JP2011024316A - 熱電交換発電ユニット及びそれを用いた熱電交換発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な場所に配置することができる汎用的な熱電交換発電ユニットを提供すること。
【解決手段】本発明の熱電交換発電ユニット1は、熱を電気に変換するための熱発電素子2と、熱発電素子2に熱を伝導するための熱伝導部3と、内部に冷却水を通すための空洞を有する冷却部4とを備える。熱発電素子2は、熱伝導部3と冷却部4との間に挟まれている。熱伝導部3は、熱流側に配置される複数の棒状部材3bを含む。冷却部4は、一側面から穿孔された横穴4cと、上面から穿孔され、内側にネジ溝を有する少なくとも二つの縦穴4d,4eと、横穴4cを閉じるためのシール部4bとを含む。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の熱電交換発電ユニット1は、熱を電気に変換するための熱発電素子2と、熱発電素子2に熱を伝導するための熱伝導部3と、内部に冷却水を通すための空洞を有する冷却部4とを備える。熱発電素子2は、熱伝導部3と冷却部4との間に挟まれている。熱伝導部3は、熱流側に配置される複数の棒状部材3bを含む。冷却部4は、一側面から穿孔された横穴4cと、上面から穿孔され、内側にネジ溝を有する少なくとも二つの縦穴4d,4eと、横穴4cを閉じるためのシール部4bとを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱を電気に変換して発電するための熱電交換発電ユニット及びそれを用いた熱電交換発電機に関する。
特許文献1の図1及び図3には、板状のベース(1又は6)に板状のフィン(2又は7)を形成したヒートシンクが開示されている。特許文献1の図5に示すように、当該ヒートシンクは、ヒートシンク固定カバー(10)に固定される。さらに、特許文献1の図6に示すように、ヒートシンクと水冷ヒートシンク(11)との間に、発電素子が配置される。特許文献1の図7に示すように、水冷ヒートシンク(11)には、冷却水が通され、水管13を介して、上下の水冷ヒートシンク(11)に冷却水が供給される。熱流の通路と水冷ヒートシンク(11)との温度差によって、発電素子が熱を電気に変換して発電がなされる。
特許文献1に記載の発電装置は、板状のフィンを用いており、当該フィンによって囲まれる熱流通路に高熱を通すようにし、水冷ヒートシンクに冷却水を供給して、発電するようにしている。しかし、熱流が通る箇所は、排気ダクトなど、様々な場所に存在する。このように様々に存在する熱流通路に、特許文献1に記載の発電装置を配置することはできない。
それゆえ、本発明の目的は、様々な場所に配置することができる汎用的な熱電交換発電ユニットを提供することである。また、本発明の他の目的は、このような熱電交換発電ユニットを用いた熱電交換発電機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、熱を電気に変換するための熱発電素子と、熱発電素子に熱を伝導するための熱伝導部と、内部に冷却水を通すための空洞を有する冷却部とを備える熱電交換発電ユニットである。熱発電素子は、熱伝導部と冷却部との間に挟まれている。熱伝導部は、熱流側に配置される複数の棒状部材を含む。
また、本発明は、熱流の通路となる通路部と、通路部に取り付けられており、熱を電気に変換して発電するための複数の当該熱電交換発電ユニットと、複数の当該熱電交換発電ユニットに対して、冷却水を提供する冷却水用配管とを備える熱電交換発電機である。棒状部材は、通路部の内部における気体又は液体の熱を吸熱する。複数の熱電交換発電ユニットの冷却部には、冷却水用配管から冷却水が供給される。
当該熱電交換発電ユニットにおいて、冷却部は、一側面から穿孔された横穴と、上面から穿孔され、内側にネジ溝を有する少なくとも二つの縦穴と、横穴を閉じるためのシール部とを含むと良い。
本発明によれば、複数の棒状部材によって熱源からの熱を伝達させて、発電を行うので、熱電交換発電ユニットを必要に応じて様々な場所に取り付けることができる。よって、汎用的な熱電交換発電ユニットが提供されることとなる。また、排気ダクトや排気口に熱電交換発電ユニットを取り付ける場合は、熱電交換発電機のように、予め通路部に複数の熱電交換発電ユニットを取り付けておいて、排気ダクトや排気口に取り付けるだけでよい。そのため、簡便に、熱電交換発電を実現することが可能となる。また、冷却部内の空洞を横穴及び少なくとも二つの縦穴によって形成し、シール部によって横穴を閉じることによって、簡便な構成で、冷却部を提供することができ、製造が容易になると共に、熱電交換発電ユニットのコストを下げることができる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱電交換発電ユニット1の斜視図である。図2は、熱電交換発電ユニット1の分解斜視図である。熱電交換発電ユニット1は、熱発電素子2と、熱伝導部3と、冷却部4とを備える。熱発電素子2及び冷却部4は、銅などの熱伝導率の高い金属であると良い。