JP2010522626A - 固定可能なカニューレおよびカニューレの固定方法 - Google Patents

固定可能なカニューレおよびカニューレの固定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010522626A
JP2010522626A JP2010501251A JP2010501251A JP2010522626A JP 2010522626 A JP2010522626 A JP 2010522626A JP 2010501251 A JP2010501251 A JP 2010501251A JP 2010501251 A JP2010501251 A JP 2010501251A JP 2010522626 A JP2010522626 A JP 2010522626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
cannula
inner member
closed position
outer cannula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010501251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010522626A5 (ja
Inventor
ブライアン ティー ハニプシアク
マーク ジー フランツ
マーク エー ウィリアムス
ジョセフ ピー フランツ
チャールズ ピー チェスネス
ポール エル エリクソン
ステファニー エー エス ハリントン
ジェニファー エス イナモラート
マーク エス グッディン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Frantz Medical Development Ltd
Original Assignee
Frantz Medical Development Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Frantz Medical Development Ltd filed Critical Frantz Medical Development Ltd
Publication of JP2010522626A publication Critical patent/JP2010522626A/ja
Publication of JP2010522626A5 publication Critical patent/JP2010522626A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3417Details of tips or shafts, e.g. grooves, expandable, bendable; Multiple coaxial sliding cannulas, e.g. for dilating
    • A61B17/3421Cannulas
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3474Insufflating needles, e.g. Veress needles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00982General structural features
    • A61B2017/00991Telescopic means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B2017/347Locking means, e.g. for locking instrument in cannula
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B2017/348Means for supporting the trocar against the body or retaining the trocar inside the body
    • A61B2017/3482Means for supporting the trocar against the body or retaining the trocar inside the body inside
    • A61B2017/3484Anchoring means, e.g. spreading-out umbrella-like structure
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B2017/348Means for supporting the trocar against the body or retaining the trocar inside the body
    • A61B2017/3482Means for supporting the trocar against the body or retaining the trocar inside the body inside
    • A61B2017/3484Anchoring means, e.g. spreading-out umbrella-like structure
    • A61B2017/3488Fixation to inner organ or inner body tissue
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0662Guide tubes
    • A61M2025/0687Guide tubes having means for atraumatic insertion in the body or protection of the tip of the sheath during insertion, e.g. special designs of dilators, needles or sheaths

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

患者の体内への医療器具の挿入を導くのに適した医療用装置50であって、以下を備える:外側カニューレ52、前記外側カニューレに接続された少なくとも1つのアーム54、前記アーム54は近位端部において前記外側アームと接続される。前記アーム54は閉鎖位置と開位置との間で配置可能である。内側部材82は前記外側カニューレに入れ子状に収容され前記各アームを前記閉鎖位置に保持する。前記内側部材は移動可能であり、前記装置が患者の体内に挿入された後、前記内側部材と前記アームとの係合が解かれて、前記アーム54が患者の体内において前記外側カニューレが保持されるのに役立つ前記開位置に展開される。前記内側部材は内側カニューレおよび/またはトロカール84を含む。
【選択図】図1

