以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施形態による信号割当装置10を適用した基地局装置1は、移動通信システムの基地局内に設置される。基地局装置1は、図1に示すように、入力情報制御部100、フィードバック信号割当決定部110およびフィードバック信号受信部120を備える。
入力情報制御部100は、UEに係る情報および基地局に係る情報を取得(収集、管理)する。入力情報制御部100が取得する情報は以下の通りである。
1.UEに係る情報
(1)fD(u):基地局で推定した各UEの最大ドップラ周波数
(2)UEのカテゴリー(MIMOサポートする端末カテゴリーは2〜5である)。
2.基地局に係る情報(オペレータによって設定される)
(1)C:コヒーレンス時間決定用の係数(コヒーレンス時間内に、チャネルの変動がないと仮定する)。
(2)NRB (2)(max):オペレータが指定したPUCCH format2用のRB数の上限値(データ送信の周波数利用効率を確保するために、制御CHの周波数について制約をかける)
(3)Z:LTEがサポートするCQI/PMI送信周期の集合{2ms、5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}。
(4)nPUCCH_margin:NRB (2)を決定する際に、使用するnPUCCH (2)のマージン。
(5)Δshift PUCCH:PUCCH format1用のサイクリックシフトのオフセット値。
(6)ΔTCQI/RI/PMI:PUCCHを用いたCQI/RI/PMIの送信制御を行う周期。
フィードバック信号割当決定部110は、入力情報制御部110によって取得された情報に基づいて、フィードバック信号の送信周期(Np(u))、フィードバック信号に割り当てる送信サブフレームのオフセット(Noffset,CQI(u))、サイクリックフトのインデックス(nPUCCH (2)(u))などを、フィードバック信号に係る送信パラメータとして決定する。フィードバック信号割当決定部110は上記割当結果をUE2に通知し、上記割当結果および上記送信パラメータをフィードバック信号受信部120に供給する。なお、UE2(フィードバック信号送信部200)は、割当結果に基づき、CQI/PMI/RIフィードバック信号を基地局装置1(フィードバック信号受信部120)に送信する。なお、フィードバック信号割当決定部110は、基地局装置1のスケジューラの機能の一部分とみなしてもよい。
なお、フィードバック信号割当決定部110は、図2に示すように、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を用いたCQI/RI/PMIの送信制御周期(ΔTCQI/RI/PMI)毎に、送信パラメータを決定してもよい。換言すれば、フィードバック信号割当決定部110によって決定される割当結果は、図2に示すように、CQI/RI/PMIの送信制御周期毎に適用される。なお、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/RI/PMIの送信制御周期を入力情報制御部110から取得する。
また、フィードバック信号割当決定部110は、事前にUEをN(Nは2以上の整数)グループに分けて、ΔTCQI/RI/PMI/N毎に、1グループずつCQI/PMI/RIフィードバック信号の割当を実施してもよい。即ち、フィードバック信号割当決定部110は、UE2をグループ化し、利用可能なサイクリックシフトを各グループに配分することによって、グループ毎に各グループに含まれるUE2について送信パラメータを決定してもよい(利用可能なサイクリックシフトを各グループに配分しておき、ΔTCQI/RI/PMI周期毎に、各グループに含まれるUEについて割当を実施してもよい)。なお、フィードバック信号割当決定部110は、UE2の数が多く、割当結果の通知量が多い場合に、上記処理を実施してもよい。また、グループ化する基準は特に限定しないが、一例として、UEのIDを基準にグループ化してもよいし、UEの最大ドップラ周波数の推定値を基準にグループ化してもよい。
なお、フィードバック信号割当決定部110は、フィードバック信号の送信に必要なリソース数(NRB (2))を算出し、必要なリソース数が利用可能上限値(NRB (2)(max))を超えないように、送信パラメータを決定することが好ましい。また、フィードバック信号割当決定部110は、フィードバック信号であるRI(Rank Indicator)の送信周期を決定するための係数(MRI(u))に応じて、送信パラメータを決定することが好ましい。また、フィードバック信号割当決定部110は、推定ドップラ周波数および係数に基づいて、フィードバック信号の送信周期の初期値を決定することが好ましい。
また、フィードバック信号割当決定部110は、最小のサイクリックシフトのインデックス(nPUCCH (2)(u))において送信可能なサブフレームのうち最小のオフセット(Noffset,CQI(u))を決定し、最小のサイクリックシフトのインデックスにおいてオフセットをインクリメントして、送信可能なサブフレームのオフセットをオフセットの昇順に順次対象UEに割当し、最小のサイクリックシフトのインデックスにおいて送信可能なサブフレームのオフセットがなくなったときは、サイクリックシフトのインデックスをインクリメントして、インクリメント後のサイクリックシフトのインデックスにおいて送信可能なサブフレームのオフセットを同様に順次決定することによって、サイクリックシフトのインデックスの昇順かつ送信サブフレームのオフセットの昇順に、サイクリックシフトのインデックスと送信サブフレームのオフセットとを順次決定することが好ましい。また、フィードバック信号割当決定部110は、各UEのフィードバック信号の送信周期の初期値の昇順に、UEをピックアップし、ピックアップしたUEを対象に、サイクリックシフトのインデックスと送信サブフレームのオフセットとを決定することが好ましい。
また、フィードバック信号割当決定部110は、MIMOサポートしないUE20に対し、フィードバック信号であるCQIを送信するため第1のオフセット(Noffset,CQI(u))を決定し、MIMOサポートするUEに対し、第1のオフセットに加え、RIを送信するため第2のオフセット(Noffset,RI(u))を決定してもよい。
なお、フィードバック信号割当決定部110は、上述の必要なリソース数(NRB (2))が利用可能上限値を超える場合、MIMOサポートするUE20に対し、RIの送信周期を変更することによって、送信パラメータを決定してもよい。
また、フィードバック信号割当決定部110は、フィードバック信号の送信周期(Np(u))、オフセット(Noffset,CQI(u))およびインデックス(nPUCCH (2)(u))を要素とする集合(以下、「集合su」という)を生成し、当該集合から1又は2の要素の組合せを選択することによって、送信パラメータを決定してもよい。この場合、フィードバック信号割当決定部110は、インデックス(nPUCCH (2)(u))を第1キー、オフセット(Noffset,CQI(u))を第2キーとして、第1キーの昇順および第2キーの昇順に順次、集合suから1又は2の要素の組合せを選択するようにしてもよい。
続いて、図3を用いて基地局装置1(フィードバック信号割当決定部110)によるCQI/PMI/RIフィードバック信号の割当動作を説明する。
