JP2011018815A - Yagレーザ発振器 - Google Patents

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誠 石橋
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Abstract

【課題】ガス冷却式のYAGレーザ発振器において、光学系調整を使用時におけるYAGレーザ発振器の光学特性に反映させる。
【解決手段】YAGレーザ発振器10は、筐体20、YAGロッド41、ランプ42、出力ミラー50、全反射ミラー51、Qスイッチ60、隔壁30、および、ガス冷却装置70を有する。筐体20の内部は、透過孔31が形成された隔壁30により、第1収納空間23と第2収納空間24とに仕切られている。第1収納空間23には、YAGロッド41、ランプ42、および出力ミラー50が設置され、第2収納空間24には、Qスイッチ60および全反射ミラー51が設置されている。ガス冷却装置70は、YAGロッド41およびランプ42を冷却するために第1収納空間23にガスを送り込む。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガス冷却式のYAGレーザ発振器に関する。
従来のYAGレーザ発振器(以下、単に「レーザ発振器」という。)について、図9を用いて説明する。図9は、従来のレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。
レーザ発振器110は、GP(ジャイアントパルス)発振が可能な固体レーザ発振器である。レーザ発振器110は、筐体120の内部121に、反射光学系140、YAGロッド141、フラッシュランプ142、出力ミラー150、全反射ミラー151、および、Qスイッチ160等を収納し、筐体120の外部に、水冷装置170等を備えている。
YAGロッド141およびフラッシュランプ142は、円筒状の反射光学系140の内部に挿入されている。YAGロッド141は、レーザ媒質としての機能を有し、光励起源であるフラッシュランプ142からのエネルギーを受け取って、特定の波長の光を増幅する。反射光学系140、YAGロッド141、および、フラッシュランプ142は、チャンバー171によって囲まれている。
出力ミラー150および全反射ミラー151は、筐体120の内部121の両端に互いに対向して配置されている。出力ミラー150および全反射ミラー151は、YAGロッド141からの放出光190がYAGロッド141を介して往復するように配置され、放出光190を増幅させる役割を果たす。
Qスイッチ160は、放出光190の光軸182上に配置されている。Qスイッチ160は、ポラライザ161、ポッケルスセル162、および、λ/4板163からなり、一時的に放出光190を遮断するシャッタとしての役割を果たす。
水冷装置170は、筐体120の外部に設けられ、チャンバー171内の冷却水を循環させて、YAGロッド141およびフラッシュランプ142を冷却する(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000−164950号公報
上述したGP発振方式のような高出力のレーザ発振器110においては、YAGロッド141およびフラッシュランプ142を効率良く冷却するために、通常、水冷装置170とチャンバー171との相互間で冷却水を循環させる水冷方式が用いられる。水冷方式を用いた場合には、レーザ発振による筐体120の内部121の温度上昇を数℃程度に抑えることができる。
ここで、レーザ発振器110の小型化のため、あるいは、水を使用することが好ましくない環境下での用途のため、ガス給排装置70とチャンバー71との相互間で冷却ガスを循環させるガス冷却方式をYAGレーザ発振器110に適用することが考えられる。しかし、ガス冷却方式を用いた場合には、水冷方式を用いた場合に比べて、冷却効率が低く、レーザ発振による筐体120の内部121の温度が大きく上昇してしまう。
ところで、レーザ発振器110の使用にあたっては、筐体120の上面に形成された上蓋を取り外して、全反射ミラー151やQスイッチ160などの位置・角度を調節して、光軸182を補正する作業、あるいは、出力や発振モードなどを調整する作業(以下、「光学系調整」という。)が必要となる。
光学系調整中には、上蓋を取り外しているため、筐体120の内部121の温度は、筐体120の外部の温度(以下、「雰囲気温度」という。)とほぼ同一となる。水冷方式を用いた場合、光学系調整後、上蓋を取り付けて、レーザ発振器110を使用しても、上述のとおり、筐体120の内部121の温度がほとんど上昇しない。そのため、筐体120の内部121の屈折率がほとんど変化しない。したがって、光学系調整がレーザ発振器110の使用時の光学特性に反映される。
