JP2010288008A - Ip放送受信装置及びサーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】CDN事業者から得た回線ID、IP放送サービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、IP放送サービス事業者のサーバ装置へのユーザ登録を可能にする。
【解決手段】IP放送受信装置(端末装置1で例示)は、サービス事業者サーバ8aの接続先情報を登録情報の一部として記憶すると共に、サーバ8aへのユーザ登録完了時に、ネットワーク設定部32で記憶されたIPアドレスを登録情報の一部として記憶する登録情報記憶部34と、サーバ8aからのIP放送を受信する際に、登録情報としてIPアドレスが記憶されているか否かを確認する登録情報確認部35と、(a)記憶されていた場合に、端末装置1に固有の端末IDをサーバ8aに送信して接続要求を行い、(b)記憶されていなかった場合に、端末IDとネットワーク設定部32で記憶されたIPアドレスとをサーバ8aに送信して接続要求を行う接続要求部36と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、IP(Internet Protocol)放送を受信するIP放送受信装置、及びサービス事業者がそのIP放送受信装置にIP放送コンテンツを提供するためのサーバ装置に関する。
近年、地上波デジタル放送に加え、コンピュータ・ネットワーク網を介したIP放送が開始されている。地上波デジタル放送と比べると、IP放送は、多チャンネル放送が視聴可能、VOD(Video On Demand)でコンテンツが視聴可能、地上波デジタル放送の難視聴地域でも視聴可能、アンテナ不要、などの利点があり、普及の兆しを見せている。
IP放送を一般家庭などでユーザが受信して視聴する場合には、事業者と契約し、事業者側のルータとユーザ宅のルータとを1本の回線で接続し、さらに、そのユーザ宅のルータにSTB(Set Top Box)を接続し、さらにそのSTBに表示装置を接続する必要がある(例えば、特許文献1を参照)。勿論、IP放送受信機能を表示装置に組み込んだテレビ装置でも、IP放送の視聴は可能である。
IP放送が視聴可能となるまでの流れについて説明する。まず、ユーザは、IPチューナ搭載のテレビ装置やSTBなどの端末装置を購入するなどして取得する。この取得の前又は取得の後、ユーザは、CDN(Contents Delivery Network)事業者とネットワークの契約を行い、契約したネットワークを特定する識別情報(ID)を取得する。以下、このIDを回線IDという。契約した回線とCDN事業者とは1対1に対応している。このような契約により、ユーザ宅の端末装置がIPv6ネットワークに接続できるようになる。また、ユーザは、サービス事業者とIP放送の視聴のための契約(IP放送視聴契約)を行い、そのIP放送視聴契約を特定するためのID(以下、契約IDという)を取得する。
ユーザが端末装置を操作してIPTV機能を起動させると、端末装置がIPv6ネットワークに接続してCDNに接続する。ここで、端末装置は、全CDN事業者共通のURL(CDN構成情報URL)がROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の内部の不揮発性メモリに予め格納されており、このCDN構成情報URLにアクセスして、CDN(CDN構成情報サーバ)に接続する。端末装置は契約したCDNの回線を使うことになるため、このURLにアクセスすることで、契約したCDNのCDN構成サーバ(CDN事業者サーバ)だけに繋がる。
端末装置は、CDN構成サーバからCDN構成情報を取得し、そこに記述されているURL(PF構成情報サーバのURL)からCDN上の全てのPF(Platform)についてのサービス事業者に関する情報(PF構成情報)を取得する。PFとは、CDN上のIP放送配信環境を指し、PF事業者によってこの環境(プラットフォーム)を用意するサービスが提供されている。サービス事業者は、PF事業者からIP放送配信環境の提供を受けて、ユーザと直接契約し、ユーザにIP放送配信サービスを提供する事業者である。端末装置は、取得したCDN構成情報及びPF構成情報を、内部のEEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリに格納する。また、端末装置は、PF構成情報内にある全てのサービス事業者に関する情報をリスト化して格納する。サービス事業者に関する情報としては、サービス事業者を識別するためのIDであるサービス事業者ID、サービス事業者名、サービス事業者サーバのURLが含まれる。
続いて、端末装置は、サービス事業者名のリストを読み出して画面に表示し、ユーザに、契約したサービス事業者名をそのリストから選択させる。端末装置は、選択されたサービス事業者名に対応するサービス事業者サーバのURLへ接続し、端末装置の端末IDを送信する。端末IDとしては、DRM(Digital Rights Management)−IDが用いられる。
サービス事業者サーバは、端末装置に回線ID及び契約IDの入力を要求し、端末装置はその要求の画面を表示させ、ユーザが回線ID及び契約IDを端末装置に入力する。端末装置は、入力された回線ID及び契約IDをサービス事業者サーバに送信する。サービス事業者サーバは、顧客管理DB(Database)から契約IDを元に契約情報を検索して、回線IDと端末IDと契約情報とを紐付けることで、ユーザ登録を行う。そして、サービス事業者サーバは、契約したサービス事業者IDを登録するように、端末装置へ指示する。端末装置は、予め格納した全てのサービス事業者に関する情報の中から、登録指示を受けたサービス事業者IDとそれに対応するサービス事業者名及びサーバURLを、登録情報として不揮発性メモリに書き込む。
ユーザ登録の実行に前後して、サービス事業者サーバは、端末装置から受信した回線IDをCDN事業者サーバへ送信し、その回線IDが示すネットワークの開通を申請する。CDN事業者サーバは、その回線IDが示すネットワークを開通させる。
ユーザは、端末装置を操作して、チャンネル設定を実行させ、これにより端末装置は、IP放送視聴可能状態になる。チャンネル設定は、地上波デジタル放送でチャンネル情報を取得・設定するのと基本的に同様であり、不揮発性メモリに格納されたサービス事業者IDのサーバURLにアクセスしてIP放送のチャンネル情報をスキャンして取得し、端末装置に設定・記憶することでなされる。
特開2007−274304号公報
このように、端末装置でIP放送を再生可能にするためには、新規登録時に、8桁〜16桁などの長い契約ID及び回線IDをユーザが入力しなければならず、また入力ミスにより入力をし直す必要が生じることもあり、リモコン等のプアな入力装置では操作が面倒である。また、入力ミスにより間違えた回線IDが登録されてしまった場合、正しい回線IDを知らないサービス事業者サーバではマルチキャスト配信ができないため、端末装置ではIP放送が受信・再生不可能な状態になる。その一方で、サービス事業者サーバは、正しい回線IDを知らなくても、VODやポータルサイト表示のような端末装置とのユニキャスト通信ができる場合があり、このような状態に陥るとユーザは極めて混乱する。
また、引越し時には、CDN事業者が変わること、すなわち回線IDが変わることがある。図10は、従来のIP放送受信システムにおける、引越しによりCDN事業者が変わった場合の処理を説明するためのフロー図である。ユーザ登録終了後にIP放送の受信機能(IPTV機能)を起動させたとき(ステップS101)、サービス事業者サーバに端末IDを送信する(ステップS102)ことになるが、CDNが変わったときには接続できない(ステップS103)。従って、端末装置は、例えば、CDN構成情報URLからCDN事業者サーバに接続して(ステップS104)、PF構成情報を取得し(ステップS105)、そのPF構成情報で得たサービス事業者サーバのリストから、登録情報が示す引越し前のサービス事業者サーバを検索する(ステップS106)。このような処理により、引越し前と同じPF事業者を介して同じサービス事業者サーバからIP放送サービスの享受が可能か否かを判定する。
そして、同じPF事業者を介したIP放送サービスの享受が可能である場合(つまり引越し前のPFが新しいCDN上にも存在する場合)には、サービス事業者を変えなくても済むが、サービス事業者サーバでは、ユニキャスト通信のみでなくマルチキャスト配信も可能にするために、ユーザ登録の更新及び新たなCDN事業者のサーバに開通要求を行う必要があり、そのために新たな回線IDが必要となる。このような場合には、端末IDをサービス事業者サーバに送信し(ステップS107)、IP放送リクエスト(マルチキャストにジョイン)しても(ステップS108)、回線が異なるためマルチキャスト通信が不通であり、そのサービス事業者サーバからは応答がない(ステップS109)。従って、結局、ユーザは回線IDを入力する必要が生じ(ステップS110)、プアな入力装置ではその入力操作が面倒である。なお、CDN事業者だけでなくサービス事業者も変える場合には、新規登録時に該当する。
一方で、同じPF事業者を介したIP放送サービスの享受が不可能である場合(つまり引越し前のPFが新しいCDN上に存在しない場合)には、端末装置は、CDN構成情報URLに基づいて、引越し前のPF以外のPFについてのPF構成情報から引越し前のサービス事業者に関する情報を検索することになる(ステップS106)。検索の結果、引越し前のサービス事業者に関する情報が見つかった場合には、サービス事業者を変えなくても済むが、サービス事業者サーバでは、同様の理由から新たな回線IDが必要となり、同様にステップS107,S108の処理を行ってもサービス事業者サーバから応答がない(ステップS109)ため、ユーザは回線IDを入力する必要が生じる(ステップS110)。上述したように、プアな入力装置ではその入力操作が面倒である。なお、検索の結果、見つからなかった場合には、CDN事業者だけでなくサービス事業者も変える場合、つまり新規登録時に該当することになる。なお、検索の結果、引越し前のサービス事業者に関する情報が見つからなかった場合には、ユーザは他のサービス事業者と新規の契約を行うしかない。
さらに、端末装置の買い替え時(及び修理によって代替の端末装置を使用する時)には、端末装置の端末IDは当然新しくなる。そのような場合、ユーザは端末装置に回線IDを入力する必要はないが、契約IDを入力してサービス事業者サーバでのユーザ登録を再度行う必要がある。この契約IDの入力操作は、同様にプアな入力装置では面倒であり、それに加えて、契約IDを記録した用紙などが紛失してしまいサービス事業者に問合せを行う必要が生じる場合もある。