Description

本出願は2007年3月29日に出願された米国仮出願60/908,777の利益を主張し、その全ての内容はここに取り入れられている。
本発明は内視鏡手術(endoscopic surgery)用のカニューレおよびその用法に関する。
内視鏡手術において、手術部位(surgical site)へと手術用器具(surgical instruments)を導入するために、体腔(body cavity)へと到る開けた経路を保持することに、カニューレ(cannula)は使用される。
一般的に、体腔はカニューレを通じて供給される流体(滅菌液またはガスなど)により加圧され、これにより体腔が拡張し、手術器具の操作性が向上し、手術の際の明瞭な視野を維持することができる。体腔(body cavity)に隣接した軟組織(Soft tissue)は、流体を吸収するに従って膨張する。カニューレは手術器具の挿入および抜出を円滑にするための経路もまた保持する。
従来のカニューレにおいて存在する一つの問題は、器具が操作された場合またはカニューレを介して取り替えられた時に、特に、弛緩した、または、薄い被膜組織に関わる不安定な手術の間にカニューレが部分的にまたは完全に患者から外れてしまう(dislodged)可能性があることである。
もしカニューレが部分的または完全に患者より引き抜かれた場合、体腔は潰れたり、流体や血液で満たされたりする可能性があり、そして、外科医は体腔の視界およびそこへの接近手段を失い、体腔への入り口を再建する間、外科手術は中断される。この時間の間、滅菌水による体腔の膨張のために、軟組織が流体を吸収し軟らかくなり続けることによって、カニューレの再度の挿入が困難となり、外科合併症(surgical complications)の危険の増大を招く。
カニューレが手術中に所定の位置に留まる性能を改良する異なる技術が採用されることで、より一層の改良が保証されると確信する。
本発明は、例えば関節鏡手術や腹腔鏡手術といった、従来の内視鏡手術用カニューレシステムに改良を加えたものである。
本発明は、簡単に組み立てることができ、かつ、患者の体内へ簡単に挿入することができるカニューレであって、手術の間において前記カニューレを一定の位置に保持するための機構を作動させることのできるカニューレシステムと方法を提供する。前記カニューレは手術の終了時に簡単に取り去ることができる。
特に本発明は、外側カニューレと、閉鎖位置と開位置との間に配置可能でありその近位端部(基端部)に向って前記外側カニューレと接続されている少なくとも1つのアームとを含む、カニューレシステムの形態を有する医療装置を提供する。
前記カニューレシステムは、前記外側カニューレに入れ子状に収容された内側部材をさらに備え、前記内側部材は少なくとも1つのアームと係合し、かつ、前記閉鎖位置において前記アームを保持する。
前記内側部材は前記少なくとも1つのアームから係合が解かれるように配置され得る。
前記内側部材は、前記外側カニューレの内側に入れ子状に収容されたトロカールを含んでいてもよく、また、前記外側カニューレの内側に収容された内側カニューレを含んでいてもよく、また、前記内側カニューレの内側に前記トロカールが収容された状態で前記トロカールおよび前記内側カニューレを含んでいてもよい。
概して、閉鎖位置にある場合は、1つかそれ以上の数のアームは前記カニューレの長手方向の軸線に対して比較的接近して配置され、開位置にある場合は、各々のアームは、前記カニューレの長手方向の軸線に対して垂直な平面に接近して配置される。
本発明は患者に医療用器具を導入(挿入案内)するのに適したカニューレシステムもまた提供する。該システムは(A)(i)長手方向の貫通孔を持つ筒状部と、(ii)筒状部の遠位端部(末端部)と一体的に接続された少なくとも1つのアームと、を有する外側カニューレを含む。
前記少なくとも1つのアームは閉鎖位置と前記閉鎖位置に対して回転して変位した開位置との間でピボット(回転)可能であり、かつ、前記貫通孔の範囲に及ぶ内側に延びるカム表面を有する。
該システムは、また、(B)前記外側カニューレの貫通孔の内に入れ子状に収容されながら延びる内側カニューレを含む。前記内側カニューレは長手方向の貫通孔のある筒状の形態を有し、前記外側カニューレにおける貫通孔の内側の経路に沿って長手方向に展開(移動)可能である。
最後に、該システムは(C)前記内側カニューレに撤去可能に挿入されたトロカールを含む。さらに、前記少なくとも1つのアームは前記トロカールの要素と対応する要素を有し、それらの要素は前記少なくとも1つのアームを閉鎖位置に協同して保持し、前記内側カニューレの長手方向の展開(移動)によって前記内側カニューレが前記カムに係合するとすぐに、前記少なくとも1つのアームは前記開位置へと展開され、かつ、前記開位置で保持される。
本発明は、患者に医療用器具を導入(挿入案内)するためにカニューレシステムを使用する方法もまた提供する。該方法は(A)前記カニューレシステムを患者の体内へと挿入する工程を含む。
前記カニューレシステムは外側カニューレと、前記外側カニューレに入れ子状に収容された内側部材と、を含む。
そして、少なくとも1つのアームを有する前記外側カニューレは、前記少なくとも1つのアームの近位端部(基端部)に向かって接続部によって取り付けられ、前記少なくとも1つのアームは前記内側部材によって閉鎖位置で保持される。
該方法は、さらに(B)前記少なくとも1つのアームと前記内側部材との係合を解くために前記内側部材またはその一部を展開(移動)させ、前記少なくとも1つのアームが前記閉鎖位置から変位する開位置に展開することを許容する工程を含む。
本発明に従って提供される別のカニューレシステムは、外側カニューレ、閉鎖位置と開位置との間で展開可能である少なくとも1つのアーム、前記外側カニューレに入れ子状に収容された内側部材を含む。前記少なくとも1つのアームは前記外側カニューレに接続されており、前記内側部材は解き放つことができるように前記少なくとも1つのアームを前記閉鎖位置で保持する。
前記内側部材の長手方向の移動は前記少なくとも1つのアームを閉鎖位置から解き放つのに不可欠であり、ロック機構(rocking mechanism)は前記内側部材の長手方向の移動を抑止するために、前記内側部材を前記外側カニューレの長手方向の軸線に対して一定の位置に確保する。
これは前記少なくとも1つのアームを挿入の際に閉鎖位置に保持するのに役立ち、前記少なくとも1つのアームが不用意に前記閉鎖位置から移動することを抑止する。
また、本発明は、外側カニューレと、閉鎖位置と開位置との間で展開可能で、前記外側カニューレに接続された少なくとも1つのアームと、前記外側カニューレに入れ子状に収容された内側カニューレと、前記少なくとも1つのアームが開位置にある場合に前記内側カニューレの前記外側カニューレに対する長手方向の運動を解き放つことができるように制限するキャッチ機構(catch mechanism)とを含むカニューレシステムを備える。
上述の、及びその他の本発明の特徴は、請求の範囲において具体的に指摘され、より十全に詳述される。
以下の記述および添付の図面は説明に役立つ幾つかの詳細な実施例において説明される。これらの実施例は本発明の原理が採用され得る幾つかの手段を示したものに過ぎない。
図1は本発明にもとづくカニューレシステムの一例の斜視図である。 図2は図1に記載のカニューレシステムの側面図である。 図3は図2に記載のカニューレシステムの断面図である。 図4は図1に記載のカニューレシステムの端部の拡大された斜視図である。 図5は図3に記載の断面図の端部の拡大図である。 図6は図1に記載のカニューレシステムの平面図である。 図7はアームが開位置にある図11に記載のカニューレシステムの斜視図である。 図8は図7に記載のカニューレシステムの側面図である。 図9は図8に記載のカニューレシステムの立面の断面図である。 図10は図9に記載の断面図の端部の拡大図である。 図11は本発明に従った別のカニューレシステムの実施例の斜視図である。 図12は図11に記載のカニューレシステムの側面図である。 図13は図12に記載のカニューレシステムの立面の断面図である。 図14は図12に記載のカニューレシステムの端部の拡大側面図である。 図15は図13に記載のカニューレシステムの断面図の端部の拡大図である。 図16は図11に記載のカニューレシステムのまた別の端部の拡大された側面図である。 図17は図16の別の実施例の断面図である。 図18は本発明におけるカニューレシステムの別の実施例の斜視図である。 図19は図18に記載のカニューレシステムのロック機構部の拡大された斜視図である。 図20は図19に記載のロック機構部の端面図である。 図21は図18に記載のカニューレシステムの断面図である。 図22は図21の一部の拡大図である。 図23は図19の立面の断面図である。 図24は図3に記載のカニューレシステムの立面の断面図の一部である。 図25は本発明におけるカニューレシステムの別の実施例の立面の断面図である。 図26は図25に記載のカニューレシステムの端部の拡大図である。 図27は本発明における外側カニューレの端部の立面図である。 図28は図27に記載の外側カニューレの立面の断面図である。 図29は本発発明における外側カニューレの端部の立面図である。 図30は図29に記載の外側カニューレの立面の断面図である。 図31は本発明における外側カニューレの端部の立面図である。 図32は図31に記載の外側カニューレの立面の断面図である。 図33は本発明における外側カニューレの端部の立面図である。 図34は図33に記載の外側カニューレの立面の断面図である。 図35は本発明に従って提供される閉鎖位置にあるカニューレシステムのさらに別の実施例の斜視図である。 図36は図35に記載の開位置にあるカニューレシステムの斜視図である。 図37は図35に記載のカニューレシステムの側面である。 図38は図37に記載のカニューレシステムの断面図である。 図39は図37に記載のカニューレシステムの端部の拡大図である。 図40は図39に記載のカニューレシステムの端部の断面図である。 図41は図36に記載のカニューレシステムの側面図である。 図42は図41に記載のカニューレシステムの端部の拡大図である。 図43は図41に記載のカニューレシステムの断面図である。 図44は図43に記載のカニューレシステムの端部の拡大図である。 図45は本発明に従い提供されたカニューレシステムの、内側部材が末端に伸張した別の実施例の斜視図である。 図46は図45に記載のカニューレシステムの側面図である。 図47は図45に記載のカニューレシステムの端面図の拡大図である。 図48は図45に記載のカニューレシステムの、図45で図示された内側部材が遠位(上方)へと延びた位置から、内側部材が回動され退避された図45の斜視図である。 図49は図48に記載のカニューレシステムの側面図である。 図50は図48に記載のカニューレシステムの端部の拡大図である。 図51は本発明に従って提供されるカニューレシステムさらに別の実施例の斜視図である。 図52は図51に記載のカニューレシステムの側面図である。 図53は図51に記載のカニューレシステムの断面図である。 図54は図51に記載のカニューレシステムの端部の拡大図である。 図55は図52に記載のカニューレシステムの、図52の55−55線に沿った断面図である。 図56は本発明に従って提供されるカニューレシステムの、内側部材が係合位置にあるさらに別の実施例の端部の側面図である。 図57は図56に記載のカニューレシステムの断面図である。 図58は図56に記載のカニューレシステムの内側部材が係合を解かれた位置にある側面図である。 図59は本発明に従って提供される更に別のカニューレシステムの斜視図である。 図60は図59に記載のカニューレシステムの内側カニューレ部の側面の立面図である。 図61は図59に記載のカニューレシステムの一部を拡大し断面からみた側面の立面図である。 図62は図59に記載のカニューレシステムの外側トロカール部の近位端部(基端部)の別の斜視図である。 図63は図59に記載のカニューレシステムの外側トロカール部の近位端部(基端部)の別の斜視図である。 図64は図59に記載のカニューレシステムの外側カニューレ部の拡大された断面図である。 図65は図59に記載のカニューレシステムの65−65方向から見た側面の立面図である。 図66は図59に記載のカニューレシステムの、トロカールから翼部が解き放たれた側面図の立面図である。 図67は、図59に図示された67−67断面において65−65方向から見た、図59に記載のカニューレシステムのトロカール部の側面の立面の断面図である。 図68は、トロカールが撤去され翼が展開された図59に記載のカニューレシステムの側面の断面図である。 図69は図59に記載の外側カニューレの横断面図である。
以下、最初に図1から10を参照しながら詳細な説明を行う。本発明は内視鏡手術を行う際に患者に医療用器具を導入(挿入案内)するのに適した医療用装置50を提供する。内視鏡手術は、例えば、関節鏡手術や腹腔鏡手術を含む。
より具体的に言えば、本発明は、カニューレを患者の体内に挿入し、手術中に前記カニューレを患者の身体に固定する1つまたはそれ以上の展開可能な翼またはアームを使用する内視鏡手術およびその関連方法に用いる医療用装置を提供する。したがって、医療用装置50はカニューレシステム50と称してもよい。
前記カニューレシステム50は長手方向の軸線56を有する。前記長手方向の軸線56に沿って離間して、前記カニューレシステム50は近位端部(基端部)58と、近位端部58の反対側に遠位端部(末端部)60とを有する。
さらに、前記遠位(末端)に向う方向は実質的に前記長手方向の軸線56と平行であり、前記近位端部(基端部)58を通って前記遠位端部60に向っており、前記近位に向かう方向は前記遠位に向う方向と反対である。
前記遠位端部60は患者の体内へと挿入される端部であり、そして、前記カニューレシステム50の種々の部位やその構成要素は、対応する近位端部と遠位端部や、前記近位端部および遠位端部に対する関連位置および方向に留意して記述される。
本発明に従って提供されるカニューレシステム50の一例は、カニューレ52を含み、前記カニューレ52は前記カニューレ52に接続された少なくとも1つのアーム54を有する。
前記少なくとも1つのアーム54は、閉鎖位置(図1から6)と前記閉鎖位置から変位した開位置(図7から10)との間と、その間のすべての位置において展開(移動)可能である。
