JP2011015318A - 無線通信装置またはシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の無線基地局装置と複数の端末装置とを有し、前記無線基地局装置と前記端末装置が無線リソースを用いて通信し得る無線通信システムであって、前記無線基地局装置が、送受信すべきデータの中で指定された容量のデータの送受信用に、特定の期間において前記端末装置への割当を行う保証型リソースの割当を行い、前記リソース割当手段が行った割当の結果を前記端末装置に通知するリソース割当通知手段を有すること、を特徴とする無線通信システム、および前記無線通信システムにおける無線通信基地局、無線端末。
【選択図】 図1
Description
基地局は、無線信号を送受信する送受信機3703、プログラムモジュールを格納するメモリ3702、プログラムモジュールを実行するプロセッサ3701、ネットワーク3705に接続されているIF3704、データを記憶するデータメモリ3706を含む。送信RF部706、受信RF部707、スイッチ708、アンテナ709は無線信号を送受信する送受信機3703に格納され、回線インタフェース701はIF3704に格納され、ネットワーク3705に接続されている。他の機能ブロックは、プロセッサ3701が実行するプログラムモジュールであり、これらのプログラムモジュールはメモリ3702に格納されている。スケジューリング部703は、後述するように、データメモリ3706に形成された各種のテーブルを参照してスケジューリングを行い、端末へのリソース割当てを行う。
端末は、無線信号を送受信する送受信機3903、プログラムモジュールを格納するメモリ3902、プログラムモジュールを実行するプロセッサ3901、ユーザインタフェース3905に接続されているIF3904、データを記憶するデータメモリ3906を含む。送信RF部806、受信RF部807、スイッチ808、アンテナ809は無線信号を送受信する送受信機3903に格納され、インタフェース801はIF3904に格納され、ユーザインタフェース3905に接続されている。他の機能ブロックは、プロセッサ3901が実行するプログラムモジュールであり、これらのプログラムモジュールはメモリ3902に格納されており、ユーザインタフェース3905からのデータに従い動作する。
まず、ステップ901で各端末は受信品質を測定するため、リソースの干渉値を測定する。ここで干渉値の測定指標にはCINR(Carrier to Interference plus noise ratio)、干渉電力等が用いられる。以下では干渉値の測定指標の一例としてCINRを仮定する。CINRの測定では周波数、時間方向での平均が行われる。周波数方向に平均化を行う単位は全帯域、全帯域を分割した部分帯域がある。全帯域で平均化を行うと、CINRを報告する際に情報量は少なくて良いが精度は劣化する。一方、部分帯域で平均化を行うと、CINRを報告する際に情報量は多くなるが精度は良い。時間方向の平均化では、数1のように時間窓を区切った方法や、数2のように忘却係数を用いる方法がある。ここでγave(t)はフレーム番号tにおける平均CINR、Tは平均化を行う時間窓(単位はフレーム)、γ(i)はフレーム番号iにおける周波数平均されたCINR、λは忘却係数(0<λ≦1)である。忘却係数λを小さくすると過去のCINRの重みを大きくした平均化となり、λを大きくすると現在のCINRの重みを大きくした平均化となる。しかし、干渉値の平均化方法は上記に限定するものではなく、周波数、時間方向に平均化可能な方法であればこれに限定するものではない。
ステップ904では、ステップ903のテーブルに集計した端末からの報告CINRを用いて各端末へのリソース割当を決定し、ステップ905で基地局が端末に対して割り当てたリソースを送受信機3703にによって通知する。端末はアンテナ809で基地局からのリソース割当て結果の情報を受信し、割当てられたリソースを用いて基地局とデータの送受信を行う。データの送受信時に端末では、図8で示したソフトウェア、図39で示したハードウェアにおいて、Uplink,Downlinkについてそれぞれ先に説明した動作がなされる。リソース割当の通知には基地局が事前に設定した通知用のリソースを用いるが、通知用ではない、端末毎に個別に割り当てられたリソースを用いて通知しても良い。
ステップ1401では、CINR報告を行っている端末を検索するために、検索する端末番号をn=1と初期化する。
