JP2010521161A - ごみ処理装置 - Google Patents

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Abstract

煙草の灰、吸いさしおよびその他のごみを一時的に保管し収容するためのごみ処理装置である。このごみ処理装置は、蓋と、保管装置と、閉位置と開位置との間で蓋が移動できるように適応された旋回軸装置と、保管装置内に収容可能であり煙草の火のついた端部を消火するために適応された消火装置と、を含む。開位置において、灰、吸いさし、煙草の未使用部分、葉巻、および/または他の類似の製品/ごみは、ごみ処理装置の外部から内部へ、またはその逆へ、移動可能である。しかし、閉位置において、煙草の灰および吸いさしは、ごみ処理装置の保管装置へ出入りできない。保管装置は、ごみ処理装置を直立した位置に保持することを可能にする、略平坦な底部を有する。

Description

背景
1.発明の分野
本発明は、概して、ごみ処理装置に関し、特に、煙草の吸いさしの処理装置に関する。
2.関連技術の説明
公共の場において、空気質を改善するため、および、非喫煙者に対する不快感または害を与えないために、喫煙が禁止されていることが多い。ある人が喫煙したいとき、その人は典型的には、外部の指定された領域にいなければならない。この指定された外部領域は、煙草の灰、煙草の吸いさしおよびその他のごみを適切に処理するための灰皿を必ず備えているわけではない。そのため喫煙者は、ごみ、灰および煙草の吸いさしで地面ひいては環境を汚染するという、好ましくない慣習を余儀なくされる。
きちんと消火されなければ、火のついた煙草の吸いさしは火災を引き起こす危険がある。不十分に火のついた煙草の吸いさしは、草や屑に火をつけ、負傷または死亡さえも引き起こし得るさらに大きく重大な火災をもたらす。指定された喫煙領域内に適当な灰皿がないことで、捨てられた灰および煙草の吸いさしが十分に消火されない可能性が高くなる。
持ち運び可能である灰皿は限られており、そのために灰皿は、ベンチおよびドア出口の近辺、自動車内、または卓上にある煙草壺および煙草容器など、常設の位置に留め置かれなければならない。このような灰皿は、美観上好ましくないものとなり得、有害と考えられることが多い。したがって喫煙者は、そのような常設された容器から離れるとき、ごみ、灰および煙草の吸いさしを適切に処理する機会がますます少なくなる。
必要とされているのは、煙草の灰、煙草の吸いさしおよびその他のごみを一時的に収容し保管するための、容易に持ち運びできる個人用のごみ処理装置である。本発明が主として指向するのは、このような装置である。
発明の要約
簡潔に述べると、好ましい形式において、本発明は、煙草の灰、吸いさしなどを一時的に保管し収容するための、持ち運び容易な寸法に形成された、個人用のごみ処理装置である。このごみ処理装置は、開位置と閉位置とを有する蓋と、保管装置と、閉位置と開位置との間で蓋が移動できるために適応された旋回軸装置と、保管装置内に収容可能であって煙草の火のついた端部を消火するために適応された消火装置とを含む。蓋が開位置にあるとき、灰、吸いさし、煙草の未使用部分、葉巻、および/または他の類似の製品/ごみは、ごみ処理装置の外部から、保管装置によって収納される。加えて、開位置にあるとき、煙草の灰および吸いさしは、適切な処理のために、保管装置の内部からごみ処理装置の外部へ移動させることができる。しかしながら、閉位置にあるとき、煙草の灰および吸いさしを、ごみ処理装置の保管装置へ出し入れすることはできない。
旋回軸装置は、誤って開くことを防ぐ付勢装置を備えてもよい。たとえば、蓋を一時的に閉位置に保持するための引張要素が適応されてもよい。より特定的には、引張要素は、開く力に対する十分な量の抵抗を与え、これにより、人のポケット内にあるときなどの不
適切なときに、ごみ処理装置の蓋が誤って開かれないことを確実にする。
さらに、保管装置は、ごみ処理装置が平坦な面上で直立した位置を維持することを可能にするために適応された、略平坦な底部を備える。保管装置の平坦な底部は、テーブルなどの略平坦面上にごみ処理装置が長期間置かれ得ることを確実にする。
