JP2011018121A - 自販機の開閉履歴管理システム - Google Patents

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康行 木村
Yukio Ito
伊藤  幸男
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知宏 冨田
Shinichi Hatakeyama
信一 畠山
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Abstract

【課題】 自販機の開閉履歴を管理するシステムにおいて、既存の自販機に適用する場合でも自販機側に大幅な改修等を必要とせず、簡単かつ安価に設置でき、また、ルートマン等に負担をかけないで管理できるようにする。
【解決手段】 自販機1側に扉を開いた時だけに作動する電池駆動式のRFタグ2を設ける一方、自販機1の開閉を操作するルートマン等が携帯可能で且つRFタグ2との間で無線通信し、データを読み書き可能な電池駆動式のキー通信端末4を設け、自販機1の扉を開けると、自動的に開閉日時、だれが開閉したのか等が記録されるようにする。また、外部の管理PC5のPC通信端末6の通信エリア内にキー通信端末4が進入すると、キー通信端末4に記録される開閉履歴が自動的にPC通信端末6に送信されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動販売機(以下、自販機という。)の開閉履歴を記録して管理する履歴管理システムに関する。
従来、自販機の管理は、例えばルートマンが商品の補充、現金の回収、清掃等を行い、自販機の不具合や故障の場合は、メーカーのサービスマン等が修理等を行う等によって複数人が関わっているが、盗難やピッキング等の被害にあった場合とか、売上金に不整合があった場合などにはルートマンが不足金を負担することが多い。
一方、このような不具合を防止するため、自販機の扉の開閉を検出し、この検出に基づく開閉履歴情報を記録するような技術も知られており(例えば、特許文献1参照。)、この技術では、自販機の扉を開閉するための施解錠キーに、個別ID情報が記憶されるICチップ内蔵のホルダ部を設ける一方、自販機側のハンドルロック近傍にID取得部を設け、前記ホルダ部とID取得部との間で無線通信すると同時に、自販機側のログ情報処理部に施解錠履歴情報として記録するようにしている。
特開2009−37524号広報
ところが、前記特許文献1の技術の場合、パッシブタイプの無線を使用しているため、自販機側のハンドルロック近傍に読取装置を設置する必要があり、しかもこの読取装置に常時電源が必要のため、自販機側に大掛かりな設置工事や電源配線工事等が必要であり、また、設置スペースの確保も困難なことが多かった。また、自販機の数に合わせて自販機用の鍵は多数存在し、しかも各鍵ごとにICチップを設けようとすると、設備費用が嵩むと同時に、一つの鍵が大きくて重くなり、通常、ルートマン等は担当の自販機に対応して20〜40個程度の複数の鍵を所持しているのが普通であるため、持ち運びが不便であった。
更に、自販機側に記録されている開閉履歴のデータを回収するためには、通常の作業とは別個にルートマン等が通信端末を利用して回収する作業が必要であり、また、時刻情報は自販機側にしかないため、段々狂いが生じるようになって正確な時刻情報を記録するという点で問題があった。
そこで本発明は、既存の自販機に適用する場合でも自販機側に改修等を必要とせず、簡単に設置できるとともに安価に構成でき、また、ルートマン等に負担をかけず、しかも正確な時刻で確実に開閉履歴を管理できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、自販機に設置され且つ自販機の扉を開いたときだけ作動する自販機通信端末と、自販機の扉を開閉操作する作業者が携帯し且つ前記自販機通信端末との間で無線通信しデータを読み書きする機能を有するキー通信端末を設け、このキー通信端末は、一定時間置きに電波を発信する間欠送信方式とし、自販機の扉を開くと、自販機通信端末に、少なくとも通信日時・時刻、キー通信端末に記憶されるキー側IDが自動的に記録され、キー通信端末に、少なくとも通信日時・時刻、自販機通信端末に記憶される自販機側IDが自動的に記録されるようにした。
