JP2010538513A - マスクされたノードの発生を減らす方法、そのためのノード及びコンピュータプログラム - Google Patents

マスクされたノードの発生を減らす方法、そのためのノード及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、同じ周波数帯域で作動している少なくとも3つの通信ノードを有する通信ネットワークにおいてマスクされたノードの発生を減らす方法に関する。この場合、第1のノード及び第2のノードは、互いの無線通信範囲内にあり、第3のノードは、第2のノードの無線通信範囲内にあるが、第1のノードの範囲の外側にある。第1のノード及び第2のノードの間のデータ通信リンクを確立するため、第1の制御情報がそれらの間で交換される。すると、第2のノードは、データ通信リンクを確立する第3のノードの意図を検出し、第3のノードがデータ通信リンクを確立するのを防止する。

Description

本発明は、通信ネットワークにおけるマスクされたノードの発生を減らす方法に関する。本発明は、対応するコンピュータプログラム、及び通信ネットワークにおいて配置されるノードにも関する。
アドホックマルチホップ無線ネットワーク又は単にアドホックネットワークは、参加している無線ノードの間に存在する無線リンクを介して、純粋にリモートノードに情報を運ぶ無線ネットワークである。アドホックマルチホップ無線ネットワークは、ワイヤが必要でないため配置が簡単である、及び情報がマルチホップ接続にわたり中継されるので通信範囲が拡張されるという利点を持つ。
2つの中心的な問題が、アドホックネットワークにおいて重要である。第1の問題は、情報を中継するのにネットワーク内の適切なルートを検索又は維持することに関する。第2の問題は、無線媒体アクセスの適切な管理に関する。なぜなら、ネットワークに含まれる全てのノードが、基礎をなす無線媒体を共有するからである。
アドホックネットワークにおける媒体アクセス制御(MAC)の問題、特にIEEE802.11MACの問題が認識されている。MACが適切に設計されないとき、アドホックネットワークの2、3の問題挙動が存在する。これらの問題挙動は、リンク切れ(broken link)、公正さ(公平な態様でノードにアクセス権を与えること)、スループット減少又は長い遅延を含む。
無線LAN(WLAN)の性能は、その媒体アクセス制御(MAC)スキームに大きく依存する。例えばIEEE 802.11といったいくつかのWLANは、搬送波検知多重アクセス(CSMA)プロトコルに基づく媒体アクセス制御機構を使用する。CSMAによれば、ネットワークノードは、媒体がアイドルであると決定する場合にのみ送信することを可能にされる。しかしながら、CSMAは、受信機の通信範囲内に配置されるが、送信機の通信範囲内には配置されないノードによりもたらされるパケット衝突を防止することができない。斯かるノードは、隠れノードと呼ばれる。隠れノード問題が、図1に示される。この問題は、少なくとも3つのノード、ここでは、ノードA、B及びCが互いに近くで作動しており、ノードA及びB、同じくノードB及びCが通信範囲内にあるような場合に発生する。ノードA及びCが同時にノードBに送信する場合、ノードBで受信されるデータは破壊されるだろう。ノードA及びCが互いから隠される(即ち、検知することができない)ので、これが起こる可能性がある。
隠れノードが原因によるデータパケット衝突を防止するため、送信要求(RTS)/受信準備完了(CTS)機構が、例えばIEEE 802.11といった様々な通信システムにおいて実現された。
送信機及び受信機の近くのすべてのノードが少なくとも1つの制御パケットを監視し、適切に送信を延期するとき、RTS/CTS機構は、データパケット衝突を防止することができる。しかしながら、アドホックネットワークにおいては、この仮定は一般的にはあてはまらない。近隣のノードはしばしば制御パケットを受信することができない。なぜなら、近隣ノードが、それらの近くの他のノードからの進行中の通信によりマスクされるからである。これは、例えば無視できるほどの伝搬遅延もない、チャネルフェージングもない、及びノード移動もないといった完璧な動作条件下であっても、RTS/CTS機構が通常データパケット衝突を防止しないことを意味する。以下の説明において、RTS又はCTSパケットを受信することになるが、別の進行中の通信のため、正確にそれを解釈することができないノードが、マスクされたノードとして参照される。マスクされたノードの問題が、図2に示される。この例では、ノードBはノードAにパケット1を送信し、ノードDは同時にノードCにパケット2を送信する。ノードEが2つの異なる送信元からパケットを受信するので、このノードはどちらのパケットもデコードすることができない。それぞれの通信が他の通信をマスクするので、ノードEはマスクされたノードであると言われる。
