JP2010507678A - ボリュームを出すための組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(a)少なくとも一種のホスフェート界面活性剤;及び(b)少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する、マスカラ、トップコート及びベースコート等の、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)用の組成物に関する。

Description

本発明は、一般に、少なくとも一種のポリアミド樹脂と少なくとも一種のホスフェート界面活性剤を含有する例えばマスカラ、トップコート、及びベースコートのようなケラチン物質(毛髪又は睫毛)用の組成物に関する。かかる組成物は、ケラチン物質に塗布されると、相乗的に改善されたボリュームをケラチン物質に付与する。かかる組成物は、例えばケラチン物質の伸長、組成物の耐移り性の改善、耐水性の改善、及び/又は長時間にわたる化粧持ちの改善のような、改善された特性及び特徴を有する。
化粧持ち、耐移り性、及び長さ/ボリューム特性が改善された多くのマスカラ及び他の化粧品用組成物が開発されている。このような特性は、典型的には、塗布後に皮膜を形成する成分を使用することにより達成されている。かかる組成物は、皮膚又は睫毛と接触して蒸発し、後にロウ及び/又は樹脂、顔料、フィラー、及び活性剤を含有する層を残す揮発性溶媒を一般的に含んでいる。しかしながら、改善された化粧品用組成物、特に有意に改善された化粧品特性、中でも一又は複数の上述した特性を有するマスカラが尚も必要とされている。
従って、本発明の一態様は、ケラチン物質に有意に改善された美容特性をもたらすことのできる毛髪又は睫毛等のケラチン物質用のメークアップ、手入れ(ケア)及び/又はトリートメント用の組成物にある。
本発明は、(a)少なくとも一種のホスフェート界面活性剤;及び(b)少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する、マスカラ、トップコート及びベースコート等のケラチン物質(毛髪又は睫毛)用の組成物に関する。
また本発明は、(a)少なくとも一種のホスフェート界面活性剤;及び(b)少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する組成物を、ケラチン物質のボリューム及び/又は長さを増加させるのに有効な量、ケラチン物質に塗布(適用)することを含む、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)のボリューム及び/又は長さを増加させるための方法に関する。
さらに本発明は、(a)少なくとも一種のホスフェート界面活性剤;及び(b)少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する組成物を、メークアップに有効な量、このようなメークアップを必要とするケラチン物質に塗布することを含む、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)をメークアップする方法に関する。
またさらに本発明は、ケラチン物質を十分にトリートメント及び/又は手入れするための量、本発明の組成物をケラチン物質に塗布することによる、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)をトリートメント又は手入れする方法に関する。
さらに本発明は、ケラチン物質の外観を高めるのに十分な量で本発明の組成物をケラチン物質に塗布することによる、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)の外観を高める方法に関する。
上述の一般的記載と以下の詳細な記載の双方とも、例示及び説明のためだけのものであり、本発明を限定するものではないと理解されなければならない。
ここで使用される場合、「少なくとも一(種)の」なる表現は一又は複数であることを意味し、よって個々の成分並びに混合物/組合せ物を含む。
ここで使用される「耐移り性」とは、例えば飲食により、ガラス、衣類又は皮膚等の他の物質と接触することで、直ぐには除去されない組成物が示す品質のことである。耐移り性は、このような評価のための当該分野で知られている任意の方法により評価することができる。例えば、組成物の耐移り性は修正「キス」テストにより評価され得る。修正「キス」テストは、ヒトの睫毛に組成物を塗布し、続いて所定時間の経過後、例えば塗布2分後に、ペーパーシート等の材料を睫毛と擦り合わせ又は「キスをさせる」ことを含みうる。同様に、組成物の耐移り性は、塗布に続いて所定時間の経過後、任意の他の基体に着用者から移った、例えば個人の睫毛から衣類に移った、製品の量によって評価することができる。その場合、基体(例えば、衣類又は紙)に移った組成物の量を評価し、比較することができる。例えば、製品のほとんどが睫毛に残っているならば、組成物は耐移り性があるとされうる。さらに、移った量を、他の組成物、例えば商業的に入手可能な組成物により移った量と比較することができる。
ここで使用される「長時間にわたる化粧持ち」を有する組成物とは、コンシステンシー(稠度)、テクスチャー、及び色調から選択される少なくとも一の特性が、裸眼で見て、長時間、例えば1時間、2時間、さらには8時間後でも、塗布時と同じままである組成物のことである。長時間にわたる化粧持ちは、かかる特性を評価するための、当該分野で知られている任意の方法により評価することができる。例えば、長時間にわたる化粧持ちは、睫毛に組成物を塗布し、長時間経過後の組成物のコンシステンシー、テクスチャー及び色調を評価することを含むテストにより評価され得る。例えば、マスカラ用組成物のコンシステンシー、テクスチャー及び色調を塗布直後に評価し、個人が所定時間、マスカラ用組成物をつけた後に、これらの特徴を再評価して比較することができる。さらにこれらの特徴は、他の組成物、例えば商業的に入手可能な組成物に対して評価することができる。
ここで使用される「耐水性」とは、撥水力及び水に対する耐性を意味する。耐水性は、このような特性を評価する当該分野で知られている任意の方法により評価することができる。例えば、マスカラ用組成物をつけまつげに塗布し、ついで、所定時間、例えば20分水に配してもよい。予め定められた時間の経過後、つけまつげを水から取り出し、例えばペーパーシート等の物質上に移す。物質上に残った残留物の程度を評価し、他の組成物、例えば商業的に入手可能な組成物と比較することができる。同様に、組成物を皮膚に塗布し、所定時間、皮膚を水に浸してもよい。ついで、予め定められた時間後、皮膚に残存する組成物の量を評価し、比較することができる。例えば、製品の殆どが使用者、例えば睫毛上に残っているならば、組成物は耐水性があるとされる。
ここで使用される「粘着性」とは、2つの物質間の付着性を意味する。例えば、2つの物質間の粘着性が大きければ大きい程、物質間の付着性が増す。「粘着性」を定量化するために、2つの物質に伴うIUPACに定義の「付着仕事量」を測定することが有用である。一般的に言えば、付着仕事量は2つの物質を分離させるのに必要な仕事量により判定される。よって、2つの物質に関する付着仕事量が大きければ大きい程、2つの物質の間の粘着性が大きくなることを意味している。
