JP2010537510A - Macフレーム内のpdcp制御pduのトランスポート - Google Patents

Macフレーム内のpdcp制御pduのトランスポート Download PDF

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Abstract

無線通信システム内のプロトコル・レイヤに関わる、データ・パケットの効率的な通信を、容易にするシステムと方法が説明される。システムおよび/または方法は、特定のプロトコル・レイヤへの、直接のデータのトランスポートまたは通信により、クロス・レイヤの最適化を提供することができる。一般に、MACヘッダは、そのようなデータが向けられるか、目標とされるプロトコル・レイヤを示すデータを含むことができる。MACヘッダは、そのようなデータの効率的で最適化された処理のために、MACプロトコル・レイヤより上位の、少なくとも1つのプロトコル・レイヤにおいて、一部のデータ(例えば、PDU、SDU等)がバイパスすることを許容することができる。

Description

関連出願に関わる相互参照
本出願は、2007年8月14日に提出された「MACフレーム内のPDCP制御PDUのトランスポート」と題する、米国の仮特許出願連続番号60/955、860の利益を主張する。前述の出願の全体が、引用によりここに組み込まれる。
I.分野
以下の説明は、一般に無線通信に関わり、さらに詳細には、パケット・データ収束プロトコル(packet data convergence protocol:PDCP)制御プロトコル・データ・ユニット(protocol data unit:PDU)トランスポートに関わる。
II.背景
無線通信システムは、種々のタイプの通信に提供するために、広く展開されていて、例えば、音声および/またはデータは、そのような無線通信システムを通して提供され得る。典型的な無線通信システム、または、ネットワークは、1つ以上の共有資源(例えば、バンド幅、送信電力、・・・)に対して、複数ユーザのアクセスを提供することができる。例えば、システムは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、符合分割多重(CDM)、直交周波数分割多重(OFDM)およびその他、のような、様々な多重アクセス技術を使用することができる。
一般に、無線多重アクセス通信システムは、複数のモバイル・デバイスのために、通信を同時にサポートすることができる。各々のモバイル・デバイスは、順方向および逆方向リンク上の送信を通して、1つ以上の基地局と通信することができる。順方向リンク(つまり、ダウン・リンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(つまり、アップ・リンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを指す。
無線通信システムは、サービス区域を提供する1つ以上の基地局を、しばしば使用する。典型的な基地局は、同報通信、マルチキャスト、および/またはユニキャスト・サービスのために、複数のデータ・ストリームを送信することができ、そこにおいて、データ・ストリームは、1つのモバイル・デバイスに対して、独立した受信の対象であり得る、データの流れであり得る。そのような基地局のサービス区域内のモバイル・デバイスは、コンポジット・ストリームにより伝えられる、1つ、1つ以上、または、全てのデータ・ストリームを受信するように使用され得る。同様に、モバイル・デバイスは、基地局または別のモバイル・デバイスにデータを送信することができる。
レイヤ2・プロトコル・スタック(例えば、さらに、ユーザ−プレーン・プロトコル・スタックとも呼ばれる)は、パケット・データ収束プロトコル(packet data convergence protocol:PDCP)レイヤ、無線リンク制御(radio link control:RLC)レイヤ、および、媒体アクセス制御(medium access control:MAC)レイヤを含むことができる。パケット・データ収束プロトコル(PDCP)は、セキュリィティ、ヘッダ圧縮、暗号化およびハンドオフのようなサービスを実行することができる。セキュリィティ・サービスは、他人(例えば攻撃者)が、送信されたメッセージおよび完全性の保護を読み出すのを防ぐために、また、他人がユーザのアイデンティティを偽造するのを防ぐために、暗号化を含むことができる。ヘッダ圧縮サービスは、あるタイプのパケット(例えば、IPヘッダ、UDPヘッダ、およびRTPヘッダ)を圧縮することができる。ハンドオフサービスは、再送信サービスを含み得る、順番通りの配送、および、選択的な配送サービスを含む。無線リンク制御(RLC)レイヤは、無線リンクが信頼できることを保障する、セグメント化、連結、再アセンブリ、再送、および、他のサービス、のようなサービスを実行することができる。メディア・アクセス制御(MAC)レイヤは、物理レイヤ(physical layer:PHY)においてを物理的にトランスポートされるフレームの形成やスケジューリング、および、ハイブリッドARQ(HARQ)のような、肯定応答(acknowledgement:ACK)と否定応答(negative acknowledgement:NACK)サービスのようなサービスを実行することができる。
各々のプロトコルまたはレイヤは、上位のレイヤに対してサービスを実行し、ユーザ・プレーン・スタック内のそのようなプロトコルまたはレイヤより下位のレイヤまたはプロトコルのために、パケットを生成することができる。上位のレイヤからプロトコルに供給されたパケットは、サービス・データ・ユニット(SDU)と呼ばれる。下位レイヤのために生成されたパケットは、プロトコル・データ・ユニット(PDU)と呼ばれる。例えば、RLCレイヤまたはプロトコルにより発生される出力パケットは、RLC PDUと呼ばれる。さらに、これらの同じパケットは、それらが入力として、MACに対して供給されるので、MAC SDUと呼ばれる。一般に、プロトコルまたはレイヤからのPDUは、初期レイヤから、それに続く下層のレイヤまたはプロトコルを通して、トランスポートされる必要がある。例えば、PDCPレイヤからのPDUは、PDCPレイヤ、RLCレイヤおよびMACレイヤによりトランスポートされる必要がある。そのような従来の技術は、スケジューリングおよび/または優先順位の細分性(granularity)の点で、非効率的であり柔軟性がない。
以下は、そのような実施例の基本的な理解を提供するために、1つ以上の実施例の単純化した概要を示す。この概要は、全ての熟考された実施例の広範な概観ではないし、そのような実施例の基本的な、または、重大な要素を識別したり、任意のまたは全ての実施例の範囲を描いたりすることを意図していない。その唯一の目的は、後に示される、さらに詳細な説明の前置きとして、単純化された形式で、1つ以上の実施例のいくつかの概念を示すことである。
1つ以上の実施例と、これに対応する開示に従って、種々の態様が、プロトコル・プレーン内での、データの効率的なルーティングを容易にすることに関連して説明される。システムと方法は、特定のプロトコル・レイヤへの直接のルーティングのために、MACヘッダ内にデータの一部をパッケージすることができる。
関連する態様に従って、ある方法は、プロトコル・レイヤに関わるデータ・パケットの効率的な通信を容易にする。その方法は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の、第1のプロトコル・レイヤからのデータ・パケットの受信を含むことができる。さらに、この方法は、第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤに直接、データ・パケットを通信することを含み得るが、ここにおいて、データ・パケットがユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の、0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする。さらに、この方法は、第2のプロトコル・レイヤ内の、第2のプロトコル・ヘッダの発生を含み得るが、第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルートを決めるために第1のプロトコル・レイヤに示す、一部のデータを含む。この方法は、さらに、第2のプロトコル・レイヤからの、第2のプロトコル・ヘッダの送信を含み得る。
別の態様が、無線通信装置に関わる。無線通信装置は、プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤから、データ・パケットを受信し、第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤに、そのデータ・パケットを直接通信し、そのデータ・パケットが、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスすることができるようにし、第2のプロトコル・レイヤ内に第2のプロトコル・ヘッダを発生し、その第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルーティングするために、第1のプロトコル・レイヤに指示する、一部のデータを含み、第2のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・ヘッダを送信するように構成されている、少なくとも1つのプロセッサを含み得る。さらに、無線通信装置は、少なくとも1つのプロセッサに結合されるメモリを含み得る。
さらに別の態様は、データのクロス・レイヤ最適化を可能にする、無線通信装置に関わる。この無線通信装置は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤから、データ・パケットを受信するための手段を含み得る。さらに、無線通信装置は、第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・ヘッダに直接、データ・パケットを通信するための手段を含み得るが、そこにおいて、そのデータ・パケットがユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の、0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする。さらに、無線通信装置は、第2のプロトコル・レイヤ内に、第2のプロトコル・ヘッダを発生するための手段を含み得るが、そこにおいて、第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルーティングするために第1のプロトコル・レイヤに指示する、一部のデータを含む。さらに、無線通信装置は、第2のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・ヘッダを送信するための手段を含み得る、
さらに別の態様は、プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤから、データ・パケットを受信し、第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤに、そのデータ・パケットを直接通信し、そのデータ・パケットがユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスし、第2のプロトコル・レイヤ内に第2のプロトコル・ヘッダを発生し、第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルートを決める第1のプロトコル・レイヤに指示する、一部のデータを示し、第2のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・ヘッダを送信するためのコードをそこに記憶させているコンピュータ可読媒体を含むコンピュータ・プログラム製品に関わる。
他の態様に従って、方法は、プロトコル・レイヤに対して直接、サービス・データ・ユニット(SDU)を通信するのを容易にする。その方法は、第1のプロトコル・レイヤ内の第1のプロトコル・ヘッダの受信を含み得るし、第1のプロトコル・ヘッダが、第2のプロトコル・レイヤに対して、データ・パケットの一部のルートを指示し、プロトコル・スタック内で、第2のプロトコル・レイヤが、第1のプロトコル・レイヤとは異なる。さらに、方法は、第1のプロトコル・レイヤ・パケット・データ・ユニット(PDU)内の、第2のプロトコル・レイヤSDUを、第1のプロトコルPDUヘッダにおいて定義されている、第2のプロトコル・レイヤへのルートの直接の決定を含むことができ、第2のプロトコルSDUが、プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする。さらに、その方法は、第2のプロトコル・レイヤ内の、第2のプロトコルSDUを処理することを含み得る。
別の態様は、無線通信装置に関わる。その無線通信装置は、第1のプロトコル・レイヤ内の第1のプロトコル・ヘッダを受信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを含むことができ、第1のプロトコル・ヘッダが、第2のプロトコル・レイヤに対して、データ・パケットの一部のルートを指示し、プロトコル・スタック内で第1のプロトコル・レイヤとは異なっている、第2のプロトコル・レイヤが、第1のプロトコル・レイヤ・パケット・データ・ユニット(PDU)内の、第2のプロトコル・レイヤSDUを、第1のプロトコルPDUヘッダ内に定義されている、第2のプロトコル・レイヤへのルートを直接、決定し、第2のプロトコルSDUが、プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスし、第2のプロトコル・レイヤ内の第2のプロトコルSDUを処理する。さらに、無線通信装置は、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリを含むことができる。