一方、ガス冷却方式を用いた場合、光学系調整中には、筐体120の内部121の温度は、雰囲気温度とほぼ同一となる。しかし、光学系調整後、上蓋を取り付けて、レーザ発振器110を使用すると、上述の通り、筐体120の内部121の温度が大きく上昇してしまう。そうすると、筐体120の内部121の屈折率が大きく変化してしまい、レーザ発振器110の使用時の光学特性は、光学系調整の直後の光学特性と大きく異なってしまう。つまり、光学系調整がレーザ発振器110の使用時の光学特性に反映されない。
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ガス冷却式のYAGレーザ発振器において、光学系調整をYAGレーザ発振器の使用時の光学特性に反映させて、高性能なYAGレーザ発振器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るYAGレーザ発振器は、内部に第1収納空間および第2収納空間が形成された筐体と、前記第1収納空間に設置されたYAGロッドと、前記第1収納空間に設置されて前記YAGロッドの光励起源となるランプと、前記第1収納空間に設置された出力ミラーと、前記第2収納空間に設置されて前記YAGロッドからの放出光が前記出力ミラーとの間で前記YAGロッドを介して往復するように配置された全反射ミラーと、前記第2収納空間に設置されて前記YAGロッドと前記全反射ミラーとの間の前記放出光の光軸上に配置されたQスイッチと、前記光軸上に透過孔が形成されて前記第1収納空間と前記第2収納空間とを仕切っている隔壁と、前記YAGロッドおよび前記ランプを冷却するために前記第1収納空間にガスを送り込むガス冷却装置と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、ガス冷却式のYAGレーザ発振器において、光学系調整をYAGレーザ発振器の使用時の光学特性に反映させて、高性能なYAGレーザ発振器を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器を示した斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の側壁を取り除いた状態の側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器の反射光学系、YAGロッドおよびフラッシュランプを示した斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るYAGレーザ発振器を示した斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。 本発明の第4の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。 従来のYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。
[第1の実施形態]
本発明に係るYAGレーザ発振器の第1の実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器を示した斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の側壁を取り除いた状態の側面図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るYAGレーザ発振器の反射光学系、YAGロッドおよびフラッシュランプを示した斜視図である。
レーザ発振器10は、ガス冷却方式の固体レーザ発振器である。レーザ発振器10は、ガス冷却方式を採用しているため、水を使用することが好ましくない環境下でも使用できる。例えば、Na蒸気を対象としたレーザ誘起蛍光分析装置用のレーザ光源として使用することができる。
また、レーザ発振器10は、例えば、ピークパワーが10MWを超えるGP(ジャイアントパルス)発振方式のレーザ発振器である。
まず、本実施形態に係るレーザ発振器10の構造について説明する。
レーザ発振器10は、筐体20の内部に、反射光学系40、YAGロッド41、フラッシュランプ42、出力ミラー50、全反射ミラー51、および、Qスイッチ60等を収納し、筐体20の外部に、ガス給排装置70等を備えている。
筐体20は、直方体形状であって、ベース板22上に固定されている。筐体20の内部には、隔壁35が設けられている。その隔壁35は、筐体20の端壁25,26と平行に配置され、筐体20の内部を第1収納空間23と第2収納空間24とに仕切っている。