付着仕事量、よって粘着性は、許容可能な技術及び付着性の測定に一般的に使用される方法を使用して定量することができ、典型的には力・時間の単位(例えばグラム秒(「gs」))で報告される。例えば、ステイブル・マイクロ・システム社(Stable Micro Systems, Ltd.)のTA-XT2を使用して、その全内容が出典明示によりここに援用される2000年1月改訂のTA-XT2 Applicarion・Study(参照符号:MATI/PO.25)に記載の手順に従い、付着性を測定することができる。この方法によれば、実質的に非粘着性の物質の付着仕事量の所望値は、約0.5gs未満、約0.4gs未満、約0.3gs未満、及び約0.2gs未満を含む。当該分野で知られているように、他の類似した方法を他の類似した分析装置で使用して付着性を決定することもできる。
本発明の化粧品用組成物及び方法は、ここで記載された本発明の必須構成要件及び限定、並びにここに記載された任意の付加的成分又は任意成分(ingredients)、成分(components)又は限定、もしくはケラチン物質への塗布を意図したパーソナルケア組成物に見出される任意の他の有用な成分を含有し、それらからなり、又は本質的にそれらからなり得る。
本発明の組成物は、睫毛への使用に適した任意の形態、例えば非固形無水物、オイルフリー又はエマルション組成物(例えば油中水型エマルション、水中油型エマルション、多相エマルション(W/O/W又はO/W/O)、ナノエマルション等)であってもよい。本発明の組成物はマスカラとすることができる。一般的に言えば、マスカラは、顔料等の着色剤を含んでいる。さらに、本発明の組成物は、澄んでいるか又は透明であってよい:つまり、ほとんど又は全く着色剤を含有していなくともよい。本発明の組成物、特にほとんど又は全く着色剤を含有していないものは、睫毛に塗布される他の製品の下及び/又は上に塗布されるベースコート及び/又はトップコートとして使用することができる。
ここで定義するように、安定性は、25℃で8週間、制御された環境チャンバー中に組成物を配することで試験される。この試験では、サンプルの物理的状態を、それをチャンバーに配した時に検査する。次に、サンプルを24時間、3日、1週間、2週間、4週間及び8週間目に再度検査する。各検査では、サンプルを、組成物の異常性、例えば組成物がエマルションの形態ならば相分離について調べる。また安定性を、40℃、37℃、45℃、50℃及び/又は凍結解凍状態で、8週間試験を繰り返すことによりさらに試験する。これらの試験のいずれかにおいて組成物の機能を妨害する異常が観察された場合は、組成物は安定性を欠くものと判断される。当業者であれば、意図される用途に基づき、組成物の機能を妨害する異常は直ぐに分かるであろう。
ホスフェート界面活性剤
本発明においては、少なくとも一種のホスフェート界面活性剤を含有する睫毛又は毛髪等のケラチン物質用の組成物が提供される。好ましくは、前記少なくとも一種のホスフェート界面活性剤は、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェート、モノアルキルホスフェートの塩、ジアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物から選択される。より好ましくは、モノアルキルホスフェート及びジアルキルホスフェートは、8〜22の炭素原子を有する一又は複数の直鎖状又は分枝状で、脂肪族及び/又は芳香族のアルキル鎖を含む。好ましい実施態様では、ホスフェート界面活性剤は、有機又は無機塩基、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、アルギニン、リジン及びN-メチルグルカミンで中和されて上述の塩を形成することができる。
ホスフェート界面活性剤の適切な例には、限定されるものではないが、モノラウリルホスフェート、例えば花王化学(Kao Chemicals)からMAP20(登録商標)の名称で販売されている製品、ドデシルホスフェートのカリウム塩、例えばコグニス社(Cognis)からクラフォール(Crafol)AP-31(登録商標)の名称で販売されているモノエステル及びジエステルの混合物(主としてジエステル)、リン酸のオクチルモノエステルとオクチルジエステル、例えばコグニス社からクラフォールAP-20(登録商標)の名称で販売されている混合物、リン酸のエトキシル化(7モルのEO)された2-ブチルオクタノールモノエステルとエトキシル化(7モルのEO)された2-ブチルオクタノールジエステル、例えばコンディア社(Condea)からイソフォール(Isofol)12 7EOホスフェートエステル(登録商標)の名称で販売されている混合物、モノアルキル(C12-C13)ホスフェートのカリウム又はトリエタノールアミン塩、例えばユニケマ社(Uniqema)からアルラトーン(Arlatone)MAP230K-40(登録商標)及びアルラトーンMAP230T-60(登録商標)の参照名で販売されている)製品、ラウリルリン酸カリウム、例えば及びローディア・シミー社(Rhodia Chimie)からデルマルケア(Dermalcare)MAP XC99/09(登録商標)の名称で販売されている40%水溶液の製品、セチルリン酸カリウム、例えばユニケマ社からアルラトーンMAP160K(登録商標)の名称で販売されている製品、及びこれらの界面活性剤の混合物が含まれる。
組成物中に存在するホスフェート界面活性剤の量は、組成物の全重量に対して活性物質の重量で、好ましくは約1重量%〜50重量%、より好ましくは約1.5重量%〜40重量%、さらに好ましくは約2重量%〜約30重量%、最も好ましくは約3重量%〜約20重量%の範囲であり、それらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む。
ポリアミド樹脂
本発明は、少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する、睫毛又は毛髪等のケラチン物質用の組成物を提供する。好ましくは、ポリアミド樹脂は、次の式(I):
Figure 2010507678
[上式中、nは、エステル基の数が、エステル及びアミド基の全数の10%〜50%を表すアミド単位の数を表し;Rはそれぞれの場合に独立して、少なくとも4の炭素原子、特に4〜24の炭素原子を有するアルキル又はアルケニル基であり;Rはそれぞれの場合に独立して、CからC42炭化水素ベース基を表し、但しR基の50%はC30からC42炭化水素ベース基を表し;Rはそれぞれの場合に独立して、少なくとも2の炭素原子、水素原子、場合によっては一又は複数の酸素又は窒素原子を有する有機基を表し;Rはそれぞれの場合に独立して、水素原子、CからC10アルキル基、又はRもしくは他のRへの直接結合を表し、R及びRの双方が結合する窒素原子は、R--N--Rにより定められる複素環構造の一部を形成し、但しR基の少なくとも50%は水素原子を表す]
のポリマーである。
式(I)の特定の場合では、本発明の目的のために場合によっては官能化される末端脂肪鎖が、ポリアミド骨格の最後のヘテロ原子(この場合では窒素)に結合した末端鎖である。
