JP2010525639A - プロトコル層のリセットを含んでいる手順時におけるプロトコルデータユニットの改良された送信方式 - Google Patents

プロトコル層のリセットを含んでいる手順時におけるプロトコルデータユニットの改良された送信方式 Download PDF

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Abstract

本発明は、プロトコル副層の再確立を含む、例えばハンドオーバー時において、移動ノードのプロトコル副層を介してデータを送信する方法に関する。移動ノードは、ハンドオーバーを予測し、したがって、プロトコル副層の送信バッファを空にするための多くの時間を有する。さらに、まもなく行われるハンドオーバーを検出した時点で、サービスデータユニット(SDU)からプロトコルデータユニット(PDU)へのセグメント化を停止する。次いで、バッファの中に残っている、ACKが返されていないPDUを、対応するSDUをソース基地局が再組み立てすることができるように、ソース基地局に再送する。さらに、UEは、各無線ベアラの優先度に応じて、ACKが返されていないPDUの再送を優先することができる。したがって、ACKが返されていないPDUの再送が行われない場合のように、ターゲット基地局へのハンドオーバーを実行した後、前に送信されたPDUをもう一度送信する必要がない。
【選択図】図10

Description

本発明は、プロトコル副層の再確立を含んでいる手順時において移動ノードのプロトコル副層を介してデータを送信する方法に関する。本発明は、手順が移動ノードによって検出された時点においてプロトコル副層の送信バッファの中に依然として存在しているプロトコルデータユニットをUEが効率的に再送することを可能にするための複数の異なる方法ステップを提供する。さらには、本発明は、本発明に関与する移動ノードおよび基地局に関する。
W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多元接続)は、第3世代のワイヤレス移動通信システムとして使用する目的で標準化されたIMT−2000システム(International Mobile Telecommunication system:国際移動通信システム)の無線インタフェースである。W−CDMAは、音声サービスやマルチメディア移動通信サービスといったさまざまなサービスをフレキシブルかつ効率的に提供する。日本、欧州、米国、およびその他の国における標準化機関は、W−CDMAの共通の無線インタフェース仕様を策定する目的で、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)と呼ばれるプロジェクトを共同して組織した。
IMT−2000の欧州における標準化バージョンは、一般にUMTS(Universal Mobile Telecommunication System:ユニバーサル移動通信システム)と呼ばれている。UMTS仕様の最初のリリースは、1999年に公開された(リリース99)。その後、3GPPにより、リリース4、リリース5、リリース6において、この標準に対するいくつかの改良が標準化された。
最近になって、3GPPは、3Gの長期的な競争力を確保するため、3G標準の次の大きな前進または進化の検討を開始した。3GPPは、最近、「Evolved UTRA and UTRAN(E−UTRAおよびUTRAN)」という研究項目(一般には「ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)」として公知である)に着手した。この研究では、サービスの提供を向上させることと、ユーザおよび事業者側のコストを低減することとを目的として、パフォーマンスの大幅な向上を達成する手段が検討される。一般には、移動制御にはインターネットプロトコル(IP)を使用し、将来的なサービスすべてがIPベースであるものと想定している。したがって、進化の中心的な課題は、従来のUMTSシステムのパケット交換(PS)ドメインの機能強化である。
今回の進化の主たる目的は、前述したように、サービスの提供をさらに向上させることと、ユーザおよび事業者側のコストを低減することである。より具体的には、ロングタームエボリューション(LTE)における、いくつかの重要なパフォーマンス、能力、および配備上の要求条件は、特に、以下のとおりである。
・ HSDPAおよびHSUPAと比較して、データレートが大幅に高いこと(想定されている目標ピークデータレートは、下りが100Mbps以上、上りが50Mbps以上である)
・ データレートが高く、エリアカバレッジが広いこと
・ 上位層プロトコル(例えば、TCP)のパフォーマンスを向上させることと、制御プレーン手順(例えば、セッションの確立)に関連付けられる遅延を低減することとを目的として、ユーザプレーンにおける遅延を大幅に低減すること
・ 1.25MHz〜20MHzの範囲のさまざまなサイズのスペクトル割当てにおいてスタンドアロンシステムとして動作すること
ロングタームエボリューション研究のうち、配備に関連するさらなる要求条件は、これらの技術になめらかに移行できることである。
現在のアーキテクチャとLTE UTRANアーキテクチャ
図1は、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の高レベルリリース99/4/5/6のアーキテクチャを示している(非特許文献1(http://www.3gpp.orgにおいて利用可能であり、この参照をもってその内容を本願に繰り入れるものとする)を参照)。UMTSシステムは、それぞれが所定の機能を有する複数のネットワーク要素から構成されている。ネットワーク要素は、それぞれの機能によって定義されているが、各ネットワーク要素の物理的実装が類似していることも一般的であり、ただし必須条件ではない。
ネットワーク要素は、機能に基づいて、コアネットワーク(CN)101と、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN:UMTS Terrestrial Radio Access Network)102と、ユーザ機器(UE)103とにグループ化される。UTRAN 102は、無線に関連するすべての機能を処理する役割を担っているのに対し、CN 101は、外部ネットワークへのデータ接続と呼のルーティングの役割を担っている。CNとUTRANの間と、UTRANとUEの間の相互接続は、オープンインタフェース(それぞれ、Iu、Uu)によって定義されている。なお、UMTSシステムはモジュール方式であり、したがって、同じタイプのいくつかのネットワーク要素を備えることが可能である。
図2は、3GPP LTE移動通信ネットワークの例示的な概要を示している。このネットワークは、機能に基づいて、コアネットワーク(CN)と、無線アクセスネットワーク(RAN)と、ユーザ機器(UE)または移動端末とにグループ化される、複数の異なるネットワークエンティティから構成されている。RANは、無線に関連するすべての機能、特に、無線リソースのスケジューリングなどを処理する役割を担っている。CNは、外部ネットワークへのデータ接続と呼のルーティングの役割を担うことができる。
このLTEネットワークは、ユーザデータプレーンに関しては「2ノードアーキテクチャ」であり、いわゆるSAEゲートウェイ(SAE−GW)とエンハンストノードB(eNodeBまたはeNBとも称する)とから構成されている。制御プレーン上には、上述したエンティティに加えて、移動管理エンティティ(MME)も存在しており、非アクセス階層(NAS)シグナリングおよびその他の関連する制御シグナリング(例えば、認証、移動管理)を処理する。MMEおよびSAE−GWは、コアネットワーク(CN)の機能、例えば、3GPPアクセスネットワーク間で移動するためのCNノード間のシグナリング、アイドルモードにあるUEのトラッキングおよび到達性、外部ネットワークへのデータ接続と呼のルーティングを処理する。eNodeBは、例えば、ヘッダ圧縮、暗号化/整合性保護、無線リソース制御(RRC)、分割/連結、リソースのスケジューリングおよび割当て、多重化といった機能と、物理層の機能を処理することができる。
移動通信ネットワークは、一般にはモジュール方式であり、したがって、同じタイプのいくつかのネットワークエンティティを備えていることが可能である。ネットワーク要素の相互接続は、オープンインタフェースによって定義される。UEは、Uuインタフェースとして表されるエアインタフェースを介して、eNodeBに接続することができる。eNodeBは、いわゆるS1−Uインタフェースを介してSAE−GWに接続することができる。eNodeB自体は、いわゆるX2インタフェースを介して相互接続される。
3GPPと非3GPPの両方の統合は、外部パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)とのSAE−GWのインタフェースを介して処理することができる。
すでに上述したように、図2の例示的なネットワークアーキテクチャにおいては、セルのリソースの所有権は、各eNodeBにおいて処理されるものと想定している。セルのリソースの所有権がSAE−GWの外側で処理されることによって、(CP/UPフローの両方の)SAE−GWのプーリングをサポートすることが可能となり、複数の異なる端末について、1つのeNodeBをいくつかのSAE−GWに接続することができる(したがって、単一障害点が回避される)。
なお、上記の考察は一例に過ぎず、標準化委員会における現在の開発状況を表していることに留意されたい。標準は絶え間なく変化しており、上記の例示的なシステムとは一致しないかもしれない。しかしながら、当業者は、今後のシステムの変更された態様に本発明の原理を適用できるであろう。
OSI層の概要
図3は、OSIモデルの簡潔な概要を示しており、本明細書においては、LTEアーキテクチャおよび本発明について、このOSIモデルに基づいて説明してある。
開放型システム間相互接続参照モデル(OSIモデルまたはOSI参照モデル)は、通信ネットワークプロトコルおよびコンピュータネットワークプロトコルの設計を、階層式かつ抽象的に記述したものである。OSIモデルでは、システムの機能が一連の層に分割される。各層は、特性として、下の層の機能を使用するのみであり、自身の機能は上の層に提供するのみである。これらの一連の層から成るプロトコル挙動を実装しているシステムは、「プロトコルスタック」または「スタック」として知られている。プロトコルスタックの主たる特徴として、1つの層が別の層とどのようにインタラクトするかに関する仕様が、層間の接合部分によって決められている。すなわち、ある製造業者によって書かれた層が、別の製造業者による層と一緒に動作することができる。本発明の理解を目的として、以下では、最初の3つの層のみについてさらに詳しく説明する。
物理層または第1層の主たる目的は、特定の物理媒体(例えば、同軸ケーブル、ツイステッドペア、光ファイバ、エアインタフェースなど)を通じて情報(ビット)を伝送することである。この層は、データを、通信チャネルを通じて送信される信号(またはシンボル)に変換または変調する。
データリンク層(または第2層)の目的は、入力データをデータフレームに分割する(セグメンテーション・リアセンブリ(SAR)機能)ことによって、特定の物理層と互換性があるように情報のフローを成形することである。さらに、この層は、失われたフレームの再送を要求することによって、潜在的な送信誤りを検出および訂正することができる。この層は、一般には、アドレッシングメカニズムを提供し、さらに、受信機の能力にデータレートを合わせる目的でフロー制御アルゴリズムを提供することができる。共有媒体が複数の送信機および受信機によって同時に使用される場合、データリンク層は、一般には、物理媒体へのアクセスを調整および制御するメカニズムを提供する。
データリンク層は、膨大な機能を提供するため、しばしば副層(例えば、UMTSにおけるRLC副層およびMAC副層)に細分される。第2層プロトコルの代表的な例は、固定回線網用のPPP/HDLC、ATM、フレームリレーと、無線システム用のRLC、LLC、またはMACである。
ネットワーク層または第3層は、トランスポート層によって要求されるサービス品質を維持しながら、可変長のパケットを送信元から1つまたは複数のネットワークを介して送信先に伝送するための機能・手順上の手段を提供する。一般に、ネットワーク層の主たる目的は、特に、ネットワークルーティング機能、ネットワーク分割(network fragmentation)機能、および輻輳制御機能を実行することである。ネットワーク層のプロトコルの代表的な例は、IPインターネットプロトコルまたはX.25である。
第4層〜第7層に関しては、アプリケーションおよびサービスによっては、OSIモデルの特定の層にアプリケーションまたはサービスを帰属させることが難しいことがあり、なぜなら、第3層より上位で動作するアプリケーションおよびサービスが、OSIモデルの複数の異なる層に属するさまざまな機能をしばしば実施するためである。したがって、特に、TCP(UDP)/IPベースのネットワークにおいては、場合によっては第4層以上を結合して、いわゆる「アプリケーション層」を形成する。
OSI層モデルに関するさらなる情報は、例えば、非特許文献2に記載されており、この文書は参照によって本出願に組み込まれる。
LTEにおける層構造およびデータフロー
図4は、LTEベースのUTRANにおける例示的なユーザプレーンのプロトコルスタックを示している。第2層は、媒体アクセス制御(MAC)と、無線リンク制御(RLC)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)とに分割することができ、この場合、RLC副層およびPDCP副層は、ネットワーク側においてはeNodeBにおいて終端している。NAS層は、ネットワーク側においてはアクセスゲートウェイにおいて終端している。アクセスゲートウェイとeNodeBとの間のS1−Cトランスポート層は、これらのエンティティ間の伝送媒体に特に適合化されている物理層およびMAC層と一緒にトランスポートネットワーク層を形成する。
移動ノード(MN、またはユーザ機器UEとも称する)とコアネットワークとの間の制御シグナリングの大部分は、無線リソース制御(RRC)メッセージによって行われる。RRCプロトコルは、第3層に位置しており、UEに固有のシグナリングと、アイドルモードにあるUEのページングと、システム情報のブロードキャストの機能を提供する。さらに、RRC層は、上位層からの制御情報の正しい送信を保証するための再送機能もサポートしている。
要約すれば、図4は、E−UTRAの制御プレーンの無線インタフェースプロトコルスタックのアーキテクチャを示している。以下では、関連する機能の内容について説明する。
・ RLC副層およびMAC副層(ネットワーク側ではeNBにおいて終端している)は、ユーザプレーンの場合と同じ機能を実行する。
・ RRC(ネットワーク側ではeNBにおいて終端している)は、例えば以下に挙げる機能を実行する。
− ブロードキャスト
− ページング
− RRC接続管理
− 無線ベアラ(RB)制御
− 移動機能
− UE測定レポートおよび制御

・ PDCP副層(ネットワーク側ではeNBにおいて終端している)は、制御プレーンに対しては、例えば以下に挙げる機能を実行する。
− 整合性保護
− 暗号化

・ NAS(ネットワーク側ではアクセスゲートウェイ(aGW)において終端している)は、特に以下の機能を実行する。
− SAEベアラ管理
− 認証
− アイドルモード時の移動処理