「展開された」は「意図的に配置された」、「移動した」、または「移動された」を意味する。また、「展開された」はあらゆる特定の方向や配置に限定されない。
前記システム50はさらに、前記カニューレ52の内に入れ子状に伸縮可能に収容された内側部材を含む。その結果として、前記カニューレ52は外側カニューレとしても言及される。
前記内側部材は、少なくとも1つのアーム54と係合して前記閉鎖位置において前記アーム54を保持する1つまたはそれ以上の要素を含む。
カニューレは筒であり、前記カニューレ52は一般的には円形の断面である円筒状の筒で、長手方向の軸線は前記システム50の前記長手方向の軸線56に沿って配置されている。カニューレ52の前記外側表面は体組織の磨耗やその他の損傷を最小とするため概して比較的滑らかである。あるいは、前記外側表面は、前記カニューレ52を手術部位に保持することに役立つリブまたはスレッドを含むことができる。図示された前記カニューレ52は、近位端部(基端部)付近で外側へと延びる、前記カニューレ52の操作を容易にするフランジ62もさらに含む。
前記カニューレ52は概して少なくとも1つのアームを含み、一般的には、前記カニューレ52の遠位端部(末端部)にピボット(回転)可能に接続された、円周において離間された2つから4つのアームを含む。
図1において示された実施例は、一対の向かい合ったアーム54を含む。
2つのアームを使用することで、カニューレシステムがより多くのアームを有する場合に比べ、複数のカニューレシステムをより近接した状態で使用することが容易となる。
前記アームは前記外側カニューレ52に、各々のアーム54の近位(基端)である部分に位置するピボットを介して接続されており、前記アームが閉鎖位置にある場合、前記アームはピボットから遠位(末端)方向へ向かって延びる。
図1に示されるように、閉鎖位置において前記アーム54はカニューレ52の長手方向の軸線56に対して比較的近くに配置されており、開位置において前記アーム54は長手方向の軸線56に垂直である平面64(図10)に対して比較的近くに配置されている。
前記アーム54は、前記装置50の手術部位における操作を可能とするために前記開位置と閉鎖位置との間で展開することができ、さらに、前記カニューレシステム50を身体に対する位置で確保するために、前記開位置へと展開される。
前記アームまたは複数のアーム54が開位置へと移動されると、それらは開創器として機能し、アームまたは複数のアームが各々のアームの近位端部のピボット点に対して遠位に位置する領域を通過しながら円を描いて動くことで、そのエリアにある軟組織を押し退けながら体腔内の空間を明瞭にする。
必要であれば、複数のカニューレが利用されてもよい。特に、より少数のアームを備えたデザイン(設計)において、別々のカニューレシステムのアームが互いに干渉することなしに、近い近接性で(すなわち、より近い位置において)複数のカニューレシステムを使用することが可能である。
図示された実施例において、各アーム54はリビングヒンジ(living hinge)70によって前記カニューレ52の遠位である部分に一体に接続されている。この実施例の各々のアーム54は前記カニューレ52の長手方向の軸線に実質的に垂直な平面72の概して内にある点を中心にピボット(回転)可能である。
ピボット点(回転中心)は概ね、長さについて限定されず、かつ、前記外側カニューレ52の外側表面74によって定義される直径を有する仮想の円筒の内に位置する。
前記外側カニューレ52および前記アーム54は、一般的にはある程度の柔軟性を持つプラスチックで作られ、前記リビングヒンジ70にある程度のばね特性を持たせても良い。他の素材であってもよい。
前記リビングヒンジ70は、凹所、細長い穴(スロット)、細長い切り口(スリット)、穴、または、その他の素材の厚さを減少させる形で、前記ピボット点において厚さの薄い素材で形成されてもよい。
加えて、ここにおいて開示された多種の実施例の比較に見られるように、前記リビングヒンジは、壁面の厚さ、および/または、接続部の間における1つまたは複数の穴または溝(slot)の形成においてバリエーションを有する。単一の接続部か円周に離間された複数の接続部で形成されていてもよい。
前記内側部材は、前記内側部材と前記アームまたは複数のアーム54との係合を解くために展開(移動)可能であり、前記アームまたは複数のアーム54を前記開位置に向って展開することを許容する。
前記内側部材は、トロカール、内側カニューレと称される他のカニューレ、またはその両方を含み、それらは外側カニューレと称される前記カニューレ52に入れ子状に収容される。図1の実施例において、内側カニューレ82は前記外側カニューレ52に入れ子状に収容され、かつ、トロカール84は前記内側カニューレ82に入れ子状に収容される。
前記トロカール84は概ね、身体を通って手術部位へのカニューレシステム50の案内を容易とする尖った遠位端部(末端部)または先端86を有する。図示された実施例のように、前記先端86は丸みを帯びた小径の末端部を有する円錐状の形をしていてもよい。
前記アームまたは複数のアーム54は、通常、外側表面90を有し、前記外側表面90は前記外側表面90が前記閉鎖位置に保持されている場合において前記トロカール84から前記外側カニューレ52の外径まで周方向にテーパを延ばす。
前記トロカール84はさらに、近位である部位において、前記内側カニューレ82の前記貫通孔よりも大きいハンドル部92を有する。
広がったハンドル部92は、前記トロカール84が前記内側カニューレ82の内において前進可能な距離を制限する。前記ハンドル部92の近位端部(基端部)は、快適に手の平に馴染み、前記カニューレシステム50を体内へと押し入れるための軸受表面となることができるように、図示された実施例のように、円形の輪郭を有していてもよい。
前記アームまたは複数のアーム54を閉鎖位置に保持する前記要素または複数の要素は、溝を含むことができ、そしてその溝は、図示された実施例において示されている蟻溝継手100の一部を形成してもよい。前記蟻溝継手100において、1つまたは複数の蟻型部(鳩尾部・テール部)102は、アーム54または前記内側部材(この場合、前記トロカール84)のうちの1つから、突出している。
少なくとも2つの離間された留め具104は、アーム54または内側部材(たとえば前記トロカール84)のいずれかの長さの少なくとも一部に沿って延びて前記溝または細長い穴を形成し、前記蟻型部(鳩尾部・テール部)102が前記溝または細長い穴において延びる。
蟻溝継手100には典型的なように、蟻型部(鳩尾部・テール部)102は様々な形状を有することができるが、その外側の端はその根元と比べて幅広であり、前記留め具104によって定義される対応する形状を有する溝と対になる。
前記蟻溝継手100の前記対応する部位は、前記カニューレシステム50の前記長手方向の軸線56と平行な方向にのみ互いに移動可能であり、その結果、前記蟻型部(鳩尾部・テール部)102がその長手方向以外の方向において、溝から引き抜かれてしまうことを抑止する。
したがって、前記蟻溝継手100は前記カニューレの長手方向の軸線52と平行な方向における前記トロカール84または他の内側部材の長手方向への移動および、それらが引き抜かれることを許容し、一方で、前記アームまたは複数のアーム54が蟻溝係合から解かれるまで前記アームが前記閉鎖位置から回転することを防ぐ。
図示されたカニューレシステム50においては、各々のアーム54は前記トロカール84と係合しているが、その代わりに、ただ1つのアームのみが前記トロカール84またはその他の内側部材と係合しつつ、前記アームは互いに相互に連結されていてもよい。
言い換えれば、前記カニューレシステムは、複数のアームを含んでいてもよく、前記内側部材と係合する第1要素を有する少なくとも1つの第1のアームと、少なくとも1つの第1アームが前記閉鎖位置にある場合に前記第1アームと係合する第2要素を有する少なくとも1つの第2アームとを含んでいてもよい。
全てのアームを閉鎖位置で保持するために、少なくとも1つのアームは少なくとも他の1つのアームと重なり、および/または連結する。そのような構造が図51〜図55に示され、以下に記述される。
図示された実施例において、前記トロカール84を撤去することは、前記長手方向の軸線56に沿って前記内側カニューレ82から引き抜くというだけの簡単なことである。前記トロカール84が撤去されると、前記内側カニューレ82は前記アーム54を前記開位置へと展開するために前進させられることができ、手術用器具や液体が前記内側カニューレ82を通して手術部位へと導入(挿入案内)されることができる。
前記内側カニューレ82は概ね前記外側カニューレ52より長く、したがって、前記外側カニューレ52から突出していてもよい。前記内側カニューレ82は、近位(基端)である部分において液体の注入と除去のための横断通路110を含む。
前記横断通路110は、サンプル口120をさらに備え、手術部位に液体を供給したり引き出したりするためのルアーロック(luer lock)機構を含んでいてもよい。
前記サンプリング口120は、手術部位へと、および手術部位からの、多様な流量を提供することもまた容易とする。
そして、前記横断通路110は、前記内側カニューレ82が前記外側カニューレ52に対して最大限に遠位(末端)まで延び(前進)た場合の確実な止め役を備えていてもよい。
あるいは、前記内側カニューレ82は、前記外側カニューレ52に対する前記内側カニューレの前記前進を制限する内側カニューレ82の外側表面から延びる突出部122(図23)を含んでいてもよい。
突出部は、前記内側カニューレの引き抜きにおいてさらなる抵抗もまた提供し、1つまたは複数のアーム54の展開(移動)のための標識(インディケーター)としても機能する。
前記横断通路110は実施例から除外されてもよいが、しかしながら、その場合においては、灌注と吸引(irrigation and suction)は、前記内側カニューレ82の前記長手方向の貫通穴を介して提供されるか、または、カニューレシステム50とは区別される。
前記内側カニューレ82は、貫通孔シール116のための台座(seat)114を備えた拡大された近位端部(基端部)112(proximal end portion)を含む。前記貫通孔シール116は前記内側カニューレ82の前記貫通孔を実質的にシールし、それは、前記内側カニューレ82と前記外側カニューレ52の長手方向の軸線56に沿って手術器具が導入されている間、液体の圧を維持することに役立つ。
貫通孔シール116の一例は素材の少なくとも2つの異なる層の各々に1つまたはそれ以上の細長い切り口(slit)を含み、前記各層におけるスリットは前記カニューレの長手方向の軸線56を通過するが、通常、一直線にはなっていない。
貫通穴シール116の一例は、液体の漏出を妨ぎながら、前記内側カニューレの径の内に挿入された器具の操作性を高めることを意図して、シリコンで作られる。前記カニューレシステム50はさらに、前記内側カニューレ82と外側カニューレ52との間に少なくとも1つの円形シール130 (図24)を含んでいてもよい。
カニューレシステム50を挿入するために、一般的には、体組織を貫通して体腔内の手術部位へと到達するための、切り口(cut)が作られ、カニューレシステム50は切り口から体腔へと押入れられる。概して、一般的には前記カニューレシステム50は、特に前記トロカール84においては、遠位である部分において、前記切り口に隣接する前記体組織をカニューレシステム50が体内に入るにつれて脇へと押しやることに役立つテーパー形状を有する。
挿入の後、前記トロカール84は前記長手方向の軸線56に沿って前記システム50から引き抜くことによって撤去される。リビングヒンジ70が何らかのばね特性を有する場合には、前記トロカール84が係合を解かれた際に、前記1つまたはそれ以上のアーム54は閉鎖位置から移動してもよい。
その後、前記内側カニューレ82は前記外側カニューレ52の内側において前進し、少なくとも1つのアーム54の近位(基端)側にあるカム表面134と前記内側カニューレ82の遠位端部(末端部)にある支持表面(bearing surface)136とが係合する。
前記内側カニューレ82が前進すると、前記支持表面136が前記カム表面134を押し、前記1つまたは複数のアーム54を各々のピボット(回転)点を中心として前記開位置へと回転させる。
前記内側カニューレ82は、前記アームまたは複数のアーム54が解き放たれる前、または確保する要素(securing element)と係合を解かれる前、この場合は前記トロカール84の引き抜きによって前進されることができない。
前記閉鎖位置から前記アーム54が早すぎる段階で解放されるのを防ぐために前記トロカール84を所定の位置に保持するためのロック機構が設けられていてもよい。
前記1つまたはそれ以上のアーム54が前記開位置へと展開された後に、前記内側カニューレ82は前記外側カニューレ52の遠位端部(末端部)を越えてさらに入れ子状に伸縮して前進されてもよい。前記図示されたアーム54は、前記開位置にある場合に遠位である方向に概ね面している内側表面140もまた有する
言い換えると、前記アーム54の前記内側表面140が前記開位置にある場合に、前記内側表面140および前記外側カニューレ52の前記遠位端部(末端部)の両方は、前記遠位である方向に概ね向いている。
前記内側カニューレ82は前記1つまたは複数のアーム54の近位(基端)側である撤退(引っ込んだ)位置から伸張した(延びた)位置まで展開(移動)可能であり、前記伸張した位置において前記内側カニューレ82の遠位(末端)部分は前記少なくとも1つのアーム54のカム表面134および内側表面140と接触することなく遠位(末端)まで延びている。
たとえば、1つまたはそれ以上の実施例において、前記内側カニューレ82の前記遠位である部分は前記少なくとも1つのアーム54の前記内側表面140を2cm程度超えて延びていてもよい。前記アームまたは複数のアーム54が前記開位置へと展開された場合に、それらは、軟組織を手術部位から遠ざけておくことに役立つ。
前記内側カニューレ82を前記1つまたは複数のアーム54を超えて延ばすことで、前記アーム54から離れた手術部位において手術器具が作業を行う。
これは、前記開位置にある前記アームまたは複数のアーム54によって退避された前記付随する軟組織から前記手術器具を保護することに役立ち、それらの体組織が、たとえば関節鏡視下における縫合糸の結紮(tying of arthroscopic knots in sutures)といった手術の手順に干渉することを抑止する。