特に、本発明の目的のために、末端及び/又はペンダント脂肪鎖の一部を形成する式(I)のエステル基は、エステル及びアミド基の全数の15%〜40%、さらには20%〜35%を表す。さらに、nは有利には、1〜5、さらには2以上の範囲の整数である。好ましくは、RはC12からC22、好ましくはC16からC22アルキル基である。有利には、RはC10からC42炭化水素ベース(アルキレン)基とすることができる。好ましくは、R基の少なくとも50%、さらには少なくとも75%が、30〜42の炭素原子を有する基である。他のR基は、CからC18、さらにはCからC12の水素含有基である。好ましくは、RはCからC36炭化水素ベース基、又はポリオキシアルキレン基を表し、Rは水素原子を表す。好ましくは、RはCからC12炭化水素ベース基を表す。
炭化水素ベース基は、直鎖状、環状又は分枝状で、飽和又は不飽和の基であってよい。さらに、アルキル及びアルキレン基は、直鎖状又は分枝状で、飽和又は不飽和の基であってよい。
一般的に、式(I)のポリマーは、ポリマー混合物の形態であり、これら混合物は、nが0である式(I)の化合物、すなわちジエステルに相当する合成生成物を含みうる。
少なくとも一種のポリアミド樹脂の非限定的例には、限定されるものではないが、ユニクリア(Uniclear)80及びユニクリア100の名称の市販品が含まれる。これらは、それぞれ鉱物性油に80%(活性物質として)、及び100%(活性物質に関して)のゲルの形態で販売されている。これらのポリマーは、88℃〜94℃の範囲の軟化点を有し、(i)C36二酸及び(ii)エチレンジアミンのモノマーから誘導されるコポリマーの混合物であってよく、約6000の重量平均分子量を有する。末端エステル基は、残存する酸末端基と、セチルアルコール及びステアリルアルコールから選択される少なくとも一のアルコールのエステル化から生じる。セチル及びステアリルアルコールの混合物は時折、セチルステアリルアルコールとも称される。また、ポリアミド樹脂は、アミド末端のもの、例えばシルバクリア(Sylvaclear)A200、又はポリアルキレンオキシ末端のもの、例えばシルバクリアAF1900であってもよい。このようなポリアミド樹脂は、例えばアリゾナ・ケミカル社(Arizona Chemical Company) Jacksonville, FLから入手可能であり、米国特許出願公開第2005/0089505号、米国特許第5,783,657号、米国特許第6,402,408号、米国特許第6,268,466号、米国特許第6,552,160号に記載されており、その全内容は出典明示によりここに援用される。
本発明の組成物に使用され得る少なくとも一種のポリアミド樹脂の他の非限定的な例には、カルボニルとアミン基がアミド結合を介して縮合している、少なくとも一の脂肪族ジカルボン酸と少なくとも一のジアミンとの縮合の結果得られるポリアミド樹脂が含まれる。これらのポリアミドポリマーの例は、ジェネラル・ミルズ・インク(General Mills Inc.)とヘンケル・コーポレーション(Henkel Corp.)からヴェルサミド(Versamid)(ヴェルサミド930、744又は1655)の商品名で、又はオーリン・マシソン・ケミカル・コーポレーション(Olin Mathieson Chemical Corp.)からオナミド(Onamid)、特にオナミドS又はCの商品名で販売されているものである。これらの樹脂は6000〜9000の範囲の重量平均分子量を有する。これらのポリアミド類に関するさらなる情報については、米国特許第3,645,705号及び同3,148,125号が参照され、その開示は出典明示によりここに援用される。
ポリアミド類の他の例には、アリゾナ・ケミカル社から参照符号Uni-Rez(2658、2931、2970、2621、2613、2624、2665、1554、2623及び2662)の下で、及びヘンケル社から参照符号マクロメルト(Macromelt)6212の下で販売されているものが含まれる。これらのポリアミド類に関するさらなる情報については、米国特許第5,500,209号が参照され、その開示は出典明示によりここに援用される。このようなポリアミド類は高い溶融粘度を示す。例えば、マクロメルト6212は190℃で30−40ポアズの高い溶融粘度を有する(ブルックフィールド粘度計、モデルRVF#3スピンドル、20RPMで測定)。
さらに、少なくとも一種のポリアミド樹脂は、植物源からのポリアミド樹脂から選択され得る。植物源からのポリアミド樹脂は、例えば、その開示が出典明示によりここに援用される米国特許第5,783,657号及び同5,998,570号に開示されているポリアミド樹脂から選択され得る。
少なくとも一種のポリアミド樹脂は、組成物の全重量に対して、活性物質の重量で、好ましくは約0.5重量%〜約80重量%、より好ましくは約2重量%〜約60重量%、さらに好ましくは約4重量%〜約40重量%、最も好ましくは約5重量%〜約20重量%で、それらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む量で存在している。
本発明において、少なくとも一種のホスフェート界面活性剤及び少なくとも一種のポリアミド樹脂を有する組成物は、毛髪又は睫毛等のケラチン物質のボリュームを出す(すなわち厚みをもたせる)ことに関して、相乗的に改善された特性を有する。驚くべきことに、ホスフェート界面活性剤とポリアミド樹脂とを組合せることで、相加的を超える量で毛髪又は睫毛等のケラチン物質のボリューム(又は厚み)を増加させる結果が得られる。
着色剤
本発明の組成物は、少なくとも一種の着色剤を場合によっては含有していてもよい。適切な着色剤には、限定されるものではないが、顔料、染料、例えば脂溶性染料、真珠光沢(nacreous)顔料、及びパール(pearling)剤が含まれる。典型的には、組成物が着色料を含有する場合、それはメークアップ組成物、例えばマスカラ組成物である。あるいは、組成物が着色剤を含有しない場合、それはメークアップ組成物、例えばマスカラの睫毛への塗布前(又は後)のベースコート(又はトップコート)として使用できる澄んでいるか又は透明な組成物であり、又は毛髪のトリートメント用組成物、例えば毛髪用コンディショナー又はムースとして使用することもできる。しかしながら、トップコート、ベースコート、毛髪用トリートメント製品等が着色剤を含有していてもよく、及び/又はマスカラ又はメークアップ組成物が着色剤を全く又はほとんど含有していなくてもよい。
本発明で使用され得る代表的な脂溶性染料には、スーダンレッド(Sudan Red)、DCレッド17、DCグリーン6、β-カロチン、大豆油、スーダンブラウン、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、アナトー及びキノリンイエローが含まれる。脂溶性染料が存在する場合、それらは組成物の全重量に対して、一般に20重量%まで、例えば0.0001重量%〜6重量%の範囲の濃度を有する。
本発明で使用され得る真珠光沢顔料は、白色の真珠光沢顔料、例えば、チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、有色の真珠光沢顔料、例えば、酸化鉄を有するチタンマイカ、フェリックブルー又は酸化クロムを有するチタンマイカ、上述したものから選択される有機顔料を有するチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスをベースとした真珠光沢顔料から選択され得る。また真珠光沢顔料が存在する場合、それらは、組成物の全重量に対して50重量%まで、例えば0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%の範囲の濃度で組成物に存在する。
