JP2010525843A - 腔内および/または経内腔の手術を行うための連結装置 - Google Patents

腔内および/または経内腔の手術を行うための連結装置 Download PDF

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Abstract

第1の外科装置を第2の外科装置に連結するための連結装置1は、第1の外科装置に接続可能であり、かつ膨張可能なアンカーヘッド4を含む、連結部分2と、第2の外科装置に接続可能であり、アンカーヘッド4の少なくとも一部を受容する受容空間9、およびアクセス孔10を画定する捕捉部分3であって、アンカーヘッド4はアクセス孔10を通して受容空間9内へ挿入可能である、捕捉部分3と、アンカーヘッド4に接続された作動装置6であって、アンカーヘッド4が拡張構成および収縮構成を呈することができるようにアンカーヘッド4を変形させるように構成された、作動装置6と、を含む。アクセス孔10は、アンカーヘッド4が収縮されている場合にはアンカーヘッド4の挿入および引き抜きを可能にするように、また、アンカーヘッド4が拡張されている場合には、少なくとも部分的に挿入されたアンカーヘッド4を、捕捉部分3にロックするように、構成されている。

Description

開示の内容
本発明は、概して、器官および脈管を外科的に改変する装置および方法に関し、より詳細には、スナップ接続可能な2つのリングを含む吻合リング装置を取り付けることにより、特に消化管の、腔内および/または経内腔の手術、例えば吻合、例えば胃空腸吻合、空腸空腸吻合、または同様の介入、例えば結腸直腸吻合、空腸結腸吻合、もしくは胆管(Chole duct)をかかわらせる吻合を行う、外科用連結装置および方法に関する。
吻合リング装置を取り付けることで前述の手術、例えば吻合を行う既知の外科的方法および器具は、幾分侵襲的であり、かつ極めて複雑で扱いにくい外科装置を使用しなければならない、伝統的な切開手術または腹腔鏡的外科技術を必要とする。その結果、術後に合併症が起こるリスクが、望ましくないことに高くなる。
さらに、既知の装置および方法は、純粋な内視鏡的もしくは腔内(endolumenal)アプローチ、または少なくとも部分的に内視鏡的もしくは腔内的なアプローチによって吻合を行うのに適切ではない。
そのような腔内アプローチは、適切な器具類(instrumentation)により支援されれば、伝統的な切開手術および腹腔鏡的方法の欠点をかなり低減するであろう。特に、腔内手術は、介入の侵襲性を低減し、それにより、合併症のリスクを減らし、患者の術後経過を短縮するであろう。
一般的には手術に、詳細には吻合に対する内視鏡的および腔内アプローチが非常に有望であっても、例えば消化管の吻合を行うために、このようなアプローチを実際に使うことは現在、非常に困難である。というのは、器具類も方法も、手術による合併症および術後の合併症を排除するには十分に発達していないためである。
内視鏡的および腔内手術の弱点の1つは、患者の身体内での外科装置および器具の連結である。器具のこのような連結は、例えば、器具を手術部位へ運ぶため、および、外科医が吻合を実行するために相反する力を装置、例えば圧縮リングに加えることができるようにするために、自然の管(natural ducts)を横切るガイドワイヤループの作製中に望ましいものであってよい。
確かで単純な連結システムの重要性は、内視鏡的および腔内手術がバルーンカテーテルおよびバルーン拡張器を非常に頻繁に必要とすることを考えれば、よりいっそう明らかになる。バルーンカテーテルおよびバルーン拡張器の可撓性は、概して、吻合構造体の大部分への容易なアクセスを可能にするが、他の器具への接続、および押す‐引く力の伝達を困難にする。
したがって、本発明の目的は、確実で、好ましくは解放可能な連結装置を提供することであり、この連結装置は、バルーン拡張器との接続にも使用されてよく、また、外科的介入中に患者の身体の内側で係合および係合解除されることができる。
本発明のさらなる目的は、外科用連結装置の使用を伴う、腔内または内視鏡的アプローチにより、特に消化管の、腔内または経内腔吻合を行う外科的方法を提供することである。
これらの目的および他の目的は、請求項1による外科用連結装置によって、また、以下の説明に記載される方法によって、達成される。有利な実施形態が、従属請求項において特許請求される。
本発明のよりよい理解、および関連する利点の認識のために、実施形態の、詳細で非限定的な説明が、添付図面に関して提供される。
図面を見ると、腔内および経内腔手術中に第1の外科装置を第2の外科装置に連結する連結装置が、参照符号1で示されている。連結装置1は、連結部分2と、連結部分2を捕らえて保持するように構成された捕捉部分3と、を含む。
連結部分2は、連結部分2を第1の外科装置に接続するための第1のコネクタ5、および膨張可能なアンカーヘッド4、ならびに作動装置6を含み、作動装置6は、アンカーヘッド4に接続されており、アンカーヘッド4が拡張構成(図1)および収縮構成(図10)を呈することができるようにアンカーヘッド4を変形させる(吹き込む、また収縮させる)のに適している。
捕捉部分3は、第1の外科装置と連結される予定の第2の外科装置に、捕捉部分3を接続するための第2のコネクタ58、7を含む。捕捉部分3は、アンカーシート8をさらに含み、アンカーシート8は、アンカーヘッドの少なくとも一部を受容するための受容空間9と、アクセス孔10と、を画定しており、アンカーヘッド4は、アクセス孔10を通して、捕捉部分3の外側から受容空間9の中へ挿入されることができる。アクセス孔10は、アンカーヘッド4が収縮されている場合には、アンカーヘッド4の挿入および引き抜きを可能にするように、また、アンカーヘッド4が拡張されている場合には、少なくとも部分的に挿入されたアンカーヘッド4を捕捉部分3にロックするように、構成されている。
ある実施形態によると、アンカーヘッド4は、流体ポンプ装置により作動されうるバルーンカテーテルまたはバルーン拡張器11を含み、流体ポンプ装置は、好ましくは可撓性の圧力流体管12を通じてバルーン拡張器11と流体連通した状態で接続されている。図1および図10それぞれに示されるように、バルーン拡張器11は、実質的に細長い糸状の収縮形状をとってよく、流体圧力にさらされると、実質的に細長い円筒形の拡張形状をとってよい。
ある実施形態によると、バルーン拡張器11は、(曲げ変形という意味で)可撓性であるが拡張不能の壁13により画定された膨張可能な内部チャンバ14を有し、バルーン拡張器11は、バルーン拡張器11が受容空間9に部分的に挿入されただけであっても、また、部分的に挿入されただけである場合は特に、アンカーシート8の形状に適合することができる。バルーン拡張器11は、テーパー状の遠位(外科医の視点から)挿入端部15を有し、挿入端部15は、好ましくは、実質的に凸状であり、例えばオジーブ形の端部に向かって狭まっており、組織部分を通して捕捉部分3のアクセス孔10内へアンカーヘッドを挿入するのを容易にするために、中央のピン型先端部16またはニードルをさらに有することができる。
ある実施形態によると、連結部分2の第1のコネクタ5は、長さ方向チャネル17を含み、長さ方向チャネル17は、例えば第1の外科装置のガイドワイヤ88を受容するように構成されている。ガイドワイヤチャネル17は、バルーン拡張器11の円筒形の拡張形状に対して有利には同軸であり、ガイドワイヤ88に対して直接接着剤で接着されてよく、あるいは、代わりに、バルーン拡張器11は、クリップなどといったクランプ装置によってガイドワイヤ88に対して掛け金をかけられる(latched)ことができる。