また、従来の端末装置では、初回の登録時だけでなく引越し時や買い替え時にも、チャンネル設定をユーザ操作により実行する必要がある。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、CDN事業者から得た回線ID及びIP放送サービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、IP放送サービス事業者のサーバ装置からIP放送を受信するためのユーザ登録を行うこと(及びそのユーザ登録を変更すること)が可能なIP放送受信装置を提供すること、並びにそのIP放送サービス事業者のサーバ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、CDN事業者から得た回線ID及びIP放送サービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、IP放送サービス事業者のサーバ装置からIP放送を受信するためのユーザ登録を行うことが可能で、且つユーザ操作により行わせることなくチャンネル設定を行うことが可能なIP放送受信装置を提供すること、並びにそのIP放送サービス事業者のサーバ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、IP放送サービス事業者のサーバ装置から、IPネットワークを介してIP放送を受信するIP放送受信装置であって、前記IPネットワーク上で前記IP放送受信装置を識別するためのIPアドレスの記憶処理を含む前記IPネットワークへの接続設定を行うネットワーク設定部と、前記サーバ装置に接続するための接続先を示す接続先情報を、登録情報の一部として記憶すると共に、前記サーバ装置へのIP放送受信のためのユーザ登録完了時に、前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスを、前記登録情報の一部として記憶する登録情報記憶部と、前記サーバ装置からのIP放送を受信する際に、前記登録情報として前記IPアドレスが記憶されているか否かを確認する登録情報確認部と、該登録情報確認部での確認の結果、(a)記憶されていた場合に、前記IP放送受信装置に固有のIDである端末IDを、前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行い、(b)記憶されていなかった場合に、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを、前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行う接続要求部と、を備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスと前記登録情報として記憶された前記IPアドレスとを比較して、一致するか否かの判定を行うアドレス比較部と、該アドレス比較部で不一致であることが判定された場合で且つIP放送を受信する際に、前記接続先情報が示す前記サーバ装置に対して、前記端末ID及び前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスを送信して接続要求を行う再接続要求部と、をさらに備えたことを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記ネットワーク設定部は、IPアドレスを自動的に前記IPネットワークから取得して前記接続設定を行う自動設定部を有し、前記アドレス比較部は、前記自動設定部で前記接続設定を自動的実行した後に、前記判定を実行することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第2の技術手段において、前記ネットワーク設定部は、IPアドレスを自動的に前記IPネットワークから取得して前記接続設定を行う自動設定部と、ユーザ操作により入力させたIPアドレスに基づき、前記接続設定を行う手動設定部と、該手動設定部と前記自動設定部とのいずれで前記接続設定を行うかを設定する自動/手動設定部とを有し、前記アドレス比較部は、前記手動設定部で前記接続設定を行うように設定されていた場合、前記接続要求部が前記端末IDを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行った結果、所定時間経過してもIP放送が受信できなかったときに、前記判定を実行し、前記再接続要求部は、前記アドレス比較部で一致であることが判定された場合、IPアドレスの変更案内画像を出力して、該変更案内画像の出力後、ユーザ操作に基づき前記手動設定部又は前記自動設定部で前記接続設定を実行させることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第2の技術手段において、前記ネットワーク設定部は、ユーザ操作により入力させたIPアドレスに基づき、前記接続設定を行う手動設定部を有し、前記アドレス比較部は、前記手動設定部で前記接続設定を行う場合、前記接続要求部が前記端末IDを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行った結果、所定時間経過してもIP放送が受信できなかったときに、前記判定を実行し、前記再接続要求部は、前記アドレス比較部で一致であることが判定された場合、IPアドレスの変更案内画像を出力して、該変更案内画像の出力後、ユーザ操作に基づき、前記手動設定部で前記接続設定を実行させることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、前記接続要求部が初めて、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を実行した後、前記サーバ装置からIP放送チャンネルの設定指示を受信したときに、IP放送のチャンネル設定を、前記サーバ装置との通信により実行するチャンネル設定部をさらに備えたことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、前記接続要求部が初めて、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を実行した後、前記サーバ装置から配信するIP放送チャンネルの情報を含むチャンネルスキャン命令を、前記サーバ装置から受信したときに、該チャンネルスキャン命令に従ってチャンネルスキャンを実行することでIP放送のチャンネル設定を行うチャンネル設定部をさらに備えたことを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、前記接続要求部が初めて、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を実行した後、前記サーバ装置から登録完了通知を受信したことを検知したときに、IP放送のチャンネル設定を、前記サーバ装置との通信により実行するチャンネル設定部をさらに備えたことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1〜第8のいずれかの技術手段におけるIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録することを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第6の技術手段におけるIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバ装置に前記IPネットワークを介して接続されており、IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録し、ユーザ登録されたユーザ又はユーザ登録を行う対象のユーザの前記IPアドレスを、前記CDN事業者のサーバ装置に通知することで開通申請を行い、前記CDN事業者のサーバ装置から前記IPネットワークの回線の開通通知を受信し、該開通通知を受信した場合、IP放送チャンネルの設定指示を前記IP放送受信装置に送信することを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第7の技術手段におけるIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバ装置に前記IPネットワークを介して接続されており、IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録し、ユーザ登録されたユーザ又はユーザ登録を行う対象のユーザの前記IPアドレスを、前記CDN事業者のサーバ装置に通知することで開通申請を行い、前記CDN事業者のサーバ装置から前記IPネットワークの回線の開通通知を受信し、該開通通知を受信した場合、前記IP放送受信装置に配信するIP放送チャンネルの情報を含むチャンネルスキャン命令を、前記IP放送受信装置に送信することを特徴としたものである。
第12の技術手段は、第8の技術手段におけるIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバ装置に前記IPネットワークを介して接続されており、IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録し、ユーザ登録されたユーザ又はユーザ登録を行う対象のユーザの前記IPアドレスを、前記CDN事業者のサーバ装置に通知することで開通申請を行い、前記CDN事業者のサーバ装置から前記IPネットワークの回線の開通通知を受信し、該開通通知を受信した場合、登録完了通知を前記IP放送受信装置に送信することを特徴としたものである。
本発明によれば、IP放送受信装置において、CDN事業者から得た回線ID及びIP放送のサービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、IP放送サービス事業者のサーバ装置からIP放送を受信するためのユーザ登録を行うこと(及びそのユーザ登録を変更すること)が可能になり、ユーザの手間を省いてIP放送を受信できる状態にすることができる。
また、本発明の他の形態によれば、IP放送受信装置において、CDN事業者から得た回線ID及びIP放送サービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、IP放送サービス事業者のサーバ装置からIP放送を受信するためのユーザ登録を行うことが可能で、且つユーザ操作により行わせることなくチャンネル設定を行うことが可能になり、ユーザの手間を省いてIP放送の各チャンネルを受信できる状態にすることができる。