上述した本発明は装置について述べているが、本発明の物理的な要素は、蓋と、保管体と、旋回蝶番要素と、旋回溝と、消火板要素とを含む。蓋の下側開放端が保管体の上側開放端と係合しないとき、蓋は開位置にある。蓋の下側開放端が保管体の上側開放端と係合するとき、蓋は閉位置にある。蓋は、蓋を支持するための挿入板を含んでもよい。挿入板はさらに、ごみ処理装置の中身が保管体から誤ってこぼれないように、保管体との密封を保つ。
旋回溝は、保管体の上側開放端と連係して、引張要素を収納し引張要素の保管場所となるために適応される。引張要素は、蓋の下側開放端と連係する。引張要素と旋回溝とは、旋回蝶番要素を介在させて一体に連結されているために、開位置と閉位置との間で蓋が回転移動することを可能にする。
消火板要素は、保管体内部に取り外し可能に収容でき、好ましくは、保管体の上側開放端の近傍に置かれる。消火板要素は、煙草の端部から保管体内へ灰を落とす、または取り除くために用いられてもよい。消火板要素はさらに、火のついた煙草と係合して消火するために適応される。消火された煙草の吸いさしはその後、一時的な収容のために、保管体内に入れられてもよい。消火板要素はまた、消火取っ手要素と消火縁要素とを備えてもよい。消火取っ手要素と消火縁要素とは、消火板要素が保管体から取り出されるとき、人が容易に消火板要素を持てるようにする。
保管体はさらに、保管体の内部に収容可能な内側体を備えてもよい。内側体は、好ましくは保管体と協同する形状とされ、保管体の形状を維持するために適応される。内側体はさらに、蓋が閉位置にあるとき、保管体を蓋と密封する。あるいはまた内側体は、保管体が発する熱を吸収し消散させるために適応される。したがって、内側体は、保管体の外表面が所定の温度を超えないことを確実にする。
個人用のごみ処理装置の多くの有益な特徴の中で、煙草の灰、吸いさしおよびその他のごみを適切に収容し保管するためのごみ処理装置は、蓋が開位置にあるときに煙草の灰および吸いさしを保管体へ出し入れできるが閉位置にあるときには出し入れできないように適応された蓋と、閉位置と開位置との間での蓋の回転運動を可能にするために適応された旋回軸装置と、煙草の端部から灰を取り除く、または煙草の火のついた端部を消火するために適応された消火装置と、を含む。
明白に、この個人用のごみ処理装置は、平坦な底部を備えるのが好ましいので、先行技術の多くの欠点を克服する。先行技術の個人用のごみ処理装置の多くは丸い底部を含み、そのためにごみ処理装置が平坦な表面上で直立するのを妨げていた。本発明の個人用のごみ処理装置は、この欠点を克服する。
本発明のこれらのまたはその他の目的、特徴および利点は、以下の明細書を添付の図面とともに読むことで、より明らかになるであろう。
図の簡単な説明
本発明の例示的な実施の形態に従った、蓋が閉められているごみ処理装置の斜視図である。 本発明の例示的な実施の形態に従った、蓋が開けられている図1のごみ処理装置の斜視図である。 本発明の例示的な実施の形態に従った、図1〜図2のごみ処理装置の分解斜視図である。 本発明の例示的な実施の形態に従った、蓋が開けられているごみ処理装置の、図2のA−A線を横切る側断面図である。 本発明の例示的な実施の形態に従った、蓋が閉められているごみ処理装置の、図2のA−A線を横切る側断面図である。
詳細な説明
ここで、図面を詳細に参照して、いくつかの図全体を通じて同様の参照番号は同様の部品を表すが、図1〜5のごみ処理装置100(これを「煙草の吸いさし処理装置100」とも述べる)は、ごみ、灰、吸いさし、煙草の未使用部分、葉巻、および/または他の類似の製品/ごみ(これを総称して「煙草ごみ」と述べる)の適切な処理、保管および収容のために設計される。さらに、ごみ処理装置100は持ち運び可能に設計され、それゆえに、移動中の人による煙草ごみの容易で便利な処理を可能にする。煙草の吸いさし処理装置100は種々の形状および寸法を有してもよいが、コート、シャツまたはズボンのポケット内に収まる程度に十分小さいのが望ましい。
