JP2011029465A - 変流器,変流器用鉄心および変流器用鉄心の製造方法 - Google Patents

変流器,変流器用鉄心および変流器用鉄心の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気飽和が起こりにくく、さらに1次電流と2次出力の位相誤差の増加を防ぐ変流器を提供することを目的とする。
【解決手段】第1の環状鉄心に巻かれる1次巻線および2次巻線の巻数比に対応して前記1次巻線に流れる1次電流を前記2次巻線に流れる2次電流に変流する変流器において、前記環状鉄心に設けられた切断部または切れ込み部に磁性部材が固定されることを特徴とする変流器によって解決される。つまり本発明による鉄心は、巻鉄心にスリットを入れ、その後スリット部を密着状態にすることで実現する。これによって、単にスリットを入れるだけの鉄心と比較し磁気抵抗の増加を抑えて、励磁インピーダンスの極端な減少を抑えるとともに、角形比も小さくすることができ、上記課題を解決できる。
【選択図】 図8

Description

本発明は変流器,変流器用鉄心および変流器用鉄心の製造方法に係り、特に電力系統の保護制御装置への入力変換用変流器に関する。
電力系統の保護制御を行う保護リレーでは、保護区間における系統事故を検出し、事故の波及を防いでいる。この保護リレーは、電力系統の主回路に直接接続される主変流器(主CT)によって系統の電流情報を取り込み、さらに保護リレーに搭載される補助変流器(補助CT)によって電子回路レベルの電圧へ変圧し、リレー演算を行う。そして、本リレー演算により、保護区間内の事故と判定したときは、遮断器を作動し該事故の波及による影響を最小限に抑えている。
一方、電力系統で短絡・地絡等の事故が発生すると過渡直流分と称される指数関数的に減少する直流電流が発生する。ここで保護リレーの保護区間外の事故において、この過渡直流分が取り込まれる交流電流に重畳すると、前記主CTおよび保護リレー内の補助CTは直流偏磁を起こし、主CTおよび補助CTの鉄心が磁気飽和に至ることがある。鉄心が磁気飽和を起こすと主CTおよび補助CTの2次側出力は歪んでしまい、保護区間内の電流に差が出たと判定して、保護区間外事故にも関わらず保護リレーを誤動作させてしまう。
このように鉄心が過渡直流分によって磁気飽和を起こす要因としては、鉄心の残留磁束による影響が挙げられる。鉄心に大きな残留磁束があるときは、その分、該鉄心の最大磁束まで達しやすくなり、系統事故時に過渡直流分が重畳すると容易に磁気飽和に至る。従来技術では、鉄心の残留磁束を小さく抑える手法として、例えば非特許文献1に記載の手法がある。非特許文献1には、トロイダル形鉄心にスリットを入れた「カットコア」、或いはスリットを部分的に入れた「スプリットコア」によって磁気抵抗を増加させ残留磁束を減少させる技術が記されている。
電気学会技術報告第898号 5項「計器用変成器と保護リレー」
上記従来のカットコアのように巻鉄心にスリットを入れると、スリットの部分の磁気抵抗が鉄心部分の磁気抵抗に比較して数百倍となる。その結果、スリット部分の磁気抵抗が支配的となり、励磁インピーダンスは磁気抵抗に反比例して、数百分の一に減少する。このように励磁インピーダンスが減少すると、励磁電流がその分増加し、変流器の1次入力電流に対する2次出力の位相誤差が大きくなるとともに精度が悪化してしまうという課題があった。
また、スプリットコアについては、鉄心の断面積を部分的に小さくすることにより、磁気抵抗が増大して、励磁インピーダンスをある程度、小さくできるが角形比(最大残留磁束密度(Br)と最大磁束密度(Bm)の比)の減少分が少なく、従って、残留磁束が大きいことから、過渡直流分による直流偏磁に対し、耐性はあまり改善しないと言う欠点があった。
本発明は上記課題に鑑み、磁気飽和が起こりにくく、さらに1次電流と2次出力の位相誤差の増加を防ぐ変流器を提供することを目的とする。
