JP2011012857A - 加湿器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイマのセットと同時に残水量の確認を促すことができる加湿器を提供する。
【解決手段】空気吸込口1B及び吐出口1Cを有するケース本体1Aと、ケース本体1Aに対して上下方向に移動可能に装着されたフロントパネル2と、ケース本体1A内に設けられた給水タンク3と、給水タンク3から給水された加湿用の水に下端部が浸漬する状態でフィルタホルダ4Dに張架された加湿フィルタ4と、残水量の確認を促すために給水タンク3内部の水を外部に向けて照明する光源9を設けた液面照明機構と、を備えた加湿器であって、タイマセットを行うと予め設定した予約運転時刻に達したところで加湿動作を開始する入タイマ機構を有し、入タイマ機構のタイマセットを行うと、所定の時間だけ光源9が一時的に点滅するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水タンク、液皿及びフィルタを簡単に取り出して、給水タンクへの給水、液皿及びフィルタの清掃を簡単に行うことができる加湿器に係り、特にタイマによる加湿の開始動作の際に残水量が不足して加湿動作が開始できないトラブルを予防できる機能を備えた加湿器に関するものである。
加湿器として、従来、例えば特許文献1に記載のものなどが知られている。
即ち、この加湿器100は、図24に示すように、水を溜めておく給水タンク101と、水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生装置102と、給水タンク101から蒸気発生装置102に水を供給する貯水部103や連通パイプ104と、蒸気を外部に吐出する蒸気吐出口105と、蒸気発生装置102にて生じた蒸気を蒸気吐出口105に供給する蒸気誘導筒106や蒸気吐出用パイプ107と、外郭を形成する表ハウジング121及び裏ハウジング122とを備えた加湿器において、表裏ハウジング121、122内部に配置される各部材をシャーシ123にて保持するとともに、表裏ハウジング121、122とシャーシ123との間に空間部110もしくは断熱層(図示せず)を設けたものであって、コンパクトでデザイン性に優れたものである。なお、図中符号126は上シャーシを示す。
ところで、このような加湿器にあっては、給水タンク内部の水を加熱して発生する蒸気を利用して加湿を行う構成であるので、給水タンク内部の水が不足すると水を補給させることが必要である。そこで、図24、25に示す上述の加湿器にあっては、給水タンク101の内部の水量を確認できるようにするため、タンク101自体を半透明白色のもので構成するとともに、外側の筐体部分のうちタンク部分に対応するパネル(水位パネル124)部分を透明なもので構成している。
さらに、この加湿器100にあっては、図26に示すように、給水タンク101内を照らす発光手段として、青色の照明用のLED131から成る照明装置130を給水タンク101の下方の下シャーシ125に固定するとともに、照明装置130の天面130Aは給水タンク101の積載面101Aと面一に形成している。また、この加湿器100には、図示しないが、水補給表示用のLEDも設置されており、貯水部103に設けたフロートスイッチ141により水が一定量以下になったと検知されると、ヒータ108への通電がオフになると同時にその水補給表示用のLEDが点灯する、といった工夫がなされている。
特開2003−28468号公報
このような加湿器であっては、所定時間が経過すると、加湿動作を開始させるために、タイマ機能(以下、これを「入タイマ」とよぶ)を付設させてあるものが知られているが、所定時間の経過したところで加湿動作を行おうとしても、給水タンクに貯水されている水が一定量以下であると、実質的に加湿動作が行えない。
そこで、給水タンクの残水量が少ない場合、使用者が水量を確認して補給するように準備しておかないと、入タイマの機能を発揮することができないが、このような操作に不慣れな使用者は、残水量の確認を怠ることがある。
ところで、このような加湿機では、一般に、入タイマをセットする際に、使用者に残水量の確認作業を促す機能を併設した構成とはなっておらず、このような不都合を解消させる手段の開発が求められている。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、入タイマのセットと同時に残水量の確認を促すことができる加湿器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、
(1)本発明の加湿器は、
空気吸込口及び吐出口を有するケース本体と、
前記ケース本体内に設けられた給水タンクと、
前記給水タンクから給水された加湿用の水に下端部が浸漬する状態でフィルタホルダに張架された加湿フィルタと、
(視認窓を通して)外部からタンク内の残水量の確認を促すために前記タンクを照明する液面照明機構と、
を備えた加湿器であって、
タイマセットを行うと予め設定した予約運転時刻に達したところで加湿動作を開始する入タイマ機構を有し、
前記入タイマ機構のタイマセットを行うと、所定の時間だけ前記光源が一時的に点灯又は点滅する、ことを特徴とする。
この構成によれば、給水の際に給水タンクを水平方向に引出して、給水タンクへの水補給の後にまた同方向に押し込ませて元に戻すことができるので、給水作業が容易に行える効果を有する加湿器において、入タイマのセットと同時に給水タンクを照明できるので、入タイマのセットを行った使用者に対して、照明された液面に視覚的な注意を喚起させることができる。これにより、使用者に対して、入タイマのセットと同時に残水量の確認を促すことができる。
(2)、(1)に記載の加湿器において、
このケース本体に対して上下方向に移動可能に装着されたフロントパネルと、
前記給水タンクから水が供給される液皿と、
前記給水タンク内の水から除菌作用を有する除菌液を生成させるために、前記液皿に貯水された水中に浸漬された除菌用電極と、
前記フロントパネルを前記ケース本体に対して上昇させることによって給水タンク室が開放されて前記給水タンクがケース本体のフロント側から引出可能となるとともに前記フィルタホルダが連動して上昇する連動機構と、
少なくとも前記給水タンクの保持部と前記液皿とを一体に備えたトレイと、
前記トレイの引出動作に連動して前記給水タンクの開閉弁が閉じられるバルブ開閉機構と、
前記ケース本体から前記フロントパネルを引上げる動作に連動したフィルタホルダの上昇動作によって、前記トレイの液皿に浸漬されていた前記除菌用電極が退避可能となる電極退避機構と、
を、さらに備えた、ことを特徴とする。
この構成によれば、トレイごと給水タンクを取り出すことができるので、給水タンクを用いて水の補給ができ、運搬の際にこぼすことが回避できるとともに、トレイの液皿には除菌用電極が浸漬されてあっても、その除菌用電極が引出す際の障害となることなく、トレイを確実、かつ、安全に、引出すことができ、さらに、給水タンクへの給水の際に給水タンクを所定位置に戻す際に、水の液だれが回避できる加湿器において、(1)に記載の効果が得られる。
また、この構成によれば、トレイが外部へ取り出せるので、同時に液皿部分も取り出されて簡単に清掃することができ、液皿部分の清掃、特に、底部や内壁に付着したカルシウムやマグネシウム或いはシリカなどの無機物質を取り除くことができる結果、白粉状となって粉塵として室内などに飛散するといったことも防止できる加湿器に対しても、(1)に記載の効果が得られる。
(3)、(1)又は(2)の加湿器において、
入タイマセットを行うと予め設定した運転時間に達したところで加湿動作を開始する入タイマ機構は、
加湿器が最初に使用を開始したところからホストタイムがカウントされていくホストタイマと、操作者が入タイマセットを行うときのホストタイムと予め設定された予約運転時刻までの残時間を算出するとともに、前記残時間について分単位以下の端数を切り上げた時間単位の2桁数字を表示部に所定の時間だけ一時的に表示させ、かつ、前記予約運転時刻に達すると加湿運転の開始動作を行うCPUと、を備えた制御部を有し、
前記操作者が入タイマをセットすると、このセット時間がいつであっても前記予約運転時刻に達すると運転動作を開始するように構成した、ことを特徴とする。
この構成によれば、いつでも、入タイマをセットさせるだけで、つまり、予め設定されている予約運転時刻までの残時間を毎回計算してその残時間を設定したり、その残時間を選択するといった面倒な作業が全く必要なくなり、単に、入タイマをオンするワンアクションだけで、予約運転時刻に加湿運転動作を開始させることができる。
(6)、(1)から(5)の加湿器において、
前記入タイマ機構は、表示部に現在の加湿値を表示しながら加湿運転動作中に、入タイマのセット動作を行うと、所定の時間だけ前記表示部の表示が残時間の数値表示に一時的に切り替わるとともに、運転停止中に入タイマのセット動作を行うと、所定の時間だけ前記表示部に残時間の数値が表示されるように構成した、ことを特徴とする。