熱発電素子2は、熱伝導部3と冷却部4とに挟まれて、ろう付けされている。熱発電素子2は、電気コード2a,2bと、ゼーベック熱発電素子2cとを備える。ゼーベック熱発電素子2cは、物体の温度差を電位差に変換するゼーベック効果を利用した素子である。ゼーベック熱発電素子2cとしては、周知のあらゆる素子が利用可能である。熱伝導部3は、ベース部3aと、複数の棒状部材3b(図1及び2では、25本の棒状部材3b)とを含む。棒状部材3bは、ベース部3aに穿孔された穴に差し込まれている。冷却部4は、本体部4aと、シール部4bと、本体部4aの一側面から穿孔された横穴4cと、本体部4aの上面から穿孔された二つの縦穴4d,4eとを含む。縦穴4d,4eは、内側にネジ溝を有する。当該ネジ溝には、たとえば、ガス管5(後述の図4)が取り付けられる。シール部4bは、横穴4cの開口部分を閉じるように、本体部4aにろう付けされる。
少なくとも、棒状部材3bは、熱流通路に配置される。冷却部4には、2本のガス管5が取り付けられる。2本のガス管5に冷却水が通される。これにより、熱伝導部3側は熱せられ、冷却部4側は冷却されることとなる。この温度差によって、ゼーベック熱発電素子2cは、起電力を発生させる。起電力による電流は、電気コード2a,2bによって取り出される。
図3は、熱電交換発電ユニット1の発電電力を示すグラフである。図3において、横軸は、熱伝導部3と冷却部4との温度差を示す。縦軸は、発電電力を示す。たとえば、熱流側の温度を198度とし、冷却部4内の冷却水の温度を47度として、冷却水を800ml/minで通して、外部負荷抵抗2.6Ωで測定した場合、約3.4V、約1.3A、約4.5Wの発電が得られた。したがって、熱電交換発電ユニット1は、十数センチ角程度の小型の太陽電池と同程度の発電量を得ることができた。
図4は、熱電交換発電ユニット1を取り付けた熱電交換発電機10の斜視図である。熱交換発電機10は、通路部6と、複数の熱電交換発電ユニット1と、冷却水用配管7,8と、複数のガス管5とを備える。通路部6は、排気ダクト(図示せず)の一部に取り付けられたり、排気口(図示せず)に取り付けられたり、熱流の通路となる箇所に取り付けられるように設計されている。図4では、2本の排気ダクトの間に接続可能なように、通路部6は、フランジ6a,6bを有する。なお、通路部6の形状は特に限定されるものではなく、熱流の通路となりうる形状であれば、どのような形状であっても良い。
熱電交換発電ユニット1は、通路部6の側面から、少なくとも棒状部材3bが通路部6の内部に突出するように、通路部6に固定されている。熱電交換発電ユニット1の縦穴4d,4eにガス管5が接続される。縦穴4dに接続されたガス管5は、冷却水用配管7に連接される。縦穴4eに接続されたガス管5は、冷却水用配管8に連接される。冷却水用配管7には、外部から冷却水が供給される。冷却部4内を通った冷却水は、冷却水用配管8を通って外部に排出される。このようにして、冷却水が各熱電交換発電ユニット1を循環することとなる。熱電交換発電機10に複数の熱電交換発電ユニット1が取り付けられているので、熱電交換発電ユニット1の数に応じた発電量が得られることとなる。なお、図4では、複数の熱電交換発電ユニット1に連接するように冷却水用配管7,8が接続されているが、個々の熱電交換発電ユニット1にそれぞれ冷却水用配管7,8が接続されても良い。
このように、本発明の一実施形態では、複数の棒状部材3bによって熱源からの熱を伝達させて、発電を行うので、熱電交換発電ユニット1を必要に応じて様々な場所に取り付けることができる。よって、汎用的な熱電交換発電ユニット1が提供されることとなる。また、排気ダクトや排気口に熱電交換発電ユニット1を取り付ける場合は、熱電交換発電機10のように、予め通路部6に複数の熱電交換発電ユニット1を取り付けておいて、排気ダクトや排気口に取り付けるだけでよい。そのため、簡便に、熱電交換発電を実現することが可能となる。
また、冷却部4内の空洞を横穴4c及び少なくとも二つの縦穴4d,4eによって形成し、シール部4bによって横穴4cを閉じることによって、簡便な構成で、冷却部4を提供することができ、製造が容易になると共に、熱電交換発電ユニット1のコストを下げることができる。なお、縦穴は、三つ以上あっても良い。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明は、熱電交換発電ユニット及び熱電交換発電機であり、産業上利用可能である。
1 熱電交換発電ユニット
2 熱発電素子
2a,2b 電気コード
2c ゼーベック熱発電素子
3 熱伝導部
3a ベース部
3b 棒状部材
4 冷却部
4a 本体部
4b シール部
4c 横穴
4d,4e 縦穴
5 ガス管
6 通路部
6a,6b フランジ
7,8 冷却水用配管
10 熱電交換発電機
2 熱発電素子
2a,2b 電気コード
2c ゼーベック熱発電素子
3 熱伝導部
3a ベース部
3b 棒状部材
4 冷却部
4a 本体部
4b シール部
4c 横穴
4d,4e 縦穴
5 ガス管
6 通路部