再び捕捉部分3を見ると、本発明の実施形態によると、捕捉部分3は、好ましくは円筒形であるが必ずしも円筒形ではない側壁19、および遠位端壁20を備えた、ハウジング18を含み、側壁19、および遠位端壁20は、受容空間9の少なくとも一部を共に画定している。端壁20は、前記のアクセス孔10の境界を定め、膨張可能なアンカーヘッド4は、アクセス孔10を通して、受容空間9の中に少なくとも部分的に導入されることができ、アクセス孔10の縁部は、アンカーヘッド4が拡張した後で、アンカーヘッド4を締め付ける。
ある実施形態によると、端壁20は、内部ロック表面21を有し、内部ロック表面21は、受容空間9の中へ向き、アンカーヘッド4の挿入方向(X)に対して実質的に垂直であるか、または、受容空間9の内側に向かって傾斜した円周方向肩部を画定し、内部ロック表面21は、アンカーヘッド4がいったん牽引力を受けると、アンカーヘッド4のすべりを防ぐために、部分的に導入され、拡張し、締め付けられたアンカーヘッド4をロックする。
ある実施形態によると、内部ロック表面21は、吹き込まれたアンカーヘッド4が、滑って捕捉部分3との係合から外れるのを防ぐための、アンダーカット部を画定する。
遠位端壁20の外部表面22は、アンカーヘッド4のアンカーシート8への挿入を容易にするためのガイドを定めている。
ある実施形態によると、外部表面22は、好ましくは円形の中央アクセス孔10の周りにおいて実質的にじょうご形であり、その半径方向内側縁部は、受容空間9よりも狭い収縮部分23を形成する。
半径方向断面において、外部表面22は、外周付近の凹状部分24および収縮部分23付近の凸状部分25により、2つの湾曲(double curvature)を有するのが好ましく、外部表面22は、挿入方向Xに平行な長さ方向に少なくともおおよそ収束し、外周および収縮縁部23の双方に接近する(図5)。
外部表面22のこの特定の形状により、捕捉部分3の外側に突出する、吹き込みされたバルーン拡張器11の部分(図5の破線)と共に、捕捉部分3のハウジングが、例えば吻合圧縮リングの誘導された接近のために、おおよそ切れ目のない円筒形ガイド本体を画定することが可能となる。
連結部分2と同様、捕捉部分3も、外科装置または器具に接続されるかまたは接続可能である。
ある実施形態によると、捕捉部分3のハウジングは、第2の外科器具、例えば捕捉部分3の近位端部に形成されており、捕捉部分を胃鏡89(図2)などの可視化装置に接続するよう構成された弾性スナップ歯部26の冠、に対して、捕捉部分3が、スナップ接続、摩擦接続、干渉接続(interference connected)、もしくは形状接続(shape connected)されることを可能にする部分を含むか、または形成する。
一実施形態によると、捕捉部分は、別の器具と連結される予定の外科装置内部に部分的に収容または被包されることができる。
さらなる実施形態によると、捕捉部分3は、少なくとも部分的に透明であり、その透明なハウジングを横切った、捕捉部分3の内側もしくは外側からの可視化装置(例えば内視鏡、腹腔鏡)による可視化を可能にする。
前述した特徴部の具体的な利点は、腔内吻合処置における連結装置の例示的な実施形態の適用に関する以下の説明から明らかになるであろう。
明瞭化のため、また、外科用連結装置の特徴部の技術的効果、および、特定の適用環境との、外科用連結装置の相互作用をより適切に明白にするため、実施形態の適用の詳細な説明は、まず、発明者らにより考案された外科的方法を論じ、その後、その方法を行うための吻合装置および外科器具を説明することにする。
<吻合を行う全般的な手順>
腔内または経内腔吻合、例えば、胃空腸吻合、空腸空腸吻合、結腸直腸吻合、空腸結腸吻合、もしくは胆管の吻合、を行う方法は、概して以下の:
ガイドワイヤ手段88が体外の近位端部88’から患者の身体内へと延びて、身体内では、吻合で結合される予定の第1の近位組織部分45および第2の遠位組織部分44を通り、身体から出て体外の遠位端部88’’まで延びるように、身体にガイドワイヤ手段88を置くことでガイドワイヤ手段のループを作るステップと、
(以下では、特に指定がない限り、「近位」および「遠位」という用語は、ガイドワイヤループに沿った方向、ならびに、前記に定めた、ガイドワイヤループの近位端部88’および遠位端部88’’を指す)
ガイドワイヤ手段88の近位端部88’に吻合リング装置の第1の近位リング36を固定し、第1の近位リング36が第1の近位組織部分45に達するまでガイドワイヤ手段88の体外遠位端部88’’を遠位方向に引っ張ることによって第1の近位リング36を第1の近位組織部分45に運ぶステップと、
ガイドワイヤ手段88の遠位端部88’’に、吻合リング装置の第2の遠位リング39をスライド可能に接続し、第2の遠位リング39が第2の遠位組織部分44に達するまで第2の遠位リング39をガイドワイヤ手段88に沿って近位に押すステップと、
第1の近位圧縮リング36を遠位に引くと同時に第2の遠位圧縮リング39を近位に押し、近位リングおよび遠位リングを接近させて、それによって、互いに圧縮接触している第1のリング36と第2のリング39との間で、ガイドワイヤ手段88上に位置する第1の組織部分45および第2の組織部分44を引裂くステップと、
第1のリング36および第2のリング39を接続し、それによって、第1および第2の組織部分を、第1のリング36と第2のリング39との間にクランプするステップと、
吻合内腔を開くため、吻合リング装置の上に内側に張り出す組織を広げるステップと、
ガイドワイヤ手段88を身体から除去するため、ガイドワイヤ手段88の近位端部88’を引っ張るステップと、
を含む。
ガイドワイヤ手段88のループは、口、鼻、肛門のような自然のオリフィスにおいて、または代わりに、人工肛門(colostomy)、腹部切開部、創傷もしくはフィステルなど、身体の、人工的に作られた開口部において、開始および終了する。好ましくは、ガイドワイヤ手段は、自然の管(例えば、口、図23および図24)を通って身体に出入りする。
ガイドワイヤ手段は、1本以上の単式可撓性ガイドワイヤ(single flexible guide wires)を含みうるが、近位および遠位組織部分を貫通するただ1本の単式ガイドワイヤを設けることが好ましい。
<ガイドワイヤ手段のループ作製>
ガイドワイヤ手段88のループは、以下の手順ステップ:
ガイドワイヤ手段用の近位入口ポート(例えば口)を通して細長い挿入装置を経内腔的に(例えば経口腔的に)導入し、身体の外側から遠位に近位組織部分(例えば空腸の吻合部位)に向かって挿入装置を押すステップと、
挿入装置に形成された1つ以上のガイドワイヤ導管を通して、ガイドワイヤ手段の遠位端部を近位組織部分に運び、ガイドワイヤ端部もしくはニードルガイドワイヤ端部で、近位組織部分に穴をあけるステップと(代わりに、近位組織部分は、ガイドワイヤ導管に沿って挿入可能であり、かつ2つ以上の内部導管(1つはRFニードル用で、1つはガイドワイヤ用)を画定する、シースを有する、別個の高周波ニードル装置によって穴をあけられる)、
(このようにして、ガイドワイヤ遠位端部は、近位組織部分から遠位に(例えば、予めCOで吹き込みをされた腹部空間の中に)突出する)