この構成によれば、加湿運転中であっても、表示中の加湿値が一時的に残時間の表示に切り替わるので、予約運転がセットされたことと、予約運転の時刻とを、容易に確認することができる。
本発明の加湿器は、給水タンク内部の水を外部に向けて照明する光源を設けた液面照明機構とともに、タイマセットを行うと予め設定した予約運転時刻に達したところで加湿動作を開始する入タイマ機構を有しており、入タイマ機構のタイマセットを行うと、所定の時間だけ光源が一時的に点灯又は点滅するので、入タイマのセットと同時に残水量の確認を促すことができる。その結果、タイマ予約は行ったので加湿器の運転動作が予約運転時間に到達すると、運転を開始することができる態勢になっているのにもかかわらず、残水量不足のために、実際には運転動作が行えないといった、トラブルを未然に回避することができる、という利点がある。
本発明の加湿器の全体構成を示す概略線図である。 図1の加湿器の側断面図である。 図1の加湿器の操作部を示す説明図である。 (A)は図1の加湿器の外観を示す斜視図、(B)はその加湿器のフロントパネルの内側を上部から眺めた説明図である。 (A)は図1の加湿器のフロントパネルを引き上げ操作途中を示す説明図、(B)は最大上昇位置まで引上げた状態を示す説明図である。 図1の加湿器における下部側の内部構成を示す断面図である。 本発明の加湿器に用いる給水タンク及びトレイを示す断面図である。 図7の要部拡大断面図である。 本発明の加湿器における電極取付構造を示す要部断面である。 図9の電極取付構造を正面から見た状態を示す要部断面である。 (A)は本発明の加湿器に用いる給水タンク及びトレイを示す斜視図、(B)は給水タンクを取り外したトレイのみを示す斜視図である。 本発明の加湿器における受皿を示す説明図である。 本発明の加湿器における制御ボックスの取付位置を示す説明図ある。 本発明の加湿器における連動機構を示す説明図である。 本発明の加湿器における第1ロック機構を示す説明図である。 本発明の加湿器におけるダンパ機構を示す説明図である。 図16のダンパ機構に用いる油圧式ギアのダンパ部材を示す斜視図である。 本発明の加湿器における第1ロック機構を示す説明図である。 本発明の加湿器における繰出機構を説明する原理図である。 その繰出機構の動作を示す説明図である。 本発明の加湿器におけるギア噛合機構を示す説明図である。 本発明の加湿器における制御部、操作パネル、及び液面照明機構の構成を示すブロック図である。 本発明の加湿器における入タイマ設定操作に連動した照明方法のフローチャートである。 従来の加湿器における特定方向での断面を示す断面図である。 その加湿器における別方向での断面を示す断面図である。 その加湿器における要部を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の加湿器1を示すものであり、この加湿器1は、ケース本体1Aと、フロントパネル2と、給水タンク3と、加湿フィルタ4と、送風ファン5と、除菌用電極6と、トレイ7と、受皿8と、光源9と、エアーフィルタ10と、制御部11と、オゾン発生器12、などからなる主要な構成要素を備えている。また、この他に、連動機構20と、電極退避機構30と、バルブ開閉機構40と、受皿繰出機構50と、第1、第2ロック機構60A,60B(図15及び図18参照)と、ダンパ機構70(図16及び図17参照)なども備えている。
さらに、この加湿器1には、詳細は後述するが付加機能として、ギア噛合機構81(図21参照)と、常閉機構82(図2参照)と、液面照明機構83(図2及び図6参照)と、補助吸入機構84(図2参照)と、安全機構85(図4(B)参照)と、入タイマ機構90と、を備えている。
このように構成された本実施形態の加湿器1では、空気吸込口1Bから送風ファン5で強制的に取り込んだ外部からの空気を、トレイ7に貯留された水に下部が浸漬された加湿フィルタ(以下、「フィルタ」と略す)4に通すことによって加湿された空気を形成し、その加湿された空気をオゾン発生器12で脱臭及び殺菌させた後、吹出口1Cから外部へ排出させている。
ケース本体1Aは、大略構成として、図1に示すように、内部に、給水タンク室S、送風ファン室S、加湿フィルタ室S、エアーフィルタ室S、制御室S、光源室S、ロック室Sを設けている。また、ケース本体1Aは、背面に網目状の空気吸込口1B及び上面にルーバ1Fを付設した吹出口1Cを、それぞれ有するとともに、正面(フロント面)に給水タンク3を出し入れするための開放口1Dを設けており、さらに上面には操作パネル部1E(図2参照)が設置されている。
また、ケース本体1Aの上面には、ルーバ1Fが設置されて加湿空気を吹き出させる吹出口1Cに隣接した背面寄りに、フィルタ4を取り付けたフィルタユニット4Aの上部が突出するフィルタ取出口1H及びこの取出口に設けた閉鎖蓋1Gが設けられている。なお、ケース本体1Aは、ベース体BSに搭載されている。
操作パネル部1Eには、図3に示すように、運転開始の電源スイッチ1a、運転切換スイッチ1b、湿度設定スイッチ及びランプ1c、能力切換スイッチ及びランプ1d、給水タンク3の残水量が少なくなったことを示す給水/点滅ランプ1j、湿度/(タイマ)残時間表示部1e、入タイマ設定/解除スイッチ(入タイマとよぶことがある)1f、風向調節スイッチ1g、お手入れ警告ランプ1h、及びリセットスイッチ1i、入タイマ時間調整スイッチ1kなどが設けられている。
フロントパネル2は、図4及び図5に示すように、ケース本体1Aに対して上下方向に移動可能に設けられており、本実施形態では、内側面の下部に略円弧状の回動軸受け2A(図1及び図6参照)が形成されているとともに、内面側の左右両側に上下方向に沿ってガイド溝2B(図1及び図4(B)参照)が刻設されている。
一方、このフロントパネル2の近傍のケース本体1A内部には、フロントパネル2の上下方向への移動を行わせる連動機構20として、ガイド溝2Bに係合する爪24(図4参照)などを含む各種の構成要素が設置されている。この連動機構20の構成などについては後述する。
給水タンク3は、後述する除菌用電極6による化学反応により除菌作用を有する除菌液(本実施形態では次亜塩素酸HClO)を生成させるため、塩素(Cl)を含有する水(水道水)を収容するものであり、本実施形態では、図1及び図6に示すように、給水タンク室Sにおいて透明なタンク内部に水道水(塩素殺菌された水など)が収容されている。
また、本実施形態の給水タンク3には、図7及び図8に示すように、後述するバルブ開閉機構40の一部を構成する常閉バルブ41が下部に取り付けられている。
フィルタ4は、所定湿度に加湿され、かつ、除菌された空気を生成して加湿器1の外部へ送り出すためのものであり、図1及び図6に示すように、加湿フィルタ室Sにおいて、ケース本体1A内の給水タンク3の近傍のトレイ7の液皿7Bに貯められた除菌液に下端部が浸漬する状態で設置されている。本実施形態のフィルタ4は、図1及び図6に示すように、フィルタホルダ4Dの上下に配置した一対のローラ4B,4C(但し、図6には下部側のローラ4Cのみ表示)の間に張架されている。
また、このフィルタ4を保持するフィルタユニット4Aとケース本体1Aとの間には、具体的な説明は後述するが、図21に示すように、加湿フィルタ室S(加湿フィルタ室Sについては図1参照)内の上部に設けたフィルタ駆動手段である駆動モータ81Aの出力軸に取り付けた駆動ギア81Bと、これに噛合する従動ギア4Eとの間にギア噛合機構81が設置されており、駆動ギア81Bと従動ギア4Eとの間でのバックラッシュの発生などを効果的に回避させている。
送風ファン5は、図1に示すように、フィルタ4を通過してきた空気を強制的に吸引するとともに、この空気を吹出口1Cから外部へ送出するものであり、フィルタ4の近傍の送風ファン室Sに設置されている。
除菌用電極6は、図9及び図10に示すように、前述した給水タンク3内の水から除菌作用を有する除菌液(次亜塩素酸)を生成させるために、トレイ7の液皿7Bに貯水された除菌液中に浸漬されている。本実施形態の除菌用電極6は、フィルタ4を保持するフィルタユニット4Aの下部から吊下された状態で正負2種類の電極が対をなして設置されており、配線の一部となる導電性金属6Aなどを介して制御部11側と電気的な接続が図られている。
トレイ7は、図1に示すように、ケース本体1Aの底部において、給水タンク室Sから加湿フィルタ室Sの下部にかけて設置されている。このトレイ7は、図11に示すように、給水タンク3を収容・保持するためのタンク保持部7Aと、給水タンク3から送り出された水道水から除菌液(次亜塩素酸)を生成して貯めておくための略半円筒形状の液皿7Bとを一体に備えており、周囲を壁7C(この壁7Cには後述する図19に示すカム面51などが一部に形成されている)で取り囲まれている。
