JP2011039561A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドラムフレーム21には、感光ドラム5と、感光ドラム5を回転させるための駆動力が入力される連結部材47とが保持されている。また、ドラムフレーム21には、感光ドラム5の回転軸線方向に突出する略円筒形状の保護部が30形成されている。連結部材47は、保護部30の内側に配置(収容)されている。保護部30の後側部分31の突出量は、その前側部分32の突出量よりも小さい。そのため、プロセスカートリッジ3が本体ケーシング2に装着される際に、保護部30の後側部分31が本体ケーシング2内に配置されている部材に引っ掛からず、本体ケーシング2に対するプロセスカートリッジ3の円滑な装着が可能である。
【選択図】図4
Description
この種の画像形成装置では、たとえば、装置本体内のカートリッジ装着スペースの左右両側に、カートリッジ装着ガイド部材が互いに対向して設けられている。プロセスカートリッジには、感光体ドラムが備えられている。また、プロセスカートリッジには、感光体ドラムの回転軸線方向の両側面から突出するボスが形成されている。ボスがカートリッジ装着ガイド部材に案内されつつ、プロセスカートリッジが装置本体内に挿入されることにより、装置本体に対するプロセスカートリッジの装着が達成される。
本発明の目的は、装置本体に対する円滑な装着が可能である、プロセスカートリッジおよびそのようなプロセスカートリッジを備える画像形成装置を提供することにある。
請求項3に記載の発明は、装置本体と、前記装置本体に対して所定の装着方向に沿って装着されるプロセスカートリッジとを備える画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、感光ドラムと、前記感光ドラムを回転させるための駆動力が入力されるドラム駆動入力部と、前記感光ドラムおよび前記ドラム駆動入力部を保持するフレームとを備え、前記フレームには、前記感光ドラムの回転軸線方向に突出し、前記ドラム駆動入力部を
収容して保護するための略円筒形状の保護部が形成されており、前記保護部における前記装着方向の下流側部分の突出量は、前記保護部における前記装着方向の上流側部分の突出量よりも小さいことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の発明において、前記ドラム駆動入力部の所定範囲内での位置ずれを吸収して、前記ドラム駆動入力部に係合し、前記ドラム駆動入力部に駆動力を伝達するドラム駆動伝達部材を備えていることを特徴としている。
また、プロセスカートリッジが装置本体に装着された状態で、保護部の下流側部分の突出量と上流側部分の突出量との差により、保護部の下流側部分に対して感光ドラムの回転軸線方向に対向する部分にスペースが生じる。そのため、このスペースにドラム駆動入力部に駆動力を入力するための部材(ドラム駆動伝達部材)などを配置することが可能となる。その結果、装置本体における感光ドラムの回転軸方向のサイズの小型化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、固定部材は、ロック状態で、プロセスカートリッジを押圧し、プロセスカートリッジを当接部に当接させる。プロセスカートリッジが当接部に当接しつつ押圧されることにより、プロセスカートリッジが当接部に当接する位置で固定される。これにより、装置本体内におけるプロセスカートリッジの位置決めを達成することができる。
ることにより解除される。すなわち、プロセスカートリッジの固定は、固定部材がプロセスカートリッジから離間することにより解除される。プロセスカートリッジの固定が解除されることにより、装置本体からのプロセスカートリッジの離脱が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、固定部材により、プロセスカートリッジのフレームから感光ドラムの回転軸線方向に突出する保護部が押圧される。そのため、固定部材によるプロセスカートリッジの確実な押圧を容易に達成することができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
プリンタ1は、タンデム型のカラープリンタである。装置本体の一例としての本体ケーシング2内には、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応して、4つのプロセスカートリッジ3が並列に配置されている。各プロセスカートリッジ3は、本体ケーシング2の上面のトップカバー4が開放された状態で、本体ケーシング2内に対して装着および離脱可能である。