挿入装置を近位に引っ張り近位入口ポート(例えば口)から出すことにより身体から挿入装置を除去し、ガイドワイヤ手段を所定の場所に残すステップと、
近位入口ポート(例えば口)と一致しているかもしれないが必ずしも一致していない、ガイドワイヤ手段用の遠位入口ポートを通して、把持装置を経内腔的に導入し、身体の外側から(ループ方向に関して)近位に、遠位組織部分、例えば胃壁組織、に向けて把持装置を押すステップと、
例えば高周波ニードルもしくは同等の貫通装置によって、遠位組織部分に穴を作り、好ましくは、把持装置のワーキングチャネルを通して遠位組織部分に運ばれるのが好ましいバルーンカテーテルで、その穴を広げるステップと、
遠位組織部分の予め広げた穴(胃切開部)に把持装置を通して、ガイドワイヤ遠位端部が置かれた同じ空間(例えば予めCOで吹き込みをされた腹部空間)の中に入れ、把持装置をガイドワイヤ手段の遠位端部に向けて押すステップと、
把持装置に形成された作業導管または器具送達導管を通してスネアを挿入し、スネアが把持装置から出てガイドワイヤ遠位端部に達するまでスネアを近位に進めるステップと、
ガイドワイヤ手段を捕らえるために、ガイドワイヤ遠位端部の上にスネアを押し込み、ガイドワイヤ手段の周りでスネアを閉じるかもしくは締めて、その後、遠位組織部分(例えば胃壁)の打ち抜き穴を通して、ガイドワイヤ手段の遠位端部と共にスネアを遠位に引っ張り、遠位入口ポートを通して、ガイドワイヤ遠位端部と共に把持装置を遠位に引っ込めて(例えば経口腔的に)身体から出す、ステップと、
によって作られうる。
有利にも、把持装置およびスネアの経内腔的導入は、純粋な内視鏡または腔内アプローチ(pure endoscopic or endolumenal approach)により行われる。代わりに、この処置ステップは、腹腔鏡的監視下で行われる。この場合、穴は広げられる必要はなく、スネア(好ましくは、胃壁を突き抜けるように構成された高周波スネア)のみが、穴を作り、その穴を通って腹部空間に入る。次にガイドワイヤ遠位端部は、スネア穴の中へ腹腔鏡的に送り込まれてスネア穴により捕らえられる。
胃空腸吻合の場合、挿入装置は、食道および胃を通して、幽門を横切って、指し示すのが必ずしも容易ではない十二指腸の中まで、経口腔的に進められなければならない。この処置ステップ中、保護チューブもしくはガイドチューブが、患者の口を通して、食道を下り胃の中へと押し込まれてよく、挿入装置は、有利なことに、保護チューブもしくはガイドチューブの内側で、幽門まで、また幽門を横切ってガイドされることができる。
<吻合部位への吻合リング装置の近位リングの送達、ならびに近位および遠位組織部分の接近>
第1の近位リング36は、以下の処置ステップ:
患者の身体の外側にある、好ましくは別個の、運搬部材と、近位リングを取り外し可能に接続するステップと、
例えば、単式ガイドワイヤの上に運搬部材を挿入し、ガイドワイヤ手段に沿って運搬部材がスライドするのを防ぐように運搬部材をロックすることによって、ガイドワイヤ手段88の近位端部88’に運搬部材(近位リングを保持する)を体外で取り付けるステップと(運搬部材は、好ましくは、ガイドワイヤの周りでクランプされることができ、かつ、運搬部材のスライドに対する障害物を与えるように構成された、クリップなどのロック要素により、ロックされる。運搬部材をガイドワイヤ近位端部に接続した後、運搬部材は、近位内視鏡入口ポートに導入され、ガイドワイヤ遠位端部88’’を遠位に引っ張ることにより、吻合部位まで、すなわち、第1の近位組織部分(例えば腸壁45)まで引っ張られる)、
(代わりに、運搬部材の、ガイドワイヤに対するロックは、運搬部材に一体化されたロック特徴部、例えばクランプ部分、により得ることもできる。さらに他の実施形態によると、運搬部材はガイドワイヤと共に作製されて分配されているか、または、ガイドワイヤループの完成後、ガイドワイヤ遠位端部88’を遠位に引っ張ることにより、運搬部材を近位リングと共に近位入口ポート(例えば口および食道)の中へ導入し、運搬部材を近位組織部分45に送達するのに、ガイドワイヤループが十分になるような形で、運搬部材はガイドワイヤに予め接続されている)
(代わりに、運搬部材は、近位組織層までガイドワイヤに沿ってスライドされてよく、ガイドワイヤは、運搬部材のためのガイドレールとして作用する)
その後、運搬部材が、近位リング、特にその遠位組織接触表面を、近位組織部分に対して押し進め、近位組織部分を、遠位組織部分に向けて遠位に動かして遠位組織部分と接触させるように、ガイドワイヤ遠位端部88’’を遠位に引っ張ることにより、近位組織部分45および遠位組織部分44が密接に接触するまで、近位組織部分45(例えば腸組織)を、遠位組織部分44(例えば胃壁)に向けて接近させるステップと、
によって、吻合部位まで送達される。
<吻合リング装置の遠位リングの、吻合部位への送達、ならびに遠位および近位リングの接続>
遠位リングは、以下の処置ステップ:
第2の遠位圧縮リング39をガイドワイヤ遠位端部88’’の上に挿入し、第2の遠位圧縮リング39を、吻合部位に向けて、したがって、第1の近位圧縮リング36に向けて、ガイドワイヤ手段88に沿って近位に押すステップと(ガイドワイヤループのおかげで、第1の圧縮リング36および第2の圧縮リング39は、第1の組織部分45および第2の組織部分44と共に、吻合部位において軸方向に整列される)、
(ある実施形態によると、遠位圧縮リングは、近位圧縮リングおよび遠位圧縮リングの相互接続を可能にするために、必要な場合、近位圧縮リングに対する遠位圧縮リングの角度位置付けを行うように構成されるのが有利である、適切な吻合用アプライヤによって、ガイドワイヤに沿って押される。代わりに、圧縮リングは、異なる角度位置における、または、互いの角度位置から独立した、それら圧縮リングの相互接続を可能にする、接続特徴部を備えている)
遠位圧縮リングを近位に押して近位圧縮リングと係合させることにより、圧縮リング、ゆえに、圧縮リング間にクランプされた組織部分を接続するステップと、
により吻合部位に送達される。この目的のために、吻合装置は、本発明による連結装置1と、接近装置37と、を含む。このようにして、圧縮リングに相反する押す力または引く力を加えるために、(好ましくは、手術部位で、またはその近くで)第1の圧縮リングの運搬部を、接近装置37(第2の圧縮リングに接続される)に連結することが可能である。
ある実施形態によると、圧縮リングは、双方の圧縮リングに係合するように、また、それら圧縮リングを、所望の相互距離(desired reciprocal distance)で接続された状態に維持するように、構成された別個のロック装置を適用することにより、接続される。有利には、圧縮リングのうち一方が、最初に、もう一方の圧縮リングに押し付けられ、引き続いて、ロック装置が押されて、圧縮リング双方と接続係合(connecting engagement)して、それら圧縮リングを接続する。
圧縮リングをもう一方に接続する方法は、組織が、半径方向に滑って、圧縮リングとのグリップ係合から外れるのを効果的に防ぐために、組織部分を圧縮リングに固定するステップを追加的に含むことができる。この追加ステップは、ロック装置の適用の前、またはそれと同時に行われてよい。この追加の固定ステップは、遠位リング装置と近位リング装置との間で組織部分を圧縮することによって、また、ニードルが前述の追加的固定をもたらすように、リング装置および組織部分の中に、またこれらを横切って複数のニードルを駆動することによって行われるのが好ましい。