別の態様は、データのクロス・レイヤ最適化を可能にする、無線通信装置に関わる。その無線通信装置は、第1のプロトコル・レイヤ内の第1のプロトコル・ヘッダを受信する手段を含むことができ、第1のプロトコル・ヘッダが、第2のプロトコル・レイヤに対して、データ・パケットの一部のルートを指示し、第2のプロトコル・レイヤが、プロトコル・スタック内で、第1のプロトコル・レイヤとは異なっている。さらに、無線通信装置は、第1のプロトコル・レイヤ・パケット・データ・ユニット(PDU)内の、第2のプロトコル・レイヤSDUを、第1のプロトコルPDUヘッダにおいて定義されている、第2のプロトコル・レイヤへのルートを直接、決定する手段を含むことができ、第2のプロトコルSDUが、プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする。さらに、無線通信装置は、第2のプロトコル・レイヤ内の第2のプロトコルSDUを処理するための手段を含むことができる。
さらに別の態様は、少なくとも1つのコンピュータに、第1のプロトコル・レイヤ内の第1のプロトコル・ヘッダを受信させ、第1のプロトコル・ヘッダが、第2のプロトコル・レイヤに対して、データ・パケットの一部のルートを指示させ、プロトコル・スタック内で、第1のプロトコル・レイヤとは異なっている、第2のプロトコル・レイヤが、第1のプロトコル・レイヤ・パケット・データ・ユニット(PDU)内の、第2のプロトコル・レイヤSDUを、第1のプロトコルPDUヘッダ内に定義されている、第2のプロトコル・レイヤへのルートを直接、決定させ、第2のプロトコルSDUが、プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスさせ、第2のプロトコル・レイヤ内の第2のプロトコルSDUを処理させる、コードをそこに記憶させているコンピュータ可読媒体を含むコンピュータ・プログラム製品に関わる。
前述の、そして関連する目的の達成のために、1つ以上の実施例は、以下に十分に説明され、特に請求項に指摘される、特徴を含む。以下の説明および添付された図面は、1つ以上の実施例の、いくつかの図示できる態様を詳細に明らかにしている。これらの態様は、種々の実施例の原理が使用され得る種々の方法を、しかしながら数個かもしれないが、示しており、そして、説明される実施例が、全てのそのような態様と、同等の物を含むように意図されている。
図1は、ここに示された種々の態様に従う、無線通信システムの図である。 図2は、無線通信環境における使用のための、例示の通信装置の図である。 図3は、データの効率的なルートの決定を容易にする、例示の無線通信システムの図である。 図4は、データを直接、トランスポートし、ルーティングすることができる、例示のMACヘッダの構成の図である。 図5は、データと一緒にパッケージされているMACヘッダを受信でき、処理のためのサービスに対して、そのようなデータの一部を、直接、ルーティングできる、例示の方法の図である。 図6は、特定のプロトコル・レイヤへの直接のルーティングのために、MACヘッダ内に、一部のデータをパッケージすることができる、例示の方法の図である。 図7は、無線通信システムにおけるプロトコル・レイヤに、データを効率的にトランスポートすることを容易にする、例示のモバイル・デバイスの図である。 図8は、無線ネットワーク環境内の、特定のプロトコル・レイヤに対する、データの通信を容易にする例示のシステムの図である。 図9は、ここに説明される、種々のシステムと方法に関連して使用され得る、例示の無線ネットワーク環境の図である。 図10は、プロトコル・レイヤに関わるデータ・パケットを、効率的に通信することを容易にする、例示のシステムの図である。 図11は、無線通信環境におけるプロトコル・レイヤに対して直接、プロトコル・データ・ユニット(PDU)を通信する、例示のシステムの図である。
詳細な説明
種々の実施例が、至る所で同様の参照数字が、同様の要素を引用するのに、使われるようにし、図を参照して、ここに、説明される。以下の説明において、説明の目的のために、1つ以上の実施例の完全な理解を提供するために、多くの特定な詳細が、明らかにされる。しかしながら、そのような実施例がこれらの特定の詳細なしに、実行されるかもしれないことは、明白かもしれない。他の事例においては、1つ以上の実施例を説明するのを容易にするために、よく知られている構造とデバイスが、ブロック・ダイアグラムの形で示される。
この出願において使用されるように、「モジュール」、「構成要素」、「フォーマッタ」、「ルータ」、「プロトコル・レイヤ」、「ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック」、「システム」、および類似の用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または、実行中のソフトウェアを参照するように意図されている。例えば、構成要素は、これに限定されはしないが、プロセッサの上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能な物、実行のスレッド、プログラムおよび/またはコンピュータであってもよい。実例として、デバイスの上で動作するアプリケーションと演算デバイスの両方が、構成要素になり得る。1つ以上の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッドの中に存在することができ、構成要素は、1つのコンピュータに局在化、および/または、2つ以上のコンピュータに分散してもよい。さらに、これらの構成要素は、種々のデータ構造をその上に保存する、種々のコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は、ローカルおよび/または1つ以上のデータ・パケット(例えば、ローカルシステム、分散システムの中で、および/またはインターネットのように、他のシステムと信号を通して、ネットワーク経由で、他の構成要素と相互に作用する1つの構成要素からのデータ)を有する信号に従う等のリモート・プロセスを通して、通信することができる。
ここに説明された手法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)および他のシステムのような、種々の無縁通信システムのために使用されてもよい。「システム」と「ネットワーク」という言葉は、しばしば、交換可能なように、使用されている。CDMAシステムは、Universal Terrestical Radio Access(UTRA)、CDMA2000等の無線テクノロジーを実施することができる。UTRAは、広帯域−CDMA(W−CDMA)とCDMAの他の変形を含んでいる。CDMA2000は、IS−2000,IS−95とIS856標準を含む。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM)等の無線テクノロジーを実施することができる。OFDMシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュOFDM等の無線テクノロジーを実施することができる。UTRAとE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、順方向通信にOFDMAを、逆方向通信にSC−FDMAを利用する、E−UTRAを使用する、UMTSの今度のリリースである。
単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一の搬送波変調と周波数領域の等化(frequency domain equalization)を利用する。SC−FDMAは、OFDMAと同様の性能と、それとは本質的には同じ、全体としての複雑さを持つ。SC−FDMAの信号は、その固有の単一搬送波構成のために、より低いピーク対平均電力比(peak-to-average power ratio:PAPR)を持つ。SC−FDMAは、例えば、より低いPAPRが送信電力の効率の点で、アクセス端末にとって大いに役立つ、逆方向通信において使用される。従って、SC−FDMAは、3GPP Long Term Evolution(LTE)またはEvolved UTRAにおける、アップリンク多重アクセス方式として実施され得る。
さらに、種々の実施例が、モバイル・デバイスに関連して、ここに説明される。モバイル・デバイスは、さらに、システム、加入者ユニット、加入者ステーション、モバイル・ステーション、遠隔ステーション、遠隔端末、アクセス端末ユーザ端末、端末無線通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、または、ユーザ機器(UE)と呼ばれることがありうる。モバイル・デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション設定プロトコル(Session Initiation Protocol:SIP)電話、無線ローカル・ループ(Wireless local loop:WIP)ステーション、個人情報端末(PDA)、無線接続能力を持つハンドヘルド・デバイス、計算デバイス、または、その他の無線モデムに接続された演算デバイスになり得る。さらに、種々の実施例が、基地局に関連して、ここに、説明される。基地局は、モバイル・デバイスと通信するために利用され得るものであり、そして、さらに、アクセス・ポイント、ノードB,または、何らかの他の用語で呼ばれ得る。
さらに、ここに説明される、種々の態様または特徴は、標準プログラミングまたは技術手法を用いて、方法、装置または製品として実施され得る。ここで使われる「製品(article of manufacture)」という言葉は、任意のコンピュータ可読な、デバイス、キャリア、または媒体、からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを包含するように意図されている。例えば、コンピュータ可読媒体は、これらに限定されはしないが、磁気ストレージ・デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD),ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)等)、スマート・カードおよびフラッシュ・デバイス(例えば、EPROM,カード・スティック、キー・ドライブ等)を含むことができる。さらに、ここに説明される種々の記憶メディアは、1つ以上のデバイスおよび/または情報を記憶するための、他の機械可読媒体を表す。「機械可読媒体(machine-readable medium)」という言葉は、これらに限定されはしないが、無線チャネルと、命令および/またはデータを記憶し、保持し、および/または運ぶことができる、種々の他の媒体を含むことができる。
ここでは、図1を参照して、無線通信システム100が、ここに示される種々の実施例に従って、示される。システム100は、複数のアンテナ・グループを含み得る、基地局102を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ104と106を含み得るし、別のグループは、アンテナ108と110を含み得るし、さらなるグループはアンテナ112と114を含み得る。2つのアンテナが、それぞれのアンテナ・グループに示されるが、しかしながら、より多くのまたはより少ないアンテナが、それぞれのグループのために、利用され得る。当業者に認識されるように、基地局102は、さらに送信機チェーンと受信機チェーンを含み得るが、その各々は、信号の送信と受信に関連付けられた、複数個の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ等)を、順に含む。
基地局102は、モバイル・デバイス116とモバイル・デバイス122のような、1つ以上のモバイル・デバイスと通信することができるが、基地局102が、モバイル・デバイス116とモバイル・デバイス122と同様に、任意の数のモバイル・デバイスと、実質的に通信することができることが理解されるべきである。モバイル・デバイス116と122は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、携帯型の通信デバイス、携帯型の計算デバイス、衛星無線、全地球測位システム、個人情報端末、および/または、無線通信システム100を通して通信するための適切なデバイスであればよい。描かれているように、モバイル・デバイス116は、アンテナ112と114を使って通信しているが、アンテナ112と114は、モバイル・デバイス116に順方向リンク118を通して情報を送信し、モバイル・デバイス116から、逆方向リンク120を通して、情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス122は、アンテナ104と106と通して通信しているが、アンテナ104と106は、モバイル・デバイス122に順方向リンク124を通して情報を送信し、モバイル・デバイス122から、逆方向リンク126を通して、情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムにおいては、順方向リンク118は、逆方向リンク120により使用されるのとは異なる、周波数帯を利用することができ、順方向リンク124は、逆方向リンク126により使用されるのとは異なる周波数帯を利用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク116と逆方向リンク120は、共通周波数帯を利用することができ、順方向リンク124と逆方向リンク126とは、共通の周波数帯を利用することができる。
各々のアンテナ・グループおよび/またはそれらが通信するように指示されているエリアは、基地局102のセクタとして呼ばれ得る。例えば、アンテナ・グループは、基地局102により扱われる地域のセクタの、モバイル・デバイスと通信するように設計され得る。順方向通信リンク118と124上の通信において、基地局102の送信アンテナは、モバイル・デバイス116と122のための、順方向リンク118と124の信号対雑音比を改善するために、ビーム形成を利用することができる。さらに、基地局102が、関連するサービス区域にランダムに分散するモバイル・デバイス116と122に送信するために、ビーム形成を利用する場合には、隣接セルのモバイル・デバイスは、その全てのモバイル・デバイスに、1つのアンテナを通して送信する基地局と比較すると、より少ない干渉を受け得る。
