JP2010508854A5 - - Google Patents

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組織を再構築、修復および再生する必要のある被験体における組織を再構築、修復および再生するにあたって使用するための方法が、本明細書に提供され、この方法は、少なくとも第1の細胞集団および第2の細胞集団を上記被験体に導入することによる。上記第1の細胞集団は、UCB、骨髓(BM)、動員末梢血(mobilized peripheral blood)(MPB)、またはUCB由来幹細胞、BM由来幹細胞、もしくはMPB由来幹細胞を含み得るか、非生存生細胞および細胞細片(例えば、代表的には、造血性移植片などとして従来から使用される融解された細胞生成物において見いだされるもの)とともに有核細胞、幹細胞、またはこのような細胞型の混合物を含み得るか、あるいは上記被験体への導入後に、肝臓および/または肺から、上記第2の幹細胞の細胞集団の放出を促進するように、そしてこの幹細胞集団の生着を強化するように、特異的に動作された薬剤を含み得る。上記第2の細胞集団は、臍帯、動員末梢血、または骨髄から単離された幹細胞を含む。いくつかの実施形態において、上記第1のおよび/または上記第2の幹細胞集団は、幹細胞および前駆細胞について実質的に富化されている。本発明の方法は、骨髄破壊性治療後に、好中球生着および/または血小板生着までの時間および免疫再構築を促進することにおいて特に有用であり、ここで上記細胞集団は中心静脈内ラインを介して投与される。上記方法は、悪性障害、遺伝性障害、免疫障害を有する患者を処置するために使用され得るか、または損傷後に組織を修復するために使用され得る。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
血液組織を再構築する必要のある被験体における血液組織を再構築するための方法であって、該方法は、該被験体に、第1の細胞集団および第2の細胞集団を導入する工程を包含し、ここで該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、そして少なくとも該第2の細胞集団は生着する能力がある、方法。
(項目2)
前記第2の細胞集団は、前記第1の細胞集団の約4時間後に導入される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団の両方が生着する能力がある、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団は、臍帯血、骨髓、および動員末梢血(mobilized peripheral blood)からなる群より選択される供給源から由来する、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団は、同じ供給源に由来する、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団は、異なる供給源に由来する、項目4に記載の方法。
(項目7)
前記被験体は、骨髓破壊(bone marrow ablation)後に造血再構築(hematopoietic reconstitution)の必要がある、項目1に記載の方法。
(項目8)
少なくとも前記第2の細胞集団は、成体幹細胞および前駆細胞が豊富である、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記第2の細胞集団は、前記第1の集団の約4時間後に導入される、項目8に記載の方法。
(項目10)
癌を有する被験体における骨髄破壊性処置後の血液機能を回復させるための方法であって、該方法は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を該被験体に導入する工程を包含し、ここで該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は生着する能力がある、方法。
(項目11)
少なくとも前記第2の細胞集団は、成体幹細胞および前駆細胞が豊富である、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記被験体は、癌治療に関連した後遺症のための処置が必要である、項目10に記載の方法。
(項目13)
血液組織を再構築する必要のある被験体における幹細胞集団の生着を強化するための方法であって、該方法は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を該被験体に導入する工程を包含し、ここで該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は生着する能力がある、方法。
(項目14)
少なくとも前記第2の細胞集団は、成体幹細胞および前駆細胞が豊富である、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記被験体における好中球生着までの時間は、コントロール被験体における好中球生着までの時間と比較して短縮される、項目13に記載の方法。
(項目16)
血小板生着までの時間は、コントロール被験体における血小板生着までの時間と比較して短縮される、項目13に記載の方法。
(項目17)
遺伝性障害を有する被験体における骨髄破壊性処置後の血液機能を回復させるための方法であって、該方法は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を該被験体に導入する工程を包含し、ここで該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は生着する能力がある、方法。
(項目18)
少なくとも前記第2の細胞集団は、成体幹細胞および前駆細胞が豊富である、項目17に記載の方法。
(項目19)
癌を有する被験体における骨髄破壊性処置後の骨髄の幹細胞もしくは前駆細胞の活性を回復させるための方法であって、該方法は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を該被験体に導入する工程を包含し、ここで該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は富化されたALDH br 幹細胞集団である、方法。
(項目20)
遺伝性障害を有する被験体における骨髄破壊性処置後の骨髄の幹細胞もしくは前駆細胞の活性を回復させるための方法であって、該方法は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を該被験体に導入する工程を包含し、ここで該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は富化されたALDH br 幹細胞集団である、方法。
(発明の詳細な説明)
I.概観
幹細胞および前駆細胞(stem and progenitor cell)(SPC)は再生されかつ特定の生物学的シグナルが特定の細胞型もしくは組織型へと上記細胞を分化するように誘導するまで、発生的潜在能力を維持する。成体幹細胞および前駆細胞(adult stem and progenitor cell)(ASPC)は、誕生後に生物の組織において保持される小さなSPC集団であり、生涯にわたって連続的に再生される。インビトロコロニーアッセイは、骨髄(BM)、動員末梢血(MPB)、および臍帯血(UCB)はすべて種々のASPCを含むことを実証した。骨髄は、多分化能(multipotential)ASPCが特に豊富である。
本明細書において使用される場合、「幹細胞」とは、分化および自己再生の能力、ならびに組織を再生させる能力を有する細胞をいう。幹細胞は、本願において臍帯血幹細胞を使用することに関して主に記載されるが、本発明は、臍帯血幹細胞を使用することに限定されず、他の器官の成体幹細胞(肝臓幹細胞、膵臓幹細胞、神経幹細胞、骨髄幹細胞、末梢血幹細胞、臍帯血幹細胞またはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない)を含み得る。いくつかの実施形態において、本発明は、胚性幹細胞の使用を除く。さらに、本発明は、いずれの特定の供給源から得られるいずれの特定の幹細胞の移植にも限定されないが、互いに混合されている「複数の幹細胞供給源」由来の幹細胞を含み得る。従って、間葉系間質細胞(mesenchymal stromal cell)は、生着の量を増大させるために、単一のまたは複数の幹細胞供給源から得られた幹細胞の同時移植において使用され得る。
従って、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含む本発明の組成物は、血液組織または他の幹細胞機能および前駆細胞機能を再構築するための方法において有用であり、ここで上記方法は、上記第2の細胞集団を、上記第1の細胞集団の2時間から24時間後に、血液組織または他の幹細胞機能および前駆細胞機能を再構築する必要のある被験体に導入する工程を包含する。これらおよび他の実施形態において、少なくとも上記第2の集団は、生着可能である。特定の実施形態において、少なくとも上記第2の集団は、ASPCについて富化されている。
従って、一実施形態において、本発明は、少なくとも1名(1つ)のドナーから回収された第1の細胞集団および第2の細胞集団を個体に投与する工程を包含する、上記個体を処置するための方法を提供する。この状況において「ドナー」とは、成体、小児、乳児または胎盤を意味する。別の実施形態において、上記方法は、複数のドナーから回収されかつプールされた第1の細胞集団および/または第2の細胞集団を上記個体に投与する工程を包含する。あるいは、上記第1の幹細胞集団および上記第2の幹細胞集団は、別々に複数のドナーから得られて、別個に投与されてもよい(例えば、1名(1つ)以上のドナーが、上記第1の細胞集団のために利用され、同じまたは異なるドナーのうちの1名(1つ)以上が、上記第2の細胞集団に利用される。