この方法のある実施形態によると、ロック装置およびニードル群(設けられている場合)の吻合部位への送達が関係するので、ロック装置は、ガイドワイヤ遠位端部88’上に体外で挿入され、ガイドワイヤ88に沿って吻合部位に向かって、また、近位圧縮リングに向かって近位に押される。好ましくは、遠位圧縮リングおよび別個のロック装置の双方(および、設けられている場合はニードル群)が、吻合用アプライヤの遠位端部(ここで用語「遠位」は、ガイドワイヤループではなく、外科医の視点に関する)上に配列されており、また、吻合用アプライヤにより吻合部位まで押されて、近位圧縮リングと係合する。
代わりに、前述の実施形態に対して逆に、第1の近位圧縮リングおよび別個のロック装置の双方(および、設けられている場合はニードル群)が、近位リング運搬装置に固定され、吻合部位まで運ばれて、遠位圧縮リングと係合させられる。
<吻合部位で組織を広げること>
吻合で結合される予定の遠位および近位組織部分は、以下の処置ステップによって広げられる:
組織部分が接近して互いに接触した後であるが、好ましくは、遠位および近位圧縮リングが確かに接続される前に、組織延長部を切断するかもしくは押し破る(forced)ことにより、ガイドワイヤ手段、好ましくは単式ガイドワイヤが通過する組織部分の通路孔を広げるステップ。有利な実施形態によると、組織部分の通路開口部は、連結装置1の拡張可能なアンカーヘッド4として作用する、同じバルーン拡張器11により広げられる。バルーン拡張器11は、ガイドワイヤ88の上に挿入され、組織部分の通路開口部に向かって、またその通路開口部を少なくとも部分的に横切って、送達されることができる。引き続いて、バルーン拡張器11は、遠位圧縮リングの中央孔をおおよそふさぐ程度まで吹き込まれ、それにより、吻合内腔を実質的に同じ程度まで広げ、それと同時に、アンカーヘッドと捕捉部分との間で連結動作を行う。
有利な実施形態によると、連結装置1のバルーン拡張器11の膨張の前または後に、第1の近位圧縮リング(ニードル群と共にロック装置が、圧縮リングのうち1つと共に予め組み立てられるのが好ましい)が、バルーン拡張器11の一部の上に挿入され、膨張したバルーン拡張器は、圧縮リングの、引き続いて起こる接近および整列のためのガイドをもたらす。
<患者の身体からの、器具類およびガイドワイヤ手段の除去>
圧縮リングの接続後、バルーン拡張器は、収縮して、捕捉部分3から取り外される。捕捉部分3を備えた吻合用アプライヤは、患者の身体から引き抜かれる。また、連結部分2を備えた運搬部材は、ガイドワイヤ近位端部88’を近位方向に引っ張ることにより、第1の近位圧縮リングから取り外されて、好ましくはガイドワイヤ88と共に、除去される。第1の近位リングが遠位リングに確実にロックされると、ガイドワイヤ88の近位牽引中、運搬部材(より弱い接続により、例えば摩擦嵌めにより、近位リングを受容した)は、近位圧縮リングから分離して、近位圧縮リングは、遠位圧縮リングに接続されたままの状態にとどまる。
吻合を行う方法は、空腸から開始して実行される胃空腸吻合に関して説明および例示されているが、このような胃空腸吻合は、胃から開始して実行されることもできる。この場合、吻合される予定の腸壁の反対側の腸壁に穴をあけることを防ぐために、保護装置を空腸の中に導入するのが有利であろう。
おそらくは、吻合のきつさは、メチレンブルーを用いて試験されることができる。
前記の方法は、胃空腸吻合中、腔内で、または部分的に腔内で有利に実行されうる。前記の方法が胃腸バイパスを作り出す処置の一部を形成する場合、おそらくは、小腸をかかわらせるさらなる吻合(例えば空腸空腸吻合または回腸空腸吻合(ileo-jejunostomy))にも、前記のステップを、類似した形で適用することによって、その、さらなる吻合の実行を進めることが可能である。
本発明による外科用連結装置1を再び見ると、一般的な言葉で前述したように、吻合用アプライヤに実装されるかまたは組み込まれて、吻合処置中に使用される場合、このような連結装置は、とりわけ、リング接近機能、リング誘導機能、およびループ作製を改善することができる。このことは、本発明による連結装置によって吻合を行うための外科器具類に関する以下の説明から明らかになるであろう。
<吻合リングアプライヤシステムの概説>
図22を参照すると、吻合リングアプライヤシステム30は、第1の圧縮リング運搬装置31(破線− − −)、および吻合用アプライヤ32(一点鎖線−・−)を含む。第1の圧縮リング運搬装置31は、第1の圧縮リング36を保持するよう構成され、かつ、ロック部分35によって、ガイドワイヤ装置88、好ましくは単式ガイドワイヤ、に接続可能であるかまたは接続された、第1の(例えば空腸の)リング運搬部33を含む。ロック部分35は、第1の(空腸の)圧縮リング36が、リング接近方向と反対側の方向に、ガイドワイヤ装置に沿ってスライドすることを防ぐように構成されている。
第1のリング運搬部33は、バルーン拡張器11に接続されてよく、バルーン拡張器11は、ガイドワイヤの周りに築かれており、また、バルーン拡張器11は、例えばバルーン拡張器の流体管からその膨張可能ヘッドへの流体連通を妨げない別個の接着点(もしくは、より一般的にはロック部分35)によって、患者の身体の外側、またはバルーン拡張器の膨張可能ヘッド付近で、ガイドワイヤに接続されうる。
本発明の実施形態によると、第1の圧縮リング運搬装置31は、本発明による外科用連結装置1(図22の二点鎖線)によって、吻合用アプライヤ32のリング接近装置37(以下に説明する)に連結され、またリング接近装置37から外されることができる。
吻合用アプライヤ32は、例えばリング接続部分40によって、第2の圧縮リング39を保持するよう構成された第2の(胃の)リング運搬部38をさらに含み、リング接続部分40は、スナップ嵌めまたは摩擦嵌めまたは圧入によって、第2の(胃の)圧縮リング39に係合するように構成されている。
吻合用アプライヤ32は、連結装置1によって第1のリング運搬装置31に接続可能な第1の部分42、および第2のリング運搬装置38に接続されるかまたは接続可能である第2の部分43を備えた、リング接近装置37をさらに含む。
リング接近装置37の第1の部分42および第2の部分43は、第1のリング運搬装置31および第2のリング運搬装置38を接近させるように、互いに対して可動であり、それにより、2つの圧縮リング36、39間で保持された2つの組織層(例えば胃組織層44および空腸組織層45)を接近させ、圧縮リング36、39を相互接続させて、吻合を完了する。
ある実施形態によると、連結装置1の膨張可能なアンカーヘッド4、特にバルーン拡張器11は、その拡張(吹き込み)構成では、捕捉部分3のアクセス孔10によりもたらされる収縮部を除き、おおよそ円筒形の形状を有する。この特徴部のおかげで、アンカーヘッド4は、第1のリング運搬装置31を吻合用アプライヤ32に接続するだけでなく、組織層44、45の吻合内腔を広げるように、また、接近および配備中に圧縮リング36、39双方のためのガイドを提供するようにも構成される。
さらに、連結装置1が、吻合部位で、またはその近くで第1の圧縮リング運搬装置31および吻合用アプライヤ32を接続するという事実のおかげで、リング接近装置37は、有利には、吻合用アプライヤ32の内側に配列されてよく、それによって、吻合用アプライヤによる、体外でのガイドワイヤの引っ張りおよび対抗的な押し(pulling and counter-pushing)を不要にする。
