物100に支持されるため荷重を分散することができ、蓄熱槽210の設置強度(支持安定性)を高め、耐震性を向上することが可能となる。
タンクの梁への固定部分の一例をタンク216を例示して説明すると、まず図3(b)に示すように、タンク216に熱溶接された係止部216aと梁120との間にゴムなどの弾性部材202を配置する。そして、係止部216aの上方からボルト204を螺挿し、梁120の下方からボルト204にナット206を螺合する。これにより、弾性部材202を介してタンク216が梁120に固定される。このようにタンク216(係止部216a)と梁120との間に弾性部材202を配置することにより、かかる弾性部材202により振動を吸収することができるため、耐震性を確保することが可能となる。ただし、上述したタンクの固定方法はあくまでも一例であり、これに限定するものではなく、タンクを梁に固定可能な方法であれば如何なる手段を用いても構わない。
なお、本実施形態においては蓄熱槽210を3つのタンクから構成しているが、かかる例に限らず、2つまたは4つ以上のタンクから構成してもよい。またタンク212は梁108に、タンク214は梁114に、タンク216は梁120に固定されているが、これに限定するものではなく、いずれの梁104〜120に固定してもよいし、1つのタンクを複数の梁に固定してもよい。
以下、再度図1を参照すると、空調機230は、蓄熱槽210に貯留された水の熱を用いて空調を行う。本実施形態では、空調機230は各フロアに1台ずつ設置されており、2階には空調機232、3階には空調機234、4階には空調機236、5階には空調機238、6階には空調機240、7階には空調機242、8階には空調機244、9階には空調機246、10階には空調機248が設置されている。
上記の空調機230としては、FCU(ファンコイルユニット:Fan Coil Unit)やAHU(エアハンドリングユニット:Air Handling Unit)を好適に用いることができる。FCUまたはAHUのいずれを用いてもよいため、図中では空調機230を「FCU/AHU」と示している。しかし、これらに限定するものではなく、空調機230は、蓄熱槽210から供給される水との熱交換により空調を行うことが可能な装置であればよい。
熱交換器250は、蓄熱槽210に貯留された水を冷却または加熱する。熱交換器250としては、熱交換により水を冷却または加熱可能なものであればよく、本実施形態においてはヒートポンプ式熱交換器を用いる。これにより、ヒートポンプ式熱交換器の蒸発器(図示せず)における冷媒の吸熱作用を利用して水を冷却することができ、放熱器(図示せず)における冷媒の放熱作用を利用して水を加熱することができる。
第1循環配管は、蓄熱槽210と空調機230との間で水または湯を循環させる。かかる第1循環配管は、第1往水配管262、第1復水配管264、第1往湯配管266および第1復湯配管268から構成される。
第1往水配管262は、一端が蓄熱槽210の下方に、他端が空調機230の入口(複数の空調機各々の入口)に接続され、蓄熱槽210の下方に貯留された水を空調機230に送出する。第1復水配管264は、一端が空調機230の出口(複数の空調機各々の出口)に、他端が蓄熱槽210の上方に接続され、空調機230において空調に用いられた水を蓄熱槽210に送出する。このような構成により、水が蓄熱槽210と空調機230とを循環することが可能となる。
第1往湯配管266は、第1往水配管262から分岐して蓄熱槽210に接続され、蓄熱槽210の上方に貯留された湯を空調機230に送出する。第1復湯配管268は、第1復水配管264から分岐して蓄熱槽210の下方に接続され、空調機230において空調に用いられた湯を蓄熱槽210に送出する。このような構成により、湯が蓄熱槽210と空調機230とを循環することが可能となる。
第2循環配管は、蓄熱槽210と熱交換器250との間で水を循環させる。かかる第2循環配管は、第2往水配管272、第2復水配管274、第2往湯配管276および第2復湯配管278から構成される。
第2往水配管272は、一端が蓄熱槽210の上方に、他端が熱交換器250の入口に接続され、蓄熱槽210の上方に貯留された水を熱交換器250に送出する。第2復水配管274は、一端が熱交換器250の出口に、他端が蓄熱槽210の下方に接続され、熱交換器250において冷却された水を蓄熱槽210に送出する。このような構成により、水が蓄熱槽210と熱交換器250とを循環することが可能となる。
第2往湯配管276は、第2往水配管272から分岐して蓄熱槽210に接続され、蓄熱槽210の下方に貯留された湯を熱交換器250に送出する。第2復湯配管278は、第2復水配管274から分岐して蓄熱槽210の上方に接続され、熱交換器250において加熱された湯を蓄熱槽210に送出する。このような構成により、湯が蓄熱槽210と熱交換器250とを循環することが可能となる。
ポンプ280は、蓄熱槽210に貯留された水または湯を、第1循環配管を通じて空調機230に循環させる(送出する)ための動力源である。またポンプ299は、蓄熱槽210に貯留された水または湯を第2循環配管を通じて熱交換器250に循環させる(送出する)ための動力源である。
本実施形態では、ポンプ280は、空調機の上流側(第1往水配管上)に、複数の空調機各々に対して1つずつが設置されており、空調機232〜248に対してそれぞれポンプ282〜298が設置されている。このような構成により、運転させたい空調機に対して設置されているポンプのみを稼動することで、所望の空調機だけに蓄熱槽210からの水を供給することが可能となる。
なお、上記のポンプ280の設置位置および数は一例であり、これに限定するものではない。したがって、本実施形態のように空調機2301台に対してポンプ280を1台ずつ設置する(各階ポンプ式)のではなく、例えば第1往水配管262の複数の空調機230への分岐の手前、すなわち第1往水配管262と蓄熱槽210との接続部付近にポンプ280を1台のみ設けるという構成にしてもよい。