なお、プロセスカートリッジ3について、特定色のものをそれ以外の他色のものと区別する場合、それらの参照符号の末尾に各色を表すK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付す。
セスカートリッジ3に関しては、水平方向に載置された状態で、感光ドラム5に対して現像カートリッジ9が配置される側を前側として、プロセスカートリッジ3を前側から見たときを上下左右の基準とする場合がある。各図には、前後上下左右の各方向を示す矢印が記載されている。
2.プロセスカートリッジ
図2は、プロセスカートリッジの右前方向からの斜視図である。図3は、プロセスカートリッジの左側面図である。図4は、プロセスカートリッジの平面図である。図5は、ドラムカートリッジの右前方向からの斜視図である。
(1)ドラムカートリッジ
ドラムカートリッジ7は、図5に示すように、フレームの一例としてのドラムフレーム21を備えている。ドラムフレーム21は、1対のドラム側壁22,23、ドラム後壁24、ドラム上壁25およびドラム前壁26を一体的に有している。
左側のドラム側壁22は、図3に示すように、左側壁後部27、左側壁中部28および左側壁前部29を備えている。
左側壁後部27は、側面視略三角形状に形成されている。左側壁後部27には、略円筒形状の保護部30が外側方(左方)に突出して形成されている。保護部30は、図4に示すように、下流側部分の一例としての後側部分31が上流側部分の一例としての前側部分32の突出量よりも小さい突出量で突出している。そして、前側部分32の端面と後側部分31の端面とは、後方ほど左側壁後部27に近づくように傾斜する傾斜面で接続されている。また、左側壁後部27には、保護部30に囲まれる部分に貫通孔が形成されており、この貫通孔には、図3に示すように、ドラム左軸受33が嵌められている。
右側のドラム側壁23は、図5に示すように、右側壁後部37、右側壁中部38および右側壁前部39を備えている。
右側壁後部37は、側面視略三角形状に形成され、左側壁後部27と左右方向に対向している。右側壁後部37には、ドラム右軸受40が取り付けられている。
るように形成されている。
そして、ドラム側壁22の左側壁後部27とドラム側壁23の右側壁後部37とにより、感光ドラム5が保持されている。感光ドラム5は、円筒状のドラム本体44と、ドラム本体44の中心軸線に沿って延びるドラム軸45とを備えている。ドラム本体44の両端部には、フランジ部材46(右側のフランジ部材46は図示されていない。)が固定されており、各フランジ部材46の中心に、ドラム軸45が相対回転可能に挿通されている。ドラム軸45の右端部は、ドラム右軸受40に相対回転不能に挿通され、ドラム右軸受40から右側に突出している。一方、ドラム本体44の左端部に固定されたフランジ部材46は、ドラム左軸受33に相対回転可能に保持されている。これにより、感光ドラム5のドラム本体44は、左側壁後部27と右側壁後部37との間に、ドラム軸45を中心に回転可能に設けられている。
ドラム後壁24は、ドラム側壁22の後端部とドラム側壁23の後端部との間に架設されている。
ドラム前壁26は、ドラム側壁22の左側壁前部29の下端部とドラム側壁23の右側壁前部39の下端部との間に架設され、前方へ向かうに従って斜め上方へ傾斜するように形成されている。ドラム前壁26には、現像カートリッジ9を感光ドラム5に向けて押圧するための押圧レバー48が、左右方向の中心部を挟んで2箇所に設けられている。
(2)現像カートリッジ
現像カートリッジ9は、図2〜4に示すように、ドラムカートリッジ7に装着された状態で、ドラム側壁22の左側壁中部28および左側壁前部29と、ドラム側壁23の右側壁中部38および右側壁前部39との間に配置される。
現像ローラ8は、図4に示すように、筐体51から後方へ露出するように配置され、筐体51の両側壁55,56に回転自在に支持されている。具体的には、図2および図3に示すように、両側壁55,56の後端部に、それぞれ外側方に突出する略円筒状の現像軸受部材57,58が設けられている。現像軸受部材57,58は、左右方向に互いに対向する位置に配置されている。現像ローラ8は、図4に示すように、金属製の現像ローラ軸59を導電性ゴムからなるゴムローラ60で被覆した構成を有している。現像ローラ8は、現像ローラ軸59の両端部が現像軸受部材57,58に回転可能に挿入されることにより、両側壁55,56に回転自在に支持されている。
(3)ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの装着
