JP2010285926A - タービン装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部熱源を不要とし、熱源の変動の影響を低減すること。
【解決手段】太陽光を集光する集光器4と、集光器4によって集光された太陽光の熱によって圧縮空気を加熱し、加熱後の圧縮空気を出力する加熱器5とを備え、加熱器5から出力された圧縮空気によってタービン3を回転させて発電機を駆動するタービン装置1であって、蓄熱器6と、圧縮空気を加熱器5から蓄熱器6に流入させる第1配管21と、圧縮空気を蓄熱器6から加熱器5に流入させる第2配管22とを備え、加熱器5における熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも大きい場合に、加熱後の圧縮空気の一部又は全部を、第1配管21を介して蓄熱器6に送り、加熱器5における熱量が要求熱量よりも小さい場合には、蓄熱器6において暖められた圧縮空気の一部又は全部を、第2配管22を介して加熱器5に送る。
【選択図】図1

Description

本発明は、タービン装置及びその制御方法に関するものである。
従来、自然エネルギーである太陽光を熱源として利用するタービン装置が知られているが、このようなタービン装置は、太陽の位置の変化や雲等の障害物の出現による熱源の変化に伴い熱量の変動が生じるため、自然エネルギーの熱量の変動を吸収するための装置が別途用いられている。
例えば、集光器によって集光された太陽光の熱によって圧縮機から出力された圧縮空気を加熱するが、太陽光による熱量が不足している場合には、電気ヒータ等の外部熱源によって不足分の熱量を供給し、高温の圧縮空気をタービン側に出力することが行われている。
また、特許文献1には、燃焼器を伴うガスタービンにおいて、ガスタービン排ガスの再加熱に太陽熱を利用する技術が開示されている。
特表2000−514149号公報
しかしながら、従来の方法では、自然エネルギーを利用しているにも関わらず、自然エネルギー以外に燃焼器や電気ヒータ等の他の装置等が必要となるため、補助的な機器を使用せずに、自然エネルギーの熱量の変動を低減させたいという要望があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、燃焼器や電気ヒータ等の外部熱源を不要とし、自然エネルギーの熱源の変動の影響を低減することのできるタービン装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、太陽光を集光する集光器と、前記集光器によって集光された太陽光の熱によって圧縮空気を加熱し、加熱後の圧縮空気を出力する加熱器とを備え、前記加熱器から出力された圧縮空気によってタービンを回転させて発電機を駆動するタービン装置であって、蓄熱器と、圧縮空気を前記加熱器から前記蓄熱器に流入させる第1配管と、圧縮空気を前記蓄熱器から前記加熱器に流入させる第2配管と、を備え、前記加熱器における熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも大きい場合に、前記加熱後の圧縮空気の一部又は全部を、前記第1配管を介して前記蓄熱器に送り、前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも小さい場合には、前記蓄熱器において暖められた圧縮空気の一部又は全部を、前記第2配管を介して前記加熱器に送るタービン装置を提供する。
本発明によれば、加熱器における熱の余剰分を蓄える蓄熱器を備えるので、加熱器における熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも多い場合には、第1配管を介して加熱後の圧縮空気を蓄熱器に送ることで、蓄熱器において熱交換させ、余剰分の熱量を蓄熱器に蓄熱させることが可能となる。これにより、天候が悪く加熱器における熱量が要求熱量に満たない場合には、蓄熱器に蓄えておいた熱を利用して圧縮空気を暖め、暖められた圧縮空気を、第2配管を介して加熱器に送ることで、不足分の熱量を補うことが可能となる。