マスクされたノードは、基本的に隠れノードと考えられる。マスクされたノードがそれらの自身のデータを送信することを試みるとき、それらの通信は通常、進行中の通信と衝突するだろう。こうして、マスクされたノードが原因による衝突は、無線ネットワークにおける通信資源を著しく浪費する。隠れノードは広範囲に研究されたが、マスクされたノードの問題は、わずかな注目を集めるに過ぎない。
こうして、通信ネットワークにおいてマスクされたノードの発生を減らす改善された方法に対する必要性が存在する。
本発明の第1の側面によれば、少なくとも第1のノード、第2のノード及び第3のノードを有する通信ネットワークにおいてマスクされたノードの発生を減らす方法が与えられる。上記ノードが、同じ周波数帯域において作動し、上記第1のノード及び上記第2のノードは、互いの無線通信範囲内にある。上記方法は、上記第2のノードにより実行される、
−第1のデータ通信リンクを確立するため上記第1のノードと制御情報を交換するステップであって、上記第3のノードが、上記交換された制御情報をデコードすることができない、ステップと、
−上記第1のデータ通信リンクと干渉する別のデータ通信リンクを確立する上記第3のノードの意図を検出するステップと、
−上記第3のノードが上記他のデータ通信リンクを確立するのを防止するステップとを有する。
こうして、本発明はマスクされたノードの発生を減らす効率的な方法を提供し、従ってネットワークにおける干渉は減少され、ネットワーク性能が改善される。
本発明の第2の側面によれば、第2のノードのコンピュータ手段にロードされ実行されるとき、本発明の第1の側面による方法を実現する命令を有するコンピュータプログラムが提供される。
本発明の第3の側面によれば、第2のノード及び第3のノードを更に有する無線通信ネットワークに関するノードが与えられる。上記ノードが、同じ周波数帯域において作動するよう構成され、上記本発明の第3の側面によるノード及び上記第2のノードは、互いに無線通信範囲内にあり、上記ノードが、
−第1のデータ通信リンクを確立するため上記第2のノードと制御情報を交換する手段であって、上記第3のノードが、上記制御情報をデコードすることができない、手段と、
−上記第1のデータ通信リンクと干渉する別のデータ通信リンクを確立する上記第3のノードの意図を検出する手段と、
−上記第3のノードが上記他のデータ通信リンクを確立するのを防止する手段とを有する。
更に、本発明の第3の側面によるノードは、本発明の第1の側面による方法を実現するよう構成されることができる。
通信ネットワークにおける隠れノードの問題を示す図である。 通信ネットワークにおけるマスクされたノードの問題を示す図である。 シミュレーション結果を示す図である。 本発明の教示が適用されることができるネットワークの構造を示す図である。 データ通信リンクのセットアップの間、図4において送信される異なるメッセージを示す図である。 他のシミュレーション結果を示す別の図である。 本発明の第1の実施形態に基づき送信される異なるメッセージを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に基づき送信される異なるメッセージを示す図である。 本発明の第2の実施形態を示すフローチャートである。
本発明の他の特徴及び利点が、添付された図面を参照して、非限定的で例示的な実施形態の以下説明から明らかになるだろう。
従来のWLANシステムは、セルを規定し、隣接セルに異なる周波数を使用させるという周波数再利用の概念を利用する。セル毎に異なる周波数を使用する目的は、近隣セルから生じる干渉(同一チャネル干渉)を制限することである。
WLANにおけるユーザ容量及び帯域効率の要求が継続的に増加しており、特定の領域において占められる所与の周波数帯内で、所与の時間に成功して送信されるビット数により規定される無線スペクトラム効率を最適化するため、新規な戦略を研究することが求められる。
仮想セルラーネットワーク(VCN)は、スペクトラム効率を改善する可能性がある方法である。この方法は、各通信リンクに対して全体の周波数帯を使用するセルラ通信アーキテクチャから成る。更に、この概念では、チャネル割当て及びハンドオーバを管理する従来の基地局が存在しない。
本発明のいくつかの実施形態が以下、同期化されるコンテンションベースのプロトコルを使用するVCNの文脈において説明される。このプロトコルは、時間を2つの期間に分ける。1つは制御期間(CP)であり、もう1つはデータ期間(DP)である。制御期間においては、送信元及び送信先ノードのペアの間のデータ通信を確立するため、例えばRTS/CTSといった制御パケットだけが交換される。データ期間では、実際のデータ通信が行われる。このプロトコルは、1つのチャネルだけが使用される点を除けば、現在のIEEE 802.11sのドラフトにおける共通チャネルフレームワークに似ている(IEEE 802.11s Task Group, "IEEE P802.11s: ESS Mesh Networking", Draft version 0.03, Section 9.14, August 2006)。しかしながら、本発明の教示がこの特定のネットワークタイプに限定されるものではない点に留意されたい。