図3において、フィードバック信号割当決定部110は、入力情報制御部110から取得した各UEについて推定した最大ドップラ周波数fD(u)を用いて、CQI/PMI送信周期に係る各初期値を決定する(ステップS100)。なお、ステップS100の処理の詳細は、後述する(図4)。
ステップS100に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、各UEのCQI/PMI送信制御情報を決定する(ステップS200)。なお、当該処理において、MRI(u)は1となる。なお、ステップS200の処理の詳細は、後述する(図5−図10)。
ステップS200に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、基地局装置1のNCS (1)とNRB (2)を決定する(ステップS300)。なお、ステップS300の処理の詳細は、後述する(図11)。
ステップS300に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、NRB (2)と、入力情報制御部100から取得したNRB (2)(max)(PUCCH format2用RB数の上限値)の大小関係を比較する(ステップS400)。フィードバック信号割当決定部110は、NRB (2)≦NRB (2)(max)であると判断した場合(ステップS400:No)、CQI/PMI送信制御情報の決定を終了し、NCS (1)、および、NRB (2)、割当済みの全対象UEのCQI/PMI送信制御情報を出力する(ステップS800)。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、NRB (2)>NRB (2)(max)であると判断した場合(ステップS400:Yes)、MIMOをサポートする全てのUEにおいてRI送信周期係数=1であるか否かを判断する(ステップS500)。フィードバック信号割当決定部110は、MIMOをサポートする全てのUEにおいてRI送信周期係数=1であると判断した場合(ステップS500:Yes)、CQI/PMI送信制御情報(MRI(u)≠1)を決定する(ステップS600)。そして、再度ステップS300に戻る。なお、当該処理において、MRI(u)は1以外となる。なお、ステップS600の処理の詳細は、後述する(図12−図15)。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、MIMOをサポートする全てのUEにおいてRI送信周期係数=1でないと判断した場合(ステップS500:No)、ステップS100において決定したCQI/PMI送信周期初期値を用いて、最短CQI/PMI送信周期の対象UEのCQI/PMI送信周期を更新する(ステップS700)。そして、再度ステップS200に戻る。なお、ステップS700の処理の詳細は、後述する(図16)。
続いて、図4を用いて上記ステップS100の処理の詳細を説明する。図4において、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/RI/PMI送信制御対象となるUEに対して、初期値として、NP(u)=2をセットする(ステップS102)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、対象とするUE(以下、「対象UE」という)を選択し(ステップS104)、初期値として、Faperiodic(u)=0,Fsubband‐CQI(u)=1をセットする(ステップS106)。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがPUSCHを用いてAperiodic−CQIを送信しない旨、UEuがUEuはSubband−CQIを送信する旨を設定する。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、C/fD(u)<2であるか否かを判断する(ステップS108)。
フィードバック信号割当決定部110は、C/fD(u)<2であると判断した場合(ステップS108:Yes)、Faperiodic(u)=1,Fsubband‐CQI(u)=0をセットする(ステップS110)。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがPUSCHを用いてAperiodic−CQIを送信する旨、UEuがUEuはSubband−CQIを送信しない旨を設定する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、C/fD(u)<2でないと判断した場合(ステップS108:No)、Z(k)≦C/fD(u)<Z(k+1)を満足するkが存在するか否かを判断する(ステップS112)。なお、ZはCQI/PMI送信周期集合{2ms、5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms}、Z(k)はサポートするCQI/PMI送信周期集合のk番目の値である。例えば、Z(1)はCQI/PMI送信周期2ms、Z(2)はCQI/PMI送信周期5msである。
フィードバック信号割当決定部110は、Z(k)≦C/fD(u)<Z(k+1)を満足するkが存在すると判断した場合(ステップS112:Yes)、NP(u)=Z(k)をセットする(ステップS114)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、Z(k)≦C/fD(u)<Z(k+1)を満足するkが存在しないと判断した場合(ステップS112:No)、NP(u)=160msをセットする(ステップS116)。
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS106〜ステップS116)を実行し、図4に示すフローチャートは終了する。
続いて、図5を用いて上記ステップS200の処理の詳細を説明する。図5において、フィードバック信号割当決定部110は、初期値として、MRI(u)=1、集合set_unused(上記「集合su」)=空集合、n=0、offset=0、k=1をセットする(ステップS202)。なお、集合suは、{nPUCCH (2),Np,Noffset,CQI}の組み合わせから構成される。即ち、集合suは、nPUCCH (2)を要素x,Npを要素y,Noffset,CQIを要素zとする集合{x,y,z}である。
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、全ての対象UEを含む集合Uallを設定する(ステップS204)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、CQI送信周期NPがZ(k)である対象UEが存在するか否かを判断する(ステップS206)。フィードバック信号割当決定部110は、CQI送信周期NPがZ(k)である対象UEが存在すると判断した場合(ステップS206:Yes)、各対象UEのNoffset,CQI (u)およびnPUCCH (2)(u)の設定処理、および、集合suの更新処理を実行する(ステップS1000)。なお、ステップS1000の処理の詳細は、後述する(図6)。
なお、最初に実行するステップS206では、k=1であるため、最初に、CQI送信周期NPがZ(1)、即ちCQI送信周期NPが2msである対象UEについてステップS1000を実行し、順次、ステップS214においてkをインクリメントし、ステップS1000またはステップS2000を実行するようにしている。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、UEのCQI送信周期NPの初期値の昇順に、UEをピックアップし、ピックアップしたUEを対象UEとし、各UEのサイクリックシフトのインデックスと送信サブフレームのオフセットとを決定するようにしている。