煙草の吸いさし処理装置100は、開位置にあるとき、煙草の吸いさし処理装置100の内部への煙草ごみの収納を可能にするが、一方また、煙草の吸いさし処理装置100の内部から外部への煙草ごみの除去を許容するように、形成される。しかしながら、煙草の吸いさし処理装置100は、閉位置にあるとき、煙草の吸いさし処理装置への煙草ごみの出入りを妨げる。
図1〜5に図示されるように、煙草の吸いさし処理装置100は、蓋200と、旋回軸装置300と、保管装置400と、消火装置500とを備える。旋回軸装置300は、蓋200が開位置と閉位置との間を移動できるように適応される。消火装置500は、保管装置400の内部に取り外し可能に配置され、煙草が適切な保管のために保管装置400内部に処理される前に煙草を消火するために適応される。さらに、消火装置500は、煙草の端部から保管装置400内へ灰を取り除く、または落とすために用いることができる。保管装置400と消火装置500とは、概して、不可燃性で耐熱性の材料により形成されることを、当業者は理解するであろう。
保管装置400は、上側開放端410を備える。上側開放端410は、蓋200が開位置にあるとき、煙草の吸いさし処理装置100の内部および外部と連係する。したがって、蓋200が開位置にあるとき、煙草ごみは保管装置400によって収容され、または保管装置400から取り除かれる。しかしながら、蓋200が閉位置にあるとき、保管装置400の上側開放端410は煙草の吸いさし処理装置100の外部と連係しない。それゆえに、蓋200が閉位置にあるとき、煙草ごみは保管装置400に出入りできない。
煙草の吸いさし処理装置100の旋回軸装置300は、誤って開くことを防ぐ付勢装置を備える。たとえば、引張要素305が、蓋200を一時的に閉位置に保持するために適応される。引張要素305は、保管装置400内に保管された煙草ごみが、不適切なまたは所望されないときに誤って保管装置400から出ないことを確実にするように設計される。より特定的には、引張要素305は、意図された開く力のみが蓋200を開くことを確実にするために、開く力が蓋200に負荷されるとき適切な抵抗を与える。同様に、引張要素305は、意図された閉める力が蓋200を閉めることを確実にするために、閉め
る力が蓋200に負荷されるとき適切な抵抗を与える。
保管装置400はさらに、底部415を備える。底部415は、好ましくは矩形状に形成されるが、他の形状に設けられてもよい。また底部415は、好ましくは、ある表面上に静止できるように、略平坦である。さらに、底部415は、保管装置400が略平坦な支持面上で直立した位置を保つことを可能にするために適応されるのが好ましい。例示的な実施の形態では、煙草の吸いさし処理装置100は、テーブルのような平坦な表面上に煙草の吸いさし処理装置100を人が使用中に置くことができるように、意図的に設計されている。略平坦な形状を有する保管装置400の底部415は、煙草の吸いさし処理装置100が普通の灰皿として使用されることを可能にする。
より特定的には、煙草の吸いさし処理装置100は、図3〜5に図示されるように、蓋200と、煙草ごみを保管し収容するために適応された保管体405と、蓋200が閉位置と開位置との間を移動することを制御可能に可能にするために適応された旋回軸装置300と、保管体405内に収容可能であって煙草を消火する(または消す)ために適応された消火板要素520と、を備える。ある人が喫煙するとき、煙草の吸いさし処理装置100の蓋200は、開位置へ移動され、保管体405内部に灰を処理できるようにする。その人が煙草を吸い終えると、その煙草は消火板要素520上で消火され、その後煙草の吸いさしは保管体405の内部へ処理される。その後その人は、煙草の吸いさし処理装置100をポケット内にしまう前に、蓋200を閉位置へ移動できる。