シミュレーションは、2、3のアクセスポイント(AP)及びAP当たり2、3のステーション(STA)からなる上記ネットワークにおいて実行された。通信ネットワークにおけるノードは、いわゆるデータを受信及び/又は送信することができるデバイスである。ノードの例は、例えば携帯電話又はコンピュータといったアクセスポイント及びステーションである。目標は、制御期間と同じ長さのDPにおいてどれくらいのノードがデータを送信するかを示すことである。どれくらい多くのノードが同時にデータを送信するかを収集するための方法に関して、2つの統計を登録することが有益である。
−サイクル当たりに送信されるデータ。これは、同じDPにおいてデータパケットを送信している25のセル内部のノード数を表す。これらのノードは、事前にCPにおける媒体を予約するため、RTS/CTS交換をきちんと完了したノードであり、従って、これらのノードは今やデータを送信することができる。インフラストラクチャーモードのボトルネックのため、理想的な最大数は、25のパラレル通信である。
−サイクル当たりに正確に受信されるデータ。これは、同じDPにおいて送信され及び応答されたデータパケットの数を収集する。特に長いデータパケットが使用されるシミュレーションシナリオにおいて、干渉が性能を悪化させるので、この値は、サイクル当たりに送信されるデータより常に低くなる。
統計は、ネットワークを2秒間動作させ、得られた値をその時間に関して平均化することにより収集される。CP長の値は、1から7.5RTS/CTStimeまで0.5刻みで変動する。CP長変動は、RTS/CTS交換時間に関して正規化される。ここで、
RTS / CTStime = DIFS + Tx_timeRTS +Tx_timeCTS + 2 X SIFS
である。
RTS/CTStimeの計算は、例えば通信レートといった物理層シミュレーションパラメータに依存する。上記の式において、DIFSは、分散調整機能フレーム間隔(distributed coordination function inter frame space、DCF IFS)を表す。ステーションが通信を始めることを決定するとき、DIFSが使用される。ステーションは、それがDIFSに関して媒体が自由であると検知するかどうかを送信することができる。SIFSは、短フレーム間隔(short inter frame space)を表す。SIFSは、最短のフレーム間隔である。これは、ステーションが媒体を握り、実行されるフレーム交換シーケンスの持続時間のためそれを保つ必要があるとき、使用される。上記の正規化は、同じ通信範囲における考慮されるCPの間、媒体を予約するための連続的な成功する試みがどれくらい適合するかに関する大まかなアイデアを与えるために実行される。
図3に、飽和した負荷状況に関するシミュレーション結果が示される。x軸は制御期間の長さであり、y軸はサイクル当たりのパラレル通信を表す。破線の曲線として表されるサイクル当たりに送信されるデータの曲線は、急速に成長し、すぐに飽和する。なぜなら、ノードがその媒体にアクセスする可能性はもはやないからである。1から3RTS/CTStimeへの増加は急峻である。これは、CP長の拡大が、より多くのノードに対して媒体へのアクセスを与えることを意味する。
曲線はそれほど急峻でないはないが、3から3.5RTS/CTStime値においても、パラレル通信の数は更に改善される。3.5より高いRTS/CTStimeを用いても、パラレル通信の数はほとんど変化しない。
実線として表されるサイクル当たりに正確に受信されるデータの曲線に関して、これがサイクル当たりに送信されるデータ曲線の挙動に多かれ少なかれ従うことは、合理的である。RTS/CTStime値が1から3.5まで変化するとき、急峻な部分があるというのは先ほどと同じである。その後、この曲線は、スムーズに減少する。これは、以下に説明される拡張フレーム間隔(EIFS)の問題によるものである。
CP長を増加させるとき、飽和した負荷シナリオにおいてサイクル当たりに正確に受信されるデータの曲線が下がることがわかると、この問題がもたらされる。この挙動は直観的でなく、802.11のMACの特定の実現側面によりもたらされる。この目的のために、EIFSのより深い説明が必要である。
ノードは、仮想搬送波検知機構に関係なく、物理PHY層がエラーの存在を示したフレームを受信した後、媒体がアイドルであると決定するとき、通信の前にEIFSを使用する。考慮されるシナリオに関するEIFSの持続時間は、94μsであると規定される。ノードは、ネットワークアクセスベクトル(NAV)及びEIFSの後の終了まで、通信を開始しない。EIFSは、別のステーションが通信を始める前に、このSTAに対して、誤って受信したフレームが何であるかを通知するためこの別のステーションに十分な時間を提供するよう規定される。EIFSの間のエラーがないフレームの受信は、ノードを媒体の実際のビジー/アイドル状態に再同期化させる。
