JP2011002371A - 震度推定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震波を発生させた発震機構自体が分からなくても、地震波が地中を伝播する際に発生する散乱の影響を考慮することによって、P波の発震機構の影響を想定して補正すると共に、地震波減衰の影響も補正し、P波の震度を高速度に計算することにより、S波が実際に到達する前に震度を精度良く推定する方法及び装置を提供することにある。
【解決手段】地震波のP波を抽出し、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算すると共に、前記地震波を複数のバンドパスフィルタでフィルタ処理してそれぞれの最大加速度Aiを検出し、観測点に依存する定数Cj、定数αi及びβi、前記P波震度Vp、前記加速度Aiから、Vs=Cj+Σαi・fi(Ai)+βi・Vpに基づいてS波震度Vsを推定する。
【選択図】図3

Description

本発明は単独観測点による地震の震度推定方法及び装置に関し、特に地震発生から最初に到達するP波(初期微動)成分を用いて、S波(主要動)が到達する前に観測点における震度を精度良く推定するための方法及び装置に関する。
従来、単独観測点方式で、初動部分であるP波の情報からS波(主要動)の震度を推定する方法では、P波の加速度の値が閾値を超えた場合に、その後に大きな主要動が来ると想定してトリガ信号を出すレベルトリガ法が主に採用されている。このレベルトリガ法は主要動が到達する前にトリガ信号を出すため、大きく揺れる前に設備の終了動作を始めるなど、地震被害を軽減させることができる。
しかしながら、発震機構の影響により、P波の振幅とS波の振幅の相関のばらつきが大きいため、P波のレベルでトリガ信号を出したにも拘わらず大きなS波主要動が来なかったり、反対にP波でトリガ信号が出なかったが大きなS波主要動が来たりする誤報が非常に多かった。また、単独観測点で地震波を観測するときに、その初動であるP波の情報を基に到達地震波の震度を推定する別の方法が気象庁の緊急地震速報で採用されており、以下の方法が提案されている。
特開2002−277557号公報(特許文献1)では、先ず単独観測点において観測される地震波のP波の立ち上がりからの数秒間の情報を基に、震央距離とマグニチュードを求め、それらの情報から観測地点での震度を推定している。即ち、特許文献1では、地震計から得られる地震波初動部分の波形形状の特徴に注目し、その波形形状をパラメータが数個の簡易な関数でフィッティングすることで定量化し、得られたパラメータから震央距離及びマグニチュードを推定している。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では計算された震度の誤差が大きいため、その情報を基に設備機器などを制御することは事実上難しい。従って、気象庁の地震観測ネットワークにおいては基本的に、複数の観測点で地震波を観測してから判定する手法が採用されている。
一方、自前で地震計を設置して地震観測を行う場合には、広域に多点の地震観測を展開することが難しいため、単独観測点での情報に基づいて、震度をできるだけ正確に推定することが求められる。現況は、上述のように精度の良くない震度推定を行うか、特開2008−107334号公報(特許文献2)に開示されているように、計測震度相当値をリアルタイムで計算する方法を採らざるを得ない。即ち、特許文献2の装置は、地動加速度の時系列を得る地動加速度時系列取得手段と、地動加速度の時系列をフィルタ処理する時間領域フィルタ手段と、時間領域フィルタ手段によりフィルタ処理された地動加速度の時系列から計測震度の概算値を算出する算出手段とを備えている。
特開2002−277557号公報 特開2008−107334号公報
日本物理探査学会誌「緊急地震速報における震度マグニチュードの有効性」、第60巻第5号、p407〜417
しかしながら、特許文献2の装置によるリアルタイム計測は、実際に観測点で揺れた事実を基に迅速に判定するものであり、P波の初期微動を基に震度を推定するものではないため、S波主要動が到達する前の制御は事実上不可能である。