上記課題は、第1の環状(トロイダル形)鉄心に巻かれる1次巻線および2次巻線の巻数比に対応して前記1次巻線に流れる1次電流を前記2次巻線に流れる2次電流に変流する変流器において、前記環状(トロイダル形)鉄心に設けられた切断部または切れ込み部に磁性部材が固定されることを特徴とする変流器によって解決される。
つまり本発明による鉄心は、巻鉄心にスリットを入れ、その後スリット部を密着状態にすることで実現する。これによって、単にスリットを入れるだけの鉄心と比較し磁気抵抗の増加を抑えて、励磁インピーダンスの極端な減少を抑えるとともに、角形比も小さくすることができ、上記課題を解決できる。
本発明によれば、磁気飽和の起こりやすさに起因する鉄心の角形比(最大残留磁束密度/最大磁束密度)を小さく抑えるとともに、励磁インピーダンスの大きさをある程度の大きさに維持できるため、過渡直流分が重畳しても磁気飽和を起こしにくく、さらに精度悪化の問題も改善することができる。
本発明になる補助CTを適用する発電機保護リレーと保護対象の電力系統の例。 本発明になる補助CTを適用する変圧器保護リレーと保護対象の電力系統の例。 本発明になる補助CTを適用する母線保護リレーと保護対象の電力系統の例。 (a)は一般的なCTの回路図、(b)はその2次換算等価回路、(c)はそのベクトル関係図。 角形比を説明するためのヒステリシス環の図。 過渡直流分による直流偏磁を説明するための図。 直流偏磁により、2次出力波形が歪むメカニズムを説明するための図。 鉄心を加工して、カットコア方式、または密接スリット方式にする時の鉄心の図。 本発明になるハイブリッド鉄心の構成図。 ハイブリッド鉄心に使用している磁気材料の磁気特性例と合成後の磁気特性を表す図。 ハイブリッド鉄心およびその構成要素単独によるコイルの励磁インピーダンスを表す図。
以下、本発明の実施例について、その適用例を含め、図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の適用例であり、適用する保護リレーと保護の対象となる電力系統との関連を示した図である。
図1は発電機保護用リレーで、発電機1の両側(中性点側2と負荷側3)に設置した主CT4,5より、保護リレー10に発電機の両側の電流を取り込むものである。保護リレー10では、入力変換器6に電流を取り込み、補助CT7,8で電子回路レベルの電圧に変換して、リレー演算回路9に渡す。リレー演算回路では、変換された電圧の関係を演算,判定している。この適用例においては、例えば、主CT5の右側で地絡事故が発生した場合、保護リレーにとっては保護区間外事故であるため、保護リレーは動作してはならない。しかし従来の補助CTでは、主CT4,5より、忠実に電流が保護リレーに取り込まれ、その電流に過渡直流分が重畳している場合、入力変換器内の補助CT7,8は直流偏磁して、最悪、鉄心の磁気飽和に至り、その2次側出力は歪む。このため、リレー演算回路では、発電機両側の電流に差が出たと判定して、主CT4,5に対し、発電機側で地絡事故があったと誤判定する。つまり、保護区間外事故にも関わらず、保護区間内事故とみなし、保護リレーは誤動作する。
図2は保護対象が2巻線変圧器の場合の変圧器保護リレー20への適用例である。変圧器11の1次側12と2次側13の電流は異なり、それに応じたCT14,15が設置されている。この場合も図1の発電機保護リレーと考え方は同じで、入力変換器16に搭載されている補助CT17,18の2次出力をリレー演算部に取り込み、変圧器11の巻数比を補正した上で、変圧器11の1次側,2次側の差電流の大きさで、保護区間外事故か保護区間内事故か演算,判定している。図1の発電機保護リレーと同様に従来の補助CTでは、保護区間外事故であっても、事故電流によって補助CT17,18が磁気飽和を起こし、その2次出力が歪むと、2次出力間に差が発生して、保護リレーは誤動作する。
以上の様に、電力系統の2箇所以上(図1,図2は2箇所に適用した場合の説明)の電流の差電流(キルヒホッフの第一法則で言う“代数和”)に応動する”電流差動方式”では電力系統の電流を変換する複数の主CT、補助CTの何れかが磁気飽和を起こした場合、電流の変換が忠実に行われなくなり、リレー演算部が「系統に差電流があった、即ち、保護区間内事故」と誤認識して、誤動作する。本実施例におけるCTは補助CT7,8に適用し、電力系統で発生する過渡直流分に対し、直流偏磁による磁気飽和が起こりにくくすることにより、該CTの1次側電流を2次側電圧に変流比に従って忠実に変換するものである。