本発明の一実施形態に係るIP放送受信装置を含むIP放送受信システムの一構成例を示す概略図である。 図1のIP放送受信システムにおける端末側の装置の一構成例を示すブロック図である。 図1のIP放送受信システムにおけるIP放送受信装置(端末装置)及びサービス事業者サーバの主要部の一構成例を示すブロック図である。 図1のIP放送受信システムにおける、新規ユーザ登録時の処理例を説明するためのフロー図である。 図1のIP放送受信システムにおける、正規のユーザ登録がなされている時の処理例を説明するためのフロー図である。 図1のIP放送受信システムにおける、引越しによりCDN事業者が変わった場合の処理例を説明するためのフロー図である。 図6の処理例に続く処理例であって、再度、ユーザ登録を行うときの処理例を説明するためのフロー図である。 図1のIP放送受信システムにおける、引越しによりCDN事業者が変わった場合の他の処理例を説明するためのフロー図である。 図1のIP放送受信システムにおける、IP放送受信装置(端末装置)の買い替えにより端末IDのみが変わった場合の処理例を説明するためのフロー図である。 従来のIP放送受信システムにおける、引越しによりCDN事業者が変わった場合の処理を説明するためのフロー図である。
本発明に係るIP放送受信装置は、IP放送サービス事業者のサーバ装置(以下、サービス事業者サーバという)から、IPネットワークを介してIP放送を受信することが可能な装置である。このIP放送受信装置は、テレビ装置、ラジオ装置、さらには、テレビ装置やモニタ装置に接続可能なチューナ機器、STB、録画機器などに組み込むなどして、構成することができる。このIP放送受信装置とそれにIPネットワークを介して接続されたサービス事業者サーバとで、IP放送受信システムを構成している。そして、このような接続のために、一般的にCDN事業者のサーバ装置(以下、CDN事業者サーバという)や必要に応じてPF事業者のサーバ装置(以下、PF事業者サーバという)などがこのシステムに組み込まれる。
以下、本発明に係るIP放送受信装置として、モニタ装置(表示装置)が接続されたチューナ機器を採用した例を挙げて説明するが、IP放送受信機能を表示装置側にもたせてテレビ装置とするなど、他の機器を採用した場合も同様に以下の説明が適用できる。また、各事業者のサーバ装置の構成については特に説明しないが、一般的なサーバコンピュータなどで構成すればよい。このサーバコンピュータでは、サーバプログラムや各種設定情報を格納しておき、CPU(Central Processing Unit)等の主制御部が作業領域にそれらを読み出しながら処理を行って、通信インタフェースを介してデータを提供する。また、例えば各事業者のサーバ装置のうちいずれか複数を物理的に同じ装置として構成するようなことも可能である。勿論、各事業者のサーバ装置に組み込まれるサーバプログラムは、事業者の種類毎(或いは事業者毎)に異なるものとなる。
図1は、本発明の一実施形態に係るIP放送受信装置を含むIP放送受信システムの一構成例を示す概略図である。図1で例示するIP放送受信システム(以下、本システムという)は、チューナ機器(以下、端末装置という)1と、端末装置1に有線(又は無線)で接続された表示装置3及びスピーカ4と、端末装置1に図示しないルータを介して接続されたIPネットワーク5と、そのIPネットワーク5に接続されたCDN6a,6bとを備える。ここで、端末装置1は、リモコン2によってユーザ操作可能となっている。
CDN−A6aは、CDN事業者Aが提供するCDNであり、PF−a(7a)、PF−b(7b)、PF−c(7c)を備える。つまり、CDN−A6aでは、PF7a,7b,7cが利用可能となっている。CDN事業者とは、回線(CDN)を管理し、IPネットワーク5の回線使用サービスを提供する事業者であり、回線事業者又はネットワーク回線事業者ともいう。各PFは、各PF事業者が提供する。PF事業者とは、CDN上にIP放送配信環境を用意するサービスを行う事業者である。
PF−a(7a)は、サービス事業者Iが運用するサービス事業者サーバ8aとサービス事業者IIが運用するサービス事業者サーバ8bとに接続されている。PF−b(7b)はサービス事業者サーバ8aに接続されており、PF−c(7c)はサービス事業者サーバ8aとサービス事業者サーバ8bとに接続されている。サービス事業者とは、実際にIP放送(及びVOD等)のコンテンツを配信する業者で、IP放送事業者ともいう。サービス事業者は、この例のように複数のPFを利用してコンテンツの配信サービスなどを行うことが可能である。サービス事業者がPF事業者と共通の場合もある。
CDN−B6bは、CDN事業者Bが提供するCDNであり、PF−a(7a)、PF−d(7d)を備える。PF−a(7a)は、上述の通りサービス事業者サーバ8bに接続されている。PF−a(7a)のように、同一のPF事業者が複数のCDN上でサービスを行うことが可能である。PF−d(7d)は、サービス事業者サーバ8bとサービス事業者IIIが運用するサービス事業者サーバ8cとに接続されている。
各サービス事業者サーバ8a〜8cは、各PFにおいてIP放送コンテンツを記憶しており、端末装置1に対してIP放送の受信のための契約に基づきIP放送コンテンツを配信することが可能になっている。なお、CDN、サービス事業者サーバ、PFの数や組み合わせ方法はこの例に限ったものではなく、さらに別途、端末装置からのサイト情報があったときにその情報を提供するポータルサーバを設けるなどして構成してもよい。
サービス事業者サーバ8a〜8cは、各PFを介して受信したIP放送をマルチキャスト配信するためのサーバ装置であり、RTP(Real-time Transfer Protocol)に従って、放送データをIPネットワーク5に、チャンネル毎に異なるマルチキャストアドレスで出力する。RTPの場合のトランスポート層としてはUDP(User Datagram Protocol)が用いられる。端末装置1は、サービス事業者サーバ8a〜8cのいずれかよりルータを介してIP放送を受信して、表示装置3やスピーカ4を用いて再生する。なお、上述したように、サービス事業者サーバ8a〜8cは、IP放送に加えて、VOD等のユニキャスト配信も行えるように構成してもよい。
次に、端末側の装置の基本的な構成例について、図2を参照しながら説明する。図2は、図1のIP放送受信システムにおける端末側の装置の一構成例を示すブロック図である。図2で例示する端末装置1は、IP放送を受信可能とするため、ネットワークインタフェース(ネットワークI/F)11、IP放送チューナ部12、選局部19、及び通信制御部22を備える。
ネットワークI/F11は、LAN(Local Area Network)に接続され、サービス事業者サーバ8a〜8cからLANを介してIP放送のUDPパケットを受信する。なお、ネットワークI/F11を例えばメディアコンバータなどと直接接続することで、LANを構築しなくともIPネットワーク5への接続は可能である。IP放送チューナ部12は、ネットワークI/F11を介してUDPパケットで受信したIP放送のネットワークストリームをTSパケットに変換し、映像/音声ストリームやSI(Service Information)専用ストリームとして後述のDMUX13へ出力する。通信制御部22は、IP放送のためのUDP/IP通信やこのIP放送のための通信を可能にする設定を行うための通信を行うために、ネットワークI/F11を介した通信を制御する。
チューニング(選局)を行う選局部19におけるIP放送の選局処理としては、チャンネル情報としてチャンネル番号などと関連付けられて格納されたマルチキャストアドレス群の中から、ユーザ選択されたIP放送チャンネルに該当するマルチキャストアドレスを指定し、ネットワークI/F11に伝える。この指定を受けたネットワークI/F11は、選局部19によって設定されたマルチキャストアドレスで動作し、放送されているネットワークストリーム(UDPパケット)を受信しIP放送チューナ部12へ伝送する。映像・音声ストリーム、SI専用スストリームのいずれにおいても、選局部19におけるIP放送の選局動作は、ネットワークI/F11に対してマルチキャストアドレスを設定することで行われる。また、上述のチャンネル情報は、例えば、チャンネルスキャンを含むチャンネル設定により選局部19に格納される。
端末装置1は、さらに、IP放送ストリームからの番組データの抽出や、復調されたデータの分離を行う分離部(DMUX:Demultiplexer)13と、分離されたIP放送のビデオデータをビデオ信号にデコードするビデオデコード部14と、ビデオ信号を出力用のものに変換するビデオ出力変換部15と、分離されたIP放送のオーディオデータをオーディオ信号にデコードするオーディオデコード部17と、オーディオ信号を出力用のものに変換するオーディオ出力変換部18とを備える。
また、端末装置1は、不揮発性メモリ24に予め格納されたキャラクタを用いてECG(Electronic Content Guide)や設定メニューやチャンネルコールなどのOSD(On Screen Display)用の信号(OSD画像信号)を生成するOSD処理部16を備え、このOSD画像信号は、合成部においてビデオデコード部14からの出力信号と重畳された後、ビデオ出力変換部15に入力される。ビデオ出力変換部15からの出力は表示装置3に入力され、オーディオ出力変換部18からの出力はスピーカ4に入力され、表示装置3及びスピーカ4によって映像・音声が再生される。
また、端末装置1は、さらに、端末装置1の全体の制御を実行するCPU21と、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリであって、CPU21の作業領域となって不揮発性メモリ24に格納された制御プログラムを読み出したり、処理中のデータを一時的に格納したりするRAM20と、書き換え可能な不揮発性メモリ24とを備える。また、不揮発性メモリ24は、上記制御プログラム(端末装置1の全体の制御を行うためのプログラム)の他に、通信用の設定情報等の各種情報が格納される。格納される各種情報については後述する。なお、上述したチャンネル情報も不揮発性メモリ24に格納しておいてもよい。
リモコン2には、例えば、端末装置1の電源のON/OFFを操作する電源ボタンや、チャンネル番号を選択する操作を行うためのチャンネル選択ボタン、チャンネル番号を上方向及び下方向に操作して選択するチャンネル上下ボタン、端末装置1の各種設定を行うメニュー画面を表示する操作を行うためのメニュー画面表示ボタン、メニューをはじめ設定時のカーソル位置の左右上下方向への移動操作や決定操作を行うための移動・決定ボタン等が設けられている。リモコン2は、設けられたボタンの押下によって操作信号を生成し、端末装置1のリモコン受光部23へその操作信号を送信する。
端末装置1は、その操作信号、つまりユーザが操作するリモコン2からの操作信号を受信するリモコン受光部23を備える。CPU21は、その操作信号をリモコン受光部23から受け取り、端末装置1の現在の動作状態に応じた動作を実行するよう端末装置1内の各部を制御する。
このような構成により、端末装置1では、IP放送を受信し、受信したものを再生することが可能となっている。
次に、このような構成の端末装置1を例にして、本発明の主たる特徴について、図3を参照しながら説明する。図3は、図1のIP放送受信システムにおける端末装置及びサービス事業者サーバ(ここではサービス事業者Iのサーバの例)の主要部の一構成例を示すブロック図である。
