JP2011040196A - Led照明装置、街路灯及びled照明用リフレクタ - Google Patents
Led照明装置、街路灯及びled照明用リフレクタ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ランプに比べ薄いLEDを用いることで薄形構成を実現しつつも、照明範囲の拡大と出射光の有効活用とを確保できるLED照明装置、街路灯及びLED照明装置用リフレクタを提供する。
【解決手段】リフレクタが、LED光源から出射された光を、LED光源の光軸と平行な方向に対して前記光軸から離れる側に反射する反射面を有するので、本来有効に利用できなかった例えば周辺光を反射面で適切な方向に反射することによって、出射光の有効活用を確保できる。又、このような反射面を用いることでリフレクタを薄型化できると同時に出射光の拡散効果を高めることが出来、その薄形化を図ることでLED照明装置の薄形化を実現できる。
【選択図】図3
【解決手段】リフレクタが、LED光源から出射された光を、LED光源の光軸と平行な方向に対して前記光軸から離れる側に反射する反射面を有するので、本来有効に利用できなかった例えば周辺光を反射面で適切な方向に反射することによって、出射光の有効活用を確保できる。又、このような反射面を用いることでリフレクタを薄型化できると同時に出射光の拡散効果を高めることが出来、その薄形化を図ることでLED照明装置の薄形化を実現できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、LED(発光ダイオード)照明装置、街路灯及びLED照明用リフレクタに関し、特に配光特性に優れたLED照明装置、街路灯及びLED照明用リフレクタに関する。
近年、高輝度の白色LEDが開発され、その薄さ、長寿命、省電力効果などから、照明分野等で白熱灯に置き換わることが期待されている。しかるに、白色LEDを照明装置として用いる問題点として、白熱灯に比べ個々の照度が小さいということがある。かかる問題については、白色LEDを複数個用いることで必要な照度を確保できる。
一方、例えば街路灯として白色LEDを用いる場合、その光量分布特性が悪いという問題がある。これに対し特許文献1では、LEDの光軸方向断面がアーチ型の反射鏡を用いて、LEDから出射された光束を集光するようにして、光量分布を均一に近づけている。
しかしながら、特許文献1の技術ではアーチ型の反射鏡を用いているために、本来的に照明装置の光軸方向の厚みが厚く、特に電球や蛍光灯などと比較して相当に薄いLEDを用いたメリットを活かせなくなるという問題がある。
加えて、本発明者が行った検討結果によれば、街路灯に求められる照明装置の発光特性としては、光量分布の均一性よりも、むしろ照明範囲の拡大と出射光の有効活用とが要求されていることがわかった。当該要求の観点から特許文献1を見ると、特許文献1の技術では光を集光する性能を有するため、照明範囲が狭い範囲に限定されてしまうという課題もあることがわかった。このような要求に応じて、特許文献1の技術を改変しようとした場合、反射鏡の前面に凹レンズのような拡散レンズを設けることが考えられるが、凹レンズの曲率をきつくせざるを得ない為、照明装置の光軸方向の厚みが厚くなって、LEDを用いたメリットを更に活かせなくなるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ランプに比べ薄いLEDを用いることで薄形構成を実現しつつも、照明範囲の拡大と出射光の有効活用とを確保できるLED照明装置、街路灯及びLED照明用リフレクタを提供することを目的とする。
請求項1に記載のLED照明装置は、LED光源と、前記LED光源から出射される光を反射するリフレクタとを有し、
前記リフレクタは、前記LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行く反射面を有することを特徴とする。
前記リフレクタは、前記LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行く反射面を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記リフレクタが、前記LED光源から出射された光を、前記LED光源の光軸と平行な方向に対して前記光軸から離れる側に反射する反射面を有するので、本来有効に利用できなかった例えば周辺光を反射面で適切な方向に反射することによって、出射光の有効活用を確保できる。又、このような反射面を用いることでリフレクタを薄型化できると同時に出射光の拡散効果を高めることが出来、その薄形化を図ることでLED照明装置の薄形化を実現できる。白熱灯を用いた光源等では、白熱灯自体が薄い光源ではないため、光学系全体での薄型化という要求は大きくなかったが、LED光源ではLEDが薄い光源であるため、光学系全体での薄型化ということが非常に大きな要求となるが、本発明が当該要求に応え、LED照明装置の薄型化をより一層促進することを可能とするものである。