現像カートリッジ9は、ドラムカートリッジ7に対して、感光ドラム5の前方から装着する。この装着に際しては、まず、現像カートリッジ9の筐体51から左右両側に突出す
る現像軸受部材57,58がそれぞれ装着ガイド溝35,42に嵌められる。そして、現像カートリッジ9が後方へ押されることにより、現像カートリッジ9は、現像軸受部材57,58がそれぞれ装着ガイド溝35,42に案内されつつ後方へ移動する。この移動中に、現像カートリッジ9の筐体51が押圧レバー48に当接し、押圧レバー48の押圧力に抗して、筐体51が下方へ押し下げられることにより、ドラムカートリッジ7に対する現像カートリッジ9の装着が完了する。この状態で、現像カートリッジ9は、押圧レバー48の押圧力(付勢力)により、現像ローラ8が感光ドラム5に圧接される。なお、装着完了の状態では、現像軸受部材57、58とガイド溝35、42の後端部との間には隙間がある。
3.本体フレーム
図6は、本体ケーシング内の右前方向からの斜視図である。
(1)左側の本体フレーム
図7は、左側の本体フレームの左側面図である。
さらに、本体フレーム62には、各突出部74に対して前方やや斜め下方に間隔を空けた各位置に、本体フレーム62を貫通するガイド孔75が形成されている。ガイド孔75は、前後方向に延びる直線孔部76と、直線孔部76の後端から斜め下後方に延びる交差孔部77とを有している。4つのガイド孔75のうちの最前のガイド孔75においては、直線孔部76がその他のガイド孔75の直線孔部76よりも長く形成されている。
(2)右側の本体フレーム
右側の本体フレーム63には、図6に示すように、左側の本体フレーム62に形成された4つのプロセスガイド溝71に対して左右方向に対向する各位置に、4つの案内部の一例としての案内溝78が形成されている。案内溝78は、本体フレーム63の上端縁から切り欠くことにより形成され、本体フレーム63の上端縁からその上下方向中央部まで斜め下後方に向けて延び、下方ほど幅狭になっている。
さらに、本体フレーム63には、各突出部79に対して前方やや斜め下方に間隔を空けた各位置に、本体フレーム63を貫通するガイド孔80が形成されている。ガイド孔80は、前後方向に延びる直線孔部81と、直線孔部81の後端から斜め下後方に延びる交差孔部82(図23参照)とを有している。4つのガイド孔80のうちの最前のガイド孔80においては、直線孔部81がその他のガイド孔80の直線孔部81よりも長く形成されている。
4.プロセスカートリッジに対する駆動力の伝達のための構成
図8は、駆動力伝達機構および第1カバー連動機構の左前方向からの斜視図である。図9は、駆動力伝達機構および第1カバー連動機構の左側面図であり、トップカバーが閉じられた状態を示す。図10は、駆動力伝達機構および第1カバー連動機構の右前方向からの斜視図であり、トップカバーが閉じられた状態を示す。図11は、駆動力伝達機構の平面図であり、トップカバーが閉じられた状態を示す。図12は、駆動力伝達機構および第1カバー連動機構の左側面図であり、トップカバーが開かれた状態を示す。図13は、駆動力伝達機構および第1カバー連動機構の右前方向からの斜視図であり、トップカバーが開かれた状態を示す。図14は、駆動力伝達機構の平面図であり、トップカバーが開かれた状態を示す。
(1)駆動力伝達部材
左側の本体フレーム62(図6参照)の外側には、プロセスカートリッジ3に駆動力を伝達するための駆動力伝達機構91が設けられている。なお、図8において、本体フレーム62は、4つのプロセスカートリッジ3と駆動力伝達機構91との間に配置されるが、図面の簡素化のために、本体フレーム62の図示は省略されている。
(1−1)ドラム駆動伝達部材
4つのドラム駆動伝達部材92は、4つのプロセスカートリッジ3に対応して設けられている。ドラム駆動伝達部材92は、それぞれ対応するプロセスカートリッジ3が後述する阻止部材191に当接した状態(装着が阻止された状態)のときに、そのプロセスカートリッジ3の感光ドラム5に設けられた連結部材47(図3参照)と対向する位置に配置されている。
ドラム駆動伝達部材92は、ギヤ部95と、ギヤ部95の中央部から右方に向けて突出する凸部96とを一体的に備えている。
ギヤ部95は、略円環板状に形成されている。ギヤ部95の外周面には、図示しないドラムモータからの駆動力が入力される多数のギヤ歯が形成されている。
図16および17Aに示すように、係合溝101は、ドラム駆動伝達部材92の先端面100の中心を通る直線上に形成されている。
(1−2)現像駆動伝達部材
4つの現像駆動伝達部材93は、図8に示すように、各プロセスカートリッジ3に対応