本発明で使用され得る顔料は、白色、有色、無機、有機、ポリマー性、非ポリマー性で、被覆又は非被覆の顔料から選択され得る。無機顔料の代表的な例には、表面処理されていてもよい二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物及びフェリックブルーが含まれる。有機顔料の代表的な例には、カーボンブラック、D&C型の顔料、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、コチニールカルミンをベースとしたレーキ類が含まれる。
顔料が存在する場合、それらは、組成物の全重量に対して50重量%まで、例えば0.5重量%〜40重量%、さらには2重量%〜30重量%の範囲の濃度で、組成物に存在し得る。ある種の製品の場合、真珠光沢顔料を含む顔料は、例えば組成物の50重量%までであってもよい。
特に好ましい実施態様では、本発明の組成物はエマルションの形態である。適切なエマルションの形態には、限定されるものではないが、水中油型、油中水型、油中水中油型、水中油中水型及びナノエマルション(その油球が非常に微細な粒子径である、すなわち約100ナノメートル(nm)未満の数平均径を有するエマルション)が含まれる。エマルションは、少なくとも一の油相と少なくとも一の水相を含んでいる。典型的に述べれば、エマルションは、該エマルションを安定化させ、該エマルションの相分離を阻害するために、界面活性剤又は界面活性剤様物質を含む。
本発明の特に好ましい一実施態様は、エマルションであり、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)に適用される組成物であるが、実質的にTEA-ステアレートフリーである(すなわち、TEA-ステアレートが0.25%未満である)か、又はTEA-ステアレートフリーである(すなわち、TEA-ステアレートが0.05%未満である)。
付加的な成分
また本発明の組成物は、当該分野で通常使用される任意の添加剤をさらに含有可能である。例えば、皮膜形成剤、分散剤、酸化防止剤、精油、防腐剤、香料、媒体に分散性である脂溶性ポリマー、フィラー、中和剤、化粧品用及び皮膚科学的活性剤、例えばエモリエント、保湿剤、ビタミン類、抗シワ剤、必須脂肪酸、サンスクリーン剤及びそれらの混合物を添加することができる。このような成分の限定的列挙は、その全ての内容が出典明示によりここに援用される2003年12月12日に出願された米国特許出願第10/733,467号に見出すことができる。適切な付加的な成分のさらなる例は、限定されるものではないが、この出願が優先権を主張している出願を含み、この出願に出典明示により援用される他の参考文献に見出すことができる。このような付加的な成分のさらなる例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(第9版、2002)に見出される。
当業者であれば、考慮される添加により、本発明の組成物の有利な特性が悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、任意の付加的な添加剤及び/又はその量を選択するであろう。
これらの物質は、所望する特性、例えばコンシステンシー又はテクスチャを有する組成物を調製するために、当業者により様々に選択され得る。
これらの添加剤は、組成物の全重量に対して0%〜99%(例えば0.01%〜90%)、さらには0.1%〜50%(存在するならば)の割合で、組成物に存在しうる。
言うまでもなく、本発明の組成物は、化粧品的又は皮膚科学的に許容可能であり、すなわち無毒性の生理学的に許容可能な媒体を含有すべきであり、ヒトの睫毛に適用可能なものであるべきである。
組成物が無水組成物又はエマルションであるならば、付加的な成分の特定の例には油が含まれる。任意の油が本発明で使用可能である。油は、揮発性又は非揮発性で、シリコーンべース及び/又は炭化水素ベース等であってよい。よって、例えば、外側油相は、独立して又は組合せて、揮発性シリコーン油、、非揮発性シリコーン油、揮発性非シリコーン油及び非揮発性非シリコーン油を含んでいてもよい。
一実施態様では、本発明の組成物は、シリコーン油を実質的に含有しない(すなわち、約1%未満のシリコーン油しか含有しない)。他の実施態様では、組成物は非シリコーン油を実質的に含有しない(すなわち、約1%未満の非シリコーン油しか含有しない)。他の実施態様では、組成物は非揮発性油を実質的に含有しない(すなわち、約1%未満の非揮発性油しか含有しない)。さらなる他の実施態様では、組成物は揮発性油を実質的に含有しない(すなわち、約1%未満の揮発性油しか含有しない)。
一実施態様では、油相は一又は複数の揮発性シリコーン油を含有していてよい。このような揮発性シリコーン油の例には、室温で6cSt以下の粘度を有し、2〜7のケイ素原子を有する直鎖状又は環状のシリコーン油が含まれ、これらのシリコーン類は場合によっては1〜10の炭素原子のアルキル又はアルコキシ基で置換されていてもよい。本発明で使用され得る適切な油には、オクタメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン及びそれらの混合物が含まれる。使用され得る他の揮発性油には、6cStの粘度のKF96Aで、94℃の引火点を有する信越(Shin Etsu)の市販品が含まれる。好ましくは、揮発性シリコーン油は少なくとも40℃の引火点を有する。
揮発性シリコーン油の非限定的例を、次の表1に列挙する。
Figure 2010507678
さらに、揮発性で直鎖状のシリコーン油を、本発明の組成物に使用してもよい。適切な揮発性で直鎖状のシリコーン油には、その内容が出典明示によりここに援用される米国特許第6,338,839号及び国際公開第03/042221号に記載されているものが含まれる。一実施態様では、揮発性で直鎖状のシリコーン油はデカメチルテトラシロキサンである。他の実施態様では、デカメチルテトラシロキサンは、デカメチルテトラシロキサンよりもさらに揮発性である他の溶媒と組合せてもよい。
溶媒/油の揮発度は、米国特許第6,338,839号に記載の蒸発速度を使用して測定することができる。
本発明で使用され得る他のシリコーン油の例には、室温で液状である非揮発性の直鎖状ポリジメチルシロキサン類(PDMS);シリコーン鎖の末端に及び/又はペンダントして、アルキル、アルコキシ又はフェニル基を含み、これらの基がそれぞれ2〜24の炭素原子を有するポリジメチルシロキサン類;フェニルシリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート類が含まれる。