これにより、従来、太陽熱の変動を補うために必要としていたヒータ等の新たな熱源を使用しなくても、圧縮空気の流通経路を変更するという簡単な方法で、タービンの入口温度またはタービンの出力を制御することが可能となる。
上記タービン装置は、圧縮機からの圧縮空気を前記加熱器を介して前記タービン側に出力させる第3配管と、前記圧縮機からの圧縮空気を前記蓄熱器を介して前記タービン側に出力させる第4配管と、前記第1配管に設けられ、前記第1配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第1入口弁と、前記第2配管に設けられ、前記第2配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第2入口弁と、前記第3配管に設けられ、前記第3配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第3入口弁と、前記第4配管に設けられ、前記第4配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第4入口弁とを備え、前記第1配管は、前記圧縮機からの圧縮空気を前記加熱器を介して前記蓄熱器に流入させた後に、前記タービン側に出力させ、前記第2配管は、前記圧縮機からの圧縮空気を前記蓄熱器を介して前記加熱器に流入させた後に、前記タービン側に出力させることとしてもよい。
このような構成によれば、第1入口弁によって加熱器と蓄熱器とを介して流通する圧縮空気の流量が調整され、第2入口弁によって蓄熱器と加熱器とを介して流通する圧縮空気の流量が調整され、第3入口弁によって加熱器を介して出力される圧縮空気の流量が調整され、第4入口弁によって蓄熱器を介して出力される圧縮空気の流量が調整される。
これにより、第1入口弁、第2入口弁、第3入口弁、および第4入口弁を調整することにより、加熱器、蓄熱器、各配管系統を流通する圧縮空気の流量を容易に調整することができる。
上記タービン装置の前記第1配管は、前記蓄熱器に圧縮空気を流入させる入口において、前記第4配管と連結することとしてもよい。
これにより、蓄熱器を介して出力する配管をまとめることができるので、配管の本数を減らすことができる。
上記タービン装置の前記第2配管は、前記加熱器に圧縮空気を流入させる入口において、前記第3配管と連結することとしてもよい。
これにより、加熱器を介して出力する配管をまとめることができるので、配管の本数を減らすことができる。
上記タービン装置は、前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも大きい場合に、前記第1入口弁と前記第3入口弁との弁開度を、前記第2入口弁と前記第4入口弁との弁開度よりも大きくすることとしてもよい。
例えば、日中のように太陽熱の供給量が多い場合、換言すると、加熱器の温度が蓄熱器の温度よりも高く、加熱器の熱量が蓄熱器の熱量より大きい場合には、第1入口弁と第3入口弁との弁開度を全開にし、第2入口弁と第4入口弁との弁開度を全閉とすることによって、加熱器によって加熱された高温の圧縮空気がタービン側に出力されるとともに、加熱器によって加熱された高温の圧縮空気が蓄熱器に流入され、蓄熱器で吸熱され、低温の圧縮空気がタービン側に出力される。
このように各入口弁の弁開度を調整することにより、加熱器からタービン側に供給された高温の圧縮空気の流量と、加熱器および蓄熱器を介してタービン側に供給された低温の圧縮空気の流量とを制御することにより、加熱器において過剰とされた熱量を蓄熱器に蓄えながら、タービン入口温度、或いはタービン出力(発電機出力)を制御することができる。
上記タービン装置は、前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも小さい場合には、前記第2入口弁と前記第4入口弁との弁開度を、前記第1入口弁と前記第3入口弁との弁開度より大きくすることとしてもよい。
例えば、夜間のように太陽熱の供給量が少ない場合、換言すると、蓄熱器の温度が加熱器の温度よりも高く、蓄熱器の熱量が加熱器の熱量よりも大きい場合には、第2入口弁と第4入口弁との弁開度を全開にし、第1入口弁と第3入口弁との弁開度を全閉とすることによって、蓄熱器に蓄熱されていた熱量によって圧縮空気が加熱され、タービン側に出力されるとともに、蓄熱器で加熱された圧縮空気が加熱器に流入される。