ステップS1000に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、集合UallからNPがZ(k)である対象UEを取り除き(ステップS210)、集合Uallは空集合であるか否かを判断する(ステップS212)。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であると判断した場合(ステップS212:Yes)、図5に示すフローチャートは終了する。一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合でないと判断した場合(ステップS212:No)、ステップS214に進む。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、CQI送信周期NPがZ(k)である対象UEが存在しないと判断した場合(ステップS206:No)、k=k+1と更新し(ステップS214)、k>2であるか否かを判断する(ステップS216)。フィードバック信号割当決定部110は、k>2であると判断した場合(ステップS216:Yes)、「MRI=1,NP≠2 or 5」の処理を実行する(ステップS2000)。そして、図5に示すフローチャートは終了する。なお、ステップS2000の処理の詳細は、後述する(図8)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、k>2でないと判断した場合(ステップS216:No)、ステップS206に戻る。
続いて、図6を用いて上記ステップS1000の処理の詳細を説明する。図6において、フィードバック信号割当決定部110は、NPがZ(k)である対象UEをID、つまり、インデックスの昇順に選択する(ステップS1002)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS1004)。
フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS1004:Yes)、集合suにCQI送信周期がZ(k)であって、nPUCCH (2)が同一、かつ、Noffset,CQIが異なる組み合わせが2以上存在するか否かを判断する(ステップS1006)。フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)であって、nPUCCH (2)が同一、かつ、Noffset,CQIが異なる組み合わせが2以上存在すると判断した場合(ステップS1006:Yes)、以下の選択基準で(nPUCCH (2),Np,Noffset,CQI)の組み合わせを2つ選択する(ステップS1008)。但し、2つは、nPUCCH (2)が同一である。
(選択基準)
第1キー:nPUCCH (2)の昇順
第2キー:Noffset,CQI
ステップS1008に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,RI(u)=−(大きいNoffset,CQI値‐小さいNoffset,CQI値)とし(ステップS1010)、nPUCCH (2)(u)=選択した組み合わせに含まれるnPUCCH (2)、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるNoffset,CQIの最小値とする(ステップS1012)。また、フィードバック信号割当決定部110は、選択した2つの組み合わせを集合suから削除する(ステップS1014)。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)であって、nPUCCH (2)が同一、かつ、Noffset,CQIが異なる組み合わせが2以上存在しないと判断した場合(ステップS1006:No)、Noffset,RI(u)=−(NP(u)−1)とし(ステップS1016)、offset=offset+2とし(ステップS1018)、nPUCCH (2)(u)=n、Noffset,CQI(u)=0とする(ステップS1020)。
ステップS1020に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)であるか否かを判断する(ステップS1022)。フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)でないと判断した場合(ステップS1022:No)、集合suに{(nPUCCH (2)=n,NP=Z(k),Noffset,CQI=offset),(nPUCCH (2)=n,NP=Z(k),Noffset,CQI=offset+1),・・・,(nPUCCH (2)=n,NP=Z(k),Noffset,CQI=offset+Z(k)−1)}の組み合わせを追加する(ステップS1024)。また、フィードバック信号割当決定部110は、n=n+1,offset=0とする(ステップS1026)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)であると判断した場合(ステップS1022:Yes)、ステップS1024を飛ばしてステップS1026を実行する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS1004:No)、集合suにCQI送信周期がZ(k)である組み合わせ存在するか否かを判断する(ステップS1028)。フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)である組み合わせ存在しないと判断した場合(ステップS1028:No)、offset=offset+1とし(ステップS1030)、ステップS1020に進む。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)である組み合わせ存在すると判断した場合(ステップS1028:Yes)、以下の選択基準で(nPUCCH (2),Np,Noffset,CQI)の組み合わせを1つ選択する(ステップS1032)。
(選択基準)
第1キー:nPUCCH (2)の昇順
第2キー:Noffset,CQI
ステップS1032に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH (2)(u)=選択した組み合わせに含まれるnPUCCH (2)、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるNoffset,CQIとする(ステップS1034)。また、フィードバック信号割当決定部110は、選択した組み合わせを集合suから削除する(ステップS1036)。
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS1002〜ステップS1036)を実行し、図6に示すフローチャートは終了する。なお、上記フローチャートに示すように、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(u)の値、つまり、UEuのCQI/PMI送信時間オフセットの値を0〜Np(u)−1に決定している。
