JP2011022844A - 情報処理装置、ログ管理方法およびログ管理プログラム - Google Patents

情報処理装置、ログ管理方法およびログ管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ログのローテーション時に削除するログの容量を適切に決定する。
【解決手段】ログ記憶部の最大記憶容量からローテーション閾値を減算した第1差分値が、ログサイズの最大値より大きいかを判定し、ローテーション閾値からログフル閾値を減算した第2差分値に、ログサイズの最小値を加算した算出値が、ログの削除件数とログサイズの最大値との積より大きいか否かを判定する判定部311と、第1差分値がログサイズの最大値より大きいと判定され、かつ、上記算出値が上記積より大きいと判定された場合に、ローテーション処理で削除件数のログを削除する削除部312と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、ログ管理方法およびログ管理プログラムに関する。
ログの管理方法として、ログのローテーション機能等を備えるSyslogと呼ばれる規格が知られている。Syslogでは、複数のファイル間でログのローテーションを実現する。また、特許文献1でも、複数のログファイルを用いたログファイルローテーションに関する技術が提案されている。
一方、1つのファイル(記憶領域)のみを用いてログのローテーションを実現する方法も存在する。この方法では、例えば当該ファイルの記憶容量が所定の閾値(ローテーション閾値)を超えた場合に、ログの新規作成と同時に古いログ群を削除することによりログのローテーションを行う。また、この方法では、ローテーション閾値と異なる閾値を用いてログの記憶状態をより詳細に管理する場合がある。
例えば、上記ローテーション閾値とは独立に、記憶領域の100%近くまでログが記憶されていることを表すログフル閾値が用いてログの記憶状態が管理される。そして、例えばログフル閾値を超えている状態からログフル閾値以下の状態に遷移した場合、ログが消失した可能性を示す警告メールが機器管理者に送信される。
しかしながら、上記のように1つのファイルでログのローテーションを行う方法では、削除するログの容量が一定にならず、ログの記憶状態を適切に管理できない場合があった。この問題は、記憶するログのサイズが一定ではないことに起因する。すなわち、ログのサイズがそれぞれ異なるため、例えば1件分の古いログを削除したとしても、追加するログ1件分の記憶容量が確保される保障はない。このため、通常は十分な記憶容量を確保しうる複数件数の古いログが削除される。
ところが、この方法では、削除するログのサイズが大きい場合、複数件数のログを削除することにより、必要以上に記憶領域が確保されるという問題がさらに生じうる。このため、上記のようにログフル閾値以下の状態に遷移した場合に警告メールが送信される構成では、ログのローテーション処理により不要な警告が誤って出力されるという問題が生じる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ログのローテーション時に削除するログの容量を適切に決定可能な情報処理装置、ログ管理方法およびログ管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ログを記憶するログ記憶部と、前記ログ記憶部の最大記憶容量から、ローテーション処理を実行する前記ログの記憶容量の閾値を表すローテーション閾値を減算した第1差分値が、前記ログのサイズの最大値より大きいか否かを判定する第1判定部と、前記ローテーション閾値から前記ローテーション閾値より小さい値であって前記ログの記憶容量が前記最大記憶容量に近いことを表すログフル閾値を減算した第2差分値に、前記ログのサイズの最小値を加算した算出値が、前記ローテーション処理で削除するログの削除件数と前記最大値との積より大きいか否かを判定する第2判定部と、前記第1差分値が前記最大値より大きいと判定され、かつ、前記算出値が前記積より大きいと判定された場合に、前記ローテーション処理で前記削除件数の前記ログを削除する削除部と、を備えることを特徴とする。
を特徴とする。
また、本発明は、上記装置で実行できる方法およびプログラムである。
本発明によれば、ログのローテーション時に削除するログの容量を適切に決定できるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成を例示する図である。 図2は、閾値表に記憶されるデータのデータ構造の一例を示す図である。 図3は、データサイズ表に記憶されるデータのデータ構造の一例を示す図である。 図4は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を例示するブロック図である。 図5は、ジョブログの状態の一例を示す図である。 図6は、状態遷移時の動作(振る舞い)の一例を説明するための図である。 図7は、ログローテーション処理の概要を説明するための図である。 図8は、ローテーション閾値の定義を説明するための図である。 図9は、フル状態の定義を説明するための図である。 図10は、削除件数の決定方法の具体例を示す図である。 図11は、第1の実施の形態における削除件数決定処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図12は、第1の実施の形態におけるログ記録処理の全体の流れを示すシーケンス図である。 図13は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を例示するブロック図である。 図14は、第2の実施の形態における閾値更新処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図15は、このように構成した第2の実施の形態の変形例1における閾値更新処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図16は、第3の実施の形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を例示するブロック図である。 図17は、データリストに記憶されるデータのデータ構造の一例を示す図である。 図18は、第3の実施の形態におけるデフォルト値更新処理の全体の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、ログ管理方法およびログ管理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
以下では、本発明の情報処理装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機などの画像形成装置として実現した例を説明する。適用可能な装置はこれに限られるものではなく、アプリケーション等のログを管理する機能を備えたものであればあらゆる装置に適用できる。例えば、複合機以外の複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置に適用してもよい。
