JP2010519630A - 整合性のとれた耐障害性分散ハッシュテーブル(dht)オーバレイネットワーク - Google Patents
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Abstract
Description
2.識別子空間IへのリソースR及びノードPのマッピング
3.ノードPによる識別子空間Iの管理
4.グラフ埋め込み(論理ネットワークの構造)
5.ルーティング戦略
6.保守戦略
これらの設計決定を行なう際、オーバレイネットワークと関連付けられる以下の特徴の1つ以上に対処しようとする場合が多い。
・分散DHTハッシュテーブル機構202
と呼ばれる。
・ブートストラップ機構204
・複製機構206(DHTデータ修正)
・更新機構208(DHTノードクラッシュ)
・回復機構210(DHTノード復元)
と呼ばれる。尚、データ関連機構204、206、208及び210は指標範囲管理機構202に関係なく適用可能である。
各DHTノードN1、N8...N56は、どのDHTノード(列214を参照)がどのハッシュ範囲(列216を参照)に対応するかを厳密に記述する完全なトポロジを含む完全な分散DHTハッシュテーブル212を有する。特に、各DHTノードN1、N8...N56は同一のDHTハッシュテーブル212を有する。これに対して、従来の各DHTノードN1、N8...N56は「ハッシュ範囲」に関する部分情報を含む異なるDHTハッシュテーブル102を有していた(図1A及び図1Bを参照)。
DHTオーバレイネットワークは、耐障害性DHTノードN1、N8...N56を有効にするのを助長するブートストラッピング機構204を実現する。一実施形態において、ブートストラッピング機構204は以下の3つの異なる要素を考慮して設計された。
DHTオーバレイネットワークは、複製機構206を更に実現し、データが1つ以上の複製DHTノードにおいて形式的に複製されることを保証できる。データの形式的な複製を可能にするために、上述のDHTハッシュテーブル212は、ハッシュ範囲を処理するDHTノードを見つけるためだけでなくその同一のハッシュ範囲に対する複製を保持するDHTノードを判定するためにも使用される。次に、上述のP2Pシステム200を使用して、複製機構206に関して詳細に説明する。
DHTオーバレイネットワークは、DHTノードがクラッシュした場合に要求が複製DHTノードにより対応されることを保証する更新機構208を更に実現できる。本実施形態において、DHTノードがクラッシュした場合、DHTハッシュテーブル212が更新され且つ全てのDHTノードに再度配信されるため、クラッシュしたDHTノードにより以前対応された要求はクラッシュしたDHTノードの複製により対処及び対応される。更新機構208は、クラッシュしたDHTノードにより要求される動作の種類(読み出し、書き込み等)に関係なく機能できる。
クラッシュしたDHTノードが復元されると(その一方で、その複製は要求に応答している)、複製DHTノード及びクラッシュしたDHTノードの役割を再び交換するための被制御ハンドオーバ処理が存在してもよい。回復機構210は、その被制御ハンドオーバ処理を実現するために使用可能である。一例として、DHTノードAをクラッシュし且つ現在通常動作モードに戻ろうとしているノードとし、DHTノードBをその複製とする。DHTノードAが起動した場合、DHTノードAは、通常のスタートアップの挙動後に自身の容量をブロードキャストする(尚、P2Pシステムは、「ブートストラッピングモード」ではなく「通常動作モード」であり、これは、ブートストラッピングを調整する役割を果たすDHTノードが存在せず、その代わりに全てのDHTノードが同等に挙動することを意味する)。従って、DHTノードAのメッセージに配慮するDHTノードは複製DHTノードBである。これは、DHTノードAがクラッシュし且つそのようなメッセージを待っているのでメッセージの二重のロードに対する救済を必要としている。これは、スタートアップブロードキャストメッセージ中のDHTノードAの固有の識別子を認識することにより、回復したことを通知しているDHTノードAが先にクラッシュした同一の古いDHTノードAであることをDHTノードBが認識できるように、DHTノードが一意に識別される手段(すなわち、固定インターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス等)を有することを示す。
尚、この例は、要求の連続した流れがP2Pシステム200、厳密にはアクティブDHTノードBに到着することを前提とする。