− LTE_IDLEにおけるページングの開始
− アクセスゲートウェイとUEとの間のシグナリングにおいてと、ユーザプレーンにおいてのセキュリティ制御
層のサービスとデータ交換
以下では、本文書において使用している用語「サービスデータユニット(SDU)」および「プロトコルデータユニット(PDU)」について、図5を参照しながら定義しておく。OSIモデルにおける層間でのパケットの交換を一般的かつ形式的に記述する目的で、SDUエンティティおよびPDUエンティティが導入された。SDUは、層Nに位置しているプロトコルに、いわゆるサービスアクセスポイント(SAP)を介してのサービスを要求する、層N+1におけるプロトコルから送られる情報の単位(データブロック/情報ブロック)である。PDUは、送信機および受信機において同じ層Nに位置する同じプロトコルのピアプロセス間で交換される情報の単位である。
PDUは、一般的には、受け取った(1つ以上の)SDUの処理後のバージョンから構成されるペイロード部分と、その前に位置する、層Nに固有のヘッダとによって形成されており、オプションとして、最後のトレイラを有する。これらのピアプロセスの間には、(第1層を除いて)直接的な物理接続が存在しないため、PDUを層N−1に転送して処理する。したがって、層NのPDUは、層N−1の観点からはSDUである。
送信機のセグメンテーション(セグメント化)および受信機のリアセンブリ(再組み立て)
図4を再び参照し、UEは、例えば、ユーザからの音声信号を音声フレームに変換し、次いで、それら音声フレームをIPプロトコルを介して別のUEに送信するための手段を含んでいることができる。UEにおいて、RLC層は、上位層(PDCP)から受け取るSDUを、無線チャネル上で送信するのに適するサイズまで、セグメント化、連結、またはパディングを行う。すなわち、RLC層は、図6に示したように、セグメント化/連結/パディングに関する情報とシーケンス番号を、結果としてのデータに挿入することによって、無線チャネル上で送信するのに適するRLC PDUを構築し、そのRLC PDUを下位層(MACおよび物理)に渡す。より詳細には、送信機のRLC層は、上位層から特定のサイズ(例:100バイト)のIPパケットのRLC SDUを受け取る。無線チャネル上で送信可能なデータサイズが40バイトである場合、RLC層は、RLC SDUを3つのRLC PDUにセグメント化する。各RLC PDUは40バイトを有し、RLCヘッダも含んでいる。RLCヘッダは、特に、シーケンス番号(SN)を含んでいる。このシーケンス番号は、RLC PDUごとに連続的に1ずつ増大する。この場合、シーケンス番号は、3つのRLC PDUの順序を示している。
受信機においては、RLC層は、下位層から受け取るRLC PDUのシーケンス番号とセグメント化/連結/パディングの情報を解釈することによって、データを回復し、送信機の動作に対応してデータを連結またはセグメント化することによって、RLC SDUを再構築する。RLC PDUを結合して対応するRLC SDUにするための正しい順序は、シーケンス番号によって与えられる。次いで、再構築されたRLC SDUを、上位層に提供する。
データを上り方向に送信する場合の、UEの基本的なスケジューリング挙動は、主として、UEにおける上りレート制御機能によって制御され、この機能は、無線ベアラ間での上りリソースの共有を管理する。RRC層は、各ベアラに優先度および優先ビットレート(PBR:Prioritized Bit Rate)を設定することによって、上りレート制御機能を制御する。さらに、RRC層は、保証ビットレート(GBR:Guaranteed BitRate)の各ベアラの最大ビットレート(MBR:Maximum BitRate)を設定する。さらに、非保証ビットレート(Non−GBR)の無線ベアラの各グループに対して、平均最大可能ビットレート(AMBR:Averaged Maximum possible BitRate)を設定する。なお、使用される値は、S1を介してeNBにシグナリングされる値には関連しなくてもよいことに留意されたい。
上りレート制御機能は、UEが自身の(1つ以上の)無線ベアラを以下の順序において処理するようにする。
1.(1つ以上の)無線ベアラを、PBRを上限として優先度順位の高い順に処理する
2.前の許可によって割り当てられた残りのリソースについて、(1つ以上の)無線ベアラを優先度順位の高い順に処理する
さらに、上りレート制御機能は、MBRおよびAMBRを超えないことを保証する。PBRのすべてがゼロに設定されている場合、最初のステップを省き、(1つ以上の)無線ベアラを優先度のそのままの順序において処理し、この場合、UEは、優先度の高いデータの送信を最大にする。
図7は、ソースeNodeBからターゲットeNodeBへの、移動ノードのハンドオーバー手順の信号図を示している。現在、UEはソースeNBにアタッチされており、ゲートウェイ(図示していない)を介して別のUEとデータを交換しているものと想定する。移動ノードによって絶え間なく実行される測定を設定する目的で、UEはソースeNBから測定制御メッセージを受信する。測定制御メッセージは、例えば、測定の種類、あるいは特定のレポーティングモード(例:定期的またはイベントベース)を示すことができる。これに相応して、UEは、ソースeNBによって示された測定を実行し、結果をソースeNBにレポートする。この測定レポートは、システム情報や仕様などによって設定されている規則に従って、UEによって送られる。次いで、ソースeNodeBは、この測定情報を使用して、別のネットワーク(すなわち、別のeNB)への、UEのハンドオーバーを実行するかを、決定することができる。
ソースeNBがハンドオーバーを決定した場合、ハンドオーバー要求メッセージがターゲットeNBに送信され、ターゲット側においてハンドオーバーに対して準備するために必要な情報(ソースeNBにおけるUE X2シグナリングコンテキスト参照(signaling context reference)、UE S1 EPCシグナリングコンテキスト参照、ターゲットセルID、RRCコンテキスト、SAEベアラコンテキスト)が渡される。さらに、含まれているUE X2シグナリング参照およびUE S1シグナリング参照によって、ターゲットeNBはソースeNBをアドレッシングすることができる。
ターゲットeNBによってリソースを許可することができる場合、ターゲットeNBは、受信したSAEベアラQoS情報に応じて、ハンドオーバーが正常に行われる可能性を高めるために受付制御を実行することができる。ターゲットeNBは、受信したSAEベアラQoS情報に従って、要求されるリソースを設定し、C−RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子:Cell Radio Network Temporary Identifier)を予約し、このC−RNTIは、RRC接続を識別する、セルレベルにおけるUEの一意の識別情報を提供する。ターゲットネットワーク内のターゲットeNBによってUEが受け付けられる場合、ターゲットeNBは、第1層/第2層によってハンドオーバーの準備を行い、ハンドオーバー要求ACK(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE)をX2−cインタフェースを通じてソースeNBに送る。このハンドオーバー要求ACK(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージは、ハンドオーバーコマンドの一部としてUEに送られる透過的コンテナ(transparent container)を含んでいる。ポールビットは、RLCプロトコルの送信側エンティティが、受信側エンティティから送信フィードバックを送るように要求するために使用される。ポールビットが「1」に設定されているときには、受信側エンティティにフィードバックが配信される。この場合、ハンドオーバーコマンドメッセージを配信するためにRLC ACKモードが使用される場合、このメッセージに含まれているすべてのパケットの正常な送信が保証される。コンテナは、新しいC−RNTI(場合によっては何らかの別のパラメータ、すなわち、アクセスパラメータ、SIBなど)を含んでいることができる。さらに、ハンドオーバー要求ACK(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージは、必要な場合、転送トンネルのRNL(無線ネットワーク層)/TNL(トランスポートネットワーク層)情報を含んでいることもできる。
(HANDOVER COMMAND)(RRCメッセージ)を生成する。ハンドオーバーコマンド(HANDOVER COMMAND)は、ターゲットeNBから受信された透過的コンテナを含んでいる。ソースeNodeBは、必要な整合性保護とメッセージの暗号化とを実行する。UEは、必要なパラメータ(すなわち、新しいC−RNTI、可能な開始時間、ターゲットeNBのSIBなど)を有するハンドオーバーコマンド(HANDOVER COMMAND)を受信し、ハンドオーバーを実行するようにソースeNBによって命令される。多くの場合、UEは、ハンドオーバーコマンド(HANDOVER COMMAND)の受信に対して、RLC ACK手順(図示していない)によってACKを返す必要がある。ハンドオーバーコマンド(HANDOVER COMMAND)に定義されている開始時間が経過した後、UEは、ターゲットeNBとの同期を実行し、次いで、上りタイミングアドバンス(uplink timing advance)の取得を開始する。これに対して、ネットワークは、上り無線リソース割当ておよびタイミングアドバンスによって応える。
UEは、ターゲットセルに正常にアクセスすると、自身のハンドオーバー手順が完了したことを示すため、ハンドオーバー確認(HANDOVER CONFIRM)メッセージ(C−RNTI)を、ターゲットeNBに送る。ターゲットeNBは、ハンドオーバー確認(HANDOVER CONFIRM)メッセージにおいて送られたC−RNTIを確認する。これに応じて、ゲートウェイは、下りデータ経路をターゲット側に切り換え、ソースeNBに向かうユーザプレーンリソース/TNLリソースをすべて解放することができる。さらに、ターゲットeNBは、リソース解放(RELEASE RESOURCE)を送ることによって、ハンドオーバーの成功をソースeNBに通知し、リソースの解放をトリガーする(図示していない)。ソースeNBは、リソース解放(RELEASE RESOURCE)メッセージを受信した時点で、UEコンテキストに関連付けられている無線リソースと制御プレーンに関連するリソースとを解放することができる。
ハンドオーバーにおいて、ソースeNodeBからターゲットeNodeBにパケットを転送するために使用される単位は、PDCP PDU(またはPDCP SDU)であり、なぜなら、ソースeNodeBとターゲットeNodeBとの間でRLCコンテキストが伝送されないものと想定しているためである。すなわち、ソースeNodeBは、UEからRLC PDUを受信した後、それらRLC PDUを結合してRLC SDUとし、これらのRLC SDUを、ハンドオーバー手順時にターゲットeNBに転送することができる。したがって、ソースeNBが受信した1つ以上のRLC PDUが、何らかの理由でRLC SDU(すなわち、PDCP PDU)にまだ再組み立てされていない場合、これらのRLC PDUをターゲットeNBに伝送することができず、したがって、ソースeNBから削除され、これにより失われる。したがって、これらの削除されたRLC PDU(すなわち、対応するRLC SDU)を再び送信しなければならず、ただし、今回はターゲットeNBに送信する。明らかに、この挙動は、無線送信の観点からは効率的ではなく、なぜなら、ハンドオーバー時におけるソースeNBにおけるRLC SDUの再組み立てが不完全であるため、全体としてより多くのビットを送信しなければならないためである。
同様に、図8のトラフィックリダイレクト手順においても、ソースeNBにおけるRLC SDUの再組み立てが不完全であるため無線送信が非効率的であるという上述した問題が存在する。以下では、トラフィックリダイレクト手順について簡単に要約しておく。トラフィックのロードバランシングは、LTEシステムにおける移動制御を駆動する主たるメカニズムの1つとすべきである。移動通信システムにおける共有チャネルの特性上の理由から、トラフィックのロードバランシングは不可欠である。すなわち、ユーザのスループットは、セル内のアクティブなUEの数が増大するにつれて低減し、負荷は、ユーザの使用感に直接的に影響する。この要求条件は、実際には、ソースeNBにおけるトラフィック負荷が許容されないほど高く、その一方で、ターゲットeNBにおけるトラフィック負荷が、少なくとも1つの端末について受付制御を肯定的に決定できるときに、端末をソースeNBからターゲットeNBに導くことであると言い換えられる。トラフィックリダイレクト手順は、負荷基準によってトリガーされるが(上述したハンドオーバー手順が無線チャネルの品質によってトリガーされるのとは異なる)、ソースeNBにおいてRLC SDUに完全に再組み立てされていない、セグメント化されているRLC PDUが失われる問題は、図7によるハンドオーバー手順の場合の上述した問題と同じである。
トラフィックリダイレクト手順を実行する決定は、ソースeNBによって行われ、ソースeNBは、自身が制御するネットワークエリア内のトラフィック負荷に関する必要な情報を有する。ソースネットワーク内のトラフィック負荷が高くなりすぎている場合、ソースeNBは、トラフィックリダイレクト手順が必要であるものと判定し、受付要求をターゲットeNBに送信し、このターゲットeNBは、ターゲット側においてハンドオーバーの準備を行うための必要な情報を備えている。そのターゲットeNBは、利用可能なシステムリソースを超えることなしに、ターゲットネットワークにおいて追加のUEを処理担当できるかを判定する。受付応答を生成してソースeNBに送信し、それと同時に、ハンドオーバーの準備を行い、対応するリソースを設定する。[eRRC]トラフィックリダイレクトコマンド(Traffic Redirection Command)をUEに提供することによって、トラフィックリダイレクトを行うという決定をUEに通知する。
したがって、UEはソースセルからデタッチし、新しいターゲットセルとの同期を開始する。ソースeNBは、未処理のパケットをターゲットeNBに転送する、すなわち、すでに再組み立てされた上りRLC SDUを転送する。例えば、同じRLC SDUに属しているRLC PDUが欠落しているために、ソースeNBがRLC SDUに結合できなかったRLC PDUは、破棄しなければならず、ターゲットセルにおいて再送する必要がある。
この状況について、図9を参照しながらさらに詳しく説明する。図9は、ハンドオーバーまたはトラフィックリダイレクト時におけるUEの送信バッファおよびソースeNBの受信バッファの内容を示している。UEにおいては、無線条件に応じて、PDCP PDU(すなわち、RLC SDU)がRLC PDUにセグメント化され、したがって、RLC PDUのサイズはフレキシブルである。すでに述べたように、ソースeNBとターゲットeNBとの間でのRLCコンテキスト伝送が行われないものと想定する。PDCP送信バッファは、現時点においてPDCP PDU 3およびPDCP PDU 4を有し、このことは、PDCP PDU 1およびPDCP PDU 2はすでにRLC層に渡されたことを意味する。実際に、RLC送信バッファは、RLC PDU 1〜RLC PDU 4を保持しており、この場合、PDCP PDU 1(RLC SDU 1)がRLC PDU 1およびRLC PDU 2にセグメント化されており、PDCP PDU 2(RLC SDU 2)がRLC PDU 3およびRLC PDU 4にセグメント化されている。RLC PDU 1〜RLC PDU 4はソースeNBにすでに送信されており、しかしながら、RLC PDU 1およびRLC PDU 3のみが正常に受信されている。例えば、RLC PDU 2およびRLC PDU 4は、干渉などのチャネルの問題に起因してエアインタフェースを通じて失われているものと想定する。
