JP2011015239A - 増幅回路及び該増幅回路に用いられるバイアス調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】GaN−FETを増幅素子とするマイクロ波帯の増幅回路で、バックオフ動作時でも良好な通信品質を確保する。
【解決手段】バイアス調整手段(たとえば、検波回路31、帰還回路32及びリミタ回路33)により、増幅素子20a(たとえば、GaN−FET)の出力パワーが検波され、同出力パワーが同増幅素子20aの飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、同増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbが調整される一方、上記出力パワーが増加する動作状態のとき、同出力パワーの増加に対応して増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧gbが調整される。
【選択図】図1

Description

この発明は、増幅回路及び該増幅回路に用いられるバイアス調整方法に係り、特に、増幅素子として、たとえば窒化ガリウム(GaN)デバイスが用いられ、マイクロ波帯の通信を行う場合に適用して好適な増幅回路及び該増幅回路に用いられるバイアス調整方法に関する。
地上の通信システムや衛星通信システムなどに使用されるマイクロ波帯の増幅回路では、高周波特性及び小型化に優れた化合物半導体を増幅素子とする固体増幅器が用いられる。増幅素子には、一般的にガリウムヒ素(GaAs)を材料とするFET(電界効果トランジスタ)であるGaAs−FETが用いられているが、近年では、さらに高出力で高効率特性に優れている増幅素子として窒化ガリウム(GaN)を材料とするGaN−FETが製品化されている。GaN−FETは、高耐圧特性を有し、GaAs−FETに比べて5倍以上の高いドレイン電圧(すなわち、GaAs−FETでは7〜10Vであるのに対して、GaN−FETでは約50V)を印加して動作させることが可能であり、同一サイズのGaAs−FETに比べて、5倍以上の高出力が得られるため、このような特長をもつGaN−FETは、マイクロ波帯の増幅回路にも適用されつつある。
この種の増幅回路は、たとえば図6に示すように、増幅器10で構成されている。
増幅器10は、増幅素子10aとして、たとえば1段構成のGaN−FETのソース接地回路を有している。また、増幅器10には、入力端子11と、出力端子12と、ゲートバイアス端子13と、ドレインバイアス端子14とが設けられている。入力端子11は、外部から与えられた入力信号inをGaN−FETのゲート電極に入力する。出力端子12は、GaN−FETのドレイン電極から出力信号outを取り出すためのものである。ゲートバイアス端子13は、外部から与えられたゲートバイアス電圧gbをGaN−FETのゲート電極に印加する。ドレインバイアス端子14は、外部から与えられたドレインバイアス電圧Vccを図示しない抵抗を介してGaN−FETのドレイン電極に印加する。
この増幅器10では、GaN−FETのドレイン電極に高い電圧(ドレインバイアス電圧Vcc)が印加されて動作するため、消費電流との積である消費電力が同一サイズのGaAs FETに比べて大きいという課題がある。この課題に対して、信号入力のないアイドリング状態では、ドレイン電流が低電流になるようにゲートバイアス電圧gbを設定することにより、消費電力の増加を抑制することが可能である。ところが、この状態で、増幅器10に入力信号inが入力された場合、同増幅器10が飽和出力パワーを出力できる同入力信号inのパワーに対してドレイン電流が低い状態となり、歪特性に問題が発生する。この歪特性は、主に3次相互変調歪(IM3)として測定される。
この3次相互変調歪の測定では、たとえば、図7(a)に示すように、周波数が数MHzずれた同じ入力パワーの基本波成分f1,f2の入力信号inが、図7(b)の増幅器10に入力され、図7(c)に示すように、同増幅器10の出力信号outに含まれる3次相互変調歪成分(2*f1−f2,2*f2−f1)に対する基本波成分f1,f2の比が測定される。この3次相互変調歪は、増幅回路の特性を評価するための重要な指標である。通信システムでは、IM3が良好(すなわち、入力信号inの基本波成分の3次相互変調歪成分に対する比が大きい)なことが好ましいが、増幅器10が有する非線形性により、同増幅器10の入力パワーが大きくなると、入力信号inの基本波成分の3次相互変調歪成分に対する比が小さくなり、IM3が劣化する。また、通信システムでは、必要なIM3を確保するために、増幅回路の入力パワーを大きくして同増幅回路の飽和出力状態で動作させずに、入力パワーを下げたバックオフの状態で使用する場合が多く、増幅回路のバックオフ時におけるIM3は重要な特性となる。