蓋200は、開位置と閉位置との間を移動可能である。上述されたように、蓋200は、蓋200が閉位置にあるとき煙草ごみが保管体405へ出入りするのを妨げる。逆に、蓋200は、煙草ごみが保管のために保管体405内へ収納され、または適切な処理のために保管体405から煙草の吸いさし処理装置100の外部へ排出されるのを可能にする。図3〜4に図示されるように、蓋200は、上側閉塞端205と、下側開放端210と、周辺壁215とを備える。周辺壁215は、上側閉塞端205から下側開放端210へ下方に延び、これにより蓋200の上側閉塞端205の下方のくぼみを規定する。さらに、下側開放端210は、蓋200が閉位置にあるとき、保管体405の上側開放端410と係合するように適応される。
例示的な実施の形態では、蓋200はさらに挿入板220を供える。挿入板220は、蓋200の内部に収容可能である。図3に図示されるように、挿入板220は、蓋200の上側閉塞端205および下側開放端210と協同する形状とされている。挿入板220は、蓋200の形状を維持し、蓋200と保管体405との間を密封するために、適応される。概して、挿入板220の一部または全部は、蓋200と保管体405との間を密封するために、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)フォームまたはゴムにより形成されてもよい。挿入板220は、望まないこぼれの発生を防止できる。
ここで図3〜5を参照して、保管体405は、煙草ごみが(たとえば、普通の灰皿またはごみ箱の中へ)適切に処理されるまで、煙草ごみを一時的に保管し収容するために適応される。上側開放端410に加えて、保管体405はさらに、下側閉塞端415と周辺壁420とを備える。周辺壁420は、上側開放端410から下側閉塞端415へ下方に延び、これにより下側閉塞端415の上方の細長いくぼみを規定する。煙草ごみは、煙草の吸いさし処理装置100の使用中に、この形成された細長いくぼみの内部に保管される。保管体405の下側閉塞端415は、保管体405を直立位置に保持できるように、矩形形状を有してもよい。加えて、下側閉塞端415は、保管体405を略平坦な面上に静止できるように、略平坦でもよい。
旋回軸装置300は、蓋200に開位置と閉位置との間を移動させるように適応されて
いる。旋回軸装置300は、引張要素305と、保管体405内に規定される旋回溝320とを備える。引張要素305は、蓋200と連係する。蓋200が閉められるとき、引張要素305は、蓋200を閉められたままにできる十分な抵抗を与える。
引張要素305は、一定の間隔を置いた二つの端部、すなわち、蓋200と連係する第一端305aと、旋回溝320内に収容可能な第二端305bとを含む。第一端305aは、引張要素開口310を規定する。引張要素開口310は、旋回蝶番要素315を収納するために適応される。蓋200は、蓋200の近位端の対向する側部に、一対の蓋開口を含んでもよい。引張要素開口310と蓋開口とが適切に整列されるとき、旋回蝶番要素315はその内部にスライド可能に収容される。旋回蝶番要素315は本質的に、引張要素305を介在させて、蓋200を保管体405と連結する。好ましくは旋回蝶番要素315はヒンジピンであるが、旋回蝶番要素315は他の好適なヒンジ部品を含んでもよいことを当業者は理解するであろう。引張要素開口310および蓋開口の内部にスライド可能に収容された旋回蝶番要素315に基づいて、蓋200は開位置と閉位置との間で回転運動できるので、蓋200が閉位置にあるとき、蓋200の下側開放端210は保管体405の上側開放端410と係合する。蓋200の回転運動はさらに、蓋200および保管体405の近位端における回転として説明される。
引張要素305の第二端305bは、好ましくは、旋回溝320内に収容される。引張要素305のこの端部は、旋回掛金要素335を備えてもよく、旋回掛金要素335は付勢要素340を含む。例示的な実施の形態では、付勢要素340はバネまたは一本のピン状ばね作動レバーであってもよいが、他の付勢要素が設けられてもよいことを当業者は理解するであろう。付勢要素340は、図5に図示されるように、蓋200を一時的に閉位置に保持するために適応される。付勢要素340は、概して蓋200および保管体405の最近位端に置かれ、引張要素305の第二端305bを収容するために適応される。付勢要素340は効果的には、蓋200を開位置または閉位置の両方に保持するために用いられ得ることを、当業者は理解するであろう。付勢要素340は、概して蓋200を閉位置へ付勢し、蓋200に働く開く力に対する適切な量の抵抗を与える。