YAGロッド41は、活性媒体であるNd3−が添加されたYAG(YAl12)の結晶により構成され、円筒形の棒状に形成されている。YAGロッド41は、フラッシュランプ42からのエネルギーを受け取って、特定の波長の光を増幅する、レーザ媒質としての機能を有する。
フラッシュランプ42は、例えば、円筒形の棒状のXeガス封入ランプである。フラッシュランプ42は、YAGロッド41に対して、YAGロッド41が誘導放出するためのエネルギー(光)を供給する、光励起源としての役割を果たす。フラッシュランプ42は、図示しない電源装置に接続されている。
反射光学系40は、筐体20の長軸方向に延びた楕円円筒体であり、内壁には反射鏡が形成されている。反射光学系40は、第1収納空間23に設置されている。YAGロッド41およびフラッシュランプ42は、反射光学系40内に反射光学系40に沿って互いに並行して配置されている。フラッシュランプ42からの発光がYAGロッド41に集光するように、YAGロッド41およびフラッシュランプ42は、それらの軸が反射光学系40の楕円断面の焦点位置になるように配置されている。
第1収納空間23には、チャンバー71が設置されている。反射光学系40は、チャンバー71内に設置されて、YAGロッド41およびフラッシュランプ42は、それらの両端がチャンバー71から突出するように配置されている。
出力ミラー50は、第1収納空間23の隔壁35から離れた端部に設置され、全反射ミラー51は、第2収納空間24の隔壁35から離れた端部に設置されている。出力ミラー50および全反射ミラー51は、YAGロッド41からの放出光80がYAGロッド41を介して往復するように互いに対向して配置されている。全反射ミラー51は、高反射ミラーであり、出力ミラー50は、放出光の一部を反射させ、一部を透過させるミラーである。出力ミラー50および全反射ミラー51は、YAGロッド41を介して放出光80を往復させて、放出光80を増幅させる役割を果たす。
筐体20の第1収納空間23側の端壁25には、放出光80の光軸82に対応する位置に透過孔36が形成されている。出力ミラー50と全反射ミラー51との間で増幅され出力ミラー50を透過した放出光(レーザ)81は、この貫通孔29を通過して、筐体20の外部に発振される。
Qスイッチ60は、第2収納空間24に設置され、放出光80の光軸82上であって、YAGロッド41と全反射ミラー51との間に配置されている。Qスイッチ60は、ポラライザ61、ポッケルスセル62、および、λ/4板63を有する。
ここで、ポラライザ61は、特定の偏光方向の波長の放出光80のみを透過させる機能を有する。ポッケルスセル62は、図示しない電源装置に接続され、電圧の印加により、偏光面を90°回転させる機能を有する。また、λ/4板63は、直線偏光を円偏光に変換させ、円偏光を直線偏光に変更させる機能を有する。これらを組み合わせたQスイッチ60は、一時的に放出光80を遮断するシャッタとしての役割を果たす。
ガス給排装置70は、筐体20の外部に設けられ、例えば、コンプレッサ等である。ガス給排装置70は、給気管72および排気管73を介して、ガス給排装置70とチャンバー71との相互間で冷却ガス(例えば、空気)を循環させて、YAGロッド41およびフラッシュランプ42を冷却する。ガス給排装置70は、より効果的にYAGロッド41およびフラッシュランプ42を冷却するために、チャンバー71から排気されたガスを冷却する冷却装置を備えていても良い。
上述したとおり、筐体20の内部には、隔壁35が設けられている。好ましくは、隔壁35は、断熱材で構成されている。この隔壁35には、放出光80の光軸82に対応する位置に透過孔36が形成されている。放出光80は、この透過孔36を通過して、出力ミラー50と全反射ミラー51との間を往復する。透過孔36には、石英ガラス32が嵌め込まれ、この石英ガラス32には、放出光80が反射しないように反射防止コーティングが施されている。
筐体20の上面には、第1上蓋27および第2上蓋28が開閉可能に取り付けられている。第1上蓋27は、第1収納空間23と筐体20の外部とを仕切っていて、第2上蓋28は、第2収納空間24と筐体20の外部とを仕切っている。すなわち、第1上蓋27および第2上蓋28により、第1収納空間23と第2収納空間24とを独立して開閉可能となっている。
次に、本実施形態に係るレーザ発振器10の光学系調整について説明する。
本実施形態に係るレーザ発振器10においては、主に第2収納空間24に設置された全反射ミラー51およびQスイッチ60の位置・角度を調節することにより光学系調整を行う。