ステップ1402は、端末番号nがCINR報告を行っていればステップ1403に移行する。
ステップ1403では、各リソースの干渉値を更新するため、リソース番号をp=1と初期化する。
ステップ1404では、図10に示す端末番号nの報告CINRからリソース番号pの干渉値であるCINRαpを抽出する。
ステップ1405では、図11に示す干渉テーブル106の端末番号n、リソース番号pの干渉値であるCINRγdpnを抽出する。
ステップ1406では、ステップ1404とステップ1405で抽出したCINRを用いて数3のようにCINRの時間平均を行い、ステップ1407に移行する。ここで、λは忘却係数である。
ステップ1408では、更新するリソース番号をインクリメントする。
ステップ1409でp>Pdであれば、全リソースの更新が完了していると判定し、ステップ1410に移行する。p≦Pdであれば、全リソースの更新が完了していないと判定し、ステップ1404に戻る。
ステップ1410では、検索する端末番号をインクメントする。
ステップ1411でn>Nであれば、全端末の検索が完了していると判定し、処理を終了する。n≦Nであれば、全端末の検索は終了していないと判定し、ステップ1402に戻る。
ステップ1402で端末番号nがCINR報告を行っていなければ、リソースのCINR更新は行わず、ステップ1410に移行する。
なお、ステップ1406はCINRの時間平均を行うものであれば、数3に限定するものではない。また、平均化を行わず、報告されたCINRをそのまま干渉測定結果とすることも可能である。その場合は、ステップ1405、ステップ1406は動作しない。
ステップ1501では、CINR報告を行っている端末を検索するために、検索する端末番号をn=1と初期化する。
ステップ1502は、端末番号nがCINR報告を行っていればステップ1503に移行する。
ステップ1503では、各リソースの干渉変動値を更新するため、リソース番号をp=1と初期化する。
ステップ1504では、図10に示す端末番号nの報告CINRからリソース番号pの干渉値であるCINRαpを抽出する。
ステップ1505では、図12に示す干渉変動テーブルの端末番号n、リソース番号pの干渉変動値βdpn、長期間平均干渉値δdpnを抽出する。
ステップ1506では、ステップ1504で抽出したCINRαpと長期間平均干渉値δdpnを用いて数4のようにCINRの時間平均を行い、長期間平均干渉値δdpnを更新し、ステップ1512に移行する。ここで、λ1は忘却係数であり、過去の長期間平均干渉値をδdpn(t-1)、更新後の長期間平均干渉値をδdpn(t)とする。δdpnは干渉変動値βdpnを計算するために用いるため、過去の長期間平均干渉値の重みを大きくすることが望ましい。つまり、λ1は0に近い値、例えばλ1=0.01のように設定する。
ステップ1508では、更新するリソース番号をインクリメントする。
ステップ1509でp>Pdであれば、全リソースの更新が完了していると判定し、ステップ1510に移行する。p≦Pdであれば、全リソースの更新が完了していないと判定し、ステップ1504に戻る。
ステップ1510では、検索する端末番号をインクメントする。
ステップ1511でn>Nであれば、全端末の検索が完了していると判定し、処理を終了する。n≦Nであれば、全端末の検索は終了していないと判定し、ステップ1502に戻る。
ステップ1502で端末番号nがCINR報告を行っていなければ、リソースのCINR更新は行わず、ステップ1510に移行する。
ステップ1505はCINRの時間平均を行うものであれば、数4に限定するものではない。ステップ1512は干渉の変動を測定するものであれば、数5に限定するものではない。
ステップ1601では保証型リソースに分類するかどうかを判定するリソース番号を初期化する。
ステップ1602でp>Pdでない、つまり全リソースの分類が終了していないと判定された場合はステップ1611に移行する。
ステップ1611でリソース割当期間テーブル102のリソース番号pについて、残り割当継続期間=0であればステップ1603に移行する。
ステップ1603では、干渉変動値を調べる端末番号を初期化し、平均の干渉変動値を求めるためsum=0と初期化する。
ステップ1604では、図12に示す干渉変動テーブル107から、端末番号n、リソース番号pの干渉変動値βdpnを抽出しステップ1605に移行する。
ステップ1605では、sum+=βdpnを計算する。