他の好ましい実施態様では、油相は一又は複数の非シリコーン性の揮発性油を含有していてよく、揮発性の炭化水素油、アルコール、揮発性エステル及び揮発性エーテルから選択される。このような揮発性の非シリコーン油の例には、限定されるものではないが、8〜16の炭素原子を有する揮発性の炭化水素油、及びそれらの混合物、特に分枝状のCからC16アルカン類、例えばCからC16イソアルカン類(イソパラフィン類としても知られている)、イソドデカン、イソデカン、イソヘキサデカン、例えばアイソパー(Isopar)又はパーメチル(Permethyl)の商品名で販売されている油、分枝状のCからC16エステル、例えばイソヘキシル又はイソデシルのネオペンタノエート、及びそれらの混合物が含まれる。好ましくは、揮発性の非シリコーン油は少なくとも40℃の引火点を有する。
Figure 2010507678
本発明の組成物に使用可能な他の非シリコーン油の例には、極性油、例えば:
− グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリドが高含有量の炭化水素ベースの植物性油であって、脂肪酸が多様な長さの鎖を有し、これらの鎖が直鎖状及び分枝状で、飽和及び不飽和であるもの;特に小麦胚芽油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、カリテバター、ヒマシ油、スイートアルモンド油、マカダミア油、アプリコット油、大豆油、菜種油、綿実油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ油、ゴマ種油、マロー油、菜種油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、グレープシード油、クロフサスグリの種油、マツヨイグサ油、雑穀油、大麦油、キノア油、オリブ油、ライ麦油、ベニバナ油、キャンドルナッツ油、トケイソウ油、又はマスクローズ油;又はカプリル/カプリン酸のトリグリセリド、例えばステアリネリーズ・デュボア社(Stearineries Dubois)から販売されているもの、又はダイナミットノーベル社(Dynamit Nobel)からミグリオール(Miglyol)810、812及び818の名称で販売されているもの;
− 式RCOORのエステル又は合成油、ここでRは1〜40の炭素原子、好ましくは7〜19の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の高級脂肪酸残基を表し、Rは、1〜40の炭素原子、好ましくは3〜20の炭素原子を有する分枝状の炭化水素ベース鎖を表し、R+R≧10であるもの、例えばプルセリン油(オクタン酸セトステアリル)、イソノナン酸イソノニル、C12からC15安息香酸アルキル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、及びアルコール類又はポリアルコール類のオクタノエート類、デカノエート類又はリシノレエート類;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、又はリンゴ酸ジイソステアリル;及びペンタエリトリトールエステル;
− 10〜40の炭素原子を有する合成エーテル;
− CからC26脂肪アルコール、例えばオレイルアルコール;及び
− それらの混合物;
が含まれる。
油が存在する場合、それは、好ましくは組成物の全重量に対して約5重量%〜約80重量%、より好ましくは組成物の全重量に対して約10重量%〜約60重量%、最も好ましくは約15重量%〜約50重量%であり、それらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む。
水が存在する場合、それは、好ましくは組成物の全重量に対して約1重量%〜約70重量%、より好ましくは組成物の全重量に対して約5重量%〜約60重量%、最も好ましくは約10重量%〜約50重量%であり、それらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む。
本発明の他の実施態様では、組成物は、皮膜形成又は構造化ポリマー、例えば少なくとも一のスチレンブロックを含むコポリマー、炭化水素樹脂、ポリオルガノシロキサン含有ポリマー、及びそれらの混合物をさらに含有していてもよい。
少なくとも一のスチレンブロックを含有する適切なポリマーには、限定されるものではないが、トリブロックコポリマー、例えばポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエン型のもの、例えばBASF社から「ルビトール(Lubitol)HSB」の名称で販売又は製造されているもの、及びポリスチレン/コポリ(エチレン-プロピレン)型のもの、又はポリスチレン/コポリ(エチレン/ブチレン)型のもの、例えばシェル・ケミカル・コーポレーション(Shell Chemical Co.)から「クレイトン(kraton)」、又はペンレコ社(Penreco)からゲル化ペルメチル99Aの商品名で販売又は製造されているものが含まれる。特定の例には、クレイトン(G1650(SEBS)、クレイトンG1651(SEBS)、クレイトンG1652(SEBS)、クレイトンG1657X(SEBS)、クレイトンG1701X(SEP)、クレイトンG1702X(SEP)、クレイトンG1726X(SEB)、クレイトンG1750X(EP)マルチアーム、クレイトンG1765X(EP)マルチアーム、クレイトンD-1101(SBS)、クレイトンD-1102X(SBS)、クレイトンD-1107(SIS)、ペンレコ社のゲル化ペルメチル99A-750、ゲル化ペルメチル99A-753-58(スターバーストブロックポリマーとトリブロックポリマーの混合物)、ゲル化ペルメチル99A-753-59(スターバーストブロックポリマーとトリブロックポリマーの混合物)、ベルサゲル(Versagel)5970及びベルサゲル5960(スターバーストポリマーとトリブロックポリマーの混合物がイソドデカンに入ったもの)、及びルブリゾール社(Lubrizol)からのOS129880、OS129881及びOS84383(スチレン-メタクリラートコポリマー)が含まれる。また、このようなポリマーは、その開示が出典明示によりここに援用される国際公開第98/38981号及び米国特許第2002/0055562号に開示されている。
適切な炭化水素樹脂には、限定されるものではないが、脂肪族炭化水素樹脂、水素化脂肪族炭化水素樹脂、脂肪族/芳香族炭化水素樹脂、水素化脂肪族芳香族炭化水素樹脂、脂環式炭化水素樹脂、水素化脂環式樹脂、脂環式/芳香族炭化水素樹脂、水素化脂環式/芳香族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、水素化芳香族炭化水素樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペン-フェノール樹脂、ロジン、ロジンエステル、不飽和の酸又は無水物がグラフトした樹脂、それらの任意の2又はそれ以上の混合物が含まれる。水素化樹脂を指す場合、水素化には、少なくとも部分的に水素化された、あるいは実質的に水素化された樹脂が含まれる。
適切な炭化水素樹脂の例には、限定されるものではないが、エクソンモービル・ケミカル社(ExxonMobil Chemical Company, Houston, Tex)から入手可能なエスコレズ(ESCOREZ)TM1310及びEMPRTM118、イーストマン・ケミカル社(Eastman Chemical Company, Kingsport, Tenn)から入手可能なピッコタック(PICCOTAC)TM1020、1020E及び9095、グッドイヤー・ケミカル社(Goodyear Chemical Company)から入手可能なウイングタック(WINGTACK)TM10、86、プラス、及び95、及び日本の日本ゼオンから入手可能なクイントーン(QUINTONE)TMK100、R100及びM100が含まれる。
