JP2011029938A - ビデオサーバおよびハイライトシーン編集方法 - Google Patents

ビデオサーバおよびハイライトシーン編集方法 Download PDF

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Abstract


【課題】不要なシーンチェンジの候補の表示を減らした自動的なシーンチェンジ編集を支援するビデオサーバ、およびハイライトシーン編集方法を提供する。
【解決手段】ビデオサーバSは、記憶装置Mに収録した放送番組をビデオ信号I/O部1でベースバンドビデオ信号に変換し、映像処理部2と音声処理部3とで、フレーム間での映像の信号品質と音声のレベルとの変化を検出し、監視制御部7は、その両者が同じフレームで所定以上の差が有った時に、カメラ切替等のシーンチェンジが有ったとしてハイライトシーンの開始のタイミングと判定するとともに、その開始点からのサムネイル画像化した動画を作成し、ディスプレイ9上に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放送番組のハイライトシーンの編集支援機能を有するビデオサーバおよびハイライトシーン編集方法に関する。
従来、放送局では、ドラマ、スポーツ中継などの番組のハイライトシーン、ダイジェスト等を編集する場合、オペレータが番組を通して確認しながらハイライトシーンの先頭や後尾部分を指定するタイミング指定を行っている。このハイライトシーンの頭出しの編集作業を省力化するため、映像のコントラストの変化等を検出することにより画面、シーンの切り替わりポイント(シーンインデックス)を自動的に探し出す方法が有る(例えば、特許文献1。)。
図4は、従来の自動的に作成されたシーンインデックスの表示例である。
しかしながら、これらの画像変化を用いてハイライトシーンを抽出する方法では、実際のハイライトとして取り上げたいシーンは、カメラ切替を含む複数のシーンチェンジを伴う連続した画面で構成されることが多い。
例えば、図4において、野球中継のホームランのハイライトシーンでは、バックネットカメラのピッチャーが投球するシーン(x2)に続いて、内野カメラのバッターがスイングするシーンへ切り替わり(x3)、更にその打球を追い(x4)、スタンドに入るシーン(x5)へ変化するので、アナウンサーは1つの投球動作に関わる連続した状況説明をしており、連続シーンとして扱うべき画面になる。
しかし、画面変化のみから抽出したシーンインデックスを作成する方法では、上記説明の様にシーンチェンジの候補を自動的に示しても(x2)以降は、(x3)、(x4)、(x5)は、シーンイデックスとして表示されるもので不要な複数の切替ポイントの候補が増える結果となってしまう。
その結果、従来のマニュアル選択と同様に常時ディスプレイを監視してシーンチェンジを指定することとなり省力化が不十分な問題があった。
特開平11−146333号公報
画像変化を用いてハイライトシーンを自動的に抽出する方法では、実際のハイライトとして取り上げたいシーンは、複数のシーンチェンジを伴う連続した画面であるため、複数のシーンチェンジの候補を自動的に示しても不要な切替ポイントの候補が増えてしまい、省力化が果たせない問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、不要なシーンチェンジの候補の表示を減らした自動的なシーンチェンジ編集を支援するビデオサーバ、およびハイライトシーン編集方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のビデオサーバは、ディスプレイにハイライトシーンの候補画像を表示して放送用のベースバンドビデオ信号から放送番組のハイライトシーンを作成するための編集の支援機能を有するビデオサーバにおいて、前記編集されるベースバンドビデオ信号の映像信号を入力し、各フレーム間の映像品質の差を測定し、その差が所定の値から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