実際に断層面がずれて地震波が発生した場合、観測点と断層面の位置関係により、到達する地震波のP波の振幅とS波の振幅の比が異なってしまう。これを発震機構といい、理論的にはP波部分の振幅が大きい方向でS波部分の振幅が小さく、P波部分の振幅が小さい方向でS波部分の振幅が大きい。そのため、P波の振幅情報のみを使用してS波の最大振幅や震度を推定すると必然的に誤差を含んでしまう。発震機構は、断層により地震が発生したときに断層形状により理論的に求めることができる。そのため、断層を囲むように多点の観測点があれば理論的に求めることが可能であるが、単独観測点における情報では求めることは不可能である。
発震機構以外にも、地震波の減衰による影響もある。地震波は地中を伝わるときに高周波の減衰が特に大きいため、この減衰特性を補正する必要がある。そのため、地震の震度計測においては、全体の簡易性から単独観測点方式が望ましく、単独の地震観測点で観測若しくは計測される震度を、地震波のP波部分の情報を基に、発震機構及び減衰による補正を行って、地震波の主要動であるS波の最大振幅や震度をより正確に計測することが要請されている。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、地震波を発生させた発震機構自体が分からなくても、地震波が地中を伝播する際に発生する散乱の影響を考慮することによって、P波の発震機構の影響を想定して補正すると共に、地震波減衰の影響も補正し、P波の震度を高速度に計算することにより、S波が実際に到達する前に震度を精度良く推定する方法及び装置を提供することにある。
本発明は震度推定方法に関し、本発明の上記目的は、地震波のP波を抽出し、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算すると共に、前記地震波を複数のバンドパスフィルタでフィルタ処理してそれぞれの最大加速度Aiを検出し、観測点に依存する定数Cj、定数αi及びβi、前記P波震度Vp、前記加速度Aiから、Vs=Cj+Σαi・fi(Ai)+βi・Vpに基づいてS波震度Vsを推定することにより達成される。
また、本発明は震度推定装置に関し、本発明の上記目的は、地震波のP波を抽出するP波抽出部と、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算するP波震度計算部と、前記地震波を複数のバンドパスフィルタでフィルタ処理するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタからの出力の最大加速度Aiを検出する最大加速度検出部と、観測点に依存する定数Cj、定数αi及びβi、前記P波震度Vp、前記加速度Aiから、Vs=Cj+Σαi・fi(Ai)+βi・Vpに基づいてS波震度Vsを推定するS波震度推定部とを設けることにより達成される。
従来は、単独観測点での地震波を観測してS波の震度を推定する方法としては、P波の情報を基にした精度の悪いS波震度を推定するか、実際に現地で大きい揺れを観測してから、その時の計測震度相当値をいち早く出力するしかなかったが、本発明によれば、単独観測点におけるP波(初期微動)の情報を基に、S波(主要動)が実際に到達する前に、従来より精度良く震度を推定することができる。
発震機構によるP波及びS波の振幅例を示す分布図である。 地震波の一例を示す波形図である。 本発明に係る震度推定装置の一例を示すブロック構成図である。 P波震度計算部の構成例を示すブロック図である。 地震信号の水平動及び上下動の加速度信号の一例を示す波形図である。 定数演算部の構成例を示すブロック図である。 本発明の全体の動作例を示すフローチャートである。 P波震度計算の処理例を示すフローチャートである。 定数演算の処理例を示すフローチャートである。
地震の規模が同じでも発震機構(ラディエーションパターン)の影響で、P波(初期微動)及びS波(主要動)の各振幅は方位により変わる。理論的な振幅は、P波の振幅が大きい方向でS波の振幅が小さく、逆にP波の振幅が小さい方向でS波の振幅が大きくなる。発震機構による振幅の方位変化を補正項で表すと、P波に対応する補正項が大きいところでS波に対応する補正項は小さく、逆にP波に対応する補正項が小さいところでS波に対応する補正項が大きくなる。即ち、地震波は地中を伝播するとき、高周波成分は散乱の影響を受け、振幅の方位依存性が観測されないことが知られており、低周波成分の振幅は地中伝播時の散乱の影響を受け難いため、発震機構による振幅の方位依存性が見られる。方位依存性が見られるデータと、方位依存性が見られないデータとの振幅の違いを測定することにより、P波の発震機構による補正項を求めることができる。