端末装置1は、図3に示すように、機器情報記憶部31、ネットワーク設定部32、構成情報取得部33、登録情報記憶部34、登録情報確認部35、接続要求部36、アドレス比較部37、再接続要求部38、及びチャンネル設定部39を備える。なお、各部31〜39は、主に、図2の構成例における選局部19、RAM20、CPU21、制御プログラム及び各種設定情報を格納した不揮発性メモリ24で構成できる。
機器情報記憶部31は、端末装置1(IP放送受信装置)に固有のIDである端末IDを記憶している。端末IDとしては、DRM−IDが用いられるが、これに限ったものではなく、端末装置1を特定できればよい。
ネットワーク設定部32は、IPネットワーク5への接続設定を行う。この接続設定には、IPネットワーク5上で端末装置1を識別するためのIPアドレス(IPv6アドレス)を記憶する処理も含まれる。以下、ネットワーク設定部で記憶されているIPアドレス(IPv6アドレス)を、便宜上、設定IPアドレスと呼ぶ。設定IPアドレスは、IPネットワーク5で割り当てられたものをIPネットワーク5から受信するか、ユーザ入力を受け付けるなどして取得することができる。
構成情報取得部33は、予め全CDN事業者共通のURL(CDN構成情報URL)を記憶しており、このCDN構成情報URLにアクセスして、CDN(CDN構成情報サーバ)に接続する。端末装置1は契約したCDNの回線を使うことになるため、このURLにアクセスすることで、契約したCDNのCDN構成サーバ(CDN事業者サーバ)だけに繋がる。ここでは、ユーザはCDN事業者Aとの契約があり、そのサーバに繋がったとして説明する。
構成情報取得部33は、CDN事業者サーバからCDN−AのCDN構成情報を取得する。ここで取得されるのは、PF−a(7a)、PF−b(7b)、及びPF−c(7c)の構成情報URLとなる。構成情報取得部33は、そこに記述されているURL(PF構成情報サーバのURL)からCDN上の全てのPFについて、サービス事業者リスト(PF構成情報)を取得する。ここで取得されるのは、PF−a(7a)、PF−b(7b)、及びPF−c(7c)についてのPF構成情報、つまり各PF7a,7b,7cのそれぞれを介して提供できるサービス事業者に関する情報である。それぞれを介して、サービス事業者I,IIに関する情報、サービス事業者Iに関する情報、サービス事業者I,IIに関する情報が取得できる。
構成情報取得部33は、このようにして取得したCDN構成情報及びPF構成情報を、内部に格納する。また、構成情報取得部33は、PF構成情報内にある全てのサービス事業者に関する情報をリスト化して内部に格納する。この例では、サービス事業者Iに関する情報とサービス事業者IIに関する情報とがリスト化されて格納される。サービス事業者に関する情報としては、サービス事業者を識別するためのIDであるサービス事業者ID、サービス事業者名、サービス事業者サーバのURLが含まれる。
このようにして、構成情報取得部33は、CDN構成情報URLからPF構成情報を取得し、PF構成情報内のサービス事業者IDを調べることで、物理的に接続可能な全サービス事業者サーバを特定できる。IPTV機能の初回起動時にはユーザにサービス事業者のリストを表示して、契約するサービス事業者を選択させることで、これから登録作業を行うサービス事業者を決定することができる。勿論、契約できるサービス事業者が一つしか存在しない場合にはユーザ選択が不要になる。
登録情報記憶部34は、このようにして決定されたユーザ登録を行う対象のサービス事業者の情報を、登録情報の一つとして記憶する。このような情報として、少なくともサービス事業者サーバに接続するための接続先を示す情報(以下、接続先情報と呼ぶ)を記憶しておく。この情報は、ユーザ登録完了後も記憶されたままとなる。この例では、サービス事業者Iとの契約を行うものとして説明する。これにより、サービス事業者Iが登録済みであることを示す情報が、登録情報として記憶できる。この情報から、構成情報取得部33で取得したサービス事業者IのID、名称、サーバURLを得ることができる。勿論、登録情報記憶部34において、構成情報取得部33で取得したサービス事業者IのID、名称、サーバURLそのものを、登録情報として記憶しておいてもよい。
また、登録情報記憶部34は、ユーザ登録完了時に、そのサービス事業者Iに登録したIPv6アドレスも、登録情報の一つとして記憶しておく。また、ユーザ登録の変更時のうち、買い替え時には端末装置1にこのIPv6アドレスが登録情報として記憶されていないため、この記憶を実行する。また、引越しなどによりCDNの変更があったときには、そのIPv6アドレスの変更も行う。
サービス事業者Iに登録したIPv6アドレスを端末装置1に記憶しておく主な理由について説明する。IP放送を視聴可能にするためには、従来は、回線IDをCDN事業者から貰うと共に契約IDをサービス事業者から貰う必要があり、ユーザはPF事業者とは何も契約しない。契約IDは、契約情報、端末ID、回線IDの紐付けに使用され、オフラインで行うユーザ登録と端末装置からのユーザ登録とを、共通の番号で取り扱うためにも用いられている。一方で、サービス事業者は、契約情報(個人情報)と端末IDとが必要となる。また、回線IDは、CDN事業者とサービス事業者との間でユーザの紐付けに使用され、サービス事業者が回線開通をCDN事業者へ通知するときだけに使用される。このように、従来、ユーザが入力する必要のあった契約ID、回線IDは、異なる手段・異なる事業者間での契約を紐付けるために使うIDなので、これを無くすことができればユーザの手間が省ける。
従って、本発明では、これらのIDを不要にするために、元々ネットワーク接続のために必要な情報であるIPv6アドレスを用い、登録情報としてIPv6アドレスが記憶されているか否かで、IP放送が受信可能な状態か否かを判定する。CDNの変更があったときにもIPv6アドレスが変わったことを検出すればよく、この検出によりIPv6アドレスの更新を行うこともできる。このような判定については、具体例を挙げて後述するが、本発明の端末装置1では、最新のIPv6アドレスが登録情報にあれば、IP放送が受信可能な状態でユーザ登録がなされていることが分かる。
このように、登録情報記憶部34は、接続先情報34aを登録情報の一部として記憶すると共に、サービス事業者サーバへのIP放送受信のためのユーザ登録完了時に、ネットワーク設定部32で記憶(設定)された設定IPアドレスを、登録情報の一部として記憶する。ここで、登録情報として記憶されたIPアドレス(設定IPアドレスと同じアドレス)34bを、設定IPアドレスと区別するために、登録IPアドレスと呼ぶ。なお、初回のIPTV機能の起動時には、登録IPアドレスは未記憶の状態である。
登録情報確認部35は、このようなIP放送受信可能状態の判定を行う。つまり、登録情報確認部35は、サービス事業者サーバ8aからのIP放送を受信する際(IPTV機能を起動した際)に、登録IPアドレス34bが記憶されているか(つまり登録情報としてIPアドレスが記憶されているか)否かを確認し、通常時、引越し時、或いは買い替え時のいずれに該当するかなどを確認する。つまり環境の変化によりIPTV視聴に何らかの不具合が生じるか否かを確認する。確認された結果は、接続要求部36や再接続要求部38に渡して、それらが適切な動作を行う。登録情報確認部35では、IPTV機能が起動する度に確認を行えばよいが、主電源オフ後のIPTV機能が起動されたときだけに確認を行うようにする方が、処理が低減できる。
接続要求部36は、ユーザ登録要求をサービス事業者サーバ8aに送信する時を含め、IP放送を受信する際(IPTV機能を起動した際)に、サービス事業者サーバ8aに対して接続要求を行う。
より具体的に説明すると、接続要求部36は、登録情報確認部35での確認の結果、(a)登録IPアドレス34bが記憶されていた場合(つまり登録情報としてIPアドレスが記憶されていた場合)に、機器情報記憶部31内の端末IDを、登録情報の接続先情報が示すサービス事業者サーバ(この例ではサーバ8a)に送信して接続要求を行う。接続要求部36は、一方で、(b)登録IPアドレス34bが記憶されていなかった場合に、上記端末IDとネットワーク設定部32で記憶された設定IPアドレス32aとを、登録情報の接続先情報が示すサービス事業者サーバ(この例ではサーバ8a)に送信して接続要求を行う。なお、サービス事業者サーバへの送信は、以降の処理においても、登録情報が示す接続先情報に基づき実行される。
サービス事業者サーバ8aは、端末装置1にIPネットワーク5を介してIP放送を送信(マルチキャスト配信)したり、VoDデータを送信(ユニキャスト配信)するサーバであり、主に、通信部41、接続要求処理部42、登録情報記憶部43、登録処理部44、及びチャンネル(Ch)スキャン部45を備える。他のサービス事業者のサーバも同様であるが、その説明を省略する。通信部41は、端末装置1やCDN事業者サーバとの通信を行う。この通信には、接続要求処理部42、登録処理部44、chスキャン部45からの指示に従って行う送信も含まれる。
サービス事業者サーバ8aは、IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、端末装置1の端末IDと、端末装置1で使用されているIPアドレスとを関連付けて、登録情報記憶部43に、ユーザ登録する。ここで登録されるIPアドレスは、設定IPアドレス(受信したIPv6アドレス32a)であり、結果的に登録IPアドレス(IPv6アドレス34b)と同じとなる。但し、引越し直後の登録IPアドレスとは異なり、また、買い替え直後は登録IPアドレスが存在しない。また、登録情報記憶部43では、端末IDと設定IPアドレスとが、そのユーザの契約情報に関連付けて格納される。
より具体的には、通信部41が、端末装置1の接続要求部36からの端末ID及びIPv6アドレスを伴った接続要求を受信したとき、接続要求処理部42又は登録処理部44がこの接続要求を処理する。接続要求処理部42は、端末装置1からの接続要求に対して端末ID及びIPv6アドレスなどを、登録情報記憶部43でのユーザ登録された情報と照合する。
接続要求処理部42は、その照合の結果、登録や登録の変更を必要とする場合、つまり未契約や回線の変更や端末IDの変更が必要な場合には、登録処理部44に端末ID及びIPv6アドレスを渡して登録又は登録変更を指示する。登録処理部44は、受信した端末ID及びIPv6アドレスに基づき、登録情報記憶部43に対して、新規のユーザ登録を実行したり、ユーザ登録の変更を実行する。また、接続要求処理部42は、ユーザ登録後又はユーザ登録変更後に、IP放送を配信する処理を実行する。接続要求が端末IDのみを伴う場合にも、接続要求処理部42は、その接続要求に対してIP放送の配信を行う。
サービス事業者サーバ8aは、CDN事業者サーバにIPネットワーク5を介して接続されており、ユーザ登録されたユーザのIPアドレス又はユーザ登録対象のユーザのIPアドレスを、CDN事業者サーバに通知することで開通申請を行う。CDN事業者サーバは、そのIPアドレスが示す回線のIPネットワーク5を開通させる。これにより、サービス事業者サーバ8aがその回線を使用して端末装置1にIP放送を配信することが可能になる。サービス事業者サーバ8aは、CDN事業者サーバからIPネットワーク5の回線の開通通知を受信することで、開通したことを知る。