次に、上述した第1実施形態にかかる水蓄熱システム200を利用した建造物100内のフロアの空調実施について説明する。なお、図1の矢印は、空調機230が冷房運転を行う場合の当該水蓄熱システムにおける水の循環方向を例示している。また図1中、湯のみが流通する配管を破線で示している。
上述した第1実施形態にかかる水蓄熱システム200を利用して建造物100内のフロアの冷房を実施する場合、まずポンプ280を稼動させると、蓄熱槽210の下方に貯留された水が第1往水配管262を通じて空調機230に供給される。空調機230に供給された水は、かかる空調機230が設置されているフロアの空気と熱交換を行う。すると、水の冷熱により(厳密には、フロア内の空気の熱が水に移動し)、フロア内の空気が冷却される(同時に水の温度は上昇する)。このようにして、蓄熱槽210に貯留された水の熱(冷熱)を用いて建造物100内のフロアの冷房が実施される。そして、空調(冷却)に用いられた水は、第1復水配管264を通じて蓄熱槽210に流入する。
蓄熱槽210内の水は、基本的には安価な夜間電力を利用して冷却される。具体的には、蓄熱槽210の上方に貯留された水が第2往水配管272を通じて熱交換器250に供給される。熱交換器250に供給された水は、かかる熱交換器250内を流通する冷媒の吸熱により冷却され(冷媒と熱交換を行い)、温度が低下する。温度が低下した水は、第2復水配管274を通じて蓄熱槽210の下方に流入する。これにより、蓄熱槽210の下方には、熱交換器250によって冷却された水が常時貯留されることとなる。
なお、夜間に蓄熱槽210に蓄熱した冷熱が、昼間に消費されて不足した場合には、追加運転を行う。追加運転において蓄熱槽210を介していると効率が悪いため、不図示のバイパス配管によって第2復水配管274と第1往水配管262を直結し、熱交換器250から供給される冷熱を空調機230に直接供給することもできる。これにより、空調機230には、低温の水が常に供給されるため、当該水蓄熱システム200による冷房を好適に実施することが可能となる。
一方、第1実施形態にかかる水蓄熱システムを利用して建造物内のフロアの暖房を実施する場合、ポンプ280を稼動させると、蓄熱槽210の上方に貯留された湯が第1往湯配管266および第1往水配管262を通じて空調機230に供給される。空調機230に供給された湯はフロアの空気と熱交換を行い、これによりフロア内の空気が加熱される(同時に湯の温度は下降する)。このようにして、蓄熱槽210に貯留された湯の熱を用いて建造物100内のフロアの暖房が実施される。そして、空調(暖房)に用いられた湯は、第1復湯配管268を通じて蓄熱槽210に流入する。
熱交換器250側における湯の循環では、まず蓄熱槽210の下方に貯留された湯が第2往湯配管276および第2往水配管272を通じて熱交換器250に供給される。熱交換器250に供給された湯は、熱交換器250内の冷媒(熱媒体)により加熱されて温度が上昇する。温度が上昇した湯は、第2復水配管274および第2復湯配管278を通じて蓄熱槽210の上方に流入する。これにより、蓄熱槽210の上方には、熱交換器250によって加熱された湯が常時貯留することとなる。
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる水蓄熱システムについて説明する。第1実施形態にかかる水蓄熱システム200では、蓄熱槽210を構成する複数のタンク212、214および216の全てを一体として使用していたのに対し、第2実施形態にかかる水蓄熱システムでは、複数のタンク212、214および216を開閉弁で分割し、分割されたタンクまたはタンクの群の一部のみに貯留された水または湯を用いて空調を行う。
図4は、第2実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。なお、第1実施形態にかかる水蓄熱システム200が備える各要素と実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また図4においても図中の矢印は、空調機が冷房運転を行う場合の当該水蓄熱システムにおける水の循環方向を例示している。
図4に示すように、第2実施形態にかかる水蓄熱システム300は、蓄熱槽210と、空調機230と、熱交換器250と、第1循環配管と、第2循環配管と、ポンプ280および299と、開閉弁302と、複数の分岐配管(図4中の太線)とを備える。
開閉弁302は、タンク間の接続部(連結パイプ部分)に設けられ、タンク間における水の流通を制御する。これにより、開閉弁302を閉状態とすれば、かかる開閉弁302により分割されたタンク(またはタンクの群)間における水の流通が阻止され、分割されたタンクは、各々独立したタンクとして機能することができる。また、開閉弁302を開状態とすれば、かかる開閉弁302により分割されたタンク(またはタンクの群)間における水の流通が可能となり、分割されたタンクを1つのタンクとして機能することができる。
例えば、本実施形態のように開閉弁302がタンク212および214の間(連結パイプ218)に設けられている場合、開閉弁302を閉状態とすると、分割されたタンク212と、タンク214および216からなるタンクの群との間における水の流通が阻止される。したがって、タンク212とタンクの群(タンク214および216)とを各々独立したタンク(蓄熱槽)として使用することができる。また開閉弁302を開状態とすると、すべてのタンクに水が流通し、分割されたタンク212と、タンク214および216からなるタンクの群とを1つのタンク(蓄熱槽)として使用することができる。
なお、本実施形態においては開閉弁302をタンク212および214の間(連結パイプ218)に設けたが、これに限定するものではなく、タンク214および216の間(連結パイプ220)に開閉弁302を設けてもよい。また連結パイプ218および連結パイプ220の両方に開閉弁302を設けてもよい。