システム50の一例においては、およそ8cmの長さの外側カニューレ52と、およそ11cmの長さの内側カニューレを有する。前記内側カニューレ82はおよそ2cmほど入れ子状に伸縮することができ、前記トロカール84はおよそ17cmの長さを有する。
前記内側カニューレ82の内径はおよそ8mmであり、前記外側カニューレ52の外径はおよそ12mmである。
前記システム50は2つのアーム54を備え、各アームはピボット点(回転中心)に隣接する約6mmの幅と、最小約1mmの厚さと、約9mmの長さとを有する。
前記開位置にある場合に、前記アーム54は前記外側カニューレ52の前記長手方向の軸線56に対して70から110度の方向に延びる。前記開位置に展開された前記アーム54を含む前記外側カニューレ52の最終的な最大径は約30mmで、実質的に前記外側カニューレ52の径の12mmよりも大きい。
異なる寸法を有するカニューレシステムは本発明の範囲内であると考えられる。
手術において、医療器具を患者へと挿入するためにこのようなカニューレシステムを使用する手法は、以下の手順に要約される:
(A)カニューレシステム50を患者の体内へと挿入する、そして、(B)前記少なくとも1つのアーム54の前記内側部材からの係合を解くために、前記内側部材またはその一部を、この場合は前記トロカール84を展開(移動)し、前記少なくとも1つのアーム54が展開して前記閉鎖位置から変位した開位置へと展開する。
本発明によって提供されるカニューレシステム200の別の実施例は、図11から15に図示される。前記カニューレシステム200は上述されたカニューレシステム50(図1)に実質的に類似しているが、前記アームは異なった手段で閉鎖位置に保持される。システム50(図1)と同様、このシステム200は少なくとも1つのアーム204がピボット(回転)可能に接続された外側カニューレ202を含む。
前記図示された実施例は2つのアーム204を有するが、上述されたように前記アームの数は本発明から逸脱しない範囲で多様であってもよい。前記アーム204は、前記アームが前記閉鎖位置にある場合に、内側カニューレ206が前記アーム204の近位(基端)側のカム表面210に対して前進することによって、前記閉鎖位置から前記開位置へと展開可能である。
前記内側カニューレ206は前記外側カニューレ202に入れ子状に収容されており、上述された前記内側カニューレ82(図3)に実質的に同一である。前記内側カニューレおよび前記外側カニューレは組み立てられた際にカニューレアセンブリを定義する。
トロカール212は前記内側カニューレ206に入れ子状に収容され、この場合も前記内側カニューレ206および前記トロカール212は以前に言及された内側部材を形成する。しかし、既出の実施例における前記トロカール84(図3)とは異なり、このトロカール212は独自な構造と機能を提供する。
具体的には、前記トロカール212は遠位(末端)部分において、概ね円錐の形状を有する径大の先端部分214を有する。
前記アームまたは複数のアーム204は、前記トロカール212から前記外側カニューレ202の外径まで前記カニューレシステム200の遠位端部(基端部)のテーパ形状を延ばしている。
あるいは、たとえば図16および17に見られるように、前記アームまたは複数のアーム204はより大きい径へと急激に変化する外形を有していてもよい。
図11から15へと戻ると、前記1以上のアーム204を前記閉鎖位置で保持する前記少なくとも1つの要素は、前記径大の先端部分214の近位である側(基端側)において凹所(recess)220を含んでいてもよい。
前記凹所220は連続した溝または円周に離間した細長い穴(slot)の形状であってもよく、前記アームが前記細長い穴と嵌合できるように前記細長い穴は前記アーム204の対応する要素と一列になるように配置される。
図示された実施例において、少なくとも1つのアーム204の遠位である部分におけるタブ部222は、前記凹所220の内に収容され前記アーム204を前記閉鎖位置で保持する。したがって、図示された実施例においては、前記閉鎖位置において前記トロカール212は前記アーム204の前記遠位端部(末端部)を内包している。
既出の実施例とは異なりこの実施例では、前記トロカール212は前記1つまたは複数のアーム204の係合を解くために遠位である方向に前進しなければならず、前記トロカール212が前記内側カニューレ206から撤去可能である前に前記アームは前記閉鎖位置から移動しなければならない。
撤去可能なスペーサ(spacer)230の形態をとったロック装置(locking device)が、前記アーム204が展開される準備ができるまで、前記内側カニューレ206に対して所定の位置に前記トロカール212を保持する。前記図示されたスペーサ230は、前記スペーサ230を掴んで撤去することを容易とする引き手(pull tab)232を有し、同様な配列は不正開封防止装置(tamper-resistant)が付いたボトルキャップに一般的に見られる。
前記スペーサ230を撤去すると、前記トロカール212またはその他の内側部材は前記アームまたは複数のアーム204を前記凹所220から解き放つために前進させられることができる。
前記内側部材と前記1つまたはそれ以上のアーム204との係合が解かれると、前記内側カニューレ206は前記外側カニューレ202に対して前進することができ、前記アーム204に係合して前記アーム204を前記開位置に展開させる。
前記アームが妨げにならない場所へと移動すると、前記トロカール212は前記内側カニューレ206の前記貫通孔を通して撤退させられ、前記システム200から撤去されることができる。
医療器具を患者へと導入(挿入案内)するために、このようなカニューレシステム200を使用する方法は、以下の工程を含む:
たとえば、膝関節、肩関節または股関節などの関節において患者の体内に前記カニューレ200を挿入し、前記トロカール212のような内側部材を患者の体内に移動させ、前記少なくとも1つのアーム204と前記内側部材との係合を解き、前記アーム204が前記閉鎖位置から変位した開位置に向って展開する。
前記1つまたは複数のアーム204は、前記閉鎖位置から遠ざかる付勢力(bias force)により前記閉鎖位置から移動する。または、前記内側カニューレが前進して前記アーム204を前記閉鎖位置から展開させる。
前記トロカール212は、その後に、前記アーム204を通り過ぎ、前記内側カニューレ206を通過して引き抜かれることができる。
前記方法は以下の工程を更に含んでいてもよい:
前記遠位(末端)の方向に向って前記内側部材を移動させて少なくとも1つのアーム204の係合を解き、その後、前記外側カニューレ202に入れ子状に収容された内側カニューレ206を前記遠位方向に移動させて、前記内側部材が前記内側カニューレ206を通って前記近位(基端)方向に向って引き抜かれる前に前記1つまたは複数のアームを前記開位置に展開させる。
前記方法は、前記外側カニューレ202に対して前記内側カニューレ206を所定の配置(fixed position)に確保することを含む、前記外側カニューレ202に対して前記内側カニューレ206を確保する工程を含んでいてもよい。
前記方法は、前記内側カニューレ206を退避させて前記アームまたは複数のアーム204を前記開位置から解き放つ工程と、その後に前記外側カニューレ202および前記内側カニューレ206の一方または両方を患者から引き抜く工程を含んでいてもよい。
使用に際して、執刀医(医師)は前記カニューレシステム200を手術部位において患者の体内へと挿入し、前記引きタブ部(プルタブ)232を引き、前記スペーサ230を撤去し、それによって、前記ロック装置を解除する。
前記外側カニューレ202および前記内側カニューレ206を一緒に片方の手の内で保持する間、もう一方の手で遠位である方向に向って体内へと前記トロカール212を更に前方に押すことができ、それによって、前記アーム204を前記トロカール212の遠位である部分における前記アーム204とトロカール212との係合から解き放つ。
その後、前記外側カニューレ202を把持している間に、前記トロカール212が前記内側カニューレ206から撤去できるように前記アームまたは複数のアーム204が十分に回動されるまで前記内側カニューレ206は前方に押しやられる。
その後、前記内側カニューレ206は前進し前記アーム204を完全に開いた状態に展開させることができる。前記内側カニューレ206は、前記内側カニューレ206の遠位の部分が前記アーム204および前記外側カニューレ202の遠位端部(末端部)を超えて移動するように更に前進してもよい。
図56から図58において示された別の実施例は、前記1つまたは複数のアームを前記閉鎖位置で保持するまた別の方法を提供する。外側カニューレ254の遠位端部(末端部)において接続された1つまたは複数のアーム252を含む前記カニューレシステム250においては、内側カニューレ256は前記外側カニューレ254の内に入れ子状に収容されており、そして、トロカール258は前記内側カニューレ256の内に入れ子状に収容されている。
前記トロカール258は少なくとも1つのアーム252の前記遠位端部と係合する要素を含む。この場合において、前記トロカール258は遠位である広がった部分において、1つまたは複数のかぎ状のヒレ部(hooked fin)260を有する。
前記トロカール258の前記遠位である広がった部分は、遠位である方向のある一点に向かってテーパーする前記トロカールの外側表面を有する概ね円錐形の輪郭を示す。
前記各ヒレ部260は一般に、近位端部(基端部)において比較的大きい径を有し、より小さい径を持つ少なくとも1つの凹部が隣接する。
前記少なくとも1つのヒレ部の近位である方に向く側は近位である方に向くかぎを定義する凹所262を含み、その中にアーム252の遠位端部が収容される。前記トロカール258は前記1つまたは複数のアーム252に係合し、かつそれらを前記閉鎖位置に保持する。
前記1つまたは複数のアーム252の係合を解くために、前記トロカール258は前述の実施例と同様に遠位方向に向って前進してもよい。また、前記トロカール258を適度に回転させて、前記ヒレ部260と通常2つのアーム252の間に位置する前記アーム252に隣接する対応するスロット264とが一列になるようにしてもよい。
前記スロット264は前記内側カニューレ256および/または前記外側カニューレ254へと延び、そこにおいて、1つまたは複数のヒレ部260がこれらのスロット264へと位置づけられた場合においてのみ、前記トロカール258は前記内側カニューレ256通過して引き抜かれる。
患者の体内へのカニューレシステム250の挿入の後に、前記トロカール258を引き抜くために、前記トロカール258の近位である部分にヒレ部260と前記細長い穴(スロット)264とを位置づけるための目印(indicia)が使用されてもよい。
図11のカニューレシステム200のまた別の変形例が、図18から23において示される。図18から23に示された前記カニューレシステム300は、外側カニューレ303および前記外側カニューレ303に入れ子状に収容されカニューレアセンブリを形成する内側カニューレ304もまた含む。前記外側カニューレ303はここにおいて記述される全てのカニューレシステムにおいて使用可能なロック機構(locking mechanism)310を有する。前記ロック機構310は前記外側カニューレ303の近位である部分においてフランジ314にピボット(回転)可能に取り付けられたトグル312を含む。
前記トグル312はその周囲を前記トグル312が回転するピボット軸を定義するピボットピン320によって前記外側カニューレフランジ314に接続されたピボット部316を有する。前記ピボット部316はJ字に近似した形状を有し、前記ピボットピン320が前記J字の脚部へと接続されつつ、前記外側カニューレフランジ314の周囲を延びる。
前記ピボット部316の短い方の脚部322は前記外側カニューレフランジ314の遠位である側に位置し、長い方の脚部324は前記外側カニューレフランジ314の近位である側に位置する。
前記長い方の脚部324の終端部は、ロック(係止)位置(locked position)にある場合に前記外側カニューレ303を前記内側カニューレ304に対して一定の位置に保持するために、前記内側カニューレ304の前記外側表面と係合する複数の歯部330を含む。
中央部332は、前記短い方の脚部322と長い方の脚部324を互いに接続し、かつ、ピボットピン320および前記外側カニューレフランジの周縁部から放射状に外側へと離間している。
前記トグル312は中央部332から外側へと延びる複数のアームもまた有する。
前記アームは制御アーム334を含み、前記制御アーム334は前記機構310および前記外側カニューレフランジ314に支えられるスプリングアーム336の動作をロックすることを制御し、かつ、前記機構310およびスプリングアーム336が前記中心部332から動くことを制御する。
前記制御アーム334は前記ピボットピン320の軸から半径方向外側に向って円弧状に延びる。
前記スプリングアーム336はトグル312をロック(係止)位置へと付勢する。前記ロック機構310は、たとえば片方の手で前記外側カニューレ303を保持している間にもう片方の手で前記外側カニューレに対して前記内側カニューレを移動させる、といったように、片手で操作されることができる。
いずれかの制御アーム334を押圧することで、前記トグル312は押圧された方向に回動し前記内側カニューレ304を前記外側カニューレ303から解放する。
したがって、前記トグル312は、その間に初期設定位置である係止位置を挟んで、二つの係止しない位置を有する。
制御アーム334が解放されると、前記スプリングアーム336は前記トグル312を中央の位置へと戻るように移動させ、前記歯部330を前記内側カニューレ304の外側表面に対して係合させ前記内側カニューレ304を所定の場所に保持する。
本発明の提供するカニューレシステム350のまた別の実施例は、図25および図26で示される。
この実施例において、前記カニューレシステム350は1つまたは複数のアーム354を備えた外側カニューレ352、前記外側カニューレ352に入れ子状に収容された内側カニューレ356、および前記内側カニューレ356に入れ子状に収容されたトロカール360を含む。前記トロカール360はこの実施例においても円筒状であり、前記カニューレシステム350の長手方向の軸線364に沿って延びる貫通穴362を有する。