図1は発震機構によるP波及びS波の各振幅の分布例を示しており、図1(A)がP波の分布例を、図1(B)がS波の分布例をそれぞれ示している。クローバ形状の羽が大きい方向に振幅が大きいことを示している。図1が示すように、P波とS波とでは振幅が大きくなる方向が異なり、P波の振幅が大きい方向でS波の振幅が小さく、逆にS波の振幅が大きい方向でP波の振幅が小さい。また、地震波は周波数が高いほど地中伝播で散乱の影響を受け、S波よりP波の方が周波数が高いために、より散乱の影響を受ける。P波のうち、数10Hz程度の成分(高周波)は散乱の影響で、発震機構の分布が見られずほぼ一様になるのに対し、数Hz程度の成分(低周波)は散乱の影響を余り受けずに発震機構の影響を受ける。従って、P波成分の数10Hz成分(高周波成分)と数Hz成分(低周波成分)の比率若しくは相関関係をとることにより、その方位からの発震機構による影響度を推定することができる。推定された影響度の値を使って、S波の振幅を補正してS波震度を推定することが可能となる。
このようにS波振幅の発震機構による補正項は、P波の補正項が大きい方向で小さくなっていることから、P波の発震機構による補正項が求まれば、S波の補正項を求めることが可能である。
本発明は高周波成分の振幅と低周波成分の振幅の関係を基礎データとして、P波とS波の各補正項を求め、P波の振幅に基づいて正確なS波の振幅を推定する。その方法として、例えばP波において、伝播時の散乱の影響を余り受けない低周波成分と散乱の影響を受ける高周波成分の比をとることが考えられ、これにより観測されるP波の発震機構の影響を求めることができる。
ここで、P波に基づいて、到来するS波の震度を推定できるという本発明の原理を説明する。
独立行政法人防災科学技術研究所が運用する全国強震観測網(K-net)の観測点の震度別積算回数を調べてみると、表1のようになる。
Figure 2011002371
表1から分かるように、震度が“1”異なると発生頻度は大体10倍異なる。この情報を基に、緊急地震速報を制御(特定の震度が到来したときに、設備機器を止めるなどの操作をすること)に用いる場合の適切な制御の割合を想定した場合、震度がある閾値以上になると95%の確率で制御できることと、震度の推定誤差が正規分布に従うこととを仮定すると、表2のようになる。「適切な制御」とは、制御を予定される震度に対して実際に制御を行うことであり、制御しなくても良い状態で制御を行ってしまうことを「不適切な制御」としている。
気象庁のサイトでは、予測される震度の±1階級以内に94%が収まるとあり、仮にある施設で、「震度6弱でシステムの電源の終了操作など、何か制御を始める」ということを緊急地震速報で行わせる場合、緊急地震速報で震度6が来るという情報では、震度5強以上6強弱の範囲の地震が来ることが想定される。しかし、実際には、震度6弱の地震よりも震度5強の地震の方が約10倍多いため、適切に震度6弱で制御をしたいのに、震度5強で動いてしまうケースが10倍多くなってしまう。
Figure 2011002371
表2において、例えば震度推定のRMS(root-mean-square)が±0.5である場合、95%の確率で制御を可能にさせるならば、10回のうち9回は小さい地震を大きい地震と判断してしまうということである。つまり、大きい地震を小さいと判断してしまう確率は5%である。緊急地震速報においては、震度推定のRMS±1の範囲で94%が収まるようになっているが、この誤差が±1より更に小さくなれば、適切な制御が増えるというのが表2の意味である。
また、様々な指標を基に制御を行うとすると、表3のようになる。表3中の割合は、RMSが“0.47の時は、8.7回に1回適切な制御になるということを示し、同様に気象庁マグニチュードのRMSが”0.56“では13.2回に1回の割合で、P波センサのRMSが”0.54“では9.1回に1回の割合でそれぞれ適切な制御をすることを示している。
Figure 2011002371