してシーンチェンジフラグをタイムコード処理手段へ出力する映像処理手段と、前記ベースバンドビデオ信号の音声信号を入力し、各画像フレーム間の音声信号レベルの差を測定し、所定のレベル差から大きい場合にシーンチェンジに伴うトーンチェンジが有ると判定してトーンチェンジフラグをタイムコード処理手段へ出力する音声処理手段と、前記映像、および音声処理手段から前記シーン、トーンチェンジフラグを入力した場合、それらのチェンジフラグと前記ベースバンドビデオ信号のタイムコード情報とを参照し、そのチェンジフラグが検出されたタイミングに対応するチェンジタイミング情報を監視制御手段へ出力するタイムコード処理手段と、前記シーンとトーンチェンジが同じタイミングで有るチェンジタイミング情報を受信した時、編集表示手段とディスプレイ手段へその同じタイミングをハイライトシーンが開始するタイミングの候補とするサムネイル画像を生成して表示する制御を行う監視制御手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明のビデオサーバのハイライトシーン編集方法は、ディスプレイとビデオ信号変化検出手段と、タイムコード処理手段と、監視制御手段とを備え、ディスプレイにハイライトシーンの候補画像を表示して放送用のベースバンドビデオ信号から放送番組のハイライトシーンを作成するための編集の支援をするビデオサーバのハイライトシーン編集方法において、ビデオ信号変化検出手段は、入力される前記編集対象となる番組のベースバンドビデオ信号に含まれる映像情報、または音声情報の品質の各フレーム間の差を複数の測定パラメータにより測定し、その差が所定の値から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してビデオ信号の変化検出情報であるチェンジフラグを測定パラメータを示す情報と共にタイムコード処理手段へ出力し、前記タイムコード処理手段は、入力した前記チェンジフラグと前記ベースバンドビデオ信号のタイムコード情報とを照合して前記パラメータを示す情報と前記チェンジフラグが検出されたタイミングに対応するチェンジタイミングの情報とを監視制御手段へ出力し、前記チェンジタイミング情報を受信する監視制御手段は、少なくとも2つ以上のパラメータで同じチェンジタイミングであった場合、編集表示手段とディスプレイ手段へその同じチェンジタイミングをハイライトシーンが開始するタイミングの候補とするサムネイル画像を生成して表示する制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、不要なシーンチェンジの候補の表示を減らした自動的なシーンチェンジの編集支援機能を有するビデオサーバ、およびハイライトシーン編集方法を提供することが出来る。
本発明の実施例に係わるビデオサーバの動作を説明する機能ブロック図。 ビデオサーバにおけるハイライトシーン編集作業の処理手順を説明するフローチャート。 ディスプレイがサムネイル画像を並べて表示する一例の図。 従来の自動的に作成されたシーンインデックスの表示例の図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例に関わるハイライトシーンの編集支援機能を有するビデオサーバの動作を説明する機能ブロック図である。
図1においてハイライトシーン編集を支援するビデオサーバSは、放送番組素材を収録、配信するためのビデオ信号I/O部1、監視制御部7、制御入力部6、記憶装置M、およびハイライト編集等素材の映像情報の編集を支援するビデオ信号処理機能を有する編集支援部Eとを備えている。
ビデオ信号I/O部1、監視制御部7、記憶装置Mと、編集支援部Eとの間は、内部バスB等でそれぞれの間が接続され、映像情報や音声信号等のデータや、各構成の動作を監視、制御する制御、モニタ信号が伝送されている。