前記カニューレシステムを所望の位置へと誘導することを補助するために、ガイドワイヤまたはスウィッチスティックが所望の角度で体腔へと挿入される場合がある。前記トロカール360の前記貫通孔362は、前記トロカール360の前記貫通孔362に前記ガイドワイヤまたはスウィッチスティックを通すことで、前記カニューレシステム350が所定の位置へと誘導されることを可能とする。
前記カニューレシステム350は前記ガイドワイヤまたはスウィッチスティックに沿って手術部位近傍の所望の位置へと送り込まれる。前記ガイドワイヤまたはスウィッチスティックは、その後、通路(前記貫通孔362)を通って取り除かれるか、前記トロカール360と一緒に撤去されることができる。
次に、図27から図34へと目を移すと、多様な装置が図示されているが、各々、1つまたは複数のアーム402、412、422、432が接続された外側カニューレ400、410、420、および430を含む。上述されているように、前記外側カニューレに取り付けられた前記1つまたは複数のアームは、前記外側カニューレの内側の内側カニューレ(図示されていない)の経路へと延びる前記複数のアームのカム表面404、414、424、434に対する前記内側カニューレの前進によって、前記閉鎖位置から前記開位置へと展開される。
各々のアームのピボット点(回転中心点)405、415、425、435、はリビングヒンジ406、416、426、436によって定義され、各々の実施例において前記カム表面は前記外側カニューレの内側を前記ピボット点の近位である側の点へと延びる。これらの実施例は各々、あらゆる所与の図面においてその内の2本のみが見える状態にある4本のアームを含む。
図27から図32において、前記アーム402、412、422の前記外側表面は概ね円錐形状の輪郭を示し、一方で図33および図34の前記アーム432は、半球形状の輪郭を示す。この両方の形状は、前記カニューレシステムが患者へと挿入されるにつれ、比較的小さい径の遠位端部(末端部)から比較的大きい径の前記外側カニューレへと体組織を誘導する、漸次的に増加する径を備える表面を提供する。
これらの実施例の各々において、長手方向の軸線に対して垂直である線はおよそ前記リビングヒンジの前記ピボット点のあたりを通って引かれる。
各リビングヒンジは柔軟な素材の使用、または、前記ピボット点で素材の厚さを減少させる様々な手段により柔軟性を有している。
図27および図28において、リビングヒンジ405は円周の溝407および隣接したアーム402の間の広がった刻み目408によって形成されている。図29および図30において、楕円形の凹所417による円周上のネックレス状部が、リビングヒンジ416を形成している。
また別の楕円形の凹所418は隣接した複数のアーム412の間の細長い穴(スロット)419と合わせて配置されている。図31と図32では、図27と図28の溝と同様の円周の溝427を使用しており、前記溝427は隣接した複数のアーム422およびその間の楕円形の凹所428と組み合わせられる。
そして、図33と図34において、前記リビングヒンジ436は円周の細長い穴(slot)437で形成され、それは、各々のアーム432を前記外側カニューレ430へと接続する、円周において離間された一対の脚部438を定義する。
図35から図44において本発明に従って提供されるカニューレシステム500のさらに別の実施例が図示される。まず、図35および図37から図40から述べる。
本実施例において、カニューレシステム500は概ね、とりわけ前記外側カニューレ502において、実質的に、図18のロック機構310を追加した、図11から図15において示されたカニューレシステム200および前記外側カニューレ202と同様である。
図11のように、1つまたは複数のアーム504は前記外側カニューレ502の遠位端部(末端部)にピボット(回転)可能に接続されており、前記アーム504の遠位端部において円周状の細長い穴(slot)510に収容されるタブ部508を有する。前記細長い穴510は前記遠位端部513の反対側である前記カニューレシステム500の近位端部(基端部)512の方向に面している。
本実施例においては、図11の実施例において開示された前記内側カニューレ206および前記トロカール212が、1つの内側部材514として組み合わされている。前記内側部材514は前記外側カニューレ502に入れ子状に収容されており、テーパ状の遠位端部(末端部)と、手術用器具、トロカール、ガイドワイヤ、スウィッチスティック、吸引、潅注などがそこを通過するための長手方向に延びる貫通穴516を有する。
前記内側部材514は隣接する前記内側部材514の近位端部および遠位端部に対して低減された径を有する前記内側部材514の遠位端部の近傍にアームが係合する凹部520もまた含む。
凹部520の遠位である側において、前記内側部材514は、アーム504上のタブ部508の係合のための近位である方に面した細長い穴(スロット)510を含む。
前記閉鎖位置において、前記内側部材514の細長い穴510に前記アーム504のタブ部508が収容されることで、前記アーム504は前記凹部520に収容される。
凹部520の近位側において、前記内側部材514は、前記アーム504上のカム表面524と係合して前記内側部材514が前進することで前記アームを展開させる肩部522を備える。
図36および図41から図44に図示されている前記少なくとも1つのアーム504の前記閉鎖位置から前記開位置への展開の前に、前記アームまたは複数のアーム504上の前記タブ部508を細長い穴(スロット)510との係合から解くために前記内側部材514が前進させられることができるように、前記内側部材514の前記凹部520は1つのアーム504の長さとおよそ同じ長さかそれより長い。
前記凹部520は、前記アームまたは複数のアーム504を前記閉鎖位置において収容し、前記閉鎖位置にある前記カニューレシステム500の径を最小とする。前記内側部材514の前記凹部520は前記内側部材514を取り巻いて円周に延びる。
その結果として、前記内側部材514の角度位置は、前記内側部材514が前記1つまたは複数のアーム504に対して係合する、または係合を解くために決定的に重要ではない。
しかしながら、これは図45から図50に図示されたカニューレシステム550の場合とは異なる。このカニューレシステム550もまた、外側カニューレ554の遠位端部に接続された1つまたは複数のアーム552と、前記外側カニューレ554の内に入れ子状に収容される内側部材556の形態をとる複合されたトロカールおよび内側カニューレを有する。
本実施例において、前記内側部材556は、より大きい径まで延びるひとつまたは複数のリブ564によって定義される少なくとも1つの低減された径を持つ凹所562を備えた円周状で非連続な凹部560を有する。
前記凹所562は、少なくとも1つのアーム552を閉鎖位置で収容することができる大きさである。これまでの実施例と同様に、前記内側部材556は前記1つまたは複数のアーム552のタブ部566と、近位である方向に面した細長い穴(slot)(図示されていない)における凹所562の遠位端部(末端部)において係合する
遠位(末端)への前記内側部材556の前進は、前記アーム552の前記タブ部の、前記細長い穴(スロット)からの係合を解く。さらに遠位へ前進することにより、肩部570を前記凹所562の近位である側において、前記閉鎖位置における少なくとも1つのアーム552の近位である側のカム表面に対して、前記アームまたは複数のアーム552を前記開位置へと展開させるために、係合させる。
前記アームまたは複数のアーム552が前記開位置にあると、1つまたは複数の凹所562が前記1つまたは複数のアーム552と一列に並んだ位置にならないように、前記内側部材556は回動することができる。
より好ましくは、前記内側部材556は近位(基端)の部分において前記1つまたはそれ以上の凹所562の角度配置を示す目印を含んでいてもよい。
これで、前記内側部材556が回動することなしには、前記前記アームまたは複数のアーム552は前記凹所または複数の凹所562へと移動できない。前記1つまたは複数のリブ564は前記1つまたは複数のアーム552を前記開位置に保持する。
この結果として、図48から図50に示されるように、前記内側部材556は、前記1つまたは複数のアーム552を前記開位置から解き放つことなしに、遠位に延長された位置から近位である方向へと退避させられることができる。
また、前記リブは前記内側部材556が近位方向に引き抜かれ、かつ、外側カニューレ554から撤去されることを許容し、前記カニューレシステム550が患者の身体から引き抜かれる前に前記アーム552が前記開位置から移動するのを許容する。
図51から図55で示された実施例においては、さらに別のカニューレシステム600が図示されている。
前記カニューレシステム600は外側カニューレ604の遠位端部(末端部)に接続された複数のアーム602および前記外側カニューレ604に入れ子状に収容された内側カニューレ606を有する。
前記図示された内側部材606は、これまでの実施例で図示されたような複合された(一体となった)トロカールと内側カニューレである。このシステム600においては、1つまたは複数の第1アーム608は、遠位端部(末端部)においてタブ部610を有し、前記タブ部610は前記閉鎖位置に前記第1のアームまたは複数のアーム608を保持するために、前記内側部材606に係合される。
少なくとも1つの第2アーム612は前記第1アーム608および第2のアーム612を共に接続する要素によって閉鎖位置で保持される。前記内側部材606の前進は前記第1アーム608の前記タブ部610の係合を解き、前記第1アーム608を前記開位置へと移動するように解き放つ。
この実施例においては、前記内側部材606の前進は、1つまたは複数の前記第1アーム608を前記閉鎖位置から展開するだけではなく、1つまたは複数の前記第2アーム612の前記第1のアーム608からの係合を解き、前記内側部材606が前記第1および第2アーム608および612の近位方向に面するカム表面614と係合するにつれて、前記第2アーム612を前記開位置へと展開させる。
この図示された実施例においては、1つまたは複数の前記第2アーム612を前記第1のアームまたは複数のアーム608へと保持する前記要素は、前記第2のアームまたは複数のアーム612の対応する部位618と部分的に重複する前記第1のアームまたは複数のアーム608の部位616を含む。
この図示された実施例においては、前記第1のアーム608の前記部位616は放射状に外側へと広がり、そして、前記第2のアーム612の前記対応する部位618と円周上で連結し、前記第1のアーム608が前記内側部材606から解き放たれるまで、前記第2のアーム612が外側へと回動することを抑止する。
本発明によって提供されるさらに別のカニューレシステム700が、図56から図69において図示される。前記カニューレシステム700は、以下の段落で記載される箇所を除き、図1で図示された前記カニューレシステム50と同様である。図1に示されたカニューレシステム50と同様、図59において図示された前記カニューレシステム700は、外側カニューレ702と、前記外側カニューレの内に入れ子状に収容された内側カニューレ704とを備えたカニューレアセンブリを含む。
前記外側カニューレ702は、その遠位端部において、カニューレシステム700を一定の位置へと確保するために展開されることのできる、少なくとも2つのアーム706を含む。前記内側カニューレ704は、液体の導入(挿入案内)および撤去のための、その近位端部(基端部)の近傍において横断して延びる通路710(図68)を含む。
そして、トロカール712は前記内側カニューレ704の内に入れ子状に収容され患者の体内におけるカニューレシステム700の配置を容易にする。前記トロカール712は、前記カニューレシステム700の患者への挿入のために、前記外側カニューレ702の前記アーム706を閉鎖位置に一時的に保持するための内側部材として機能する。
図60から図63において、前記外側カニューレ702は前記外側カニューレ702の前記内側カニューレ704に対する位置を制御するためのロック機構720を含む。
前記カニューレロック機構720は、前記内側カニューレ704の前記外側表面および前記内側カニューレの外側表面に形成された対応する戻り止め(detent)724に対して突っ張るために付勢されたキャッチ722を含む。
この場合において、前記戻り止めは、前記内側カニューレ704の1つまたは複数のより大きい径の部分に長手方向に隣接する、径の低減された領域として形成されている。また、前記径の低減された領域は、周方向の位置が重要とならないように円周の溝を形成する。
したがって、前記キャッチ722が径の低減された領域724と係合する場合、前記大きい径の部分は、前記内側カニューレ704と前記外側カニューレ702との間の長手方向における相対運動の範囲をおおむね制限する。
さらに詳しくは、前記ロック機構720のキャッチ722は、前記外側カニューレ702から突出するボタン726と前記内側カニューレ704を受け入れる中央開口部728とを有する。
前記ボタン726の反対側は、前記ボタンを延長した位置またはロックした位置とするために付勢する付勢機構である。
図示された実施例において、この付勢機構は一体に形成され内側へと屈曲する一対の指部(inwardly-turning fingers)730の形態を採る。
前記指部730は前記ボタン726の反対側(前記内側カニューレ704が収容される通路の反対側)の外側カニューレ702において空間内に収容されている。
前記指部730はバネとして機能する。前記ボタン726が内側へと押されると、前記複数の指部730の前記遠位端部(末端部)は互いに向かって押され、前記キャッチ722の支持表面(bearing surface)は前記内側カニューレの前記経路から離れて外れるように動き、おおむね前記内側カニューレ704を前記外側カニューレ702に対して移動するように開放する。
特に、前記ボタン726を押すことで前記キャッチ722の前記支持表面を前記戻り止め(detent)724から外れるように前記移動させ、より大きい径の部分が前記キャッチ722を通過することを可能とする。
前記ボタン726が解放されると、前記指部730は前記ボタンを外側に付勢し、前記キャッチ722の支持表面が前記内側カニューレ704の外側に働きかけ、かつ、ボタン726を押下しないときに前記内側カニューレ704が前記外側カニューレ702から引き抜かれないように前記大きな径の部分に干渉する。