他の適切な炭化水素樹脂は、2004年5月13日に公開され、その内容が出典明示によりここに援用される米国特許出願公開第2004/0092648号に開示されている。
適切な炭化水素樹脂には、石油化学原料から得られた、低分子量の、少し着色した不活性の熱可塑性樹脂がさらに含まれる。好ましくは、これらの熱可塑性ポリマーは、部分的又は完全に水素化されている。これらには、ある種の水素化ポリシクロペンタジエン類及び水素化スチレン/メチルスチレン/インデンのコポリマーで、レガライト(REGALITE)の商品名で販売されているものが含まれる。いくつかのレガライト類は、限定されるものではないが、ビニルトルエン、ジシクロペンタジエン、インデン、アルファ-メチルスチレン、スチレン、及びメチルインデンを含む、C8+モノマーから作製される。これら低分子量の炭化水素樹脂は、限定されるものではないが、レガライト、ピッコタック及びイーストタック(EASTOTAC)の商標で、イーストマン・ケミカル・ミデルブルグBV(Eastman Chemical Middelburg BV, Tobias Asserlaan 5, 2517 KC Den Haag, Netherlands)から販売されているものを含む、多くの市販品に見出される。本発明で使用され得る炭化水素樹脂の代表である物質は、2001年2月の日付の、製品データシート65.014-E3に記載されているレガライト(登録商標)R1090水素化熱可塑性樹脂である。このタイプの他の有用なポリオレフィン類には、レガライト(登録商標)R1125、R1100及びR9100が含まれる。
適切なポリオルガノシロキサン含有ポリマーは、好ましくは約500〜約2.5×10又はそれ以上の範囲の重量平均分子量を有し、好ましくは鎖の一部又はグラフトの形態で1〜約10000のオルガノシロキサン単位を含む少なくとも一のポリオルガノシロキサン基と、水素相互作用を確立可能な少なくとも二つの基を有する少なくとも一の部分を含有するホモポリマー及びコポリマーから選択されるポリマーとして、一般的に記載することができる。適切なポリオルガノシロキサン含有ポリマーの例は、その全内容が出典明示によりここに援用される2005年10月21日に出願の米国特許出願第11/254,919号に見出すことができる。
特に好ましいポリオルガノシロキサン含有ポリマーは、次の式(III)及び(IV):
Figure 2010507678
及び
Figure 2010507678
{上式中:
1)R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、
− 場合によってはそれらの鎖に、酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてよく、場合によっては少なくとも一のフッ素原子で部分的又は全体的に置換されていてもよい、直鎖状、分枝状又は環状で飽和及び不飽和のCからC40炭化水素ベース基、
− 場合によっては少なくとも一のCからCアルキル基で置換されていてもよいCからC10アリール基、
− 場合によっては酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよいポリオルガノシロキサン鎖、
から選択され;
2)X基は同一でも異なっていてもよく、場合によってはその鎖に酸素及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよい、直鎖状及び分枝状のCからC30アルキレンジイル基から選択され;
3)Yは、場合によっては酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよく、場合によっては次の原子及び原子の基の一つ:フッ素、ヒドロキシル、CからCシクロアルキル、CからC40アルキル、CからC10アリール、フェニルで、場合によっては1から3のCからCアルキル基、CからCヒドロキシアルキル及びCからCアミノアルキルで置換されていてもよい、飽和及び不飽和、CからC50で直鎖状及び分枝状の二価のアルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレン及びアリールアルキレン基から選択され;又は
4)Yは次の式
Figure 2010507678
[上式中
− Tは、場合によってはポリオルガノシロキサン鎖で置換されていてもよく、場合によってはO、N及びSから選択される少なくとも一の原子を含有していてもよい、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のCからC24の三価及び四価の炭化水素ベース基から選択されるか、又はTはN、P及びAlから選択される三価の原子を表し、
− Rは、場合によってはポリマーの他の鎖に結合してよい、エステル、アミド、ウレタン、チオカルバマート、尿素、チオ尿素及びスルホンアミド基から選択される少なくとも一の基を含有していてもよいポリオルガノシロキサン鎖、及び直鎖状及び分枝状のCからC50アルキル基から選択される]
に相当する基を表し;
5)nは2〜500の範囲の整数であり、mは1〜1000の範囲の整数である}
から選択される少なくとも一の部分を含有している。
特に好ましいポリオルガノシロキサン含有ポリマーは、ダウ・コーニング社から入手可能なポリシロキサン-ポリアミドコポリマー、例えばナイロン-611/ジメチコーンコポリマーである。
本発明の好ましい実施態様では、(a)少なくとも一種のホスフェート界面活性剤;及び(b)少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する組成物を、ケラチン物質のボリューム及び/又は長さ増加させるのに有効な量、ケラチン物質に適用することを含む、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)のボリューム及び/又は長さを増加させるための方法が提供される。組成物は、必要に応じて、好ましくは1日1回又は2回、より好ましくは1日1回、ケラチン物質に塗布され、ついで好ましくは、衣類又は他の物体等と接触する前に乾燥される。
特に好ましい実施態様では、組成物の性能特性が、いずれかの成分を個々で含有する組成物の性能特性より大きくなる(すなわち、ホスフェート界面活性剤とポリアミド樹脂とで相乗効果が働く)ように、十分なホスフェート界面活性剤と十分なポリアミド樹脂が組み合わせられる。
本発明のさらなる実施態様では、(a)少なくとも一種のホスフェート界面活性剤;及び(b)少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する組成物を、メークアップに有効な量、このようなメークアップを必要とするケラチン物質に適用することを含む、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)をメークアップする方法が提供される。