したがって、ソースeNBは、RLC PDU 1〜RLC PDU 4が属している2つのRLC SDUのいずれも再組み立てすることができず、なぜなら、対応するRLC SDUを完成させるためにそれぞれ1つのRLC PDUが失われているためである。例えば、RLC SDU 1は、RLC PDU 1とRLC PDU 2の両方を必要とする。この瞬間にハンドオーバーまたはリダイレクト手順が実行される場合、RLC PDU 1およびRLC PDU 3をソースeNBの受信バッファから削除しなければならず、なぜなら、ソースeNBからターゲットeNBに転送されるのは、RLC SDU(PDCP PDU)のみであるためである。これに相応して、ターゲットセルへのハンドオーバーが実行された後、RLC PDU 1〜RLC PDU 4がUEからターゲットeNBに送信される。したがって、ハンドオーバー領域において実際に失われたのがRLC PDU 2とRLC PDU 4であっても、完全に受信されていないRLC SDUに属するRLC PDUすべてが削除されるため、実質的な消失はRLC PDU 1〜RLC PDU 4になる。
3GPP TS 25.401: "UTRAN Overall Description" "Computer Networks", by Andrew S. Tanenbaum, fourth edition, 2002, Prentice Hall PTR, chapter 1.4
本発明の目的は、上に概説した問題の少なくとも1つを克服するメカニズムを提案することである。本発明のさらに具体的な目的は、データの送信に使用されるプロトコル副層がリセットされる手順時における、移動ノードからアクセスネットワークへのデータの送信を改良することである。
本発明のさらに具体的な目的は、移動ノードのハンドオーバー時において、追加の遅延が導入されることなしに、プロトコル層のプロトコルデータユニットを、移動ノードからソース基地局に、無線リソースに関して効率的に送信することを可能にすることである。
これらの目的の少なくとも1つは、独立請求項の主題によって解決される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
本発明の一態様によると、移動ノードは、データをネットワークに送信するために使用されているプロトコル層がまもなくリセットされることを事前に認識することが可能であるようにされている。したがって、移動ノードは、プロトコル副層の送信バッファの実際のリセットが行われる前に、送信バッファを空にするための十分な時間を有する。結果として、プロトコル副層のリセットが行われる前および行われた後に、プロトコルデータが重複して送信されることがない。
より詳細には、プロトコル副層がまもなく再確立されることをUEが予測した時点で、プロトコルデータユニットのセグメント化をただちに停止する。その時点において、特定の数のサービスデータユニットがプロトコルデータユニットにセグメント化されており、プロトコル副層の送信バッファに入力されている。さらに、送信バッファは、アクセスネットワークにまだ送信されていないプロトコルデータユニットと、アクセスネットワークに送信されたがアクセスネットワークによってACKが返されていないプロトコルデータユニットとを、含んでいる。さらには、移動ノードの送信バッファの中には、アクセスネットワークに正常に送信され、したがって、移動ノードがアクセスネットワークからのACKをすでに受信したプロトコルデータユニット、が存在する。
すでに送信されたがまだACKが返されていないプロトコルデータユニットの送信を優先させることによって、送信バッファを空にする。さらに具体的には、アクセスネットワーク(例えば、基地局)に正常に送信されており、ACKが返されていないプロトコルデータユニットと同じサービスデータユニットに属しているプロトコルデータユニットは、欠落しているか正常に受信されていないプロトコルデータユニッに起因して、結合して対応するサービスデータユニットにすることができない。さらに、検出時において、1つのSDUのいくつのPDUはすでに送信されているが、同じSDUの別のPDUがまだ送信されていない場合もあり得る。したがって、SDUの再組み立てを終了するためには、ソースeNBに各PDUを提供することが重要である。この方法では、データ送信の無線効率が最大となり、なぜなら、受信側においてサービスデータユニットを再組み立てすることができ、プロトコルデータユニットが無駄に送信されることがないためである。
本発明の別の態様(この態様は、ACKが返されていないプロトコルデータユニットの送信を優先させる態様と組み合わせることができ、これは有利である)は、送信の後、十分な時間および利用可能なリソースが存在するならば、移動ノードの送信バッファの中のプロトコルデータユニットのうち、上りにおいて以前に送信されていないプロトコルデータユニットを、プロトコル副層がリセットされる前に、この時点で受信側に送信することができる。
本発明のさらに別の態様は、プロトコル副層をリセットする、まもなく発行されるコマンドを早期に検出することを、内部的または外部的にトリガーできることに関連する。例えば、RLC層の再確立を暗黙的に伴うハンドオーバー手順に関して、UEは、ソースeNBに送信される測定レポートによってハンドオーバーがトリガーされることを内部的に認識することができる。RLCプロトコルの再確立は、以下では、RLCプロトコルのリセットと等しい形態において使用される。その一方で、ハンドオーバーの決定についてUEにできるだけ早く通知するため、ソースeNBにおけるハンドオーバーの決定の直後に、ソースeNBから通知することができる。
同様に、トラフィックリダイレクト手順の場合、ソースeNBにおける実際の決定の直後にUEに提供される新しいトラフィックリダイレクト事前メッセージを導入することによって、肯定的決定についてUEに通知することが可能である。
本発明の一実施形態は、移動ノードからのデータを、移動ノードのプロトコル副層を介して、移動通信システムのアクセスネットワークに送信する方法を提供する。この送信は、移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順時に行われる。移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを、移動ノードにおいて検出した時点で、最初に、プロトコル副層のサービスデータユニットからプロトコル副層のプロトコルデータユニットへのセグメント化を停止する。さらに、ACKが返されていないプロトコルデータユニットを、移動ノードのプロトコル副層によってアクセスネットワークに再送する。
本発明の別の実施形態によると、ACKが返されていないプロトコルデータユニットをアクセスネットワークに再送するステップは、手順を実行するためのコマンドを受信した後、移動ノードがアクセスネットワークへの自身のアタッチを変更するまで継続される。これによる少なくとも1つの利点は、移動ノードが、受信側においてまだ再組み立てされていない、ACKが返されていないプロトコルデータユニットすべてを再送するタスクを達成するための、より多くの時間を有することである。
本発明のさらに有利な実施形態においては、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出する前に、プロトコル副層における第2のプロトコル副層からサービスデータユニットを受け取った時点で、サービスデータユニットを、プロトコル副層のプロトコルデータユニットにセグメント化し、次いで、プロトコル副層のセグメント化されているプロトコルデータユニットを、プロトコル副層の送信バッファに入力する。
さらに、再送するステップは、前記アクセスネットワークに送信されたが前記アクセスネットワークによってACKが返されていない、プロトコル副層の送信バッファの中のセグメント化されているプロトコルデータユニット、を再送するステップ、を含んでいる。この形態の1つの利点として、このような、ACKが返されていないプロトコルデータユニットは、受信側において再組み立てしなければならない特定のサービスデータユニットに属しているため、それらACKが返されていないプロトコルデータユニットを受信した後に、受信側においてサービスデータユニットを生成することができる。これは、リソースに関して極めて効率的でもある。
本発明のさらに具体的な実施形態は、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出した時点においてアクセスネットワークに送信されていない、セグメント化されているプロトコルデータユニットをさらに含んでいる、移動ノードのプロトコル副層の送信バッファに関する。プロトコル副層は、送信バッファの中のACKが返されていないプロトコルデータユニットすべてをアクセスネットワークに再送した後、アクセスネットワークに送信されていない、セグメント化されているプロトコルデータユニットを、アクセスネットワークに送信する。この優先化によって、利用可能なリソースを、より重要なプロトコルデータユニットのために効率的に使用することができ、より重要なプロトコルデータユニットとは、正常に受信されていないプロトコルデータユニットに起因して受信側において再組み立てできなかったサービスデータユニットに属しているプロトコルデータユニットである。
本発明の別の実施形態によると、プロトコル副層は、無線リンク制御副層である。さらに、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出した時点において、アクセスネットワークに送信されたがアクセスネットワークによってACKが返されていない、無線リンク制御副層のプロトコルデータユニット、の送信は、アクセスネットワークに送信されていない、無線リンク制御副層のプロトコルデータユニット、の送信よりも、優先される。前と同様に、この優先化によって、移動ノードは自身のリソースを効率的に使用することが可能になる。
次に、本発明のさらに有利な実施形態を説明する。手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出した時点で、移動ノードは、所定の時間だけ待機してから、手順を実行するためのコマンドを受信する。移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するためのコマンドを移動ノードが受信する前に、所定の時間が経過した場合、移動ノードは、プロトコル副層のサービスデータユニットから、プロトコル副層のプロトコルデータユニットへのセグメント化を再び開始する。使用される所定の時間は、事業者によって自由に設定することができ、したがって、本発明の本実施形態は、フレキシブルに実施することができる。
本発明の別の実施形態によると、移動ノードのプロトコル副層は、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニット、をアクセスネットワークに再送するための限られたシステムリソースを有する。移動ノードのシステムリソースが、ACKが返されていないプロトコルデータユニットを再送するうえで十分ではない場合、移動ノードは、アクセスネットワークからの追加のシステムリソースを要求し、追加のシステムリソースに関する情報を、アクセスネットワークから受信する。
したがって、追加のシステムリソースを利用して、ACKが返されていないプロトコルデータユニットをアクセスネットワークに再送する。移動ノードは、最初は十分なリソースを保持していないことがあるが、本発明の本実施形態では、移動ノードは、ACKが返されていないプロトコルデータユニットの再送を履行する目的で、追加のリソースを要求することができる。
本発明のさらに有利な実施形態においては、移動ノードは、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニット、のデータ量を求める。次いで、ACKが返されていないプロトコルデータユニットの求められたデータ量に関する情報を含んでいる、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージ、をアクセスネットワークに送信する。
本発明の代替実施形態においては、移動ノードは、データをアクセスネットワークに送信するために使用される各無線ベアラについて、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニット、のデータ量を求める。
本発明の上の実施形態に基づくと、追加のシステムリソースの要求を移動ノードから受信した時点で、各無線ベアラのために使用されるシステムリソースの量を、各無線ベアラの優先度に基づいて、決定する。次いで、この決定を移動ノードに通知する。この実施形態は、前の実施形態と比較すると、無線ベアラの優先度を考慮することができ、したがってよりフレキシブルに実施できるという利点を少なくとも有する。
本発明のさらに別の代替実施形態を説明する。移動ノードは、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニット、のデータ量と、ACKが返されていないプロトコルデータユニットが属しているサービスデータユニットのデータ量とを求める。次いで、求められたデータ量に関する情報を含んでいる、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージ、をアクセスネットワークに送信する。要求メッセージにより多くの情報を含めることによって、アクセスネットワークは、どの移動ノードにどれだけのリソースを許可するかについて、より複雑な決定を行うことができる。
本発明のさらに詳細な実施形態においては、上の求める方法のうち、どれを使用するかの決定は、移動ノードからアクセスネットワークにデータを送信するための無線ベアラの確立時に行う。これに相応して、決定に関する情報を、無線ベアラの確立について移動ノードに通知するためにアクセスネットワークから移動ノードに送信されるメッセージの中に含める。
本発明の有利な実施形態によると、移動ノードが、移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出した後、移動ノードは、利用可能なシステムリソースに基づいて、もしくは、ACKが返されていないプロトコルデータユニットを示している情報に基づいて、またはこれら両方に基づいて、各無線ベアラに優先度を割り当てる。
本発明の別の実施形態は、プロトコル副層が移動ノードの無線リンク制御副層であることに関する。さらに、無線リンク制御副層のサービスデータユニットは、移動ノードのパケットデータコンバージェンスプロトコル副層から受け取る。
本発明のさらに具体的な実施形態においては、移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順は、移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への移動ノードのハンドオーバー手順である。