具体的には、作業者は、第2上蓋28を取り外して、全反射ミラー51およびQスイッチ60の位置・角度の調節とレーザの発振とを繰り返して、光学系調整を行う。光学系調整後、筐体20に第2上蓋28を取り付けて、レーザ発振器10を使用する。
次に、本実施形態に係るレーザ発振器10の作用について説明する。
ガス冷却方式を採用した本実施形態に係るレーザ発振器10では、水冷方式を採用した従来のレーザ発振器110に比べて冷却効率が低い。そのため、光学系調整後にレーザ発振器10の使用を開始すると、第1収納空間23の温度は、YAGロッド41およびフラッシュランプ42からの発熱により、上昇する。
一方、第2収納空間24の温度は、光学系調整後にレーザ発振器10の使用を開始しても、隔壁35によって第1収納空間23と第2収納空間24とに仕切られているため、光学系調整の直後の温度(雰囲気温度)からほとんど上昇しない。すなわち、使用中での第2収納空間24における光学特性は、光学系調整の直後からほとんど変化しない。よって、光学系調整がレーザ発振器10の使用時の光学特性に反映される。
なお、本実施形態において、出力ミラー50の反射率を30%、YAGロッド41の濃度を1%atom、口径を5mm、長さを76mm、ガス冷却装置70からの空気流量を5L/min、電源装置からフラッシュランプ42への注入エネルギーを5J、フラッシュランプ42の発光周波数1Hzとした場合、出力エネルギーが120MJ、パルス幅が7nsecのレーザを得た。このレーザを焦点距離25mmのレンズにより集光すると、エアーブレークダウンを発生させることができ、レーザ発振器10をレーザ誘起蛍光分析装置用のレーザ光源として使用することができた。
[第2の実施形態]
本発明に係るYAGレーザ発振器の第2の実施形態について、図5および図6を用いて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るYAGレーザ発振器を示した斜視図である。図6は、本発明の第2の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であるため、重複説明を省略する。
本実施形態では、出力ミラー50は、第1収納空間23側の端壁25の内面に取り付けられている。この端壁25には、出力ミラー50の角度を調節可能な調節孔31が形成されている。
そして、本実施形態では、冶具を調節孔31に挿入して、出力ミラー50の角度を調節することにより、光学系調整を行う。すなわち、第1上蓋27を取り外すことなく、光軸82の補正等を行うことができる。
さらに、この出力ミラー50の角度調節は、レーザを発振しながら行うと良い。そうすると、レーザ発振器10の使用時の状態で第1収納空間23での光学系調整を行うことができ、光学系調整がレーザ発振器10の使用時の光学特性に反映される。
[第3の実施形態]
本発明に係るYAGレーザ発振器の第3の実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。なお、本実施形態は、第2の実施形態の変形例であるため、重複説明を省略する。
まず、本実施形態に係るレーザ発振器10の構造について説明する。
レーザ発振器10は、くさび型形状の光学面板である2枚のウエッジ板64,65を有する。2枚のウエッジ板64,65は、第2収納空間24に設置され、放出光80の光軸82上であって、Qスイッチ60と全反射ミラー51との間に配置されている。2枚のウエッジ板64,65は、それぞれ位置・角度の調節が可能な保持台66,67に載置されている。
また、出力ミラー50は、第2実施形態と同様に、第1収納空間23側の端壁25の内面に取り付けられている。しかし、本実施形態の端壁25には、第2実施形態とは異なり、調節孔31が形成されていない。
次に、本実施形態に係るレーザ発振器10の光学系調整について説明する。
本実施形態に係るレーザ発振器10においては、主にウエッジ板64,65の位置・角度を調節することにより、光学系調整を行う。
具体的には、作業者は、第2上蓋28を取り外して、保持台66,67の位置・角度を調節することにより、ウエッジ板64,65の位置・角度を変えて、筐体20に第2上蓋28を取り付ける。出力ミラー50の位置・角度の調節を行う代わりに、ウエッジ板64,65の位置・角度の調節を行うことにより、光軸82の補正等を行うことができる。
また、第2実施形態とは異なり、調節孔31が形成されていないため(図1を参照)、第2実施形態に比べて、第1収納空間23の熱的安定性を向上できる。
[第4の実施形態]