本発明の好ましい実施態様では、ケラチン物質を十分にトリートメント及び/又は手入れするための量、本発明の組成物をケラチン物質に適用することによる、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)をトリートメント又は手入れする方法が提供される。
他の好ましい実施態様では、ケラチン物質の外観を高めるのに十分な量、本発明の組成物をケラチン物質に適用することによる、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)の外観を高める方法が提供される。
先の好ましい実施態様では、本発明の組成物は、ケラチン物質をトリートメント、手入れ及び/又はメークアップする、又はケラチン物質の外観を高めるのに十分な量、ケラチン物質(毛髪又は睫毛)に局所的に適用される。組成物は、必要に応じて、好ましくは1日1回又は2回、より好ましくは1日1回、睫毛に適用され、ついで好ましくは、衣類又は他の物体等と接触する前に乾燥される。
また本発明は、ここに記載した一又は複数の組成物を含む、消費者の使用に適したキット及び/又はプレパック物質(例えば、(1)マスカラ;及び(2)ベースコート及び/又はトップコートを含むキット)を考察している。本発明の任意の主題に対する包装及び適用装置は、当業者の一般的知識に基づき、包装される組成物の種類に適合するように、選択され製造され得る。実際、使用される装置の種類は、特に組成物のコンシステンシー、中でも粘度に関連し得;揮発性化合物の存在等、組成物に存在する成分の種類に依存する。
特に示さない限りは、明細書及び特許請求の範囲に使用されている成分の量、反応条件等々を表す全ての数値は、いずれの場合においても、「約」なる用語により修飾されているものと理解される。従って、それと反することが示されていない場合は、以下の明細書及び添付される特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、本発明が得ようと探求している所望の特性に応じて変化し得る近似値である。
本発明の広い範囲を規定する数値範囲及びパラメータは近似値であるが、特定の実施例に記載している数値は、可能な限り正確に報告している。しかしながら、全ての数値は、その各測定値に見出される標準偏差から必然的に生じる誤差を本質的に含む。以下の実施例は、発明を結果としてその範囲を限定することなく例証するものである。パーセントは重量規準で与える。
組成物の調製
Figure 2010507678
Figure 2010507678
Figure 2010507678
Figure 2010507678
ボリューム化特性の決定
特定された組成物のボリューム化特性を次のようにして分析した。特定された組成物を、各組成物が充填されたマスカラブラシを使用し、睫毛セット(支持体上に5本の繊維)に15回塗布した。デジタルビデオカメラ(及びデジタル映像を数的図表に変換するための、イメージプロ社(ImagePro)の商業的に入手可能な映像解析ソフトウェア)を使用し、(1)特定された組成物の塗布前;及び(2)特定された組成物を15回塗布した後の各繊維の中間点で、各繊維の幅を測定した。5本の繊維の平均値を各睫毛セットについて測定した。ついで、特定された組成物を塗布した後の睫毛セットの平均値を、試験される各組成物について、特定された組成物を塗布する前の睫毛セットの平均値と比較した。これらの平均値の間の差異を、特定された組成物の塗布に起因する睫毛のボリュームの増加%として表す。この分析の結果を以下にまとめる。
Figure 2010507678

Claims (26)

  1. 少なくとも一種の着色剤、少なくとも一種のホスフェート界面活性剤、及び少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有するマスカラであって、ホスフェート界面活性剤及びポリアミド樹脂が、相乗的な睫毛ボリューム化有効量で存在しているマスカラ。
  2. 少なくとも一種のポリアミド樹脂が、エステル、アミド、ポリアルキレンオキシ基、又はそれらの混合基で終結している請求項1に記載のマスカラ。
  3. 少なくとも一種のポリアミド樹脂がエステルで終結している請求項2に記載のマスカラ。
  4. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェート、モノアルキルホスフェートの塩、ジアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のマスカラ。
  5. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェート、モノアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のマスカラ。
  6. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェート、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のマスカラ。
  7. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェートの塩、ジアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のマスカラ。
  8. 少なくとも一のスチレンブロックを含むコポリマー、炭化水素樹脂、ポリオルガノシロキサン含有ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択されるポリマーをさらに含有する請求項1に記載のマスカラ。
  9. マスカラが少なくとも一のポリオルガノシロキサン含有ポリマーを含む請求項8に記載のマスカラ。
  10. 少なくとも一のポリオルガノシロキサン含有ポリマーが、次の式(III)及び(IV):
    Figure 2010507678
    及び
    Figure 2010507678
    {上式中:
    1)R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、
    − 直鎖状、分枝状及び環状で、飽和及び不飽和のCからC40炭化水素ベース基で、鎖中に、酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含んでいてもよく、また少なくとも一のフッ素原子で部分的に又は全体的に置換されていてもよいもの、
    − 少なくとも一のCからCアルキル基で置換されていてもよいCからC10アリール基、
    − 酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよいポリオルガノシロキサン鎖、
    から選択され;
    2)X基は同一でも異なっていてもよく、その鎖に酸素及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよい直鎖状及び分枝状のCからC30アルキレンジイル基から選択され;
    3)Yは、酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよく、次の原子及び原子の基の一つ:
    フッ素、ヒドロキシル、CからCシクロアルキル、CからC40アルキル、CからC10アリール、フェニルで、1から3のCからCアルキル基、CからCヒドロキシアルキル及びCからCアミノアルキルで置換されていてもよいもの