また、上記フローチャートに示すように、集合suの初期値は空集合であって、フィードバック信号割当決定部110は、CQI/PMI送信制御情報を決定する都度、集合suを更新する。
また、送信制御情報の割当順は、特に限定しないが、上記フローチャートに示すように、nPUCCH (2)(u)を第1キー、Noffset,CQI(u)を第2キーとしてインクリメント順に割り当ててもよい。
例えば、nPUCCH (2)(u)を第1キー、Noffset,CQI(u)を第2キーとしてインクリメント順に割り当てる場合、図7に示すように、フィードバック信号割当決定部110は、以下のように、UE(a)、UE(b)、UE(c)、UE(d)、UE(f)、UE(g)についてCQI/PMI送信制御情報を割り当てる。なお、UE(a)〜UE(g)はMIMOをサポートせず、CQI/PMI送信周期Np(u)の初期値は5msであるものとする。また、集合su{x,y,z}の要素xはnPUCCH、要素yはNp、要素zはNoffset,CQIである。
(1)フィードバック信号割当決定部110は、UE(a)について、集合su{x,y,z}が空集合であるため、X=0(利用するPUCCH format2のcyclic shiftのID=0)、Y=5(前提条件)、Z=0(利用可能な送信サブフレームのOffset=0)をUE(a)に割り当てるとともに、集合su{x,y,z}を更新(新規生成)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(a)=0、nPUCCH (2)(a)=0、集合su{x,y,z}={(x=0,y=5,z=1),(x=0,y=5,z=2),(x=0,y=5,z=3),(x=0,y=5,z=4)}とする。
(2)フィードバック信号割当決定部110は、UE(b)について、集合su{x,y,z}が空集合ではないため、集合su{x,y,z}から組合せ(x=0,y=5,z=1)を選択し、UE(b)に割り当てるとともに、集合su{x,y,z}を更新(選択した組合せを消去)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(b)=1、nPUCCH (2)(b)=0、集合su{x,y,z}={(x=0,y=5,z=2),(x=0,y=5,z=3),(x=0,y=5,z=4)}とする。
(3)フィードバック信号割当決定部110は、UE(c)について、集合su{x,y,z}が空集合ではないため、集合su{x,y,z}から組合せ(x=0,y=5,z=2)を選択し、UE(c)に割り当てるとともに、集合su{x,y,z}を更新(選択した組合せを消去)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(c)=2、nPUCCH (2)(c)=0、集合su{x,y,z}={(x=0,y=5,z=3),(x=0,y=5,z=4)}とする。
(4)フィードバック信号割当決定部110は、UE(d)について、集合su{x,y,z}が空集合ではないため、集合su{x,y,z}から組合せ(x=0,y=5,z=3)を選択し、UE(d)に割り当てるとともに、集合su{x,y,z}を更新(選択した組合せを消去)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(d)=3、nPUCCH (2)(d)=0、集合su{x,y,z}={(x=0,y=5,z=4)}とする。
(5)フィードバック信号割当決定部110は、UE(e)について、集合su{x,y,z}が空集合ではないため、集合su{x,y,z}から組合せ(x=0,y=5,z=4)を選択し、UE(e)に割り当てるとともに、集合su{x,y,z}を更新(選択した組合せを消去)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(e)=4、nPUCCH (2)(e)=0、集合su{x,y,z}を空集合とする。
(6)フィードバック信号割当決定部110は、UE(f)について、集合su{x,y,z}が空集合であるため、x=1、y=5、z=0をUE(f)に割り当てるとともに、集合suを更新(新規生成)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(f)=0、nPUCCH (2)(f)=1、集合su={(x=1,y=5,z=1),(x=1,y=5,z=2),(x=1,y=5,z=3),(x=1,y=5,z=4)}とする。
(7)フィードバック信号割当決定部110は、UE(g)について、集合su{x,y,z}が空集合ではないため、集合su{x,y,z}から組合せ(x=1,y=5,z=1)を選択し、UE(g)に割り当てるとともに、集合su{x,y,z}を更新(選択した組合せを消去)する。つまり、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,CQI(g)=1、nPUCCH (2)(g)=1、集合su{x,y,z}={(x=1,y=5,z=2),(x=1,y=5,z=3),(x=1,y=5,z=4)}とする。
ここで、フィードバック信号割当決定部110は、上記(1)〜上記(7)に示すように、最小のサイクリックシフトのインデックス(x=0)において送信可能なサブフレームのうち最小のオフセット(z=0)を決定し、最小のサイクリックシフトのインデックス(x=0)においてオフセットをインクリメントして、送信可能なサブフレームのオフセットをオフセットの昇順に順次決定(z=1、2、3、4)し、最小のサイクリックシフトのインデックスにおいて送信可能なサブフレームのオフセットがなくなったときは、サイクリックシフトのインデックスをインクリメントして(x=1)、インクリメント後のサイクリックシフトのインデックスにおいて送信可能なサブフレームのオフセットを同様に順次決定することによって、サイクリックシフトのインデックスの昇順かつオフセットの昇順に、サイクリックシフトのインデックスと送信サブフレームのオフセットとを順次決定している。
なお、上記UE(a)〜UE(g)は、何れも送信周期(要素y)が同一であったが、異なる送信周期のUEを含む場合、PUCCH format2のcyclic shiftが異なるため、CQI/PMI送信制御情報の割り当て方法が異なる。なお、図5および図6は、対象UEのCQI/RI/PMI送信周期が2msまたは5msの場合の動作、後述する図8から図10は、CQI/RI/PMI送信周期が2msと5ms以外の場合の動作を表している。なお、図9および図10は、図8において集合suが空集合でない場合の処理である。
なお、UEがMIMOサポートする端末カテゴリー(端末カテゴリー2〜5)である場合、CQI/PMIに加えてRIのフィードバックも必要となる。この場合、上記フローチャートに示すように、フィードバック信号割当決定部110は、UEのCQI/PMI送信制御情報の決定において(ステップS20)、RIの送信周期はCQI/PMI送信周期と同一であってRIの送信時間オフセットはCQI/PMI送信時間オフセットと同一でないと仮定し、ステップ10において決定したUEのCQI/PMI送信周期初期値の昇順にUEを選択して、順次、CQI/PMI送信制御情報を決定する。
続いて、図8を用いて上記ステップS2000の処理の詳細を説明する。図8において、フィードバック信号割当決定部110は、NP_min=対象UEのCQI送信周期NPの最小値とする(ステップS2002)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、NPがNP_minである対象UEを選択し(ステップS2004)、集合suが空集合であるか否かを判断する(ステップS2006)。