6a,6b フランジ
7,8 冷却水用配管
10 熱電交換発電機
Claims (3)
- 熱を電気に変換するための熱発電素子と、
前記熱発電素子に熱を伝導するための熱伝導部と、
内部に冷却水を通すための空洞を有する冷却部とを備え、
前記熱発電素子は、前記熱伝導部と前記冷却部との間に挟まれており、
前記熱伝導部は、熱流側に配置される複数の棒状部材を含むことを特徴とする、熱電交換発電ユニット。 - 熱流の通路となる通路部と、
前記通路部に取り付けられており、熱を電気に変換して発電するための複数の熱電交換発電ユニットと、
前記複数の熱電交換発電ユニットに対して、冷却水を提供する冷却水用配管とを備え、
前記熱電交換発電ユニットは、
熱を電気に変換するための熱発電素子と、
前記熱発電素子に熱を伝導するための熱伝導部と、
内部に冷却水を通すための空洞を有する冷却部とを備え、
前記熱発電素子は、前記熱伝導部と前記冷却部との間に挟まれており、
前記熱伝導部は、前記熱流側に配置される複数の棒状部材を含み、
前記棒状部材は、前記通路部の内部における前記気体又は前記液体の熱を吸熱し、
前記複数の熱電交換発電ユニットの冷却部には、前記冷却水用配管から冷却水が供給されることを特徴とする、熱電交換発電機。 - 前記冷却部は、
一側面から穿孔された横穴と、
上面から穿孔され、内側にネジ溝を有する少なくとも二つの縦穴と、
前記横穴を閉じるためのシール部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の熱電交換発電ユニット又は請求項2に記載の熱電交換発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009166037A JP2011024316A (ja) | 2009-07-14 | 2009-07-14 | 熱電交換発電ユニット及びそれを用いた熱電交換発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009166037A JP2011024316A (ja) | 2009-07-14 | 2009-07-14 | 熱電交換発電ユニット及びそれを用いた熱電交換発電機 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012004156U Continuation JP3178561U (ja) | 2012-07-09 | 2012-07-09 | 熱電交換発電ユニット及びそれを用いた熱電交換発電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011024316A true JP2011024316A (ja) | 2011-02-03 |
Family
ID=43633863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009166037A Pending JP2011024316A (ja) | 2009-07-14 | 2009-07-14 | 熱電交換発電ユニット及びそれを用いた熱電交換発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011024316A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104135189A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-11-05 | 南京航空航天大学 | 一种焊管焊接余热回收装置 |
CN106091018A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-11-09 | 浙江科技学院 | 温差发电煤饼炉 |
CN106123035A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-11-16 | 浙江科技学院 | 可热解耦的温差发电煤饼炉 |
-
2009
- 2009-07-14 JP JP2009166037A patent/JP2011024316A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104135189A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-11-05 | 南京航空航天大学 | 一种焊管焊接余热回收装置 |
CN106091018A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-11-09 | 浙江科技学院 | 温差发电煤饼炉 |
CN106123035A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-11-16 | 浙江科技学院 | 可热解耦的温差发电煤饼炉 |
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