Claims (20)

  1. 血液組織を再構築する必要のある被験体における血液組織を再構築するための組み合わせ物であって、該組み合わせ物、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含み、該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、そして少なくとも該第2の細胞集団は生着する能力があることを特徴とする組み合わせ物
  2. 前記第2の細胞集団は、前記第1の集団の約4時間後に導入されることを特徴とする、請求項1に記載の組み合わせ物
  3. 前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団の両方が生着する能力がある、請求項1に記載の組み合わせ物
  4. 前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団は、臍帯血、骨髓、および動員末梢血(mobilized peripheral blood)からなる群より選択される供給源から由来する、請求項1に記載の組み合わせ物
  5. 前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団は、同じ供給源に由来する、請求項4に記載の組み合わせ物
  6. 前記第1の細胞集団および前記第2の細胞集団は、異なる供給源に由来する、請求項4に記載の組み合わせ物
  7. 前記被験体は、骨髓破壊(bone marrow ablation)後に造血再構築(hematopoietic reconstitution)の必要がある、請求項1に記載の組み合わせ物
  8. 少なくとも前記第2の細胞集団は、成幹細胞および前駆細胞が豊富である、請求項1に記載の組み合わせ物
  9. 前記第2の細胞集団は、前記第1の集団の約4時間後に導入されることを特徴とする、請求項8に記載の組み合わせ物
  10. 癌を有する被験体における骨髄破壊性処置後の血液機能を回復させるための組み合わせ物であって、該組み合わせ物は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含み、該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は生着する能力があることを特徴とする組み合わせ物
  11. 少なくとも前記第2の細胞集団は、成幹細胞および前駆細胞が豊富である、請求項10に記載の組み合わせ物
  12. 前記被験体は、癌治療に関連した後遺症のための処置が必要である、請求項10に記載の組み合わせ物
  13. 幹細胞集団の生着を強化する必要のある被験体における幹細胞集団の生着を強化するための組み合わせ物であって、該組み合わせ物は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含み、該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は生着する能力があることを特徴とする組み合わせ物
  14. 少なくとも前記第2の細胞集団は、成幹細胞および前駆細胞が豊富である、請求項13に記載の組み合わせ物
  15. 前記被験体における好中球生着までの時間は、コントロール被験体における好中球生着までの時間と比較して短縮される、請求項13に記載の組み合わせ物
  16. 血小板生着までの時間は、コントロール被験体における血小板生着までの時間と比較して短縮される、請求項13に記載の組み合わせ物
  17. 遺伝性障害を有する被験体における骨髄破壊性処置後の血液機能を回復させるための組み合わせ物であって、該組み合わせ物は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含み、該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は生着する能力があることを特徴とする組み合わせ物
  18. 少なくとも前記第2の細胞集団は、成幹細胞および前駆細胞が豊富である、請求項17に記載の組み合わせ物
  19. 癌を有する被験体における骨髄破壊性処置後の骨髄の幹細胞もしくは前駆細胞の活性を回復させるための組み合わせ物であって、該組み合わせ物は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含み、第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は富化されたALDHbr幹細胞集団であることを特徴とする組み合わせ物
  20. 遺伝性障害を有する被験体における骨髄破壊性処置後の骨髄の幹細胞もしくは前駆細胞の活性を回復させるための組み合わせ物であって、該組み合わせ物は、第1の細胞集団および第2の細胞集団を含み、該第2の細胞集団は、該第1の細胞集団の2時間後から24時間後に導入され、少なくとも該第2の集団は富化されたALDHbr幹細胞集団であることを特徴とする組み合わせ物
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