図8は、増幅器10のIM3特性を示す図である。
この図8では、増幅器10に対して、ドレインバイアス電圧Vcc及びゲートバイアス電圧gbが共に一定の電圧が加えられている状態での入力パワーに対する出力パワー及びIM3が示されている。すなわち、特性曲線Bでは、増幅器10の出力信号outに現れる基本波成分が示されている。特性曲線Nでは、信号無入力時のドレイン電流を、消費電流の増加を抑えるために低電流に設定された場合の3次相互変調歪成分(IM3)の出力パワーが示されている。また、特性曲線Mでは、信号無入力時のドレイン電流を相対的に大きい電流に設定された場合の3次相互変調歪成分の出力パワーが示されている。増幅器10がバックオフ状態で動作しているとき、特性曲線Nによれば、3次相互変調歪成分が特性曲線Mよりも多くなっている。また、特性曲線Pでは、特性曲線Mに対応するD/U比(desired to undesired signal ratio )が示され、特性曲線Qでは、特性曲線Nに対応するD/U比が示されている。増幅器10がバックオフ状態で動作しているとき、特性曲線Qによれば、D/U比が特性曲線Pよりも小さくなり、IM3が良好でないことを示している。
図9は、図8中の特性曲線N,Mに対応するドレイン電流の波形を示す図である。
ドレイン電流が低電流に設定されている場合、図9(a)に示すように、入力パワーが非常に小さい(小信号)とき、ドレイン電流に現れる電流の振幅は全く制限を受けていないが、入力パワーがバックオフ動作時では、ドレイン電流の振幅が増幅されるため、ドレイン電流の振幅の下側(電流値ゼロ)で制限され、歪んだ波形となる。また、入力パワーがさらに大きくなって飽和出力で動作する状態では、ドレイン電流の振幅の上側も最大ドレイン電流に制限されて、さらに歪んだ波形となる。この結果が、図8中のIM3となって現れる。一方、図9(b)に示すように、ドレイン電流が相対的に大きく設定されている場合、バックオフ状態でも、ドレイン電流の振幅は歪みを受けにくいので、IM3は、ドレイン電流が低電流に設定されている場合に比べて良好となる。このように、増幅器10では、消費電力の増加を抑制するために、信号無入力時のドレイン電流を低く設定すると、バックオフ状態におけるIM3が悪くなり、通信システムの運用上で誤動作などの通信品質の劣化が発生するという課題がある。
上記の増幅回路の他、この種の関連技術としては、たとえば、特許文献1に記載された増幅器の位相補償回路がある。
この増幅器は、高周波信号を伝送する際に使用される。増幅器の位相シフト特性は、増幅素子のバイアス(ドレイン電圧、ドレイン設定電流)によって変化する。位相補償回路では、増幅素子の入力電力が分岐回路を通して検波回路で検波され、その検波電圧に応じてバイアス回路を動作させて増幅素子のバイアスを変化させ、結果的に位相シフト量を減少させる。これにより、増幅器を非線形領域まで動作させたときに発生する信号の位相シフトが補償される。
また、特許文献2に記載された高周波電力増幅回路では、増幅器により、アンテナが送信すべき送信電力が出力される。第1の検出回路により、上記送信電力に対応する第1の電圧が検出される。差動アンプにより、上記第1の検出回路により検出された第1の電圧と上記送信電力の設定電力に対応する第1の基準電圧とが比較され、同送信電力を同設定電力に制御する制御電圧が上記増幅器に出力される。第2の検出回路により、上記増幅器に流れる電流に対応する第2の電圧が検出される。コンパレータにより、上記第2の検出回路により検出された第2の電圧と上記増幅器に流れる電流の設定電流に対応する第2の基準電圧とが比較され、同第2の検出回路により検出された第2の電圧が同第2の基準電圧を超えた場合、上記差動アンプから出力される制御電圧が制限される。これにより、送信電力を出力する上記増幅器が異常発振した場合でも、同増幅器が保護される。
また、特許文献3に記載された高周波増幅器では、ソース電極が接地されたゲート電極及びドレイン電極を有する増幅器が設けられ、高周波電力が同増幅器に入力され、同増幅器の出力ラインの分岐出力が歪レベル検波回路に入力されて検波電圧が出力される。この検波電圧と基準電圧とが比較器で比較され、この比較器の出力電圧が制御回路に入力される。制御回路は、内部に比較器の出力電圧に対応して増幅器のゲート電極及びドレイン電極に対する供給電圧を定めるデータテーブルを書き込んだROM(Read Only Memory)を有する。同制御回路により、ROMデータに基づいて、増幅器のドレイン電圧とゲート電圧とが制御される。これにより、高周波増幅器の相互変調歪の信号レベルが一定に保たれ、通信品質が確保される。
特開2000−196369号公報 特開2008−124685号公報 特開2008−244986号公報
しかしながら、上記関連技術では、次のような課題があった。