このように、自販機に自販機通信端末を設けて自販機の扉が開いたときだけ作動するようにし、間欠送信方式で電波を発信するキー通信端末との間で無線通信して、通信日時・時刻や相手側のIDをそれぞれの自販機通信端末やキー通信端末に自動的に記録できるようにすれば、作業者はいつもと同じ手順で扉を開閉するだけで、だれがいつ扉を開閉したのかが記録され、また、そのデータがキー通信端末にも記録されるため、データの回収が容易である。この際、キー通信端末を間欠送信方式にしたり、自販機通信端末の作動を扉が開いているときだけに限定したりすることで、無駄な無線通信が行われず、例えば両者の電源を電池式にした場合でも実用化することができ、しかも小型化も可能である。
なお、キー通信端末や自販機通信端末に記録されるデータは、その日だけの開閉記録データだけでなく、過去の所定期間のデータを複数件蓄積できるようにすることが好ましい。
また、このような自販機通信端末の自販機への取り付けは、例えば、自販機内に貼り付けたり、引っ掛けたりするだけでよく、また、キー通信端末は、例えば鍵が複数であってもキーを束ねるキーリング等に取り付けることで嵩張らず、持ち運びが容易である。
なお、自販機の扉が開いたときだけ自販機通信端末を作動させるには、例えば、扉のロック機構と自販機通信端末との間に、扉の開閉の動きを検知するセンサや、周囲の明るさの変化を検知するセンサ等を設けることで、扉が開くと自販機通信端末が作動を開始し、扉を閉じると自販機通信端末が作動を停止するようにする。
また本発明では、自販機に、扉の開閉動作を検知する加速度センサと、赤外線の変化を検知する赤外線センサを設け、これら両者のセンサの検知によって前記自販機通信端末の作動を制御するようにした。
ここで、扉の開閉動作を検知する加速度センサだけで自販機通信端末の作動を制御しようとすると、例えば地震などによって実際に扉を開閉しないときでも自販機通信端末が作動を開始するような不具合があり、赤外線の変化を検知する赤外線センサだけでは、扉を開いたときの自販機内部の温度と外気温の差が大きいような場合に、センサの能力上、検知しないこともあり得る。そこで、両方のセンサの検知によって制御することで、扉の開閉を確実に検知できるようなり、自販機通信端末を無駄に作動させることがない。
なお、赤外線センサとしては、例えば、周囲と温度差のある人や物が動く際に起こる赤外線の変化を検出する焦電型赤外線センサ(例えば、パナソニック電工社製:「焦電型MPモーションセンサ」)などが適用可能である。
また本発明では、前記キー通信端末が外部の管理センタのPC通信端末の通信エリア内に入ると、キー通信端末に記録されたデータが自動的にPC通信端末に送信されるようにした。
このような外部の管理センタとしては、例えば、ルートマンの事務所等であり、ルートマンが事務所に帰って管理PCに近づくと、ルートマン等が格別の操作を行わなくてもキー通信端末に記録されたその日のすべての開閉履歴が間欠的に発信され、自動的にPC通信端末を通して管理PCに出力されるようにする。
また本発明では、キー通信端末とPC通信端末との間で無線通信が開始されたとき、管理PCの時刻がキー通信端末に向けて送信され、これに基づいてキー通信端末の時刻が校正されるようにした。
すなわち、最近のパソコンには、定期的にNTP(ネットワークタイムプロトコル)サーバ等に接続して正確な時刻に校正する機能を備えたものが多いため、管理PCの時刻に基づいてキー通信端末に記憶される時刻を校正するようにすれば、爾後、キー通信端末と自販機側の自販機通信端末との無線通信の際、自販機側に正確な時刻を反映させることができ、常に正確な時間に基づいて開閉履歴を記録することができる。
また本発明では、前記自販機通信端末とキー通信端末の電源を電池とした。
このように自販機通信端末の電源を電池にすれば、自販機通信端末を自販機に設置する際、大掛かりな配線工事等が不要となって簡易に取り付けることができ、またキー通信端末の電源を電池にすることで、キー通信端末をより軽量、小型化することができ、運搬等を楽に行えるようになる。
また、本発明では、前記自販機の扉が開いた際にキー通信端末と自販機通信端末に記録されるデータとして、通信日時・時刻、相手側のIDのほか、相手側の電池残量が含まれるようにした。
このように電池残量を記録すれば、常に両者の電池残量を知ることができ、電池を適切に管理できる。
自販機の扉を開いたときだけ作動する自販機通信端末を自販機に設置し、自販機の扉を開閉操作する作業者にキー通信端末を携帯させるとともに、キー通信端末から一定時間置きに無線が発信するようにすることにより、作業者が自販機の扉を開くと、自販機通信端末とキー通信端末にそれぞれ通信日時・時刻や相手側のID情報が自動的に記録されるようにすれば、作業者はいつもと同じ手順で扉を開閉するだけで、だれがいつ扉を開閉したのかが記録され、また、データの回収も容易である。