フィードバック信号割当決定部110は、集合suが空集合であると判断した場合(ステップS2006:Yes)、nPUCCH (2)(u)=n、Noffset,CQI(u)=offsetとし(ステップS2008)、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS2010)。フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS2010:Yes)、Noffset,RI(u)=−(NP(u)−1)とし(ステップS2012)、offset=offset+2とする(ステップS2014)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS2010:No)、offset=offset+1とする(ステップS2016)。
ステップS2014またはステップS2016に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧NP_minであるか否かを判断する(ステップS2018)。フィードバック信号割当決定部110は、offset≧NP_minでないと判断した場合(ステップS2018:No)、集合suに{(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset),(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset+1),・・・,(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset+NP_min−1)}の組み合わせを追加する(ステップS2020)。また、フィードバック信号割当決定部110は、n=n+1、offset=0とする(ステップS2022)。フィードバック信号割当決定部110は、offset≧NP_minであると判断した場合(ステップS2018:Yes)、ステップS2020を飛ばしてステップS2022を実行する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合suが空集合でないと判断した場合(ステップS2006:No)、「MRI=1」の処理を実行する(ステップS2100)。なお、ステップS2100の処理の詳細は、後述する(図9および図10)。
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS2004〜ステップS2022(またはステップS2100))を実行し、その後、NPがNP_minである対象UEを集合Uallから取り除き(ステップS2026)、集合Uallは空集合であるか否かを判断する(ステップS2028)。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合でないと判断した場合(ステップS2028:No)、ステップS2002に戻る。一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であると判断した場合(ステップS2028:Yes)、図8に示すフローチャートは終了する。
続いて、図9および図10を用いて上記ステップS2100の処理の詳細を説明する。図8において、フィードバック信号割当決定部110は、集合suの組み合わせを選択する(ステップS2102)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、TW1に選択した組み合わせのCQI送信周期NPをセットし(ステップS2104)、TW1はNP_minであるか否かを判断する(ステップS2106)。フィードバック信号割当決定部110は、TW1はNP_minでないと判断した場合(ステップS2106:No)、TW2=NP_min/TW1とし(ステップS2108)、集合suに{(nPUCCH (2),TW1,TW1+Noffset,CQI),・・・,(nPUCCH (2),TW1,(TW2−1)TW1+Noffset,CQI)}の組み合わせを追加する(ステップS2108)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、TW1はNP_minであると判断した場合(ステップS2106:Yes)、ステップS2106およびステップS2108を実行しない。
フィードバック信号割当決定部110は、他の組み合わせについても同様の処理(ステップS2102〜ステップS2110)を実行し、その後、集合su内の全ての組み合わせに対して、NPをNP_minに変更する(ステップS2212)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合su内の全ての組み合わせを以下のソート基準に従ってソートする(ステップS2114)。
(ソート基準)
第1キー:nPUCCH (2)の昇順
第2キー:Noffset,CQIの昇順
ステップS2114に続いて、図10において、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS2116)。フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS2116:Yes)、nPUCCH (2)が同一である組み合わせが2以上存在するか否かを判断する(ステップS2118)。フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH (2)が同一である組み合わせが2以上存在すると判断した場合(ステップS2118:Yes)、ソートした組み合わせのうち、条件(nPUCCH (2)が同一)に最初に合致する2つの(nPUCCH (2),Np,Noffset,CQI)の組み合わせを選択する(ステップS2120)。
ステップS2120に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH (2)(u)=選択した組み合わせに含まれるnPUCCH (2)、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるNoffset,CQIの最小値とする(ステップS2122)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、Noffset,RI(u)=−(大きいoffset対象値−小さいoffset対象値)とし(ステップS2124)、選択した2つの組み合わせを集合suから削除する(ステップS2126)。そして、図10に示すフローチャートは終了する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH (2)が同一である組み合わせが2以上存在しないと判断した場合(ステップS2118:No)、nPUCCH (2)(u)=n、Noffset,CQI(u)=offset、Noffset,RI(u)=−(NP(u)−1)とし(ステップS2128)、offset=offset+2とする(ステップS2130)。