第1循環配管、第2循環配管、ポンプ280および299については、第1実施形態において詳細を説明したため、本実施形態では記載を省略する。
複数の分岐配管は、分岐配管312、314、316、318、322、324、326および328から構成される。分岐配管312は、第1往水配管262から分岐してタンク214の下方に接続され、タンク214に貯留された水を空調機230に送出する。分岐配管314は、第1復水配管264から分岐してタンク212の上方に接続され、空調機230において空調に用いられた水をタンク212に戻す。
分岐配管316は、第2往水配管272から分岐してタンク212の上方に接続され、タンク212に貯留された水を熱交換器250に送出する。分岐配管318は、第2復水配管274から分岐してタンク214の下方に接続され、熱交換器250において冷却された水をタンク214に戻す。これらにより、開閉弁302で分割されたタンク212またはタンクの群(タンク214および216)のいずれかと熱交換器250との間で水を循環させることが可能となる。
分岐配管322は、第1往湯配管266から分岐してタンク212の上方に接続され、タンク212に貯留された湯を空調機に送出する。分岐配管324は、第1復湯配管268から分岐してタンク214の下方に接続され、空調機230において空調に用いられた湯をタンク214に戻す。
分岐配管326は、第2往湯配管276から分岐してタンク214の下方に接続され、タンクに214に貯留された湯を熱交換器250に送出する。分岐配管328は、第2復水配管274から分岐してタンク212の上方に接続され、熱交換器250において加熱された水をタンク212に戻す。これらにより、開閉弁320で分割されたタンク212またはタンクの群(タンク214および216)のいずれかと熱交換器250との間で湯を循環させることが可能となる。
次に、上述した第2実施形態にかかる水蓄熱システム300を利用した建造物100内のフロアの空調実施について説明する。建造物100の一部のフロアしか空調機を使用していない場合、例えば空調機238〜248しか使用されていない場合、空調のために用いられる水または湯は、全ての空調機230を使用した場合よりも少ない量で足りることとなる。
そこで、第2実施形態にかかる水蓄熱システム300では、蓄熱槽210を構成する複数のタンクのうち、開閉弁302で分割されたタンク212またはタンクの群(タンク214および216)のいずれかに貯留された水または湯のみを冷却または加熱し、空調機230(使用されている空調機238〜248)に供給する。なお、以下の説明では、開閉弁302で分割されたタンク214およびタンクの群のうち、タンクの群(タンク214および216)を使用した場合を例示する。
水蓄熱システムを利用してフロアの冷房を実施する場合、詳細には、まず開閉弁302を閉状態としてポンプ288〜298を稼動させる。すると、蓄熱槽210を構成する複数のタンクのうち、タンクの群(タンク214および216)の下方、すなわちタンク214の下方に貯留された水が、分岐配管312および第1往水配管262を通じて空調機238〜248に供給される。
空調機238〜248に供給された水は、これらが設置されているフロアの空気と熱交換を行う。これにより、空気が冷却され、タンクの群(タンク214および216)に貯留された水の熱(冷熱)を用いて建造物100内のフロアの冷房が実施される。そして、空調(冷却)に用いられた水は、第1復水配管264を通じてタンクの群の上方、すなわちタンク216の上方に流入する。
上記の運転と並行して、タンクの群の上方(タンク216の上方)に貯留された水が第2往水配管272を通じて熱交換器250に供給される。熱交換器250に供給された水は、熱交換器250内の冷媒の吸熱により冷却され(温度が低下し)、第2復水配管274および分岐配管318を通じてタンクの群の下方(タンク214の下方)に流入する。これにより、タンクの群の下方には、熱交換器250によって冷却された水が常時貯留されるため、空調機238〜248には低温の水が常に供給され、当該水蓄熱システム300による冷房を好適に実施することが可能となる。
なお、本実施形態においては蓄熱槽210としてタンクの群を使用した場合を例に挙げて説明した。上記とは反対に、開閉弁302で分割されたタンク212を蓄熱槽210として使用する場合には、水は、タンク212の下方から第1往水配管262を通じて空調機230に供給され、空調機230から第1復水配管264および分岐配管314を通じてタンク212の上方に流入する。そして、これと並行して、タンク212に貯留された水は、タンク212の上方から分岐配管316および第2往水配管272を通じて熱交換器250に供給され、熱交換器250から第2復水配管274を通じてタンク212の下方に流入する。
一方、水蓄熱システムを利用してフロアの暖房を実施する場合、開閉弁302を閉状態としてポンプ288〜298を稼動させると、タンクの群の上方(タンク216の上方)に貯留された湯が、第1往湯配管266を通じて空調機238〜248に供給される。空調機238〜248に供給された湯がフロアの空気と熱交換を行うことで、かかる空気が加熱される。これにより、建造物100内のフロアの暖房が実施される。そして、空調(暖房)に用いられた湯は、第1復湯配管268および分岐配管324を通じてタンクの群の下方、すなわちタンク214の下方に流入する。
暖房実施の場合の熱交換器250側の湯の循環では、まずタンクの群の下方(タンク214の下方)に貯留された湯が分岐配管326および第2往湯配管276を通じて熱交換器250に供給される。熱交換器250に供給された湯は、熱交換器250内において加熱されて温度が上昇する。そして、温度が上昇した湯は、第2復水配管274および第2復湯配管278を通じてタンクの群の上方(タンク216の上方)に流入する。これにより、タンクの群の上方には熱交換器250により加熱された湯が常時貯留される。したがって、空調機238〜248には高温の湯が常に供給されることとなり、当該水蓄熱システム300による暖房を好適に実施することが可能となる。