して設けられている。現像駆動伝達部材93は、それぞれ対応するプロセスカートリッジ3が後述する阻止部材191に当接した状態(装着が阻止された状態)のときに、そのプロセスカートリッジ3(現像カートリッジ9)に設けられた現像受動ギヤ61(図3参照)と対向する位置に配置されている。
現像駆動伝達部材93は、図10、18Aおよび18Bに示すように、現像駆動ギヤ111、進退部材112およびコイルばね113を備えている。
現像駆動ギヤ111は、略円板状のギヤ本体114と、ギヤ本体114から右方に向けて突出する略円柱状のガイド芯部115とを一体的に有している。
ガイド芯部115は、図18Aおよび18Bに示すように、その中心軸線がギヤ本体114の中心軸線と一致するように形成されている。ガイド芯部115は、その先端部に、相対的に小さな第1の外径を有する先端芯部116を有し、基端部に、相対的に大きな第2の外径を有する基端芯部117を有している。先端芯部116の外周面と基端芯部117の外周面とは、傾斜面により段差なく連続している。
そして、ホルダ103には、各現像駆動伝達部材93に対応して、支持軸128が右方に延びるように突設されている。この支持軸128がガイド芯部材115に回転可能かつ摺動不能に挿入されることにより、現像駆動ギヤ111は、支持軸128を中心に回転可能かつ摺動不能に支持されている。
進退部材112の係合部120は、左右方向に延びる略円柱状の中心部122と、中心部122の周面に接続された2つの当接突部123とを一体的に備えている。2つの当接突部123は、中心部122の中心を通る直線上に配置され、中心部122の中心に対して互いに180度回転対称な形状に形成されている。
現像受動ギヤ61の外側端面には、係合部120の中心部122の外径とほぼ同じ径を有する円形状の凹部124が形成されている。また、現像受動ギヤ61の外側端面には、凹部124の周囲に、2つの被当接部125が設けられている。各被当接部125は、短片部分126とこれに直交する長片部分127とを有する側面視略L字状に形成されている。各被当接部125の短辺部分126は、凹部124の中心を通る直線上を延びている。各被当接部125の長片部分127は、凹部124の中心を通り、かつ2つの短辺部分
126を通る直線と直交する直線に対して間隔を空けて、その直線に沿って延びている。そして、2つの被当接部125は、凹部124の中心に対して互いに180度回転対称をなしている。
条件(1):図18Bに示す退避位置と進退部材112の各当接突部123の一部が現像受動ギヤ61の各被当接部125に当接する位置との間に、進退部材112が位置している状態では、進退部材112の先端筒部118内にガイド芯部115の先端芯部116が配置されるとともに、進退部材112の基端筒部119内にガイド芯部115の基端芯部117が配置される。
これにより、進退部材112が進出位置に進出した状態では、ガイド芯部115に対する進退部材112の径方向の遊びが大きくなる。そのため、現像受動ギヤ61の回転中心と現像駆動伝達部材93(現像駆動ギヤ111)の回転中心とがずれても、そのずれ量がガイド芯部115に対する進退部材112の径方向の遊びの範囲内であれば、ずれが許容されて、現像駆動伝達部材93から現像受動ギヤ61に回転力が良好に伝達される。
(1−3)駆動用直動カム
駆動用直動カム94は、図10、11、13および14に示すように、前後方向に長く延びる部材であり、本体フレーム62(図6参照)に、前後方向に往復直線移動可能に取り付けられている。駆動用直動カム94は、図11および14に示すように、前後方向に細長い矩形板状の本体部131と、本体部131に一体的に形成された4つの第1カム部132と、本体部131に一体的に形成された4つの第2カム部133とを備えている。
(2)第1カバー連動機構
そして、プリンタ1では、トップカバー4の開閉に伴って、駆動用直動カム94が連動して移動するようになっている。すなわち、プリンタ1は、トップカバー4の開閉に伴って、駆動用直動カム94を連動して移動させるための第1カバー連動機構140を備えている。
第2カバーリンク部材143を備えている。第1カバーリンク部材142および第2カバーリンク部材143は、左右の各本体フレーム62,63(図6参照)に関連して設けられている。左側の本体フレーム62に関連して設けられた第1カバーリンク部材142および第2カバーリンク部材143と、右側の本体フレーム62に関連して設けられた第1カバーリンク部材142および第2カバーリンク部材143とは、左右対称な構成を有するので、以下では、それらの構成について、左側の本体フレーム62に関連して設けられた第1カバーリンク部材142および第2カバーリンク部材143を取り上げて説明する。