すなわち、特許文献1に記載された位相補償回路では、増幅器を非線形領域まで動作させたときに発生する信号の位相シフトが補償されるが、この発明とは構成が異なる。
特許文献2に記載された高周波電力増幅回路では、増幅器が異常発振した場合でも、同増幅器が保護されるが、この発明とは構成や動作が異なり、上記の問題点は改善されない。
特許文献3に記載された高周波増幅器では、通信品質が確保されるが、ソース接地回路に限定されている他、ROMを有する制御回路が設けられているなど、この発明とは構成が異なる。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、バックオフ動作時でも良好な通信品質が確保される増幅回路及び該増幅回路に用いられるバイアス調整方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路に係り、前記増幅素子の出力パワーを検波し、該出力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記出力パワーが増加する動作状態のとき、該出力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整手段が設けられていることを特徴としている。
この発明の第2の構成は、増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路に係り、前記増幅素子の入力パワーを検波し、該入力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記入力パワーが増加する動作状態のとき、該入力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整手段が設けられていることを特徴としている。
この発明の第3の構成は、増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路に用いられるバイアス調整方法に係り、バイアス調整手段が、前記増幅素子の出力パワーを検波し、該出力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記出力パワーが増加する動作状態のとき、該出力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整処理を行うことを特徴としている。
この発明の第4の構成は、増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路に用いられるバイアス調整方法に係り、バイアス調整手段が、前記増幅素子の入力パワーを検波し、該入力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記入力パワーが増加する動作状態のとき、該入力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整処理を行うことを特徴としている。
この発明の構成によれば、バックオフ動作時のIM3(3次相互変調歪)劣化を抑制でき、良好な通信品質を確保することができる。
この発明の第1の実施形態である増幅回路の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図1の増幅回路の入力パワーに対応する各部の動作を示す図である。 ドレイン電流の状態を示す波形図である。 この発明の第2の実施形態である増幅回路の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図4の増幅回路の入力パワーに対応する各部の動作を示す図である。 増幅回路の基本構成を示す図である。 3次相互変調歪(IM3)の測定状態を示す図である。 増幅器10のIM3特性を示す図である。 図8中の特性曲線N,Mに対応するドレイン電流の波形を示す図である。
上記バイアス調整手段が、上記増幅素子の出力パワーを検波して検波電圧を出力する検波回路と、同検波回路から出力された上記検波電圧が所定の基準電圧よりも小さいとき、上記増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように上記第1のバイアス電圧を出力する一方、上記検波電圧が上記基準電圧よりも大きいとき、上記増幅素子の出力電流を増加させるように上記第1のバイアス電圧を出力する帰還回路と、同帰還回路から出力される上記第1のバイアス電圧に対して、所定の下限値以上に制限するリミタ回路とから構成されている増幅回路を提供する。
また、この発明の好適な形態では、上記帰還回路は、上記検波電圧と上記基準電圧との差分を増幅して上記第1のバイアス電圧を出力する差動増幅器で構成されている。
