JP2010526579A - ウェルビーイング・ボディー・ドライヤー及び、それの制御方法 - Google Patents

ウェルビーイング・ボディー・ドライヤー及び、それの制御方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ウェルビーイング・ボディー・ドライヤーとそれの制御方法に関するもので、浴室の湿気を除去して各種の細菌と臭いの発生を抑制し、均一な温風を送出して肌の過剰乾燥を防止することで皮膚疾患を予防し、送風圧力の変化のないエア・ガイドの作動によって機械的な騒音を減少し、老弱者の入浴時に浴室の空気を暖めて風邪の予防もできるようにしたボディー・ドライヤー(Body drier)及び、それを利用して使用者の頭・胴体・足の部分に向いて吐出口を一定の角度範囲内で反復回動させながら温風を送出する制御方法に関するものである。本発明によると、送風機モーターと送風機モーターによって回動される送風機(air blower)が設置され、上部と前方に開口部が形成され、下部に吸気孔が多数形成されたケース;上記の送風機を囲んで設置され、前方に吐出口が突出して形成され、ケースの開口部において一定の角度範囲内で回動されるように設置されたエア・ガイド(air guide);上記の吐出口に設置された発熱体;を含めて構成されたウェルビーイング・ボディー・ドライヤー及び、それを利用した制御方法が提供される。

Description

本発明は、ウェルビーイング・ボディー・ドライヤーとそれの制御方法に関するもので、浴室の湿気を除去して各種の細菌と臭いの発生を抑制し、均一な温風を送出して肌の過剰乾燥を防止することで皮膚疾患を予防し、送風圧力の変化のないエア・ガイドの作動によって機械的な騒音を減少し、老弱者の入浴時に浴室の空気を暖めて風邪の予防もできるようにしたボディー・ドライヤー及び、それを利用して使用者の頭・胴体・足の部分に向いて吐出口を一定の角度範囲内で反復回動させながら温風を送出する制御方法に関するものである。
ボディー・ドライヤーは、浴室の壁面などに設置され、入浴後の濡れた体を温風で乾かしたり、入浴前後の浴室温度を上げて風邪などを予防する装置である。このような従来のボディー・ドライヤーは、室内空気が流入される吸気孔及び温風が吐出される吐出口が形成されたケースと、ケースの内部に設置された送風機モーターと、送風機モーターによって回転される送風機と、送風機によって発生された温風を多様な方向に送出するように吐出口を回動させるために設置された方向翼で構成される。
従って、ボディー・ドライヤーの作動によって濡れた体を乾かしたり、入浴前後の室内空気を暖めて風邪などを予防することになる。
上記のような一般的な従来の構造は、均一な風圧で温風が送出されず、騒音も問題になっていた。即ち、従来の送風は、送風機によって発生された送風の方向が吐出口に設置された多数の方向翼によって調節されていた。そして、方向翼の角度変化は、送風機によって発生されてから吐出口へ送風される温風の風圧に対して抵抗として働くため、送風圧力が変化されるとともに騒音が過多に発生されていた。
従って、本発明は、上記のような方向翼による騒音及び、均一ではない風圧を均一にすることがその目的である。また、従来の場合は、吐出口が外部に露出されているため、埃等の異物が内部へ流入され、衛生上・外観上においてよくないという問題があった。
即ち、本発明の目的は現在の韓国の浴室文化に最適なボディー・ドライヤー(駆動方式)の提供にあるが、今までのヘア・ドライヤーや各種のドライヤーが持っていた短所の一つである機械的な騒音を著しく減らすことに力点を置いた。また、一般的な浴室では湿気によって各種の細菌と臭いが発生しているが、熱い温風と脱臭作用がある遠赤外線及び陰イオンの放射機能を持っているドライヤーによってその問題を解決しようとした。さらに、シャワー後に体を乾かす間にも強い風によって肌の過剰乾燥や皮膚疾患が発生する恐れがあるが、それを極力抑制しようとした。