5.ロック機構
図20は、ロック機構の左側面図であり、トップカバーが閉じられた状態を示す。図21は、ロック機構の左側面図であり、トップカバーが開かれた状態を示す。
びに後述する阻止部材191、接離用駆動機構211および第2カバー連動機構231が示されている。
プリンタ1には、各プロセスカートリッジ3を本体フレーム62,63(図6参照)に対して固定するためのロック機構151が備えられている。
(1)左側固定部材
4つの左側固定部材152は、左側の本体フレーム62の左側に配置されている。また、4つの左側固定部材152は、各プロセスカートリッジ3に対応して設けられており、4つのプロセスカートリッジ3が本体ケーシング2内に装着された状態で、各プロセスカートリッジ3(ドラムカートリッジ7)の保護部30(図3参照)に対して前側に配置されている。左側固定部材152は、ロックレバー154、付勢レバー155およびコイルばね156を備えている。
(2)右側固定部材
図22は、右側の本体フレームの一部の右側面図であり、トップカバーが閉じられた状態を示す。図23は、右側の本体フレームの一部の右側面図であり、トップカバーが開かれた状態を示す。
ロックレバー174は、側面視略C字状に形成されている。ロックレバー174の一端部(基端部)は、右側の本体フレーム63に形成された突出部79に回動可能に支持されている。ロックレバー174の他端部(先端部)には、略矩形状の孔177が貫通して形成されている。また、ロックレバー174には、基端部と先端部との間において、下方に窪む凹状に切り欠かれた切欠部178が形成されている。
に突出する係止部180が形成されている。係止部180の先端部は、ロックレバー174の孔177に左方から挿入されている。また、付勢レバー175の中央部には、右側面から右方に突出する連結軸179が形成されている。さらに、図示しないが、付勢レバー175の中央部には、付勢レバー175の右側面から右方に突出する支持部が形成されており、この支持部には、後述する離間部材201が回転可能に支持される。
(3)固定/接離用直動カム
図24は、固定/接離用直動カムの左側面図である。
左右の固定/接離用直動カム153は、左右対称な構成を有するので、以下では、その構成について、左側の固定/接離用直動カム153を取り上げて説明する。
固定/接離用直動カム153の左側面には、4つのガイド溝161が各固定/接離用直動カム153に対応して形成されている。ガイド溝161は、前後方向に長く延びる直線溝部162と、直線溝部162の後端から斜め上後方に短く延びる交差溝部163とを有している。
(4)リンク部材
各左側固定部材152と左側の固定/接離用直動カム153とは、図20および21に示すように、リンク部材181により連結されている。
示すように、リンク部材184により連結されている。
リンク部材184は、一端部が右側固定部材172の連結軸179が所定角度範囲内で回転可能に挿通されている。具体的には、リンク部材184の一端部には、略扇形状の孔185が形成されている。連結軸179は、その周面に突起を有する側面視鍵穴形状に形成されている。そして、連結軸179が孔185に挿通されることにより、リンク部材184は、連結軸179を中心に所定角度範囲内で回転可能となっている。一方、リンク部材184の他端部には、左方に向けて突出する連結軸186が形成されている。連結軸183は、本体フレーム63のガイド孔80に挿通され、その先端部がガイド溝161に嵌合されている。
6.阻止部材
プリンタ1には、図20および図21に示すように、4つの阻止部材191が備えられている。4つの阻止部材191は、各左側固定部材152の左側に配置されている。
7.離間部材
図25は、左側の本体フレームの一部の右側面図であり、トップカバーが閉じられた状態を示す。図26は、左側の本体フレームの一部の右側面図であり、トップカバーが開かれた状態を示す。
離間部材201は、略三角形板状に形成されている。離間部材201の1つの角部202には、左側固定部材152の付勢レバー155に設けられた支持部160が相対回転可能に挿通されている。これにより、離間部材201は、支持部160に回転可能に支持されている。
8.接離用駆動機構
プリンタ1には、図9、10、12および13に示すように、固定/接離用直動カム153を前後方向に往復移動させるための接離用駆動機構211が備えられている。