なお、本実施形態とは反対に、開閉弁302で分割されたタンク212を蓄熱槽210として使用する場合には、湯は、タンク212の上方から分岐配管322および第1往湯配管266を通じて空調機230に供給され、空調機230から第1復水配管264および第1復湯配管268を通じてタンク212の下方に流入する。そして、これと並行して、タンク212に貯留された湯は、タンク212の下方から第2往湯配管276および第2往水配管272を通じて熱交換器250に供給され、熱交換器250から第2復水配管274および分岐配管328を通じてタンク212の上方に流入する。
上記説明したように、第2実施形態にかかる水蓄熱システム300によれば、空調機230による空調に要する水の量に応じて、熱交換器250において冷却または加熱する水の量を調節することができる。したがって、蓄熱槽210内の混合ロスを低減し、省エネ効果を高めることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態にかかる水蓄熱システムについて説明する。第1実施形態にかかる水蓄熱システム200では、蓄熱槽210を構成する複数のタンク212、214および216の全てを一体として使用していたのに対し、第3実施形態にかかる水蓄熱システムでは、複数のタンク212、214および216を開閉弁で分割し、分割されたタンクごとに水または湯を供給する空調機を割り当てて空調を行う。
図5は、第3実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。なお、第1実施形態にかかる水蓄熱システム200、および第2実施形態にかかる水蓄熱システム300が備える各要素と実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また図5においても図中の矢印は、空調機が冷房運転を行う場合の当該水蓄熱システムにおける水の循環方向を例示している。
図5に示すように、第3実施形態にかかる水蓄熱システム400は、蓄熱槽210と、空調機230と、熱交換器250と、第1循環配管と、第2循環配管と、ポンプ280と、開閉弁302および402と、複数の分岐配管とを備える。なお、図5中、湯のみが流通する配管を破線にて示す。
開閉弁402は、タンク214および216の間(連結パイプ220)に設けられ、かかるタンク間における水の流通を制御する。なお、開閉弁402の機能は、開閉弁302の機能と同様であるため説明を省略する。
第1循環配管は、蓄熱槽210と空調機230との間で水を循環させる。本実施形態における第1循環配管は、低層循環配管と、中層循環配管と、高層循環配管とから構成される。
低層循環配管は、蓄熱槽210と、建造物の低層階(2〜4階)に設置される空調機232〜236との間で水または湯を循環させる。かかる低層循環配管は、低層往水配管412、低層復水配管414、低層往湯配管416および低層復湯配管418とからなる。
低層往水配管412は、一端がタンク212の下方に、他端が空調機232〜236各々の入口に接続され、タンク212の下方に貯留された水を空調機232〜236に送出する。低層復水配管414は、一端が空調機232〜236各々の出口に、他端がタンク212の上方に接続され、空調機232〜236において空調に用いられた水をタンク212に送出する。これにより、水がタンク212(蓄熱槽210)と空調機232〜236とを循環することが可能となる。
低層往湯配管416は、低層往水配管412から分岐してタンク212に接続され、タンク212の上方に貯留された湯を空調機232〜236に送出する。低層復湯配管418は、低層復水配管414から分岐してタンク212に接続され、空調機232〜236において空調に用いられた湯をタンク212に送出する。これにより、湯がタンク212と空調機232〜236とを循環することが可能となる。
中層循環配管は、蓄熱槽210と、建造物の中層階(5〜7階)に設置される空調機238〜242との間で水または湯を循環させる。かかる中層循環配管は、中層往水配管422、中層復水配管424、中層往湯配管426および中層復湯配管428とからなる。
中層往水配管422は、一端がタンク214の下方に、他端が空調機238〜242各々の入口に接続され、タンク214の下方に貯留された水を空調機238〜242に送出する。中層復水配管424は、一端が空調機238〜242各々の出口に、他端がタンク214の上方に接続され、空調機238〜242において空調に用いられた水をタンク214に送出する。これにより、水がタンク214(蓄熱槽210)と空調機238〜242とを循環することが可能となる。
中層往湯配管426は、中層往水配管422から分岐してタンク214に接続され、タンク214の上方に貯留された湯を空調機238〜242に送出する。中層復湯配管428は、中層復水配管424から分岐してタンク214に接続され、空調機238〜242において空調に用いられた湯をタンク214に送出する。これにより、湯がタンク214と空調機238〜242とを循環することが可能となる。
高層循環配管は、蓄熱槽210と、建造物の高層階(8〜10階)に設置される空調機244〜248との間で水または湯を循環させる。かかる高層循環配管は、高層往水配管432、高層復水配管434、高層往湯配管436および高層復湯配管438とからなる。
高層往水配管432は、一端がタンク216の下方に、他端が空調機244〜248各々の入口に接続され、タンク216の下方に貯留された水を空調機244〜248に送出する。高層復水配管434は、一端が空調機244〜248各々の出口に、他端がタンク216の上方に接続され、空調機244〜248において空調に用いられた水をタンク216に送出する。これにより、水がタンク216(蓄熱槽210)と空調機244〜248とを循環することが可能となる。