本発明の上の実施形態の続きにおいては、移動ノードは、ハンドオーバーに関連して、移動ノードとアクセスネットワークとの間の無線チャネルに関する測定を実行する。測定によって、第1の基地局において、第2の基地局への移動ノードのハンドオーバーがトリガーされるものと移動ノードが判定する場合、移動ノードは、ハンドオーバー手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出する。移動ノードは、次のハンドオーバーを内部的に予測することができ、したがって、ACKが返されていないプロトコルデータユニットの再送を、十分な時間をもって開始することができ、これは有利である。
本発明の代替実施形態は、移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順が、移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への、移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順である場合に関する。
本発明の上の実施形態に基づくと、第1の基地局は、トラフィックリダイレクト手順を実行するかを、第1の基地局によって制御されているネットワークエリア内のトラフィック負荷に基づいて決定する。さらに、移動ノードは、移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順を実行するという、第1の基地局における決定、について移動ノードに通知する事前通知を、第1の基地局から受信することによって、トラフィックリダイレクト手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出する。この場合、移動ノードは、まもなく行われるイベントについて外部から通知され、このことは、移動ノードが追加の機能を必要とせず、したがって単純にすることができることを意味する。
本発明の一実施形態は、移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順時において、プロトコル副層のプロトコルデータユニットを移動通信システムのアクセスネットワークに送信する移動ノードを提供する。移動ノードにおけるプロセッサは、移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出し、次いで、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出した時点で、プロトコル副層のサービスデータユニットからプロトコル副層のプロトコルデータユニットへのセグメント化を停止する。移動ノードにおける送信機は、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドが検出された時点で、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットを、アクセスネットワークに再送する。
本発明の別の実施形態によると、プロセッサは、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットの再送を、手順を実行するためのコマンドを受信した後、移動ノードがアクセスネットワークへの自身のアタッチを変更するまで、続行する。
本発明のさらなる実施形態においては、プロトコル副層の送信バッファは、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドが検出された時点において、ACKが返されていないプロトコルデータユニットと、アクセスネットワークに送信されていない、セグメント化されているプロトコルデータユニットとを含んでいる。さらに、送信機は、ACKが返されていないプロトコルデータユニットすべてを再送し、その後、アクセスネットワークに送信されていない、セグメント化されているプロトコルデータユニットを送信する。
本発明の別の実施形態は、プロセッサが、手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出した時点において、アクセスネットワークに送信されたがアクセスネットワークによってACKが返されていない、プロトコル副層のプロトコルデータユニット、の送信を、アクセスネットワークに送信されていないプロトコルデータユニット、の送信よりも優先させることに関する。
本発明のさらに詳細な実施形態を説明する。手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドをプロセッサが検出した時点で、プロセッサは、所定の時間だけ待機してから、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するためのコマンドを受信する。移動ノードにおける受信機が、手順を実行するためのコマンドを受信する前に、所定の時間が経過した場合、プロセッサは、プロトコル副層のサービスデータユニットのセグメント化を再び開始する。
本発明の別の実施形態においては、プロセッサは、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニット、をアクセスネットワークに再送するうえで、プロトコル副層のシステムリソースが十分であるか否かを判定する。システムリソースが十分ではないものとプロセッサが判定した場合、送信機が、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージをアクセスネットワークに送信する。移動ノードにおける受信機は、許可された追加のシステムリソースに関する情報をアクセスネットワークから受信する。さらに、次いで、プロセッサが、許可された追加のシステムリソースを利用して、ACKが返されていないプロトコルデータユニットをアクセスネットワークに再送する。
本発明の有利な実施形態によると、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順は、移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への移動ノードのハンドオーバー手順である。この場合、移動ノードとアクセスネットワークとの間の無線チャネルに関する測定によって、第1の基地局において、第2の基地局への移動ノードのハンドオーバーがトリガーされるものとプロセッサが判定するとき、プロセッサは、ハンドオーバー手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出する。
本発明の代替実施形態においては、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順は、移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への、移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順である。この場合、移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順を実行するという、第1の基地局における決定、についての事前通知を、受信機が第1の基地局から受信したとき、プロセッサは、トラフィックリダイレクト手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを検出する。
本発明の別の実施形態は、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順時において、移動通信システムにおける移動ノードのプロトコル副層とデータを交換する基地局を提供する。基地局におけるプロセッサは、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行することを決定する。さらに、基地局における送信機は、プロセッサが決定を実行した時点で、手順を実行するという決定について移動ノードに通知する事前通知を、移動ノードに送信する。
本発明のさらに具体的な実施形態によると、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順は、基地局から別の基地局への、移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順またはハンドオーバー手順である。
本発明の有利な実施形態においては、基地局における受信機は、ある量のデータを送信するために必要である追加のシステムリソースを要求するリソース要求メッセージを、移動ノードから受信し、このリソース要求メッセージは、データ量に関する情報を含んでいる。プロセッサは、そのデータ量を送信するために使用されるシステムリソースの量を、リソース要求メッセージの中の受信された情報に基づいて、さらに決定する。次いで、送信機が、決定されたシステムリソース量に関する情報を移動ノードに送信する。
本発明の詳細な実施形態によると、移動ノードは、移動ノードのプロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットのデータ量を求めることによって、または、プロトコルデータユニットを基地局に送信するために使用される各無線ベアラについて、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットのデータ量を求めることによって、または、プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットのデータ量と、ACKが返されていないプロトコルデータユニットが属しているサービスデータユニットのデータ量とを求めることによって、リソース要求メッセージの中に含めるデータ量を求める。次いで、プロセッサは、リソース要求メッセージの中に含まれるデータ量を移動ノードによって求める方法を決定し、送信機が、移動ノードによってデータ量を求める方法に関する決定について移動ノードに通知する設定メッセージを、移動ノードに送信する。
本発明のさらなる実施形態を説明する。設定メッセージは、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するためのコマンドのメッセージである、または、無線ベアラの確立について移動ノードに通知するために基地局から移動ノードに送信されるメッセージである、または、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順を実行するという決定について移動ノードに通知する事前通知のメッセージである。
以下では、本発明について、添付の図面を参照しながらさらに詳しく説明する。図面における類似または対応する細部は、同じ参照数字を用いて表してある。
UMTS R99/4/5によるUMTSの高レベルアーキテクチャを示している。 3GPP LTE研究プロジェクトによるUTRANの例示的なアーキテクチャを示している。 OSI層モデルの概要を示している。 UTRANの無線インタフェースプロトコルアーキテクチャの概要を示している。 OSI層モデルにおけるサービスデータユニット(SDU)とプロトコルデータユニット(PDU)との関係を示している。 RLC SDUからいくつかのRLC PDUへの例示的なセグメント化を示している。 ソースeNodeBとターゲットeNodeBとの間での移動ノードのハンドオーバー手順のシグナリング図である。 ソースeNodeBとターゲットeNodeBとの間での移動ノードのトラフィックリダイレクト手順のシグナリング図である。 移動ノードの送信バッファおよび基地局の受信バッファを示しており、移動ノードの送信バッファの中に、ACKが返されていないプロトコルデータユニットが存在する問題を説明するために使用する。 本発明の一実施形態によるハンドオーバー手順のシグナリング図である。 移動ノードの送信バッファおよび基地局の受信バッファを示しており、本発明の実施形態の恩恵を例示するために使用する。 別のシナリオの場合の、移動ノードの送信バッファおよび基地局の受信バッファをもう一度示している。 本発明の別の実施形態による、トラフィックリダイレクト手順のシグナリング図を示している。 2つの異なる無線ベアラを有する移動ノードの送信バッファを示しており、バッファの中の各プロトコルデータユニットのデータ量をさらに示している。 2つの移動ノードの送信バッファを示しており、バッファの中の各プロトコルデータユニットのそれぞれのデータ量を示している。 ハンドオーバー手順のシグナリング図と、ハンドオーバーが予測された時点における無線ベアラ送信のレベルとを組み合わせてあり、プロトコルデータユニットの再送における制限の影響について説明している。 優先度の異なる2つの無線ベアラを有する移動ノードの送信バッファと、送信バッファの対応する内容とを示している。
定義
以下に、本文書において頻繁に使用されるいくつかの用語の定義を示しておく。
「移動ノード」は、通信ネットワーク内の物理エンティティである。1つのノードが、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティとは、所定の一連の機能を実施する、もしくは、ノードまたはネットワークの別の機能エンティティに、所定の一連の機能を提供する、またはその両方であるソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールを意味する。ノードは、自身を通信設備または通信媒体にアタッチする1つまたは複数のインタフェースを有することができ、ノードは、これら通信設備または通信媒体を通じて通信することができる。同様に、ネットワークエンティティは、機能エンティティを通信設備または通信媒体にアタッチする論理インタフェースを有することができ、ネットワークエンティティは、これら通信設備または通信媒体を通じて別の機能エンティティまたは対応するノードと通信することができる。
プロトコル(副)層の「リセット」は、その結果として、送信側および受信側におけるそのプロトコル(副)層の現在のプロトコルデータユニットが消去される。
以下の段落では、本発明のさまざまな実施形態について説明する。例示のみを目的として、ほとんどの実施形態は、上の[背景技術]における説明および後からの説明による3GPP−LTE通信システムおよび3GPP−UMTS通信システムに関連して概説してある。なお、本発明は、例えば、3GPP−LTE通信システムおよび3GPP−UMTS通信システムなどの移動通信システムに関連して有利に使用することができるが、本発明は、これら特定の例示的な通信ネットワークにおける使用に限定されないことに留意されたい。
上の[背景技術]のセクションに示した説明は、本明細書に説明されている、ほとんどが3GPPをベースとする例示的な実施形態を深く理解することを目的としており、移動通信ネットワークにおけるプロセスおよび機能の、説明した特定の実施形態に、本発明を制限するものではないことを理解されたい。しかしながら、本文書に提案されている改良・改善は、[背景技術]のセクションに説明されているアーキテクチャ/システムにただちに適用することができ、本発明のいくつかの実施形態においては、これらのアーキテクチャ/システムの標準の手順と、改良された手順とを利用することもできる。
以下では、関連するプロトコル副層は、UEおよびソースeNBの無線リンク制御副層であるが、別の(副)層も可能であり、当業者は、そのような(副)層の場合にも本発明の以下の原理を適用できるであろう。例えば、移動ノードが通信するピアエンティティは、プロトコル副層およびプロトコル副層の終端に応じて変化する。図4から理解できるように、PDCP副層は、eNodeBにおいて終端している。これに対して、NAS層はアクセスゲートウェイ(aGW)において終端しており、このことは、受信側エンティティが、RLC層の場合のように基地局ではなく、アクセスゲートウェイであることを意味する。同様に、本発明の以下の実施形態を、例示したRLC副層とは異なる副層に適用するときの、それ以外の変更も、当業者には明らかであろう。
