JP2011015118A - 音像定位処理装置、音像定位処理方法およびフィルタ係数設定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】頭部伝達関数を用いて生成したフィルタ係数により、前方配置のL、Rスピーカを用いて、仮想位置に音像定位させる音像定位処理において、ダイナミックレンジを圧縮し、音質を改善するために周波数特性を補正しようとすると定位効果が損なわれるという問題があった。
【解決手段】音像定位フィルタ特性生成部9で頭部伝達関数を用いて生成した音像定位フィルタ特性に対してフィルタ係数設定部10で帯域分割を行い、定位効果や音質、品質を考慮して帯域毎に最大補正量を変化させた補正テーブルを参照して補正し、合成した特性を持つフィルタ係数を、フィルタ2,3に設定する事で必要以上に周波数特性を補正しないため、定位効果を大きく損なう事なく周波数特性のダイナミックレンジ幅を大幅に圧縮することができ、音質、品質を改善する事が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】音像定位フィルタ特性生成部9で頭部伝達関数を用いて生成した音像定位フィルタ特性に対してフィルタ係数設定部10で帯域分割を行い、定位効果や音質、品質を考慮して帯域毎に最大補正量を変化させた補正テーブルを参照して補正し、合成した特性を持つフィルタ係数を、フィルタ2,3に設定する事で必要以上に周波数特性を補正しないため、定位効果を大きく損なう事なく周波数特性のダイナミックレンジ幅を大幅に圧縮することができ、音質、品質を改善する事が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、頭部伝達関数を用いた音像定位処理技術に関し、特にフロントスピーカのみで後方の仮想音像定位を実現する機能を有する音像定位処理技術に関する。
仮想音像定位技術において、頭部伝達関数(HRTF)を用いて後方の仮想音像定位を実現する手法がある。具体的には、仮想音像を生成するために仮想音像を定位させたい位置にスピーカを設置し、スピーカから受聴者の外耳道入り口までの頭部伝達関数(これを目標特性とする)を測定し、同様に仮想音像定位を実現するための再生スピーカから受聴位置までの頭部伝達関数(これを再生特性とする)を測定し、前記目標特性と前記再生特性を用いて仮想音像定位のためのフィルタの伝達関数(これをフィルタ特性とする)を算出する。このフィルタ特性を再生音源に畳み込んで再生スピーカから再生する事により、音自体は再生スピーカから出力されているが、あたかも前記目標特性を測定した際に設置したスピーカ位置から音が出力されているような仮想音像を実現する事が可能となる(特許文献1参照)。
上記仮想音像定位技術の具体例を図11に示す。
図11において、101はサラウンドL、Rチャンネルの入力信号x、yの和信号を作る加算器、102は入力信号x、yの差信号を作る減算器、103はフィルタ特性Pを有するフィルタ、104はフィルタ特性Nを有するフィルタ、105はフィルタ103,104の出力信号の差信号を作る減算器、106はフィルタ103,104の出力信号の和信号を作る加算器、107はLチャンネルのスピーカ、108はRチャンネルのスピーカ、109はサラウンドLチャンネルの定位位置Xに配置した仮想スピーカ、110はサラウンドRチャンネルの定位位置Yに配置した仮想スピーカ、111は視聴者である。
スピーカ107から視聴者の左耳までの頭部伝達関数およびスピーカ108から視聴者の右耳までの頭部伝達関数をSとし、スピーカ107から視聴者の右耳までの頭部伝達関数およびスピーカ108から視聴者の左耳までの頭部伝達関数をAとし、仮想スピーカ109から視聴者の左耳までの頭部伝達関数および仮想スピーカ110から視聴者の右耳までの頭部伝達関数をFとし、仮想スピーカ109から視聴者の右耳までの頭部伝達関数および仮想スピーカ110から視聴者の左耳までの頭部伝達関数をKとすると、フィルタ特性P、Nは、
P=(F+K)/(S+A)
N=(F−K)/(S−A)
で与えられる。
P=(F+K)/(S+A)
N=(F−K)/(S−A)
で与えられる。
しかし、このようにして得られたフィルタ特性は、定位効果は良好であるがピーク、ディップが非常に多く、周波数特性上のレンジ幅は50dB程度にもなり、そのままでは音質が非常に悪く、またピークとなる帯域では音声のクリップが発生しやすいという品質上の問題がある。
そこで、これを改善する他の従来技術として、フィルタ特性の平均ゲインを用いてフィルタ特性をスケーリングする事により音質を改善する方法が挙げられる(特許文献2参照)。
しかしながら、仮想音像定位の実現については、両耳間の時間差、強度差、及び両耳における周波数特性が重要であり、従来技術を用いてフィルタ特性をスケーリングして音質を改善した場合、特に周波数特性が変化する事で定位感が大幅に損なわれている可能性がある。