本システムによれば、端末装置1において、CDN事業者から得た回線ID及びIP放送のサービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、サービス事業者サーバからIP放送を受信するためのユーザ登録を行うこと及びそのユーザ登録の変更(端末IDの変更)を行うことが可能になり、ユーザの手間を省いてIP放送を受信できる状態にすることができる。つまり、回線IDや契約IDをユーザに入力させることなく、IP放送を受信するための設定(ユーザ登録又はユーザ登録の更新)を容易に行うことが可能になる。このように、本システムでは、ユーザに対してIP放送の設定を支援することができる。
端末装置1におけるアドレス比較部37及び再接続要求部38は、主に、引越し等によりCDNが変更となる場合のために設けられている。これらにより、CDN事業者から得た回線ID及びIP放送のサービス事業者から得た契約IDをユーザに入力させることなく、サービス事業者サーバからIP放送を受信するためのユーザ登録を変更することが可能になる。
アドレス比較部37は、ネットワーク設定部32で記憶された設定IPアドレスと登録情報として記憶された登録IPアドレスとを比較して、一致するか否かの判定を行う。
再接続要求部38は、アドレス比較部37で不一致であることが判定された場合で且つIP放送を受信する際に、接続先情報を検索して更新し(結果的に同じ接続先情報となることもありその場合には更新は不要である)、その接続先情報が示すサービス事業者サーバに対して、端末ID及びネットワーク設定部32で記憶された設定IPアドレスを送信して接続要求を行う。この接続要求は、再接続要求、つまり再登録要求(ユーザ登録の変更要求)に該当する。なお、接続要求部36と再接続要求部38とを別々に説明しているが、再接続要求部38の一部は接続要求部36の機能でまかなえるため、そのような構成を採用してもよい。
接続先情報の更新は、ユーザ登録の前に構成情報取得部33が実行した動作と同じ動作を、まず実行することで、現在接続可能なサービス事業者サーバの情報を得ることができる。次に、その中に、登録情報として登録されていたサービス事業者サーバの情報が存在するか否かを検索する。そして、存在している場合には、現在の接続先情報を維持し、存在していなかった場合には、初回の登録時と同様にユーザにどのサービス事業者と契約するのかを決定・選択させ、現在の接続先情報を選択されたサービス事業者の接続先情報に書き換えるとよい。これにより新たに決定されたサービス事業者のサーバに新規のユーザ登録を行うようなことが可能になる。
ここで、接続先情報の更新は必須ではなく、この更新処理を実行しない場合には、元の接続先情報が示すサービス事業者サーバに端末ID及び新たな設定IPアドレスを送信して接続要求を行えばよい。接続先情報の更新を行わないことで、そのサービス事業者サーバに接続できないようなCDN事業者と契約した場合、つまり新規に他のサービス事業者とのIP放送サービスとの契約を必要とする場合には対応できなくなるが、少なくともそれ以外の引越し等のCDN事業者の変更時には対応できる。接続先情報の更新をこのときに実行しない場合には、この再接続要求後、応答がなかったことを検出して、最初から上記他のサービス事業者にユーザ登録を行うようにユーザに促すなどしてもよい。また、サービス事業者とPF事業者とが共通の場合には、このような接続先情報の更新は必要なく、接続できなければ新たなサービス事業者との契約が必要であることを意味する。
なお、アドレス比較部37で実行する上述の判定は、登録情報確認部35が「最新の正しい」IPv6アドレスを登録情報として登録しているか否かの判定に相当するとも言え、再接続要求部38では、その判定に従って「最新の正しい」IPv6アドレスを登録していない場合に上記(b)の処理を実行する接続要求部36に相当するとも言える。
以下、このような構成の端末装置1及びサービス事業者サーバ8aにおいて、ユーザがIP放送を視聴できるようになるまでの流れについて、新規登録時、通常時、引越し時、買い替え時の4通りのシーンを想定して説明する。
<新規登録時(入会申込み時)>
図4は、図1のIP放送受信システムにおける、新規ユーザ登録時の処理例を説明するためのフロー図である。
ユーザがIPTV機能を起動する操作を行うと(ステップS1)、登録情報確認部35が登録情報の検索を行うが、未だ登録情報の一つとして登録済みのIPv6アドレス34bが格納されていないため、検索の結果は該当無しとなる(ステップS2)。従って、接続要求部36は、上記(b)の処理、つまり端末IDだけでなくネットワーク設定部32に記憶された設定IPアドレス(IPv6アドレス32a)を送信して接続要求を行う(ステップS3)。この接続要求は登録要求に該当する。なお、登録情報以外の情報として、通常時であることを示す情報を記録しておき、この情報を読み取って未登録時と判断し、上記(b)と同等の接続要求を行うようにしてもよい。
ここでは、ネットワーク設定部32が接続設定を終えているものとして説明しているが、IPTV機能の起動時に終えていなかった場合には、まずネットワーク設定部32で接続設定を行えばよい。また、IPTV機能の起動前であって接続設定後に、既に構成情報取得部33がCDN構成情報及びPF構成情報の取得及びユーザ操作によるサービス事業者の決定を終え、登録情報記憶部34がその登録済みのサービス事業者(この例ではサービス事業者I)の情報(接続先情報34a)を保持した状態から説明している。終えていない場合には、まずこの取得及びサービス事業者の決定、接続先情報34aの登録情報としての記憶がなされ、その後、ステップS2を実行すればよい。
ステップS3の接続要求を受けたサービス事業者サーバ8aは、接続要求処理部42が登録情報記憶部43からその接続要求に含まれる端末ID及びIPv6アドレスを検索し、その結果、その端末ID及びIPv6アドレスに関するユーザ登録が未登録である(該当無し)ことを判定する(ステップS4)。接続要求処理部42は、端末ID及びIPv6アドレスを登録処理部44に渡し、登録処理部44が、IPv6アドレスマッチングを行う(ステップS5)。IPv6マッチングとは、端末装置1から受信したIPv6アドレス32aが、サービス事業者サーバ8a自身がデータを流せるIPv6網のアドレスであるか否かを確認する処理である。ステップS5の結果、流せないアドレスであればその旨を端末装置1に返せばよい。
ステップS5の結果、流せるアドレスであれば、IP放送サービスへの入会処理を実行する。入会処理では、まず登録処理部44が入会案内画像を送信して入会案内画面を表示するように端末装置1に指示する(ステップS6)。端末装置1では、入会案内画面を表示する。この入会案内画面には、契約に関する注意事項などが表示されると共に入会ボタン(入会承認ボタン)が表示されている。このとき、必要に応じてサービス事業者側のオペレータが契約について説明を行うようにしてもよい。
ユーザが入会ボタンを押す(ステップS7)と、その情報がサービス事業者サーバ8aに送信され(図示せず)、それを受けたサービス事業者サーバ8aは、登録処理部44がCDN事業者サーバ(受信したIPv6アドレス32aに対応するCDN事業者のサーバ)に、その受信したIPv6アドレス32aの送信を伴う回線開通申請を送信する(ステップS8)。これに応答して、CDN事業者サーバは、回線を開通させると共に、サービス事業者サーバ8aに開通通知を送信する(ステップS9)。
サービス事業者サーバ8aは、IPネットワーク5を介して接続されたCDN事業者サーバからIPネットワーク5における回線(ユーザのIPv6アドレスに対応する回線)の開通通知を受信した場合に、chスキャン部45が、端末装置1に配信するIP放送チャンネルをスキャンするよう、端末装置1にchスキャンを実行させるための命令を生成し(ステップS10)、そのchスキャン命令を端末装置1に送信する(ステップS11)。このchスキャン命令としては、配信するIP放送チャンネルの情報を含み、チャンネル毎に、放送チャンネルのチャンネル番号とそれに対応するマルチキャストアドレスとが含まれる。なお、ステップS10のスキャンは、単に配信可能なIP放送チャンネルを読み出すだけでもよい。
サービス事業者サーバ8aは、ステップS11の処理後、IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、端末装置1の端末IDと、端末装置1で使用されているIPアドレス(受信したIPv6アドレス32a)とを、契約情報に関連付けて、ユーザ登録する(ステップS12)。ステップS12のユーザ登録は、ステップS9の開通通知後直ぐに実行してもよいし、開通通知前に実行して開通通知が来なければ削除するようにしてもよい。
また、契約情報は、ステップS7で入会ボタンを押す前に、入会案内画面においてユーザに関する氏名や連絡先や決済方法等の情報をユーザに入力させるようにしておき、その情報を入会ボタンの押下と共にサービス事業者サーバ8aに送信するようにしておくことで、サービス事業者サーバ8aは契約情報を得ることができる。若しくは、事前にユーザがサービス事業者Iと書面で契約を行っておき、その書面に端末ID又はユーザの氏名等を記入しておき、それを契約情報としてサービス事業者Iがサービス事業者サーバ8aに入力しておいてもよい。ユーザの氏名等を記入させた場合には入会案内画面にユーザの氏名等を入力させれば照合ができる。
なお、ユーザが入会ボタンを押すと、端末装置1が端末IDをサービス事業者サーバ8aに送信し、サービス事業者サーバ8aとのやり取りを何度か行ってユーザ登録を完了させてもよい。例えば、サービス事業者サーバ8aが、ユーザ登録の無い端末IDを持つ端末装置が接続してきた場合、申し込みの為の案内と、サービス事業者のオペレータ(以下、オペレータとする)への電話番号を端末装置1に表示すると共に、接続してきた端末装置1の端末IDをオペレータに表示する。ユーザは電話にて契約に必要な個人情報(契約情報)をオペレータへ伝える。オペレータは端末ID、IPv6アドレスと対応付けるため、契約情報をサービス事業者サーバ8aに入力すると、サービス事業者サーバ8aはIPアドレスを調査し、ユーザのネットワークがIP放送提供可能な回線か否かを判定する(つまり、回線開通申請を行いその結果を待つ)。もしサービス事業者のサービスが完全に提供できないネットワークであった場合、回線変更の案内を出す、などの方法を取ってもよいし、マルチキャストの多チャンネル放送が提供できない場合でも、VODなどのユニキャスト配信のみで提供可能なサービスのみの契約を促してもよい。
開通通知後で且つユーザ登録後、サービス事業者サーバ8aは、IP放送のデータを常に垂れ流すことができるため、端末装置1側でチャンネル設定さえ済めば、端末装置1でチャンネルを指定したIP放送が視聴できるようになる。このチャンネル設定について説明する。