上記のように、本発明は、乾燥中に黄土の遠赤外線及び陰イオンを放射してアトピー疾患の予防に役立つことはもちろん、女性の皮膚老化防止など、健康に役立つ医療機器的なウェルビーイング機能及び、浴室の人間工学的なユビキタス(Ubiquitous)製品の創造に主眼点を置いた。また、著しく変化している浴室のインテリアも考慮し、機器が作動しない時には機械の内部へ吐出口が入るようにすると同時に、どのような場所にも相応しいデザインを求めている。さらに、浴室に暖房が入らない一般の家庭住宅において幼児や老弱者が入浴する場合、本機器を使用して5分くらい浴室の空気を暖めれば、風邪も予防できる。このように本発明は、老若男女だれでも簡単に使用できるように構成されているため、老人ホームや病院においても有効に使用できるとともに、韓国のみならず世界の健康な浴室文化にも役立つ発明ともいえる。
本発明は、上記のような目的を達成するため、吐出口が形成されたエア・ガイドを、送風機を囲むように設置し、そのエア・ガイドの全体を一定の角度ずつ回動させることによって送風する温風に対しての抵抗が発生されないようにした。そのため、均一な送風圧力が維持されながら、騒音も低減できる構造を提供している。そして使用しない時にはエア・ガイドを回動させて吐出口が下向きのままケースに挿入される構造を提供することで、埃等の異物の流入を防止するとともに外観の綺麗な構造を提供している。
即ち、本発明は、高速低騒音モーターと高級エアコンに付着する低騒音送風機を装着してウェルビーイング機能を追加した次世代ドライヤーとも言える。ちなみに、熱交換器が装着された送風システムとしては扇風機、エアコン、ヘア・ドライヤー、ハンド・ドライヤーなどの製品があるが、製品毎に販売市場が形成されている。主要な構成品である熱交換器と送風機はそれぞれの目的に合わせて最適化を目指して開発されている。
本発明による新概念のボディー・ドライヤーと一番類似な製品としてはハンド・ドライヤーが挙げられる。両製品はその機能と構成モジュールが似ているが、固定された送風システムにおいて乾燥対象物である手を動かすという点で相当な差がある。本発明による新概念のボディー・ドライヤーは、浴室の壁面や家具に固定された後、熱交換器を内蔵した送風モジュールが乾燥対象物である身体に向いて上下に回転運動をしながら温風を発生する。そして、固定された送風システムにおいて頭から足元までの幾何学的な距離差に合わせて身体に均一な温度の風を供給するためには、熱交換量と風量が送風モジュールの回転角度によって有機的に制御されなければならない。
一般的なボディー・ドライヤーは、韓国の建築物や浴室のインテリアに似合わない形で製作されている。また、毎年その需要が増えているビデのような浴室用の機能性製品の販売量に比べて相当な差があり、一般販売量においても全く収益性のない状態が現在のドライヤーの技術とも言える。
従って、国内外において最初ともいえる上下回転式ボディー・ドライ送風装置の構造を提供する本発明は、人間工学的な設計で温風を発生させるためのボディー・ドライヤーの熱交換器の構造及び、ユビキタス的な熱交換器が含まれた送風装置の上下駆動システムの構造でありながら、均一な流量と温風のための送風機及び熱交換器の制御システムであり、遠赤外線、陰イオン及び芳香(フィトンチッド、アロマ)システムの制御と医療機器的な機能も提供する。
本発明によると、送風機を囲んでいるエア・ガイドの全体が回転して温風の送出方向を調節するため、送出圧力の変化がなくなるとともに、機械的なモーターの騒音以外には送風抵抗や圧力の変化による騒音がなくなり、いつも均一な送風量で温風が送出できるようになる。また、吐出口の方向を下向きにした後、それをケースに挿入させる構造により、埃等の流入のない清潔な衛生状態が維持できるとともに、浴室の壁年が綺麗になる効果も期待できる。