一実施の形態では、付勢要素340は、蓋が開位置にあるときに、蓋が閉位置にあるときと略同一の張力を有してもよい。
旋回軸装置300は、保管体405の近位端に形成された一対の整列された保管体開口325を介して延びる旋回棒330を、さらに含んでもよい。旋回棒330は、保管体405に対し相対的に開閉するための旋回点を蓋200に与える。
例示的な実施の形態では、旋回軸装置300は、蓋200を一時的に閉位置に保つために適応される、掛金要素600を含んでもよい。掛金要素600は、蓋200および保管体405の遠位端に位置されてもよい。掛金要素600は効果的には、煙草の吸いさし処理装置100についての異なる位置に位置してもよいことを、当業者は理解するであろう。掛金要素600は、開く力に対する適切な抵抗を与え、これにより、蓋200が閉位置から開位置へ誤って移動することを防ぐ。たとえば、ただし限定ではないが、掛金要素600は、煙草の吸いさし処理装置100が誤って開かないことを保証するための、外部の係止手段であってもよい。結果として、掛金要素600は、不適切なとき(たとえば人のポケットの中にある間)に煙草ごみが保管体405から外へ出るのを妨げる。
ここで図3〜5を参照して、消火装置500は、煙草が保管体405内へ入れられる前に、たばこなどの火のついた物品と係合し消火するために適応される。消火装置500は、上側開放端505と、下側開放端510と、周辺壁515と、消火板要素520とを備える。周辺壁515は、上側開放端505から下側開放端510へ下方に延び、これによ
り、保管体405の外部から内部への、またはその逆の、煙草ごみの移動を許容する中空内部を規定する。消火装置500の下側開放端510は、保管体405の上側開放端410と係合するために適応される。より特定的には、消火装置500は部分的に保管体の内部に収容可能であるので、蓋200が閉位置にあるとき、消火装置500の上側開放端505が蓋200の下側開放端210と係合する。
消火板要素520は、消火装置500の上側開放端505の最近位端と連係する。消火板要素520は、消火装置500の上側開放端505を部分的に覆うことにより、保管体405の内部と外部との間の通路を狭める。消火装置500が実際に保管体405から取り外されなければ、煙草ごみは、消火装置500の上側開放端505の遠位端を経由した保管体405への出入りのみが可能である。煙草の火のついた端部が消火板要素520と係合するとき、煙草の端部の灰が保管体405の内部へ落とされる。または、煙草が消火もしくは消される。煙草の火のついた端部と適切に係合するために、消火板要素520は平坦またはわずかに起伏があってもよい。加えて、消火板要素520は、煙草の端部から落とされた灰が、たとえば消火装置500の開口507を経由して、保管体405の中へ容易に滑る助けとなるように、傾けられてもよい。
消火板要素520はさらに、灰処理細隙508を備えてもよい。灰処理細隙508は、煙草の火のついた端部と係合するように適応されて、煙草の灰が消火板要素520から保管体405へ落ちる助けとなる。灰処理細隙508は、煙草の灰が消火板要素520を経由して保管体405内へ落ちるように形成される。それゆえに、灰処理細隙508は概して、煙草の火のついた端部の約50%と70%との間の寸法となる。灰処理細隙508は、美のため、また燃えている灰がこすり落とされその後保管体405内へ落ちる面積を増やすために、「正符号」の形状に形成されてもよい。灰処理細隙508は、美観上好ましく、燃えている灰または同様のごみ片が保管体405内へ落ちるような、多くの形状を含んでもよいことを、当業者は理解するであろう。
消火装置500はさらに、消火装置500の下側開放端510と連係する、消火取っ手要素525を含む。消火取っ手要素525は、下側開放端510の近位端から下方へ延びる。消火取っ手要素525は、消火取っ手要素525の遠位端に連係する消火縁要素530を備える。