ステップS11でchスキャン命令を受信した端末装置1は、チャンネル設定部39が、その命令に従いchスキャンを実行することでIP放送のチャンネル設定(受信設定)を行う(ステップS13)。これにより端末装置1は、IP放送視聴可能状態になる。この例におけるチャンネル設定部39は、接続要求部36で上記(b)の接続要求を(この端末装置1で)初めて実行した後、つまり登録要求を行った後、サービス事業者サーバ8aからIP放送チャンネルのchスキャン命令を受信したときに、chスキャンを実行することでIP放送のチャンネル設定を行うことになる。以下、ステップS10,S11,S13で説明したチャンネル設定方法を、チャンネル設定方法Aと呼ぶ。
このようなチャンネル設定方法Aを採用することで、ユーザ操作により行わせることなくチャンネル設定を行うことが可能になり、ユーザの手間を省いてIP放送の各チャンネルを受信できる状態にすることができる。
ユーザ登録完了時(この例ではステップS13の処理後)、端末装置1の登録情報記憶部34は、ネットワーク設定部32で記憶(設定)された設定IPアドレス32aと同じアドレス34bを、登録情報の一部として記憶する(ステップS14)。これにより、次回のIPTV機能の起動時に、登録情報確認部35がユーザ登録済みか否かを判定すると、ユーザ登録済みであると判定できる。IPv6アドレス34bの記憶は、チャンネル設定後に実行するように説明したが、ステップS11の結果を受信後直ぐに実行してもよいし、別途送信された登録完了通知時に実行するなどしてもよい。
次に、チャンネル設定方法の他の例について説明する。サービス事業者サーバ8aは、IPネットワーク5を介して接続されたCDN事業者サーバからIPネットワーク5における回線(ユーザのIPv6アドレスに対応する回線)の開通通知を受信した場合に、chスキャン部45が、IP放送チャンネルの設定指示をそのユーザの端末装置1に送信する。
この例におけるチャンネル設定部39は、接続要求部36で上記(b)の接続要求を(この端末装置1で)初めて実行した後、つまり登録要求を行った後、サービス事業者サーバ8aからIP放送チャンネルの設定指示(設定命令)を受信したときに、IP放送のチャンネル設定(受信設定)を、サービス事業者サーバ8aとの通信により実行する。このようなチャンネル設定方法(チャンネル設定方法Bと呼ぶ)を採用しても、チャンネル設定方法Aと同様の効果を奏する。
チャンネル設定方法のさらに別の例について説明する。サービス事業者サーバ8aは、IPネットワーク5を介して接続されたCDN事業者サーバからIPネットワーク5における回線(ユーザのIPv6アドレスに対応する回線)の開通通知を受信した場合に、登録処理部44が、登録完了通知を端末装置1に送信する。
この例におけるチャンネル設定部39は、接続要求部36で上記(b)の接続要求を(この端末装置1で)初めて実行した後、つまり登録要求を行った後、サービス事業者サーバ8aから登録完了通知を受信したことを検知したときに、IP放送のチャンネル設定(受信設定)を、サービス事業者サーバとの通信により実行する。このようなチャンネル設定方法(チャンネル設定方法Cと呼ぶ)を採用しても、チャンネル設定方法Aと同様の効果を奏する。
上述したチャンネル設定方法A〜Cは、本発明に係る、IPv6アドレスを登録情報の一つとして格納しておき端末ID(及びIPv6アドレス)をサーバ側に送信する処理とは独立して、端末装置とサービス事業者サーバとに実行可能に搭載することができる。
なお、ユーザの判断で、ユーザが端末装置1をリモコン2等で操作して、チャンネル設定を実行させるようにすることでも、端末装置1はIP放送視聴可能状態になる。回線開通或いは登録完了後、サービス事業者サーバ8aは端末装置1にchスキャン実行を促す画面を表示するよう指示する。これを見たユーザは、chスキャンを実行するようリモコン2等で操作してチャンネル設定指示を出す。ユーザからチャンネル設定指示を受けた端末装置1のチャンネル設定部39は、登録情報の接続先情報(サーバURL等)が示すサービス事業者サーバ8aにアクセスして、ユーザ登録が完了していないときには完了を待って送信されるチャンネルスキャンをすべきチャンネル情報をサービス事業者サーバ8aから受信する。これにより、端末装置1がchスキャンを実行することでチャンネル設定が完了する(チャンネル設定方法Dと呼ぶ)。若しくは、単純に、サービス事業者サーバ8aは、ユーザ登録が完了した旨を端末装置1に表示し、この表示を見たユーザが手動でIP放送の通常のチャンネルスキャン設定を行う(チャンネル設定方法Eと呼ぶ)。このチャンネル設定方法D及びチャンネル設定方法Eはチャンネル設定方法A〜Cと異なり、上述のようにユーザにチャンネル設定操作を行わせる必要がある。
<通常時(正しいユーザ登録がなされている時)>
図5は、図1のIP放送受信システムにおける、正規のユーザ登録がなされている時の処理例を説明するためのフロー図である。
正しくユーザ登録がなされており、通常にIP放送を視聴できる場合とは、ユーザ登録後、CDNが変わることや端末装置1の買い替えもない状態でIPTV機能を起動した場合や、ユーザ登録を更新後に、CDNが変わることや端末装置1の買い替えもない状態でIPTVを起動した場合が該当する。
このような場合、IPTVが起動する(ステップS21)と、登録情報確認部35が登録情報の検索を行うが、その結果は該当有りとなる(ステップS22)。従って、接続要求部36は、上記(a)の処理、つまり端末IDを送信して(IPv6アドレスの送信無し)接続要求を行う(ステップS23)。なお、登録情報以外の情報として、通常時であることを示す情報を記録しておき、この情報を読み取って通常時と判断し、上記(a)と同等の接続要求を行うようにしてもよい。
ステップS23の接続要求を受けたサービス事業者サーバ8aは、接続要求処理部42が登録情報記憶部43からその接続要求に含まれる端末IDを検索し、その結果、その端末IDに関するユーザ登録が既になされているので(ステップS24)、IP放送の配信を端末装置1に対して行う(ステップS25)。なお、上述したようにVODの配信も可能としてもよい。
<引越し時>
ここでは、引越しによりCDNの変更を余儀なくされた時を想定して説明するが、ユーザが所望してCDNを変更する時も同様である。また、ネットワーク設定部32の構成等により、ネットワーク自動設定実行時、ネットワーク手動設定時で自動設定へ自動変更可能な時、ネットワーク手動設定実行時の3通りが主に想定でき、これらのシーンについて個々に流れを説明する。
(ネットワーク自動設定実行時)
図6は、図1のIP放送受信システムにおける、引越しによりCDN事業者が変わった場合の処理例を説明するためのフロー図で、図7は、図6の処理例に続く処理例であって、再度、ユーザ登録を行うときの処理例を説明するためのフロー図である。
ネットワーク設定部32が、IPネットワーク5への接続が検出されたときに、IPv6アドレスを自動的にIPネットワーク5から取得して接続設定を行う自動設定部を有し、その自動設定が機能していることを前提に説明する。引越し後に端末装置1をIPネットワーク5に始めて接続したときに、この自動設定が実行される。
このような自動取得を行った時に、アドレス比較部37が、登録IPアドレス(IPv6アドレス34b)と自動取得して記憶した設定IPアドレス(IPv6アドレス32a)とを比較し、一致しているか否かを判定する(ステップS31)。このように、自動設定を行う場合には、アドレス比較部37での判定は、登録情報確認部35での確認を経ず、自動設定がなされたときに実行される。なお、ステップS31で一致していれば、IPTV機能が起動したときに図5で説明したような処理が実行されるに過ぎない(図6のシーンとは異なる)。
ステップS31で一致していないことが確認されたとき、IPTV機能が起動した時点で(ステップS32)、つまり不一致であることが判定された場合で且つIP放送を受信するときに、再接続要求部38が、接続先情報を検索して必要に応じて更新し(ステップS33〜S35)、その接続先情報が示すサービス事業者サーバ8aに対して、端末ID及び設定IPアドレス(IPv6アドレス32a)を送信して接続要求(再登録リクエスト)を行う(図7のステップS41)。このとき、再登録要求であることを、サービス事業者サーバ8aに対して同時に伝えてもよい。
ここで、ステップS33〜S35の処理について説明する。再接続要求部38が、構成情報取得部33に対してCDN構成情報URLからCDN事業者サーバに接続してCDN構成情報及びPF構成情報を取得するように指示し、それに従って構成情報取得部33が処理を実行する(ステップS33,S34)。次いで、再接続要求部38が、構成情報取得部33に取得されたPF構成情報からサービス事業者のリストを生成して更新するように指示し、それに従って構成情報取得部33が処理を実行する。さらに、再接続要求部38は、登録情報の接続先情報が示すIP放送サービス事業者と同じIP放送サービス事業者のサービス事業者サーバの情報がそのリストに含まれるかを検索する(ステップS35)。ステップS35では、引越し場所で引越し前のサービス事業者サーバ8aに接続可能か否かを検索しており、接続可能であれば、ステップS41の処理へ進む。含まれない場合(接続不可能である場合)には、そのサービス事業者Iとは契約していても視聴ができないため、他のサービス事業者との契約となり、図4で説明した新規のユーザ登録時の処理を行うなどすればよい。なお、上述したように、ステップS33〜S35の処理、つまり接続先情報の更新処理は必須ではない。
ステップS41の再登録要求を受信したサービス事業者サーバ8aは、接続要求処理部42が、登録情報記憶部43からその接続要求に含まれる端末ID及びIPv6アドレスを検索し、その結果、その端末IDに関するユーザ登録が登録済み(該当有り)であり、且つ、そのIPv6アドレスが違っていること(該当無し)であることが検出される(ステップS42,S43)。接続要求処理部42は、受信した端末ID及びIPv6アドレスを登録処理部44に渡し、登録処理部44が、IPv6アドレスマッチングを行う(図示せず)。サービス事業者サーバ8aがデータを流せないアドレスであればその旨を端末装置1に返せばよい。
データを流せるアドレスであれば、登録処理部44がCDN事業者サーバに、その受信したIPv6アドレス32aの送信を伴う回線開通申請を送信する(ステップS44)。これに応答して、CDN事業者サーバは、回線を開通させると共に、サービス事業者サーバ8aに開通通知を送信する(ステップS45)。
ステップS45の処理後、登録処理部44は、ステップS43でIPv6アドレスが異なっていたため、登録情報記憶部43にその端末IDに対応するユーザ登録の情報のうち、IPv6アドレスを削除し(ステップS46)、新たにステップS41で受信したIPv6アドレスをその端末IDに関連付けて格納する(ステップS47)。これにより、ユーザ登録の更新が完了する。ステップS46,S47のユーザ登録の更新は、ステップS45の開通通知後直ぐに実行してもよいし、開通通知前に実行して開通通知が来なければ元に戻すようにしてもよい。