ステップ1606では端末番号をインクリメントする。
ステップ1607でn>Nでない、つまり全端末の干渉変動値を調べ終わっていないと判定された場合はステップ1604に戻る。n>N、つまり全端末の干渉変動値を調べ終わっていると判定された場合はステップ1608に移行する。
ステップ1610では、リソース番号をインクリメントし、ステップ1602に戻る。
ステップ1602でp>Pd、つまり全リソースの分類が終了した場合、処理を終了する。
また、図16のフローチャートでは、閾値と比較する干渉変動値として平均を用いたが、リソースの干渉変動の程度を表すものであればこれに限定するものではない。例えば、各ユーザの当該リソースについて、最大の干渉変動値を示す値と閾値を比較しても良い。この場合の保証型リソース分類部101の動作について、図17にフローチャートを示す。
図16と異なり、ステップ1705、ステップ1712で最大の干渉変動値をsumに格納するように動作し、ステップ1708で最大の干渉変動値sumと閾値εを比較する。
また、保証型リソースの分類に干渉変動値だけでなく長期間平均干渉値を用いることも可能である。この場合、保証型リソースと判定されたリソースについて、長期間干渉値が閾値εより小さい、つまり長期間の平均CINRが閾値εより小さく大きな干渉を継続的に受けているリソースについては保証型リソースに分類しない。これにより条件分岐は増えるが、CINRが劣悪なリソースを割り当てられることを防ぐことができる。
ステップ1901では、保証型リソースを順に検索するため、リソース番号をp=1、端末番号をn=1と初期化し、最低伝送速度まで割当が終了している端末数を表すflag に関してflag=0と初期化する。
1902では、端末番号nのQoSパラメータから保証すべき最低伝送速度を抽出する。
ステップ4501で、図43のQoSテーブルから端末番号4301がnである端末の保証すべき最低伝送速度4302を抽出し、当該割当タイミングで送信すべきデータ量D[bit]を計算する。例えば、端末へのリソース割当が5ms間隔で、当該割当タイミングで5ms分のリソースを割り当て、最低伝送速度が500kbpsの場合、最低伝送速度を満たすためには、当該割当タイミングで送信すべきデータ量DはD=500[kbit/s]*0.005[s]=2.5kbitとなる。
ステップ4502では、図13で説明したリソース割当期間テーブル102を参照し、端末番号nに割り当てたリソースにおいて送信できるデータ量L[bit]を計算する。基地局は、各端末の伝送に用いる変調方式であるMCS(Modulation and Coding Scheme)が保持されているテーブルの番号を保持する図46に示すようなMCS IndexテーブルからMCS Indexを抽出し、抽出したMCS Indexに対応するMCSを図47を参照して抽出し、各端末に割り当てたリソースから送信できるデータ量LをMCSに基づいて計算する。例えば、端末番号2のMCSは、図46、図47より1/2-16QAMである。これは1シンボルで4*1/2=2bit送信できることを意味するため、仮に1リソースで48シンボル送信でき、端末番号2に20リソース割り当てた場合、L=2*48*20=1.92kbitとなる。なお、図47に記載したMCSはあくまで一例であり、他の変調方式であっても本実施形態に適用可能である。
ステップ4504では、最低伝送速度まで割当済みであると判定し処理を終了する。
ステップ4505では、最低伝送速度まで割当済みでないと判定し処理を終了する。
ステップ1905で端末番号nに対して最低伝送速度までリソース割当が終了していると判定された場合、ステップ1912に移行する。
ステップ1912では、flag、端末番号をインクリメントしステップ1913に移行する。
ステップ1913でflag=N、つまり全端末に対して最低伝送速度まで割当が終了していると判定された場合、処理を終了する。flag<N、つまり全端末に対して最低伝送速度まで割当が終了していないと判定された場合、ステップ1914に移行する。ステップ1914でn≦Nと判定された場合、ステップ1902に戻る。n>Nと判定された場合、ステップ1915に移行する。
ステップ1915では、端末番号をn=1と初期化しステップ1902に戻る。
ステップ1907では、端末番号をインクリメントし、flagを初期化しステップ1908に移行する。
ステップ1908でn>Nと判定された場合、ステップ1909に移行する。n≦Nと判定された場合、ステップ1910に移行する。