本発明に係るYAGレーザ発振器の第4の実施形態について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第4の実施形態に係るYAGレーザ発振器の概略図であって、筐体の上蓋を取り除いた状態の平面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であるため、重複説明を省略する。
本実施形態に係るレーザ発振器10は、2つの筐体(第1筐体20aおよび第2筐体20b)を有する。第1筐体20aおよび第2筐体20bは、ベース板22上に固定され(図3を参照)、互いに隣り合って配置されている。
第1筐体20aの内部には、第1収納空間23が形成され、第2筐体20bの内部には、第2収納空間24が形成されている。また、第1筐体20aの上面には、第1上蓋27が開閉可能に取り付けられ、第2筐体20bの上面には、第2上蓋28が開閉可能に取り付けられている。
本実施形態においては、互いに対向した第1筐体20aの端壁31および第2筐体20bの端壁32が隔壁35として機能する。第1筐体20aの端壁31および第2筐体20bの端壁32には、放出光80の光軸82に対応する位置に、それぞれ透過孔36a,36bが形成されている。
[他の実施形態]
第1ないし第4の実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、第2の実施形態の特徴と第4の実施形態の特徴とを組み合わせても良い。また、開閉可能に取り付けられる蓋は、筐体20の上面に形成される必要はなく、筐体20の側面に形成されても良い。さらに、第1ないし第4の実施形態に係るレーザ発振器10は、レーザ誘起蛍光分析だけでなく、例えば、レーザアブレーションやレーザピーニング等にも使用することができる。
10…YAGレーザ発振器、20…筐体、22…ベース板、23…第1収納空間、24…第2収納空間、25,26…端壁、27…第1上蓋,28…第2上蓋、29…貫通孔、30…側壁、31…調節孔、35…隔壁、36…透過孔、37…石英ガラス、40…反射光学系、41…YAGロッド、42…フラッシュランプ、50…出力ミラー、51…全反射ミラー、60…Qスイッチ、61…ポラライザ、62…ポッケルスセル、63…λ/4板、64,65…ウエッジ板、70…冷却装置、71…チャンバー、72…給気管、73…排気管、80,81…放出光、82…光軸

Claims (7)

  1. 内部に第1収納空間および第2収納空間が形成された筐体と、
    前記第1収納空間に設置されたYAGロッドと、
    前記第1収納空間に設置されて前記YAGロッドの光励起源となるランプと、
    前記第1収納空間に設置された出力ミラーと、
    前記第2収納空間に設置されて前記YAGロッドからの放出光が前記出力ミラーとの間で前記YAGロッドを介して往復するように配置された全反射ミラーと、
    前記第2収納空間に設置されて前記YAGロッドと前記全反射ミラーとの間の前記放出光の光軸上に配置されたQスイッチと、
    前記光軸上に透過孔が形成されて前記第1収納空間と前記第2収納空間とを仕切っている隔壁と、
    前記YAGロッドおよび前記ランプを冷却するために前記第1収納空間にガスを送り込むガス冷却装置と、
    を具備したことを特徴とするYAGレーザ発振器。
  2. 前記筐体には前記第2収納空間と前記筐体の外部空間とを仕切り開閉可能な第2蓋が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ発振器。
  3. 前記筐体には前記第1収納空間と前記筐体の外部空間とを仕切り開閉可能な第1蓋が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ発振器。
  4. 前記透過孔には石英ガラスが嵌め込まれていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
  5. 前記隔壁が断熱材からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
  6. 前記第2収納空間に設置されて前記YAGロッドと前記全反射ミラーとの間の前記放出光の光軸上に配置されたウエッジ板と、
    前記ウエッジ板を回転可能に保持したウエッジ板ホルダと、
    を具備したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
  7. 前記出力ミラーは前記筐体の内壁に取り付けられ、その内壁には前記出力ミラーの位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
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