基地局102(および/または基地局102の各々のセクタ)は、1つ以上の複数のアクセス技術(例えば、CDMA,TDMA,FDMA,OFDMA、・・・)を使用し得る。例えば、基地局102は、対応するバンド幅で、モバイル・デバイス(例えば、モバイル・デバイス116と122)と通信するために特定の技術を利用し得る。さらに、基地局102により、1つ以上の技術が使用されるとすると、各々の技術は、対応するバンド幅に関連付けられ得る。ここに説明される技術は、以下を含み得る。Global system for Mobile (GSM)、General Packet Radio Service (GPRS),Enhanced Data Rates for GSM Evolution (EDGE)、Universal Mobile Telecommunications System (UMTS)、Wideband Code Division Multiple Access (W−CDMA)、cdmaOne (IS−95)、CDMA2000、Evolution−Data Optimized (EV−DO)、Ultra Mobile Broadband (UMB)、World wide Interoperability for Microwave Access (WiMAX)、MediaFLO、Digital Multimedia Broadcasting (DMB),Digital Video Broadcasting−Handheld (DVM−H)等。技術の前述のリストは、例として提供されていて、請求項はそのように限定されないし、むしろ、任意の無線通信技術が、ここに添付された請求項の範囲に入るように意図されていることを認識するべきである。
基地局102は、第1の技術による、第1のバンド幅を使用し得る。さらに、基地局102は、第2のバンド幅において、第1の技術に対応するパイロットを送信し得る。実例に従うと、任意の第2の技術を使用する通信のために、第2のバンド幅は、基地局102および/または任意の別の基地局(示されていない)により影響され得る。さらに、パイロットは、第1の技術の存在を(例えば、第2の技術を経由して通信するモバイル・デバイスに)指示し得る。例えば、パイロットは、第1の技術の存在に関する情報を伝えるために、ビットを使用し得る。さらに、第1の技術を使用するセクタのセクタID、第1の周波数のバンド幅を示すキャリア・インデックス、およびそのような情報は、パイロット内に含まれ得る。
他の例に従って、パイロットは、ビーコン(および/またはビーコンのシーケンス)であり得る。ビーコンは、1つのサブキャリア、または、いくつかのサブキャリア(例えば、少ない数のサブキャリア)上に、大きな割合の電力が送信される、OFDMシンボルであり得る。したがって、ビーコンは、バンド幅の狭い部分におけるデータに干渉している(例えば、バンド幅の残りが、ビーコンによって影響され得ない)間でも、モバイル・デバイスにより観察され得る、強いピークを供給する。この例に従うと、第1のセクタは、第1のバンド幅の上で、CDMAを経由して通信し得るし、第2のセクタは、第2のバンド幅の上で、OFDMを経由して通信し得る。従って、第1のセクタは、第2のバンド幅の上に、OFDMビーコン(または、OFDMビーコンのシーケンス)を送信することにより、第1のバンド幅(例えば、第2のバンド幅上でOFDMを利用して動作しているモバイル・デバイスに対する)の上での、CDMAの可用性を示し得る。
一般に、主題のイノベーションは、特定のプロトコル・レイヤに対してデータを直接、トランスポートするか、または、通信することにより、クロス・レイヤの最適化を提供することができる。例えば、MACヘッダは、そのようはデータが向けられるか、ターゲットとされる、プロトコル・レイヤを指示する、データを含み得る。受信において、MACヘッダは、そのようなデータの効率的で最適化された処理のために、MACプロトコル・レイヤより上の、少なくとも1つのプロトコル・レイヤを、データの一部(例えば、PDUs、SDUs等)がバイパスすることを、許容し得る。言い換えれば、ソース・プロトコル・レイヤ(例えば、ソース・プロトコル・レイヤが、PDUが開始した、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の1つのレイヤである)からのデータ・ユニットが、ソース・プロトコル・レイヤとMACプロトコル・レイヤの間の、それぞれのプロトコル・レイヤにより取り扱われている代わりに、PDUは、MACプロトコル・レイヤによる直接の受信を許容するために、ソース・プロトコル・レイヤとMACプロトコル・レイヤの間のプロトコル・レイヤをバイパスし得る。これは、より大きいスケジューリングの柔軟性と、レート制御ポリシをバイパスするための方法を提供する。
図2に戻ると、無線通信環境内での使用のための、通信装置200が示される。通信装置200は、基地局またはその一部、モバイル・デバイスまたはその一部、または、無線通信環境に送信されたデータを受信する、実質的には任意の通信装置であり得る。通信システムにおいて、通信装置200は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内のクロス・レイヤ最適化を可能にするために、以下に説明される構成要素を使用する。
通信装置200は、通信のための様々なプロトコル・レイヤを含む、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック(例えば、レイヤ2のプロトコル・スタック)に影響を与え得る。例えば、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタックは、無線資源制御(radio resource control:RRC)プロトコル・レイヤ(ここでは「RRC202」で参照される)、パケット・データ収束プロトコル(packet data convergence protocol:PDCP)レイヤ(ここでは「PDCP204」で参照される)、無線リンク制御(radio link control:RLC)プロトコル・レイヤ(ここでは「RLC206」で参照される)、媒体アクセス制御(medium access control:MAC)プロトコル・レイヤ(ここでは「MAC208」で参照される)、および、物理的なプロトコル・レイヤ(ここでは「物理210」で参照される)を含み得る。通信装置200は、任意の数のプロトコル・レイヤを含み得るし、主題のイノベーションは、以上に説明されたプロトコル・レイヤに限定されないことが、認識されるべきである。さらに、ここに説明される技術は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、任意の適切なプロトコル・レイヤにより、使用され得るものであり、説明されたプロトコル・レイヤに限定されない。
通信装置200は、さらに、データが直接、トランスポートされるべき、ターゲット・プロトコル・レイヤを指示するために利用されるデータの一部を含む、MACヘッダを発生し得る、フォーマッタ212を含んでいる。従って、MACヘッダは、PDUsのようなデータが、トランスポートされ得るように、そのようなMACヘッダにより定義される宛先プロトコル・レイヤに直接、トランスポートされ得るように、生成され得る。通信装置は、さらに、適切な、または、指示されたプロトコル・レイヤに対して、データを直接、トランスポートするために、MACヘッダを評価し得る、ルータ214を含み得る。言い換えれば、特定のプロトコル・レイヤへの、直接のルーティングまたはトランスポートを指示するためのデータを含む、MACヘッダを生成することにより、ソース・プロトコル・レイヤからのデータの一部は、MAC208より上位の任意のプロトコル・レイヤをバイパスすることにより、直接、通信され得る。例えば、RRC202からのデータの一部は、PDCP204とRLC206をバイパスし得る。別の例において、PDCP204からのデータの一部は、RLC206をバイパスし得る。
例えば、MACヘッダは、データの一部、または、MACサービス・データ・ユニット(SDU)がRRC202のためであることを示す、指示データを含み得る。そのようなMACヘッダは、そのようなデータの一部を識別するために、評価され得るが、そのようなデータが、RRC202とMAC208の間の任意のレイヤをバイパスして、RRC202に直接、トランスポートされ得る。一般に、通信装置200は、MAC208よりも上位のレイヤから、MAC208への、データの一部(例えば、制御パケット、データ・パケット、データの一部、PDU,SDU等)の、直接のルーティング、送信またはトランスポートを提供し得る。例えば、制御パケットは、RLC206をバイパスして、PDCP204からMAC208に、直接、ルーティングされ得る。
別の例において、PDCP制御PDUsは、PDCPレイヤまたはプロトコル内の内部制御のために使用されるが、さらに、一般に、送信側のMACプロトコル・レイヤよりも上位の任意のレイヤ(例えば、ここでは、RLCプロトコル・レイヤ)、および、受信側のMACプロトコル・レイヤよりも上位の任意のレイヤ(例えば、ここでは、RLCプロトコル・レイヤ)により、取り扱われ、渡されなければならない。主題のイノベーションは、MACヘッダ内のデータをパッケージすることにより、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の、MACプロトコル・レイヤより上位の、少なくとも1つのプロトコル・レイヤを、PDUがバイパスすることを許容し得る。従って、PDCP制御PDUは、PDPCプロトコル・レイヤへの直接のルートを決めるために、MACプロトコル・レイヤを経由して直接、送信され、MACプロトコル・レイヤにより直接、受信されるために、RLCプロトコル・レイヤをバイパスし得る。PDCP制御PDUsの例は、PDCPシーケンス番号の報告と、頑強なヘッダ圧縮(robust header compression:RoHC)制御パケットである。RLC制御PDUsの例は、受信されたデータ(例えば、受信機バッファのスナップショット)、リセットされたメッセージ、および、応答および非応答メッセージを送信機に通信するために、受信側で使用される、RLCの状態メッセージを含む。RRCメッセージの例は、RRC CONNETCION RECONFIGURATION、RRC CONNNECTION REQUEST、 UE CAPABILITY ENQUIRY等を含み得る。
さらに、示されてはいないが、通信装置200は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、媒体アクセス制御(MAC)より上位に配置されているプロトコル・レイヤからの、データ・パケットの受信と、そのプロトコル・レイヤからMACプロトコル・レイヤへ直接の、データ・パケットの通信と、MACプロトコル・レイヤ内のMACヘッダの発生と、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダの送信等に関して、命令を保持するメモリを含み得ることが認識されるべきである。さらに、通信装置200は、MACプロトコル・レイヤ内の、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダの受信と、MACプロトコル・レイヤから、MACヘッダ内に定義されているプロトコル・レイヤへの、データ・パケットの一部の直接のルーティングと、プロトコル・レイヤ内のデータ・パケットの一部の処理等に関する命令を保持する、メモリを含み得ることが認識されるべきである。さらに、通信装置200は、命令(例えば、メモリ内に保持されている命令、別のソースから得られる命令、・・・)の実行に関連して、利用され得るプロセッサを含み得る。
次に図3を参照すると、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、効率的なデータのルートの決定を容易にする、無線通信システム300が示される。システム300は、通信装置304(および/または任意の数の別の通信装置(示されていない))と通信する基地局302を含む。基地局302は、順方向リンク・チャネル上で、通信装置304に、情報を送信し得るし、さらに基地局は、逆方向リンク・チャネル上で、装通信装置304から、情報を受信し得る。さらに、システム300は、MIMOシステムであり得る。さらに、システム300は、OFDMA無線ネットワーク、3GPP LTE無線ネットワーク等を動作することができる。さらに、以下に、基地局302内に示され、説明された、構成要素と機能は、通信装置304内にも、逆も同じに同様に存在し得るものであり、1つの例において、描かれた構成は説明の簡単化のためにこれらの構成要素を除外している。
基地局302は、制御プレーン無線資源制御(RRC)プロトコル・レイヤ(ここでは「RRC306」と参照される)を含むプロトコル・スタックと、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ(ここでは「PDCP308」と参照される)、無線リンク制御(RLC)プロトコル・レイヤ(ここでは「RLC310」と参照される)、媒体アクセス制御(MAC)プロトコル・レイヤ(ここでは「MAC312」と参照される)を含むユーザ・プレーン・プロトコルと、物理プロトコル・レイヤ(ここでは「物理314」と参照される)を含み得る。基地局302は、任意の適切な数のプロトコル・レイヤを含み得るし、主題のイノベーションは、ここに説明されるプロトコル・レイヤに限定されないことが認識されるべきである。基地局302は、データの一部についてのプロトコル・レイヤを指示し得る、識別データの一部を含む、MACヘッダを生成し得る、フォーマッタ316を、さらに含み得る。基地局302は、そのようなMACヘッダにより定義されるように、基地局302内のプロトコル・レイヤにデータを通信する、MACヘッダを自動的に評価し得るルータ318を、さらに含み得る。