ステップ1909では、端末番号をn=1と初期化しステップ1910に移行する。
1903でリソース割当期間テーブル102を参照し、リソース番号pの残り割当継続期間1304=0であれば、つまり保証型リソースでなければステップ1910に移行する
ステップ1910では、リソース番号をインクリメントしステップ1911に移行する。
ステップ1911でp≦Pd、つまり全リソースの検索が終了していなければステップ1902に戻る。p>Pd、つまり全リソースの検索が終了していれば処理を終了する。
ステップ4901では、端末番号n=1とし、最低伝送速度まで割り当てられている端末数をカウントするためtmp=0と初期化する。
ステップ4902では、ステップ1905と同様に端末番号nに対して最低伝送速度まで割り当てられているかを検査する。最低伝送速度まで割り当てられている場合、ステップ4903に移行し、最低伝送速度まで割り当てられていない場合、ステップ4904に移行する。
ステップ4903では、tmpをインクリメントする。
ステップ4904では、端末番号をインクリメントする。
ステップ4905でn≦N、つまり全端末の検索が終了していない場合はステップ4902に戻る。n>N、つまり全端末の検索が終了している場合はステップ4906に移行する。
ステップ4906でtmp=Nでない、つまり全端末に対して最低伝送速度まで割当が行われていない場合はステップ4907に移行する。tmp=N、つまり全端末に対して最低伝送速度まで割当が行われている場合はステップ4908に移行する。
ステップ4907では、干渉変動値の閾値εを増加させるため、ε+=δとし、処理を終了する。ここでδは初期設定されているか、ネットワーク、例えばGW402から設定され、基地局内のデータメモリ3706に保持される。
ステップ4908では、干渉変動値の閾値εを減少させるため、ε-=δとし、閾値変化の処理を終了4909し、ステップ1911に戻る。
ステップ2001では、リソース番号p=1、全てのコスト関数=-1と初期化する。
ステップ2002では、図13に示したリソース割当期間テーブル102の割当端末番号=0、つまりリソース割当が行われていない場合、ステップ2003に移行する。
ステップ2003では、図11に示す干渉テーブル106を参照し、CINRγを抽出し、リソース番号pにおいて全端末のコスト関数f pnを計算する。ここで端末番号をnとする。例えば、コスト関数は以下の式で計算する。
ステップ2004で、p≦Pd、つまり全リソースのコスト関数の計算が終了していなければステップ2005に移行する。
ステップ2002で、図13に示したリソース割当期間テーブル102の割当端末番号=0でない、つまりリソース割当が行われている場合、ステップ2005に移行する。
ステップ2005では、リソース番号をインクリメントしステップ2002に戻る。
ステップ2004で、p>Pd、つまり全リソースのコスト関数の計算が終了していればステップ2006に移行する。
ステップ2006では、コスト関数が最大となる端末番号nとリソース番号pの組合せを抽出する。ここで、リソース番号pは、残り割当継続期間1304=0、つまり保証型リソースでないリソースで割り当てが行われていないリソースのリソース番号に限る。
ステップ2007で端末番号nへの割当が終了していなければステップ2008に移行する。
ステップ2008では、図13に示したリソース割当期間テーブル102の割当端末番号欄において、リソース番号pの割当端末番号をnに更新し、リソース番号pを端末番号nに割り当て、ステップ2009に移行する。
ステップ2009では、残り割当継続期間1304=1と更新する。
ステップ2010では、割り当てた端末番号nについてコスト関数を再計算し更新し、ステップ2006に戻る。ある端末にリソースを割り当てると、当該端末の伝送速度が上がるため、次のリソースの割り当てにおいて、割り当てた端末の優先度を低くすることが望ましい。数6でコスト関数を計算する場合、リソース割当により平均伝送速度を以下の数7のように更新する。
ステップ2011で全端末へ必要な割当が終了していなければステップ2012に移行する。
ステップ2012では端末番号nのコスト関数を全て初期化し-1とし、ステップ2006に戻る。
ステップ2011で全端末へ必要な割当が終了していればステップ2013に移行する。
ステップ2013では、割り当てた全リソースの残り割当継続期間1304を1減算し、処理を終了する。