このように各入口弁の弁開度を調整することにより、蓄熱器からタービン側に供給された高温の圧縮空気の流量と、蓄熱器および加熱器を介してタービン側に供給された低温の圧縮空気の流量とを制御することにより、蓄熱器に蓄えられた熱量によって加熱器における不足分の熱量を補いながら、タービン入口温度、或いはタービン出力(発電機出力)を制御することができる。
上記タービン装置は、前記加熱器の出口から吐出される圧縮空気の温度が、タービン入口における圧縮空気の温度よりも小さい場合には、前記第2入口弁と前記第3入口弁との弁開度を調整し、前記第1入口弁と前記第4入口弁との弁開度より大きくすることとしてもよい。
例えば、日中の天候が変動する等の要因により加熱器の出口温度がタービン入口温度よりも低くなるような場合には、第3入口弁を開状態にすることで加熱器によって加熱された圧縮空気がタービン側に供給され、第2入口弁を開状態にすることで蓄熱器によって加熱された圧縮空気が加熱器に流入され、蓄熱器を介して流入された圧縮空気が加熱器によって加熱され、加熱後の圧縮空気がタービン側に出力される。第1入口弁および第4入口弁が閉状態にされていることにより蓄熱器を流通してタービン側に供給される圧縮空気がない。
これにより、加熱器で受光した熱量が要求出力相当の熱量を下回る場合であっても、蓄熱器によって暖められる圧縮空気を加熱器に流入させるので、加熱器を介してタービン側に供給する圧縮空気の温度を上昇させることができる。これにより、タービン入口温度またはタービン出力(発電機出力)を制御することができる。
本発明は、太陽光を集光する集光器と、前記集光器によって集光された太陽光の熱によって圧縮空気を加熱し、加熱後の圧縮空気を出力する加熱器とを備え、前記加熱器から出力された圧縮空気によってタービンを回転させて発電機を駆動するタービン装置の制御方法であって、前記加熱器における熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも大きい場合に、前記加熱後の圧縮空気の一部又は全部を、圧縮空気を前記加熱器から前記蓄熱器に流入させる第1配管を介して蓄熱器に送り、前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも小さい場合には、前記蓄熱器において暖められた圧縮空気の一部又は全部を、圧縮空気を前記蓄熱器から前記加熱器に流入させる第2配管を介して前記加熱器に送るタービン装置の制御方法を提供する。
本発明によれば、外部熱源を不要とし、自然エネルギーの熱源の変動の影響を低減することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態に係るタービン装置の一例を示したブロック図である。 太陽光(熱源)と各入口弁等の制御を時系列に示した図である。
以下に、本発明に係るタービン装置及びその制御方法の実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本実施形態に係るタービン装置1の概略構成を示したブロック図である。
なお、本実施形態においては、太陽光を集光する集光器を2つ設けることとしているが、集光器の個数は特に上限を設けない。また、本実施形態においては、タービンから出力される熱量を外気に開放するオープンサイクルのタービン装置であることとして説明するが、これに特に限定されず、タービンからの出力を圧縮機に返還するクローズドサイクルのタービン装置であってもよいこととする。
タービン装置1は、圧縮空気を出力する圧縮機2、2個の集光器4、加熱器5、蓄熱器6、制御部7、第1配管21、第2配管22、第3配管23、及び第4配管24を備えている。第1配管21は、圧縮機2からの圧縮空気を加熱器5を介して蓄熱器6に流入させた後に、タービン3側に出力させる配管である。第2配管22は、圧縮機2からの圧縮空気を蓄熱器6を介して加熱器5に流入させた後に、タービン3側に出力させる配管である。第3配管23は、圧縮機2からの圧縮空気を加熱器5を介してタービン3側に出力させる配管である。第4配管24は、圧縮機2からの圧縮空気を蓄熱器6を介してタービン3側に出力させる配管である。