なお、画像形成装置の場合、例えばユーザがコピー機能を利用すると、利用時の日時、ユーザ名、および設定パラメタ(カラーモード、用紙サイズなど)を含むログ(ジョブログ)が画像形成装置内部に記録される。記録されたジョブログは、課金金額の振り分け、エラー時の状況確認などを目的として利用される。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成を例示する図である。画像形成装置10は、コントローラ60と、オペレーションパネル80と、FCU81と、エンジン部82とを含む。コントローラ60は、CPU61と、システムメモリ(MEM−P)62と、ノースブリッジ(NB)63と、ASIC66と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、HDD(ハードディスクドライブ)68と、ネットワークインタフェースカード(NIC)69と、メモリカードインタフェース(I/F)70と、USB(Universal Serial Bus)71と、IEEE1394I/F72と、IEEE802.11bI/F73と、WirelessUSB75と、USBホスト76と、シリアルバス77とを含む。
オペレーションパネル80は、コントローラ60のASIC66に接続されている。また、FCU81、エンジン部82、およびその他のハードウェアリソース84は、コントローラ60のASIC66にPCIバス83で接続されている。コントローラ60は、ASIC66にローカルメモリ67、HDD68などが接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続されている。コントローラ60は、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続することにより、CPU61のインタフェースが公開されていない場合に対応する。
NB63は、CPU61、システムメモリ62、ASIC66、NIC69、メモリカードI/F70、USB71、IEEE1394I/F72と、IEEE802.11bI/F73、WirelessUSB75、USBホスト76及びシリアルバス77を接続するためのブリッジである。NIC69、メモリカードI/F70、USB71、IEEE1394I/F72と、IEEE802.11bI/F73、WirelessUSB75、USBホスト76及びシリアルバス77は、PCIバス74を介してNB63に接続されている。
CPU61は、NB63を介して接続されるMEM−P62やMEM−C67やHDD68や記憶された各種ソフトウェアを読み出してこれを起動し、画像形成装置10全体を制御すると共に、各種機能を実現させる。
MEM−P62は、画像形成装置10の描画用メモリなどとして用いるメモリである。MEM−C67はコピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。HDD68は、画像データや、文書データや、各種ソフトウェアや、フォントデータフォームなどを記憶する補助記憶装置である。
本実施の形態では、HDD68は、図示しないログ記憶部、閾値表(閾値記憶部)、およびデータサイズ表を含んでいる。ログ記憶部は、画像形成装置10のログを永続的に記憶する記憶領域である。以下では、HDD68の一部の記憶領域をログ記憶部とする場合を例に説明するが、HDD68とは独立の記憶媒体をログ記憶部とするように構成してもよい。
閾値表は、ログの管理に用いる閾値等を記憶する。図2は、閾値表に記憶されるデータのデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、閾値表は、ニアフル閾値と、ログフル閾値と、ローテーション閾値と、限界値と、差異許容値とを含んでいる。限界値とは、ログ記憶部の記憶容量の最大値(最大記憶容量)を表す。差異許容値とは、ニアフル閾値とログフル閾値との差異として許容される最小値を表す。なお、第1の実施の形態では差異許容値は必須ではない。各閾値の詳細については後述する。
データサイズ表は、ログ記憶部に記憶されるログのデータサイズを記憶する。図3は、データサイズ表に記憶されるデータのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、データサイズ表は、ログのデータサイズの最小値と最大値とを記憶する。
図1に戻り、NIC69は、画像形成装置10をネットワークに接続するインタフェース機器である。メモリカードI/F70は、画像形成装置10に着脱自在に装着されるメモリカード78との通信を制御する。USB71、IEEE1394I/F72、IEEE802.11bI/F73、WirelessUSB75及びシリアルバス77は、夫々の規格に準じたインタフェースである。尚、WirelessUSB75は、USBを無線通信のために拡張したWirelessUSBの規格に準じる。USBホスト76は、画像形成装置10に着脱自在に装着されるUSBメモリ79との通信を制御する。
オペレーションパネル80は、オペレータからの指示入力を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う。エンジン部82は、画像を処理する画像処理手段として、プロッタ12と、スキャナ13と、エンジン制御ボード(図示せず)とを有する。プロッタ12は、例えば、白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタなどである。スキャナは、セットされた用紙を走査して画像を読み取る。エンジン制御ボードは、CPU61の制御の下、エンジン部82を制御する。FCU81は、ファクシミリ通信を制御するユニットであり、図示しないメモリを有する。このメモリは、例えば画像形成装置10の電源がOFFのときに受信したファクシミリデータを一時的に格納するために利用される。
次に、画像形成装置10のソフトウェア構成について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を例示するブロック図である。図4に示すように、画像形成装置10は、主なソフトウェア構成として、アプリケーション100と、サービス200と、共通メカニズム300と、OS400とを備えている。
アプリケーション100は、ユーザが識別可能な単位の各種機能を提供するプログラムである。アプリケーション100は、コピーアプリ101と、プリンタアプリ102と、ジョブコントローラ103とを備えている。
コピーアプリ101は、紙原稿を入力として複製紙を作成するコピー機能を提供する。プリンタアプリ102は、電子原稿を入力として、複製紙を作成するプリンタ機能を提供する。ジョブコントローラ103は、ユーザにより指定された処理の単位であるジョブの実行順、およびジョブごとの実行/中断/再開などの処理を制御する。