またキー通信端末が外部の管理センタのPC通信端末の通信エリア内に入ると、キー通信端末に記録されたデータが自動的にPC通信端末に送信されるようにすれば、ルートマン等が格別の操作を行わなくてもキー通信端末に記録されたその日のすべての開閉履歴が自動的にコンピュータに出力することができる。
また、管理PCの時刻に基づいてキー通信端末の時刻を校正することで、自販機側の自販機通信端末の時刻を常に正確に保持することができ、正確な履歴記録とすることができる。
この際、自販機通信端末とキー通信端末の電源を電池にすることで、自販機通信端末のセットやキー通信端末の運搬等が楽に行えるようになり、また、電池残量が記録されるようにすれば、電池を適切に管理することができる。
本自販機の開閉履歴管理システムを説明する全般通信イメージ図であり、(a)が自販機通信端末とキー通信端末の間の通信、(b)がキー通信端末と管理PCのPC通信端末間の通信である。 自販機付近での通信シーケンスの説明図である。 管理PC付近での通信シーケンスの説明図である。
本発明に係る自販機の開閉履歴管理システムの実施形態について添付した図面に基づき説明する。
本発明に係る自販機の開閉履歴管理システムは、例えば既存の自販機に適用する場合でも、自販機側に改修等を必要とせず、極めて簡単な手順で設置でき、安価に構成できるようにされるとともに、ルートマン等に負担をかけず、しかも正確な時刻で確実に開閉履歴を管理できるようにされている。
すなわち、この開閉履歴管理システムは、自販機側の自販機通信端末と、自販機の扉を開閉操作するルートマン等が携行するキー通信端末との間に自動的に無線通信が行われるようにし、ルートマン等に何らの負担をかけないで、いつもと同様の手順を踏むだけで扉の開閉を自販機通信端末とキー通信端末の両方に記録し、また、ルートマン等が事務所に帰って、管理PCの近傍に近づくだけで、キー通信端末に記録されるデータが管理PCに送信記録されることを特徴としている。
このため、自販機側には、図1(a)に示すように、自販機1の内部に電池駆動式の自販機通信端末としてのRFタグ2が設置され、このRFタグ2は、扉が開くと作動を開始し、扉が閉まると作動を停止するようにされている。
なお、扉が開くとRFタグ2が作動を開始し、扉が閉まるとRFタグ2の作動が停止するような機構としては、例えば自販機1の扉のロック機構との間に開閉スイッチを設けたり、または、扉の開閉の動きを検知するセンサや、周囲の明るさの変化を検知するセンサ等を設けたりすることができるが、本発明では、扉の振動を検知する加速度センサと、赤外線の変化を検知する焦電型赤外線センサを設け、これら両者のセンサの検知によって前記RFタグ2の作動を制御するようにしている。
そして、このような電池式のRFタグ2は、設置のために配線工事や改造等の手間がかからず、例えば両面テープ等で自販機内部に貼り付けたり、引っ掛けたりするだけ等の簡単な手順にされており、既存の自販機1に設置する場合でも、極めて簡単に装着できるようにされている。
また、このRFタグ2には、自販機側IDが記録されている。
一方、ルートマン等が携行するキーを束ねたキーリング3には、小型で軽量のキー通信端末4が装着されており、このキー通信端末4は、RFタグ2と無線のやりとりをしてデータを読み書きする機能を備えるとともに、電池式で、また例えば数秒〜数十秒置きに電波を発信する間欠送信方式にされている。
また、このキー通信端末4には、キー側IDが記録されている。
なお、使用する電波の周波数帯等は任意であるが、数MHz〜数GHzで、通信可能距離が1m程度以上確保できることが好ましい。
一方、ルートマン等の事務所には、図1(b)に示すような管理PC5が設置され、この管理PC5に接続されるPC通信端末6は常時キー通信端末4が発信する無線を受信可能にされている。このため、このPC通信端末6の受信エリア内にキー通信端末4が進入すると、キー通信端末4に記録されたデータが、自動的にPC通信端末6を経由して管理PCに入力されるようになっている。
次に、通信シーケンスの一例について、図2及び図3に基づき説明する。
キー通信端末4を携行するルートマン等が自販機1の扉を開くと、自販機1内部のRFタグ2の電池が作動し起動を開始して受信可能状態となる。
一方、キー通信端末4側では間欠送信方式により常時無線が発信されている。
この通信内容の一例は、まず、キー通信端末4側から、キー側ID、キー通信端末の電池残量、通信年月日・時刻が送信され、これを受けたRFタグ2には、通信年月日・時刻、キー側ID、電池残量が記録される。
また、RFタグ2からは、自販機側ID、自販機の電池残量が返信され、これを受けたキー通信端末4には、通信年月日・時刻、自販機側ID、電池残量が記録される。
なお、キー通信端末4及びRFタグ2には、過去の所定期間内の開閉履歴も保存されている。