モータギヤ212と、ピニオンギヤ168と一体に設けられ、ピニオンギヤ168とともに回転可能な中間ギヤ213と、モータギヤ212の回転力を中間ギヤ213に伝達/遮断するための遊星差動クラッチ214と、遊星差動クラッチ214による回転力の伝達/遮断を切り替えるためのクラッチ係合レバー215とを備えている。
8.第2カバー連動機構
プリンタ1では、トップカバー4の開閉に伴って、駆動用直動カム94が連動して移動し、この駆動用直動カム94の移動に伴って、固定/接離用直動カム153が連動して移動するようになっている。すなわち、プリンタ1は、図20および21に示すように、トップカバー4の開閉に伴って、第1カバー連動機構140による駆動用直動カム94の連動ととともに、固定/接離用直動カム153を連動して移動させるための第2カバー連動
機構231を備えている。
第3カバーリンク部材232は、直線状に延びる部材であり、その中間部には、左方に向けて突出する軸234が形成されている。軸234は、ホルダ103(図15A参照)に回転可能に支持されている。第3カバーリンク部材232の一端部は、駆動用直動カム94に対して左右方向に沿った軸線まわりに回動可能に結合されている。
トップカバー4が開かれた状態では、左側の各リンク部材181の連結軸183は、図21に示すように、本体フレーム62のガイド孔75の直線孔部76(図7参照)に挿通され、その先端部がガイド溝161の交差溝部163(図24参照)に嵌合している。また、右側の各リンク部材184の連結軸183は、図23に示すように、本体フレーム63のガイド孔80の直線孔部81(図22参照)に挿通され、その先端部がガイド溝16
1の交差溝部163に嵌合されている。そして、各左側固定部材152は、図21に示すように、前方へ傾倒し、プロセスカートリッジ3の着脱経路上から退避し、プロセスガイド溝71(図7参照)と左右方向に対向しない位置にある。また、各阻止部材191は、その最先端部が操作部171に当接し、プロセスガイド溝71の下端部と左右方向に対向する位置(阻止位置)にある。各右側固定部材172は、図23に示すように、ロックレバー174の切欠部178がプロセスガイド溝78の下端部と左右方向に対向し、切欠部178の底面がプロセスガイド溝78に沿う方向に対して略直交するような位置(阻止位置)にある。
4は、一端部が持ち上がるように回転し、リンク部材184の回転に伴って、各右側固定部材172は、本体フレーム63に形成された突出部79(図23参照)を中心に後方に回転する。その結果、各右側固定部材172は、図22に示すように、ロック状態となり、ロックレバー174の切欠部178の前端部がドラム軸45に当接し、ドラム軸45が斜め下後方に押圧される。これにより、感光ドラム5は、左右両側で固定される。
10.感光ドラムに対する現像ローラの接離動作
図27〜29は、プロセスカートリッジ、ロック機構および接離用駆動機構の左側面図である。図27は、すべての現像ローラが感光ドラムに接触した状態を示し、図28は、イエロー、マゼンタおよびシアンの現像ローラが感光ドラムから離間した状態を示し、図29は、すべての現像ローラが感光ドラムから離間した状態を示す。
傾斜面166上を移動し、水平面165から傾斜面166上へ移動する。これにより、それらの離間部材201は、図26に示すように、下突出部203が水平面165に当接し、上突出部204が相対的に上方に持ち上がった位置(離間位置)となる。その結果、図28に示すように、上突出部204の押圧面205が後方から上下方向に沿った状態でイエロー、マゼンタおよびシアンの現像カートリッジ9の現像軸受部材57,58を下方から押圧し、イエロー、マゼンタおよびシアンの現像カートリッジ9が上方に持ち上がり、それらの現像カートリッジ9に備えられる現像ローラ8が感光ドラム5か離間する。このとき、ブラックの現像カートリッジ9に備えられる現像ローラ8は、感光ドラム5に接触している。
11.効果
以上のように、ドラムフレーム21には、感光ドラム5と、感光ドラム5を回転させるための駆動力が入力される連結部材47とが保持されている。また、ドラムフレーム21には、感光ドラム5の回転軸線方向に突出する略円筒形状の保護部が30形成されている。連結部材47は、保護部30の内側に配置(収容)されている。これにより、本体ケーシング2内に対するプロセスカートリッジ3の着脱時などに、連結部材47が他の部材との衝突による損傷を受けることを防止することができる。
また、プロセスカートリッジ3が本体ケーシング2に装着された状態で、保護部30の後側部分31の突出量と前側部分32の突出量との差により、保護部30の後側部分31に対して感光ドラムの回転軸線方向に対向する部分にスペースが生じる。そのため、このスペースに連結部材47に駆動力を入力するためのドラム駆動伝達部材92(図4参照)などを配置することが可能となる。その結果、本体ケーシング2における感光ドラム5の回転軸方向のサイズの小型化を図ることができる。