なお、アプリケーション100は上記に限られるものではなく、ファクス機能を実現するためのファクスアプリ、および、スキャナ機能を実現するためのスキャナアプリなどを備えてもよい。
サービス200は、複数のアプリケーションが共通に利用する機能を実現するプログラムである。サービス200は、主に、各ハードウェアを制御して各ハードウェアの機能をアプリケーション100に提供する。サービス200は、ユーザインタフェースサービス201と、データベースサービス202と、通信サービス203とを備えている。
ユーザインタフェースサービス201は、オペレーションパネル80、および画像形成装置10に接続されるPC(パーソナルコンピュータ)などの外部機器の画面などのユーザインタフェースを制御する。
データベースサービス202は、HDD68などの記憶部に対するデータの作成、参照、更新、および削除などの処理を制御する。
通信サービス203は、NIC69などを介する外部機器との間のデータ通信処理を制御する。
共通メカニズム300は、アプリケーション100およびサービス200が共通に利用する機能を提供するプログラムである。共通メカニズム300は、プラグイン管理部301と、ユーザ認証部302と、ログ管理部303とを備えている。
プラグイン管理部301は、コンポーネント(アプリケーション)の追加、更新、削除、および正当性確認などの処理を制御する。
ユーザ認証部302は、管理者を含むユーザの識別および本人確認を行うユーザ認証処理を制御する。
ログ管理部303は、画像形成装置10のログの出力、ログのローテーション処理などのログに関する各種処理を制御する。ログ管理部303は、ログのローテーションを実行する各種条件を判定する判定部311と、決定された件数の最古のログを削除する削除部312とを備えている。判定部311および削除部312の機能の詳細については後述する。
OS400は、ハードウェアリソースを含めた画像形成装置10の資源を管理し、サービス200やアプリケーション100に対して当該資源を利用した機能を提供する。
次に、ジョブログの管理方法の詳細について図5〜図9を用いて説明する。図5は、ジョブログの状態の一例を示す図である。
図5は、ジョブログを記憶するログ記憶部(以下、ジョブログの永続領域ともいう)の使用割合に応じて3つの状態でジョブログを管理する例を示している。すなわち、永続領域の使用割合は、標準、ニアフル、およびフルの3状態で管理される。標準状態は、例えばジョブログが80%まで記録された状態を示す。ニアフル状態は、例えばジョブログが80%〜90%まで記録された状態を示す。また、フル状態は、例えばジョブログが90%以上記録された状態を示す。
なお、標準状態およびニアフル状態の境界を定める閾値が、上記閾値表のニアフル閾値に相当する。また、ニアフル状態およびフル状態の境界を定める閾値が、ログフル閾値に相当する。
図6は、状態遷移時の動作(振る舞い)の一例を説明するための図である。図6では、フル状態からニアフル状態への遷移601、ニアフル状態からフル状態への遷移602、およびニアフル状態から標準状態への遷移603で、所定の動作を実行する例が示されている。所定の動作とは、管理者へのメール通知などを意味する。例えば、遷移601では、フル状態が解除され、ログが消失されたことを表す警告メールを管理者に送信するという動作が実行される。なお、例えばフル状態から標準状態に2段階に遷移した場合は、2段階に相当する2つの動作を順序どおりに実行する。図6の例では、遷移601に対して定められた動作と、遷移603に対して定められた動作が順次実行される。
図7は、ログローテーション処理の概要を説明するための図である。ログ記憶部がフル状態の場合、多少の記憶領域の余裕が存在するため、新たなログを記録することができる。しかし、そのまま新しいログを書き続けると、ログ記憶部の使用割合が100%に達し、ログが記録できなくなる。そこで、フル状態を維持したまま新しいログを記録するために、ログの新規作成と同時に古いログ群を削除するローテーション処理が実行される。
図7では、記憶日時が最古のログN件(Nは1以上の整数)を削除する例が示されている。また、図7に示すように、ローテーション処理は、ログフル閾値より大きい予め定められたローテーション閾値を超えた場合に実行される。
なお、実際には新たなログを記録せず、古いログの削除のみを実行する場合もある。また、ログ容量(ログ記憶部に記録されているログの容量)の判定はファイルサイズ単位(ログ記憶部のサイズ単位)を基準とするが、ログの追加および削除は件数単位となる点に注意を要する。
図8は、ローテーション閾値の定義を説明するための図である。ローテーション閾値は、上述のようにローテーション処理により古いログを削除するためのトリガとするデータサイズの閾値を表す。すなわち、ログの追加により、ログ容量が当該ローテーション閾値を超えた場合に(図8の(1))、最古のログを削除するローテーション処理が実行される(図8の(2))。ローテーション閾値は、基本的にログフル閾値より大きい値をとる。
図9は、フル状態(ログフルともいう)の定義を説明するための図である。ログフルとは、ログの記憶領域(ログ記憶部)が100%に近い領域まで利用されている状態を表す。具体的には、ログフルは、ログ容量が上述のログフル閾値を超えた状態を表す。例えば、ログフル閾値が90%であったとすると、ログ容量が90%〜100%のいずれであっても、ログフルの状態である。また、ログフルは、ローテーション閾値には依存しない。すなわち、ログフル閾値を超えていれば、ローテーション閾値を超えているか否かによらず、ログフルの状態である。
次に、ローテーション処理で削除する最古ログの削除件数Nの決定方法の詳細について説明する。
削除件数Nは、ログフル時のログの追加およびログの削除後に、ログ記憶部がログフルの状態を維持し、かつ、ログ容量がローテーション閾値未満となるように決定されることが必須要件となる。
そして、上記必須要件を満たす削除件数Nは、以下のような最悪ケースを想定した場合の削除件数Nを求めることにより決定できる。すなわち、ログ容量がローテーション閾値と一致するときに最大サイズのログが1件追加され、かつ、最小サイズのログをN件削除したケース(最悪ケース)であっても、ログフル閾値≦ログ容量≦ローテーション閾値の関係を満たすようなNを求めることにより決定できる。
より具体的には、本実施の形態では以下の方法により削除件数Nを決定する。まず、ログのデータサイズの最大値(Dsmax)と最小値(Dsmin)とが予め分かっていることを前提とする。そして、この前提のもとに、(1)追加するログのデータサイズが最大値(Dsmax)であっても、ログ容量の限界値(100%)を一時的にも超えない、(2)追加するログのデータサイズが最小値(Dsmin)、かつ、削除するN件のログのデータサイズが最大値(Dsmax)であっても、ログフルの状態を保つ、という2つの条件を満たすNを決定する。