図4は、実現されたシナリオにおいて起こる場合がある状況を表す。2対のステーション(A−B及びC−D)は、RTS/CTS交換(実線矢印で示される)を介して、CPにおいて媒体を予約しようとする。それらは、ネットワークにある複数のノードにおける衝突を推定する。例としてノードEを挙げれば、このノードは、ノードA及びCにより送信されるRTSパケットを両方受信するわけではない。更にこのノードは、PHY層から衝突アナウンスを受信する。なぜなら、ノードB及びDから来るCTSが共に同時にノードEに到達するからである。ここで、ノードEはノードFとの通信を確立する。しかし、その前に、このノードは、(バックオフ+DIFSの代わりに)バックオフ+EIFS時間待たなければならない。この通信は、ノードB及びDでの、AからBまでの通信及びCからDまでの通信と衝突するだろう。通信が正確に確立される場合であっても、AからBへの及びCからDへの通信は失敗するだろう。
問題はノードE(及び他のノード)がネットワークにおいて何が起こっているかに関する正確な情報を持たない点にある。なぜなら、このノードは、CTS受信により抑制される場合があるからである。逆に、このノードは、送信する試みを始める。送信される異なるメッセージは、図5に示される。
CP長が大きいときのみ、EIFSの問題が存在する。これは論理的である。なぜなら、DIFSの代わりにEIFS時間値を使用すると、この値が小さい場合、ノードがCPにおいて適合することが困難になるからである。
以前のシナリオにおける正確に受信されたデータの曲線に存在する悪化とEIFSの問題との関係が、シミュレーションを介して示される。前述の飽和したシナリオを取り上げると、図6において、2つの曲線が表される。サイクル当たりの、送信されるデータと正確に受信されるデータとの間の平均差が、破線曲線として表され、EIFSで始まるサイクル当たりに送信されるデータの平均量、即ち、ネットワークにおいてマスクされたノードの数が、実線曲線として表される。横座標値は4RTS/CTStimeのCP長から始まる。なぜなら、より低い値に対して、EIFS問題は性能を悪くするものではないからである。
図からは、2つの曲線の間の直接的な関係がわかる。なぜなら、EIFSで開始する通信の数が増加するとき、差が大きくなるからである。CP長が長くなると、曲線の間の差もより大きくなる。2つの曲線の間の定位性は、図3において正確に受信されるデータの曲線の変な挙動を説明する。衝突の頻度がより少ないので、EIFSの問題は、軽いトラフィックでのネットワークでは存在しない。
本発明の第1の実施形態が以下、図4及び図7を参照して説明されることになる。本実施形態において、ノードA〜Fは、図4に示されるように配置される。メッセージシーケンスは、図7に示される。
ここで、ノードA/B及びノードC/Dは、最初にRTS/CTS制御メッセージを交換することにより、予約されたデータ転送期間を持つ。ノードEはノードB及びDにより送信された衝突されるCTSメッセージを受信し、ノードA/B及びノードのC/D間の予約されたデータ転送に気付いていない。ノードEが、送信の意図を示すRTSメッセージをノードFに送信するとき、ノードB及び/又はノードDは、ノードEからの任意の可能性のある通信がそれらによる任意の受信を破壊することになると理解する。従って、ノードB及びDは、ノードEに任意の有害な通信をできなくさせる良好な位置にある。これを行うため、ノードB及びDは、警告を示す、送信無効(ITS)と呼ばれるグラテュイタス(gratuitous)メッセージを送信することができる。ノードB及びDは、ノードEからRTSメッセージを受信したちょうど後の制御期間において斯かるメッセージを送信し、従ってITSメッセージは、ノードFからノードEへの送信が予想されるCTSと衝突する。ノードFがCTSメッセージを送信する場合、ノードEはそれを受信することができないだろう。なぜなら、ノードB及び/又はDにより送信されるグラテュイタスメッセージが、それと衝突するからである。ノードFが何らかの理由でCTSメッセージに応答しない場合、ノードEは、ノードB又はDからグラテュイタスメッセージを受け取るだろう。グラテュイタスメッセージは、ノードEに対する送信無効であるので、これはその通信を確立することができない。ここでノードA及びCからの通信は、きちんと受信されることができる。こうして、このアイデアは、マスクされたノードが任意の有害な通信を行うことを禁止するため関連するノードがグラテュイタスメッセージを送信することを可能にすることにより、マスクされたノードの効果を軽減することである。