また、本実施形態においては、加熱器5における圧縮空気の入口付近において第3配管23と第2配管22とが連結されており、蓄熱器6における圧縮空気の入口付近において第1配管21と第4配管24とが連結されている。このように、加熱器5および蓄熱器6に圧縮空気を流入させる配管を連結させることにより、配管の部品点数を減らすことができる。
加熱器5及び蓄熱器6からタービン側に出力された圧縮空気はタービン3に供給され、タービン3を回転して発電機を駆動する。さらに、加熱器5、蓄熱器6、およびタービン3の入口付近には、それぞれの位置における温度を計測するための温度センサ(図示略)が設けられ、温度センサによって計測された温度情報が制御部7に出力される。
第1配管21には第1入口弁11が設けられ、第2配管22には第2入口弁12が設けられ、第3配管23には第3入口弁13が設けられ、第4配管24には第4入口弁14が設けられている。
第1入口弁11は、制御部7によって弁開度が制御され、加熱器5(詳細は後述する。)を介して蓄熱器6に流入させる第1配管21に流通する圧縮空気の流量が調整される。
第3入口弁13は、制御部7によって弁開度が制御され、加熱器5を介して第3配管23に流通する圧縮空気の流量が調整される。
第2入口弁12は、制御部7によって弁開度が制御され、蓄熱器6(詳細は後述する。)を介して加熱器5に流入させる第2配管22を流通する圧縮空気の流量が調整される。
第4入口弁14は、制御部7によって弁開度が制御され、蓄熱器6を介して第4配管24に流通する流量が調整される。
集光器4は、熱源となる太陽光を集光し、集光した太陽光を加熱器5に送る。集光器4は、例えば、鏡である。
加熱器5は、集光器4によって集光された太陽光の熱によって圧縮空気を加熱し、加熱後の圧縮空気を出力する。また、加熱器5に設けられた温度センサ(図示略)によって加熱器5の温度が計測され、制御部7に出力される。
蓄熱器6は、圧縮空気の熱交換を行う。具体的には、加熱器5における熱量の余剰分を蓄熱する、または、加熱器5における熱量の不足分を補うべく圧縮空気を加熱する。また、蓄熱器6には温度センサ(図示略)が設けられている。また、蓄熱器6は、例えば、蓄熱材が充填された槽にガスを流し、蓄熱材とガスとの熱交換により蓄熱、放熱を行うものである。温度センサによって計測された蓄熱器6の温度は制御部7に出力される。
制御部7は、加熱器5、蓄熱器6、およびタービン3の入口付近に備えられる温度センサから取得した温度情報に基づいて、加熱器5と蓄熱器6とに流通させる圧縮空気の流量を調整するべく第1入口弁11、第2入口弁12、第3入口弁13、および第4入口弁14の弁開度を制御する。具体的には、制御部7は、加熱器5の温度情報に基づいて加熱器5の熱量を算出し、算出した熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも大きいか否かを判定する。
判定の結果、加熱器5の熱量が要求熱量よりも大きい場合には、制御部7は、第1配管21に設けられる第1入口弁11を開状態とする。これにより、加熱器5によって加熱された圧縮空気が第1配管21に流通し、蓄熱器6に送出されるので、加熱器5で余剰となった熱量がある場合には、余剰分の熱量を蓄熱器6に蓄えさせることができる。
また、判定の結果、加熱器5の熱量が要求熱量よりも小さい場合には、制御部7は、第2配管22に設けられる第2入口弁12を開状態とする。これにより、蓄熱器6を介した圧縮空気が第2配管22を通じて加熱器5に流入され、加熱器5で不足する熱量がある場合には、不足分の熱量を蓄熱器6に蓄熱されている熱量で補うことができる。
次に、本実施形態に係るタービン装置1の作用について図1を用いて説明する。
加熱器5の熱量が要求熱量よりも大きい場合と、加熱器5の熱量が要求熱量よりも小さい場合についてそれぞれ説明する。
まず、加熱器5の熱量が要求熱量よりも大きい場合について説明する。