ユーザ機器304は、無線資源制御(RRC)プロトコル・レイヤ(ここでは「RRC320」と参照される)を含む制御プレーン・プロトコル・スタックと、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ(ここでは「PDCP322」と参照される)、無線リンク制御(RLC)プロトコル・レイヤ(ここでは「RLC324」と参照される)、媒体アクセス制御(MAC)プロトコル・レイヤ(ここでは「MAC326」と参照される)、物理プロトコル・レイヤ(ここでは「物理328」と参照される)を含む、ユーザ・プレーン・プロトコルを含み得る。ユーザ機器304は、任意の適切な数のプロトコル・レイヤを含み得るし、主題のイノベーションは、ここに説明されるプロトコル・レイヤに限定されないことが認識されるべきである。ユーザ機器304は、データの一部のために、プロトコル・レイヤを指示し得る、識別データの一部を含むMACヘッダを生成し得る、フォーマッタ330を、さらに含み得る。ユーザ機器304は、そのようなMACヘッダにより定義される、ユーザ機器304内のプロトコル・レイヤに、データを通信するために、MACヘッダを自動的に評価し得るルータ322をさらに含む。フォーマッタは、MACプロトコルの一部であり得る。
ユーザ機器304内で、フォーマッタ330により生成されたMACヘッダは、基地局302に送信され得ることが認識されるべきである。MACヘッダは、基地局302(例えば、それによって、MAC312より上位の少なくとも1つのプロトコル・レイヤをバイパスする)内において、特に定義されたプロトコル・レイヤに対して、直接、データをトランスポートするために、ルータ318により評価され得る。フォーマッタは、しかしながら、さらに、MACより上位のプロトコル・レイヤがバイパスされない場合、すなわち、受信するプロトコルがRLCの場合にも、使用され得る。別の例において、MACヘッダ内の識別データにより識別された、ソース・プロトコル・レイヤ(例えばRRC320)からのデータの一部は、MAC312から受信されると、PDCP308とRLC310をバイパスする、RRC306へ直接ルーティングされ得る。さらに、MAC326より上位の、少なくとも1つのレイヤ一をバイパスされる場合には、一部のデータは、たとえば、MACヘッダを通して、基地局302に送信されるために、MAC326より上位のレイヤから、MAC326に直接、トランスポートされ得ることが認識されるべきである。ある例において、PDCP322(例えばソース・プロトコル・レイヤ)からのデータの一部は、RLC324をバイパスして、MAC326に直接、通信され得る。
基地局302内で、フォーマッタ316により生成されたMACヘッダは、ユーザ機器304に通信され得ることはさらに十分に理解されるべきである。MACヘッダは、ユーザ機器内において、特に定義されたプロトコル・レイヤに対して、直接、データをトランスポートするために、ルータ332により評価され得る。別の例において、MACヘッダ内の識別データにより識別された、ソース・プロトコル・レイヤ(例えばRRC306)からのデータの一部は、受け取ると、PDCP322とRLC324をバイパスする、MAC326からRRC320への直接ルーティングされ得る。さらに、MAC312より上位の、少なくとも1つのレイヤ一をバイパスされる場合には、一部のデータは、たとえば、MACヘッダを通して、ユーザ機器304に送信されるために、MAC312より上位のレイヤから、MAC312に直接、トランスポートされ得ることは理解されるべきである。ある例において、RRC306(例えばソース・プロトコル・レイヤ)からのデータの一部は、PDCP308とRLC310をバイパスして、MAC312に直接、通信され得る。
さらに、示されてはいないが、基地局302は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、媒体アクセス制御(MAC)より上位に配置されているプロトコル・レイヤからの、データ・パケットの受信と、プロトコル・レイヤからMACプロトコル・レイヤへ直接の、データ・パケットの通信と、MACプロトコル・レイヤ内のMACヘッダの発生と、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダの送信等に関して、命令を保持するメモリを含み得ることが認識されるべきである。さらに、基地局302は、MACプロトコル・レイヤ内の、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダの受信と、MACプロトコル・レイヤから、MACヘッダ内に定義されているプロトコル・レイヤへの直接のルーティングと、プロトコル・レイヤ内のデータ・パケットの一部の処理等に関する命令を保持する、メモリを含み得ることが認識されるべきである。さらに、基地局302は、命令(例えば、メモリ内に保持されている命令、別のソースから得られる命令、・・・)の実行に関連して、利用され得るプロセッサを含み得る。
次に、図4を参照すると、例示のMACヘッダ構成400が、主題開示の1つ以上の態様に従って示される。一般に、主題のイノベーションは、制御メッセージを受信するか処理する必要がある、MACプロトコル・レイヤより上位のサービスに対して、MACプロトコル・レイヤからの、トランスポート、送信またはルーティングを許容し得る。例えば、制御パケットは、RLCプロトコル・レイヤをバイパスして、MACプロトコル・レイヤからPDCPレイヤに直接、送信またはトランスポートされる。さらに、データの一部は、ソース・プロトコル・レイヤ(例えば、MACプロトコル・レイヤより上位の任意のプロトコル・レイヤ)からMACプロトコル・レイヤに、直接、トランスポート、送信、ルーティングされ得る。
主題のイノベーションの、別の態様に従えば、MACから、一部のデータ(例えば制御メッセージ)を受信するか、または、処理する必要がある、MACより上位のサービスへの直接のトランスポート、送信またはルーティングは、使用され得る。例えば、ここに説明されるメカニズムと技術は、RLCレイヤをバイパスすることにより、MACレイヤからPDCPレイヤに直接、制御パケットを送信またはトランスポートし得る。
例えば、PDCPレイヤからMACレイヤへの、および、MACレイヤからPDCPレイヤへの、データ(データまたは制御を含むPDUs)の直接のトランスポートまたはルーティングは、プロトコル・スタック内でのクロス・レイヤ最適化を達成し得る。パケットは、レイヤの間で、特定のインターフェイス(I/F)(示されない)を通して、ルートを決められ、トランスポートされ得る。例えば、パケットは、MAC/RLCインターフェイスを通して、MACレイヤとRLCレイヤの間で、通信され得る。同様に、パケットは、PDCP/RLCインターフェイスを通して、PDCPレイヤとRLCレイヤの間で通信され得る。請求される主題事項の態様または実施例に従って、例えば、順序付けられたSDUの配送とRLCにより提供されるPDUの順位付けとの間のプロトコルのサービスを使用せずに、データの一部(例えばPDU)は、直接のルートを経由して、MACレイヤ(例えば、PDCPレイヤ)より上位のレイヤから直接、MACレイヤに、伝達され、送信され、ルーティングされ得る。いくつかの事例において、新しいインターフェイスが、RLCレイヤをバイパスする間に、MACとPDCPレイヤ間の、直接のトランスポートを容易にするために、生成され得ることが認識されるべきである。さらに、RRCレイヤからのデータの一部が、PDCPレイヤとRLCレイヤをバイパスして、MACレイヤに直接トランスポートされ、送信され、ルーティングされ得ることが認識されるべきである。
さらに、RLCからMACへの、および、MACからRLCへの、データ(PDUs制御またはデータ・パケット等)の直接のトランスポートまたはルーティング[MACより下位のプロトコルは、SDU(RLCより上位のプロトコルからのサービス・データ・ユニット)を受信する。RLCは、MACに渡されるPDU(パケット・データ・ユニット)を生成する。従って、「直接のトランスポート(direct transport)」は、RLC PDUsのそれである。]は、制御パケットのクロス・レイヤ最適化を達成するために使用される。直接のルートまたはパスは、MACとRLCの間のデータの通信のために、使用され得る。このルートは、データ・パケット(例えば、ユーザ・ビットまたはユーザ・データを含むパケット)のために使用される、RLC/MACインターフェイスとは、区別することができる。
いくつかの実施例において、第1のスタック(例えば、MACレイヤのすぐ上のPDCPレイヤ、または、MACレイヤのすぐ上のRLCレイヤ)は、制御パケットのために、使用され得る。そして、第2のスタック(例えば、MACレイヤの上のRLCレイヤの上の、PDCPレイヤ)は、データ・パケット(さらに詳細に以下に説明される)のために使用され得る。
主題のイノベーションは、MACヘッダ内の、プロトコル・レイヤ識別子データの実施における、スケジューリングと優先順位付けにおいて、改善された細分性(granularity)を、さらに提供することができる。このメカニズムがMACヘッダに付加される場合には、MACは、第1の無線ベアラ(radio bearer)の制御パケット、第2の無線ベアラの制御パケット、第1の無線ベアラからのデータ、および、次に第2の無線ベアラからのデータを、スケジュールすることができ、それによって、スケジュールと優先順位付けの細分性を向上させるか改善させる。RLCが、上記の制御パケットを(例えば、ここに提供され説明されるメカニズム無しで)スケジュールする場合には、それは、第2の無線のベアラの制御パケット、および、第2の無線ベアラのデータが後に続く、第1の無線ベアラの制御パケット、および、第1の無線ベアラのデータだけをスケジュールすることができる。
MACレイヤより上位のレイヤから、直接にMACレイヤへの、制御パケットまたはメッセージの、および、MACレイヤからMACレイヤより上位の特定のレイヤ(例えば、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、または、MACより上位の他のあるレイヤ(例えば、アプリケーション・レイヤ))へ、メッセージの、直接のルーティングまたはトランスポートを、可能にするために使用され得る、PDCP制御PDUs、RLC制御PDUs、および、異なるMACヘッダとRLCヘッダを、どのように取り扱い、直接ルーティングするかについての、さらなる詳細と実例が提供され得る。例えば、PDCP/RLC/MACスタックによりトランスポートされている、PDCP制御PDUsの代わりに、MACレイヤより上位の、少なくとも1つのレイヤ(例えば、RRC,PDCP,RLC等)は、データ(例えば、MACへのPDCP制御PDUs)を直接ルーティングするようにバイパスされ得るし、それによって、スケジューリングのさらなる柔軟性、およびデータ・パケットの特定のポリシ(例えば、レート制御ポリシ)をバイパスする方法を提供する。
例えば、PDCP制御PDUは、MACにより直接トランスポートされているようなPDUに基づいて、RLCをバイパスすることができる。MACヘッダは、MACの負荷がPDCP制御PDUであるのがいつかを示すことができ、さらにどの論理チャネルID(LCID)またはPDCPエンティティにメッセージをルーティングするかを示すことができる。この直接のトランスポートを許容することにより、種々の利点が提供され得る。例えば、MACは、レート制御規則を(例えば、特に逆方向リンク上で)適用する場合に、PDCP制御メッセージを説明する必要はない。制御がPDCPとRLC PDUs内であるとすれば、MACは、どのバイトが制御であり、従って、レート制御ポリシの対象ではないことを知るのが困難な時があるかもしれない。さらに、MACは、PDCP制御パケットを、それ自身のPDCPデータに対してと同様に、他の無線ベアラに対して、優先順位付けすることができる。さらに、MACは、他の技術(例えば、RLC AM等)とは異なり、先頭の遅延が条件となることなく、MAC PDUの内容に対して、最も適切である方法により、ARQを実行することができる。
MACヘッダ400は、MACレイヤより上位のレイヤから、直接にMACレイヤへの、制御パケットまたはメッセージの、および、MACレイヤからMACレイヤより上位の特定のレイヤ(例えば、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、または、MACより上位の他のあるレイヤ(例えば、アプリケーション・レイヤ))へメッセージを直接ルーティングする、またはトランスポーすることを提供することができる。例えば、MACヘッダ400は、特定のレイヤに直接、メッセージを送信する、または、ルーティングすることを、MAC構成要素に許容するために、E−UTRANにより使用され得る。一般に、メカニズムは、直接トランスポートする特定のレイヤ、および/または、データ・タイプ(例えば、制御またはデータ、論理チャネル等)を示すために、MACヘッダ400に関連して、利用され得る。
特に、MACヘッダ構成400は、論理チャネル識別子(LCID)(例えば、予約されたLCIDの値は、MAC制御PDUを示すことができる)、長さ、拡張を含むことができる。RLCヘッダは以下を含み得る。セグメント指標(SI)、シーケンス番号(SN)、長さ指標(LI)、再セグメント化されたRLC PDUsのセグメント・オフセット(SO)。主題のイノベーションは、効率的な方法で、可変長RLC SDUsをサポートするために、RLCヘッダとMACヘッダの両方に、メカニズムを提供し得ることが認識されるべきである。