ステップS2130に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)であるか否かを判断する(ステップS2132)。フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)でないと判断した場合(ステップS2132:No)、集合suに{(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset),(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset+1),・・・,(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset+NP_min−1)}の組み合わせを追加する(ステップS2134)。また、フィードバック信号割当決定部110は、n=n+1,offset=0とする(ステップS2136)。そして、図10に示すフローチャートは終了する。一方、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)であると判断した場合(ステップS2132:Yes)、ステップS2134を飛ばしてステップS2136を実行する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS2116:No)、ソートした組み合わせのうち、最初の{nPUCCH (2),Np,Noffset,CQI}の組み合わせを選択する(ステップS2138)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH (2)(u)=選択した組み合わせに含まれるnPUCCH (2)、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるNoffset,CQIとする(ステップS2140)。また、フィードバック信号割当決定部110は、選択した組み合わせを集合suから削除する(ステップS2142)。そして、図10に示すフローチャートは終了する。
なお、フィードバック信号割当決定部110は、送信周期が2msと5ms以外の場合、図9および図10に示すように、集合suが空集合であるときは、要素x(PUCCH format2のcyclic shift ID)をインクリメントし、要素z(利用可能な送信サブフレームのオフセット)を0とし、集合suが空集合でないときは、なるべく同じ要素xを使い、要素zにより対象UEの送信タイミングを調整している。
続いて、図11を用いて上記ステップS300の処理の詳細を説明する。図11において、フィードバック信号割当決定部110は、NRB (2)=ceil(n/NSC RB)とする(ステップS302)。なお、ceilは小数点以下を切り上る関数、nは上記処理において累積したPUCCH format2のcyclic shiftの値である。
次いで、フィードバック信号割当決定部110は、NSC RBNRB (2)−n≧nPUCCH_marginであるか否かを判断する(ステップS304)。なお、nPUCCH_marginは、NRB (2)を決定する際に考慮するPUCCH format2のIDのマージンである。
フィードバック信号割当決定部110は、NSC RBNRB (2)−n≧NPUCCH_marginであると判断した場合(ステップS304:Yes)、NCS (1)=0とし、図11に示すフローチャートは終了する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、NSC RBNRB (2)−n≧NPUCCH_marginでないと判断した場合(ステップS304:No)、NCS (1)=Δshift PUCCH×floor{(NSC RB−2−(NPUCCH_margin−NSC RBNRB (2)+n))/Δshift PUCCH}とする(ステップS308)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、NCS (1)=0であるか否かを判断する(ステップS310)。フィードバック信号割当決定部110は、NCS (1)=0であると判断した場合(ステップS310:Yes)、NRB (2)=NRB (2)+1とし(ステップS312)、ステップS304に戻る。フィードバック信号割当決定部110は、NCS (1)=0でないと判断した場合(ステップS310:No)、図11に示すフローチャートは終了する。
図11のフローチャートに示すように、フィードバック信号割当決定部110は、基地局のPUCCH format2に関するパラメータ、PUCCH format2の送信RB数NRB (2)とPUCCH format1と2の混在送信RBの有無NCS (1)を決定している。
なお、図11に示すように、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのCQI/RI/PMI送信制御情報の決定処理で得られるPUCCH format2のcyclic shiftの値(図11の変数nに相当)から、必要なPUCCH format2用RB数NRB (2)を算出し、算出したNRB (2)を用いて、未割当PUCCH format2のcyclic shiftの数(即ち、NSC RBNRB (2)−n)が入力情報制御部100から取得したnPUCCH_margin以上であれば、NCS (1)を0とし、使われたPUCCH format2のIDと集合suを保存して、全ての処理を終了する。一方、未割当のPUCCH format2のIDの数が入力情報制御部100から取得したnPUCCH_margin未満である場合、PUCCH format1とPUCCH format2をミックスして送信するRBを1つ増やし、NCS (1)をL2/L3制御部(非図示)から取得したΔshift PUCCHの整数倍となるように求める。求めた結果、NCS (1)が0となれば、NRB (2)= NRB (2)+1とする。
続いて、図12を用いて上記ステップS600の処理の詳細を説明する。図12において、フィードバック信号割当決定部110は、n=0、offset=0、k=1とし(ステップS602)、全ての対象UEを含む集合Uallを設定する(ステップS604)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、CQI送信周期NPがZ(k)である対象UEが存在するか否かを判断する(ステップS606)。
フィードバック信号割当決定部110は、CQI送信周期NPがZ(k)である対象UEが存在すると判断した場合(ステップS606:Yes)、各対象UEのNoffset,CQI (u)およびnPUCCH (2)(u)の設定処理、および、集合suの更新処理を実行する(ステップS3000)。なお、ステップS3000の処理の詳細は、後述する(図13)。
ステップS3000に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、集合UallからNPがZ(k)である対象UEを取り除き(ステップS610)、集合Uallは空集合であるか否かを判断する(ステップS612)。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であると判断した場合(ステップS612:Yes)、図12に示すフローチャートは終了する。一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合でないと判断した場合(ステップS612:No)、ステップS614に進む。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、CQI送信周期NPがZ(k)である対象UEが存在しないと判断した場合(ステップS606:No)、k=k+1と更新し(ステップS614)、k>2であるか否かを判断する(ステップS616)。フィードバック信号割当決定部110は、k>2であると判断した場合(ステップS616:Yes)、「MRI≠1,NP≠2 or 5」の処理を実行する(ステップS4000)。そして、図12に示すフローチャートは終了する。なお、ステップS4000の処理の詳細は、後述する(図14)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、k>2でないと判断した場合(ステップS616:No)、ステップS606に戻る。