上記の方法は、図8のフローチャートを参照して説明されることができる。フローチャートにおいて、この方法は、ノードBの視点から説明される。まずステップ801において、ノードBはノードAからRTSメッセージを受信する。応答として、ステップ803において、ノードBは、ノードAからデータを受信する準備が整っていることを示すものとしてノードAにCTSメッセージを送信する。同時にネットワークにおける別のノードが、この場合ノードDが、CTSメッセージを送信し、それらがノードEで衝突するので、このノードは、ノードB及びDにより送信されたCTSメッセージに気付かない。こうして、ノードEはRTSメッセージを送信し、これはステップ805においてノードBにより受信される。次にステップ807において、ノードBは、ノードEがデータを送信するのを防止するため、ノードEに対してITSメッセージを送信する。ステップ809において、ノードBは、ノードEにより邪魔されることなしにノードBからデータを受信し始めることができる。
第1の実施形態において、マスクされたノードは送信機であるが、第2の実施形態においては、マスクされたノードが受信機である場合が示される。メッセージシーケンスが、図9に示される。
ノードA〜Fの位置は、まだ図4と同じである。しかしながら、ここでは、ノードB及びDは最初に、それぞれノードA及びCに対する通信を確立した。ノードB及びDにより送信されるRTSメッセージは、ノードEで衝突する。それゆえに、ノードEは、このノードが2つの送信機の範囲に含まれるということを知らない。続いて、ノードFは、ノードEに対する通信を確立しようとする。ノードEは、応答としてノードFにCTSメッセージを送信する。このCTSメッセージはノードB及びDにより聞かれる。なぜなら、それらがノードEの通信範囲内にあるからである。ここで、ノードB及びDは、ノードFがノードEに対するデータ通信の開始が許可される場合、これがそれらの自身のデータ通信を阻害することになる点を理解する。従って、ノードB及び/又はDは、ノードEに対して受信無効(ITR)メッセージを制御期間において送信する。CTSメッセージを送信した後、ノードEは、その周囲のノードをリッスンする(listen:通信を監視する)よう準備される。ITRメッセージ又は単に衝突が発生する場合、このノードは送信機がその周囲にいると想定し、受信することが可能であるべきでないと想定する。ノードEは、制御期間において直ちに否定的なCTSをノードFに送信する。この否定的なCTSは、以前に確立された通信をキャンセルする。しかしながら、否定的なCTSは、ノードFでの可能性のある衝突に支配される場合がある。それゆえに、必ずしも信頼性高く通信をキャンセルできない場合がある。
本発明の第2の実施形態も、図10のフローチャートを参照して説明されることができる。図10において、この方法は、ノードBの視点から説明される。ステップ1001において、ノードBは、ノードAにRTSメッセージを送信する。応答として、ノードAはCTSメッセージで応答し、ステップ1003において、このメッセージは、ノードBにより受信される。ネットワークにおける別のノード、この場合もノードDがRTSメッセージを送信するので、ノードFは、ネットワーク資源が予約されていることに気付かず、従ってノードFは、RTSメッセージをノードEに送信する。ノードEは、CTSメッセージを送信することによりこのメッセージに応答する。このCTSメッセージは、ステップ1005においてノードBにより受信される。次にステップ1007において、ノードBは、ノードEがデータメッセージを受信することを防止し、最終的にノードFがデータメッセージを送信することを防止するため、ノードEに対してITRメッセージを送信する。こうしてITRメッセージは、ノードFがデータメッセージを送信することを防止するためノードFに否定的なCTSを更に送信するためのノードEに対する情報を含む場合がある。この場合には、ステップ1009においてノードEは、ノードFに対して否定的なCTSを送信する。次にステップ1011において、ノードBは、ノードFからの通信により邪魔されることなしにノードAにデータパケットを送信することができる。
本発明の教示は、制御及びデータの間の分離が時間領域又は周波数領域において行われるマルチホップネットワークに関する、多くのプロトコルソリューションに対して広く適用されることができる。したがって、本発明は、例えばZigBeeといったWLAN及び無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)に適用できる。
本発明は、通信ネットワークのノードのコンピュータ手段にロードされ実行されるとき、本発明の実施形態の方法ステップのいずれかを実現することができるコンピュータプログラムにも関する。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に又はその一部として供給される適切な媒体に格納/配布されることができるが、例えばインターネット又は他の有線若しくは無線通信システムを介してといった他の形式で配布されることもできる。
本発明は、本発明の実施形態による方法ステップのいずれかを実行するよう構成される集積回路にも関する。
本発明が図面及び前述の説明において詳細に図示され及び説明されたが、斯かる図示及び説明は、説明的又は例示的であると考えられ、本発明を限定するものではない。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。