また、上記リミタ回路の上記下限値は、上記増幅素子の入力パワーがバックオフの状態のときに、同増幅素子の出力電流の振幅が制限を受けない値に設定されている。
また、上記増幅素子は、GaN−FETで構成されている。
また、上記バイアス調整手段が、上記増幅素子の入力パワーを検波して検波電圧を出力する検波回路と、同検波回路から出力された上記検波電圧が所定の基準電圧よりも小さいとき、上記増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように上記第1のバイアス電圧を出力する一方、上記検波電圧が上記基準電圧よりも大きいとき、上記増幅素子の出力電流を増加させるように上記第1のバイアス電圧を出力する電圧変換回路と、同電圧変換回路から出力される上記第1のバイアス電圧に対して、所定の上限値以下かつ下限値以上に制限するリミタ回路とから構成されている増幅回路を提供する。
また、この発明の好適な形態では、上記電圧変換回路は、上記検波電圧と上記基準電圧との差分を増幅して上記第1のバイアス電圧を出力する差動増幅器で構成されている。
また、上記リミタ回路の上記上限値及び下限値は、上記増幅素子の入力パワーがバックオフの状態のときに、同増幅素子の出力電流の振幅が制限を受けない値に設定されている。また、上記増幅素子は、GaN−FETで構成されている。
実施形態1
図1は、この発明の第1の実施形態である増幅回路の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この形態の増幅回路は、同図に示すように、増幅器20と、入力端子21と、出力端子22と、ゲートバイアス端子23と、ドレインバイアス端子24と、検波回路31と、帰還回路32と、リミタ回路33とから構成されている。増幅器20は、窒化ガリウムFET(GaN−FET)で構成されている増幅素子20aを有している。このGaN−FETは、たとえば1段のソース接地回路の構成となっている。
同増幅器20は、増幅素子(GaN−FET)20aのゲート電極(入力側)にゲートバイアス端子23を経てゲートバイアス電圧gb(第1のバイアス電圧)が印加されると共に、同増幅素子20aのドレイン電極(出力側)にドレインバイアス端子24を経てドレインバイアス電圧Vcc(第2のバイアス電圧)が図示しない抵抗を介して印加された状態で、入力端子21から入力される入力信号inの増幅を行い、出力信号outを出力端子22へ出力する。検波回路31は、検波ダイオードで構成され、増幅器20の出力信号outの出力パワーの一部を検波して検波電圧dmを出力する。帰還回路32は、差動増幅器で構成され、検波回路31から出力された検波電圧dmと所定の基準電圧raとの差分を所定の利得で増幅してゲートバイアス電圧fbを出力する。
特に、この実施形態では、帰還回路32は、検波電圧dmが基準電圧raよりも小さいとき、増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧fbを出力する一方、検波電圧dmが基準電圧raよりも大きいとき、増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧fbを出力する。リミタ回路33は、帰還回路32から出力されるゲートバイアス電圧fbに対して、所定の下限値以上に制限し、ゲートバイアス電圧gbとして出力する。この場合、同リミタ回路33の上記下限値は、増幅素子20aの入力パワーがバックオフの状態のときに、同増幅素子20aの出力電流の振幅が制限を受けない値に設定されている。
図2は、図1の増幅回路の入力パワーに対応する各部の動作を示す図、及び図3が、ドレイン電流の状態を示す波形図である。
これらの図を参照して、この形態の増幅回路に用いられるバイアス調整方法の処理内容について説明する。
この増幅回路では、バイアス調整手段により、増幅素子20aの出力パワーが検波され、同出力パワーが同増幅素子20aの飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、同増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbが調整される一方、上記出力パワーが増加する動作状態のとき、同出力パワーの増加に対応して同増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧gbが調整される(バイアス調整処理)。