前記支持表面によって掛けられる力に応じて、前記ボタン部726が押下されなかった場合に前記内側カニューレ704が前記外側カニューレ702に対して長手方向に移動してもよいが、当該長手方向の運動は前記キャッチ722の前記支持表面が前記戻り止め(detent)724の内で移動できる距離に制限される。
前記より大きい径の部位732の前記遠位(末端)である側は傾斜が付けられており、より小さい径の領域から、より大きい径の部分へと徐々に増加する径を備える。
前記傾斜は前記内側カニューレ704が前記外側カニューレ702に対して、前記ボタン部726の押下なしに近位である方向へと移動させられることを可能とする。しかしながら、前記内側カニューレの退避のためには、前記キャッチ722の前記支持表面を前記内側カニューレ704のより大きい径の部分732を越えて移動させるために前記ボタン部726が押下されなければならない。
前記長手方向に延びる内側カニューレ704が前記アーム706をその延長された開位置へと留めるので、前記アーム706が意図せず前記閉鎖位置へと退避してしまうことを抑止する。
この種類のロック機構は図示された実施例に限定されないが、他の実施例に使用されてもよい。さらには、前記内側カニューレ704の前記外側カニューレ702に対する意図しない挙動を制限する、異なるタイプのロック機構が、図示されたカニューレシステム700のロック機構に代わって使用されることもできる。
図64に図示されるように、前記カニューレシステム700はさらに、前記内側カニューレ704と前記外側カニューレ702との間に、少なくとも1つのリングシール740を含んでいてもよい。前記リングシール740は前記外側カニューレ702の前記内側表面一体に形成されており、前記内側カニューレ704の外側の径とで締まり嵌め(interference fit)をもたらす径を有する。
前記外側カニューレ702は、前記内側カニューレ704が前記リングシール740を通過して入れ子状に挿入される際に変形することができるプラスチックでできており、このことによって、手術部位において液体を保つのに十分なシールを提供する。この代わりとして、前記シールリングは前記内側カニューレの前記外側の径に配置されることもできる。
図65から図68において、前記外側カニューレ702に対する前記内側カニューレ704の意図しない退避を防ぐ、または、最小限に抑えるのは前記ロック機構720であり、患者の体内への挿入のために前記カニューレシステム700を一体にするのは前記トロカール712である。
その近位端部(基端部)において、前記トロカール712は広がった径のハンドルまたはハンドル部750を含む。
他の実施例にあるように、前記内側カニューレ704の内側表面とそのシールとの摩擦を最小とするために、その長さの大半にわたって前記トロカール712の径はおおむね前記内側カニューレ704の前記内側の径より小さい。
しかしながら、その遠位端部に向かって、前記トロカール712は前記内側カニューレ704の前記内側の径へと接近する径を有する。頭部または先端部分752として呼ばれるこの広がった遠位である部分は、円錐形である遠位端部(末端部)754を有し、取り除かれた部分756(relieved portion)は前記円錐754の底部に近位に隣接しつつ、遠位に増加する径を持つ傾斜部758は、前記取り除かれた部分756に近位に隣接する。
前記傾斜部758は、前記トロカール712が前記内側カニューレ704の前記近位端部(基端部)における前記シールを通って前記内側カニューレ704から引き抜かれることを容易とするために、その遠位端部(末端部)に向かって径が徐々に増加する。
前記取り除かれた部分756は、低減された径、長さおよび前記アーム706を閉鎖位置において収容するのに十分な幅を有する1つまたは複数の凹領域760を含む。
前記凹領域760と円周において隣接して、前記トロカールはより大きい径の領域またはリブ762を有し、前記領域またはリブ762は前記凹領域760の近隣において前記トロカール712を強化し、前記トロカール712の前記内側カニューレ704からの撤去を容易にできるようにする。
前記円錐形の遠位端部(末端部)754は軸方向に下方が切り取られ(または凹所が設けられ)て、前記アーム706の遠位端部がそこに収容され、かつ、前記カニューレシステム700が患者の体内に挿入される間、前記アーム706を閉鎖位置に保持する。この構造は図11から図13に示した前述の実施例と同様である。
したがって、前記アームは、前記トロカール712と前記内側カニューレ704の前記遠位端部との間にとらえられている。
前記トロカール712が前記内側カニューレ704の前記シールを恒久的に変形させてしまう可能性を最小とするために、前記トロカール712は一般的には、手術の直前に挿入される。
カニューレシステム700を組み立てるには、前記円錐部754の前記近位である側が前記外側カニューレ702の前記アーム706の前記遠位端部を通過するまで、前記内側カニューレを通して前記トロカール712が挿入される。
前記アーム706は凹領域760の内において、その閉鎖位置に移動および/または閉鎖位置で保持され、前記トロカール712は前記外側カニューレ702に対して、前記アーム706の前記遠位端部を、前記トロカール712の前記円錐形の遠位端部754の前記近位である側の前記凹所においてとらえるために退避される。
カニューレシステム700が組み立てられると、前記外側カニューレ702は前記内側カニューレ704を取り巻く鞘(sleeve)を定義し、前記内側カニューレ704は前記トロカール712を受け入れるための中央の通路を有する。一度組み立てられると、前記長い方のトロカール712は、前記カニューレシステム700の前記近位端部(基端部)と前記遠位端部(末端部)の両方を定義する。
前記カニューレシステム700が患者の内で適切に位置取られるまで、前記トロカール716を一定の位置にロック(係止)し、かつ、前記アーム706を離脱しないように留めるために、前記トロカール712はロックアーム770をロック装置として含む。
前記ロックアーム770は前記ハンドル750の遠位(末端)である側においてピボット772によって前記ハンドル750に接続されている。前記ロックアーム770は、利用者が把持し操作できる握り部774と、前記握り部774の反対側のカム776を、ピボット772とは別の側に含む。
ロックアーム770はロック(係止)位置と回動してずらされた解除(非係止)位置との間で移動可能である。前記握り部774はある長さの寸法を有し、前記ロック位置において前記握り部774は前記長さの寸法が前記トロカール712の長手方向の軸線に対して概ね平行な状態で前記ハンドル750に隣接して位置する。
ロックアーム770をロック位置に留めるために、前記握り部774は、前記ハンドルにおける凹所とスナップ式に係合する
前記ロックアーム770がロック位置にあると、前記カム部776は前記ハンドル750の前記遠位端部(末端部)を越えて突出し、前記内側カニューレ704の近位端部(基端部)と係合する(図65に最もよく図示されている)。
前記ロックアーム770がそのロック位置にあると、前記内側カニューレ704の前記近位である側と、前記ハンドル750の前記遠位である部分との間で、前記カム部776は間隙(gap)を定義し、前記外側カニューレ702の前記アーム706が閉鎖位置に保持され、かつ、前記トロカール712にとらえられる。
前記外側カニューレ702は前記トロカール712によって、前記内側カニューレ704に対して移動することを抑止されており、前記トロカール712は前記円錐形の先端部754と前記取り除かれた部分756の前記近位である肩部との間で前記取り除かれた部分756に前記アーム706を保持する。
さらに詳しくは、前記外側カニューレ702は、ロックアーム770および前記カム部776を利用して提供される前記内側および外側カニューレのロックによって長手方向の移動を抑止され、前記アーム706をとらえた前記下方を切り取られたトロカールの先端部754によって回動を抑止される。
図66に示されているように、前記ロックアーム770が解除(unlocked)位置へと移動され、前記握り部774が上方へと振り上がり前記ハンドル750から離れた場合、前記カム部776は前記ハンドル750の、ピボット772の内側の凹所へと回動する
これにより前記ハンドル750の前記遠位端部と前記内側カニューレ704の前記近位端部との間の前記間隙が閉じ、前記アーム706を解き放ち、前記トロカール712と前記内側カニューレ704との間の相対運動を可能とする。前記内側カニューレ704に対する前記トロカール712の前進は、前記間隙を閉じ、前記アーム706の前記遠位端部を拘束の無いフリーな状態にする。
一般的に、執刀医は前記外側カニューレ702に対して内側カニューレ704を前進させ、前記トロカール712の引き抜きに先立って前記アーム706を展開する。この時点において、前記トロカール712の撤去はそれを前記内側カニューレ704から引き抜くだけの単純なことである。
このことは、前記カニューレアセンブリを一定の位置に確保し、前記トロカール712が撤去される時に前記カニューレアセンブリが外れてしまう可能性を最小にする。また、執刀医は前記トロカール712を回動し、前記アーム706の展開に先立ってそれを撤去することもできる。
前記トロカール712を回動させることは、前記トロカール712の先端において前記取り除かれた領域760に隣接する前記径の増大したリブ部762に前記アーム706との係合をもたらし、このことは、前記アーム706が押し出され、かつ、引き抜かれる時に前記トロカール712においてキャッチされないことを確かにする。
前記トロカール712が撤去されると、前記内側カニューレ704は前記外側カニューレ702に対して、前記アーム706を図68において示されている前記開位置へと展開するために前進させられることができる。
カニューレシステム700を挿入するために、一般的には、体腔内の手術部位へと到達するための体組織の層を貫通する切開が行われる。他の実施例のように、このシステムの前記トロカール712は手術部位への前記カニューレシステムの誘導に役立つガイドワイヤまたはスウィッチスティックの受部としての中央の通路780を有する。
前記カニューレシステム700の前記テーパ状の遠位端部(末端部)は、カニューレシステム700が身体へと入るにつれて、前記切開部に隣接する体組織を脇へと押しやることに役立つ。
挿入後、前記ロックアーム770は前記握り部774が前記トロカール712の前記ハンドル部750から遠ざかりながら回転することで解除され、前記カム776が前記ハンドル部の凹所に収容される。前記トロカール712が前進して前記円錐状の先端部754の近位端部が前記アーム706の遠位端部(末端部)から離れる。
その後、前記内側カニューレ704は前記アーム706を展開するために、前記外側カニューレ702に対して前進させられることができる。
前記アーム706は自動的に外側へと移動してもよく、または、前記取り除かれた領域760に隣接する前記より大きい径のリブ762を使用して前記アーム706を外側へと押すために、前記トロカール712は回動させられてもよい。その後、前記内側カニューレ704を通って前記アーム706につかまることなく、前記トロカール712は引き抜かれてもよい。
前記アーム706が前記トロカール712から解き放たれると、前記外側カニューレ702の内で前記内側カニューレ704は前進されることができ、前記アーム706の近位(基端)である側のカム表面と係合しアーム706を外側へと押しやる。前記内側カニューレの前記アーム706を超えた前進は、前記アーム706を前記開位置にロックする。
前記内側カニューレ704が前進するにつれ、前記カニューレ係止機構720の前記キャッチ722(図61)は、前記内側カニューレ704の外側表面において、前記傾斜した径の増大した部分732を超えて前進し、その閉鎖位置へ向かって不本意にも退避してしまわないように、前記アーム706を越えた前記内側カニューレ704の遠位端部を保持する。
前記1つまたは複数のアーム706の前記開位置への展開の後、前記内側カニューレ704はさらに前記外側カニューレ702の前記遠位端部を越えて前進してもよい。
前記カニューレシステム700を引き抜くために、前記カニューレロック機構720上の前記ボタン726(図61)を内側へ押し、前記キャッチ722の前記支持表面を後退させ、そして、前記内側カニューレ704が前記アーム706を通り過ぎて退避することを可能とする。
つまり、前記内側カニューレ704は前記外側カニューレ702から完全に引き抜かれることができる。前記アーム706に隣接した前記内側カニューレ704がないため前記アーム706を開いた状態に保持するものはなく、前記外側カニューレ702は患者から引き抜かれることができる。
最後に、図示された実施例において、各アーム706はリビングヒンジ790によって前記外側カニューレ702の前記遠位である部位に一体に接続されている。
図69に示すように、前記ヒンジ790は前記アーム706の円周上の対向面において比較的厚く、厚さが薄いヒンジ部794の両側において強化リブ792を定義する。
前記ヒンジを形成する素材の屈曲可能性を顕著に損なうことなしに、この構造は各々のアーム706を強化する
ここにおいて記述された前記装置、システム、および方法は内視鏡手術において特に有用であるが、しかし、他の種類の小開窓術("mini-open" procedures)を含む低侵襲手術(minimally invasive surgery)に応用されてもよい。
以上、本発明に係る実施形態を参照して、本発明について図示して説明したが、当業者であれば、本明細書と添付された図を参照することによって本発明と同等となるように変更や修正を行うことは可能である。
特に、上述の完全体(構成要素、アセンブリ、装置、組成物など)が果たす様々な機能に関して、これらの完全体を説明するために用いた用語(「手段」の言及も含む)は、特に明記しない限り、説明した完全体の特定の機能を果たす(即ち、機能的に等価な)いかなる完全体にも対応することが意図される。これらの用語は、説明した完全体の特定の機能を果たす(即ち、機能的に等価な)完全体であれば、たとえ本発明の実施例において説明された機能を果たす開示された構造と構造的に等価でなくてもその完全体に対応することが意図される。