また、本実施形態のトレイ7には、図11に示すように、フロントパネル2を引上げて開いた状態にあるケース本体1A下部の開放口1Dから、容易に引出可能とするために、ハンドル7Gを回転自在に付設している。なお、このハンドル7Gは、トレイ7をケース本体1A下部に収納する場合には、トレイ7の底部の下方に潜り込ませるように収納して手前側から突出するのを回避させることができるようになっている。更に、トレイ7をケース本体1Aの外部に引き出したときに、このハンドル7Gが回動支点7Dを中心にして所定角度まで上方に回動させると一時的な起立状態を保持させて給水タンク3の取り出し作業の邪魔にならないようにするため、トレイ7の側面にピン状のストッパ7Eを設けている。
タンク保持部7Aには、図7に示すように、後述する常閉バルブ41を開放させるためのバルブ開閉部材42が設置されるバルブ操作室7Fが中央部に形成されている。このバルブ操作室7Fには、給水タンク3をトレイ7にセットさせたときに常閉バルブ41の下部が配置されるとともに、バルブ開閉部材42及びフロート部材43が取付けられるようになっている。
液皿7Bには、給水タンク3から送り出された水道水から除菌液が生成されて貯められており、適宜のタイミングで回転駆動されている無端ベルト状のフィルタ4のいずれかの下部領域がこの除菌液に常時浸漬されている。
受皿8は、加湿フィルタ室Sの下部に設置されており、普段、加湿フィルタ室Sにフィルタユニット4Aが収容されている状態のときには、図6に示すように、縦方向に起立した状態で加湿フィルタ室S内に収容されている。
本実施形態の受皿8は、図6及び図12に示すように、フィルタユニット4Aの外側においてフィルタユニット4Aを両側から挟むような状態で設置した略三角板形状を有するアーム8Aと一体を成しており、ケース本体1Aの下部に取り付けた回動軸8Cを中心として回動可能に設置されている。
従って、詳細は後述するが、フロントパネル2の引き上げ動作に連動して連動機構20が作動し、フィルタユニット4Aが所定高さまで引き上げられるとする。すると、フィルタユニット4Aの下部に取付けた受皿8も同じように上昇し、これに伴って受皿8も下方へ向けて回動する。その後、その上昇位置が、図12に示すように、トレイ7よりも上昇したところまで達すると、受皿8を上方に押し上げていたトレイ7との係合動作から解放される。このため、受皿8は、フィルタユニット4Aの直下に進出してきて水平状態で静止する。
これにより、フィルタユニット4Aに収容されたフィルタ4から滴る水をこの直ぐ真下の受皿8で受け止めることができるので、たとえトレイ7が引出されていなくても、トレイ7から上方に離れることにより、液面から離れたフィルタ4から滴り落ちる液滴がトレイ7の液皿7Bの液面で飛散するのを回避できる。その結果、ケース本体1A内部の所定位置に除菌液が飛散して各種不都合、例えば器内の汚損、導体の腐食、或いはショートなどが発生することが防止できる。
また、ケース本体1Aの給水タンク室Sから、給水タンク3ごとトレイ7が引き出されると、フィルタユニット4Aが上昇する場合と同様に、受皿8を上方に押し上げていたトレイ7との係合動作から受皿8が解放される。この結果、給水タンク3の引出動作に連動して、受皿8もフィルタユニット4Aの直下に進出して水平状態で安定する。従って、この場合にも同様に、フィルタユニット4Aに収容されたフィルタ4から滴る水をこの受皿8で受け止めることができ、ケース本体1A内部の所定位置に除菌液が飛散して各種不都合、例えば器内の汚損、導体の腐食、或いはショートなどが発生することが防止できる。
光源9は、給水タンク3内部の水を特定の色で照明させる水量目視用のランプを構成するものである。本実施形態の光源9は、図6に示すように、給水タンク3の背面側に設置されており、LED(Light Emitting Diode)で構成されている。本実施形態の光源9は、少なくとも加湿器1の電源を投入時及び入タイマのセット時に、所定の時間(例えば5秒間)だけ給水タンク3を照明させるように設定されている。これにより、フロントパネル2に設けた視認窓2Cを通して外部からタンク内の残水量の確認を行うよう、注意を促すことができる。
エアーフィルタ10は、図1に示すように、外部から取り込んでフィルタ4を通過する前の空気の浄化を行うものであり、加湿フィルタ室Sに臨むケース本体1A内部の背面側において、空気吸込口1Bに対向配置されている。
制御部11は、フロントパネル2の引き上げ動作に伴ってケース本体1Aの下部が露出される前面部分において、図13に示すように、各種制御を司る電気系統の各種電子部品などが制御ボックス11A内に収容されてユニット化(またはモジュール化)されている。
特に、この制御部11では、加湿器1内部に設けた各種センサと制御部11内部のCPUなどとの接続を図る信号線や電力線などが制御室S内部に剥き出し状態で露出しないように、電線が全て仕切り板の裏面から制御ボックス11Aに配線されている。従って、フロントパネル2を手などで引き上げたときに、信号線や電力線に手などが引っ掛かり、断線や感電などの危険な事故が発生するのを防止できる。
オゾン発生器12は、除菌液に周期的に繰り返し浸漬されているフィルタ4が細菌などに汚損されて不快な臭いなどを含んだ空気を放出したとしても、その空気を殺菌させることで不快な臭気を除去させるものである。さらに、このオゾン発生器12は、例えば、室内に漂う煙草の匂い、あるいは動物の匂いなども除去することができ、脱臭器としても機能させることができる。
なお、本実施形態のオゾン発生器12は、図1に示すように、ケース本体1A内部の、加湿フィルタ室Sと送風ファン室Sとの間の、フィルタ4を通過後の空気が流れる流路上に設置されている。
次に、本発明の加湿器1に備える各機構、即ち、連動機構20と、電極退避機構30と、バルブ開閉機構40と、受皿繰出機構50と、第1、第2ロック機構60A,60Bと、ダンパ機構70と、さらに、ギア噛合機構81と、常閉機構82と、液面照明機構83と、補助吸入機構84と、安全機構85と、入タイマ機構90と、について、その構成及び動作を説明する。
(I)連動機構20について:
連動機構20は、給水タンク3に水(水道水)の補給及び液皿7Bの清掃を行うことができるようにする(なお、本実施形態ではフィルタ4の掃除あるいは交換も行うことができるようにしている)ため、フロントパネル2を引き上げる操作によって、これに連動してフィルタユニット4Aを引出すことができるようになっている。このように、給水タンク3に水(水道水)の補給などを行うときにフィルタユニット4Aを引出す(正確には引上げる)ように構成したのは、給水タンク3はこれを支承するトレイ7ごと取出す構成となっており、その一方、このトレイ7の液皿7Bにはフィルタユニット4Aの下部が入り込んでおり、このフィルタユニット4Aの下部を上方に引き上げない限りこれが障害となって、トレイ7が引き出すことができないからである。
このように、特に本実施形態の連動機構20では、給水タンク3を従来のような上方に引上げて取り出すのではなく、水平方向に引出すことで取り出して、水の補給が行えるようになっており、給水タンク3の取出操作が容易に行えるようになっている。なお、本実施形態では、フロントパネル2の引き上げ操作を行う際に、フロントパネル2の下部を把持し易くするため、図4に示すように、ベース体BSの正面中央部に指先を挿入可能とする開口BS1を設けている。
また、さらに、この連動機構20によって、フィルタユニット4Aの上部がケース本体1A内部の加湿フィルタ室Sから突出してきて取出し(引出し)可能となる。これによって、上述したように、フィルタ4の掃除あるいは交換も同時に行うことができるようになっている。
この連動機構20は、ケース本体1Aからフロントパネル2を引き上げる動作により、フィルタ4が張架されていたフィルタホルダ4D及びこれを収容するフィルタユニット4Aが連動して上昇するとともに、フィルタユニット4Aの上昇動作によってケース本体1Aの上面に設置した閉鎖蓋1Gが押上げられて開放し、ケース本体の上面からフィルタユニット4A(フィルタ4)の上部が突出するようになっている。
本実施形態の連動機構20は、図4(B)に示すように、ケース本体1Aに対してフロントパネル2を昇降可能にガイドするためにケース本体1Aとフロントパネル2との間に設けたスライドガイド手段20Aと、図14に示すように、フロントパネル2の昇降動作を伝達させてフィルタユニット4Aを昇降させる昇降力伝達手段20Bと、を備えている。
このうち、本実施形態の連動機構20の一部を構成するスライドガイド手段20Aは、ケース本体1Aとフロントパネル2との間に設置されている。即ち、スライドガイド手段20Aは、具体的には、図6に示すように、フロントパネル2の内面側の下部に、前述した回動軸受け2A(図4(B)参照)と協働作用によってフロントパネル2を上下方向に移動させるときのガイドとなるガイド溝2Bが上下方向に沿って形成されている。他方、これに対応するように、ケース本体1Aの幅(Y)方向の両端側には、ガイド溝2Bに係合する爪24(図4(B)参照)を突設させている。