ステップ2010のコスト関数の更新はステップ2003で計算するコスト関数に対応する更新方法であればこれに限定するものではない。
ステップ2401では、リソース番号p=1、端末番号n=1と初期化する。
ステップ2402では、干渉テーブル2306、干渉変動テーブル2307から干渉値γpn、干渉変動値βpnを抽出する。
ステップ2403では、干渉値γpn、干渉変動値βpnから保証度を以下の数8で計算する。
ステップ2405では、リソース番号をインクリメントする。
ステップ2406でp≦Pd、つまり全リソースの保証度の計算が終了していなければステップ2402に戻る。p>Pd、つまり全リソースの保証度の計算が終了していればステップ2407に移行する。
ステップ2407では、リソース番号p=1と初期化し、端末番号をインクリメントする。
ステップ2408でn≦N、つまり全端末の優先度の計算が終了していなければステップ2402に戻る。n>N、つまり全端末の優先度の計算が終了していれば処理を終了する。
ステップ2601では、保証度テーブル2308を参照し最大の保証度となるリソース番号p、端末番号nを抽出する。
ステップ2602では、実施例1と同様に、抽出した端末番号nのQoSパラメータから最低伝送速度を抽出する。
ステップ2603では、図13に示したリソース割当期間テーブル2302のリソース番号pにおいて残り割当継続期間=0でない、つまり保証型リソースである場合は、ステップ2604に移行する。
ステップ2604で、端末番号nに対して最低伝送速度までリソース割当済みでなければ、ステップ2605に移行する。
ステップ2605では、図13に示したリソース割当期間テーブル2302のリソース番号pの割当端末番号欄をnに更新しリソース割当を行い、割当継続期間をL(L>1)とする。
ステップ2606では、保証度テーブル2308のリソース番号pの全端末について保証度=-1とし、以降リソース番号pが選ばれないようにする。
ステップ2604で、端末番号nの端末に対して最低伝送速度までリソース割当済みであれば、ステップ2608に移行する。
ステップ2608では、保証度テーブル2308の端末番号nの全リソースについて保証度=-1とし、以降端末番号nが選ばれないようにし、ステップ2607に移行する。
ステップ2607で、保証度テーブル2308の保証度が全て-1でない、つまり保証型リソースの割当が終了していなければステップ2601に戻る。保証度テーブル2308の保証度が全て-1、つまり保証型リソースの割当が終了していれば処理を終了する。
また、図26は、保証度の高いリソースと端末の組合せから順に保証型リソースとして割当、割当継続期間を長くとるものであればこれに限定するものではない。
実施例2では、実施例1が奏する効果に加えて、端末単位で保証型リソースの判定が可能となり、伝送速度の安定性を向上させることができる。
実施例3では、図27に示す基地局のブロック構成図のように、リソース割当期間テーブルの初期状態を変更することを指示する初期状態変更信号を受け、実施例1、実施例2におけるリソース割当期間テーブル102の初期状態を変更し、保証型リソースを事前に設定する、初期状態変更部2709を基地局に追加した構成となっている。図27は実施例1の基地局に初期状態変更部を追加した構成を示しているが、実施例2についても同様の追加が可能である。
ステップ2801では、初期状態を変更するリソース番号pを決定する。
ステップ2802では、リソース割当期間テーブルのリソース番号pの残り割当継続期間1304=Lと設定する。
ステップ2803で、初期状態を変更すべきリソースが存在すればステップ2801に戻る。初期状態を変更すべきリソースが存在しなければ処理を終了する。
ステップ2801でリソース番号を決定する方法は任意の方法でよい。例えば、ランダムに決定しても良い。
ステップ2803で初期状態を変更すべきリソースが存在するかどうかを判定する基準は任意の方法で良い。例えば、保証型リソースとするリソース数を設定しておき、設定されたリソース数になるまで処理を繰り返しても良い。
ダミーデータ挿入部2910の動作のフローチャートを図30に示す。
ステップ3001では、リソース割当期間テーブルから、残り割り当て継続期間>0、つまり保証型リソースであり、かつ割当端末番号=0である、つまり端末への割当が行われていないリソース数Xをカウントする。
ステップ3002で、Xと、保証型リソースで割り当てを行われていないリソース数の閾値であるXlimを比較し、X>Xlimの場合、ステップ3003に移行する。X≦Xlimの場合、処理を終了する。