非特許文献7は、全てのノードが、ネットワークの変動が過度に大きくない場合に、1ホップのルックアップを実現可能なグローバル・ルックアップ・テーブルを格納する分散ハッシュテーブル(DHT)を有することが可能なネットワークを開示している。
Claims (20)
- ピアツーピア(P2P)システムを形成する複数の分散ハッシュテーブル(DHT)ノードを有するDHTオーバレイネットワークであって、
各DHTノードは前記DHTノードの各々に対する特定のハッシュ範囲を識別する情報を含む完全な分散DHTハッシュテーブルを有し、
前記DHTノードのうち任意の1つのDHTノードが特定のキーを要求するクエリを受信した場合に、前記クエリされたDHTノードが自身のDHTテーブルと対話して前記DHTノードのうち前記特定のキーを格納する1つのDHTノードを判定し、
前記クエリされたDHTノードが前記特定のキーを格納していない場合に、前記クエリされたDHTノードが前記特定のキーを格納している前記特定のDHTノードに前記クエリを1つのネットワークホップで転送する
ことを特徴とするDHTオーバレイネットワーク。 - 前記DHTオーバレイネットワーク及び前記DHTノードは、各DHTノードが初めて起動した場合、前記起動するDHTノードが自身の容量を通知するメッセージをブロードキャストし、
前記DHTオーバレイネットワークがこの時点で動作するDHTノードを有さない場合に、前記起動するDHTノードは、前記DHTハッシュテーブルの第1の場所が割り当てられるとともに、前記DHTハッシュテーブルの全てのハッシュ範囲を仮定することと、
前記DHTオーバレイネットワークがこの時点で1つの動作するDHTノードのみを有する場合に、前記1つの動作するDHTノードは、前記ブロードキャストメッセージを受信すると、前記起動するノードの前記通知された容量を考慮して前記ハッシュ範囲の分割方法を決定するとともに、再計算されたDHTハッシュテーブルを前記起動するDHTノードに送出することと、
前記DHTオーバレイネットワークがこの時点で2つ以上の動作するDHTノードを有する場合に、前記DHTハッシュテーブルの1番目である前記動作するDHTノードは、前記ブロードキャストメッセージを受信すると、前記起動するノード及び前記動作するDHTノードの全ての前記通知された容量を考慮して前記ハッシュ範囲の分割方法を決定するとともに、再計算されたDHTハッシュテーブルを前記起動するDHTノード及び他の動作するDHTノードに送出することと、
のうち1つを開始するブートストラッピング機構を実現することを特徴とする請求項1記載のDHTオーバレイネットワーク。 - 前記動作するノードは、再帰的直接応答ルーティング(RDDR)機能を使用して、前記再計算されたDHTハッシュテーブルを前記起動するDHTノード及び前記他の動作するDHTノードに送出することを特徴とする請求項2記載のDHTオーバレイネットワーク。
- 前記DHTオーバレイネットワーク及び前記DHTノードは、前記DHTノードのうち少なくとも1つのDHTノードが第1のハッシュ範囲に対して主ノードとして動作するとともに、第2のハッシュ範囲に対して複製ノードとして更に動作する複製機構を実現することを特徴とする請求項1記載のDHTオーバレイネットワーク。
- 前記DHTオーバレイネットワーク及び前記DHTノードは、前記DHTノードのうち1つのDHTノードがクラッシュした場合、前記クラッシュしたDHTノードに関して認識した前記DHTノードが、
(1)前記クラッシュしたDHTノードにより先に対応されていた要求が前記クラッシュしたDHTノードに対する前記ハッシュ範囲を識別する情報を含む前記DHTハッシュテーブルの複製部分を有する前記DHTノードのうちの1つのDHTノードにより対応されるようにDHTハッシュテーブルを更新し、
(2)前記更新されたDHTハッシュテーブルを残りのDHTノードに再度配信する
ように機能する更新機構を実現することを特徴とする請求項1記載のDHTオーバレイネットワーク。 - 前記クラッシュしたDHTノードに関して認識した前記DHTノードは、トポロジに基づく複製(TRL)機能を使用して、前記クラッシュしたDHTノードに対する前記ハッシュ範囲を識別する情報を含む前記DHTハッシュテーブルの前記複製部分を有する前記DHTノードのうちの1つのDHTノードを判定し、
前記DHTノードは、任意の他のDHTノードを調査する必要なく又はスタートアップ時に提供されたデータ以外の任意の余分なデータを受信する必要なく前記TRL機能を自律的に実行する
ことを特徴とする請求項5記載のDHTオーバレイネットワーク。 - 前記DHTオーバレイネットワーク及び前記DHTノードは、クラッシュした前記DHTノードのうちの1つのDHTノードが復元された場合、前記クラッシュ/復元したDHTノードに対する要求に対応している前記複製DHTノードが通知され、