消火装置500が保管体405から取り外されたとき、消火取っ手要素525によって、人はその消火装置500を保持できる。消火取っ手要素525は、人が容易に消火装置500を保持でき、一方、保管体405内の煙草ごみが取り出されるように、適切に成形されている。消火縁要素530は、人が指で消火取っ手要素525をつまむ間に親指を置くために便利な場所を提供する。さらに、消火縁要素530はまた、保管体405の周辺壁420の内側側部と係合することにより、保管体405内部で消火装置500を適切に配置するために適応される。配置されたとき、消火縁要素530は、使用中の消火装置500を支持する。
消火取っ手要素525はまた、可動式の旋回軸装置300を収容するために適応される。蓋200が閉位置(図5参照)から開位置(図4参照)へ移動するとき、旋回軸装置300は保管体405の一部分内へ延びる。特に、旋回軸装置300の付勢要素340と引張要素305とは、蓋200が開位置にあるとき、保管体405の一部分内へ延びる。消火取っ手要素525は、蓋200が開位置にあるとき内方へ延びる旋回軸装置300を収容する、弧状の形状を有する。この弧状の形状は、旋回軸装置300を保護するだけでなく、旋回軸装置300に作用する煙草ごみの量を低減する。好ましくは、消火取っ手要素525は、灰および他のごみが旋回軸装置300と干渉することを防止するように、成形されている。
煙草の吸いさし処理装置100は、蓋200と旋回軸装置300と保管装置400と消火装置500とを含み、その構成要素および/またはその要素の全ては、ポリマー、ゴム、金属、セラミック、シリコーン、もしくはその他の好適な材料またはこれらの組合せを含むが、これに限られるものではない、種々の好適な耐熱性材料により形成されることを、当業者は理解するであろう。
一実施の形態では、本発明は煙草の吸いさし処理ユニットである。煙草の吸いさし処理ユニットは、蓋と、ごみを保管するための保管装置とであって、上側開放端を備える保管装置と、捨てられたごみが保管装置内に確保される閉位置と保管装置へごみを投入できる開位置との間で蓋が移動するのを可能にする、旋回軸装置と、保管装置によって運ばれる消火装置であって、煙草が消火装置に接触するとき煙草を消火するように適応された、消火装置と、を備える。旋回軸装置は、閉位置にある蓋を誤って開かないように一時的に保持するために適応された、掛金要素を備える。保管装置は、保管装置を直立した位置に保持できるために適応された、平坦な底部を備える。旋回軸装置は、蓋に連係する旋回引張要素であって、蓋の下側端の近位端から下方に延びる、旋回引張要素と、保管装置に連係する旋回溝要素であって、旋回引張要素を収容するために適応された、旋回溝要素と、を備える。
他の実施の形態では、本発明は煙草の吸いさし処理装置である。煙草の吸いさし処理装置は、蓋と、煙草の灰および吸いさしを保管するために適応された保管体と、閉位置と開位置との間で蓋が移動するのを可能にするために適応された旋回軸装置と、保管体内に取り外し可能に収容可能な消火装置であって、煙草を消火するために適応された、消火装置と、を備える。
煙草の吸いさし処理装置の蓋は、上側閉塞端と、蓋が閉位置にあるとき保管体の上側開放端と係合するために適応された下側開放端と、蓋の上側閉塞端から蓋の下側開放端へ下方に延びる周辺壁と、を含む。さらに、蓋は、蓋内に収容可能な上側挿入板と、蓋内に収容可能な下側挿入板とを含む。上側挿入板と下側挿入板とは、保管体内の熱を消散させるために適応される。
煙草の吸いさし処理装置の保管体はさらに、下側閉塞端であって、保管体を直立した位置に保持することを可能とするために平坦である、下側閉塞端と、保管体の上側開放端から保管体の下側閉塞端へ下方に延びる周辺壁と、を含む。
煙草の吸いさし処理装置の旋回軸装置は、蓋に連係する旋回引張要素であって、蓋の下側開放端の近位端から下方に延びる、旋回引張要素と、保管体に連係する旋回溝要素であって、旋回引張要素を収容するために適応され、保管体の上側開放端の近位端から下方に延びる、旋回溝要素と、を含む。旋回引張要素は、旋回引張開口を規定する。旋回溝要素は、旋回溝開口を規定する。旋回軸装置は、旋回引張要素と旋回溝要素とを係合するために適応された旋回蝶番要素をさらに含む。旋回蝶番要素は、旋回引張開口および旋回溝開口内に収容可能である。