一方、本実施形態の連動機構20の残りの部分を構成する昇降力伝達手段20Bは、フロントパネル2とフィルタユニット4Aとの間に設置されており、主に、フロントパネル2の昇降動作に連動して回動するリンク機構で構成されている。即ち、昇降力伝達手段20Bは、具体的には、図14及び図15に示すように、フロントパネル2の回動軸受け2A(図4(B)参照)に回動可能に連結された回動軸21Aをケース本体1Aの幅(Y)方向に取り付けた連結部材21(図14参照)と、この連結部材21の両端にねじなどで回動不可の状態に固着された一対の三角プレート22と、この三角プレート22の上部の角部に設けた連結軸23Aに一端側が回動可能な状態に連結され、多端側の連結軸23Bがフィルタユニット4Aに回動可能な状態に連結されたアーム23と、を備えている。なお、この昇降力伝達手段20Bは、ケース本体1Aの左右両側面にそれぞれ1組ずつ設置されており、連結部材21によって左右両側の昇降力伝達手段20Bが連動して同時に作動する。
三角プレート22は、連結部材21との連結部分である端部(図14では左端部)とは反対側の端部(図14では右端部)に回動軸22Aを設けており、この回動軸22Aを介して三角プレート22と、アーム23とが回動可能な状態で連結されている。
さらに、この三角プレート22とケース本体1Aとの間には、図16に示すように、フロントパネル2の引上げ動作後のフロントパネルの引下げ動作を行う際に、フロントパネル2及びフィルタユニット4Aの急速降下動作を阻止するダンパ機構70を備える。なお、本実施形態のダンパ機構70の具体的な構成はのちに詳細に説明する。
従って、本実施形態の連動機構20によれば、手の指などをベース体BSの開口BS1に差し込んでフロントパネル2の下部を把持するとともに、上方に向けて引き上げていく。すると、フロントパネル2の下部の回動軸受2Aに軸支された回動軸21Aがフロントパネル2の上昇動作に伴って上昇し、このときの上昇動作が連結部材21を介してリンク機構で構成されている左右の昇降力伝達手段20Bにより、図14に示すようにフィルタユニット4Aに伝達されて、上昇動作を行う。この結果、図4の状態から図5に示すように、フロントパネル2及びフィルタユニット4Aがケース本体1Aの上面から突出する。
最終的に、最上位置まで上昇すると、フロントパネル2のガイド溝2Bの最下部に、ケース本体1Aのガイド爪24(図4参照)が係止するとともに、ケース本体1Aの板ばね13(第2ロック機構60B;図18参照)がばね性を有する板ばね部材に嵌り込んで一時的にロック状態が保持されるので、手でフロントパネル2を保持しておかなくても、降下することがなくそのままの状態が保持される。
これにより、フロントパネル2の上昇によって開口するタンク室Sから給水タンク3を搭載したトレイ7が引出し可能になるので、給水タンク3内への水の補給が行える。また、これと同時に、フィルタユニット4Aを引き出してフィルタ4の清掃や交換などを行うこともできる。
一方、フロントパネル2を降下させるには、ロック状態を解除すればよい。そのロック解除により、自重でフロントパネル2及びフィルタユニット4Aが降下していくが、ダンパ機構70によって急激な降下動作が抑制され、ゆっくりとした動作で降下するので、衝撃が回避されるとともに安全性も確保されるわけである。
さらに、この連動機構20には、図15及び図18に示すように、第1ロック機構60A及び第2ロック機構60Bが付設されている。
このうち、第1ロック機構60Aは、詳細は後述するが、連動機構20が作動してフロントパネル2の引き上げ動作とともにフィルタユニット4Aが上昇し、ケース本体1Aの開放された閉鎖蓋1Gからフィルタ4の一部が突出した後に、フィルタユニット4Aのみが下降する単独下降動作を防止するものである。
一方、第2ロック手段60Bは、これも詳細は後述するが、給水タンク3へ水の補給(或いは液皿7Bやフィルタ4の清掃)などの際に、フロントパネル2が降下するのを防止してトレイ7の出入が安全に行えるようにするためのものであり、フロントパネル2を所定の上昇位置まで引上げると作動し、フロントパネル2をその引上げ位置で一時的にロックさせるようになっている。
(II)電極退避機構30について:
電極退避機構30は、フロントパネル2を上昇させることによって、遮蔽状態から開放されたケース本体1A(フロント側)の前面下部の給水タンク室Sから、トレイ7ごと給水タンク3を引出す際にこの給水タンク3の引き出し操作の邪魔にならないようにするためのものである。本発明に係る加湿機1では、この電極退避機構30によってトレイ7の液皿7Bに浸漬状態で入り込んでいた電極6(図9及び図10参照)を上方へ退避させる。
本実施形態の電極退避機構30は、図9及び図10に示すように、フィルタ4が張架されたフィルタホルダ4Dの下端部から吊下げた状態で設置されている。即ち、本実施形態の電極退避機構30は、フィルタユニット4Aの下部に電極6が物理的に吊り下げられたシンプルなものから構成されており、フィルタユニット4Aの昇降動作に連動して電極6も同じように昇降するので、フィルタユニット4Aが上昇すれば電極6も液皿7Bでの浸漬状態から退避できるようになっている。
従って、ケース本体1Aからフロントパネル2を引上げると、このフロントパネル2を引上げる動作に連動してフィルタユニット4Aが上昇し、これに伴って、トレイ7の液皿7Bに浸漬されていた除菌用電極6も上昇する。そして、最終的には、フィルタユニット4Aが所定の高さまで上昇すると、少なくとも、トレイ7の周囲に設けた壁7Cを越えることができる高さまで除菌用電極6も上昇する。最終的に、除菌用電極6の最下部のほうがトレイ7の壁7Cよりも高さが高い位置に達する。従って、トレイ7については、例えば給水タンク3を取り出す場合に、除菌用電極6に係止することなく、水平方向に引出すことができるようになるわけである。
(III)バルブ開閉機構40について:
バルブ開閉機構40は、図7、8及び図11に示すように、トレイ7から給水タンク3を持ち上げて取り出すとバルブが自動的に閉じるとともに、給水タンク3をトレイ7の所定位置に戻すと自動的に給水動作を開始させるためのものである。また、このバルブ開閉機構40には、水検知手段を構成する水位検知フロート43及び(詳細は後述する)図示外のマグネット及び近接センサが付設されており、水位について検出信号を制御部11へ出力するとともに、特に制御部11では、所定以下の水位であるときに、これを操作パネル部1Eの給水/点滅ランプ1jを作動させることで、給水タンクの残水量が少なくなったので給水するように促す(注意喚起)のために、液面を照明する。
本実施形態のバルブ開閉機構40は、給水タンク3の下部に常閉バルブ41を備えているとともに、図7及び図8に示すトレイ7のバルブ操作室7Fには常閉バルブ41を開放させるバルブ開閉部材42及び水位を検知して外部へ表示する水位検知フロート43が配設されている。
常閉バルブ41には、図7に示すように、給水タンク3の下部に設けた給水口3Aに螺着させたねじ蓋41Aと、このねじ蓋41Aの中央部に設置された略皿状の栓体41Bと、ねじ蓋41Aの中央部の孔に上下移動可能に設置されるとともに上部に栓体41Bを一体に固設したピン部材41Cとを備えている。なお、ねじ蓋41Aと栓体41Bとの間には、図示外の引張ばねが介装されており、トレイ7に搭載させてバルブ開閉部材42で開放させない限り、バルブは閉じている(常閉タイプ)ようになっている。
一方、バルブ開閉部材42は、図11に示すように、バルブ操作室7Fに収容された略ロ字型のフレームを有しており、中間部分に設けた回動軸42Bを回動支点として両端部が上下にシーソー動作可能なレバー本体42Aと、レバー本体42Aの回動軸42Bの近傍においてレバー本体42Aに対して昇降自在の状態で遊挿された前述の水位検知用の水位検知フロート43と、を備えている。尚、本実施形態では、水位検知フロート43がレバー本体42Aの中央に遊挿されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、例えばレバー本体42Aの近傍に併設させてあってもよい。
このバルブ開閉部材42には、図8及び図11に示すように、レバー本体42Aの一方側の端部(図11では左端部)に、上方に突出する押上部42Cが形成されている。
また、このバルブ開閉部材42には、図11に示すように、レバー本体42Aの他方側の端部(図11では右端部)に押下部42Dが形成されており、この押下部42Dがフィルタユニット4Aの下端部の一部に設けた押下ピン44(図6参照)によって下方へ押下されている。
なお、フィルタユニット4Aの下端部の押下ピン44による押下部42Dへの押下動作は、フロントパネル2の上昇操作に伴うフィルタユニット4Aの上昇動作によって解除されるので、その後は常閉バルブ41が閉鎖される。