MACヘッダ400は、しばしば遅延に敏感であるこれらのメッセージのための、効率とQoSのサポートにより、上位のレイヤの制御メッセージの配送をサポートすることができる。MACヘッダ400は、5ビットLCID402を含むことができる。任意の適切なビット表示が使用され得ることが認識されるべきである。例えば、4ビット表示が使用され得る。MACヘッダ400は、プロトコルIDフィールド(PID)404、整列(R1)のための予約ビット406、拡張ビット(E)410、MAC長408(例えば、7ビット、15ビット、等)、LCID412、予約ビット414、および、拡張ビット(E)416(例えば、連結をサポートする)を含み得る。プロトコルIDフィールドは、適切な受信プロトコルに、MAC SDUをルーティングするために、ルータ構成要素により使用され得る。PIDは、プロトコルを示すために、ヘッダ内の1つ以上のビットを使用し得る。さらに、1ビットは、SDUがデータまたは制御のタイプのどちらかを区別するために、MACヘッダに含まれ得る。このビットはD/Cビットと呼ばれる。
LCID402が>=to 00000である場合に、2ビットMACの長さフィールド(ML)408は、以下を含む: MLが00に設定:MACの長さフィールドは含まれない(長さはPHYで提供される);MLは01に設定:7ビットMAC長さフィールドが後続する;および、MLは10に設定;15ビットMACの長さフィールドが後続する。LCID402が00000に設定されると、2ビットPID404は同様に以下に従う:7ビットMAC長さフィールドが後続する;PID=00:MAC制御PDUは、カプセル化される;PID=01:RLC制御PDUはカプセル化される;PID=10:PDCP制御PDUはカプセル化される;5ビットLCID2 412;2ビットR2 414は、予約され得る;および、1ビットE 416は、連結をサポートするために使用され得る。さらに、MACヘッダ400は、1ビットR1 406を含み得る(たとえば、オクテット整列のために予約され得る)。別の例において、LCIDは、LCIDを示すことができ、PIDは、送信/受信のプロトコルが少なくともMAC、RLC,PDCP,RRC等の1つであるかどうかを示す。言い換えれば、PICは存在し、LCIDの値に関わりなく使用され得る。
PIDは、制御PDUsを送るために、上位のレイヤにMACレイヤを直接アクセスすることを許容し得る。それは、制御PDUの視程をスケジューラまで許容し得るので、これによりスケジューラは、より良いQoS処理を、このようなPDUsに与え得る。同一の無線ベアラにおいて、制御PDUが、データPDUと多重化されている場合に、これは、従来の、典型的な技術と対照的である。予約されたビットを含むLL/PIDフィールドは、必要とされる将来の拡張に十分な予約値を許容しうる。
RLC制御PDUsはMAC制御PDUを経由して送信され得ることが理解されるべきである。従って、RLCヘッダ内にD/Cビットの必要はない。この結果、転送モード(例えば、肯定応答モード(AM)、否定応答モード(UM)等)に依存しない、一体化されたRLCヘッダ・フォーマット、つまり、1組のフォーマットが提供され得る。これが、転送モードの概念を取り除き、RLCをより一般的にする可能性を開き得ることが理解されるべきである。最大のRLC PDU再送信の数を設定することにより、AMとUM(UM=RLC PDUの最大再送信を0に設定)と本質的に同様の結果を達成され得る。一体になったRLCヘッダは、AMとUMの概念を除去することができ、そこにおいて、あたかも、全てがAMを必要とするが、従来のUMをモデル化するように設定されるために、0の再送信を許容するように、RLCは設計され得る。
図5−6を参照して、直接のトランスポートのために、MACヘッダ内へのデータのパッケージに関する方法が図示される。説明の簡単化のために、方法は、連続した行為として示され、説明されるが、いくつかの行為は、1つ以上の実施例に従って、異なる順番で、および/または、他の行為と同時に生じるので、方法が行為の順番により制限されることがないことを理解されるべきであり、認識されるべきである。例えば、当業者は、方法が、状態遷移図のような、一連の相互関係のある状態または事象として、代わりに表され得ることを、理解し、認識するであろう。さらに、全ての示される行為が、1つ以上の実施例に従って方法をインプリメントすることを要求されるとは限らないかもしれない。
図5に移ると、データと一緒にパッケージされ、そのようなデータの一部に対して、処理のためのサービスに、直接ルーティングする、MACヘッダの受信を容易にする方法500が示される。参照数字502において、MACプロトコル・レイヤ内に、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダを受信され得るが、そこにおいて、MACヘッダは、データ・パケットの一部をルーティングするために、プロトコル・レイヤを示すことができ、そのプロトコル・レイヤは、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内のMACプロトコル・レイヤより上位に配置されている。受信プロトコルは、上位に配置されている必要がないことが認識されるべきである。例えば、受信プロトコルは、下位に配置され得るし、直接、データのルーティングを実行され得る。さらに、データ・パケットの一部は、示されるように、MAC SDUとして参照され得ることが認識されるべきである。さらに、MACパケットは、MAC PDUとして呼ばれ得る。参照数字504において、データ・パケット(例えばMAC SDU)の一部が、MACプロトコル・レイヤからMACヘッダ内で定義されるプロトコル・レイヤに、直接、ルーティングすることができるが、ここにおいて、データ・パケット(例えば、MAC SDU)の一部は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の、少なくとも1つのプロトコル・レイヤをバイパスする。参照数字506において、データ・パケットの一部(例えば、MAC SDU)は、プロトコル・レイヤ内で処理され得る。
次に、図6を参照して、特定のプロトコル・レイヤへの、直接のルーティングのために、MACヘッダ内のデータの一部のパッケージを容易にする方法600が示される。受信プロトコルが上位に配置されている必要がないことが認識されるべきである。例えば、受信プロトコルは、下位に配置され得るし、直接のデータのルーティングを実行する。さらに、データの一部は、示されるようにMAC SDUとして参照され得ることが認識されるべきである。さらに、MACパケットは、MAC PDUとして参照され得る。参照数字602では、データ・パケットは、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、媒体アクセス制御(MAC)プロトコル・レイヤより上位に配置されているプロトコル・レイヤから受信され得る。参照数字604において、データ・パケットは、プロトコル・レイヤからMACプロトコル・レイヤに、直接、通信され得るが、ここにおいて、データ・パケットが、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、少なくとも1つのプロトコル・レイヤをバイパスする。参照数字606において、MACヘッダが、MACプロトコル・レイヤ内に生成され得るが、ここにおいて、MACヘッダは、データ・パケットのルートを決める、プロトコル・レイヤを示す、一部のデータを含む。参照数字608において、MACヘッダは、MACプロトコル・レイヤから送信され得る。
図7は、無線通信システムにおいて、プロトコル・レイヤへの効率の良いデータのトランスポートを容易にするモバイル・デバイス700の図である。モバイル・デバイス700は、例えば、受信アンテナ(示されない)から信号を受信し、受信された信号上に、典型的な動作(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、サンプルを得るために、調整された信号をディジタル化する、受信機702を含む。受信機702は、受信されたシンボルを復調し、それらをチャネル推定のためにプロセッサ706に供給する復調器704を含む。プロセッサ706は、受信機702により受信される情報の分析、および/または、送信機716による送信のための情報の発生に専念するプロセッサ、モバイル・デバイスの1つ以上の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機602により受信される情報の分析と、送信機716による送信のための情報の発生の両方を行い、モバイル・デバイス700の1つ以上の構成要素を制御する、プロセッサであり得る。
モバイル・デバイス700は、プロセッサ706に効果的に結合されていて、送信されるべきデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関わる情報、分析された信号に関連した情報、および/または、干渉強度、割り当てられたチャネルに関わるデータ、電力、レート等、および、チャネルを推定し、そのチャネルを通して通信するための、任意のその他の適切な情報を、記憶するメモリ708を、さらに含むことができる。メモリ708は、さらに、チャネルの(たとえば、性能に基づく、容量に基づく)推定と利用に関連するプロトコルおよび/またはアルゴリズムを記憶することができる。
ここに説明されているデータ記憶(例えば、メモリ708)は、揮発性メモリ、または、不揮発性メモリのどちらであってもよいし、または、揮発性と不揮発性の両方のメモリを含むことができることが認識されるべきである。説明のためであり、制限するものではないが、不揮発性メモリには、読み出し専用メモリ(ROM),書き込み可能なROM(PROM)、電気的に書き込み可能なROM(EPROM)、電気的に消去可能なPROM(EEPROM)またはフラッシュ・メモリを含むことができる。揮発性メモリには、外部キャッシュメモリとして動作する、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)と含むことができる。説明のためであり、制限するものではないが、RAMはたとえば、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、倍速データ・レートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、シンクニックDRAM(SLDRAM)およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)のような多くの型式で利用可能である。主題のシステムと方法のメモリ708は、これに制限されるわけではないが、これらおよび任意の他の型式のメモリを含むように意図されている。
プロセッサ706は、さらに、少なくとも、1つのフォーマッタまたはルータ712のうち1つと、効果的に結合され得る。フォーマッタ710は、データ・パケットをトランスポートするプロトコル・レイヤを定義する指示データ含む、MACヘッダ、または、その一部を発生し得る。言い換えれば、MACヘッダは、可能な論理チャネル内のデータ/制御指示と、あるいは同様に、特定のプロトコル・レイヤへの、データの直接のルーティング、トランスポートまたは送信を定義する情報を含み得る。ルータ712は、指示されたプロトコル・レイヤにそのようなデータを直接、トランスポートまたは通信することを許容するために、MACヘッダの指示データを評価し、翻訳し得る。一部のデータは、MACレイヤからMACレイヤより上位のレイヤへと同様に、MACレイヤより上位のレイヤからMACレイヤへ、直接、トランスポートまたは通信され得ることが認識されるべきである。
モバイル・デバイス700は、さらに、それぞれ、信号を変調し、例えば基地局、他のモバイル・デバイス等に信号を送信する、変調器714と送信機716を含む。プロセッサ706と分離されているように描かれているが、フォーマッタ710、ルータ712、復調器704、および/または、変調器714は、プロセッサ706、または、複数のプロセッサ(示されていない)の一部でもよいことが認識されるべきである。
図8は、上述される無線通信環境において、特定のプロトコル・レイヤに対して、データを通信することを容易にする、システム800の図である。システム800は、複数個の受信アンテナ806を通して、1つ以上のモバイル・デバイス804から信号を受信する、受信機810と、送信アンテナ808を通して、1つ以上のモバイル・デバイス804に送信する、送信機824を含む、基地局802(例えば、アクセス・ポイント・・・)を含む。受信機810は、受信アンテナ806から、情報を受信することができ、受信した情報を復調する、復調器812と、効果的に関連付けられる。復調したシンボルは、図7に関して上で説明されたプロセッサと類似し得るプロセッサ814により分析される。そして、それは、信号(たとえば、パイロット)の強度および/または干渉強度の推定に関わる情報と、モバイル・デバイス804(または、別の基地局(示されていない))に送信すべきデータ、または、それからから受信したデータ、および/または、ここにおいて明らかにされる種々の動作と機能の実行に関わる、任意の他の適切な情報データを記憶するメモリ816に結合されている。プロセッサ814は、モバイル・デバイス804がタイミングの更新を必要とするかどうかを確認することができる、タイミング調整決定器818に、さらに結合される。
さらに、プロセッサ814は、少なくとも、フォーマッタ818またはルータ820の1つと結合され得る。フォーマッタ818は、データ・パケットをトランスポートするプロトコル・レイヤを定義する指示データを含む、MACヘッダを発生することができる。言い換えれば、MACヘッダは、特定のプロトコル・レイヤへの、データの直接のルーティング、トランスポートまたは送信を定義する情報を含み得る。ルータ820は、指示されたプロトコル・レイヤにそのようなデータを直接トランスポートまたは通信することを許容するために、MACヘッダの指示を評価し、翻訳することができる。一部のデータは、MACレイヤからMACレイヤより上位のレイヤへと同様に、MACレイヤより上位のレイヤからMACレイヤへ、直接、トランスポートまたは通信され得ることが認識されるべきである。
さらに、プロセッサ814から分離されているように描かれているが、タイミング調整決定器818、タイミング調整評価器820、復調器812、および/または変調器822は、プロセッサ814の一部または複数のプロセッサ(図示せず)であり得る。