ビデオ信号I/O部1は、放送局内のビデオ信号を伝送するネットワーク、または、外部の例えば、IP網等のネットワーク、または、記憶媒体との間で各種のビデオ信号をビデオサーバ内部の信号処理に適した信号に変換するインタフェース手段である。詳細内部の構成は、図示しないが、IPプロトコルとサーバ内部で信号処理を行うベースバンドビデオ信号との変換等のインタフェースを行う機能、ベースバンドビデオ信号と記憶装置Mに書き込み記憶するための圧縮符号処理や復号処理の符号化処理機能を備えている。
ここでは、ベースバンドビデオ信号は、非圧縮の映像信号と音声信号、更にタイムコード(以下、TCと省略する。)情報と字幕情報等が重畳されたビデオ信号を意味する。
ビデオサーバは番組素材を圧縮符号化して記憶装置Mに収録する一方、映像信号の編集を行う場合は、ベースバンドビデオ信号を編集支援部Eで処理することによりシーンチェンジ等の編集処理の支援作業が行われる。
編集支援部Eは、それぞれの間が、ベースバンドビデオ信号および、上述の制御、モニタ信号を伝送する内部バスDBで接続される映像処理部2、音声処理部3、TC(タイムコード)処理部4、編集表示部5、バッファ8、ディスプレイ9等を備える。監視制御部7と編集作業支援部Eとは、内部バスDBで接続されこれらの構成の動作を監視、制御し、ハイライトシーンの編集支援の処理を制御する。
なお、ここでは、説明の利便上、内部バスBと、内部バスDBとに分けて記述しているが、物理的には同じバスであっても良いし、また幾つかの信号線等の組合せが設けられることにより構成されていても良い。
映像処理部2と音声処理部3は、それぞれベースバンドビデオ信号からビデオ信号I/O部で分離され、バスDBに流れる非圧縮映像信号、音声信号を入力して信号分析することにより、シーンチェンジポイント、および音声の変化ポイントを検出する。これらの変化ポイントを検出したタイミングに例えば、Vctx、Actxのフラグをバスに出力する。TC処理部4は、ビデオ信号I/O部1で分離されたタイムコード(TC)とバスDBに流れる非圧縮映像信号、音声信号とを照合比較するものである。もし、入力される放送番組の素材のベースバンドビデオ信号にタイムコードがない場合、当該番組素材信号の入力開始タイミングから、図示しない内部タイマにより経過時間をカウント(実際には、画面のフレーム単位でカウントする。)する。
ディスプレイ9は、入力された番組素材のビデオ信号を表示したり音声を出力するものである。ディスプレイ9は、放送画面と同様の画面を表示するディスプレイ9a、また、シーンチェンジのポイントのサムネイル画を並べて表示するディスプレイ9bの様に複数のディスプレイが用いられても良いし、同一画面に放送画面とサムネイル画を重畳表示してもよい。
編集表示部5は、ハイライトシーン編集の為に後述のシーンチェンジポイントとして判定されたタイミングをサムネイル表示するための処理を行う。従来、このシーンチェンジポイントは、図4ではシーンインデックスとして表示されているが、本実施例は、その表示数を減らす処理を行っている。
バッファ8は、編集中のサムネイル画面等の情報を記憶装置Mに書き込み記憶する前に一時記憶するためのバッファメモリ手段である。
図2は、ビデオサーバSにおけるハイライトシーン編集作業の処理手順を説明するフローチャートである。
以下、図1と図2とを参照してビデオサーバSの編集支援処理の動作を説明する。
ビデオサーバSは、ビデオ信号I/O部1を介して実況中継、または、別のビデオサーバから例えば、番組素材として放送番組名称「HA」のベースバンドビデオ信号を受信して圧縮符号化した符号化データを収録コンテンツファイル「F−HA」として記憶装置Mに収録する(ステップs0)。
ハイライトシーン編集は、監視制御部7が後にオペレータ制御入力部4から入力されたコマンド、例えば、「HEdit:HA」を受信するとその収録コンテンツファイル「F−HA」が記憶装置Mから読み出され(ステップs1)、編集支援部Eでハイライトシーンの編集支援作業を開始する。
監視制御部7は、ビデオ信号I/Oは、記憶装置Mから読み出された圧縮符号化されたコンテンツファイル「F−HA」をベースバンドビデオ信号(データ)に復号してバスDBへ出力(ステップs2)する。