請求項2に記載のLED照明装置は、請求項1に記載の発明において、前記LED光源と前記反射面との間に、荒し面が形成されていることを特徴とする。これによりLED照明装置からの出射光の色むらを抑えることができる。特に、LED光源が、青色LEDと黄色の蛍光体とを有する白色LEDである場合、当該色むらの課題が大きく、色むらの課題を解決し、より白色に近づけることが求められるが、荒し面を形成することにより、当該要求に答えることが可能となる。
請求項3に記載のLED照明装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記反射面は、曲面からなることを特徴とする。
請求項4に記載のLED照明装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記反射面は、複数の平面の組み合わせからなることを特徴とする。
請求項5に記載のLED照明装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記反射面は、前記LED光源に近い側に配置され、前記LED光源から出射される光を第1の方向に反射する第1反射面と、前記第1反射面よりも前記LED光源から離れた側に配置されて、前記LED光源から出射される光を前記第1の方向よりも光軸から離れた側に反射する第2反射面とを有することを特徴とする。
請求項6に記載のLED照明装置は、請求項5に記載の発明において、前記第1反射面の端部に対し、前記第2反射面の端部は光軸直交方向外側にシフトしており、その端部間が段部で連結されていることを特徴とする。
請求項7に記載のLED照明装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記リフレクタの光軸方向の厚さが1mm以上、20mm以下であることを特徴とする。
請求項8に記載の街路灯は、請求項1〜7のいずれかに記載のLED照明装置を複数個有することを特徴とする。街路灯は支柱の上に取り付けられても良いし、建物やトンネルの天井や壁面に取り付けられても良い。
請求項9に記載のLED照明装置用リフレクタは、LED光源と、前記LED光源から出射される光を反射するリフレクタとを有するLED照明装置で用いられるLED照明用リフレクタであって、
前記LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行く反射面を有することを特徴とする。
前記LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行く反射面を有することを特徴とする。
本発明に係るLED(Light Emitting Diode)照明装置は、LED光源と、LED光源から出射される光を反射するリフレクタとを有する。
LED光源としては、様々なものを用いることが出来るが、街路灯としては白色LEDが好ましく用いられる。
白色LEDとしては、青色LEDチップと青色LEDチップから発せられた青色光線によって黄色に発光するYAG蛍光体等の蛍光体を組み合わせたものが好ましく用いられるが、青色LEDチップ、緑色LEDチップ及び赤色LEDチップとを組み合わせて白色光を形成する白色LEDであってもよい。白色LEDとしては、例えば特開2008−231218号公報に記載されたものを用いることができるが、これに限られない。
リフレクタは、LED光源から出射される光を反射するものである。
リフレクタの素材としては、ガラスや、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート等の熱可塑性の樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、シリコンなどがある。環状ポリオレフィンやポリカーボネート等の熱可塑性の樹脂を用いる場合、射出成形により製造できるため、製造コストを大幅に低減させることができる。これらの素材によってリフレクタの形状に成形し、その後、表面にアルミニウムや銀等の金属を蒸着して反射面を形成するようにしてもよい。
リフレクタは、LED光源から出射された光を、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面を有する。即ち、図3において矢印の直線で示したように、LED光源から出射された光が集光せずに、拡散するように反射する反射面を有するものである。尚、LED光源の光軸とは、便宜上、LED光源のLEDチップの平面に対して垂直な線としてよい。