図9は、例示の無線通信システム900を示す。無線通信装置900は、簡潔にするために、1つの基地局910と1つのモバイル・デバイス950を描く。しかしながら、さらなる基地局および/またはモバイル・デバイスが、以下に説明される、例示の基地局910とモバイル・デバイス950と実質的に、類似または異なることがあり得るが、システム900は、1つ以上の基地局および/または1つのモバイル・デバイスを含むことができることが認識されるべきである。さらに、基地局910および/またはモバイル・デバイス950は、この間の無線通信を容易にするために、ここに説明された、システム(図1−3と7−8)と技術/構成(図5−6)を使えることが認識されるべきである。
基地局910では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース912から送信(TX)データ・プロセッサ914に、供給される。例に従って、各々のデータ・ストリームは、各々のアンテナを通して送信され得る。TXデータ・プロセッサ914は、そのデータ・ストリームが符号化データを提供するために、選択された特定の符号化スキームに基づいて、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、コード化し、インターリーブする。
各々のデータ・ストリームのコード化されたデータは、直交周波数分割多重(OFDM)を用いて、パイロット・データにより、多重化され得る。さらに、あるいは、代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)または符号分割多重(CDM)になり得る。パイロット・データは、通常の場合には、既知の方法で処理される、既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために、モバイル・デバイス950で、使用され得る。各々のデータ・ストリームの、多重化された、パイロットおよびコード化されたデータは、変調シンボルを提供するために、そのデータ・ストリームに選択された特定の変調スキーム(例えば、2位相偏移変調(BPSK)、4位相偏移変調(QPSK)、M−位相偏移変調(M−PSK)、M−直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され得る。各々のデータ・ストリームのデータ・レート、符号化と変調は、プロセッサ930により、実行された命令により決定され得るか、または、提供され得る。
データ・ストリームのための変調シンボルは、さらに変調シンボル(例えばOFDM)を処理する、TX MIMOプロセッサ920に対して、供給され得る。TX MIMOプロセッサ920は、次いで、N個の送信機(TMTR)922aから922tに、N変調シンボル・ストリームを提供する。種々の実施例において、TX MIMOプロセッサ920は、ビーム形成重み付けを、データ・ストリームのシンボルと、シンボルが送信されているアンテナに適用する。
各々の送信機922は、1つ以上のアナログ信号を提供するために、対応するシンボル・ストリームを受け取り、処理し、さらに、MIMOチャネルを通しての送信に適した変調信号を提供するために、アナログ信号を調整する(例えば、増幅し、フィルタし、アップ・コンバートする)。さらに、送信機922aから922tからのN個の変調信号は、NT個のアンテナ924aから924tから送信される。
モバイル・デバイス950では、送信された変調信号が、NR個のアンテナ952aから952rにより受信され、各々のアンテナ952で受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)954aから954rに供給される。各々の受信機954は、それぞれの信号を調整し(例えば、増幅し、フィルタし、アップ・コンバートし)、サンプルを提供するために、調整された信号をディジタル化し、対応する「受信」シンボル・ストリームを提供するために、さらにサンプルを処理する。
RXデータ・プロセッサ960は、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機954からの、N個の受信シンボル・ストリームを受信し、処理することができる。RXデータ・プロセッサ960は、データ・ストリームのためのトラフィック・データを再生するために、各々の検出されたシンボル・ストリームを復調し、デインターリーブし、復号することができる。RXデータ・プロセッサ960による処理は、基地局におけるTX MIMOプロセッサ920とTXデータ・プロセッサ914により実行されるそれに対して相補的である。
プロセッサ970は、上述のように、どのプリコーディング行列 を利用するかを、周期的に決めることができる。さらに、プロセッサ970は、行列のインデックス部分とランク値部分を含む、逆リンク・メッセージを定式化することができる。
逆リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信データ・ストリームに関する、種々のタイプの情報を含むことができる。逆リンク・メッセージは、データ・ソース936から、多くのデータ・ストリームのために、トラフィック・データを受信する、TXデータ・プロセッサ938により処理され、変調器980により変調され、送信機954aから954rにより調整され、基地局910に戻るように、送信され得る。
基地局910では、移動局950からの変調信号が、アンテナ924により受信され、受信機922により調整され、モバイル・デバイス950により送信された、逆リンク・メッセージを抜き出すために、RXデータ・プロセッサ942により処理される。さらに、プロセッサ930は、ビーム形成の重み付けを決定するために、どのプリコーディング行列 を使用するのかを決めるために、抜き出したメッセージを処理することができる。
プロセッサ930と970は、それぞれ、基地局910とモバイル・デバイス950での操作(制御、調整、管理、等)を指示することができる。それぞれのプロセッサ930と970は、プログラム・コードとデータを記憶するメモリ932と972に関連付けられ得る。プロセッサ930と970は、さらに、順方向通信と逆方向通信とについて、それぞれ周波数とインパルス応答の推定を導き出す計算を行うことができる。
ここに説明されている実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、または、これらの組み合わせとして実施される。ハードウェアによる実施では、処理ユニットは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASICs)、ディジタル信号処理プロセッサ(DSPs)、ディジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラム可能な論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロ・プロセッサ、ここに説明された機能を実行する他の電気的ユニット、または、これらの組み合わせの中で、実施され得る。
実施例がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、または、マイクロコード、プログラム・コードまたはコード・セグメントとして実施される場合には、記憶構成要素のような機械可読媒体に記憶され得る。コード・セグメントは、手続き、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、または、命令、データ構造、または、プログラム・ステートメントの任意の組み合わせを表す。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータまたはメモリの内容を、渡すおよび/または受け取ることによりもう1つのコード・セグメントまたはハードウェア回路と結合され得る。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリの共有、メッセージの受け渡し、トークンの受け渡し、ネットワーク伝送等の、任意の適切な手段を使って、渡され、転送され、送信され得る。
ソフトウェアによる実施のためには、ここに説明された技術が、ここに説明した機能を実行するモジュール(たとえば、手続き、機能等)により、実施され得る。ソフトウェアのコードは、メモリ・ユニットに記憶され、プロセッサにより実行され得る。メモリ・ユニットは、プロセッサの内部に、または、外部に実装され得るが、いずれの場合にも、当業者に既知の種々の手段により、プロセッサに通信できるように、接続され得る。
図10を参照すると、プロトコル・レイヤに関するデータ・パケットの効率的な通信を、容易にするシステム900が示される。受信プロトコルは、上位に配置されている必要がないことが認識されるべきである。例えば、受信プロトコルは、下位に配置され得るし、直接、データのルーティングを実行され得る。さらに、データ・パケットの一部は、示されるように、MAC SDUとして参照され得ることが認識されるべきである。さらに、MACパケットは、MAC PDUとして参照され得る。例えば、システム1000は、少なくとも一部が基地局、モバイル・デバイス等の中に存在できる。システム900は、プロセッサ、ソフトウェア、または、これらの組み合わせ(たとえば、ファームウェア)により実施される機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むものと表されることが認識されるべきである。システム1000は、連結して動作できる、電気的構成要素の論理グルーピング1002を含む。論理グルーピング1002は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック1004内の媒体アクセス制御(MAC)プロトコル・レイヤより上位に配置されているプロトコル・レイヤからの、データ・パケットを受信する電気的構成要素を含むことができる。さらに、論理グルーピング1002は、そのプロトコル・レイヤからMACプロトコル・レイヤに直接、データ・パケットを通信する構成要素を含むことができ、ここにおいて、データ・パケットは、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック1006内の、少なくとも1つのプロトコル・レイヤをバイパスする。さらに、論理グルーピング1002が、MACプロトコル・レイヤ内にMACヘッダを発生する電気的構成要素を含み得るが、ここにおいて、MACヘッダは、データ・パケット1008のルートを決める、プロトコル・レイヤを示す、一部のデータを含む。さらに、論理グルーピング1002は、MACプロトコル・レイヤ1010からMACヘッダを送信する電気的構成要素を含み得る。さらに、システム1000は、電気的構成要素1004、1006、1008、および、1010に関連付けられる、機能を実行するための命令を保持する、メモリ1014を含み得る。メモリ1014の外部にあるように示されているが、1つ以上の電気的構成要素1004、1006、1008、および、1010は、メモリ1014内に存在できることが理解されるべきである。
図11に移ると、無線通信環境におけるプロトコル・レイヤに対して直接、プロトコル・データ・ユニット(PDU)を通信し得る、システム1100が示される。受信プロトコルは、上位に配置されている必要が無いことが認識されるべきである。例えば、受信プロトコルは、下位に配置され得るし、直接のデータのルーティングを実行できる。さらに、データ・パケットの一部は示されるようにMAC SDUとして参照され得ることが認識されるべきである。さらに、MACパケットは、MAC PDUとして参照され得る。システム1100は、例えば、基地局、モバイル・デバイス等の中に存在し得る。描かれるように、システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、または、これらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によりインプリメントされた機能を表すことができる、機能ブロックを含む。システム1100は、クロス・レイヤ通信の最適化を容易にする、電気的構成要素の論理グループ1102を含む。論理グルーピング1102が、MACプロトコル・レイヤ内において、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダを受信するための、電気的構成要素を含むことができるが、そこにおいて、MACヘッダは、データ・パケットの一部のルートを決めるために、プロトコル・レイヤを示すことができ、そのプロトコル・レイヤは、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内のMACプロトコル・レイヤより上位に配置されている。さらに、電気的構成要素1102は、データ・パケットの一部が、MACプロトコル・レイヤからMACヘッダ内で定義されるプロトコル・レイヤに、直接、ルーティングするための電気的構成要素を含み得るが、ここにおいて、データ・パケットの一部は、ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の、少なくとも1つのプロトコル・レイヤ1106をバイパスする。さらに、論理グルーピング1102は、プロトコル・レイヤ1108内で、データ・パケットの一部を処理するために、電気的構成要素を含み得る。さらに、システム1100は、電気的構成要素1104、1106、および1108に関連付けられる機能を、実行する命令を保持する、メモリ1110を含むことができる。メモリ1110の外部にあるように示されているが、電気的構成要素1104、1106、および、1108は、メモリ1110内に存在できることが理解されるべきである。