水位検知フロート43は、図8に示すように、バルブ開閉部材42の開口する中央部に挿入されており、設定された最低水位までトレイ7内部の水が低下すると、これを制御部11が検出して操作パネル部1E(図1及び図3参照)の給水/点滅ランプ1jを点滅表示させて外部に知らせる。
本実施形態の水位検知フロート43は、図8に示すように、トレイ7内の水位に応じて上下動する(正確には回動する)ように、上部に浮体43Aを有するとともに、中間の脚部43Bを介して下部にはセンサの一部(本実施形態ではマグネット)43Cを設けている。このような構成の水位検知フロート43は、水位の増減に応じ、脚部43Bに設けたガイド軸43Dが支点となり、脚部43Bがバルブ操作室7Fの一部に設けたガイド壁7Hに沿って回動可能となっている。即ち、水位検知フロート43は、図8において、最高水位になると直立状態になるが、水位が低下するとこの水位の低下に伴い、マグネット43Cがガイド壁7Hに沿って反時計方向に回動する。
なお、水位検知フロート43の上部の水より軽い比重の浮体43Aと、水よりも比重の重いマグネット43Cとは、浮体43Aが常に喫水となるような重量バランスが取られており、給水タンク3に収容された水量の低下に伴って、トレイ7の水位が所定のレベル(最低許容水位)まで低下すると、マグネット43Cの上昇にともない、図示外の近接センサ(例えば、ホール素子など)が作動して検出信号が制御部11へ出力されるようになっている。
従って、トレイ7のタンク保持部7Aに給水タンク3をセットすると、バルブ開閉部材42は、他方側端部の押下部42Dが押下ピン44で押下動作される。その結果、バルブ開閉部材42は、回動支点を中心にシーソー動作を行うので、一方側端部の押上部42Cが上昇してピン部材41Cを押し上げる。これにより、常閉バルブ41Bが開放されるので、給水タンク3の内部からトレイ7内へ水が給水可能な状態となる。
(VI)受皿繰出機構50について:
受皿繰出機構50は、フィルタユニット4Aに収容されたフィルタ4から滴る水を受け止めるためのものであり、連動機構20が作動し、フロントパネル2の引上動作に連動してフィルタユニット4Aが所定高さまで上昇後に、ケース本体1Aの給水タンク室Sから、トレイ7ごと給水タンク3が引出されると、この給水タンク3の引出動作に連動して、フィルタユニット4Aの直下に受皿8が進出するようになっており、除菌液による加湿器1の内部の汚損や電気的なトラブルなどを防止するようになっている。
本実施形態の受皿繰出機構50は、原理図である図19及び図20(A)、(B)に示すように、壁7Cで取り囲まれているトレイ7の最奥部の壁面部分に設けたカム面51と、ケース本体1Aに回動可能な状態で吊下げられた受皿8とで構成されている。
このうち、カム面51は、奥部に向けて傾斜した斜面51Aと、この斜面51Aから連続して設けた水平面51Bとで構成されており、トレイ7やフィルタユニット4Aが引出されない限り、普段は、これらの面のいずれかに受皿8の係合ピン52が係合するようになっている。
一方、受皿8は、図19に示すように、フィルタユニット4Aの両端側において回動可能に吊下げられた略三角形状を有する一対のアーム8Aと、この一対のアーム8Aに一体に固定された状態でこの一対のアーム8Aの間に架け渡された本体8Bと、を備えている。また、アーム8Aには、後述する係合ピン52が設けられている。
本実施形態の受皿8は、図1に示すフィルタユニット4Aを収容する加湿フィルタ室S内において、フィルタユニット4Aの両側方からフィルタユニット4Aを挟むような状態で、フィルタユニット4A下部に取り付けられており、回動軸8Cを中心として本体8Bが回動可能に設置されている。
係合ピン52は、トレイ7の奥部側のカム面(斜面51A及びその後方に延びる水平面51B)51に係合することで、受皿8の繰り出し動作のための回動動作を行う。
従って、本実施形態の受皿繰出機構50によれば、フロントパネル2が引上げられてフィルタユニット4Aもこれと連動して上方に移動すると、トレイ7が引出されているか否かに関わらず、フィルタユニット4Aの上方移動によってこの下部に回動自在に取り付けられた受皿8は引き上げられる。
従って、受皿8の係合ピン52は、係合されることでトレイ7のカム面51に押し上げられて起立していた状態から解放され、係合ピン52はどこにも係止することがなくなるので、図20(B)に示すように、フィルタユニット4Aの直下に吊り下げられた状態で、フィルタユニット4Aとともに上方に移動していく。
一方、トレイ7が所定位置の奥部まで挿入されているときには、フィルタユニット4Aを最下部まで降下させることで、受皿8の係合ピン52が係合されながらトレイ7のカム面51に押し上げられ、本体8Bが垂直に起立した状態でトレイ7の最奥部に収納されている(図6参照)。
なお、受皿8に溜まった水は起立状態に戻る際に、その直下にあるトレイ7の液皿7Bに戻される。つまり、トレイ7の液皿7Bに回収されて再利用できるわけである。これにより、経済的な効果が得られるように構成されている。
なお、フィルタユニット4Aを最下部まで降下させるには、連動機構20によってフロントパネル2を降下させる作業が必要である。ところが、万一、トレイ7を収容させずにフィルタユニット4Aを最下部まで無理やり手などで押下して降下させることができたとしても、受皿8の係合ピン52が係合されるトレイ7が存在しないときには、受皿8が垂直に起立してフィルタユニット4Aの直下から退避することがなく、フィルタユニット4Aに収納されているフィルタ4から除菌液が滴り落ちても、受皿8で受け取ることができる。
(VII)第1ロック機構60Aについて:
本実施形態の第1ロック機構60Aは、最上部までフィルタユニット4Aが上昇したところで、これ以上フィルタユニット4Aが上昇できないようにするとともに、万一、フィルタユニット4Aを無理に押下して降下させようとしても、後述する第2ロック機構60Bのロック状態を解除してフロントパネル2を手で降下させない限り、フィルタユニット4Aが降下できないようにするものである。また、最上部までフィルタユニット4Aが上昇したところで放置しておいた場合に、フィルタユニット4Aの自重で自然に降下することも回避できる。
本実施形態では、図15に示すように、少なくとも三角プレート22の回動軸22Aとアーム23の連結軸23Bとを結ぶライン(中立線)Lよりも右領域にアーム23の連結軸23Aが達した後、換言すれば中立点を通過した後の三角プレート22の右側縁部(又はアーム23の右側縁部でもよい)が最右位置まで回動する。すると、後述する爪24が溝2Bの最下部2B´まで到達してそれ以上に降下できないので、それ以上右方向に回動できなくなり、三角プレート22及びアーム23は最終的位置でのロック状態(最終ロック状態)となる。また、上述のような爪24が溝2Bの最下部まで到達して二重安全(ダブルセーフ)のための最終ロック状態が行われる以前であっても、詳細は後述するが図18に示す第2ロック機構60Bのロック動作により、三角プレート22及びアーム23は簡易な1次ロック状態となる。なお、この一時ロック状態から、さらにフロントパネル2を手で上昇させた場合に、上述の最終ロック状態になる。
具体的に説明すると、少なくとも、三角プレート22の回動軸22Aとアーム23の連結軸23Bとを結ぶラインLよりも右領域にアーム23の連結軸23Aが達したところで、図15に示すように、フロントパネル2の溝2Bの最下部2B´(図15参照)がケース本体1Aの前面に突設されている爪24に係止してこれ以上は上昇できなくなる。従って、連動機構20の一部を構成する(フロントパネル2の回動軸受け2A(図6参照)に回動軸21Aが係合している連結部材21と連結された)三角プレート22及びアーム23も、少なくとも中立線Lを越えた所定位置のところで、それ以上右方向に回動できなくなり、ロック状態(第1ロック状態)となる。
(XI)第2ロック機構60Bについて:
第2ロック機構60Bは、給水タンク3へ水の補給(或いは液皿7Bやフィルタ4の清掃)などの際に、フロントパネル2が降下するのを防止してトレイ7の出入作業が安全に行えるようにするためのものであり、フロントパネル2を所定の上昇位置まで引上げると作動し、フロントパネル2をその引上げ位置で一時的にロックさせるようになっている。
本実施形態の第2ロック機構60Bは、図15に示す状態までフロントパネル2を引き上げると、フロントパネル2の内側面の下部に設けた回動軸受け2A(図6参照)に係合して上昇する回動軸21Aを突設した連結部材21(図17参照)が、図18に示すように、給水タンク室Sの上部のロック室Sに設けた板ばね13に係合される。
具体的には、図18において、板ばね13は、基部がロック室Sの右上隅に固設された状態で枢支されており、中間部から先端にかけて上方に突出した凸部11Aが形成されているとともに、この凸部13Aが形成されている中間部から先端部に至る部分が上方へ向かう弾性力を有する。一方、連結部材21には、底部に板ばね13の凸部13Aに倣った凹部21Bを形成している。