このバイアス調整処理では、検波回路31により、増幅素子20aの出力パワーが検波されて検波電圧dmが出力される(検波処理)。帰還回路32により、検波回路31から出力された検波電圧dmが基準電圧raよりも小さいとき、増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbが出力される一方、検波電圧dmが基準電圧raよりも大きいとき、増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧gbが出力される(帰還処理)。この帰還処理では、差動増幅器により、検波電圧dmと基準電圧raとの差分が所定の利得で増幅されてゲートバイアス電圧fbが出力される。リミタ回路33により、帰還回路32から出力されるゲートバイアス電圧fbに対して、下限値以上に制限され、ゲートバイアス電圧gbとして出力される(バイアス電圧制限処理)。このバイアス電圧制限処理では、上記下限値が、増幅素子20aの入力パワーがバックオフの状態のときに、同増幅素子20aの出力電流の振幅が制限を受けない値に設定される。
すなわち、この増幅回路では、一定のドレインバイアス電圧Vccがドレインバイアス端子24に印加されると共に、あらかじめ決められたリファレンス電圧raに基づいて、帰還回路32から出力されるゲートバイアス電圧fbがリミタ回路33を経てゲートバイアス電圧gbとしてゲートバイアス端子23に印加される。この状態で増幅器20に入力信号inが入力されると、同増幅器20の出力信号outの出力パワーが検波回路31で検波され、同検波回路31から出力される検波電圧dmが帰還回路32に入力され、同帰還回路32から出力されるゲートバイアス電圧fbが、リミタ回路33を通してゲートバイアス電圧gbとして増幅器20のゲートバイアス端子23へ入力される。
図2に示すように、増幅器20に入力される入力信号inの入力パワーが増加し、同増幅器20の出力信号outの出力パワーが増加すると、検波回路31から出力される検波電圧dmが大きくなる。帰還回路32では、リファレンス電圧raと検波電圧dmとの差分が増幅され、最初に設定された電圧よりも高いゲートバイアス電圧fbが出力される。このゲートバイアス電圧fbは、リミタ回路33を通してゲートバイアス電圧gbとして増幅器20のゲートバイアス端子23に入力される。これにより、増幅器20の信号無入力時のドレイン電流は、最初の設定値よりも大きくなる。
増幅器20の入力パワーが、増幅器20の飽和出力に対応する入力パワーを超えた場合、同増幅器20の出力パワーは、さらに増加することはないので、検波回路31の検波電圧dm、及び帰還回路32のゲートバイアス電圧fbは、ある一定の電圧以上には大きくならない。したがって、増幅器20の信号無入力時のドレイン電流は、ある一定以上大きくならない。一方、増幅器20の入力パワーが低くなり、最初の設定値よりも小さくなる方向へ検波回路31の検波電圧dm及び帰還回路32のゲートバイアス電圧fbが変動した場合、リミタ回路33により下限の電圧が設定されているので、ゲートバイアス端子23に最初の設定値よりも低いゲートバイアス電圧gbが印加されることはない。入力パワーが増幅器20のバックオフ状態の付近では、上記ゲートバイアス電圧gbの印加により、入力パワーが低い場合に比較して、無入力信号状態でのドレイン電流が増加する。これにより、図3に示すように、入力パワーがバックオフの状態でも、ドレイン電流の波形が、その振幅の下側(電流ゼロ)で制限されにくくなり、IM3の悪化が回避される。
以上のように、この第1の実施形態では、バイアス調整手段により、増幅素子20aの出力パワーが検波され、同出力パワーが同増幅素子20aの飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、同増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbが調整される一方、上記出力パワーが増加する動作状態のとき、同出力パワーの増加に対応して増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧gbが調整されるので、無信号入力時の消費電力を増加させずに、バックオフ動作時のIM3悪化が回避される。
実施形態2
図4は、この発明の第2の実施形態である増幅回路の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この形態の増幅回路では、同図4に示すように、図1中の検波回路31、帰還回路32及びリミタ回路33に代えて、検波回路41、電圧変換回路42及びリミタ回路43が設けられている。検波回路41は、検波ダイオードで構成され、増幅器20の入力信号inの入力パワーの一部を検波して検波電圧dnを出力する。電圧変換回路42は、差動増幅器で構成され、検波回路41から出力された検波電圧dnと所定の基準電圧rbとの差分を所定の利得で増幅してゲートバイアス電圧ecを出力する。