Claims (30)

  1. カニューレシステムであって以下を備える:
    外側カニューレと;
    閉鎖位置と開位置との間で使用可能な少なくとも1つのアームと、
    前記アームの近位端部において前記アームは前記外側カニューレと接続され;
    前記外側カニューレに入れ子状に収容される内側部材と、
    前記内側部材は前記アームと係合し、かつ、前記アームを前記閉鎖位置に保持し;
    前記内側部材は前記閉鎖位置に保持されているアームと前記内側部材との係合を解くための配置につくことが可能である。
  2. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材の遠位領域において前記内側部材は広がった先端部分の要素を有し、前記先端部分の要素は前記閉鎖位置において保持された状態の前記少なくとも1つのアームを保持する。
  3. 請求項2に記載のシステムであって、前記先端部分の要素は凹所を含み、前記アームはタブ部を有し、前記タブ部は前記凹所に収容されて前記アームが前記閉鎖位置から展開されることを抑制する。
  4. 請求項2に記載のシステムであって、前記アームを前記閉鎖位置に保持する前記要素は溝を含む。
  5. 請求項4に記載のシステムであって、前記溝は蟻溝継ぎ手の一部である。
  6. 請求項5に記載のシステムであって、前記溝は前記内側部材に設けられている。
  7. 請求項1に記載のシステムであって、前記アームが前記外側カニューレに接続されている箇所に近接する前記アームの近位端部において各アームは各々の回転軸を中心に回転する。
  8. 請求項1に記載のシステムであって、前記閉鎖位置において各アームは前記外側カニューレの長手方向の軸線に比較的近く配置されており、かつ、前記開位置において各アームは前記外側カニューレの前記長手方向の軸線に垂直な平面に比較的近く配置されている。
  9. 請求項1に記載のシステムであって、複数のアームと、第1要素を有する少なくとも1つの第1アームと、第2要素を有する少なくとも1つの第2アームとを備え、前記第1要素は前記第1アームを前記内側部材に係合させ、前記第2要素は前記第1アームが前記閉鎖位置にある場合に前記第2アームを前記第1アームに係合させる。
  10. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材は前記内側部材の内側で延びる長手方向の通路を含み、前記通路はガイドワイヤまたはスウィッチングスティックを受け入れる。
  11. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材は前記各アームを前記閉鎖位置から前記開位置へと配置するために移動可能である。
  12. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材はトロカールを含み、前記トロカールは前記アームと係合し、かつ、前記アームを前記閉鎖位置に保持する。
  13. 請求項12に記載のシステムであって、前記トロカールは比較的小さな直径を有する少なくとも1つの凹所と前記凹所に隣接し比較的大きな直径を有する少なくとも1つのリブとを含み、前記内側部材は前記アームと前記リブとを係合させて前記アームを前記閉鎖位置から移動させるために回転可能である。
  14. 請求項12に記載のシステムであって、前記内側部材は前記外側カニューレに入れ子状に収容される内側カニューレを含み、前記トロカールは前記内側カニューレに入れ子状に収容され;
    前記トロカールはロック装置を含み;
    ここにおいて、前記トロカールが前記アームを前記閉鎖位置に保持している場合、前記アームは前記トロカールと前記内側カニューレの一部との間に捕らえられ、
    前記ロック装置が前記内側カニューレに係合した場合、前記トロカールは前記内側カニューレの長手方向の軸線に対して固定された位置において保持され、
    これにより、前記トロカールが前記内側カニューレに対して長手方向に前進して前記アームが前記閉鎖位置から解放されるのを抑制する。
  15. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材は前記外側カニューレに入れ子状に収容される内側カニューレを含む。
  16. 請求項15に記載のシステムであって、前記内側カニューレの遠位端部が前進して前記アームとの接点を越えて長手方向に延びた場合、前記内側カニューレは前記アームを前記開位置において保持する。
  17. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材と前記外側カニューレとの間に少なくとも1つのシールを備える。
  18. 請求項1に記載のシステムであって、前記各アームはリビングヒンジを有する前記外側カニューレと一体に接続され、前記各アームは長さについて限定されず、かつ、前記外側カニューレの外側表面によって定義される円筒内の点を中心に回転可能であり、これにより、前記各アームは前記点を中心に前記閉鎖位置と開位置との間で外側に回転可能である。
  19. 請求項18に記載のシステムであって、前記リビングヒンジは内側部において素材の厚さが薄くなっており、かつ、前記内側部の反対側において比較的厚い外側部を有する。
  20. 請求項1に記載のシステムであって、前記アームはカム表面を有し、前記カム表面は前記内側部材との係合により前記各アームを前記閉鎖位置から移動させるために前記外側カニューレの内側に延びている。
  21. 請求項1に記載のシステムであって、前記内側部材は前記外側カニューレに入れ子状に収容される内側カニューレと、前記アームが前記閉鎖位置から移動した場合に前記外側カニューレに対する前記内側カニューレの長手方向への移動を解放可能に制限するキャッチ機構と、を備える。
  22. 医療用器具を患者の体内に挿入するのに適したカニューレシステムであって:
    (A)以下を有する外側カニューレと、
    (i)長手方向の貫通孔を有する筒状部と、
    (ii)前記筒状部の遠位領域におけるピボットに一体に接続され、かつ、前記ピボットから遠位に向って延びる少なくとも1つのアームと、
    前記アームは閉鎖位置と前記閉鎖位置に対して回転して変位された開位置との間で回転可能であり、前記アームはカム表面を有し、前記カム表面は前記筒状部の遠位領域を超えて拡がる前記貫通孔の範囲に向って内側に延び、
    (B)前記外側カニューレにおける前記貫通孔の内側に延び、かつ、入れ子状に収容される内側カニューレと、
    前記内側カニューレは長手方向の貫通孔を有するチューブ形状をしており、かつ、前記外側カニューレの前記貫通孔を通る経路に沿って長手方向に移動可能であり、
    (C)前記内側カニューレに取り外し可能に挿入されるトロカールとを備え、
    ここにおいて、前記アームは前記トロカールの要素と対応する要素を有し、前記対応する要素は前記アームを前記閉鎖位置に保持するのに寄与し;
    前記トロカールは前記アームから係合を解くために移動可能であり、
    前記内側カニューレが長手方向に移動することで前記カム表面と係合し、前記移動により前記アームが前記開位置に展開され、前記アームが前記開位置に保持される。
  23. 医療用器具を患者の体内に挿入するカニューレシステムを用いた方法であって、以下の工程を有する
    (A)患者の体内にカニューレシステムを挿入する工程と、
    前記カニューレシステムは外側カニューレと前記外側カニューレに入れ子状に収容された外側カニューレを有し、
    前記外側カニューレは前記外側カニューレに取り付けられた少なくとも1つのアームを有し、前記外側カニューレと前記アームは前記アームの近位端部において接続され、
    前記アームは前記内側部材によって閉鎖位置に保持され;
    (B)前記内側部材またはその一部を移動させて前記アームと前記内側部材との係合を解き、前記アームを前記閉鎖位置から変位した開位置に展開させる工程。
  24. 請求項23に記載の方法であって、前記アームが前記閉鎖位置にある状態で前記外側カニューレの長手方向の軸線に対する一定の位置において前記内側部材を固定する工程を備える。
  25. 請求項23に記載の方法であって、前記展開させる工程は前記内側部材を長手方向に前進させて前記内側部材を前記アームに係合させて前記アームを前記開位置に移動させる工程を含み、前記内側部材が長手方向に延びた位置にある場合、前記内側部材は前記アームを前記開位置に保持する。
  26. 請求項25に記載の方法であって、前記内側部材は前記外側カニューレに入れ子状に収容された内側カニューレと前記内側カニューレに入れ子状に収容されたトロカールとを含み、前記展開させる工程は前記トロカールを前進させて前記アームとの係合を解き、その後、前記外側カニューレに対して前記内側カニューレを前進させることで前記アームを前記開位置に展開させる工程を含む。
  27. 請求項26に記載の方法であって、前記内側カニューレが前進して前記アームを前記開位置に展開した場合、前記内側カニューレおよび外側カニューレの対応する要素は協同して前記内側カニューレの長手方向の移動を制限する
  28. 請求項25に記載の方法であって、前記内側カニューレを退避させて前記アームを前記開位置から解放する工程を備える。
  29. カニューレシステムであって、以下を備える:
    外側カニューレと;
    閉鎖位置と開位置との間で使用可能で、かつ、前記外側カニューレに接続される少なくとも1つのアームと;
    前記外側カニューレに入れ子状に収容され、前記アームを前記閉鎖位置に保持する内側部材と、
    前記内側部材の長手方向の移動は前記アームを前記閉鎖位置から解放するために必要であり;
    前記外側カニューレの長手方向の軸線に対して一定の位置において前記長手方向を固定し、前記内側部材の長手方向への移動を抑制するロック機構。
  30. カニューレシステムであって、以下を備える:
    外側カニューレと;
    閉鎖位置と開位置との間で使用可能で、かつ、前記外側カニューレに接続される少なくとも1つのアームと;
    前記外側カニューレに入れ子状に収容される内側カニューレと;
    前記アームが前記開位置にある場合に、前記外側カニューレに対する前記内側カニューレの長手方向の移動を解放可能に制限するキャッチ機構。
JP2010501251A 2007-03-29 2008-03-28 固定可能なカニューレおよびカニューレの固定方法 Pending JP2010522626A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US90877707P 2007-03-29 2007-03-29
PCT/US2008/058613 WO2008121794A1 (en) 2007-03-29 2008-03-28 Securable cannula and method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010522626A true JP2010522626A (ja) 2010-07-08
JP2010522626A5 JP2010522626A5 (ja) 2011-06-23