上記条件(1)および(2)は、それぞれ以下の数式で表すことができる。
(1)(限界値−ローテーション閾値)>Dsmax
(2)Dsmax×N<(ローテーション閾値−ログフル閾値)+Dsmin
本実施の形態では、上述の判定部311が、上記(1)の条件を満たすか否かを判定し(第1判定部)、さらに、上記(2)の条件を満たすか否かを判定する(第2判定部)。そして、削除部312は、上記(1)および(2)の条件を満たすNをローテーション処理での最古ログの削除件数として、ログ記憶部からログを削除する。
なお、以下では、ユーザの指定等により与えられた削除件数Nが、上記(1)および(2)の条件を満たすか否かを判定する場合を例に説明する。判定部311が、上記(1)および(2)を満たす削除件数Nを決定するように構成してもよい。例えば、上記(1)の条件を満たした上で、上記(2)の条件を満たす最大のNを削除件数を判定部311が決定してもよい。
図10は、削除件数Nの決定方法の具体例を示す図である。図10は、削除件数N=50が条件を満たすか否かを判定する場合を例示している。なお、ログフル閾値、ローテーション閾値、および限界値は、それぞれ図2に示す閾値表の値(900MB、950MB、および1000MB)が設定されているものとする。また、ログのデータサイズの最大値および最小値は、それぞれ図3に示すデータサイズ表の値(0.1MBおよび0.005MB)が設定されているものとする。
図10に示すように、この例では、判定部311は、上記(1)および(2)のいずれの条件も満たされると判定する。したがって、削除部312は、ローテーション処理時にはN=50件の最古ログを削除する。
次に、第1の実施の形態にかかる画像形成装置10による削除件数決定処理について図11を用いて説明する。図11は、第1の実施の形態における削除件数決定処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、判定部311は、閾値表からログフル閾値、ローテーション閾値、および限界値を読み出す(ステップS1101)。次に、判定部311は、ログのデータサイズの最小値および最大値をデータサイズ表から読み出す(ステップS1102)。また、判定部311は、事前に与えられたログローテーション時のログの削除件数Nを取得する(ステップS1103)。
そして、判定部311は、まず上記(1)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS1104)。すなわち、判定部311は、限界値からローテーション閾値を減算した差分値(第1差分値)が、データサイズの最大値より大きいか否かを判定する。
第1差分値がデータサイズの最大値より大きい場合(ステップS1104:Yes)、判定部311は、さらに、上記(2)の条件を満たすか否かを判定する(ステップS1105)。すなわち、判定部311は、データサイズの最大値と削除件数Nとの積が、ローテーション閾値からログフル閾値を減算した差分値(第2差分値)にデータサイズの最小値を加算した算出値より小さいか否かを判定する。
データサイズの最大値と削除件数Nとの積が、第2差分値とデータサイズの最小値とを加算した算出値より小さい場合(ステップS1105:Yes)、判定部311は、与えられた削除件数Nを、ログローテーション処理時のログの削除件数として決定する(ステップS1106)。
ステップS1104で第1差分値がデータサイズの最大値以下であると判定された場合(ステップS1104:No)、または、ステップS1105でデータサイズの最大値と削除件数Nとの積が第2差分値とデータサイズの最小値とを加算した算出値以上であると判定された場合(ステップS1105:No)、判定部311は、与えられた削除件数Nが条件を満たさないことを通知するなどの例外処理を実行する(ステップS1107)。
次に、第1の実施の形態にかかる画像形成装置10によるログ記録処理について図12を用いて説明する。図12は、第1の実施の形態におけるログ記録処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
まず、ユーザインタフェースサービス201が、オペレーションパネル80上でのユーザの操作等に応じて、アプリケーションの起動指示を送信する(ステップS1201)。図12は、ユーザがコピーアプリ101の起動を指示した例を示している。同様に、ユーザインタフェースサービス201は、コピーアプリ101に対するジョブの開始指示を送信する(ステップS1202)。なお、他のアプリケーションの場合も同様の手順により起動指示およびジョブの実行指示等が送信される。
コピーアプリ101は、ジョブの開始指示に応じてジョブの投入をジョブコントローラ103に指示する(ステップS1203)。ジョブコントローラ103は、当該ジョブの実行順を制御し、当該ジョブの実行順となったときに、ジョブの実行指示をコピーアプリ101に送信する(ステップS1204)。
コピーアプリ101は、実行指示に応じてコピージョブを実行する(ステップS1205)。コピージョブを実行後、コピーアプリ101は、当該ジョブに関するログの記録をログ管理部303に指示する(ステップS1206)。この指示には、例えばコピージョブの実行日時、ジョブ番号、ユーザ名、コピーするページ数、および文書名などが含まれる。
ログ管理部303は、ログ記録指示に応じてログを生成し、データベースサービス202に対して記録を依頼する(ステップS1207)。データベースサービス202は、依頼されたログをログ記憶部に記録する。
この後、ログ管理部303は、必要に応じてログローテーション処理を実行する(ステップS1208)。具体的には、ログ管理部303は、ログ記録後のログ容量がローテーション閾値を超えたか否かを判定する。ログ容量がローテーション閾値を超えた場合、削除部312が、削除件数決定処理で決定された削除件数(N件)分の最古ログをログ記憶部から削除する。
その後、ジョブが終了したときに、ジョブコントローラ103は、ジョブの終了をログ管理部303に通知する(ステップS1209)。
なお、図12の例では、ログを生成した直後にログローテーションによるログの削除を実行している。これにより、必要な記憶領域を確保し、常にログが書き込めることが保障される。