表3から分かるように気象庁震度マグニチュードの割合が一番良いが、それでもRMSが“0.47”である。本発明では、図1に示すようなP波とS波の発震機構の違いに着目し、図2に示すような地震波に対して、単独観測点で計測若しくは観測されるP波の震度から、地震波全体の震度(S波主要動)を推定する精度を上げる。発震機構の影響は地震波の低周波成分に顕著に見られ、高周波成分は地震波が伝播する際に散乱してしまい、顕著に見られない。従って、観測される高周波成分と低周波成分の比率若しくは相関を用いて補正することにより、S波震度推定の精度が向上させている。
以下に本発明の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。
図3は本発明の実施形態の構成例を示しており、センサ及びA/D変換器等で成る震度計10が単独観測点に設置され、図2に示すような地震波が震度計10で検知されてディジタル化され、ディジタル化された地震信号Veが震度計10から通信回線等で伝送されてP波抽出部20に入力される。P波抽出部20はノイズを除去してP波成分のみを抽出するが、これは、地震波のうち高周波成分は地中伝播時に直ぐに減衰すること、ノイズ源(数100Hz)は近距離の高周波ノイズ成分(数10Hz)と比較して周波数オーダーが1桁相違することから、数100Hzサンプリングで地震波データを取得することで、単独観測点においても1秒程度で地震波(P波)であるかノイズであるかを容易に識別して抽出することができる。なお、地震信号Veの伝送をアナログで行い、P波抽出部20に設けたA/D変換器でディジタル信号に変換してから、P波の抽出を行っても良い。
P波抽出部20で抽出されたP波信号VepはP波震度計算部30に入力されると共に、低周波用バンドパスフィルタ(BPF)21及び高周波用バンドパスフィルタ(BPF)22に入力され、低周波用BPF21からのP波信号Vep1は最大加速度検出部23に入力され、高周波用BPF22からのP波信号Vep2は最大加速度検出部24に入力される。低周波用BPF21は通過帯周波数が数Hz(1〜5Hz)幅のバンドパスフィルタであり、高周波用BPF22は通過帯周波数が数10Hz(10〜50Hz)幅のバンドパスフィルタである。
なお、バンドパスフィルタ21及び22は、通過域で最大平坦な振幅特性を有しているバターワースバンドパスフィルタが最適である。また、高周波、低周波のほかに中周波(5〜10Hz)のバンドパスフィルタを設け、3つのパラメータとすることも可能である。
P波震度計算部30は、P波信号Vepに基づいてP波震度Vpを計算する。気象庁のサイトで示されているように一旦周波数領域に変換してから計算しても良いが、フィルタで時間領域に戻す処理が必要なため時間がかかってしまう。このため、S波が到来する前に、高速度にP波震度を計算する必要がある本発明には適用できず、本発明では時間領域で逐次計測震度相当値を計算できる時間領域フィルタを使用することで、リアルタイムにP波震度Vpを計算するようにしている。P波震度Vpは、例えば非特許文献1に記載されているような手法で計算して求める。非特許文献1では、即時処理用に、速度から加速度への変換、センサの特性補正及び計測震度計算用のフィルタ処理を、時間領域で同時に行うことができる50次の漸化フィルタを使用している。
地震情報などにより発表される震度階級は、観測点における揺れの強さの程度を数値化した計測震度から換算されており、表4のように階級化されている。
Figure 2011002371
図4はP波震度計算部30の構成例を示しており、P波信号Vepは加速度計311(X方向(東西))、加速度計312(Y方向(南北))及び加速度計313(Z方向(上下))に入力され、図5(A)〜(C)に示すような水平動#1、水平動#2及び上下動の3方向の加速度信号が得られ、各加速度信号はベクトル合成部32で合成され、その後、地震波の周期による影響を補正するために、時間領域の例えば50次の漸化フィルタ33に入力され、フィルタ33でフィルタ処理された合成加速度信号ACは変数算出部34に入力される。変数算出部34は合成加速度信号ACの波形の絶対値がある値a以上となる時間の合計をτ(a)とし、このτ(a)が下記数1を満たす値aの最大値をaとする。
(数1)
τ(a)>0.3秒