映像処理部2は、入力するベースバンドビデオ信号の非圧縮映像データをフレーム毎に連続的に監視し、フレーム間の映像品質の差を調べる(ステップs2−1)。フレーム間の差の検出方法測定パラメータとして、
(1)画面全体の照度(または、ホワイトレベル)を測定、比較する。
(2)画面を例えば8X10のマトリクス状に分割し、各分割画面でのビデオ信号の振幅レベルの最大と最小を測定しその差(コントラスト)を比較する。
(3)(2)と同様各マトリクスの各グリッド(枠)での信号レベルを測定しその並び方(画像パタン)を測定し、フレーム間での相関性を測定する。
(4)各グリッド、または予め定めた画面上の幾つかのサンプリングポイントでの色情報(映像信号のRGB信号強度)を測定し、例えば、平均的画面の光色をパラメータとし比較する。
等の何れか予め設定された判定基準となるパラメータでフレーム間の映像品質差を調べ、所定の品質差を越えた場合、画面のシーンチェンジがあったと判定する(ステップs3−1がYes)。
例えば、カメラ切替が行われた場合、(3)の方法はフレーム間での画像の差異が大きくなり、即ち相関性が低くなり、シーンチェンジ検出が容易である。
またレベル差比較は、単に1フレーム間だけでなく、2フレーム、3フレームなど複数のフレームを跨いでのレベル差を比較する方法でも良い。この方法では、例えば、野球のランナーの盗塁開始シーンの様なカメラのパニングにより画面が大きく変化した場合のシーンチェンジ検出に適している。
映像処理部2は、このシーンチェンジを検出した場合、映像変化を検出したことを示すシーンチェンジフラグ“Vc”をバスDBに出力する(ステップs4−1)。
音声変化が有る場合に必ずしもシーンチェンジが有るとは限らないが、カメラ切替等によるシーンチェンジが有る場合、マイク切替や、撮影対象の切替により背景音を含めて音声が大きく変化する場合が多いので、シーンチェンジと、トーンチェンジのタイミングが一致する可能性が高い。そこで、音声処理部3は、内部バスDBに出力された音声信号レベルをパラメータとして測定し(ステップs2−2)、所定のレベルの音声変化が検出された場合(ステップs3−2がYes)、補助情報としてシーンチェンジに伴うトーンチェンジ情報としてトーンチェンジフラグ“Ac”をバスDBに出力する(ステップs4−2)。
音声レベルの変化検出は、例えば、自動音量調整を行う様な場合の10ミリ〜数10ミリ秒での間隔で比較するなど1フレーム画面の走査時間での比較が行われるが、これよりも短い数ミリ秒、または数百ミリ秒で比較するか、また、音声変化とカメラ切替タイミングのズレなど、番組の種類によりカメラ切替と音声との関係を考慮して変化検出条件が調整、設定される。
変化検出条件、即ち各1フレーム画面に対する音声信号レベルの比較方法は、例えば、音声信号のピーク値の包絡線レベルで検出する方法(アナウンサの会話の変化検出)の他、ある所定のレベルを越える変化が有ったタイミングを変化タイミングと見なす方法がある。
TC処理部4は、バスDBを監視し、フラグ“Vc”、“Ac”を検出したタイミングに相当するタイムコードを抽出し、例えば、当該タイミングが“X”、“y”のタイムコードが相当すれば、“Vctx”、“Actx”、“Vcty”・・・・・の様にシーンやトーンのチェンジタイミングデータをバスDBへ出力する(ステップs5−1、s5−2)。
監視制御部7は、これらのチェンジタイミングデータ“Vctx”、“Actx”、“Vcty”・・・をバッファ8へ書き込み一時記憶する(ステップs6)。
次に監視制御部7は、一時記憶したシーンおよびトーンチェンジタイミングデータを照合比較し、両者が一致したタイミング、例えば、“Vctx”、“Actx”、を更に撰び出し(ステップs7)、ペアになったチェンジタイミングを第1優先レベルのシーンチェンジの候補として識別番号“Bctx”を付与し、バスDBを介して編集表示部5へ識別番号“Bctx”を通知する(ステップs8)。