これに対し、(A)ジョブ終了後にログローテーションによるログの削除を実行する、または、(B)次のログを生成する直前にログローテーションによるログの削除を実行するように構成してもよい。(A)の構成によれば、ジョブ実行中にログローテーション処理が実行されないため、生産性が低下することを回避できる。すなわち、ジョブの処理時間の増大等を避けることができる。(B)の構成によれば、ローテーションによるログの削除回数を減少させることが可能となる。すなわち、例えばログ転送処理などのローテーション処理と異なる機能によりログを削除する機能を備えていれば、ローテーション処理による削除判定のタイミングを遅らせることにより、当該機能でログが削除されたために、ローテーション処理での削除が不要となる可能性を高めることができる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、1つのログファイルでログをローテーションする場合に、誤って警告が出力されること等を回避できる適切なログの削除件数を決定することができる。すなわち、ログのローテーション時に削除するログの容量を適切に決定可能となる。これにより、ログ容量が記憶領域の100%を超えず、かつログフル状態が解除されることにより不要な警告等が報知されないようなログローテーション処理を実現できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、アプリケーションがプラグイン等により追加されることにより、ログのデータサイズの最大値および最小値が動的に変化する場合にも対応可能とする。具体的には、まずログのデータサイズの最大値および最小値を変動値として記録可能とする。そして、最小値から最大値までの範囲を外れるサイズのログを検出した場合、削除件数が条件(1)および(2)を満たすことを再度判定する。条件(1)および(2)を満たさない場合には、ローテーション閾値およびログフル閾値を更新し、条件(1)および(2)を満たすまで上記判定を繰り返す。
図13は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を例示するブロック図である。図13に示すように、画像形成装置20は、主なソフトウェア構成として、アプリケーション100と、サービス200と、共通メカニズム1300と、OS400とを備えている。
第2の実施の形態では、共通メカニズム1300内のログ管理部1303に取得部1313および更新部1314を追加したこと、および、判定部1311の機能が第1の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置10の構成を表すブロック図である図4と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
取得部1313は、ログ記憶部への記憶が要求されたログのサイズを取得するサイズ取得部として機能する。
判定部1311は、第1の実施の形態の判定部311の機能に加え、取得部1313により取得されたログのサイズが、範囲外データサイズ表に記憶された最小値以上かつ最大値以下であるか否かを判定する機能を備えている。範囲外データサイズ表とは、デフォルトのデータサイズ(データサイズ表の最小値以上かつデータサイズ表の最大値以下のサイズ)の範囲外のログのサイズの最小値および最大値を記憶する記憶部(サイズ記憶部)である。範囲外データサイズ表は、初期値としては、データサイズ表の最小値および最大値を記憶する。
判定部1311は、範囲外データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下の範囲外のサイズのログが取得された場合、範囲外データサイズ表の最小値または最大値を更新する。また、判定部1311は、更新後の範囲外データサイズ表の最小値および最大値を用いて、上記条件(1)および(2)を再度判定する。
更新部1314は、判定部1311により上記条件(1)および(2)が満たされないと判定された場合に、ローテーション閾値およびログフル閾値を更新する。例えば、更新部1314は、ローテーション閾値およびログフル閾値に対してそれぞれ定められた固定値を、各閾値からそれぞれ減算することにより、各閾値を更新する。以下では、ローテーション閾値を固定値10ずつ減算し、ログフル閾値を固定値20ずつ減算する場合を例に説明するが、固定値はこれに限られるものではない。
また、更新部1314は、閾値表とは異なる記憶部(範囲外閾値表)に、更新後のローテーション閾値およびログフル閾値を記録する。そして、例えば画像形成装置20の電源が遮断されたときに範囲外閾値表のデータを削除し、次回電源が投入された後は、閾値表の値をデフォルト値として判定に用いる。
次に、第2の実施の形態にかかる画像形成装置20による閾値更新処理について図14を用いて説明する。図14は、第2の実施の形態における閾値更新処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、取得部1313が、ログ記憶部への記録を依頼されたログを取得する(ステップS1401)。次に、判定部1311が、取得されたログのサイズが、範囲外データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下であるか否かを判定する(ステップS1402)。
取得されたログのサイズが範囲外データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下でない場合(ステップS1402:No)、更新部1314は、範囲外データサイズ表の最小値または最大値を更新する(ステップS1403)。例えば、ログのサイズが最小値より小さい場合、更新部1314は、範囲外データサイズ表の最小値を取得されたログのサイズで更新する。また、ログのサイズが最大値より大きい場合、更新部1314は、範囲外データサイズ表の最大値を取得されたログのサイズで更新する。
次に、判定部1311が、更新した後の最小値および最大値を用いて、上記条件(1)および(2)を再度判定する(ステップS1404)。具体的には、判定部1311は、第1の実施の形態の図11のステップS1104およびステップS1105と同様の判定処理を実行する。
条件を満たさない場合(ステップS1404:No)、更新部1314は、ローテーション閾値およびログフル閾値からそれぞれ固定値を減算することにより各閾値を更新する(ステップS1405)。更新した各閾値は、範囲外閾値表に保存される。
次に、判定部1311は、更新後のログフル閾値からニアフル閾値を減算した差分値が、差異許容値より大きいか否かを判定する(ステップS1406)。差分値が差異許容値より大きい場合(ステップS1406:Yes)、判定部1311は、更新後のローテーション閾値および更新後のログフル閾値が、上述の条件(1)および(2)を満たすか否かをさらに判定する(ステップS1407)。
条件を満たさない場合(ステップS1407:No)、更新部1314がさらにローテーション閾値およびログフル閾値を更新して処理を繰り返す(ステップS1405)。
ステップS1402で取得されたログのサイズが範囲外データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下であると判定された場合(ステップS1402:Yes)、ステップS1404で条件を満たすと判定された場合(ステップS1404:Yes)、および、ステップS1407で条件を満たすと判定された場合は(ステップS1407:Yes)、ログ管理部1303が、要求されたログをログ記憶部に書き込む(ステップS1408)。