そこで、本発明では定位効果を大きく損なう事なくフィルタ特性の周波数特性上のレンジ幅を圧縮し、音質、品質を改善する事を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の音像定位処理装置は、入力信号を処理してLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカに供給するためのフィルタと、前記フィルタにフィルタ係数を設定するためのフィルタ係数設定部とを備え、前記フィルタ係数設定部は、前記入力信号を前記Lチャンネルスピーカおよび前記Rチャンネルスピーカを用いてサラウンドチャンネルの仮想スピーカ位置に定位させるための、頭部伝達関数を用いて生成された音像定位フィルタ特性を、複数の周波数帯域に分割するための分割周波数を決定する分割周波数決定手段と前記音像定位フィルタ特性を前記分割周波数で複数の周波数帯域に分割した分割音像定位フィルタ特性を生成する帯域分割手段と、各周波数帯域における前記分割音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、各周波数帯域における前記分割音像定位フィルタ特性のゲインを補正する補正手段と、前記補正手段で補正した各周波数帯域の前記分割音像定位フィルタ特性を合成した合成音像定位フィルタ特性を生成する合成手段と、前記フィルタの特性が前記合成音像定位フィルタ特性となるようなフィルタ係数を生成するフィルタ係数生成手段とを有することを特徴とするものである。
また、前記分割周波数決定手段は、前記音像定位フィルタ特性の周波数特性が、前記分割周波数の前後では急峻に変化し、前記分割周波数の間では滑らかに変化するように、前記分割周波数を決定することを特徴とするものである。
また、前記分割周波数決定手段は、前記音像定位フィルタ特性をn個(nは正の整数)の単位周波数Δf区間に区切り、k番目(kは1≦k≦nの整数)のΔf区間の平均ゲインM(k)とk+1番目のΔf区間の平均ゲインM(k+1)との差を変化量S(k)として算出し、算出したn−1個の変化量S(k)のうち上位m個(mは1≦m≦3の整数)のkの値k(i)(iは1≦i≦mの整数)を選択し、選択したm個のk(i)を用いた周波数Δf×k(i)を分割周波数として決定することにより、前記音像定位フィルタ特性の周波数特性が、前記分割周波数の前後では急峻に変化し、前記分割周波数の間では滑らかに変化するように、前記分割周波数を決定することを特徴とするものである。
また、前記補正手段は、各周波数帯域における補正量を、周波数帯域毎に予め決められた最大補正量以内に制限することを特徴とするものである。
また、本発明の音像定位処理方法は、入力信号をLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカを用いてサラウンドチャンネルの仮想スピーカ位置に定位させるための、頭部伝達関数を用いて生成された音像定位フィルタ特性を、複数の周波数帯域に分割するための分割周波数を決定する分割周波数決定ステップと、前記分割周波数決定ステップで決定した周波数で前記音像定位フィルタ特性を分割する帯域分割ステップと、前記帯域分割ステップで分割した各周波数帯域の音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、前記各周波数帯域の音像定位フィルタ特性のゲインを、所定の上限値以内の補正量で補正する補正ステップと、前記補正ステップで補正した各周波数帯域の特性を合成する合成ステップと、前記合成ステップで合成した特性を有するフィルタで前記入力信号を処理してLチャンネルスピーカとRチャンネルスピーカとに供給する信号処理ステップとを有するものである。
また、本発明の音像定位処理プログラムは、前記帯域分割ステップと、前記補正ステップと、前記合成ステップとを計算機に実行させるものである。
また、本発明の音像定位処理装置は、入力信号を処理してLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカに供給するためのフィルタと、前記フィルタにフィルタ係数を設定するためのフィルタ係数設定部とを備え、前記フィルタ係数設定部は、前記入力信号を前記Lチャンネルスピーカおよび前記Rチャンネルスピーカを用いてサラウンドチャンネルの仮想スピーカ位置に定位させるための、頭部伝達関数を用いて生成した音像定位フィルタ特性が、複数の周波数帯域に分割され、分割された各周波数帯域の音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、前記各周波数帯域の音像定位フィルタ特性のゲインを、所定の上限値以内の補正量で補正され、前記補正された各周波数帯域の特性が合成された特性に前記フィルタの特性となるようなフィルタ係数を前記フィルタに設定することを特徴とするものである。