また、拡散するように反射する反射面は、LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになっていく形状であることが好ましい。このような反射面としては、例えば以下の2種類の例を挙げることが出来る。
1) 当該反射面が、曲面からなるもの。
2) 当該反射面が、複数の平面の組み合わせからなるもの。
1) 当該反射面が、曲面からなるもの。
2) 当該反射面が、複数の平面の組み合わせからなるもの。
1)の反射面が曲面からなるものは、図3のRP2、図4のRP2、図5のRP、図6のRP2に示されるような、反射面に接する接線を引いた際に、LED光源から光軸方向に離れるに従って、当該接線と光軸とがなす角度がより大きくなっていくような曲面であることが好ましい。
2)の反射面が複数の平面の組み合わせからなるものは図7のCP2、CP3、CP4に示されるように、LED光源から光軸に離れるに従って、平面と光軸とがなす角度が大きくなっていくように複数の平面を組み合わせることが好ましい。
尚、リフレクタは、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面に加えて、LED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射する反射面を有していてもよい。(当該反射面において、LED光源からの全ての光を、LED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射しなくてもよく、LED光源からの一部の光を、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射してもよい。少なくとも、LED光源からの射出した光のうち射出角度が光軸に対して80度以上、90度以下の光であって当該反射面に到達した光を、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する面であることが好ましい。70度以上、90度以下としてもよい。)即ち、LED光源から出射された光を光軸方向に、又は、集光するように反射する反射面を有していてもよい。
この様なLED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射する反射面は、LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが急になっていく形状であることが好ましい。この場合も、当該反射面は、例えば、図6のRP1に示されるように、曲面からなっていてもよいし、当該反射面が、複数の平面の組み合わせからなっていてもよい。
LED光源から射出される光は、指向性があまりないため、光軸に対してほぼ垂直方向に射出される光も存在する。その様な光を光軸方向に近づけるように反射することで、光の利用効率を向上させることができるため好ましい。
従って、LED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射する反射面は、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面に比して、よりLED光源に近い側に設けられることが好ましい。このことを形状の観点から記載すると、リフレクタは、LED光源に近い側において、LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが急になっていく形状の反射面を有し、LED光源から離れた側において、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面を有することが好ましい、と言える。
また、リフレクタを光軸直交方向から見た際に、反射面が段部を有するようにしてもよい。例えば、図3の段部STP、図4の段部STPに示されるように、光軸直交方向又は光軸に略直交方向の段部を有することが好ましい。尚、略直交とは、90±10°を意味する。
特に、LED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射する反射面を、LED光源に近い側に有し、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面を、LED光源に遠い側に有するリフレクタにおいて、当該2つの反射面の間にその様な段部を有することが好ましい。この時、段部によって、LED光源に遠い側に存在するLED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面が、LED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射する反射面に比して、光軸直交方向により光軸から離れるような段部とすることが好ましい。当該段部を有することで、LED光源から射出した光のうち、光軸直交方向に近い方向に射出された光は、LED光源の光軸と平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射する反射面において、より光が集光され、光の利用効率を高めつつ、LED光源から射出した光のうち、適度な角度で拡散してそのまま拡散レンズに入射するような光に対しては、LED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面において余計な反射を行なわず、必要に応じて拡散反射を行なえるようになるため好ましい。