一方、肌は、人体の全ての組織の保護膜として外部からの細菌や病菌から人体を保護するという生命維持においての一番基本的な役割を果たしている。さらに、汗の排出によって体温を維持させる機能及び、五感の一つである触覚細胞を通じて外部からの情報を収集する機能も持っている。最近、日々に深刻になっていく環境問題によって肌が老廃物や細菌などに露出されることが増えているとともに、地球温暖化によって汗の排出量が増えるにつれてシャワーの回数も増えている。しかし、シャワー後に肌をちゃんと乾かさないと、老廃物が残存する恐れがあり、湿気による2次的な汚染も起こる恐れもある。従って、シャワー後に肌を完璧に乾燥することで清潔かつ健康な肌が維持できるユビキタス的な本発明を有効に利用すると、皮膚老化防止や各種の皮膚疾患が予防できる。
また、温風を送出する熱送風機を装着したボディー・ドライヤーを浴室の壁面及び家具に固定式に付着して送風モジュールが上下に回転するため、空間の活用性が高くなる。しかし、固定された吐出口の位置から頭〜足元までのそれぞれの乾燥部位の距離が違うため、熱力学的及び流体力学的に均一な条件で体を乾かすことが難しくなる。従って、本発明は、温風を発生させるシステムの上下回転時において送風量と送風温度を適切に制御できる技術を提供している。
そして、本発明の目的である、遠赤外線及び陰イオンを放射する上下駆動方式の壁掛け型のウェルビーイング・ボディー・ドライヤーを、マンションを含めた家庭用をはじめ、ホテルのような宿泊施設やサウナのような浴室のある場所に設置すると、健康な肌のための基盤施設として活用することができる。さらに、病院や老人ホーム及障害者福祉施設のような場所に設置することで、挙動の不便な患者や施設利用者たちのための便宜や潤沢な生活に役立てることもできる。
一方、日常生活において活用されている送風システムとしては扇風機、エアコン、ヘア・ドライヤー、ハンド・ドライヤーなどの製品があるが、製品毎に販売市場が形成されて地味な技術開発が行われている。特に、熱交換器が装着された送風システムであるエアコン産業は、国内及び海外において相当な市場を形成し、国家的な産業として成長している。そして、このようなエアコン産業は、建築産業と融合して生活の質を高める分野であるが、その点において本発明の目的であるボディー・ドライヤーとも基本的な開発趣旨が一致しており、ボディー・ドライヤーと一番類似な形態であるハンド・ドライヤーは公共施設及び宿泊施設の洗面施設に拡大適用されている。最近、新築されているマンションや宿泊施設の高級化の傾向は、エコ素材の内装材の使用に加えて、生活空間の機能的な側面も配慮する方向に変化しているが、本発明の目的である黄土の遠赤外線及び陰イオンを放射する上下駆動方式の壁掛け型のウェルビーイング・ボディー・ドライヤーを使用すると、その優れた空間活用性により、一般家庭用及び宿泊施設の浴室においても機能的なユビキタス及び人間工学的な効果が満喫できる。また、遠赤外線及び陰イオンを放射する上下駆動方式の壁掛け型のウェルビーイング・ボディー・ドライヤーは医療機器としての使用もできるため、老人ホームや障害者福祉施設などに設置すると、患者、年寄り、障害者が浴室での不便さを解消することで生活の質を高めることもできる。
本発明の使用状態図である。 本発明の内部構造を表した斜示図である。 本発明の内部構造を表した断面図である。 エア・ガイドの作動状態図である。 エア・ガイドの作動状態図である。 エア・ガイドが収納された状態図である。 エア・ガイドが収納された状態図である。 発熱体の詳細図である。
本発明は、送風機モーター(1)と送風機モーター(1)によって回転される送風機(2)が設置され、 上部と前方に開口部(3)が形成され、下部に吸気孔(4)が多数形成され、壁面に固定されるケース(5);上記の送風機(2)を囲んで設置され、前方に吐出口(6)が突出して形成され、ケース(5)の開口部(3)において一定の角度範囲内で回動されるように設置されたエア・ガイド(7);上記の吐出口(6)に設置された発熱体(14);を含めて構成される。
上記のエア・ガイド(7)は、ケース(5)の内部に設置されたサーボモーター(8)によって駆動され、送風機(2)の回転軸を中心に回動される。即ち、ケース(5)の内部には設置板(9)が突出して設置されるが、その設置板(9)にサーボモーター(8)が設置され、サーボモーター(8)の回転軸に設置されたギアーは、エア・ガイド(7)に固定された回転軸に設置されたギアーと噛合わせて回動される。上記のサーボモーター(8)は、回転速度と回転方向を制御する機能を持っている。もちろん、上記のギアーの噛合わせによる減速もできるが、別途の減速機を具備した構成も可能である。