図3は保護対象が母線の場合の母線保護リレー26への適用例である。図1,図2と異なるのは保護リレーへ取り込む電流量の数が数十点と多いところにある。保護リレーとしては原理的に図1,図2の発電機保護リレーおよび変圧器保護リレーと同じで、取り込む電流量の代数和である差電流に対して応動する差動方式である。母線21に接続されている送電線等(以後、回線と称する)より、主CT22−1,22−2・・・22−nを介して、電流情報を取り込み、保護リレー26の入力変換器23に搭載されている補助CT24−1,24−2・・・24−nにより、電圧に変換して、リレー演算回路25に渡すものである。この方式でも電力系統、ここでは、母線,回線の事故時に発生する過渡直流分により、補助CTが磁気飽和を起こし難いようにする必要がある。このことは、前述の図1,図2の発電機保護リレー,変圧器保護リレーでの説明と同じである。
上記した保護リレーは電力系統の電流量を取り込み、キルヒホッフの第一法則を応用した「取り込んだ電流量の代数和が0の時は保護区間外事故、0でない場合(差電流がある時)は保護区間内事故」と判定して応動する方式であり、保護リレーにとっては、補助CTでの変換の忠実度が重要となる。
ここで保護リレー10,20,26内に設けられる補助CT7,8,17,18,24−1・・・24−nについて説明する。図4は補助CTを電気回路で表し、その入出力のベクトル関係を示した図である。図4−(a)はCTの一般的な回路図であり、鉄心27に巻かれた1次巻線28より、1次電流31を取り込み、2次巻線29より、電流を取出し、2次負荷抵抗(RL)30で2次出力電圧(Eo)32に変換するものである。図4−(b)はその等価回路であり、1次巻線と2次巻線の巻数比1:nにより、2次入力電流(I/n)は33である。2次入力電流(I/n)は2次換算1次巻線抵抗(r1′)34を通って、励磁インピーダンス(XL)37と2次巻線抵抗(r2)35側へ分流する。励磁電流(IL)は38、2次負荷側電流(IR)は36である。図4−(c)は等価回路の電流,電圧を表したものである。2次出力電圧ベクトル(Eo)39を基準にしたもので負荷側電流(IR)ベクトルは同相、励磁電流(IL)ベクトルは90°遅れとなっている。2次入力電流(I/n)ベクトル41は負荷側電流(IR)ベクトルと励磁電流(IL)ベクトルの合成であるため、出力電圧ベクトル(Eo)より、位相(θ)43だけ遅れる。このθが入出力の位相誤差であり、θ=tan−1{(r2+RL)/XL}で表される通り、負荷側抵抗(r2+RL)が一定であれば、励磁インピーダンス(XL)が大きい程、小さくなる。
しかし、従来のように補助CT内の鉄心が磁気飽和を起こし難くするために、鉄心の一部にスリットを設けて最大残留磁束密度(Br)を低くした場合、スリット部分の磁気抵抗が支配的となり、励磁インピーダンスは磁気抵抗に反比例して、数百分の一に減少する。このように励磁インピーダンスが減少すると励磁電流(IL)が増大し、位相誤差である位相差(θ)43が大きくなってしまう。本発明では、励磁インピーダンス(XL)の大きさをある程度の大きさに維持しつつ、角形比(最大残留磁束密度(Br)/最大磁束密度(Bm))を小さくする手段を提供する。即ち、励磁インピーダンス(XL)と角形比は相反する関係にあり、両者を実用するに適切な値に止めるものである。