    で置換されていてもよい飽和及び不飽和で、CからC50で直鎖状及び分枝状の二価のアルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレン及びアリールアルキレン基から選択され;又は
    4)Yは次の式
    Figure 2010507678
    [上式中
    − Tは、ポリオルガノシロキサン鎖で置換されていてもよく、O、N及びSから選択される少なくとも一の原子を含有していてもよい、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のCからC24の三価及び四価の炭化水素ベース基から選択されるか、又はTはN、P及びAlから選択される三価の原子を表し、
    − Rは、ポリマーの他の鎖に結合していてもよい、エステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、尿素、チオ尿素及びスルホンアミド基から選択される少なくとも一の基を含んでいてもよいポリオルガノシロキサン鎖、及び直鎖状及び分枝状のCからC50アルキル基から選択される]
    に相当する基を表し;
    5)nは2〜500の範囲の整数であり、mは1〜1000の範囲の整数である}
    から選択される少なくとも一の部分を含む請求項9に記載のマスカラ。
  11. マスカラがエマルションの形態である請求項1に記載のマスカラ。
  12. 請求項1に記載のマスカラを睫毛に塗布することを含む睫毛のメークアップ方法。
  13. 請求項1に記載のマスカラを睫毛に塗布することを含む、睫毛のボリューム又は長さを増加させる方法。
  14. 少なくとも一種のホスフェート界面活性剤と少なくとも一種のポリアミド樹脂を含有する組成物を、ケラチン物質のボリュームを出す有効な量、ケラチン物質に塗布することを含む、ケラチン物質のボリュームを出す方法。
  15. ケラチン物質が毛髪である請求項14に記載の方法。
  16. ケラチン物質が睫毛である請求項14に記載の方法。
  17. 少なくとも一種のポリアミド樹脂が、エステル、アミド、ポリアルキレンオキシ基、又はそれらの混合物で終結している請求項14に記載の方法。
  18. 少なくとも一種のポリアミド樹脂がエステルで終結している請求項17に記載の方法。
  19. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェート、モノアルキルホスフェートの塩、ジアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項14に記載の方法。
  20. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェート、モノアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項14に記載の方法。
  21. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェート、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項14に記載の方法。
  22. ホスフェート界面活性剤が、モノアルキルホスフェートの塩、ジアルキルホスフェートの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項14に記載の方法。
  23. 組成物が、少なくとも一のスチレンブロックを含むコポリマー、炭化水素樹脂、ポリオルガノシロキサン含有ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択されるポリマーをさらに含有する請求項14に記載の方法。
  24. マスカラが少なくとも一のポリオルガノシロキサン含有ポリマーを含む請求項21に記載の方法。
  25. 少なくとも一のポリオルガノシロキサン含有ポリマーが、次の式(III)及び(IV):
    Figure 2010507678
    及び
    Figure 2010507678
    [上式中:
    1)R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、
    − 場合によってはそれらの鎖に、酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてよく、場合によっては少なくとも一のフッ素原子で部分的又は全体的に置換されていてもよい、直鎖状、分枝状又は環状で飽和及び不飽和のCからC40炭化水素ベース基、
    − 場合によっては少なくとも一のCからCアルキル基で置換されていてもよいCからC10アリール基、
    − 場合によっては酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよいポリオルガノシロキサン鎖、
    から選択され;
    2)X基は同一でも異なっていてもよく、場合によってはその鎖に酸素及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよい、直鎖状及び分枝状のCからC30アルキレンジイル基から選択され;
    3)Yは、場合によっては酸素、硫黄及び窒素から選択される少なくとも一の原子を含有していてもよく、場合によっては次の原子及び原子の基の一つ:フッ素、ヒドロキシル、CからCシクロアルキル、CからC40アルキル、CからC10アリール、フェニルで、場合によっては1から3のCからCアルキル基、CからCヒドロキシアルキル及びCからCアミノアルキルで置換されていてもよい、飽和及び不飽和、CからC50で直鎖状及び分枝状の二価のアルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレン及びアリールアルキレン基から選択され;又は
    4)Yは次の式
    Figure 2010507678
    [上式中
    − Tは、場合によってはポリオルガノシロキサン鎖で置換されていてもよく、場合によってはO、N及びSから選択される少なくとも一の原子を含有していてもよい、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のCからC24の三価及び四価の炭化水素ベース基から選択されるか、又はTはN、P及びAlから選択される三価の原子を表し、
    − Rは、場合によってはポリマーの他の鎖に結合してよい、エステル、アミド、ウレタン、チオカルバマート、尿素、チオ尿素及びスルホンアミド基から選択される少なくとも一の基を含有していてもよいポリオルガノシロキサン鎖、及び直鎖状及び分枝状のCからC50アルキル基から選択される]
    に相当する基を表し;
    5)nは2〜500の範囲の整数であり、mは1〜1000の範囲の整数である}
    から選択される少なくとも一の部分を含有している請求項24に記載の方法。
  26. 組成物がエマルションの形態である請求項14に記載の方法。
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