上記のケース(5)の上部に形成された開口部(3)側には、カバー(10)の後方端部がケース(5)に軸止めされて回動される構造でカバー(10)が設置されるが、上記のカバー(10)は 回動されるエア・ガイド(7)の上部面に載せられ、上部の開口部(3)を覆う構造となっている。即ち、本発明は、エア・ガイド(7)の全体が回動する構造であるため、回動によってケース(5)の上方に吐出口(6)が突出できるが、その場合にカバー(10)が回動される構造となっていることで、エア・ガイド(7)の回動を妨害しないながら、上部を覆うことができる。
ケース(5)の前方の開口部(3)の下段にはケース(5)の内側に一定の深さのある固定板(11)が形成されているが、固定板(11)の端部には段差(12)が形成されており、エア・ガイド(7)の吐出口(6)が安着されるようになっている。即ち、本発明が作動しない時にはエア・ガイド(7)がケース(5)に収納されるが、その時の外観が綺麗になるよう、ケース(5)の前面がエア・ガイド(7)によって一つの平面になるようにしている。
発熱体(14)は、吐出口(6)に設置された遠赤外線板(15)及び遠赤外線板(15)に螺旋型に巻かれた加熱コイル(16)で構成されている。遠赤外線板(15)は、雲母板や雲母板にセラミックをコーティングした構成若しくは雲母板にトルマリンをコーティングして焼いてセラミック化したもの及び黄土だけを焼いて黄土セラミック板にしたものなど、遠赤外線と陰イオンが放射できるものなら、どのような材質や構成も可能である。また、吐出口(6)に遠赤外線と陰イオンを放射する多数のセラミック・ボールを設置して使用することもできる。従って、発熱体(14)を経てちょうどよく暖められた風が人体に有益な遠赤外線と陰イオンを放射するトルマリン・コーティングの雲母板を通過することで、人間の肌に全く負担をかけないまま、自然に体を乾かすことができるようになる。
上記の加熱コイル(16)は、ニッケル・クロム熱線もしくはニッケル・ストリップ熱線などを利用して図8に図示されているように一定なピッチで螺旋型にまかれた上、隣接した加熱コイル(16)とは間隔がありながら斜めに設置されるため、送風が発生する時に接触面積が直線に比べて広くなり、熱交換がより容易にできる。
このような黄土の遠赤外線及び陰イオンを放射する上下駆動方式の壁掛け型のウェルビーイング・ボディー・ドライヤーは、シャワー後の身体乾燥のために吐出口(6)が上下に回転しながら暖かい空気(温風)を噴射する熱風機型の乾燥装置で、空気の流動を発生させるための遠心型送風機(2)、送風する流動を一定温度に加熱するための発熱体(14)、温風の方向を上下に回転させるサーボモーター(8)、ギアーやエア・ガイド(7)などで構成された送風回転装置及び回転角度によって吐出温度や流量を制御する制御部(13)で構成されている。
Figure 2010526579
上記の図は、エア・ガイド(7)の一部である吐出口(6)の送風角度によって一定な流動及び均一な流量に制御された流動を表している。濡れた身体を乾かす時、気持ちよく感じられる温風は50±5℃と知られている。黄土の遠赤外線及び陰イオンを放射する上下駆動方式の壁掛け型のウェルビーイング・ボディー・ドライヤーの吐出口(6)の部分に電熱線を利用した熱交換器である発熱体(14)が設置され、吐出温度を温風になるまで加熱する。送風機の吐出口(6)では回転角によって決められる流量によって熱の伝達が起こるが、身体の各位置別に送風される温度が均一ではない。従って、送風機の吐出口(6)の上下の回転角度によって電熱線の電熱量が制御されなければならない。
回転する吐出口を持っている固定式のボディー・ドライヤーは、遠心送風機(2)や温風のための発熱体(14)の構造と、身体部位別に均一な流速及び温度を維持させる制御方法とが、有機的に調和しなければならない。