また、本発明のフィルタ係数設定装置は、入力信号を処理してLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカに供給するためのフィルタにフィルタ係数を設定するためのフィルタ係数設定装置であって、前記Lチャンネルスピーカ、前記Rチャンネルスピーカおよびサラウンドチャンネルの仮想スピーカから受聴位置までの各頭部伝達関数を測定する頭部伝達関数測定手段と、前記頭部伝達関数測定手段で測定した各頭部伝達関数を用いて前記入力信号の音像を前記仮想スピーカ位置に定位させるための音像定位フィルタ特性を生成する音像定位フィルタ特性生成手段と、前記音像定位フィルタ特性生成手段で生成した前記音像定位フィルタ特性を複数の周波数帯域に分割する帯域分割手段と、前記帯域分割手段で分割した各周波数帯域の音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、前記各周波数帯域の音像定位フィルタ特性のゲインを、所定の上限値以内の補正量で補正する補正手段と、前記補正手段で補正した各周波数帯域の特性を合成する合成手段と、前記フィルタの特性が前記合成手段で合成した特性となるようなフィルタ係数を生成するフィルタ係数生成手段とを備えたものである。
また、前記仮想スピーカ位置から受聴位置の左耳までの頭部伝達関数をXLとし、前記仮想スピーカ位置から受聴位置の右耳までの頭部伝達関数をXRとし、前記Lチャンネルスピーカから受聴位置の左耳までの頭部伝達関数をHLLとし、前記Lチャンネルスピーカから受聴位置の右耳までの頭部伝達関数をHLRとし、前記Rチャンネルスピーカから受聴位置の左耳までの頭部伝達関数をHRLとし、前記Rチャンネルスピーカから受聴位置の右耳までの頭部伝達関数をHRRとした場合、前記補正手段は、前記入力信号を処理して前記Lチャンネルスピーカに供給するための音像定位フィルタ特性GLおよび、前記入力信号を処理して前記Rチャンネルスピーカに供給するための音像定位フィルタ特性GRを、連立方程式
XL=GL・HLL+GR・HRL
XR=GL・HLR+GR・HRR
の解として生成することを特徴とするものである。
XL=GL・HLL+GR・HRL
XR=GL・HLR+GR・HRR
の解として生成することを特徴とするものである。
本発明の音像定位処理装置によれば、頭部伝達関数を用いて生成した仮想音像生成のための音像定位フィルタ特性に対し、周波数領域上で帯域分割し、分割した帯域毎に周波数特性を補正し、分割した各周波数帯域を合成することにより、定位効果を大きく損なう事なく音質を改善する事が可能となる。
また、音像定位フィルタ特性に対し、Δf毎に隣り合う平均音圧M(k)とM(k+1)の差S(k)の上位m個(m≦3)を選択して分割周波数を決定することにより、適切な分割周波数を決定する事が可能となる。
また、補正手段において、各周波数帯域における補正量を、周波数帯域毎に予め決められた最大補正量以内に制限することにより、必要以上に周波数特性を補正しないために定位効果を大きく損なう事なく音質を改善する事が可能となる。
(実施の形態1)
以下図面を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。
以下図面を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1において、サラウンドLチャンネル信号(SL信号)をLチャンネルスピーカ(Lスピーカ)とRチャンネルスピーカ(Rスピーカ)の2個のスピーカを用いて、サラウンドLチャンネルスピーカ(SLスピーカ)の位置に定位させる音像定位処理を説明するためのブロック図である。
図1において、1はSL信号を入力する入力端子、2はSL信号を処理してLスピーカ4に出力するためのフィルタ、3はSL信号を処理してRスピーカ5に出力するためのフィルタ、6はSLスピーカの位置に仮想的に配置した仮想SLスピーカ、7は受聴者、8は、受聴者7の位置に設置したダミーヘッドマイクを使用して、Lスピーカ4、Rスピーカ5および仮想SLスピーカ6から受聴者7までの夫々の頭部伝達関数を測定する伝達関数測定部、9は伝達関数測定部8で測定した頭部伝達関数を基にSL信号の音像を仮想SLスピーカの位置に定位させるための音像定位フィルタ特性を算出する音像定位フィルタ特性生成部、10は音像定位フィルタ特性生成部9で算出した音像定位フィルタ特性を補正し、その補正した特性をフィルタ2,3に持たせるためのフィルタ係数をフィルタ2,3に設定するフィルタ係数設定部である。