特に、この実施形態では、電圧変換回路42は、検波電圧dnが基準電圧rbよりも小さいとき、増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbを出力する一方、同検波電圧dnが前記基準電圧rbよりも大きいとき、同増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧ecを出力する。リミタ回路43は、電圧変換回路42から出力されるゲートバイアス電圧ecに対して、所定の上限値以下かつ下限値以上に制限し、ゲートバイアス電圧gbとして出力する。この場合、同リミタ回路43の上記上限値及び下限値は、増幅素子20aの入力パワーがバックオフの状態のときに、同増幅素子20aの出力電流の振幅が制限を受けない値に設定されている。
図5は、図4の増幅回路の入力パワーに対応する各部の動作を示す図である。
この図を参照して、この形態の増幅回路に用いられるバイアス調整方法の処理内容について説明する。
この増幅回路では、バイアス調整手段により、増幅素子20aの入力パワーが検波され、同入力パワーが同増幅素子20aの飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、同増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbが調整される一方、上記入力パワーが増加する動作状態のとき、同入力パワーの増加に対応して同増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧gbが調整される(バイアス調整処理)。
このバイアス調整処理では、検波回路41により、増幅素子20aの入力パワーが検波されて検波電圧dnが出力される(検波処理)。電圧変換回路42により、検波回路41から出力された検波電圧dnが所定の基準電圧rbよりも小さいとき、増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧ecが出力される一方、同検波電圧dnが基準電圧rbよりも大きいとき、同増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧ecが出力される(電圧変換処理)。この電圧変換処理では、差動増幅器により、検波電圧dnと基準電圧rbとの差分が増幅されてゲートバイアス電圧ecが出力される。リミタ回路43により、電圧変換回路42から出力されるゲートバイアス電圧ecに対して、上限値以下かつ下限値以上に制限され、ゲートバイアス電圧gbとして出力される(バイアス電圧制限処理)。このバイアス電圧制限処理では、上記上限値及び下限値が、増幅素子20aの入力パワーがバックオフの状態のときに、同増幅素子20aの出力電流の振幅が制限を受けない値に設定される。
すなわち、この増幅回路では、一定のドレインバイアス電圧Vccがドレインバイアス端子24に印加されると共に、あらかじめ決められたリファレンス電圧rbに基づいて、電圧変換回路42から出力されるゲートバイアス電圧ecがリミタ回路43を経てゲートバイアス電圧gbとしてゲートバイアス端子23に印加される。この状態で増幅器20に入力信号inが入力されると、同入力信号inの入力パワーが検波回路41で検波され、同検波回路41から出力される検波電圧dnが電圧変換回路42に入力され、同電圧変換回路42から出力されるゲートバイアス電圧ecが、リミタ回路43を通してゲートバイアス電圧gbとして増幅器20のゲートバイアス端子23へ入力される。
増幅器20に入力される入力信号inの入力パワーが増加すると、図5に示すように、検波回路41から出力される検波電圧dnが大きくなる。電圧変換回路42では、リファレンス電圧rbと検波電圧dnとの差分が増幅され、最初に設定された電圧よりも高いゲートバイアス電圧ecが出力される。このゲートバイアス電圧ecは、リミタ回路43を通してゲートバイアス電圧gbとして増幅器20のゲートバイアス端子23に入力される。これにより、増幅器20の信号無入力時のドレイン電流は、最初の設定値よりも大きくなる。また、入力パワーが増加し、増幅器20の飽和出力時の入力パワーを超えて入力された場合、電圧変換回路42から出力されるゲートバイアス電圧ecがリミタ回路43により制限され、増幅器20のドレイン電流の上昇が防止される。
一方、増幅器20の入力パワーが低くなり、最初の設定値よりも小さくなる方向へ検波回路41の検波電圧dn及び電圧変換回路42のゲートバイアス電圧ecが変動した場合、リミタ回路43により下限の電圧が設定されているので、ゲートバイアス端子23に最初の設定値よりも低いゲートバイアス電圧gbが印加されることはない。この場合のドレイン電流の波形は、第1の実施形態の図3と同様となり、入力パワーがバックオフの状態でも、その振幅の下側(電流ゼロ)で制限されにくくなり、IM3悪化が回避される。