本発明の態様によると、吻合用アプライヤ32のリング接近装置37は、内視鏡、例えば胃鏡のワーキングチャネルにスライド可能に受容されるガイドワイヤなどのガイドワイヤ引張装置として具体化されてよく、引張動作は、観察器械(scope)に対してガイドワイヤを引っ張ることによって、または、ガイドワイヤと共に観察器械全体を引っ張ると同時に、第2のリング運搬部の支持構造体を対抗的に押すことによって、行使されうる。
この例では、第2の(胃の)リング運搬装置38は、胃の保護チューブなどの可撓性チューブの遠位端部(外科医の視点)に配列されたリングコネクタ部分によって具体化されることができる。好ましくは透明なこのチューブは、胃鏡を収容できる内部作業空間を画定する。代わりに、第2の(胃の)リング運搬装置38は、胃鏡の遠位端部に形成されるか、または遠位端部に接続されたリングコネクタ部分を含む。
いずれの場合も、外科用連結装置1は、第2の(胃の)リング運搬装置38内部で少なくとも部分的に配列されることができる。
さらなる実施形態によると、吻合用アプライヤ32のリング接近装置37は、ねじ駆動装置46を含み、第1の部分42は第1のねじ山47を形成し、第2の部分43は、第1のねじ山47と噛み合う第2のねじ山48を形成し、回転式装置49が、第1の部分42および第2の部分43のうち少なくとも一方と協働して、これらの部分を互いに対して回転させる。第1の部分42および第2の部分43の相対的な回転により、これらの部分が互いに対して並進運動し、第1のリング運搬装置31および第2のリング運搬装置38、ならびに、2つの圧縮リング36、39間で保持された2つの組織層(例えば胃組織層44および空腸組織層45)を接近させて、圧縮リング36、39を相互接続する。
ある実施形態によると(図6〜図14、用語「近位」および「遠位」は、外科医の視点に関する)、接近装置37の第1の部分42は、雄ねじを切られた外側ハウジング(externally threaded outer housing)51を備えた回転子組立体50として具体化され、外側ハウジング51は、遠位開口部52および近位接続部分53を定める。トルクコネクタ54が、ねじれケーブルまたは回転式ロッド55を近位接続部分53に接続する。ねじれケーブルまたは回転式ロッド55は、内視鏡(例えば胃鏡)のワーキングチャネルを通過することができ、患者の身体の外側に延びる近位端部を有し、患者の身体の外側で、適切なトルクおよび回転運動が、外科医により回転式ロッド55に加えられうる。トルクコネクタ54は、半径方向接続ピン56により、外側ハウジング51の管状リング壁57に接続された接続キャップまたはプラグ(図7、図8)を含んでよく、トルクコネクタ54は、ねじれケーブルまたは回転式ロッド55から、ねじを切られた外側ハウジング51に、トルクおよび牽引力を伝達することができる。
この実施形態では、連結装置1の捕捉部分3は、外側ハウジング51の内側に配列され、外側ハウジング51に対して自由に回転することができる。捕捉部分3のアクセス孔10は、遠位端部表面と整列して、好ましくは外側ハウジング51の遠位開口部52と同軸に、配列される。
捕捉部分3に対する、ゆえに、連結装置1の、捕らえられたアンカーヘッド4に対する、回転子組立体の外側ハウジング51の自由な回転を容易にするため、回転ベアリング58が、外側ハウジング51と捕捉部分3との間に置かれることができる。
ある実施形態によると、捕捉部分3のアクセス孔10は、受容空間9の直径または横断延長部(transversal extension)よりも小さい直径を有する、短い管状の、好ましくは円筒形のカラーにより画定される。管状カラーは、回転ベアリング58の内表面に係合する円筒形の外表面を有し、回転ベアリング58は、遠位開口部52付近で外側ハウジング51に接続される(図6および図8と比較のこと)。
この実施形態では、リング接近装置37の第2の部分43は、ねじジャッキ装置59として具体化される。ねじジャッキ装置59は、近位接地部分61、遠位リングコネクタ部分64、および回転子組立体50の雄ねじ47と噛み合うように構成された雌ねじ48、を備えた、管状支持構造体60、例えば剛性または少なくとも部分的に可撓性の管、を含む。
接地部分61は、支持構造体60を内視鏡(例えば図面に示されていない胃鏡)に接続するように構成され、内視鏡は、押す力および/または引く力ならびにトルクを支持構造体60に伝えることができる。代わりに、支持構造体60は、患者の身体の外側に延びることができ、接地部分61は、体外でねじれて、また軸方向に保持または接地されることができる。
遠位リングコネクタ部分64は、図9および図12に示されているように、弾性歯部の冠によりもたらされうる、例えば、スナップ嵌め、圧入もしくは摩擦嵌め動作によって、第2の(例えば胃の)圧縮リング39を保持するように構成される。
ねじ駆動装置46は、捕捉部分3の内側にアンカーヘッド4を部分的に挿入し、引き続いてアンカーヘッド4に吹き込みをして、接近およびスナップ接続中に、組織拡張手段および圧縮リング用の円筒形ガイド(拡張されたアンカーヘッド‐バルーン拡張器11)の双方を同時に提供することによって、回転子組立体50を第1のリング運搬装置33に堅固に連結することを可能とする。第1のリング運搬手段が回転子組立体に連結された後、トルクケーブルの回転運動により、回転子組立体の外側ハウジングが、軸方向にねじれてロックされた支持構造体60に対して、回転することができ、それにより、回転子組立体50が捕捉部分3と共に並進運動し、ゆえに、吻合圧縮リング36、39を接近させて相互接続する。
さらなる実施形態によると、管状支持構造体60は、支持構造体の管状壁を横切る内視鏡(例えば胃鏡)による可視化を可能にするために、少なくとも部分的に、好ましくは完全に、透明である。
さらなる実施形態によると、吻合用アプライヤ32のリング接近装置37は、流体圧力装置65を含む。この実施形態では、リング接近装置37の第1の部分42および第2の部分43は、ピストンシリンダー推力ユニット66により互いに接続される。ピストンシリンダー推力ユニット66の圧力チャンバ67は、流体管68を通じて、流体ポンプ(不図示)と接続されている。このようにして、流体ポンプの操作により、圧力チャンバ67の内側の流体圧力が上昇し、第1の部分42および第2の部分43が互いに対して並進運動し、それによって、第1のリング運搬装置31および第2のリング運搬装置38、ならびに2つの圧縮リング36、39間に保持された2つの組織層(例えば胃組織層44および空腸組織層45)を接近させ、圧縮リング36、39を相互接続させる。
ある実施形態によると(図15〜図21、用語「近位」および「遠位」は、外科医の視点に関する)、接近装置37の第1の部分42は、シリンダー装置69として具体化される。シリンダー装置69は、近位接地部分71を備えた管状支持構造体70、例えば剛性もしくは少なくとも部分的に可撓性のチューブ、連結装置1の捕捉部分3、および、流体管68と流体連通しており、第2の部分43のピストン部分72(以下に説明する)をスライド可能に受容するよう構成された、遠位圧力チャンバ67を形成する。