ステップS1406で、差分値が差異許容値以下であると判定された場合(ステップS1406:No)、判定部1311は、閾値の更新が失敗したことを管理者に通知するなどの例外処理を実行する(ステップS1409)。
以下に、閾値更新処理の具体例について説明する。以下では、範囲外データサイズ表に最小値=0.005MBおよび最大値=0.1MBが記憶され、範囲外閾値表にログフル閾値=950MBおよびローテーション閾値=980MBが記憶され、閾値表に限界値=1000MBおよび差異許容値=100MBが記憶されていると仮定する。また、ローテーション処理での削除件数Nは50であるものとする。
ここで、1MBのサイズのログの書込みが依頼されたとする。この場合、判定部1311は、ログのサイズ(1MB)が、範囲外データサイズ表の最大値(0.1MB)より大きいと判定する(ステップS1402:No)。このため、更新部1314は、範囲外データサイズ表の最大値を1MBに更新する(ステップS1403)。そして、判定部1311は、更新後の最大値を用いて、条件(1)および(2)を再度判定する。この場合、1MB×50(削除件数N)=50MB<(980MB(ローテーション閾値)−950MB(ログフル閾値))+0.005MB(Dsmin)=30.005となり、条件(2)を満たさない(ステップS1404:No)。
このため、更新部1314が、ローテーション閾値を970MB(=980MB−10MB)に更新し、ログフル閾値を930MB(=950MB−20MB)に更新する(ステップS1405)。この場合も、1MB×50(削除件数N)=50MB<(970MB−930MB)+0.005MB=40.005となり、条件(2)を満たさない(ステップS1407:No)。
このため、更新部1314が、ローテーション閾値を960MB(=970MB−10MB)にさらに更新し、ログフル閾値を910MB(=930MB−20MB)にさらに更新する(ステップS1405)。この場合は、1MB×50(削除件数N)=50MB<(960MB−910MB)+0.005MB=50.005となり、条件(2)を満たす(ステップS1407:Yes)。
このため、以降は、ローテーション閾値およびログフル閾値をそれぞれ960MBおよび910MBに更新した状態で、ログの書込み処理が継続される(ステップS1408)。
なお、図14では、ログの書込み依頼を受けたときに逐次、ログのサイズを判定して閾値を更新していた。閾値更新のタイミングはこれに限られるものではなく、実際の書き込まれるログのサイズの最小値および最大値が得られるタイミングであればどのようなタイミングであってもよい。
例えば、取得部1313が、プラグインとしてアプリケーションがインストールされるときに、追加するプラグインで用いられるログのデータサイズの最小値および最大値を受け取り、この情報を用いてプラグインのインストール時に閾値更新処理を実行してもよい。このように構成すれば、アプリケーション実行時に閾値の再計算処理が実行されることにより、生産性の低下やユーザへのレスポンスの悪化が発生することを回避可能となる。
なお、このような構成で、プラグインから通知されるログのデータサイズが誤っていた場合、ログ全体のサイズが異常となる可能性が生じうる。そこで、書込みが依頼されたログのサイズが、インストール時に通知されたデータサイズの範囲外か否かを検出可能とし、範囲外の場合は、異常データとして通常のログと異なるセキュリティログに範囲外である旨を記録するように構成してもよい。通常のログには範囲外のデータを記録しないため、通常のログ全体のサイズが異常となることを回避可能となる。
(変形例1)
図14では、固定値を減算し判定を繰り返すことにより条件を満たす閾値を探索していた。これに対し、ユーザの選択等に応じて更新する閾値を決定するように構成してもよい。例えば、管理者であるユーザ等が入力した更新後の閾値を用いるように構成してもよい。また、例えば事前の設定またはユーザの選択等に応じて、差異許容値を満たしうる範囲でローテーション閾値とログフル閾値との差分が最大となる値に各閾値を更新するように構成してもよい。
図15は、このように構成した第2の実施の形態の変形例1における閾値更新処理の全体の流れを示すフローチャートである。本変形例では、ステップS1505およびステップS1506が追加された点が、第2の実施の形態の図14のフローチャートと異なっている。
すなわち、ステップS1501からステップS1504までは、図14のステップS1401からステップS1404までと同様の処理である。また、ステップS1507からステップS1511までは、図14のステップS1405からステップS1409までと同様の処理である。
ステップS1504で条件を満たさないと判定された場合(ステップS1504:No)、判定部1311は、さらに、例えばオペレーションパネル80上でユーザにより差異許容値までの変更が選択されたか否かを判定する(ステップS1505)。差異許容値までの変更とは、ログフル閾値とニアフル閾値との差分が差異許容値以下とならない範囲で、ローテーション閾値およびログフル閾値から固定値の倍数となる値を減算して各閾値を更新することを意味する。
差異許容値までの変更が選択された場合(ステップS1505:Yes)、更新部1314は、差異許容値以下とならない範囲で、ローテーション閾値およびログフル閾値から、それぞれに対して定められた固定値の倍数となる値を減算することにより、各閾値を更新する(ステップS1506)。
図15に示すような処理により、アプリケーション利用中に閾値の再計算が発生する回数を減少させることができる。
以上のように、第2の実施の形態では、アプリケーションがプラグイン等により追加されることにより、ログのデータサイズの最大値および最小値が動的に変化する場合であっても、適切な削除件数および閾値を決定できる。すなわち、ログのローテーション時に削除するログの容量を適切に決定可能となる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、更新した閾値を範囲外閾値表に記憶して以降の判定に用いるとともに、電源再起動時などに用いるデフォルト値としては、閾値表に記憶されている値を用いていた。第3の実施の形態では、書き込まれたログのサイズが、デフォルトのデータサイズ(データサイズ表のデータサイズ)の範囲内である場合は、閾値表のデフォルト値を、範囲外閾値表に記憶された値で更新する。すなわち、更新した閾値の値を、デフォルト値として書き戻す処理が追加される。
図16は、第3の実施の形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を例示するブロック図である。図16に示すように、画像形成装置30は、主なソフトウェア構成として、アプリケーション100と、サービス200と、共通メカニズム1600と、OS400とを備えている。