煙草の吸いさし処理装置は、蓋を一時的に閉位置に保持するために適応された掛金要素をさらに備える。
加えて、煙草の吸いさし処理装置の消火装置は、上側開放端と、保管体に係合するために適応された下側開放端と、消火装置の上側開放端から消火装置の下側開放端へ下方に延びる周辺壁と、上側開放端の近位端に連係する消火板要素であって、火のついた物品と係合し消火するために適応された、消火板要素と、を含む。消火装置はさらに、消火装置の
下側開放端に連係する消火取っ手要素であって、消火装置の下側開放端の近位端から下方に延びる、消火取っ手要素を備える。消火取っ手要素は、消火取っ手要素の遠位端に連係する消火縁要素を備える。
さらに、保管体は、保管体内に収容可能な内側体をさらに含む。内側体は、上側開放端と、平坦な下側閉塞端と、内側体の上側開放端から内側体の下側閉塞端へ下方に延びる周辺壁とを含む。消火装置は、消火装置内に収容可能な消火ポケットをさらに含む。消火ポケットは、消火装置の上側開放端の近位端に連係し、煙草と係合し消火するために適応される。
上述の説明において、構造および機能に係る詳細とともに、多数の特徴および利点が説明された。本発明はいくつかの形式において開示されたが、多くの変更、追加および削除が、特に形状、寸法および部品の配置に関して、本発明の精神および範囲ならびに以下の請求項で説明されるその等価物を逸脱しない範囲で可能であることは、当業者にとって明白であろう。したがって、この教示によって提案され得る他の変更および実施の形態は、特に、添付の請求項の広さおよび範囲内に収まるとされる。

Claims (19)

  1. 蓋と、
    ごみを保管するための保管装置であって、上側開放端を備える、保管装置と、
    捨てられたごみが前記保管装置内に確保される閉位置と、前記保管装置へごみを投入できる開位置と、の間で前記蓋が移動するのを可能にする、旋回軸装置と、
    前記保管装置によって運ばれる消火装置であって、煙草が前記消火装置に接触するとき煙草を消火するように適応された、消火装置と、を備える、煙草の吸いさし処理ユニット。
  2. 前記旋回軸装置は、前記閉位置にある前記蓋を誤って開かないように一時的に保持するために適応された、掛金要素を備える、請求項1に記載の煙草の吸いさし処理ユニット。
  3. 前記保管装置は、前記保管装置を直立した位置に保持できるために適応された、平坦な底部を備える、請求項1に記載の煙草の吸いさし処理ユニット。
  4. 前記旋回軸装置は、
    前記蓋に連係する旋回引張要素であって、前記蓋の下側端の近位端から下方に延びる、旋回引張要素と、
    前記保管装置に連係する旋回溝要素であって、前記旋回引張要素を収容するために適応された、旋回溝要素と、を備える、請求項3に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  5. 蓋と、
    煙草の灰および吸いさしを保管するために適応された保管体と、
    閉位置と開位置との間で前記蓋が移動するのを可能にするために適応された旋回軸装置と、
    前記保管体内に取り外し可能に収容可能な消火装置であって、煙草を消火するために適応された、消火装置と、を備える、煙草の吸いさし処理装置。
  6. 前記蓋は、
    上側閉塞端と、
    前記蓋が閉位置にあるとき前記保管体の上側開放端と係合するために適応された、下側開放端と、
    前記蓋の前記上側閉塞端から前記蓋の前記下側開放端へ下方に延びる周辺壁と、を備える、請求項5に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  7. 前記蓋はさらに、
    前記蓋内に収容可能な上側挿入板と、
    前記蓋内に収容可能な下側挿入板と、を備え、