従って、フロントパネル2が所定位置まで上昇し、この上昇動作に伴って連結部材21が時計方向に所定角度まで回動すると、この凹部21Bが凸部13Aに入り込んで嵌合するので、一時的なロック状態が行われる。なお、このロック状態を解除させるには、フロントパネル2を板ばね13の弾性力より大きな力で降下させ板ばね13を押し下げるようにしてロック状態を解除させればよい。
(VIII)ダンパ機構70について:
本実施形態のダンパ機構70は、図16に示すように、三角プレート22のほぼ中央部側に固設したダンパ部材71(図17参照)と、このダンパ部材71に設けたギア71Aに噛合する円弧状の外歯72Aを設け、回動軸22Aに回動可能に組み付けた,セクタギア72と、を備えている。
ダンパ部材71には、内部にダンパオイルが充填されており、ギア71Aに大きな回転力が作用しても、ダンパオイルの粘性を利用して回転力が減殺されるので、フロントパネル2及びフィルタユニット4Aの急速降下動作を阻止することができる。
セクタギア72は、中心側が三角プレート22の回動軸22Aに回動可能に組み付けてあるが、外歯72Aを設けた外周縁部側の2か所72B,72Cがケース本体1Aにねじなどで固着されてケース本体1Aに不動状態となっている。
従って、本実施形態のダンパ機構70によれば、フロントパネル2を引き上げた後、フロントパネル2を引降ろす際に、過度の力でフロントパネル2を降下させたり、フィルタユニット4Aを無理やり押し込んだりしても、フロントパネル2及びフィルタユニット4Aの急速降下動作を、ダンパ部材71のダンパ力で制動させることができる。従って、フロントパネル2及びフィルタユニット4Aの急速降下動作によって、これらフロントパネル2及びフィルタユニット4Aやケース本体1Aが破損したりするのを効果的に防止できるわけである。
(IX)ギア噛合機構81について:
ギア噛合機構81は、図21に示すように、フィルタユニット4Aを、加湿フィルタ室Sから引出したり収めたりする際に、ケース本体1Aのフィルタ用モータ81Aに設けてある駆動ギア81Bとフィルタユニット4Aのフィルタホルダ4Dに設置してあるフィルタ4の回転動作用の従動ギア4Eとの噛合状態を調整するためのものである。換言すれば、ギア噛合機構81は、図21に示すように、フィルタユニット4Aとフィルタホルダ4Dとの間に、若干の遊び(隙間)δを設けることで、バックラッシュの吸収を図るものである。なお、本実施形態のギア噛合機構81では、図1及び図21に示すように、ケース本体1Aに対して角度θだけ下部側をフロント寄りに傾斜させてある。
従って、このギア噛合機構81によれば、フィルタユニット4Aを上下動させる際に、フィルタユニット4Aと、従動ギア4Eを設置するために設けたフィルタホルダ4Dとの嵌合動作が以下のように行えるようになる。
即ち、フィルタユニット4Aを上昇させるときには、先にフィルタユニット4Aが持ち上がり、少し遅れてフィルタホルダ4Dが持ち上がるので、従動ギア4Eによる(駆動モータ側の)駆動ギア81Bとの噛み合いがスムースに解除される。一方、フィルタユニット4Aを降下させるときには従動ギア4Eと駆動ギア81Bとの噛み合い後、フィルタユニット4Aが更に下がり、フィルタホルダ4Dと分離する。つまり、降下しているときは、必ずフィルタホルダ4Dの従動ギア4Eは駆動ギア81Bと噛み合っている状態になっており、上下動させるためのフィルタユニット4Aとは分離している。そのために、分離するための遊び(隙間)δを設けているわけである。このように構成することにより、歯車の伝達にフィルタユニット4Aの存在を考慮しなくて済むようになるため、従動ギア4Eと駆動ギア81Bとの確実な噛み合いが可能になる。
(VIII)常閉機構82について:
常閉機構82は、ケース本体1Aの上面に設置したフィルタユニット4Aを収容する加湿フィルタ室Sから閉鎖蓋1Gを無理やり開いてフィルタユニット4Aを引出す、といったことができないようにするためのものである。換言すれば、連動機構20によってフィルタユニット4Aが少なくとも上昇するときの上昇力以上の回動力でのみ、閉鎖蓋1Gが開放可能とするものであって、専らいたずら防止対策のために設置したものである。
本実施形態の常閉機構82では、具体的には、図2に示すようなトーションばねやコイルばねなどを用いた常閉ばねをケース本体1Aの上面と閉鎖蓋1Gとの間に備えたもので構成している。
従って、このギア噛合機構81によれば、フィルタユニット4Aを上下動させる際に、フィルタユニット4Aと、従動ギア4Eを設置するために設けたフィルタホルダ4Dとの嵌合動作が以下のように行えるようになる。
即ち、フィルタユニット4Aを上昇させるときには、先にフィルタユニット4Aが持ち上がり、少し遅れてフィルタホルダ4Dが持ち上がるので、従動ギア4Eによる(駆動モータ側の)駆動ギア81Bとの噛み合いがスムースに解除される。一方、フィルタユニット4Aを降下させるときには従動ギア4Eと駆動ギア81Bとの噛み合い後、フィルタユニット4Aが更に下がり、フィルタホルダ4Dと分離する。つまり、降下しているときは、必ずフィルタホルダ4Dの従動ギア4Eは駆動ギア81Bと噛み合っている状態になっており、上下動させるためのフィルタユニット4Aとは分離している。そのために、分離するための遊び(隙間)δを設けているわけである。このように構成することにより、歯車の伝達にフィルタユニット4Aの存在を考慮しなくて済むようになるため、従動ギア4Eと駆動ギア81Bとの確実な噛み合いが可能になる。
(VIII)常閉機構82について:
常閉機構82は、ケース本体1Aの上面に設置したフィルタユニット4Aを収容する加湿フィルタ室Sから閉鎖蓋1Gを無理やり開いてフィルタユニット4Aを引出す、といったことができないようにするためのものである。換言すれば、連動機構20によってフィルタユニット4Aが少なくとも上昇するときの上昇力以上の回動力でのみ、閉鎖蓋1Gが開放可能とするものであって、専らいたずら防止対策のために設置したものである。
本実施形態の常閉機構82では、具体的には、図2に示すようなトーションばねやコイルばねなどを用いた常閉ばねをケース本体1Aの上面と閉鎖蓋1Gとの間に備えたもので構成している。
(XIII)液面照明機構83について:
液面照明機構83は、少なくとも、電源の投入時及び入タイマのセット時に給水タンクの液面を照明して給水タンク3内部の残水量の確認を促すように注意喚起するためのものである。特に、本実施形態では、入タイマをセットしたときに残水量が少ないと、所定の時刻で加湿機が作動しても、短時間で水量不足となって、その直後に作動が停止したりする虞があるので、このようなトラブルを防止するためのものである。
本実施形態の液面照明機構83は、図6を用いて説明したように、給水タンク3の背面側に設置されており、少なくとも加湿器1の電源を投入時及び入タイマのセット時には、制御部11からの制御信号により、所定の時間だけ給水タンク3を照明させることによってタンク内の残水量の確認を促すようになっており、光源9としてLED(Light Emitting Diode)を設けている。
この液面照明機構83によれば、光源9としてLEDが給水タンク3内部の水を特定の色(ここでは、例えば青色)で照明させるので、給水タンク3内の水が特定の色(例えば青色)に着色されて浮かび上がり、この水をフロントパネル2に設けた視認窓2C(図4(A)参照)を通して外部から容易に確認することができる。なお、この液面照明機構83の制御方法については、入タイマ機構90のところでまとめて説明する。
(XIV)補助吸入機構84について:
補助吸入機構84は、背面側の空気吸込口1Bとは別の場所から、空気を取り込ませることにより、フィルタ4を通過してきた空気がオゾン発生器で十分に臭いが除去できない場合にも、不快な臭気の濃度を気にならない程度まで希釈させて外部へ送り出すためのものである。
本実施形態の補助吸入機構84では、フィルタ4に対面するエアーフィルタ10の設置部分以外のケース本体1Aの一部に、送風ファン5へ向けて外部から空気を取り込むための開口(補助の空気吸込口)84A(図2参照)が設置されている。この補助吸入機構84により、背面側の主たる空気吸込口1Bとは別の場所から、フィルタ4から送風ファン5に至る流路以外の流路を通って、不快な臭気のない空気を追加的に取り込ませることができるようになっている。
また、このような補助吸入機構84として、背面側の空気吸込口1Bとは別の場所から取り込んだ空気を、フィルタ4へ導くような流路を付加するように構成してもよい。このようにすれば、設置場所の都合上背面側が壁などに接近した状態のところでしか設置スペースがない場合であっても、本発明の加湿器が有する各種機能を十分に発揮させることができるので、設置場所としての自由度も高まる。
(VII)安全機構85について:
安全機構85は、連動機構20が作動してフロントパネル2の引上動作とともにフィルタホルダ4Aが上昇し、ケース本体1Aの閉鎖蓋1Gが開放されると、この開放動作を検出してフィルタ4の回転駆動用モータの作動を自動的に停止させ、トレイ4の取出作業の際の安全を確保するものである。
本実施形態の安全機構85は、図4(B)に示すように、閉鎖蓋1Gの内面に固着したマグネット85Aと、閉鎖蓋1Gを閉じるとマグネット85Aの磁力を検出して所定の検出信号を制御部11へ出力するホールセンサ85Bとで構成されている。
(VII)入タイマ機構90について:
次に、入タイマ機構90について、液面照明機構83と合わせてまとめて説明する。なお、液面照明機構83については、特にここでは、入タイマ機構90と連動して自動的に動作する機能としての液面照明機構(ここでは、液面照明機構83´と呼ぶことにする)に限定して説明する。
入タイマ機構90は、入タイマ設定/解除用のスイッチ(以下、「入タイマスイッチ」とよぶ)1fを押下(オン)すると、あらかじめ設定されている動作時刻、つまり予約運転時刻(以下、「開始時刻」とよぶ)に達すると、加湿器1の加湿動作が開始されるものであって、特にその入タイマスイッチ1fをオンするときの時刻(以下、これを「セット時刻」とよぶ)がいつであっても、その入タイマスイッチ1fがオンされていれば、あらかじめ設定されている“開始時刻”に加湿動作が開始される(但し、本実施形態の場合には、ワンショットスイッチであるので、毎日操作を行う)。
なお、使用者が入タイマの予約セット動作を行う時刻、つまり“セット時刻”が毎回(毎日)異なっていても、つまり、そのセット時刻がいつであるかに関わらず、予め設定された“開始時刻”になると、自動的に加湿器1の運転開始の電源スイッチ(以下、「ONスイッチ」とよぶ)1aが入って動作開始される。
入タイマ機構90は、図22に示すように、操作パネル部1Eに設置された、少なくとも、加湿器1の運転開始のスイッチを構成するONスイッチ1aと、入タイマ設定操作(セット)用の入タイマスイッチ1fと、この入タイマイッチ1fを設定操作(セット)すると、所定時間(例えば5秒間)だけ現在表示中の“湿度”表示動作を停止して“残時間”を表示する(但し、現在、加湿動作が行われていない場合には、所定時間だけ“残時間”を表示したのち、表示が消える)ように構成された湿度/(タイマ)残時間表示部1eと、入タイマにより動作開始する加湿動作の開始時刻の初期設定の変更を行う場合に使用する開始時間調整スイッチ1kと、を備えるとともに、加湿器本体1A内部の所定位置、つまり制御室Sに設置された制御部11とを備えている。
また、この制御部11には、各種機能を実行させるための各種装置を備えているが、特にこの入タイマ機構90を実行させるための装置としては、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)91と、加湿器1自身が設定する(加湿器内部で進行する)固有の時刻(以下、「ホストタイム」とよぶ)を計測するホストタイマ92と、使用者が予め時間調整スイッチ1kをオンして初期設定された、予約されている加湿動作が開始されるときの時刻、つまり前述の“開始時刻”を記憶するメモリ94と、が備えられている。
一方、入タイマ機構90と連動して自動的に点滅(又は点灯でもよい)動作する液面照明機構83´については、入タイマスイッチ1fと、給水窓点灯用ランプを構成する光源9と、CPU91と、ホストタイマ92と、メモリ94と、を備えている。
なお、本実施形態の光源9は、図6を用いて説明したように、給水タンク3の背面側に設置されており、LED(Light Emitting Diode)で構成されており、給水タンク3内部の水を特定の色で照明させる水量目視用(給水窓点灯用ランプ)のランプを構成するものである。
次に、入タイマ機構90を動作説明する。
(i)加湿器1の加湿器本体1A内部の制御部11に設けたホストタイマ92は、加湿器1の電源を入れる(ONスイッチ1aをオン)と、例えば加湿器1側のプラグを家庭用コンセント(商用電源)に差し込むと、電源が入ってホスト時刻が計測動作を開始する。即ち、電源が入った瞬間、この加湿器1自身が備えることになる固有の24時間制の時間が設定され、ホストタイマ92によってホストタイムが“00(時)00(分)00(秒)”からカウントをスタートして、1秒経過するごとに1秒ずつホストタイムに加算(積算)されていく。
最終的に、24時間ちょうど経過すると、再びホストタイムが、“00(時)00(分)00(秒)”にリセットされて、ここからカウント動作を再びスタートさせるように構成されている
(ii)次に、入タイマスイッチ1fを操作することで、加湿器1の加湿動作を運転開始させる時刻、つまり“開始時刻”の初期設定操作について説明する。
“開始時刻”の初期設定については、入タイマスイッチ1fと時間調整スイッチ1kとで構成されている。初めに、入タイマスイッチ1fを一度押下することによって、操作パネル部1Eの湿度/(タイマ)残時間表示部1eには、“01”の表示がなされるので、1時間後に動作開始時刻が初期設定される。その後、時間調整スイッチ1kを1回押下するごとに、入タイマにより運転動作開始する“開始時刻”までの時間(残時間)が1時間ずつ延長されるように構成されている。
従って、例えば、この“開始時刻”の初期設定操作を午後10時(22時)のセット時刻のときに行い、毎朝午前6時に“開始時刻”となるように設定(セット)させるものとする。
このセット時刻で初期設定を実行する場合、入タイマスイッチ1fを7回押下(オン)することで、残時間が“8時間”であること、つまり、このセット時刻から運転開始することが制御部11のメモリ94に記憶されるとともに、操作パネル部1Eの湿度/(タイマ)残時間表示部1eにはこの8時間、つまり“08”が表示される。
これにより、ホストタイマ92によるホストタイムでは、現在時刻の“07”から8時間後の “15”になった時刻のときに、つまり、明日朝の6時に加湿器の運転動作が始まる。
(iii)次に、翌日以降における、日々の入タイマ設定操作について説明する。但し、ここでの予約操作時には、加湿器1が加湿動作を行っているものとする。
ある日、例えば“セット時刻”がちょうど午後10時に、入タイマスイッチ1fを押下したとする。このとき、ホストタイマ92での“ホストタイム”が07(時)であって、この入タイマスイッチ1fからの信号が制御部11のCPU91に入力する。その結果、CPU91は、自動的に入タイマ動作を開始し、午前6時の“開始時刻”が自動的に設定されるとともに、湿度/(タイマ)残時間表示部1eの湿度表示が残時間表示に切り替わり、残時間が15−07=08であるので、5秒間だけ“08”の表示がなされる。これにより、明日の朝午前6時に加湿器1が加湿動作を開始することが予約される。
b)また、別の日に、“セット時刻”が例えば23時(午後11時)のときに、入タイマスイッチ1fを押下(オン)したとする。この場合、このときの制御部11内部でのホストタイマ92でのホストタイムが“08”であり、“開始時刻”の午前6時は、ホストタイムでの“15”であるので、次式により、つまり、
15−08=7(=07)
から残時間が演算されて、残時間の“07”時間が湿度/(タイマ)残時間表示部1eに5秒だけ表示される。また、光源9により同様の時間だけLEDが点滅(又は点灯でもよい)される。
次に、図24に示すフローチャートを参照しながら、本発明に係る加湿器1の入タイマ機構90及び(入タイマ機構90と連動して自動的に動作する機能としての)液面照明機構83´の処理方法について説明する。
(1)加湿器1の制御部11では、入タイマスイッチ1fが押下(オン)されたか否かを判断する(第1ステップS1)。
(2)そして、制御部11で押下されたと判断された場合には、入タイマ動作中であるかを判断する(第2ステップS2)。一方、押下されていないと判断された場合には、第8ステップS8に移行し、後の方のタイマ動作が解除される。
(3)そして、第2ステップS2で入タイマ動作中でないと判断された場合には、第3ステップS3へ移動して、所定の時間、例えば5秒間だけ、点灯制御信号が光源9に出力される。従って、光源9のLEDが所定の時間だけ点滅(又は点灯でもよい)動作する。これにより、点滅された給水タンクの液面に注意が注がれるので、残水量の確認作業を注意喚起させることができる。一方、第2ステップS2で入タイマ動作中であると判断された場合には、第7ステップS7へ移行し、入タイマ動作を解除する。
(4)次に、以前に(もうすでに)タイマアップ動作を行っているか否か、つまりタイマアップ時間の記憶が既に存在するか否かを、CPU91が判断する。
そして、タイマアップ時間の記憶が既にあると判断された場合には、残時間が算出されるとともに、CPU91から表示信号が湿度/(タイマ)残時間表示部1eへ出力され、残時間の表示動作を湿度/(タイマ)残時間表示部1eに一定時間(例えば5秒間)だけ表示する(第5ステップS5)。