第3の実施の形態では、共通メカニズム1600内のログ管理部1603の機能が第2の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置20の構成を表すブロック図である図13と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
ログ管理部1603は、第2の実施の形態のログ管理部1303の機能に以下の機能が追加される。すなわち、ログ管理部1603は、書き込まれたログのサイズを記憶する記憶部であるデータリスト(図示せず)を参照し、データリスト内の各ログのサイズがデータサイズ表のデータサイズの範囲内であるか否かを判定する。そして、ログ管理部1603は、各ログのサイズがデータサイズの範囲内である場合に、閾値表に記憶されている各閾値のデフォルト値を、範囲外閾値表に記憶された更新後の閾値で更新する。
図17は、データリストに記憶されるデータのデータ構造の一例を示す図である。図17に示すように、データリストは、ログを識別するidと、ログのサイズを表すsize(MB)とを記憶している。
次に、第3の実施の形態にかかる画像形成装置30によるデフォルト値更新処理について図18を用いて説明する。図18は、第3の実施の形態におけるデフォルト値更新処理の全体の流れを示すフローチャートである。
なお、デフォルト値更新処理は、例えば管理者等のユーザの選択に応じて開始される。デフォルト値更新処理の実行タイミングはこれに限られず、例えば一定回数のジョブを実行後に実行してもよい。また、設定された週の特定曜日、月の特定日などのように、スケジュール設定に応じて実行するように構成してもよい。
まず、ログ管理部1603は、データリストからログのデータサイズ(size)を取得する(ステップS1801)。次に、ログ管理部1603は、取得したデータサイズが、データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下であるか否かを判定する(ステップS1802)。
取得したデータサイズが、データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下である場合(ステップS1802:Yes)、ログ管理部1603は、データリストのすべてのログを処理したか否かを判定する(ステップS1803)。すべてのログを処理していない場合は(ステップS1803:No)、次のログのデータサイズを取得して処理を繰り返す(ステップS1801)。すべてのログを処理した場合は(ステップS1803:Yes)、ローテーション閾値とログフル閾値のデフォルト値を、範囲外閾値表に記憶されている現在の各閾値の値で更新する(ステップS1804)。
ステップS1802で、取得したデータサイズが、データサイズ表の最小値以上かつ最大値以下でないと判定された場合(ステップS1802:No)、ログ管理部1603は、閾値のデフォルト化に失敗したことを通知するなどの例外処理を実行する(ステップS1805)。
次に、デフォルト値更新処理の具体例について説明する。以下では、データサイズ表およびデータリストに、それぞれ図3および図17に示すようなデータが記憶されているものとする。また、閾値表のデフォルト値として、ログフル閾値=950MB、およびローテーション閾値=980MBが記憶され、範囲外閾値表には、現在の閾値の値として、
ログフル閾値=910MB、およびローテーション閾値=960MBが記憶されているものとする。
この場合、ログ管理部1603は、データリスト内の各ログのデータサイズがすべてデータサイズ表の最小値以上かつ最大値以下であるため(ステップS1802:Yes)、閾値表のデフォルト値を範囲外閾値表の閾値で更新する(ステップS1804)。この結果、閾値表のデフォルト値は、ログフル閾値=910MB、およびローテーション閾値=960MBに更新される。
以上のように、第3の実施の形態では、ログのサイズが所定の条件を満たす場合に、更新した閾値の値をデフォルト値として書き戻すことができる。これにより、例えば装置を再起動するごとに閾値の更新処理が実行され、ジョブの実行時間の増加などの生産性の低下が生じる可能性を低減できる。
なお、本実施の形態の画像形成装置で実行されるログ管理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施の形態の画像形成装置で実行されるログ管理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の画像形成装置で実行されるログ管理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像形成装置で実行されるログ管理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の画像形成装置で実行されるログ管理プログラムは、上述した各部(判定部、削除部等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからログ管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、1つのファイル(記憶領域)でログローテーションを行う装置に適している。
10、20、30 画像形成装置
12 プロッタ
13 スキャナ
60 コントローラ
61 CPU
62 システムメモリ
63 NB
67 ローカルメモリ
68 HDD
69 NIC
70 メモリカードI/F
71 USB
72 IEEE1394I/F
73 IEEE802.11bI/F
74 バス
75 WirelessUSB
76 USBホスト
77 シリアルバス
78 メモリカード
79 USBメモリ
80 オペレーションパネル
81 FCU
82 エンジン部
83 PCIバス
84 その他ハードウェアリソース
100 アプリケーション
101 コピーアプリ
102 プリンタアプリ
103 ジョブコントローラ
200 サービス
201 ユーザインタフェースサービス
202 データベースサービス
203 通信サービス
300、1300、1600 共通メカニズム
301 プラグイン管理部
302 ユーザ認証部
303、1303、1603 ログ管理部
311、1311 判定部
312 削除部
1313 取得部
1314 更新部
特開2005−293016号公報

Claims (12)

  1. ログを記憶するログ記憶部と、
    前記ログ記憶部の最大記憶容量から、ローテーション処理を実行する前記ログの記憶容量の閾値を表すローテーション閾値を減算した第1差分値が、前記ログのサイズの最大値より大きいか否かを判定する第1判定部と、
    前記ローテーション閾値から前記ローテーション閾値より小さい値であって前記ログの記憶容量が前記最大記憶容量に近いことを表すログフル閾値を減算した第2差分値に、前記ログのサイズの最小値を加算した算出値が、前記ローテーション処理で削除するログの削除件数と前記最大値との積より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1差分値が前記最大値より大きいと判定され、かつ、前記算出値が前記積より大きいと判定された場合に、前記ローテーション処理で前記削除件数の前記ログを削除する削除部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ログ記憶部への記憶が要求された前記ログのサイズの最大値および最小値を記憶するサイズ記憶部とをさらに備え、