高層往湯配管436は、高層往水配管432から分岐してタンク216に接続され、タンク216の上方に貯留された湯を空調機244〜248に送出する。高層復湯配管438は、高層復水配管434から分岐してタンク216に接続され、空調機244〜248において空調に用いられた湯をタンク216に送出する。これにより、湯がタンク216と空調機244〜248とを循環することが可能となる。
複数の分岐配管は、各タンクと熱交換器との間で水を循環させるための分岐配管316、318、442および444と、各タンクと熱交換器との間で湯を循環させるための分岐配管452、454、456、462、464および466とから構成される。なお理解を容易にするために、図5では、上記第2実施形態に対して新たに設けられた分岐配管を太線で示している。
分岐配管442は、第2往水配管272から分岐してタンク214の上方に接続され、タンク214に貯留された水を熱交換器250に送出する。分岐配管444は、第2復水配管274から分岐してタンク216の下方に接続され、熱交換器250において冷却された水をタンク216に送出する。再掲すれば、タンク212は第2復水配管274と分岐配管316、タンク214は分岐配管318と分岐配管442、タンク216は分岐配管444と第2往水配管272によって、それぞれ熱交換器250と接続され、水を循環させることが可能となる。
分岐配管452は、分岐配管316から分岐してタンク212の下方に接続され、タンク212に貯留された湯を熱交換器250に送出する。分岐配管454は、分岐配管316から分岐してタンク214の下方に接続され、タンク214に貯留された湯を熱交換器250に送出する。分岐配管456は、分岐配管316から分岐してタンク216の下方に接続され、タンク216に貯留された湯を熱交換器250に送出する。
分岐配管462は、第2復水配管274から分岐してタンク212の上方に接続され、熱交換器250において加熱された湯をタンク212に送出する。分岐配管464は、第2復水配管274から分岐してタンク214の上方に接続され、熱交換器250において加熱された湯をタンク214に送出する。分岐配管466は、第2復水配管274から分岐してタンク216の上方に接続され、熱交換器250において加熱された湯をタンク216に送出する。上述した分岐配管452〜466により、タンク212、214および216それぞれと熱交換器250との間に湯を循環させることが可能となる。
次に、上述した第3実施形態にかかる水蓄熱システム400を利用した建造物100内のフロアの空調実施について説明する。当該水蓄熱システム400においても、水蓄熱システム300と同様に、建造物100の一部のフロアに設置された空調機230しか使用されていない場合に、空調に要する水の量に応じて熱交換器250において冷却(または加熱)する水の量を調節することができる。なお、以下の説明では、複数の空調機230のうち中層の空調機238〜242しか使用されていない場合を例示する。
水蓄熱システム400を利用してフロアの冷房を実施する際には、まず開閉弁302および402を閉状態としてポンプ288〜292を稼動させる。すると、タンク214の下方に貯留された水は、中層往水配管422を通じて空調機238〜242に供給され、これらが設置されているフロアの空気と熱交換を行う。これにより、空気が冷却され(建造物100内のフロアの冷房が実施され)、空調(冷却)に用いられた水は、中層復水配管424を通じてタンク214の上方(蓄熱槽210)に流入する。
上記の運転と並行して、中層のタンク214の上方に貯留された水は、分岐配管442および第2往水配管272を通じて熱交換器250に供給され、熱交換器250内の冷媒の吸熱により冷却される。そして、冷却された水は、第2復水配管274および分岐配管318を通じてタンク214の下方に流入する。これにより、タンク214の下方には冷却された水が常時貯留されるため、空調機238〜242には低温の水が常に供給され、当該水蓄熱システム400による冷房を好適に実施することが可能となる。
なお、上記とは異なり、下層のタンク212を使用する場合には、タンク212に貯留された水は、低層往水配管412および低層復水配管414を通じて空調機232〜236およびタンク212を循環する。またそれと並行して、タンク212に貯留された水は、分岐配管316、第2往水配管272および第2復水配管274を通じて熱交換器250およびタンク212を循環する。同様に、上層のタンク216を使用する場合には、タンク216に貯留された水は、高層往水配管432および高層復水配管434を通じて空調機244〜248およびタンク216を循環する。またそれと並行して、タンク216に貯留された水は、第2往水配管272、第2復水配管274および分岐配管444を通じて熱交換器250およびタンク216を循環する。
一方、水蓄熱システム400を利用してフロアの暖房を実施する際には、開閉弁302および402を閉状態としてポンプ288〜292を稼動させると、タンク214の上方に貯留された湯は、中層往湯配管426および中層往水配管422を通じて空調機238〜242に供給される。これにより、供給された湯とフロアの空気との熱交換が行われ、空気が加熱される(フロアの暖房冷房が実施される)。そして、空調(暖房)に用いられた湯は、中層復水配管424および中層復湯配管428を通じてタンク214の下方に流入する。
暖房実施の場合の熱交換器250側の湯の循環では、中層のタンク214の下方に貯留された湯は、分岐配管454および分岐配管316を通じて熱交換器250に供給され、熱交換器250において加熱される。そして、加熱された湯は、第2復水配管274および分岐配管464を通じてタンク214の上方に流入する。これにより、タンク214の上方には加熱された湯が常時貯留されるため、空調機238〜242には高温の湯が常に供給され、当該水蓄熱システム400による暖房を好適に実施することが可能となる。
