JP2011030131A - 基地局装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、基地局装置を多数設置する場合の干渉を把握することの困難性を解決するためになされたものであり、基地局装置が複数あることによる干渉などの影響を、基地局装置にて軽減することを目的とする。
【解決手段】
無線端末20と無線通信を行う基地局装置(例えば基地局装置10−1)において、他基地局装置(例えば基地局装置10−2)より送信される無線信号の影響度合いを推定する影響推定部106と、推定した影響度合いに応じて無線端末との通信を制御する通信制御部108とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基地局装置および通信方法に関するものである。
基地局装置と複数の無線端末が無線通信を行う無線通信システムにおいては、複数の無線通信を分割多重する手段により得られるチャネル(チャネルリソース)の数が有限であり、基地局装置の設置間隔を狭くすると無線端末で受信できる複数の基地局装置からの無線信号の減衰が少なくなり、異なる基地局装置間で同じチャネルを用いた通信同士が干渉を起こす懸念がある。これにより各基地局装置のチャネルリソースが制限を受けることとなる。
このため、無線通信システムが効率よくチャネルリソースを提供できるよう、基地局装置を設置する間隔や位置関係を幾何学的に設計する手法(セル設計)が多く用いられている。
一方、都市部など障害物の多い地域の場合、通信可能な範囲(セル)を広くカバーする基地局装置では障害物による電波の陰に対し、きめ細かい対処が難しいことから、送信電力を比較的小さくすることで一つの基地局装置がカバーするセルの半径を小さくする代わりに陰となる箇所に次々と基地局装置を設置する方法もある。このような基地局装置設置方法は、PHS(Personal Handy−phone System)などで用いられている。
ところで、昨今の高速大容量の通信を要望する状況は、狭い範囲により多くのチャネルリソースを提供する必要性が高まり、通信のトラフィックを増化させている。このような場合への対処としても、セル半径の小さい基地局装置を多数設置することは有効である。
特許文献1には、このようなトラフィックの状況に応じてセルの大小を切り替える技術が開示されている。
特開平11−234739
トラフィックの増大に対処するため基地局装置を多数設置する場合、それぞれの基地局装置や無線端末の間で無線信号が干渉しあうことを極力少なくすることが求められるが、セルの範囲全般において実際に干渉が起こるか否かを把握することは困難である。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、基地局装置において、基地局装置が複数あることによる干渉などの影響を軽減することを目的とする。
本発明に係る基地局装置は、無線端末と無線通信を行い、他基地局装置より送信される無線信号の影響度合いを推定する影響推定部と、推定した影響度合いに応じて無線端末との通信能力を制御する通信制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、影響推定部は、他基地局装置より送信される無線信号を受信する受信部と、受信した無線信号の品質を測定する受信信号品質測定部とをさらに備え、通信制御部は、電力に基づき通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、影響推定部は、
他基地局装置との地理上の位置関係に関するする情報を取得する位置情報取得部と、位置情報に基づき他基地局装置との距離を推定する距離推定部とをさらに備え、通信制御部は、距離に基づき通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、影響推定部は、無線端末より該無線端末における受信信号品質に基づく情報を、無線通信を介して取得する無線端末受信信号品質情報取得部とをさらに備え、通信制御部は、無線端末受信信号品質情報に基づき通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、通信制御部は、送信電力を制御する送信電力制御部をさらに含み、送信電力を制御することにより通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、通信制御部は、複数の無線端末との通信を、空間分割多重方式と、空間分割多重方式以外の第二分割多重方式との少なくとも一方の分割多重方式を用いて分割したチャネルを割当るチャネル割当部をさらに含み、第二分割多重方式による分割を行うか否かを決定することにより、通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、通信制御部は、複数の無線端末にチャネルを割当るチャネル割当部をさらに含み、チャネル割当を行うか否かを決定することにより、通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る基地局装置の一態様では、通信制御部は、無線端末とのリンクバジェットの高低を制御するリンクバジェット制御部をさらに含み、リンクバジェットの高低を決定することにより、通信能力を制御することを特徴とする。