接地部分71は、支持構造体70を、内視鏡(例えば不図示の胃鏡)に接続するように構成され、内視鏡は、押す力および/または引く力を支持構造体70に伝えることができる。代わりに、支持構造体70は、患者の身体の外側に延びてよく、接地部分71は、体外で保持または接地されてよい。
図9および図12の実施形態に関して既に述べたように、管状支持構造体70は、支持構造体の管状壁を横切る内視鏡(例えば胃鏡)による可視化を可能にするために、少なくとも部分的に、好ましくは完全に、透明であってよい。
接近装置37の第2の部分43は、ピストン装置73(図16、図17)として具体化される。
ピストン装置73は、遠位リングコネクタ部分74と、前述した近位ピストン部分72と、を含む。
リングコネクタ部分74は、例えば、図15および図17で示されたような、弾性スナップ歯部の冠によりもたらされうるスナップ嵌め、圧入、または摩擦嵌め動作を通じて、第2の(例えば胃の)圧縮リング39を保持するように構成される。
ピストン部分72は、シリンダー装置69の圧力チャンバ67にスライド可能に収容され、(流体ポンプにより引き起こされる)圧力チャンバ67内側での流体圧力の増加により、ピストン装置73は、捕捉部分3に対して並進運動し、それによって、第1のリング運搬装置33および第2のリング運搬装置38が接近する。
ある実施形態によると、圧力チャンバ67は、概ね環状の形状を有し、外側管状壁75、内側管状壁76、および近位基部壁77によって境界を定められ、これらの壁は、遠位に開いたカップ型の圧力チャンバ67を画定し、圧力チャンバ67では、ピストン装置73の、補足的な形状の近位管状ピストン部分72が、スライド可能に受容されて、圧力チャンバ67を密閉する。必ずしも必要ではないが好ましくは、管状壁75、76、および管状ピストン部分72の双方が、円形のリング型断面を有する。
ある実施形態によると、近位基部壁77は、円形リングとして具体化され、ており、遠位に向いた円周方向接続スロット78を画定する。スロット78は、連結装置1の捕捉部分3の近位リング型縁部79を受容し、捕捉部分3の円筒形側壁19(図5)が、前記の内側管状壁76として働く。この場合、捕捉部分3は、図5を参照して先に述べたように具体化されうる。これにより、接近およびスナップ接続中に、吻合リング用のガイドとしての、吹き込みされたアンカーヘッド4(バルーン拡張器11)と共に、捕捉装置3の遠位端部を使用することが可能になる。
腔内連結および吻合処置の良好な可視化を可能にするために、捕捉部分3、および特に受容空間9は、近位に開くことができ、部分的に導入されたバルーン拡張器11は、内視鏡(例えば胃鏡)により直接可視化されることができる。
必ずではないが、好ましくは管状支持構造体70の側壁に統合されるか、または側壁に沿って配列される、流体管68は、近位基部壁77に画定された通路80によって圧力チャンバ67と連絡することができる。
開示を完全にするため、図11を参照して、本発明による連結装置を含む吻合用アプライヤによって配備されうる、吻合リング装置およびロック装置の例示的な実施形態が説明される。
図11は、第1の(空腸の)リング36および第2の(胃の)リング39を備えた吻合リング装置の斜視図であり、この吻合リング装置は、先に説明した方法にしたがって胃空腸吻合を行うように特に構成されているだけではない。第1の圧縮リング36(または「内臓(bowel)リング」もしくは「腸リング」36)は、第1の組織部分45(空腸組織)にもたれかかるように構成され、一方、第2の圧縮リング39(または「胃リング」39)は、第1の組織部分45および第1のリング36の反対側の第2の組織部分44(胃組織)にもたれかかるように構成されている。
第1のリング36および第2のリング39は、リング間にクランプされた組織部分44、45に対して作用する異なる圧縮率に対応する、少なくとも1つ、好ましくは2つ以上の、ロック位置で共に掛け金を掛けられるように構成される。
第1の圧縮リング36および第2の圧縮リング39双方は、これら圧縮リングが、その相対的な角度位置から独立して互いに整列および接続することができるように、好ましくは閉じた円形で環状の形状(図11、図12)を有する。
第1の組織部分45および第2の組織部分44に接触しこれら組織部分をクランプする予定の第1のリング36および第2のリング39の圧力表面は、実質的に平らであるか、あるいは、リングの外周(不図示)に対する吻合内腔の円周を増大させるために、円周方向に波状である。有利なことに、圧力表面は、組織45、44が、軸方向圧力に反応して、半径方向に圧搾されリング装置から出るのを防ぐために、粗くされるか、または局所的に切り抜かれる(profiled)。
好適な実施形態によると、第2の圧縮リング39(胃リング)は、第2のリング運搬部38により(例えば、スナップ嵌め、摩擦嵌め、形状適合(shape-fit)もしくは圧入によって)係合されるのに適した、形状、または特定の相互作用部分を含む。
圧縮リングは双方、生体吸収性もしくは生体分解性(bio-fragmentable)材料で、少なくとも部分的に作製されるのが有利である。
組織が滑ってリング装置との係合から外れるのを防ぐよう、圧縮リング36、39への組織部分の追加的固定をもたらすために、一群のニードル81またはステープルが提供される。一群のニードルまたはステープルは、圧縮リングのうち少なくとも1つに固着され、圧縮リング間にクランプされた組織を貫通するように構成されている。
ニードル81は、圧縮リングに、もしくは、リングロック装置82に、直接固定されてよく、または、図11に示されるように、一群のニードル81は、自耐(self supporting)ニードルリング83を含み、ニードルリング83は、ニードルの配備中および配備後にニードル81をリング装置に確実に固着させるために、例えば、ロック装置82において定められた適切なシートにより受容されることができる。
ニードルおよびニードルリングは双方、生体吸収性または生体分解性材料で作られるのが有利であるが、必ずしもその必要はない。
次にロック装置自体を見ると、ある実施形態によると(例えば図11、図12)、ロック装置82は、第1の(空腸の)圧縮リング36の近位端部表面に係合するのに適した遠位係合表面85を備えた環状近位肩部84と、近位肩部84から遠位に突出する管状長さ方向部分86と、を含む。長さ方向部分86は、第1の圧縮リング36および第2の圧縮リング39双方の中央開口部を通して挿入されるように構成された形状を有しており、第2の(胃の)圧縮リング39の対応する縁部もしくは表面にスナップ係合するように構成された1つ以上の弾性的に支持されたスナップ歯部(snapper teeth)87を形成する(ロック装置82の説明では、用語「近位」および「遠位」は、配備の方向に関する)。
別個のロック装置を設けることにより、圧縮リングが、送達および吻合の要件を満たすように特に設計されることができ、それによって、これらの要件と、圧縮リング接続の要件との間の障害(compromises)を回避する。ロック装置82の管状形状は、吻合内腔の形状を安定させ、保護的な裏張り(protective lining)を提供し、この裏張りは、少なくとも創傷治癒期間中、吻合内腔を通過する流体および内容物から、圧縮リング間にクランプされた組織部分45、44を、分離する。
ロック装置82は、少なくとも部分的に生体吸収性または生体分解性材料で作られるのが有利である。