以上に説明されてきたことには、1つ以上の実施例の例を含んでいる。もちろん、すべての考えられる構成要素の組み合わせや、前述の実施例の目的のための方法を説明することは、不可能であるが、当業者は、種々の実施例の、多くのさらなる組み合わせおよび置き換えが可能であることを認め得るであろう。従って、説明された実施例は、添付された請求項の精神と範囲内にあるような、全ての、そのような変更、修正および変形を包含するように意図されている。さらに、「含んでいる」という用語が詳細な説明または請求項で使用される広さについては、請求項の中で、遷移的な単語として使われる場合に、「備える」が解釈されるような「備える」という用語に似た様に、このような用語が含んでいることを意図している。

Claims (80)

  1. ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤからのデータ・パケットを受信することと、
    前記第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤへの直接の前記データ・パケットを通信することであって、前記データ・パケットが、前記ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする、通信をすることと、
    前記第2のプロトコル・レイヤ内で第2のプロトコル・ヘッダを発生することであって、前記第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルーティングをするために、第1のプロトコル・レイヤに示すデータの一部を含む、発生をすることと、
    前記第2のプロトコル・レイヤから前記第2のプロトコル・ヘッダを送信すること、
    を含む、プロトコル・レイヤに関するデータ・パケットを効率的に通信することを容易にする方法。
  2. 第2のプロトコル・データ・ユニット(PDU)の前記部分を、データの第1のプロトコル・サービス・データ・ユニット(SDU)または制御の第1のプロトコルSDUの少なくとも1つとして、識別することをさらに含み、前記識別は、前記第2のプロトコル・ヘッダ内の前記データの一部に少なくともその一部が基づいている、請求項1の方法。
  3. 基地局からユーザ装置におけるMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを送信することをさらに含む、請求項2の方法。
  4. ユーザ装置から基地局におけるMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを送信することをさらに含む請求項2の方法。
  5. 前記第2のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項1の方法。
  6. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、または媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、の少なくとも1つである、請求項1の方法。
  7. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤが、LTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つと関連している、請求項1の方法。
  8. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする請求項1の方法。
  9. 前記第1のプロトコル・レイヤがパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項1の方法。
  10. 前記第2のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示、のためのビット表示の少なくとも1つを含む、請求項1の方法。
  11. プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤからデータ・パケットを受信し、
    前記第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤに直接、前記データ・パケットを通信し、
    前記データ・パケットが、前記ユーザ・プレーン・プロトコル・スタック内で、0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスすることを可能とし、
    前記第2のプロトコル・レイヤ内の第2のプロトコル・ヘッダを発生し、
    前記第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルーティングをするために、第1のプロトコル・レイヤに指示するデータの一部を含み、
    前記第2のプロトコル・レイヤから前記第2のプロトコル・ヘッダを送信する、
    ように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリを、
    含む通信装置。
  12. データの第1のプロトコル・サービス・データ・ユニット(PDU)または制御の第1のプロトコルSDUの少なくとも1つとして、第2のプロトコル・データ・ユニット(PDU)の前記部分を識別するように構成されている少なくとも1つのプロセッサをさらに含み、前記識別は前記第2のプロトコル・ヘッダ内の前記一部のデータに少なくともその一部が基づいている、請求項11の無線通信装置。
  13. 基地局からユーザ装置のMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサをさらに含む、請求項12の無線通信装置。
  14. ユーザ装置から基地局内のMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサをさらに含む、請求項12の無線通信装置。
  15. 前記第2のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項11の無線通信装置。
  16. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、または媒体アクセス制御(MAC)レイヤの少なくとも1つである、請求項11の無線通信装置。
  17. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤが、LTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つと関連付けられている、請求項11の無線通信装置。
  18. 前記第1のプロトコル・レイヤが無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項11の無線通信装置。
  19. 前記第1のプロトコル・レイヤがパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項11の無線通信装置。
  20. 前記第2のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示、のためのビット表示の少なくとも1つを含む、請求項11の無線通信装置。
  21. ユーザ−プレーン・プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤからのデータ・パケットを受信する手段と、
    前記第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤに直接、前記データ・パケットを通信する手段であって、前記データ・パケットが、前記ユーザ−プレーン・プロトコル・スタック内で、0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする、通信する手段と、
    前記第2のプロトコル・レイヤ内の第2のプロトコル・ヘッダを発生する手段であって、前記第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットをルーティングするために、第1のプロトコル・レイヤに指示するデータの一部を含む、発生する手段と、
    前記第2のプロトコル・レイヤから前記第2のプロトコル・ヘッダを送信する手段を、含む、データのクロス・レイヤ最適化を可能にする無線通信装置。
  22. 第2のプロトコル・データ・ユニット(PDU)の前記一部を、データの第1のプロトコル・サービス・データ・ユニット(SDU)または制御の第1のプロトコルSDUの少なくとも1つとして、識別する手段をさらに含み、前記識別は前記第2のプロトコル・ヘッダ内の前記一部のデータに少なくともその一部が基づいている、請求項21の無線通信装置。
  23. 基地局からユーザ装置のMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを送信するための手段をさらに含む、請求項22の無線通信装置。
  24. ユーザ装置から基地局のMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを送信するための手段をさらに含む、請求項22の無線通信装置。
  25. 前記第2のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項21の無線通信装置。
  26. 前記第1のプロトコル・レイヤが無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、または媒体アクセス制御(MAC)レイヤの少なくとも1つである、請求項21の無線通信装置。
  27. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤが、LTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つと関連付けられている、請求項21の無線通信装置。
  28. 前記第1のプロトコル・レイヤが無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする請求項21の無線通信装置。
  29. 前記第1のプロトコル・レイヤがパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項21の無線通信装置。
  30. 前記第2のプロトコル・ヘッダが論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示、のためのビット表示の少なくとも1つを含む、請求項21の無線通信装置。
  31. 少なくとも1つのコンピュータに、ユーザ−プレーン・プロトコル・スタック内の第1のプロトコル・レイヤからのデータ・パケットを受信するようにさせるコードと、
    前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のプロトコル・レイヤから第2のプロトコル・レイヤに直接、前記データ・パケットを通信させるコードであって、前記データ・パケットが、前記ユーザ−プレーン・プロトコル・スタック内で、0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスさせる、コードと、
    前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第2のプロトコル・レイヤ内の第2のプロトコル・ヘッダを発生させるコードであって、前記第2のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットのルーティングするために、第1のプロトコル・レイヤに指示するデータの一部を含む、コードと、
    前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第2のプロトコル・レイヤから前記第2のプロトコル・ヘッダを送信させるコードを、
    含むコンピュータ可読媒体を含む、コンピュータ・プログラム製品。
  32. 前記コンピュータ可読媒体が、第2のプロトコル・データ・ユニット(PDU)の前記一部を、データの第1のプロトコル・サービス・データ・ユニット(PDU)、または制御の第1のプロトコルSDUの少なくとも1つとして、識別するようにさせるコードをさらに含み、前記識別は前記第2のプロトコル・ヘッダ内の前記一部のデータに少なくとも一部が基づいている、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  33. 前記コンピュータ可読媒体が、基地局からユーザ装置のMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを、前記少なくとも1つのコンピュータに送信させるコードをさらに含む、請求項32のコンピュータ・プログラム製品。
  34. 前記コンピュータ可読媒体が、ユーザ装置から基地局のMACプロトコル・レイヤへ、MACプロトコル・レイヤからのMACヘッダを、前記少なくとも1つのコンピュータに送信させるコードをさらに含む、請求項32のコンピュータ・プログラム製品。
  35. 前記第2のプロトコルが、媒体アクセス制御(MAC)である、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  36. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、または媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、の少なくとも1つである、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  37. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤが、LTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つと関連付けられている、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  38. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  39. 前記第1のプロトコル・レイヤが、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  40. 前記第2のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示、のためのビット表示の少なくとも1つを含む、請求項31のコンピュータ・プログラム製品。