本発明に係る無線端末と無線通信を行う基地局装置における通信方法は、他基地局装置より送信される無線信号の影響度合いを推定するステップと、推定した影響度合いに応じて無線端末との通信能力を制御するステップとを備えることを特徴とする。
本発明に関わる基地局装置によれば、基地局装置が複数あることによる干渉などの影響を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る基地局装置10、無線端末20、通信網30、サーバ装置40によって構成される無線通信システム100の構成図である。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るサーバ装置40の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る無線端末20の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いを推定(ステップ114)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いを推定(ステップ114)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いを推定(ステップ114)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、以下に図を用いて説明する。
図1は一実施形態に係る基地局装置10、無線端末20、上位通信網30、サーバ装置40によって構成される無線通信システム100のシステム構成図である。
基地局装置10は複数の無線端末20と無線通信方式により通信を行い、無線端末20の利用者に、利用者が望む通信サービス(たとえばデータ通信や、音声通信などのアプリケーション)を提供する。
無線通信方式は、複数のアンテナ素子を利用し電波伝搬路に応じた信号処理を行うことで基地局装置10による空間分割多重方式を用いることが出来る。
基地局装置10は、通信網30を介してサーバ装置40と情報をやり取りすることができる。
ここで、ある基地局装置10−1が無線端末20−1を所望の通信相手とし、他の基地局装置10−2が無線端末20−2を所望の通信相手とし、それぞれ通信を行っていたとすると、基地局装置10−1と基地局装置10−2との設置位置が地理的や空間的に近かった場合、それぞれの基地局装置10が所望とする通信相手の無線端末20同士も近接する可能性がありそれぞれの無線端末で所望としない基地局装置10からの送信信号が届き兼ねない。また無線端末20が近接しなくても、所望としない無線端末20からの送信信号が基地局装置10に届いてしまうことがある(図1中の破線で表現した無線信号の流れ)。
図2は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の構成ブロック図である。
アンテナ102は複数のアンテナ素子(図は102−1、102−2の2素子による構成例)を備え空間分割多重方式の実施を可能とする。
無線部104は、アンテナ102にて受信した無線信号を増幅し、無線周波数の信号をベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)し、信号を後述するベースバンド処理部140へ供給する。
また、この過程で複数アンテナを用いたアダプティブアレーアンテナを構成するための信号処理や、空間分割多重の実施に必要な信号処理などを行う場合がある。
無線部104は、これらの信号への変換や処理を、後述する通信制御部108により制御される。
無線部104は、受信した信号の強度(受信信号品質)を測定するために必要な図に記載しない検波器などを含み、後述する影響推定部106へ受信信号品質に関連する信号を供給する。
無線部104は、ベースバンド処理部140から供給されたベースバンド周波数の信号を無線周波数への周波数変換(アップコンバート)や、送信に必要な電力まで増幅し、アンテナ102へ供給する。また、この過程で送信信号に対するアダプティブアレーアンテナを構成するための信号処理や、空間分割多重方式の実施に必要な信号処理を行う場合がある。
影響推定部106は、自らの基地局装置を基地局装置10−1とした場合、他の基地局装置10−2やその他の基地局装置10−2が存在した場合に、無線信号干渉などによる無線端末20との無線通信への影響を推定する。
この影響の推定を行うための情報源としては基地局装置10の受信信号品質、自らの基地局装置10−1と他の基地局装置10−2などの位置情報、無線端末における受信信号品質などの少なくとも何れか1つを取得し、取得した情報に基づき影響を推定する。
以下にその詳細を記す。