上記説明したように、第3実施形態にかかる水蓄熱システム400によっても、空調に要する水の量に応じて、熱交換器250において冷却または加熱する水の量を調節することができ、蓄熱槽210内の混合ロスを低減し、省エネ効果を高めることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態にかかる水蓄熱システムについて説明する。第1実施形態にかかる水蓄熱システム200では、蓄熱槽210を構成する複数のタンク212、214および216の全てを一体として使用し、1つの熱交換器を用いて冷房または暖房を実施していた。これに対し、第4実施形態にかかる水蓄熱システムでは、複数のタンク212、214および216を開閉弁で分割し、且つ複数の熱交換器を備え、分割されたタンクまたはタンクの群の一方に水を、他方に湯を貯留し、冷暖房を同時実施する。
図6は、第4実施形態にかかる水蓄熱システムの構成を示す図である。なお、第1実施形態にかかる水蓄熱システム200、第2実施形態にかかる水蓄熱システム300、および第3実施形態にかかる水蓄熱システム400が備える各要素と実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また図6中の矢印は、当該水蓄熱システムにおける水または湯の循環方向を例示している。
図6に示すように、第4実施形態にかかる水蓄熱システム500は、蓄熱槽210と、複数の熱交換器と、開閉弁302および402と、空調機230および510と、第1循環配管と、第2循環配管と、ポンプ280、299、580および599とを備える。なお、理解を容易にするために、水蓄熱システム500による冷房実施の際に水が通過する配管を実線にて、暖房実施の際に湯が通過する配管を破線にて示している。
複数の熱交換器は、熱交換器250(第1熱交換器250)および第2熱交換器502とから構成される。なお、熱交換器250と第2熱交換器502とを明確に区別するために、以下、熱交換器250を「第1熱交換器250」と称する(図示も同様)。また第1熱交換器250および第2熱交換器502は、その機能および構成が第1実施形態の熱交換器250と同様であるため、詳細な説明を省略する。
上記の第1熱交換器250および第2熱交換器502は共に、水の冷却および加熱の両方を行うことができるが、本実施形態においては、第1熱交換器250を水の冷却に、第2熱交換器502を水の加熱に用いる。これにより、当該水蓄熱システム500を用いて、建造物100のフロア内の冷房と暖房を同時に実施することが可能となる。なお、上記運用に限定するものではなく、第1熱交換器250を水の加熱に用いてもよいし、第2熱交換器502を水の冷却に用いてもよい。
空調機510は、蓄熱槽210に貯留された水の熱を用いて空調(暖房)を行う。かかる空調機510は、空調機510は各フロアに1台ずつ設置されており、2階には空調機512、3階には空調機514、4階には空調機516、5階には空調機518、6階には空調機520、7階には空調機522、8階には空調機524、9階には空調機526、10階には空調機528が設置されている。
上記の空調機510としては、空調機230と同様にAHUまたはFCUを好適に用いることができる。しかし、これに限定するものではなく、空調機510は、蓄熱槽210から供給される水と室内空気との熱交換により空調を行うことが可能な装置であればよい。
空調機230および510は、いずれも暖房および冷房の両方の空調を行うことができるが、本実施形態では、空調機230を冷房に、空調機510を暖房に用いる。ただし、これに限定するものではなく、空調機230を暖房に、空調機510を冷房に用いてもよいし、空調機230および510すべてに冷熱コイルと温熱コイルを実装して暖房および冷房に用いてもよい。
第1循環配管は、蓄熱槽210と、空調機230または510との間で水または湯を循環させる。かかる第1循環配管は、冷房実施時に蓄熱槽210と空調機230との間で水を循環させる第1冷房配管と、暖房実施時に蓄熱槽210と空調機510との間で湯を循環させる第1暖房配管とから構成される。
第1冷房配管は、第1往水配管262と、分岐配管312および532と、第1復水配管264と、分岐配管314および534とから構成される。分岐配管532は、第1往水配管262から分岐してタンク216の下方に接続され、タンク216に貯留された水を空調機230に送出する。分岐配管534は、第1復水配管264から分岐してタンク214の上方に接続され、空調機230において空調に用いられた水をタンク214に送出する。これらにより、開閉弁402で分割されたタンク214とタンク216のそれぞれと空調機230との間で水を循環させることが可能となる。
第1暖房配管は、第1往湯配管542と、分岐配管544および546と、第1復湯配管552と、分岐配管554および556とから構成される。第1往湯配管542は、一端がタンク216(蓄熱槽210)の上方に、他端が空調機510の入口(複数の空調機各々の入口)に接続され、タンク216の上方に貯留された湯を空調機510に送出する。分岐配管544は、第1往湯配管542から分岐してタンク214の上方に接続され、タンク214に貯留された湯を空調機510に送出する。分岐配管546は、第1往湯配管542から分岐してタンク212の上方に接続され、タンク212に貯留された湯を空調機510に送出する。
第1復湯配管552は、一端が空調機510の出口(複数の空調機各々の出口)に、他端がタンク212(蓄熱槽210)の下方に接続され、空調機510において空調に用いられた湯をタンク212に送出する。分岐配管554は、第1復湯配管552から分岐してタンク214の下方に接続され、空調機510において空調に用いられた湯をタンク214に送出する。分岐配管556は、第1復湯配管552から分岐してタンク216の下方に接続され、空調機510において空調に用いられた湯をタンク216に送出する。これらにより、開閉弁302および402で分割されたタンク212、214および216のそれぞれと空調機510との間で湯を循環させることが可能となる。