次に、過渡直流分による直流偏磁のメカニズムについて図6を用いて説明する。尚本説明での直流偏磁は過渡直流分のみによるものとする。図6−(a)は過渡直流分による直流偏磁を説明するための等価回路図である。等価回路に指数関数的に減衰する過渡直流分47が入力された場合、励磁インピーダンス(XL)には、過渡直流分による励磁電流(iL)48が山なりになって流れる。この山なりの電流が作る磁束により、磁束密度が一方向に増加する現象が直流偏磁である。図6−(a)の負荷側には、入力の過渡直流分から、山なりの励磁電流を差し引いた過渡直流分による負荷電流(i2)49が流れる。図6−(b)は図6−(a)の各部の電流分布を同一平面に表したものである。50は過渡直流分100%重畳の場合の過渡直流分入力、52−1は過渡直流分による励磁電流、51は負荷側への過渡直流分の分流電流である。図6−(c)は実際の電力系統で、交流分に過渡直流分が重畳した場合の鉄心の磁束密度の変化を示したものである。交流分磁束(BA)53は山なりの直流分磁束(BD)52−2に重畳した状態で54の様になる。従って、山なりの過渡直流分による直流分磁束52−2が最大磁束密度に達すれば、当然、重畳している交流分磁束54は磁気飽和に至る。この現象が直流偏磁による磁気飽和である。
図7は直流偏磁により、磁気飽和を起こした時の波形図である。図7−(a)は山なりの過渡直流分磁束57に交流磁束59が重畳して、60になった場合、最大磁束密度(Bm)を超えた部分において、負荷側電流(IR)波形が55のように正弦波の状態から鉄心の磁気飽和により、飽和部分56で波形が欠ける(歪む)状態を示している。ここで、最悪の状態として前記した様に、最大残留磁束密度(Br)が存在すると、図7−(a)58の様に最大残留磁束密度(Br)を起点に磁束が増大していくため、早く最大磁束密度に達し、磁気飽和に至る。図7−(b)61は磁気飽和によって発生した波形の例である。保護リレーの演算回路内では当然、正弦波が欠けた影響で入力電流は見掛け上、小さくなる。その結果、系統電流を忠実に再現できず保護区間外の事故にも関わらず、保護区間内の事故と判定し誤動作を起こす可能性がある。
次に最大残留磁束密度(Br)と最大磁束密度(Bm)との関係を示す角形比について、図5のヒステリシス環を用いて説明する。図5−(a)は巻鉄心にスリットを入れて加工する前のヒステリシス環であり、そのループ(環)は44のようになる。このループは傾きが大きいため、磁束密度軸(B)との交点(Br)が大きい。従って、角形比(Br/Bm)も大きい。この状態では、仮に、過去の履歴により、(Br)の位置に残留磁束があった場合、ヒステリシス環のスタート点がこの位置になり、正方向に磁化された場合(図の横軸Hの右方向)、短時間でBmに達し、磁気飽和に至る。特に、過渡直流分に対しては、その大きさ、極性によっては、交流分が小さくても、直流偏磁して、磁気飽和に至る。
図5−(b)は巻鉄心にスリットを設けた場合である。図5−(b)では、ヒステリシス環45の傾きが小さくなり、Brも小さくなる。従って、角形比も小さく、最大残留磁束密度(Br)が小さいため、最大磁束密度Bmには達しにくく、従って、磁気飽和し難い。この傾きは、巻鉄心に設けるスリットの幅が広い程小さくなる。この場合、磁気飽和し難くはなるが、その分、磁気抵抗は大きくなり、励磁インピーダンスが極端に小さくなる。
図5−(c)は、本発明による鉄心のヒステリシス環である。本発明による鉄心は、巻鉄心にスリットを入れ、その後スリット部を密着状態にすることで実現する。これによって、単にスリットを入れるだけの鉄心と比較し磁気抵抗の増加を抑えて、励磁インピーダンスの極端な減少を抑えるとともに、角形比も小さくすることができる。つまり、図5−(c)のヒステリシス環46の様に、図5−(a)と図5−(b)の中間的なものを実現できる。
図8は本発明の鉄心を説明するための具体例である。図8−(a)はスリットなしの巻鉄心62で図5−(a)のヒステリシス環に相当するものである。この巻鉄心では、角形比が大きいため、残留磁束があった場合に容易に磁気飽和に至ってしまう。
図8−(b)は、本発明による巻鉄心の一例を示したもので、スリットを一部に設けるのではなく鉄心が直径方向に2つに切断された非特許文献1に記載のものとは別種のカットコアである。本発明では、切断された半円形の鉄心63を、切断面64で接着することで断面を密接させている。このとき、切断面64に研磨加工を施すことでより密接させることができる。これによって、磁気抵抗の増加を抑え、図5−(c)のようなヒステリシス環が実現できる。