無線リンク制御(RLC)プロトコルは、セルラーシステムにおいて、アクセスゲートウェイにおけるPDCP層から受け取る上位層のPDU(すなわち、IPパケット)の伝送と、ユーザデータおよび制御データの両方における誤り回復のために使用される、第2層プロトコルである。
RLC SDUは、例えば、PDCP PDU(PDCPヘッダを含む)とすることができる。RLC層は、すでに前述したように、セグメント化と連結の機能を含んでいる。したがって、RLC PDUは、1つ(またはいくつかの)RLC SDUの1つ(またはいくつかの)セグメントである(または含んでいる)ことができる。
RLCの動作モードは、透過モード(TM:Transparent Mode)と、非ACKモード(UM:Unacknowledged Mode)と、ACKモード(AM:Acknowledged Mode)の3つが存在する。各RLCエンティティは、これらのモードの1つにおいて動作するように、RRCによって設定される。制御プレーンにおいてRLC層が提供するサービスを、シグナリング無線ベアラ(SRB)と称する。ユーザプレーンにおいては、RLC層が提供するサービスを無線ベアラ(RB)と称する。
透過モードにおいては、上位層から受け取るRLC SDUにプロトコルオーバーヘッドは加えられない。特殊な場合には、セグメント化/再組立て(セグメンテーション/リアセンブリ)の能力が限られている送信を達成することができる。無線ベアラの確立手順において、セグメント化/再組立てを使用するかを交渉しなければならない。透過モードは、例えば、会話など、遅延の影響を極めて受けやすいサービスに使用される。
非ACKモードにおいては、再送プロトコルが使用されないため、データの配信が保証されない。PDU構造は、上位層における整合性監視のためのシーケンス番号を含んでいる。データに追加されるヘッダフィールドによって、セグメント化および連結が提供される。非ACKモードにおけるRLCエンティティは一方向性であり、なぜなら、上りと下りの間にアソシエーションが定義されていないためである。誤りのあるデータが受信された場合、対応するPDUは、設定に応じて破棄またはマークされる。送信機においては、タイマーによって指定される特定の時間内に送信されないRLC SDUは、破棄され、送信バッファから削除される。上位層から受け取るRLC SDUは、送信側においてセグメント化/連結されてRLC PDUにされる。受信側においては、それに相応して再組立てを実行する。非ACKモードは、例えば、特定のRRCシグナリング手順において使用される。ユーザサービスの例は、セルブロードキャストサービス(例:MBMS)およびボイスオーバーIP(VoIP:voice over IP)である。
ACKモードにおいては、RLC層は、自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat Request)プロトコルによる誤り訂正をサポートする。RLC再送は、例えば、ピアRLC受信側エンティティ(この場合には基地局)から受信されるRLCステータスレポート(すなわち、ACK/NACK)に基づく。ACKモードは、エアインタフェースのビット誤り率が高い場合に、再送を通じてパケットデータが高い信頼性にて伝送されるように設計されている。PDUに誤りがある、または失われた場合、受信機からのステータスレポートを受信した時点において、送信側によって再送が行われる。
ARQは、誤りのあるPDUまたは欠落しているPDUを再送するための再送方式として使用される。ステータスレポートは、例えば、送信側によってポーリングすることができる、または、自己トリガーする、すなわち、シーケンス番号の順序の途切れを検出した時点でトリガーすることができる。受信機は、トリガーされたときにステータスレポートを送信側に送る。このレポートは、一般には、受信ウィンドウ内、最後に受信されたPDUまでの受信ステータス(ACKまたはNACKのいずれか)を示す。
ACKモードのRLCは、上位層への順次配信および非順次配信の両方を提供するように設定することができる。すでに前述したように、データPDUの配信に加えて、ステータス制御およびリセット制御のPDUを、ピアエンティティ間でシグナリングすることができる。ACKモードは、パケットタイプのサービス(例えば、インタラクティブサービス、バックグラウンドサービス)におけるデフォルトモードである。
要約すれば、RLC副層の主たるサービスおよび機能として、以下が挙げられる。
・ 上位層PDUの伝送(ACKモード(AM)、非ACKモード(UM)、または透過モード(TM)でのデータ伝送をサポートする)
・ ARQによる誤り訂正
・ 伝送ブロック(TB)のサイズに従ってのセグメント化
・ 必要なときの再セグメント化(例えば、無線品質、すなわち、サポートされる伝送ブロックサイズが変化するとき)
・ 同じ無線ベアラがFFSである場合のSDUの連結
・ 上位層PDUの順次配信
・ 重複の検出
・ プロトコル誤りの検出および回復
・ SDUの破棄
・ リセット
以下の説明においては、RLC層が非ACKモードに設定されているものと想定する。
本発明の第1の態様は、移動ノードのプロトコル副層が再起動されるコマンドを早期に検出することに基づいている。本発明の一実施形態について、図10を参照しながらさらに詳しく説明する。図10は、本発明のこの実施形態による、UEのハンドオーバー手順のシグナリング図を示している。さらに詳細には、UEは、ハンドオーバーを目的として実施される測定によって、自身が現在アタッチしているソースeNodeBにおいてハンドオーバーがトリガーされるかを判定することができる。言い換えれば、ハンドオーバーが必要であるかを決定する唯一のエンティティは、通常ではeNodeBである。本発明のこの実施形態によると、ソースeNodeBにおける、まもなく行われる決定を事前に検出する目的で、同じ機能を備えている。このことは、UEおよびソースeNodeBにおける決定が同じパラメータに基づいているべきであることも意味する。したがって、ソースeNodeBにおけるハンドオーバーの決定をUEが正しく予測することができるように、決定パラメータ/しきい値を同期させる必要がある。例えば、事業者が、ソースeNodeBにおけるハンドオーバーの決定のためのパラメータを設定するとき、UEにも同じパラメータを提供しなければならない。このことは、ソースeNodeBによって動的ベースにおいて行う、または、事業者による半静的な設定に基づいて行うことができる。
すでに前述したように、UEは、無線チャネル(例:品質)に関する測定を絶え間なく実行し、次いで、測定について測定レポートメッセージによってソースeNBに通知する。本実施形態においては、UEは、ソースeNBにおいてハンドオーバー手順がトリガーされるしきい値を、測定値が上回っている/下回っているかを判定する能力を備えているため、UEは、特定の無線チャネルパラメータの測定時に、まもなく行われるハンドオーバーの決定を最終的に検出する。例えば、無線チャネルの品質が、エアインタフェースを通じての正常かつ効率的な送信が保証される最小値を下回った時点で、UEは、そのことをソースeNBにレポートし、それと同時に、無線チャネルの不良な品質に起因してソースeNBがハンドオーバーを実際にトリガーするであろうことを自身で判定することができる。
本発明のこの実施形態によると、その場合、UEは、RLC SDUからRLC PDUへの進行中のセグメント化を停止する。これにより、RLC副層においてPDUがそれ以上生成されず、UEにおけるRLC層の対応する送信バッファにもはや入力されない。本質的にこれと同時に、RLCプロトコル副層は、自身の送信バッファを空にするステップを開始する。このステップには、特に、ACKが返されていないPDUと、まだ送信されていないPDUとを含む、送信バッファの中に存在するすべてのRLC PDUをソースeNBに送信するステップが含まれる。図10には、ACKが返されていないRLC PDUの再送をUEが実行することのできる期間である時間Trtrを示してある。この時間Trtrは、UEがその無線セルから実際にデタッチするまで存続するように設定する(図示していない)、または、図10に実際に示してあるように、ハンドオーバーコマンドを受信するまで延ばすことができる。
本発明のさらに有利な実施形態によると、UEは、誤りのあるRLC PDUに起因してソースeNBにおいて再組み立てできなかったRLC SDUに属している、ACKが返されていない残っているRLC PDUの送信を、優先させる。これにより、システムリソースの最良の使用がもたらされるため、この方策は有利であり、なぜなら、RLC SDUの一部はソースeNBにおいてすでに正常に受信されており、それら同じRLC SDUに属している、ACKが返されていないRLC PDUを再送することによって、それらRLC SDUを正しく再組み立てすることができ、リソースが無駄にならないためである。
この状況について、図9を参照しながら例示的に説明する。RLC PDU 1およびRLC PDU 3は、ソースeNBにおいて正常に受信されているのに対し、RLC PDU 2およびRLC PDU 4は、ソースeNBにおいて正常に受信されていない。したがって、RLC PDU 1およびRLC PDU 3はACKが返されており、RLC PDU 2およびRLC PDU 4はACKが返されていないままである。本発明のこの実施形態によると、この時点で、PDCP PDUからRLC PDUへのセグメント化を停止し、RLC PDU 1〜RLC PDU 4のみが送信バッファの中に残っている。
これに相応して、受信側(ソースeNB)の受信バッファは、RLC PDU 1およびRLC PDU 3によってのみ構成されている。したがって、RLC SDU 1およびRLC SDU 2を再組み立てすることができず、なぜなら、RLC PDU 2およびRLC PDU 4が依然として欠落しているためである。本発明のこの実施形態によると、次いで、ハンドオーバーを実行する(したがって、RLC副層をリセットする)ためのまもなく発行されるコマンドを検出した時点で、UEは、RLC PDU 2およびRLC PDU 4を、これらがソースeNBによって正常に受信され、したがってACKが返されるまで、再送する。この再送には、RLC PDUがソースeNBに再び正常に送信されなかった場合には、さらなる再送を含めることができる。このステップは、再送されたRLC PDUに関するソースeNBからのACKを受信するまでUEが待機する所定の時間期間が設定されたタイマーによって、達成することができる。
結果として、ソースeNBは、4つのRLC PDUを結合してRLC SDU 1およびRLC SDU 2を形成することができる。従来技術におけるように、ソースeNBにおいてRLC PDU 1およびRLC PDU 3を消去する必要がない。これに相応して、次いで、RLC SDU 1およびRLC SDU 2が、PDCP PDU 1およびPDCP PDU 2としてPDCP層に転送され、ソースeNBにおけるRLC層の受信バッファが空になる。
図11は、UEにおけるRLC副層の送信バッファの、わずかに異なる構成を示している。すなわち、RLC PDU 1〜RLC PDU 3がソースeNBに正常に送信されており、したがって、肯定応答(ACK)が返されている。RLC PDU 4のみがソースeNBによってACKが返されていない。したがって、ソースeNBにおいては、RLC PDU 1およびRLC PDU 2から成るRLC SDU 1を、再組み立てしてからPDCP層に転送することができる。対照的に、RLC SDU 2は、RLC PDU 4が欠落しているため生成することができない。本発明によると、測定によってソースeNBにおいてハンドオーバー手順がトリガーされるものとUEが判定した時点で、セグメント化を停止し、RLC PDU 4をソースeNBに再送する。
図12は、さらに別の例を示しており、UEにおけるRLC副層の送信バッファには、前に送信されておらず、したがってソースeNBにおいて受信されてもいないPDUも保持されている。言い換えれば、RLC副層が再起動される、まもなく発行されるコマンドに起因して、UEがセグメント化を停止した時点において、PDCP PDU 3もすでにセグメント化されている。RLC PDU5およびRLC PDU6がPDCP PDU 3を構成しており、残りのRLC PDU 1〜RLC PDU 4(このうちRLC PDU 4のみがACKが返されていない)と一緒に送信バッファの中に存在している。したがって、PDCP PDU 1は、正常に受信されたRLC PDU 1およびRLC PDU 2からすでに組み立てられて、現時点では、例えばアクセスゲートウェイにさらに送信できるようにPDCP層の送信バッファの中に存在している。
有利な送信の優先化によって、RLC PDU5およびRLC PDU6を初めて送信するより前に、最初にRLC PDU 4を再送する。したがって、この優先化は、少なくとも次の2つの部分に分割することができる。
1.UEは、割り当てられている上りリソースを、ソースeNBにおいてRLC SDUに再組み立てされていない、ACKが返されていない1つ以上のRLC PDU(PDU 4)の間で分配する。
2.UEは、割り当てられている上りリソースを、以前に送信されていない1つ以上のRLC PDUの間で分配する。
さらには、PDUをソースeNBに提供するための複数の無線ベアラが存在していることがある。すなわち、PDUには、それぞれをソースeNBに送信するための無線ベアラが割り当てられる。複数の異なる無線ベアラは、RLC PDUを送信するための上りリソースを割り当てるときに考慮および配慮される優先度を持つ。本実施形態の場合、このことは、UEが、ACKが返されていないRLC PDUの間で、複数の異なる無線ベアラに、無線ベアラの優先度に従って(例えば、優先度の高い順に)最初に上りリソースを分配することを意味する。
一般的には、[技術分野]において説明したように、MBRおよびAMBRに関する制限が無線ベアラにも適用されるものと想定する。
結果として、PDCP PDU 1、PDCP PDU 2、およびPDCP PDU 3は、実際のハンドオーバーが行われる前にソースeNodeBに送信される。ハンドオーバーの後、UEからターゲットeNBに送信しなければならないのは、PDCP PDU 4のみである。
一般には、ACKが返されていないRLC PDUは、実際のハンドオーバーコマンドがUEによって受信される前にソースeNBに再送されているため、[eRRC]ハンドオーバーコマンドのデフォルトのアクティブ化タイミングは、「ただちに」である。すなわち、ハンドオーバー手順に追加の遅延が導入されない。しかしながら、前に想定したように、本発明の実施形態によると、ハンドオーバーコマンドを受信した後、アタッチ先がソースセルからターゲットセルに実際に変更されるまでは、ACKが返されていないRLC PDUの再送を続行することも可能である。
以下では、本発明の別の実施形態によるトラフィックリダイレクト手順について、図13に関連して詳しく説明する。RLC層が再確立される、まもなく発行されるコマンドをUEが検出する目的で、トラフィックリダイレクト事前メッセージをソースeNBからUEに送信する。さらに詳細には、ソースeNBは、トラフィックのロードバランシングに起因して、最終的にUEのためのトラフィックリダイレクト手順を決定するものと想定する。このような場合、ソースeNBは、決定を行った直後に、その決定についてUEに通知するが、この通知はリダイレクトの実際のコマンドではなく、なぜなら、最初に、ターゲットeNBによる受付制御を実行する必要があるためである。