第2循環配管は、蓄熱槽210と、第1熱交換器250または第2熱交換器502との間で水または湯を循環させる。かかる第2循環配管は、冷房実施時に蓄熱槽210と第1熱交換器250との間で水を循環させる第2冷房配管と、暖房実施時に蓄熱槽210と第2熱交換器502との間で湯を循環させる第2暖房配管とから構成される。
第2冷房配管は、第2往水配管272と、分岐配管316および442と、第2復水配管274と、分岐配管318および444とから構成される。なお、これらの詳細な説明については、第1実施形態から第3実施形態において既に述べたため省略する。
第2暖房配管は、第2往湯配管562と、分岐配管564および566と、第2復湯配管572と、分岐配管574および576とから構成される。第2往湯配管562は、一端がタンク212(蓄熱槽210)の下方に、他端が第2熱交換器502の入口に接続され、タンク212の下方に貯留された湯を第2熱交換器502に送出する。分岐配管564は、第2往湯配管562から分岐してタンク214の下方に接続され、タンク214に貯留された湯を第2熱交換器502に送出する。分岐配管566は、第2往湯配管562から分岐してタンク216の下方に接続され、タンク216に貯留された湯を第2熱交換器502に送出する。
第2復湯配管572は、一端が第2熱交換器502の出口に、他端がタンク216(蓄熱槽210)の上方に接続され、熱交換器502において加熱された湯をタンク216に送出する。分岐配管574は、第2復湯配管572から分岐してタンク214の上方に接続され、熱交換器502において加熱された湯をタンク214に送出する。分岐配管576は、第2復湯配管572から分岐してタンク212の上方に接続され、熱交換器502において加熱された湯をタンク212に送出する。これらにより、開閉弁302および402で分割されたタンク212、214および216のそれぞれと第2熱交換器502との間で湯を循環させることが可能となる。
ポンプ580は、蓄熱槽210に貯留された湯を、第1暖房配管を通じて空調機510に循環させる(送出する)ための動力源である。またポンプ599は、蓄熱槽210に貯留された湯を、第2暖房配管を通じて第2熱交換器502に循環させる(送出する)ための動力源である。
ポンプ580は、空調機510の上流側(第1往湯配管上)に、複数の空調機512〜528各々に対して1つずつ設置される複数のポンプ582、584、586、588、590、592、594、596および598から構成される。なお、ポンプ580の機能および構成については、ポンプ280と同一であるため説明を省略する。また本実施形態においても、空調機510ごとにポンプ580を設置するのではなく、第1往湯配管542とタンク216の接続部近傍に1つのポンプ580を設置する構成としてもよい。
次に、上述した第4実施形態にかかる水蓄熱システム500を利用した建造物100内のフロアの空調実施について説明する。水蓄熱システム500は、複数の熱交換器(第1熱交換器250および第2熱交換器502)を備えるため、建造物100内のフロアの冷暖房を同時に実施することができる。以下の説明では、蓄熱槽210を構成する複数のタンクのうち、タンク212および214には水を、タンク216には湯を貯留し、建造物100の低層階(2〜4階)では暖房を実施し、中層階(5〜7階)および高層階(8〜10階)では冷房を実施する場合について例示する。
図7は、水蓄熱システム500における配管の水または湯の流通状態を示す図である。なお、図7中、水蓄熱システム500による空調実施時に水が循環する配管を太い実線、湯が循環する配管を太い破線にて示す。建造物100内のフロアの冷暖房を同時に実施する場合には、まず水を貯留するタンク212および214(以下、タンクの群と称する)と、湯を貯留するタンク216との間に設けられている開閉弁402を閉状態とする。
中層階および高層階の冷房を実施する場合、ポンプ288〜298を稼動させると、タンクの群の下方(タンク212の下方)に貯留された水が、第1往水配管262を通じて空調機238〜248に供給される。そして、空調機238〜248に供給された水がフロアの空気と熱交換を行うことにより、空気が冷却され、フロアの冷房が実施される。その後、冷房に用いられた水は、第1復水配管264および分岐配管534を通じてタンクの群の上方(タンク214の上方)に流入する。
空調機238〜248側での水の循環と並行して、タンクの群の上方(タンク214の上方)に貯留された水が、分岐配管442および第2往水配管272を通じて第1熱交換器250に供給される。第1熱交換器250に供給された水は、第1熱交換器250内の冷媒により冷却された後に、第2復水配管274を通じてタンクの群の下方(タンク212の下方)に流入する。これにより、当該水蓄熱システム500による冷房運転が好適に実施される。
上記の冷房運転と並行して、低層階の暖房を実施する場合、ポンプ582〜586を稼動させると、タンク216の上方に貯留された湯が、第1往湯配管542を通じて空調機512〜516に供給される。そして、空調機512〜516に供給された湯がフロアの空気と熱交換を行うことにより、空気が加熱され、フロアの暖房が実施される。その後、暖房に用いられた湯は、第1復湯配管552および分岐配管556を通じてタンク216の下方に流入する。
空調機512〜516側での湯の循環と並行して、タンク216の下方に貯留された湯が、分岐配管566および第2往湯配管562を通じて第2熱交換器502に供給される。第2熱交換器502に供給された湯は、第2熱交換器502内の冷媒により加熱された後に、第2復湯配管572を通じてタンク216の上方に流入する。これにより、当該水蓄熱システム500による暖房運転が好適に実施される。