ステップ3003では、で割り当てを行われていないX個の保証型リソースからXlim個のリソースをランダムに選択する。
ステップ3004では、ステップ3003で選択したリソースについて、ダミーデータを挿入し、処理を終了する。ここでダミーデータは任意のデータでよく、受信時に破棄される。
ステップ3003はランダムにリソースを選択したが、Xlimのリソースを選択するものであればこれに限定するものではない。さらに、ダミーデータ挿入部2910の動作のフローチャートは、保証型リソースで割り当てを行われていないリソースの数で閾値を設け、ダミーデータを挿入するものであればこれに限定するものではない。
実施例1〜4では、端末からの報告は干渉値であるとした。これに対し、実施例5では、基地局が具備する干渉測定部104、干渉変動測定部105、の各部を端末が具備し、上記各部で計算した結果を基地局に報告する。端末のソフトウェア構成のブロック構成図を図40に示す。これは、図8のブロック構成図に干渉変動測定部4014を追加した構成となっている。ハードウェア構成は図39と同じで、干渉変動測定部4014はプロセッサ3901が実行するプログラムモジュールであり、これらのプログラムモジュールはメモリ3902に格納されている。
実施例5におけるスケジューリングのシーケンスを図34に示す。はじめに、3401において端末が干渉値、干渉変動値を測定し、図31に示すリソース番号3101とCINRの変動3102を含む干渉変動値のテーブルを作成する。その後、3402で干渉値と干渉変動値の全て、または一部を基地局に報告する。図31では、その一例として、干渉変動値としてCINRの変動λを報告する。干渉変動値の計算方法は実施例1の図15と同様である。ただし、端末番号の判定はないため、ステップ1501、1502、1510、1511はない。また、各端末の干渉変動テーブルは図12において端末番号欄が当該端末の1つとなっているものである。この場合、報告された干渉変動値から基地局はリソース割当を決定するため、干渉変動値の計算方法は基地局が認識している必要がある。ただし、端末から報告される干渉変動値は、各リソースにおける干渉の変動の程度を表すものであればこれに限定するものではない。
3403では報告される干渉値、干渉変動値を実施例1の干渉テーブル、干渉変動テーブルに集計する。以降については実施例1におけるリソース割当と同様である。
実施例6では、実施例5で示した端末が、さらに保証型リソース分類部101を備えており、保証型リソースと判定されたリソース番号を基地局に報告する。端末のソフトウェア構成のブロック構成図を図41に示す。これは、図40のブロック構成図に保証型リソース分類部4115を追加した構成となっている。ハードウェア構成は図39と同じで、保証型リソース分類部4115はプロセッサ3901が実行するプログラムモジュールであり、これらのプログラムモジュールはメモリ3902に格納されている。実施例6におけるスケジューリングのシーケンスを図35に示す。はじめに、実施例5と同様に3500において端末が干渉値、干渉変動値を測定し、図31に示すような干渉変動値のテーブルを作成する。次に、3501において各リソースが保証型リソースであるかどうかの判定を行い、図32に示すようなリソース番号3201と保証型リソースの判定3202を含み、各リソースが保証型リソースかどうかを示す保証型リソース判別テーブルを作成する。図32においては、リソース番号1、Pdは保証型であるが、リソース番号2は保証型でない。その後、3502で判定結果の全て、または一部を基地局に報告する。保証型リソースであるかどうかの判定方法は実施例1、3、4の図16、図17の保証型リソース判定部が行う動作と同様である。ただし、端末番号の判定は無く、保証型リソースかどうかのみの判定であるため、端末番号nの設定は無く、図16ではステップ1611、1606、1607はなく、ステップ1609が図32のテーブルのリソース番号pの保証型リソースの判定欄を1に更新する動作に変更される。図17でも同様である。