図8−(c)は、本発明による巻鉄心のもう一例である。この例は、鉄心65の一箇所にスリット66を入れ、そこに、スリット部が密接する様に、磁気材料の挿入用切片67を挿入するものである。このように、スリット幅以上の厚みある磁気材料の挿入用切片67を挿入することでスリット部分を密着させることができる。挿入する切片はスリットの幅,作業性等、考えて、枚数を決定する。なお、スリット幅を極力狭くすることにより、巻鉄心の復元力によるバネアクション分だけでスリットが密接可能な場合は磁気材料切片を挿入しなくても良い。本巻鉄心においても磁気抵抗の増加を適度に抑え、図5−(c)のようなヒステリシス環が実現できる。
また、本発明による巻鉄心は、従来用いられている無方向性珪素鋼板製EI鉄心より、最大磁束密度がほぼ2倍の方向性珪素鋼板に変更する。これにより、従来のアナログ形リレーに使用してきた体格の大きい鉄心と比較し、補助CT自体の体格・重量が従来の数分の一となり、電圧入力用の補助変圧器(補助VT)等も加え、1装置分の補助CT・補助VTを同一基板上に実装できるため、保護制御装置の実装効率を向上できる。
このように、本実施例では巻鉄心に設けられたスリットを密接させることによって、スリットを設けない巻鉄心よりも磁気抵抗を大きくし、また単にスリットを設けただけの巻鉄心よりは磁気抵抗を低く抑えることが可能となり、角形比と励磁インピーダンスをバランス良く定めることができる。これによって、過渡直流分が重畳しても磁気飽和を起こし難く、位相誤差による精度の悪化も抑えるCTを提供できる。
本発明の第2の実施例を図面を用いて説明する。実施例1の図8−(b)では、切断された半円形のカットコア63を、切断面64で接着することで断面を密接させている。しかし、磁気エネルギーは磁気抵抗の大きい接着部に集中するため、発生する熱で接着剤が溶けることが予想される。接着部の接触圧力を保持するため、あるいは、剥れないように2つの半円の鉄心を外部から固定する方法も考えられるが、巻鉄心が小さい場合、固定機構が難しい上、小形化の妨げになる。特に、主CTのように、大電力を扱うものは体格も大きく、固定するための手段(例えばネジ等)を設けることができるが、保護制御装置の入力変換器のように小スペースに実装するためには、補助CTそのものを小形化する必要があり、外部に固定手段を設けるのは好ましくない。
本実施例では、実施例1の図8(b)のカットコアの密接手段として巻鉄心の外周を巻きつけるように第二の鉄心を設け、二つの鉄心を一体とさせたハイブリッドCTを提供する。これによって、小スペースで2つの半円の密着させることができる。また、図8−(c)の密接スリットの巻鉄心においても、外周を第二の鉄心で巻くことでスリット部をより密接させることができる。さらには、第二の鉄心は断面や密接スリット部分からの漏れ磁束を軽減し、また、外部への電磁誘導障害の防止の役目も果たす。
ところで、鉄心を使った変成器の宿命として、小入力域では磁気材料の透磁率が低く、必然的に励磁インピーダンスが小さくなり、従って、励磁電流が大きくなるため、精度が悪く、また、位相誤差も大きくなる問題がある。このため、図3に示す母線保護リレーのように、1つの母線に数十回線が接続されている場合、分流により、一回線当りの電流が非常に小さくなり、益々、精度が悪くなる傾向にあった。従来の技術では補助CTの2次側にコンデンサを入れて、励磁インピーダンスと並列共振して、見掛け上の励磁インピーダンスを大きくしていたが、入力の増加とともに、共振状態からの外れが大きくなり、ダイナミックレンジが狭くなると言う欠点があった。また、別の技術では電流入力域を分割して、2次側負荷抵抗を入力の大きさに応じて変えることにより、小電流入力域で2次誘起電圧を大きくして、励磁インピーダンスを増大する方法があるが、入力電流の領域が分割されるため、やはり、ダイナミックレンジが狭くなる欠点があった。
本実施例によるハイブリッドCTは、外周に配する第二の鉄心に高透磁率材料を用いることで、上記のCTの小電流域での精度悪化に対応できる。図9は本発明のハイブリッドCTを図8(c)の密接スリットに適用した構成を示したものである。スリット入り鉄心を第一の鉄心68とし、70なる密接スリットを設けた状態のものに、その外周に69なる第二の鉄心69を配した構成としている。