続いて、図13を用いて上記ステップS3000の処理の詳細を説明する。図13において、フィードバック信号割当決定部110は、NPがZ(k)である対象UEをIDの昇順に選択する(ステップS3002)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)である組み合わせが存在するか否かを判断する(ステップS3004)。
フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)である組み合わせが存在すると判断した場合(ステップS3004:Yes)、以下の選択基準で(nPUCCH (2),NP,Noffset,CQI)の組み合わせを1つ選択する(ステップS3006)。
(選択基準)
第1キー:nPUCCH (2)の昇順
第2キー:Noffset,CQI
ステップS3006に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、nPUCCH (2)(u)=選択した組み合わせに含まれるnPUCCH (2)、Noffset,CQI(u)=選択した組み合わせに含まれるNoffset,CQIとすし(ステップS3008)、選択した組み合わせを集合suから削除する(ステップS3010)。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合suにCQI送信周期がZ(k)である組み合わせが存在しないと判断した場合(ステップS3004:No)、offset=offset+1とし(ステップS3012)、nPUCCH (2)(u)=n、Noffset,CQI(u)=0とする(ステップS3014)。
ステップS3014に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)であるか否かを判断する(ステップS3016)。フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)でないと判断した場合(ステップS3016:No)、集合suに{(nPUCCH (2)=n,NP=Z(k),Noffset,CQI=offset),(nPUCCH (2)=n,NP=Z(k),Noffset,CQI=offset+1),・・・,(nPUCCH (2)=n,NP=Z(k),Noffset,CQI=offset+Z(k)−1)}の組み合わせを追加する(ステップS3018)。また、フィードバック信号割当決定部110は、n=n+1,offset=0とする(ステップS3020)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧Z(k)であると判断した場合(ステップS3016:Yes)、ステップS3018を飛ばしてステップS3020を実行する。
ステップS3010またはステップS3020に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS3022)。フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS3022:Yes)、Noffset,RI(u)=0、MRI(u)=UEuのRI変動周期、Faperiodic(u)=1、Fsubband‐CQI(u)=0とする(ステップS3024)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS3022:No)、ステップS3024を実行しない。
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS3002〜ステップS3024)を実行し、図13に示すフローチャートは終了する。
続いて、図14を用いて上記ステップS4000の処理の詳細を説明する。図14において、フィードバック信号割当決定部110は、NP_min=対象UEのCQI送信周期NPの最小値とする(ステップS4002)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、NPがNP_minである対象UEを選択し(ステップS4004)、集合suが空集合であるか否かを判断する(ステップS4006)。
フィードバック信号割当決定部110は、集合suが空集合であると判断した場合(ステップS4006:Yes)、nPUCCH (2)(u)=n、Noffset,CQI(u)=offsetとし(ステップS4008)、offset=offset+1とする(ステップS4010)。次いで、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートするか否かを判断する(ステップS4012)。フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートすると判断した場合(ステップS4012:Yes)、Noffset,RI(u)=0、MRI(u)=UEuのRI変動周期、Faperiodic(u)=1、Fsubband‐CQI(u)=0とする(ステップS4014)。また、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧NP_minであるか否かを判断する(ステップS4016)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがMIMOをサポートしないと判断した場合(ステップS4012:No)、ステップS4014を飛ばしてステップS4016を実行する。
フィードバック信号割当決定部110は、offset≧NP_minでないと判断した場合(ステップS4016:No)、集合suに{(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset),(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset+1),・・・,(nPUCCH (2)=n,NP=NP_min,Noffset,CQI=offset+NP_min−1)}の組み合わせを追加する(ステップS4018)。また、フィードバック信号割当決定部110は、n=n+1,offset=0とする(ステップS4020)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、offset≧NP_minであると判断した場合(ステップS4016:Yes)、ステップS4018を飛ばしてステップS4020を実行する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合suが空集合でないと判断した場合(ステップS4006:No)、「MRI≠1」の処理を実行する(ステップS4100)。なお、ステップS4100の処理については、後述する(図15)。