まず、影響推定部106が基地局装置10の受信信号品質に基づき影響を推定する方法を記す。
例えば受信信号品質測定部112が、受信信号品質に関する情報として無線部104より得られる信号から、アンテナでの受信端やダウンコンバートの過程で得られる受信信号の電力に基づく情報を取得する。
これにより基地局装置10−1において、他の基地局装置10−2が送信する周波数やタイミングで受信を行った時、受信信号の電力が大きければ近くに基地局装置が存在する可能性があり、干渉を引き起こしやすい環境と推定することができる。よってこのような場合、他基地局装置からの受信電力が大きく受信信号品質としては良い環境では、影響推定部106の推定の結果は、良くない環境と推定する。
以下に、基地局装置10が無線端末20−1からの受信信号品質に関連した情報を用いて影響を推定する方法を記す。
受信信号品質測定部112は、無線部104より取得した無線信号の受信信号品質に関連する信号や、通信制御部108から得られる通信制御の状態に関する情報、ベースバンド処理部140から得られる信号処理結果などから受信信号品質の測定結果を得る。
信号品質の測定は、無線部104、ベースバンド処理部140、通信制御部108などから得られる情報に基づいて、基地局装置10の受信における受信信号(以下:S)と干渉(以下:I)やノイズ(以下:N)の電力の比であるSINR(signal−to−interference−plus−noise−ratio)或いはSIR(signal to interference ratio)、SNR(signal−to−noise−ratio)、所望とするキャリア電力(以下:C)とのI,Nとの比であるCINR(carrier−to−interference−plus−noise−ratio)或いはCIR(carrier−to−interference ratio)、CNR(carrier−to−noise−ratio)などの何れかを算出することによって行う。
これら比の値が大きい、すなわちIやNに比べ所望とするCが大きいほど品質が良いとする。
C、I、Nを算出する方法は例えば以下のように行う。
例えば、無線端末20より送信される既知の情報を含む信号を受信し、受信した基地局装置10の無線部104やベースバンド処理部140などで受信した信号を既知の情報と相関演算を行うことにより可能である。
またアダプティブアレイアンテナにより所望とする通信相手の無線端末20−1へアレーアンテナの指向性を向けた際の受信電力を所望信号の電力(C)とし、所望としない通信相手である無線端末20−2へ指向性を向けた際の受信電力を(I)、それ以外の受信電力を(N)とすることでも可能である。
影響推定部106は、これら無線端末からの信号の受信信号品質を用いて推定する場合、信号品質が良いほど、他基地局装置10−2が遠い可能性が高く、環境が良いと推定する。
次に、影響推定部106が自らの基地局装置10−1と他の基地局装置10−2などの位置情報を用いて影響を推定する方法を記す。
基地局装置10はそれぞれの基地局装置の位置を知るために、位置情報取得部114を有する。
位置情報取得部114は、自らの基地局装置10−1の位置を取得するためにGPS(Global Positioning System)を用い位置情報を取得するGPS部118を用いても良い。
この際、GPS部118が示す位置情報はGPS部118−1に接続されるGPS信号受信用アンテナ118−2の位置やGPS信号受信用アンテナ118−2からGPS部118−1までのケーブルの長さ、アンテナ102の位置、アンテナ102から無線部104までのケーブルの長さなど、位置情報に誤差生じる要因となり得る事項を考慮することが望ましい。
位置情報取得部118は、自らの基地局装置10−1と他の基地局装置10−2などの位置情報を、ネットワークI/F部110を介して通信網30に接続されたサーバ装置40へアクセスし、サーバ装置40内に記憶された各基地局装置の位置情報を取得しても良い。
なお、サーバ装置40に記憶された各基地局装置の位置情報は、前述のGPS部118により取得した位置情報を欠く基地局装置10がネットワーク30を介しサーバ装置40へ記憶させたものであっても良い。
位置情報取得部118は、自らの基地局装置10−1と他の基地局装置10−2などの位置情報を、予め位置情報記憶部116に記憶された位置情報から所得しても良い。
なおこの位置情報記憶部116に記憶された位置情報は、予め基地局装置10を製造した際に記憶したものであっても良い。
また、この位置情報記憶部116に記憶された位置情報は、GPS部118により得られた情報を記憶したものであっても良い。
また、この位置情報記憶部116に記憶された位置情報は、ネットワークI/F部110を介して得られた情報を記憶したものであっても良い。
このようにして、位置情報所得部114は位置情報を取得する。
影響推定部106は、この位置情報を用いて、自らの基地局装置10−1と他の基地局装置10−2との距離を幾何学的に求め、その相対距離が、所定の距離より遠ければ影響が少ないと推定し、近ければ影響が多いと推定することが可能となる。