実施例7では、実施例5で示した端末が、さらに保証度計算部2301を備えており、基地局に保証度を報告する。端末のソフトウェア構成のブロック構成図を図42に示す。これは、図40のブロック構成図に保証度計算部4215を追加した構成となっている。ハードウェア構成は図39と同じで、保証度計算部4215はプロセッサ3901が実行するプログラムモジュールであり、これらのプログラムモジュールはメモリ3902に格納されている。実施例7におけるスケジューリングのシーケンスを図36に示す。はじめに、3601において実施例5、6と同様に端末が干渉変動値を測定し、図33に示すようなリソース番号3301と保証度3302のテーブルを作成する。その後、3602で保証度の全て、または一部を基地局に報告する。保証度の計算方法は実施例2の保証度計算部と同様であり、計算方法は基地局で認識されている。また、報告された保証度から基地局はリソース割当を決定するため、保証度の計算方法は基地局が認識している必要がある。ただし、各リソースにおいて保証型リソースの選ばれやすさを示すものであればこれに限定するものではない。また、保証度に基づいて基地局が行うリソース割当の動作は実施例2の図24と同様である。ただし、端末番号の判定は無いため、端末番号nの設定は無く、図24のステップ2408はない。
無線リソースを用いて複数の端末装置と通信し得る複数の無線基地局装置の中の一つの無線基地局装置であって、前記端末装置への割当の設定を予め記憶している期間継続する保証型リソースと、前記端末装置への割当の設定を前記予め記憶している期間よりも短い期間継続する第二のリソースと、に前記無線リソースを分類するリソース分類手段と、指定された容量のデータの送受信用に前記保証型リソースの割当を行い、前記指定された容量のデータ以外のデータの送受信用に前記第二のリソースの割当を行うリソース割当手段と、前記リソース割当手段が行った割当の結果を前記端末装置に通知するリソース割当通知手段と、を有することを特徴とする無線基地局装置。
無線リソースを用いて無線基地局装置との通信を行う端末装置であって、前記無線リソースの干渉に基づき前記干渉の変動値を生成する干渉変動測定手段と、予め記憶している期間において前記無線基地局装置が前記端末装置への割当を行う保障型リソースか、前記予め記憶している期間よりも短い期間において前記無線基地局装置が前記端末装置への割当を行う第二のリソースの何れかに前記リソースの分類を前記変動値に基づいて行う無線リソース分類手段と、前記リソース分類手段が行う前記分類の結果を前記無線基地局装置に通知するリソース分類通知手段を有すること、
を特徴とする端末装置。
102:リソース割当期間テーブル
103:割当リソース決定部
104:干渉測定部
105:干渉変動測定部
106:干渉テーブル
107:干渉変動テーブル
201、202、40A〜40M、2201〜2207:基地局
203、204、40a1、40a2、2201a〜2207a:端末
401:ルータ
402:GW
403:NW
701:回線インタフェース
702:基地局の上位レイヤ制御部
802:端末の上位レイヤ制御部
703:スケジューリング部
704:基地局のDownlinkベースバンド処理部
705:基地局のUplinkベースバンド処理部
706:基地局の送信RF部
707:基地局の受信RF部
806:端末の送信RF部
807:端末の受信RF部
708:基地局のスイッチ
709:基地局のアンテナ
710、810:基地局のコントローラ
3701:基地局のプロセッサ
3901:端末のプロセッサ
3702:基地局のメモリ
3706:データメモリ
1801:保証割当部
1802:追加割当部
1803:内部メモリ
2301:保証度計算部
2308:保証度テーブル
2709:初期状態変更部
2910:ダミーデータ挿入部
Claims (12)
- 無線リソースを用いて複数の端末装置と通信し得る複数の無線基地局装置の中の一つの無線基地局装置であって、
予め記憶している期間において同一の前記端末装置への割当を行う第一のリソースと、前記予め記憶している期間よりも短い期間において同一の前記端末装置への割当を行う第二のリソースと、に前記無線リソースを分類し、送受信すべきデータの中で指定された容量のデータの送受信用に前記第一のリソースの割当を行い、前記送受信すべきデータの中で前記指定された容量のデータ以外のデータの送受信用に前記第二のリソースの割当を行うプロセッサと、
前記プロセッサが行った割当の結果を前記端末装置に通知する送受信部と、を有すること、
を特徴とする無線基地局装置。
- 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
前記プロセッサは、
前記通信において保証すべき最低伝送速度に基づいて前記指定された容量を計算すること、
を特徴とする無線基地局装置。
- 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