(1)前記クラッシュ/復元したDHTノードと関連する全ての受信した書き込み又は削除要求にマークを付与し、
(2)前記復元したDHTノードに関連する複製されたレコードを前記復元したDHTノードに送出し、
(3)前記マークが付与された書き込み又は削除要求の受信に応じて変更されたレコードを前記復元したDHTノードに送信し、
(4)前記復元したDHTノードに関連する次に受信された書き込み又は削除要求を格納して対処せず、
(5)前記復元したDHTノードが現在アクティブであることを示すメッセージを受信し、
(6)前記復元したDHTノードが現在アクティブであることを示すように前記DHTハッシュテーブルを更新し、
(7)前記復元したDHTノードに関連する前記格納された次に受信された書き込み又は削除要求を前記復元したDHTノードに送出する
ように機能する回復機構を実現することを特徴とする請求項1記載のDHTオーバレイネットワーク。 - ピアツーピア(P2P)システムを形成する複数の分散ハッシュテーブル(DHT)ノードを有するDHTオーバレイネットワークを構成する方法であって、
各DHTノードが初めて起動する場合、前記起動するDHTノードに自身の容量を通知するメッセージをブロードキャストするように命令し、
前記DHTオーバレイネットワークがこの時点で動作するDHTノードを有さない場合に、前記起動するDHTノードに前記DHTハッシュテーブルの第1の場所を割り当てるとともに、前記起動するDHTノードに前記DHTハッシュテーブルの全てのハッシュ範囲を仮定させるステップと、
前記DHTオーバレイネットワークがこの時点で1つの動作するDHTノードのみを有する場合に、前記1つの動作するDHTノードに前記起動するノードの前記通知された容量を考慮して前記ハッシュ範囲の分割方法を決定させるとともに、再計算されたDHTハッシュテーブルを前記起動するDHTノードに送出させるステップと、
前記DHTオーバレイネットワークがこの時点で2つ以上の動作するDHTノードを有する場合に、前記DHTハッシュテーブルの1番目である前記動作するDHTノードに前記起動するノード及び前記動作するDHTノードの全ての前記通知された容量を考慮して前記ハッシュ範囲の分割方法を決定させるとともに、再計算されたDHTハッシュテーブルを前記起動するDHTノード及び他の動作するDHTノードに送出させるステップと、
のうち1つを開始するブートストラッピング機構を実現するステップを有することを特徴とする方法。 - 前記動作するノードは、再帰的直接応答ルーティング(RDDR)機能を使用して、前記再計算されたDHTハッシュテーブルを前記起動するDHTノード及び前記他の動作するDHTノードに送出するステップを更に含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
- ピアツーピア(P2P)システムを形成する複数の分散ハッシュテーブル(DHT)ノードを有する構成されたDHTオーバレイネットワークを使用する方法であって、
前記複数のDHTノードのうち1つのDHTノードにおいて特定のキーを要求するクエリを受信するステップと、
前記複数のDHTノードのうち前記特定のキーを格納する1つのDHTノードを判定するために、前記クエリされたDHTノードと関連するDHTテーブルと対話するステップと、
前記特定のキーを格納する前記特定のDHTノードに前記クエリを1つのネットワークホップで転送するステップであって、前記DHTノードの各々が前記DHTノードの各々に対する特定のハッシュ範囲を識別する情報を含む同一のDHTハッシュテーブルを有するステップと
を有することを特徴とする方法。 - 前記複数のDHTノードが第1のハッシュ範囲に対して主ノードとして動作するとともに、第2のハッシュ範囲に対して複製ノードとして更に動作する少なくとも1つのDHTノードを有する複製機構を実現するステップを更に含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
- 前記複数のDHTノードのうち1つのDHTノードがクラッシュした場合、前記クラッシュしたDHTノードに関して認識した前記DHTノードは、
前記クラッシュしたDHTノードにより先に対応されていた要求が前記クラッシュしたDHTノードに対する前記ハッシュ範囲を識別する情報を含む前記DHTハッシュテーブルにおいて複製部分を有する前記DHTノードのうちの1つのDHTノードにより対応されるように前記DHTハッシュテーブルを更新するステップと、
前記更新されたDHTハッシュテーブルを残りのDHTノードに再度配信するステップと