また、LED光源から出射される光は、光軸方向に射出される光から光軸に対して垂直な方向に射出される光まで多岐に渡るが、光軸に対して垂直な方向に射出される光は、上述したように、反射面によってLED光源の平行な方向又は平行な方向に対して光軸に近づく側に反射されることが好ましい。一方で、光軸となす角度が45°以下の方向に射出される光は反射面によって反射せず、そのまま拡散レンズに到達するようなリフレクタの形状にしてもよい。この様な構成にすることにより、反射による光量損失がないため、光量のロスを抑えることができ好ましい。尚、光軸となす角度が60°以下の方向に射出される光が反射面によって反射せず、そのまま拡散レンズに到達するようなリフレクタ形状とすると、さらに反射による光量ロスを低減できる。更には、70°以下としてもよい。
また、LED光源とLED光源の光軸と平行な方向に対して光軸から離れる側に反射する反射面との間に、荒し面が形成されていることが好ましい。これにより、青色LEDチップと黄色の蛍光体とからなる白色LEDにおける色むらを抑えることができ、好ましい。尚、荒し面とは、例えば微小な凹凸を有し、鏡面に対して表面粗度が高くなっており、光を散乱させやすい構造をいう。
リフレクタが段部を有する場合、光軸直交方向で段部よりLED光源側の面(例えば、図3のRP1や図4のRP1等)を荒し面としてもよい。また、リフレクタが段部を有さない場合でも、LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが急になっていく形状の面(例えば、図6のRP1)を荒し面としてもよいし、単に、リフレクタの面のうち、LED光源側に近い一部分の面を荒し面としてもよい。
光軸方向から見たリフレクタの形状は、図8に示すように、長方形又は正方形のリフレクタの本体BDに、円状又は楕円状に反射面RPを設けるような形状が好ましいが、これに限られない。この場合、リフレクタの本体を含め、全面にアルミニウムや銀を蒸着してもよいし、円状または楕円上の反射面部分にのみ、アルミニウムや銀を蒸着してもよい。当該リフレクタを光軸方向LED光源側から見た形状は、図9に示すように、円状または楕円状の開口部APが見える形状となることが好ましい。
また、リフレクタの別な例としては、図10に示すように、LED光源のチップをはめ込む凹部RCを有していてもよい。
また、リフレクタの光軸方向の厚さが1mm以上、20mm以下であることが好ましい。LED光源を使用したことによる薄型化のメリットを享受しようとする場合、リフレクタの光軸方向の厚さが1mm以上、10mm以下であるとより好ましい。
また、図2に示されるように、本発明に係るLED照明装置を、複数同一平面上に配置し、一つの照明として用いることが好ましい。好ましい用途としては、光を広範囲に照射することが望まれるということが本発明者の検討の結果わかった街路灯や屋外灯等が挙げられる。街路灯は図1に示すように支柱の上に取り付けられても良いし、建物やトンネルの天井や壁面に取り付けられても良い。
本発明によれば、白熱灯等を用いたランプに比べ薄いLEDを用いることによる薄形構成をより一層促進させつつも、照明範囲の拡大と出射光の有効活用とを確保できるLED照明装置、街路灯及びLED照明装置用リフレクタを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態のLED照明装置を用いた街路灯の概略図である。図2は、街路灯に用いるLED照明装置の斜視図である。図3は、LED照明装置の断面図である。
図1において、道路RDの脇に設置された鈎状の支柱PLの上端には、街路灯SLが配置されている。街路灯SLは、図2に示すように2列×6行のLED照明装置LMから形成されている。但し、LED照明装置LMは2列×6行に限らず、種々の列及び行で配置できる。