制御部7において、加熱器5、蓄熱器6、およびタービン3の入口付近に設けられた温度センサによって計測された温度情報に基づいて、加熱器5の熱量が、タービンの要求熱量を満たしているか否かが判定される。例えば、日中のように太陽光がある場合には、太陽光が集光器4を反射して加熱器5に入射されるので、加熱器5において熱量が生成される。加熱器5において生成される熱量が要求熱量よりも大きいときには、制御部7は、第3入口弁13と第1入口弁11との弁開度を、第4入口弁14と第2入口弁12との弁開度よりも大きくするように制御する。
例えば、第3入口弁13と第1入口弁11との弁開度を全開とし、第4入口弁14と第2入口弁12との弁開度を全閉とする。第3入口弁13が全開とされることにより、第3入口弁13が設けられた第3配管23を通じて圧縮機2からの圧縮空気が加熱器5に流入され、この圧縮空気が加熱器5における太陽光の熱量によって加熱される。加熱後の高温の圧縮空気は、第3配管23を通じてタービン3に出力される。
また、第1入口弁11が全開とされることにより、第1入口弁11が設けられた第1配管21を通じて圧縮機2からの圧縮空気が加熱器5に流入され、加熱器5において加熱される。加熱後の高温の圧縮空気は、さらに第1配管21を流通し、蓄熱器6に送られる。蓄熱器6に送られた高温の圧縮空気は、蓄熱器6において熱交換される。圧縮空気の熱は蓄熱器6に蓄熱され、低温になった圧縮空気は、第4配管24を通じてタービン3側に出力される。
このように、第3入口弁13と第1入口弁11とを全開状態とすることで、加熱器5における余剰分の熱量を蓄熱器に蓄えさせることができ、取得した熱量を有効活用することができる。
続いて、加熱器5の熱量が要求熱量よりも小さい場合について説明する。
制御部7において、加熱器5、蓄熱器6、およびタービン3の入口付近に設けられた温度センサによって計測された温度情報に基づいて、加熱器5の熱量が、タービンの要求熱量を満たしているか否かが判定される。例えば、夜間のように太陽光がない場合には、加熱器5に太陽光が入射されないため、加熱器5の温度が蓄熱器6の温度より低くなる。このように、加熱器5の温度が蓄熱器6の温度より小さくなり、かつ、加熱器5の熱量が要求熱量より小さい場合には、制御部7は、第4入口弁14と第2入口弁12との弁開度を、第3入口弁13と第1入口弁11との弁開度よりも大きくするように制御する。
例えば、第4入口弁14と第2入口弁12との弁開度を全開とし、第3入口弁13と第1入口弁11との弁開度を全閉とする。第4入口弁14が全開にされることにより、第4配管24を通じて圧縮機2からの圧縮空気が蓄熱器6に流入される。圧縮機2からの低温の圧縮空気が蓄熱器6に流入されると、蓄熱器6において熱交換され、加熱された高温の圧縮空気が、タービン3側に出力される。
また、第2入口弁12の弁開度が全開にされることにより、圧縮機2からの低温の圧縮空気が蓄熱器6に流入される。蓄熱器6において熱交換され、蓄熱器6で加熱された高温の圧縮空気は、第2配管22を通じて加熱器5に送られる。
第2配管22を通じて加熱器5に流入された高温の圧縮空気は、加熱器5において熱交換されて低温になり、第3配管23を通じて低温の圧縮空気はタービン3に出力される。
このように、第4入口弁14と第2入口弁12との弁開度を全開とすることによって、加熱器5における熱量が不足する場合には、蓄熱器6に蓄えられていた熱量を用いて圧縮空気を加熱することにより、蓄熱器6に蓄えられた熱量によって加熱器5における熱量の不足分を補うことが可能となる。
以上説明してきたように、本発明に係るタービン装置1及びその制御方法によれば、加熱器5における熱の余剰分を蓄える蓄熱器6を備えるので、加熱器5における熱量が要求熱量よりも多い場合には、第1配管21を介して加熱後の圧縮空気を蓄熱器6に送ることで、蓄熱器6において熱交換させ、余剰分の熱量を蓄熱器6に蓄熱させることができる。これにより、天候が悪く加熱器5における熱量が要求熱量に満たない場合には、蓄熱器6に蓄えておいた熱を利用して圧縮空気を暖め、暖められた圧縮空気を、第2配管22を介して加熱器5に送ることで、不足分の熱量を補うことが可能となる。