まず、図1に示す音像定位フィルタ特性生成部9について説明する。伝達関数測定部8で測定した、Lスピーカ4から受聴者7の左耳までの頭部伝達関数をHLL、右耳までの頭部伝達関数をHLR、Rスピーカ5から受聴者7の左耳までの頭部伝達関数をHRL、右耳までの頭部伝達関数をHRR、仮想SLスピーカ6から受聴者7の左耳までの頭部伝達関数をXL、右耳までの頭部伝達関数をXRとすると、音像定位フィルタ特性生成部9では、SL信号を仮想SLスピーカ6の位置に定位させるためにSL信号を処理してLスピーカ4に供給するための音像定位フィルタ特性GL、および、SL信号を仮想SLスピーカ6の位置に定位させるためにSL信号を処理してRスピーカ5に供給するための音像定位フィルタ特性GRを、次の連立方程式の解として生成する。
XL=GL・HLL+GR・HRL
XR=GL・HLR+GR・HRR
ここで、両耳の対称性を考慮すると、HLLとHRRはほぼ同じ伝達関数とみなせるため、これらを代表してHLLとし、同様にHLRとHRLもほぼ同じ伝達関数とみなせるため、これらを代表してHLRとすると、上記連立方程式は次のようになる。
XR=GL・HLR+GR・HRR
ここで、両耳の対称性を考慮すると、HLLとHRRはほぼ同じ伝達関数とみなせるため、これらを代表してHLLとし、同様にHLRとHRLもほぼ同じ伝達関数とみなせるため、これらを代表してHLRとすると、上記連立方程式は次のようになる。
XL=GL・HLL+GR・HLR
XR=GL・HLR+GR・HLL
これから音像定位フィルタ特性GLおよびGRを求めると、次のようになる。
XR=GL・HLR+GR・HLL
これから音像定位フィルタ特性GLおよびGRを求めると、次のようになる。
GL=(XL・HLL−XR・HLR)/(HLL 2−HLR 2)
GR=(XR・HLL−XL・HLR)/(HLL 2−HLR 2)
また、別の方法として例えばFiltered−xLMS法と呼ばれる適応処理手法を用いてGL、GRを求めても良い。
GR=(XR・HLL−XL・HLR)/(HLL 2−HLR 2)
また、別の方法として例えばFiltered−xLMS法と呼ばれる適応処理手法を用いてGL、GRを求めても良い。
このようにして求めた音像定位フィルタ特性の一例を図2に示す。しかし、この音像定位フィルタ特性をそのままフィルタ2,3に持たせると、図2から判るとおり、元のSL信号と比べて音質が大きく変化する。また、ゲインがピークとなる周波数の信号が入力された場合は、クリップが発生しやすくなる。
このような、音質変化を少なくするためには、上記音像定位フィルタ特性をフラットに近づけるように補正すればよいが、補正によって音像定位感が損なわれないようにする必要がある。また、クリップの発生を抑制するためには、周波数特性のピークのゲインが0dB以下となるように補正すればよい。ここで、0dBは、SL信号としてフル振幅のホワイトノイズを入力端子1に入力したとき、フィルタ2,3を通過したフィルタ出力信号がクリップし始めるゲインとする。
そこで、音像定位感をある程度確保しながら音質変化やクリップの発生を抑制するためには、音像定位への影響が大きい中域の特性に対しては上記補正量の上限を厳しく設定し、音像定位への影響が小さい低域および高域の特性に対しては上記補正量の上限を緩く設定すればよい。以上のように周波数帯域毎に補正量の上限(最大補正量)を規定した具体例を図10に示す。図10では、音像定位フィルタ特性の複数の周波数帯域について、補正量の最大値を規定している。すなわち、音像定位への影響が大きい中域(1kHz〜8kHz)では補正量の最大値を2〜3dBと厳しく制限し、音像定位への影響が比較的小さい低域(20Hz〜100Hz)や高域(12kHz〜20kHz)では補正量の最大値を10dBと緩く制限している。
本実施の形態では、フィルタ係数設定部10において、音像定位フィルタ特性生成部9で生成した音像定位フィルタ特性に対して、図10に示す最大補正量の範囲内で、フラットな周波数特性に近づくように補正し、その補正後の特性をフィルタ2,3が持つようなフィルタ係数を生成して、フィルタ2,3に設定する。
フィルタ係数設定部10における音像定位フィルタ特性の補正の仕方は、まず、音像定位フィルタ特性を、隣接する周波数帯域間ではゲイン差が大きいが、各周波数帯域内では比較的フラットとなるような複数の周波数帯域に分割する。次に、分割された各周波数帯域における音像定位フィルタ特性の平均ゲインと、全周波数帯域における音像定位フィルタ特性の平均ゲインとを求め、前記分割された各周波数帯域における音像定位フィルタ特性の平均ゲインが、前記全周波数帯域における音像定位フィルタ特性の平均ゲインに近づくように、各周波数帯域毎にゲインを増加または減少させて補正を行う。その増加量および減少量は、図10に示す最大補正量以内に制限する。
このように、複数に分割した周波数帯域毎にゲインを補正することにより、各周波数帯域内では、周波数特性が変わらないため、音像定位感はあまり損なわれない。