フィードバック信号割当決定部110は、他の対象UEについても同様の処理(ステップS4002〜ステップS4020(またはステップS4100))を実行し、その後、NPがNP_minである対象UEを集合Uallから取り除き(ステップS4024)、集合Uallは空集合であるか否かを判断する(ステップS4026)。フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合でないと判断した場合(ステップS4026:No)、ステップS4002に戻る。一方、フィードバック信号割当決定部110は、集合Uallは空集合であると判断した場合(ステップS4026:Yes)、図14に示すフローチャートは終了する。
続いて、図15を用いて上記ステップS4100を説明する。なお、図15のステップS4102〜ステップS4114の各処理は、図9のステップS2102〜ステップS2114の各処理と同様であるため、説明を省略する。また、図15のステップS4116〜ステップS4120の各処理は、図10のステップS2136〜ステップS2140の各処理と同様であるため、説明を省略する。また、図15のステップS4122およびステップS4124の各処理は、図14のステップS4012およびステップS4014の各処理と同様であるため、説明を省略する。
図12〜図15のフローチャートに示すように、フィードバック信号割当決定部110は、RIフィードバックの送信サブフレームのオフセットにCQI/PMI送信subframeをセット(即ち、Noffset,RI(u)=0と設定)し、MRIについては、物理制御層から取得したRIの値から、対象UE毎にRIの変動周期を求めている。そして、フィードバック信号割当決定部110は、求めたRI変動周期に最も近いCQI/PMI送信周期の規定の整数(整数={2,4,8,16,32})倍を見つけ、その整数をMRIとしている。即ち、フィードバック信号割当決定部110は、UE毎に推定したRIの変動周期をCQI/PMI送信周期の{2,4,8,16,32}倍に丸めた値をMRI(u)に設定している。また、フィードバック信号割当決定部110は、UEuがPUSCHを用いて、Aperiodic−CQIを送信するFaperiodic(u)=1、UEuがSubband−CQIを送信しないFsubband−CQI(u)=0を設定している。
続いて、図16を用いて上記ステップS700の処理の詳細を説明する。図16において、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのNPの最小値=2であるか否かを判断する(ステップS702)。フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのNPの最小値=2であると判断した場合(ステップS702:Yes)、NPが2であるUEのNPを5と設定する(ステップS704)。一方、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのNPの最小値=2でないと判断した場合(ステップS702:No)、対象UEのNPの最小値=160であるか否かを判断する(ステップS706)。フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのNPの最小値=160でないと判断した場合(ステップS706:No)、最小NPのUEに対して、そのNPを2倍する(ステップS708)。ステップS704またはステップS708に続いて、フィードバック信号割当決定部110は、NPが変更されたUEuに対して、Faperiodic(u)=1、Fsubband‐CQI(u)=0を設定する(ステップS710)。そして図16に示すフローチャートは終了する。
一方、フィードバック信号割当決定部110は、対象UEのNPの最小値=160であると判断した場合(ステップS706:Yes)、Buffer Queue長の降順に、NSC RB×NRB (2)(max)のUEを選択し、対象UEとし(ステップS712)、nPUCCH_marginを0とする(ステップS714)。即ち、フィードバック信号割当決定部110は、例外処理として、nPUCCH_marginを0とするとともに、UEのBufferにあるQueue長の降順に、NSC RB×NRB (2)(max)のUEを対象に、決定した送信パラメータを通知する。そして、上述のステップS4000に進む。
なお、図17から図19は、決定したCQI/PMI/RIフィードバック信号の割り当て情報の適用期間中に、新規にコネクションが張られたUEを対象に、CQI/PMI/RI送信制御情報を決定する動作である。フィードバック信号割当決定部110は、制御下に存在する既存のUE用の送信パラメータを決定しているときに、新たなUEが制御下に加わった場合、新たなUEのCQI/PMI送信周期よりも長いCQI/PMI送信周期の組合せが存在し得るため、新たな組合せを生成することによって、既存のUE用の送信パラメータに加えて新たなUE用の送信パラメータも決定してもよい。
具体的には、フィードバック信号割当決定部110は、既存の集合suのある組み合わせ内に、CQI送信時間offset、Noffset,CQIがNP(u)以下となっている組み合わせから、集合set_usuable(以下、「集合su2」と表記)を新規に作成(生成)する。更に、集合su2内に、CQI送信周期NP(=TW3)がNP(u)より小さい組み合わせに対して、{(nPUCCH (2),TW3,TW3+Noffset,CQI),・・・,(nPUCCH (2),TW3,((NP(u)/TW3)−1)TW3+Noffset,CQI)}の組み合わせを追加する(ステップS914)。
図17のフローチャートに示すように、フィードバック信号割当決定部110は、集合suに組合せが存在する場合、割当するUEのCQI/PMI送信周期によって、集合suにある組合せを以下のように選択する。
(1)割当UEのCQI/PMI送信周期が2msのとき、集合suにあるy=5msの組合せを選択しない。
(2)割当UEのCQI/PMI送信周期が5msのとき、集合suにあるy=2msの組合せを選択しない。
なお、割当のCQI/PMI送信周期がNPである場合、集合suにあるy>NPの組合{x,y,z}を{x,NP,z}に変更した後、z>NPの組合せを集合suから削除してもよい。また、集合suにあるy<NPの組合せの{x,y,z}を{x,NP,z}に変更した後、それに対して、{x,NP,z+kNP},k=1,2,…, NP/y−1の全ての組合せを集合suに追加してもよい。
以上、本実施形態によれば、LTEのCQI/PMI/RIフィードバックに関する仕様(非特許公報文献1、2参照)に基づき、チャネル品質の時間変動、周波数変動に応じて、上記チャネル品質フィードバック信号を効率良く割り当てることができるようになる。具体的には、各UEのCQI/PMI/RIフィードバック信号に係る最適な送信パラメータを決定することができるようになる。加えて、決定した送信パラメータ用いてCQI/PMI/RIフィードバック用基地局のリソース量を決定することができるようになる。
なお、本発明の一実施形態による信号割当装置10の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の一実施形態による信号割当装置10の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。