前記プロセッサは、
前記無線リソースの干渉に基づき前記干渉の変動値を生成し、前記変動値が予め記憶された閾値未満の無線リソースを前記第一のリソースとして、前記変動値が前記閾値以上の無線リソースを前期第二のリソースとして分類すること、
を特徴とする無線基地局装置。
- 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
前記プロセッサは、
前記指定された容量に対して前記第一のリソースが不足した場合に、前記第二のリソースの一部を前記第一のリソースとして分類し直すこと、
を特徴とする無線基地局装置。
- 請求項1に記載の無線基地局装置であって、
前記無線リソースの各々が割当てられている前記端末装置と、前記無線リソースの各々が割当てられる期間と、を保持する記憶装置を有すること、
を特徴とする無線基地局装置。
- 無線リソースを用いて複数の端末装置と通信し得る複数の無線基地局装置の中の一つの無線基地局装置であって、
前記無線リソースの干渉に基づき前記干渉の変動値を生成し、前記変動値の小さい前記無線リソースから順に前記端末装置への割当を行い、送受信すべきデータの中で指定された容量を満たす時点までに前記端末装置に割当てた前記無線リソースの割当の設定を、予め記憶している期間継続し、前記送受信すべきデータの中で前記指定された容量を満たす時点より後に前記端末装置に割当てを行った前記無線リソースの割当の設定を、予め記憶している期間よりも短い期間継続するプロセッサと、
前記プロセッサが行った割当の結果を前記端末装置に通知する送受信部と、を有すること、
を特徴とする無線基地局装置。
- 複数の無線基地局装置と複数の端末装置とを有し、前記無線基地局装置と前記端末装置が無線リソースを用いて通信し得る無線通信システムであって、
前記無線基地局装置が、
予め記憶している期間において同一の前記端末装置への割当を行う第一のリソースと、前記予め記憶している期間よりも短い期間において同一の前記端末装置への割当を行う第二のリソースと、に前記無線リソースを分類するリソース分類手段と、
送受信すべきデータの中で指定された容量のデータの送受信用に前記第一のリソースの割当を行い、前記送受信すべきデータの中で前記指定された容量のデータ以外のデータの送受信用に前記第二のリソースの割当を行うリソース割当手段と、
前記リソース割当手段が行った割当の結果を前記端末装置に通知するリソース割当通知手段と、を有すること、
を特徴とする無線通信システム。
- 請求項7に記載の無線通信システムであって、
前記リソース割当手段は、
前記通信において保証すべき最低伝送速度に基づいて前記指定された容量を計算すること、
を特徴とする無線通信システム。
- 請求項7に記載の無線通信システムであって、
前記無線基地局装置は、
前記無線リソースの干渉に基づき前記干渉の変動値を生成する干渉変動測定手段を備え、
前記リソース分類手段は、
前記変動値が予め記憶された閾値未満の無線リソースを前記第一のリソースとして、前記変動値が前記閾値以上の無線リソースを前期第二のリソースとして分類すること、
を特徴とする無線通信システム。
- 請求項7に記載の無線通信システムであって、
前記リソース分類手段は、
前記無線リソースの各々が割当てられている前記端末装置と、前記無線リソースの各々が割当てられる期間を保持するテーブルを有すること、
を特徴とする無線通信システム。
- 無線リソースを用いて無線基地局装置との通信を行う端末装置であって、
前記無線リソースの干渉に基づき前記干渉の変動値を生成する干渉変動測定手段と、
前記変動値を前記無線基地局装置に通知する干渉変動値通知手段と、を有すること、
を特徴とする端末装置。
- 無線リソースを用いて無線基地局装置との通信を行う端末装置であって、
送受信すべきデータの中で指定された容量のデータの送受信用に、予め記憶している期間において割当の設定を継続する第一のリソースの割当がなされ、前記送受信すべきデータの中で前記指定された容量のデータ以外のデータの送受信用に、前記予め記憶している期間よりも短い期間において割当の設定を継続する第二のリソースの割当がなされた、割当の結果を前記基地局装置から受信する受信部と、
前記割当てが行われたリソースを用いてデータの送受信の処理を行うプロセッサと、を有すること、
を特徴とする端末装置。
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