また、上記音像定位フィルタ特性を複数の周波数帯域に分割するための分割周波数は、その周波数の前後でゲインが比較的大きく変化するような周波数に決定する。このようにすることにより、各周波数帯域内では比較的フラットとなるように分割することができる。
図3は本実施の形態におけるフィルタ係数設定部10の詳細ブロック図である。図3において、11は頭部伝達関数を用いて生成された音像定位フィルタ特性を周波数領域上で帯域分割するための分割周波数を決定する分割周波数決定手段であり、12は分割周波数決定手段11で決定された分割周波数を用いて、前記音像定位フィルタ特性に対して帯域分割を行う帯域分割手段であり、13は帯域分割手段12により帯域分割された音像定位フィルタ特性に対して補正処理を行う補正手段であり、14は補正手段13により補正処理がなされて出力された帯域毎に分割された特性を合成する合成手段であり、15は合成手段14で合成された特性をフィルタ2,3に持たせるためのフィルタ係数を生成するフィルタ係数生成手段である。
以上のように構成されたフィルタ係数設定部10の動作について、以下説明する。
まず始めに分割周波数決定手段11の動作について説明する。図4は分割周波数決定手段11の内部での動作フローを示す図である。図4において、111は入力された前記音像定位フィルタ特性に対して、単位周波数Δf毎にn個(nは正の整数)の周波数区間に区切るステップであり、112は各周波数区間の平均ゲインM(1),M(2)・・・M(k)・・・M(n)を算出(kは1≦k≦nの整数)するステップであり、113は、算出された平均ゲインについて、隣り合う平均ゲインM(k)とM(k+1)とを比較し、両者の差を変化量S(k)として算出するステップであり、114は算出された変化量S(k)の中から変化量の大きい上位m個(mは1≦m≦nの整数)を選択し、選択したS(k)を算出した2つの周波数区間の境界の周波数を分割周波数と決定するステップである。
具体的な動作について、図5に示す音像定位フィルタ特性を参照しながら以下説明する。図5において、横軸は周波数(Hz)であり、縦軸はゲイン(dB)である。まず、音像定位フィルタ特性をΔf毎にn個の周波数区間に区切り(ステップ111)、各周波数区間の平均ゲインM(k)を算出する(ステップ112)。ここで、n番目の周波数区間の周波数は、通常、サンプリング周波数の1/2以下に設定される。次に、k番目の隣り合う平均ゲインの差の絶対値、すなわち、変化量S(k)=|M(k+1)−M(k)|をk=1からk=n−1の各kについて算出する。次に、前記変化量が大きい上位m個を選択し、その変化量を算出した際の2つの周波数区分の中心周波数を分割周波数fc(1),fc(2),・・・fc(m)とする。この場合、分割周波数fcはm個選択される事になる。例えばサンプリング周波数Fs=48000Hz、Δf=100Hzとして、変化量が大きい上位m個の一つにS(8)が選択されている場合の分割周波数は、S(8)=|M(9)−M(8)|であるので、対象となる周波数帯域はそれぞれ、700〜800Hz、800〜900Hzとなりその中心である800Hzが分割周波数となる。
次に、帯域分割手段12について説明する。帯域分割手段12は、分割周波数決定手段11で決定されたm個の分割周波数fcに基づき、前記音像定位フィルタ特性を適切な帯域分割フィルタを用いて分割する。すなわち、m個の分割周波数fcで分割された場合は(m+1)個の帯域分割された音像定位フィルタ特性(これを分割特性とする)が生成される。
続いて、補正手段13について以下説明する。図6は周波数特性補正手段の内部の動作フローを示す図である。図6において、131は各周波数帯域において分割特性の平均ゲイン(これを分割平均ゲインとする)を算出するステップ、132は全周波数帯域における前記音像定位フィルタ特性の平均ゲイン(これを全帯域平均ゲインとする)と各周波数帯域における分割平均ゲインとの差(これを補正量とする)を算出するステップ、133は各周波数帯域において補正量を帯域別最大補正量以内に制限する(この制限された補正量を制限補正量とする)ステップ、134は各周波数帯域において前記分割特性のゲインを前記制限補正量で補正するステップである。