を実現する更新機構を実現するステップを更に含むことを特徴とする請求項10記載の方法。 - 前記クラッシュしたDHTノードに関して認識した前記DHTノードは、トポロジに基づく複製(TRL)機能を使用して、前記クラッシュしたDHTノードに対する前記ハッシュ範囲を識別する情報を含む前記DHTハッシュテーブルにおいて前記複製部分を有する前記DHTノードのうちの前記1つのDHTノードを判定し、
前記DHTノードは、任意の他のDHTノードを調査する必要なく又はスタートアップ時に提供されたデータ以外の任意の余分なデータを受信する必要なく前記TRL機能を自律的に実行する
ことを特徴とする請求項12記載の方法。 - 前記複数のDHTノードのうちクラッシュした1つのDHTノードが復元された場合、前記クラッシュ/復元したDHTノードに対する要求に対応している前記複製DHTノードは、
前記クラッシュ/復元したDHTノードに関連する全ての受信した書き込み又は削除要求にマークを付与するステップと、
前記復元したDHTノードに関連する複製されたレコードを前記復元したDHTノードに送出するステップと、
前記マークが付与された書き込み又は削除要求の受信に応答して変更されたレコードを前記復元したDHTノードに送信するステップと、
前記復元したDHTノードに関連する次に受信された書き込み又は削除要求を格納して対処しないステップと、
前記復元したDHTノードが現在アクティブであることを示すメッセージを受信するステップと、
前記復元したDHTノードが現在アクティブであることを示すように前記DHTハッシュテーブルを更新するステップと、
前記復元したDHTノードに関連する前記格納された次に受信された書き込み又は削除要求を前記復元したDHTノードに送出するステップと
を実現する回復機構を実現するステップを更に含むことを特徴とする請求項10記載の方法。 - 自身に対する特定のハッシュ範囲を識別する情報を含み、ピアツーピア(P2P)システムの分散ハッシュテーブル(DHT)オーバレイネットワークの一部である全ての他のDHTノードに対する特定のハッシュ範囲を識別する情報を含むように構成される完全な分散DHTハッシュテーブルを具備することを特徴とするDHTノード。
- メッセージがブロードキャストされることを可能にして自身の記憶容量を前記他のDHTノードに通知するブートストラッピング機構を更に具備することを特徴とする請求項15記載のDHTノード。
- 前記他のDHTノードの全てに対するハッシュ範囲を識別する情報を含む主部分だけでなく、前記他のDHTノードのうち1つ以上のDHTノードに対するハッシュ範囲を識別する情報を含む複製部分も含むように前記DHTハッシュテーブルを拡張する複製機構を更に具備することを特徴とする請求項15記載のDHTノード。
- 前記他のDHTノードのうちクラッシュした前記1つのDHTノードについて認識すると、
(1)前記クラッシュしたDHTノードにより先に対応されていた要求が前記クラッシュしたDHTノードに対する前記ハッシュ範囲を識別する情報を含む前記DHTハッシュテーブルにおいて複製部分を有する前記他のDHTノードのうちの1つのDHTノードにより対応されるように前記DHTハッシュテーブルを更新し、
(2)前記更新されたDHTハッシュテーブルを残りの他のDHTノードに再度配信する
ように機能する更新機構を更に具備することを特徴とする請求項15記載のDHTノード。 - 前記更新機構は、トポロジに基づく複製(TRL)機能を使用して、前記クラッシュしたDHTノードに対する前記ハッシュ範囲を識別する情報を含む前記DHTハッシュテーブルにおいて前記複製部分を有する前記他のDHTノードのうちの前記1つのDHTノードを判定することを特徴とする請求項18記載のDHTノード。
- クラッシュしたDHTノードが自身を復元しようとしていることを認識すると、
(1)前記クラッシュ/復元したDHTノードに関連する全ての受信した書き込み又は削除要求にマークを付与し、
(2)前記復元したDHTノードに関連する複製されたレコードを前記復元したDHTノードに送出し、
(3)前記マークが付与された書き込み又は削除要求の受信に応答して変更されたレコードを前記復元したDHTノードに送信し、
(4)前記復元したDHTノードに関連する次に受信された書き込み又は削除要求を格納して対処せず、
(5)前記復元したDHTノードが現在アクティブであることを示すメッセージを受信し、
(6)前記復元したDHTノードが現在アクティブであることを示すように前記DHTハッシュテーブルを更新し、
(7)前記復元したDHTノードに関連する前記格納された次に受信された書き込み又は削除要求を前記復元したDHTノードに送出する
ように機能する回復機構を更に具備することを特徴とする請求項15記載のDHTノード。
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