なお、所定の距離は、経験的に求められた値を予め基地局装置10内部に記憶しておいても良い。
また、所定の距離を、無線部104、通信制御部108、ベースバンド処理部140、受信信号品質測定部112などから得られる情報に基づき、算出しても良い。
また、ネットワークI/F部110を介してサーバ装置40、或いは他の基地局装置10−2から取得しても良い。
次に、影響推定部106が無線端末における受信信号品質に基づき影響を推定する方法を記す。
影響推定部106は、無線端末受信信号品質情報取得部120を有しており、通信プロトコル制御部122が通信制御部108にて実行される通信プロトコルを制御することにより、基地局装置10−1が所望の通信相手とする無線端末20−1との通信を介して、無線端末20−1より無線端末受信信号品質情報を取得する。
この無線端末受信品質情報は、後述する無線端末20が受信した信号から算出し、通信プロトコルにてその情報を基地局装置10へ送信するものである。
影響推定部106は、この無線端末受信品質情報に基づいて他の基地局装置10−2が無線端末20−1へ与える干渉の影響を推定する。
通信制御部108は、基地局装置10が無線端末20と通信を行う際必要となる無線部104やベースバンド処理部140、ネットワークI/F部の制御を行う。
この際、無線端末20との通信の能力(通信能力)に影響する部分を操作する。この部分は例えば、基地局装置10からの送信電力を制御する送信電力制御部130、チャネルの割り当てを制御するチャネル割り当て部136、割り当てるチャネルの分割多重方法を制御する空間分割多重制御部132や第二分割多重制御部134、リンクバジェットを制御するリンクバジェット制御部138などがある。
通信制御部108はこれらの部分を用い、影響推定部106より得られた影響推定結果に基づき、影響度合いに応じた無線端末20との通信を制御する。
以下に、通信制御部108が各部分を用いて通信制御を行う方法を記す。
送信電力制御部130は、無線部104やベースバンド処理部140を制御することにより、送信電力を増減させる。
これにより例えば、影響推定部106の推定した結果により影響が小さいとみなされる場合、複数の基地局装置10が互いに送信する電力による干渉の影響が小さいと推定されることから、送信電力制御部130は基地局装置10の送信電力を大きくすることができる。逆に干渉の影響が大きいとみなされる場合は、送信電力を小さくする。このようにして、影響推定の結果を通信制御に反映させることができる。
チャネル割当部136は、影響推定結果に基づき無線端末20に割り当てるチャネルを決定する。
また、チャネル決定部136は、複数のチャネルを分割多重する手段として空間分割多重方式を行うための制御を行う空間分割多重制御部132と、さらに空間分割多重方式以外の分割多重(例えば、時分割多重方式、周波数分割多重方式、符号分割多重方式、直行周波数分割多重方式など)を行うための制御を行う第二分割多重制御部134との何れか一方あるいは両方を用いて分割多重チャネルを生成する。
空間多重方式は、その他の多くのチャネル分割多重方式と比較し、無線端末装置20が移動する場合など無線信号の伝播する空間の変化が生じうることにより所望とする信号と干渉となる信号との分離度合いが変化しやすいことがある。
このため、他の基地局装置10による影響が大きいと推定される場合は、なるべく空間多重以外の分割多重方式を用いるようにし、他の場所にて他の基地局装置10の影響が小さいと推定される場所にある基地局装置が空間分割多重方式を積極的に用いるようにすることが、空間も含めたチャネルリソースの有効利用となる。
また、比較的通信の遅延が許されない音声通話などのサービスでは、他の基地局装置10から干渉が起きることで一時的に通信が滞ることで生じる遅延や断続を避けるため、干渉が生じる確立を下げることがサービスを提供する上で有効となる場合がある。そのような場所では、チャネル割当部136によるチャネル割当量や確立を可変することも有効である。
具体的には、影響推定部106の推定結果により所定の量より影響が大きいとみなされる場合は、各チャネル分割多重制御部が有する分割多重数より制限された数のチャネルしか割り当てないとし、推定結果が影響は小さいとみなされる場合は、各チャネル分割制御部の有する分割多重数の最大数まで割当可能とする、といった制御を行う。
なお、この際基地局装置10毎に制限された数のチャネルを用いる場合の棲み分けをあらかじめ定めておいてもよい。
また、この棲み分けのための情報は、あらかじめ基地局装置10にある図示しない記憶装置にあってもよい。
或いは、サーバ装置40の図示しない記憶装置に記憶しておき、基地局装置10が通信網30を介してサーバ装置40へアクセスすることにより棲み分けのための情報を、個々の基地局装置を識別するための符号(例えば基地局装置IDなど)に基づき取得するようにしてもよい。
また、棲み分けは時刻で変化してもよい。