具体的な動作について、図7、図8を用いて説明する。まず、音像定位フィルタ特性の全帯域平均ゲインを算出し、音像定位フィルタ特性を3つの分割周波数fc(1)、fc(2)、fc(3)で4つの周波数帯域(1)〜(4)に帯域分割する。つぎに、各周波数帯域の分割平均ゲイン(1)〜(4)を算出し、各周波数帯域における全帯域平均ゲインと分割平均ゲインとの差を補正量として算出する。そして、この補正量だけ各周波数帯域の分割特性のゲインを補正する。このとき、上記補正量が、図10に示す帯域別最大補正量を超える場合は、これを超えない範囲に制限する。したがって、帯域別最大補正量が大きい低域や高域では、各周波数帯域の分割特性のゲインは全帯域平均ゲインと等しい値、もしくはより近い値に補正されやすいが、帯域別最大補正量が小さい中域では全帯域平均ゲインまで補正されにくく、それより補正量が小さい制限補正量でゲインが補正されている。この結果、音像定位に影響を与えやすい中域を少ない補正量で補正する事ができ、音像定位に影響を与えにくい低域、高域を大きい補正量で補正する事ができるため、音質向上に寄与する事ができる。この様子を図8に示す。図8は、補正手段13で補正された補正後の各周波数帯域の分割特性である。
補正手段13で補正された各周波数帯域の分割特性は、合成手段14で合成される。この際、クリップによる品質上の問題を解決するために各周波数帯域の平均分割ゲインのうち0dBを超える帯域が一つでもあった場合は、全帯域のゲインを一律で下げ、全帯域で0dBに収まるようにする。図8に示す補正後の各周波数帯域の分割特性を合成した合成後の特性(これを合成特性とする)を図9に示す。
ところで、図10に示す帯域別最大補正量テーブルの各周波数帯域は、分割周波数決定手段11で決定する周波数とは無関係に予め設定されているが、例えば最も低い分割周波数fc(1)が1kHzよりも低い場合には、上記帯域別最大補正量テーブルの1kHzよりも低い周波数帯域における最大補正量8dBまたは10dBをさらに大きくしてもよく、また、最も高い分割周波数fc(m)が12kHzよりも高い場合には、上記帯域別最大補正量テーブルの12kHzよりも高い周波数帯域における最大補正量10dBをさらに大きくしてもよい。
以上のようにして合成手段14で合成された合成特性は、フィルタ係数生成手段15に供給され、そこで、図1に示すフィルタ2,3が、この合成特性を持つようなフィルタ係数を生成する。
フィルタ係数設定部10は、このフィルタ係数をフィルタ2,3に設定することにより、音質劣化を少なくして、SL信号の音像を、仮想SLスピーカ6の位置に定位させることができる。
なお、フィルタ2,3には、GEQやPEQ等、一般的な周波数特性の補正方法を使用する。
本実施の形態におけるフィルタ係数設定部10では、帯域ごとの最大補正量を超える補正はしないことにより、定位に重要な帯域では周波数特性の概形を大きく崩す事がないため、定位効果を大きく損なう事なく周波数特性を補正し、ダイナミックレンジを大幅に圧縮したフィルタ係数を出力する。
なお、本実施の形態で説明した音像定位処理装置では、伝達関数測定部8、音像定位フィルタ特性生成部9、フィルタ係数設定部10、フィルタ2,3、Lスピーカ4およびRスピーカ5で構成されているが、音像定位処理装置としては、上記のうち、フィルタ2,3、Lスピーカ4およびRスピーカ5で構成され、上記説明の方法で求めたフィルタ係数を、製造段階でフィルタ2,3に設定するようにしてもよい。
また、音像定位処理装置としては、上記のうち、フィルタ係数設定部10、フィルタ2,3、Lスピーカ4およびRスピーカ5で構成され、音像定位フィルタ特性を、製造段階でフィルタ係数設定部10に入力するようにしてもよい。
また、スピーカ配置や視聴位置等の条件の異なる複数種類の音像定位フィルタ特性を製造段階でフィルタ係数設定部10に入力するようにし、それらの音像定位フィルタ特性を音像定位処理装置で選択できるようにしてもよい。
また、音像定位処理装置としては、上記のうち、音像定位フィルタ特性生成部9、フィルタ係数設定部10、フィルタ2,3、Lスピーカ4およびRスピーカ5で構成され、伝達関数測定部8は、別の測定装置としてもよい。
また、上記音像定位処理装置の構成のうち、音像定位フィルタ特性生成部9は上記測定装置側に含めるようにしてもよいし、さらにフィルタ係数設定部10も上記測定装置側に含めるようにしてもよい。
本発明は、音楽信号が再生可能で2つ以上のスピーカを備えた機器、例えばフロントサラウンドシステム、TV、AVアンプ、コンポ、携帯電話、ポータブルオーディオ機器に有用である。
1 入力端子
2,3 フィルタ
4 Lスピーカ
5 Rスピーカ
6 仮想SLスピーカ
7 受聴者
8 伝達関数測定部
9 音像定位フィルタ特性生成部
10 フィルタ係数設定部
11 分割周波数決定手段
12 帯域分割手段
13 補正手段
14 合成手段
15 フィルタ係数生成手段
2,3 フィルタ
4 Lスピーカ
5 Rスピーカ
6 仮想SLスピーカ
7 受聴者
8 伝達関数測定部
9 音像定位フィルタ特性生成部
10 フィルタ係数設定部
11 分割周波数決定手段
12 帯域分割手段
13 補正手段
14 合成手段
15 フィルタ係数生成手段
Claims (9)
- 入力信号を処理してLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカに供給するためのフィルタと、