残りの手順は、ハンドオーバープロセスに関して前述したプロセスに極めて似ている。さらに具体的には、UEは、トラフィックリダイレクト事前メッセージを受信すると、ただちに、PDCP PDUからRLC PDUへのセグメント化を一時停止するようにRLC層に命令する。トラフィックリダイレクト事前メッセージを受信した時点において、UEにおけるRLC層の送信バッファは、図9の実例に一致しているものと想定する。前述したように、RLC PDU 1およびRLC PDU 3がソースeNBにおいて正常に受信されており、しかしながら、これらを結合して各RLC SDUを形成することはできず、なぜなら、RLC PDU 2およびRLC PDU 4が正常に送信されていないためである。RLC層は、この時点で、RLC PDU 2およびRLC PDU 4を再送することができ、したがって、ソースeNBは、RLC SDU 1およびRLC SDU 2を再組み立てし、さらに使用できるようにそれらをPDCP層に渡すことができる。
この場合も、RLC PDU 2およびRLC PDU 4の送信に使用される各無線ベアラの優先度に応じて(すなわち、割り当てられている優先度の高い順に)、利用可能な上りシステムリソースを、RLC PDU 2とRLC PDU 4との間で分配することができる。
図13に示してある時間Trtrの間、UEは、ソースeNBにおいてRLC SDUにまだ再組み立てされておらず、ACKが返されていないRLC PDUを、ソースeNBに再送することができる。あるいは、図13には示してないが、時間Trtrは、例えば、トラフィックリダイレクトコマンドの受信までのみの期間となるとなるように、事業者によって設定することができる。
ハンドオーバーの場合およびトラフィックリダイレクトの場合に、対応する決定は行われたがハンドオーバー/トラフィックリダイレクトが実際には行われない可能性がある。例えば、最終的な決定は、ターゲットeNBにおいて実行される受付制御にも依存する。したがって、ターゲットeNBにおいて受付制御が肯定的に決定されない場合、このターゲットeNBへのハンドオーバー/トラフィックリダイレクトを行うことができない。この問題を軽減する目的で、RLC層がリセットされる、まもなく発行されるコマンドが検出された時点で(内部的または外部的のいずれかにおいて)トリガーされるタイマーが端末において実施される。前述した所定の時間(例えば事業者によって自由に設定することができる)の間、UEは、RLC層のリセットを含んでいる手順を実行するための実際のコマンドを待機する。所定の時間枠内においてコマンドが受信されず、したがってタイマーが切れた場合、通常の動作モードが再開される、すなわち、セグメント化が再び開始され、前のようにRLC PDUがソースeNBに送信される。
さらに、ここまでの説明においては、まもなく行われるハードハンドオーバー手順またはトラフィックリダイレクト手順がUEにおいて検出された時点で、ACKが返されていないRLC PDUの上り再送を実行するための十分なリソースを端末が有するものと想定してきた。しかしながら、現実のシナリオにおいては、この想定があてはまらない場合がある。ACKが返されていないRLC PDUのすべてをソースeNBに送信することができない、あるいは、少なくともUEがソース無線セルからデタッチするまでには送信できないという問題が生じうる。以下では、このようなシナリオの場合に可能なソリューションを提示する。
一般的に言えば、UEは、ネットワークからの追加のリソースを要求する必要がある。すなわち、UEは、自身に許可されている利用可能なシステムリソースが、少なくとも、ACKが返されていないRLC PDUすべての再送を実行するうえで十分ではないものと判定した時点で、ただちに、新しいリソースがUEに許可されるように求める要求メッセージをeNBに送信する必要がある。ソース無線セルが過負荷になっていなければ、すべてのRLC PDUを期限までにソースeNBに送信するために使用できる追加のリソースが、UEに許可される。
さらに詳細には、本発明のさまざまな実施形態によると、端末は、使用する上り再送に追加のリソースを割り当てるためには、[eMAC] RESOURCE REQUEST(リソース要求)メッセージを使用しなければならない。ソースeNodeBは、このメッセージを受信した後、UEまでの第1層/第2層の制御チャネルにおいて対応するリソース情報をスケジューリングすることによって、上り送信のための追加のリソースを端末に供給することができる。
本発明のさらに具体的な実施形態によると、ソースeNBに要求するシステムリソースの量を求めるためには、いくつかの方法を使用することができる。基本的なリソース要求メッセージには、端末におけるRLC層の送信バッファの中で送信待ち状態にある、セグメント化されていないRLC SDUの量のみが含まれる。以下の説明では、リソース要求メッセージの内容の拡張を提案する。
本発明の実施形態によると、ソースeNodeBにおいてRLC SDUに再組み立てされていない、ACKが返されていないRLC PDUの量[バイト]を含んでいるメッセージとして、リソース要求タイプ1(RRタイプ1)メッセージを定義することができる。したがって、ソースeNodeBは、ソースeNodeBにおいてRLC SDUに再組み立てされていない、すべての無線ベアラの、ACKが返されていないRLC PDU、を送信するために必要なリソースの量を許可することができる。図14は、優先度の異なる2つの無線ベアラの場合の、RRタイプ1メッセージの内容を説明するための例示的なシナリオを示している。

45バイト(無線ベアラ#1:RLC PDU 2)+25バイト(無線ベアラ#1:RLC PDU 3)+15バイト(無線ベアラ#2:RLC PDU 1)+45バイト(無線ベアラ#2:RLC PDU 4)=130バイト
上の計算の結果として、リソース要求タイプ1メッセージの内容は130バイトとなり、この値が、ソースeNBがUEに許可する必要がある量である。
本発明の別の実施形態によると、各無線ベアラの優先度に応じたときの、各無線ベアラの、ACKが返されていないRLC PDUの量[バイト]を含んでいるメッセージとして、リソース要求タイプ2(RRタイプ2)メッセージを定義することができる。十分なリソースが存在しない場合、ソースeNodeBは、優先度が最高の無線ベアラに属しているパケットに対してのみ、いくらかのシステムリソースを許可することができる。さらに詳細には、図14の例示的なシナリオをもう一度使用して、優先度の異なる2つの無線ベアラの場合のRRタイプ2メッセージの内容を説明する。

[45バイト(無線ベアラ#1:RLC PDU 2)+25バイト(無線ベアラ#1:RLC PDU 3)]+[15バイト(無線ベアラ#2:RLC PDU 1)+45バイト(無線ベアラ#2:RLC PDU 4)]=70バイト(無線ベアラ#1)+60バイト(無線ベアラ#2)
したがって、無線ベアラ#1が無線ベアラ#2よりも優先度が高いならば、ソースeNBは、無線ベアラ#1の70バイトを送信するためのシステムリソースを許可し、その後、無線ベアラ#2の60バイトを送信するために残りのリソースを許可する。
さらに、ソースeNodeBにおいてRLC SDUに再組み立てされていない、ACKが返されていないRLC PDUを送信するためにUEに許可されるリソースが十分に存在しない場合、ソースeNodeBは、ターゲットeNodeB下で相当なバイト量のRLC SDUを送信しなければならない場合にのみ、リソースを許可することができる。したがって、本発明の別の実施形態によると、ソースeNodeBにおいてRLC SDUに再組み立てされていない、ACKが返されていないRLC PDUの量[バイト]と、これらのRLC PDU(SDU)が失われている場合にターゲットeNodeB下で送信するべきRLC SDUの量[バイト]とを含んでいるメッセージとして、リソース要求タイプ3(RRタイプ3)メッセージを定義することができる。
図15は、バッファに格納されているパケットの量が異なる2つの端末の場合における、RRタイプ3メッセージの内容と、サービングeNodeBの決定プロセスの可能な実施形態とを説明するための、例示的なシナリオを示している。第1の端末の場合、RRタイプ3メッセージの内容は、45バイト(RLC PDU 2)+25バイト(RLC PDU 3)=70バイトとして導くことができ、一方で、RLC SDU 1+RLC SDU 2=145バイトである。第2の端末の場合のRRタイプ3メッセージの内容は、15バイト(RLC PDU 1)+15バイト(RLC PDU 4)=30バイトとして導くことができ、一方で、RLC SDU 3+RLC SDU 4=60バイトである。第1の端末を観察すると、失われるRLC SDUの量は相当であり、したがって、ソースeNodeBは、UE 1の、70バイトのACKが返されていないRLC PDUを送信するためのリソースを許可する。それに対して、第2の端末を観察すると、失われるRLC SDUの量はさほどではなく、したがって、eNodeBは、30バイトのACKが返されていないRLC PDUを送信するためのリソースを許可しない。
さらには、ハンドオーバーまたはトラフィックリダイレクトの手順をトリガーする前に十分なリソースが設定されていない場合、各タイプのリソース要求メッセージを使用するものと想定する。特定のリソース要求メッセージタイプは、自由に決定することができる。何らの制約も存在しておらず、したがって、この決定は、例えば、事業者の選択によってのみ決まる。また、この決定は、端末の種類、すなわち、端末が、例えばリソース要求タイプ1を使用することのできる単純なUEであるか、に依存させることができる。したがって、より複雑なUEの場合、RRタイプ2またはRRタイプ3を使用することができる。しかしながら、すでに述べたように、上の例は本発明の範囲を制限するようには解釈されないものとし、単に説明を目的として提示してある。
UEには、どのタイプのRRメッセージかの決定について、例えば、[eRRC] RB SETUP(無線ベアラ確立)または[eRRC] RB RECONFIGURATION(無線ベアラの再設定)時に通知することができる。あるいは、どのタイプのリソース要求メッセージかの決定を、各手順のメッセージに含めることもできる。例えば、ハンドオーバーの場合、[eRRC] HANDOVER COMMAND(ハンドオーバーコマンド)メッセージを使用することができる。同様に、本発明の実施形態によるトラフィックリダイレクト手順が実行される場合、リソース要求メッセージのタイプに関する情報を、[eRRC] PRE−TRAFFIC REDIRECTION(トラフィックリダイレクト事前)メッセージに含めることができる。
各システムにおいて、UEは、既存の許可量について、保証ビットレート(GBR:Guaranteed Bit Rate)無線ベアラ(RB:Radio Bearer)それぞれに対しては、観察されるGBR RBのMBR(最大ビットレート:Maximum Bit Rate)に等しいデータ送信速度を上限とし、および、非GBR RBの各グループそれぞれに対しては、観察される非GBR RBのグループのAMBRに等しいデータ送信速度を上限とし、自身のシステムリソースを分配するべきである。このことは、観察される無線ベアラのすべてのRLC PDUを期限内に送信するためには、送信速度を超えなければならないという状況につながる。当然ながら、この状況は、ACKが返されていないRLC PDUを再送するための時間が、RLC層のリセットを含んでいる手順を実行するためのコマンド(すなわち、[eRRC] HANDOVER COMMAND(ハンドオーバーコマンド)メッセージまたは[eRRC] TRAFFIC REDIRECTION(トラフィックリダイレクト)メッセージ)を受信するまでとして選択されているかにも依存する。あるいは、UEは、自身のRLC送信バッファを空にするための時間として、自身がソースセルから実際にデタッチするまでとすることができる。
したがって、端末の挙動の以下の修正を提案する。ハンドオーバーをトリガーする[eRRC] MEASUREMENT REPORT(測定レポート)が送信された時点で、または、本発明の実施形態による[eRRC] PRE−TRAFFIC REDIRECTION(トラフィックリダイレクト事前)メッセージが受信された時点で、端末は、観察されるGBR RBのMBR、および非GBR RBのグループのAMBRを超えることが許される。
図16は、提案する変更の恩恵を示している。たとえ現在の許可量が、ACKが返されていないRLC PDUをソースeNBに送信するうえで十分であっても、この送信を、MBR/AMBRを超えることなく時間Trtr以内に行うことができない。したがって、[eRRC] HANDOVER COMMAND(ハンドオーバーコマンド)を受信した後、ハンドオーバーがTdだけ遅延する、または、残っているパケットが失われる。本発明の実施形態によると、端末は、パラメータMBR’>MBRおよびAMBR’>AMBRを使用することが許可される。したがって、ACKが返されていないRLC PDUの送信を、パケットが失われることなく、あるいはハンドオーバー手順が遅延することなく、Trtr以内に行うことができる。
さらに詳細には、ソースeNBにデータパケットを提供するために、3つの無線ベアラがUEによって使用されている。3つの無線ベアラのそれぞれにおいて、一部がソースeNBによって正常に受信されておらず、もう一度送信しなければならない。いま、無線ベアラ#1はMBRによって制限されており、無線ベアラ#2および無線ベアラ#3は無線ベアラのグループを形成しており、したがって、全体としてAMBRによって制限されているものと想定する。図16の下部に示したように、MBRおよびAMBRによって与えられる制限に従うことによって、ACKが返されていないRLC PDUのすべてを、Trtrによって与えられる時間枠内にソースeNBに送信することは不可能である。この制限値を増大させることによってのみ、時間枠内でのRLC PDUの再送が保証される。
さらに、無線ベアラの優先度は、通常、ユーザプレーンの確立の開始時に[eRRC] RADIO BEARER SETUP(無線ベアラ確立)メッセージによって設定される。しかしながら、端末が、ACKが返されていないRLC PDUを送信するのに十分ではない許可量が指定された[eMAC] RESOURCE GRANT(リソース許可)メッセージを受信した場合、その端末は、結果としてリソース効率のより高い無線送信につながるならば、以前に設定された無線ベアラの優先度を変更できるものとする。この配慮は、トラフィックリダイレクトプロセスおよびハンドオーバー手順における端末の挙動に適用される。
この状況について、図17を参照しながらさらに詳しく説明する。より高い優先度の無線ベアラ#1については、ACKが返されていないRLC PDU(RLC PDU 1およびRLC PDU5)がソースeNodeB下で正常に送信されない場合、ターゲットeNodeB下ではRLC SDU 1およびRLC SDU 3のみを再送すればよい。