送風機(2)は、電気的エネルギーを流体力学的エネルギーに変換する装置である。大きく遠心送風機と軸流送風機に分けられるが、翼車の回転から発生する遠心力によって空気のエネルギーを得るものを遠心送風機といい、翼の揚力によってエネルギーを得るものを軸流送風機という。遠赤外線及び陰イオンを放射する上下駆動方式の壁掛け型のウェルビーイング・ボディー・ドライヤーの送風システムには、構造の簡単さや吐出口(6)の内部に設置される発熱体(14)による圧力降下を考慮し、遠心型送風機を使用している。
Figure 2010526579
公称番号(Nominal number): 10
風量(Air volume): 1600m3/min
電圧上昇(Electric pressure ascension) Δpt :0.75kPa
回転数(Revolution number): 280rpm
定圧上昇(Constant pressure ascension) Δpt :0.59kPa
電動機出力(Electric power output): 37kW
Figure 2010526579
上の図面は、送風機の効率曲線と、ケース(5)とエア・ガイド(7)の遠心曲線を図示したもので、遠心型送風機の性能は送風機内の各部の構造によって決まるが、内部の翼車の形態、翼の傾斜方向、吸入口の構造、ケース(5)とエア・ガイド(7)の遠心曲線の形態によって多様な性能を示している。送風機(2)が内蔵されたボディー・ドライヤーは、浴室の壁面及び家具に、身長の高さで付着されるが、ジェット流動(jet flow)が発生する吐出口から一番遠い距離である足元までの運動エネルギーの消散量を考慮して出口速度を十分に速くする必要がある。
そして、吐出風量による送風機の効率曲線が示しているように、一定の効率を出せるための送風風量の使用範囲は決められている。送風機が上下に回転しながら、足元から頭まで均一な流速を出せるための流動制御が行われた時、送風流量の変化範囲内での十分な効率が維持できる送風機(2)の構造にならなければ成らない。ケース(5)とエア・ガイド(7)の構造においては、最大風量・風圧・効率などの全般的な要素を考慮して主にアルキメデス曲線が使用されるが、ケース(5)とエア・ガイド(7)の形態がボディー・ドライヤーの外部ケースの形態と直結されるため、他の要素などを考慮して対数線の形態に変えることもできる。
また、最大距離である足元までの送風流量を基に、吐出口(6)の出口温度を一定の温度まで上げるための発熱体(14)の構造も並行されなければならない。従って、ボディー・ドライヤーから最大距離まで送風流量が維持されると同時に35±5℃の温風が維持されるため、ボディー・ドライヤーの内部は効率的な発熱体(14)の構造となっている。
吐出口(6)の内部に設置された発熱体(14)の高温部には加熱コイル(16)が利用されるが、流量・出口温度などを考慮して予め電熱量の計算が行わなければ成らない。ボディー・ドライヤーの発熱体(14)は、典型的な強制対流による熱伝達をしている。送風機(2)による吐出流量・熱交換器の入出口温度・圧力差などを主要パラメーターとし、発熱体(14)に必要な電熱量を決めることができる。ボディー・ドライヤーの作動時に最大送風距離である足元部分の温風温度を基準にして吐出口(6)においての出口温度(Ta)が決められ、入口温度(Ti)は季節別の常温を基準にして決めることができる。吐出口(6)の断面積を通っていく空気の質量流量から入出口温度差分の熱量を出せるための発熱体(14)の熱量は、次の式を利用して導出できる。
Figure 2010526579
ボディー・ドライヤーの外装であるケース(5)は、プラスチック系(PP)で製作されることもあるため、発熱体(14)の放射熱伝達による変形や変色も防止できるよう、熱遮断膜などの設置も考慮しなけれならない。また、浴室及びシャワーブースに設置されるため、湿気による安全問題が発生しないよう、電気的な絶縁も行わなければならない。