Family

ID=39512661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010501251A Pending JP2010522626A (ja) 2007-03-29 2008-03-28 固定可能なカニューレおよびカニューレの固定方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8360969B2 (ja)
EP (1) EP2136722A1 (ja)
JP (1) JP2010522626A (ja)
AU (1) AU2008232660A1 (ja)
CA (1) CA2682440C (ja)
WO (1) WO2008121794A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11160446B2 (en) 2016-05-31 2021-11-02 Medacta International Sa Arthroscope

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8864675B2 (en) * 2007-06-28 2014-10-21 W. L. Gore & Associates, Inc. Catheter
US8382785B2 (en) * 2007-09-27 2013-02-26 Swan Valley Medical Incorporated Apparatus and method for performing cystotomy procedures
US10278725B2 (en) * 2008-09-15 2019-05-07 Paul M. Zeltzer Lumbar puncture detection device
US8425532B2 (en) * 2008-12-04 2013-04-23 Pivot Medical, Inc. Method and apparatus for accessing the interior of a hip joint, including the provision and use of a novel telescoping access cannula and a novel telescoping obturator
US8568308B2 (en) * 2009-08-14 2013-10-29 Alan M. Reznik Customizable, self holding, space retracting arthroscopic/endoscopic cannula system
US8435174B2 (en) * 2009-12-11 2013-05-07 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Methods and devices for accessing a body cavity
US10258368B2 (en) * 2010-09-14 2019-04-16 Suremka, Llc Retractable cannula for surgical procedures
US8298185B2 (en) * 2010-09-14 2012-10-30 Suremka Medical, Llc Retractable cannula for surgical procedures
US9241701B2 (en) * 2010-11-11 2016-01-26 Depuy Mitek, Inc. Cannula system and method for partial thickness rotator cuff repair
EP2529683A1 (de) * 2011-05-31 2012-12-05 Karl Storz GmbH & Co. KG Trokarhülse
US10603073B2 (en) * 2011-05-31 2020-03-31 Karl Storz Se & Co. Kg Trocar sleeve
US9918723B2 (en) * 2011-09-23 2018-03-20 Depuy Mitek, Llc Glenoid anchor guide
US20130345634A1 (en) * 2012-06-25 2013-12-26 Cell Precision, LLC Delivery devices, systems and methods for delivering therapeutic agents
EP2964113B1 (en) * 2013-03-08 2018-05-09 Cannuflow, Inc. Arthroscopic flexible portal cannula device and delivery system
US9877712B2 (en) * 2013-12-04 2018-01-30 Arthrex, Inc. Method and apparatus for placing a cannula over a standard switching stick
US11627985B2 (en) * 2014-06-10 2023-04-18 Suremka, Llc Surgical devices and deployment apparatuses
EP3154459B1 (en) * 2014-06-10 2020-10-14 Suremka, Llc Retractable cannula device
US10238272B2 (en) * 2014-09-29 2019-03-26 Cook Medical Technologies Llc Endoscope mountable visualization device quick-connect/release handle attachment mechanism
CN105583750B (zh) * 2014-11-17 2017-09-22 富泰华工业(深圳)有限公司 定位机构
USD774192S1 (en) 2014-12-19 2016-12-13 Karl Storz Gmbh & Co. Kg Trocar
USD779671S1 (en) 2014-12-19 2017-02-21 Karl Storz Gmbh & Co. Kg Trocar
US20160192828A1 (en) * 2015-01-07 2016-07-07 Nicholes Sexton Retractor cannula and method of use
US9808282B2 (en) * 2015-06-04 2017-11-07 Medos International Sarl Surgical cannula system and method of use
CN113143355A (zh) 2015-09-04 2021-07-23 美多斯国际有限公司 多护罩脊柱进入系统
US11672562B2 (en) 2015-09-04 2023-06-13 Medos International Sarl Multi-shield spinal access system
US11439380B2 (en) 2015-09-04 2022-09-13 Medos International Sarl Surgical instrument connectors and related methods
US11744447B2 (en) 2015-09-04 2023-09-05 Medos International Surgical visualization systems and related methods
US10987129B2 (en) 2015-09-04 2021-04-27 Medos International Sarl Multi-shield spinal access system
DE102015012964B4 (de) * 2015-10-08 2018-12-27 Karl Storz Se & Co. Kg Zugangssystem für endoskopische Operationen
WO2017219010A1 (en) * 2016-06-18 2017-12-21 Arthroscopic Innovations, Llc Surgical devices and methods
CN109414281B (zh) * 2016-07-13 2022-03-18 直观外科手术操作公司 具有注入通道的外科手术器械引导件
CA3045157A1 (en) 2016-11-28 2018-05-31 Inova Medical Pty Ltd Percutaneous drainage device
WO2018165367A1 (en) * 2017-03-08 2018-09-13 Medos International Sàrl Devices and methods for providing surgical access
CA2993590A1 (en) * 2017-09-06 2019-03-06 Xpan Inc. Radially expandable cannula system
US11172957B2 (en) 2018-02-07 2021-11-16 Stryker Corporation Surgical cannula and methods of use
CN109044423A (zh) * 2018-08-29 2018-12-21 刘卫辉 一种腹腔镜下胆道镜用人工窦道管
CN114096202A (zh) 2019-07-08 2022-02-25 坎努弗洛公司 关节镜套管和缝线管理系统
CA3171410A1 (en) 2020-03-13 2021-09-16 Xpan Inc. Radially expandable cannula devices, and systems and methods for using them
USD963851S1 (en) 2020-07-10 2022-09-13 Covidien Lp Port apparatus
USD956219S1 (en) 2020-07-10 2022-06-28 Covidien Lp Port apparatus
CN112617978A (zh) * 2020-12-09 2021-04-09 深圳核心医疗科技有限公司 开孔装置
CA3236837A1 (en) * 2021-11-05 2023-05-11 Inova Medical Pty Ltd Devices and systems for removing tissue above and /or draining a subcutaneous skin abscess
WO2023173117A2 (en) * 2022-03-11 2023-09-14 Salvus Medical Llc Locking mechanism for cannulized surgical instruments
WO2023205156A1 (en) * 2022-04-19 2023-10-26 Clearpoint Neuro, Inc. Adjustable depth stop system for surgical accessory

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3039468A (en) * 1959-01-07 1962-06-19 Joseph L Price Trocar and method of treating bloat
US5309894A (en) * 1991-08-03 1994-05-10 Richard Wolf Gmbh Endoscope for introduction into a hollow organ of a living thing
US5817062A (en) * 1996-03-12 1998-10-06 Heartport, Inc. Trocar
JP2002524157A (ja) * 1998-09-08 2002-08-06 ルーメンド インコーポレイテッド 血管閉塞を治療するための方法および装置
US20030023201A1 (en) * 2001-04-25 2003-01-30 A-Med Systems, Inc. Systems and methods for performing minimally invasive cardiac medical procedures

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US540835A (en) * 1895-06-11 Veterinary
JPS61154679A (ja) 1984-12-28 1986-07-14 テルモ株式会社 体内導入套管
US4608965A (en) 1985-03-27 1986-09-02 Anspach Jr William E Endoscope retainer and tissue retracting device
US5197971A (en) 1990-03-02 1993-03-30 Bonutti Peter M Arthroscopic retractor and method of using the same
US5217451A (en) 1991-05-24 1993-06-08 Dexide, Inc. Gear activated trocar assembly
US5330501A (en) 1991-05-30 1994-07-19 United States Surgical Corporation Tissue gripping device for use with a cannula and a cannula incorporating the device
US5203773A (en) 1991-10-18 1993-04-20 United States Surgical Corporation Tissue gripping apparatus for use with a cannula or trocar assembly
US5279575A (en) 1992-08-13 1994-01-18 Brigham & Women's Hospital Locking pivotal surgical orifice
US5279564A (en) 1992-09-11 1994-01-18 Edward Weck Incorporated Cannula retention device
US5263937A (en) 1993-02-11 1993-11-23 Shipp John I Trocar with profile to reduce insertion force
US5385552A (en) 1993-03-11 1995-01-31 Habley Medical Technology Corporation Trocar with overlapping seal elements
AU4763296A (en) 1995-02-03 1996-08-21 Inbae Yoon Cannula with distal end valve
US5857999A (en) 1995-05-05 1999-01-12 Imagyn Medical Technologies, Inc. Small diameter introducer for laparoscopic instruments
US5971960A (en) 1996-03-12 1999-10-26 Heartport, Inc. Trocar with expandable members for retaining the trocar
US5741234A (en) 1996-07-16 1998-04-21 Aboul-Hosn; Walid Nagib Anatomical cavity access sealing condit
US6508825B1 (en) 1997-02-28 2003-01-21 Lumend, Inc. Apparatus for treating vascular occlusions
US5779697A (en) 1997-05-28 1998-07-14 Linvatec Corporation Arthroscopic cannula with fluid seals
US5928260A (en) * 1997-07-10 1999-07-27 Scimed Life Systems, Inc. Removable occlusion system for aneurysm neck
US6436119B1 (en) 1999-09-30 2002-08-20 Raymedica, Inc. Adjustable surgical dilator
US6500170B2 (en) 2000-10-11 2002-12-31 Popcab, Llc Instrument stabilizer for through-the-port surgery
US6808492B2 (en) 2002-08-16 2004-10-26 Linvatec Corporation Endoscopic cannula fixation system
CA2542362C (en) 2003-10-17 2012-12-04 Tyco Healthcare Group Lp Expandible surgical access device
US8043319B2 (en) 2006-01-10 2011-10-25 Arthrex, Inc. Expanding cannula
US20070162066A1 (en) 2006-01-10 2007-07-12 Lyon Thomas R Clear view cannula

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3039468A (en) * 1959-01-07 1962-06-19 Joseph L Price Trocar and method of treating bloat
US5309894A (en) * 1991-08-03 1994-05-10 Richard Wolf Gmbh Endoscope for introduction into a hollow organ of a living thing
US5817062A (en) * 1996-03-12 1998-10-06 Heartport, Inc. Trocar
JP2002524157A (ja) * 1998-09-08 2002-08-06 ルーメンド インコーポレイテッド 血管閉塞を治療するための方法および装置
US20030023201A1 (en) * 2001-04-25 2003-01-30 A-Med Systems, Inc. Systems and methods for performing minimally invasive cardiac medical procedures

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11160446B2 (en) 2016-05-31 2021-11-02 Medacta International Sa Arthroscope

Also Published As

Publication number Publication date
US8360969B2 (en) 2013-01-29
EP2136722A1 (en) 2009-12-30
AU2008232660A1 (en) 2008-10-09
CA2682440C (en) 2015-06-16
CA2682440A1 (en) 2008-10-09
US20080242930A1 (en) 2008-10-02
WO2008121794A1 (en) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010522626A (ja) 固定可能なカニューレおよびカニューレの固定方法
US5730755A (en) Safety trocar penetrating instrument with mating safety shield nub and trocar depression
US10327745B2 (en) Surgical retrieval apparatus for thoracic procedures
JP6411626B2 (ja) 交換式外科用アクセスポート組立体
US8821392B2 (en) Surgical retention port and method of use
US8771179B2 (en) Surgical retention port and method of use
EP1675500B1 (en) Expandible surgical access device
EP2474270A2 (en) Surgical Retrieval Apparatus for Thoracic Procedures
BR112019027438B1 (pt) Dispositivo de acesso cirúrgico
JP2011161234A (ja) 拡張性胸部アクセスポート
BR112019027318B1 (pt) Obturador configurado para uso com um trocarte
JP2016529931A (ja) 生まれつきの開口用のアクセス器具
JP2012505055A (ja) 単一切開による最小侵襲手術手技の実施のための装置及びその方法
US20080275501A1 (en) Medical device loading and delivery systems and methods
JP6736658B2 (ja) ストップガードを有する外科用器具
JP3725795B2 (ja) トロッカー外套管

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20110316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130507