そして、商品の補充作業等が完了して扉を閉めると、RFタグ2の電池が停止する。
ルートマン等は次の担当する自販機1の場所に移動すると、同じような作業を繰り返し、その度に、キー通信端末4と自販機側のRFタグ2に同じようなデータが書き込まれていく。
そして、担当する全ての自販機1に対する作業が完了すると、ルートマン等は事務所等に帰り、PC通信端末6の近くに近づくと、図3に示すように、キー通信端末4に記録されるその日全てのデータが自動的にPC通信端末6に向けて送信され、管理PC5に開閉履歴として蓄積される。
なお、集金等において不整合等があり、自販機1側の開閉履歴データを取り出す必要が生じたような場合、別途、自販機1側のRFタグ2に記録されるデータを取り出すための特殊キー通信端末等を準備しておき、回収要員等が出向いて扉を開け、RFタグ2に書き込まれたデータを取り出すようにしておけばよい。
ところで、最近のパソコンには、定期的にNTP(ネットワークタイムプロトコル)サーバに接続して正確な時刻に校正する機能を備えたものが多いため、本発明では、キー通信端末4と管理PC5のPC通信端末6とが無線通信する際、キー通信端末4の時刻を管理PC5の正確な時刻に校正するようにし、キー通信端末4が各自販機1のRFタグ2と無線通信する際、RFタグ2の時刻を正確に反映させるように校正するようにしている。これによって、開閉履歴に用いる時刻をいつも正確に保持しておくことができる。
以上のような手順において、ルートマン等の作業は、従来行っていた作業と何ら変わりなく、負担にならず、しかも、正確な開閉時間を漏れなく記録できるため便利である。
また、キー通信端末4に自販機1側の電池残量が記録されるため、管理センタにおいて、自販機1側の電池残量を常に知ることができ、適切に管理することができる。
なお、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば、自販機1へのRFタグ2の取り付け位置や、キー通信端末4の携帯要領等は一例である。
既存の自販機においても簡単に適用することができ、しかも、ルートマン等の格別な操作等も不要であるため、自販機を使用するメーカー等において広い普及が期待される。
1…自販機、2…RFタグ、4…キー通信端末、5…管理PC、6…PC通信端末。

Claims (6)

  1. 自販機に設置され且つ自販機の扉を開いたときだけ作動する自販機通信端末と、自販機の扉を開閉操作する作業者が携帯し且つ前記自販機通信端末との間で無線通信しデータを読み書きする機能を有するキー通信端末を備え、このキー通信端末は、一定時間置きに電波を発信する間欠送信方式にされ、自販機の扉を開くと、自販機通信端末に、少なくとも通信日時・時刻、キー通信端末に記憶されるキー側IDが自動的に記録され、キー通信端末に、少なくとも通信日時・時刻、自販機通信端末に記憶される自販機側IDが自動的に記録されるようにしたことを特徴とする自販機の開閉履歴管理システム。
  2. 前記自販機には、扉の開閉動作を検知する加速度センサと、赤外線の変化を検知する赤外線センサが設けられ、これら両者のセンサの検知によって前記自販機通信端末の作動が制御されることを特徴とする請求項1に記載の自販機の開閉履歴管理システム。
  3. 前記キー通信端末が外部の管理センタのPC通信端末の通信エリア内に入ると、キー通信端末に記録されたデータが自動的にPC通信端末に送信されるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自販機の開閉履歴管理システム。
  4. 前記キー通信端末とPC通信端末との間で無線通信が開始されたとき、管理PCの時刻がキー通信端末に向けて送信され、これに基づいてキー通信端末の時刻が校正されることを特徴とする請求項3に記載の自販機の開閉履歴管理システム。
  5. 前記自販機通信端末とキー通信端末の電源は電池であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自販機の開閉履歴管理システム。
  6. 前記自販機の扉が開いた際にキー通信端末と自販機通信端末に記録されるデータは、通信日時・時刻、相手側のIDのほか、相手側の電池残量を含むことを特徴とする請求項5に記載の自販機の開閉履歴管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111429651A (zh) * 2020-03-25 2020-07-17 新石器慧通(北京)科技有限公司 无人售卖机的控制方法、无人售卖机及存储介质

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