上記の図面は発熱体(14)を図示したものである。身体の乾かすためにボディー・ドライヤーの前に立った時、頭と足元との間においては送風機の吐出口(6)からの幾何学的な距離差が発生する。吐出口(6)から吐出されるジェット流動(jet flow)は、送風回転装置によって身体の上下に回転することで発生されるが、吐出口(6)から一番遠い距離である足元まで送風量を維持させるためには、遠心型送風機においての最適設計が行われるとともに、一番近い距離である頭の部分では送風量が適切に減量される制御システムも必要になる。
ボディー・ドライヤーの基本的な設計仕様は、シャワー後の完全に濡れた身体の乾燥を目標としているが、使用条件によっていくつかのモードが設定できるよう、制御部(13)が構成されなければならない。
以上のように本発明は、多様なモードを設定して送風量及びエア・ガイド(7)の回動角度を変化させながら自動運転ができるようしている。即ち、エア・ガイド(7)の上部回動角度と下部回動角度を設定することで、使用者の身体部位別に送風されるようにするなど、多様なモードを設定して使用することができる。
一番基本になる制御の方法は、ボディー・ドライヤーに設置されたエア・ガイド(7)の吐出口(6)の方向を制御して濡れた体を乾かすボディー・ドライヤーの制御方法において、一定の距離が離れている位置にいる使用者の頭の一番上の部分と吐出口(6)がなす線と、吐出口(6)と使用者の首とがなす線によって決められる頭部分の角度と;吐出口(6)と首とがなす線と、吐出口(6)と使用者の腰とがなす線によって決められる胴体部分の角度と;吐出口(6)と腰がなす線と、吐出口(6)と使用者の足元とがなす線によって決められる足元部分の角度と;頭の一番上の部分と吐出口(6)とがなす線と、吐出口(6)と足元とがなす線によって決められる全身部分角度;を決める段階;使用者が乾燥したい部分に該当する角度範囲内で吐出口(6)の方向が決められ、その決定された角度範囲内で往復作動する段階;で構成されている。
従って、頭の部分だけを乾かそうとする場合、胴体の部分だけを乾かそうとする場合、足元の部分だけを乾かそうとする場合にはそれぞれの該当する角度のみにおいて送風機を回動させればいい。また、いくつかの区間を乾かしたり、それぞれの区間といくつかの区間を同時に回動させたりするなど、多様なモードでの運転ができるようになっている。
即ち、図1に図示されているよう、エア・ガイド(7)の回動角度が変化しながら作動されることで、次のような多様な作動モードでの運転ができる。もちろん下記に例示している作動モードは自動モジュールの多様な実施例の一つにすぎない。手動モジュールと自動モジュールなど、多様なモジュールでの多様な作動方法が可能である。
以下の例示においては、ボディー・ドライヤーが壁面に2mの高さに設置され、使用者は壁面から約1m離れており、使用者の身長は約175cmと仮定する。従って、ボディー・ドライヤーのエア・ガイド(7)が頭の部分を向く時には垂直面に対して約75度の角度となる。また、頭からお尻までを胴体とし、エア・ガイド(7)がお尻の部分を向く時には垂直面に対して約43度の角度となる。最後に、お尻から足元までを足元の部分とし、エア・ガイド(7)が足元を向く時には垂直面に対して約25度の角度となる。
まず、第一番目の例示である自動モジュール1は女性のためのモードで、長いヘアスタイルの女性と冷たい風が嫌いな人のためのモードである。この場合は髪の毛と胴体を強い風で乾かした後、送風によって再度胴体と頭の部分をエア・ガイド(7)の上下回動であるスウィング動作によって全体的に乾かす。
段階1は、頭の部分に向いて温風を1分30秒間・3段の風力で送出する段階である。そしてエア・ガイド(7)を下向に約32度移動させる。段階2は、胴体部分に向いて温風を1分間・3段風力で送出する段階である。そしてエア・ガイド(7)を上向に約32度移動させる。段階3は、頭の部分に向いて温風を20秒間・2段風力で送出する段階である。そしてエア・ガイド(7)を下向に約32度移動させる。段階4は、胴体部分に向いて温風を30秒間・2段風力で送出する段階である。そしてエア・ガイド(7)を下向に約18度移動させる。段階5は、足元部分に向いて温風を20秒間・3段風力で送出する段階である。段階6は、エア・ガイド(7)を垂直面に対して約25〜75度の範囲内で上下方向にスウィングさせるスウィングモードである。