これにより、従来、太陽熱の変動を補うために必要としていたヒータ等の新たな熱源を使用しなくても、圧縮空気の流通経路を変更するという簡単な方法で、タービン3の入口温度またはタービン3の出力を制御することが可能となる。
また、制御部7は、制御部7に通知される加熱器5、蓄熱器6、およびタービン3の入口付近で計測された温度情報に基づいて、第1入口弁11、第2入口弁12、第3入口弁13、第4入口弁14の弁開度を制御するので、加熱器5、蓄熱器6、各配管系統を流通する圧縮空気の流量を容易に調整することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る各入口弁の弁制御について説明する。なお、タービン装置の構成は上述した実施形態と同様である。
本実施形態では、第1入口弁11と第4入口弁14とを全閉状態とし、第3入口弁13及び第2入口弁12の弁開度を調整することにより、タービン3の入口における温度及び圧縮空気の流量を調整する。例えば、この態様は、日中であっても熱源(太陽光)の位置に応じて加熱器5の熱量が変動し、加熱器5の熱量が要求熱量に対して変化する場合に好適である。
具体的には、図2の時刻tから時刻tに示すように、集光器4において太陽熱が十分に得られている場合には、加熱器5の温度が十分に高い状態にあるため、第3入口弁13の弁開度が第2入口弁12の弁開度よりも大きくなるように調整される。これにより、圧縮機2からの圧縮空気は、第3配管23を通じて加熱器5に直接的に流入されるとともに、第2入口弁12の弁開度に応じた流量の圧縮空気が蓄熱器6に送られて加熱され、その後、第2配管22を通じて加熱器5に送られる。加熱器5にて加熱された圧縮空気は、第3配管23を通じてタービン3側に出力される。
続いて、時刻tから時刻tにおいて、熱源(太陽光)の位置が移動し、或いは、雲等の障害物によって太陽光(熱源)が集光器4に徐々に当たらなくなることによって、加熱器5の温度センサによって取得される加熱器5の温度が徐々に低下すると、加熱器5の熱量が要求熱量よりも小さくなり、また、加熱器5と要求熱量との差分も徐々に大きくなる。このような場合には、制御部7によって第3入口弁13の弁開度が加熱器5の熱量の減少に応じて徐々に小さく調整されるとともに、第2入口弁12の弁開度が加熱器5の熱量の減少に応じて徐々に大きく調整される。これにより、圧縮機2から加熱器5に流入させる圧縮空気の流量が徐々に小さくされるとともに、圧縮機2から蓄熱器6に流入させる圧縮空気の流量が徐々に大きくされる。
このようにすることで、加熱器5における熱量が減ってきた場合には、その不足分を蓄熱器6に蓄えられた熱量を用いて補うことができる。これにより、熱源の変化によって、加熱器5から出力される圧縮空気の流量及び温度が一時期は変動するものの温度及び流量のバランスが取れた時点の開度に第3入口弁13と第2入口弁12とが調整されることにより、タービン出力を略一定に保つことが可能となる。
このように、熱源の変動によって加熱器5の熱量の低下が生じた場合であっても、蓄熱器6の熱量を用いて加熱した圧縮空気を加熱器5に送り込むことによって、加熱器5の熱量の不足分を補う。これにより、加熱器5で受光した熱量が要求熱量を下回る場合であっても、タービン入口温度、或いは、タービン出力を制御することができる。
なお、上述した各実施形態に係る配管において、第1配管21と第4配管24とは蓄熱器6の圧縮空気の入口付近において連結されていたが、第1配管21と第4配管24との配置の構成はこれに限定されない。例えば、蓄熱器6に流入させる流路を別々に設け、それぞれタービン3側に出力させることとしてもよい。同様に、第2配管22と第3配管23とは加熱器5の圧縮空気の入口付近において連結されていたが、これに限定されず、例えば、加熱器5に流入させる流路を別々に設け、それぞれタービン3側に出力させることとしてもよい。
1 タービン装置
4 集光器
5 加熱器
6 蓄熱器
11 第1入口弁
12 第2入口弁
13 第3入口弁
14 第4入口弁
21 第1配管
22 第2配管
23 第3配管
24 第4配管

Claims (8)

  1. 太陽光を集光する集光器と、前記集光器によって集光された太陽光の熱によって圧縮空気を加熱し、加熱後の圧縮空気を出力する加熱器とを備え、前記加熱器から出力された圧縮空気によってタービンを回転させて発電機を駆動するタービン装置であって、