以上のように、この第2の実施形態では、バイアス調整手段により、増幅素子20aの入力パワーが検波され、同入力パワーが同増幅素子20aの飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、同増幅素子20aの出力電流が相対的に小さくなるようにゲートバイアス電圧gbが調整される一方、上記入力パワーが増加する動作状態のとき、同入力パワーの増加に対応して同増幅素子20aの出力電流を増加させるようにゲートバイアス電圧gbが調整されるので、無信号入力時の消費電力を増加させずに、バックオフ動作時のIM3悪化が回避される。
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、増幅素子20aは、GaN−FETのソース接地回路に限定されず、ソースホロアやゲート接地回路でも、それぞれに対応したバイアス電圧を印加することにより、上記実施形態とほぼ同様の作用、効果が得られる。また、増幅素子20aは、GaN−FETに限定されず、たとえばバイポーラトランジスタのエミッタ接地回路、エミッタホロア又はベース接地回路でも、それぞれに対応したバイアス電圧を印加することにより、上記実施形態に準じた作用、効果が得られる。また、増幅素子20aは、GaN−FETやバイポーラトランジスタに限定されず、マイクロ波帯で用いられる増幅回路に対応可能なものであれば良い。
この発明は、地上の通信システムや衛星通信システムなどのマイクロ波帯で用いられる増幅回路全般に適用できる。
20 増幅器(増幅回路の一部)
20a 増幅素子(増幅回路の一部)
31,41 検波回路(バイアス調整手段の一部)
32 帰還回路(バイアス調整手段の一部)
33,43 リミタ回路(バイアス調整手段の一部)
42 電圧変換回路(バイアス調整手段の一部)

Claims (18)

  1. 増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路であって、
    前記増幅素子の出力パワーを検波し、該出力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記出力パワーが増加する動作状態のとき、該出力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整手段が設けられていることを特徴とする増幅回路。
  2. 前記バイアス調整手段は、
    前記増幅素子の出力パワーを検波して検波電圧を出力する検波回路と、
    該検波回路から出力された前記検波電圧が所定の基準電圧よりも小さいとき、前記増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を出力する一方、前記検波電圧が前記基準電圧よりも大きいとき、前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を出力する帰還回路と、
    該帰還回路から出力される前記第1のバイアス電圧に対して、所定の下限値以上に制限するリミタ回路とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記帰還回路は、
    前記検波電圧と前記基準電圧との差分を増幅して前記第1のバイアス電圧を出力する差動増幅器で構成されていることを特徴とする請求項2記載の増幅回路。
  4. 前記リミタ回路の前記下限値は、
    前記増幅素子の入力パワーがバックオフの状態のときに、該増幅素子の出力電流の振幅が制限を受けない値に設定されていることを特徴とする請求項2又は3記載の増幅回路。
  5. 前記増幅素子は、
    窒化ガリウムFETで構成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の増幅回路。
  6. 増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路であって、
    前記増幅素子の入力パワーを検波し、該入力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記入力パワーが増加する動作状態のとき、該入力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整手段が設けられていることを特徴とする増幅回路。
  7. 前記バイアス調整手段は、
    前記増幅素子の入力パワーを検波して検波電圧を出力する検波回路と、
    該検波回路から出力された前記検波電圧が所定の基準電圧よりも小さいとき、前記増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を出力する一方、前記検波電圧が前記基準電圧よりも大きいとき、前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を出力する電圧変換回路と、