図面、開示及び添付の特許請求の範囲の研究から、開示された実施形態に対する他の変形が、請求項に記載された発明を実施する当業者により理解され及び実行されることができる。請求項において、単語「有する」は他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数性を除外するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に記載される複数のアイテムの機能を満たすことができる。異なる特徴が相互に異なる従属項において記載されるという単なる事実は、これらの特徴の組合せが有利には使用されることができないことを示すものではない。請求項における任意の基準符号は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきでない。

Claims (11)

  1. 少なくとも第1のノード、第2のノード及び第3のノードを有する通信ネットワークにおいてマスクされたノードの発生を減らす方法において、
    前記ノードが、同じ周波数帯域において作動し、前記第1のノード及び前記第2のノードは、互いの無線通信範囲内にあり、前記方法が、前記第2のノードにより実行される、
    −前記第1のノードとの間で第1のデータ通信リンクを確立するため前記第1のノードと制御情報を交換するステップと、
    −前記第1のデータ通信リンクと干渉する別のデータ通信リンクを確立する前記第3のノードの意図を検出するステップと、
    −前記第3のノードが前記他のデータ通信リンクを確立するのを防止するステップとを有する、方法。
  2. 前記交換するステップが、送信要求メッセージ及び受信準備完了メッセージを前記第1のノードと交換するステップを有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第3のノードが、前記第1及び第2のノードの間で交換される前記制御情報によりマスクされる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記制御情報及びデータの間の分離が、時間領域又は周波数領域において行われ、制御期間において、前記第3のノードは、前記データ通信リンクを確立することを防止される、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記防止するステップが、前記第3のノードがデータパケットを送信することを防止するため、前記第2のノードが前記第3のノードにデータパケットを送信するステップを有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記防止するステップが、前記第3のノードがデータパケットを受信することを防止するため、前記第2のノードが前記第3のノードにデータパケットを送信するステップを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ネットワークが、第4のノードを更に有し、前記第4のノードが前記第3のノードにデータメッセージを送信することを防止するため、前記データパケットは、前記第4のノードにメッセージを送信するための指示を有する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第2のノードのコンピュータ手段にロードされ、実行されるとき、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する命令を有するコンピュータプログラム。
  9. 第2のノード及び第3のノードを更に有する無線通信ネットワークに関するノードであって、
    前記ノードが、同じ周波数帯域において作動するよう構成され、前記ノード及び前記第2のノードは、互いに無線通信範囲内にあり、前記ノードが、
    −前記第2のノードとの間で第1のデータ通信リンクを確立するため前記第2のノードと制御情報を交換する手段と、
    −前記第1のデータ通信リンクと干渉する別のデータ通信リンクを確立する前記第3のノードの意図を検出する手段と、
    −前記第3のノードが前記他のデータ通信リンクを確立するのを防止する手段とを有する、ノード。
  10. 前記第3のノードが前記データ通信リンクを確立するのを防止する手段が、前記第3のノードがデータパケットを送信することを防止するため前記第3のノードにデータパケットを送信する手段を有する、請求項9に記載のノード。
  11. 前記第3のノードが前記データ通信リンクを確立するのを防止する手段が、前記第3のノードがデータパケットを受信することを防止するため前記第3のノードにデータパケットを送信する手段を有する、請求項9に記載のノード。
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