開通通知後で且つユーザ登録更新後、サービス事業者サーバ8aの登録処理部44は、「登録変更が完了いたしました。視聴できます。」などといった変更内容画面を表示するための画像及び指示を、端末装置1に対して送信し(ステップS48)。それを受信した端末装置1が、変更内容画面を表示する(ステップS49)。
そして、ユーザ登録のうちサービス事業者サーバ8aに登録したIPv6アドレスが変更されたため、端末装置1の登録情報記憶部34は、ネットワーク設定部32でステップS31で新たに記憶(設定)された設定IPアドレス32aに、登録情報内のIPv6アドレス34bを更新する(ステップS50)。これにより、次回のIPTV機能の起動時に、登録情報確認部35がユーザ登録済みか否かを判定すると、ユーザ登録済みであると判定でき、またアドレス比較部37で比較の結果、一致すると判定できる。IPv6アドレス34bの更新は、ステップS48の指示や別途送信された登録変更完了通知を受信した時に直ぐ実行するなどしてもよい。
開通通知後で且つユーザ登録更新後、サービス事業者サーバ8aは、更新されたIPv6アドレスの端末装置1から視聴可能なように、IP放送のデータを常に垂れ流すことができる。また、端末装置1側では、そのサービス事業者Iが提供するIP放送について、チャンネル設定は既に新規ユーザ登録時に済んでいるため、端末装置1で再度チャンネル設定を行わなくてもチャンネルを指定したIP放送が視聴できるようになる。
図6及び図7の場合では、引越し後も引越し前と同じサービス事業者サーバ8aに接続できたため、chスキャンの実行については必要ないが、サービス事業者によっては、同一の端末装置であってもIPv6アドレスが異なればchスキャンが必要な場合もある(番組は同じでもch番号が異なる、などのため)。この場合は、新規登録時と同じようにチャンネル設定方法A〜Eのいずれかの方法で、chスキャンを行えばよい。
(ネットワーク手動設定時で、自動設定へ変更可能な時)
図8は、図1のIP放送受信システムにおける、引越しによりCDN事業者が変わった場合の他の処理例を説明するためのフロー図である。また、上述した図7は、図8の処理例に続く処理例であって、再度、ユーザ登録を行うときの処理例を説明するためのフロー図でもある。
ネットワーク設定部32は、上述した自動設定部と共に、ユーザ操作により入力させたIPアドレスに基づき、接続設定を行う手動設定部と、手動設定部と自動設定部とのいずれで接続設定を行うかを設定する自動/手動設定部とを有するものとする。自動/手動設定部では、ユーザ操作によりこの設定が可能とする。
この場合には、自動設定実行時と異なり、IPTV機能が起動すると(ステップS61)、登録情報確認部35が登録情報を検索する(ステップS62)。登録情報の一つとして登録済みのIPv6アドレス34bが格納されているため、検索の結果は該当有りとなる。従って、接続要求部36は、上記(a)の処理、つまり端末IDだけを送信して接続要求を行う(ステップS63)。
しかしながら、CDNが変わっているため、サービス事業者サーバ8aとの接続はできない。アドレス比較部37は、接続要求部36における上記(a)の接続要求を行った結果、所定時間経過してもIP放送が受信できなかったこと、より具体的にはサービス事業者サーバ8aと接続できなかったことを検出する(ステップS64)。ここでのタイムアウト処理は、この例に限らず、接続要求は所定間隔で何度か実行してもよく、その場合、所定時間経過を接続要求の送信回数で決定することができる。
その後、アドレス比較部37が、登録IPアドレスと設定IPアドレスとの比較、一致確認を実行する(ステップS65)。このように、アドレス比較部37が、接続要求部36における上記(a)の接続要求を行った結果、所定時間経過してもIP放送が受信できなかったときに、登録IPアドレスと設定IPアドレスとの比較、一致確認を実行する。なお、このとき、登録IPアドレスの有無も確認される。
ステップS65の処理後、再接続要求部38が、アドレス比較部37で機器情報内のIPv6アドレスと登録情報内のIPv6アドレスが一致であることが判定された場合(で且つ、上述した通りIP放送を受信する際に)、IPアドレスの変更案内画像を出力して表示する(ステップS66)。
端末装置1は、変更案内画面を表示した状態で、ユーザ操作を受け付ける。ここで、変更案内画面には、手動でIPv6アドレスを入力するための画像と、自動入力へ切り替えるための画像とが含まれている。ユーザは、正しいIPv6アドレスの入力か、或いは上記自動設定部での自動設定に切り替えるかの操作を行う(ステップS67)。
ステップS67のユーザ操作に応じて、再接続要求部38は、ユーザ入力されたIPv6アドレスに基づき手動設定部で接続設定(IPアドレスの再設定)を実行させるか、若しくは自動/手動設定部に自動設定部での接続設定に切り替えさせて自動設定部で自動的にIPv6アドレスを取得して接続設定を実行させる。
この接続設定後又はこの接続設定前に、再接続要求部38は、接続先情報を検索して必要に応じて更新する(ステップS68〜S70)。ここで、ステップS68〜S70の処理については、図6のステップS33〜S35の処理と同様であるが、ステップS64でのようにサービス事業者サーバ8aに接続できない場面であるため、接続先情報の間違いという要因を除外する上で、接続先情報の更新処理は行った方がよい。
再接続要求部38は、その接続先情報が示すサービス事業者サーバ8aに対して、端末ID及び設定IPアドレス(IPv6アドレス32a)を送信して接続要求(再登録リクエスト)を行う(図7のステップS41)。ステップS41〜ステップS50については、説明した通りであり、ここでも新たなIPv6アドレスに更新される。
(ネットワーク手動設定実行時)
ネットワーク設定部32は、手動設定部を有し、その手動設定が機能していること(上述の自動/手動設定部を有する場合には自動/手動設定部が自動的に設定を変えないこと)を前提に説明する。
ステップS65の処理までは図8で説明した通りである。ステップS65の処理後、再接続要求部38が、アドレス比較部37で機器情報内のIPv6アドレスと登録情報内のIPv6アドレスが一致することが判定された場合(で且つ、上述した通りIP放送を受信する際に)、IPアドレスの変更案内画像を出力して表示する(ステップS66に対応)。登録時のIPv6アドレスと現在のIPv6アドレスが同じであるにもかかわらず、サービス事業者サーバ8aに接続できないということは、引越して回線が変わったことを示す。
端末装置1は、変更案内画面を表示した状態で、ユーザ操作を受け付ける。この例で表示させる変更案内画面には、手動でIPv6アドレスを入力するための画像が含まれている。ユーザは、正しいIPv6アドレスの入力操作を行う。再接続要求部38は、そのユーザ操作に基づき、ユーザ入力されたIPv6アドレスに基づき手動設定部で接続設定(IPアドレスの再設定)を実行させる。その他の処理については、図8で説明した通りである。
<買い替え時>
図9は、図1のIP放送受信システムにおける、端末装置の買い替えにより端末IDのみが変わった場合の処理例を説明するためのフロー図である。
端末装置1を買い替えた場合、登録情報内のIPv6アドレスや接続先情報は変わらず、端末IDのみが変わる。このような場合、新規のユーザ登録時と同様に、IPTV機能が起動した時点で(ステップS81)、登録情報確認部35が登録情報の検索を行う(ステップS82)。未だ登録情報の一つとして登録済みのIPv6アドレス34bが格納されていないため、検索の結果は該当無しとなる。従って、接続要求部36は、上記(b)の処理、つまり端末IDだけでなくネットワーク設定部32に記憶された設定IPアドレス(IPv6アドレス32a)を送信して接続要求を行う(ステップS83)。
ここでも、新規ユーザ登録時の説明と同様に、ネットワーク設定部32が接続設定を終えているものとして説明しているが、IPTV機能の起動時に終えていなかった場合には、まずネットワーク設定部32で接続設定を行えばよい。また、IPTV機能の起動前であって接続設定後に、既に構成情報取得部33がCDN構成情報及びPF構成情報の取得及びユーザ操作によるサービス事業者の決定(買い替え前に決定したサービス事業者と同じ事業者Iに決定)を終え、登録情報記憶部34がその登録済みのサービス事業者(この例ではサービス事業者I)の情報(接続先情報34a)を保持した状態から説明している。終えていない場合には、まずこの取得及びサービス事業者の決定、接続先情報34aの登録情報としての記憶がなされ、その後、ステップS82を実行すればよい。
ステップS83の接続要求を受けたサービス事業者サーバ8aは、接続要求処理部42が登録情報記憶部43からその接続要求に含まれる端末ID及びIPv6アドレスを検索し、その結果、その端末IDに関するユーザ登録が未登録である(該当無し)であり、且つ、そのIPv6アドレスが登録済みであること(該当有り)であることが検出される(ステップS84,S85)。つまり、サービス事業者サーバ8aは、登録のあるIPv6アドレスであるため契約済みのユーザが端末装置1を替えたと判定する。なお、IPv6アドレスマッチングやCDN事業者サーバに対する回線開通申請などは不要である。
ステップS85の処理後、接続要求処理部42は登録処理部44に受信した端末ID及びIPv6アドレスを渡す。登録処理部44は、ステップS84で端末IDが異なっていたため、登録情報記憶部43に対して、そのIPv6アドレスに対応するユーザ登録の情報のうち、端末IDを削除し(ステップS86)、新たにステップS83で受信した端末IDをそのIPv6アドレスに関連付けて格納する(ステップS87)。これにより、ユーザ登録の更新が完了する。
ユーザ登録更新後、サービス事業者サーバ8aは、IP放送のデータを常に垂れ流すことができるため、端末装置1側でチャンネル設定さえ済めば、端末装置1でチャンネルを指定したIP放送が視聴できるようになる。このチャンネル設定については、上述した様々な方法が採用できる。簡略化のため、チャンネル設定方法Aについてのみ説明する。
ユーザ登録更新後、chスキャン部45が、端末装置1に配信するIP放送チャンネルをスキャンするよう、端末装置1にchスキャンを実行させるための命令を生成し(ステップS88)、そのchスキャン命令を端末装置1に送信する(ステップS89)。このchスキャン命令については上述した通りである。ステップS89では、chスキャン命令だけでなく、登録処理部44が、「このTVの登録が完了いたしました。視聴できます。」などといった変更内容画面を表示するための画像及び指示を、端末装置1に対して送信する。
変更内容画面表示指示を受信した端末装置1は、その変更内容画面を表示する(ステップS90)。続いて、チャンネル設定部39が、受信したchスキャン命令に従いchスキャンを実行することでIP放送のチャンネル設定(受信設定)を行う(ステップS91)。これにより端末装置1は、IP放送視聴可能状態になる。この例におけるチャンネル設定部39でも、接続要求部36で上記(b)の接続要求を(この買い替えた端末装置1で)初めて実行した後、つまり登録要求を行った後、サービス事業者サーバからIP放送チャンネルのchスキャン命令を受信したときに、chスキャンを実行することでIP放送のチャンネル設定を行っている。