リンクバジェット制御部138は、無線部104やベースバンド処理部140を制御しアダプティブアレーアンテナなどのアンテナゲインや送信電力などを可変することにより、送信利得や基地局装置10が提供するセルエリアを可変する。
具体的には、影響推定部106の推定結果により所定の量より影響が小さいとみなされる場合は、基地局装置10としては最もリンクバジェットの高い(最も送信利得の高い、あるいはセルエリアの広い)通信送信方式、例えば高い送信電力を用いたオムニ送信、またはアダプティブアレイのビームステアリング送信制御などアンテナ利得や選択性を高めた制御方法を採用する。
一方、逆に推定結果が所定の量より影響が大きい(干渉の影響を受けやすい)場合は、アダプティブアレイのヌルステアリング送信制御モードに切り替え、エリア内の干渉量の低減を優先するなどの制御を行ってもよい。
ネットワークI/F部110(ここでI/Fはインターフェイス:interfaceの略)ベースバンド部140より供給された情報を通信網30(例えばISDN網や、インターネット網など)へ渡し、通信網30から供給された情報をベースバンド部140へ渡すための通信規約(プロトコル)、特に信号レベル等の物理層の変換を行う。
ベースバンド処理部140は、基地局装置10と無線端末20とが無線通信のための通信規約を介して無線端末20と通信網30上の通信相手(他の通信網30に接続された他の基地局装置や、サーバ装置40など)と通信を行うための通信規約の変換、特に物理層より上位の変換を行う。
また、この過程で送信信号に対するアダプティブアレーアンテナを構成するための信号処理や、空間分割多重方式の実施に必要な信号処理を行ってもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係るサーバ装置40の構成ブロック図である。
位置情報記憶部410は、複数ある基地局装置10毎の設置場所を地理上の位置として記憶している。
位置情報には、個々の基地局装置10を識別するための符号(例えば基地局装置IDなど)に対し、その符号の基地局装置10の位置を、緯度、経度、高さ、サービスエリアの方向(方角、仰角、俯角など)、サービスエリアの半径(可変であればその可変範囲)などをまとめて記憶させておいてもよい。
位置情報収集412は、各基地局装置に搭載されたGPS部により得た位置情報や、あらかじめ基地局装置10内の位置情報記憶部116に記憶された情報を、通信網30を介して収集し、位置情報記憶部410の情報を更新しても良い。
ネットワークI/F部420は、サーバ装置40が通信網30と接続するためのプロトコル変換などを行う。
このサーバ装置40は、複数の基地局装置を用いた通信システムを管理する管理センターにおかれていても良い。
また、基地局装置10が他の基地局装置10の位置を検出や位置の情報を取得する際に、基地局装置間の情報を中継することによりやり取りが可能となるようにしても良い
図4は、本発明の一実施形態に係る無線端末20の構成ブロック図である。
アンテナ202は複数のアンテナ素子(図は202−1、202−2の2素子による構成例)を備え空間分割多重方式の実施を可能とする。
無線部204は、アンテナ202にて受信した無線信号を増幅し、無線周波数の信号をベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)し、電波強度測定部212、無線端末受信信号品質測定部210、図示しないベースバンド処理部などへ供給する。
通信制御部206は、無線部204、電波強度測定部212、無線端末受信信号品質測定部210などを制御し、無線端末20の受信した信号の電波強度や、受信信号品質の測定の実行、測定結果の情報を収集する。
収集した測定結果の情報は、通信プロトコル制御部208により通信プロトコルに則ったやり取りにより通信相手である基地局装置10に送信される。
この際、基地局装置10と無線端末20との通信システムにて用いられる通信プロトコルに無線端末20の受信信号品質に基づく情報を挿入することが可能であれば、この通信システムに用いられる通信プロトコルを用いても良い。また、この通信システムで用いられる通信プロトコルに挿入することが困難な場合は、この通信システムを介して通信を行う上位の通信プロトコルを用いて受信信号品質を送信しても良い。
なお、無線端末20には、無線端末20を利用するユーザが無線端末20を操作するための操作部216、ユーザに向けて表示を行う表示部210、操作部216や表示部218を制御してユーザとのインターフェイスを取り持つユーザI/F部214、が含まれる。
ここまで、本発明の構成部分毎を説明したが、以下に動作手順の一例をフローチャートを用いて説明する。
なお、前述と重複する説明は省いている。
図5は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作を示すフローチャートである。
はじめ(ステップ112)は、本発明実施例の手順の開始であるが、本手順が基地局装置10で実行されている他の手順から呼び出されるサブルーチンの開始位置であっても良い。