左側固定部材152は、ロック状態で、プロセスカートリッジ3を押圧し、プロセスカートリッジ3を当接部に当接させる。プロセスカートリッジ3が当接部72,73に当接しつつ押圧されることにより、プロセスカートリッジ3が当接部72,73に当接する位置で固定される。これにより、本体ケーシング2内におけるプロセスカートリッジ3の位置決めを達成することができる。
また、連結部材47にドラム駆動伝達部材92が係合され、ドラム駆動伝達部材92から連結部材47に駆動力が伝達されることにより、感光ドラム5が回転する。ドラム駆動伝達部材92は、連結部材47の所定範囲内での位置ずれを許容して、ドラム駆動入力部92に駆動力を伝達することができる。その結果、連結部材47が正規の位置からずれていても、その位置ずれが所定範囲内であれば、ドラム駆動伝達部材から連結部材47への駆動力の良好な伝達を達成することができる。
12.他の実施形態
タンデム方式のカラープリンタ1を取り上げたが、本発明は、各色毎のトナー像を、各像担持体から中間転写ベルトに転写し、その後、中間転写ベルトから用紙に一括転写する中間転写タイプのカラープリンタに適用することもできる。
2 本体ケーシング
3 プロセスカートリッジ
5 感光ドラム
30 保護部
31 後側部分
32 前側部分
47 連結部材
71 プロセスガイド溝
92 ドラム駆動伝達部材
152 左側固定部材
Claims (7)
- 装置本体に対して所定の装着方向に沿って装着されるプロセスカートリッジにおいて、
感光ドラムと、
前記感光ドラムを回転させるための駆動力が入力されるドラム駆動入力部と、
前記感光ドラムおよび前記ドラム駆動入力部を保持するフレームとを備え、
前記フレームには、前記感光ドラムの回転軸線方向に突出し、前記ドラム駆動入力部を収容して保護するための略円筒形状の保護部が形成されており、
前記保護部における前記装着方向の下流側部分の突出量は、前記保護部における前記装着方向の上流側部分の突出量よりも小さいことを特徴とする、プロセスカートリッジ。 - 前記保護部は、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に着脱される際に、前記装置本体に設けられた案内部に案内される被案内部を兼ねることを特徴とする、請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
- 装置本体と、前記装置本体に対して所定の装着方向に沿って装着されるプロセスカートリッジとを備える画像形成装置において、
前記プロセスカートリッジは、感光ドラムと、前記感光ドラムを回転させるための駆動力が入力されるドラム駆動入力部と、前記感光ドラムおよび前記ドラム駆動入力部を保持するフレームとを備え、
前記フレームには、前記感光ドラムの回転軸線方向に突出し、前記ドラム駆動入力部を収容して保護するための略円筒形状の保護部が形成されており、
前記保護部における前記装着方向の下流側部分の突出量は、前記保護部における前記装着方向の上流側部分の突出量よりも小さいことを特徴とする、画像形成装置。 - 前記プロセスカートリッジと当接する当接部を有する本体フレームと、
前記プロセスカートリッジを押圧して、前記プロセスカートリッジを前記当接部に当接させるロック状態と、前記プロセスカートリッジから離間するアンロック状態とに変位可能な固定部材とを備えていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記固定部材は、前記保護部を押圧することを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記ドラム駆動入力部の所定範囲内での位置ずれを吸収して、前記ドラム駆動入力部に係合し、前記ドラム駆動入力部に駆動力を伝達するドラム駆動伝達部材を備えていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 装置本体内に設けられる案内部を備え、
前記保護部は、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に着脱される際に、前記案内部に案内される被案内部を兼ねることを特徴とする、請求項3〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
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