    蓄熱器と、
    圧縮空気を前記加熱器から前記蓄熱器に流入させる第1配管と、
    圧縮空気を前記蓄熱器から前記加熱器に流入させる第2配管と、
    を備え、
    前記加熱器における熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも大きい場合に、前記加熱後の圧縮空気の一部又は全部を、前記第1配管を介して前記蓄熱器に送り、前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも小さい場合には、前記蓄熱器において暖められた圧縮空気の一部又は全部を、前記第2配管を介して前記加熱器に送るタービン装置。
  2. 圧縮機からの圧縮空気を前記加熱器を介して前記タービン側に出力させる第3配管と、
    前記圧縮機からの圧縮空気を前記蓄熱器を介して前記タービン側に出力させる第4配管と、
    前記第1配管に設けられ、前記第1配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第1入口弁と、
    前記第2配管に設けられ、前記第2配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第2入口弁と、
    前記第3配管に設けられ、前記第3配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第3入口弁と、
    前記第4配管に設けられ、前記第4配管に流通させる圧縮空気の流量を調整する第4入口弁と、を備え、
    前記第1配管は、前記圧縮機からの圧縮空気を前記加熱器を介して前記蓄熱器に流入させた後に、前記タービン側に出力させ、
    前記第2配管は、前記圧縮機からの圧縮空気を前記蓄熱器を介して前記加熱器に流入させた後に、前記タービン側に出力させる請求項1に記載のタービン装置。
  3. 前記第1配管は、前記蓄熱器に圧縮空気を流入させる入口において、前記第4配管と連結する請求項2に記載のタービン装置。
  4. 前記第2配管は、前記加熱器に圧縮空気を流入させる入口において、前記第3配管と連結する請求項2に記載のタービン装置。
  5. 前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも大きい場合に、前記第1入口弁と前記第3入口弁との弁開度を、前記第2入口弁と前記第4入口弁との弁開度よりも大きくする請求項2から請求項4のいずれかに記載のタービン装置。
  6. 前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも小さい場合には、前記第2入口弁と前記第4入口弁との弁開度を、前記第1入口弁と前記第3入口弁との弁開度より大きくする請求項2から請求項4のいずれかに記載のタービン装置。
  7. 前記加熱器の出口から吐出される圧縮空気の温度が、タービン入口における圧縮空気の温度よりも小さい場合には、前記第2入口弁と前記第3入口弁との弁開度を調整し、前記第1入口弁と前記第4入口弁との弁開度より大きくする請求項2から請求項4のいずれかに記載のタービン装置。
  8. 太陽光を集光する集光器と、前記集光器によって集光された太陽光の熱によって圧縮空気を加熱し、加熱後の圧縮空気を出力する加熱器とを備え、前記加熱器から出力された圧縮空気によってタービンを回転させて発電機を駆動するタービン装置の制御方法であって、
    前記加熱器における熱量が要求出力に基づいて決定される要求熱量よりも大きい場合に、前記加熱後の圧縮空気の一部又は全部を、圧縮空気を前記加熱器から前記蓄熱器に流入させる第1配管を介して蓄熱器に送り、前記加熱器における熱量が前記要求熱量よりも小さい場合には、前記蓄熱器において暖められた圧縮空気の一部又は全部を、圧縮空気を前記蓄熱器から前記加熱器に流入させる第2配管を介して前記加熱器に送るタービン装置の制御方法。
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