図10は第二の鉄心に高透磁率材料を適用したハイブリッド鉄心の磁気特性を表したものである。図のように第一の鉄心、例えば、方向性珪素鋼板の磁気特性71と第二の鉄心、例えばパーマロイの磁気特性72を合成すれば、磁化力Hが小さい領域では72の特性により、第一の鉄心の磁気特性71を補正し、磁化力Hが大きい領域では第一の鉄心の磁気特性71が支配的となり、結果として、ハイブリッドCTの磁気特性73が得られる。磁気特性71のように本ハイブリッドCTでは、方向性珪素鋼板のみで構成される磁気特性71と比較し、小電流域での透磁率を高くでき、精度を向上できる。
図11は励磁インピーダンスの特性を示したもので、第一の鉄心の励磁インピーダンス74に対し、入力が小さい領域では第二の鉄心の励磁インピーダンス75で補正し、両者の合成で76の励磁インピーダンスが得られる。なお、角形比、即ち、残留磁束が問題になるのは入力が比較的大きな点であるため、第一の鉄心のみに、密接スリットを設けることで角形比は小さくできる。
以上、本発明では、巻鉄心の断面またはスリット部を密接させることにより、角形比を小さくできるとともに、断面またはスリット部の磁気抵抗のばらつきを小さくして、安定で適切な大きさの励磁インピーダンスを得ることができる。
また、上記の巻鉄心の外周に第二の鉄心を設けることにより、断面またはスリット部をより密着させ小スペースでの固定が可能となる。ここで、第二の巻鉄心には高透磁率材料を用いることにより、入力が小さい領域でも適切な励磁インピーダンスを確保でき、高精度のCTが実現できる。さらに、第二の鉄心は電磁誘導障害防止の役目を果たす。
補助変成器VT・CTは電力系統を保護制御する装置において、電力系統からの絶縁、装置内の電子回路へ伝達する際の適正信号レベルへ変換する役目を負うものであり、保護制御装置には欠かせない。特に、最近では変電所の立地条件等より、建設スペースが充分でないことから、装置として、実装密度をあげるとともに、小形化が要求されている。一方、電力系統においては、系統事故時の過渡直流分の時定数が大きい場合が出て来ており、過渡直流分による直流偏磁の問題がクローズアップされている。従来のアナログ形保護制御装置では、補助変成器は体格が充分大きく、それほど、直流偏磁の問題は顕在化していなかった。しかし、ディジタル化に伴う、補助変成器の小形化により、小入力域では精度、比較的大きな入力域では、直流偏磁の問題がクローズアップされて来ている。本発明になるハイブリッドCT化は小形化を前提にした上で、前記、問題を解決できるものであり、今後、補助CTについては、ハイブリッドCTに置き換えていく。
1 発電機
2 中性点側
3 負荷側
4,5,14,15,22−1〜22−n 主CT
6,16,23 入力変換器
7,8,17,18,24−1〜24−n 補助CT
9,19,25 リレー演算回路
10,20,26 保護リレー
11 変圧器
12 1次側
13 2次側
21 母線
27 鉄心を表す記号
28 1次巻線
29 2次巻線
30 2次負荷抵抗
31 1次電流
32 2次出力電圧
33 2次入力電流
34 2次換算 1次巻線抵抗
35 2次巻線抵抗
36 2次負荷側電流
37 励磁インピーダンス
38 励磁電流
39 2次出力電圧ベクトル(基準)
40 2次側負荷電流ベクトル
41 2次入力電流ベクトル
42 励磁電流ベクトル
43 1次電流と2次出力電圧の位相差
44 加工しない鉄心のヒステリシス環の例
45 空隙付鉄心のヒステリシス環の例
46 空隙密接形鉄心のヒステリシス環の例
47 過渡直流分
48,52−1 過渡直流分による励磁電流
49 過渡直流分による負荷電流
50 過渡直流分入力
51 負荷側への過渡直流分の分流電流
52−2 過渡直流分による直流分磁束
53,54 交流分磁束
55 非飽和時の電流波形
56 飽和部分
57 過渡直流分磁束
58 最大残留磁束密度Brの時の過渡直流分磁束
59 交流磁束