  41. 第1のプロトコル・レイヤ内の第1のプロトコル・ヘッダを受信することであって、前記第1のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットの一部をルーティングするために第2のプロトコル・レイヤを示し、前記第2のプロトコル・レイヤはプロトコル・スタック内において前記第1のプロトコル・レイヤとは異なる、受信することと、
    前記第1のプロトコルPDUヘッダにおいて定義されている前記第2のプロトコル・レイヤへ、第1のプロトコル・レイヤのパケット・データ・ユニット(PDU)内の第2のプロトコル・レイヤSDUをルーティングすることであって、前記第2のプロトコル・レイヤSDUが前記プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする、直接ルーティングすることと、
    前記第2のプロトコル・レイヤ内の前記第2のプロトコルSDUを処理すること、
    を含む、直接プロトコル・レイヤにサービス・データ・ユニット(SDU)を通信することを容易にする方法。
  42. データプロトコル・データ・ユニット(PDU)または制御PDUの少なくとも1つとして、前記データ・パケットの前記一部を識別すること、前記識別は、前記第1のプロトコル・ヘッダ内のデータの一部に少なくともその一部が基づいている、をさらに含む、請求項41の方法。
  43. 前記第1のプロトコル・ヘッダにおいて定義されている前記プロトコル・レイヤへ前記データPDUを直接ルーティングすることをさらに含む、請求項42の方法。
  44. 前記第1のプロトコル・レイヤとは異なるサービスへ前記制御PDUを直接ルーティングすることと、
    前記サービスで前記制御PDUを処理すること、
    をさらに含む、請求項42の方法。
  45. 前記第1のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項44の方法。
  46. 前記プロトコル・スタック内の前記第2のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、または無線リンク制御(RLC)レイヤの少なくとも1つである、請求項41の方法。
  47. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤが、LTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つに関連している請求項41の方法。
  48. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項41の方法。
  49. 前記第1のプロトコル・レイヤが、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項41のシステム。
  50. 前記第1のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示のための少なくとも1つのビット表示を含む、請求項41のシステム。
  51. 第1のプロトコル・レイヤ内で第1のプロトコル・ヘッダを受信するように、ただし前記第1のプロトコル・ヘッダがデータ・パケットの一部をルーティングするために第2のプロトコル・レイヤを示し、前記第2のプロトコル・レイヤは前記第1のプロトコル・レイヤとはプロトコル・スタック内において異なる、
    前記第1のプロトコルPDUヘッダ内において定義される前記第2のプロトコル・レイヤへ、第1のプロトコル・レイヤのパケット・データ・ユニット(PDU)内の第2のプロトコル・レイヤSDUを直接ルーティングするように、ただし前記第2のプロトコル・レイヤSDUが前記プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする、そして、
    前記第2のプロトコル・レイヤ内で第2のプロトコルSDUを処理するように、
    構成されている少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリ、
    を含む無線通信装置。
  52. データプロトコル・データ・ユニット(PDU)のまたは制御PDUの少なくとも1つとして、前記データ・パケットの前記一部を識別するように構成されている少なくとも1つのプロセッサをさらに含む、ただし前記識別は前記第1のプロトコル・ヘッダ内の前記データの一部に少なくともその一部が基づいている、請求項51の無線通信装置。
  53. 前記第1のプロトコル・ヘッダ内に定義されている前記プロトコル・レイヤへ前記データPDUを直接ルーティングするように構成されている少なくとも1つのプロセッサをさらに含む、請求項52の無線通信装置。
  54. 前記第1のプロトコル・レイヤとは異なるサービスへ前記制御PDUを直接ルーティングする、または、前記サービスで前記制御PDUを処理する、の少なくともひとつを行うように構成されている、少なくとも1つのプロセッサをさらに含む、請求項52の無線通信システム。
  55. 前記第1のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項54の無線通信装置。
  56. 前記プロトコル・スタック内の前記第2のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、または無線リンク制御(RLC)レイヤの少なくとも1つである請求項51の無線通信装置。
  57. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤがLTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つに関連付けられている、請求項51の無線通信装置。
  58. 前記第1のプロトコル・レイヤが無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項51の無線通信装置。
  59. 前記第1のプロトコル・レイヤがパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項51の無線通信装置。
  60. 前記第1のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示、のためのビット表示の少なくとも1つを含む、請求項51の無線通信装置。
  61. 第1のプロトコル・レイヤ内での第1のプロトコル・ヘッダを受信する手段であって、前記第1のプロトコル・ヘッダがデータ・パケットの一部をルーティングするために第2のプロトコル・レイヤを示し、前記第2のプロトコル・レイヤは前記第1のプロトコル・レイヤとはプロトコル・スタック内において異なる、受信する手段と
    前記第1のプロトコルPDUヘッダ内に定義される前記第2のプロトコル・レイヤへ、第1のプロトコル・レイヤのパケット・データ・ユニット(PDU)内の第2のプロトコル・レイヤSDUを直接ルーティングする手段であって、前記第2のプロトコル・レイヤSDUが、前記プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする、直接ルーティングする手段と、
    前記第2のプロトコル・レイヤ内で前記第2のプロトコルSDUを処理する手段、
    を含む、データのクロス・レイヤ最適化を可能にする無線通信装置。
  62. データのプロトコル・データ・ユニット(PDU)または制御のPDUの少なくとも1つとして、前記データ・パケットの前記一部の識別をするための手段をさらに含み、前記識別は前記第1のプロトコル・ヘッダ内の前記データの一部に少なくともその一部が基づく、請求項61の無線通信装置。
  63. 前記第1のプロトコル・ヘッダにおいて定義されている前記プロトコル・レイヤへ前記データPDUを直接ルーティングするための手段をさらに含む、請求項62の無線通信装置。
  64. 前記第1のプロトコル・レイヤとは異なるサービスへ前記制御PDUを直接ルーティングする手段と、
    前記サービスで前記制御PDUを処理する手段を、
    さらに含む、請求項62の無線通信システム。
  65. 前記第1のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項64の無線通信装置。
  66. 前記プロトコル・スタック内の前記第2のプロトコル・レイヤが無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、または無線リンク制御(RLC)レイヤの少なくとも1つである、請求項61の無線通信装置。
  67. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤがLTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つに関連している、請求項61の無線通信装置。
  68. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項61の無線通信装置。
  69. 前記第1のプロトコル・レイヤが、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項61の無線通信装置。
  70. 前記第1のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示のためのビット表示の、少なくとも1つを含む、請求項61の無線通信装置。
  71. 少なくとも1つのコンピュータに、第1のプロトコル・レイヤ内で第1のプロトコル・ヘッダを受信するようにさせるコードであって、前記第1のプロトコル・ヘッダが、データ・パケットの一部をルーティングするように第2のプロトコル・レイヤに示し、前記第2のプロトコル・レイヤは前記第1のプロトコル・レイヤとはプロトコル・スタック内において異なる、コードと
    前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のプロトコルPDUヘッダ内に定義される前記第2のプロトコル・スタックへ、第1のプロトコル・レイヤのパケット・データ・ユニット(PDU)内の第2のプロトコル・レイヤSDUを直接ルーティングさせるコードであって、前記第2のプロトコル・レイヤSDUが前記プロトコル・スタック内の0個以上のプロトコル・レイヤをバイパスする、コードと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに、第2のプロトコル・レイヤ内で前記第2のプロトコルSDUを処理させるコードを、
    含むコンピュータ可読媒体を、
    含むコンピュータ・プログラム製品。
  72. 前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも1つのコンピュータに、データのプロトコル・データ・ユニット(PDU)または制御のPDUの少なくとも1つとして、前記データ・パケットの前記一部を識別させるコードを、さらに含み、前記識別は前記第1のプロトコル・ヘッダ内の前記データの一部に、少なくともその一部が基づく、請求項71のコンピュータ・プログラム製品。
  73. 前記コンピュータ可読媒体が、前記第1のプロトコル・ヘッダ内に定義されている前記プロトコル・レイヤへ前記データPDUを直接ルーティングすることを、少なくとも1つのコンピュータにさせるコードをさらに含む、請求項72のコンピュータ・プログラム製品。
  74. 前記コンピュータ可読媒体が、前記第1のプロトコル・レイヤとは異なるサービスへ前記制御PDUを直接ルーティングすることを、前記少なくとも1つのコンピュータにさせるコードと、
    前記サービスで前記制御PDUを処理することを、前記少なくとも1つのコンピュータにさせるコードを
    さらに含む、請求項72のコンピュータ・プログラム製品。
  75. 前記第1のプロトコルが媒体アクセス制御(MAC)である、請求項74のコンピュータ・プログラム製品。
  76. 前記プロトコル・スタック内の前記第2のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤ、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤ、または無線リンク制御(RLC)レイヤ、の少なくとも1つである、請求項75のコンピュータ・プログラム製品。
  77. 前記第1または第2のプロトコル・レイヤが、LTEネットワークまたはアドバンストLTEネットワークの少なくとも1つに関連している、請求項71のコンピュータ・プログラム製品。
  78. 前記第1のプロトコル・レイヤが、無線資源制御(RRC)レイヤであり、前記データ・パケットの一部がパケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤと無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項71のコンピュータ・プログラム製品。
  79. 前記第1のプロトコル・レイヤが、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)レイヤであり、前記データ・パケットの一部が無線リンク制御(RLC)レイヤをバイパスする、請求項71のコンピュータ・プログラム製品。
  80. 前記第1のプロトコル・ヘッダが、論理チャネル識別子(LCID)、プロトコルIDフィールド(PID)、データの一部、または制御指示のためのビット表示の少なくとも1つを含む、請求項71のコンピュータ・プログラム製品。
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