    該電圧変換回路から出力される前記第1のバイアス電圧に対して、所定の上限値以下かつ下限値以上に制限するリミタ回路とから構成されていることを特徴とする請求項6記載の増幅回路。
  8. 前記電圧変換回路は、
    前記検波電圧と前記基準電圧との差分を増幅して前記第1のバイアス電圧を出力する差動増幅器で構成されていることを特徴とする請求項7記載の増幅回路。
  9. 前記リミタ回路の前記上限値及び下限値は、
    前記増幅素子の入力パワーがバックオフの状態のときに、該増幅素子の出力電流の振幅が制限を受けない値に設定されていることを特徴とする請求項7又は8記載の増幅回路。
  10. 前記増幅素子は、
    窒化ガリウムFETで構成されていることを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の増幅回路。
  11. 増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路に用いられるバイアス調整方法であって、
    バイアス調整手段が、前記増幅素子の出力パワーを検波し、該出力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記出力パワーが増加する動作状態のとき、該出力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整処理を行うことを特徴とするバイアス調整方法。
  12. 前記バイアス調整処理では、
    検波回路が、前記増幅素子の出力パワーを検波して検波電圧を出力する検波処理と、
    帰還回路が、前記検波回路から出力された前記検波電圧が所定の基準電圧よりも小さいとき、前記増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を出力する一方、前記検波電圧が前記基準電圧よりも大きいとき、前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を出力する帰還処理と、
    リミタ回路が、前記帰還回路から出力される前記第1のバイアス電圧に対して、所定の下限値以上に制限するバイアス電圧制限処理とを行うことを特徴とする請求項11記載のバイアス調整方法。
  13. 前記帰還処理では、
    差動増幅器が、前記検波電圧と前記基準電圧との差分を増幅して前記第1のバイアス電圧を出力することを特徴とする請求項12記載のバイアス調整方法。
  14. 前記バイアス電圧制限処理では、
    前記下限値を、前記増幅素子の入力パワーがバックオフの状態のときに、該増幅素子の出力電流の振幅が制限を受けない値に設定することを特徴とする請求項12又は13記載のバイアス調整方法。
  15. 増幅素子を有し、該増幅素子の入力側に第1のバイアス電圧が印加されると共に出力側に第2のバイアス電圧が印加された状態で入力信号の増幅を行う増幅回路に用いられるバイアス調整方法であって、
    バイアス調整手段が、前記増幅素子の入力パワーを検波し、該入力パワーが該増幅素子の飽和出力パワーに対して相対的に小さい動作状態のとき、該増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を調整する一方、前記入力パワーが増加する動作状態のとき、該入力パワーの増加に対応して前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を調整するバイアス調整処理を行うことを特徴とするバイアス調整方法。
  16. 前記バイアス調整処理では、
    検波回路が、前記増幅素子の入力パワーを検波して検波電圧を出力する検波処理と、
    電圧変換回路が、前記検波回路から出力された前記検波電圧が所定の基準電圧よりも小さいとき、前記増幅素子の出力電流が相対的に小さくなるように前記第1のバイアス電圧を出力する一方、前記検波電圧が前記基準電圧よりも大きいとき、前記増幅素子の出力電流を増加させるように前記第1のバイアス電圧を出力する電圧変換処理と、
    リミタ回路が、前記電圧変換回路から出力される前記第1のバイアス電圧に対して、所定の上限値以下かつ下限値以上に制限するバイアス電圧制限処理とを行うことを特徴とする請求項15記載のバイアス調整方法。
  17. 前記電圧変換処理では、
    差動増幅器が、前記検波電圧と前記基準電圧との差分を増幅して前記第1のバイアス電圧を出力することを特徴とする請求項16記載のバイアス調整方法。
  18. 前記バイアス電圧制限処理では、
    前記上限値及び下限値を、前記増幅素子の入力パワーがバックオフの状態のときに、該増幅素子の出力電流の振幅が制限を受けない値に設定することを特徴とする請求項16又は17記載のバイアス調整方法。
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