ユーザ登録完了時(この例ではステップS91の処理後)、端末装置1の登録情報記憶部34は、ネットワーク設定部32で記憶(設定)された設定IPアドレス32aと同じアドレス34bを、登録情報の一部として記憶する(ステップS92)。これにより、次回のIPTV機能の起動時に、登録情報確認部35がユーザ登録済みか否かを判定すると、ユーザ登録済みであると判定できる。IPv6アドレス34bの記憶は、チャンネル設定後に実行するように説明したが、ステップS89の結果を受信後直ぐに実行してもよいし、別途送信された登録完了通知時に実行するなどしてもよい。
以上、本発明について、IPアドレスとしてIPv6アドレスを適用した例のみを説明したが、IPv4アドレスによるマルチキャスト送信の場合にも同様に適用できる。
1…端末装置、2…リモコン、3…表示装置、4…スピーカ、5…IPネットワーク、6a,6b…CDN、7a,7b,7c…PF、8a,8b,8c…サービス事業者サーバ、11…ネットワークI/F、12…IP放送チューナ部、13…DMUX、14…ビデオデコード部、15…ビデオ出力変換部、16…OSD処理部、17…オーディオデコード部、18…オーディオ出力変換部、19…選局部、20…RAM、21…CPU、22…通信制御部、23…リモコン受光部、24…不揮発性メモリ、31…機器情報記憶部、32…ネットワーク設定部、32a…設定IPアドレス(IPv6アドレス)、33…構成情報取得部、34…登録情報記憶部、34a…接続先情報、34b…登録IPアドレス(IPv6アドレス)、35…登録情報確認部、36…接続要求部、37…アドレス比較部、38…再接続要求部、39…チャンネル設定部、41…通信部、42…接続要求処理部、43…登録情報記憶部、44…登録処理部、45…chスキャン部。

Claims (12)

  1. IP放送サービス事業者のサーバ装置から、IPネットワークを介してIP放送を受信するIP放送受信装置であって、
    前記IPネットワーク上で前記IP放送受信装置を識別するためのIPアドレスの記憶処理を含む前記IPネットワークへの接続設定を行うネットワーク設定部と、
    前記サーバ装置に接続するための接続先を示す接続先情報を、登録情報の一部として記憶すると共に、前記サーバ装置へのIP放送受信のためのユーザ登録完了時に、前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスを、前記登録情報の一部として記憶する登録情報記憶部と、
    前記サーバ装置からのIP放送を受信する際に、前記登録情報として前記IPアドレスが記憶されているか否かを確認する登録情報確認部と、
    該登録情報確認部での確認の結果、(a)記憶されていた場合に、前記IP放送受信装置に固有のIDである端末IDを、前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行い、(b)記憶されていなかった場合に、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを、前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行う接続要求部と、
    を備えたことを特徴とするIP放送受信装置。
  2. 前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスと前記登録情報として記憶された前記IPアドレスとを比較して、一致するか否かの判定を行うアドレス比較部と、
    該アドレス比較部で不一致であることが判定された場合で且つIP放送を受信する際に、前記接続先情報が示す前記サーバ装置に対して、前記端末ID及び前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスを送信して接続要求を行う再接続要求部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のIP放送受信装置。
  3. 前記ネットワーク設定部は、IPアドレスを自動的に前記IPネットワークから取得して前記接続設定を行う自動設定部を有し、
    前記アドレス比較部は、前記自動設定部で前記接続設定を自動的実行した後に、前記判定を実行することを特徴とする請求項2に記載のIP放送受信装置。
  4. 前記ネットワーク設定部は、IPアドレスを自動的に前記IPネットワークから取得して前記接続設定を行う自動設定部と、ユーザ操作により入力させたIPアドレスに基づき、前記接続設定を行う手動設定部と、該手動設定部と前記自動設定部とのいずれで前記接続設定を行うかを設定する自動/手動設定部とを有し、
    前記アドレス比較部は、前記手動設定部で前記接続設定を行うように設定されていた場合、前記接続要求部が前記端末IDを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行った結果、所定時間経過してもIP放送が受信できなかったときに、前記判定を実行し、
    前記再接続要求部は、前記アドレス比較部で一致であることが判定された場合、IPアドレスの変更案内画像を出力して、該変更案内画像の出力後、ユーザ操作に基づき前記手動設定部又は前記自動設定部で前記接続設定を実行させることを特徴とする請求項2に記載のIP放送受信装置。
  5. 前記ネットワーク設定部は、ユーザ操作により入力させたIPアドレスに基づき、前記接続設定を行う手動設定部を有し、
    前記アドレス比較部は、前記手動設定部で前記接続設定を行う場合、前記接続要求部が前記端末IDを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を行った結果、所定時間経過してもIP放送が受信できなかったときに、前記判定を実行し、
    前記再接続要求部は、前記アドレス比較部で一致であることが判定された場合、IPアドレスの変更案内画像を出力して、該変更案内画像の出力後、ユーザ操作に基づき、前記手動設定部で前記接続設定を実行させることを特徴とする請求項2に記載のIP放送受信装置。
  6. 前記接続要求部が初めて、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を実行した後、前記サーバ装置からIP放送チャンネルの設定指示を受信したときに、IP放送のチャンネル設定を、前記サーバ装置との通信により実行するチャンネル設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のIP放送受信装置。
  7. 前記接続要求部が初めて、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を実行した後、前記サーバ装置から配信するIP放送チャンネルの情報を含むチャンネルスキャン命令を、前記サーバ装置から受信したときに、該チャンネルスキャン命令に従ってチャンネルスキャンを実行することでIP放送のチャンネル設定を行うチャンネル設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のIP放送受信装置。
  8. 前記接続要求部が初めて、前記端末IDと前記ネットワーク設定部で記憶された前記IPアドレスとを前記接続先情報が示す前記サーバ装置に送信して接続要求を実行した後、前記サーバ装置から登録完了通知を受信したことを検知したときに、IP放送のチャンネル設定を、前記サーバ装置との通信により実行するチャンネル設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のIP放送受信装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、
    IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録することを特徴とするサーバ装置。
  10. 請求項6に記載のIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、
    CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバ装置に前記IPネットワークを介して接続されており、
    IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録し、
    ユーザ登録されたユーザ又はユーザ登録を行う対象のユーザの前記IPアドレスを、前記CDN事業者のサーバ装置に通知することで開通申請を行い、前記CDN事業者のサーバ装置から前記IPネットワークの回線の開通通知を受信し、
    該開通通知を受信した場合、IP放送チャンネルの設定指示を前記IP放送受信装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
  11. 請求項7に記載のIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、
    CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバ装置に前記IPネットワークを介して接続されており、
    IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録し、
    ユーザ登録されたユーザ又はユーザ登録を行う対象のユーザの前記IPアドレスを、前記CDN事業者のサーバ装置に通知することで開通申請を行い、前記CDN事業者のサーバ装置から前記IPネットワークの回線の開通通知を受信し、
    該開通通知を受信した場合、前記IP放送受信装置に配信するIP放送チャンネルの情報を含むチャンネルスキャン命令を、前記IP放送受信装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
  12. 請求項8に記載のIP放送受信装置に、IP放送をIPネットワークを介して送信するサーバ装置であって、
    CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバ装置に前記IPネットワークを介して接続されており、
    IP放送を送信するサービスを提供する対象のユーザ毎に、前記IP放送受信装置の前記端末IDと、前記IP放送受信装置の前記IPアドレスとを関連付けて、ユーザ登録し、
    ユーザ登録されたユーザ又はユーザ登録を行う対象のユーザの前記IPアドレスを、前記CDN事業者のサーバ装置に通知することで開通申請を行い、前記CDN事業者のサーバ装置から前記IPネットワークの回線の開通通知を受信し、
    該開通通知を受信した場合、登録完了通知を前記IP放送受信装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
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