    前記第1判定部は、前記サイズ記憶部に記憶される前記最大値が更新されたときに、前記第1差分値が前記サイズ記憶部に記憶された前記最大値より大きいか否かを判定し、
    前記第2判定部は、前記サイズ記憶部に記憶される前記最大値および前記最小値の少なくとも一方が更新されたときに、前記第2差分値に、前記サイズ記憶部に記憶された前記最小値を加算した前記算出値が、前記削除件数と前記サイズ記憶部に記憶された前記最大値との積より大きいか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1判定部により、前記第1差分値が前記サイズ記憶部に記憶された前記最大値以下であると判定された場合、または、前記第2判定部により、前記第2差分値に前記サイズ記憶部に記憶された前記最小値を加算した前記算出値が、前記削除件数と前記サイズ記憶部に記憶された前記最大値との積以下であると判定された場合に、前記ローテーション閾値および前記ログフル閾値を更新する更新部をさらに備え、
    前記第1判定部は、さらに、前記最大記憶容量から更新された前記ローテーション閾値を減算した前記第1差分値が前記最大値より大きいか否かを判定し、
    前記第2判定部は、さらに、更新された前記ローテーション閾値から更新された前記ログフル閾値を減算した前記第2差分値に前記最小値を加算した前記算出値が、前記削除件数と前記最大値との積より大きいか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記更新部は、取得されたサイズが前記最小値以上かつ前記最大値以下でない場合に、前記ローテーション閾値および前記ログフル閾値を、ユーザにより選択された値に更新すること、
    を特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記ローテーション閾値と、前記ログフル閾値とを記憶する閾値記憶部をさらに備え、
    前記更新部は、さらに、更新した前記ローテーション閾値と、更新した前記ログフル閾値とを前記閾値記憶部に保存し、
    前記第1判定部は、前記最大記憶容量から、前記閾値記憶部に記憶された前記ローテーション閾値を減算した前記第1差分値が、前記最大値より大きいか否かを判定し、
    前記第2判定部は、前記閾値記憶部に記憶された前記ローテーション閾値から前記閾値記憶部に記憶された前記ログフル閾値を減算した前記第2差分値に前記最小値を加算した算出値が、前記削除件数と前記最大値との積より大きいか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. アプリケーションがインストールされるときに、前記アプリケーションが出力するログのサイズの最小値および最大値を取得するサイズ取得部をさらに備え、
    前記第1判定部は、前記アプリケーションがインストールされるときに、前記第1差分値が前記サイズ取得部により取得された最大値より大きいか否かを判定し、
    前記第2判定部は、前記アプリケーションがインストールされるときに、前記第2差分値に、前記サイズ取得部により取得された最小値を加算した前記算出値が、前記削除件数と前記サイズ取得部により取得された最大値との積より大きいか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記サイズ取得部は、さらに、前記ログ記憶部への記憶が要求された前記ログのサイズを取得し、
    前記ログ記憶部は、取得されたサイズが前記アプリケーションが出力するログのサイズの最小値以上かつ最大値以下でない場合に、記憶が要求された前記ログを記憶しないこと、
    を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記削除部は、記憶が要求された前記ログを前記ログ記憶部に記憶したときに、前記ローテーション処理を実行すること、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記削除部は、指定された処理の単位であるジョブが完了したときに、前記ローテーション処理を実行すること、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記削除部は、前記ログ記憶部に記憶した前記ログの次のログに対して前記ログ記憶部への記憶が要求されたときに、前記ローテーション処理を実行すること、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 第1判定部が、ログを記憶するログ記憶部の最大記憶容量から、ローテーション処理を実行する前記ログの記憶容量の閾値を表すローテーション閾値を減算した第1差分値が、前記ログのサイズの最大値より大きいか否かを判定する第1判定ステップと、
    第2判定部が、前記ローテーション閾値から前記ローテーション閾値より小さい値であって前記ログの記憶容量が前記最大記憶容量に近いことを表すログフル閾値を減算した第2差分値に、前記ログのサイズの最小値を加算した算出値が、前記ローテーション処理で削除するログの削除件数と前記最大値との積より大きいか否かを判定する第2判定ステップと、
    削除部が、前記第1差分値が前記最大値より大きいと判定され、かつ、前記算出値が前記積より大きいと判定された場合に、前記ローテーション処理で前記削除件数の前記ログを削除する削除ステップと、
    を備えることを特徴とするログ管理方法。
  12. コンピュータを、
    ログを記憶するログ記憶部の最大記憶容量から、ローテーション処理を実行する前記ログの記憶容量の閾値を表すローテーション閾値を減算した第1差分値が、前記ログのサイズの最大値より大きいか否かを判定する第1判定部と、
    前記ローテーション閾値から前記ローテーション閾値より小さい値であって前記ログの記憶容量が前記最大記憶容量に近いことを表すログフル閾値を減算した第2差分値に、前記ログのサイズの最小値を加算した算出値が、前記ローテーション処理で削除するログの削除件数と前記最大値との積より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1差分値が前記最大値より大きいと判定され、かつ、前記算出値が前記積より大きいと判定された場合に、前記ローテーション処理で前記削除件数の前記ログを削除する削除部、
    として機能させるためのログ管理プログラム。
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