そして、変数算出部34で算出された変数aは震度計算部35に入力され、下記数2に従ってP波震度Vpが0.1単位で計算される。本例では、a=127.85galである。
(数2)
Vp=2log a+0.94

震度計算部35で数2に従って計算されたP波震度Vpは、S波震度推定部40及び定数α、βを演算するための定数演算部50に入力される。
一方、低周波用BPF21を通過したP波信号Vep1は最大加速度検出部23に入力され、高周波用BPF22を通過したP波信号Vep2は最大加速度検出部24に入力され、それぞれ所定時間内での最大加速度A1及びA2が検出される。最大加速度A1及びA2は比率計算部25に入力され、比率A1/A2が計算される。計算された比率A1/A2はS波震度推定部40に入力され、定数設定部41に設定されている観測点に依存した定数Cj、定数演算部50で演算された定数α、βもS波震度推定部40に入力される。
S波震度推定部40はP波震度Vp、比率A1/A2、定数Cj及びα、βを用いて、下記数3に従ってS波震度Vsを推定する。
(数3)
Vs=Cj+α・f(A1/A2)+β・Vp
ただし、f()は関数であり、例えばlog関数である。

ここで、定数α、βを計算する定数演算部50の構成を図6に示して説明する。
定数演算部50は定数α、βを計算して地震発生の都度修正を行うものである。即ち、新しく地震が観測されたときに震度Vp,Vsが観測されるので、その震度データは過去の地震データから作成できるVp−Vs相関図上に1点追加し、その分布を基に最小二乗法で定数α、βを計算して修正を行う。
P波震度計算部30で計算されたP波震度Vpはメモリ51に入力されると共に演算部56に入力され、S波震度推定部40で推定されたS波震度Vsはメモリ52に入力されると共に演算部56に入力される。メモリ51及び52にはそれぞれ過去分のP波震度Vp及びS波震度Vsが累積して記憶されており、メモリ51及び52におけるP波震度Vp及びS波震度Vsの過去分データが演算部55に入力され、演算部55及び56でそれぞれ前記数3を演算することにより震度Vp,Vsの相関を求め、その相関の中から分散(標準偏差)が最も小さい回帰直線で定数α、βを求めて出力し、新しく求められた定数α、βをS波震度推定部40に入力する。演算部55,56及び修正部57では、多変数の最小二乗法を用いて分散が最小になるような定数α、βを計算若しくは修正する。具体的な計算の方法は、以下の通りである。
上記数3より、入力変数はCj、α、βであり、観測から得られる値は震度Vs,関数f(A1/A2),震度Vpであるので、データは次のように表せる。
(数4)
Vs1=Cj+α・f(A11/A21)+β・Vp1
Vs2=Cj+α・f(A12/A22)+β・Vp2
Vs3=Cj+α・f(A13/A23)+β・Vp3
・・・

これを行列で表記すると、Vsnのベクトルを[Vs]とし、パラメータの転置ベクトルをP(Cj,α,β)としたとき、
(数5)
[Vs]=M・P(Cj,α,β)

なる行列が成立する。ここで、最良の解を求めるためにMの転置行列Mtを考え、両辺の左から乗算することにより
(数6)
Mt・[Vs]=(Mt・M)・P(Cj,α,β)

が得られ、この数6より下記数7となって、転置ベクトルP(Cj,α,β)が求まる。
(数7)
P(Cj,α,β)=(Mt・M)− 1・Mt・[Vs]