これに対して、より低い優先度の無線ベアラ#2については、ACKが返されていないRLC PDU(RLC PDU 1、RLC PDU 4、およびRLC PDU5)がソースeNodeB下で正常に送信されない場合、ターゲットeNodeB下ではRLC SDU 1、RLC SDU 2、およびRLC SDU 3を再送しなければならないものと推測される。より効率的な無線送信をサポートする目的で、UEは、無線ベアラ#2のRLC PDUをより高い優先度において送信することと、無線ベアラ#1のRLC PDUをより低い優先度において送信することを決定することができる。したがって、2つの無線ベアラの優先度を適切に変更した後、送信の順序は、無線ベアラ#2(RLC PDU 1、RLC PDU 4、およびRLC PDU5)、次いで、無線ベアラ#1(RLC PDU 1およびRLC PDU5)となる。
本発明のさまざまな実施形態によって提供される利点の1つは、プロトコル副層のリセットを含んでいる手順(すなわち、ハンドオーバープロセスまたはトラフィックリダイレクトプロセス)に、追加の遅延が導入されないことである。それと同時に、手順中にパケット消失が発生せず、なぜなら、例えばハンドオーバーイベントに起因して送信バッファが消去される前に、一般的には、送信バッファの中に残っているPDUすべてを送信するための十分な時間が存在するためである。
さらに、すでに上に簡潔に述べたように、本明細書中にさまざまな例示的な実施形態において概説した本発明のコンセプトは、例えば、図1または図2に例示したアーキテクチャを備えていることのできる、[背景技術]のセクションに説明した移動通信システムにおいて有利に使用できることに留意されたい。
本発明の別の実施形態は、上述したさまざまな実施形態を、ハードウェアおよびソフトウェアを使用して実施することに関する。本発明のさまざまな実施形態は、コンピューティングデバイス(プロセッサ)を使用して実施または実行できることが認識される。コンピューティングデバイスまたはプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブルロジックデバイスとすることができる。本発明のさまざまな実施形態は、これらのデバイスの組合せによって実行あるいは具体化することもできる。
さらに、本発明のさまざまな実施形態は、ソフトウェアモジュールによって実施することもでき、これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行される、あるいはハードウェアにおいて直接実行される。さらに、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装とを組み合わせることも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVDなどに格納することができる。
ここまでの段落では、本発明のさまざまな実施形態およびそのバリエーションを説明してきた。本発明には、具体的な実施形態に示したように、広義に記載されている本発明の概念または範囲から逸脱することなく、膨大なバリエーションもしくは変更形態を創案できることが、当業者には理解されるであろう。
さらに、ほとんどの実施形態は、3GPPをベースとする通信システムに関連して概説してあり、ここまでの説明において使用されている専門用語は、主として3GPPの専門用語に関連していることに留意されたい。しかしながら、専門用語と、さまざまな実施形態の説明とが、3GPPをベースとするアーキテクチャに関連していることは、本発明の原理および発想をそのようなシステムに限定することを意図するものではない。
さらに、上の[背景技術]のセクションに示した詳細な説明は、本明細書中に説明した、ほとんどが3GPPに固有な例示的な実施形態を深く理解することを意図したものであり、移動通信ネットワークにおけるプロセスおよび機能の、説明した特定の実施形態に、本発明を制限するものではないことを理解されたい。しかしながら、本文書に提案されている改良・改善は、[背景技術]のセクションに説明したアーキテクチャにただちに適用することができる。さらに、本発明のコンセプトは、3GPPによって現在討議されているLTE RANにおいても、ただちに使用することができる。

Claims (43)

  1. 移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順時において、前記移動ノードから前記移動ノードの前記プロトコル副層を介して移動通信システムのアクセスネットワークにデータを送信する方法であって、
    前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するためのまもなく発行されるコマンドを前記移動ノードにおいて検出した時点において、
    前記プロトコル副層のサービスデータユニットから前記プロトコル副層のプロトコルデータユニットのセグメント化を停止するステップと、
    ACKが返されていないプロトコルデータユニットを、前記移動ノードの前記プロトコル副層によって前記アクセスネットワークに再送するステップと、
    を含んでいる、方法。
  2. ACKが返されていないプロトコルデータユニットを前記アクセスネットワークに再送する前記ステップが、前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記コマンドを受信した後、前記移動ノードが前記アクセスネットワークへの自身のアタッチを変更するまで継続される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出する前に実行されるステップとして、
    前記プロトコル副層における第2のプロトコル副層から前記サービスデータユニットを受け取った時点で、前記サービスデータユニットを、前記プロトコル副層のプロトコルデータユニットにセグメント化するステップと、
    前記プロトコル副層の前記セグメント化されているプロトコルデータユニットを、前記プロトコル副層の送信バッファに入力するステップと、
    をさらに含んでおり、
    再送する前記ステップが、前記アクセスネットワークに送信されたが前記アクセスネットワークによってACKが返されていない、前記プロトコル副層の前記送信バッファの中のセグメント化されているプロトコルデータユニット、を再送するステップ、を含んでいる、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記送信バッファが、前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出した時点において前記アクセスネットワークに送信されていない、セグメント化されているプロトコルデータユニット、をさらに含んでおり、前記方法が、
    前記送信バッファの中のACKが返されていない前記プロトコルデータユニットすべてを前記アクセスネットワークに再送した後、前記アクセスネットワークに送信されていない、前記セグメント化されているプロトコルデータユニットを、前記プロトコル副層によって前記アクセスネットワークに送信するステップ、
    をさらに含んでいる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記プロトコル副層が無線リンク制御副層であり、
    前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出した時点において、前記アクセスネットワークに送信されたが前記アクセスネットワークによってACKが返されていない、前記無線リンク制御副層のプロトコルデータユニット、の前記送信を、前記アクセスネットワークに送信されていない、前記無線リンク制御副層のプロトコルデータユニット、の前記送信よりも、優先させるステップ、
    をさらに含んでいる、請求項1または請求項2に記載の方法。
  6. 前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出した時点で、前記移動ノードが、所定の時間だけ待機してから、前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記コマンドを受信し、前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記コマンドを前記移動ノードが受信する前に、前記所定の時間が経過した場合、前記移動ノードが、前記プロトコル副層のサービスデータユニットから、前記プロトコル副層のプロトコルデータユニットへの前記セグメント化を再び開始する、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記移動ノードの前記プロトコル副層が、前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニット、を前記アクセスネットワークに再送するための限られたシステムリソースを有し、前記方法が、
    前記移動ノードの前記システムリソースが、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを再送するうえで十分ではない場合、前記アクセスネットワークからの追加のシステムリソースを前記移動ノードによって要求するステップと、
    前記追加のシステムリソースに関する情報を、前記アクセスネットワークから、前記移動ノードにおいて受信するステップと、
    前記追加のシステムリソースを利用して、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを前記アクセスネットワークに再送するステップと、
    をさらに含んでいる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 追加のシステムリソースを前記移動ノードによって要求する前記ステップが、
    前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニット、のデータ量を、前記移動ノードによって求めるステップと、
    ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットの前記求められたデータ量に関する情報を含んでいる、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージ、を前記アクセスネットワークに送信するステップと、
    を含んでいる、
    請求項7に記載の方法。
  9. 追加のシステムリソースを前記移動ノードによって要求する前記ステップが、
    データを前記アクセスネットワークに送信するために使用される各無線ベアラについて、前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニット、のデータ量を、前記移動ノードによって求めるステップと、
    各無線ベアラについての、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットの前記求められたデータ量に関する情報を含んでいる、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージ、を前記アクセスネットワークに送信するステップと、
    を含んでいる、請求項7に記載の方法。
  10. 各無線ベアラが優先度を有し、前記方法が、
    追加のシステムリソースの前記要求を前記移動ノードから受信した時点で、各無線ベアラのために使用されるシステムリソースの量を、各無線ベアラの前記優先度に基づいて決定するステップと、
    各無線ベアラのためのシステムリソースの前記量について前記移動ノードに通知するステップと、
    をさらに含んでいる、請求項9に記載の方法。
  11. 追加のシステムリソースを前記移動ノードによって要求する前記ステップが、
    前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットのデータ量と、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットが属している前記サービスデータユニットのデータ量とを、前記移動ノードによって求めるステップと、
    ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットの前記求められたデータ量と、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットが属している前記サービスデータユニットの前記求められたデータ量とに関する情報を含んでいる、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージ、を前記アクセスネットワークに送信するステップと、
    を含んでいる、請求項7に記載の方法。
  12. 前記移動ノードからの前記要求メッセージを前記アクセスネットワークの基地局において受信した時点で、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットのそれぞれを再送するために使用されるシステムリソースの量を、前記要求メッセージ内の前記受信された情報に基づいて決定するステップと、
    各プロトコルデータユニットのためのシステムリソースの前記量について前記移動ノードに通知するステップと、
    をさらに含んでいる、請求項11に記載の方法。
  13. 請求項8、請求項9、または請求項11による前記方法ステップを使用するかについて前記移動ノードに通知するステップ、
    をさらに含んでいる、請求項8、請求項9、または請求項11に記載の方法。
  14. 前記移動ノードに通知する前記ステップが、
    前記移動ノードから前記アクセスネットワークにデータを送信するための無線ベアラの確立時に、請求項8、請求項9、または請求項11による前記方法ステップを使用するかについて決定するステップと、
    前記決定に関する情報を、前記無線ベアラの確立について前記移動ノードに通知するために前記アクセスネットワークから前記移動ノードに送信されるメッセージの中に含めるステップと、
    を含んでいる、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記移動ノードに通知する前記ステップが、
    請求項8、請求項9、または請求項11による前記方法ステップを使用するかについて決定するステップと、
    前記決定に関する情報を、前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記コマンドに、含めるステップと、
    を含んでいる、
    請求項13に記載の方法。
  16. 前記移動ノードに通知する前記ステップが、
    請求項8、請求項9、または請求項11による前記方法ステップを使用するかについて決定するステップと、
    前記決定に関する情報を、前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するという前記決定について前記移動ノードに通知する事前通知メッセージに含めるステップと、
    を含んでいる、
    請求項13に記載の方法。
  17. ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを前記アクセスネットワークに再送するために利用される各無線ベアラに、最大量のシステムリソースが割り当てられ、前記方法が、
    各無線ベアラのための前記最大量のシステムリソースが、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットすべてを、前記プロトコルサブレイヤがリセットされる前に前記アクセスネットワークに再送するうえで十分ではない場合、前記移動ノードが、各無線ベアラのための前記最大量のシステムリソースを超えるステップ、