図3において、LED照明装置LMは、LED光源を有する基板STと、リフレクタRLと、カバーガラスCGとをこの順序で重ね合わせてなる。支柱PLに取り付けられる基板STの下面に、LED光源としての発光ダイオードLEDが配置され、不図示の駆動回路に接続されている。基板STには、リフレクタRLが取り付けられている。薄い平板状のリフレクタRLは、発光ダイオードLED側が小径であるテーパ状の開口APを有している。開口APの側面は反射面となっており、具体的には、発光ダイオードLEDに近い第1の反射面RP1と、発光ダイオードLEDから遠い第2の反射面RP2と、第1の反射面RP1の下端と第2の反射面RP2の上端とを水平に接続する段部STPとを有している。即ち、第1の反射面RP1の下端に対して、第2の反射面RP2の上端は、光軸直交方向外側にシフトしている。
第1の反射面RP1の光軸直交方向に対する平均傾き角は、第2の反射面RP2の光軸直交方向に対する平均傾き角よりも大きくなっている。又、第1の反射面RP1及び/又は第2の反射面RP2は、図3に示す断面で曲線状となっているが、発光ダイオードLEDから光軸直交方向に離れるに従って、光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行くような形状を有すると好ましい。リフレクタRLは、樹脂の射出成形によって形成された後、第1の反射面RP1、段部STP、第2の反射面RP2にアルミ蒸着等を施すことで形成できる(以下の実施例、変形例でも同様)。
カバーガラスCGは、平行平板状のガラス製であるが、透明な樹脂板から形成しても良い。カバーガラスCGとリフレクタRLとの間は、パッキンや接着剤などでシールされており、塵埃や雨滴などが内部に侵入しないようにしている。
本実施の形態によれば、発光ダイオードLEDから出射される光のうち、光軸から最も離れるように浅い角度で出射される周辺光は、第1の反射面RP1で反射され、カバーガラスCGの中央側(第1の方向)に向かって入射する。これにより、発光ダイオードLEDから出射される周辺光を有効に活用でき、比較的輝度が小さい発光ダイオードLEDの特性を補うことができる。一方、その次に浅い角度で出射される光は、第2の反射面RP2で反射され、カバーガラスCGの周辺側(第1の方向より光軸から遠い第2の方向)に向かって入射する。これにより、光の拡散効果を高めることができ、LED照明装置の出射光のうち周辺出射光の強度を高めることによって、実質的に照明範囲の拡大を行うことが可能となる。本実施の形態によれば、リフレクタRLの光軸方向厚さを1〜20mmと薄くできる。
以下、上述した実施の形態に用いることができるリフレクタの実施例を説明する。リフレクタの反射面は、それぞれ以下の非球面表現式に表に示す係数を代入した数式で規定される、光軸の周りに軸対称な非球面に形成されている。
[非球面表現式]
z=(y2/R)/[1+√{1−(K+1)(y/R)2}]+A1y+A2y2+A3y3+A4y4+A5y5+A6y6+A7y7+A8y8+A9y9+A10y10+A11y11+A12y12+A13y13+A14y14+A15y15+A16y16+A17y17+A18y18+A19y19+A20y20
但し、
z:非球面形状(非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離)
y:光軸からの距離
R:曲率半径
K:コーニック係数
A1〜A20:非球面係数
[非球面表現式]
z=(y2/R)/[1+√{1−(K+1)(y/R)2}]+A1y+A2y2+A3y3+A4y4+A5y5+A6y6+A7y7+A8y8+A9y9+A10y10+A11y11+A12y12+A13y13+A14y14+A15y15+A16y16+A17y17+A18y18+A19y19+A20y20
但し、
z:非球面形状(非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離)
y:光軸からの距離
R:曲率半径
K:コーニック係数
A1〜A20:非球面係数
これ以降(表のデータ含む)において、10のべき乗数(例えば、2.5×10-3)を、E(例えば、2.5×E−3)を用いて表すものとする。
(実施例1)
実施例1のデータを表1に示す。図4は、実施例1のリフレクタの断面図である。実施例1のリフレクタは、表1に示す非球面の第1の反射面RP1と、段部STPと、表1に示す非球面の第2の反射面RP2とを有する。段部STPは、光軸に直交する平面である。
実施例1のデータを表1に示す。図4は、実施例1のリフレクタの断面図である。実施例1のリフレクタは、表1に示す非球面の第1の反射面RP1と、段部STPと、表1に示す非球面の第2の反射面RP2とを有する。段部STPは、光軸に直交する平面である。
(実施例2)
実施例2のデータを表2に示す。図5は、実施例2のリフレクタの断面図である。実施例2のリフレクタは、中央から光軸直交方向に離れるに従って、光軸直交方向に対する傾きが漸次緩やかになって行くような非球面形状である反射面RPを有する。実施例2のリフレクタは、実施例1のリフレクタより薄くできるというメリットがある。