なお、新たな地震データが観測された場合には、Vsx=Cj+α・f(A1x/A2x)+β・Vpxの行が前記数4に1つ追加されることになり、上述と同様な計算で転置ベクトルP(Cj,α,β)が求まる。
このような構成において、その動作を図7のフローチャートを参照して説明する。
地震発生により図2に示すような地震波が発生し、この地震波が震度計10で検知されるが(ステップS1)、震度計10は周波数に基づいてノイズではない地震波のみを検知する。震度計10からの地震信号Veは伝送されてP波抽出部20に入力され、所定時間だけP波部分を抽出する(ステップS2)。地震波で最初に到達するのはP波であるので、P波の立ち上がりから所定時間(例えば3秒)だけP波を抽出し、抽出されたP波信号VepをP波震度計算部30及び低周波用BPF21、高周波用BPF22に入力するが、P波震度計算部30は前述のような方法でP波震度Vpの計算を行い(ステップS10)、低周波用BPF21及び高周波用BPF22はフィルタ処理を行い(ステップS20)、最大加速度検出部23及び24はそれぞれ最大加速度A1及びA2を検出し(ステップS21)、比率計算部25は比率A1/A2を計算する(ステップS22)。また、定数演算部50は、定数α及びβを前述の方法で演算し(ステップS30)、S波震度推定部40はP波震度Vp、比率A1/A2、定数α、β及び設定されている定数Cjに基づいて前記数3からS波震度Vsを推定する(ステップS40)。
なお、P波震度の計算(ステップS10)、フィルタ処理(ステップS20)〜比率計算(ステップS22)及び定数演算(ステップS30)の順番は任意に可変である。
ところで、上記ステップS10の詳細は図8に示すようになっており、P波信号Vepが加速度計311〜313に入力され(ステップS11)、各加速度計311〜313でP波信号Vepの3方向の加速度(水平動#1、#2及び上下動)が検出され(ステップS12)、ベクトル合成部32でベクトル合成され(ステップS13)、合成された合成加速度が時間領域のフィルタ33に入力されてフィルタ処理される(ステップS14)。フィルタ処理された合成加速度ACは変数算出部34に入力され、変数算出部34で前記所定式に従って変数aが算出され(ステップS15)、震度計算部35は前記数2に基づいてP波震度Vpを計算する(ステップS16)。
また、上記ステップS30の定数α、βの演算処理は、過去の地震データなどから観測点に依存しない定数α、βを求めるものであり、詳細は図9に示すようになっている。
先ずP波震度Vpを入力して(ステップS31)メモリ51に記憶し(ステップS32)、同様にS波震度Vsを入力して(ステップS33)メモリ52に記憶し(ステップS34)、演算部55は数2を実行する(ステップS35)。また、最新の観測データであるP波震度Vp及びS波震度Vsは演算部56に入力され(ステップS36)、演算部56は数2を実行し(ステップS37)、修正部57は演算部55及び56の演算結果から前述の計算方法を用いて定数α、βを求めて出力する(ステップS38)。
上述のようにS波震度推定部30で推定したS波震度Vsを使用し、目的の震度に合わせた接点信号(ON/OFF)や地震情報を出力させ、設備の制御などに使用する。現場地震計単独でも可能であるし、緊急地震速報と並列させることにより、緊急地震速報からの情報を補完すると共に、緊急地震速報では間に合わない近距離で発生した地震の震度予測にも有効である。
なお、上述では最大加速度A1、A2を検出してその比率A1/A2を関数f()に入力し、数3に従ってS波震度Vsを推定しているが、最大加速度A1、A2の各関数f()、f()から下記数8に従って推定することも可能である。
(数8)
Vs=Cj+α・f(A1)+α・f(A2)+β・Vp

また、上述では2若しくは3個のバンドパスフィルタを用いて加速度を求め、S波震度Vpの推定を行っているが、複数のバンドパスフィルタを用いて加速度Aiを求め、各加速度Aiに対応した定数αi、βi、関数fiを用いて下記数9のような一般式でS波震度Vsを推定することができる。
(数9)
Vs=Cj+αi・fi(Ai)+βi・Vp
P波に基づく震度VpからS波の震度Vsを推定するための補正として、観測結果を基に以下の数10を求めた。
(数10)
Vs=0.824−0.307×log(A3hz/A40hz)+0.909×Vp
ただし、A3hzはP波加速度の3Hz成分の最初の2秒間の絶対値の和(平均的な振幅
)であり、A40hzはP波加速度の40Hz成分の最初の2秒間の絶対値の和(平均的
な振幅)である。