前記フィルタにフィルタ係数を設定するためのフィルタ係数設定部とを備え、
前記フィルタ係数設定部は、
前記入力信号を前記Lチャンネルスピーカおよび前記Rチャンネルスピーカを用いてサラウンドチャンネルの仮想スピーカ位置に定位させるための、頭部伝達関数を用いて生成された音像定位フィルタ特性を、複数の周波数帯域に分割するための分割周波数を決定する分割周波数決定手段と
前記音像定位フィルタ特性を前記分割周波数で複数の周波数帯域に分割した分割音像定位フィルタ特性を生成する帯域分割手段と、
各周波数帯域における前記分割音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、各周波数帯域における前記分割音像定位フィルタ特性のゲインを補正する補正手段と、
前記補正手段で補正した各周波数帯域の前記分割音像定位フィルタ特性を合成した合成音像定位フィルタ特性を生成する合成手段と、
前記フィルタの特性が前記合成音像定位フィルタ特性となるようなフィルタ係数を生成するフィルタ係数生成手段とを有することを特徴とする音像定位処理装置。 - 前記分割周波数決定手段は、前記音像定位フィルタ特性の周波数特性が、前記分割周波数の前後では急峻に変化し、前記分割周波数の間では滑らかに変化するように、前記分割周波数を決定することを特徴とする請求項1記載の音像定位処理装置。
- 前記分割周波数決定手段は、前記音像定位フィルタ特性をn個(nは正の整数)の単位周波数Δf区間に区切り、k番目(kは1≦k≦nの整数)のΔf区間の平均ゲインM(k)とk+1番目のΔf区間の平均ゲインM(k+1)との差を変化量S(k)として算出し、算出したn−1個の変化量S(k)のうち上位m個(mは1≦m≦3の整数)のkの値k(i)(iは1≦i≦mの整数)を選択し、選択したm個のk(i)を用いた周波数Δf×k(i)を分割周波数として決定することにより、前記音像定位フィルタ特性の周波数特性が、前記分割周波数の前後では急峻に変化し、前記分割周波数の間では滑らかに変化するように、前記分割周波数を決定することを特徴とする請求項2記載の音像定位処理装置。
- 前記補正手段は、各周波数帯域における補正量を、周波数帯域毎に予め決められた最大補正量以内に制限することを特徴とする請求項1記載の音像定位処理装置。
- 入力信号をLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカを用いてサラウンドチャンネルの仮想スピーカ位置に定位させるための、頭部伝達関数を用いて生成された音像定位フィルタ特性を、複数の周波数帯域に分割するための分割周波数を決定する分割周波数決定ステップと、
前記分割周波数決定ステップで決定した周波数で前記音像定位フィルタ特性を分割する帯域分割ステップと、
前記帯域分割ステップで分割した各周波数帯域の音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、前記各周波数帯域の音像定位フィルタ特性のゲインを、所定の上限値以内の補正量で補正する補正ステップと、
前記補正ステップで補正した各周波数帯域の特性を合成する合成ステップと、
前記合成ステップで合成した特性を有するフィルタで前記入力信号を処理してLチャンネルスピーカとRチャンネルスピーカとに供給する信号処理ステップと
を有する音像定位処理方法。 - 請求項5に記載の前記帯域分割ステップと、前記補正ステップと、前記合成ステップとを計算機に実行させるプログラム。
- 入力信号を処理してLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカに供給するためのフィルタと、
前記フィルタにフィルタ係数を設定するためのフィルタ係数設定部とを備え、
前記フィルタ係数設定部は、
前記入力信号を前記Lチャンネルスピーカおよび前記Rチャンネルスピーカを用いてサラウンドチャンネルの仮想スピーカ位置に定位させるための、頭部伝達関数を用いて生成した音像定位フィルタ特性が、複数の周波数帯域に分割され、分割された各周波数帯域の音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、前記各周波数帯域の音像定位フィルタ特性のゲインを、所定の上限値以内の補正量で補正され、前記補正された各周波数帯域の特性が合成された特性に前記フィルタの特性となるようなフィルタ係数を前記フィルタに設定することを特徴とする音像定位処理装置。 - 入力信号を処理してLチャンネルスピーカおよびRチャンネルスピーカに供給するためのフィルタにフィルタ係数を設定するためのフィルタ係数設定装置であって、
前記Lチャンネルスピーカ、前記Rチャンネルスピーカおよびサラウンドチャンネルの仮想スピーカから受聴位置までの各頭部伝達関数を測定する頭部伝達関数測定手段と、