本手順をはじめると、次に影響度合いの推定(ステップ114)を実行する。図5では、この手順により、後述する図6、図7、図8のフローチャートの何れかが呼び出される。
次に、先に推定した影響度合いに応じて無線端末との通信の制御(ステップ116)を実行する。図5では、この手順により後述する図9、図10、図11、図12のフローチャートの何れかが呼び出される。
以上の手順を実行し、おわり(ステップS118)により本発明の手順を終える。この際、本手順を呼び出して実行していた場合は、呼び出しもとの処理へ戻っても良い。
図6は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いを推定(ステップ114)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ122が呼び出され、周辺基地局装置からの既知情報を含む信号を受信(ステップ124)する。これは、例えば基地局装置10が無線端末の同期用に一方的に送信(ブロードキャスト)する制御信号であっても良い。
次に、受信した既知情報を含む信号の受信信号品質を測定(ステップ126)する。
次に、測定した受信信号品質に基づき影響度合いを推定する(ステップ128)。
次に、本サブルーチンの呼び出し元へもどる(ステップ130)。
図7は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いを推定(ステップ114)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ132が呼び出され、自・他基地局装置の位置情報を取得する(ステップ134)。
次に、取得した位置情報に基づき、地理的位置情報に基づき影響度合いを推定する。
次に、本サブルーチンの呼び出し元にもどる(ステップ138)
図8は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いを推定(ステップ114)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ142が呼び出され、SINR測定あるいは推定(ステップ144)する。
次に、得られたSINRに基づき影響度合いを推定する(ステップ146)。
次に、本サブルーチンの呼び出し元へもどる(ステップ148)。
図9は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ152が呼び出され、影響度合いに対する送信出力の値をテーブル(記憶部)より読み出す(ステップ154)。
次に、読み出した送信電力の値を、送信電力に反映する(ステップ156)。
次に、本サブルーチンの呼び出し元へもどる(ステップ158)。
図10は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ162が呼び出され、影響度合いが諸低地と比較される(ステップ164)。
判断により、影響度合いが所定値より大きい(判断:YES)ければ、通信チャネルをすみ分けることなく同時に使用する(ステップ168)。
また、判断により影響度合いが所定値以下(判断:No)であれば、通信チャネルをすみ分ける(ステップ166)。
次に、本サブルーチンの呼び出し元へもどる(ステップ170)。
図11は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ172が呼び出され、影響度合いが諸低地と比較される(ステップ174)。
判断により、影響度合いが所定値より大きい(判断:YES)ければ、制限なし(ステップ178)。
また、判断により影響度合いが所定値以下(判断:No)であれば、使用できるチャネルの制限(確率制御)をする(ステップ176)。
次に、本サブルーチンの呼び出し元へもどる(ステップ180)。
図12は、本発明の一実施形態に係る基地局装置10の動作のうち、「影響度合いに応じて無線端末との通信を制御(ステップ116)」より呼び出されるサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップ182が呼び出され、影響度合いが所定値と比較される(ステップ184)。
判断により、影響度合いが所定値より大きい(判断:YES)ければ、リンクバジェット:低の通信モード(ステップ188)。
また、判断により影響度合いが所定値以下(判断:No)であれば、リンクバジェット:高の通信モードをする(ステップ186)。
次に、本サブルーチンの呼び出し元へもどる(ステップ190)。
前述の実施例では、複数の手順の何れかを実施する流れを示したが、これらが同時に行われてもよい。
例えば図5のステップ114により実行されるサブルーチンが図6、図7、図8と示されているが、これらの手順のうち1つを実行する以外にも、複数の種類の手順を合わせて行うことで異なる性質の影響度合いを推定することで、より細かい推定が可能としても良い。