この処理を連続的に続けることにより、次々と新しいペアのチェンジタイミング“Bctx+1”、“Bctx+2”・・・“Bctx+n”(nは、自然数。)が作成される。
編集表示部5は、このペア“Bctx”・・・を構成するシーンチェンジタイミング“Vctx”における新たなフレームの画像をディスプレイ9の編集表示画面上に並べて表示するサムネイル画像を生成して、識別番号、例えば“SPtx”、“SPtx+2”・・・“SPtx+n”を付与する(ステップs9)。
サムネイル画像は、シーンチェンジタイミング“Vctx”における静止画でも良いが、例えば“Bctx”に始まり次の“Bctx+2”になるまでの間の動画を当該コンテンツファイルの先頭から順に編集表示画面上に表示するとよい。言い換えればペアとなったチェンジタイミングの間で動画のサムネイル映像を作成し、ディスプレイに表示する。
編集中は、このサムネイル画像は、ペアのチェンジタイミング毎(例えば、“Bctx”から“Bctx+2”まで)にサムネイル動画のファイル、例えば、「SFtx」としてバッファ8へ記録される。
即ち、シーンチェンジ毎のサムネイル動画が、一画面に連続して並び表示される(ステップs10)。この場合、動画表示される開始点では、静止画を僅かな時間、例えば、0.5秒間表示することによりシーンチェンジの開始点を強調すると良い。
図3は、ディスプレイ9がサムネイル画像を並べて表示する一例の図である。
図3において(a−1)、(b−1)、(c−1)が、サムネイル画像の先頭部分を示しており、それに続く枠が点線表示されている画像は、動画で有るサムネイル画像であることを示している。
各サムネイル画面(a−1)、(b−1)、(c−1)は、各シーンチェンジ開始タイミングと紐付けされているのでオペレータが速やかに目的とするハイライト画面を探し出すことが出来る。
この動画のサムネイル画像はバッファ8に一時保存され、開始、終了タイミングに相当するTC情報も記憶蓄積、保存される。従って、オンエア用のハイライトシーンは、このバッファ8からSFtxの様な、TC情報を読みだし、記憶装置Mに収録したコンテンツファイルをそのTC情報をリファレンスとして対応するタイミングでカット、抽出する事によって編集作成することが可能になる。
ここでは、(b−1)〜(b―5)は、カメラ切替部分も含まれるが、ホームランに関わるハイライトシーンとして投球開始(b−1)から、打者の打撃シーン(b−2)、(b−3)を経て、打球のスタンド入り迄の一連のシーンを表示している。
オペレータは、更に必要で有れば、この一連のシーンから、TC情報を参照して、制御入力部6から所要のタイミングのフレームでファイルの一部をカット、更には、別のサムネイル編集ファイルと繋げるなどの処理を行う。
サムネイル編集ファイルは、そのシーンの先頭、または後尾に元の映像信号におけるTC情報が紐付けられているので、そのサムネイル編集ファイルのTC情報を利用して元の映像信号を切り取ったハイライトシーンの番組素材が作成可能である。
そして、ハイライトシーンの編集が終えた時点で、例えば、制御入力部6から「STORE:HS HA #1」の様に、ハイライトシーンを「HA #1」と名前を付与して、記憶装置Mへ書込み記憶する。
この方法では、従来の自動検出方法と異なり、編集作業中に無駄なハイライトの開始点候補を画面に表示しなくて済む。
また、反対に画像変化が小さかったために本来シーンチェンジすべき点が検出されなかった場合もサムネイルの動画を目視確認することにより、目的とするシーンチェンジの開始、または終了タイミングを検出できなかったことをオペレータが確認可能である。
例えば、(b−2)と(b−3)との間に、映像と音声の両方が同時に変化はしなかったが、アナウンサーの説明が無い間にカメラ切替が行われ、画面の変化が有ったとする。その場合、打撃シーンだけを特に取り上げたハイライトシーンを作成したい場合、オペレータが、動画のサムネイル画面を観察し、自動的に変化を未検出しなかった箇所を発見して、制御入力部6からその未検出だった部分の直前で例えば、マウスをクリックする。