(5)一方、現在、タイマアップ時間の記憶データがないと判断された場合には、残時間の初期値が設定される。また、CPU91から表示信号が、湿度/(タイマ)残時間表示部1eへ出力され、設定された初期値の残時間を表示する動作を湿度/(タイマ)残時間表示部1eに一定時間(例えば5秒間)だけ表示する(第6ステップS6)。
(6)そして、第1ステップS1で前述のように入タイマのスイッチ1fが押下(オン)されていないと判断された場合、或いは第5、第6ステップS5、6にて残時間が湿度/(タイマ)残時間表示部1eに表示されたのち、所定の時間経過後、つまり、ホストタイマ92での[(セット時刻のときの)ホストタイム+残時間]に一致するホストタイムに達すると、換言すれば、開始時刻になると、CPU91からの制御信号によって加湿動作が運転開始される(第8ステップS8)。
(7)これによって、入タイマ機構90及び液面照明機構83について、一連の処理動作が完了する。その後、所定の次処理へ移行する。
従って、本実施形態の加湿器の照明方法によれば、入タイマのセットと同時に給水タンク3の液面を光源9のLEDで外部に向けて照明できるので、入タイマのセットを行った使用者に対して、給水タンク3の照明された液面に視覚的な注意を喚起させることができる。これにより、使用者に対して、入タイマのセットと同時に残水量の確認を促すことができる。
さらに、本実施形態の加湿器の照明方法によれば、操作者が入タイマをセットすると、このセット時間がいつであっても、予約運転時刻(つまり、“開始時刻”)になると運転動作を開始することができる。従って、いつでも、入タイマをセットさせるだけで、つまり、予め設定されている予約運転時刻までの残時間を使用者が毎回計算してその残時間を設定したり、その残時間を選択する、といった面倒な作業が全く必要なくなる。別言すれば、単に、入タイマを押下(オン)するワンアクションだけで、予約運転時刻に加湿運転動作を開始させることができるわけである。
しかも、本実施形態の加湿器の照明方法によれば、加湿運転中であっても、表示中の加湿値が一時的に残時間の表示に切り替わるので、予約運転がセットされたことと、予約運転の時刻とを、視覚的に容易に確認できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
即ち、本実施形態の照明方法では、水道水に含まれる塩素を利用し、電極を用いて電気的な化学反応で次亜塩素酸(除菌液)を生成する構成の加湿器1に適用させたが、例えば殺菌用の液をタンクから供給する方式の加湿器に適用させてもよい。また、本実施形態のような殺菌液に一部を浸漬した加湿フィルタに空気を強制的に通過させる方式の加湿器1ではなく、加熱した水の蒸気を送りだす方式の加湿器1など、各種方式の加湿器に対して、本発明が適用可能である。
また、本実施形態では、トレイごと給水タンクを引出して引出したトレイから給水タンクを取出す構成の加湿器1に適用させたが、このほか給水タンクのみ取出すことも選択可能とした構成の加湿器に対しても、本発明が適用可能である。
本発明の加湿器は、液面照明機構とともに、入タイマ機構を有しており、入タイマ機構のタイマセットを行うと、所定の時間だけ光源が一時的に点滅(又は点灯でもよい)するので入タイマのセットと同時に残水量の確認を促すことができ、運転を開始することができる時刻になっているのにもかかわらず、残水量不足のために、実際には運転動作が行えないといった、トラブルを未然に回避することができるので、毎朝の予約させた加湿動作を確実に行うことができ、便宜である。
1 加湿器
1A ケース本体
1B 空気吸込口
1C 吹出口
1D 開放口
1E 操作パネル部
1F ルーバ
1G 閉鎖蓋
1H フィルタ取出口
1a 運転開始の電源スイッチ
1b 運転切換スイッチ
1c 湿度設定スイッチ及びランプ
1d 能力切換スイッチ及びランプ
1e 湿度/(タイマ)残時間表示部
1f 入タイマ設定/解除スイッチ1f(入タイマスイッチ)
1g 風向調節スイッチ
1h お手入れ警告ランプ
1i リセットスイッチ
1j 給水/点滅ランプ
1k (入タイマ)時間調整スイッチ
2 フロントパネル
2A 回動軸受け
2B ガイド溝
2C 視認窓
3 給水タンク
3A 給水口
4 加湿フィルタ
4A フィルタホルダ
5 送風ファン
6 除菌用電極
7 トレイ
7C 壁
7A タンク保持部
7B 液皿
7D 回動支点
7E ストッパ
7F バルブ操作室
7G ハンドル
7H ガイド壁
8 受皿(樋)
8A アーム
8B 本体
8C 回動軸
9 光源(LED)
10 エアーフィルタ
11 制御部
11A 制御ボックス
12 オゾン発生器
13 板ばね
13A 凸部
20 連動機構
20A スライドガイド手段
20B 昇降力伝達手段
21 連結部材
21A 回動軸
21B 凹部
22 三角プレート
22A 回動軸
23 アーム
23A 連結軸
23B 連結軸
24 爪
30 電極退避機構
40 バルブ開閉機構
41 常閉バルブ
41A ねじ蓋
41B 栓体
41C ピン部材
42 バルブ開閉部材
42A レバー本体
42B 回動軸
42C 押上部
42D 押下部
43 フロート部材
43A 浮体
43B 脚部
43C センサの一部(マグネット)
43D ガイド軸
50 受皿繰出機構
51 カム面
51A 斜面
51B 水平面
52 係合ピン
60A 第1ロック機構
60B 第2ロック機構
70 ダンパ機構
71 ダンパ部材
71A ギア
72 セクタギア
72A 外歯
81 ギア噛合機構
81A フィルタ用モータ
81B 駆動ギア
82 常閉機構
83 液面照明機構
84 補助吸入機構
85 安全機構
85A マグネット
85B ホールセンサ
90 入タイマ機構
91 CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)
92 ホストタイマ
93 サブタイマ
94 メモリ
BS ベース体
BS1 開口
L ライン(中立線)

Claims (4)

  1. 空気吸込口及び吐出口を有するケース本体と、
    前記ケース本体内に設けられた給水タンクと、
    前記給水タンクから給水された加湿用の水に下端部が浸漬する状態でフィルタホルダに張架された加湿フィルタと、
    タンク内の残水量の確認を促すために前記タンクを照明する液面照明機構と、
    を備えた加湿器であって、
    入タイマセットを行うと予め設定した予約運転時刻に達したところで加湿動作を開始する入タイマ機構を有し、
    前記入タイマ機構の入タイマセットを行うと、所定の時間だけ前記光源が一時的に点滅又は点灯するように構成した、加湿器。
  2. このケース本体に対して上下方向に移動可能に装着されたフロントパネルと、
    前記給水タンクから水が供給される液皿と、
    前記給水タンク内の水から除菌作用を有する除菌液を生成させるために、前記液皿に貯水された水中に浸漬された除菌用電極と、
    前記フロントパネルを前記ケース本体に対して上昇させることによって給水タンク室が開放されて前記給水タンクがケース本体のフロント側から引出可能となるとともに前記フィルタホルダが連動して上昇する連動機構と、
    少なくとも前記給水タンクの保持部と前記液皿とを一体に備えたトレイと、
    前記トレイの引出動作に連動して前記給水タンクの開閉弁が閉じられるバルブ開閉機構と、
    前記ケース本体から前記フロントパネルを引上げる動作に連動したフィルタホルダの上昇動作によって、前記トレイの液皿に浸漬されていた前記除菌用電極が退避可能となる電極退避機構と、
    を、さらに備えた、請求項1に記載の加湿器。
  3. 入タイマセットを行うと予め設定した運転時間に達したところで加湿動作を開始する前記入タイマ機構は、
    加湿器が最初に使用を開始したところからホストタイムがカウントされていくホストタイマと、操作者が入タイマセットを行うときのホスト時刻と予め設定された予約運転時刻までの残時間を算出するとともに、前記残時間について分単位以下の端数を切り上げた時間単位の2桁数字を表示部に所定の時間だけ一時的に表示させ、かつ、前記予約運転時刻に達すると加湿運転の開始動作を行うCPUと、を備えた制御部を有し、
    前記操作者が入タイマをセットすると、このセット時間がいつであっても前記予約運転時刻に達すると運転動作を開始するように構成した、請求項1又は2に記載の加湿器。
  4. 前記入タイマ機構は、表示部に現在の加湿値を表示しながら加湿運転動作中に、入タイマのセット動作を行うと、所定の時間だけ前記表示部の表示が残時間の数値表示に一時的に切り替わるとともに、運転停止中に入タイマのセット動作を行うと、所定の時間だけ前記表示部に残時間の数値が表示されるように構成した、請求項1から3のいずれか1項に記載の加湿器。
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