    前記上側挿入板と前記下側挿入板とは、前記保管体内の熱を消散させるために適応される、請求項6に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  8. 前記保管体はさらに、
    下側閉塞端であって、前記保管体を直立した位置に保持することを可能とするために平坦である、下側閉塞端と、
    前記保管体の前記上側開放端から前記保管体の前記下側閉塞端へ下方に延びる周辺壁と、を備える、請求項7に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  9. 前記旋回軸装置は、
    前記蓋に連係する旋回引張要素であって、前記蓋の前記下側開放端の近位端から下方に
    延びる、旋回引張要素と、
    前記保管体に連係する旋回溝要素であって、前記旋回引張要素を収容するために適応され、前記保管体の前記上側開放端の近位端から下方に延びる、旋回溝要素と、を備える、請求項8に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  10. 前記旋回引張要素は、旋回引張開口を規定するために形成された、請求項9に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  11. 前記旋回溝要素は、旋回溝開口を規定するために形成された、請求項10に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  12. 前記旋回軸装置は、前記旋回引張要素と前記旋回溝要素とを係合するために適応された旋回蝶番要素をさらに備える、請求項11に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  13. 前記旋回蝶番要素は、前記旋回引張開口および前記旋回溝開口内に収容可能である、請求項12に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  14. 前記蓋を一時的に前記閉位置に保持するために適応された掛金要素をさらに備える、請求項9に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  15. 前記消火装置は、
    上側開放端と、
    前記保管体に係合するために適応された下側開放端と、
    前記消火装置の前記上側開放端から前記消火装置の前記下側開放端へ下方に延びる周辺壁と、
    前記上側開放端の近位端に連係する消火板要素であって、火のついた物品と係合し消火するために適応された、消火板要素と、を備える、請求項14に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  16. 前記消火装置はさらに、
    前記消火装置の前記下側開放端に連係する消火取っ手要素であって、前記消火装置の前記下側開放端の近位端から下方に延びる、消火取っ手要素を備える、請求項15に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  17. 前記消火取っ手要素は、前記消火取っ手要素の遠位端に連係する消火縁要素を備える、請求項16に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  18. 前記保管体は、前記保管体内に収容可能な内側体をさらに備え、前記内側体は、
    上側開放端と、
    平坦な下側閉塞端と、
    前記内側体の前記上側開放端から前記内側体の前記下側閉塞端へ下方に延びる周辺壁と、を備える、請求項17に記載の煙草の吸いさし処理装置。
  19. 前記消火装置は、前記消火装置内に収容可能な消火ポケットをさらに備え、前記消火ポケットは、前記消火装置の前記上側開放端の近位端に連係し、煙草と係合し消火するために適応される、請求項18に記載の煙草の吸いさし処理装置。
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