    をさらに含んでいる、請求項1から請求項16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記移動ノードが、前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出した後、前記移動ノードが、利用可能なシステムリソースに基づいて、もしくは、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを示している情報に基づいて、またはこれら両方に基づいて、各無線ベアラに優先度を割り当てるステップ、
    を含んでいる、請求項1から請求項17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記プロトコル副層が前記移動ノードの無線リンク制御副層であり、前記無線リンク制御副層の前記サービスデータユニットが、前記移動ノードのパケットデータコンバージェンスプロトコル副層から渡される、請求項1から請求項18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順が、前記移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への前記移動ノードのハンドオーバー手順である、請求項1から請求項19のいずれかに記載の方法。
  21. ハンドオーバーに関連して、前記移動ノードと前記アクセスネットワークとの間の前記無線チャネルに関する測定を、前記移動ノードによって実行するステップ、
    を含んでおり、
    前記測定によって、前記第1の基地局において、前記第2の基地局への前記移動ノードのハンドオーバーがトリガーされるものと、前記移動ノードが判定する場合、前記移動ノードが、前記ハンドオーバー手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出する、
    請求項20に記載の方法。
  22. 前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順が、前記移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への、前記移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順である、請求項1から請求項19のいずれかに記載の方法。
  23. 前記トラフィックリダイレクト手順を実行するかを、前記第1の基地局によって制御されているネットワークエリア内のトラフィック負荷に基づいて、前記第1の基地局において決定するステップ、
    を含んでおり、
    前記移動ノードが、前記移動ノードのための前記トラフィックリダイレクト手順を実行するという、前記第1の基地局における決定、について前記移動ノードに通知する事前通知を、前記第1の基地局から受信することによって、前記トラフィックリダイレクト手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出する、
    請求項22に記載の方法。
  24. 前記移動ノードから前記プロトコルデータユニットを前記アクセスネットワークに送信するために少なくとも1つの無線ベアラが使用されており、各無線ベアラに優先度が割り当てられており、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを再送する前記ステップが、各無線ベアラの前記優先度に基づいて実行される、
    請求項1から請求項23のいずれかに記載の方法。
  25. 前記プロトコル層が、前記移動通信システムの基地局またはアクセスゲートウェイにおいて終端している場合に、前記再送するステップは、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを、前記基地局または前記アクセスゲートウェイに再送するステップを含んでいる、
    請求項1から請求項24のいずれかに記載の方法。
  26. 移動ノードのプロトコル副層のリセットを含んでいる手順時において、前記プロトコル副層のプロトコルデータユニットを移動通信システムのアクセスネットワークに送信する移動ノードであって、
    前記移動ノードの前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出するようにされているプロセッサであって、
    前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出した時点で、前記プロトコル副層のサービスデータユニットから前記プロトコル副層のプロトコルデータユニットへのセグメント化を停止するようにさらになされている、前記プロセッサと、
    前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドが検出された時点で、前記プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットを、前記アクセスネットワークに再送するようになされている送信機と、
    を備えている、移動ノード。
  27. 前記プロセッサが、前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットの前記再送を、前記手順を実行するための前記コマンドを受信した後、前記移動ノードが前記アクセスネットワークへの自身のアタッチを変更するまで続行するように、さらになされている、請求項26に記載の移動ノード。
  28. 前記プロトコル副層の送信バッファが、前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドが検出された時点において、ACKが返されていないプロトコルデータユニットと、前記アクセスネットワークに送信されていない、セグメント化されているプロトコルデータユニットと、を含んでおり、
    前記送信機が、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットすべてを再送した後、前記アクセスネットワークに送信されていない、前記セグメント化されているプロトコルデータユニットを送信するようになされている、
    請求項26または請求項27に記載の移動ノード。
  29. 前記プロセッサが、前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出した時点において、前記アクセスネットワークに送信されたが前記アクセスネットワークによってACKが返されていない、前記プロトコル副層のプロトコルデータユニット、の前記送信を、前記アクセスネットワークに送信されていないプロトコルデータユニット、の前記送信よりも優先させるように、さらになされている、請求項26から請求項28のいずれかに記載の移動ノード。
  30. 前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを前記プロセッサが検出した時点で、前記プロセッサが、所定の時間だけ待機してから、前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記コマンドを受信し、
    前記移動ノードにおける受信機が、前記手順を実行するための前記コマンドを受信する前に、前記所定の時間が経過した場合、前記プロセッサが、前記プロトコル副層のサービスデータユニットの前記セグメント化を再び開始するようになされている、
    請求項26から請求項29のいずれかに記載の移動ノード。
  31. 前記プロセッサが、前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニット、を前記アクセスネットワークに再送するうえで、前記プロトコル副層のシステムリソースが十分であるか否かを判定するようにされており、
    前記システムリソースが十分ではないものと前記プロセッサが判定した場合、前記送信機が、追加のシステムリソースを要求する要求メッセージを前記アクセスネットワークに送信するようにされており、
    受信機が、許可された追加のシステムリソースに関する情報を前記アクセスネットワークから受信するようにされており、
    前記プロセッサが、前記許可された追加のシステムリソースを利用して、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを前記アクセスネットワークに再送するようになされている、
    請求項26から請求項30のいずれかに記載の移動ノード。
  32. 前記プロセッサが、前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニット、のデータ量を求めるようにされており、
    前記送信機が、前記求められたデータ量に関する情報を含める、
    請求項31に記載の移動ノード。
  33. ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットを前記アクセスネットワークに再送するために利用される各無線ベアラに、最大量のシステムリソースが割り当てられ、各無線ベアラのための前記最大量のシステムリソースが、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットすべてを、前記プロトコルサブレイヤがリセットされる前に前記アクセスネットワークに再送するうえで十分ではない場合、
    前記送信機が、各無線ベアラのための前記最大量のシステムリソースを超えるようになされている、
    請求項26から請求項32のいずれかに記載の移動ノード。
  34. 前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順が、前記移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への前記移動ノードのハンドオーバー手順であり、前記移動ノードと前記アクセスネットワークとの間の前記無線チャネルに関する測定によって、前記第1の基地局において、前記第2の基地局への前記移動ノードのハンドオーバーがトリガーされるものと前記プロセッサが判定するとき、前記プロセッサが、前記ハンドオーバー手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出するようになされている、請求項26から請求項33のいずれかに記載の移動ノード。
  35. 前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順が、前記移動通信システムにおける第1の基地局から第2の基地局への、前記移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順であり、前記移動ノードのための前記トラフィックリダイレクト手順を実行するという、前記第1の基地局における決定、についての事前通知を、受信機が前記第1の基地局から受信したとき、前記プロセッサが、前記トラフィックリダイレクト手順を実行するための前記まもなく発行されるコマンドを検出するようになされている、請求項26から請求項33のいずれかに記載の移動ノード。
  36. 請求項9から請求項16、請求項18、請求項19、請求項24、または請求項25による前記方法の前記ステップを実行する、または参加するための手段、をさらに備えている、請求項26から請求項35のいずれかに記載の移動ノード。
  37. プロトコル副層のリセットを含んでいる手順時において、移動通信システムにおける移動ノードの前記プロトコル副層とデータを交換する基地局であって、
    前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行することを決定するようになされているプロセッサと、
    前記プロセッサが前記決定を実行した時点で、前記手順を実行するという前記決定について前記移動ノードに通知する事前通知を、前記移動ノードに送信するようになされている送信機と、
    を備えている、基地局。
  38. 前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順が、前記基地局から別の基地局への、前記移動ノードのためのトラフィックリダイレクト手順またはハンドオーバー手順である、請求項37に記載の基地局。
  39. ある量のデータを送信するために必要である追加のシステムリソースを要求するリソース要求メッセージを、前記移動ノードから受信するようになされている受信機であって、前記リソース要求メッセージが、前記データ量に関する情報を含んでいる、前記受信機、
    をさらに備えており、
    前記プロセッサが、前記データ量を送信するために使用されるシステムリソースの量を、前記リソース要求メッセージの中の受信された情報に基づいて決定するように、さらにされており、
    前記送信機が、前記決定されたシステムリソース量に関する情報を前記移動ノードに送信するように、さらになされている、
    請求項37または請求項38に記載の基地局。
  40. 前記移動ノードが、前記リソース要求メッセージの中に含める前記データ量を、
    前記移動ノードの前記プロトコル副層の、ACKが返されていないプロトコルデータユニットのデータ量を求めることによって、または、
    前記プロトコルデータユニットを前記基地局に送信するために使用される各無線ベアラについて、前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットのデータ量を求めることによって、または、
    前記プロトコル副層の、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットの前記データ量と、ACKが返されていない前記プロトコルデータユニットが属しているサービスデータユニットのデータ量とを求めることによって、
    求め、
    前記プロセッサが、前記リソース要求メッセージの中に含まれる前記データ量を前記移動ノードによって求める方法を決定するように、さらにされており、
    前記送信機が、前記移動ノードによって前記データ量を求める方法に関する前記決定について前記移動ノードに通知する設定メッセージを、前記移動ノードに送信するように、さらになされている、
    請求項39に記載の基地局。
  41. 前記設定メッセージが、
    前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するための前記コマンドのメッセージである、または、
    無線ベアラの確立について前記移動ノードに通知するために前記基地局から前記移動ノードに送信されるメッセージである、または、
    前記プロトコル副層の前記リセットを含んでいる前記手順を実行するという前記決定について前記移動ノードに通知する事前通知のメッセージである、
    請求項40に記載の基地局。
  42. 請求項1から請求項25による前記方法の前記ステップを実行する、または参加するための手段、をさらに備えている、請求項37から請求項41のいずれかに記載の基地局。
  43. 請求項26から請求項36のいずれかによる移動ノードを備えており、請求項37から請求項42のいずれかによる基地局を備えている、通信システム。
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