前記頭部伝達関数測定手段で測定した各頭部伝達関数を用いて前記入力信号の音像を前記仮想スピーカ位置に定位させるための音像定位フィルタ特性を生成する音像定位フィルタ特性生成手段と、
前記音像定位フィルタ特性生成手段で生成した前記音像定位フィルタ特性を複数の周波数帯域に分割する帯域分割手段と、
前記帯域分割手段で分割した各周波数帯域の音像定位フィルタ特性の平均ゲインが揃う方向に、前記各周波数帯域の音像定位フィルタ特性のゲインを、所定の上限値以内の補正量で補正する補正手段と、
前記補正手段で補正した各周波数帯域の特性を合成する合成手段と、
前記フィルタの特性が前記合成手段で合成した特性となるようなフィルタ係数を生成するフィルタ係数生成手段とを備えたフィルタ係数設定装置。 - 前記仮想スピーカ位置から受聴位置の左耳までの頭部伝達関数をXLとし、
前記仮想スピーカ位置から受聴位置の右耳までの頭部伝達関数をXRとし、
前記Lチャンネルスピーカから受聴位置の左耳までの頭部伝達関数をHLLとし、
前記Lチャンネルスピーカから受聴位置の右耳までの頭部伝達関数をHLRとし、
前記Rチャンネルスピーカから受聴位置の左耳までの頭部伝達関数をHRLとし、
前記Rチャンネルスピーカから受聴位置の右耳までの頭部伝達関数をHRRとした場合、
前記補正手段は、前記入力信号を処理して前記Lチャンネルスピーカに供給するための音像定位フィルタ特性GLおよび、前記入力信号を処理して前記Rチャンネルスピーカに供給するための音像定位フィルタ特性GRを、連立方程式
XL=GL・HLL+GR・HRL
XR=GL・HLR+GR・HRR
の解として生成することを特徴とする請求項8記載のフィルタ係数設定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009156695A JP2011015118A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 音像定位処理装置、音像定位処理方法およびフィルタ係数設定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009156695A JP2011015118A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 音像定位処理装置、音像定位処理方法およびフィルタ係数設定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011015118A true JP2011015118A (ja) | 2011-01-20 |
Family
ID=43593583
Family Applications (1)
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JP2009156695A Pending JP2011015118A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 音像定位処理装置、音像定位処理方法およびフィルタ係数設定装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011015118A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021013063A (ja) * | 2019-07-04 | 2021-02-04 | クラリオン株式会社 | オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法及びオーディオ信号処理プログラム |
-
2009
- 2009-07-01 JP JP2009156695A patent/JP2011015118A/ja active Pending
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JP2021013063A (ja) * | 2019-07-04 | 2021-02-04 | クラリオン株式会社 | オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法及びオーディオ信号処理プログラム |
JP7362320B2 (ja) | 2019-07-04 | 2023-10-17 | フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社 | オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法及びオーディオ信号処理プログラム |
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