前記の説明から認識されうるように、外科用連結装置1と、吻合アプライヤおよび吻合リング接近装置におけるその実施形態の適用と、は、多くの利点を有する。連結装置は、外科装置を腔内で、特に手術部位の近くで、連結し、また切り離すことを可能にする。連結装置は、例えば腔内および経内腔吻合において、同時に、組織拡張装置として、かつ、ガイド装置として、作用することができる。
本発明の好適な実施形態が詳細に説明されてきたが、請求項の範囲をそのような特定の実施形態に制限することは出願人の意図するところではなく、本発明の範囲に属するすべての改変および代替構造をカバーすることを意図している。
〔実施の態様〕
(1) 例えば腔内手術中に、第1の外科装置を第2の外科装置に連結するための連結装置(1)において、
前記第1の外科装置に接続可能な連結部分(2)であって、膨張可能なアンカーヘッド(4)を含む、連結部分(2)と、
前記第2の外科装置に接続可能な捕捉部分(3)であって、前記アンカーヘッド(4)の少なくとも一部を受容するための受容空間(9)、およびアクセス孔(10)を画定しており、前記アンカーヘッド(4)は、前記アクセス孔(10)を通して、前記捕捉部分(3)の外側から前記受容空間(9)内へと挿入されることができる、捕捉部分(3)と、
前記アンカーヘッド(4)に接続された作動装置(6)であって、前記アンカーヘッド(4)が拡張構成および収縮構成を呈することができるよう前記アンカーヘッド(4)を変形させるように構成された、作動装置(6)と、
を含み、
前記アクセス孔(10)は、前記アンカーヘッド(4)が収縮された場合に、前記アンカーヘッド(4)の挿入および引き抜きを可能にするように構成され、前記アンカーヘッド(4)が拡張された場合に、少なくとも部分的に挿入された前記アンカーヘッド(4)を前記捕捉部分(3)にロックするように構成されている、連結装置。
(2) 実施態様1に記載の連結装置(1)において、
前記アンカーヘッド(4)は、バルーン拡張器(11)を含み、前記作動装置(6)は、前記バルーン拡張器(11)と流体連通した状態で接続された流体ポンプ装置を含む、連結装置。
(3) 実施態様1または2に記載の連結装置(1)において、
前記アンカーヘッド(4)は、実質的に細長い糸状の収縮形状をとることができ、流体圧力にさらされた場合には、実質的に細長い円筒形の拡張形状をとることができる、連結装置。
(4) 実施態様1〜3のいずれかに記載の連結装置(1)において、
前記アンカーヘッド(4)は、可撓性であるが拡張不能の壁(13)により画定された、膨張可能な内部チャンバ(14)を有しており、前記アンカーヘッド(4)が前記受容空間(9)に部分的にのみ挿入された場合に、前記アンカーヘッド(4)がアンカーシート(8)の形状に適合することができる、連結装置。
(5) 実施態様1〜4のいずれかに記載の連結装置(1)において、
前記連結部分(2)は、前記第1の外科装置のガイドワイヤ(88)を受容するように構成された、長さ方向チャネル(17)を含む、連結装置。
(6) 実施態様1〜5のいずれかに記載の連結装置(1)において、
前記捕捉部分(3)は、円筒形側壁(19)および遠位端壁(20)を備えたハウジング(18)を含み、前記円筒形側壁(19)および前記遠位端壁(20)は、前記受容空間(9)の少なくとも一部を画定し、前記端壁(20)は、前記アクセス孔(10)の境界を定め、前記アンカーヘッド(4)が拡張された場合には、前記アクセス孔(10)の縁部は前記アンカーヘッド(4)を締め付ける、連結装置。
(7) 実施態様6に記載の連結装置(1)において、
前記端壁(20)は、内部ロック表面(21)を含み、前記内部ロック表面(21)は、前記受容空間(9)の中へ向き、前記アンカーヘッド(4)の挿入方向(X)に対して実質的に垂直である、連結装置。
(8) 実施態様6または7に記載の連結装置(1)において、
前記遠位端壁(20)の外部表面(22)が、前記アンカーシート(8)への前記アンカーヘッド(4)の挿入を容易にするためのガイドを定める、連結装置。
(9) 実施態様8に記載の連結装置(1)において、
前記外部表面(22)は、前記受容空間(9)よりも狭い収縮部分(23)の周りにおいて実質的にじょうご形である、連結装置。
(10) 実施態様7〜9のいずれかに記載の連結装置(1)において、
半径方向断面において、前記外部表面(22)は、外周付近の凹状部分(24)および前記収縮部分(23)付近の凸状部分(25)の2つの湾曲を有しており、それにより、前記外部表面(22)は、前記挿入方向に平行な長さ方向に対して少なくともおおよそ収束し、前記外周および前記収縮部分(23)の双方に接近する、連結装置。
(11) 実施態様1〜10のいずれかに記載の連結装置(1)において、
前記捕捉部分(3)の前記ハウジングは、前記捕捉部分(3)の外側に突出する、拡張された前記アンカーヘッド(4、11)の部分と共に、おおよそ切れ目のない円筒形ガイド本体を画定する、連結装置。
(12) 実施態様1〜11のいずれかに記載の連結装置(1)において、
先に連結された前記第1および第2の外科装置を互いに対して動かすように構成された、接近装置(37)、
を含む、連結装置。
(13) 実施態様12に記載の連結装置(1)において、
前記接近装置(37)は、ねじ駆動装置(46)であって、
第1のねじ山(47)を備えた第1の部分(42)、および前記第1のねじ山(47)と噛み合う第2のねじ山(48)を備えた第2の部分(43)と、
前記第1の外科装置が前記第2の外科装置に対して並進運動するように、前記第1および第2の部分(42、43)を互いに対して回転させるのに適した回転式装置(49)と、
を含む、ねじ駆動装置(46)を含む、連結装置。
(14) 実施態様12に記載の連結装置(1)において、
前記接近装置(37)は、流体圧力装置(65)であって、ピストンシリンダー推力ユニット(66)によって互いに接続される第1の部分(42)および第2の部分(43)を含む、流体圧力装置(65)を含み、
前記ピストンシリンダー推力ユニット(66)の圧力チャンバ(67)が、前記圧力チャンバ(67)の内側の流体圧力を上昇させるのに非常に適した流体ポンプと、流体管(68)によって接続されていて、これにより、前記第1の外科装置は前記第2の外科装置に対して並進運動するようになっている、連結装置。
本発明の実施形態による、係合解除された構成にある連結装置の膨張可能な連結部分の斜視図である。 本発明の実施形態による、係合解除された構成にある連結装置の捕捉部分の斜視図である。 係合された構成にある連結装置の断面斜視図である。 本発明のさらなる実施形態による、連結装置の捕捉部分の断面図である。 本発明のさらなる実施形態による、連結装置の捕捉部分の断面図である。 本発明の実施形態による、腔内吻合リングアプライヤに実装された連結装置の断面図である。 図6の腔内吻合リングアプライヤの細部の斜視図である。 図7の細部の断面図である。 図6の腔内吻合リングアプライヤのさらなる細部の斜視図である。 本発明の実施形態による、腔内吻合リング運搬装置に実装された連結装置の膨張可能な連結部分の斜視図である。 本発明による連結装置により連結された吻合用アプライヤによって配備されるよう意図された吻合圧縮リング装置の斜視図である。 図6〜図11の圧縮リング配備システムおよび本発明による連結装置によって、経内腔吻合を行う方法のステップを示す。 図6〜図11の圧縮リング配備システムおよび本発明による連結装置によって、経内腔吻合を行う方法のステップを示す。 図6〜図11の圧縮リング配備システムおよび本発明による連結装置によって、経内腔吻合を行う方法のステップを示す。 本発明のさらなる実施形態による、腔内吻合リングアプライヤに実装された連結装置の斜視図である。 図15の腔内吻合リングアプライヤの一部の断面図である。 図15の腔内吻合リングアプライヤの細部の断面図である。 図15の腔内吻合リングアプライヤのさらなる細部の断面斜視図である。 図15〜図18の圧縮リング配備システムおよび本発明による連結装置によって、経内腔吻合を行う方法のステップを示す。 図15〜図18の圧縮リング配備システムおよび本発明による連結装置によって、経内腔吻合を行う方法のステップを示す。 図15〜図18の圧縮リング配備システムおよび本発明による連結装置によって、経内腔吻合を行う方法のステップを示す。 吻合圧縮リング配備システムの一般的な機能ユニットの概略図である。 吻合(胃空腸吻合)の準備中のガイドワイヤループの作製を示す。 吻合(胃空腸吻合)の作製を示す。