実施例2のデータを表2に示す。図5は、実施例2のリフレクタの断面図である。実施例2のリフレクタは、中央から光軸直交方向に離れるに従って、光軸直交方向に対する傾きが漸次緩やかになって行くような非球面形状である反射面RPを有する。実施例2のリフレクタは、実施例1のリフレクタより薄くできるというメリットがある。
図6は、変形例にかかるリフレクタの断面図である。図6に示すリフレクタRLにおいては、反射面が変曲点HPを境界として、光源に近い側が凹状の曲面反射面RP1であり、光源から遠い側が凸状の曲面反射面RP2となっている。
図7は、別な変形例にかかるリフレクタの断面図である。図7に示すリフレクタRLにおいては、反射面が、それぞれ光軸に対する角度が異なる4つの円錐反射面CP1,CP2,CP3,CP4を連結して不連続的に形成されている。
尚、図6のリフレクタRLにおいては、光源に最も近い曲面反射面RP1を、図7のリフレクタRLにおいては、光源に最も近い円錐反射面CP1を、荒し面としても良い。この荒し面からの散乱光により、LED照明装置LMからの出射光の色むらを抑えることができる。尚、荒し面は、図4,5に示すリフレクタにおいても、光源に近い位置に設けることができる。
本発明のLED照明装置は、街路灯に限らず室内灯としても勿論用いることができる。又、リフレクタは、例えば図2に示すような形で複数個同時に成形しても良い。荒し面は、リフレクタと別体に形成されても良い。
AP 開口
CG カバーガラス
CP1,CP2,CP3,CP4 円錐反射面
HP 変曲点
IP 入射面
LED 発光ダイオード
LM LED照明装置
PL 支柱
RC 凹部
RD 道路
RL リフレクタ
RP1 第1の反射面
RP2 第2の反射面
SL 街路灯
ST 基板
STP 段部
X 光軸
CG カバーガラス
CP1,CP2,CP3,CP4 円錐反射面
HP 変曲点
IP 入射面
LED 発光ダイオード
LM LED照明装置
PL 支柱
RC 凹部
RD 道路
RL リフレクタ
RP1 第1の反射面
RP2 第2の反射面
SL 街路灯
ST 基板
STP 段部
X 光軸
Claims (9)
- LED光源と、前記LED光源から出射される光を反射するリフレクタとを有し、
前記リフレクタは、前記LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行く反射面を有することを特徴とするLED照明装置。 - 前記LED光源と前記反射面との間に、荒し面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
- 前記反射面は、曲面からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
- 前記反射面は、複数の平面の組み合わせからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
- 前記反射面は、前記LED光源に近い側に配置され、前記LED光源から出射される光を第1の方向に反射する第1反射面と、前記第1反射面よりも前記LED光源から離れた側に配置されて、前記LED光源から出射される光を前記第1の方向よりも光軸から離れた側に反射する第2反射面とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置。
- 前記第1反射面の端部に対し、前記第2反射面の端部は光軸直交方向外側にシフトしており、その端部間が段部で連結されていることを特徴とする請求項5に記載のLED照明装置。
- 前記リフレクタの光軸方向の厚さが1mm以上、20mm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のLED照明装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のLED照明装置を複数個有することを特徴とする街路灯。
- LED光源と、前記LED光源から出射される光を反射するリフレクタとを有するLED照明装置で用いられるLED照明用リフレクタであって、
前記LED光源から光軸直交方向に離れるに従って光軸直交方向に対する傾きが緩やかになって行く反射面を有することを特徴とするLED照明装置用リフレクタ。
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JP2009184443A Pending JP2011040196A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | Led照明装置、街路灯及びled照明用リフレクタ |
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