第2番目の例示である自動モジュール2は、短いヘアスタイルの女性若しくは男性を考慮して設定したモジュールで、比較的に短時間ではあるが、最後の送風の時に涼しい風を体に直接送出ため、肌に快適かつすっきりした清涼感を与える。
段階1は、頭の部分に向いて温風を1分間・2段風力で送出する段階である。そして エア・ガイド(7)を下向に約32度移動させる。段階2は、胴体部分に向いて温風を30秒間・3段風力で送出する段階である。段階3は、エア・ガイド(7)を垂直面に対して約25〜75度の範囲内で上下方向にスウィングさせる段階で、温風を約20秒間送出する。段階4は、頭の部分に向いて温風を20秒間・2段風力で送出する段階である。そしてエア・ガイド(7)を下向に約32度移動させる。段階5は、胴体部分に向いて温風を約20秒間・2段風力で送出する段階である。段階6は、エア・ガイド(7)を垂直面に対して約25〜75度の範囲内で上下方向にスウィングさせる段階で、温風ではなく清風を約30秒間送風する。
第3番目の例示である自動モジュール3は、男性のためのモジュールで、温風と送風時間を同じく設定して頭と胴体は温風で短時間に乾かし、全身は清風スウィングで乾かす。
段階1は、頭の部分に向いて温風を30秒間・3段風力で送出する段階である。そしてエア・ガイド(7)を下向に約32度移動させる。段階2は、胴体部分に向いて温風を約20秒間・3段風力で送出する段階である。段階3は、エア・ガイド(7)を垂直面に対して約25〜75度の範囲内で上下方向にスウィングさせる段階で、温風を約20秒間・3段風力で送出する。段階4は、エア・ガイド(7) を垂直面に対して約25〜75度の範囲内で上下方向にスウィングさせる段階で、 温風ではなく清風を約30秒間・3段風力で送風する。
上記のモジュールのみならず、どのようなモードを設定して使用しても本発明はエア・ガイド(7)の全体が回動される構造になっているため、送風機(2)によって生成された温風が吐出口(6)を通って送出される時の送出風圧の変化はなくなる。
図2と図3に図示されているように、送風機(2)の作動は、送風機モーター(1)によって行われる。送風機(2)は、一般的な円筒型の構造をしており、両端部が軸止めされて円滑に回転される構造となっている。そして、エア・ガイド(7)は、図3のように送風機(2)の回転軸と同一な軸を中心に回転される。従って、送風機(2)が作動されると、ケース(5)の下部にあかれた吸気孔(4)を通じて内部空気が流入されて加熱された後、エア・ガイド(7)の下部の開口部を通じて吐出口(6)へ送風される。
エア・ガイド(7)の作動は、図4と図5に図示されているように、上下方向に回動されるが、その時にエア・ガイド(7)の上部をカバー(10)が覆っている。カバー(10)は、図5のように、後方の端部がケース(5)に軸止めされているため、エア・ガイド(7)が回動される途中で上部に突出しても、カバー(10)が回動されることで、ケース(5)の上部の開口部(3)をいつも覆っていることができる。
温風が送出される場合、空気は送風機(2)の周囲を回りながらエア・ガイド(7)によって誘導されて吐出口へ送出される。このような時、本発明は、エア・ガイド(7)が送風機(2)の周りに設置されているため、エア・ガイド(7)が回転しても送風機(2)による空気の動きには変化がない。従って、騒音と風量に影響がない。
使用しない時には、図6と図7に図示されているように、エア・ガイド(7)は折り畳まれた状態になる。この場合にはケース(5)の前方の開口部(3)の下段に設置された固定板(11)に収納された状態になるが、固定板(11)の内側の端部に突出された段差(12)にエア・ガイド(7)の開口部(3)が支持されて固定される。もちろん、一般的な機能として無線調整などのための制御信号を入力するための制御部(13)を具備することもできる。
1: 送風機モーター(blower motor)
2: 送風機(blower)