この結果、長すぎたハイライトシーンをカットすることになり、監視制御部7は、クリック後に最初に現れた映像の変化タイミングで新たなサムネイル画像と、仮の音声変化タイミングAcxxを作成し、仮のペアのBcxxを作成する。
以上は、シーンチェンジを検出するパラメータとして、映像信号の変化と、音声信号の変化とを用い、それらが同時に変化したタイミングでシーンチェンジと判定している。音声変化を組み合わせることは、アナウンサー音声だけでなく、歓声など背景音のレベルが変化することでトーンチェンジが検出されるが、場合によると、背景音が無く、アナウンサーが話し続けるか、またはその反対に喋らずに無音状態が続く場合もある。
そこで、更に映像信号の変化検出パラメータを、ホワイトバランスだけでなく、複数のパラメータを組み合わせると一層検出確度が改善され、また、音声変化の参照をしなくてもシーンチェンジの確度が向上する。
例えば、映像信号のレベルだけでなく、色情報の変化を更に組み合わせるか、画面構成の変化を検出するフレーム間の相関の一致度で判定する映像品質測定パラメータを複数組み合わせることにより判定確度を上げることが出来る。
この場合、シーンチェンジタイミングがVctx、の様に1つではなく、パラメータ毎に、Vc1tx、Vc2tx、Vc3txの様に幾つかのタイミング情報がTC処理部4から出力される。そして、タイミングtxが複数のパラメータでの測定で一致する場合、ハイライトシーンの開始点のタイミング候補とする。
例えば、上述の(b−2)と(b−3)との間では、ピッチャーとバッターとのユニフォームの色が違うことと、画面の相関が異なることを組み合わせてシーンチェンジと判定する。この複数パラメータを用いる方法では、トーンチェンジを用いることなく、映像情報のみからシーンチェンジ候補を生成することが可能になる。
また、音声以外に3つのパラメータが同時に変化した場合をシーンチェンジ検出点とする検出方法を採用し、その中で少なくとも、映像品質に関わる信号レベルと、フレーム間相関度が変化した2つが一致した場合の様な、多数決を採用しても良い。この結果、必ずしも常に複数のパラメータ全てが同時に変化しなくてもシーンチェンジを検出するので、前述の様な見落としを防ぐことが可能になる。なお、これらの判定パラメータの選択、組合せの基準は予め、制御入力部6から設定される。
上記説明では、サムネイル画像を動画にして表示する方法を説明しているが、更に、本実施例を発展させた形として、以下の様に静止画を用いることにより、トーンチェンジが無い場合でも、オペレータがシーンチェンジを発見しやすいように支援することも可能である。
即ち、図2のステップs9では、映像と音声の変化が同時に検出されペアとなるシーンチェンジの間で動画のサムネイル画像を作成している場合を示している。一方、オペレータは、予め、ハイライト化したい映像についてはおぼろげながらでも採用したシーンチェンジについてイメージを持っている。
その為、動画の代わりにペアとなるシーンチェンジの間では、映像のシーンチェンジとなるタイミングの静止画が順次表示される言うなれば、「パラパラ漫画」の様な準動画をサムネイル画像として表示しても良い。例えば、図3において、(a−1)−(b−1)−(c−1)の様に先頭ページのみを続けて例えば0.5秒間隔で次々と切り替えて表示する。その結果、素早く、ハイライトシーンとして取り出したいサムネイル画像がくりかえして短い周期で閲覧可能になり、編集時間の短縮化に効果がある。
また、上記説明では、記憶装置Mに収録されている圧縮符号化ビデオデータ(信号)を読出して復号したベースバンドビデオ信号を用いて映像および、音声処理を行っているが、外部から入力されるビデオ信号を収録する際に、サムネイル映像等を作成する処理を併せて行っても良い。処理手順は、上記の説明から推定できるので説明は省略する。
以上説明した如く、本発明は、不要なシーンチェンジの候補を抑えた自動的なシーンチェンジ編集を支援するビデオサーバ、およびハイライトシーン編集方法を提供することが出来る。
1 ビデオ信号I/O部
2 映像処理部
3 音声処理部