上述したように、第4実施形態にかかる水蓄熱システム500によれば、蓄熱槽210を構成する複数のタンクのうち、開閉弁302または402で分割された一方のタンクまたはタンク群に貯留される水を用いて冷房を、他方のタンクまたはタンク群に貯留される湯を用いて暖房を実施することができる。したがって、1つの水蓄熱システム500を用いて空調機の冷暖房を同時に実施可能となるため、所望の運転モードを選択することができ、利便性の向上を図れる。
なお、本実施形態においては、低層階(2〜4階)では暖房を、中層階(5〜7階)および高層階(8〜10階)では冷房を実施する場合を例示したが、これに限定するものではなく、空調機230および空調機580は全てのフロアにおいて同時に稼動させることができる。したがって、全てのフロアにおいて冷暖房を同時実施することができる。
以上説明したように、いずれの実施形態の水蓄熱システムにおいても、複数のタンクを連結することで大型の蓄熱槽を容易に設置することができるため、設置作業に要する時間と人手を削減し、工期の短縮およびコストの削減を図ることが可能となる。そして、タンク自体が小型であるため、工場等で予め製造することができ、タンクひいては蓄熱槽の品質安定性の向上、およびコストの削減が図れる。またタンク自体が小型であることで、車載可能となるため運搬が容易になる。更に、蓄熱槽を構成する複数のタンクそれぞれと、空調機または熱交換器との間に水または湯を循環させる配管を備えることにより、熱交換器において冷却または加熱される水または湯の量を調整したり、冷暖房を同時実施したりすることが可能となる。これにより、省エネの促進や利便性の向上が図れる。
なお、上述した実施形態では、当該水蓄熱システムにおける熱媒体として水のみを循環させる場合について説明したが、これに限定するものではなく、氷を含む水、所謂氷水を循環させることもできる。換言すれば、当該水蓄熱システムにおける技術的思想に対応する構成要素は、氷蓄熱システムにも適用可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、蓄熱槽に蓄えられた水の熱を空調に使用する水蓄熱システムに利用することができる。
100…建造物、104・106・108・110・112・114・116・118・120…梁、200…水蓄熱システム、202…弾性部材、204…ボルト、206…ナット、210…蓄熱槽、212・214・216…タンク、212a…接続口、214a…接続口、216a…係止部、218・220…連結パイプ、218a…フレキシブルパイプ、218b…連結管、230・232・234・236・238・240・242・244・246・248…空調機、250…熱交換器、262…第1往水配管、264…第1復水配管、266…第1往湯配管、268…第1復湯配管、272…第2往水配管、274…第2復水配管、276…第2往湯配管、278…第2復湯配管、280・282・284・286・288・290・292・294・296・298・299…ポンプ、300…水蓄熱システム、302…開閉弁、312・314・316・318・322・324・326・328…分岐配管、400…水蓄熱システム、402…開閉弁、410…低層循環配管、412…低層往水配管、414…低層復水配管、416…低層往湯配管、418…低層復湯配管、420…中層循環配管、422…中層往水配管、424…中層復水配管、426…中層往湯配管、428…中層復湯配管、430…高層循環配管、432…高層往水配管、434…高層復水配管、436…高層往湯配管、438…高層復湯配管、442・444・452・454・456・462・464・466…分岐配管、500…水蓄熱システム、502…第2熱交換器、510・512・514・516・518・520・522・524・526・528…空調機、532・534…分岐配管、542…第1往湯配管、544・546…分岐配管、552…第1復湯配管、554・556…分岐配管、562…第2往湯配管、564・566…分岐配管、572…第2復湯配管、574・576…分岐配管580・582・584・586・588・590・592・594・596・598・599…ポンプ

Claims (6)

  1. 建造物の複数階に亘る高さであって水を貯留する蓄熱槽と、
    前記蓄熱槽に貯留された水の熱を用いて空調を行う空調機と、
    前記蓄熱槽に貯留された水を冷却または加熱する熱交換器と、
    前記蓄熱槽と前記空調機との間で水を循環させる第1循環配管と、
    前記蓄熱槽と前記熱交換器との間で水を循環させる第2循環配管と、
    を備え、
    前記蓄熱槽は、上下方向に連結された複数のタンクからなることを特徴とする水蓄熱システム。
  2. 前記蓄熱槽は、前記複数のタンク各々を前記建造物の躯体に固定することにより、該建造物に支持されることを特徴とする請求項1に記載の水蓄熱システム。
  3. 前記複数のタンクは、可撓性を有する連結パイプにより連結されることを特徴とする請求項1に記載の水蓄熱システム。
  4. 前記複数のタンクは接続部に開閉弁を有し、
    前記第2循環配管は、前記開閉弁で分割される前記タンクまたは該タンクの群のそれぞれと前記熱交換器との間で水を循環させる分岐配管を有することを特徴とする請求項1に記載の水蓄熱システム。
  5. 前記熱交換器は、水を冷却可能な第1熱交換器と、水を加熱可能な第2熱交換器とからなり、
    前記複数のタンクは接続部に開閉弁を有し、
    前記第2循環配管は、
    前記開閉弁で分割される前記タンクまたは該タンクの群のそれぞれと前記第1熱交換器との間で水を循環させる第2冷房配管と、
    前記開閉弁で分割される前記タンクまたは該タンクの群のそれぞれと前記第2熱交換器との間で水を循環させる第2暖房配管と、
    を含むことを特徴する請求項1に記載の水蓄熱システム。
  6. 前記水は氷水であることを特徴とする請求項1に記載の水蓄熱システム。
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