観測点毎の補正として、定数項のみを変えて下記数11を求めた。
(数11)
Vs=Cj−0.307×log(A3hz/A40hz)+0.909×Vp

この補正をした時と、補正をしなかった時のRMS残差を比較すると、次の表5のようになる。即ち、表5は、P波震度VsからS波震度Vsを推定したときのRMS残差の比較を示している。
Figure 2011002371
観測点補正、発震機構の補正の両方を行った場合が、RMS値が一番低い。観測点補正をするだけよりも、RMSが0.05程度良くなっている。また、ボアホール(地中の地震計)でのP波震度→ボアホールのS波震度推定の方が、地表のP波震度→地表のS波震度推定よりもRMS値が低い。因みに地下のP波震度→地表のS波震度のRMS値はこれらよりも相対的に高い。即ち、地表の震度を推定するためには、地表のデータを使用するのが一番良い。これは、地下から地表までの地盤による増幅の非線形性によるもので、その補正が一筋縄ではいかないことを示している。
10 震度計
20 P波抽出部
21 低周波用バンドパスフィルタ(BPF)
22 高周波用バンドパスフィルタ(BPF)
23、24 最大加速度検出部
25 比率演算部
30 P波震度計算部
311〜313 加速度計
32 ベクトル合成部
33 フィルタ
34 変数算出部
35 震度計算部
40 S波震度推定部
50 定数演算部
51,52 メモリ
55,56 演算部
57 修正部

Claims (7)

  1. 地震波のP波を抽出し、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算すると共に、前記地震波を複数のバンドパスフィルタでフィルタ処理してそれぞれの最大加速度Aiを検出し、観測点に依存する定数Cj、定数αi及びβi、前記P波震度Vp、前記加速度Aiから、Vs=Cj+Σαi・fi(Ai)+βi・Vpに基づいてS波震度Vsを推定することを特徴とする震度推定方法。
  2. 前記P波震度Vpの過去分データに基づいて、多変数の最小二乗法を用いて分散が最小になる前記定数αi及びβiを求めるようになっている請求項1に記載の震度推定方法。
  3. 地震波のP波を抽出し、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算すると共に、前記地震波を低周波バンドパスフィルタ及び高周波バンドパスフィルタでフィルタ処理してそれぞれの最大加速度A1及びA2を検出し、観測点に依存する定数Cj、定数α、α及びβ、前記P波震度Vp、前記最大加速度A1及びA2から、Vs=Cj+α・f(A1)+α・f(A2)+β・Vpに基づいてS波震度Vsを推定することを特徴とする震度推定方法。
  4. 前記P波震度Vpの過去分データに基づいて、多変数の最小二乗法を用いて分散が最小になる前記定数α、α及びβを求めるようになっている請求項3に記載の震度推定方法。
  5. 地震波のP波を抽出するP波抽出部と、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算するP波震度計算部と、前記地震波を複数のバンドパスフィルタでフィルタ処理するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタからの出力の最大加速度Aiを検出する最大加速度検出部と、観測点に依存する定数Cj、定数αi及びβi、前記P波震度Vp、前記加速度Aiから、Vs=Cj+Σαi・fi(Ai)+βi・Vpに基づいてS波震度Vsを推定するS波震度推定部とを具備したことを特徴とする震度推定装置。
  6. 地震波のP波を抽出するP波抽出部と、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算するP波震度計算部と、前記地震波を低周波バンドパスフィルタ処理する低周波バンドパスフィルタと、前記地震波を高周波バンドパスフィルタ処理する高周波バンドパスフィルタと、前記低周波バンドパスフィルタの出力信号の最大加速度A1を検出する第1最大加速度検出部と、前記高周波バンドパスフィルタの出力信号の最大加速度A2を検出する第2最大加速度検出部と、前記最大加速度A1及びA2の比率A1/A2を求める比率計算部と、観測点に依存する定数Cj、定数α及びβ、前記P波震度Vp、前記比率A1/A2から、Vs=Cj+α・f(A1/A2)+β・Vpに基づいてS波震度Vsを推定するS波震度推定部とを具備したことを特徴とする震度推定装置。
  7. 地震波のP波を抽出するP波抽出部と、前記P波に基づいてP波震度Vpを計算するP波震度計算部と、前記地震波を低周波バンドパスフィルタ処理する低周波バンドパスフィルタと、前記地震波を高周波バンドパスフィルタ処理する高周波バンドパスフィルタと、前記低周波バンドパスフィルタの出力信号の最大加速度A1を検出する第1最大加速度検出部と、前記高周波バンドパスフィルタの出力信号の最大加速度A2を検出する第2最大加速度検出部と、観測点に依存する定数Cj、定数α、α及びβ、前記P波震度Vp、前記最大加速度A1及びA2から、Vs=Cj+α・f(A1)+α・f(A2)+β・Vpに基づいてS波震度Vsを推定するS波震度推定部とを具備したことを特徴とする震度推定装置。
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