また、図5のステップ116により実行されるサブルーチンが図9、図10、図11、図12と示されているが、これらの手順のうち1つを実行する以外にも、複数の種類の手順を組み合わせることで、より細かい効果を奏することを可能としても良い。
10(10−1,10−2)…基地局装置、
20−1、20−2…無線端末、
30…通信網、
40…サーバ装置
100…通信システム、
102−1、102−2…アンテナ素子、
104…無線部、
106…影響推定部、
108…通信制御部、
110…ネットワークI/F部、
112…受信信号品質測定部
114…位置情報取得部、
116…位置情報記憶部、
118−1…GPS部、
118−2…GPS信号受信用アンテナ、
120…無線端末受信信号品質情報取得部、
122…通信プロトコル制御部、
130…送信電力制御部、
132…空間分割多重制御部、
134…第二分割多重制御部、
136…チャネル割当部、
138…リンクバジェット制御部、
140…ベースバンド処理部
202−1、202−2…アンテナ素子、
204…RF部、
206…通信制御部、
208…通信プロトコル制御部、
210…無線端末受信信号品質測定部、
212…受信信号品質測定部、
214…ユーザI/F、
216…操作部、
218…表示部、
410…位置情報記憶部、
412…位置情報収集部、
420…ネットワークI/F部、

Claims (9)

  1. 無線端末と無線通信を行う基地局装置において、
    他基地局装置より送信される無線信号の影響度合いを推定する影響推定部と、
    前記推定した影響度合いに応じて無線端末との通信能力を制御する通信制御部とを備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記影響推定部は、
    他基地局装置より送信される無線信号を受信する受信部と、
    受信した無線信号の品質を測定する受信信号品質測定部とをさらに備え、
    前記通信制御部は、
    前記電力に基づき前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記影響推定部は、
    他基地局装置との地理上の位置関係に関するする情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報に基づき前記他基地局装置との距離を推定する距離推定部とをさらに備え、
    前記通信制御部は、
    前記距離に基づき前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記影響推定部は、
    無線端末より該無線端末における受信信号品質に基づく情報を、無線通信を介して取得する無線端末受信信号品質情報取得部とをさらに備え、
    前記通信制御部は、
    前記無線端末受信信号品質情報に基づき前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  5. 前記通信制御部は、
    送信電力を制御する送信電力制御部をさらに含み、
    前記送信電力を制御することにより前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1乃至4記載の基地局装置。
  6. 前記通信制御部は、
    複数の前記無線端末との通信を、空間分割多重方式と、空間分割多重方式以外の第二分割多重方式と、の少なくとも一方の分割多重方式を用いて分割したチャネルを割当るチャネル割当部をさらに含み、
    前記第二分割多重方式による分割を行うか否かを決定することにより、前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1乃至4記載の基地局装置。
  7. 前記通信制御部は、
    複数の前記無線端末にチャネルを割当るチャネル割当部をさらに含み、
    前記チャネル割当を行うか否かを決定することにより、前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1乃至4記載の基地局装置。
  8. 前記通信制御部は、
    前記無線端末とのリンクバジェットの高低を制御するリンクバジェット制御部をさらに含み、
    前記リンクバジェットの高低を決定することにより、前記通信能力を制御することを特徴とする請求項1乃至4記載の基地局装置。
  9. (方法:請求項1に対応)
    無線端末と無線通信を行う基地局装置における通信方法であって、
    他基地局装置より送信される無線信号の影響度合いを推定するステップと、
    前記推定した影響度合いに応じて無線端末との通信を制御するステップとを備えることを特徴とする通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5890541B1 (ja) * 2015-01-13 2016-03-22 西日本電信電話株式会社 通信システム、第2基地局及び通信方法

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