4 TC(タイムコード)処理部
5 編集表示部
6 制御入力部
7 監視制御部
8 バッファ
9 ディスプレイ
E 編集支援部
M 記憶装置
S ビデオサーバ

Claims (6)

  1. ディスプレイにハイライトシーンの候補画像を表示し、内部記憶装置から読み出し復号されるか、または、外部から入力される放送用のベースバンドビデオ信号から放送番組のハイライトシーンを作成するための編集の支援機能を有するビデオサーバにおいて、
    前記編集される前記ベースバンドビデオ信号の映像信号を入力し、各フレーム間の映像品質の差を測定し、その差が所定の値から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してシーンチェンジフラグをタイムコード処理手段へ出力する映像処理手段と、
    前記編集される前記ベースバンドビデオ信号の音声信号を入力し、各画像フレーム間の音声信号レベルの差を測定し、所定のレベル差から大きい場合にシーンチェンジに伴うトーンチェンジが有ると判定してトーンチェンジフラグをタイムコード処理手段へ出力する音声処理手段と、
    前記映像、および音声処理手段から前記シーン、トーンチェンジフラグを入力した場合、それらのチェンジフラグと前記ベースバンドビデオ信号のタイムコード情報とを参照し、そのチェンジフラグが検出されたタイミングに対応するチェンジタイミング情報を監視制御手段へ出力するタイムコード処理手段と、
    前記シーンとトーンチェンジが同じタイミングで有るチェンジタイミング情報を受信した時、編集表示手段とディスプレイ手段へその同じタイミングをハイライトシーンが開始するタイミングの候補とするサムネイル画像を生成して表示する制御を行う監視制御手段とを
    具備することを特徴とするビデオサーバ。
  2. ディスプレイにハイライトシーンの候補画像を表示し、内部記憶装置から読み出し復号されるか、または、外部から入力される放送用のベースバンドビデオ信号から放送番組のハイライトシーンを作成するための編集の支援機能を有するビデオサーバにおいて、
    前記編集されるベースバンドビデオ信号の映像信号を入力し、各フレーム間の映像品質の差を、少なくともホワイトレベル、画面内コントラスト差、フレーム間画像相関度、色情報のうちいずれかを含む複数の映像品質を評価するパラメータで測定し、前記パラメータで測定した差が、所定の差から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してシーンチェンジフラグをタイムコード処理手段へ出力する映像処理手段と、
    前記映像処理手段から前記シーンチェンジフラグを入力した場合、そのフラグと前記ベースバンドビデオ信号のタイムコード情報とを照合し、そのシーンチェンジフラグが検出されたタイミングに対応するチェンジタイミング情報を監視制御手段へ出力するタイムコード処理手段と、
    前記複数のパラメータの測定から同じ前記チェンジタイミング情報を受信した時、編集表示手段とディスプレイ手段へその同じタイミングをハイライトシーンが開始するタイミングの候補とするサムネイル画像を生成して表示する制御を行う監視制御手段とを
    具備することを特徴とするビデオサーバ。
  3. ディスプレイにハイライトシーンの候補画像を表示し、内部記憶装置から読み出し復号されるか、または、外部から入力される放送用のベースバンドビデオ信号から放送番組のハイライトシーンを作成するための編集の支援機能を有するビデオサーバにおいて、
    前記編集される前記ベースバンドビデオ信号に含まれる映像情報、または音声情報の品質の各フレーム間の差を複数の測定パラメータにより測定し、その差が所定の値から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してビデオ信号の変化検出情報であるチェンジフラグを測定パラメータを示す情報と共にタイムコード処理手段へ出力するビデオ信号変化検出手段と、