3: 開口部(opening part)
4: 吸気孔(intake opening)
5: ケース(case)
6: 吐出口(discharge opening)
7: エア・ガイド(air guide)
8: サーボモーター(servo-motor)
9: 設置板(mounting plate)
10: カバー(cover)
11: 固定板(fixed plate)
12: 段差(jaw)
13: 制御部(control part)
14: 発熱体(heating element)
15: 遠赤外線板(far infrared plate)
16: 加熱コイル(heating coil)

Claims (7)

  1. 送風機モーター(1)と送風機モーター(1)によって回動される送風機(2)が設置され、上部と前方に開口部(3)が形成され、下部に吸気孔(4)が多数形成されたケース(5); 上記の送風機(2)を囲んで設置され、前方に吐出口(6)が突出して形成され、ケース(5)の開口部(3)において一定の角度範囲内で回動されるように設置されたエア・ガイド(7);上記の吐出口(6)に設置された発熱体(14);を含めて構成されたことを特徴とするウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
  2. 第1項において、エア・ガイド(7)は、ケース(5)の内部に設置されたサーボモーター(8)によって駆動され、送風機(2)の回転軸を中心に回動されるウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
  3. 第1項において、ケース(5)の上部に形成された開口部(3)側にはカバー(10)の後方の端部がケース(5)に軸止めされて回動される構造でカバー(10)が設置され、そのカバー(10)は回動されるエア・ガイド(7)の上部面に載せられ、上部の開口部(3)を覆うウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
  4. 第1項において、ケース(5)の前方の開口部(3)の下段にはケース(5)の内側に一定の深さのある固定板(11)が形成され、固定板(11)の端部には段差(12)が形成され、エア・ガイド(7)の吐出口(6)が安着される形成されたウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
  5. 第1項において、発熱体(14)は、吐出口(6)に設置された遠赤外線板(15)及び遠赤外線板(15)に螺旋型に巻かれた加熱コイル(16)で構成されたウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
  6. 第5項において、遠赤外線板(15)は、トルマリン・コーティングの雲母パッド製造されているか、黄土でコーティングされてセラミック化されたウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
  7. ボディー・ドライヤーに設置されたエア・ガイド(7)の吐出口(6)の方向を制御して濡れた体を乾かすボディー・ドライヤーの制御方法において、一定の距離が離れている位置にいる使用者の頭の一番上の部分と吐出口(6)がなす線と、吐出口(6)と使用者の首とがなす線によって決められる頭部分の角度と;吐出口(6)と首とがなす線と、吐出口(6)と使用者の腰とがなす線によって決められる胴体部分の角度と;吐出口(6)と腰がなす線と、吐出口(6)と使用者の足元とがなす線によって決められる足元部分の角度と;頭の一番上の部分と吐出口(6)とがなす線と、吐出口(6)と足元とがなす線によって決められる全身部分角度;を決める段階;使用者が乾燥したい部分に該当する角度範囲内で吐出口(6)の方向が決められ、その決定された角度範囲内で往復作動する段階;で構成されていることを特徴とするウェルビーイング・ボディー・ドライヤー。
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