60 直流偏磁の時の交流波形
61 磁気飽和による出力歪波形
62 スリットなしコア
63 カットコア(半円形)
64 切断面
65 密接スリット付コア
66 スリット
67 挿入用切片
68 密接スリット付コア(鉄心)
69 高透磁率材料のコア(鉄心)
70 密接スリット
71 密接スリット付コアの磁気特性
72 高透磁率材料の磁気特性
73 ハイブリッドコアの合成磁気特性
74 密接スリット付鉄心によるコイルの励磁インピーダンス
75 高透磁率材料鉄心によるコイルの励磁インピーダンス
76 ハイブリッド鉄心によるコイルの励磁インピーダンス

Claims (11)

  1. 第1の環状鉄心と、
    前記第1の環状鉄心に巻かれる1次巻線および2次巻線とを有し、
    前記1次巻線および前記2次巻線の巻数比に対応して前記1次巻線に流れる1次電流を前記2次巻線に流れる2次電流に変換する変流器において、
    前記第1の環状鉄心に設けられた切断部または切れ込み部に磁性部材が固定されることを特徴とする変流器。
  2. 請求項1において、
    さらに前記第1の環状鉄心の外周を覆うように成型された第2の環状鉄心を有し、
    前記1次巻線および前記2次巻線は、前記第1の環状鉄心と前記第2の環状鉄心が一体となった一体型環状鉄心に巻かれることを特徴とする変流器。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記切断部は前記第1の環状鉄心を分断するように設けられ、
    複数の板状部材から構成される前記磁性部材が前記第1の環状鉄心の復元力によって固定されることを特徴とする変流器。
  4. 環状鉄心と、
    前記環状鉄心に巻かれる1次巻線および2次巻線とを有し、
    前記1次巻線および前記2次巻線の巻数比に対応して前記1次巻線に流れる1次電流を前記2次巻線に流れる2次電流に変換する変流器において、
    前記環状鉄心は、複数の部位に切断された第1の環状鉄心と前記第1の環状鉄心の外周を覆うように成型された第2の環状鉄心から成ることを特徴とする変流器。
  5. 請求項2または請求項4において、
    前記第1の環状鉄心は方向性珪素鋼板で構成され、
    前記第2の環状鉄心は高透磁率材料で構成されることを特徴とする変流器。
  6. 電力系統から取り込まれた系統電流情報を鉄心に巻かれる巻線を介して電力系統の保護制御装置へ取り込む変流器において、
    前記鉄心は、環状鉄心を分断するように設けられた切断部を有する第一の環状鉄心と、前記第一の環状鉄心の外周を覆うように高磁性材料で成型された第2の環状鉄心から構成されることを特徴とする変流器。
  7. 請求項6において、
    前記第一の環状鉄心に設けられた切断部に磁性部材が固定されることを特徴とする変流器。
  8. 変流器に用いられる環状鉄心を切断し、
    切断された前記環状鉄心の切断部に磁性部材を挿入し、
    前記磁性部材が挿入された前記環状鉄心の外周を高透磁率材料で巻きつけて形成する変流器用鉄心の製造方法。
  9. 変流器に用いられる環状鉄心を複数部分に切断し、
    前記切断された環状鉄心の切断面を研磨し、
    研磨された前記切断面同士を合わせた前記環状鉄心の外周を高透磁率材料で巻きつけて形成する変流器用鉄心の製造方法。
  10. 1次巻線と2次巻線の巻数比に対応して前記1次巻線に流れる前記1次電流を前記2次巻線に流れる2次電流に変換する環状の変流器用鉄心であって、
    前記鉄心の一部に設けられた隙間に挿入される磁性部材と、
    前記鉄心の外周に巻きつけられた高透磁率部材とを有することを特徴とする変流器用鉄心。
  11. 1次巻線と2次巻線の巻数比に対応して前記1次巻線に流れる前記1次電流を前記2次巻線に流れる2次電流に変換する環状の変流器用鉄心であって、
    前記鉄心は径方向に切断され、前記鉄心の外周に高透磁率部材が巻きつけられることを特徴とする変流器用鉄心。
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