    前記ビデオ信号変化検出手段から前記チェンジフラグを入力した場合、前記チェンジフラグと前記ベースバンドビデオ信号のタイムコード情報とを照合し、前記パラメータを示す情報と共に前記チェンジフラグタイミングが検出されたタイミングに対応するチェンジタイミング情報を監視制御手段へ出力するタイムコード処理手段と、
    前記タイムコード処理手段から少なくとも2つ以上のパラメータで同じチェンジタイミング情報を入力した場合、編集表示手段とディスプレイ手段へその同じタイミングをハイライトシーンが開始するタイミングの候補とするサムネイル画像を生成して表示する制御を行う監視制御手段とを
    具備することを特徴とするビデオサーバ。
  4. ディスプレイとビデオ信号変化検出手段と、タイムコード処理手段と、監視制御手段とを備え、
    ディスプレイにハイライトシーンの候補画像を表示し、内部記憶装置から読み出し復号されるか、または、外部から入力される放送用のベースバンドビデオ信号から放送番組のハイライトシーンを作成するための編集の支援機能を有するビデオサーバのハイライトシーン編集方法において、
    ビデオ信号変化検出手段は、前記編集の対象として入力されるベースバンドビデオ信号に含まれる映像情報、または音声情報の品質の各フレーム間の差を複数の測定パラメータにより測定し、その差が所定の値から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してビデオ信号の変化検出情報であるチェンジフラグを測定パラメータを示す情報と共にタイムコード処理手段へ出力し、
    前記タイムコード処理手段は、
    入力した前記チェンジフラグと前記ベースバンドビデオ信号のタイムコード情報とを照合して前記パラメータを示す情報と前記チェンジフラグが検出されたタイミングに対応するチェンジタイミングの情報とを監視制御手段へ出力し、
    前記チェンジタイミング情報を受信する監視制御手段は、
    少なくとも2つ以上のパラメータで同じチェンジタイミングであった場合、編集表示手段とディスプレイ手段へその同じチェンジタイミングをハイライトシーンが開始するタイミングの候補とするサムネイル画像を生成して表示する制御を行う
    ことを特徴とするビデオサーバのハイライトシーン編集方法。
  5. 前記ビデオ信号変化検出手段は、
    編集番組のベースバンドビデオ信号の映像信号を入力し、各フレーム間の映像品質の差を測定し、その差が所定の値から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してシーンチェンジフラグを前記タイムコード処理手段へ出力する映像処理と、
    前記ベースバンドビデオ信号の音声信号を入力し、各画像フレーム間の音声信号レベルの差を測定し、所定のレベル差から大きい場合にシーンチェンジに伴うトーンチェンジが有ると判定してトーンチェンジフラグを前記タイムコード処理手段へ出力する音声処理とを行う
    ことを特徴とする請求項4記載のビデオサーバのハイライトシーン編集方法。
  6. 前記ビデオ信号変化検出手段は、
    編集番組のベースバンドビデオ信号の映像信号を入力し、各フレーム間の映像品質の差を、少なくともホワイトレベル、画面内コントラスト差、フレーム間画像相関度、色情報のうちいずれかを含む複数の映像品質を評価するパラメータで測定し、前記パラメータで測定した差が、所定の差から大きい場合にシーンチェンジが有ると判定してシーンチェンジフラグをタイムコード処理手段へ出力する映像処理と、
    前記ベースバンドビデオ信号の音声信号を入力し、各画像フレーム間の音声信号レベルの差をパラメータとして測定し、所定のレベル差から大きい場合にシーンチェンジに伴うトーンチェンジが有ると判定してトーンチェンジフラグを前記タイムコード処理手段へ出力する音声処理とを行う
    ことを特徴とする請求項4記載のビデオサーバのハイライトシーン編集方法。
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