Claims (14)

  1. 例えば腔内手術中に、第1の外科装置を第2の外科装置に連結するための連結装置(1)において、
    前記第1の外科装置に接続可能な連結部分(2)であって、膨張可能なアンカーヘッド(4)を含む、連結部分(2)と、
    前記第2の外科装置に接続可能な捕捉部分(3)であって、前記アンカーヘッド(4)の少なくとも一部を受容するための受容空間(9)、およびアクセス孔(10)を画定しており、前記アンカーヘッド(4)は、前記アクセス孔(10)を通して、前記捕捉部分(3)の外側から前記受容空間(9)内へと挿入されることができる、捕捉部分(3)と、
    前記アンカーヘッド(4)に接続された作動装置(6)であって、前記アンカーヘッド(4)が拡張構成および収縮構成を呈することができるよう前記アンカーヘッド(4)を変形させるように構成された、作動装置(6)と、
    を含み、
    前記アクセス孔(10)は、前記アンカーヘッド(4)が収縮された場合に、前記アンカーヘッド(4)の挿入および引き抜きを可能にするように構成され、前記アンカーヘッド(4)が拡張された場合に、少なくとも部分的に挿入された前記アンカーヘッド(4)を前記捕捉部分(3)にロックするように構成されている、連結装置。
  2. 請求項1に記載の連結装置(1)において、
    前記アンカーヘッド(4)は、バルーン拡張器(11)を含み、前記作動装置(6)は、前記バルーン拡張器(11)と流体連通した状態で接続された流体ポンプ装置を含む、連結装置。
  3. 請求項1または2に記載の連結装置(1)において、
    前記アンカーヘッド(4)は、実質的に細長い糸状の収縮形状をとることができ、流体圧力にさらされた場合には、実質的に細長い円筒形の拡張形状をとることができる、連結装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の連結装置(1)において、
    前記アンカーヘッド(4)は、可撓性であるが拡張不能の壁(13)により画定された、膨張可能な内部チャンバ(14)を有しており、前記アンカーヘッド(4)が前記受容空間(9)に部分的にのみ挿入された場合に、前記アンカーヘッド(4)がアンカーシート(8)の形状に適合することができる、連結装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の連結装置(1)において、
    前記連結部分(2)は、前記第1の外科装置のガイドワイヤ(88)を受容するように構成された、長さ方向チャネル(17)を含む、連結装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の連結装置(1)において、
    前記捕捉部分(3)は、円筒形側壁(19)および遠位端壁(20)を備えたハウジング(18)を含み、前記円筒形側壁(19)および前記遠位端壁(20)は、前記受容空間(9)の少なくとも一部を画定し、前記端壁(20)は、前記アクセス孔(10)の境界を定め、前記アンカーヘッド(4)が拡張された場合には、前記アクセス孔(10)の縁部は前記アンカーヘッド(4)を締め付ける、連結装置。
  7. 請求項6に記載の連結装置(1)において、
    前記端壁(20)は、内部ロック表面(21)を含み、前記内部ロック表面(21)は、前記受容空間(9)の中へ向き、前記アンカーヘッド(4)の挿入方向(X)に対して実質的に垂直である、連結装置。
  8. 請求項6または7に記載の連結装置(1)において、
    前記遠位端壁(20)の外部表面(22)が、前記アンカーシート(8)への前記アンカーヘッド(4)の挿入を容易にするためのガイドを定める、連結装置。
  9. 請求項8に記載の連結装置(1)において、
    前記外部表面(22)は、前記受容空間(9)よりも狭い収縮部分(23)の周りにおいて実質的にじょうご形である、連結装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の連結装置(1)において、
    半径方向断面において、前記外部表面(22)は、外周付近の凹状部分(24)および前記収縮部分(23)付近の凸状部分(25)の2つの湾曲を有しており、それにより、前記外部表面(22)は、前記挿入方向に平行な長さ方向に対して少なくともおおよそ収束し、前記外周および前記収縮部分(23)の双方に接近する、連結装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の連結装置(1)において、
    前記捕捉部分(3)の前記ハウジングは、前記捕捉部分(3)の外側に突出する、拡張された前記アンカーヘッド(4、11)の部分と共に、おおよそ切れ目のない円筒形ガイド本体を画定する、連結装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の連結装置(1)において、
    先に連結された前記第1および第2の外科装置を互いに対して動かすように構成された、接近装置(37)、
    を含む、連結装置。
  13. 請求項12に記載の連結装置(1)において、
    前記接近装置(37)は、ねじ駆動装置(46)であって、
    第1のねじ山(47)を備えた第1の部分(42)、および前記第1のねじ山(47)と噛み合う第2のねじ山(48)を備えた第2の部分(43)と、
    前記第1の外科装置が前記第2の外科装置に対して並進運動するように、前記第1および第2の部分(42、43)を互いに対して回転させるのに適した回転式装置(49)と、
    を含む、ねじ駆動装置(46)を含む、連結装置。
  14. 請求項12に記載の連結装置(1)において、
    前記接近装置(37)は、流体圧力装置(65)であって、ピストンシリンダー推力ユニット(66)によって互いに接続される第1の部分(42)および第2の部分(43)を含む、流体圧力装置(65)を含み、
    前記ピストンシリンダー推力ユニット(66)の圧力チャンバ(67)が、前記圧力チャンバ(67)の内側の流体圧力を上昇させるのに非常に適した流体ポンプと、流体管(68)によって接続されていて、これにより、前記第1の外科装置は前記第2の外科装置に対して並進運動するようになっている、連結装置。
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